海遊館「サメのショーを始める?!」
- 2019.09.26
- 魚類チームの日記
ある日、お客様から「海遊館ではサメのショーをやっているんですか??」とご質問があり飼育係員の頭には「?」がたくさん浮かびました。よくよく聞いてみると「太平洋」水槽でダイバーがサメに掴まって泳いでいたとおっしゃるんです。あ~!それですか~!でも、違うんです。
「太平洋」水槽では現在、シノノメサカタザメを雄雌のペアで飼育しています。せっかくのペアなので繁殖研究に取り組むこととなり、まずは採血することにしました。ただ大きなシノノメサカタザメなので、ジンベエザメと同じようにトレーニングしようということになったのです。ジンベエザメは背ビレから採血するのですが、シノノメサカタザメは胸ビレから。それなら、採血者が背ビレに掴まり一緒に泳ぎながら採るのがよさそうです。
はじめは、ボディタッチから始め、背ビレにちょっと掴まり、そして長い時間掴まるようにしました。次に胸ビレを触り、針を刺すといくつかの段階に分けてトレーニングを行い、現在では月に1回採血を行ってます。採血日でない日も時々一緒に泳ぐ練習をしているので、お客様から観たら「ショーの練習!?」と思われたのかもしれませんね。
ところで、みなさまはご存知かとは思いますが、シノノメサカタザメは名前に「サメ」と付きますが、実はエイの仲間なのです。したがって、これは「エイ」の採血練習でしたというお話。
ちなみに、採血をしているときはこんな↓感じでシノノメサカタザメと一緒に泳いでます。
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