今年も日本の森で"シラン"を展示しています。
- 2017.05.10
- 魚類チームの日記
シランを見ると、春から夏への入口にきたのかな?と思います。
シランは漢字で書くと紫蘭、ランの仲間。
ランといえば、お祝いなどでいただくことの多い胡蝶蘭とかカトレアなどが思い浮かびますが、なんと熱帯から亜寒帯までに自生し、野生種だけでも1万から3万種もあるといわれています。日本だけでも野生種は200種余ありますが、環境変化や乱獲などで減りつつあります。
当館でもセッコクやシュンラン、エビネ、アツモリソウなどの栽培に挑戦しましたけども、屋上は暑すぎるし、森内だと日光が不足するのか、シラン以外のランの仲間はうまく育てることができませんでした。
シランは以前も申し上げたけど、本当に優秀。
⇒花の色はうつりにけりな(2016年5月)
さて、ランのトリビア。
ランは英語でオーキッドと称しますが、これはギリシア語の睾丸を意味するそうです。
ランの塊茎(地下茎が肥大し,養分をたくわえて塊状になったもの)が睾丸に似ているからだとか。
んー、まあね...。
先日、野に咲く青い小さな花、オオイヌノフグリのどこがフグリ(陰のう=睾丸を包むコブ状の突出部)なのだ?というのが話題になりました。
あれは果実がそういう形をしているから、牧野富太郎先生が命名されたわけですが。
植物はそれ系のお名前が多いのかしら?
最後にシランのアップでしめますね。
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