紫褐色のカニ
- 2018.03.10
- 魚類チームの日記
普及チームの係員より『日本海溝水槽にいるあかいカニは何?』と聞かれました。
「日本海溝」水槽にいるカニはたいがい赤いけどなあ...と思いましたが、そうそう、年末に室戸深層水研究所からやってきたニューフェイスがおりましたがな。
あのカニがデビューしたのね、といそいそ「日本海溝」水槽へGO。
ううっ、柱の陰にいて見えない...。
次の日の朝はこんなふう。
写真ではわかりにくいのですけども、タカアシガニやイガグリガニなどの赤とはちょっと違います。
これはイガグリガニですが、赤は赤でも朱色に近いですよね。
しかし、新しいカニは少し黒の入った濃い目の赤で、まわりのカニとは違う色合いです。
図鑑では紫褐色とありました。
そういう表現か!!
正面からはこんな顔!
足は8本ですから、タラバガニなどと同じヤドカリの仲間であることがわかります。
このカニの名前は「イバラガニ」。
房総半島から土佐湾までの水深 300~600mに暮らしています。
甲に針状の棘があることからイバラガニの名前がついたとのことですが、老成すると棘は丸くなるようで、この個体はあんまりとげとげしくはないですから、けっこう年かさなのか、棘がなくなってしまったのか?
みなさんも探してみてくださいね。
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