漁師さんに聞いた話(以布利センター)
- 2017.08.08
- 魚類チームの日記
7月後半に2週間ほど出張で、魚類飼育の修行で、高知県の土佐清水にある以布利センターに行っておりました。
朝はどんな魚が漁獲されているか、また、展示できそうな魚はいないかなどを調べるため、漁師さんに定置網船に乗せてもらって沖に行きます。
水揚げのお手伝いもしますよ。
何回か乗っていると、だんだん要領が掴めてきますが、網は重たくて、しんどいです...。
毎日やっている漁師さんはさすがです!
そんなある日のこと。
漁師さん「お前、海遊館では担当何しようがぁ?」
僕「カワウソです。」
漁師さん「カワウソやったら、昔このへんでもおったけんねー!」
僕「!?」
漁師さん「昔そこの磯で見たけんど。」
僕「ちょ、ちょっと、行って来ます!」
カ、カワウソがこんなところに!!
ん?コツメカワウソが?と思っている方もいるかもしれませんが日本にもカワウソがいました。
ニホンカワウソです。
2012年に絶滅種に指定されました。
ニホンカワウソは海岸まで降りてきて、餌を探していたと記録があります。
磯で発見されても、なんら不思議なことではありません。
でも、こんな近くいたなんて、感動しますね!!
ニホンカワウソは1979年、高知県の須崎で目撃されたのが最後とされています。
その漁師さんがカワウソを見たのは10歳くらいのときだったらしいので、同じ頃ではなかったかと思われます。
他の漁師さん達にも聞き込みをすると、定置網に迷入してしまったり、磯際に仕掛けている刺し網に引っかかって死んでいたこともあったそうです。
また、家でニホンカワウソを飼っていた人もいたとか!
土佐清水にも二ホンカワウソがいたんですね。
たいへん興味深いお話を伺えて、ほくほくです。
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