大阪湾スナメリ調査

なんのために、調査をしているの?

大阪湾には、スナメリが暮らしているらしい!スナメリは大阪府によって「絶滅の危険が増大している種」とされている希少なイルカの一種です。昔の大阪湾では、かなり頻繁に確認されたようですが、水質汚染や海岸の埋めたてなど、私たちの生活が便利になってきた結果、徐々にその姿を見られなくなっていったようです。
2004年から研究者らが、2010年からは海遊館もスナメリの調査を開始。海遊館の調査では、岸和田市の沖から関西国際空港の南側にかけてスナメリを目撃でき、「大阪湾にスナメリが暮らしているかも!」ということが明らかになってきました。

スナメリは、豊かな海の象徴「スナメリが暮らせる海=その餌となる生きものが豊富な海」ということです。スナメリは「豊かな海の象徴」とも言えるかもしれません。
そんなスナメリが大阪湾に暮らしていることは、非常に嬉しいことですよね!
これからもスナメリが暮らせるように、そしてもっと暮らしやすくなるように、大阪の海を守り、もっと豊かにしていかなければなりません。

でも、わかっていないことだらけ。しかしながら、大阪湾にどれくらいのスナメリがいて、どのような暮らしをしているのかは、よくわかっていません。これから野生のスナメリを守っていくためには、今、スナメリがどのような暮らしをしているのかを知ることが重要です。私たちに出来ることを見つけるために、そのヒント探しとして、大阪湾のスナメリの生態調査を行っているのです。

一緒に行こう!スナメリが暮らす大阪の海へ!海遊館では一般の参加者を募り、関西国際空港の周辺海域を中心に目視調査を行っています。特に春はスナメリの出産時期で、親子と思われる2頭で並んで泳ぐスナメリを発見したこともあります。親子でいるということは、大阪湾を子育てできるぐらい安心な場所だと思ってくれている、かもしれませんね。

スナメリとはスナメリは、おとなになっても体長2m程度の小型のハクジラの仲間です。台湾から日本にかけての温帯アジアの沿岸に分布。日本では、主に仙台湾~東京湾、伊勢湾・三河湾、瀬戸内海(大阪湾含む)~響灘、大村湾、有明海・橘湾の5海域に生息しています。背びれがなく、くちばし(吻)もありません。体の色は灰色。大阪府のレッドリストでは絶滅の危険が増大している種に指定されています。

調査って、どんなことをするの?

スナメリ調査のとある1日に密着!

①スナメリのきほんレクチャー「スナメリ、どうやって探せばいい?」「そもそもスナメリってどんな生きもの?」
スナメリ調査のベテランから、スナメリのことを全然知らない方まで、様々な参加者がいらっしゃいます。そこで最初は、スナメリのきほんをお伝えします。「何も知らないけれど…」という方も、気軽に参加してくださいね。

②さぁ、海へ出発!船に乗りこみ、目視調査に出発!スナメリ目撃率の高い、関西国際空港周辺の調査ポイントまでは
約1時間。普段と違う視点で大阪の海岸を眺めたり、海の色が変化していく様子を楽しんだりして過ごします。「なぜ、空港の周辺にスナメリがいるんだろう?」そんな話もしながら向かいます。

③スナメリ探し、本格スタート海面に姿をあらわすスナメリをひたすら探します。スナメリが呼吸をするためには、背中にある穴(噴気孔)を水面に出さなくてはなりません。その瞬間を忍耐強く待ちます。背びれがないので、見つけるのにはコツも必要。
浮いているビニール袋がスナメリに見えてしまったり、他の生きものを見つけたりという、色々なハプニングも楽しみながら、約2時間スナメリを探します。飼育員や、他の参加者との海トークも楽しみましょう!

④おかえりなさい!港に戻ってきたら、最後にまとめのお話をして解散です。スナメリ調査は海の状況や季節によっても結果が大きく変わります。ぜひまた参加して、大阪湾の変化をウォッチしてみましょう。
ぜひ海遊館の飼育員と一緒に、大阪湾のスナメリを探しにいきましょう!

過去のスナメリ調査の様子 2017年6月3日(土)に実施した大阪湾スナメリ調査の様子です。 調査ですので出会えないこともありますが、悠々と大阪湾を泳ぐスナメリの姿を見れたときはとっても感動しますよ! スナメリたちの保全活動に、ぜひ一度参加してみてください。

「なぶら」小さな魚の群れが大きな魚などに追われて、水面に小さな波を作っているものを「なぶら」と呼びます。なぶらはスナメリを探すときのヒントになることがあります。

「頭」頭を水面から出してゆったりと泳ぐ1頭のスナメリ。

「関空とスナメリ」2頭のスナメリと関空連絡橋。左のスナメリは水しぶきを上げて激しく泳いでいる。餌を追いかけているのかな?

実施時期

4月、9月

  • ※参加募集は3~4月、8~9月
  • ※一般募集をしない場合もございます
過去の調査結果レポート

・2015年5月30日(土)
専門家の先生が1頭視認   レポートを見る

・2014年5月31日(土)出航9時50分ごろ、帰航15時50分ごろ
発見数:5回、のべ10頭(5群10頭)
群れサイズ:1~3頭レポートを見る

・2017年6月3日(土)
発見数:のべ10頭(3群10頭)   レポートを見る

あなたのスナメリ情報、待ってます!

私たち海遊館の職員が毎日海にでて調査することは大変困難です。
そこで、毎日海を見ている漁師さんや、海で活動している方々にご協力いただいてスナメリの発見情報を集めています。また、大阪湾で見つけた珍しい生きものや昔の大阪湾の様子・暮らしなどを教わることもあります。
最近では、スナメリを発見した場所や頭数の記録、死んだスナメリを発見したとの情報が集まってきています。
どうして死んだスナメリが調査に必要なのでしょうか?
実は、死んだスナメリがもたらす情報はとても貴重なのです。大阪湾のスナメリは、どこで生まれ、何を食べて、どのような暮らしをしているのか、ほとんどわかっていません。
死んだスナメリの解剖などにより、どこに由来するスナメリなのか、何を食べていたのか、病気で死んだのか、他に理由があったのかなどを知ることができます。
海岸を歩いていて、もしスナメリに出会ったら、ぜひ海遊館にご一報ください!

〜 もっと大阪湾とスナメリを知りたい方、興味を持った方へ 〜スナメリの調査担当者が、調査でわかってきたことをレポートしています!
ぜひご覧ください。

大阪湾のスナメリ 調査れぽーと を見る (Coming Soon!)

大阪港(天保山岸壁)の生物調査

大阪港(天保山岸壁)の生物調査とは

海遊館まわりの天保山岸壁で、そこに暮らす生きものの様子を継続して観察し、海の環境の変化を調べています。
海遊館がある大阪港周辺は大都市の一部で、たくさんの人が暮らし、様々な産業活動も活発です。
そのため、都市から流れ出る排水の影響で、一時期よりはきれいになったものの、海が汚れた状態が続いています。
また、大阪港は船も多く行き交っています。国内だけでなく、海外からの船も多く訪れています。
船がやって来る際、船体にくっつくなどして、知らない間に外来生物が持ち込まれることがあります。逆に、大阪港に暮らす生きものたちが、他の場所に移動する可能性もあります。
このような大都会の海の様子やその変化を知るために、生きものや水質を調べて記録しています。
記録を見比べることが、「海の中で一体何が起きているのか?」「どんな変化があったのか?」ということを知る手がかりになっていくのです。

採集の方法や調査の様子

① 海の底から泥を引き上げます。

② 引き上げた泥を容器に入れます。

③ みんなで観察開始!泥の中から、小さな生きものからカニや魚まで、様々な生きものがどんどん出てくる!

④ 探し出した生きものは、キレイな水の中に入れて姿を確認します。

⑤ こんな生きものが、泥のなかに隠れていました。

⑥ 参加者が帰った後も、飼育員が1つ1つの生きものを顕微鏡で観察し、種類を見極めていきます。見た目が似ていても種類の違う生きものも多く、初めて大阪湾で出会う生きものを発見することもあります。

実施時期

概ね、3月・6月・9月・12月の3ヶ月おき

  • ※毎年6月には、「大阪湾生きもの一斉調査」の取り組みの一環として、一般の参加者にもご参加いただいています。
  • ※6月以外でも、特別講座などの一環で募集を行う場合もございます
過去の調査結果レポート

・2015年6月6日(土)9:30~12:00
カニやエビの仲間(節足動物門)、貝やウミウシの仲間(軟体動物門)をはじめ、合計50種類以上の生きものを採集。   レポートを見る

・2015年6月7日(土)9:30~12:00
カニやエビの仲間(節足動物門)、貝やウミウシの仲間(軟体動物門)をはじめ、合計約50種の生きものを観ることができました。
※現在、種の同定作業を行っている生きものもいますので、さらに種数は増える見込みです。   レポートを見る

〜 もっと大阪港(天保山岸壁)の生きものを知りたい方、興味を持った方へ 〜大阪港の生き物調査担当者が、調査でわかってきたことをレポートしています!
ぜひご覧ください。

大阪港(天保山岸壁)の生きもの 調査れぽーと を見る (Coming Soon!)