アマモ場の住人たち

 前回ご紹介したように、現在「ミニ企画展~大阪湾の小さな生きものたち~」を開催中です。この中でアマモ場を再現したミニ水槽があります。当初はヒメイカを展示していたのですが、死亡する個体が増え、残念ながら展示を中止しました。
ヒメイカは神経質なことや寿命がおそらく数ヵ月ということもあり、多くのお客様に継続してみていただくには、ストレスを少なくする環境作りや野外での生活史をもっと調べる必要を実感しまた。

そこで今は、これまでヒメイカと同居できなかったアマモ場の住人たちを展示しています。しかし、また困ったことがおこりました。写真を見ていただくとわかるように、彼らの色や形がアマモの葉の色や形にそっくりで、「どこにいるの~?」というお客様の声が続出なのです。でも、やっと見つけられた時の「おった!」という声を聞きくと、これもありかなと思っています。それにしても、小さな生きものあなどるなかれ、みごとなカモフラージュに驚くばかりです。


▼オクヨウジ
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▼コシマガリモエビ
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▼ウミナメクジ(撮影者:和田太一氏)
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