タカアシガニの脱皮
- 2019.06.21
- 魚類チームの日記
もう梅雨入りしていく時期であり、夏も近づいて来ていますね。
「外出したいけど雨だしなぁ」と思ったら、全天候OKの海遊館へぜひお越しださい!
今回紹介するのは「日本海溝」水槽のタカアシガニです!
タカアシガニは日本にしかいない、世界一大きいカニであることはみなさんご存知かと思います。
先日、タカアシガニがきれいに脱皮しているのを確認したので紹介いたします。
赤い矢印がが脱皮殻、青い矢印が脱皮したてのカニです。
抜け殻の感触柔らかくはなくどちらかといえば固いといった感じです!
脱皮をするときはおしりのほう(黄色い矢印のあたり)からでてきます。
おしりが外に出て、次は頭、最後に足のほうへ抜けていきます。
カニはなぜ脱皮をするのでしょうか?
答えは体を大きくする(成長する)ためです。
脱皮をしてすぐの状態は殻が柔らかいのですが、その間に大きくなるんです。
時間がたつと殻は固くなり、また時間がたつと次の成長のため脱皮をするというわけ。
身近な生き物ではダンゴムシも脱皮をします。
タカアシガニの脱皮は6時間にも及ぶことがあります。
脱皮後しばらくの体が柔らかい時は、いくら大きなタカアシガニでも敵に襲われやすくなってしまいます。
また、脱皮はかなりエネルギーを使いますし、失敗することもあります。
失敗すれば死んでしまいますから、カニたちは命懸けで脱皮をしているのですね!
現在、回収したこの脱皮殻を使って標本を作ろうとしています。
完成した時にまたお知らせしますので、楽しみにしていてください!
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