名前の付き方はそれぞれ
- 2017.05.03
- 魚類チームの日記
「瀬戸内海」水槽の底になんかいるのがわかりますか?
少し接近!!
しばらく見ていると、砂から全体が出てきました。
これはカスザメ。
大きくなると2mくらいになるのですが、この水槽のカスザメはまだ60~70cmくらいです。
形は「太平洋」水槽にいるあのコに似ていますね。
▽ シノノメサカタザメ
カスザメのエラはこの写真では見えませんし、私も実際に見たことはないけども、体の横(マントに見える胸ビレの横)にあるので、サメの仲間です。
(シノノメサカタザメのエラは体の下にあるのでエイの仲間です)
ところで、カスザメの「カス」ってなんでしょう??と調べると。
漢字では「糟」とか「粕」とかで、その意は「取るに足らない」って...。
だって、お酒を好まない人にとって、お酒自体に価値はありませんけど、酒粕は美味しくいただけるようなこともあるじゃないですか!!(力説!!)
話を戻して、カスザメの「カス」は、食用としての価値が低いからとか、サメのようなエイのようなよくわからない形だからとか諸説あるようです。
でも、このカスザメの鱗、密生していて、大きさも揃っていることから、刀の柄や鍔(つば)に使われたり、ワサビおろしに使われたりするんですよ。
ちなみに英名はエンジェルシャーク、形が天使みたいだから??
外国の方は前向きだなぁ(笑)。
というわけで、標準和名はカスザメですが、地方で呼ばれている名前(地方名)の「マント」が採用されていたらなぁと思う私でした。
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