フジツボの手招き
- 2018.04.07
- 大阪湾で出会った生き物たち
春の暖かい日差しを受け、海水温も日増しに上昇します。海中ではプランクトンが目立って増え、動物たちの活動が活発になります。先日、岸壁から水中を覗いてすぐ目についたのはフジツボたちの「手招き」でした。「手招き」?と疑問に思われると思いますが、フジツボの仲間は、流れてくるプランクトンなどの浮遊物を食べる時、普段は閉じている蓋を開けて蔓脚(まんきゃく)を出します(写真1)。
そして、蔓脚を振ってエサをキャッチするのです。その動きはまるで手を動かして手招きしているように見えます。ぜひ動画で確かめてみて下さい。
この時期、今まで静かだった水中の世界は急にざわめいてきます。ぜひ、そーっと小さな生き物たちの世界を覗いてみて下さい。
写真1:アメリカフジツボ
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