象・銀・鮫!

「日本海溝」水槽にゾウギンザメ(学名: Callorhinchus milii)がデビューしました!
ゾウ・ギン・サメ=象・銀・鮫。。。
おもしろい名前ですよね。動物と色が並んでいるところが特に。。。(笑)

そんなゾウギンザメの姿がこちら!

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どうでしょう?きれいな銀色の体色となんともいえない模様、象の鼻のような吻、そして鮫っぽくない体つき!
たまらなく不思議な形をした生物ですよね。海外ではelephant fishやelephant sharkなどと呼ばれています。
ゾウギンザメは南オーストラリアからニュージーランドの海域に生息しています。

この個体は3月にオーストラリアから来日しました。
予備水槽で餌を食べる事を確認した後、1ヶ月かけて展示水槽の水温まで馴致して、ようやく展示デビューしました。国内では2例目の展示です。
泳ぎ方も不思議で、胸鰭を上下に仰ぐようにやわらかく動かして遊泳します。


ご存知の方もいるかとは思いますが、こんな不思議なゾウギンザメはサメ・エイに近い仲間で体の骨格が柔らかい軟骨で形成されています。
繁殖の方法は卵生(サメエイの仲間にはこどもをお腹の中でふ化し赤ちゃんを産出する「卵胎生」もいますが、ゾウギンザメは卵を産出します)で、2014年に全ての遺伝情報(ゲノム情報)が解析されており、詳しい受精卵の胚発生段階も記録されています。
その研究によって、ゾウギンザメはゆっくりと進化してきたことがわかりました。

当館では理化学研究所・生命機能科学研究センターと学術提携を結び、様々な研究を行っており、今後、ゾウギンザメを飼育しないと得られない、たくさんの知見を集積し、将来は繁殖も目指したいと考えています!

この機会に不思議なゾウギンザメを是非ご覧ください!

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