シノノメサカタザメの口
「太平洋」水槽のシノノメサカタザメ。
アクリルガラスにくっついていたのを激写!
それにしてもこの魚の口の中ってどうなってるんだろう?と長らく疑問でした。
口をアップにしてみましょう。
球のようなものが上下でうまく組み合わさっているようですね。
担当者に「シノノメサカタザメの歯の標本はないの?」と聞いたのですが、作成していないようで...(これからに期待!)
仕方ないのでネット上で探してみると、球のよう形が上下で組み合わさってました。
へたくそな絵でごめんなさい。
うまいことできてますなあ~
そして歯は丸みを帯びたひし形で、以前ご紹介したヒョウモンオトメエイの歯と同じような形。
全体の形も似ています。(「誰の何?パートⅡ」)
サメの歯は使っている歯が抜け落ちると、次に準備されている歯が新たにおさまる感じです。
▽こちらはアオザメの歯の標本。
後ろから見ると、一番前の歯(赤線で示したもの)の後ろに新しい歯が準備されているのがわかります(黄線が2番目、青線が3番目、紫が4番目)。
でも、エイの場合はどうなるんだろう?
まさか、そろばんの玉みたいに下からはじかれてくるのではないよなあ...と不思議に思い、エイ博士である館長に伺ってみました。
結果、エイも新しい歯は準備されているけれどもたいへん見えにくいのだそうです。
やはりこのような並びなので、脱落したところにすぐ次の歯がくるのではなく、後方から押しあがってくるけども、それはかなり時間がかかるだろうとのことです。
私の想像では斜めに上がってくるのでは?と思ったり。
実際に館長がフィールドで見たシノノメサカタザメの中には上部の歯が欠けたものもいたそうです。
まあこれだけ歯がずらりとあれば、1本ぐらい欠けてもさほどは問題ないってことかな?
先日、魚類チームの若者たちは冷凍標本の整理をして、いろいろなサメやエイの口を標本にするぞ!と言ってましたから、またおもしろい標本がありましたらご紹介します。
学生のみなさんも夏休みの研究にいかがですか?
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