同じイルカ?

先日、市民の団体より依頼を受けてスナメリ調査に同行しました。
夏の時期はスナメリを見るのが少し難しくなるため、同じイルカの仲間であるミナミハンドウイルカの様子を観察に行くことになりました。
そのイルカは2016年から大阪の南部にすみついていて、その日も会えたらいいなぁと期待を胸に観察に向かいました。
参加者の方にミナミハンドウイルカの説明をしながら海面を探していたら、姿を発見!
遠くからは気づかなかったのですが、近くに接近してきたときに少し違和感を感じました。

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背びれの模様が違う???もしかして違う個体???
海遊館に戻り、これまでの写真と見比べてみました。

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以前は背びれの前の縁が全面的に濃い色だったのですが、今回はすっかりそれが見られません。
しかし、背びれ表面にある一本線や背びれの後ろの縁の欠け方を見比べると、同じ...
どうやら、以前は背びれの表面をこすっていたみたいで、今回はきれいになっていました。
体格もかなり大きくなっている様子が見られ安心です。

普段、生き物たちの飼育管理をしている中で、違和感を感じた場合、必ず「疑う」(何かが起こっているかもしれない)ことを心掛けています。
どんなことでもじっくりと観察し、普通の状態を知っておくこと、写真を撮って比較することの重要性に気づかされました。

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