カワウソと獺祭(だっさい)
- 2017.08.01
- 魚類チームの日記
これはかなり前の写真なのですが、「日本の森」に大きなフナを入れた時のものです。
自分のからだの半分近くあるような魚を、カワウソは簡単にしとめてしまい、食べるのかと思ったら、次々と捕まえ、岩の上に並べだしたのです。
中国では、カワウソが捕まえた魚をずらりと並べておくのを見て、「まるで先祖へのお供えみたい!」と思ったことから、旧暦のお正月を獺祭(だっさい)と呼ぶのだそうです。
《獺》とはカワウソという漢字です。
日本でも「カワウソ、魚を祭る」というのが俳句の春の季語になっているとのこと。
中国にはユーラシアカワウソやビロードカワウソなどが、日本にはニホンカワウソがいたわけで、コツメカワウソとは異なりますが、カワウソには共通の習性があるということなのでしょうか。
普通、動物は自分の食べるものしか捕らないといいますが、カワウソの場合、狩りには遊びの要素がかなり強く入っているようです。
ずらりと並んだ魚とカワウソのムフーッと満足そうな顔を見て、唖然としました。
カワウソファンのみなさん、獺祭は本当にあるのですよ。
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