ミナミイワトビペンギン人工繁殖
- 2018.05.07
- 海獣チームの日記
皆さま!!
ミナミイワトビペンギンが繁殖シーズン真っ只中です!!
このように、現在フォークランド水槽では繁殖シーズンとなっており巣をつくり、オスとメスがペアになっているところが間近でご覧いただけます。
さて、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、海遊館では、自然繁殖だけでなくミナミイワトビペンギンの人工繁殖にも取り組んでおります。
自然繁殖だけでは、国内のイワトビペンギンの数は、減ってきてしまっているのです。
そこで今回は、人工繁殖とはどのようなことを行っているのか少しご紹介したいと思います。
まずは、繁殖季にオスのイワトビペンギンから精液を採取します。
今回は、残念ながらメスとペアが組めなかったオスに協力してもらっています。
交尾の体勢に似せて、保定し精液を採取します。
時期や年齢などにより採取できない場合もあります。
様々な検査をし、良い状態の精液がたくさん取れた場合には、液体窒素を使い、凍結保存を行ったりもします。
そして、こちらが人工授精の様子です。
卵を産む準備が整ってきたメスの体内に精液をいれ、人工的に授精させます。
あとは、人工授精がうまくいくことを祈ります!!
このように、自然繁殖だけではなく人工的に繁殖することにも取り組んでおり、水族館の役割の一つである、種の保存に貢献できるよう努めています。
繁殖がうまくいけば、6月頃にはミナミイワトビペンギンの雛がご覧いただけるかもしれません。
ぜひ、繁殖がうまくいくことを願っていただけると幸いです!!
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