海遊館日記

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ラッコ担当のブーム

最近ラッコ担当の中でとあるブームがあります。

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それは、ラッコのパタの似顔絵を描くことです。

私はもともと絵を描くのが得意ではないため、なかなかパタに似せて描くことが出来ません。

しかし、パタを20年間お世話しているベテランラッコ担当はというと...
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パ、パタや~!!!!
パタにそっくりです!!

メモ書きにいつの間にかパタの絵が描かれていたり、このブームはいつまで続くのでしょうか。

今日も楽しいラッコ担当でした☆

アオリイカの展示をはじめました

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6F特設水槽でアオリイカの展示を開始しました。

今年生まれたイカたちで、以布利センターの周辺で採集しました。

これから春ごろまでの展示になりますが、なめらかに動くヒレや前後左右に泳ぐ不思議で美しい姿をご覧ください。

「への字」な口?

 ある朝、ぼんやりと「瀬戸内海」水槽を眺めていると、真ん前にヘダイがやってきたのでパチリ。
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以前にもブログに書いていたのですが、魚には○○ダイという名前の魚が多いです。

でもタイ科の魚、すなわちマダイの仲間というのは日本に10数種しかいません。
そのうちのひとつはこのヘダイ。

ちなみに「瀬戸内海」水槽にはマダイ、クロダイ、キチヌが同居しています。

▼マダイ
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▼クロダイ
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▲キチヌ

「瀬戸内海」水槽にもいるイシダイやタカノハダイは、タイ科の魚類ではないことから、「あやかりダイ」と呼ばれることがあります。

▼イシダイ
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▼タカノハダイ
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ところで、ヘダイの「へ」ってなんだろう?と調べてみると、体が扁平であるから説と口がへの字の形をしている説があるようです。

ほんまに「への字口」なん??

この写真ではよくわかりませんね。
今度正面からの写真にチャレンジしてみます。

朝の日課?

 朝、「アクアゲート」水槽を見てみると、夜の間は擬サンゴに隠れていたハナダイ類たちが「おはようございます」と出てきたところでした。
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でも、このハナダイたちはどちらかといえば寝坊したんでは?

なぜなら、水槽全体を見渡すと...。
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アクリルパネルの前になんか整列しているんです。
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どうしてこんなに整列してるの?

理由はよくわかりませんが、担当者によれば、日中はあまり並んでないようです。

朝の日課なのでしょうか?

ルーク通信 ~健康診断~

ルークがバックヤードへ移ってはや3ヶ月が経ちました、早いですね。
以前のルーク通信で、高齢のためのケアをやっていきます!!と宣言したので、手探り状態ですがこの一年で得た獣医のスキルを活用して、試行錯誤しながらトレーナーとルークと協力して色々やってみました。

ちなみに私ですが、久々登場の去年の新人獣医です(笑)

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▲まず初めに、レントゲン撮影をやってみました。
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結果ですが、ルークが大きすぎて一枚の現像パネルに収めることができませんでした。残念。

▼次に、後足から血をとってみよう!!と言うことで、やってみました。

血が還ってきたときは感動しました(泣)
ただ、血管が細いようで、ルークを動かしたり足を暖めてみたりと色々工夫した後にやっとできました。

良かった良かった。

この後も、継続して成功しています。
最後に、実はアシカは腰からも採血ができると聞いていたのですが、なかなか『腰に針刺すの!?』っていう恐怖心があり、試したことがありませんでした。

▼ですが、ルークの健康診断を様々な方法で行うためにと思って、やってみました。

結果、意外とあっさり採血できました。

でも、感動(泣)これも、継続的に成功しています!

これからのルークの血液検査ができると健康状態がわかるので、とっても大事なことです。
加えて、ルークが協力してくれるからこそできることですので、ルークを褒めてやりたいです!!(血がとれた後は皆で褒めてます!!)

これからも継続的にルークの健康診断を実施してルークが長生きできるように頑張っていきたいと思います。

いきなり冬?

 東京では何十年かぶりの11月の積雪だそうです。

皆様ご無事でしょうか?

11月も後半と言うのに暖かい日が多かったためか、「日本の森」はまだ秋にもなっていません...。
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ツワブキのつぼみはまだ固い。

ナンテンの葉は一部だけ赤くなっていました。
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季節がなんだかずれてるなあーと思ったら。

昨年も同じようなことを申しておりました。
カワウソ「ぼくらはあったかい方がいいよ!」

ただ、この写真を見ると、昨年、ナンテンは紅葉してなかった、というかこれまで紅葉したの見たことなかったで、今年はどうしたんでしょうね?

でも、寒さを感じたコもいます。
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バックヤードにいるカワウソ・ニッキじいさま。

バックヤードは暖房をかけて20℃以下にはならないようにしているのですが、寒かったようで、ちょっと不調に。

ケージに隔離し、床にプレート状のヒータを設置し、補液処置で復活いたしました。

なんせ22歳超のおじいさまですから、本当どきどきします。

まだまだがんばるぞ!
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カワウソ「ぼくらはあったかい方がいいよ!」

「漁港にいってみた。深日港」

先日、大阪府の南側、岬町の深日港にお邪魔しました。

景色はすっかり冬。
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冷たい風がびしびし当たって痛いくらい。

冬が来るのは目前。

寒くなっても海にでて仕事をしている漁師さんたちは本当にすごいです。
漁港に行くと漁師さんたちが使っている漁具があちこちに保管されています。

漁具をじっくりと眺めると、漁具にはいろんなものがくっついています。
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私の上司は、そんな付着したものをじっくりと眺め、気になるものは採集します。

まだその貴重さは勉強不足なのでよくわからないですが、みなさんも漁港にいくことがあれば、いろいろと観察してみましょう!

ただし、漁港は漁師さんの仕事場なので、漁師さんを見かけたらかならずあいさつをしてくださいね!

「モヤは前から何かを持っていた。」

最近いろいろ騒がれているワモンアザラシのモヤですが、過去の写真を探ってみると、「ぷっ」と笑える写真が出てきましたのでご紹介。

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やはり、彼は大きな可能性を持っているようです。

「かいゆう2」での水質検査

以前、「水槽で使う海水はどこからくるの?」で海水運搬船「かいゆう2」を紹介しました。

「かいゆう2」が到着すると、水質検査者が採水に行きます。
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この日は潮が引いていなかったので、簡単に船に飛び移ることができました。
水位が低いと、足の短い?私はちょっと飛び移るのがこわいのです。
▼無事、船に乗り込んだら取水槽のふたを開けて・・・
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▼採水は水面より少し下のところで行うため、このような長い棒を使用します。
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▼この棒に採水びんを取り付け、棒を沈めると、ふたに穴が開いているので、沈んでいくうちに採水できるというわけです。
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▼採水後は、槽内を上からのぞきこみ、水が濁っていないか、懸濁物はないかをチェック。
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▲底のラインが見えたので、今日の水は澄んでます!

これらを終えたら、採水びんを持って検査室に飛んで帰ります。

▼測定項目はアンモニア、亜硝酸、塩分濃度、pH(水素イオン指数)など。
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15分くらいで測定し、問題なければ、海水運搬船に連絡して、海水を貯水槽に送ってもらいます。

昔は測定終了の合図を出すのに、船が見える位置に走って行って、手で「まるー(OK)」のサインを出していましたが、今は携帯電話を使います。
船の見える位置=お客様のいる場所でしたから、OKサインを出すのは少し恥ずかしかったなあー。

時には「こんなん浮いてたよ」とクラゲなどをいただくことがあります。
魚たちの暮らす快適な環境を維持するためには、本当にたくさんの方のお力を借りているなーと実感します。

パタと新人さん!!

去る10月、普段は普及交流チームで頑張っている今年の春に入社した新人さんが、海獣チームで研修しました。

今回はラッコの研修をした際の様子をお伝えします!
ちなみに新人さんは学生時代カエルの研究をしていたそうです!

数日でしたが、パタへ氷やカニを渡してもらい仲良くなってもらいました。
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そして最後にはパタへの給餌も出来るようになりました。
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パタのわがままを身をもって体験してもらいました・・・
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みよ!この厳しい目つき!

1ヶ月間お疲れ様でした~!
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鼻??

海遊館で鼻といえば、「パナマ湾」水槽のアカハナグマを思い浮かべます。
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▲麻酔中のアカハナグマ

長くて自由自在ですよ。
→ 「自由自在」

ところで、名前の中に「鼻=ノーズ」の入る魚がいるのをご存知でしょうか?

大型企画展「デスモスチルスのいた地球~謎だらけの古代生物たち~」のエレファントノーズフィッシュ。直訳すると、象の鼻の魚?

ちょいと見学してみます▼
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どこ?
近づいてみると、中央の木の下にいます。
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うまく撮影できなかったので、
魚名板の写真をパチリ▼
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確かに長い鼻がある!と言いたいところですが...
これは鼻ではありません。

魚には吻先の出ている種はたくさんいます。例えば!
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▲サギフエ(現在展示はしていません)

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▲クダゴンベ(アクアゲート水槽にいます)

有名なところではバショウカジキなどもそう。

でも、これらの魚の吻はまっすぐなのに、なぜエレファントノーズフィッシュの鼻らしきものはどうしては下を向いているんだろうとずっと考えていました。

もう一度「魚名板」の写真をご覧ください。

鼻みたいな部分をよーく見ると、実は下顎だったのです。

エレファントノーズフィッシュは泥や砂利の中にいる生物を食べているのだとか。
で、それらを探すために下顎を使うので、この鼻のようなものは下を向いていたのでした。

この前から不思議に思ってたことが解決され、ちょっと幸せです。

オウサマペンギンの雛 成長記録

オウサマペンギン雛がぐんぐん成長しています!

生後30日を過ぎ、フワフワの綿羽も生え揃い、フワフワです。
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体重は約1900g、生まれた時の約10倍!

さすが鳥類、成長スピードが早いですね~。
さて、次回報告の際はどれだけ大きくなってるんでしょうか。

乞うご期待!

記念すべき☆第1回「ママ&ベビーヨガ」レポート

めずらしく朝早くから赤ちゃんたちの声。ママと何かお話しているのかな?
そうです!実は先日海遊館で初めて「ママ&ベビーヨガ」を開催しました。
その名の通り、ママとベビーのためのヨガ♪
ざっくりと説明すると、まるで海の中にいるような雰囲気の「太平洋」水槽前で、ヨガインストラクターの指導のもとヨガを行い、ママも赤ちゃんもリラックスしながら、ママ中心のヨガを楽しんでいただくという内容です。

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初めての企画ということで、私たちスタッフも気合十分!不安半分!笑
子育て中のママさんたちに少しでも癒しを提供できるよう最大限頑張りましたが、まだまだ課題は沢山。今後、より良いものに出来るよう改善していきたいと思っています。
皆さん笑顔でリラックスして下さっていたのがとても印象的でした。

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赤ちゃんたちは泣いたり、水槽を眺めたり、隣のお友達と意気投合したり・・・基本的に何をしていても「気兼ねなく」お楽しみいただけたのが一番のポイントだったのではないかなと感じています。

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そして何より、スタッフ一同赤ちゃんたちに癒されまくり!ついついにやけてしまいました。

最後になりましたが、参加者の皆様、朝もはよから通勤ラッシュの電車に揺られて遥々お越し頂き本当にありがとうございました!!
またのご参加をお待ちしております。

私は誰でしょう?

 これでわかると、達人!
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いつもとちょっと違う姿を見せます!
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この位置でわかる人もいるかも???
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はい、答えは・・・・・・




ワモンアザラシの「アラレ」で~した★
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ハロウィン大失敗

10月31日はハロウィンでした。

ハロウィンといえばカボチャ。

カボチャといえばカピバラなのですが、ぴーたんは今、カボチャをお好みではないということで、今年は断念。
でも、31日は気持ちばかり、餌の野菜に細工をしてみました。
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不器用な私ですが、周りに「こんなんどう?」と聞くと、「もっとこんなふうにしたらどう?」と若い人たちがアドバイスしてくれました。
ニンジンの口から垂れているのは、血のイメージ、左から2番目のカボチャの芽の横につきささっているカボチャの破片にも注目していただきたい!

さて、これらをぴーたんに渡すと...。
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流血ニンジンよりも、白菜がいいらしいです(涙)。
ニンジンはずっとそのままでした。

じゃあ、これはどうだ?と昼はカボチャとリンゴを置きましたが。
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やはり白菜がいいそうです(涙、涙)。

えーい、来年は白菜でつくってやるー!!と思った係員でした。

最近のナギ

最近いろいろなことに興味を持ちはじめた"ナギ"!

アザラシ達のお食事タイムにも興味津々で、様子を伺いながら、近づいてきます。

ある日、私がアザラシの後ろにいると...
そのまた後ろから様子を伺いに来たようで、
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足の間からちょこっと顔を覗かせるナギ。
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気にしつつも前に出てくるナギ。
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アザラシはちょっと嫌そうでした。(笑)

これからも、いろんなことに興味を持ちつつ成長していって欲しいものですね!

犯人は誰だ!?

アシカやアザラシたちの水槽に水分補給のために設置している飲水パット。
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毎日、満タンにして帰るのですが、ある日の朝・・・。

掃除のために水槽に入ると飲水パットの水がほとんど入っていないのです。

「あれ?いつもこんなに減っていたかなぁ?」

不思議に思いながら掃除を続けていると・・・。

バシャバシャバシャバシャ

背後から聞こえて来る水の音。

振り返ってみると...。
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ナギーーーーーーーーー!!!!!!

飲水パットの中に入ったり出たりを繰り返して遊んでいたのです。

お風呂じゃないのにと思いながら、なんとも微笑ましい光景でした☆

11月11日は、チンアナゴの日!

10月27日の「ぎゅぎゅっとキュートにComing Soon!」
で、お知らせしたとおり、11月1日よりチンアナゴの展示を開始しました。

たいへん多くの方に見てもらえて、私たちもうれしいです!
そして本日11月11日は、チンアナゴの日らしいです。

なんでも、底の砂面に並んで顔を覗かせている姿が「1」が並んでいるように見えることからだとか。
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「あらよっと!」
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「ちょいと曲がってみるよ」
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水槽下の絵のチンアナゴ、かわいいでしょ?

このデザイン、なかなかお気に入り。
ぎゅぎゅくん(ナンヨウハギ)とキュートくん(クマノミ)に愛称をつけたので、このコにも愛称つけよう、と担当に言ったのですが、「チンA、チンB」この左にももう1尾いるので)とか言うのです。

そんなんヤダ。

なにかよい愛称がありましたら、ぜひ。

ワモンアザラシのユキ

ワモンアザラシのユキ。
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ユキは最近物を抱えることを覚えました!

先月の10月は季節を意識して、パンプキンを抱えてくれました!

ちょと話題になたモヤに負けじとトレーニングに励みます。
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早く、早くー!!

イワトビペンギンのお食事タイム中に、不思議な動きをしているペンギンがいました。 ※「お食事タイム」はこちら

それがこちら!

どうやら餌が欲しくてアピールしているみたいです!

他のペンギン達は、この不思議な動きをしませんが、なぜかこのペンギンだけ頭を上下に揺らします。

「早く早く、くださいー!!」と言っているみたいに見えませんか?

ちなみに飼育員が移動すると、追いかけてきます!そして再びアピール!!
このペンギンは他のペンギンよりもたくさん食べているのですが、まだまだ食べたいみたいです。

この不思議な動きはお食事タイムで、ぜひご覧ください!!

幸せのハンモック

以前、「どんどこドンドコ♪」でお知らせした、古い消防ホースを使ったハンモック。
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現在はバックヤードのヤット&アヤメ、クリ&コウメ、ツバキ&グミで使用中。
ハンモックをゆらして、どんどこするのはアヤメだけでなくヤットにも伝染?しています。

でも、最近は吊っているホースのわっか部分に顔や前足をつっこんだり、抱きついたりが流行りのようです。
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(左アヤメ、右ヤット)▲

嫁がいなくなると、だらだらするヤット。
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あら、ツバキ、ごきげんさんだね。
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で、娘さんはどこいったん?
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グミお嬢はセットしている時は寄って来ますが、なかなか寝ません。
お母さんは早く寝たいのにね。

最後にコウメとクリ。
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ハンモックに変えた際、「なんなの、これー!」とやや不満そうだった2頭ですが、すっかり慣れてこの表情!

しばらくすると?
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こんなことになりました。

おやすみ、みんな♪

アカハナグマのお気に入りの場所?

「パナマ湾」水槽のアカハナグマ。
先日の検査でトマトとイチゴに貧血がみられたため、バックヤードで経過観察中、代わりにパプリカを展示しています。
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ある朝、陸上部のアクリル前にある穴を見ると、なんか怪しい物体が!
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ここ最近、この穴には腐葉土ではなく、バークチップを入れています。
また、遊び好きなパプリカのため、麻縄のロープもたくさん垂らして、時にはカピバラに与えている大きな笹を入れています。

それらを穴に持ち込んで眠るパプリカ。
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遊びつかれて寝てしまったのかな?

土に頭を突っ込んで寝るイチゴにもびっくりしましたが、このパプリカの寝姿もどきっとします。

でも、冬にこたつで、本やみかんなど、お気に入りのものを集めて、「もうここから動かないよ!」丸まっている自分みたいと思えなくもありません。

「えへっ」
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ごきげんなパプリカです。

北極圏ゾーンのダンゴ三兄弟

北極圏ゾーン、入って左側の水槽。
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水槽内右の擬海藻が目印です。
この水槽では先月飼育員が北極で採集してきたカニや魚や貝を新しく展示しています。

水槽をじっくり見てみると、実はとってもとーっても小さなお魚がいるんですよ。

それではここでクイズです!
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この写真の中に3尾の魚が隠れています。探してみて下さい!

それでは正解発表です~。

黄色の線で囲っている所をよく見てみてください!
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見つけられましたか??

まだよくわからない??

では、管のひとつに近づいてみますよ。
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この魚はダンゴウオの仲間の幼魚なんです。

写真で小ささが伝わるでしょうか?

まだ1cmにも満たないのです。
小さ過ぎて、なんの幼魚なのかはまだ特定できていません。

これからどんな?ダンゴウオ(種)になるのか、今からわくわくします!

現在展示しているのは3尾。

飼育員は親しみをこめて、ダンゴ(ウオ)三兄弟と呼んでいます。
兄弟かどうかは分かりませんね・・・

とてもかわいくてめろめろです。

ぜひチビダンゴ三兄弟を探してみて下さいね!

以布利通信 4

お久しぶりです。こちらは以布利センターです。
10月は不安定な天気が続き、以布利の港は濁っていることが多かったです。
そして、秋になり、少しずつ夏とは違う生き物たちの様子が見られるようになりました。

ツノダシ▼
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前回のブログでも紹介しました。
今では群れで観察されます。
1尾だけでも綺麗な模様ですが、群れになると、違った美しさがありますね。

クロホシフエダイ▼
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こちらは9月中旬辺りから観察されるようになりました。
10月に入って、更に数が多くなっているように感じます。

ハマフエフキ▼
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こちらも9月中旬辺りから観察されるようになりました。

アイゴ▼
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こちらも9月中旬辺りから観察されるようになりました。
初めは小さい個体が多かったですが、少しずつ大きくなってきました。
港の水温も夏に比べると5℃近く下がってきています。

これから、今までに見た魚とは違ったものが見られることを期待しています。

★過去の以布利センターの記事はコチラからご覧いただけます。

フジテガニ

フジテガニは、「大阪府レッドリスト2014」で存続基盤が脆弱な種として、準絶滅危惧種に指定されています。
大阪湾では、主に湾南部や淡路島の一部で少数が確認されています。
フジテガニがすむ場所は塩性湿地ですが、自然や人為的な影響で環境のバランスがわずかに変化しても、姿を消してしまう可能性があります。

私がフジテガニを見つけた場所の環境は、海水に浸かることのない潮上部で、ハママツナ(塩性植物)が適度にはえて日陰になり、10~20cm程度の石が積み重なり、石の下の土は湿り気があり、同じ場所にユビアカベンケイガニが見つかる、といった具合です。

ところが、このフジテガニがいるわずかな範囲の場所が、浜の整備事業で整地されかけているとの情報があり、あわてて知り合いを通じて当局にフジテガニの存在を知らせました。

そして先日、現地を訪れて撮ったのが写真1です。

ハママツナの群落は縮小していましたが、何とか1個体のフジテガニを見つけることができました。

このような希少種は、見つけてそっとして置くだけでは守れないのだなと実感しました。
ちなみに、ハママツナも同レッドリストで絶滅危惧種に指定されています。(写真2)

写真1 【見つかったフジテガニ】
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写真2 【ハママツナの群落】
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しましまにゃんこ

 過去のブログ「海のにゃんこ」でご紹介したネコザメに続き、しましまにゃんこを紹介いたします。
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「アクアゲート」水槽にいるシマネコザメです。

そのままやん!

シマネコザメはネコザメよりやや暖かい海に暮らしています。
体の特徴としては、20以上の黒い横縞があること、そして、シマネコザメの尾のつけねの長さはネコザメよりも長いことです。

こちらがネコザメ。
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なんか顔大きくない?

シマネコザメのほうが小顔のような気がします。
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写真の撮り方が悪いのかな...。

みなさまのご意見はいかに??

ひげ部通信 ~カビバラ、ぴーたんのひげ~

 ひげ大好き係員が勝手につくった「ひげ部」です。
部といっても部員は今のところ私だけ。

部員募集中です。

さて、ひげ部では、これまで様々なひげを紹介してまいりましたが、今日ご紹介するのは!(テレビショッピングみたい...)

▼カピバラ、ぴーたんのひげ でございます。
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ごっついカーブしとるがな!!

上から見るとわかりやすいと思います。
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実はこの写真を撮った前日は、もっとカーブしていて、カイゼルひげのようになっていました。
思わず二度見して、わざわざバックヤードにいるロナくんのおひげを確認に行ったうえ、他の係員を引っ張ってきて見てもらったくらいです。
その係員も「こんなにカールしてるのって、ありましたっけ?」と言っておりました。

そして、バックヤードのロナひげはストレートでした。
ぴーたんのひげの推移はどうだったかなー?と写真を調べてみました。

こちらがやってきた当初の2009年。

写真:2009年▼
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若いなあ。
次は2011年

写真:2011年▼
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少しとんで、昨年2015年

写真:2015年▼
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どれもストレートです。

このカーブひげ、年をとったからなのか?それとも日によるものなのか?
前日は晴天でちょっと乾燥気味でしたが、撮影した日は少し雨が降っており、ひげに湿り気が作用したとか??といろいろ考えてしまいました。

今後のぴーたんひげに注目していきたいと思います。

ルーク通信 ~もふもふルーク~

久しぶりのルーク通信です。

現在バックヤードで暮らしている、カリフォルニアアシカのルーク。

担当者はルークが退屈しないようによく水槽に遊びにいきますが、その時に可愛い写真が撮れました☆
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陸でお昼寝をしていたのか毛が乾いてモフモフになっていてこんな顔になっていました!!

そして私のお気に入りはこちらです☆
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上目遣いが可愛くてたまりませんね!!

またいい写真が撮れたらアップします♪

くまみたいなアシカ

今年の6月に産まれたカリフォルニアアシカの「ナギ」。以前は私たちに近づいてくれなかったのですが・・・、産まれてから数ヶ月、今ではやんちゃ振りを発揮しております(後を追っかけてきたり、カッパや長靴を咬もうとしたり・・・)。

そんな中、お昼寝中の毛が乾燥している「ナギ」に接近して写真を撮ってみました。

それがくまみたいなんです!
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起こしてしまったようです。
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でも、やっぱり眠たいらしいです。
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でもちょっと気になる。
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あと、よく見ると尻尾だけ白い(笑)
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あまり写真を撮っていたところ、「眠たいんだよー」?のような動きをしていたのでおとなしく撤退しました。


実はいます。

 ラッコのパタが暮らしている「アリューシャン列島」水槽。
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パタは基本的には水面、陸場で過ごしています。
パタがメインの水槽ですが、個性豊かなお魚たちが共に暮らしています。
普段はあまり注目を浴びないお魚を紹介したいと思います!

パタの給餌後ふと水槽中央にある擬木に目をやると1匹の魚がこちらを見ていました。

シマソイです。
ばっちり目が合っています。
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普段餌を落としてもなかなか食べないシマソイですが、パタの残したサケを試しにあげるとパクッと食べ、満足したのかそれともカメラが嫌だったのか、ゆっくりと沈んでいきました。

岩陰にうまく隠れてなかなか姿を見ませんが、是非シマソイを探してみてね☆

オウサマペンギン4世代目の雛が誕生!

9月末、オウサマペンギンの雛が誕生しました。

7月に産卵を確認してからすぐ孵卵器に収容し、大切に卵を温め続けて59日目。
▼嘴打ちがはじまりました。
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長期的に展示を維持するために繁殖は必要不可欠ですが、当然ながら世代交代も必須になります。

数年前から少しづつ、繁殖を途絶えさせずに世代交代が進むよう個体群の調整を進めてきました。
しかし、毎年新しいペアを形成させても、なかなか有精卵が得られず、期待する結果が得られませんでした。

そんな中、今年ついに海遊館で4世代目となる雛の誕生に成功!!

あぁ~諦めずに本当に良かった。
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雛の生育を最優先に考え、保育器を使って飼育係員が親鳥の代わり育てる「人工育雛」を行っています。
現在、生後約20日目となり、体重は孵化時の約4.5倍となる約900gまで成長しています。
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展示水槽へ移動は数ヵ月後の話になりますが、雛の成長は随時、海遊館日記で報告させて頂きます。

ぎゅぎゅっとキュートにComing Soon!

開催中の企画展「ぎゅぎゅっとキュート」に新しいメンバーが加わることになりました。  161028_1.jpg

メンバーが誰かはわかっちゃいますね...。
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現在は準備中ですが、みなさま、11月にお会いしましょう!!

魚の唇(カラープロキロダス)

「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラのところにいるカラープロキロダス。
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尾の模様が矢羽のようできれい。
当館にやってきた時は全長5cmほどでしたが、現在では20cmを超えました。

さて、この魚、付着藻類を食べるということで、観賞魚で飼育されている方は水槽のコケ掃除屋さんとして飼っていることが多いのだとか。
やすりのような歯を持っているらしいのですが、残念ながら、私はまだ歯を見たことはありません。

で、口なんですけども...。
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唇が薄いけど大きくて、まくれあがるようになっています。

右にいるオスカーの口(赤の矢印)は横から見ると、つるんとしていますが、カラープロキロダス(紫の矢印)は唇が突き出ているように見えます。

とてもおおざっぱに言うと、こんな感じ。
①がオスカー、②がカラープロキロダスです。
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前からつまめるのではないか?と思う口、いや、唇です。

ちょっと遠い写真ですが、わかりますか?
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で、この魚、よく群れで水面近くに浮いて、口をぱこぱこ開閉しています。

上から見るとちょっとこわい...。

川などでボラが口を開閉しているのはよく見ますけど、ここで見るとは~。
毎日、昼前に餌を与えていることが多いので、『ぱこぱこ』しているのを見てみてくださいね。

湾岸放流バルブ点検 PartⅢ

このバルブの点検を紹介し始めてから、早いもので3年が経ちました。

(過去の記事はこちらからご覧ください。)
→湾岸放流バルブ点検(PartⅠ)
→湾岸放流バルブ点検(Part Ⅱ)

7年前に分解整備してから特に不具合はないのですが、開閉ができなくなると施設内に水が溢れる恐れがあるので、1年に1回のチェックは欠かせません。

さて、今回もいつものように防塵マスクを装着し、現場に向かいます。

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バルブ室に入るためにフタを外すのですが、その時足元が陥没していて転んでしまいました。
▼おおっと、何じゃコレ! 穴が開いてるやん!
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何とかフタを外し中へ。
▼気を取り直してバルブ室へ
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今度は足場板が古くなり、力をかけると破損して水溜りに落ちそうです。
▼落ちないように用心しながら進みます
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慎重に作業し、事なきを得ました。
後ほど、陥没個所の補修と足場板の交換をすませ、来年の作業に備えました。
▼さぁー回転チェック!
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▼板を新品と交換
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▼ではまた来年!
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"同じ話ばかり聞きたくないわ"という声も聞こえてきそうなので、このシリーズは今回で終了しようと思っています。

「ゴンズイ玉」、わらわらわら・・・

「瀬戸内海」水槽に久しぶりにゴンズイの群れ「ゴンズイ玉」を展示しました。
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以布利センターからやってきた全長10cm強のゴンズイたちです。

ゴンズイはナマズの仲間で、ヒゲは8本。
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このヒゲはたいへんすぐれもので、嗅覚、味覚、聴覚、振動の感知能力、なんでもそろっています。
海遊館「ひげ部」としては、立派なヒゲでうれしい限りです。

ただ、ゴンズイの胸ビレと背ビレの棘には毒があるので、触るのはNGですよ。

さて、「瀬戸内海」水槽に入ったゴンズイたち。
新しい場所に来たので、ぎゅっとかたまった玉になり、警戒中。

ここには大きな魚たちがいますし、びくびく。
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「わー、なんかでかいの来た!」
今朝は、タコハウス(たこつぼ)に入ろうとしていた様子ですが、数が多いので入りきらず...。
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でも、集団という武器で、玉を大きくしたり、小さくしたりしながら、わらわら...と過ごしています。

動名板 リニューアル(その2)

動名板リニューアル(その1)では、物たちの最高の一枚を撮ることがどれほど難しいか...についてご紹介しました。

今回は動名板リニューアルその2といたしまして、動名板には使うことはできない、たまたま撮れちゃった微笑ましい写真をご紹介います!!

そのモデルとなるのは、ゴマフアザラシの「ラピス」です☆
カメラを向けると何故か半目になるラピス。
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息をかけると心地良さそうな表情を浮かべるラピス。
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カメラに近づきすぎてもう誰が誰だか分からないラピス。
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同じ個体でも様々な表情を見せてくれるので、撮影をしていると楽しくなり、カメラのシャッターを押す手が止まりませんでした!!

たくさんの写真を撮影し、それぞれ最高の一枚で動名板を作成したので、海遊館へ来たときには皆さん是非見てみてくださいねっ☆

動名板 リニューアル (その1)

この秋、アシカ・アザラシの動名板をリニューアルします!
動物の名前や生態を紹介しているパネルです!

それに向けて飼育係員はそれぞれの担当のアシカ・アザラシの写真撮影に励んでいます。
ある日アシカ「レオ」の写真撮影をしていましたが、
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シャッターを切ると口を開けたり・・・・

場所を変えて撮影すると・・・

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後ろに「しずく」、「ナギ」のちびっ子コンビが遊びに来たり・・・・

納得いく写真が撮れるまで100枚以上撮影し、ようやく動名板が完成しました!

飼育係員たちの苦労が詰まった動名板を是非足ご覧ください!

ナミとナギ

ある日の「モンタレー湾」水槽にて。
今年生まれた赤ちゃんアシカのナギが、お母さんアシカのナミの上に乗ろうと奮闘していました。
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そのまま見ていると...
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この体勢で落ち着いたようです。
ナミがナギに巻かれているので、名付けて『ナミのナギ巻き!!』

ちなみにナミはカメラ目線!

ナギはナミの上に乗ることが大好きなようで、よく上に乗っています。
その時を狙うと、『ナミのナギ巻き』が見れるかもしれません!

ぜひ、ご注目ください!

ついに目撃!

ペンギン担当者でそれは、噂になっていた。。。。
閉館作業後の「南極大陸」水槽でおきる、ペンギンの行動についてである。

今まで私は見たことがなかった。噂でしかないと思っていた。
しかし、一人係員室で作業をしているときにそれは突然始まった。

その行動を見た私は水槽へ直行!!そこで、撮った映像がこちらです!!!!

▼「雪ぱくぱく」

ぱく。ぱくぱく。ぱく。

雪、食べてるー!!!!!

普段は、積もっている雪を食べたりしていますが。上手にぱくぱく食べてますー。
できたての雪が食べたいみたいです。

稀に見られる行動なので、ぜひ南極大陸水槽をご覧になられる際は、注目してみてください。

北極圏エリアに怪しい人現る!

エントランスビル3F北極圏エリアのプチリニューアルを行いました。
新しい生物を展示して、通路に「北極圏に行ってきました」というパネルと、採集時に係員が着用したドライスーツを設置しています。

▼入口パネルはこちら。
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ベテランS氏と若手のMくんです。足や手をちぎらないでくださいね。

そして、北極海の冷たさにも耐えられる厚手のドライスーツ。
夜、見たらびくっとします。

で、展示開始初日の夕刻、パネルの前を通りかかると...。

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きゃーっ!!マネキンがピースした!!と思ったら、Mくんがスーツを着用し、重い機材をつけて、たたずんでいたのでした。
お客様もさぞ驚いたことでしょう。

Mくん曰く「たまにこの格好でうろうろします」とのことです。
直接、北極のお話が聞けるかもしれませんよ。
お楽しみにー。

「北極圏の旅を終えて...」

みなさんこんにちは!

8月に北極圏へ旅に出ていた飼育員を覚えていますでしょうか?
2週間の旅の中で、たくさんの生き物たちと出会うことができました!

少し苦くてのど越しすっきりの飲み物もたくさん飲みました!
日本へ帰ってきてからも飲んでいます!まさか日本にもあるとは...有名な飲み物なんでしょうか...

さて、話がそれてしまいましたが、採集した生き物たちは9月10日に海遊館にやってきて元気に暮らしております。

新しい展示のための準備もコツコツ進めていき、みなさんにお披露目できるまで後もう少し!

そんな中、10月9日、10日に「北極圏トーク&バックヤードツアー」を開催しました!

こちらがその様子です!▼
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まずは私たちが体験してきた北極についてのお話です。
特に盛り上がったのは海の中で撮影した写真を使っての生き物探しクイズ!
お子様たちはスクリーンに張り付いて生き物を探していて大好評でした!

お話の後は別の部屋へ移動。
バックヤードの通路を進んでいくと...▼
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普段入ることができない予備水槽室が!▼
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中では北極圏で採集した生き物たちが暮らしており、参加されたお客様に一足先にご覧いただきました!

餌の時間と勘違いして水面にあがってきて口をパクパクさせているダンゴウオが好評でした(笑)

他にもグローブをはめて冷たい氷水に手を入れてみたり、潜るときに体につけるおもりを持ち上げたり、潜水道具の体験コーナーも楽しんでいただきました!
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こうして楽しくイベントを終えることができました。

うまくいくかドキドキしていたのですが、『飼育員の体験を聞けて実際に体験もできて楽しかった!』とお声をいただき、とても嬉しかったです(^^)

ご参加いただき、本当にありがとうございました!

そしてもう1つ、重大なお知らせが。

今回のイベントで先行公開した北極圏の生き物たちですが、なんと明日10月14日から新体感エリア「北極圏ゾーン」でデビューします!

日本初展示の生き物にも出会える他、実際に使用した潜水道具や北極の海で撮影した映像も公開します!

ぜひ遊びに来てください!
それでは、今から生き物たちのお引越しにいってきます!

どうぞ、お楽しみに♪

大阪湾で出会った生き物たち「天保山岸壁のウミウシ2」

 過去の海遊館日記で、「天保山岸壁のウミウシ」として5種類を紹介しましたが、9月上旬に行った調査で新たに2種類を見つけました。

大阪湾で出会った生き物たち「天保山岸壁のウミウシ」

▼1つ目は、まだ和名のないウミウシで、学名がTrinchesia perca とされる種です。
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このウミウシは外来種で、ブラジルやカリブ海が原産とされています。

日本では1992年に三重県津市のヨットハーバーの浮き桟橋で発見されたのが初めての記録です。
同じような内湾環境の大阪湾でも2000年頃に見つかっていたようですが、今回わが天保山岸壁にもひそかに侵入していたことがわかりました。

イソギンチャクを食べるようで、同所でよく見つかるチギレイソギンチャクやタテジマイソギンチャクなどを食べているのでしょうか?

▼2つ目も和名のないウミウシで、Tenellia 属の一種とされる種です。
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刺胞動物のヒドロ虫類についている事が多く、そのポリプを食べているようです。

▼ヒドロ虫の群体にはこのウミウシの卵塊と思われるものが多数見つかりました。
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この2種の同定は、きしわだ自然資料館の柏尾氏にお願いしました。

今回紹介したウミウシ2種は大きさがどちらも数ミリしかありませんが、比較的多数が集団で見つかります。

見つけるには少しコツが必要ですが、港のブイ、ロープ、浮桟橋の浮力体などの付着物の中を注意して探すと見つかるかもしれません。

コツメカワウソたちの「あぎあぎ」

久々のカワウソ登場!「日本の森」のコツメカワウソたち。

1日の最後の餌の時間が終了し、全員が「余は満足じゃー」の状態(笑)。
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木に体をこすりつけたり、背中をこしこしこすったり、思い思いの格好です。
・・・が、ん?一番後ろにいるコは何してんの??

近くに寄って見ました。
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木に座り込んで、両前肢を口の中に入れています。手のひらは外側に向ける形です。

わかりやすく言うと、バレーボールのトスをあげる時のような手の形をして、そのまま口の中に突っ込んでます。
この例えは、余計わかりにくいですか??

最初にこの姿に気づいたのは、お昼に与えている人工餌(猫用のかりかり)を食べた後でした。
人工餌は魚や獣肉を粉にして、油分で固めたものですから、かなり粉っぽいです。

私、かりかりを食べたことはありませんが、おそらくクッキーとかスティック状の栄養補助食品のような、ぽそぽそした食感であろうと想像しています。

上記のものを食べると、口の裏にくっついてしまう事がありますよね。
カワウソたちもそんな感じで、口の中でくっついたものを前肢で「あぎあぎ」と取り払っていたのでしょう。

カワウソたち、この「あぎあぎ」がえらく気に入ったらしく、人工餌の時間以外、はては餌の時間以外でも前肢を口に入れて「あぎあぎ」をするようになりました。

特にイガがやっていることが多いようですが、この写真を撮影した日は全員がやっていました。

こちらのショットでもほら!
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横向き「あぎあぎ」じゃん...。

あまりお行儀のよい行動には見えないので、ちょっと控えめにしてほしいなと思います。

砂から目だけ出してるエイ

 「モルディブ諸島」水槽にいるエイの仲間は、現在、4種類です。

▼黒いホシエイ
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▼オトメエイの仲間が2種。オグロオトメエイとヒョウ柄が大阪らしいと評判のヒョウモンオトメエイ
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▼ちょっと小さめヤッコエイ
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「やっこ」とは江戸時代の武家奉公人の中で、身分があまり高くない中間(ちゅうげん)などのこと。

お正月にあげる「やっこ凧」を思い出してください(最近あんまり見ませんが...)。その「やっこ」に形が似ているのでこの名前が付いたそうです。

サンゴ礁域周辺の砂地や、岩礁域に生息するヤッコエイは、時折、砂に潜ります。
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▲ほら、この通り。

なので、ちょっと目は飛び出し気味?「モルディブ諸島」水槽でも砂によく潜っているのですが、突然泳ぎだすため、油断?ができません。
急に接近するので、注意してくださいね!

ゴマフアザラシの変な癖

 「モンタレー湾」水槽に暮らすゴマフアザラシたちのお食事タイムは1日2回。今日、紹介したいのはお食事タイムが終わってからの1コマです。

まず一つ目▼
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満足げに目を閉じて浮いていますね~。「あ~お腹いっぱい」とでも言いたげです。

次に二つ目▼
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歯に餌でも挟まったかな?
実は何も挟まってなく、ただの癖のようです。

ちょっと変わった癖ですよね。お食事タイムが終わった後に少し観察してみてください。

ちなみにこのアザラシの名前は「ネロ」です。

タスマン海水槽 跳ね橋ワイヤー取替作業

カマイルカの「タスマン海」水槽には、「跳ね橋」と呼んでいる飼育員が通行する橋があります。
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このボタンで上げ下げします。
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この跳ね橋のワイヤーが錆びてきたので、先日交換しました。
下の水槽でイルカ達が泳いでいるので、かなり気を使いました(汗)。
(カメラを落とす可能性があったため作業の写真はありません)
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3人で作業すること約2時間、ワイヤー2本をすべて取替しました。
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錆び以外にも細い線が数本切れていました。

改めて海水の酸化力を思い知らされた1日でした。

ミッチ、トレーニング中!

 バックヤードで暮らすミッチ。

いつしかどこかに移動する日があるかもしれないということで、移動するためのケージに入る練習を始めています。

なんでもないように見えますが、ケージそのものがミッチにとって出会ったことのないもの。

一番最初は、見慣れさせることから始まります。
見慣れたら、近づいてみる。近づけたら、タッチしてみる。タッチできたら、中に入ってみる。

少しずつの積み重ねをして、ケージに入ることができるようになりました。

私は先を急いでしまうタイプなので、「すぐにケージに入るやろう」と思ってトレーニングしてしまったのですが、急ぐとうまくいきません。

小さな進歩を毎回を踏んで、ゴールを目指していくことが大切。

私たちが勉強したり、新しい技能を修得するのと同じですね。

このトレーニングは最終的にケージの扉を閉めて、安静な状態を保って移動することを目標に日々進歩しています。

イルカ通信10月号~バックヤードを覗き見てみる~編

バックヤードで暮らす、カマイルカのアクア。

最近ブーム再燃!
つかんでは離し、ばいーーーん!

いっときは「どーでもいー」って様子だったのに。

動物たちのブームはきまぐれ。

夏の終わり

 ふあふあクラゲ館では、夏の間、期間限定で行ったビゼンクラゲの展示が終了し、現在は、タコクラゲを展示しています。
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このタコクラゲたちは高知県の以布利センター周辺の港で係員が採集してきたものです。
2年前のブログで、採集地のようすをご紹介しました。

大発生!!!(以布利センターより)

今年は9月に入って、いくつか台風が土佐清水周辺にもやってきたのですが、例年通り、タコクラゲの採集ができました。
クラゲ担当者だけでなく、私たち魚類チームの一員は、以布利センターから「タコクラゲ、入ったよー」と聞くと、「あー、夏も終わりだなー」と感じます。

カピバラのぴーたんやコツメカワウソのオリーブの水不足?は解消されたようで、やれやれの夏でした。
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▲写真はオリーブ

海の赤備え

今年の大河ドラマで真田信繁(ここでは幸村と称します)が取り上げられています。
「真田家の人たちって、信州の人だよねえ」とか思っていたんですけど、幸村の活躍するのは、大阪夏の陣。

ってことは、これからドラマはいよいよ大阪を舞台にした話に突入ですよ!!
そんなわけで、当館は大阪の水族館として、今回、大阪城とコラボ企画することとなりました。

大阪城天守閣に保存されている重要文化財「大坂夏の陣図屏風」のパネルを背景に期間限定「海の赤備え」水槽を設置し、魚たちを真田隊員に見立ててみました。
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栄えある「真田の赤備え」、そのメンバーは!!

まずは、赤い鎧のような大きな鱗をもつベニマツカサ。
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ベニマツカサの後ろにいる、よく似た形の、背ビレと尻ビレの先が黒い魚はナミマツカサです。

そして、赤に白い縦縞がおしゃれなテリエビス。
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テリエビスは、なんと英名が「Samurai squirrelfish」、サムライ!!
また、ベニマツカサも、英名が「Whitetip soldierfish」で、兵士の魚とあります。

海外の人たちも、大きな鱗やエラの周りにあるごつごつした棘から、戦う人を想像したのかな?

ここでは赤いのぼりの間からちらりと見える「赤備え」の魚たちをご覧になり、多勢に無勢の中、
徳川軍を追い詰めたという幸村の戦いぶりに思いを馳せられてはいかがでしょうか?
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今年もありがとう

少し時期を逸してしまいましたが、お彼岸の少し前、
海遊館近辺の道端でもヒガンバナが咲いていました。
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屋上の植物鉢植えコーナーを見ても、その姿は見当たらず、
「あー、今年は咲かないのかなあ...」と思った数日後。

日本の森の担当者が屋上からヒガンバナの鉢を持ってきていたので、びっくり。
つい数日前にはなかったのに、咲いたのね!

ということで、今年も無事展示できました。
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ヒガンバナは、葉をつくらず、花のみをつける茎=「花茎(かけい)」を持ちます。
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花茎は土からにょきーっと出て、成長とともに茎がのび、最後に花が咲くのです。
数日前に私が鉢を見た時、実はちょろりと花茎が出ていたのだと思います。

しかし、芽が出て花が咲くまでの期間は、その年の気温などによっても変化しますが、だいたい1週間ぐらい。

なので、急に成長するという印象が強いヒガンバナなのでした。
さて、花が終わったヒガンバナ。

よくみると、茎の横に新しい葉が出ています。
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ん?葉??

実は、ヒガンバナ、葉は花が終わると生えてきて、冬の間は葉を繁茂させているのです。
ヒガンバナは球根をつくる植物なので、球根を冬の間に育てようという戦略。

葉は光合成によって栄養分(でんぷん)を球根に貯えたり、新しい球根を育てるためのアイテムなのです。
そして、春になると葉は枯れて、いったん「ヒガンバナはどこ?」という状態になりますが、枯れたわけではなく、球根は土の中でひそみ、秋を待ちます。
お彼岸前後になれば、花茎を伸ばし、急に花を咲かせて、私たちを喜ばせてくれるのです。

例年、冬の間に、植え替えをしたり、肥料をやったりしなくてはーと思うのですが、ついつい忘れて、ごめんね。

そんな中、今年も咲いてくれてありがとう!のヒガンバナでした。

バブルリング

こちらのダイバー、水槽の中で上を向いて、何をしているのでしょうか。
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ダイバーを上から動画で撮影したところ。。。
おっと、バブルリングをだしました!

綺麗な輪ですね!

海遊館では、太平洋水槽に潜っているダイバーさんが、時折バブルリングを披露してくれます。

皆様も、海遊館へお越しの際は、ダイバーさんにバブルリングをお願いしてみると、披露してくれるかもしれませんよ!
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最後に、ダイバー目線のバブルリングをどうぞ!

魚のお引越し

現在、NIFRELで展示しているワモンフグ
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実はこのワモンフグは海遊館から引っ越しました。

ワモンフグのお引越しの時、少し変わった方法を用いました。
それは、ハズバンダリートレーニングです。

ハズバンダリートレーニングとは健康管理などを目的としたトレーニングです。
たとえば、魚の採血など、検診を行う際、トレーニングをしていない魚だと暴れてしまいます。
それもそのはず。

魚からすれば、餌をもらうことはいいこと、うれしいことですが、
捕まえられるのは「いやな事」と思ってしまうからです。

無理に捕まえたり、おさえたりすれば、ストレスがかかり、
せっかく検査をしても、正常な値がでなかったり、また、暴れて魚も人間も怪我をする恐れがあります。

言葉が通じるといいのですが...。

そんなことにならないよう、採血をする時にじっとしてもらったり、
エコー検査をする際には検査しやすい姿勢をとってもらったりと、
魚たちに協力してもらうようにするのがハズバンダリートレーニングです。

ワモンフグには、海遊館のニフレルに移動する水槽(容器)、
移動する水槽(容器)からNIFRELの水槽へ移す時に、
自ら近寄ってきて暴れずにじっとしてもらうトレーニングを行いました。

その時の動画がこちらです。↓ ↓ ↓

○海遊館の予備水槽から移動する水槽

○移動する水槽からNIFRELの水槽

ワモンフグは自ら寄ってきて、まったく暴れず、無事に移動することができました。

ちなみに移動した後、右に左に回転させていたのは、
水から出して空気中に出た際、エラに入った空気を抜くためです(笑)

ワモンフグの他にジンベエザメなど、いろいろな生き物にもハズバンダリートレーニングを用いて健康管理を行っています。

お引越しの後、新居となったNIFRELでしっかり餌を食べたと聞いて、
一安心した元ワモンフグ担当でした。

頭隠さず尻隠さず

みなさまはチンアナゴという魚をご存知でしょうか。
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チンアナゴは全長30㎝程の細長い魚で、
普段は砂の中に潜って、体の3分の1しか出しません。

海遊館では現在チンアナゴを、バックヤードツアーにお越しいただいたお客様がご覧いただける場所に展示しています。

先日、見回りでその水槽の前を通った時に、少し違和感がありました。
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なにか違和感がありませんか?

そう、チンアナゴの尾びれです。普段は頭しか出さないのに、尾びれをちょびっとだしています。
少し引いてみてい見ると。
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頭も出していました。
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「頭隠さず尻隠さず」なチンアナゴでした。

プロフェッショナル!

現在開催中の企画展「デスモスチルスがいた地球」が始まる少し前のお話です。

今回の企画展では古代の海獣にスポットを当て、海遊館で普段は見ることのない大きな骨格標本がたくさん展示されています。展示する標本たちは北海道、群馬から来ています。

普段骨を扱っていない私たちにとっては、貴重な標本を長距離運ぶのは難しいことです。

そこで、今回のブログに登場するのは化石や標本を運ぶプロフェッショナルの方々です!

こちらが作業の様子です。
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企画展示室すぐ近くのエレベータに乗る骨格標本はよかったのですが、問題はエレベーターに乗らない大型の骨格標本です。

どうしたものかと、プロの方々、飼育員で悩み、大きなエレベータのあるところまで移動して、ギリギリ通れる通路を探しながら、人力で運びました。

一部お客様のいる観覧通路を運ぶなど、かなり大変な作業でした。

なんとか無事に全ての骨格標本を運び入れることができ、企画展も無事オープンすることが出来ました。
多くの博物館や水族館に標本を運んだことのあるプロが「海遊館への搬入はかなり大変だった...」とつぶやいていました。

プロの技に終始感動した一日でした。

かなりの苦労がつまった骨格標本を是非見に来てください!

最後に骨たちが乗ってきた素敵なトラック☆
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パタのお月見

少し前の話にはなりますが、9月14日にラッコのパタにお月見氷をプレゼントしました。

ジャーン!!
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パタには1年を通して様々な形の氷を渡しています。

そしてこのお月見の氷が1番作るのが難しいのです。
しかしパタはそんな飼育員が頑張って作った氷に興味がなく、まさかのお月見氷を無視する始末!!!

その後の様子は動画をご覧下さい。
パタの大好きなカニを見せながら待っていると急接近してきました!!!

そして、お月見氷をよいしょ!と受け取り、氷を堪能するパタでした。

おでこ氏、がんばる

最近、物忘れが激しく、魚の名前がなかなか出ません。

「えーっと、アレがねえ~」と言って、「アレってなんですか?」
「アレよアレ、○○水槽の(特徴を言う)・・・なやつ」とかいう会話をして、みんなを困らせています。

例)「『瀬戸内海』水槽の黄色くて黒い縦の縞がいっぱいあるアレ」→カゴカキダイ、とか。
姿は思い浮かんでいるのに、名前が出てこないのです。

困ったものです。

さて、『エクアドル熱帯雨林』水槽のグリーンテラー。
やはり名前が出てこず、「ほらー、おでこのでたアレ」と言ったら、担当者はすぐにわかってくれました。
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▲この写真の個体はまだおでこは出てません。

しかし、水槽をよく見ると、このように立派なおでこの個体がいます。
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これは雄で、雄は成長すると、おでこが出てくるのです。

現在、展示はしておりませんが、メガネモチノウオ(ナポレオン)やコブダイなどと同じ! 
「おでこはシンボル」

さて、『エクアドル熱帯雨林』水槽のおでこ氏は水槽の左下で縄張りらしきものを持っていて、周りに他の魚が近づくと「来るなー!!」とお怒り。
しかし、この水槽にはたくさんの魚がいますし、時折カピバラやカメがうろうろするので、縄張りを持つのも簡単ではありません。

なので、がんばってたり、がんばってなかったり(どっちやねん!)。
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とはいえ、以前、繁殖をしたこともありますから期待したいところです。

↑この時のこどもが、今のおでこ氏たちだと思うのですが...。

アカモンガラの気になる行動

すっかり朝晩は涼しくなり、秋の訪れを感じますね。
この夏、海遊館ではいろいろな事がありました。

その中でも、私が注目したのは、生き物の繁殖行動です。
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こちらは『グレートバリアリーフ』水槽です。
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この水槽の下層を観察していると、なんとも面白い行動をしている魚がいました。

せっせと底砂を運び、掃除しているように見えるのは、アカモンガラです。
何をしているのかというと、巣を造っているのです。

自分のテリトリーに巣を造り、そこで繁殖を行います。
産卵後、卵は約1日で孵化します。

カワハギの仲間は巣を作る種が多く、当館では他種でもこのような行動がたびたび観察されます。
今回、巣は造ってはいたのですが、なにが気に入らなかったのか、残念ながら産卵には至りませんでした。

アカモンガラに気に入ってもらえるよう、水槽の底を改良しようと考えています!

敬老の日"水鳥編"

私が担当している生き物には、コツメカワウソのおじいさんコンビ以外にも敬老の日を祝う生き物がいます。

それは...
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"日本の森"にいるゴイサギです。
ゴイサギは夜行性で、鳴き声がカラスみたいなので、『夜ガラス』なんて呼ばれたりしてます。

かっこいいですよね。

ゴイサギは海遊館オープン当初からいる大ベテラン。
「ゴイじい(オスと思われます)」にもドジョウをプレゼントしました。

中央のやや左下の木の枝にある容器にご注目!
「あっ...」
ツルッとあっさり、いっちゃいましたね...。

ちょっと残念。

また準備するので、元気に過ごしてね。

お稚児さん?

 「日本海溝」水槽のチゴダラ。
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タラの仲間で、タラより小さめだから、「チゴダラ」だそうです。
「小さい」=「稚児」とは、風流ですね。

チゴダラの腹部に発光器があります、といってもピカピカひかっているわけではありません。
アクリルガラスの前でお腹を見せて泳いでいることが多いので、発光器を確認できますよ。

それよりも、ひげマニアの私としては、たいへんぬかっていたことに気づきました。
タラの仲間なので、チゴダラの下顎にもひげがあるのです。
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ほら、小さく1本、ぴーんと。
お稚児さんにひげはふさわしくないかもしれませんけど...。

電動台車の修理

今日のお仕事は「電動台車の修理」です。

生き物たちの餌(冷凍餌)は定期的に1階から8階の冷凍庫まで運びます。
一回に運ぶ重さは数百キロにもなるため、重い荷物でも運ぶことができる電動台車があります。
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今回、修理する電動台車です。一見普通ですが。
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車輪が大変なことになっています。
樹脂製タイヤ(オレンジの部分)が経年劣化でボロボロ、無理に引きずったので削れて平らになっています。
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交換用のホイールも入手できたので古いホイールを外します。
硬くはまっているのでギアプーラーなるものを使って外します。
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新旧のホイールです。
電動台車にも流行があるのでしょうか?
ホイールがデッシュタイプからスポークタイプに代わっています。
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完成!
その他、バッテリーやベアリングも交換しておきました。
これでまた、20年は使えそうです?

敬老の日"コツメカワウソ編"

9月19日は敬老の日でした。

コツメカワウソのニッキ(22歳)とオリーブ(17歳)は、現在、国内最高齢の親子です。
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こどもや孫、はてはひ孫まで日本各地にいるニッキとオリーブ。
コツメカワウソの繁殖は雄次第といってもいいかもしれません。

なので、そんな"偉大な"じいさんコンビには、ドジョウをプレゼントしました。
僕が早起きして鮮魚の卸売市場へ買いに行った品なので、とても新鮮!
15cmぐらいの良型です!

そんな食べ応え満点!のドジョウをプレゼントした時の様子がこちら

2頭とも大興奮!

僕たち担当も大興奮でした!
まだまだ元気な2頭でした♪

おさかなペーパーキャップを作ろう!

みなさま連休はどうお過ごしになられましたか?

お出かけされた方、おうちでゆっくりされた方、仕事でした・・・という方(私もです!)

色々いらっしゃったかと思います。

海遊館では「おさかなペーパーキャップを作ろう!」を開催しました。
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ペーパーキャップは、ジンベエザメ・カクレクマノミ・ナンヨウハギの3種類!
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当日はたくさんの方が参加してくださいました。
1枚の紙で平らな状態から徐々に立体に作り上げていきます!

難しそう~とお思いの方、ご安心ください。スタッフが丁寧にサポートします!
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完成!めちゃくちゃかわいい~!

3日間で、たくさんの子供たちのかわいい笑顔に出会いました♪

「おさかなペーパーキャップをつくろう!」は9月22日(木祝)・24日(土)・25日(日)とあと3回。
お休みどこ行こうかな~と迷っていらっしゃる方はぜひ「秋ラボ海遊館」にお越しください♪

大阪湾のスナメリのことを知りたい。

連絡を受けて、海岸に打ちあがったスナメリの対応を行いました。
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今回の事例のように、スナメリなどの死亡した生物が漂着した場合、どうするの?って気になりますよね?

海遊館に一度持ち帰り、解剖をします。外からは見ることができない内臓を観察できるからです。
私たち飼育員は動物の死を目の当たりにすることがありますが、頻繁に起こることではないため、スナメリのことを知り勉強になります。

また、どこかに病気がないかとか、骨折はしていないかとか、死因を調べます。
皮膚が残っていれば、遺伝子検査を行って、どの地域に由来するスナメリなのかを知ることができます。
胃の中に魚の骨やイカのカラストンビなどが入っていれば食べ物がわかります。
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違う2個体で胃の中に入っているものが全く違う!何でだろう!!!????

死亡して打ちあがったスナメリは、ほぼ100%腐敗が進んでいて、見るに耐えないし大変くさい!
今日も死因を調べるために解剖しましたが、廊下はすごい匂いになりました。同僚たちは近寄ってこない。
なんかさびしいなぁと思いつつ、まだまだまだまだわからないことだらけの大阪湾のスナメリ。

このスナメリ臭に耐えながら、大阪湾のスナメリのことを明らかにしていきたいです。

ジェンツーペンギンの巣立ち

今年7月、南極大陸水槽で生まれた3羽のジェンツーペンギンの雛たちは、巣立ちを迎えました。
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見た目も泳ぎも一人前です。
この頃から、飼育係員の手から餌が食べれるよう練習が始まります。
雛の性格によって、練習の進み具合は異なりますが、今年は何日ぐらいかかるんでしょうか。
その報告はまた別の機会に・・・


外見だけで、子供を見つけるのは至難の業ですが、両翼に装着したバンドをチェックすれば一目瞭然!
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3羽の子供を探してみて下さい!

まねっこミッチ

ある日のお食事タイム中。
バックヤードで暮らしているミッチがとてもお茶目だったので、
思わず写真をパシャリ☆
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よーく見てみてください。
「はーい」と右足を上げているホタルの後ろで
先に食べ終わってお部屋に戻っていたミッチがホタルの真似をしていたのです!!
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お口だって全開に開けちゃっています...。

ホタルの真似をするお茶目なミッチなのでした~♪

朝のトラフザメ

ある日の朝のトラフザメ。
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寄り添っていそうで寄り添っていなーーい!
仲良く寄り添う写真取れればブログに使えるのにとがっかりした飼育係。

その後もう一度「太平洋」水槽をのぞいてみると、、、
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なんと水槽の真ん中で寄り添ってるー!!!
これはチャンスと思いパシャリ♪

実はこのトラフザメ達寄り添っている姿をよく見かけるのですが、いつも端っこにいる為、なかなか良い写真が取れずにいました。
が!良い写真をとることができました~!!
嬉しくなったのでもう少しアップにしてパシャリ。
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左の小さくて白い方が雄で、右の大きい方が雌なんですよ。

「恋に発展してくれたらいいなぁ」なんて思う飼育係でした。

6月14日生まれのカリフォルニアアシカの愛称が決定しました!

 6月14日に生まれたカリフォルニアアシカの愛称決定しました!
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今年の6月14日に生まれたカリフォルニアアシカの愛称が
「ナギ」
(意味:凪のように穏やかに育ってほしいということと、母獣が「ナミ(波)」であるのに対して「ナギ(凪)」という意味からです)
に決定いたしました。
生まれた直後は、「ナミ」といることが多かったのですが、最近では1歳年上の「しずく」や2歳年上の「レオ」と一緒に、子どもアシカ3頭で遊ぶ姿なんかも見ることができます(飼育員からの距離は遠めですが・・・)!
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(どちらも左から「しずく」「ナギ」「レオ」です)
それでも、やっぱりお母さんの「ナミ」がいいようです。
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すくすくと育つよう、応援お願いいたします!
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「なるほどー」ってなる場所 ~サメとエイの見分け方~

の夏も例年通り、土日にナイトツアーを実施していました。
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ナイトツアーは閉館後の海遊館を飼育係が解説しながら案内するツアーなわけですが、飼育係も様々で、海獣担当者は海獣の話を、魚類担当者は魚類の話を、中でも自分の担当生物を中心にお話します。

皆様と一緒に水槽を回っていく過程で、前半は海獣水槽が集中することから、海獣担当者は前半にいっぱいお話ししますし、魚類担当者はどっちかというと「グレートバリアリーフ」水槽、「太平洋」水槽以降にたくさんしゃべりたい!という傾向にあります。
とはいうものの、飼育係はけっこうしゃべるのが好きな人が多く、前半も後半もたくさんしゃべりまくっているかもしれませんが(笑)。

ちなみに夜の見学はおとまりスクールでも実施しています。
夜の見学で楽しいひとときを過ごしつつ、「太平洋」水槽の底に到達する頃には、さすがにお客様も歩き疲れ、聞き疲れ?してらっしゃいます。

しかし、ここで見ていただきたい、聞いていただきたいのが、『サメとエイの見分け方』です。
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なんせ、横を見ると、サメとエイがわんさかいるのですから、実物を見て確認しない手はありません。

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ポイントはエラの位置!

サメはアカシュモクザメに登場願いました。
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エラは体の横にありますね。

では、エイはどうでしょう?
ホシエイさん、よろしくっ!
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この通り体の腹側にあります。

ではでは、名前に「サメ」とついているシノノメサカタザメはどうですか?
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体の横にはエラがありません、だからエイの仲間ですよ。

じゃあ、この縦列で泳いでいるジャイアントシャベルノーズさんはいかが?
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こちらも体の横にエラがないので、エイの仲間。
体の形はサメのようなのにエイなんですねー!
(本当はジャイアントシャベルノーズレイ、レイ=エイなので、ごめんなさい、ちょっとずるをしました)
というように、ここはお客様には実物を見て、なるほどーと思っていただける場所なのです。
歩きつかれた人もここで再度テンションアップー!

あと、こちらも実物と比べると更に楽しいです。
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ナイトツアーやおとまりスクールでなくても、皆様にご覧いただける場所ですので、特に夜にご来館の際はぜひぜひ観察してみてくださいね。

はやりの...

このところ海遊館周辺では、特に夜になると人がいっぱい。
・・・というのも、あの有名なゲームの聖地になっているからです。飼育係員も、この流行のゲームをしている者が多いです(もちろん仕事中ではありません)。そういう私も「試しにー」と言いつつ、しっかりやっています。

それにしても、このゲームの中に出てくるキャラクターには、動物由来のものが多いですねー。
30歳代前後の飼育係員は、このキャラクターたちの出てくるTV番組を見ていたり、ゲームをしていたようで、私が「○○が獲れたー」と言うと「それは△△ですね!□□由来の生き物で...」と詳しく説明してくれます(笑)。

ざーっと見ても、海や川にくらす生き物系では、カメやコイ、ジュゴン、クラゲ、貝、カニ、オタマジャクシ、カエル、ヒトデ、タツノオトシゴ、金魚、カブトガニ、ヤドカリなど、はてはアンモナイト、カッパ、リュウなど。
それぞれ、絵やキャラクターがかわいいです。そしてネコや茶色い生き物が好きな私は、ついついそれらが出現すると、獲りたくなってしまうのでした。

ところで、ゲーム中に伝説の生物・ユニコーンを元にしたキャラクターがいるわけですが、実は「グレートバリアリーフ」水槽にもユニコーンにちなんだ魚がいます。
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▲その名はテングハギ!

頭の上方にツノがあるため、英名はユニコーンフィッシュです。
日本ではこのツノが天狗に見立てられているところがおもしろい。

また、新体感エリアにあるこちらのレプリカも「ユニコーン」と呼ばれています。
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北極海に暮らすクジラの仲間、イッカクです。
このツノは牙が変化したものですが、テングハギのツノはなんのためにあるのかはまだわかってないようです。
ただ、幼魚にはツノはなく、成長とともにツノがのびてくるってことで、第二性徴のようなのものなかしら?

暑さに疲れたら、涼しい館内でゲームにちなんだ生き物探しはいかがですか?
ただ、歩きスマホは危険なので、ご遠慮いただきますようにお願い申し上げます。

ワモンアザラシ・ユキの新技

ワモンアザラシのユキが新しい技ができるようになりました!
それがコチラ!!!
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『敬礼』です!
アシカに比べて前肢が短いのでアシカの敬礼とまではいきませんが
しっかり敬礼をしてくれます。
もっとみたいという方のために動画もどうぞ!

今ユキは敬礼が一番のお気に入りです。
ワモンアザラシのお食事タイム時にご覧いただけますので
かわいらしいユキの敬礼を見に来てくださいね!

アカテガニ

アカテガニは、海から離れた川沿いの土手や林の中などで暮らす陸棲のカニです。
しかし、夏になると河口や海岸に移動して、メスはお腹に抱えたふ化寸前の子供を水中に放ちます。
このメスの行動は放仔(ほうし)行動と呼ばれます。
8月下旬に大阪市の南港野鳥園で行われたアカテガニの放仔観察会に参加しましたのでその様子をお伝えします。

野鳥園に着いたのは18時半ごろ。
野鳥園の干潟は夕暮れどきの美しい瞬間を迎えていました。
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アカテガニの放仔行動は、大潮から数日間の夜の満潮時に集中していることが分かっています。
この日の満潮は20時40分ごろ。
まだ時間がありましが、とにかくあたりが暗くなり始めたので観察に出発しました。
野鳥園の干潟周辺には林があり、この林の中にアカテガニが暮らしています。干潟に行く前にこの林の中を通ってカニの様子をうかがうことにしました。
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林の中をライトで照らすと、いましたいました。
そこらじゅうでアカテガニが動いています。
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干潟に出る10分ほどで百匹近く見たでしょうか。
干潟に出ると普段より潮が満ちてきているのがわかりました。
アカテガニはこの時期をねらって海へ近づくのです。
私を含め十数名の観察者がじっと息をひそめてアカテガニが来るのを待ち、やがて林から移動してきたアカテガニたちの姿を見つけました。
アカテガニのメスのお腹には、ふ化寸前の卵(正確には胚)がぎっしりついています。
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しかし、なかなか海中へ入ってくれません。
やはり観察者の気配やライトの光を気にしているのでしょう。
1時間ほどねばりましたが、結局海水に少し浸かることはあっても放仔行動を見ることはできませんでした。
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この写真は別の場所で撮影したものですが、アカテガニのメスが海水に浸かって体を激しく震わせている瞬間です。
この時、海中に放たれた子供はゾエアと呼ばれる幼生で、親とはずいぶん違う形をしています。
ゾエア幼生は約1ヶ月間海中を漂った後、親の形に近いメガロパ幼生に変態して岸に近づき、やがて稚カニとなって陸へと上がって行くのです。




水分補給(その3)

水分補給(その1)と(その2)では、皮下輸液による水分補給を紹介しました。
でも、これだけでは充分ではありません。
輸液以外で水分をなんとか補給できないかなーと冷蔵庫を見ていたら、タッパー容器に入ったものがふと目にとまりました。
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▲写真の右:これはゼラチンをかためたもので、カマイルカに与えています。

海生哺乳類(イルカやアシカなど)は、水分を餌から吸収しますが、冷凍した魚を餌に与えると水分が不足ぎみ。以前は魚の腹腔(お腹)に注射器で水を入れていたのですが、近年は水をゼラチンで固めて与えています。

イルカ担当者に、この水分補給ゼラチンのかけらをもらって、カピバラ・ぴーたんやカワウソ・オリーブに与えましたが、「なんじゃ、これは!」と触りもしない...。
よく考えたら、イルカは餌を丸呑みするので、サバなどと一緒にゼラチンを口内に入れることが可能ですが、餌をくちゃくちゃと咀嚼する生物ではそう簡単にいかないのです。

でも、あきらめないのが飼育係員。
ぴーたん用に、コマツナやチンゲン菜をジュースにして、草食性なので、ゼラチンではなく寒天でつくってみました。(写真1の左)
自分でもひとくち食べてみたところ「うーん、コマツナ!」って感じ。
そのまま与えると「ふんっ」と知らんぷり。
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チンゲン菜の葉やキャベツにくるむと...。
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食べたー!
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でも、口から少しこぼれてるような...。

オリーブにも何か・・・と考えて、水分補給用ゼラチンを普段よりやわらかめにつくり、注射器で吸い込み・・・。
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これをニジマスの腹部に充てんします。
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これは、オリーブも食べてくれました。ただし、ちょっとでも形がくずれて、ゼラチンがはみでてたら嫌がります。
ちょっとぐらい許してーや!

魚の腹腔に入れるのなら、水でいいじゃん!と思うでしょう?
でも、一口かんだら、じゃーって流れていってしまうんです。
ゼラチンにしても、寒天にしても、スムーズに食べてくれたら、薬も混ぜやすいので一石二鳥なのになあ。

そんなこんなで水分補給に悩む夏なのでした。 早く涼しくなってくださーい!

水分補給(その2)

先日18歳の誕生日を迎えたコツメカワウソ・オリーブ。コツメカワウソ界では、ご長寿の部類に入ります。
7月下旬から嘔吐が見られ体重が減少していたので検査をすると、血糖値の低下がみられました。糖尿病を疑いましたが、一時的なものだったよう・・・。
お薬を与えると嘔吐が止まり、よくなったのかなーと餌の量を増やすと嘔吐、というのを繰り返していました。

嘔吐すると脱水が心配なので輸液を行うのですが、逆転の発想で、嘔吐する前に輸液したらどうか?よーし、3日に一度、皮下輸液しよう!ということになりました。
結果、8月上旬から嘔吐が止まり体重も回復しました!!
オリーブは、自らとことこ水場に行って飲水しているのですが、どうやら足りていなかったんだなあと実感しました。

▼オリーブの輸液はこうです。
①まずはケージに入ってもらい、動かないように保定します。
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②獣医が背中の皮下にちゅーっと30ccほど輸液。
カワウソはカピバラと異なり、皮の下にたるみが多いので、輸液はしやすいです。
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給餌中に輸液することも可能ですが、餌と輸液が結びつき、餌を食べなくなるのは非常に困ります。
というのも、オリーブは体調を崩してから、カワウソに与えている餌のうち、小さいニジマスしか食べないのです。
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食べてくれそうな餌はないかと、いろいろ探したのですが、なかなか「これは当たり!」というものがありません。
オリーブの父親、ニッキは餌への選り好みがないのに、オリーブは偏食です!
オリーブの保定について「かわいそう」と思われるかもしれませんが、暴れることもなく、輸液終了後にはすぐに餌をぱくぱく食べています。
本人?もこれ我慢したら、楽だよと思っていてくれたらうれしいんですけど。
次回は水分補給(その3)をお伝えします。

水分補給(その1)

この夏は猛暑続きで、本当に大変でしたね。
皆様も涼んだり、適度な水分補給を行いつつ、過ごされたことと思います。
海遊館の生き物たちも、水分が不足しないよう、特に高齢の動物たちは特別に観察しています。

今年、8歳になった「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラ・ぴーたん。カピバラ界では高齢の部類に入ります。
8月中旬より少し体調をくずしていましたので、お薬を与えたり、脱水にならないよう、水分補給のための皮下輸液を行ったりしました。
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血液中に液を入れるのは時間がかかるため、なるべく短時間で実施できるように皮膚の下に液を入れます。
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カピバラの場合は太ももの付け根に入れるのですが、ぴーたんが座って餌をもしゃもしゃ食べている間に、そっと注射針を刺し、針がはずれないよう、ぴーたんの近くで様子を見ます。
液が皮下に入ると、ぷくーっとふくれてきますが、しばらくすると吸収されて、水分補給されるのです。
もう1人の飼育係員が展示槽の上で輸液のパックを持ち、ぎゅーぎゅー押して、液を流します。
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安定の悪い場所なので、すべて人力で行います。
2名の飼育係員は、針や輸液パックが外れてしまわないように、ぴーたんが動けば一緒に動きます。
150ccほど補液するのに、約20分かかります。
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補液の後は、「よく我慢したね」と好きな餌を与えます。
入れた水分の量は100~150㏄で、ぴーたんの体重からするともう少し多い方がよいのですが、嫌がる前に止めているので、これから徐々増やすことができればと思っています。
次回は、水分補給(その2)をお伝えします。

仲良しなの?

企画展「デスモスチルスのいた地球」で展示しているメキシコサラマンダー。
普段は2匹がそれぞれ、水槽の中の別々の場所に陣取っています。
しかし、ある日水槽をふとみると・・・、
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仲良く並んで隠れ家の中に?!
本当は仲良しなんかな?

コツメカワウソの誕生日"わんぱくフォー編"

コツメカワウソの誕生日ラッシュの最後を飾るのは、8月29日生まれのこの方たち!
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"わんぱくフォー"ことイガ、ニラ、ザクロ、シュロの4兄弟です!(左奥からイガ、左手前ニラ→ザクロ→シュロの順です)
今年で7歳!
最近は飼育員の足を噛む事がなくなり立派になりました!
ザクロはこっそり後ろから狙ってくることがありますが(笑)。
この4頭にはおもいっきり遊んでもらおうと用意したプレゼントは
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伊勢えびの脱皮殻とハートの形の氷(中にはエビが入っています)
誕生日おめでとーう!
伊勢えびで遊んでいるのは、ニラ
続いてシュロ
カミカミしているザクロ
最後はイガ
楽しそうでよかったです。
そろそろ展示に戻れそうです、お楽しみに!

コツメカワウソの誕生日"ヤット編"

ニッキ、オリーブに続いて、8月22日はコツメカワウソの"ヤット"の誕生日でした
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ヤットが喜ぶものを!と考えていると、全員がまず頭に浮かんだものは...『食べもの』でした(笑)
ヤットは海遊館にいるカワウソの中で1番体が大きく、たくさん食べます。
そんな食欲モリモリのヤットの誕生日プレゼントは、楽しく食べることができるものという事で氷の中にエサを入れたものと、エサを重ねて凍らしたミルフィーユのようなものを作りました。
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(ツバキの誕生日以降、ぼくの中で氷ブームが来ています)
こちらがプレゼントを渡したときの様子です。
楽しんでいるかわかりませんが、いつもどおり貰ったエサを食べるだけじゃなく
自分で溶かしたりと工夫をしないといけないので、氷のエサはおもしろいですね!
ヤット、誕生日おめでとう!
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最近の、謎のアシカ、ミッチ

バックヤードで暮らすアシカ、「ミッチ」
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最近覚えたのが、これ!
伏せして高速その場回転!(ネーミングセンスがない!(笑))
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まだまだ伸び盛りのミッチ、どんなトレーニングしていこうかなぁっと考えるのが
とっても楽しいんです!

アシカキッズと土管

先日、「モンタレー湾」水槽で使用している消防ホースのおもちゃを紹介しましたが、今回は別のおもちゃを紹介します!
それがこちら!
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その名も土管(どかん)!!
この土管は中の空気を抜くことにより、水中で漂うことができます。
そのため、水中でも好きな場所へ持って行くなど自由自在に遊べるんです♪
そして特にこのおもちゃを好きなのが、カリフォルニアアシカのレオです!

最初に遊んでいるのはしずくで、途中からやって来たのがレオです!
2頭で仲良く土管を押し合って遊んでいます♪
しかし、しずくが少し離れた途端にレオが土管を抱きかかえます!!
さらに自分の物だとアピールするかのように目の前を通っていきました!
通る途中、チラッとこちらを向いていたのは気付きましたか?
その時のレオの表情を切り取ってみると...
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こんな感じで満足げでした!
この後は、再びしずくと合流して楽しそうにずーっと遊んでいました♪
今年生まれた赤ちゃんアシカは少し離れたところで見ていたので、いつか3頭一緒に遊んでいる姿が見れるかもしれませんね(^^)

ラッコのパタの苦手なこと

今日はラッコのパタの苦手なこと?ひと?を紹介します。

パタは6月28日に20歳になってから、かなり食欲も上がりエサもモリモリと食べてくれていました。
しかしここ数日前にお腹をくだしてしまったのか、少し元気が無くなっていたのです。

そんなところに現れたのがブログでもお馴染みメガネの獣医さんです。
パタはメガネの獣医さんを見ると怒ってしまうのです。。。。

獣医さんはパタの体調に少しでも変化があるといつも駆けつけてくれます。
採血をしたり、薬を出してくれたりと救世主なのです。
しかしパタからすると「次はあたしに何しに来たのよ!!」とプールへ帰ったり口を開けて怒ったり。。。笑

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これは獣医さんが注射を打ってくれている様子。パタの顔がぶれてしまいすみません。

すぐに体調は回復し、今はエサの時間が待ち遠しいのかドアの前で待っていたりします。
獣医さんがパタと仲直り?をするために、パタの大好物のゲソを渡しました。

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獣医さんはこんな笑顔で楽しそうですが、パタは獣医さんとちゃんと仲直りは出来たかな???



アカメ展示デビュー

「瀬戸内海」水槽に新しい魚がデビューしました!

でーーーーんっ!!
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アカメです。
アカメは全長1m強になる日本固有種の魚です。
名前の通り赤色の目をしていますが、写真ではうまく撮れませんでした・・・。
アカメといえば、宮崎県や高知県にいるイメージが強いかと思いますが、実は瀬戸内海でも水揚げされることがあるんですよ。

そんなアカメが餌を食べるところを動画で撮ってみました。

どうですか?餌を丸ごと食べる姿は迫力がありますね!
現在、様子を見ながら餌を与えています。もし、アカメがそわそわしていたら?(そわそわって・・・?)、お食事シーンが近いかもしれません・・・?

夜のウツボ

ある日、「瀬戸内海」水槽をのぞくと!
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ウツボが2尾、寄り添って並んでいました。

ウツボの繁殖期は夏とのことで、「うわ!恋の季節???」と大興奮して担当に聞いたところ...「普段からよく並んでいたり、X状に重なってたりしますよ」とのこと。
ウツボのオスとメスは1ヶ月間ぐらい、一緒にいるそうですから、これはたまたまだったみたいです、がっかり。

ウツボといえば、長い体に歯が鋭いことはもちろんのこと、アカシマシラヒゲエビなどがクリーニング作業をすることで水族館ではおなじみの魚ですが、繁殖はまだ成功していません。
これが繁殖の兆しだったらいいのですが...。

それにしても、この写真、ホウボウがいい味出してると思いますが、いかがなものでしょうか?

応援しています

ブラジル・リオデジャネイロで開催されていたオリンピック。
皆様もTV等にかじりついてご覧になっていたのではないでしょうか?
今回はメダルラッシュで、なんと金メダルは12個!
「クック海峡」水槽のゴールデンスナッパーも「おめでとうございます!」と申しております。

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この魚、ゴールデンとついていますが、実際は赤いです。
光のあたり方によっては、ぎらぎらと金色に見えるってことでしょうか?
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こちらは以前、「日本海溝」水槽にいたキンメダイです。
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よく似てますねー。

さて、ゴールデンスナッパー、正面から見ると、きかん坊っぽい顔をしています。
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下顎が張り出しているからでしょうか?

現在はパラリンピック開催中。
アスリートの皆様、練習の成果を思う存分発揮してくださいね!!
大阪から応援しています。

コツメカワウソの誕生日「ニッキ&オリーブ編」

先日のツバキに続いて8月はコツメカワウソの誕生日ラッシュ!
7日はニッキ、9日はオリーブの誕生日でした。

ニッキは今年で22歳!オリーブは18歳です!
このじいさんコンビは、現時点で国内最高齢(1位と2位)の親子です!!
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(左:ニッキ 右:オリーブ)

この1年、オリーブは少し体調を崩すこともありましたが、徐々に戻りつつあります。
ニッキは足腰が弱くなり、体が傾いていますが、餌への執着は強く、元気にしています!

さて、じいさんコンビへの誕生日プレゼントは係員特製ベッドです。
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このベッドは下の台と木の枠を切り離すことができるので、ドンゴロスの交換が楽にできます。
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しかも下の台は適度に弾力があり、ふかふかです。


昼寝前の時間を狙ってプレゼントすると
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『何じゃこれは?』と興味津々!

しばらくすると
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ぐっすり寝てくれました。よかったよかった。
これからも元気でね!

次は誰の誕生日かな?
お楽しみに♪

リスザル・ポメロ、おめでとう!

本日の主役はリスザルのポメロです。
お久しぶりです!ポメロは現在バックヤードに暮らしています。
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ポメロは8月14日が4歳のお誕生日でした。

「お誕生日おめでとう!!!!!!」
担当者から誕生日のケーキをプレゼントです。
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マーモセットゼリーという栄養を補うゼリーの中に、ポメロの好物であるコオロギ、ミルワーム、ブドウを入れて、土台が完成。
その上にはオレンジとブドウをトッピングしてみました。
素敵な(怪しい?)ケーキのできあがりです。

さぁ、ポメくんはどんな反応をするのでしょう?

「いつもと違うもんがきた、ドキドキ」
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「これはなんだ?」
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「ぺろぺろ、意外といける!!」
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その後、ケーキはきれいになくなっていました。
おいしく食べてくれたようです。

まだこどもっぽい体形のポメロですが、そろそろ雄らしくなる年頃です。
みなさまにまたお会いできますように!


一斉清掃

"Oh. What a beautiful here is!"(この機械室はとても美しい、世界の水族館でもトップクラスです。)と、かつて某海外の水族館の方にお褒めの言葉をいただいたことがありました。

ここは海遊館の2階にあるLSS(ライフ サポート システムの略、生命維持装置という意味)機械室、月1回設備のメンバーが集まって行う清掃の日です。

▼モップを持ってスタンバイOK
①モップを持ってスタンバイOK.JPG
▼しっかりと床ミガキ
②しっかりと床ミガキ.JPG
▼細かい所もぬかりなし
③細かい所もぬかりなし.JPG
▼さあー終わったぞ
④さあー終わったぞ.JPG
▼ピカピカで気持ちいい!
⑤ピカピカで気持ちいい!.JPG

職場環境を清潔に保つことと、漏水などの異常が有った場合発見しやすいというメリットがあります。
またきれいな職場だと"さあやるぞ!"という気持ちにさせてくれます。
部屋を片付けられない"あなた"、思い切ってきれいにしてみたらいかがですか、何か良いことが発見できるかもしれませんよ。

ルーク通信①~隠居しました~

海遊館が開館して以来、ずーーーっと「モンタレー湾」水槽で暮らしていたカリフォルニアアシカ「ルーク」を、今月の8月2日にバックヤード水槽に移動しました。というのも、ルークは27歳と高齢のアシカです。さらに今年の4月には、初めて1週間ほど体調を崩すなど、高齢に伴う変化が見られてきました。

ルークが今まで暮らしていた「モンタレー湾」水槽と比べると、バックヤード水槽は狭い為、最後の最後まで移動するべきかどうかで悩みました。
しかしながら、今後ルークの体調が急変した場合、現在の大きな水槽では検査や治療などの対応が難しいと判断し、バックヤード水槽に移動することを決断しました。

そこで、今回からルークのことが気になる長年のルークファンのためのルーク通信を始めたいと思います!

まずルークの移動ですが、体重が200kgを超えていたため、盾でバックヤード水槽まで押していくこともできないので頑丈な檻を借りて移動することにしました。

最初にルークに檻に入ってもらうトレーニングを行いました。

しっかりとルークが檻に入るようになったら、いよいよ本番です!
練習どおりルークが檻に入ったところで、次に待っているのはルークの入った檻を運ぶ作業です。
ルークと檻の重さを加えると600kg超えているので作業者は重装備です。
持ち上げるのも運ぶの大変でした・・・

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その間、ルークはおとなしかったです。でも、ちょっとすねてるのかも?

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おろすのも大変でした・・・・

やっとの思いでバックヤード水槽に到着!!もう汗だく(笑)
最後、バックヤード水槽に開放!!

最初はきょろきょろしてましたが、現在では落ち着いています。

ルークの移動にかかった人員約10名、時間は1時間と大変な作業でしたが、飼育員もルークも怪我なく移動することができました!

これからも健康にそして楽しく暮らしていけるように私たち飼育員はルークのために頑張っていきます!

北極圏の旅:最終回

こんにちは!北極圏の旅14日目、いよいよ最終回です!

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ホテルから見えるバンクーバーの景色もこれで最後。
荷物をまとめて空港へ向かいます。

空港で手荷物を預けて保安検査を通過し、搭乗時間までぶらぶら。
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空港の中には川が流れていたり、
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バンクーバー水族館が管理している水槽があったりとってもおしゃれ!
お土産物屋さんもたくさんあるので退屈せずに過ごせます(´∀`)

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そして飛行機へ。
時差ボケ防止で寝ずに映画を見ながら時間つぶし。
飛ぶこと8時間...

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日本到着!な、長かった...!
前日に台風が通過したので成田は雨が降っていましたが、伊丹行きの便は通常通り運航。
19時ごろに無事大阪へ帰ってきました。

2週間の北極圏出張はこれでおしまい。
採集した生き物たちはバンクーバー水族館から順次送っていただきます。
もう少しで海遊館にやってきますので、みなさん楽しみにしていてください!(・ω・)ノシ

こんなにも差が!!

まだまだ暑い日が続きますが、私たちの飼育係が働く場所は屋内ということもあり快適な職場の一つと思います。
しか~し、担当する生物によってはそうもいきません。

アシカやアザラシの担当者が展示水槽の中で作業をすると・・・
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こんな風に作業服は、まだら模様に?! ちなみにこれは、すべて汗でまだましな方です。

逆にペンギンやラッコの担当者はいうと・・・
作業服2.JPG
キレイなもんです。汗一つかきません。別にサボっているわけじゃないですよ。
ただ、この作業服のまま展示水槽の中で作業していると、寒すぎて風邪を引きそうになります。

他にも、「エクアドル熱帯雨林」水槽や「パナマ湾」水槽など、作業するのには過酷な水槽がいくつかあります。
もし、これらの水槽の中で作業している飼育員を見つけたら、頑張って~!と応援してあげてくださいね。

北極圏の旅:バンクーバー編下り②

こんにちは!北極圏の旅13日目、残り2日となりました。

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朝にホテルを出て、歩いて水族館まで向かいます。
天気が良くて気持ちいい!

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そしてバンクーバー水族館へ到着。
今日の仕事は採集した生き物たちのリスト作成です。

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採集した生き物たちの状態をチェックしながら、どの種類がどれだけいるのかを調べていきます。
そして、バンクーバー水族館と海遊館でそれぞれキープしたい、持ち帰りたい数を打ち合わせしました!
どんな生き物たちが海遊館へやってくるのかはやってきてからのお楽しみ...(笑)

カナダ最後の夜はマレーシア料理!
なんですが、携帯を忘れて写真を撮れず...(‐‐;)ナシゴレンやマレーシアカレーをいただき大満足!
デザートにフライドバナナなる、揚げたバナナにアイスが添えられたカロリーの権化のような料理が出てきましたが、辛めのメイン料理に濃い目の甘さがマッチング!
しかしながらこれは帰国後にダイエットが必要そうです...(笑)

さて、いよいよ明日は帰国の日。
飛行機に乗り遅れると大変なので早めに寝ることにします。

おやすみなさーいZzz...

以布利通信3

こんにちは。
こちらは以布利センターです。

まだまだ厳しい暑さが続いておりますが、今回は夏に見ることができるきれいな魚を紹介したいと思います。

▼チョウチョウウオ
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▼アケボノチョウチョウウオ
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▼トゲチョウチョウウオ
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▼チョウハン
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▼ツノダシ
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チョウチョウウオの仲間やツノダシは暖かい海に生息しているため、夏になると海の温度が上がり、以布利でも幼魚を中心に観察することができます。
暑い夏に海や水族館で涼みながら、きれいな魚を見るのは、いつもより一段と癒されますよ。

紹介した魚の一部は海遊館の「グレートバリアリーフ」水槽でも展示しておりますので、是非見つけてみて下さい!!


大阪湾で出会った生き物たち【真夏の暑さに耐える生き物たち】

海岸には、潮位が高い時にも海水に浸ることがほとんどなく、波のしぶきがかかる程度の場所があります。そんな場所にも乾燥に耐えて生きる海岸動物たちがすんでいます。

海遊館前の岸壁にも、干満差の大きい季節の満潮時のみ海水に浸る場所があり、コンクリートブロックを敷き詰めて人が歩けるスペースも確保されています。
真夏の暑さに耐える生き物たち1a.JPG
ここは普段、海水に浸ることはほとんどありません。
下の写真が海水に浸かった時の様子です。
真夏の暑さに耐える生き物たち1b.JPG
以前調査をした結果、5種類ほどの海岸生物が見つかっています。
そこで、連日の猛暑で彼らはどうしているのかと先日様子をうかがいに行ってみました。

まず見つけたのは、コンクリートブロックが一枚はがれてくぼんだ場所にいたカクベンケイガニでした。
▼カクベンケイガニ
真夏の暑さに耐える生き物たち2.JPG

そしてブロックとブロックの隙間にできた空間にも、マルウズラタマキビと、アラレタマキビが見つかりました。
▼マルウズラタマキビ
真夏の暑さに耐える生き物たち3.JPG

▼アラレタマキビ
真夏の暑さに耐える生き物たち4.JPG
いずれも直射日光を避けて影になった場所を選んでおり、ブロックの下は海水がしみ込んでわずかに湿っていました。

驚いたのはシロスジフジツボです。
▼シロスジフジツボ
真夏の暑さに耐える生き物たち5.JPG
フジツボ類は物に固着して自ら動くことができません。見つけたシロスジフジツボは直射日光の下、じっと乾燥に耐えているようでした。

彼らは殻蓋と呼ばれる4枚の板を固く閉じて少しでも水分が逃げないようにしているようですが、それでも30℃をこえる暑さを耐えぬくのは驚異的です。
さらに、彼らのエサは主に海水中のプランクトンで、1年の内でも特定の時期にしか海水に浸らないこの場所でエサにありついた後、次ぎの大潮まで長く飢えに耐えてるのです。



パタに大接近!

ある日の夜、ラッコのパタが上陸して氷を食べていました。

私は普段から、あんなに毛があるのに氷にくっついたりしないのだろうかと気になっていましたので、夏休みの自由研究気分で観察することにしました!
長い動画になってしまいましたが、あえて編集していません。

水槽のアクリルパネル越しに見るのとは、一味違う様子をお楽しみください。

イライラしている様子やグルーミングはこうしているのか!など伝わったでしょうか?

まだまだ暑い日が続きます。
みなさんもパタのようにしっかり水分補給を!!
パタに大接近!.JPG

アメリカロブスター

企画展示「ぎゅぎゅっとキュート」のアメリカロブスター。
よくオマールとかオマール海老とか言われています。
食べたことはありませんが、フランス料理でよくその名を聞くよなーと思ったら、オマールというのはフランス語らしいです。
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「瀬戸内海」水槽にいるイセエビは、英名をジャパニーズスパイニーロブスターといいますが、こちらは分類上、イセエビ下目となり、アメリカロブスターはザリガニ下目です。

・・・ということで、アメリカロブスターはザリガニの仲間なのです。

さて、「ぎゅぎゅっとキュート」のアメロブくん、青いです。
普通は赤いものが多く、青いのは珍しいのだとか。
そして、このアメロブくん、たいへんな怒りんぼなのです。

飼係員が掃除をしようとすると、長い触角と大きなはさみ足をぶんぶん振り回してきます。
あの大きなはさみで掃除のパイプなどはさまれたら壊れてしまいます。
なので、担当はアメロブくんのご機嫌を伺いつつ、注意深く掃除しています。

掃除が終わると、平らになった底砂をおしりでずりずりかい出して、こんなふうにおさまってます。
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「ほんまー、いらんことせんといてほしいわー」って言っているようですが、掃除しないといけないから許してよう。

そんなわけで、みなさまもアメロブくんのご機嫌を損ねないよう、そっと見てやってくださいね。

北極圏の旅:バンクーバー編下り①

こんにちは!北極圏の旅12日目です。

イエローナイフで一晩過ごし、今日はバンクーバーまで戻ります。
ホテルでクーラーボックスの保冷剤を入れ替え水温調整もバッチリ!
空港へ向かったのですがここで問題発生。
手荷物を預けるときにクーラーボックスの中身を見せてほしいと言われ、急きょ14箱全て開封することに!(;◎3◎)
巻いていたテープを剥がし中身をチェックしまたテープを巻き...
終わってみると搭乗20分前。念のため早めに空港に行っててホントによかった(- -;)
たくさん荷物を運ぶときは余裕を持って行動することが大事ですね。

無事に飛行機に搭乗し、バンクーバーへ。
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水族館の予備水槽に、持ち帰った生き物たちを移しました。
みんな元気そうで一安心です!
生き物たちは何種類かを除き、しばらくはバンクーバー水族館さんに飼育してもらいます。
生き物の状態をみながら連絡を取り合い、何回か分けて送っていただく予定です。

この旅もあと2日。
最後までしっかり頑張っていきたいです!

それでは、おやすみなさいZzz...

イルカ通信8月号~整う、回転ジャンプ編~

暑い日が続きますが、カマイルカたちも私たち飼育員も毎日トレーニングに励んでいますよ!

さて、以前に自主練するイルカとしてご紹介した「ミュー」ですが、自主錬の成果もあり、
きれいな回転ができるようになりました!

積み重ねって大切ですね。ミューから学んでしまいました。がんばろう~。

みなさんは積み重ねていることって何かありますか?
そういえば、夏休みの宿題も毎日ちょっとずつが大切ですね。

夏休み、楽しみましょうね!

おまけに、迫ってくるミューもつけちゃいます♪

北極圏の旅:イエローナイフ編(下り)

こんにちは!北極圏の旅もついに折り返しです。再びバンクーバーへ戻ります。
行き同様乗り継ぎの関係で1日でバンクーバーに着けないので、今日の目的地はイエローナイフです。
バンクーバー水族館の方も一緒に帰ります。
 
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朝一番から生き物のパッキング作業を始めました。
二重の袋に昨日汲んできた新鮮な海水を入れ、大きさや種類ごとに生き物を袋分けしていきます。
そして酸欠にならないよう酸素をパンパンに入れてクーラーボックスに詰めて、隙間に保冷材を差し込んで...の作業をひたすら2時間繰り返しました。自分たちの荷造りも済ませて空港へ向かいます。
 
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空港へ運んだ時の写真がこちら。
生き物だけでクーラーボックス14個に!(@_@;)
荷物を預けるのに全部で30分もかかってしまいました(汗)
 
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そして1週間暮らしたケンブリッジベイとお別れし、イエローナイフへ。
行きの時はイエローナイフは涼しいなと思っていたのですが、北極圏から帰ってくると暑く感じます!
イエローナイフでこれなら、30℃以上が当たり前の日本に帰ると一体どうなってしまうのか...
考えるだけで恐ろしい。思考回路はショート寸前です(>_<)
 
バンクーバー水族館は1か月間ケンブリッジベイでの調査を行うのですが、2チームに別れて2週間ずつ滞在されます。
私たちと一緒に潜っていた方たちは先発隊で、後発隊とはイエローナイフで合流、調査の引継ぎをします。
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引継ぎの話し合いは町のレストランで夕食を取りながら。私たちのメインの仕事は終わりましたが家に帰るまでが出張ですからね。
そのことは十分に認識しながら、苦くて喉ごしすっきりな名前のわからないピッチャーで運ばれてきた飲み物をいただきました。
 
今日のお仕事でこれでおしまい。
明日はバンクーバーへ向かいます。
 
では、おやすみなさーいZzz...

夏の魚

最近はあまり魚を食べない人も多い(私もそう)ですけども、「夏が旬の魚ってなんだろう?」とふと思いました。
図鑑やネットなどで調べて、その中から当館にいるものをご紹介します。

まずは「瀬戸内海」水槽のイサキ。
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正面から見るとこんな顔です。
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6月~9月頃が産卵期なので、産卵前のちょうど今頃が最もおいしいんだとか。
白身で淡白な味わいです。
夏の魚というと、すぐに頭に浮かんだのはこの魚でした。

同じく「瀬戸内海」水槽のイシダイ。
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漁獲量が夏場に多いことから、夏が旬と言われています。
よく似ているイシガキダイも同様です。

さて、お次は「チリの岩礁地帯」水槽のマイワシ。
こちらは地方により旬の時期は異なりますが、一般的には夏場が旬とされています。
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中国地方出身の私は、マイワシよりもカタクチイワシのほうが好きですけどね。
小さい頃、リヤカーを引いてやってくる魚屋のおばちゃんのカタクチイワシは最高においしゅうございました。

そして「太平洋」水槽のシマアジも夏が旬です。
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養殖場ではおなじみでした。

あとは、「日本の森」のアユもそう。
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このアユたちはまだ小さいですけど...。
アユはほんのり青のりのようなにおいがしますよね。
このにおいがたまらんという人も多いようです。

最後に企画展示「デスモスチルスのいた地球」で展示中のマボヤも夏が旬なんだそうです。
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東北では有名ですが、関西ではあまりみることがありません。
食べたことがある係員に聞くと「臭いがちょっと特殊かな...」とのことです。
一度は食べてみたいものですが、これを最初に食べた人は勇気がありますよねー。

しかし、四季があるって素敵なことです。
これから季節の魚を紹介できればと思います。

ちなみにいくら食いしん坊とはいえ、水槽の魚をとって食べることはありませんので、ご心配なさらぬよう(^^)


北極圏の旅:ケンブリッジベイ編⑥

こんにちは!今日は出発前の準備の日です。
ですが外は雨模様...。晴れていると半袖でも大丈夫なくらいなんですが、雲が出ると途端に冷え込みます。
朝の気温は8℃。差がありすぎます(>_<;)

そんな中、生き物を運ぶための新鮮な海水を取りに海まで。
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クーラーボックスに海水を汲みつつ、せっかく海まで来たので浅瀬で生き物採集。
岩をひっくり返すと「ヨコエビ」の仲間がいました。


水槽には小さな容器に入れてから沈めていたのですが、先に入れていた魚たちがヨコエビを狙って容器をつんつん、つんつん。
ヨコエビたちは気づいているんでしょうか?(笑)

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さらに町のはずれにある池で「カブトエビ」の仲間を採集。こちらも大漁でした!
潜らなくても見つけられる生き物を最後まで採集です(―v―)=3

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夕食を食べてからドライブに。町から10分くらい車を走らせたところへ「ホッキョクギツネ」を探しに行きました。
ちょっと雲が多いのが残念ですが、夕日がとても綺麗です♪

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そしてホッキョクギツネ発見!近くに巣があるみたいで夫婦2頭が姿を見せてくれました!
陸の生き物も一度見てみたいなと思っていたので大満足です♪

こうしてケンブリッジベイ最後の夜は楽しく過ぎていきました。
明日はいよいよ出発の日です。では、おやすみなさーいZzz...

北極圏の旅:ケンブリッジベイ編⑤

みなさんこんにちは!北極圏の旅9日目です。

明後日には飛行機に乗るため、北極海での潜水採集は今日が最終日。
昨日レギュレーターが凍結する事故があったため、いつもよりも気をつけながらの潜水となりました。

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潜った場所は波の少ない内海。
先に潜ったチームから底に生き物がいなかったと聞いたので水深15mくらいまでの浅いポイントで採集開始です。
ご覧のような切り立った崖のようなポイントで小さな魚をターゲットに探しましたが...

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見つかるのはウミウシばかり!嬉しいような、悲しいような...(- -;)
一度上がって休憩です。

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私たちが潜っている間にバンクーバーの方が見つけた「イチバンの石」(笑)
そしてカリブーの干し肉!首の後ろの肉を味つけも何もせずに干しただけ・・・とのことでしたが、噛めば噛むほどうまい!(*^^*)
楽しく休憩時間を過ごし、2本目の潜水に向かいます。

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今回は船を岸に着けて作業開始。残骸がたくさんありますが飛行機が落ちた跡とのこと。
明後日飛行機に乗って帰るのにいらんものを見てしまった...´д` ;
あと近くにアザラシの骨が落ちていました。
生きてるアザラシにもっと出会いたかったですが、珍しいものを見れました!

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さて、潜水開始です。
薄い石が重なった瓦礫の隙間に、魚が見えます。
当たりのポイントです♪
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採集中に30cm程の大きなカジカを発見。
...が、まったく動きません。「私は石。だから無視してくれ」と聞こえてくる気がします(笑)
ここまで大きいと持って帰るのが大変なのでそっとしておくことにしました(^皿^)

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当たりポイントのおかげで小さな魚も大漁です!
昨日組み立てた水槽に移しました(^^)

これで潜っての生き物採集は終了しました。
ケンブリッジベイで生き物を採集したのは初めてでしたが、前回訪れたレゾリュートとはまた違った生き物たちと出会うことができました。

明後日の出発に備えて、明日はゆっくり休みながら片付け、準備を進めていきたいと思います。

では、おやすみなさーいZzz...

「エクアドル熱帯雨林」水槽の鳥

「エクアドル熱帯雨林」水槽のルリコンゴウインコ。
見えないよーと思ったら、こんなところにいました。
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カピバラ側の擬木に止まっています。

「おーい!」と呼ぶと、雌のひまわりちゃんが飛んできて、飼育員特製のブランコに止まりました。
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が、ん?何見てるの?

実はひまわりちゃんは自由自在に飛び回るのですが、オスのナッツくんは用心深い性格で、飛ばずにのしのし歩いて移動するのです。
1枚目の写真の場所から、こちらに移動するのも歩いてやってきます。
なので!
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ひまわりちゃんはこちらに向かっているナッツくんを見てたんですね。
「あんたも早くいらっしゃいよー」ってところでしょうか。
そして、それを無表情にじーっと見ているショウジョウトキ(笑)。

なにかとおもしろい「エクアドル熱帯雨林」水槽の鳥3人衆なのでした。

アシカのしずくのおもちゃ遊び

カリフォルニアアシカの "しずく"は、おもちゃで遊ぶのが大好きです!

そのおもちゃがこちらの消防ホースです!!
おもちゃ遊び.JPG
このホースで遊んでいる様子をどうぞ!

口にくわえたり、前肢にひっかけてクルクルと回ったりして遊んでいます!
水中で遊んでいると、他のアシカやアザラシにとられてしまうこともあるので、陸に持って上がって独占していることもあるくらい大好きです!

モンタレー湾水槽では、時々おもちゃが登場しますので、しずくや他のアシカ・アザラシたちが遊んでいる様子もご注目ください!!

北極圏の旅:ケンブリッジベイ編④ ~異変発生、厳しさ体感!~

こんにちは!北極圏の旅8日目です。

ケンブリッジベイに着いてから4日目になりました。
これまででたくさんの生き物を採集することができたため、水槽がそろそろ容量オーバー...
なので、新しい水槽を作ることにしました。

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水槽を運んで、ポンプをつけたり配管を組んだり、手分けして水槽を組み立てていきます。

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ここでは部品が足りなくてもお店に売っていないので、足りない場合はあるもので作る!
大きさの違うパーツをうまく組み合わせてホースを繋ぎます。

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1時間くらいで完成!
あとは水と生き物を入れるだけです(^^)

お昼ご飯を食べて採集に出発。
今日は内海の奥の方で潜ります。
この辺りは水深30m以上と深くなっているポイントで、見つかる生き物にも違いがあります。
水温が冷たいとのことなので、気をつけていってきます!

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海岸から潜り始めましたが、岸から数メートルで急に傾斜がきつくなっていました。
このまま深いところへゆっくりゆっくり潜っていきます。

そして水深30mまでやってきました!水温は-0.6℃!とっても冷たいです!(>_<)

しかし、ここで異変が。
あまりの冷たさに空気を吸うレギュレーターが凍ってしましました。
凍ってしまったといってもすべてカチンコチンに凍るわけではありません。
呼吸をしていると息の中の水分が凍って小さな氷の粒ができるのですが、この氷の粒がレギュレーターの弁に引っかかり弁が開いたままの状態になって空気がゴボゴボ漏れていってしまうのです。
このままだとボンベの空気がすぐになくなってしまうので潜水を中断することになりました。

今回は事前に訓練を受けていたため大きな事故にはなりませんでしたが、一歩間違えると命の危険にも関わる事です。
レギュレーターが凍らないようにするコツはゆっくり呼吸をすること。
深いところへ潜ると無意識に焦ってしまい呼吸が速くなるので、常に呼吸に気をつけて冷静でいることが大切です。
ここ数日気温も水温も暖かい比較的安全な環境で潜っていましたが、北極圏の厳しさ、怖さを体感しました。

潜って採集できる日はあと1日。
今日の事を忘れず、より一層気を引き締めて潜りたいと思います!( ̄^ ̄)ゞ

それでは、おやすみなさいZzz...

首をながーくして待つアザラシ

▼「新体感エリア」、ワモンアザラシのバックヤードです。
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いつもはこのように入り口に白色のカーテンをかけています。
お食事タイムの時間になると、このカーテンを開けるのですが、ガラガラーっと開けると・・・・
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このようにユキが首をながーくして待っています。
こちらをじっと見つめる熱い視線。
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餌の前に写真を撮っていると、カメラに向かって吻タッチ。
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飼育係員は毎回のお食事タイム時、今日も待ってくれているかな?とカーテンを開けるのを楽しみにしています。

北極圏の旅:ケンブリッジベイ編③ ~北極の海、もっと深くへ!~

こんにちは!北極圏の旅ももう1週間が経ちました!
今回も生き物採集の様子をお届けします!

昨日と同じくボートで出発、今日はもう少し深いポイントを目指します。

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▲水深20.1m、水温3.1℃

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底にいたのは大きなカニ!
袋に入れるのは大変でしたがなんとか成功です!
他にもエビや魚を採集し、潜水作業を終了。ゆっくり浮上していると視界に黒い点々が見えてきました。

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拡大すると、これは貝の仲間で「ミジンウキマイマイ」という名前です体の下側が貝殻、上側の羽のような部分は「翼足」という器官で、羽ばたかせて水中を泳ぎます。

昨日捕まえたクリオネも貝の仲間。ミジンウキマイマイは殻を持つ「有殻翼足類」、クリオネは殻を持たない「裸殻翼足類」に分類されます。
近い仲間なんですが、ミジンウキマイマイはクリオネの大好物♡
ミジンウキマイマイがいる場所にはクリオネも見つかることが多く、何匹か見かけたので一緒に捕まえました(^^)

1本目のダイビングを終えた後は、休憩を兼ねて近くの島に上陸。
恐らく今までに日本人が上陸したことがない土地とのことなので、記念写真を1枚!
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日本人初、いただきました(笑)

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上がってみるとジャコウウシの骨がちらほら。
近くに石を積んで作ったコンロがあったので、現地の人が食べていたのだと思われます。
生きているジャコウウシは見つからず。残念(>_<)

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海の向こうに見える島を撮ってみると何やら断崖絶壁...
聞いてみると蜃気楼だそうで、光の屈折で見えている島の上に、鏡のように島が逆さまに映し出されているみたいです。
自然ってすごいです...

午後から風が出てきたので、海が荒れる前に街へ戻り、港近くの海に潜りました。
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潜るときには波が大きくなっていたこともあり、少し濁っていました。
魚はあまり見かけませんでしたがイソギンチャクがたくさん暮らしており、エビやウミウシをゲット。
海底が泥の層だったので土煙を巻き上げないよう背中を反っていたのでちょっと腰が痛い(笑)
しっかりストレッチして寝ることにします(- -;)

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今日の晩御飯はバンクーバー水族館の方とリブ肉煮込み!
写真を撮り忘れてて先にお肉切っちゃいましたが細かいことは気にしなーい!
おいしすぎておかわりもいただいちゃいました♪

では今日はこのあたりで。
おやすみなさーいZzz...

北極圏の旅:ケンブリッジベイ編②~北極の海、外海へ~

こんにちは!北極圏の旅6日目です。今日から本格的に生き物採集を始めていきます!

朝8時からボートに乗って、陸に囲まれた「内海」から大きく開けた「外海」へ向かいます。
内海と外海とでは水温や水の流れの差で、昨日海岸で見つけた種類とはまた違った生き物が見られるはず!
ただ、外海は開けている分天候によっては波が高くなることもあり、危険なのであまり出られるチャンスはありません。
...し~か~しぃ~?

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天候快晴!風なし!波もほとんどなし!
絶好の潜水日和です+(n*'∀')ηウヒョー!
波がないので太陽も鏡のように水面に映っています。

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そして水の透明度も高い!
このあたりは陸から離れた場所でも水深数メートル程度の遠浅の海なのですが、船を走らせていても底の岩がはっきり見えるくらいです!
潜るのが楽しみです♪

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いよいよポイントにやってきました!
外海なので少し波が出ていますがこのくらいだと全然問題ありません!
2チームに分かれて私たちは後発。先発のグループが戻ってくるまで船で待機です。
待機中にアザラシが水面から顔を出していたのですが、遠すぎて写真は撮れず(;_;)
今後もアザラシや他の生き物が見られるかもしれませんので、写真撮影狙っていきます!

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さて、先発グループが帰ってきていよいよ私達の番!いってきまーす!

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海の中はこんな感じ!大体10~15mくらい先まで見えていて、かなりいい透明度です(*^^*)
水温も3~4℃と思っていたほど冷たくない!


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水中を活発に泳ぎ回るような魚はいませんでしたが、底の方ではウミウシや
昨日見た種類とは別のイソギンチャク、サンゴ、魚の稚魚やエビ、カニを見つけられました!
中にはかわいいダンゴウオの赤ちゃんを見つけた人もいたのですが私は見つけられず...
明日また探してみたいと思います。

そして北極と言えばこんな生き物も。
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「流氷の天使」と呼ばれるクリオネです!
数は少ないものの流氷がない今の季節でも見られます。
ただこのあたりのクリオネは体長3㎝程ととても大きい!海遊館へ展示した時に、
他のクリオネたちとの大きさの違いを皆さんにも感じていただけたらなと思います(^^)

少しポイントを変えて今日は2本潜り、夕方ごろ町へ戻りました。
恒例の晩御飯レポートといきたいのですが、久しぶりの1日潜水でヘトヘトになり
料理する気力もないのでスーパーで冷凍ピザを購入(笑)
疲れた日は手抜き飯でもいいじゃない、人間だも(以下略)。

思っていたより暖かかったとはいえ北極の海。
ゆっくり泳いでいても水の冷たさで知らず知らずのうちに体力を奪われていきます。
少しずつ体を慣らしながら体調を崩さないように、生き物採集を頑張っていきたいと思います。

明日はボートに乗って、別のポイントへ潜りに行く予定です!
今日はこれまで以上にぐっすり眠れそうな気がする(笑)
寝坊しないようにも気をつけます(^皿^)
では、おやすみなさいZzz...

北極圏の旅:ケンブリッジベイ編① ~生き物採集スタート!~

こんにちは!北極圏の旅5回目、いよいよ生き物採集が始まります!

今日はイエローナイフから最終目的地のケンブリッジベイへ向かいます。
イエローナイフには森があるのですが、飛行機から見ていると
北の方へ進むにつれてちょっとずつ緑が少なくなっていくのが分かります。
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ケンブリッジベイに着くころには小さな植物はあるものの、大きな木は生えていませんでした。
あと湖がすごく多かったです!

到着後は先に向かって調査を始めていたバンクーバー水族館の方にご挨拶。
そして早速海へ潜りに行きました。

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ここで前回お話しできなかった潜水装備のお話し。
オレンジ色のスーツは「ドライスーツ」というものです。
洋服の上から着ることができる潜水服で、冷たい海で潜るときの必需品です。
その他はボンベを背負って足ヒレをつけて、と通常の装備と変わりませんが、
大きく変わるのが重りの重さ。

ドライスーツは中に水が入ってこない代わりに空気が溜まります。
肩のバルブから空気を抜くこともできるのですが、凍えてしまわないようにモコモコの温かい服を着ているため
空気が抜けにくくて大きな浮力がかかります。
そのため私で大体15kg程の重りをつけて潜ります。
加えてボンベを背負ってますので装備の合計重量はかなりのもの。
陸にいるとしんどいので準備ができ次第すぐに潜りに行きました(笑)

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こちらが北極圏の海の中!
水温が3℃と冷たかったのですが、思った以上にたくさんの生き物が暮らしていてびっくりしました!
中でもクラゲの仲間が海の中をたくさん漂っていたのですが、透明なので全体を撮っても全く見えず´Д`;
(2枚目の右下あたりにうっすら写ってます...!)
でもイソギンチャクやウニ、色々な種類の魚がいました!

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捕まえた生き物は帰りの日までバンクーバー水族館の施設で飼育します。
今回は海岸近くの浅い場所に潜りましたが、別のスポット行ったり深いところまで潜ってみたり、色々な場所で生き物を探す予定をしています。
どんな生き物たちに出会うことができるのか、これから楽しみにしていてください!

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最後に恒例の晩御飯(笑)
バンクーバー水族館の方と肉祭りやでぇ!!
たくさん食べて明日からの仕事に備えます(-ω-)/

それでは、おやすみなさーいZzz...

北極圏の旅:イエローナイフ編 ~今日は移動日~

こんにちは!北極圏の旅4日目はいよいよ目的地であるケンブリッジベイに向けて出発します!

バンクーバーからケンブリッジベイまではいくつか飛行機を乗り継いで行くのですが、
乗り継ぎ時間の都合で1日でケンブリッジベイまで行くことができないため、
今日は少し手前の「イエローナイフ」を目指します。
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イエローナイフまではエドモントン経由の便で。
バンクーバーを出発して十数分、雲がなくなり目に飛び込んできたのは!
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真っ白な雪山!
太陽が出ていると暑いと感じるくらいだったバンクーバーからほんの少し飛んだだけで
こんなに雪が残る寒い環境が広がっているとは...それにしても綺麗です+(n*'∀')η

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エドモントンを経由しイエローナイフへ到着!
手荷物受取所にはホッキョクグマとアザラシが。カッコイイ。

そしてホテルのチェックインを済ませたのですが、移動中のため特に仕事もなし(汗)
なので、散歩に出かけました!

イエローナイフの名物といえばグレートスレーブ湖。
最近パノラマ写真にハマっている私、岩山の上にある展望台から撮影してみました!

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これだけでも大きく見えますが写真に収まっているのはほんの一部分。
グレートスレーブ湖は世界で10番目、四国の約1.5倍ととても大きいんです!
これだけ大きな湖も、真冬になるとバスやトレーラーが移動できるくらい水面がカチカチに凍ってしまうそうです。
カナダ恐るべし...

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そして晩御飯は2日連続でステーキ!しかも今日はバイソンのお肉です!
初めて食べましたが脂身もあるんですけど身がぎっしり引きしまっててこれまたうまい!!
ソーセージも地ビ...例の飲み物との相性バッチリでした(*^^*)v

夕食も終わりあとはホテルで休むだけ...ではなく、もう1つやりたいことがあります。
それはイエローナイフのもう1つの名物、オーロラを見ることです!
ですがバンクーバーよりもさらに北に位置するこの町では日が沈むのが23時以降ととっても遅い(> <)
まだ夕暮れくらいの明るさなので、オーロラが見れたかどうかは次のブログでご報告します(笑)

それではまた明日!(・ω・)ノシ

コツメカワウソの"ツバキ"の誕生日

8月1日は、コツメカワウソの "ツバキ" の誕生日でした。
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今年で11歳になるツバキには氷のケーキをプレゼントしました!

初めて作るので、氷細工のプロ?のラッコ担当に教えてもらい完成したのがこれ!
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※左のサイコロのようなものは、数字の11を現しています。

早速渡しにいくことに
『ツバキ~おめでとう!』
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とツバキを押しのけ我先にとやってきたのは、娘のグミです(笑)
さすがグミ...
ツバキと一緒にいてこんなことができるのはグミぐらいだと思います。

こちらが渡したときの映像です。
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喜んでもらえるか不安でしたが、ツバキもグミも楽しんでいるようでよかったです。
ツバキこれからも元気でね♪

北極圏の旅:バンクーバー編③ ~体力作りに奔走中~

こんにちは!北極圏の旅3日目、今日もバンクーバーからお送りします!

無事に潜水訓練を合格し、早速ケンブリッジベイに向かいたいところなのですが・・・、ダイビングをした次の日は飛行機に乗ってはいけないと規定で決まっています。なので、今日は明日の出発に向けて荷物の準備です。

今回使用するダイビング器材は、あらかじめ日本から送っていましたので、バンクーバーに来た時はリュックとスーツケースだけで身軽でしたが・・・、ここから先はダイビング器材も持ち歩かなくてはいけません。

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器材は2人分で大きなクーラーボックス4つ...´Д`;
重さは合計で約80kg...´Д`;

考えただけでゲンナリです。。
さらに現地では冷たい海に潜ります。そこで私たちは体力UPのため、決意しました!

「これは栄養満点のご飯を食べに行かなければいけない!」

まず、お昼はラーメン!
カナダは世界中の国から人がやってきて暮らしている多民族国家。ですので街には、色々な国の料理屋さんが揃っていて、それぞれ本場の味を楽しむことができます。今回のラーメン屋さんも実は日本のチェーン店(笑)、ラーメンは今や代表的な日本食のようですね!

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味付けが変わっていたりするのかな?と思っていましたが、食べてみると日本の味そのまま!
昨日のお寿司屋さんも日本の方が経営されていたのですが、2日続けて懐かしい日本の味を楽しみました。まだ3日目ですが(笑)

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そして、晩御飯はステーキ!やっぱり体力づくりと言えば肉ですね!
柔らかく食べやすいリブ肉をミディアムレアでいただきました。

おいしいものを食べて大満足&体力強化で、心身ともに準備万端。

ですが、水族館のブログだというのに未だに生き物が出てきていないことに気づき・・・、ただいま焦り中(汗)
これからたくさん出てくる予定ですので乞うご期待です!しばしお待ちを!

明日の飛行機はとっても早いので、今日は早めに寝ることにします。
おやすみなさーいZzz...

じっくり見ましょう!ぎゅぎゅっとキュート!

こんにちは(ペコリ)。
企画展示「ぎゅぎゅっとキュート」のオオウミウマです。
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当館の水槽は大きいものが多いので、小さなタツノオトシゴの仲間は展示が難しく、企画展示などでないとなかなか見る機会がありません。
というわけで、じっくり見てみましょう。

まずは特徴的な口。
先に突き出ていてスポイトみたいですねー。
同じような口といえば??
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「日本海溝」水槽にいたサギフエもこのような口でしたよ。

それからオオウミウマの体には鱗はありません。
しかし、鱗が変化した甲羅のような板で覆われており、とてもごつごつして、硬くなっています。

これまた特徴的なヒレ。
背ビレはすぐにわかりますね。
あと、尻ビレ(写真ではわかりにくいです)は確認できました。
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体の下方にあるくるりんとなったこれは尾ビレではなく、尾部だそうです。

胸ビレは眼の横をたどっていくと小さいのがありますよ。
後ろから見るとわかりやすいんですが、やはり写真だとわかりにくいなあ...。
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ってなわけで、一般的な魚とは異なり、尾ビレと腹ビレがありません。
そのためか、泳ぎ方は他の魚とは異なります。
ヒレをちらちら動かして泳ぐようすは企画展でご覧くださいね。

さて、くるりんとした尾部は擬サンゴや海藻などに巻きつけるのに最適です。
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ほら、この通り!なんか黒いものにまきついています。
「この黒いものは何?」と担当に聞くと「サーモスタット(水温調整装置)のセンサーです」とのこと。
巻きごこちがよろしいようで。

でも、できればこちら(擬サンゴ)に巻きついてもらえませんか?
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と思ったのですが、あまりにこの擬サンゴはかれらには太すぎるのか、たいへん人気薄だったので、今では擬海藻を入れています。

このようにじっくり見るとおもしろいので、皆様もぜひ!


北極圏の旅:バンクーバー編②~緊張の潜水訓練~

こんにちは!北極圏の旅2日目です!

今日は潜水訓練をしてきました!
潜水訓練?普段仕事で潜ってるでしょ? (´・ω・`) 
と思うかもしれませんがこれが非常に重要なのです。

今回は私たちが海に潜って生き物を採集するのですが、なにせ潜るのは北極圏の海。
今の季節でも水温は氷点下に近いので、ちょっとのことでも大きな事故につながってしまいます。
何かアクシデントが起きたとしても冷静に対処できる状況判断能力が必要です。

潜水訓練はバンクーバー水族館の方に教えていただきました。
訓練場所までは水族館のボートで移動です。
ボートを走らせていると海の上に気になる建物が。
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建物の形と看板がどこか見覚えがあるような気がしませんか?
実は、船のガソリンスタンドなんです!海の上に建っ ているのを初めて見て驚きでした!
私たちも給油のために停泊です。
給油中にバンクーバーの写真を撮ってみました。
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左側がバンクーバーのダウンタウン、右側がStanleyParkという公園です。
とても大きな森があって野生のアライグマが暮らしていたりします。
街と緑がすぐ近くにあって、バンクーバーはとてもいい街だなと感じました。
ちなみにバンクーバー水族館もこの公園内にあります。

さて、給油も終わり訓練場所へ。

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訓練場所もこれまたいいところ。
自然に囲まれた中でのんびり過ごしたいところですが、訓練を始めます。

と、ここで残念なお知らせが。
実はこの潜水訓練をクリアしないと私も一緒に来ている先輩も北極圏の海に潜ることができません。
絶対クリアしないといけないので2人とも緊張していて、準備中の写真を撮り忘れてしまいました(笑)
どんな装備をしているのか等は採集の時に改めてお話ししますm(_ _)m

訓練では空気を吸うための「レギュレーター」が水中で凍ってしまった時の対処や
二人一組で潜る際のパートナー(バディといいます)に危険が及んだ時の救助方法を学びました。

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しっかり対処できるかテストをして、2人とも無事クリア!ホッと一安心です(´∀`;)
真ん中は訓練を担当してくれたJeremyさん。両端が私たちです。

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テスト合格祝いに晩御飯はお寿司!カリフォルニアロールおいしかったです!
昨日と同じく苦みがあって喉ごしすっきりのあの飲み物もいただきましたよ。
2杯飲んだけど名前はわからなかったです。

それでは明日に備えてこのあたりで失礼します。
おやすみなさーいZzz...

北極圏の旅:バンクーバー編①~北極に向けて、出発!~

みなさんこんにちは!

突然ですが私は今、カナダのバンクーバーに来ております。
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どうしてかと言いますとタイトルにもある通り、北極圏に用があります。
北極圏といえば海遊館の新体感エリアの一部「北極圏ゾーン」。
北極圏ゾーンの生き物たちの大半は約4年前に飼育係員が実際に北極圏へ行き採集したものです。

そう、以前と同様北極圏ゾーンに新たに展示する生き物の採集のため、カナダへやってきたというわけです!

最終目的地は北極圏に含まれる「ケンブリッジベイ」。前回採集した「レゾリュート」よりもう少し南になります。
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採集はバンクーバー水族館の生物調査に同行させていただくので、まずはバンクーバーを目指しました。

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成田空港から8時間以上かけてバンクーバーに到着しましたが、日本とバンクーバーの時差は‐16時間。
17時に出発したのに到着したのは同じ日の10時前でした。
私は 時差の小さいオーストラリアにしか海外旅行の経験がありませんでしたので、
久しぶりの長旅と時差であまり寝ることができず、着いた頃にはもうヘトヘトになっていました(´Д`ι)

そしてお世話になるバンクーバー水族館へ向かいご挨拶。
打ち合わせをしたり施設を案内していただき、今日の仕事を済ませ、夕食を食べに行きました。
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ビール?
いえいえお酒など飲むはずがありません。出張中ですからね。
名前はわかりませんが少し苦みがあるものの喉ごしがすっきりしていてとてもおいしい飲み物でした。
名前はわかりませんが。

夕食を終えてほろ酔い気分でホテルへ向かいましたが、20時半でもこの明る さ。
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バンクーバーは緯度が高いので日が沈むのも遅いそうです。
この日記を書いている間にやっと暗くなりました。

こうしておかしな日本語ですが昨日からの長い長い今日が終わりました。
日本はまだお昼ですが、おやすみなさいZzz...

企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」開催中!

7月15日から企画展「デスモスチルスのいた地球 ~謎だらけの古代生物たち~」が始まりました。
古代の海の生き物に迫る企画展示です!

企画展示を担当させてもらったのが初めてで、ひとつの展示を生み出すことの大変さを経験できました。

今回の展示はたくさんの古代生物の専門家の方々にご協力をいただいて生み出されました。


18日、オープニング記念として企画展示で専門家の解説が聞けるプレミアムツアーと講演会を実施しました。

▼化石のアシカ・アザラシ・イルカの研究をされている田中先生。
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▼デスモスチルスの骨の断面を使った研究をされた、林先生。
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▼カイギュウ(ジュゴンやマナティー)の研究をされている、古沢先生。
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ツアーのはじめは静かで、盛り上がるのか不安なほどでしたが、だんだんと熱が上がってきて、終盤にはとてもにぎやかに先生に質問されていました。

講演会でも、先生方の研究での面白エピソードや生物のおもしろさに迫る内容で聞き入ってしまいました。

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質問コーナーも白熱していましたよ!

正直なところ、古代生物でどれだけの方が参加してくださるのか不安でした。

しかし、先生方の人柄と謎に満ちたデスモスチルスのおかげで、想定以上の参加があり、イベントは盛り上がりました。

企画展示が始まったから、準備は終わり!ではなく、企画展示も進化を続け、終わる頃にはすごいものに進化させていきたいと思っています。

デスモスチルスのいた地球、いろいろと仕掛けていきますよ!
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先生方、ありがとうございました!


大阪湾で出会った生き物たち【コアジサシ】

今年も、コアジサシが渡ってくる季節がやってきました。
彼らは4月~6月頃に本州以南の海岸や河川などにやってきます。

そこで、コアジサシを見に大阪湾の海岸にでかけました。 
 
いました、いました!
ちょうど私が見つけた時には、小魚の群れをめがけて狩をしているところでした。
その華麗な狩の技をカメラに収めることができましたのでご紹介します。

まず、小魚の群れの数十メートル上空を旋回し、数秒間空中でホバリングして狙いを定めます。

▼上空でホバリングして狙いをさだめる
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▼次に頭を下にして急降下
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▼水中にダイブ!
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▼水から出てきた時には口に小魚をくわえていました
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おみごと!
 
このコアジサシですが、環境省のレッドリストでは絶滅の危険が増大している種(絶滅危惧Ⅱ類)、大阪府のレッドリストでも、大阪府内において絶滅の危機に瀕している種(絶滅危惧Ⅰ類)とされています。
コアジサシは日本で繁殖を行うことが知られ、大阪湾とその周辺でもわずかな繁殖地があります。
しかし、繁殖地は海岸の埋立地や造成地、河川敷などの草が生えない砂礫地で、人間活動の影響を受けやすく、すぐに土地が改変されるような不安定な場所です。
近年、コアジサシの繁殖に適した場所が減少しているようです。

真夏を迎える前に彼らは越冬地であるオーストラリアなどの南方へと旅立ちます。
コアジサシを絶滅から救うためには、渡りのルートにある国々が協力して保全を進める必要があります。

ジェンツーペンギンのヒナ、大冒険!!!!

先月生まれた、「南極大陸」水槽のジェンツーペンギンのヒナをご紹介したいと思います。

こちらが現在の様子です。
ジェンツー写真①.JPG
ずいぶん大きくなり、ふわふわ。もふもふです。

こちらが、親ペンギンと暮らしている巣です。
ジェンツー写真②.JPG
3羽のジェンツーペンギンが順調に育っています。

ぬ!!!!!

よく見ると、真ん中の巣にヒナがいません!!!!!
ジェンツー写真③.JPG
どこに行ってしまったのか。。。。

巣から離れた場所にいました。

大きくなると、巣から出て水槽内を冒険し始めるのです。

まだ泳げないので、お願いだから、水の中には落ちないでね・・・。


イワトビペンギンのヒナ「なんか、みーっけ!!!」

6月はじめに生まれた、イワトビペンギンの現在の様子をご紹介したいと思います。

こちらです。
イワトビ0723①.JPG
大きくなって、ふわふわ。もふもふなのです。

そして、大きくなり好奇心が旺盛です。
巣から飛び出し、水槽内を冒険しています。

そこで、一つの石(巣材)を見つけた時のこと。
イワトビ0723②.JPG
「なんか、みーっけ!!!!!」

筋トレ中かな?
撮影していると親ペンギンに怒られました。
勝手に撮影して、ごめんなさい。

「フォークランド諸島」水槽をご覧になられる際は、ぜひヒナの動きにもご注目くださいね!!!
面白い動きがみられるかもしれません。

穴掘り好きのアカハナグマ

朝一番の「パナマ湾」水槽、アカハナグマの陸場部(土のあるところ)です。

湿度が高いため、アクリルガラスが曇ることがあり、見えにくくて申し訳ありません。
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▲このようになんやら怪しい穴とひびが。

以前、海遊館日記「人さわがせなイチゴ」で、穴に顔を突っ込むイチゴについてお知らせしました。
なので、この穴はきっとイチゴの仕業だろう!と思っていたら、やってきましたよ、イチゴさん。

今回は穴掘りの動画を撮ることができましたので、ご覧ください。

実はこの場所は深さが20cmちょっとしかありません。
また、入れてあるのは腐葉土でとても軽く、穴が掘りやすいわけですが、もっともっと深く土が入っていたら、どうなるんだろう??いったいどこまで掘り続けるのだろうか?
いつの日か、むちゃくちゃ深――い土の場所をつくって、イチゴに心行くまで掘らせてみたいと思うのでした。

しかし、この穴掘り、イチゴしかやらないのはなぜなのでしょうか??
イチゴさん、あなたは穴掘り職人なのね。
ニフレルにはアナホリフクロウがおりますが、かれらも真っ青なイチゴでした。

ラッコのパタ写真集~☆

6月28日に20歳を迎えたラッコのパタ。
今年はお誕生日会&写真展を行なうなど盛りだくさんでした。
そしてなんとパタの写真集まで出来てしまいました~すごいー!

早速私も購入し、パタに見せにいきました!
反応は...

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なかなかの食いつきようです!
パタのお墨付き?!の写真集を皆様も是非~
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???発見!

普段から見慣れた「アリューシャン列島」水槽。
閉館後、何気なく見ていると・・・
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こんな所に生物発見!!?
でも動かないですけどね。

皆さんは、何にみえますか?

答えは、企画展「デスモスチルスのいた地球」で解説していたりします・・・。


雨の日のモンタレー湾水槽

海遊館は屋内施設ということで、雨の日にはお客様がとても多いです。
ですが、一部外と同じで雨が降る水槽があります。それが、アシカとアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽です。

大雨だー(泣)濡れるー(泣)早く天気、よくならないかな・・・

でも、最近暑かったためか、アシカやアザラシは雨が降ってちょっぴり元気が良さそうです!

「ぴたっ」

夜の見回りで、アシカの赤ちゃんの様子を見に行きました。

「ぴたっ」1.JPG
うわ!!誰かに抱きついてる~かわいい~
誰なん?


「ぴたっ」2.JPG
おかんのナミではなく、ボスのルークでした。
ルークもまんざらでもないご様子。

こうやってぴったりくっついて寝るのもアシカならでは!
アザラシはくっついて寝ないんですよ!


26年目の結実

今年の4月、花が咲いたことをお知らせした「日本の森」のモモ。
例年、花は咲くけど、結実はありませんでした。
・海遊館日記2015年「花いろいろ」

・海遊館日記2014年「今年は豊作?」

それなのに!!!「日本の森」の担当者が「今年はモモがなっている」と言うのです・・・。

「またまた~、なっているとしても梅干みたいなしょぼしょぼの実やろ?」と私。
「いやいや、むっちゃ立派な実よ。」
ほんまかいなと疑いつつ、見に行くと。

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おお!!

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ありゃりゃ!!!すごいよ!
「桃栗3年柿8年」といいますが、このモモは26年かかったんです。
「老木は危ない、切ってしまえ!」と言われつつも、「春は花が咲いてきれいだから許してください」と言いつづけてきたかいもあるというもの(涙)。

しかし、この場所はお客様通路の真上、実が落ちてきたらたいへんです。
そこで、朝一番に背の高い係員に、高枝切りバサミで実をとってもらいました。
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ほとんどが直径5cm程度で割れているものも多かったけれど、なんと45個回収しました。
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この実などはきれいだったので、リスザルたちにおすそわけ。喜んで食べてましたよ。
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でも、こんなに実をならして、来年は枯れてしまうのではないかとかえって心配になる私でした。
実はならさなくてもいいから、元気で春に花を咲かせてね。

ジェンツーペンギン子育て中、凛々しいね

「南極大陸」水槽では、ジェンツーペンギンたちが子育て真っ最中。
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皆さんが注目するのは、雛ですよね。
もう巣から、はみ出るぐらい大きく成長しています。

しかし、ここで注目してほしいのは親鳥。
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なんて凛々しいお顔。
雛をここまで育てた自信にみちあふれていると思いませんか!?

イワトビペンギンのひな、巣立ちまでのカウントダウン

6月上旬に生まれたイワトビペンギンの雛たち
親鳥から毎日たくさんの餌をもらい、ぐんぐん成長中です!
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生まれて、約1ヶ月半。
体重は2㎏を超え、親鳥よりも大きくなっており、大きさだけで見ると、もはや赤ちゃんと呼べる大きさではありません。

現在、少しづつ、綿羽の下から親鳥と同じ羽が生え始め、8月上旬~中旬には完全に生え換ります。
そうなると、泳げるようになり巣立ちです。

ぼちぼち、飼育員の手から餌を食べる練習も始めないといけませんね。

フワフワ羽が生えた雛を見れる時期はあとわずか!
巣立ちまでのカウントダウン始まってますよー
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ようこそ海遊館へ!

7月22日の早朝、高知県の以布利センターから"海くん"がやってきました。搬入の様子をtwitterでリアルタイムお知らせしていましたが、「海遊館日記」では、お出迎え部隊の様子を紹介します。

ジンベエザメの輸送には、多数のメンバーが必要で、事前にら高知県土佐清水市以布利に出発してしまいます。なので、残りの係員は普段どおりの飼育作業を行いつつ、ジンベエザメの受入れ準備を行うのです・・・。

搬入の当日は朝5時ごろに全員集合!打ち合わせの後、前日から「太平洋」水槽の海水を入れておいた容器を地上に降ろします。
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▲普段は閉まっている、ホイストクレーンを外に出す扉を開けて・・・。
重量物を扱うので、係員はヘルメットを着用し、ホイストクレーンの通り道をつくるため、いつもは通路にしている跳ね橋をあげます。

▼また、水槽上ではジンベエザメを水槽に収容した時に、一緒に入水するダイバーの空気ボンベを準備中。
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▼海遊館の7階から下を見るとこんな景色。人がとても小さく見えますね。停まっている船は、海遊館の海水運搬船です。
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▼ホイストクレーンで容器を地上に降ろしているところ。
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▼いよいよジンベエザメを載せた大型トレーラーが到着です。報道陣もたくさん来てくれました。
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▼しかし、大きなトレーラーです。
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トレーラーが到着する前に、輸送メンバーが別の車で帰ってきました。おかえりー!
お出迎え部隊と合流し、素早くウェットスーツに着替えます。

到着後はまず、輸送用水槽の海水を交換。同時に獣医が採血やエコーなどの検査を行います。
ジンベエザメの大きな尾びれでたたかれないようヘルメット装着しています。
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▼海くんと一緒にやってきたコバンザメ。(写りが悪くてすみません・・・)
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この後、ジンベエザメとは別に収容し、予備水槽に移動しました。

▼換水が終わったら、緑色のビニール製担架に移動。
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▼そして、一枚目の写真の容器に収容します。
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▼地上から7階に吊り上げて。
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▼「太平洋」水槽の上までやってきました。
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▲ダイバーたちは、入水の準備をしています。"海くん"が水槽になれるまで、アクリルパネルに衝突しないように守ります。
準備が整うと、水槽の中層付近で観察している係員に連絡します。
「もうすぐ海くん、出ますー!」 そうしたら、中層担当の係員はビデオを持って構えます。

水槽上で見ている係員は、"遊ちゃん"がどこにいるのかをチェックし、大声でみんなに知らせます。

▼"遊ちゃん"は容器から落ちる水音に反応し「餌かな?」と思って近づいて来るので、"遊ちゃん"が通り過ぎてから作業を慎重に進めます。
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▼水槽の上まで来た容器をいよいよ「太平洋」水槽に沈めます。ずぶずぶずぶ。
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中にいる"海くん"は「早くしてよ!」ってところでしょうが、係員は「今、蓋開けるからもう少し待ってな」厳重に封鎖しておるので、すぐには開きません。
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▼容器を開ける係員は、ダイバーたちが水槽内の所定のポジションについたことを確認して、合図を出します。
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じゃあ、蓋を開けますよ!どーん。
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"海くん"は、「ここはどこ?」と驚いたようすでしたが、すぐに底層から中層を泳ぎはじめ、落ち着いた様子になりました。

この後、輸送容器や搬入に使用した機材を片付け、ジンベエザメの行動を24時間観察します。
片付けはお疲れのところ申し訳ないけど輸送チームにお願いして、お出迎え部隊は24時間観察と他の生き物たちの毎日の飼育作業に戻りました。

いかがですか?今回はお迎えの様子を紹介しました。

2尾の違いなどは、また後日お知らせしますね。

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ミスト装置が新しくなりました

朝の「日本の森」です。
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上からミストを15分かけています。

オープンから26年が経過し、ミストの先の部分の劣化が進んできたことから、夏前に新しくしました。
また、これまでミストが届かなかった部分にも届くよう、配管を追加。
植物たちも朝露に濡れ、喜んでいるように感じます。
お客様にもこの幸せを届けたいのですが、結構な水量が出てきているので、どうも無理そうです、ごめんなさい。

そして、「エクアドル熱帯雨林」にも小型のミストをつけました。
以前はここにもミストがあったのですが、動物たちの予備槽を増設したため、使用できなくなっていました。
でも、夏場の気温上昇が年々高まり、35℃を越えるといくら熱帯雨林にくらす生き物とはいえ、動物にも負担がかかります。
なので、以前より小ぶりのものを設置しました。

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これはインコたちのいる部屋で、ミストがでるとかなり涼しく感じます。

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予備室のリスザルたちは、最初「なんだ、なんだ!」となっていましたが、今では水の掛からない場所で涼んでいます。

少しでも涼しくなりますように!

前へならえ!

夕方、「太平洋」水槽を見ていると、イヌザメが整列していました。
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角度を変えて。
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何事かいな?と思いましたが、以前のブログを見るとこんなのがありました。
海遊館日記「サメも恋の季節」

これはネムリブカのお話でした。
しかし、当館ではイヌザメは周年産卵しているので恋とはあまり関係ないと思われます。
たまたまだったのかなあ?

同じ頃、ネムリブカは...。
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なんかシンクロしてました。

夜の「太平洋」水槽の底はなかなかおもしろいです。

にこにこボンちゃん

「パナマ湾」水槽でも展示をしておりますが、企画展「ぎゅぎゅっとキュート」のハリセンボン。
私たちはハリセンボンのことを「ボンちゃん」と呼んでいます。
企画展のボンちゃんは少し小さめのコたちです。
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口角が若干上がっているためか、いつも笑っているようなお顔で癒されます。
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この企画展では水槽の見せ方に少しこだわってみました。
これまではいわゆる「汽車窓式」という見せ方で、水槽の側面は4つあるのですが、観覧者は1面のみから水槽を見ています。
が、今回は3面から見ることができるようにしたのです。
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その効果はいかに?

とはいえ、やはり皆様、一番広い面からのぞくことが圧倒的に多いです。
ここからボンちゃんたちをのぞくと...。
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全員大集合!
「餌ですか?餌ですか?餌ですね??」
ざんねーん、違います。

では、側面からのぞくとどうなる?
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「なーんだ、違うのか(がっかり)」と立ち去ってしまいました。
わかりやすい行動をありがとう。

それはさておき、ボンちゃんたちはきっと皆様が(一番広い面から)のぞいても近寄ってくると思いますので、のぞいてみてくださいね。

カリフォルニアアシカの "しずく" が1歳になりました

少し前の話ではありますが、カリフォルニアアシカの "しずく" が6月30日に1歳の誕生日を迎えました。

誕生日の当日には、氷でケーキをつくりました。

しずくは「これなーに?」と言った様子でケーキを見つめていました。
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性格も穏やかで優しいしずく。
これからもたくさんエサを食べて大きくなってね!

お誕生日おめでとう☆
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コツメカワウソ"クリ&コウメ"誕生日

今月、コツメカワウソのクリとコウメの誕生日でした。
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▲クリ
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▲コウメ

2匹とも今年で13歳になります。
13年前の7月4日にクリが生まれ、7月6日にコウメが海遊館にやってきました。
(コウメは保護個体なので正確な生まれた日付はわかりません)


今年のプレゼントはこれです!
ジャン!
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そう、お寿司!祝い事といえばお寿司なので、がんばって作りました。
ペレット(猫用キャットフード)をシャリにみたて、ネタはニジマスです!

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その他に、普段は食べることのないアユとホンモロコも添えてみました。


さあ、喜んでくれるでしょうか?こちらが渡したときの様子です。

クリは気に食わなかったようであまり食べてくれませんでした。
でもコウメは残さず全て食べてくれました!

クリとコウメにとっていいプレゼントになったかわかりませんが、お祝いできてよかったです。

これからも元気でいてね!


あ、それからそれから、今日、7月20日は海遊館の誕生日!

1990年7月20日にオープンしたので、26歳。

みなさん、これからもよろしくお願いします!


海遊館一大きなクレーンの給電線の取替工事

早いもので、海遊館も明日7月20日で開業26年周年を迎えます。
今日は工事のお話。
海遊館一大きなクレーンは、ジンベエザメなどの大きな生き物を「太平洋」水槽に入れるためのクレーンで、最大30t もの重量物を吊り上げることができます。
このクレーンは上部の電線から電気をもらって動いています。

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この電線が古くなり、錆びてきたので開館以来初めて取替することになりました。
しかし、電線は「太平洋」水槽の上や屋外8Fの高所にあります。

これをどうやって取替するか...
足場を組立てて取替するには費用がかかりすぎました。
そこで、専用の作業車を製作して取替して頂くことにしました。

専用作業車がこれです。

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これを既設のクレーンのレールにはめて...
出発進行!

まずは屋外部分から電線の取り外し、そして新しい電線の取付

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海遊館上部の黄色の鉄骨部分にあります。
下を見ると、ちびりそうです。

続いて「太平洋」水槽上部
ものが落ちないように養生シートを張り作業をして頂きました。
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3日間で工事終了!

取替してきれいになった電線。

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古い電線さん、長い間ご苦労様でした。
新しい電線さん、これからよろしくお願いします。


コツメカワウソの健康診断、その後

コツメカワウソの健康診断が終了しました。
で、4きょうだいのイガくんですが。
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口の中を見ると...。
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あら、汚い。
じゃなくて...上顎の右犬歯が折れてるー!
これは抜歯しなくてはなりません。

このところ、お年頃の4頭なので、今、離なればなれになると、二度と一緒にいることはできなくなるかもしれません。
したがって、今しばらくバックヤード暮らしが続きます。
4きょうだいの登場は、抜歯終了までお待ちくださいね。
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大阪湾で出会った生き物たち【ホヤの仲間】

「ホヤ」と言うと食用にされる「マボヤ」が有名ですが、海遊館前の岸壁でもホヤがいます。

これまでに見つかっているホヤは、カタユウレイボヤ・シロボヤ・エボヤ・マンハッタンボヤ・スジキレボヤ・ナツメボヤの仲間、イタボヤの仲間など7種類以上になります。

ホヤは岩やロープなどに付着して生活しています。

▼ユウレイボヤの仲間(入水孔を開いて海水を取り込んでいるところ)
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餌は水中に浮遊しているプランクトンなどで、入水孔から海水を吸い込みエラ(鰓嚢さいのう)でこしとり、残った海水は出水孔から吐き出します。
▼カタユウレイボヤが吸い込んだ水の流れ
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ホヤをあまり知らない方でも、私たちヒトのご先祖様かもしれないと言うと興味をもっていただけるのではないでしょうか?

→開催中の企画展「デスモスチルスのいた地球」にて、マボヤを紹介しています。

ホヤの仲間は、卵からフ化するとオタマジャクシ型の幼生として水中を泳ぎ出しますが、尾の部分には、私たちヒトの背骨のもとになる「脊索(せきさく)」が存在するのです。最近の遺伝子解析からも、ホヤが私たちヒトを含む背骨をもつ動物(脊椎動物)に最も近いことが示されています。
ただし、幼生にあった脊索は岩などに付着して生活するようになると体に吸収されて無くなってしまいます。
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ホヤは遺伝や発生学の研究材料として重宝されますが、汚損生物として産業に悪影響を与える場合もあります。
例えば、ホタテガイ養殖のロープに大量に付着して貝を落としてしまったり、ロープを引き上げるのに大変な労力がかかるケースなどがあります。
▼ロープに大量に付着したカタユウレイボヤ
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マンボウ、避暑中

以布利センターの生簀で飼育していたマンボウ。
水温が上昇してきたため、大阪に避暑へやってまいりました。
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ということで、現在は海遊館「6階特設水槽」にて4尾のマンボウを展示中です。
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数が増えたので、マンボウの餌である特製団子を作る係員も大忙し。
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※特製団子については、こちらをご覧ください。
コレ食べて、元気に過ごすんやでー!

今年は猛暑らしいですが、みなさまも暑い夏をのりきれますように!!


イルカ通信7月号~アクア6歳!!編~

なななななんと!
7月9日は、カマイルカ「アクア」のお誕生日でした!!!!
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(バックヤードは写しづらい・・・)

今年で6歳です!!!!どうりで私も大人になったわけだ!

うまれたときからアクアと共に成長してきたと思うと感慨深いです。
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だんだんとおとなの階段をのぼっているアクア。
アクアのこどもが見られる日はいつになるんだろう~なんて考えてしまいます。
そうなるように、しっかりとアクアをはじめイルカたちと関わっていかなくては!と、きゅっと気持ちを引き締めました。

ある日の飼育係の夕飯

ある日、飼育係の夕飯に出てきた魚を見て、驚きました。
いつも見るあの魚だ!
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これは、アシカやアザラシ、ペンギンが食べているオオナゴ(イカナゴの仲間)というお魚です。
そのオオナゴが素揚げになってサラダとして食卓に並んでいました。
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飼育係はそのオオナゴを食べました。
絶品!!!脂がのっていて、とても美味しい!!
アシカやアザラシ、ペンギンはこんなに美味しい魚を毎日食べられて幸せだろうな~と実感したのでした。

U・S・O(?)

「太平洋」水槽の底に、おもしろい形のエイがおります。
ツバクロエイです。
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ツバクロエイは温帯から熱帯の砂泥底に暮らすエイで、大きくなると1.8mぐらいになります。
体はひし形で、短い尾がついています。
皆様、ぱっと見てエイとわかるでしょうか??

このエイは遊泳することは少ないのですが、たまたま泳いでいるのを見かけました。

トビエイのように胸ビレをパタパタ同時に動かすのではなく、アカエイなどのように右、左、右、左と交互に動かして泳いでいました。
「ステルス戦闘機」に似た形なので、素早く泳ぐイメージがあったのですが、この薄い体ではどう考えても遊泳力はなさそうですね。

ステルスというよりは、海の中をふわふわしているので、未確認飛行物体ならぬ、未確認「遊泳」物体、つまりはUnidentified Swimming Object=「USO」??(勝手な造語です)。
UFOはユーフォーですが、ユーソー、それともウッソー?

実はこのツバクロエイ、まだおもしろい話がありますが、それはまた後日。

イルカ通信7月号~イルカの帽子~編

先日、「タスマン海」水槽で素敵な写真が撮れました!
それがこちら!!

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こちらはカマイルカのクルーです。
頭の上を見てみると、白い帽子をかぶっています。

実はこの帽子、空気でできているんです!
イルカの頭の上にある鼻の穴から、ボコッと空気が出た瞬間をとらえた写真なんです!

クルーが帽子をかぶっているように見えませんか?
しかし、この帽子は空気でできているので、一瞬しか見ることができません。
その一瞬を狙って、みなさまも帽子をかぶっている素敵なイルカの写真を撮ってみませんか?

パタ、20歳おめでとう!!パート1

ラッコのパタが6月28日で20歳になりました!

パタは海遊館で生まれ、海遊館すくすく成長しました。
今年の3月末に体調を崩し20歳は迎えられないのでは...と担当一同ハラハラした時もありましたが、奇跡のV字回復をみせ元気になってくれました。
▼パタです。
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そして6月26日には公募でお集まりいただいたお客様と共に、お誕生日会を開催することも出来ました。
生まれたときの担当者、現在の担当者、そしてパタの20年間を知る飼育員の3名による、パタや昔のラッコたちのお話で更にパタの魅力が伝わったのではと思っています。
参加していただいた皆様ありがとうございました!

そして20歳の誕生日に合わせ現在、パタの写真展も開催中です!

多くの飼育員、お客様に見守られ20年を迎えたパタ。
これからも元気で長生きしてね!!
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(手作りのバースデー氷、受け取って~)...パート2へつづく。

パタ、20歳おめでとう!!パート2

6月28日にラッコのパタが20歳の誕生日を迎えました。

全国のパタファンの皆様から応援メッセージや写真集、パタのイラストつきの小物やバケツなどのプレゼントが届きました。
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本当にありがとうございます。

パート1でも紹介していますが、毎年、ラッコ担当が氷のケーキを作り、パタにプレゼントしています。今年はこんなケーキです!
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ハタチになったということで、小さい氷で20の文字を作っています。
そして、気になるバースデー氷の行方ですが...

きまぐれ屋さんのパタですが、受取ってくれました☆しかもしっかり完食してくれました!!

パタ、エサをたくさん食べてこれからも元気で過ごしてね♪

ルーク27才おめでとう~!

先月6月27日は「モンタレー湾」水槽のカリフォルニアアシカのボス ルークの27才の誕生日でした!

去年に引き続き、懲りずに氷を渡してみました。
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結果は前あしで軽くあしらわれて終わりました...
まぁ想定内です。

素敵な写真が撮れたので良しとします!
ルークおめでとう~☆
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春ラボ海遊館「オリジナルぬいぐるみを作ろう!」を開催しました♪

6月19日、25日、26日に、春ラボ海遊館「オリジナルぬいぐるみを作ろう!」を開催しました。
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ジンベエザメぬいぐるみは、布を切り、切った布をボンドで貼り、綿詰めをして仕上げます。針や糸は使いません。
お絵かきぬいぐるみは、真っ白なぬいぐるみに好きな色を塗って完成させます。
今回のワークショップではお子さまだけではなく、カップルの方もたくさん参加して下さり大盛況でした~!ありがとうございます!!
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ラボでは太平洋水槽を泳ぐジンベエザメを見て生き物や海のことをスタッフとお話しながら作っていきます。
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完成!!
出来上がったぬいぐるみを安全ピンで服に留めて
「シャキ――――――ン!」とポーズをとってくれました☆

海遊館普及交流チームでは夏休みに向けて、小さなお子さまから大人までどなたでも楽しめるワークショップをどんどん開催する予定です!
詳細が決まりましたら海遊館ホームページでお知らせ致しますので、ぜひぜひご参加ください。お待ちしています!


海遊館「お出かけスクール」2日目!

前回に引き続き、海遊館「おでかけスクール」(2日目)のお話です!


朝から雨が降っていて心配だったのですが、バスで移動中に止んでくれました!
これも日ごろの行いが良いからか...いや良かったらそもそも降らんか...´Д`
なんて思っているうちに目的地の南伊勢町に到着。

養殖鯛の餌やり と つぼ網漁を体験しました!
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まずは餌やり体験。生簀の中にはなんと鯛が1万匹!
餌をまくとすごい勢いで集まってきます!

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続いてつぼ網漁体験。筒状の網を引き上げると...

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サメ!Σ(゚д゚)

サメを怖がってか残念ながら他の魚はあまり入ってなかったけど(;_;)、
別の網ではマダイやカワハギ、ヒラメなど色々な魚が獲れました!(^▽^)

お昼ごはんは、養殖鯛の塩釜焼き! 

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自分たちで一から作り、とってもおいしくできました!

ですが...食べるだけで終わらないのが「おでかけスクール」。
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実は、塩釜焼きができあがるまでの間に飼育員から「鯛の鯛」をお話しをしました。

食べながら鯛の鯛を探してみましょう!
さて、鯛の鯛とは・・・??
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じゃじゃーん!これが鯛の鯛!骨なんですが魚の形をしています(・ω・ノ)ノ!
「見つけた!」「分からん!飼育員さんどれですか(´・ω・`)?」
みんなでどこやどこやと言いながら、おいしい楽しいお昼ご飯になりました(^^)

お昼ごはんの後は鳥羽水族館へ。

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昨日船の上からみたスナメリを今日は水の中から。
とても気持ちよさそうに泳いでいます。

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最後は鳥羽水族館の飼育員さんと海遊館の飼育員からスナメリのお話です。
スナメリの人工保育と、大阪湾のスナメリ調査のお話、なかなか聞けないお話で飼育員の私も勉強になりました。

初めての海遊館「おでかけスクール」はこうして無事に終えることができました。

今回参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
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※初日「スナメリウォッチング&海ホタル観察会」の様子はこちらから


笑顔は大切

ふつうの顔
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笑顔!
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もう一度
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笑顔!
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はい、しょうもないこと書いてみました。
みなさんに笑顔をお届けしたい、アシカのアスカでした★

大阪湾にイルカ!

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前回お伝えした大阪湾のイルカ。

野生のイルカに関わっておられるいろんな方のおかげで、いろんなことがわかりました。

種類:ミナミハンドウイルカ
出身:熊本県天草下島周辺
生まれ:2011年

背びれの特徴を元に個体識別調査をされている、長崎大学・東邦大学・天草ミナミハンドウイルカ
研究グループの方に情報を提供いただきました。
2015年の春までは天草にいた、まだまだ若い個体です。

どのようなルートを通って来たのだろう?どうして1頭でいるのだろう?

疑問は絶えません。野生の生き物のことはわからないことだらけですからね。

このイルカがケガなく、安全に過ごして、どこかの群れに合流できることを願っています。
引き続き、見守っていきたいです。


「海遊館お出かけスクール」を開催しました!

6月4日~5日の2日間、「海遊館お出かけスクール」を開催しました。

お出かけ先は、伊勢志摩方面。内容も盛りだくさんのツアーです。

初日、一つ目のプログラムは「スナメリウォッチング!」
天候もさほど悪くなくウォッチングにはいい感じ。

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今回、スナメリウォッチングを行った場所は、伊良湖と呼ばれる三河湾海域になります。
この海域のスナメリを良く知る、現地のスナメリクラブの方や鳥羽水族館の飼育員さんにも協力していただき、ウォッチング中の解説も行いました。

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港から出航してわずか10分程度で、「スナメリ発見!」という声が!!
その後も、ポツポツとスナメリが現れ、乗船しているお客様からも「スナメリ見えたぁ!」という歓喜の声が!!!

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同行していたスタッフも一安心。

大阪湾ではこんなに簡単?にはスナメリをみることはできません。
前評判どおりのスナメリ遭遇率には脱帽です。

結果、ほとんどのお客様はスナメリを見ることができ、無事スナメリウォッチングは終了しました。


そして二つ目は、ウミホタルの観察。
こちらでは、現地の志摩自然学校の方々に解説や指導をしてもらいながら行いました。

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ウミホタルの観察は夜。
雲行きが怪しくなる中、海まで続く暗闇の小道を歩いていきます。

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観察場所に着き、ウミホタル収集作戦開始。

仕掛けを投入して待つこと10分。

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仕掛けを引き上げると、ビンの中には大量のウミホタルが!!
ウミホタルに刺激を与えると、青白く発光する液体を出します。

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暗闇に浮かぶ青白い光は、とても神秘的で見とれてしまうほどの美しさでした。

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ということで、初日のスケジュールは全て終了し
興奮さめやらぬまま床につきました。


2日目に続く・・・→2日目はコチラ

おいしそうな(?)クラゲの話

もうすぐ夏です。
夏になったら、またビゼンクラゲの展示を始める予定です。どうぞお楽しみに!

ビゼンクラゲって、お腹がすいている時にみると、大きな大福(餅)に見えるのは私だけでしょうか?
「こんな大きな大福があったら幸せよね~。」などと不遜なことを思っています。
ビゼンクラゲは食べてもおいしいクラゲですが。

そんなことを考えつつ、「ふあふあクラゲ館」に足を運ぶと、またまたおいしそうなクラゲがいるではありませんか!
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サムクラゲです。

サムクラゲは傘の中心部に黄色い生殖腺があり、その姿が何かに見えませんか?
ちなみに英名は「フライドエッグジェリーフィッシュ」、つまりは「目玉焼きクラゲ」なのです。
おおっ!ほんまに目玉焼き、っていうか生卵っぽいです。
卵かけごはんが食べたくなるではないか!!

担当曰く、今年はとてもきれいに成長したそうで、「成功の秘訣は?」と聞くと、ミズクラゲを餌として与えたことじゃないかってことです。
クラゲを食するクラゲには、クラゲを与えるのが効果的というのもなかなか衝撃的な話ですね。

そんなわけで"見た目"がおいしそうなクラゲが現れたらまたお知らせしますね。

サビとの闘い(以布利センターバーション)

"♪ここは最果てぇ~以布利の~港ぉ~"と思わず口ずさんでしまいましたが、今回は高知県以布利センターの設備点検に行ってきました。
▼最果て?以布利の港
①最果て?以布利の港.jpg

当地では、周りが海に囲まれているため金属部分のほとんどが錆びているといっても過言ではありません。
▼錆びたナイフならぬ錆びたポンプ
②錆びたナイフならぬ錆びたポンプ.JPG
対策はサビ落しをして、ペンキを塗るのですが、モーターの端子箱(電気の線をつなぐ所)がサビで脱落しているのを見て唖然としました。
▼まとなモーター
③まとなモーター.JPG
▼かわいそうなモーター
④かわいそうなモーター.JPG
これは交換するしかありません。
闘う前に敗北することがよくあります(>_<)。


コツメカワウソのグミ、地べたが好きなの?

「日本の森」のコツメカワウソ。
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ん?あなたは誰??
「ツバキでーす」

ってことは、水から上がってきたあなたはツバキの娘・グミちゃん?
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「そうよ!」
グミも上手に泳ぐことができるようになったんだね。

現在、"わんぱくフォー"は夏恒例の健康診断のため、ツバキ&グミを展示中です。

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▲健康診断待ちの方々

久々の「日本の森」で泳いだり、アユをおっかけたり、葉っぱで遊んだりと楽しいグミなのですが、どういうわけか、グミちゃん、木の上ではまだ寝ることができません。
木の上に乗るのがこわい?
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「わたしはここでいいの」

お母さんは木の上ですやすや寝てるよ。
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木の上は気持ちいいんだけどなー。
そういえば、予備水槽でもこんなことがありましたね。
海遊館日記:私も一緒に寝たいのに~・・・
この後、ハンモックで寝ているのは確認したんですけどね。
グミったら地べたが好きなのかしら?と思う担当でした。

カピバラの歯はすごい!かーたんが教えてくれたこと


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かーたん(昨年死亡)は、腸にできた腫瘍が原因でしたが、餌をあまり食べられなくなった時に疑ったのは歯の異常でした。
カピバラの前歯は、給餌の時にしっかり見えるのでわかりやすいのですが、奥歯は麻酔をかけて処置をした際に、かなり獣医ががんばって見てくれていたものの、奥のほうは見えにくいということでした。

そこで、かーたんの頭骨を標本にしました。
まず、上から見たところ。
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次に横からみたところ。
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口腔がかなり大きいのがわかります。
麻酔下では口ががばっと開くわけではないので、獣医の手も奥まで入りづらかったでしょう。

今度は正面から見てみましょう。
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前歯(切歯)の上は若干欠けています。
現在、ぴーたんの前歯も同じように欠けていますが、カピバラの歯は人間とは異なり、また伸びてくるので、問題はないと思われます。

そして、口腔から見た臼歯は!
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見事な臼歯がずらりと並んでいます。

臼歯の横から見ると。
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このようになっていました。
臼歯はものすごく大きなきしめんを折りたたんだようなイメージでした。
この臼歯で草をすりつぶして食べる歯なのだなーと感銘を受けました。

ということで、カピバラは切歯が全部で4本、前臼歯4本、後臼歯12本で計20本の歯がありました。
今後、カピバラの歯の処置などを行う時はぜひ参考にしたいと思い、カピバラ担当者と獣医でじっくり観察しました。

教えてくれてありがとう、と改めてかーたんに感謝します。

大阪湾で出会った生き物たち【ワレカラ】(ワレカラファンのつぶやき...2)

先日、ワレカラの特別講座が終了しました。

講師にお招きした阪口先生は、大阪湾のワレカラについて詳しく調査・研究されている方で、興味深いお話を伺うことができました。
▼ワレカラの講義をする阪口先生
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先生によると、大阪湾では約20種類のワレカラが見つかっていますが、湾奥に出現するのは、トゲワレカラ・クビナガワレカラ・ウミモワレカラの3種類にほぼ限定されるそうです。
▼トゲワレカラ
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▼クビナガワレカ
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▼ウミモワレカラ
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海遊館前の岸壁調査でもまさにこの3種類のみが記録されています。
どうもこの3種は海水の塩分濃度が低い方がお好みのようで、特にウミモワレカラは河口域に出現する傾向が強いとの事でした。
講座では、特殊な粘土でワレカラのフィギア作りにも挑戦しました。
▼フィギア作りに熱中する参加者のみなさん
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なるべく実物に近いワレカラを作るため、体の節の数や脚の付き方など細かな部分にも気を使いました。
おかげで参加したみなさんは完成まで1時間以上もかかって苦労しましたが、出来上がった時の達成感はひとしおでした。
なお、阪口先生もこのレプリカ作りに参加され、四苦八苦されながらも完成時にはにっこりと写真に納まっていただけました。
▼出来上がったワレカラフィギアを手にする阪口先生
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以布利通信 その2

こんにちは。
こちらは、以布利センターです。

センターでは現在、生簀でマンボウを飼育しています。
毎日、給餌の時に生簀に行くのですが、生簀の周りにはいろいろな魚がいます。
そこで本日は、この3種の魚を紹介したいと思います。
▼ロクセンスズメダイ
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▼テンジクスズメダイ
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▼オヤビッチャ
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この魚たちは上から見るとどの種類かとてもわかりにくいのですが、横から見ると違いがわかってきます。

体側の黒い横縞の数も違いますが、見るポイントはずばり尾ビレです!!
ロクセンスズメダイは尾ビレに2本黒い線があり、先端が尖っています。
テンジクスズメダイは尾ビレに黒い線がなく、先端が尖っていません。
オヤビッチャは尾ビレに黒い線がなく、先端が尖っています。

種がわかると、観察が楽しくなりますよ。
他の魚でも調べてみてくださいね。


親分(レオ)と子分(しずく)?

カリフォルニアアシカのレオ(2歳)としずく(もうすぐ1歳)、いつも一緒です。

例えば、お昼寝
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▼例えば飼育員に近寄るとき

▼そして飼育員がレオとしずくを呼びすぎて、レオとしずくがそれに飽きるとき

▼最後には飼育員に寄ってくるとき

親分と子分かはわからないですが、親分と子分みたいな2頭でした♪

※レオとしずくの見分け方:レオの後ろにくっついてるのがしずくです



悲願達成!イワトビペンギンの雛が誕生しました

先日、ついにイワトビペンギンの雛が誕生しました!
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2013年に展示水槽がオープンしてから3年・・・
新しい個体群の形成、温度・照明調整管理、栄養状態の向上などなど、少しづつ積み重ねた努力がようやく報われました。

しかも3羽も孵化するという快挙!
海遊館では1990年の開館以来、イワトビペンギンを飼育していますが、親鳥による子育てに成功した実績はありません。
過去のノウハウを生かして人工育雛に切り替え、我々飼育担当が育てることも検討しましたが、親鳥による子育てに兆戦する決断をしました。

その判断が吉と出て、雛の体重はぐんぐん伸び、生まれて1週間で体重は3~5倍にまで成長しました。
親鳥の凄さを痛感されられます。

現在、雛の成長も安定に向かい、少し安心して見ていられるようになりました。

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イワトビペンギンの子育てを是非、間近でご観覧下さい。
※但し、繁殖期間中は清掃が不十分になるため、臭いに敏感な方は、水槽から少し離れてご見学することをお勧めします。

革ジャン??

「クック海峡」水槽を見ていると、カワハギの仲間発見!
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はて?こんなのいたっけ?と担当に聞くと、これは「ホースシューレザージャケットですよ」とのこと。

レザージャケットとは革ジャンのこと。

カワハギの仲間は、鱗が退化して皮と一体化しています。
カワハギを料理したことのある方は、少し切れ目を入れたら皮がすっととれるのがわかりますよね?
なるほど、これを革ジャンに例えたのかー!!おっしゃれー!ふむふむ。
で、ホースシューとはなんぞ?と訳すると馬蹄、馬のひづめにつけるU字型の金属のことです。
さっそく図鑑やネットで写真を見ると、体側にひづめのようなもようがありました。
むっちゃきれいやん!

でも、うちのは...。
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ひづめはないし、色合いも地味。
「ウマヅラハギみたいやねえ」と担当に言うと...。
▼ウマヅラハギ
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「大きくなると40~50cmになるのですが、この個体はまだ20cmほどの若魚。模様はこれから出るのです。」と言うのですが...。

「ほんまにホースシューレザージャケットなん??これが馬の蹄模様になるの??」としつこく聞いたところ、不安になったらしく「もう一度調べます...」と小さい声で返答が。

数日後、「すみません、ホースシューレザージャケットではありませんでした。」と平謝りの担当。

「で、なんちゅう名前ですのん?」
「シックススパインドレザージャケットでした。」

直訳すると、6つの棘がある革ジャン、じゃん。
6つの棘とは尾柄部(尾の付け根)にあり、オスのほうがメスより若干長いそうです。
また、この個体は若いオスで、若いメスは茶色系なのだとか。見たいなあ...。
大きくなるとホースシュージャケットに似た感じの色合いになるらしいので、大きくなるのが楽しみです。
海外から来る魚は査定が難しいですが、水族館として正しいことをお伝えできるようにしなくてはと改めて思いました。

コツメカワウソのロック、腫瘍摘出手術

コツメカワウソのロック。
昨夏より腰の辺りに小さなふくらみがありました。
それがだんだんと大きくなってきたため、組織をとって獣医に調べてもらったところ、肥満性細胞種とのこと。

肥満性細胞種とは、犬や猫にもよくみられる腫瘍のことで、再発を阻止するためには広範囲を切除しなくてはなりません。
もともと心臓疾患のあるロックですので、処置については充分に準備をして、6月上旬に摘出手術を実施しました。
※手術写真があるので注意!

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麻酔をかけるための箱(導入箱)に入り、ちょっとすね気味なロックです。

麻酔後、メスを入れる前の準備に約40分。
腫瘍の周りは毛をそり、摘出場所はマジックで線をひきました。
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そして、手術開始。
慎重に腫瘍を取り除きました。

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腫瘍は直径3cm、高さは2cmくらいでしょうか。

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切り取った場所は大きな穴が開いているので、皮を寄せながら縫合していきます。
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なんと、表は19針、内側はその2倍以上もちまちまと縫合しています。
手術は4時間で無事終了!

ロック、よくがんばったね。
獣医も見守った担当たちもお疲れ様でした。

さて、麻酔が覚め、ドックケージに入り、カワウソ予備室に帰ったロックです。
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「実家に帰らせてもらうわ!」って、ここが実家です。

術後数日のロック。
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すっかり元気になりましたが、抗生剤などの薬を餌にまぜると「いや~~っ!!」と吐き出すので、注射しています。
注射のほうがいやだと思うけどなあ...。

患部もくっつきつつあります。
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しばらくしたら抜糸がありますが、それまでは経過観察です。

腫瘍は研究機関に送って詳しく調べてもらっています。
悪性ではありませんように!
再発しませんように!!
本人はいたってのんきにしてますが...。
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カワウソ担当一同、心から祈るばかりです。


はやりのイクメン ロイヤルファロウェラさん

みなさん、おはようございます。
私は普段、飼育展示部の普及交流チームでスクールやイベントの準備などをしています。
今は生き物の飼育から離れているのですが、時間があるときは出来るだけ館内を歩いて生き物たちが元気にしているか、変わったことはないか、新しい発見はないか・・・とアンテナを張るように心がけています。

先日の記事でもご紹介しましたが、「エクアドル熱帯雨林」水槽のロイヤルファロウェラの産卵の様子を今回は動画でご紹介します。

メスが卵を産み、隣でオスが見守って?いました。
オスはメスのそばで卵を守ったり、稚魚がふ化しても決して食べたりせずに子守をするみたいです。
ただこちらの水槽はたくさんの生き物がすんでいるため、他の生き物に食べられてしまうこともあります。

ところで、ロイヤルファロウェラには、オスとメスの見分け方ポイントがあります。
オスにはなんと「ヒゲ」が生えています!!人間みたいですよね~。
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写真の上がメスです。
オスとメスで見分けのつかない魚も多くいますが、見分けがつく魚は大きさが違ったり、体の色が違ったり、ヒレの形が違ったりと生き物によってさまざまなんです。
ロイヤルファロウェラの場合はヒゲで見分けることが出来ます。
ペアで泳いでいるところを見つけたらぜひ見分けてみてください!
エクアドル熱帯雨林水槽をじーっと観察してみると、他にも面白い発見があるかもしれません♪

「パナマ湾」水槽の「上・中・下」

先日のおとまりスクールで、参加者のみなさんと一緒に朝の見学をしました。
朝の見学は下の階から順々に上がっていきます。
で、今回はパナマ湾水槽に注目してみました。

底ではイシガキフグが目覚めて、そろそろ活動しようかなー、という感じでした。
ハリセンボンは砂の上で寝ていますが、イシガキフグはいろんなところでじーっとして寝ています。
コモリザメはまだおねむかな?
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中層ではサザナミフグが岩に座ってます。
笑っているような顔をしているけど、まだ活動しないみたいです。
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そして、上層では!
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桟の部分にどでーんと横たわるジャイアントホークフィッシュがいました。
これが見られたのはとてもレアですよ!

このように上層、中層、底と、場所によって見られる魚は様々ですので、見比べていただけると楽しいのではないでしょうか?
ぜひお試しあれ。


今回の主役は?

5月20日から5階企画展示室で始まった「ぎゅぎゅっとキュート」。
色や模様が美しくキュートな魚たちを展示しています。

今回の主役はこちら!
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みなさまもよくご存知のナンヨウハギとクマノミです。
私はこのレプリカに勝手に「ぎゅぎゅ」ちゃんと「キュート」くんという名前をつけてます。
一緒に写真を撮ってくださいね。

そして、もうひとつの主役は入ってどーんと正面にあるドーム(半球形)水槽です。
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この水槽は担当が四国の水族館で見て、惚れ込み作成した水槽です。
ここにナンヨウハギたちもいますので、ご覧ください。

これから順に展示している生物について紹介していきたいと思います。
どうぞお楽しみに♪


またまた 怪しい人たち

昨年の7月21日の海遊館日記の続編、「またまた怪しい人たち」が帰ってきました。
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前回にも増して怪しい人たちです。閉館後、最後のお客様を見送ります。案の定、お客様は不思議そうに見ていきます。
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特別展示「シャークワールド」は、無事に終わりましたが、我々には最大のミッションが残っていました。

コギクザメの移動!

ホルマリンの匂いと強烈な重さ・・・。以前、戦ったメンバーの代わりに、何も知らない新人さんが投入されていました。
あいにく私は、吊上げる機械を担当することになり、自動的に参戦となりました・・・
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入れるのも大変、出すのも大変です。
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前回の反省をふまえて、なるべく吊り上げられる高さを大きくしました。
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ようやく階段下まで降りることができました。
ここまでくれば楽勝です。
みなさん、お疲れ様でしたといいたいところですが
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大きな水槽の移動も残っていました。

みなさん、お疲れ様!


お!ロイヤルファロウェラさん

先日、館内を巡回していると「エクアドル熱帯雨林」水槽で、不審な動きをしている2匹の魚がいました。
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アクリルガラスにへばりつき、小刻みに動いています。
よ~くみると、なんと産卵しているではありませんか!
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アクリルガラスに産み付けられた卵たち。
元気に生まれたらいいのになぁ。

海のにゃんこ

今、ちょっとしたネコ=にゃんこブームなようですね。

夕方、「太平洋」水槽を見ていたら、こんなことをしているサメがいました。
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「顎を乗せられて、下のサメ、むっちゃ迷惑やん!」と思って、正面から見ると...。
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上に乗ってふんふんっと鼻息荒そうなのは、ネコザメでした。

それにしても、この顔、みなさん、ネコに見えますか??
どう見てもブタみたい...。

ネコザメの眼のあたりに隆起があり、
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これが正面から見た時、猫のように見えるのでネコザメという説があります。

つまりは
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こういうこと。

そ、そうなの?
ちょっと無理はないですか???

さて、ネコザメといえば、卵の形がとてもおもしろいです。
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スクリューねじのような形。

ネコザメは岩場や底に暮らしているので、岩の間などに卵がすぽっとおさまり、ごろごろころがっていかないようにできているのです。

海のにゃんこは、いろいろと面白いですね。



「ワモンだって、引きつるモン!」

さて、ひさしぶりのワモンアザラシ、アラレです。
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最近、採血のトレーニングをしています。
これが採血のポーズ。
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もう、私が血管をしっかり当てることができれば、無保定(ムホテイ:つかまえずに体がフリーな状態)で採血ができるようになります。

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後ろ足のところから採血するので、私はそっちしか見ていなかったのですが、どうも顔がおかしいらしい。
ということで撮影してもらったのが下の写真です。
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可愛らしいアラレの顔が、引きつっている・・・
私も採血されるときは目を背けてしまいます。アラレ、気持ちわかるヨ。

無表情そうなアザラシたちですが、案外気持ちが顔に出ちゃうみたいです。

お食事タイムのときに練習をしているので、びっくりされるかもしれませんが、これはアラレにストレスをかけずに健康チェックするためなので、応援をお願いします。

肉食女子!だったよね!

バックヤードでのんびり過ごしているリスザルのアンズ。
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他のリスザルとは折り合いが悪いアンズは、昨年、長らく一緒に過ごした(旦那さん)のジャックが21歳で亡くなり、今はひとりですが、特に寂しそうな様子はみられません。

1998年に関東の動物園からやってきたアンズは、その当時3~4歳だったと推定されますので、現在は21~22歳ぐらいと考えています。

一般にリスザルの寿命は10~15年と言われていることを考えれば、アンズはかなり高齢です。

これまでに3回も出産し、体が大きいイメージがあったアンズも、寄る年波には勝てず、体が小さくなってきました。

▼4年前のアンズ。上の写真と比べるとかなりふっくらしています。
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定期健康診断で甲状腺の病気が見つかり、毎日薬を飲んでいます。
抵抗力をつけるため少しでも痩せを止めたいと、いろいろな果物を買ってきて与えるのですが、あまり効果がありません。
はて?「アンズは何が好きだっけ??」と以前の担当者に相談したところ「アンズといえば、肉ですよ、肉」と教えてくれました。

そうだ、アンズは肉食女子だったわー。

リスザルというと果物を食べているイメージですが、実は自然界でも6割以上は昆虫など動物性のものを食べています。
当館で与えている肉系は、人工餌料やコオロギ、ゆで卵、ささみなどですが、もっといいものはないか?と考えて、以前にも与えていた冷凍マウスにしよう!!ということに。
小さな冷凍マウスなら骨もやわらかいし、内臓も栄養になりますから。

ただ、先日の定期健康診断でアンズの口内を見ると...。
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前歯がほとんどありません・・・。
出産後、どどっと歯に負担がきたのです。

本当は下記の図のように全部で9本×2(左右)×2(上下)=36本あるはずなのに、
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上が10本、下が2本しかなく、磨耗しているので、あまり硬いものはNGですね、これは。

しかし、先日、ハナグマのリンゴ(♂)に与えている鶏頭を少しだけアンズに与えるとばりばり食べていました。
やっぱりアンズは肉食女子なのでした。

「これ大好きーー!!」という食べ物が見つかるといいのですが。
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もう寝ます~



楽しく暑さ対策♪

だんだんと日差しも強くなり、暑くなってきましたね...
そこで、暑さでバテないよう、バケツいっぱいに氷を持ってアシカやアザラシたちの水槽へ行ってきました!!

大きな氷や小さな氷、中にはシシャモを入れて凍らせた氷、色々な形のものを持って行きました!!
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アシカたちは興味津々!!
くわえたり、つついたり、くわえて潜っていったり、個体によって遊び方が違っていて見ていて面白かったです。
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見ているだけで清涼感満載!!
アシカやアザラシたちは涼んでくれたでしょうか?

これから更に暑さが厳しくなってきます。
みなさんも暑さにまけないよう、楽しい暑さ対策を探してみてはいかがでしょうか?


しんかいすい

「しんかいすい」という言葉を聞いた方はいないと思いますが、海遊館の飼育展示部(飼育員たち)では普通に通用します(笑)

私が初めて聞いた時は「深海水」と思っていました。

新鮮な海水 ≒ 略して「新海水」、黒潮が接岸する和歌山県日御碕沖のきれいな海水を取水し、専用の運搬船で海遊館まで運んできた海水のことをそう呼んでいます。
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設備チームでは新海水が来ると、水質を検査します。

まず、船に乗り移って
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新海水の入っている上蓋をあけて
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プランクトンの量や水の濁り具合をチェック
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問題なければ、採水ビンに新海水を入れて検査室で水質チェック
▼チェック項目
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基準をクリアすると、海遊館に搬入されます。

船員の皆様、いつもありがとうございます。


イルカ通信6月号~お年頃のアクア編~

梅雨の季節になりましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先日、カマイルカの「アクア」を予備水槽に移動しました。「タスマン海」水槽で誕生してから、父:クルー、母:アーチ、幼馴染:ミューと一緒に4頭で暮らしてきたのですが、最近、餌の時間に集中力がなかったり、体をくねらせたり、血液中の性ホルモンの値に変化が見られたりと、発情のような兆しがみられるようになったのです。

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▲左が父:クルー、右が母:アーチ
アクアは、2010年にうまれ、今年で6歳。

▼アクアのこども時代の写真です。
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発情するにはまだ少し早いような気もしましたが、万が一の可能性も考えて、予備水槽への移動を決定しました。

こんなに小さかったアクアが大人へと成長している・・・
かわいいアクアと遊んでいたい、でも、アクアがお母さんになってこどもと泳いでいるところが見たい。生まれる前から見てきた私はうれしいような悲しいような複雑な心境です。

予備水槽に移ったアクアは、顔なじみのルーシー(メス)と、初対面のキール(オス)との生活が始まり、まだそわそわしています。

落ち着くにはもう少し時間がかかりそうですが、アクアの様子をしっかり見つめていきます。
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口を開けてアピールするアクア。

大阪湾で出会った生き物たち「板びき網漁」

先日、大阪湾南部の漁業協同組合にお願いして、板びき網漁に同行させていただきました。

板びき網とは、開口板が水中でひっぱられると水の抵抗で袋網の口を広げる役割を果し、この状態で海底付近を引き回す漁です。
▼開口板
開口板.JPG
▼板びき網漁
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※大阪府環境農林水産総合研究所ホームページ
http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/zukan/station/osaka/kaisui/gyogyou/sokobiki.htmlより引用

この日の漁場は大阪湾の湾口にある友ヶ島付近でした。
網をひき始めて約20分後、引き上げられた網の中の漁獲物を甲板にぶっちゃけた時の様子が下の写真です。
▼甲板上に広げられた漁獲物(1回分)
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港を出てから帰港するまで約9時間の航海でしたが、網を曳いたのは10回ほど、少しづつ場所をかえながら繰りかえされました。
今回確認できた魚の種類は以下の通りです。
ドチザメ・ドチザメの仲間・サカタザメの仲間・ガンギエイの仲間・アカエイ・ハモ・アナゴの仲間・カサゴの仲間・トゲカナガシラ・オニゴチ・コチの仲間・ホタルジャコ・テンジクダイ・マアジ・オキヒイラギ・ヘダイ・クロダイ・マダイ・シロギス・ヒメジ・イシダイ・マナガツオ・トラギスの仲間・ホロヌメリ・ヤリヌメリ・タマガンゾウビラメ・セトウシノシタ・ウシノシタの仲間・ウマズラハギ・フグの仲間

以上の30種類ですが、特にマダイとマアジの数が多かったようです。
なお、見逃してしまったものもありますので、種数はさらに増えるはずです。
この他に、エビ・カニ・シャコ類、イカ・タコ類、貝類なども加わり、甲板上はまさに大阪湾の「底もの」たちの多様性をギュッと詰め込んだようでした。

実際に漁業の現場を体験することで、大阪湾の「豊かさ」を実感できました。

でも・・・、小雨が降りしきる中、船上の約9時間は私にとってしばらくは船に乗るのは遠慮したくなるのに十分な長さでした。漁師さんはすごい!


ビワが実りました

ある朝、「日本の森」の植物に水やりしていた時ふと上を見上げると
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ビワが実っていました。

早速採りにいくことに。
しかし、ビワの木がある所までは茂みをかき分け滝を2つ乗り越えないといけません。
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なんとか辿り着き、命がけ?で採りに行ったビワの味は格別でした!
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※動物たちが食べても大丈夫か味見しただけで、一口かじっただけです(笑)

今年は去年同様、豊作でした。
早く動物たちにあげたいですね♪

以布利センター通信「キタマクラ」

こんにちは。
私は、4月から高知県土佐清水市にある「海遊館海洋生物研究所以布利センター」に配属となりました。
以布利センターの様子を皆様にお伝えしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、センターの近くには以布利港という港があります。

港を覗くといろいろな種類の魚を見ることができます。
本日紹介したい魚はこちら!
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これはフグの仲間のキタマクラです。
「北枕」という名前は、キタマクラには毒があるので、「食べると危ないよ」ということでつけられたようです。
(注:現在、海遊館では展示していておりません。)

今回紹介したかったのは.........
キタマクラ2.jpg
写真の左側にいるキタマクラです。
右のキタマクラよりもちょっと青味がかっているのがおわかりでしょうか?
目の周りや尾びれなどがわかりやすいと思います。
実物はもっとわかりやすいんですけども...。

キタマクラは春先からこの時期にかけて繁殖シーズン。オスはメスにアピールするための婚姻色となるのです。

明るい太陽の光を受けて、とてもきれいな色に関心しました。

また、発見があったらお知らせしますね。

ゴマフアザラシの寝床

「モンタレー湾」水槽には、2つのイカダ(飼育員の間ではフロートと呼んでいます)があります。

ここは普段アシカたちの寝床になっているのですが・・・
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最近はゴマフアザラシのパールの寝床になっています。
パールは今、換毛(一年に一度の毛の生え変わり)の時期。
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▲毛が抜けた部分は、黒っぽく見えます。
この状態ででこぼこした岩の上で寝るのは痛いようで、ツルっとした床のフロートを選んでいるようです。

そして、寝床を先取りされたアシカたちは、パールに寝床を譲って他の場所へ移動して寝ています。
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アシカとアザラシたちでケンカすることなく寝床を譲りあえるのは素敵ですよね!

パールの美しい毛が生えてくるのが待ちどおしい♪
いまの時期は皆さんの近くでアザラシたちが寝ている様子がご覧いただけるかもしれませんよ(^^)

いつもと少し様子が違う「モンタレー湾」水槽の近況でした。


グミの吻タッチトレーニング

さて、グミの吻タッチの話の続きです。
コツメカワウソのグミにどうやって吻タッチを教えたのか?をニフレルのIさんに聞きました。

まずはターゲット(的)に触る練習です。
当館ではこのようなターゲットを使用しています。
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直径約3cmの的に約30cmの柄がついています。

最初はグミもターゲットに対し、「なんじゃ、こりゃ!」と警戒していましたが、特に害がないものと理解させるため、徐々に慣らしていきます。
そして、次はターゲットに吻をつけることができたらOK→餌、を繰り返し、吻をつける時間をだんだん長くしていきます。

実はターゲットタッチは当館でもできていました。
これならば、咬まれることはないので。

ターゲットタッチが長くできるようになったら、今度は係員がターゲット(の柄)を持つ位置を少しずつ的に近づけていきます。
最終的には手で的を持っても気にしないようします。
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これができたら、次はターゲットの代わりに吻タッチマシーンを使用します。
吻タッチマシーンとは?
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私が開発?したものでして、透明の板に取っ手がついてます。
これにタッチすればOKです。
図2.jpg

そして、次に吻タッチマシーンを手に装着!
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だんだんと指をマシーンからそろそろ出して、指先から直接吻に触れていきます。
図3.jpg ←すごい手ですね~。

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(モデルはハチくん)

最後にマシーンをはずし、直接、吻に触れる→完成!!ばんざーい!
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・・・という手順なのでした。

当館で生まれたこどもたちは、だいたい離乳訓練の際に吻先にトンっと触わりながら吻タッチを教えてきたのですが、それを行い損ねて成長してしまったのがグミでした。

きっと、グミのことだから、Iさんはかなりキレられていたのではないかと思いますが、根気よくトレーニングしてくれてありがとう!

それにしても。
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のんびりやのツバキの吻タッチと、
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グミの吻タッチ。

ツバキはちょっと口が開いてますけど、彼女に吻タッチを教えたのは私なので、あまり怖いとは思いませんが、グミへの吻タッチは今だにドキドキしている私なのでした。

ふふん♪
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感動!コツメカワウソ"グミ"の吻タッチ

ちょっと前のことですが、私がたいへん感動したことについてお話したいと思います。
当館の動物たちに給餌する時、係員はまず動物に吻(鼻先)タッチを覚えてもらいます。
吻タッチとはこれです。(モデルはゴマフアザラシのラピスです)
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ここから、いろいろなトリック(握手とかボディタッチとかetc.)を教えていくわけです。

2012年1月に生まれたコツメカワウソのグミは4きょうだいの花一点(娘)で、同じ時に生まれたロックなどよりもたいへん気が強く、お母さんのツバキに対しても強いコです。
(▼左:ツバキ、右:グミ)
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お母さんだけでなく、係員に対してもとても強気で(笑)、餌の時間に少しでも餌を渡すのにもたついて遅れたりしようものなら「ギャィッ」と手にとびつき、ひと噛みしてくるような激しい娘なのです。

カワウソの性格も人間と同じように様々で、のんびりやさんもいれば、グミのようにおこりんぼもいます。
そんなグミなので、吻タッチトレーニングはずっと後回しになっていました。

しかし、昨年12月~今年の2月まで、ニフレルに出張(?)中に、元アシカアザラシ担当I嬢の指導(?)により、グミは変わりました。
なんと!吻タッチができるようになったというのです。

海遊館に戻ってきたグミ、担当の若い係員たちに「グミ、吻タッチできるようになったやろ?みんなできるの?」と聞くと、「できますよ」と答えます。
みんなができるのなら、私もできるかなあ...。でも、最近私、あんまり担当に入らないし、いまひとつ、グミは信用ならんしなぁ...などと思ってたら、遂に私がカワウソ担当の日が回ってきてしまったのです。

餌の時間になり、部屋の扉をばーんと開けると、ツバキとグミが待ちかまえていました。
まずはツバキに吻タッチして餌を与えます。
次はグミの番。
えーい!やってみるぞ!!と決心して、そーっとグミの吻先に手をのばすと...。
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こつん!
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きゃーっ!!できた!!グミが吻タッチした!!
本当に感動しましたわー。
写真を後で見ると、グミの目がちょっとこわい気がしないでもありませんが(笑)。

ありがとう、I嬢。
次回は、I嬢はどうやってグミに吻タッチを教えたか?をみなさまにお知らせしますね。


オウサマペンギンの換羽

オウサマペンギンたちは、今、換羽と呼ばれる羽の生え変わりの時期を迎えています。
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「南極大陸」水槽の掃除の時に、抜け落ちた羽を回収するのですが、とんでもない量の羽を回収します。
多いときでは、バスケットボールくらいの大きさの羽玉ができることも・・・

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餌やりも大変ですが、今の時期は掃除の方が大変そうですね。
掃除をしている飼育員さんを見かけたら応援してあげましょう!!


カリフォルニアアシカのレオ、誕生日☆

いきなりですが、クイズです。5月19日はなんの日でしょう?

正解は...カリフォルニアアシカのレオの誕生日です!
2歳になりました。おめでとう!!
誕生日ということで、レオの大好きな氷でケーキを作りました。
そのケーキがこちら!
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ロウソクに見立てたシシャモが2匹刺さっています。
このケーキをレオに見せると興味津津。
プレゼントすると、かじったり、前肢で触ったり押したりなど気に入ってくれたようです。

ちなみに途中から一緒に写っているのはしずくです。
なぜか、ほふく前進しながらやってきました。
その後レオはアイスホッケーのようにケーキを滑らせて遊んでいました。

これからもたくさん食べて、たくさん遊んで大きくなってね!

葉っぱ食べたのは誰??

日本の森のオオサンショウウオ水槽のお隣はカワムツやタカハヤなど、川の中流域で暮らす魚類を展示しています。
この水槽の奥にはオープン以来、年月をかけて育ってきた素敵な緑のじゅうたんがあります。
海遊館日記:緑のじゅうたん

しかし、よく見ると、じゅうたんの間からシダの仲間と、どうもここの場所にはあまりふさわしくないようなキクの仲間(ヤクシソウ?)が生えています。
コケの根元には土があり、その中に種がまぎれこんでいたようです。
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ある日、館内巡回をしている係員から「あそこの水槽の魚って草を食べるんですねー」と言われました。
どういうこと?と思って、見に行くと、水辺にたれているキクの仲間があり、その先が欠けています。
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どう見ても誰かが引きちぎった跡が...。

係員の話を聞くと、どうも、犯人(魚?)はカワムツかオイカワのようです。
▼カワムツ
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▼オイカワ
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どちらも水草や藻類などの植物や昆虫や底生動物、小魚などの動物を食べるのですが、カワムツは動物質を好み、オイカワは植物を好むようですから、オイカワかな??
それとも、食べられた部分はどうも種あったところなので、「あっ!虫だ!」と思って、ぴょーん、パクッとしてみたら「なーんだ、種だったよー。でも、食べちゃおう(食べたかどうかは知りませんが)」のカワムツだったのか?

ちょっと想像すると楽しくなるできごとでした。


だれのヒゲ?

先日、水槽の掃除をしているとこんなものが落ちていました。
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これはある生き物のヒゲなんです。
さて問題です。一体このヒゲの持ち主は誰でしょうか?

正解は...
ラッコのパタでした!!
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パタはこの長いヒゲがチャームポイントですが、水槽に落ちていることはめったに無いため、見つけた時はすぐに拾って大事にコレクションしています。

アシカのルーク、夏バテ?

最近、急に暑くなってきましたが、皆様は体調など崩されてはいないですか?
私は2回風邪を引きました・・・・

そんな暑さのためかはわかりませんが、カリフォルニアアシカのボスの「ルーク」は、少し体調を崩しています。

そんなルークの体調を治そう!ということで、抗生剤や整腸剤などの薬をあげることにしたのですが、なにせルークの体重は210kg!!
準備した本人もびっくりの薬の量になりました!
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数えてみると37.5錠でした。
しかもこれ、1日量ではなく、3回あげるうちの1回分の量なんです...多すぎる(笑)

ルークは今年で27歳とアシカの中でもかなりの高齢です。
準備するのが大変ですが、薬をしっかり食べて、餌もたくさん食べて、いっぱい寝て、早く良くなりますように!
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ラッコのパタ、サケブーム到来!!

ラッコのパタは、普段、イカ、シシャモ、サケを食べています。
パタは日によって、時間によっても好き嫌いがコロコロ変わる気分屋で、度々係員を困らせます。
しかし最近のパタはサケをご機嫌に食べてくれます。
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いきいきサケを取っていく様子を短いですが動画でどうぞ。
(指が映りこんでしまいました...)

サケブームが続くことを祈ります。
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花の色はうつりにけりな

「日本の森」では、少し前にランの仲間、シランを展示していました。
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シランは、ここ数年は秋ごろに、育った球根を何個かの鉢に分けて土を替えるという植え替え作業をさぼっているにも関わらず、毎年のように美しい紫の花をつけてくれます。
ありがとう!シラン!!
花言葉は「気品」「崇高」だそうですよ。

そして、ここ数日、中央にあるヤマアジサイが咲き始めました。
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2年前のブログでは、ヤマアジサイの花の色は青いと書いていたのですが、今年の咲き始めは白いぞ!!
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と思ったら、しばらくすると青みがかかってきました。
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これは白っぽい青というべき??

アジサイ栽培について、ちょっとだけ調べてみると、肥料の成分や土の酸度、場合によっては薬品で花の色を変えることができるようです。
ちなみに肥料には「青花専用」とか「赤花専用」というものもあるのだとか。
すべてがそうではないのでしょうが、土が酸性だと青い花が、アルカリ性だと赤い花になるみたいなので、うちの土はちょっと酸性なのか??

写真を見ると、本当に濃い青の花もあるので、こんな色にしたいのです。
来年こそは!と思うのですが、花が咲く前に肥料などを調整しなくてはなりません。
冬場にこのことを覚えているでしょうか、私...。

ん?すごいものがとどいたぞ。

ある日、私の机に大きな紙袋が置いてありました。
中を空けてみると・・・
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スナメリぼうし2.jpg
帽子です。しかもスナメリの...びっくり!!かわいい!

大阪湾で活動されている方々に帽子を作って配っておられる方から届きました。

普段はマコガレイとヒラメをモチーフにしたものを作製されているのですが、
「スナメリも...」と以前にお願いしていたものが、今回完成したそうです。
特別バージョンです!

大阪湾にすむスナメリのことを皆さんに知っていただけるような活動を続けることが帽子の代金だそうです。

これから実施するスナメリの活動では、この帽子をかぶって大阪湾にもスナメリがすんでいることをアピールしたいです。
ありがとうございました!

アシカ&アザラシ「何してるの?」

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さて、この2頭、奥はゴマフアザラシのシゲノブ、手前はカリフォルニアアシカのレオ。
何をしていると思いますか?

拡大してみましょう。
アシカアザラシ2.jpg
注目はヒゲ!
それぞれが相手のほうにピン!!!とヒゲをのばしていますね。
アシカやアザラシのヒゲはセンサーになっています。
おそらくこのとき

「あんた誰ね?」

「そっちこそ誰ね?」

っていうやり取りがあったのではないでしょうか(勝手な推測です)。

ヒゲとヒゲをキスをするように顔の正面をぐっとつけるときというのは、お互いの確認をするような場面で見かけます。
例えば新しいメンバーが入ったときや繁殖期のオスメスなど。

アシカにいたっては、鼻の先を他のメンバーの体に押し付けて鼻息をブーと出すこともあります。

アシカやアザラシにとって鼻の先の部分は結構重要なポイントみたいですよ。

しかし、アシカとアザラシは種類が違うけれども、言葉? ヒゲ会話?通じるのかな???


タカアシガニさん「あし、かゆいん?」

見回りをしていたら、タカアシガニが変なポーズ。

ヨガのポーズのような、あしがかゆそうな。

真相はわかりません。

イグアナのお楽しみタイム

「エクアドル熱帯雨林」水槽のグリーンイグアナ。
皆さんお気づきでしょうか。
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▲はい、こちらがグリーンイグアナです。

普段は暖かいライトの下で体を温めながらジッとしていますが、餌を食べるときや排便をするときは、木をつたって下に降りてきます。
上の写真はちょうど下に降りてきているところです♪

イグアナは定期的に脱皮するのですが、湿度が高くないとうまく脱皮が出来ません。
そんなイグアナのために、1日に約4回霧吹きをします!
霧吹きをされるイグアナは、それはそれは気持ち良さそうに目をつむり、霧吹きを堪能しています(笑)。

こちらが霧吹きされるイグアナの動画です!
画面の中央上方から噴霧されているのがわかりますか?

イグアナにとって霧吹きの時間はお楽しみタイムのようです(^^)
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眠っているわけではないと思う

ネムリブカは、暖かい海に暮らすサメの仲間で、英名の「whitetip reef shark」からわかるように、reef(サンゴ礁)にいることが多いサメです。
また、white tipの由来は、第一背ビレと尾ビレの先に白い色が入っている為ですが、かっこよく?「ホワイトチップ」と呼ぶ係員もいます。
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「太平洋」水槽には「ブラックチップ」と呼ばれるツマグロもいますから、比べてみるとおもしろいかもしれません。
そして、ネムリブカは鼻孔に大きな鼻弁をもっています。
ひげ好きの私ですが、ネムリブカのこれはちょっと鼻毛っぽいのであんまり...(笑)。
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ネムリブカはあまり泳ぎ回ることなく、「太平洋」水槽でも底でじっとしていることが多いです。
そんなわけで、沖縄など南国では底でじーっとして、眠っているように見えるネムリブカに潜って近づき、尾鰭に縄をくくりつけた後、船上からよいしょーっと引っ張って捕獲する漁法があるのだとか。
南国にはこの他にもおもしろい漁法があり、例えばコバンザメの尾に縄をつけて海に放し、そのコバンザメがウミガメのお腹にぺたりとくっついたら、やはり引っ張ってコバンザメごとウミガメを捕らえるというものや人が潜って網の中に魚を追い込む漁があるのだそうです。
えらく気の長い漁だなあ...と思いつつも、獲りすぎない配慮がされているのがよいと思います。

ネムリブカを見ると、そんなことに思いをはせるのでした。
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ポンプの修理

海遊館では、水槽に水を送っているポンプが100台近くあります。
今回はオイルが漏れているポンプの修理です。

▼今回のポンプはこれ
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▼バラバラにします。
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▼部品を交換して
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▼完成!
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状態が悪くなる前に治します。生き物も機械も一緒です!

大阪湾で出会った生き物たち「ハマヒルガオ」

5月の中旬、大阪湾南部のハマヒルガオ群生地を訪れると、花が一面に咲いていました。
ハマヒルガオ.JPG
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花期が5~6月ということで、今が見頃のようです。浜辺の風景とマッチして大変美しく感じましたが、このような砂浜が現在の大阪湾にはどれだけ残っているでしょうか?

1960年頃、大阪湾にはまだ自然の砂浜がたくさん残っていたと言わていれます。
しかし、高度経済成長期の埋め立てや護岸工事などにより、多くの砂浜は消滅し、絶滅した海浜植物も少なくありません。
わずかに残った砂浜や人工の砂浜には今でもハマヒルガオの他、ハマボウフウやハマゴウ、コウボウムギなどの海浜植物が見つかります。
しかし、浜辺は波浪などの自然の力や人間活動の影響を受けやすいため、砂浜全体を注意深く保全していく必要があるようです。

ちなみに、訪れたハマヒルガオ群生地の同じ場所には、ハマボウフウやハマエンドウの花も咲いていました。
▼ハマボウフウ
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▼ハマエンドウ
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大阪湾の風物詩として、いつまでも海浜植物のお花見ができるようであってほしいものです。


大阪湾で出会った生き物たち【イルカ】

海遊館では、大阪湾にすむイルカの仲間、スナメリの調査を行っています。
その関係で、最近ではスナメリ以外にも、ウミガメやサメ、イルカやクジラの情報もいただけるようになってきました。

大阪湾のとある場所にイルカがいるという連絡をいただいたので確認にでかけました。
そこには、背びれのあるイルカの姿がありました。
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普段は群れを作っているイルカのはずですが、1頭だけ。
迷子なのか、好きでいるのか?
見た感じは元気そう。
はやく、仲間たちと合流しなよ~。

その場所では
▼アカクラゲ
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▼スズメダイ
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も観察できました。

大阪湾、おもしろいですよ!


コツメカワウソのロック、目薬をさす

ある朝、コツメカワウソのロックに餌やりに行くと、左目が白濁していました。
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獣医師に見てもらうと、どこかにぶつけたのではないか?ということで、3種類の目薬が処方されました。
角膜は傷つくとすぐに白くなるようです。

ロックは目薬をさしたことがないのですが、吻タッチができるので大丈夫だろうとやってみました。
このように、吻タッチ(鼻先を拳にタッチさせる)をしている間に目薬をさします。
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最初は気になっていましたが、すぐにさせるようになり4日くらいすると、ロックの左目もすっかり良くなって治りました。よかった、よかった。

日ごろからトレーニングをしていると、いざという時に役に立ちます。
生き物たちはいつケガをするかわかりません、日頃からトレーニングをやってきて本当によかったと思います。

ロック、あまり無茶するなよ!
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朝のラピス

開館前の海遊館。水槽を見回りしていた時の出来事。

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ん?何やら視線を感じる......
気のせい?水槽に近づいてみる。

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あっ!!ラピスがこっち見てる~!!!

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器用に逆さになりながら、通路をじっと見つめるゴマフアザラシのラピスなのでした。

チュウちゃん、大暴れ!

ある日の19:30頃、遅番で見回りに行った係員が「チュウちゃん、大暴れですよ」と報告してくれました。
チュウちゃんとは?「日本の森」のチュウゴクオオサンショウウオのこと。
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1月の測定では全長121cm、体重23kgありましたので、こんな大きな個体が暴れるとたいへんだーってことで、見に行くと...。

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お隣のオオサンショウウオとの境に入ってドタバタ。
間に入れていた木片が散らばってます(矢印が木片)。

上から見ると、こんなふう。
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お隣のオオサンショウウオは、「なんなんだ、お隣さん?」という感じ。
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何が原因だったのかは不明ですが、大暴れはこの日だけだったようです。

まったりもっさりコツメカワウソ

先日、アユ搬入の時に、搬入後のカワウソについてお知らせしますと申し上げました。
海遊館日記:日本の森のアユ10,000尾!
ということで、搬入よりもうすぐ1カ月。
夕方、最後の給餌終了後、まったりしようとしているカワウソたちを激写!
一部、動いていてピントがあってないのはご容赦ください。

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狭いところでベストポジションを取り合う方々。
一番右、宙に浮いてない??

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3頭しかいないと思ったら、後ろにもう1頭いました。
それにつけても、この腹まわり...もっさりもっさり。

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いったい何がどうなっているのやら?
一番右、なにか悩みがあるのなら言ってごらん!と言いたくなります。

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横から見たところで、2頭とも頭が左で、足が左ですよ。
とても寸づまりになってますが、これはたいへん太ったためと思われます。
その原因は、やはりアユかと思われます。

これを正面から見ると...。
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すっかりおねむのようす。

今日も元気に1日終わりました。
また明日~。




なぞの行列

ゴールデンウィークも終わってしまいましたね。
皆様はどこかにお出かけされましたか?
私たち飼育係は交代でちょこちょことお休みをいただきました。

しかし、連休中はどこもかしこも混雑していて、並ぶのが苦手な私なぞは、どんなにおいしいという噂のお店でも行列しているのを見たら意気消沈し、すぐに諦めてしまいます。

さて、「エクアドル熱帯雨林」水槽のイグアナコーナー下の水場、底を見ると、水草の間をプレコの仲間が吸盤状の口をもぎゅもぎゅさせながら、砂を掘っていました。
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こちらはロイヤルプレコ。
木の上ででもぎゅもぎゅ。
木についている藻を食べているのでしょうか?
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そして、これはコリドラス・ステルバイ。
5~6cmのナマズの仲間です。
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ん?岩の前で行列??
今回は4尾でしたが、もっとたくさんで列をつくっていることもあります。
いったいなんの列なの?
大きな群れで生活するので一緒にいるのはありがちだけど、一列に並んでいるようすはなかなかおもしろいと思いませんか?

行列といえば、オウサマペンギンは給餌の際、けっこう順序よく並んでいます。
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横入りなどはあまりなく、えらいなあ!
人間も見習いたいものです。



夜のグレートバリアリーフ水槽

先月のおとまりスクールの夜の見学時、21時ごろでしょうか。
お客様と「グレートバリアリーフ」水槽を見ると...なーんにもいません。
夜なので水槽は真っ暗。
魚たちはほぼ皆、擬サンゴの陰などに隠れてしまっているので、当たり前なのですが、もしかしてニセゴイシウツボが出てきてないかなーと期待をしていたのです。
しかし、この日は見当たらず。裏切ったなー(笑)

別の日の夕刻、水槽をのぞくと。
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いた、いた。

ちょっと小ぶりのニセゴイシウツボがにょろりと出てきていました。
日によっては、日中も出ているのに、スクールの時はいないという...。
夜の生き物として説明しやすいのですから、スクールの日は出てきて欲しいものです。
まあ、そう都合よくいかないのが常ではありますが。

あらぶるコツメカワウソとの対戦

アユが搬入され、ちょいちょいつまみ食いしているカワウソたち。
遅番でコツメカワウソたちを寝室に入れた後、動画を撮ってみました。


係員が放り投げたドンゴロス(麻袋)にみんなで体をこすりこすり。
袋の中に入ろうとしているカワウソの腹回りに注目!
太すぎるやろ!
担当で「これは誰?」と検証した結果、イガでした。

それから数分後。

奥でドンゴロスの中に入った兄弟を踏みつけ、オラオラ~♪と荒ぶる男がいます。
これは検証するまでもなく、シュロ。
なんだかいきがってるのよねー。

この動画では音は聞こえませんが、それはそれは甲高い声で「ぴぁやあああー」と鳴いているのです。
時には寝室に入る前から、この状態...。
そりゃあカワウソに慣れていない係員がびくびくするのも仕方ありません。
「なぞの絶叫」

私、この寝室で荒ぶっているシュロに対し、負けないぐらいの声で同じように「ぴぁやあああー」と叫んだらどうなるのかという疑問を抱きまして...戦いを挑んでみました。

シュロ「ぴゃあああー」
私「ぴゃあああー」
シュロ「ぴゃああああー」
私「ぴゃあああああー」というのを繰り替えすこと数回。
シュロが疲れたのか、呆れたのか、ドンゴロスにしゅるりっと入って終了。
やったー!荒ぶる男に勝ったぜ。
たまに大きな声を出すのは、なかなかストレス解消になりますよ。


大阪湾で出会った生き物たち「がっちょ」

大阪湾沿岸の南部地域で「がっちょ」と呼ばれる魚がいます。
分類学的には、スズキ目ネズッポ科の魚で、標準和名でネズミゴチ、ハタタテヌメリ、トビヌメリといった複数の魚たちのことを指します。名前の由来は、がつがつと餌を食べるところから、「がっつく魚(うお)」が「がっちょ」となったそうです。

大阪湾では、8種類ほどの「がっちょ」が記録されていますが、主に漁獲されるのはハタタテヌメリとネズミゴチです。
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▲ハタタテヌメリ
底曳網の漁師さんに聞いたところ、近年この「がっちょ」の漁獲量が一時期にくらべ大きく減少しており、特にネズミゴチは殆どとれないそうです。
その理由は、ネズミゴチは砂場にすむ「がっちょ」で、大阪湾では生息に適した砂場が大変少くなったことがあげられます。一方、ハタタテヌメリの方も漁獲量の減少がみられますが、すむ場所が砂場ではなく泥の混じる砂泥底で、「どろがっちょ」とも呼ばれていることから、生息環境の悪化がネズミゴチほど深刻ではないのかもしれません。

「がっちょ」はから揚げにして食べると大変美味で、地域の特産品にもなっています。
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海の環境を守りながら、いつまでも「がっちょ」が食べられるようであってほしいものです。

ずーっとついてくるジェンツーペンギン

「南極大陸」水槽より、ジェンツーペンギンを紹介します。
まずは、こちらをご覧ください。

このように、ずっとついてきます。
ほんとにずーっとです。
飼育員を、見つければずっとついてきます。

掃除中であろうと、作業中であろうとお構いなしです。
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なかなか微笑ましいのですが、正直、本音をいうと作業の邪魔です(笑)
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いつも水槽の出口まで見送ってくれて、ありがとう。またあとでね!

アークティックチャー(フロ~ム、カナダ)

「ラブレターがカナダから届いた」という歌が昔ありましたね。
今回、カナダから大阪に届いたのは、ラブレターではなくお魚でした。

ホッキョクイワナと呼ばれるアークティックチャーの稚魚がバンクーバー水族館からやってきたのです。
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全長5~7cmです。

新体感エリアの「北極圏」ではオープン当初の平成25年春からチャーを展示しています。
この時もバンクーバー水族館から、今回と同じぐらいのサイズのチャーを譲っていただいたのですが、3年たつととても大きく(全長40~50cm)なりました。

※予備水槽ではうまく撮影できず、申し訳ありません<(_ _)><(_ _)><(_ _)>

こちらは30cmぐらいの時の写真です。
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側線のまわりにパーマーク(斑点)が見られます。
パーマークは「幼魚斑」といわれ、成長とともに薄くなり、消えてしまいます。
なので、今、予備水槽にいるチャーたちはもう少しパーマークが不鮮明になってきつつあります。

ちなみに以前、「日本の森」で展示していた日本産のイワナはこちら。
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このイワナたちも30cmぐらいだったので、まだパーマークがありますね。

チャーは大きくなると1mを超えるのだとか。
今度は大きくなったチャーをなんとか繁殖させることができないか、バンクーバー水族館等のお力も借りつつ、いろいろ努力していきたいと思います。

大阪湾で出会った生き物たち【ワレカラ】(ワレカラファンのつぶやき...)

海遊館前の天保山岸壁では、「トゲワレカラ」「クビナガワレカラ」「ウミモワレカラ」の3種類のワレカラが見つかっています。
▼そのうちの1種「トゲワレカラ」です。
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大きくても2~3cmほどの小さな生き物ですが、見る人によっては「気持ち悪いー」と言われてしまいます。
確かにエイリアン的な感じが漂っていますが、水槽飼育して毎日眺めていると、非常に愛嬌のあるかわいい生き物であることが分かり、私はすっかりワレカラファンになってしまいました。

実は5月28日(土)と29日(日)に、このワレカラをテーマにした特別講座の準備をしており、その時のために飼育に挑戦中なのです。
▼水槽で観察したトゲワレカラのおきまりのポーズです。
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体の後ろにある3対の脚で物にしがみつき、すくっと立ち上がったような姿勢で体を前後に揺らしています。
この動きが大変かわいいのですが、彼らにとってはエサを探している時のポーズで、触覚や第1咬脚を広げることで水中にネットをはったようになり、流れてくる小さなプランクトンなどをキャッチして食べるのです。

また、最近水槽の中でたくさんの赤ちゃんが生まれ、大きさ数ミリしかないのですが親と同じようなポーズで全員そろって揺れているのがこれまたかわいい!
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これ以上書くときりがありませんので、かわいさのアピールはこの辺にしますが、このような小さな生き物の世界にも目を向けてみると、様々な発見があるものです。
5月28日・29日の海遊館特別講座「海の小さな生き物 "ワレカラ" 大研究!」は、現在参加者募集中です。講座ではワレカラの研究者にもお越しいただいたり、特殊な粘土を使って、自分だけのワレカラを作ったりと、充実した楽しい内容です。ぜひ海遊館ホームページからご応募下さい!
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海遊館の「日本の森」でタケノコ収穫...その行方は?

海遊館の長いエスカレータを上ると「日本の森」。実は、竹林があります。
先日、植栽メンテナンスを行っていたところ、タケノコを発見しました。
いつも気づけば、タケノコの時期が過ぎているので、今年は気にして見ていたのです。
 
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あまり太くなる種ではないため、タケノコもとっても細く100円玉ぐらいの太さしかありません。
長さは違いますが、今回は3本収穫しました。
さて、これをどうしよう?と考えて、やはり、竹や笹が大好物のカピバラに与えることにしました。
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まずは、においをかいで~!

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一口...ぱくっ

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うまっ!(ばりばり...)

と、このようにあっという間に、食べてしまいました。
むっちゃおいしかったようです。
「また、探しておくからねー!」とカピバラに約束した日本の森担当なのでした。

そ~っと観察してね。イワトビペンギンが産卵しました

先日、イワトビペンギンを飼育している「フォークランド諸島」水槽で産卵がありました。

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イワトビペンギンは、国内の飼育羽数が減少傾向にあり、当館でも繁殖に力を注いでいます。
「フォークランド諸島」水槽が完成して今年で4年目。まだ繁殖は成功していませんが、右肩上がりで成績は向上しています。

そろそろ、結果が欲しいですねー。
今年は最高の結果を報告できるよう、日々、祈りながら観察を続けています。

イワトビペンギンを観察される場合は、そ~っと観察して頂けると幸いです。

大阪湾で出会った生き物たち「ヘイケガニ」

先日の4月16日にスナメリ調査を行いました。調査終了後、参加者の皆さんと大阪湾で獲れた底曳網の漁獲物を調べました。
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約30種類の生き物を確認することができましたが、その中で参加者の注目を集めたヘイケガニを紹介します。

ヘイケガニは、甲の隆起が怒った人の顔に見えることで有名ですが、それ以外にも歩脚の付き方とその使い方に特徴があります。
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イシガニと比べてみると、ヘイケガニでは3番目と4番目の歩脚が背側を向いていることがわかります。

そして、イシガニでは4番目の歩脚が船のオールのように水をかくために使う扁平な遊泳脚に変化していますが、ヘイケガニでは3番目と4番目の歩脚が短く、その先の節が鉤爪状になっています。
▼第3歩脚先端部の拡大写真
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ヘイケガニは左右2対の鉤爪を使って二枚貝の片方の殻やヒトデなどの生物、木片などを背負って甲の上に固定し、身を隠すのです。
背側を向いた歩脚(もはや歩くための脚ではありませんが)の理由はここにあるのです。

ヘイケガニは内湾の砂泥底にすんでいますが、沿岸開発など人間活動の影響で数が減少している可能性があり、水産庁の「日本の希少な野生水生生物に関するデータブック」では希少種に、都道府県のレッドデータブックでは、地域によって絶滅が危惧される種として取り上げられています。
大阪湾では底曳網によくかかりますが、食用として市場に出ることはなく、生息数についての実態はよく分かっていません。

ショウというゴマフアザラシ part1

今日は気分を変えて、"シゲノブ"ではなく"ショウ"を紹介します!

朝の開館前の「モンタレー湾」水槽を観察していたところ、あんなところにアザラシが!!
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なんだか寝相が変な気がしたので「モンタレー湾」水槽の上から見てみました。

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でーん!
えっ!!仰向け!!?

そのまた別の日
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でーん!

やっぱり仰向け・・・。あまりにも無防備(苦笑)

夕方にも、この場所で寝ている姿を見られることがありますので、皆様も水面のみならず、ショウを探して陸上部分も見てみてくださいね!

最後に寝起きのショウの写真です。皆様に覚えていただけますように♪
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スナメリを探しにいこう!

4月16日に大阪湾のスナメリ探しを実施しました。

天気はうす曇 ← スナメリを探すにはもってこい!
海の状態は最高
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▲海面がぴたっと波の立たない状態

条件は最高だったのですが、結果は...
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参加者2名がそれぞれ別の場所で1頭ずつ発見でした。
悲しいことに私は見つけられませんでした。
希少な野生動物を探すのは本当に大変なことですが、これからも大阪湾のスナメリについて調査していきたいと思います。




現場おさえたぞー

「エクアドル熱帯雨林」水槽の植物。
アレカヤシなどインコが食べても問題のないものを選んで、鉢植えを置いてます。
インコ導入の際いろんなことを教えていただいた他園の皆様に「植物は間違いなく悪さするよ」と教えて頂いておりましたが、以前展示していたリスザルほど激しくはありません。
とはいえ、時々ちぎれた葉がお隣のカピバラのところまで流れてきていることがあるので、少しずつ悪さしているもよう。定期的に鉢の交換をしております。

さて、おとまりスクールで朝の見学をしていた時のこと。
通路近くにすすーっと飛んできたひまわりちゃん。
「近くに来てくれてありがとう!」と思っていたら、ヤシの木に向かってとことこ。
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そして...葉っぱカジカジ。
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葉がふぁさーっと水面に落ちていきます。
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このところ、よく葉が水面に落ちているので、誰だ?と思ってましたが、犯人は、ひまわりちゃんでした。
なんでわかるのかというと、オスのナッツくんは尾羽が短く、あまり飛び回らないのです。
ひまわりめー!現場おさえたぞ!!と思いましたが、私は通路にいるのでなんともしようがなく...。
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「へへーん!」
なんと得意げな顔だ~。

そんなに剪定が好きなら、日本の森の木も剪定してくれないかなーと思う日本の森担当でした。

私も一緒に寝たいのに~・・・

カワウソたちが寝静まりだす夕方、バックヤードのカワウソたちを見に行くと、みんな麻袋の中やハンモックの上でモソモソウトウト♪

ツバキ(母)・グミ(娘)は消防ホースを編んで作ったハンモックをベッドにしています。
このハンモックは飼育員手作りなのです!
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ツバキ:「は~広々~♪ このまま夢の中に~♪」
あれっ、グミちゃんはどこー??
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グミ:「もーお母さん!私だってハンモックで寝たいー!」
そうか~、お母さんのツバキがハンモックを陣取っているのね。
地べたは痛いし冷たいでしょうに。
それにしても不満そうな顔です。笑

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ツバキ:「も、もう・・・眠すぎて動けませ~ん。」
ツバキさん気持ち良さそうな顔しているけど、グミも一緒に入れてあげてね(^^)/

ラッコの不思議な寝姿 part2

先日女性限定のお泊りスクールが開催されました。参加していただきました皆様ありがとうございました。

さて本題ですが、お泊りスクールの翌日皆様が、まだ寝静まっている少し前に起きた私は、係員室に行きました。
この部屋には動物たちを観察するためのモニターがたくさん置かれています。ふとラッコのパタのモニターを見ると・・・
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普段はとても可愛らしい姿でお客様を魅了しているパタですが、熟睡すると口が開き歯が見えています・・・
怖い・・・日中と明け方のギャップが激し過ぎる!

最後はかわいいパタをどうぞ
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イルカ通信4月号~スピンジャンプの自主練編~

遅番で見回りをしていたとき、なにかやたらとイルカの水槽のアクリルガラスが水浸しになっていると思ったら...

ミューがをボールに向かって跳んでいる!
スピンジャンプ!!!!

ミューはスピンジャンプを今習得している最中で、もうすぐ完成というところまできていたのです。
自主練で習得途中のことをやっているなんて、ミューの姿に泣けるよ~!
一緒にこれからもがんばろうね!
ミュー、変で、素直なんです。

マンボウがやってきました!

トラックが到着しました。
今日は取材にも来て頂いております。
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中にいるのは誰?ちょいとのぞきますよ。
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マンボウでした!
高知県の以布利センターからやってきました!

まずは移動用容器に水を入れます。
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水温を計ったり、なんやかんやしているうちに、係員が持ってきたのは?
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特製のマンボウ移動ビニールたも。
「おいらが作ったんだよ!」と言ってます。
こんなふうに使います。
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移動用容器に収容したら、展示水槽へGO!
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水槽の上に着いたら、まずしなくてはならないのは水あわせ。
トラックの水温は到着時18.5℃、水槽は19℃。
今回はあまり差がありませんでしたが、移動用容器に展示水槽の水を入れて、これから入るところの水温に慣らします。
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赤が水槽からの水、青は排水。

移動用容器から水槽への移動はシート付もっこを使います。
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水槽の上までよいしょっ!
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水槽の上まで来たら、ホイストクレーンでするするっと水面におろします。
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水面で待っていた係員がもっこを広げて。
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マンボウのゆくえを見守ります。
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急いでお客様の通路に走っていくと。
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問題なく泳ぎだしたマンボウです。
こうして無事に搬入は終わりました。

以布利ではもりもり餌を食べていたマンボウ。
明日から、私たちのつくった餌を食べてくれますようにー(^人^)

生物学的には「腕」なのです

6F特設水槽のアオリイカ。
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お食事の時間は朝一番のお客様がまだいらっしゃらない時間と夕方の2回。
水槽の上部から、餌となるアジ(冷凍したものを解凍したもの)などを落とします。
ゆっくりと落ちていく魚に気づいたイカは、すすすと近づいて、スパッと足(腕)を出して捕らえます。
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写真は餌を捕らえて、口に持っていったところ。
わかりにくいのですが、赤い丸の中心あたりにアジが見えます。

イカの口は足(腕)根元にあります。
「からすとんび」といわれるもので、食べるとおいしいんだそうです(知らなかった)。

そして、餌を捕らえた足(腕)ですが、アオリイカの足(腕)は10本で、そのうち2本は触腕といわれるもので、他の8本より少し長く、吸盤が先のほうに集中してついています。
当館でラッコなどに与えているスルメイカで見てみましょう。
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ほら、この通り、矢印の2本が触腕です。
触腕は普段は体の中に収納されていますから、餌の時でないと見えません。
写真2では餌を持っているのが触腕ですよ。
なお、ゲソ大好きなラッコのパタですが、私が担当をしていた際、触腕はあまり好きではないようでした。
触った感じがふにゃりとしているためか、吸盤が大きいからか?
自分は味について、どう思ったか、あまり気にしてなかったので、思い出せません。

みなさんはおうちでイカをさばいたり、食べることがあったら、いろいろ確かめてみてくださいね。



ひっつきうお?

「太平洋」水槽を見ていると、あちらこちらに「ひっつきむし(魚?)」がいます。まずはこちら。
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大きなタマカイの下にくっついているセンネンダイ。
センネンダイはかなり大きいので、タマカイ、むっちゃ迷惑なのでは??
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そして、こちらは??
ジンベエザメの海くんにくっつく方々。
いつもくっついているのはギンガメアジの若魚。
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今日はカスミアジもくっついてました。
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このひっつきうお?たちはなぜかジンベエザメの遊ちゃんにはあまりくっつかないんです。
遊のほうが大きいのにどうしてでしょう?

クエさん、開きすぎだよ!

「太平洋」水槽の片隅に、酸素の泡を出している場所があり、そこはクエなどハタ科魚類の人気スポットとなっています。
以前もお伝えしましたね。
海遊館日記「隠れた人気スポット」
海遊館日記「ジャグジー」

しかし、しかし、今日見たのは...。
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クエさん、気持ちいいのはわかるけど、開きすぎでない?
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口の中もよく見えますよ。
この様子をみて、往年のTVゲームのキャラクターに似ていると思ったのは、私だけでしょうか?古いけど・・・

日本の森のアユ10,000尾!

いろいろな花が咲き、春がやってきた「日本の森」ですが、なにか物足りない感じ。
なにか、忘れてないっけ??とカワウソに給餌しながら問いかけると...。

「ほら、あれー!ピチピチしたやつはまだなの??」
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ピチピチってなんだ??としばし考え「あっ!アユだ!」と思い出しました。
というわけで、例年より若干遅くなりましたが、アユを搬入しました。
今回は5~6cmの稚アユ10,000尾です。

トラックで運んできたアユは、すぐに「日本の森」の水槽に搬入するわけではありません。
最後のお客様が「日本の森」を通過してから開始します。

なぜなら、搬入の際、扉はあけっぱなしとなるので、カワウソたちが「わーい!!」と外に出て行っては困りますし、カワウソが搬入する係員を邪魔するのは間違いありませんから(笑)。
カワウソは「俺たちも手伝うぜ!」と思っているかもしれませんが、それは遠慮してもらい、搬入前にすみやかに寝室に移動させます。

いよいよ搬入作業開始!日本の森までの道のりは遠いぞ!まずはトラックから移動容器(通称・ダイゴロー)に移動。
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また、特製のビニールたも(網)※赤線で囲んでます、に魚と水を入れすぎるとダイゴローの水がいっぱいになってしまうので、このパートを受け持つ係員は熟練の技を必要とします。
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淡水魚は酸素不足になりやすいため、酸素ボンベを使います。
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最初は魚が多いので、簡単にすくうことができるのですが、数が減ってくるとそうはいきません。
最後はトラックの水槽に係員が入って魚を捕獲します。

いざ移動!
1Fの搬入口から「日本の森」の入口7Fまでダイゴローをごろごろと転がしていきます。
アユはよく飛びはねるので移動時のダイゴローには必ずフタをします。
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10,000尾だとだいたいトラック→「日本の森」へのダイゴロー移動は12~13回ぐらいでしょうか?
先述したように、初めのうちはトラックでアユをすくいダイゴローへの移動作業が早いので、この「お運びさん」の作業をする係員は行ったりきたり、ひーひー言わねばなりません。
なんでもいいから、エレベーター、早く来てーー!!

さて、「日本の森」でアユの到着を待ち構えていた係員。
ダイゴローからアユをバケツに入れて、水槽へ移動します。
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ここからはバケツリレー!!
ダイゴロー1回分で、バケツ6~7杯を持って走ります。
いそいで水槽に入れなければ酸素が不足してしまうー!
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最後の係員は水槽にそっとアユを入れます。
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ここのパートを受け持つ係員も、最初のうちは次から次へとダイゴローがやってくるので、息をつく間もありません。
ってなわけで、アユ搬入作業にはトラック→ダイゴローに2名、ダイゴローころがしに1名、「日本の森」で3名、の計6名があたります。

通路に出て見ると、収容したアユたちはアクリルの左端に集まってました。
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今回、200尾ほどは水鳥槽に入れました。
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鳥たちはびっくり!夜遅くにごめんねー。
ミコアイサとゴイサギは「わーい!!なんかきたー!」となっていましたが。

今年も秋ごろまではアユをご覧いただけるかと思います。
アユ搬入後のカワウソたちのようすはまた後日♪


以布利センター、水槽照明更新工事

先日、水槽照明更新工事のため以布利センターに行ってきました。
今流行りのLED照明に更新です。
最近では400Wや700Wといった大きなものも登場しています。それも小型で軽量。
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左が今までの照明、右がLED。

水槽上のため、錆にくい仕様にしました。
LEDの色も少し青みがかった白色に。
23台すべてLEDに更新した後、水槽上からジンベエザメを見ると
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こんな感じです。
ジンベエザメが気にいってくれるといいなあ。

フブキの頭が・・・

最近、ワモンアザラシのフブキが新しい動きを覚えました。

まずはいつものフブキ。
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新しいフブキ。
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いつものフブキ!
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新しいフブキ!!
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お判り頂けましたでしょうか?
このように首を凹ませることで、頭を四角く変形させることが出来るようになりました。
本人は頑張っているのですが、このユーモラスな顔つきに飼育員はふきだしそうになってしまいます(笑)

これからもいろんな動き(表情)が出来るようにフブキと一緒に頑張って行こうと思います♪

大阪湾で出会った生き物たち「クラゲで季節を感じる」

大阪湾では、水面を漂うクラゲを見ると季節を感じることができます。
4月に入ってすぐ見かけたのが写真のカミクラゲとアカクラゲです。
▼カミクラゲ
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カミクラゲは大阪湾では2月頃に傘の高さが1cmほどの幼体を見かけるようになり、春には写真のような傘の高さ10cmほどの成熟した個体が現れます。
▼アカクラゲ
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一方、アカクラゲはカミクラゲより少し遅れて見られるようになり、5月には成熟した傘の直径が20cmほどの大きな個体が現れます。 
それから初夏にはミズクラゲ、真夏にはアンドンクラゲ、お盆の頃にはユウレイクラゲと続きます。

彼らの多くは生まれてしばらくは海底でイソギンチャクのような「ポリプ」という形でくらしています。
そして、それぞれの種類ごとに季節の訪れを正確に感じとり、クラゲの形に変化して私たちの前に姿を現すのです。

実は漁師さんにとってはクラゲは大敵です。
特にアカクラゲやミズクラゲは大発生する事があり、大量に網に絡みつくと、網が引き上げられなかったり破れたり、漁獲物が傷んだりとさんざんです。
これから夏に向け、漁師さんにとってはミズクラゲの動向に目が離せなくなります。
このミズクラゲについては別の機会にお話したいと思います。

第6シーズン開幕!イワトビペンギンの人工繁殖

イワトビペンギンの繁殖研究が今年もスタートしました。
2011年に開始して、早くも6シーズン目。

基礎データは蓄積し、人工授精成功まであと半歩という所まできています。
▼まずは精液採取
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▼そして、次は人工授精
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今年も全力投球で世界初を目指します!

爆睡!!ジェンツーペンギン

南極大陸水槽で発見!
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ジェンツーペンギンが寝そべって寝ています。
ん?!
何か体の形がおかしいぞ。
近づいてよく見ると
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ガラスにへばりついて寝ています。
おまけによだれまで?!
まあ実際はよだれではないんですが・・・。
よほど眠かったのでしょうね(^^)

爽快!ぴーたん

ある日、「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラ(ぴーたん)が水槽の左端でじーっとしています。
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ここはカピバラが上陸しやすいようにステップになっているのですが、なぜか、オオヨコクビガメもよくここにおさまっています。
カメの場合、ぴたっと体がおさまるフィット感がたまらないのでしょうか??

ここはお隣のピラルクたちがいる水槽からの水が流れ落ちてくる場所でもあるので、ぴーたんはそれが気持ちいいのかもしれないなーと思ったりしながら、ふと水中部を見ると...。
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確かにおしりに水が当たって気持ちいいといえば気持ちよさそうだけど、右隅にあるのは??
○んちやんかー!

1枚目もよく見たら、顔の右にでっかい○んちがありますね(笑)。

ということで、真剣に何をしていたのかというと、排便でしたー。
その後、すっきりしたぴーたんは上陸し、ちんまり座り込んでおりましたとさ。

ぴーたんが真剣な時、その真下の水中部では...。
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オオヨコクビガメ避難中。
「そこは私の場所やし、はようどいてほしいわー」という顔してる気がします。

ぴーたん、できれば陸上のトイレで排便してもらえると助かるんだけどねー。

サメっこ大集合☆

前回「サメの赤ちゃん?卵?展示中!」の続編です。

この卵のお母さんは誰?
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▼答えは!
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イヌザメでしたー。

▼こちらの縞模様があるのが、生まれたての赤ちゃんです!
この縞模様が成長するにつれて不明瞭になっていき、上の写真のようになります。
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現在、シャークワールドでは、サメの赤ちゃんたちが大集合!
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▲タテスジトラザメです。
当館では3代に渡って繁殖しています。

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▲ハナカケトラザメ、三重県の志摩マリンランドで2013年に生まれた個体を譲っていただきました。
成長すると1mくらいまでなるそうです。

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シロボシホソメテンジクザメ、今年の1月に生まれました。
親ザメは昨年海遊館にやってきたところですが、さっそく繁殖に成功!

このように水族館で生まれた「サメっこ」たちを展示中ですので、ぜひご覧くださいね。
「シャークワールド」はゴールデンウィークで終わっちゃいますよ。
お早めに!

シゲノブというアザラシ パート2

「モンタレー湾」水槽の上から撮影した写真です。

さてこの中にゴマフアザラシがいるのですが、どこにいるでしょうか???
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正解はここ!ちょっと簡単でしたね!
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昼間にたまたま見かけたのですが、春の日差しを浴びてとても気持ちよさそう。
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いいなぁ・・・・(飼育員心の声)

ラッコの不思議な寝姿

夜の「アリューシャン列島」水槽をのぞくと、水面でラッコのパタが休んでいました。
よーく見ると。。。
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▲ハーイ

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▲バンザーイ

に見えるような格好で寝ていました。
ラッコは全身に約8~10億本の毛が生えていますが、手の内側には毛がありません。
寝るときは体温が奪われないようにこのような格好で寝ています。
他にも様々なバリエーションがある寝姿にご注目ください!

サメの赤ちゃん?卵?展示中!

「日本海溝」水槽の小水槽の片隅にこんなものが。
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よーく見ると中でサメの赤ちゃんが動いていますよ!
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下にある丸いのは卵黄です。
実際に見ていただくと繋がっているのがわかると思います。

この卵は、昨年6月に生み出されたものです。
さてさて、お母さんは誰?
「はーい、私です!」
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お隣にいるナヌカザメでした。
ふ化には約1年かかるとのことなので、まだ大きくなりますよ。

さて、こちらは特別展示「シャークワールド」。
ここにも卵を展示しています。
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この卵のお母さんは誰ですか?

正解は次のブログで。


春ラボ海遊館「ねんどでサメを作ろう!」

春ラボ海遊館「サメねんど作り」にご参加頂いた皆様ありがとうございました!
ねんど作りは毎回ご好評を頂き、3回目の開催となりました。
今回は開催中の様子をご紹介します。

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準備中、やる気満々のスタッフ陣が待ち構えています。

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開催中、席が満席になり空席待ちに!

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ねんど作り真っ最中!

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完成!作品と一緒に♪

他の方々の作品も素敵な笑顔と共にご紹介♪
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いろいろなサメが誕生し、それぞれに個性があり、とても素敵でした♪


大阪湾で出会った生き物たち「天保山岸壁のウミウシ」

3月の天保山岸壁の生物調査で、5種類のウミウシの仲間が見つかりました。
これは1回の調査で見つかる最多記録です。 
その5種類とは、ヤマトウミウシ、クロコソデウミウシ、ムツイバラウミウシ、シロイバラウミウシ、ウミフクロウです。

▼ヤマトウミウシ
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▼クロコソデウミウシ
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特に、ムツイバラウミウシとシロイバラウミウシは、大きさが数ミリほどでうっかりすると見逃してしまいそうな種類です。
▼ムツイバラウミウシ
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彼らはいったい何を食べて暮らしているのでしょうか? 
ウミフクロウは、ゴカイやヨコエビ、クモヒトデなどの小動物や動物の死体を食べ、仲間同士共食いまですると言われています。
▼ウミフクロウ
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それ以外の4種類のウミウシは、カイメンやコケムシ、ホヤなどの付着動物を食べます。ちなみに、今回の調査で目立った付着動物はイタボヤの仲間でした。
▼イタボヤの仲間
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天保山岸壁には、彼らの餌となる多様な生物がすむ環境が存在しているわけですが、これから先、水温が上がるにしたがい海底付近の酸素濃度が低下し、生物にとっては過酷なシーズンが訪れます。 
小さな彼らにガンバレ!と声援を送りたい気持ちです。


枝毛???

ある朝、「パナマ湾」水槽を見ると、ずでーんと・・・

写りが悪くてごめんなさい。
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何度か撮影にチャレンジしたのですが、逃げてしまって上手くいきません。
これはジャイアントホークフィッシュ。
大きくなると50cmになるそうですが、この個体、オープン当初からいると思います。
40cmはあるのではないでしょうか?
時々、このようにずでーんと寝ているので、探してみてください。
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写真を撮ろうと通路で四苦八苦していたら、ソウシハギが寄って来ました。
写真は例によってぶれぶれなのですが、よく見ると...。
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カワハギの仲間に特徴的な、頭に背ビレの変化した棘を持っています。
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▲これはウマヅラハギの棘。

ソウシハギはカワハギやウマヅラハギのようにしっかりとしたものではなく、とても細く、頼りないです。
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にしても、上の写真のソウシハギのものは途中から二股になっているんじゃない??

次の日、また水槽の前でねばって撮った写真がこちら。
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やはり二股になっていました。

どこかにひっかけたか、なんだかで、このようになってしまったのだと思います。
当館にやってきた時はどうだったのか、担当者に聞いて見ましたが、もっと小さいサイズで来たので、その時は気づかなかったとのこと。
このソウシハギは勝手に「枝毛ちゃん」と名づけてみました。
この棘、ソウシハギはカワハギのような使い方はしていないので、「枝毛」になっていてもあまり問題はないようです。

生き物の色のふしぎ

ふあふあクラゲ館のハナガサクラゲです。
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触手の先を見ると、なんと美しいピンク!
これがお祭りなどで使う「花笠」を連想することから、この名前がついたのだとか。

私は以前、磯でこのクラゲをみつけ、このピンクに惹かれて思わず触りそうになりましたが、触手にたいへん強い毒があるので、触っちゃだめです!!

生物たちには、本当に思いがけないような色や模様があるので驚きます。
「エクアドル熱帯雨林」水槽のルリコンゴウインコの瑠璃色もきれいですよね。
そして、目のまわりの模様も複雑な模様で「よくできているなあ」としげしげ見てしまいます。
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「グレートバリアリーフ」水槽なんて、本当にいろいろな色や模様の魚、大集合ですから。
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単体でみると「派手」と思いますが、これが自然下ではまわりの景色と同化しているのですから、よくできたもんです。
動物園や水族館で生き物を見る時は、色や模様に注目して観察するのも楽しいかもしれません。

マンガンとの闘い(PartⅡ)

大阪人:ガンマンとの闘いやて、えらい物騒やな~
担当者:いや違いますって、"ガンマン"でなく"マンガン"ですよ、以前も紹介したでしょう、ちゃんと読んでくださいね。
大阪人:すんまへん、わざとでんねん。
担当者:‥‥(汗)

このようなやり取りがあったかどうかはわかりませんが、以前にも以布利センターの井戸海水からマンガンを取り除く設備を紹介しました。
海遊館日記:マンガンとの闘い
今回は違った方法で除去している設備をご紹介します。

▼マンガン除去水槽
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▼マンガンを除去するフィルター
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▼フィルター取出し後
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▼整備中
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▼フィルターを戻し完了
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方法は貯水槽にフィルターを入れておき、そこでマンガンを取り除きます。
ただし除去したマンガンでフィルターが詰まり、水槽の壁が真っ黒になるので数年に一度、メンテナンスが必要となります。
今回は二日がかりの大作業でした。

みなさまご注意

先日、お知らせしていた日本の森のオオシマザクラは、予想通り3月30日に開花を確認しました。
「開花予想 2016日本の森」
えっへん!でも、1輪だけでしたが...。
モモの木も、ぼちぼち開花が始まっています。

外ではそろそろソメイヨシノが満開。
皆様、お花見なども計画されておられることと思います。
でもでも、まだまだ夜は寒いこの時期。
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日本の森のカワウソ・ニラくんも鼻水たれてますよー。
季節の変わり目でもあります。
体の調子をくずさないようご注意くださいね。

一番よいのは睡眠を充分とることです。
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イガくん、他のコの下敷きになってまいすが、気持ちよさそう。

春本番ですね♪


イワトビペンギンの「フォークランド諸島」水槽の整備工事

先日、イワトビペンギンを展示している「フォークランド諸島」水槽の整備工事を実施しました。

お客様と生物双方の安全性向上が目的です。
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既設のアクリルパネルに「ねずみ返し状の柵」を新設しました。
今回、閉館後の作業ということでイワトビペンギンたちは一時的に予備水槽へお引越し。

工事が無事に終わり、イワトビペンギンたちは翌日朝、再び展示水槽へお引越し。
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闘争防止のため、半分に分けて運ぶ予定が、予備水槽が相当嫌だったんでしょうか・・・
ペンギン自ら台車に乗り込み、専用の移動容器がギュウギュウ詰め。

何とか闘争もなく、無事、展示水槽へリリース完了。
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今回の工事で、より安全に観察することができるようになりましたが、柵の上に乗らないで下さいね。

海の中も春♪

春の磯の生き物といえば・・・・!?
少しマニアックな質問ですね。すみません。

私が磯に行って春だなぁって感じる生き物はこちら...

マーケットプレイスのウミウシ展でもおなじみですね。
アメフラシです。
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あったかくなってくると40cmくらいの大きなアメフラシを見つけることがあります。
とってもでっかいですよ。

こう見えて貝の仲間なんです。
つんつんつつきまわすとむらさきいろの粘液を出して身をまもろうとします。

そんなアメフラシたちも年中いるわけではありません。
探しに出かけてみてはいかがでしょう。

春がやってくると気持ちが上がります♪

そこのけそこのけ!!

普段は「太平洋」水槽の底から中層付近をゆったり泳ぐイトマキエイ。
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餌は係員がジンベエザメと同じように、イサザアミを柄杓で上から与えます。
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イトマキエイたちもよくわかっていて、柄杓のところ(給餌場所)に2尾が代わる代わる接近しますから、口元にタイミングをみて餌を流し込みます。

以前飼育していたナンヨウマンタは開口幅が大きく、吸い込む力も強いので、柄杓から流れ出た餌を「ずぞぞぞ」と吸い込む感じでしたが、イトマキエイは開口幅が狭く、ホバリングしながらちょいちょいと餌を吸い込んでいくといったところでしょうか。
イトマキエイ給餌者は長い柄杓を操り、水面にすーっと餌を流していくわけで、なかなか技術が必要。
餌の量も調整しないと、イトマキエイがぶほっとむせるようにせっかく口に入った餌を吐き出すことがあります。
この吹き出した餌や、口の幅からはみだした餌を狙う、けしからん輩がおります。
動画の最後のほうで映っていましたね。

初めは「こんなところに餌があってラッキー!」と思っていたはずですが、そのうち「イトマキエイにくっついてたら餌があるよ」と学習し、はては「イトマキエイ邪魔だ、どけ!」と発展している??

そのけしからん輩は群れでいるツムブリたち。
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動きが早くて上手に写真が撮れません、ごめんなさい。
ツムブリはブリに似ていますが、ブリよりも細長く、体側に水色の縦縞が2本ある美しい魚です。
美しいけど、「イトマキエイどけ!」は困りますよ
ここはイトマキエイ給餌者の腕の見せ所?と思っています。



大阪湾で出会った生き物たち「海苔だ!ワカメだ!イイダコだ!」

とても天気のよい日に、大阪湾でお世話になっている方から声をかけてもらい、船に乗って海上に出かけました。
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その日は朝からスナメリの目撃情報が入り、運がよかったら見られるのでは!!!とわくわくしていました。

まずは、海苔の網のところへ。
シーズンももう終わりなので、今の時期の海苔は少し硬いそうですが、生でもむしゃむしゃ味見させていただきました。
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海苔網から別のところへ移動していると、ワカメを採集している船もみかけました。
ワカメももう少しするとシーズンが終わります。
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四季を海の生き物から感じられるって、自然に生きている感じがしてとても気持ちがいいものです。


そして目的のスナメリが!!!!とお伝えしたいところですが、実は今回の目的はイイダコ漁の体験だったんです。

赤貝の貝殻を用い、貝殻の間に入り込んだイイダコを獲るのです。
手のひらサイズのイイダコたちが獲れました。

残念ながらスナメリを目撃することはできませんでした。
これからのシーズン、海上も、干潟も、磯も楽しくなってきます。
どんな生き物にで会えるかなぁ~♪

「シノノメサカタザメ」ペアで展示中!

2月の半ば、いつもお世話になっている室戸岬周辺の漁師さんから「シノノメサカタザメがいるよ」と連絡をいただき見に行くと、なんと全長147cmのメス。
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12月に「太平洋」水槽に展示した個体はオスだったので、ペアで展示することになりました。
海遊館日記「シノノメサカタザメ、久々に登場です!!」

まずは予備槽で餌を食べる練習。
先日もお伝えしたようにカニが大活躍、餌付きも早く行うことができました。
そして、3月下旬に「太平洋」水槽に移動です。
係員3名で予備水槽からとりあげ、移動用容器に入れて運びます。
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この後、クレーンで1階から7階に移動し、「太平洋」水槽へ!

「太平洋」水槽では、とても落ち着いておりました。
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でも、なんかふんずけちゃったー!
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オオセ、ごめんね。

しばらくすると先住のオスが近くにやってきました。
ただ、メスのほうがひとまわりくらい大きいです。
魅惑のツーショット!
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(右がメス、左がオス)

シノノメサカタザメにこんなに会えるとは!!!
せっかくペアでいますので、オスとメスの違いを探してみてくださいね。
ヒントはお腹です。

新しい仲間「マトウダイ」

「日本海溝」水槽にマトウダイを展示しています。
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マトウダイは、体側の黒い斑が矢を射る時などの目標物である「的」に似ていることから「マトダイ」と呼ばれていた説と、顔が馬のようなので「馬頭」ダイとなったという説があるようです。
顔が長いと「馬」となるのでしょうか...。
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「瀬戸内海」水槽のウマヅラハギ
しかし、マトウダイの黒い斑はよく見ると、まわりに白っぽい縁取りがあり、ちょっとおしゃれ。
「月の輪」と呼ぶ地方もあるそうですよ。

肉食性で、なかなか餌を食べてくれず、活けイワシなどを入れると、大きな口を開けてバクッと飲み込みます。
この口、閉じている時は折りたたまれているのですが、餌を捕る際にはびょーんと伸びてくるのです。
先日、夕刻、見回りをしていた係員が、口が伸びているシーンを撮影したので、ご覧ください。
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この時は餌を食べようとしていたわけではないみたいですが、伸びてますねー。

マトウダイは魚屋さんでしか見たことがなかったので、生きているのを見られて非常にうれしいです(とてもおいしい魚なのですよ)。
みなさまもぜひご覧ください。

アカハナグマの恋の季節

最近、「パナマ湾」水槽のアカハナグマのおねえさま方が激しいです。
まずは動画をご覧ください。
(画面の揺れをご了承ください)

のしのしと私の頭を探りに来るトマトおねえさま。
これはいつもどおりです。
さんざん、頭をがしがし掘って、鼻水を垂れ流し去っていくのもいつもどおり。
でも、この後...。

自分の尾をフガフガいいながら、かきむしるのです。
なにそれ?
私の頭になにか問題でも?と言いたくなってしまいます。

そのようすを見たイチゴさん。
いつもは素知らぬふりをしているのに、トマトの横にフゴフゴいいながら寄ってきて、2頭で、フゴフゴ、ゲゲゲの大合唱。
甘噛みなんぞしているのです。(動画に音が入ってないのが残念です。)

これはいったいなに??

おそらく2頭とも発情していると思われます。
アカハナグマの繁殖期は春~夏なので、今年はもうメスたちの準備が整ったかな?
ということで、3月22日にイチゴとリンゴくんを会わせたところ...。

とてもいい感じでした。今年はうまくいくといいなあ。


シゲノブというアザラシ その1

「モンタレー湾」水槽の上から撮影した写真です。

さて、この中にゴマフアザラシがいるのですが、どこにいるでしょうか???
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正解はここ!
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この寝ているゴマフアザラシは、去年の今頃に海遊館に来た「シゲノブ」。3歳のオスです。

なぜここ!!??って感じです。
わざわざ階段の上に頭を下にして寝なくてもいいのに・・・

まあ、気持ちよさそうに寝てるのでいいかなっ(笑)
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大阪湾で出会った生き物たち「イカナゴ」

イカナゴは、毎年今頃の季節になると「くぎ煮」にするためにスーパーなどに出回ります。
しかし今年は大阪湾周辺では獲れる量が少なく、普段の3倍ほども高値で売られることがあるようです。

イカナゴの親は12月~1月頃になると播磨灘や大阪湾の淡路島側の海底の砂場で産卵します。
水温が低い年は産卵量が増え、さらに西風が強く吹くと明石海峡を通って播磨灘側で生まれた子どもが大阪湾に流されてきて豊漁になることが知られています。

今年は水温が高いため産卵量が少なく、風による効果も少なかったようです。
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3月に入り漁の様子をうかがいに出かけた大阪湾南部の漁港で撮ったのが上の写真です。
大きさが5~6cmほどのイカナゴの新仔(しんこ)と呼ばれるものです。

しかし、獲れた量は非常に少なく出荷するほどもなかったようです。
でも漁師さんは、「あかんわ~」と笑顔でした。
実際には大変なのでしょうが、自然相手の仕事ではくよくよしても仕方がないという潔さを感じました。

下の写真は大きさ15cmほどの成魚で、大きくなると30cmほどになります。
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イカナゴの面白い習性として「夏眠(かみん)」があります。
イカナゴは水温の高い夏~秋は砂に潜って動かなくなり、冬になると砂から出て餌を食べそこで繁殖します。
したがって、イカナゴには潮通しがよいきれいな砂場が必要で、近年そうした生息場所が失われてきたことでイカナゴが減少している可能性もあります。

イワトビペンギンの暮らす、活気あるフォークランド諸島

先日、「フォークランド諸島」水槽にイワトビペンギンを3羽追加展示しました。
1羽は中部地方にある動物園、残りの2羽は関東の水族園から繁殖目的にお借りしているペンギンたちです。

将来、海遊館でイワトビペンギンの展示を維持するために必要不可欠な3羽であり、繁殖の柱になってくれることを期待しています。
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実は「フォークランド諸島」水槽が完成した約3年前、イワトビペンギンの展示羽数は8羽。
国内でトップクラスになる高齢ペンギンもいたため、当時の水槽にイワトビペンギン本来の激しさや活気はありませんでした。

しかし、現在はなんと14羽!ほぼ倍!!
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ようやく、展示スペックに見合う羽数になりました!!!

現在、繁殖前の食欲旺盛な時期。
お食事タイムはものすごい活気で溢れ、餌欲しさにペンギン同士のケンカも頻繁に勃発します。
きっとイワトビペンギンの気性の荒さが伝わるはずです。

くれぐれも水槽の中に手を入れないで下さいね。

感動の再会?アシカの挨拶??

先日、離乳訓練に励み、見事魚を食べられるようになったカリフォルニアアシカのレオ。

「モンタレー湾」水槽に戻った時の光景が、少し感動的だったので紹介します!

動画の左からしずく、コア、レオ、スミレの順ですが、なにやら鼻の先を付け合ってますね。
これは、アシカの挨拶といわれている(?)行動だそうです。
見た目はちょっと面白いですが、アシカからすると感動のご対面なのかもしれませんね。

ちなみに、スミレの子どもがコアとレオですが、この親子とはしずくはまったく関係ありません(笑)

頑張れ!コア ~旅立ち~

3月14日、カリフォルニアアシカのコアが山形の加茂水族館へお婿入りしました。
アクリルガラス越しに、よくお客様と遊ぶ人懐っこい性格のコアでした。
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そんな人が大好きなコアの性格を考えて、山形県まで約12時間(車移動)の道のりは、加茂水族館のスタッフ2名と海遊館スタッフ2名の計4名が付き添いました。

移動中のコアは落ち着いており、ずっとおとなしく寝ていました。

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そして明け方に無事到着!
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すぐにプールへと入り、魚もすぐに食べてくれたので、一同一安心でした。
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これから加茂水族館で元気に暮らしてね(^^)/!!
コアを応援してくださった皆様ありがとうございました。

加茂水族館のコアをこれまらもよろしく御願いいたします。
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開花予想 2016日本の森

現在、日本の森では、先日ご紹介したハナモモがもう終わりかけですが咲いています。
以前の投稿「海遊館日記」
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ひなまつりの後ぐらいに咲くかと思ってましたが、予想より遅かったようです。

そして、サワガニの滝の近くでがサツキ(ツツジ)がもう咲いています。
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皐月というぐらいですから、こちらはちょっとフライング??

サツキの上には、「どうしても花が見たい」と願っていたユキヤナギが咲きました!
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長い枝に白い小さな花がたくさんつく姿が美しいので、咲いてよかったよかった!

さて、今年の大阪の桜開花予想日は23日とのこと。もうすぐですが、日本の森にはソメイヨシノは生えておらず、オオシマザクラがカワウソ水槽の左上に1本あります。オオシマザクラはソメイヨシノより咲く時期が遅く、花と葉はほぼ同時につきます。また、花の色も白っぽいのが特徴。
いつもカワウソの作業をしていると、はなびらがひらひら落ちてきて「あー、咲いてたんだ」と気づきます。ので・・・、今年は予想してみようと思います。
3月30日ぐらい?かな??

外れちゃったら、ごめんなさいね。

NEW 以布利センター!

高知県土佐清水市にある「海遊館 海洋生物研究所以布利センター」は、開設から19年が経ちました。研究所として、より活動を推進するため、「第一水槽」のリニューアル工事を施しました。
▼「第一水槽」外観
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▼「第一水槽」内部
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また、これまで暗くて寂しい雰囲気だった「第二水槽」の観覧通路に、以布利センターの研究活動を紹介したり、地元の小学生が描いてくれた絵画を設置して大変身。にぎやかで、明るくなりました。
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これらのリニューアル工事が完了し、3月19日にセレモニーと内覧会、そして餅撒きを行いました。

セレモニーには、日ごろからとてもお世話になっている土佐清水市の市長や区長、大敷組合長や漁協方々をお招きすることができました。
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以布利では、祝い事があると「餅まき」を行うのです。

お餅の数は、約7,000個。お菓子とぬいぐるみも準備しました。
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前日は大雨でどうなることかと心配しましたが、当日は晴天。多くの方に集まっていただき、たいへん賑やかなセレモニーとなりました。
みなさま、ありがとうございました。
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中でもジンベエザメのぬいぐるみは、子どもたちに大人気でした。
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これからも、黒潮の恵み豊かな以布利の海を調べ、研究し、ジンベエザメをはじめとするすばらしい海洋生物を飼育しながら護れるように努力していきたいと思います。

尚、以布利センターは、一般に公開していません。
地域振興を目的に、限定的な公開となっておりますのでご了承ください。


海水運搬船「かいゆう2」のリボーン!

海水運搬船「かいゆう2」の中間検査、リボーン工事(修繕工事)に立ち会ってきました。

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尾道にやってきました。

「かいゆう2」は、海遊館の生命線である海水を運ぶ船、とても大切です。自動車と同じで定期的に検査を受けないといけません。

船齢が26年!と高くなってきたので、いろいろな箇所の補修工事も行いました。

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なかなか船橋が可愛いらしい渡船で、対岸の「向島」まで渡ります。

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ドック(船の建造や修理を行うところ)では、「かいゆう2」が陸に上がっており船体の塗装剥がしが行われていました。

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エンジンもすでにバラバラに...、ピストンは何処へ~!
それにしても大人数!これが普通?ところせましと作業員の方が作業中でした。

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ピストンは工場でチェックされていました。

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船齢の割には状態が良いようです。

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そして無事に検査や工事が終わり、海遊館にもどってきました。

資格研修「アーク溶接特別教育」

以前、ブログでも紹介させて頂いたように(海遊館を守る設備チームの「資格」)、設備チームの仕事には様々な資格が必要です。
先週は「アーク溶接特別教育」の研修に行ってきました。
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なぜ、アーク溶接が必要なの?と思われるかも知れませんが、緊急時を含め対応が発生するためです。
海遊館には、そのための溶接機もあります。
よく工場とかで見かける風景ですね。バチバチ火花が飛びます(汗)

溶接の実技研修もあり、いくつになっても勉強だなぁと感じます!

天保山岸壁で新たな発見「コエダカイメン」

先日、「大阪湾海岸生物研究会」という研究者の集まりで、海遊館前の天保山岸壁で調べた生物の調査報告をしました。
2012年から2015年までに記録した生物は約130種類で、意外と多くの生物がすむ場所であることがわかりました。

見つかったものの中には、大阪湾初記録となる生き物がいます。
それは「コエダカイメン」という名前のカイメンです。(正確には、神戸市住吉川河口でも同時期に見つかっています。)

このカイメンの特徴は、名前のように小枝のような細い突起が伸びていてることです。
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しかし、正確に種類を特定するには、体の中に無数にちらばる小さな骨片を調べる必要があります。
今回、専門家に骨片を調べていただき「コエダカイメン」と確認されました。
このカイメンは、天保山岸壁や住吉川河口のような都会の閉鎖的な人工護岸を好むのかもしれませんが、日本での分布や生態はまだよく調べられておらず、詳しいことはわかりません。

汚れたイメージの強い都会の海にも、こうした新たな発見がまだまだあることをあらためて感じました。

イガイガイガイガ

「日本海溝」水槽にイガグリガニがやってきました。
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名前に「カニ」とついてますが、足は8本、ヤドカリの仲間です。
しかし、棘がいっぱい、触ると痛い!

ある朝、水槽を見ると...。
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みながおしりを向けて整列してました(笑)

写真がぼけていてごめんなさい、でも、おもしろかったので。

「ん?呼んだ?」
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こちらはコツメカワウソの「イガ」くんでした(^^)

楽しく?食べよう!コツメカワウソのお食事♪

コツメカワウソにはニジマス、ワカサギ、シシャモを与えていますが、おやつとして小さな川のエビやキャットフードを与えています。
キャットフードは、どっと床などに広げてえますが、量がそんなに多くはないので、一瞬で食べ終わってしまいます。
そこで、少しでも時間をかけて食べて欲しいと考えて、こんな容器をつくりました。

その1は、直径5cmの塩ビ管に穴をあけたもの(長さは30cm程度)。
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カワウソたちがこの容器を振ったり、ころがしたりしたらキャットフードがころりと出てくるしくみです。

まずは、ツバキとグミのところに入れてみたところ、カンカラところがして、もくろみ通りでしたが、ツバキママが独占して、グミは触らせてもらえません。
たくさんある穴からこぼれた餌を控えめに食べるグミを見て、もうひとつ容器をつくりましょうということになりました。

それがこちら。
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直径10cmほどのふたつき容器のふたに穴を開けたというたいへんシンプルなものです。

容器が2つあったら、グミにもどっちかあたるでしょう。
でもでも、よくばりツバキのことです。
2つとも独占してしまうかもしれないなあと思いつつ、渡してみると...。

案の定、ツバキが2つとも独占しました(笑)。
グミも容器に向かおうとする努力?がみられましたが、「ママのおこぼれを食べるほうが楽だしぃー」とか思っている気がしないでもありません。

ツバキの名誉のために申し添えますと、他のコツメカワウソでもだいたい気の強い個体が、新しいおもちゃなどを独占します。
ツバキだけがそうなのではありません。

その2の容器はロックでも試してみました。
ロック、どうよ、どの容器?
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なんか面倒くさいかもー(それが目的ですから。)

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でも、うめえーー!!(そりゃよかった。)

もっと楽しい容器を作成したいものです。


動画「ウニのワシャワシャ」

「北極圏ゾーン」にどんな生き物がいるのか、知っていますか?

クリオネとかワモンアザラシとかは、ぱっと出てきますよね。

実はよくよく観察すると・・・

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ウニもいます。

ある夜、閉館作業当番で見回りをしていました。
その夜のウニたち。

小さい足みたいなものがたくさん出てるぅ~

これは何か?

「管足」

といいます。

大辞林 第三版を引用しますと、
「棘皮(きょくひ)動物の体表から伸びる柔らかい細管。先端に吸盤があり、他物への吸着、移動および摂食活動をする。感覚器官や呼吸器官としても働く。」

ということです。

しかし、こんなにワシャワシャ動いて、なにしてたんやろ? 

ワモンアザラシのアラレ「ゴメンネ(謝ることもないけども...)」

ワモンアザラシのアラレです。

笑える写真が撮れたので、皆さんにご披露します!

謝っているみたいなアラレさんです。

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大阪湾で出会った生き物たち「漁師さんを待つ者たち」

先日、漁師さんにお会いするため堺市の漁港に行ったところ、まだ漁から戻っていないので港で帰りを待つことにしました。

しばらく辺りを散策していると、漁師さんを待っているのは自分だけではないことに気づきました。
それが写真の鳥たちです。
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左から「アオサギ」「カワウ」「コサギ」です。
(3種おそろいのショットが撮れたのはラッキーでした!)

彼らは漁師さんが持ち帰る売り物にならない雑魚をもらうために待っているのです。 

やがて漁師さんの船のエンジン音が遠くから聞こえると彼らはそわそわしだしました。
そして船が近づくと待ちきれずアオサギが抜け駆けし、一番のりで船の甲板に降りたち、餌にありついていました。
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漁師待ちの者たちには、野良猫も加わります。
船のエンジン音を合図にそこらじゅうから野良猫たちが集まってきます。
海の上で荒々しく働く漁師さんも、待つ者たちを思って雑魚を持ち帰る心優しい方が多いといつも感じます。


カピバラのぴーたん家、ビフォアアフター

先日、「エクアドル熱帯雨林」のカピバラ槽の改良工事についてお知らせしました。

「オジギビト」カピバラバージョン

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ん?何が変わったの?と思われるかもしれません。

この陸場の奥行きは4mぐらいあるのですが、奥は配管等があり、どうしても平面にすることができず、これまでは3段になっていました。

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この写真でいうと、青い線で囲んだ上段、緑の中段、黄色の下段で、下段から先が水場となっていました。

そして、上段左から中段や下段に行くには赤で囲んだスロープで、右からは黒で囲んだトイレに降りるようになっていたのです。
しかし、このスロープが曲者で、なるべく傾斜が急でないように考えてはいたのですが、ぴーたんも年をとってきたので、とてもすべりやすくなってきました。
そこでなんとかできないか、担当で検討し、トイレから上段に行くのはあまりストレスになっていないため、スロープをとりのぞき、代わりに段を増やそう。そして、そこに土や枯れ草などを入れようということになりました。
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上から見るとこんなふう。
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紫の段が増えました。

また、同時に展示開始時から5年たって、床がつるつるになってきていたので、ざらざらになるよう加工しました。

最初は「ん?」となっていたぴーたんですが、すぐに慣れて、1枚目の写真のように新しい段を使ってくれています。\(^ ^)/

動物たちも(係員も?)年をとってきましたので、適時、暮らしやすいような改良をしていきたいと思います。


ワークショップ「ねんどでサメを作ろう!」開催♪

春休み限定のワークショップ「ねんどでサメを作ろう!」を開催します♪

カラフルなねんどをこねこねして、自分だけのオリジナル作品を作って頂けます☆
びょ~~んとのびるねんどでサメの形を作っていくのですが、お子様だけでなく大人の方も楽しく制作されています(^^)

目の大きなサメ、リアルさを追求したサメ、おとぼけ顔のサメ・・・、
顔の表情やジンベエザメの背中の模様など、出来上がると作った方の個性が出ていて、並べて見比べてみるのも楽しいんです♪

デザインは、ジンベエザメとホホジロザメの2種類です!

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キャンディ瓶付きなので、好きなキャンディを入れてお部屋に飾って下さいね♪

くわしくはコチラ

お待ちしていま~す☆


ギャップ、大あり!海の孔雀ホウボウ

先日後紹介した「方々を歩く魚たち」の最後に出てきたホウボウ。
「瀬戸内海」水槽に展示しています。

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胸ビレの鰭条(きじょう:ヒレを支える筋のようなもの)のうち、前の3本が指のようになっていて、底を とてとて と歩いています。

ホウボウは指のような鰭条肢(きじょうし)も特徴ですが、やはり目立つのは翼のような胸ビレです。
鮮やかな青い縁取りと水玉がたいへんおしゃれですね。
クジャクのオスが求愛の時に広げる美しい羽を連想します。

でも、鮮やかなのは表(上)側のみで、裏は胸ビレの下にある腹ビレと同じように地味な色合い。
表だけでいいの???

などと思いつつ、ある朝、瀬戸内海水槽の前に座ってぼーっとながめていると、近くにやってきたホウボウとばちりと目が合いました。
すると...。
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ちょっと胸ビレを広げた!!
なんだ、なんだ!と写真を撮っていると...。
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ずんずんと胸ビレを広げてきました。
そのままカメラをかまえていたら、害はないと思ったのか「やっぱり見せてやらないよーだ」
とヒレを閉じて去ってしまいました。残念・・・。


ところで、ホウボウは浮き袋を使って鳴き声(音)を出すことでも有名です。
水槽内に水中マイクロフォンを設置し、声を録音できたので、お聞きください。

※お使いの環境によっては聞き取りにくいこともあります。

野太い声ですなー(笑)。
夜だとお客様通路で聞こえることもありますよ。耳をすませてみてくださいね。

ウリクラゲの撮影はむずかしい...

朝早くクラゲ館を訪れると、クラゲ担当者がウリクラゲの仲間の水槽をお掃除中でした。
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普段は水槽の裏側にはバックスクリーンという、黒や青の板を置いているのですが、スクリーンをはずしたほうがアクリルの汚れを見やすいのだとか。

ところで、私、写真撮影はたいへん苦手です。
特にクラゲは難しくて、撮っても撮ってもうつりこみが激しく、こんなふうになってしまうのです。
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でも、バックスクリーンがない今ならきれいに撮影できるのではないか!ってなわけで、担当に掃除をやめてもらって、ぱちり。
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裏側が見えているのは仕方ないとして、輝いているのはわかりやすいかな?

ちなみに担当が撮影したのはこちら。
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虹色に輝いてますよ。

とはいえ、やはり実物を見ていただくのがよろしいかと思います。
ウリクラゲたちは長期飼育が難しいので、お早めにどうぞ!



あくび?とかひげとか

ある朝、「日本海溝」水槽の前を通りかかると。
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あーっ、と大きな口を開けたユメカサゴが。
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そういえばユメカサゴたち、よく開口しています。
「太平洋」水槽や「グレート バリア リーフ」水槽でも大きな口を開けている魚はよく見かけますが、だいたいは周りに掃除屋さんのホンソメワケベラがいることが多いです。

でも、ここにはホンソメワケベラはいません。
なんで大口を開けているのでしょうか?あくび??それとも威嚇??
不思議だなあと思って、写真を凝視していると、ふと目に入ったのは後ろにいる魚!

あっ。口にびらびらっとした皮弁がある!!
ひげマニアとしてはよく観察しなくては!!

ということで、このイズカサゴを、別の日に写真を撮りにいきました。
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ああ、眼や口の周りに皮弁(皮膚が変化したもの)がたくさん。
なかなかステキなひげ♡
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また、ひげ?をもつ魚を見つけたらお知らせいたします。
ちなみにイズカサゴの撮影に行った際も、ユメカサゴは開口していました。

「大阪湾の魚介類を食す~メバルの巻~」

春は目の前ですが、寒い日はほんとうに寒いですね。
寒い日の波の音はとてもさびしい音のように感じます。
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さて、みなさん。大阪湾の魚、食べたことありますか?
どのようなお魚が漁獲されているか知っていますか?

阪南地区の魚屋さんを訪ねました。
その日のラインナップはこちら。
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大きなタチウオ、シタビラメの仲間のアカシタ(地方名)、ツチオコゼ。
いけすにはメイタガレイにメバル。

どのお魚もおいしいですが、しっかりと味のあるものを食べたいとリクエスト
したところ、メバルが一番いいというのでメバルを選びました。
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手際よくウロコと内臓を取ってもらいました。
お魚の扱いって難しいですが、やってもらえると、魚料理が楽に感じられますね。

メバルは眼がとっても大きな魚。

「瀬戸内海」水槽でも斜め上を向いて比較的じっとしています。
チリメンモンスターでも登場するお魚ですね。

柔らかくてほわっとした口当たりのお魚でした。(表現が乏しいので勉強が必要です...汗)

季節によって獲れるものは違います。
海の様子も変わってきます。

そろそろスナメリたちも大阪湾で目撃され始める頃です♪


☆パタのひな祭り☆

3月3日はひな祭り!女の子のお祭りですね。
女の子のお祭りということでラッコのパタにあれを用意しました!!
あれとは。。。?
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分かりましたか?
そうです。ひし餅です~

飼育員が一生懸命作りました!なかなかの出来栄えにこの笑顔!
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では早速パタに
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なんとか受け取ってくれました~
この後すぐに捨てたとか捨ててないとか。。。 
ひとまず受け取ってくれたので良しとしましょう!

パタのささやかなひな祭りでした☆

ひなまつりのネタをさがそう!

明日は、桃の節句、ひなまつりです。
何かネタはないかなーと館内をうろうろ。

「日本の森」のモモは、まだ固いつぼみでした。
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でも、屋上にある鉢植えのハナモモはもうすぐ咲くかな?
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花が咲いたら、植木鉢ごと持ち上げて、よいしょっと展示しようと思っていますが、過去に、移動中に花を落としてしまい、「日本の森」に着いた頃には花がひとつも残ってへんがな!という不幸なことを経験しているので、注意して運びたいと思います。

さて、他のネタを探して館内を進むと、「太平洋」水槽のアレらがそうですね。
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イトマキエイ、マダラトビエイです。
どこが、ひなまつり?って、ひしもちの形をしていると思いませんか?

ここにはこんな種類も・・・。
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「アクアゲート」のヒメツバメウオです。
ヒメツバメウオもひし形だー!

ひし餅の「ひし」は植物の「ヒシ(菱)」からきていて、ヒシは繁殖力が高いこと、また、ひしの実はたいへん薬効が高いことから縁起物として用いられたという説があります。
ところによって、三角形の餅である地方もあるのだとか。

あと、なんかひなまつりネタない?と魚類のみんなに聞いたら、予備水槽で恐縮ですが、これはどうでしょうか?との声。
シロザケです。
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シロザケ~白酒...。

食べるものに走ってしまう魚類チームでした。




イルカ通信3月号~新しいおもちゃ編~

"環境エンリッチメント"という言葉を聞いたことありますか?
飼育動物たちに精神的・身体的に刺激を与えることを目的として、飼育環境のなかにいろんな仕掛けをする、というものです。

イルカたちにも普段からバスケットボールを入れてみたり、ホースでおもちゃを作ってみたりとさまざまにトライはしているものの、どうしてもいつもと代わり映えのしないもので、すぐに飽きてしまいます。

そこで今回はちょっといつもと違うものを作ってみました!じゃーん!!
写真1 材料.JPG
なんじゃこら?

設置すると
写真2 誰も・・・.JPG

変なもんには近寄らない。
写真3 チラミ.JPG
といわんばかりのチラ見。

でもしばらくすると・・・

どうです、この楽しそうな感じ!?
ずーっとかわるがわる遊んでいるんです。

この様子はおもちゃがセットされていて、イルカたちが遊びたいテンションであれば、みなさんにもご覧いただけます♪


大阪湾で出会った生き物たち 「イトマキヒトデ」

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イトマキヒトデは、大阪湾で普通に見られるヒトデです。
写真のイトマキヒトデは海遊館前の岸壁で採集した個体ですが、場所によっては体表があざやかな青色で赤いまだら模様もはっきりとした個体がいます。
なぜか海遊館前の岸壁ではくすんだ色のものが多いようです。

イトマキヒトデはカニなどの甲殻類や貝類、海藻も食べますが、動物の死がいも食べます。
口のサイズよりもかなり大きなものまで食べますが、その方法は口から胃を反転させて体外に出し、エサをつつみ込んで消化吸収を行います。

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2枚目のイトマキヒトデの写真を見ると、体から白いニョロニョロしたものをたくさん出しているのがわかります。
これは皮鰓(ひさい)と呼ばれる呼吸を行うための器官です。
体表のかたい骨各(石灰質の小さな板がつながっています)の間から内部の膜が飛び出してできたもので、膜内の水圧を変化させて伸ばしたりひっこめることができるようです。
 


国内でもっともご長寿のコツメカワウソ

2月25日、当館にて全国のコツメカワウソ飼育担当者が集まる会議を開催しました。

午前中は繁殖計画についてのお話。午後からは現在の飼育状況や今後の課題などを話し合い、8園館9名が飼育技術や施設について報告しました。
20数園館のコツメ担当者が揃うとなかなか壮観でしたよ。
会議の様子は撮影ができなかったので、想像していただくとして・・・。

さて、会議でも報告したのですが、現在、国内でもっともご長寿カワウソは当館のニッキです。
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今年の8月に誕生日を迎えると、満22歳。生年月日がわかっている個体としては記録更新中です。
餌を食べる際は少し傾いたり、日によっては横になったまま食べたりはしますが、元気です。
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(右:ニッキ)
息子のオリーブは今年の8月で満17歳。オス個体では、ニッキに次いで2番目のご長寿です。
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なんと、当館でワンツーでした。

スタスタと歩き、部屋の中の はしごも どんどん上り、まだまだ元気です。

会議の次の日は、参加者のみなさんにもごらんいただきました。
といっても2頭とも知らんぷりでしたが...。
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(左)オリーブ:「父ちゃん、おれたちご長寿らしいよ」
(右)ニッキ: 「それは旨いものなんかのう?」

などと言ってるかどうかはわかりませんけど、穏やかに暮らして欲しいものです。

夜のマダコ

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夜の海遊館の「瀬戸内海」水槽での1枚。

普段は蛸壺の中にいるマダコがめずらしくアクリルガラスに張り付いていました。
生きているタコの吸盤をしっかり見たことがなかったので思わずパシャリ。。。

ところでみなさん、タコの性別は吸盤の大きさや並びで分かることを知っていますか?
実は吸盤の大きさがバラバラなのがオスで、ほぼ同じ大きさで並んでいるのがメスです。
なのでこの写真のマダコはメスですね!

マダコを含め、タコにはさらにおもしろいことが知られています。
まず、1本の足に吸盤が約200個付いています。タコの足は全部で8本なので、合計で約1600個もの吸盤を持っていることになります。
さらに吸盤は脱皮します。これは、いつもきれいに保って、張り付く能力を落とさないためです。
そして、体を動かすために必要な運動中枢をタコは各足の付け根に持っています。
なのであそこまで自由自在に足を動かしたり、足が切られても足だけ動くのです。
また、タコの墨には天敵を麻痺させる成分が入っています。だからタコ墨料理は見かけませんよね。
それに加え、ビンの中に入っている餌を自分で考え、蓋を開けて食べることが出来るほど、頭のいい動物です。
無脊椎動物(脊椎を持たない動物)では1番頭が良いと言われています。

見た目も宇宙人みたいでおもしろいですが、能力もおもしろいタコに目が離せません!
次はオスの吸盤を写真に収めようともくろむ飼育員でした(笑)

マダコがアクリルガラスに張り付くように、照明が変わる夜の海遊館では昼とはまた違った生き物の動きが見ることができます。
是非17時以降の夜の海遊館にもお越しください。

裏側シリーズ

いつもガラスにぺとりとくっついているサカサクラゲ。
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これを見ると、私たち飼育係が潜水作業の時使う吸盤、通称「タコ」を思い浮かべます。
今「タコ」が手元にないので、別の吸盤を見てみましょう。
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吸盤はガラスからはずす時には、ぽちっと突起をつまむわけですが、サカサクラゲはどうするのでしょうか?
さすがに突起はついてませんから、自分で「そいやっ」と傘を動かして、密着面に海水を入れるのでしょうかね??

あまり泳ぐことはないのですが、担当が言うには、移動することがあるそうです。
そして、ある場所にくっつこうとしたら、そこには他の個体の口腕があり、くっつきそこねて、ぽろりとなることもあるそうです。
クラゲに目はありますが、明暗を感じる感覚器のようなものですから、そこまではわからず、「あんた、後ろにおったんかいな!」といったところでしょうか?

さてさて、今日、水槽をのぞくと、1個体が後ろのガラスにくっついていたため、傘の裏側(内側?)を見ることができました。
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口腕がきれいな放射状になっていますね。

裏側を見るのも楽しいです。


ペンギンたちの新しい餌料

今日は海遊館で暮らしているペンギンたちの餌料をご紹介します。

海遊館では主にオスのカラフトシシャモを与えています。
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シシャモは大好きでモリモリ食べます。
そのほか、アジやホッケなんかも与えていますが、あまり好きではありません。
特にアジは飲み込みにくいのか、全く食べないペンギンもいます。

栄養面の強化をいうことで、同時にサプリメントを投与していますが・・・
やはり、複数の魚を与えることも重要です。
そこで安定して入手ができそうな、新しい餌料を確保しました!
それがこちら!
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なんでしょうか?
正解は・・・イカナゴです!

あとはペンギンが食べるかどうかが重要。
与えてみると・・・
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警戒することもなく、モリモリ食べます!
ホッケ程ある大きなイカナゴもすすり餅のごとく、凄いスピードで胃の中に吸い込まれていきました。

しかしその影響を受け、想定外の事態が発生!
あれほど大好きだったシシャモを嫌がるペンギンもでる始末・・・

複数の魚をバランスよく与えるのは、給餌方法の工夫等の検討をする必要があるようです。
やっぱり飼育管理は難しいな~。

寝起きー

タイトルゆるいですね(笑)
でも、内容もすごくゆるいんです!

寝ぼけ中かはわかりませんが、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽の朝の掃除していたところ、寝起きのアシカを発見!!

レオと一緒に別の場所で離乳訓練を頑張っていた"しずく"です。

無事訓練が終わったため、「モンタレー湾」水槽に戻ってきました!!(レオも「モンタレー湾」水槽に戻ってます!)

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おっ!こちらに気づいた!!

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反応が悪いので、少し接近を試みました!!

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さらに接近!!!

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さすがに気になったようです(笑)
眼の上にある一本の長い毛が可愛らしいですね。

普段は毛が濡れているため真っ黒に見えますが、陸で寝ている間に毛が乾燥してふわふわしてます。朝だからかなんだか眠そうに見えますね(笑)

最近では、大人のアシカと一緒にお食事タイムにも短い時間ですが皆様の前に出て、トレーニングに励んでいます。
今しか見られない小さなアシカの頑張る姿を見に来てください!

アクアゲートでお花見!

「アクアゲート」にいるサクラダイ。
ハナダイの仲間で、オスとメスでは模様が異なります。
▼こちらはオス。
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名前由来である「サクラ」は、オスの体側にある白い模様が桜の花びらのような形をしているからだとか。

▼こちらはメス。
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メスには桜の花びらはありませんが、背びれの真ん中に黒い斑があるのが特徴です。

そして、サクラダイは生まれた時はすべてメスで、成長するとその中の何尾かはオスに変わる「雌性先熟」という生態があります。
以前にご紹介した「太平洋」水槽のクエも雌性先熟の仲間。
また、皆さんがよくご存知のクマノミや、「瀬戸内海」水槽のクロダイは、オスからメスに変わる雄性先熟、というように魚は性転換する種が多くみられます。

ところで、「アクアゲート」のサクラダイをよく見てみると、背びれに黒い斑があるのに、体側に白い花びらがあるものがいます!!
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サクラダイは野生下では多くのメスと少数のオスで群れをつくっており、産卵期は8~11月であること、そして産卵期が終わった時期には、オスになりかけたメスという中間型の個体が出現することが東海大学の調査でわかっています。
これらの個体は解剖すると、卵巣は縮小し、精巣が発達しかけているのだとか。

かれらはこの後、りっぱなオスになることができるのでしょうか?
みなさまもアクアゲートで白い花びらをもつサクラダイを探してみてください。
これぞお花見!



規則正しいグリーンイグアナ

夕方、19時前の「エクアドル熱帯雨林」水槽、一番左側のコーナーです。
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ん?だーれもいない!
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こちらは朝、9時ごろの同じ場所。
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グリーンイグアナがちゃんといますね。

グリーンイグアナはたいへん規則正しい生活を送っています。
展示槽内のライトが8時半につくのですが、それまではここには降りてきません。
9時ごろになると降りてきて、今の時期だと、16時頃には上のお客様の見えないスペースに帰っていくのです。
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ここが落ち着くのでしょうか?

その頃の隣の隣では...。
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ぴーたん、ぐっすりお休み中でした。
みんな、よい夢を!




並んでますよ~。

閉館作業のため館内を巡回していると必ず決まって見かけることがあります。
それは何かというと・・・、
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そう、日本の森で暮らすコツメカワウソたちがこちらに気付いて整列しています。

これは、海遊館が閉館するときにカワウソたちを寝室にいれるので、それを係員が来るのを待っているんです。
ただし、あまり遅い時間にカワウソたちのところに行くと、すでに爆睡状態のときもあったりします。
並んでこちらを見ている姿はとても愛くるしいですね。

「オジギビト」カピバラバージョン

本日より2月21日(日)まで、「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラコーナーを改良工事中です。
3日間、カピバラをご覧になることができませんので、ご了承ください(水中部分は、ご覧いただけます)
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ところで、マンガ家のとり・みきさんが「街角のオジギビト」という本にいろいろなオジギビトを集めておられます。

その本によると、「オジギビト」とは、工事現場などで通行される方に注意を促したり、「ご迷惑をおかけします」とあやまっている人のことで、みなさんもあちこちで見られるかと思います。

以前、「日本の森」の工事の際はカワウソやサンショウウオにオジギビト(人ではないですが...)のモデルになってもらいました。
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カワウソの尾が犬みたいなのは気にしないでください。

今回はもちろんカピバラなので、デザイナーさんにに「かわいくして!」とお願いして、今回は3頭が工事用ヘルメットをかぶって登場!
なかなか可愛いのですが、1頭寝てますよ、困ったもんだ(笑)。

みなさま、ご迷惑をおかけしますが、海遊館のオジギビトもご覧くださいね(^^)



ポタモトリゴン(淡水エイ)、衝撃のお腹

「エクアドル熱帯雨林」水槽の中央では、淡水エイたちを展示しています。
ナイトツアーなどでお客様に紹介すると、多くの方が「川にもエイがいるの?」とびっくりされます。

日本では、時々、「川にアカエイなどが上がってきた」という話がニュースになりますが、これは海に暮らしているエイがなんらかの理由で移動してきたもの。
しかし、アマゾン川や東南アジアの大きな川には一生を川で暮らすエイがいるのです。

さて、こちらのエイはポタモトリゴン科の一種で、黒い地に白い水玉もようが映えます。
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エイを観察していると、底から急に上昇して、ガラスにペタリとくっついたのですが...。
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▼下の写真にご注目!
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えーーーっ!!
あなたのお腹は背中と同じ模様なの??

「太平洋」水槽にいるマダラエイ(手前)とマダラトビエイ(奥)をご覧ください。
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マダラエイは縁にちょっと色がありますが、大部分は白いです。
マダラトビエイも真っ白。

海に暮らすエイは、背中に色があり、腹部が白いほうが敵から見えにくくなる利点があるため、このような色合いになっているのでは?と思います。
ちなみに海に暮らしているけれど、カラスエイのお腹は真っ黒でした。
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カラスエイは写真のように仰向けになって餌を食べることがあるので、リバーシブルなのかしら??うーむ。

ポタモトリゴンは濁った川にいるため、お腹は黒一色だろうと私は想像していました。
それなのに、お腹も背中と同じ水玉模様とは、意外や意外!
どうしてなのかは、これからじっくり考えてみますね。

ってなわけで、これからはエイのお腹に注目です。

パタを探せ!!

最近よく、扉の前で飼育係員を待つパタ。
衝撃的な写真が撮れました!

目と鼻??
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ちょっと体が出てきた!?
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パタが一瞬どこにいるのか分からない・・・
頭が白いため後ろの氷の山と同化してしまったようです。

コツメカワウソ 治療終わりました!

昨年末に膀胱結石除去手術を行ったコツメカワウソ(愛称:ミミ)さん。
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こんなふうに縫っていた傷口も癒えたため、1月半ばに抜糸(針)をして、相棒のハチと再会。
再会前に、ミミが「カカカカカ」という怪しい音を発していて、
「ねえ、アレなんの音?」と担当に聞くと、なんと...歯軋りの音でした。
ハチに会えないイライラは頂点に達していたようです。
そんなわけで、再会した2頭は狂喜乱舞でした。

それから約1カ月、ミミはきちんと排尿し、お腹の傷もきれいになりました。
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ミミのことが大好きなキュレーターが待つ"ニフレル"に戻ることになりました。

もちろんハチも一緒です。

交代でツバキとグミが海遊館に帰ってきました。
お疲れ様。
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ツバキさん。なんか、いろいろやらかしたらしいね?
「知らないわよー。」
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グミはニフレル、どうだった?
「なんか上にたくさんいたよー(鳥たちのことらしい)」
それぞれ楽しんだのかな?

当館では元いた部屋に帰り、何もなかったような顔をする2頭でした。
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大阪湾でも起こっている

私はよく、海岸の様子を観察に出かけます。
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日によって違う海の様子を知りたいですし、きれいな貝殻を拾えたり、貴重な資料を探すことができるからです。


大阪湾の海岸を散策しました。冬とは思えない暖かい日で、日差しもとても気持ちよく、歩くのには最適でした。

ちょっと前にかなり風が強く吹いたときに打ちあがったのか、海岸のところどころに大量にゴミが落ちていました。
ほとんどがプラスチック製の人工物です。
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驚いたことに鳥の死骸もたくさん落ちていました。
1㎞ほどしか歩いていないのに5~6体も落ちていました。これが普通なのか、異常なのかわかりません。
それを知るための散策でもあります。

その中で衝撃的な1羽の死骸...
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お気づきでしょうか。
くちばし。
釣り糸がグルグル巻きです。

私自身、釣り糸が生き物に絡まって死ぬなんて・・・、そんなにないことやろ、なんて軽い考えを持っていましたが、それは遠い世界のことではなく、近くでも起こっていることなのだということを実感し衝撃を受けました。

スナメリの調査をしながら、いろいろと調べていると、プラスチック片を食べてしまったイルカの話や廃棄された魚網に絡まったクジラの話など、私たちが捨ててしまったものが生き物の命を脅かしている話を頻繁に目に、耳にします。

大阪湾の魅力を伝えながら、大阪湾の現実も皆さんにお知らせしたいと思っています。

大阪港の巨大生物?

海遊館前の天保山岸壁から大阪港を眺めると、その巨大生物を目にすることができます。
と言ってもそれは、コンテナ埠頭にそそり立つ巨大なクレーン群です。
見る角度によって巨大なキリンに見えませんか?
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「大阪湾で出会った生き物たち」に登場させるのはどうかと思いましたが、夕日の沈む時に見たそれは、なんだかアフリカの草原を旅するキリンの群れのように感じたのです。
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みなさんもそう想いませんか?
ここ天保山岸壁は、美しい夕日が見られるスポットとして隠れた名所となっており、多数のファンの憩いの場でもあります。
夕暮れどきの一瞬は、海と巨大なキリンたちとそれを見る人々のシルエットが一体となる出会いの瞬間でもあります。
 


ワモンアザラシのお引越し

少し前の話ですが、目の手術のためバックヤードに移動していた、ワモンアザラシの「ユキ」をバックヤードの別の部屋にお引越しすることになりました。

【手術を行ったときのブログはこちら

「ユキ」は手術後の経過を見る為、しばらく水に入る事が出来なかったのですが、獣医さんの診察で経過が良好だったので、プールつきの新しいバックヤードに引越しすることになったのです。

それではさっそく引越しです。
まずは移動用のカゴに入ってもらいます。
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それではカゴごと台車に乗ってお引越し開始です!
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移動中、どこに連れて行かれるのか心配そうな雰囲気がカゴの隙間から伝わってきました。
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無事に到着!お引越し完了です!
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このバックヤード、ワモンアザラシ専用に作たものですが、今まで一度もアザラシが入る機会が無く、ユキが始めての入居者です。
はたしてここが気に入って落ち着いてくれるのでしょうか?
結局その日は飼育係員が泊り込みで観察をすることに。

明るい時間帯は、壁に鼻を押し付けたり、陸に上がってみたり、
水槽に潜ってみたりと落ち着かず、やや緊張している様子でした。
人が近くにいると余計に緊張してしまうかも?と思い、一旦部屋を出て様子を見ることに。

しばらくして夜中に様子を見に行くと・・・
なんと!そこにはすっかり落ち着いて、水槽の底に座ってくつろぐユキの姿が☆
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これなら安心ですね♪
この調子なら北極圏水槽に戻れる日も近そうです(^^)

顔を見てね♪ サドルドイールパウトとショートホーンスカルピン

北極圏の魚たちを朝から撮影!

▼これはサドルドイールパウト。ゲンゲの仲間です。
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イールは「うなぎ」、パウトは「大きい頭をもつ魚」という意なので、「うなぎのような、頭の大きな魚」ってことでしょうか。
当館のイールパウトは全長が20cmほどですが、大きくなると40cmくらいになるのだとか。
2年前、北極の海からやってきた時は10cmくらいだったので、ちょっと成長したかな?

体側にしわがたくさんありますが、年をとってるわけではありません。
鱗が少ないため、体を曲げたら、しわが目立つのです。
ウナギなどとはまた違った手触りなんだそうです。
しかし、「ふふんっ♪」という顔が不敵ですね!

▼こちらはショートホーンスカルピン、カジカの仲間です。
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日本でも東北より北の海に、カジカの仲間が暮らしていますが、食用とされ、たいへんおいしいらしいです。
写真中央の個体と左の個体では、角度が異なるためか、左のは海獣「ピグモン」に似ているような?
いずれにしても愛嬌のある顔をしています。

北極圏コーナーでは、ワモンアザラシがぱっと目に入るため、そちらに気をとられがちではありますが、魚たちの顔にもぜひ注目願います!!






後光が差すアザラシ

夜、遅番作業の館内循環をしているとワモンアザラシが泳いでいました。
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アラレです。

変な顔に見えますが、アザラシは泳ぐときに耳の穴を塞ぐために、首を引っ込めるので、このような顔になるのです。
ちなみに首の後ろにあるくぼみが、耳があるところですね。

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アラレは日中陸場にいることが多いのですが、夜になるとよく泳いでます。
ちょうど上に光が見えたので、アザラシと位置が被る様に移動してみると・・・

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神々しい!!!
祈れば良いことあるかもしれないですね(願いが届くかはわかりません)!

生き物たちにバレンタイン♡

2月11日、13~14日には、生き物たちに"バレンタイン"のプレゼントを行います。

ラッコにはハート型の氷、コツメカワウソ、アカハナグマ、カピバラにはハート型の餌をプレゼントするのです♪
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ハートの餌は飼育係員の手作りです。アカハナグマには、リンゴをハートの型ぬきでくりぬいて作っています。
そして、コツメカワウソのハートの作り方はこちらです。

カピバラは以前、カボチャでハートをつくっていましたが、硬いカボチャを細工するのは難しい!
それなのにこのハートのカボチャはカピバラに人気がないという悲しい事実...。

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なので、キャベツ1枚をはさみで切ってハート型にしたり、リンゴをハートの型でぬくという方法に変更しました。
ハートに見えるかな???

コツメカワウソやアカハナグマは一瞬で終わってしまいますが、係員の愛をごらんくださいね(^^)



コツメカワウソのお宅拝見

ドンゴロス(麻)袋に入って寝るコツメカワウソたち。
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この50×70cmくらいの袋の中に多い時では8頭が入って寝るのを見たことがありますが、さてさて、中はどうなっているのか興味ありませんか?

ってなわけで、寝静まったコウメとクリのお部屋に入りまーす。
床にはもっこりしたドンゴロス。
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はーい、ちょっとめくりますよー。
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ちょっとぼけてますが、コウメが「なによー?」とこっちを見ました。
「ねえねえ、なんか来たわよ、あなたー」とコウメがクリに告げたようですが、クリは眠すぎてそれどころではないもよう(白目や...)。
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しばらくするとコウメも寝ようとしましたが、今度はクリが目覚めて、コウメにチュッ!
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そして、2頭とも眠いのには勝てず、お邪魔虫がいるにも関わらず寝てしまいましたとさ。
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このようにコツメカワウソは袋の外側や内側で体をふき、乾いたら、ぎゅーっとくっついて寝ているのです。
カワウソ好きな人ならば、この中に入って寝たいー!と思うかもしれませんが、そんなことしたら間違いなく咬まれます。
この2頭は小さい頃から私が人工保育したので許してくれたようです。
ありがとう!

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クリが出てきて、「いったいなんだったのさ?」とこっちを見ました、ごめんよー。

バックヤードだと今の時期なら16時頃にドンゴロスを入れるのですが、次の朝までに2~3回はもぞもぞ袋から出てきて、水を飲んだり、排泄します。
以前、夜間に観察をしていたら、あちらこちらで排泄をする「ぷぅー」(おなら)、「じゃーっ」(排尿)、「ぶりぶり」(排便)という音が聞こえてきて、
笑いをかみころしたのを思い出しました。

では、おやすみなさい。

大阪湾で出会った生き物たち 「イヌノシタ」

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このユニークな顔をした魚は「イヌノシタ」です。
大阪湾の底曳き網でとれたものです。
動物の舌にそっくりで、同じ大阪湾でとれるアカシタビラメやクロウシノシタなどと合わせて舌平目(したびらめ)と総称されます。

イヌノシタの眼が並んでいるのがよくわかります。そしてこの写真は、背中と言いたいところですが、「体の左側」を写しています。

舌平目の仲間は、小さい頃に右側にあった眼が口の上の隙間を通って左側に移動するという離れ業を行います。
そして、「体の左側」を上に、「体の右側」を下にして、海底に横たわるようになるのです。

おもしろい事に、口は、海底と接する「体の右側」の下方に向けて開くようになっており、砂に潜ったゴカイなどを吸い込むように食べます。
写真のイヌノシタの上部に少し写っている穴のようにみえるのがその口です。

彼らの祖先は普通の魚のように眼が両側にあり、水中を泳いでいたと考えられています。
なぜ、水底に横たわるようになったのでしょうか?
確かに底には身を隠し易く、餌も豊富そうです。

このようなユニークな顔に進化するだけのメリットはあるのでしょうね。

ろ過槽の体調管理、これって漢方薬?

何やら、ぼやきが聞こえてきます。

ろ過槽 :「最近、腹の調子が悪うてな」
担当者 :「いったいどうしたんや」
ろ過槽 :「なかなか水がきれいになれへんのや・・・」

※ろ過槽は、水槽の水を綺麗にして、水質を保つ装置です。人間でも腸内細菌が大切なように、ろ過槽にも細菌が棲んでいて、いろいろな物質を分解してくれます。しかし、水質、水温の変化や砂の洗浄具合などで、調子が悪くなったりすることがあります。

担当者 :「これ飲んでみたらどうや」
ろ過槽 :「なんやこれ、漢方薬か?」
1漢方薬?.JPG
担当者 :「まぁ、そんなモンや、活性炭ゆうてな、天然原料でできてんねん、飲んでみ、よう効くで」
ろ過槽 :「そらありがたい、試してみまっさ」

ここで、活性炭についてお話をしましょう。
原料はヤシノミの殻です。これを特別な処理をして炭状にしたものが活性炭です。
表面には目に見えない細かい孔が開いており、ここで汚れを取ることができます。
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▲活性炭は洗浄してから使います

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▲袋詰して

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▲ろ過槽へ投入

徐々にではありますが、効果がでています。ろ過槽の体調も元に戻ってくれることでしょう。



オウサマペンギンの雛、成長記録

「南極大陸」水槽で暮らすオウサマペンギンは生後125日を越えました。
現在の体重は約11㎏、もう親鳥と同じ大きさです。
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嘴もずいぶん長くなりましたねー。

オウサマペンギンの子育ては約8-12ヶ月。
とは言うものの、実は今から骨格が大きく成長することはなりません。
今からは大人の羽に抜け替わる準備として、皮下脂肪をたっぷり蓄える時期に入ります。

これまでに、当館での生育した雛のデータと比較すると・・・
今回の雛は14-15㎏まで太った後、羽が抜け変わると思われます。

また、前回の海遊館日記で報告したお尻の羽とは別の部分に、もう一箇所大人の羽が生えてきました。
それは翼(フリッパー)の先端
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このようにお尻、翼(フリッパー)の順に少しづつ抜け替わるんですね。

さて次はどこの部分が抜け替わるんでしょうか?

オニさんのパンツ

今日は節分ですね。
太平洋水槽では1月末から今日まで、「オニさんダイバー」が登場していました。
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さて、休み時間にバックヤードを歩いていると、これは!!
オニさんのパンツ発見です。
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さすがにトラの毛皮ではできていませんが、トラ模様です。
オニさんはどうやらシャワー中のようですね。

豆まきでは「鬼は外 福は内」と追い払われる鬼ですが、
海遊館のオニさんは、アクリルパネルや底砂をお掃除してくれる働き者です。

また、来年もよろしくね、オニさん(^-^)ノ゙♪

イルカ通信1月号 ~耳にささる、ミュー編~

海遊館のカマイルカたち、日々トレーニングに励んでおります。

今は「ランディング」といって、健康診断や体重測定を行えるようにと陸上部分に上がるトレーニングに励んでいるところです。

今回はその時の、あるエピソードをイラストでご紹介。

頭の細長い、ミュー。
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いつもは手を向けて「上がっておいで」と呼びます。
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いつと違うことをしてみようと思い、遠くから「ほっぺにキス」の合図を出してみました。
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すると
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勢いよく上がってきたミューのあごの先端は、私の耳に見事に刺さりました。

勢いよく上がってきたのはとってもいいことですが、少し痛かったので、今後は様子をみて
トライすることにします。。。

誰のでしょう?!

このフカフカしっぽの持ち主は誰でしょう?
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ヒント1
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ヒント2
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ヒント3
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正解はラッコのパタでした~♪
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ラッコのしっぽ。かわくとふあふあなのですね。

大阪湾で出会った生き物たち 「特別な触手を持つイソギンチャク」

海遊館前の岸壁には数種類のイソギンチャクの仲間が見られます。
ある時、とれたイソギンチャクを水槽に移して写真を撮っていると、
そのイソギンチャクの触手(しょくしゅ)の間から、他とは明らかに違う、太く長い触手が伸びてきました。

▼触手を出し始めた様子
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▼触手が伸びたところ

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この触手はキャッチ触手と呼ばれ、特定のグループのみが持ちます。
普通の触手には毒を含んだ刺胞という武器がたくさんついていて、餌となる生き物を麻痺させたり、敵を撃退します。

ところがこのキャッチ触手の刺胞は、自分と同じ仲間に対しての攻撃に使われるそうです。
ただし自分の体が分裂して生まれたクローンに対しては攻撃しないとか。
イソギンチャクは仲間同士でもなわばり争いを繰り広げているのですね。
ちなみに、なぜ水槽に移しただけでキャッチ触手を伸ばしたのかは不明です。

大阪湾で出会った生き物たち「イッカククモガニ」

イッカククモガニはクモガニ科のカニで、眼と眼の間に1本のトゲがあることからこの名前が付けられました。
もともと日本には分布していなかったカニで、アメリカの太平洋沿岸やコロンビア沿岸が原産地です。
1970年代に東京湾や伊勢湾・大阪湾などで発見され始めました。
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イッカククモガニは海遊館前の岸壁では夏の一時期を除いてほぼ1年中見られます。水底にヘドロがたまっているようなところでも平気でくらせる水の汚れに強いカニですが、夏場の水質悪化には耐えられないようです。

体全体に藻やゴミなどをつけていることが多いので、動きだすまでゴミのかたまりにしか見えないこともあります。

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なぞのアシカミッチ その5 「せまりくるミッチ」

おもしろい動きをたくさん持っているカリフォルニアアシカのミッチ。

カメラを地面に置いて撮影してみました。

前あしの小刻みさがまた、おもしろい。

大阪湾で出会った生き物たち「海苔を育てる」

大阪湾で海苔が作られていることをご存知の方は、それほど多くないのではないでしょうか。
そもそも、私は海苔というものが海藻の一種で、冬の時期にしか採れないということを最近まで知りませんでした。

実際のところ、大阪湾で海苔を育てているのは、阪南地区にある3軒の漁師さんたちです。
スナメリの聞き取り調査で立ち寄った際に、海苔網の近くまで連れて行って頂きました。

海面のところどころにブイが浮いていますね。
港から500mほど沖合いに出たところです。海の上は気持ちいいです!
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おいしい海苔を育てるためにはメンテナンスは欠かせません。
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今年はなかなか気温が下がらなかった影響で水温も下がらず、海苔があまり育ってくれていないそうです。

ようやく冬らしい気候になってきたので、海水温も下がるはず!

おにぎりを握ったら大阪湾で育った海苔を巻きたいなぁ。

休館日のメンテナンス(その3)

1月12日をもちまして、海遊館開業25周年を記念した「シャークゲート」を終了しました。

サメに囲まれ、サメの海を体感できるトンネル型水槽として、昨年3月21日からスタ―トし、「小さいお子さんが怖がって、通れない」「うわっ、サメかっこえ~」など、様々な感想をいただきました。これからも、海の生き物と環境を体験していただけるよう、トンネル型水槽の特徴を活かした展示に挑戦したいと思っています。

さて、1月13日、14日の両日は休館日で、「シャークゲート」から元の「アクアゲート」に戻す作業を行いました。

▼初日にサメたちを移動して、空っぽの「アクアゲート」水槽。
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▼普段は、水面を波立たせている扇風機が止まっているので、バックヤードの様子がよく見えます。

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その頃、予備水槽では飼育係員が集まって、何やら作業中です。
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しばらくして見に行くと、鮮やかな魚たちが泳いでいました。

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▲アカネハナゴイ

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▲イトヒキテンジクダイ

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▲サクラダイ

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▲スミレナガハナダイ

さあ!「魚のとおりぬけ・アクアゲート」を通って、環太平洋の海の旅へ!

大阪湾で出会った生き物たち「アミメハギ」

本種はフグ目カワハギ科に含まれ、日本沿岸の温帯域に普通に見られます。
特に岩礁の藻場や内湾のアマモ場でよく見かけます。
最大でも 8cmほどの小型種です。
大阪湾でも普通に見られますが、海遊館前のコンクリート護岸で見つかる個体はいつも4cmぐらいまでの小さな個体です。
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同じ大阪湾でもアマモ場で見た個体は体色がアマモの色そっくりの緑色でした。
どうやらまわりの環境によって体色が変わるようです。

クリクリ動く眼やおちょぼ口が非常に可愛いい人気者ですが、水槽で飼育する場合には注意が必要です。
他の同居人?の餌をつついて横取りしてしまうやんちゃぶりで飼育係泣かせの一面があるのです。
そういえばアミメハギの学名Rudarius ercodes にあるRudariusには「野蛮な性質」という意味があるそうです。

ある朝のホラー(その2)

「モンタレー湾」の底の部分。
なにかいつもとちがう。
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ん?
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またか
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最近よく底におりますなぁ
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カリフォルニアアシカのルークでした☆

(いつもはかっこいいルークのホラー顔はコチラ

大阪湾で出会った生き物たち「アイゴ」

アイゴは、亜熱帯~熱帯性の魚ですが、日本沿岸の温帯域にも分布を広げています。特に近年は温暖化の影響で分布が北上している可能性や海藻を好んで食べることから海藻を食い荒らし藻場を衰退させる食害も指摘されています。
大阪湾では、湾口に近い南部に設置された定置網で初夏から晩秋に漁獲されます。湾奥の人工護岸で見ることは稀ですが、2012年から2~3ヶ月に一度行っている海遊館前の岸壁調査では昨年の10月、初めて大きさ4cmほどのアイゴの稚魚が見つかりました。

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このところ大阪湾でも水温が平年より高めに推移している影響かもしれません。大阪湾の漁師さんが「海がおかしい・・・」と言っていたのが思い出されました。

ハタさんたちは、映るの大好き?

現在、「太平洋」水槽の底に、高感度の水中カメラをテスト設置していて、その映像を映すモニターが計3ヶ所にあります。

①海遊館の8階にある飼育係員のスタッフルーム

海遊館の8階スタッフルームの近くのトイレ前

③海遊館の1階にある飼育係員室

▼こちらは8階のスタッフルームの様子です。
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①と③の設置場所は理解できるとして、なぜ②がトイレの前にあるかというと、近くにコンセントがあり設置スペースがあったから・・・。また、バックヤードツアーの時に、お客様に紹介できたらなぁと思っています。

モニターには、必ずと言ってよいほど、ハタの仲間が映っています。
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▲このぽってりしたお腹。
これはカスリハタだな!?
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この口は・・・。誰かなぁ

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体の一部がチラリと映っているのです。まるで部分当てクイズのようですね。

ハタの種類が入れ替わるのはなぜでしょう。映るのが好きなのでしょうか?

実物を観察するのが一番ですが、モニターの前を通るたびに魚たちの様子を見られるのは便利です!

平凡な毎日に '刺激' を!

皆さんは、毎日が平凡すぎるとちょっとした '刺激' がほしくなりますよね?
人以外の生き物も同じで、'刺激' がなさ過ぎると何も考えず、心も体もなまってしまいます。

特に水族館の水槽の中は、本来棲んでいる環境に比べると変化が多くありません。
自然の環境では雨や風などの天気、他の生き物たちなど日々必ずといっていいほど変化があります。

そこで、私たち飼育員は「生き物にいつもと違った '刺激' を与える工夫」が必要です。

ということで、今回はダイヤ(アザラシ)を対象にこんなことをやってみました。

おもちゃを作ってみたのですが、思ったよりも遊んでくれなかったです・・・。ただ、少し「なんだろう?」と考えてくれたようです。

ちなみに、この動画を取っている最中に、レオとしずく(共にアシカ)の鳴き声が聞こえたので振り向いてみたら、後ろでじーっとダイヤの様子を眺めていました(手前がレオ、奥がしずくです)。

混ざりたいのでしょうか?それとも、気になるのでしょうか?
さらにその後ろを見てみると・・・・

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飼育係員2人が柵越しに、遊んでいる様子を眺めていました。
まるで捕まった囚人のようです(笑)きっと、遊んでくれるのかどうかが気になったのでしょうね。

この遊びは、ダイヤ(アザラシ)だけではなく、その周りにいるレオやしずく、さらには柵越しの飼育員2人に良い刺激を与えることができたのではないでしょうか!

まだまだこれからも、生き物が活き活きと暮らせるような工夫していきたいと思います!

新しい仲間、イワトビペンギンがやって来ました!

海遊館に新しいイワトビペンギンが搬入されました。

イワトビペンギンは国内での飼育羽数が減少傾向にあるため、繁殖による個体数の増加が重要です。日本の動物園、水族館が協力し合い、安定した繁殖に取り組み、「種の保存」に努めています。

今回、搬入したイワトビペンギンは4才(オス)です。
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暑さに弱いイワトビペンギンの輸送です。冬なのに、車内は冷房ON!
さらに状況に合わせて、窓を全開!
車内を8-10℃でキープし、約4時間の輸送を経て、海遊館に到着しました。
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予備水槽で検疫検査を行った後、「フォークランド諸島」水槽に移動する計画です。

元気に仲間入りしてね!

休館日のメンテナンス(その2)

1月13日、14日の両日は休館日でした。
この日を利用して、「南極大陸」水槽の配水管の手入れを行いました。

というのもここ数ヶ月、配水管が詰り気味で清掃するときに不具合が生じていたのです。

▼こちらが排水口。
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排水口の奥に置いた赤色の装置で詰まりを除去します。
オウサマペンギンたちが見守る中、バネのようなものを配水管に入れていきます。
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15mくらい入れてから引き抜くと、先にはペンギンの羽が...

どうやら、換羽の時の羽が詰まっていたようです。
その後、水を流してして確認します。
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詰まりは無事に解消されました。よかったです!

休館日のメンテナンス (その1)

1月13日、14日の両日は休館日でした。
休館日には普段できない作業を行います。

まず、「日本の森」の植栽メンテナンス。
夏場は早朝に行っていましたが、冬は新しい樹を植えたり、肥料を与えたりするので、1日かけて実施しました。
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職人さんは高所作業ですが、ひょいひょい高いところに登られるので、すごいです!

ふと見ると、梅がもう咲いている!!
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こちらはヤブツバキ。
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雑草に覆われていたので、咲いているのに気づいていませんでした。

こちらはモモの木。
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昨年の4月に「花見~!」でも書いていたように、老齢なので支えをつけてもらっています。
木の肌を見ると、穴もあいていて、「もうだめですか?」と職人さんに聞いた私の顔が悲愴だったからでしょうか?
「まだ、先のほうは生きてるよ、大丈夫」と言っていただきました。

さて、同じ頃、植栽コーナーの下にあるカワウソ水槽では?
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カワウソは前日にバックヤードに移動し、水を抜いて大掃除です。
2年ぶりの大掃除だったので、水槽が明るくなりました。
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水をぬいたところにカワウソを放したらどうなるのかしら?とちょっと思ったりしました。
これはこれでおもしろいかもねー(笑)。

植栽メンテナンスは13日に、カワウソ水槽大掃除は14日に終了、無事カワウソたちもお部屋に戻りました。
みなさん、おつかれさまでしたー。


なぞのアシカミッチ その4 「にっ」


「ニッ」
という合図で 
「ニッ」
と笑ったような顔をする練習中です。

実はニフレルにミッチとそっくりな笑い方をする係員(キュレーター)がいるんです。
見つけたら、「ミッチ」と声をかけてみてね(笑)

なぞのアシカ ミッチ その3 「恥ずかしがるポーズ」

カリフォルニアアシカのミッチ、恥ずかしがるポーズしながらの上目遣い。

ちょっと下がったところから

ミッチはおもしろい動きをよく見せてくれるんです♪


なぞのアシカミッチ その2 「ほふくぜんしん」

カリフォルニアアシカのミッチ、こんなことも出来ます。
前肢のパタパタがかわいいね!


なぞのアシカミッチ その1 「2種類の声」

バックヤードで暮らすカリフォルニアアシカのミッチ。
おもしろいやつなんです。

せっかくなのでという事でご紹介!

今回はミッチの声。
2種類の声を器用に使いわけます♪
2つ目の声は爆音かも・・・

ミミちゃんのお昼寝

カワウソのミミは膀胱に結石が詰まっていたので、年末に結石を取り除く手術をしました。
結石はこんな感じでした。

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傷口はしっかり獣医さんに止めてもらいましたが、
やっぱり痛そう・・・(>_<)

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手術後から傷口がある程度閉じるまでは、相方のハチと離れてゲージで過ごさなくてはいけません。
離れたハチとミミがよく鳴き交わしているのを見ると2頭ともやはり寂しいようです。

↓ハチはミミを探しています。



一方、お昼の餌を食べた後のミミはというと・・・

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両手をほうり上げて、スヤ~~~♪
気持ち良さそうにお昼寝しています。
元気になった証拠ですね!!

そしてそして!
見てくださいこの二重アゴ!!!

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むっちりぽよぽよのミミも可愛いですが、ご覧のとおり、お肉が付いてきたため、
最近は少し餌を減らしてダイエット中です(笑)

美しいプロポーションのためだ!ミミ、ファイトー!!

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シノノメサカタザメ、久々に登場です!!

「太平洋」水槽を観察していると、目の前を何かが通過しました。

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▲模様はジンベエザメのよう。でも、頭が大きい...。


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これはシノノメサカタザメ。
久々の登場です。

名前に「サメ」とついていますが、鰓(エラ)が体の横にはありません。よって、シノノメサカタザメはエイの仲間です。

エイといえば、このような形を思い浮かべますが、シノノメサカタザメはちょうどサメとエイの中間と言ったところでしょうか?

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▼同じように名前に「サメ」が入っているけど、実はエイの仲間というのは、同じ「太平洋」水槽にジャイアントシャベルノーズレイがいます。

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さて、シノノメサカタザメ(この個体はオスです)の大好物はカニ!!

ラッコに与えているカニを分けてもらっています。
ラッコのパタは、カニの足を好むので、胴の部分をもらいました。

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シノノメサカタザメには、ダイバーが直接手渡しで給餌をするので、お掃除中のするダイバーが気になるようです。

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残念、そのダイバーはカニを持ってないよ。

給餌は午後からやっていますので、ダイバーとシノノメサカタザメの関係にご注目ください。

すいすいす~~~い♪

先日もご紹介しました、「エクアドル熱帯雨林」のカピバラのぴーたん。
今日も水槽の浅瀬でチャプチャプ気持ちよさそうです。
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ハッッ・・・!!!
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目が合いました(^^)♪

ぴーたんが座っている場所は、オオヨコクビガメのお気に入りの場所でした。
オオヨコさんはぴーたんに追いやられてしまったようですね。
なんともやんちゃな、ぴーたんです(笑)

その後はのっそり水に入り、まったり泳いでいたかと思えば・・・
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「どけどけ~どけどけ~!!」
と、水槽内の魚たちを蹴散らしながら、楽しそうにスイスイスイミングしていました♪

けっこう速いでしょ?


あんな所にもアザラシが?!

「モンタレー湾」水槽のゴマフアザラシたち。
普段、寝ている場所は、中央水際の陸場です。

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んっ!
よく見ると、一段上の陸場にもアザラシが?!

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こんなとこまで登って寝るなんて!

ちなみに上の陸場で寝ているのは「ショウ」という愛称のアザラシで、時々、このように上の陸場で寝ているのを目撃することがあります。

お願いだから、降りるときに勢いあまって落ちないでね。
まあ、登れるなら降りれるか?!

魚のお掃除屋さん

「太平洋」水槽の片隅で、ハタのみなさんが行列中。
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何の行列かというと、魚のお掃除屋さん「ホンソメワケベラ」の待ち列なのです。

「お客さーん、エラの中もきれいにしましょうね」と手の届かないところまで掃除してくれるものだから人気が高い!
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所変わって「グレート バリア リーフ」水槽でもホンソメワケベラは大活躍です。
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ただ、前にも書いたかもしれませんが、ホンソメワケベラは自分が餌を食べたいからクリーニング行動をしています。
それが証拠に、より魅力的な魚が近づいて来たら、今掃除している魚を放り出してそっちに行っちゃいます。

さて、こちらは「グレート バリア リーフ」水槽のエポーレットシャーク。

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朝になって、サンゴの隙間の隠れ家から出てきました。すると、上からツノダシが接近しています。

でも、次の瞬間にはこのように...。
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▲ツノダシが、エポーレットシャークの鰓をつんつん。

実はツノダシもホンソメワケベラと同じようにクリーニング行動をとることがあります。
細長く尖った口は、ホンソメワケベラよりも細かい掃除ができそう!

掃除屋さんの活躍をぜひ見つけてみてくださいね。


地上12mの世界

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▲以布利センター第二水槽の屋根の上です。 地上12m!最高の眺めで土佐湾が一望できます。

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上から下を覗くと、足がすくんでしまいます。ダメ人はダメでしょうね。
もちろん、屋根の上なので手すりなどありません。
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この屋根には、ジンベエザメなどの搬出入の際に使用する可動屋根が付いていて、開けるときは作業員が屋根に登ってクレーンで吊り上げます。
両側が断崖絶壁の屋根の上を歩きます。スキーのジャンプ台で作業しているようなものなので、万が一落ちたら大変です!
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ということで、作業する範囲に安全ロープを渡しました。
ロープがあるとないとでは安心度が違います。
これで以布利港からのオーシャンビューを満喫?安全に作業ができます。


棘のある「ふく」

「パナマ湾」水槽の底にイシガキフグが泳いでいました。
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下関や北九州地方では、フグのことを縁起をかついで「福」につながる「ふく」と呼ぶそうです。
お正月らしくていいよね、「ふく」ですもの。
正面から見ると。
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なんか、どろぼう顔じゃない(笑)?

上から見ると。
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ちょっとこわいー!

イシガキフグってこんな顔だったかな?と図鑑を確認してみると、ちょっと情けない系の顔ですね。

同じように棘があり、近い仲間のハリセンボンだと?
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クック海峡のポーキュパインフィッシュはこんな顔。
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イシガキフグは目のところに走る黒いラインがおどろおどろしい雰囲気をかもし出しているのでしょうか?

棘のある「ふく」たち、顔に注目です!

元旦を知っているラッコ 

お正月の3日間、ラッコのパタに"鏡餅氷"と"伊勢エビ"をおやつの時間に渡しました。

元旦には、ごはんの時間の前から上陸して待っていて、解説などの準備をしている最中もチラチラとこちらを覗いていました。
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これは確実に待っている・・・。そう、あれを!!


ジャーン!!!!

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しかし、もしここで、先に"伊勢エビ"を渡してしまうと、夢中になってしまうため、まずはじめは"鏡餅氷"から渡しました。

しっかり受け取ってくれましたが、やや大きかったようで、すぐにポーイッと捨てられてしまいました...。
そしてパタのお待ちかね、伊勢えびを渡すときがやってきました!

それはそれは美味しそうに食べてくれました。

今年もパタと海遊館をよろしくお願いいたします。

冬ラボ海遊館、開催しました

冬ラボ海遊館「とうもろこしの粉でできたスポンジを使って生き物つくり体験」を開催しました。
丸いスポンジを水に湿らせて、くっつけるだけ。ジンベエザメやカメ、カニなどを作ります。

▼スタッフが細かく指導します(^^)
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ジンベエザメ
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ジンベエザメ
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小さなお子様も真剣そのもの!!
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次回の開催は、平成28年1月10日(日)、11日(祝・月)です。
どなたでもご参加いただけますので、ぜひご参加ください!!
http://www.kaiyukan.com/2015-2016winter/ ←くわしくはこちら

コバンザメを探そう

みなさんは、コバンザメにどんなイメージをお持ちでしょうか?

ジンベエザメなど大きな魚にくっつくメージがあるのではないでしょうか。

海遊館の「クック海峡」水槽では、こんなところを泳いでいました。
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まさかのアカウミガメの下を泳いでいるのです。時にはお腹にくっつく時もあります。
アカウミガメは迷惑そうにしていますが、お構いなしです(笑)

しかし、アカウミガメは水槽の底でじっとしている時があります。
そんな時、コバンザメはというと。。。
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壁にくっついていました!
とにかくくっついておきたいコバンザメでした。
たまにアクリルガラスにもくっついている時があります。

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是非、「クック海峡」水槽のコバンザメのコバンを観察してみてください。

ガラスにくっついている時は、コバン(吸盤)の形を詳しく見ることができますよ。

ペットボトルの中から覗いてみよう♪<コツメカワウソのおやつタイム>

カワウソたちの予備室では、ペットボトルが天井からぶら下がっていることがあります。
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(ペットボトルにしがみついているのは、ロックです)

このペットボトルは底に穴が開いており、中にペレットを入れて使います。

渡された餌を食べるだけでは楽しくないだろうと思い、おやつタイムにはこのような工夫をしています。
カワウソたちが自ら考えながら餌を取ることはよい刺激になるのではと思っています。

他には、穴を開けた塩ビ管にペレットを入れたりもしていますよ。
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さて、このペットボトルにカメラを付けてみたので、中から覗いてみましょう!!
どうぞ!

にょきっと出てくる前足なのでした(笑)。

お正月だから、なんかいいものもらえるといいね。

申年ですね!

今年の干支はサル。
サルのつく魚は、なかなか思いつきませんが・・・。

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▲リスザルのポメロです。(バックヤードにて撮影)
元気にしています。ちょっと大人びたかな?

それから、クラゲの予備室で発見!
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▲アルテミア、またの名前をブラインシュリンプといいます。水槽の中のオレンジ色のものです。

▼拡大写真がないので、イラストですみません。大きさ1mmくらいです。
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アルテミアは、シーモンキーという商品名で知られている、田んぼにいるホウネンエビのお仲間です。
私が子どものころ、ペットショップで「シーモンキー飼育セット」というのが売られていて、その絵がちょっと怖かった覚えがあります。しげしげと顔を見たことはありませんが、サルに似た顔をしているらしいですよ。当館では卵を購入し、このような水槽で孵化させて、主にクラゲやプランクトン食の魚に餌として与えています。

他にサルはいないか?と探すと、やっぱりアレかな?
先日、ご紹介した「日本の森」のサルノコシカケの仲間。
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なんと3種ともお客様にはご覧いただけないバックヤードに・・・。
正月早々、申し訳ありません。

今年も、海遊館のいろんな情報をお知らせします。どうぞよろしくお願いいたします。

明けまして おめでとうございます

みなさま、新年 明けまして おめでとうございます。

みなさまと生き物たちに、よい一年になりますように。
本年も 海遊館 & ニフレルを どうぞよろしくお願い申し上げます。
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今年もお世話になりました

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▲「グレート バリア リーフ」水槽のアケボノチョウチョウウオです。
アラビア海を除くインド・西部太平洋の岩礁・サンゴ礁域に生息するチョウチョウウオで、日本では千葉県以南で見ることができる種です。

「あけぼの」とは夜明け、あるいは夜が明け始める頃のこと。
背びれの下側の黒い部分から白いお腹にかけて、斜めにラインが入る様を「あけぼの」と表したのでしょうか?
素敵な名前です。

2015年もいろいろなことがありましたが、「明けない夜はない」ということで、来年も生き物たちが元気に過ごせるように進んで行きたいと思います。

みなさま、どうぞよいお年を。

オウサマペンギンたち、ありがとう!

11月末にスタートした、オウサマペンギンのイルミネーション点灯式が12月25日にフィナーレを迎えました。
今年は天候不良が多く、時には雨の中の点灯式もありました。盛り上げてくれたペンギンたち、ありがとう!
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▲床面が濡れているのは、消毒液を使って衛生管理しているからです。
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今年もペンギンたちにも、お客様にも事故・怪我なく無事終えることができ一安心ですが・・・、冬休みの恒例ペンギンパレードが始まります!

ペンギンを屋外で展示することは、病気や怪我のリスクは高まる一方、お客様に近い距離でペンギンの姿を観察してもらうことができ、さらに「歩く」という本来の行動を観察していただくことができます。

ペンギンパレードを通して、普段より一つでも多くのことが伝えられたらと思っています。ぜひ、凛々しくて、美しいペンギンたちの生の姿をご覧ください。

ペンギンたち、来年もよろしくお願いします!

カリフォルニアアシカのバク転

アシカのアスカ、お食事中のトレーニング頑張ってます。
もちろん私も試行錯誤です。

最近やっと形になってきたのがこちら!

バク転!

私は残念ながら上からしか見れないのですが、外から見るとどんなんなのだろう。


泳ぐの大好き、カピバラのぴーたん


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カピバラのぴーたんです。
足の不調から、しばらくバックヤードで暮らしておりましたが、4年ぶりに「エクアドル熱帯雨林」水槽に登場しました!
足をすべらせないよう、室内はチモシー(イネ科植物の乾草)だらけです。
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ぴーたんは水が大好きで、排泄はもちろんのこと、深いプールもよく泳ぎます。

「エクアドル熱帯雨林」水槽は、開放感があるのでしょうね。
泳ぐところ、みなさまもご覧ください!

心配していた上陸もスムーズ。
右のリハビリにもなるので、どんどん泳いでほしいものです(^^)

方々を歩く魚たち

「日本海溝」水槽の深海コーナーにいるベニテグリ。
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▼正面から見るとおちょぼ口。
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驚いたような顔にも見えてきます(笑)。

隣の水槽には、カナガシラとキホウボウを展示しています。
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▼キホウボウは、ひげが特徴的です。
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最初は泳いでいるのですが、途中から底を"とてとて"歩いているのがわかるでしょうか。

▼続けてキホウボウも移動します。

やはり"とてとて"歩いていますね。最後の方は、じたばたしているようにも見えます...。

ホウボウの仲間(カナガシラもホウボウの仲間です)は、胸ビレの鰭条(きじょう:ヒレを支える筋のようなもの)のうち、前の3本が指のようになっていて、底を歩くことができるのです。

「瀬戸内海」水槽のホウボウは体が大きくて、この指のような部分が観察しやすいです。
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海底にいることの多いホウボウたちにとって、泳ぐよりも歩くほうが、餌を探したり敵から身を守るのに役立つのでしょうね。

なお、ホウボウの名前には「方々を歩き回る」という意味があるそうです。


みんなで「敬礼!」

アシカのトレーニングにかかわっているみんなで、合図の確認をしてみました。

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記録撮影をしてみると、みんなそれぞれ、いろんな「敬礼!」の合図が出てますわ~(-_-;

基準は誰なんだっ?てくらい、少しづつ微妙に合図が異なっていました。
これは、まずい状況です。かくいう私も、基準と違ってました...(汗)。

同じ個体に対して、飼育員の合図がそれぞれ違っていると、動物たちは誰の合図が正しいのかわからず混乱してしまいます。
混乱してしまうと、いろいろな問題行動に繋がる恐れがあります。

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はい、みんな統一してね~

海獣たちのトレーニングをひとまず見直しして、これからどんどん進歩させたい。。。
と、ひそかに炎を燃やしております。

スッポン?

海遊館日記で「スッポン」・・・。

カメの一種ですし、さあーいったいどこにいるでしょうか?
「日本の森」、「エクアドルの熱帯雨林」淡水水槽はこの2つだけですけど。
ここには今、スッポンはいないはずだし...。

あっ、そうだ企画展か!あそこは琵琶湖~淀川をテーマにしている。

いえいえ違います。実は、設備室にあるんですよ。
「ある」?? 「いる」の間違いでは?

いいえ、「ある」でいいんです、これですから。
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こ、これは、まさしく「スッポン」ではないですか。

はい、これは通称「スッポン」、「パッコン」と呼ばれ、排水口やトイレのつまりを解消する器具です。
正式名称は「ラバーカップ」といいます。
欧米では「プランジャー」と呼ばれており、別の用途ではトランペットの先に付けて音をこもらすために使われていたこともありました。
(現在は専用のプランジャーとして販売されている様です)

今回は排水口で使用しました。
手洗い、モップの汚れ、エサの残り、砂利、セメントの粉などさまざまなのもが混じりあい激しく詰まっていたものと思われます。
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先ずは塩酸を投入、酸の力で分解させます。
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それから、大量の水を投入 これで流れる場合もあるのですが無理でした。
最後は秘密兵器の「スッポン」でパッコン、パッコンと吸い上げます。
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すると、するすると流れるようになりました。
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正式名称も知られず、見た目から「スッポン」呼ばれている用具ですが、その能力は世界レベルです!

カリフォルニアアシカのジャンプをスーパースローで見てみると・・・

以前に私の友人が、スマホのスーパースローモードで動画を撮影しているのを見て、「これで海遊館の生き物を撮影するとどうなるのかな?」と思い、先日さっそく試してみました!

今回、撮影してみたのは海遊館のバックヤードで暮らしているカリフォルニアアシカのホタルです。

どうせ撮影するなら素早い動きが面白いだろうと思い、最近ホタルが覚えた、ジャンプ中に前足を羽ばたかせる動きを撮影してみました。

それではまず、普通の様子から!

では続いてスーパースローです。

さすがはスーパースロー!普通の状態では良く見えない細かい動きもはっきり映ってますね!

もっといろんな生き物をスーパースローで撮影してみようかな?


ラッコのパタにクリスマスプレゼント♪

今日は、クリスマスイブですね。
クリスマスにちなみ、ラッコのパタにクリスマスツリー氷やリース氷を渡しています☆
25日の14時が最終日です!
お食事タイムの解説時に渡していますので、是非パタに会いにきて下さいね~(^^)♪

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イルカ通信12月号~クルー怒り狂う編~

本当は映像でお届けしたいのですが、なかなか撮れなくて、へたくそだけど絵を描きました。

ある朝のこと、ボーっとしているクルーを発見。
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ちょっと声をかけてみる
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急に
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クルーは怒り狂うと、大きく口を開けてギャーギャーなきます。


3分たちましたが
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状況は変わりませんでした。
奥さん?のアーチにそっけなくされたんかなぁ・・・

オウサマペンギン!いざ出陣!

世の中はクリスマスムードでいっぱいの中、海遊館ではオウサマペンギンが活躍する点灯式が行われております。

みなさんの前で堂々と行進するペンギンたちですが、出陣前にはペンギンたちは気合を入れているようです。

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私たちもよーーーく見ないとわからなかったのですが、よーーーーーく見るとペンギン同士で肩を組んでいるではないですか??!!

前2羽、後3羽とまるでラグビーのスクラムを組むような隊形になっていますね!

本当に気合を入れているかはわかりませんが、点灯式の後のペンギンパレードでも活躍してくれるのではないかと、私たちも期待してしまうペンギンたちでした。

アカハナグマのクリスマス☆

 12月18日の朝、「パナマ湾」水槽でなにか始まりました。
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いつもより早い時間だけどなんだろう?それも3人も来て!!
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係員が早い時間に来ると、痛い?検査をすることあるしなあ...。
アカハナグマのトマト(左)とイチゴ(右)もやや引き気味です。

いやいや、今日は違うのよ。と係員たちがごそごそ。
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できたー!!

木製のクリスマスツリーの完成です。ばんざーい。
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「設置終了したので、帰りまーす!」と係員は退室。
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「ねえ、これ何?」と観覧通路にいる私を見るイチゴ。
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去年もおととしもあったでしょ?忘れたの??
昨年の様子→「パナマ湾のクリスマス」
あっ、昨年はリンゴくんだったのですね。
調べると、おととしに設置した時、イチゴは見てました。

トマトはお初でしたが、あまり興味なし...がっかりだよ。
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その後のイチゴ。
「ん???」のび~っと探りを入れてみたら!
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「なんか思い出したかも!」
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それはよかった(笑)

ってことで、12月25日、クリスマスまでツリー展示中です。
餌の時間はツリーを使っていますので、またご覧下さいね☆

カワウソたち、おかえり

海遊館からニフレルに移動していたコツメカワウソのミミとハチ。ミミのおしっこが出にくいようなので検査をしたところ、膀胱に結石があることがわかりました。

コツメカワウソは、腎臓や膀胱などに結石ができることがあり、アメリカの調査では疾病の7割近くが結石という報告があります。
確かに当館の個体でも腎臓に結石を持つ個体がありました。

▼これは以前に見つかった結石です。
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腎臓は2つあるので結石の影響はでにくいのですが、膀胱となると..心配です.。

大事をとって、ミミとハチはいったん海遊館に戻ってまいりました。
おかえり。
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代わりにニフレルには、ツバキとグミが登場です。

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▲右:ツバキ、左:グミ

さて、ミミですが、もう一度検査を行い、結石を取り出す処置を行う予定です。
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▲ミミ (ばんばります!)

▼ハチ (ミミを応援中)

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▼ツバキ (ニフレルlから見守り中)
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養生水槽オゾン塔散気筒交換

今回は、新人教育を兼ねた整備作業を行います。
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まず、図面から水の循環ルートを確認。この弁とこの弁閉めて、それからこの弁を開けると、この部分だけ循環系から切り離される等々を考えます。

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弁の操作は、今回の新人教育のひとつ。急に動かすと流れている水の勢いで配管が抜けたり、破損したりします。
ゆっくり腰をいれて動かします。

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循環系から切り離せたところでドレン弁を開き、オゾン塔の水を抜きます。


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水か抜けてからマンホール開放!白い筒が今回交換する散気筒です。
内部にゴミが詰まって、きれいにオゾンガスが出ていません。
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ホース下の金具が変色していたので分解すると、案の定、金具がぼろぼろに腐食していました。オゾンと海水、恐るべし。塩酸でも溶けないのに~。

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しかもホースを外すと欠けている部分を発見。

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新人くんに組み立ててもらった新しい散気筒を取り付けて、オゾン塔に海水を張り、ガス漏れはないかチェックします。

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きれいに散気して問題ありません。
新人くん、合格!

次は、飼育技師試験ですねっ。

かーたん

かーたんは、2008年4月に長崎県の動物園で生まれ、翌年の2009年6月に海遊館にやってきました。

企画展示「ふれあいライブ館」でデビューしたのち、「エクアドル熱帯雨林」で飼育していました。
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(ふれあいライブ館のようす)

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(右:かーたん)

ずっと異母弟のぴーたんと一緒でしたが、4歳になった頃から闘争がはじまり、2頭は一緒にいることができなくなりました。そして、かーたんが「エクアドル熱帯雨林」で暮らしていました。

今年の5月ごろ、体重が減少したため、歯の不整合を疑い処置を行いました。その後は、餌の葉物を増やしたりして、夏頃に体重が戻っていたのですが、9月中旬からまた徐々に体重が減ってきたのです。

11月の検査で下腹部にしこりが見つかりました。腸にできた腫瘍は治療が難しく、治してあげることができませんでした。そして、残念ながら息を引き取りました。

かーたんを応援していただいた皆様、ありがとうございました。

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現在、「エクアドル熱帯雨林」では、ぴーたんが暮らしています。

朝のアカハナグマ

「パナマ湾」のアカハナグマ。
朝一番は真ん中奥の擬木の上でトマトとイチゴがくっついて寝ています。
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一緒だとあったかいね。

上の方でなにやら音がしました。
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ん?誰か来たぞ??
ご飯だー!!
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もしゃもしゃ、おいしいね。
それにしてもイチゴったら寝癖すごいなあ。
特におでこの辺り(赤い矢印の部分)
毛質のやわらかいイチゴは、体にも寝癖がいっぱいです。

対してトマトはパサパサと固めの毛質で寝癖はあまりつくことはありません。
で、トマトは何をしてるのかというと・・・・・担当者の左手に注目。
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以前8月に「アカハナグマの体温は?」でご紹介した体温測定をしているところです。

毎朝測定を続けてますよ。

さてさて、担当さーん、今日の体温は何度?
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35.7℃ですって。
ちょっと低いですね。
ちなみにイチゴは36.2℃でした。

朝ごはんが終わると、係員が掃除を始めるので、それを邪魔したり、
くつろいだりしてまったりとした時間が流れていくのです。
今日も1日、楽しく過ごせますように。

オウサマペンギン雛成長記録

南極大陸水槽で暮らすオウサマペンギンの雛はぐんぐん成長し、親から離れ、単独になる時間が増えてきました。
体重も8㎏を超え、親鳥を超える日もそう遠くありません。
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雛は少しづつ大人への階段を登っており、尾羽が生えてきました。
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とは言うものの、オウサマペンギンの子育ては約8ヶ月‐12ヶ月。
この雛はどこまで大きくなるんでしょうか。

また来月、成長記録を報告しますね♪

イトマキエイがやってきました

11月上旬の夜、海遊館に隣接する天保山岸壁に飼育係員が集まっていました。

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この写真の真ん中より少し上に二つの光が照っているのが見えますでしょうか?
しばらく待っていると...。
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到着です!
何を待っていたかというと・・・
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▲これはプッシャーパージといって、砂利や石、大型の機械類など、いろんな資材を運ぶ船です。

▼車と比べたら大きさがわかるでしょうか?
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▼大きなクレーンと重機を操作する作業員さんたち。

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▼船には大きな容器をたくさん積んでいます。(夜の写真と昼の写真が混在していてすみません)
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▼一番大きな容器に入っているのは??
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イトマキエイです!!!
今回、高知県の以布利センターから、なんと3約4時間かけて、プッシャーパージの甲板に設置された直径8mの大型水槽の中を泳ぎながらやってきました。

このあと、船の容器から1尾を取り上げて、トラックで海遊館に運びます。

▼残った1尾を見守ります。
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ようこそ!はるばる高知からよく来たね。

以布利センターでは、健康管理を目的にトレーニングを行いました。

先に運んだオスの個体は、新しい環境に少し驚いたようでしたが、後から運んだメスの方は、たいへん落ち着いていました。

無事に2尾とも搬入終了。とても元気です!
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約34時間もの長距離海上輸送で、担当した飼育係員たちは疲れきった様子でした。

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現在は、2尾とも1日あたり1kg前後のオキアミやサクラエビなどを食べています。

皆様がよくご存知のナンヨウマンタやオニイトマキエイとは口のつき方が異なるイトマキエイ。
体のかたちもスラリとしていて美しいです。
みなさま、ぜひご覧になってください。

ラッコのパタ、最近のお気に入り♪

ラッコのパタには最近お気に入りの氷があります。
どんなものかといいますと、カップケーキのシリコン型に氷を作るときに出来る氷です。
私はレゴ風氷と呼んでいます。
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この氷を渡すと、穴に手を入れたり、鼻を入れてみたりと楽しそうです。

しかしこの氷、作る際壊れやすく渡せないこともしばしば・・・
渡していたら是非パタがどのように遊んでいるか観察してくださいね!!
(岩の上に乗っている緑色の氷は近々渡す予定の氷です☆)


サーフ通信最終回 ~ごめんね、サーフ~

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11月5日、昨年うまれたカマイルカのサーフが息を引き取りました。

10月ごろからお腹の張りが目立ち始め、餌を食べるとき食べないときのムラが顕著に見られました。
整腸剤を与えたり、餌の量を調整するなどして対処してきましたが、10月の下旬頃からお腹の張りの程度が大きくなり、餌を何日も食べないことが続いたことから今月の初めに裏の水槽に移して、状態を調べていました。

うまれる前からどきどきして、うまれてきてハラハラし、順調に成長している様子にわくわくしていました。
イルカの群れの中での暮らし方や行動が進歩していく様子など、観察をしたことで、カマイルカの赤ちゃんがどんな成長をしていくのか、という一例を記録することができました。

魚を自発的に食べることができるようになり、食事中のトレーニングにも取り組み、これからの成長を楽しみにしていました。


心臓の拍動が手元に感じられなくなった瞬間に抜けていった全身の力。
サーフとのいろいろな思い出がよみがえり、同時に「あれをやっておけば...」という後悔の念も頭に次々と浮かんできました。

サーフに会いに来てくださった方や名前をつけてくださった方にはほんとうに申し訳なく思っています。

飼育係は普段近くで会えない生き物と近くにいられる、お世話ができる、とっても楽しそうな夢に溢れた仕事だなぁと言われることがあります。
確かにそうですが、生き物を扱うということは、いろいろなことが日々起こっています。

例えば、体調を崩した生き物の対処はかなり神経を使いますし、動物から攻撃を受けることや、世話をしてきた生き物の死にも直面しなくてはいけません。
生き物が死んでしまうたびに、この仕事は私には合ってない、やめたいと思ってしまいます。
でも、死んだ命から得られた情報を次に同じことを繰り返さない、今後の飼育技術の発展のために役立てて行かなくてはいけないという使命感、今育てている生き物たちをしっかりと育てていかなければいけない使命感、海遊館に来てくださるみなさまに、海に生きる生命のすごさ、美しさ、不思議などを伝えて、興味を持っていただきたいという夢を思い出して踏ん張っています。

まだ、とても悲しくてなかなか立ち直れそうにありませんが、くよくよとしているわけにもいきません。
サーフを失ったことはとてもつらいことですが、サーフが残してくれたことを次の出産や子育てに生かしていきます。
まだまだよくわかっていないカマイルカの出産や子育てについて、観察・研究を続けていきたいと思っています。




オウサマペンギンの手術

体調を崩したオウサマペンギンの手術を行いました。
ペンギンの手術は、臨床データが乏しいため、獣医は準備がとても大変。
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さらに限られた設備で実施しなければならず、多用途に使えるビールケースはマストアイテムです。
今回も処置台として有効活用しました。

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▲麻酔がかかっている状態のオウサマペンギン。
人と同じように心拍や体温を常にチェックできる体制を整えます。

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今回は、処置の前に内視鏡を使って胃内のチェックも行いました。
ベテランのペンギン担当者も胃の中を見る機会はほとんどありません。貴重な経験です。

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そして患部の状態を確認し、手術に移ります。

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今回執刀したのは、新人獣医です。

約3時間という大きな手術になりましたが、無事終えることができました。
術後の管理は我々飼育係員の仕事です。
早く完治するよう、最大限努力したいと思います。

相当緊張したんじゃないかなー

獣医さんお疲れ様でした!

のぞいちゃうよ~♪

現在イルカの予備水槽が工事中なので、その予備水槽で暮らしていた2頭のカマイルカは
バックヤードにある別の予備水槽で暮らしています。

エサをもっていくと、水槽の脇にある丸窓からのぞきこむのは・・・

オスのキール。

パチッと二重のキールはじっと見つめてきて、「餌?遊びに来た?」と様子をうかがいます。

もう少ししたら予備水槽の工事が終わるので、それが終わったらもとの水槽に戻ります。

この表情にあえなくなるのはちょっとサビシイ。

いろんな場所から、HAPPY X'mas☆

12月に入り、海遊館名物の「サンタダイバー」や「ちきゅうたいかんイルミネーション!」が始まりました。

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アシカ達が暮らす「モンタレー湾」水槽でも、ちょっとしたクリスマス☆

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いつもとの違いに気付きました?

・・・そう!係員はクリスマスの帽子をかぶっているんです!

アシカたちと一緒に、水槽の中から HAPPY MERRY X'mas!


ロープの使い方、それってしんどくない?

「瀬戸内海」水槽では、ロープや浮き玉(漁網を浮かせたり、目印として使用する漁具)などを展示しています。
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このロープ、先日のおとまりスクールでも、夜の観察時にカワハギがしっかと口でくわえ、お休みしているのをみかけました。
自然界では海藻をくわえ、流されないようにするそうですが、ここではロープを使ってくれているのですね。

▼夜は写真が撮れなかったので、ニフレル館長に書いてもらった絵をちょっと変えて説明。
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さて、こちら。
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タカノハダイもロープを使ってるようなんですが...。

ねえ、その体勢しんどいんじゃない?

ロープの結び目はちょっと平らになっているとはいえ、タカノハダイが留まるには小さいのではないかと。実際に落ち着かず、もぞもぞしていました。

しばらくしてから見に行くと。
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やはりこっちのほうがよかったらしいです(笑)。
どういう心境だったんですかね?


カワウソ「ぼくらはあったかい方がいいよ!」

今年は秋の訪れは早かったのですが、寒くなるまでの足留め期間は長かったような。
実際、11月の平均気温は例年より少し高かったようですね。

もう師走ですね。

秋といえば紅葉の季節、でも、「日本の森」では残念ながら見ることができません。
木々が紅葉するためには、光合成が十分に行われること、昼と夜の寒暖差があること、適度な雨や水分があることが必要です。

屋内施設である「日本の森」では、光がガラス越しで充分ではなく、寒暖差も屋外に比べると大きくないため、落葉樹たちは紅葉できず、黄色あるいは茶色くなって落ちることが多いです。
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ケヤキは茶色くなってきました。

こちらのヤマアジサイはまだ青々してます。
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ここ数日で気温がかなり下がってきたので、やがては落葉するでしょう。

そして、ツワブキの花が咲きました。
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こちらは長い秋を満喫しているのかな?

今年の冬は暖冬って噂ですが、どうなのでしょうか?

「ぼくらはあったかいほうがいいよ!」
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以上、コツメカワウソのイガからの意見でした(^^)

草食系ランプフィッシュ?

新体感エリアの「北極圏」のランプフィッシュ。
普段は、地味な体色をしています。
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でも・・・・・
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あら?1尾だけ赤色になっています。


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ヒレの先から口まで、見事な赤色です。

この個体はオスで、婚姻色がでているのです。
婚姻色とは「今が繁殖の時期ですよー」と周りにお知らせするためのもの。

繁殖の期待が高まりますが、観察をしているとあまりメスに対して積極的ではない様子。

魚類にも、草食系男子があるのかな?

せっかく素敵な姿になっているのですから、積極的にアピールしてほしいものです。

大阪っぽいエイ

新体感エリアの「モルディブ諸島」水槽(サメとエイのふれあい)にて、お客様の話声が聞こえてまいりました。

「なあなあ、アレ見てみ。大阪のコがおるで」
大阪のコ?? 

「いやー、ほんまやな、大阪のコやわ」
3人連れのお客様でしたが、それは大うけでして・・・。

もしやそれは、これですね!
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ヒョウモンオトメエイです。

現在、2尾いるのですけども、ヒョウ柄がちょっと異なります。
黒い斑はリング状になってますけども、その大きさが違います。
今日は珍しく1尾が停止してくれていたのでパチリ。
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目の検査の時の「C」みたいなもようもありますね。

もう1尾は吻先の斑がリングではなく、ぬりつぶしたような模様があり、上記のエイと比べると1個1個が若干小さめでした。

こちらは「太平洋」水槽の個体。
ふれあいプールの2尾よりは体が大きいからかもしれませんが、なんか間延びしたリングだなー。

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そして、尾の模様。

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私はてっきり白と黒のツートンだと思っていましたが、よく見たら尾もヒョウ柄です。大発見!

ところで、「モルディブ諸島」で大うけしてくださったお客様に「ヒョウモンオトメエイって名前なんですよ」と申し上げると、「やっぱしー」とまた大うけしてくださいました。
喜んでいただき、とてもテンションが上がりました。
ありがとうございました。


さあ、俺の胸にとびこんでおいで!

遅番で見回りを終えた飼育係員が「いい写真撮れましたー!」と見せてくれました。
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「日本の森」のコツメカワウソたち、4きょうだい勢ぞろいです。

観客通路からの撮影ですが、きれいに撮れてますね。

▼誰だ?寝ころがってるのは??

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ん?
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▲イガ(愛称)

なんか両前肢を広げ、「さあ、俺の胸にとびこんでおいで!」と言ってるように見えなくもありません。

そして、後ろにいるザクロ(愛称)とニラ(愛称)が、「なんかあいつ かわいこぶってんじゃね?」「ほんまになー」とひそひそ話しているような(笑)。

またよい写真が撮れたらお知らせします。

朝のお掃除(日本の森の滝編)

みなさんは、「日本の森」に滝がいくつあるかご存じでしょうか?
カワウソのところに1つ、オオサンショウウオのところに1つ、そして8階から7階に降りるところに1つの計3ヶ所です。
そして、上記3つめの滝は通称「サワガニの滝」です。
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さて、朝、この滝をのぞくと係員が滝壷に入って何かごそごそしています。
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▲何してるの?

滝壷のお掃除中です。
滝の上にはたくさんの木があるので、この時期は特に枯葉がたくさん落ちてきます。
また、植物の根元にある土が少しずつ流れてきますし、サワガニの脱皮殻や残餌などもあるため、毎朝このように掃除をしてるんですよ。
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滝壷の深さは、ちょうど長靴の高さと同じぐらいなので、注意深くと動かないと長靴に水が入り、朝からブルーな気分に(笑)。
なので、ちょっとだけ高さのある長靴を履いて作業しますが、前日の担当者が水を足して深くなっている時も・・・・・
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サワガニたちも、飼育員たちも、気持ちよく過ごせますように。

仲がいいんだか悪いんだか・・・。

夜の館内を巡回していると、アシカたちが仲良く引っ付いて寝ていました。

写真をよ~く観てみると

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お互い背中向けてるやん!!

仲が良いんだか悪いんだか・・・。

自由すぎるルリコンゴウインコたち

「エクアドル熱帯雨林」のルリコンゴウインコたち。

かれらはとても自由です。

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ここにいてくれたら、お客様からもよく見えますが...。

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▲天井からぶらさがったり・・・。

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▲お隣のカピバラのところで作業をしていると、「何してるのー??」と見に来ます。

そうなると、観覧通路からは見えないのですが・・・。


自由奔放なルリコンゴウインコたち。

ぜひ探してみてください。
耳をすますと鳴き声が聞こえるかもしれません。


ビフォーアフター

先週、カマイルカのバックヤード水槽をメンテナンスするため、プールの水を抜きました。
水を抜くとこんな感じです。
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今回は、室内のクレーンや換気ダクトなど、錆付いた設備も塗装することになりました。

まず、塗装用の足場を組みます。
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その後、錆びを落とします。

▼ビフォー

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▼アフター

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錆びを落としただけなので、そんなに変わらないですが・・・。

これから塗装が始まります。
匠の手によってどのように仕上がるのか楽しみです。


気になる♪ 気になる♪

まず、こちらの動画をご覧ください。

次にこちら

誰?か判った方は、海遊館通ですねー!


そうです、今年産まれたカリフォルニアアシカの「しずく」です。

最近は、眼に見えるものが何でも気になる様子。こんな感じで、人であっても物であってもぐいぐい近づいて来ます。

さらにさらに!この好奇心のおかげで レオ(1歳年上のアシカ)でさえも咥えてもいない、魚の切り身を咥え始めています!

早く離乳してくれないかなーと、飼育員一同 思っております。

ただ、好奇心があることはとても良いことなのですが・・・・・有り余る好奇心と恐れを知らない為、他のアシカのトレーニングを邪魔したり、行き先の道をふさいだりと自由すぎ。

飼育員は、少し頭を抱えております・・・(;^д^)

「幼児とおとまりスクール」、朝のみまわり

11月の土日は「幼児とおとまり」です。
普段は小学生とその保護者が対象ですが、今回は4~6歳の幼児にそのおにいちゃん、おねえちゃんが加わり、いつもよりにぎやかです。

元気いっぱいのちびっこたちですが、さすがに午後9時を過ぎるとオネムになる子もいるのが、このおとまりの特徴(笑)。
午後10時にはほとんどの方が眠りについておられました。
次の朝は6時起床。起きられるかなー?と心配しましたが、よく寝られたようで元気復活!!
そんなちびっこたちと一緒に朝の見学に行きました。

まだ照明が点いたばかりの館内。
「クック海峡」水槽ではコバンザメが壁にペタリ。
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ポーキュパインフィッシュは岩の影でじーっ。
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「瀬戸内海」水槽のハモは...ええーーっ!仰向け!?
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「パナマ湾」のアカハナグマは、採水に来た飼育係員にまとわりついてみたりして。
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「モンタレー湾」のアシカたちは、まだお休み中でした。
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今回の「幼児とおとまり」の当選倍率は17倍でした。当選したみなさん、よかったですね!
楽しみながら、生き物たちが好きになってくれたらうれしいです。

カワウソたちいってらっしゃい!

バックヤードで飼育していたコツメカワウソ5頭がニフレルに移動しました。

5頭のメンバーは、昨年、企画展「熱帯雨林」で活躍した、ワラビ、ツクシ、スイカのきょうだい と ミミ&ハチのラブラブコンビ。

海遊館(大阪市 天保山)からニフレル(吹田市 万博記念公園)まで、車で40分くらい。

ドッグケージに入ってもらい、飼育係員に見送られ、行ってきまーす!
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車の中では、大好きなドンゴロスに入って、おとなしくしていました。
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到着!新居に行くよ!
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ニフレルでは、以前、海遊館でコツメカワウソを担当していたキュレーター待ってました。

「いらっしゃい♪」
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「なんか疲れたー」のスイカくん。
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さあ、ワラビたち、出るよ。
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ドッグケージの扉を開けると、元気よくプールに飛び込んでいきました。

楽しそうに泳ぎまわる3頭。
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一方、熟年カップルのミミとハチは?

ハチは「わーい!プールだぜ!」と泳ぎましたが、あまり泳ぐのが好きでないミミは戸惑い気味。
「ハチ!どこに行くの?私を置いていかないで!」
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しかし、ハチは素知らぬ顔でスイスイ泳ぎまくります。
意を決したミミは...。
浅い水場をじゃぶじゃぶと歩いてハチを見に行きました。
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これには私もびっくり。
でも、「やっぱり濡れるのは嫌よ・・・」とじゃぶじゃぶ帰っていきました(笑)。

「もう寝るわ」
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ミミさん、そこは潜るとこではなく、上にあがって寝床にして欲しいのですが・・・。

さて、プールから上がってきたハチは?

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上を見ています。どうしたの?

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なるほど、鳥がいるね。
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でも、とても近くに鳥が来たら、目をそらしていました(笑)

ひととおり遊び、少し落ち着いたら、いつもどおり餌を食べました。
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そして、次の日には、ミミとハチは正しい寝床の使い方を覚えたそうです。
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ニフレルの人気者になってね(^-^)ノ゛♪


ラッコのパタの上陸問題

上陸問題と書いていますが、詳しく説明しますと毎週水曜日はパタの体重測定の日です。
しかし最近パタはかなり上陸を渋ります。

これが朝から大変で、パタのご機嫌を伺いながらなんとか誘導して計ります...

上陸してもらうために粘っていると、「ご飯なんていらな~い!」という様子で離れていってしまいます。

しかし、これがある時間になるとすんなり上陸してくるんです。
それは、夜の閉館前にパタに氷を渡そうとのぞいた時です。

その様子を写真でどうぞ。
氷を見せると。。。
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催促中
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氷もろた~
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このように夜の時間はスムーズに上がってくるパタでした。


センネンダイ

「太平洋」水槽は、回遊性の強い魚類を主に展示していますが、ハマフエフキやヒメフエダイなど、大きな回遊を行わない種類を8月の海遊館日記で紹介しました。「笛は吹いていないのですが...」

今回ご紹介するのは、片隅というか、結構水槽のど真ん中にいることが多い種類で・・・
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(ダイバーと同じ大きさじゃないですよ!)

これはセンネンダイ。
フエダイの仲間で、大きくなると1m近くにもなるものもいるとか。
横から見ると、濃赤色の帯が3本あり、「小」という文字のように見えます。
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さて、なぜこの魚の名前がセンネンダイなんだろう?と調べてみると、「千年に一度獲れる珍しい魚」というところからきているという説がありました。

分布は南日本から、広くは東南アジア、インド洋、紅海などにもいるということなので、本州ではあまり見かけません。

当館での展示は約10年ぶり。以前は、「アクアゲート」水槽で展示していました。ちょうど1999年から2000年になる時、センネンダイを2尾展示したのです。

センネンダイが2尾で「2000年代」

きゃーっ!!シャレですよ、洒落(笑)。

成長すると全体的に赤っぽくなるようですが、展示中の個体はまだ白っぽいです。

今後の色の変化が楽しみです。


小イカからトゲトゲの・・・

海遊館の魚たち与える餌の種類は、実に様々です。

カマイルカなど海獣類と同じく、サバやアジ、シシャモなどの魚をはじめ、ジンベエザメにはオキアミやイサザアミ、タカアシガニには、イカやアマエビ等々・・・。

なかでも10~15cmの小ぶりのイカは、多くの魚類が好んで食べ、大きめの個体はこれを丸ごといただきます。

この小イカは、-30℃の冷凍庫で固まった状態で保存しているため、まずは水で解凍します!
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次に、これらを選り分けるのですが、中にはイカ以外の生物が入っているので発見するのを楽しみにしています。

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▲これはアナハゼの仲間?

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▲アバチャンの仲間?

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▲ヒトデですね。

さて、先日、小イカを選り分けていると、指に何かが刺さりました。

アジ(餌用)の場合は、ゼンゴやヒレの棘が刺さることがありますが、なぜイカの選別で痛いのだろう?

よくわからないまま作業を続けているとまたチクリ。

▼そして指に突き刺さったまま現れたのがこちら。
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▲イシエビの仲間のようです。

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見事なトゲトゲです。これから小イカの選別には、よく気をつけなければ・・・。



ジンベエザメにニコちゃんマーク??

現在、海遊館では2尾のジンベエザメを飼育しています。
メスの遊ちゃんとオスの海くんです。
どちらも大きさは約5mです。
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2尾をよく見ると違いがあります。

海くんは背ビレが若干倒れていたり、遊ちゃんのお腹側には黒っぽいとか...。
普段私たち飼育員は、見た目だけではなく、泳ぎ方や泳いでる場所など、微妙な違いから遊ちゃんと海くんを見分けています。

ある日、飼育員が「太平洋」水槽の上からジンベエザメを見ていると...なんと遊ちゃんの背中にニコちゃんマークがあるじゃないですか!
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※黄色いマークのところ

拡大してみましょう。
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ニコちゃんマークのおかげでより見分けやすくなった気がした飼育員でした(笑)。

ちなみに海遊館のバックヤードツアーにご参加いただくと、「太平洋」水槽の上から、遊ちゃんと海くんのお食事タイムをご覧いただけます。
バックヤードツアーに参加いただいた際は、ジンベエザメのお食事シーンと遊ちゃんのニコちゃんマークをぜひごらんください。

ワモンアザラシと私の静かな戦い

海遊館には、ワモンアザラシの暮らす「北極圏」水槽があります。

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▲これは水槽の陸上部分の写真です。陸場はスケートリンクと同じしくみで床が氷になっているのですが、氷のないコンクリート部分との境目が段差になっています。

この状態だと不恰好なうえに、餌やりに来た飼育員が足を滑らせて危ないので・・・

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▲毎日この写真のように雪を敷き詰めて平らに戻しています。

しかし、この状態に納得がいかないのが、

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▲ワモンアザラシの「フブキ」です!

この部分が平らになっているのが何故か気に入らないようで、すぐにもとの状態に戻してしまいます。

どんなにしっかりと平らにしておいても、前足を使って雪を掘り、あっという間に元に戻してしまいます。

せっせと雪を敷き詰める私 と そうはさせまいと再び床を深く掘るフブキ。

この静かな戦いは今日も続くのでした。

オウサマペンギン成長記録

9月末に「南極大陸」水槽で生まれた、オウサマペンギンの雛。ぐんぐん成長しています!

全身、茶色いフワフワの羽が生えそろいました。
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44日齢、体重は約3.5㎏です。

一時、体調不良に陥り、とても心配しましたが、今は完全に回復しとても元気です。
1日の中で起きている時間も多くなり、親鳥の足元に寄り添う姿が観察できます。
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成長の様子は随時、ブログにて報告します!

カリフォルニアアシカの尾

カリフォルニアアシカの「しずく」。
年齢の近い「レオ」と毎日やんちゃし放題。

そんな「しずく」をほほえましくみていると・・・、

んっ?

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何故か尾だけ、毛の色がちょっと違う!!

なぜこんな色になっているかは分かりませんが、
皆さんも是非見てみてくださいね。

ハロウィーン(飼育員)

皆様は、先月のハロウィーンを楽しみましたか??

海遊館においても外に負けじと仮装?をしている海獣担当の飼育員がいました。  

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「えっ!!血が出てるじゃないですか??」
「誰に咬まれたんですか???」

などなど、みんなすごく心配しました。

ただ、実はこれ血ではなく、生物に与えている赤色の薬をこぼしてしまっただけだそうです。

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それを聞いてみんな安心しましたが、アザラシ・アシカなど咬まれたりすると大怪我をしてしまうようような生物を飼育展示している現場ならではの心配だなーと思いました。

ちょっとハロウィーン気分を味わえた日常のひとコマでした。

コツメカワウソのロックと遊ぼう!!

海遊館のバックヤードには、複数のコツメカワウソがいますが、ロック(愛称)は現在1頭だけで飼育しています。

今日はいつもより特別に、ロックを楽しませよう!ということになりました。
よし!早速、ロックを呼んでみましょう!

飼育員 : 「ロック~♪」

ロックはというと、「きょとん・・・」

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ロック!なんて面白い立ち姿!!!(笑)

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巻貝をあげると、両手でしっかりと持ち去りました。
とても楽しそうにくわえて転がして遊びます。

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ホースで水をかけてあげると、両手と口に水を当て大喜び♪

水遊びのあとは、ビールケースの上でクネクネしながら水を切ります。
こちらが水遊び後恒例のクネクネ動画です♪


最後はセクシーポーズで決めてくれるロックでした☆
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アカハナグマのお気に入りグッズ

8月に「アカハナグマの体温は?」 の海遊館日記で、トマト(愛称)の妊娠はどうでしょう?とお話していたのですが、今年の繁殖に到りませんでした。

10月末、長らくバックヤードにいた トマト を展示し、イチゴ(愛称)と同居しました。2頭は仲がよいので、こんな感じできゅっと休憩しています。
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そして、「パナマ湾」水槽に展示していたパプリカ(愛称)は、トマトとの相性がよくないためバックヤードに移動しました。

パプリカとイチゴは、特に相性がよい方ではなく、それぞれ勝手気ままに暮らしてたのですが、パプリカにとってバックヤードは楽しくないようです。

移動する際のかごも気に入らなかったようで、しばらくはプンプンでした。
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「えーい、靴なんてかんでやるー!!」

いかん、いかん!プンプンだ!こうなったら、お気に入りの アレ を入れるか~。


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アレの正体は猫用トイレです。

このすっぽり感がパプリカにはたまらないようで...。

トイレをするわけではなく、巣箱として使います。バックヤードに置いてみると、いそいそ入ってくつろぎはじめました。

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毎日の生活が楽しくなるように、いろんな物をつくってやらねばと考えています。

「日本の森」にキノコ?

朝一番、「日本の森」では植物の散水(水まき)作業を行います。
お客様が一番最初にお越しになるコーナーなので、水がかからないように早めに作業を終えなければなりません。

水をまくためには、長いホースを持ってきて、水栓につなぐわけですが、今はアジサイの葉で隠れています。
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しかし、アジサイは冬になると落葉するので、水栓が丸見えになってしまいます。
そこで、昨年から写真のような岩を模したカバーをしています。
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先日の散水作業にて、アジサイの葉をかきわけ、岩のカバーを傾けて「水栓はどこだー?」と手で探っていると・・・にゅるり。

ん?もう一度、そーっと触るとぬるぬる。

「日本の森」でぬるぬるしたものというと???

岩のカバーをはずしてみると...。

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水栓の横にある朽木の株に、サルノコシカケの仲間と思うのですが、立派なキノコが鎮座していました。

大興奮で、他の係員に「大きなキノコあった!」と報告したら、「知ってる」とすげないお答え。

ここはじめじめしてるし、暗いし、ぬくいし、キノコにはよい環境だったのですね。
生えていても特に困ることはないので、この後のようすを探っていきたいと思います。

オスカーの"扇"!

「エクアドル熱帯雨林」水槽にて

おでこに特徴がある グリーンテラー を撮影しょうと四苦八苦していたら、ふと右上に怪しい影が!!

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オスカー(アストロノータス)です。

よくよく見ると、2尾が尾をつけ、こちらにずんずん迫ってきます。
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つくでもなく、離れるでもなく、今話題の組体操の「扇」じゃないんだから...。

2尾はガラスの直前まできて、それぞれ左右に分かれていきました。
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肉食の魚で攻撃的と図鑑にありますが、ピラニアやコロソマなど他の魚種に押され、普段は陸場下の洞穴にいることが多いです。
でも、この日は前に出てきておりました。

当館に来た時は10cmほどでしたが、だいぶ大きくなってきました。もしかしたら、繁殖にともなう行動がはじまるのかもしれません。
注意して観察していきたいと思います。


離乳中のレオの好物は?

「モンタレー湾」水槽で暮らしているカリフォルニアアシカの「レオ」。

最近、離乳の訓練をはじめました。

他のアシカ達に気づかれると、餌を横取りされてしまうため、見つからないようにするのがポイントです。他のアシカ達が餌を食べている最中に、こっそりと試行錯誤しています。

これまで色々な餌を試しました。ちらりと見るだけで興味を持ってくれなかったり、口に入れても飲み込まずに吐き出してしまったりと、なかなか食べてくれません。

しかし先日、ついにレオの大好物を発見しました!

それはなんと「アマエビ」です。

普段アシカ達に与えているアジやサバ、シシャモ等は嫌がって食べないのですが、アマエビは見せただけで飼育係員の近くに飛んできます!!

まだ飲み込むのがヘタクソで、なんとかがんばって飲み込んでいる状態です!

これをきっかけに色々な餌を食べてくれるようになってほしいです(^^)

ある朝のホラー?

ある朝のこと
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水底に沈む大きな体は、カリフォルニアアシカの「ルーク」です。

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ふだん、あまり見ない様子だったので、「なにやってるんだろうなぁ?」と思って見ていたら・・・

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こっちむいた~、そして、写真の顔がホラー!

いつもは、かっこいいのですが・・・

パタの運動

今年で19才になったパタ。
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最近水面でのんびり浮いていたり、陸場に上がって寝ることが多くなってきました。

そこで、普段おやつとして渡しているカニをダイバーが潜って水中で渡すことにより、潜水行動を増やし筋力UPを試みています!(たまにイカの時もあります!)

そんな様子を陸上から撮影してみました。パタの潜る前の様子にご注目ください!

今後は水中でのパタを撮影したいと思います!!

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ぶらさがりカワウソ~パート2~

先日、お知らせした「ぶらさがりカワウソ」

このブログ、カワウソ担当者の間で「誰が書いたん??」と言い合っていたのですが、実はイルカの担当者が、イルカ水槽の上にある窓から目撃したそうです。ちょっとびっくり!

さて、バックヤードには、他にも ぶらさがりカワウソ がいます!

昨年の特別展示「熱帯雨林」に登場していた ツクシ です。

初めの頃は、ゆっくりした回転でしたが、1ヶ月が経とうとする頃には、ものすごいスピードで回るようになりました!!


〝高速〟ぶらさがりカワウソのツクシでした。

湾岸放流バルブ点検(Part Ⅱ)

海遊館には、緊急時に大量の水を排出する排水管があり、このラインに取付けているバルブ(弁)を年に一度点検します。
実はこのお話、1年前にも紹介しているのですが・・・(1年って早いですね)、湾岸放流バルブ点検(PartⅠ)
おさらいをしてみたいと思います。

必須の手袋とマスクを付けて、準備中。
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壁に開いた扉から現場に向かいます。
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ここを降りればバルブがお出まし。
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さて、回転チェック。回数が多くてしんどそうです。
(1年前はやたらうれしそうにしていました・・・)

点検も終わり、帰路につきます。
吹雪(ほこり)の中を行きます。(マスクを付けていた理由がわかりましたね)

これからも海遊館のレアな作業を紹介しますね。

鏡よ、鏡よ、鏡さん

ある朝、「グレートバリア リーフ」水槽の前を通りかかると、水槽のサイドにある鏡の前にテングハギがいました。
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じーっ。
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「俺っていい男(あるいは女?)」って思っているのでしょうか?
それとも、「そこにいるのは誰だ!」と思っているのか?

反対側のサイドでは、チョウチョウウオたちがいました。
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今回、写真は撮れなかったのですが、鏡の前では、ウメイロモドキたちが大挙して、大きな輪を描きつつ泳いでいたり、ハギの仲間が口をぱくぱくしていたりするのを時折見かけます。

家で飼っている犬や猫、鳥などが鏡の前で不思議そうな仕草をすることはよくありますが、魚にはどのように映っているのでしょうね?
「グレートバリア リーフ」水槽の鏡前は注目スポットです。



ニホンベニクラゲはじめました

「ふあふあクラゲ館」でニホンベニクラゲの展示を始めました。

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あまり聞きなれないお名前... 
実は、この名がついたのはごく最近のことなのです。
これまで、「ベニクラゲ」という一種と思われていた中に、いくつかの種が混じっていることがわかり、
北日本型とか南日本型とか通称でよばれていたのですが、このほど、南日本型のベニクラゲに「ニホンベニクラゲ」という和名が与えられた、というわけです。

海遊館では、これまで北日本型のベニクラゲを時々展示していましたが、南日本型改め「ニホンベニクラゲ」を展示するのは初めてです。

どこがちがうのでしょう。
ニホンベニクラゲは北日本型のベニクラゲに比べると、少し小さく、生殖腺が黄色っぽく、触手の先端が少し膨れています。
小さな目立たないクラゲのようでいて、これがとてもかわいい形なのですよ。

特に、リラックスしたときに触手をピンと伸ばし、さきっちょにちょんと玉をぶら下げているさまは、まるで「線香花火のいちばんいいとき」のよう。

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ベニクラゲといえば、「若返り」。
ニホンベニクラゲもクラゲから若いポリプにもどることができます。

でも、クラゲとして展示できるのは短い期間だけと思われます。ぜひお早めに。



いたずらっ娘

カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽では、毎朝とてもながーいホースを使って陸場の掃除をしています。

掃除を終えて、この長いホースを巻こうとしたらすごく重かったので、水中を覗いてみるとホースを咥えて遊んでいるアシカが・・・。

こっそりビデオを撮ってみました。

最初のほうは、撮影に気づかずに遊んでいるのですが、途中からカメラの存在に気づいたようです。
こっちを見ているということは、本人にいたずらの自覚があるのでしょうか・・・・?

このホースを引っ張るアシカは、今年6月に生まれた「しずく」です。

実はこのホースを引っ張るいたずらは、1歳年上の「レオ」が頻繁にやっているので、「しずく」も覚えてしまったようです。


以上、元気いっぱいの「しずく」のいたずらでした!!

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カワウソにドジョウのプレゼント!~その3~

さて、前回からの続きです。ドジョウを食べることができなかったミミについて。

■プレゼント1日目
ドジョウのスピードにミミは追いつくことができず。
「あなたそれでもカワウソなの?」と言いたいところですが...そういえば、泳ぎも得意ではないな。
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仕方ないので、ハチに「私にもちょうだい~」と泣きつくも聞く耳持たず...。
普段は泣きつくと餌をくれるハチも、さすがにドジョウはやりたくないよね~。


■プレゼント2日目
さすがに気の毒だったので、ドジョウを直に床へ置いてみました。
それもミミのまん前に。
すると...みごとキャッチに成功!
やったー!!と私達もガッツポーズ!
あれ?

なんと、せっかく捕まえたドジョウを水の中へリリース...。
それをハチに横取りされてしまいました。
ミミは床に落ちた餌を水で洗う癖があり、それが仇になったもよう。

■プレゼント3日目
こうれば最終手段!
ダンベ(水入れ容器)の水を抜き、そこにドジョウを入れる作戦!!
これでドジョウを洗うことはできません。

こうやって、ミミはなんとかドジョウを食べることができました!!!
いやー、よかった!と係員一同、ひと安心。

ミミが楽しんでくれていたのならいいのですが...。

冬が来る前に

「日本の森」の水鳥たち。

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写真手前のオシドリ(メス)ではなく、左側のミコアイサにご注目!
羽づくろいをしていてわかりにくいのですが、いまちょうど夏羽から冬羽に変わるところです。

ミコアイサの別名は「パンダガモ」ですが、これは冬羽の時の色あいを見て、つけられた名前です。

▼こちらが冬羽の状態
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基調は白で、黒がよいアクセントになってますね(どこのファッション評論家だ...)。

しかし、夏羽の時は、頭が茶色くなり、白はどこへいったの?という色合い。
体も灰色やら茶色やらが混じって地味な感じとなります。

今の状態は、ほら!
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目の周りに白い色が見えるでしょう?
この辺りから換羽が始まっているようです。
朝の清掃時、排水溝が羽でいっぱいになるのももうすぐです。

例年だと11月末には冬羽になりますが、今年は若干遅れているような気がします。
なんとか色の変わっていくようすを写真で残したいのですが、なかなかうまく撮れません。
今年こそはがんばるぞ~~!




海遊館を守る設備チームの「資格」

設備チームの業務には、必要な資格がたくさんあります。


■クレーン運転士
ジンベエザメなど大型生物を「太平洋」水槽に搬入する時は、30tクレーンの運転をします。
その運転に必要な資格(小さなクレーンは技能講習で取得できます)

こちらはジンベエザメをクレーンで搬入する様子

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■玉掛
 クレーンで吊り上げる物を吊るすのに必要な資格

■潜水士
 海遊館内の水槽で潜水作業をするのに必要な資格

■電気工事士
 水槽の照明灯を整備したり、コンセント等を取替するのに必要な資格

その他・・・

・ろ過器に入って作業するため酸欠危険作業の資格
・危険物を取り扱うのに必要な資格

・・・などなど、講習を受けて取得できるものから国家資格(免許)と資格も様々。

入社して20年が経過し、10数個の資格を取得しました。
これからも自己能力向上のために頑張りたいと思います。

ここで、ある日の潜水作業風景をご紹介。
設備の点検作業は、生き物を飼育する上で大切な作業です。

ウエットスーツに着替えて準備万端!いざ出発です♪
好奇心旺盛なカマイルカがのぞきに来ています。
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「ねぇねぇ、何してるのー?」
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水槽の点検作業に興味深々!

さらにのぞきこみます。そ、そんなにのぞきこまなくても・・・(笑)
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イルカたちのつきまとい攻撃をうまくかわしながら、作業は続きます。
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しばらく見ていたら飽きてしまったのか...
「ねぇ、これで一緒に遊ぼうよー!」
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お気に入りのオモチャをもってくるカマイルカさんでした☆

カワウソにドジョウのプレゼント!~その2~

先日カワウソにドジョウをプレゼントする様子をご紹介させて頂きました。

みんな大はしゃぎ!血が騒ぐと言いますか、ものすごいスピードで次々と捕食していきます。

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「楽しい~!」ハチくんです。


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「ドジョウ最高―!」ツクシです!

と若者たちが騒いでいる中、おじいさんコンビのニッキとオリーブはさすがに追いつけないだろうということで、小さな容器に入れてみましたが...

こんなじいさんたち見たことない... 
若返ってる...

"昔はブイブイいわしてた"( 凄腕のハンターだったらしいです )というのに、納得です(笑)

3日間に渡り行われたドジョウ大会は大盛況!みんな大満足で終わりまし...

「ちょっと待って!!私だけまだ食べてないわ...!」

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と落ち込んでいるのはミミ。

1日目、2日目と続けて食べることができていないようです。
はたしてミミは食べることができたのでしょうか?

その3に続きます。


シャークワールドのハンズオン

25周年特別展示「シャークワールド」には、いろいろなハンズオンを設置しています。
多くのお客様が体験をされるので、ハンズオンは壊れにくいものを作ってはいるのですが、やはり壊れることもあり、そのたびに係員があたふたとメンテナンスを行います。

ある日、特別展示の担当者があわてて係員室に戻ってきて「あ、あごがはずれましたー!」と言うのです。
当然、本人だと思うじゃないですか!
「大丈夫??病院行く??」と心配して聞いたら、「僕じゃなくて"シャークワールド"のハンズオンです!」って。

このホホジロザメさんのこと?
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下にあるハンドルを回すと
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顎が動くしくみ。
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下顎が開いたまま動かなくなってしまったそうです。
電気系統の故障でしたので、さすがの係員もどうにもできず、この日のホホジロさんは顎がはずれた状態でした。
その日の夜に修理に来てもらって無事復帰いたしました。

まぁ人間(係員)じゃなくてよかったと言うべきでしょうか?

このハンドルを回すタイプのハンズオンはもう1つあって、サメの歯の構造を表すもの。

で、先ほどのシャークワールド担当と私の会話の続きです。
「えっ、どっちのハンズオンが壊れたん?」
「だから顎がはずれて...」
「あー、"口ぱっかん"のほうね」
「?」
「ホホジロのハンズオンやろ?あれは口が"ばっかん"と開くやん。だから私は"口ぱっかん"と呼んでるのじゃ」
「はぁ...」
「ちなみに、歯のハンズオンは"歯どんどん"だから」
「...(勝手に名前つけてるよ、この人)」

2つのハンズオンの正式名称は「ハンドルを回して顎の動きを体感しよう」と「ハンドルを回して歯のはえかわりを体感しよう」だそうです。

でも、「口ぱっかん」と「歯どんどん」のほうがわかりやすいと思いますが、いかがなものでしょうか?
誰の賛同ももらえてないような??

オウサマペンギンのヒナ、すくすく成長中♪

先日、「南極大陸」水槽で生まれたオウサマペンギンの雛。
毎日親鳥から沢山の餌をもらい、すくすく成長しています。

17日齢で体重は約880g
生まれた時から約5倍近くになりました。成長はとても順調です。
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普段も親鳥のお腹からもはみ出している状態です。
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この雛は将来、どんなペンギンになるんでしょうか。
今から楽しみですね。


HAPPY HALLOWEEN!!

10月9日から10月31日まで、パタにハロウィンな氷を渡しています。

今年はオレンジ色の氷に鮭の皮を切り取り、カボチャ風氷やカラフルなキャンディ風の氷などをプレゼントしています。
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そして機嫌のいい時には、ジャックオーランタンで遊ぶパタが見られるかも?!

是非そんなパタに会いにきてくださいね~

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踊る飼育係員

ある日の朝、開館前に生き物のチェックをしようと館内を巡回していると、なにやら「タスマン海」水槽の前で踊っている飼育係員を発見・・・。

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よく見ると、イルカ達と遊んでいます。

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▲この写真のカマイルカは、ミュー(愛称)です。

この踊り?も、生き物達とのコミュニケーションの一つなんです。
ただし、この開館前という時間は、飼育係の特権でもありますけどね。

イルカたちは、お客様の姿もちゃんと見ています。
もしかしたら一緒に遊んでくれるかもですよ。

カワウソにドジョウのプレゼント!

明日は「体育の日」です。
スポーツの秋、食欲の秋、いろいろありますが、皆様はどんな秋をお過ごしでしょうか?

先日、生きたドジョウ(人間の食用に流通している)を入手したので、歯の治療をがんばったカワウソのツバキと約束したとおり、プレゼント!

カワウソの歯の治療

せっかくなので、予備水槽のカワウソたちにも、おすそ分けしようということになりました。
ツバキやオリーブが、かつて「日本の森」水槽で、どんなにすばらしいハンターであったかを力説しても、新人担当者には「?」ですからね。

いざ!
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ナイスガイ・ロックくんは上手に捕らえました。
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クリ「うまーい!」
クリも「日本の森」でアユを捕まえていたのを思いだしました。
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「なに、何、なんなんだー!」とわくわくのワラビ、ツクシ、スイカたち。
この仔たちはほぼ初体験ですが、さすがカワウソ!
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ちょっと不審げなアヤメ(右)と「早くおくれ」なヤット(左)
この2頭はあまりがつがつ感がない印象。
当館生まれのカワウソたちのがつがつ感はなんなんだろう??
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「俺を誰だと思ってんだい!往年のハンター・オリーブだぜ」
後輩たちも感心してたぜー。
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そして、ツバキと娘のグミはこんなでした。


ツバキ満足してくれた?
グミのハッスルぶりが意外でした。

さて、ここにあげなかった個体については、たいへん面白い行動をとりましたので、また後日にレポートいたします。
どうぞお楽しみに!

遺伝ってすごいです

兄弟の顔が似ているのは、人間ではよく耳にすることですが、アシカも兄弟だと顔が似てくるようです。

では、まずこちらの写真をご覧ください。「モンタレー湾」水槽でくらしている・・・

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▲カリフォルニアアシカの「コア」です。

コアには弟がいて・・・

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▲「レオ」と言います。

どうですか?そっくりに見えませんか?この2頭を見るたびに「遺伝ってすごい!」と関心してしまいます。


あれ?アシカはみんな同じ顔に見えます? 毎日みていると、ちがいがよくわかります。


カタクチイワシを搬入しました

今月のはじめに、「チリの岩礁地帯」水槽にカタクチイワシを搬入しました。

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イワシは漢字で「鰯」と書くように、鱗がとれやすくて弱い魚です。
当館では、魚類の搬入にこのバケツを使用しています。
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が・・・、

▼カタクチイワシの搬入には、ビニール製の特別なバケツを使います。
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今回は、魚類の飼育係員みんなでバケツリレーをして、合計約5,000尾を搬入しました。

にぎやかになったかな?

北極圏のイボダンゴ

お月見は終わってしまいましたが、9月27日は中秋の名月でした。
みなさま、すてきな月をご覧になりましたか?

中秋の名月といえば「月見だんご」。
先日、私は知ったのですが、関西の月見だんごは、餡を団子に巻いたものだったのです!
ちょっと衝撃的でした!

ってことで、「北極圏」のダンゴを紹介します。
イボダンゴです。
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ダンゴウオ科の仲間です。
ダンゴウオの仲間といえば、4年前に企画展示「かわいいコレクション(通称かわコレ)」でフウセンウオを展示していました(現在は展示していません)。
机の中にこのようなグッズが残っていました。
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フウセンウオはたいへんカラフルでしたが、このイボダンゴは割と落ち着いた色合いです。

こちらは腹ビレが変化した吸盤でガラスにピッタリくっつく姿。
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しかし、名前に「いぼ」ってあまりよいイメージがない!
こんなにかわいいのに!と思ったら...。
確かに、正面から見るとトゲトゲしています。
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見る向きで印象がずいぶんと変わるものです。


他に、当館にいる「だんご」といえば、向かいの水槽にいるランプフィッシュ。
こちらはなんと全長が大きくなると50〰60cmになります。
展示中のランプフィッシュは私の手よりやや大きいので30cm強。
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このランプフィッシュは2013年に当館で産まれたこどもたちです。

「初めての産卵!」

「丸くてかわいいランプフィッシュの赤ちゃん」

お月見は終わってしまいましたが、当館の「北極圏」でだんごを味わってください。


夜のゴマフアザラシ

ある夜のゴマフアザラシたち。

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綺麗に等間隔で寝ていますね・・・

実は、アザラシはアザラシ同士で身を寄せて寝ることがない動物なので、このように綺麗に等間隔で寝るという、ちょっと面白い光景になります。

また、別の日の夜のゴマフアザラシたち

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うじゃうじゃしてますね・・・

カリフォルニアアシカやゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽の上から撮った写真なのですが、遠いためかなんだかアザラシがいもむしのように見えてしまいます。

アザラシは日中はほとんど泳いでいるのですが、夕方になると寝るために陸場に上がってきます。
「モンタレー湾」水槽の奥の方を良く見ると、この寝ているアザラシをみなさんも見つけることができます。

仰向けで寝たり、うつ伏せで寝たり、伸びたり、顔を掻いたりと、日中とはまた違う可愛らしさを見せてくれるので、皆さんもどうぞ!

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オウサマペンギンの雛が誕生しました!

9月25日、「南極大陸」水槽のオウサマペンギンに待望の雛が誕生しました。

現在、雛は親鳥の足元で守られていて、1日数回、親鳥から口移しで餌をもらいます。

生まれた時の体重は約187gでしたが、1週間が過ぎ、現在は体重400gを越えて2倍以上になりました。

オウサマペンギンの子育てはおよそ12ヶ月間。
これから日に日に成長する様子が観察できます。

▼孵化直後の様子
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雛はまだ羽が生えておらず、自力で寒さから身を守ることはできません。

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赤い丸印の中に赤ちゃんペンギンがいます。
このペンギンの足元は要チェックですよ!

レア映像「ジンベエザメの腸洗い」

先日は、ジンベエザメのビデオチェック映像で海くんの排便シーンをご覧いただきました。海遊館日記「ジンベエワッチと動体視力」

今日は、非常に珍しい「腸洗い」シーンをどうぞ。


「腸洗い」とは?
人間の世界では「腸内洗浄」といって、肛門から大腸に水などを入れて腸内を洗い流すという医療や美容での施術方法がありますが、サメやエイは自分で総排泄腔から腸を体外に出して、まるで「洗う」ような行動をすることがあります。
生物にとって大事な部分である内臓を体外に出すとは・・・、他の生物に襲われる危険もあるのでわけだし・・・、衝撃的です。
私が初めて「腸洗い」を見たのは、大型のエイで、排泄腔から赤いもの(腸)が見えた時は驚きました。
「なにが出たん?赤ちゃん?」などと動揺しているうちに、引っ込んでしまい「???今のはなんだったんだ」という感じでした。
腸洗いはほんの一瞬ですから。

なぜ、こんなことをするのかというと、腸内の魚の骨や鱗などの未消化物を排出するためと考えられており、人間としては、お腹の調子がすっきりしない時はうらやましい気がしないでもありません。

ジンベエザメの腸洗いは、長く魚類を担当している飼育係員でもあまり見たことがありません。ジンベエザメの行動観察にビデオカメラを設置しているおかげです。

ぶらさがりカワウソ

片づけしなきゃ~と思ってバックヤードのある部屋に入りました。

何気なく、カワウソのバックヤードをのぞくと。。。

カワウソがぶら下がってました。

「これ、だいじょぶなんかなぁ~引っかかってるわけじゃないよなぁ~」と焦りましたが、

最後には無事着地。

がんばれ!新人獣医

新人獣医さんは獣医のお仕事だけではなく
飼育に関する仕事を何でもこなします。

そのときの1コマ

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「南極大陸」水槽のペンギンの餌やりから帰ってきたときの様子です。

新人獣医さんはかなり視力が悪いらしく(勉強のしすぎ?)、いかなる時もメガネは手放しません。
たとえばこんな時も・・・

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潜水作業をするために、フードを着用しています。
振り返ってもらうと・・・、

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潜水フード&メガネは、25周年の海遊館でもはじめて見ました。

でも、毎日ほんとうに頑張っているので、この様子には笑ってしまいますが、みんな応援しています!

ハタの仲間を探してみよう!

みなさんはどんな魚がお好きですか?

私はハタの仲間が好きです。

あのぬぼーっとした顔がたまりません。では、海遊館のハタたちをご紹介。

まずは「太平洋」水槽から
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▲高級魚としても有名なクエ。この個体は、ダイバーに撫でてもらうのが大好きです。

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▲写真写りが悪いけど、カスリハタ。

海遊館日記 「マダラエイとカスリハタ」、にてご紹介した、よくマダラエイの上に乗ってる個体です。この前も乗ってました。

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▲ヤイトハタ。「やいと」はお灸のことで、黒い小さな斑がお灸の跡に見えるのでその名がついたとか。お灸し過ぎ??

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▲タマカイです。小さい頃は、黒と黄色のもようが映えます。こちらは全長40㎝くらいの若い個体。

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▲こちらはまだ模様が残ってますが、全長80cmくらい。

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▲模様が不明瞭になった全長1mくらいの個体。

次は「瀬戸内海」水槽です。
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▲アカハタです。ちょっと色が褪せていますが、赤味を帯びた体色です。

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▲こっちはアオハタ。でも、体色は青くはありません。

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▲コクテンアオハタは、通称タコアパートにイセエビと一緒に入っています。「これは珍しいんやで~」と担当者イチオシの種類です。

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▲ホウキハタ。斜めに走る筋がほうきで掃いたような模様だから?

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▲オオモンハタです。キジハタに似ていますが、尾びれの先端がまっすぐで白いことから見分けられます。

最後に、意外なところにいるハタを。
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▲アズキハタ。小豆色の斑が特徴です。他のハタに比べると体高が低く、体全体が細長い感じです。この個体はちょっとお腹がでてます・・・.。
アズキハタは、「グレート バリアリーフ」水槽です。

同じ仲間を探しながら、特徴を観察するのも楽しいですよ!

ちきゅうたいかん&ちょっとパンプキンマフィン

先日は、中秋の名月にスーパームーンと、空を眺めることが多かったです。
そして、これから秋の深まりとともに、海に沈む夕陽が見ごろとなります。天保山は、江戸時代からの由緒正しい?夕陽の名所です。

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▲空と夕陽のグラデーションがとてもきれいです。

月の動きや夕陽が沈む様子を見ていると、地球の自転のはやさ(夕陽が沈むはやさ)に気づきます。この数日は、"お月さま"と"夕陽"、どちらも「地球を体感」することできました。

実は海遊館の館内からも、この夕陽を見ることができます。ワモンアザラシの「北極海」水槽と「日本海溝」水槽の近くにある、カフェ「マーメイド」です。
きれいな夕暮れ空を眺めることができるカフェ「マーメイド」では、期間限定&数量限定で、パンプキンマフィンが登場します。「地球を体感」しながら(笑)、Happy Halloweenな気分になっていただけるとうれしいです。

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▲パンプキンマフィン

10月1日から31日までのハロウィン期間限定&数量限定です。年間パスポートのご提示で、50円割引になりますよ。


海遊館 設備チームの4R精神

日々、4R精神で頑張っております、設備担当です!

4Rとは、リデュース (Reduce)、リユース (Reuse)、リサイクル (Recycle)、リペア (Repair)
しかし今回ばかりはそうは行きませんでした・・・。
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▲「アリューシャン列島」水槽(ラッコ)の配管です。

普段は保温材で覆っているので隠れている場所ですが、白く塗られた配管の表面に錆が出てきています。

ラッコの水槽は、水温が10℃と冷たく、保温材を使わないと結露で配管の周辺がビショビショになってしまうのです。
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▼ボルトを外して、配管を取り外します。
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摘出完了!
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水の流れるところは、コーティングをしているので、水槽に錆が入ることはありませんがボルト周辺はサビサビ。

さすがにこれは、ダメでしょう!

25年という年月は、無残にも我が4R精神を打ち砕きました。オブジェや漬物石にもなりません。

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しかし、そう意気消沈もしていられないので、自称マイプロデュースの特注強化プラスチック製のものと交換をしました。

これなら強くて錆びない、そして結露もしない!
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▲完成!

サイズが合っていてよかった。よかった。

カワウソの歯の治療

定期健康診断にて、歯に異常が見つかったカワウソのツバキ。
一部がぐらぐらしているので、抜くことになりました。上顎の一番奥の歯です。
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処置は麻酔をかけて行います。

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歯がぐらぐらしているといっても一部だけで、大きな歯ですから、簡単に全部を抜くことができません。
慎重に丁寧に、少しずつ処置を進めていきます。
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これがたいへんな作業で、獣医はへとへとになります。
ツバキは麻酔で寝たままで、大きな歯が抜けた時にも、痛みで動くようなことはありませんでした。
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1時間位かかって無事終了、獣医もツバキもお疲れ様でした!

で、抜いた歯はこちらです。
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本当はもっと歯根が深いはずですが、短くなっていました。
このまま放置しておくと、他の歯や顎の骨などにも影響がでたかもしれません。
よかったね、ツバキ。
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「よくなーい!私だけ誕生日(8月1日)のお祝いをしてもらえず、おまけに歯を抜くとはひどすぎるー」と、ツバキの心の声が聞こえてきました。

ごめんごめん、何かプレゼントをしないとね。

その様子はまた後日。


大阪湾には魅力が詰まってる!

大阪湾のスナメリ調査では、おもしろいもの・貴重なお話、さまざまな体験ができました。

▼底びき網漁船です。いろいろな種類の漁船が見られます。
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▼手作り感満載のボードです。スナメリは3人がかりでつくりました。
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▼底びき網で獲れた生物を観察します。
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▼50年以上、大阪湾を見てこられた漁師さんにインタビュー
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▼大阪湾のスナメリを調査されている先生のスナメリ最前線のお話
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まだまだ知らない大阪湾。
知れば知るほどおもしろい大阪湾です。

スナメリ調査のオフショット?

9月の2週にわたって実施したスナメリ調査。

ごく少数の方がスナメリに遭遇という結果になりました。この時期は発見するのが難しい!
でも、飛行機が近くを飛んでいったり、底びき漁をしている船を間近に見たり、死亡漂着のクジラを見ることができたことなど、想定外のイベントがたくさん起こりましたね!

いろんな人の力を借りながら、ご迷惑をかけながらの企画だったので・・・、かなりのパワーを投じました。燃え尽きてます。ふぅ。

それでは、調査の最中にいろんな写真をとったので少しご紹介。

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▲スナメリの棲む大阪湾。かなり大きな船が通過していきます。

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▲秋晴れの空、飛行機とスナメリ調査

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▲語り合う専門家たち(おじさんたち?)

今回、初参加のスタッフのはしゃぎようをみてやってください。

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▲積み込み作業をしてるフリ。

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▲うまく積み込めて、スナメリと2ショット。ご満悦。

アシカの赤ちゃんの愛称が決まりました!

今年の6月30日に「モンタレー湾」水槽でうまれたカリフォルニアアシカの赤ちゃん(メス)の愛称が決まりました。

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いろいろと考えた結果、愛称は「しずく」です。

姉の「ナミ」と同じく、水をイメージした女の仔らしい響きです。水の雫のようにキラリと光るような美しいアシカに育ってほしいと願っています。

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今後も「しずく」が元気に成長してくれるように、大切に育てていきたいと思います。

これからも「しずく」の応援をよろしくお願いします。

大阪湾にクジラがやってきた

「クジラの死体が流れているから船航行するときは気をつけて~」

大阪湾スナメリ調査の途中に船長の携帯がなりました。
スナメリも探したいけど、せっかくならと海から現場を見に行くことにしました。
自然のことなので"突然"はつきものです。
海上から、大きなクジラが磯に漂着しているのを見ることができました。

スナメリ調査を終えてから、車に乗り換えて現地に向かいました。
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大きなクジラ!!

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ザトウクジラでした。6m程度というけど、これでもこどもです。ジンベエザメよりでかい!

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ザトウクジラはヒゲを持つクジラで、このヒゲを使って餌となるプランクトンをこしとって食べます。ジンベエザメと似た食べ方ですね。
とても美しいヒゲでした。

めったに大阪湾にクジラが入ってくることはありません。
とても貴重な体験でした。

海遊館では大阪湾にすむスナメリの情報を集めています。
イルカやクジラの情報もお待ちしています。

アンドンクラゲとタコクラゲ

海水浴に行って泳いでいると、まわりに何もいないのにチクチクッと腕や足に痛みが走ったことはありませんか?
また、「お盆ごろはクラゲが多いから気をつけなさい」って話を聞いたことはないですか?
これは、夏場に出現するアンドンクラゲが原因であることが多いようです。

アンドンクラゲは立方形の傘に長い触手が4本。
傘の大きさは最大でも3cm四方で、そんなに大きなクラゲではありません。
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傘の形が行灯のようなのでアンドンクラゲの名があります。

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お盆に多いということで、お盆といえば「流し灯篭」や「回り灯籠」などがあるし、「行灯」に関係があるのかな??と思ったりしますが、それだったら「トウロウクラゲ」ですね...。

アンドンクラゲの刺胞毒は強いです。
刺された場合は海水で洗って刺胞を取り除くのがいいとのことですが、どのクラゲに刺されたかによって対処法は異なります。
痛みが続く時は病院に行くのがよいでしょう。

アンドンクラゲは長く飼育することができない種なので、9月に入って、係員が夜に採集にしてきたものを展示中です。
お早めにご覧ください!

そして、高知県土佐清水市の以布利センターでは夏の終わりごろより、タコクラゲが採れはじめました。

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こちらも現在展示中。

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タコクラゲがやってくると、秋を感じるクラゲ担当です。


「敬老の日」2015

昨年ご紹介した海遊館日記「敬老の日」。今年も「敬老」すべき生き物たちを、陸上動物の担当者が範囲を広げて紹介します。

▼コツメカワウソ・ニッキ(21歳)とオリーブ(17歳)
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寝起きを襲ってしまいました、ごめんなさい。

▼リスザルのアンズ(推定年齢20歳。

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バックヤードで元気に過ごしています。実は、昔の出来事が原因で、私とは仲がよくありません・・・。

▼「日本の森」のゴイサギ(26歳以上。海遊館のオープン前からいます)

(写真がなくてすみません・・・)

獣医に「腎臓が悪いよ!」と診断されていて、お薬を飲まねばならないのですが元気です。とてもすばやく、アユを採ったりしています。

▼同じく「日本の森」のチュウゴクサンショウウオ(30歳以上。)
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体の大きさから、お客様からも「すご~!」と声がかかります。

海獣類も紹介しますと・・・

推定で36歳!ゴマフアザラシ・ジャブ。
推定で30歳!肝っ玉母さん、カマイルカ・アーチ。
26歳!カリフォルニアアシカのボス・ルーク。昔は小さくてかわいかったですよー。
19歳!ラッコのパタ。おばあちゃんには見えませんね~。いつまでもこどものイメージです。

29歳!ジェンツーペンギン。ープン当初からのペアが、何度も雛を育てています。
▼係員の右横の2羽です
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そして、なんと新体感エリアの「フォークランド諸島」水槽にいるイワトビペンギンには、31歳を迎える個体も!

こうして見ると、飼育係員よりも年上の生き物たちがいっぱいです。

来年も、この海遊館日記で紹介できるように、毎日の健康管理にしっかり取り組みたいと思います。



フワフワ・モコモコのイワトビペンギン

現在、「フォークランド諸島」水槽のイワトビペンギンたちは換羽の真っ最中。
※換羽:1年に1度、全ての羽が抜け換ること
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この時期は、いくつか問題があります。

その一つが餌を食べなくなることです。
1週間以上断食しても平気な個体もいます。

11羽のイワトビペンギンの内、7羽は換羽中。
つまり餌を食べるのはたったの4羽。さすがに「お食事タイム」として成立しません。

昨年までは、個体により時期のズレが若干のがあるのに、今年は一斉に始まっているためこの様な事態に・・・

「お食事タイム」はさびしい状況ですが、あと2-3週間で換羽は終わり、モリモリ餌を食べるようになります!
ご理解の程、よろしくお願いいたします。

でも、このフワフワの状態のイワトビペンギンが1番好き!可愛い!!という声があるのも事実。
1年のうち最もフワフワ・モコモコのイワトビペンギンは、今しか観られませんよ!

しげのぶ&ミオ

面白い映像の撮影に成功しました!!

「モンタレー湾」水槽で生活しているちびっこアザラシです。

しげのぶは、北海道の小樽水族館からやってきたアザラシです。
最近のブームは鼻先を触られることで、これがなんとも言えない極上の柔らかさです。


ミオは、山形県の加茂水族館からやってきました。
海遊館に来てすぐの頃は、中々水槽に馴染めずご飯を食べるのもやっとという様子でした。

そんなミオですが、近頃はダイバーの近くにグイグイやってきて邪魔をするほどやんちゃになりました!

そんな二頭の様子をどうぞ!!

(はじめに来るのがミオで15秒過ぎにやって来るのがしげのぶです。そして最後はまたミオです。)

なんでも遊んじゃう!

ある朝、「タスマン海」水槽の前を通りかかると、カマイルカのミューが逆立ち?

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「何してんの??」

だいたい、こういう時は、気になっているものがあるはず!
それは擬貝だったり、鏡のかけらだったり、あんまりよろしくないものであることもあるので、私も目を皿のようにしてみると・・・。

3cmくらいのぴらぴらしたものを発見。おそらく餌の魚の一部のようでした。

ミューの行動を記録すると、「じーっと見る」「胸ビレでハタハタしてみる」「口からぴゅっと水を噴出する」「背ビレに当てて動かす」「口に入れたり出したりする」など、バリエーションが豊富で、とても楽しそうです。

ミューが遊んでいると、そばをアーチ親子が通りました。

こどものサーフもめざとくこのぴらぴらを見つけ、わざわざお母さんから離れてミューに接近してきました。

すると、ミューは「これは私の!」とばかりに口にぴらぴらをしまいこんで、他所へ行ってしまいました。
こんなおもしろいおもちゃ、手放すわけにはいかないですよね(^-^;)

私が担当しているカワウソは、とても飽きっぽい性格ですが、ミューはこのぴらぴらを見失ってしまうまで、長い時間遊んでいました。


さーて、次は何で遊ぶかな?

22,230両

「日本の森」の私たちが通称「花壇」と呼んでいるスペースが寂しくなってきたので、お客様が見えない部分に生えているシダを移植しました。
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しかし、なかなか根付きにくいようで、もう少し様子を見たいと思います。

「花壇」の向かいはアジサイがわさわさと繁茂中。落葉樹なので、もうすぐ葉がなくなってしまいます。

葉をかきわけると、ひっそりマンリョウが実をつけていました。
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マンリョウは「万両」と呼ばれ、めでたい植物として扱われています。
アジサイに隠れ、見えにくいので、「花壇」へ移植も考えましたが、やはり新しい万両を花壇に植えることにしました。

ついでにセンリョウ(千両)も追加しようと調べていたら、なんと「百両」、「十両」、「一両」という植物もあることがわかりました。
そんなわけで、入手できなかった「一両」をのぞき、万、千、百、十両を展示してみました。

「花壇」は全部であわせて22,230両!
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マンリョウはヤブコウジ科の植物で、「百両」のカラタチバナと「十両」のヤブコウジも同じ科、「千両」のセンリョウはセンリョウ科、「一両」のアリドオシはアカネ科の植物です。名前の由来には諸説あるので、どれが正しいのかはよくわかりませんが、いずれも赤い実をつけるので、実のつき具合(数)や木の高さなどから、お金に見立てた名前がついたようです。

新たに展示した植物はまだ実が青いです。
センリョウ(千両)
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カラタチバナ(百両)
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ヤブコウジ(十両)
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比べてみて、みなさま、どれがお好みかたしかめてください。


私の「押し」はセンリョウですよ! 

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アシカの赤ちゃん、最近のブーム

今年の6月30日に生まれたアシカの赤ちゃん、すくすく成長中です。

最初はお母さんアシカ(愛称:リップ)にべったりでしたが、徐々にいろいろなものに興味を持ち始めています。

最近では、「お母さんアシカの背中に乗る」というブームがやってきてます。
やっとお母さんの背中に乗れたのに落ちてしまった動画が撮れたので紹介します。

その後、また背中に乗ることができてほっとしたようです。

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赤ちゃんは必死に背中に乗ろうとしているので、ついつい「頑張れっ!」て応援したくなってしまう親心。
皆さんも、こんな何事にも必死な赤ちゃんを見て、ほっこりした気持ちになってみませんか?

私、次のブログでは最近赤ちゃんと仲のいい1歳年上のアシカ(愛称:レオ)とのツーショットを狙っております!
みなさん、楽しみにしていてください!

最後に、母と娘が同じ格好をしているほほえましいツーショットです。

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地上30mからの眺め

9月に入ってから、じめじめとした日が続きましたね。
それに台風がやってくるなんて、いったいなんやねんっ(><)て感じです。

今日は台風一過すばらしい青空が広がっています。
屋上で換気装置の塗装をおこなう予定です。この整備は雨じゃできませんので。


ところで、海遊館の屋上って何があるんでしょうか、ちょっと見てみましょう。


▼換気装置

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▼空調の室外機(クーラーや冷凍冷蔵庫、降雪装置など)

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▼「太平洋」水槽の屋根

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▼大阪港の眺め

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▼六甲の山並み

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大阪港大関門から薄っすらと見える淡路島や六甲の山並みなど・・・、眺望がすばらしいです!

高さは、あべのハルカスの10分の1ですが、見える景色は負けていません。


疲れも癒されました!さぁ、換気装置の塗装を頑張りますか!

ミオのハートマーク

加茂水族館からやって来た、ゴマフアザラシのミオです。
すっかり海遊館の環境に慣れてきました。
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近頃、ミオの身体を触るトレーニングをしていたら・・・
見つけてしまいました!!
ミオの背中に、ハートマークが隠れていました!!
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かなり小さなハートですが、皆さんも是非ミオのハートマークを探してみてくださいね♪

ちなみに、ゴマフアザラシには、この様な胡麻のような黒い点々模様があり、ワモンアザラシは白い輪っかのような模様です。
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どちらもよく特徴を捉えた名前ですね。

まんぞく...

少し前の話題ですが、スマートフォンのアプリで、いろいろなエサやグッズを置くと、猫がわんさか集まってくるゲームがあり、猫好きな飼育係員の間で流行していました。「今日はこんな猫が来た」とか「このエサを使うとこの猫が来る」とか情報共有したりして・・・。

集まってくる猫の中に、ちょっと高価なエサを置いておくとすかさず食べて、たいへん満足げに「ふーっ」となるキャラがいます。
このキャラが出てくると、他の猫が集まってこないので、ゲームをする側としては、「もう!また来たよ」と思うわけですが、絵がかわいいので憎めません。

ということで、「日本の森」のカワウソ・わんぱくフォーのお話へ。

わんぱくフォーたちには、1日に4回の餌を与えていますが、夕方16時の回が終わると、こんな感じになります。

▼ふーっ、食った食った。
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▼まだ、なんかあるの?(ないです)
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▼お腹いっぱいになったら眠いよね。
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▼寝よう寝よう!
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▼ぐー。
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満足かわうそだ!ゲームのキャラにそっくりだ!、と思ってしまいます。

この様子は、16時過ぎに見ることができます。
閉館前の19時ごろには再びスイッチが入って、アユを追っかけているのはひみつです。

企画展「体感!熱帯雨林」のピラニアたち、その後のその後

昨年の企画展「体感!熱帯雨林」の入口で展示していたピラニアたち。

■5円玉サイズの頃→ 「可憐な水玉」2014年4月

■全長10cmくらいの頃→l「水玉、その後」2014年8月

■手のひらサイズの頃→ 「ピラニア、その後」2014年11月

そして、企画展「体感!熱帯雨林」が今年の5月に終了し、しばらくバックヤードで飼育をした後、「エクアドル熱帯雨林」水槽に展示しました。
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お腹の部分がオレンジ色で、尾の白黒がはっきりしているのが、5円玉サイズだったピラニアたちです。(わかります?)
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大きさは、以前からいたピラニアとそん色なくなりました。

水槽から少し離れて見るとわかりやすいかもしれません。

人さわがせなイチゴ

ある日の早朝、「パナマ湾」水槽を見回っていると、こんな様子が・・・。
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▼拡大してみましょう。
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土の部分にアカハナグマが鼻で穴を掘り、そのまま「ずぼっ」と顔を突っ込んでいるのです。

そして全く動かないので、「ハ、ハナグマが死んでるー!」と思い、急いで担当者に連絡すると、ひょっこり顔を出して、泥だらけの顔で去っていきました。

息苦しくないのでしょうか?と思うのですが、本人?はケロリとしているので、きっと楽しいのでしょうね。

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▲ひとさわがせなイチゴさんです。

ひそかな楽しみ

私はイソギンチャクを見るのが大好きです。
イルカ担当ですが・・・

朝の見回りをするときに毎日欠かさずに見るのがこの子!

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水流にたなびく触手。
黄色く輝くからだ。

美しい!

どこにいるか、知ってるかな?

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お月見をします!!

今年もお月見の時期になりました!ということで、パタに恒例のお月見氷を渡します。

今回は、お団子氷とウサギ氷です。
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渡すタイミングは不定期です。
9月中ゆる~く、満月に関係なくパタに喜んでもらえるように渡しています。(笑)
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ジンベエワッチと動体視力

「太平洋」水槽のジンベエザメは、毎日、決まった時間に行動観察を行います。

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そして、月に一度は「24時間定例ワッチ(観察)」も行います。
1日べったりジンベエザメを見続けるのです(係員はもちろん交代します)。


ワッチは、飼育係員が水槽の前に座り、実際にジンベエザメを観ているので、細かな動きや便の有無を確認することができます。
また、怪しい動きをしたな!と思ったら、近くまで走って行って、詳しく確認することもできます。

ワッチ以外の時間帯は、ビデオカメラで録画をして、異常行動はないか?排便はないか?などを次の日に再生してチェックしています。

ビデオカメラを固定しているため、すべての場所が録画されているわけではありません。

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そして、録画した映像の確認は、早送りにして見るので、細かい行動の変化はわかりにくいのですが、ジンベエザメが動きを変えたり、排便をするとわかるので、その部分は通常の速さで見なおして確認します。

▼画面は、17時~20時の「夜の海遊館」。青くて暗くて見えにくいです。

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▼20時以降は、青い光から減り、夜間照明になります。日中の1/3の光量で暗いのですが、ビデオカメラの性能がよいためか、見やすいです。
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「太平洋」水槽には、天井にガラス窓があり、上から光が差し込むため、明け方になると明るくなります。
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前日の16時頃から、翌朝の9時まで、チェックします。

録画した映像は、こんな感じです。

画面上に見えるのは遊ちゃんです。

しばらくして右から左へと海くんが泳いでいきますが、海くんの通過した後、右のあたりが濁ったのがわかるでしょうか?
これは海くんの排便シーンなんですよ。

早送りしていて、「あっ、濁った!」と気づいたら、通常の速さに戻して再生して、詳しくチェックします。

大型のエイやアジたちの排便でも水が濁ることがあるからです。

巻き戻したら、ジンベエザメの位置を確認し、濁りの前後にいるのは誰かをよーく見て、その便の量などもチェック。
ジンベエザメの便は、塊が確認できます。


ジンベエザメの便でないとわかったら「もう、まぎらわしいな!」と思ってしまいます・・・。
このビデオチャックをしていると、ジンベエザメだけでなく、エイの腸洗いを見ることもあり、なかなか興味深いです。

その昔、プロ野球の選手が、動体視力を鍛えるため、電車に乗った時は必ず窓から見える電柱などを数えてタイミングをとるというような話を聞いたことがあります。
私たちには関係のないこと!と思っていたのですが、なんのなんの。
動体視力、むっちゃ必要やないですか!

特に今は、ジンベエザメが2匹!

「遊ちゃんと海くん、どっちがどっちやねーん!」

「目がもう1セットほしい!」と、はじめはみんな混乱していましたが、ようやく慣れてきました。

まあ目がついていかない時は、録画なのでゆっくり再生すればよいのですがで・・・.。

さて、今日も鍛えるぞ!動体視力!!

「日本の森」を散策しよう!

昨年の秋、日本の森のカワウソ槽の後方に、なぞの植物を発見したことをお伝えしました。
11月20日「謎のぽんぽん」

で、カワウソ水槽を見上げると。
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今年も生えてる!!
オオアレチノギクでしょうか?
昨年見た「ぽんぽん」は種ですから、確実に子孫を残しているということ...。

ゆっくり見回ると、こんな植物もありました。
オオサンショウウオ水槽とカワムツたちのいる水槽の間には植えた覚えのない植物が...。
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アメリカヤマゴボウ(ヨウシュヤマゴボウともいいます)です。

こちらは北米原産の草本で、明治の初めに日本に入ってきた外来種です。

ぶどうのような紫の実はとてもおいしそうで、私が小さい頃に野原でこれを見つけた時、「食べたい」と言ったら「毒があるから食べちゃだめ!」と言われました。
鳥は実を食べている形跡があったので、小さな私は「食べてもいいんじゃないの?」と思いましたが、大人になって調べてみたら、種に毒があるのだそうで。
鳥は上手に実だけを食べているわけです。

また、この実の果汁はインクの代わりに使われることもあったので、アメリカではインクベリーと呼ばれることも。

そうそう、手に色がつくと、なかなか落ちないのよー、と郷愁にひたる私でした。

さて、こちらはツワブキです。
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これは、私たちが植えたもの。
今年はわさわさと葉が茂っています。
花が咲くとよいのですが、今年はどうでしょう??
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花はこんなかわいいのです。

「日本の森」にはこんな楽しみ方もありますので、まわりをゆっくり見てみてくださいね。


わんぱくフォーの誕生日

先日8月29日は「日本の森」の『わんぱくフォー』こと、コツメカワウソのイガ、ニラ、ザクロ、シュロの誕生日でした。

今回はなんと!ニシキエビの脱皮殻をドドンっと丸々1匹プレゼントすることにしました!!

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かなりの大きさです!


早速プレゼントしにいくことに!


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『カリカリ楽しい~♪』とイガ

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脱皮殻を装着しているのは、ニラ

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このあと先っぽまで食べました、ザクロです!

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前室に置いていたニシキエビの殻が、給餌前から気になっていたシュロは無我夢中!


お客様も観覧通路から一緒に祝ってくださり、とても楽しい誕生日会になりました!
ありがとうございました。

これからも元気でね!

リンゴの弱点

「パナマ湾」水槽のアカハナグマ。

現在は、メスを展示していますが、バックヤードにはオス(愛称:リンゴ)を飼育しています。
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オスのアカハナグマは、メスと比べると力が強く、気性も荒いように感じます。
以前にお知らせしたように、リンゴをメスとお見合いさせると、時には大喧嘩になりますし、餌を食べてる最中に飼育係員がふと手をだそうものなら・・・

「オレの餌を取るな~!」と威嚇してくることも.あります。

▼こちらをご覧ください。口からはみ出た鋭い牙。(犬歯)

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オスだけが口からはみ出るほど伸びるのかは分かりませんが、海遊館で飼育している4頭の中で口から犬歯がはみ出しているのはオスのリンゴだけです。
これで噛まれようものなら、大怪我必須...。

飼育作業中は、いつも気をつけているリンゴですが、実は弱点があります。
それは...首の後ろ

リンゴは首の後ろをワシャワシャ撫でると、気持ちがいいのか力が抜けておとなしくなるのです!
撫でていくと、まずはペタンとお尻が地面に着いておすわり。
更に続けると寝転んでしまいます。(笑)

そんなリンゴの様子がこちら。

どんなに強気でも、弱点をせめられると力がでないリンゴくんなのでした~
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タカアシガニのふんどし

ある朝、「日本海溝」水槽を見ると、アクリル面におしりをぴっとりつけて、不思議な態勢をとっているタカアシガニが!
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何してるんでしょうね?と、おしり側に回ってみると...
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通称「ふんどし」あるいは「前かけ」と呼ばれるお腹の部分を開いて、もぞもぞしています。
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カニやエビの体は頭部、胸部、腹部に分かれていて、例えばイセエビだと、写真の緑の部分が頭部、黄色は胸部、腹部が赤色の部分となっています。
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さて、この腹部、エビでは発達していますが、カニの場合は縮小し、体の下側に折りたたまれています。
で、この部分を見ると、カニの雌雄がわかります。

腹部が幅広いのがメス、鋭角な三角形になっているのがオスです。
したがって上記はメス、下の写真はオスです。
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違いがわかりますでしょうか?
メスは産卵すると、腹部に卵を入れ、こどもがふ化するまで抱きかかえています。

しかし、今、卵を持っているわけではありません。
いったい何をしてたのでしょう?

前から見ることができればよかったのですが、岩が邪魔して見えませんでした。
お腹がなんぞ汚れていて、ごそごそしてたのかな?
とすると、ふんどしの洗濯やんなあ、と笑ってしまいました。

夕方に見に行くと、普段どおりの形に戻っていました。

換羽の季節

海遊館で暮らすペンギンたちは、換羽の季節になりました。
(※換羽とは、1年に1度、全ての羽が抜け変わること)

オウサマペンギンは既に全羽終了し、1年で最もきれいな羽になっています。
その他の種は真っ最中。


▼イワトビペンギンも
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▼アデリーペンギンも
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▼ジェンツーペンギンも
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毎日どっさり羽が抜け落ちていきます。
この季節は掃除がとても大変。猫の手でも借りたいほど、時間がかかります。

7月末に生まれたジェンツーペンギンの雛も少しづつ大人の羽が生えてきました。
すでに体格は親鳥と同じぐらいになりました。
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▼お尻にご注目!
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大人と同じ羽(尾羽)が生えてきました。

雛ももうすぐ換羽が始まります。

換羽が終われば遊泳訓練です。今年はどうなるのかな・・・

さて問題です。誰の毛でしょうか?

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▲さて問題です。この写真は、どの動物の毛でしょうか???



▼ヒントは、前あし。

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▼答えは「海遊館日記」によく出てくる、ワモンアザラシ(愛称:アラレ)でした!

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▲寝起きで眠そうですね。

アザラシの乾燥した毛はあまり見たことがないと思います。

日中は泳いでいることが多いので、体が水で濡れた様子(毛)をよくご覧になっていると思います。夜になると陸地に上がって寝るため、毛が乾燥するんですね。

そのため、体が乾いたもふもふアザラシは、夜や朝の早い時間しか見ることができない貴重な瞬間です。


ちなみにこの乾燥した毛・・・、よい例えがないくらいとても気持ちがいいんです!特に前あしです!

触れられるのは飼育員の特権ですが、「夜の海遊館」で見ることができます。


最後に...ある朝の、気だるい感じのワモンアザラシたちです。

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「チリモン」ならぬ「サバモン」!?

先日の朝、いつものようにアザラシたちに与える餌のサバを、大きさ別に選り分けていました。

すると、普段見かけることの無い、大きさ30㎝位のかなり変わったかたちの生き物が混ざっていました。

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これはいったいなんだろう?と思い、こっそりと取っておいて後で調べてみることに。

よく見てみると、サメの仲間のようです。

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かなりボロボロですが、細かいところまで観察してみます。

小さな体ですが、しっかりと歯が生えています。

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いろいろと調べてみた結果、歯の形や鱗の並び方などから、深海で暮らしているカラスザメ科のサメの仲間ではないかと思われます。

(ボロボロで細かい種類までは解りませんでした・・・)


それにしてもサバに混じって浅い海を泳いでいたのでしょうか?

まさにチリメンジャコに混ざっていた「チリメンモンスター」ならぬサバに混じっていた「サバモンスター」ですね!


今度はどんな「サバモン」が紛れているのか? 毎朝、楽しみにサバの選別をしています。

以布利センターの外灯、緊急事態

先日、以布利センター敷地内にある3灯の外灯が点灯しなくなりました。
ブレーカーが入らず、漏電しているようです。

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ケーブルを外して色々調べてみると...

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水銀灯をねじ込むところがおかしい!

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中を確認してみると...

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ねちょねちょしていて、虫の死骸がついていました。

海辺にあるこの外灯は、潮風の影響で塩分が付着し、明るさに寄って来た虫により漏電したようです。

応急手当に水道水で洗い、乾燥させました。

この外灯を設置して18年、潮風に耐えながらがんばってます!


ヤット、誕生日の豪華海鮮丼

8月22日といえば、そうです。お気づきですか?

コツメカワウソのヤットの誕生日です!!今年で10歳になりました!パチパチ
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ヤットにはバイオロギング展でとてもがんばってもらったので、今年は豪華な海鮮?丼を用意することにしました。

まず、丼の米の部分
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カラフルな氷をたくさん作りまして、あとは上に餌を...

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どーん!(←丼とかけてますよ、クスっと笑うところですよ)

どうですか、普段の餌をこんな風に盛り付けると超豪華な丼の完成!

餌を綺麗に切るのは、今回も料理好きのスタッフの手を借りました。
さて、食べてくれるでしょうか。怖がって近寄れないかな、不安がよぎります...

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お?なんだこれは

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おー!ニジマスやったわー!うまいうまい

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飾り用のカラフル氷が餌にひっつくこともありましたが、器用に氷だけ捨てられちゃいました。

でも、アマエビの殻はポイっと捨ててましたね(笑)

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最後に丼に盛り付けていた貝を持ってポーズ!
(ヤットの背後には、誕生日のお祝いに来てくれたヤットと仲良しスタッフの足元が...)

よかったね、ヤット
まだまだ長生きして、これからもトレーニングがんばろうね!

爆睡!!

閉館後の海遊館、見回りをしていたときの「南極大陸」水槽での1コマです。

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立ったまま寝ています。ちなみにこのペンギンはジェンツーペンギン。

ジェンツーペンギンといえば、現在、子育て真っ最中。

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もれなく親子も寝ています。が、ヒナはうつ伏せで爆睡中!!

気持ちよさそうですね。

夏といえば・・・これっ!!

夏も終わりに近づいてきましたね~
「アリューシャン列島」水槽のパタに、最近こんな氷を渡しています。

この夏、食べた方も多いはず!

氷で器を作り、食紅で色をつけた氷を細かく砕き、カキ氷風にしています!
早速渡した様子をレポートします!


▼興味深々の様子!
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▼パタチェック中
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ここからは、氷を持ち去る様子をどうぞ!

なかなかのスピードのため写真がぶれています。
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気に入ってくれたときは、色の着いた氷の部分をきれいに落とし、氷の器をポケットに入れたり、かじったりして楽しんでくれます。

張り切って渡してもすぐに捨てられることもありますので、期待せず広い心で見守ってあげてください!
※不定期に渡していますので、見れない場合もあります。あらかじめご了承ください。
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気持ちよさそうな半身浴

夏になる前、体重が減少気味だったカピバラのかーたん。

イネ科植物を多めに与え、体重は回復しました。

今日は、新人飼育員が体重測定に挑戦しています。

「おいでー。そして体重計に乗ってー。」
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「なんか、いやーー!」
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ちょっと苦戦中?そんな日もありますね・・・。


この日はどうしようもなく暑かったのでしょうか?

プールにおりる階段状になったところで立ちすくむ、かーたんを発見!
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「あー、気持ちいいー」
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しばらく水に浸かってから、上の段に登っていきました。

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人でいうところの半身浴?でしょうか、気持ちよさそうでした。

元気に過ごしてほしいものです。

あの映画の名場面を!

先日、某有名恐竜映画を観てきました。

ツイッターなどでも話題になっているようですが、これから見に行く予定の方は、映画の内容にもほんの少し触れますのでご注意ください。


私、前知識なしでこの映画を観にいったのですが、なんと凶暴な肉食恐竜にトレーニングをするシーンがあるのです!

同じトレーナーとしては、「おぉっ!」と心躍るものがありました。


そしてその話をすると、「そういえば、ちょっと前にラプトルを止めるシーンを真似するのが流行ってましたよ。」とのこと。

インターネットで探してみると色々な動物とトレーナーでそのシーンのパロディーが撮影されているのです。

サイ、フラミンゴ、カワウソ、ラッコなどなど。


そこで魚バージョンを撮ってみました。


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分かりにくっ!
「ただ水槽見てるだけやん!」なんて突っ込みたくなりますが・・・


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手前の水槽にはヘコアユ


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奥の水槽にはハリセンボンが!



この水槽の魚たちはよく見ていて、飼育係員の動きに合わせて右へ左へといつも後を追ってきます。

飼育係員しか見られないバックヤードの水槽なのですが、可愛いのでいつか紹介したいとチャンスをうかがっていました。


そこにこの話題・・・、ということで分かる人には分かる名場面ものまねでした。

ウシバナトビエイ 恋の季節です

「太平洋」水槽のウシバナトビエイたち、恋の季節のようです。

▼はやいスピードで追いかけたり~
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▼互いに向き合ってくるりん
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「うーん、恋の季節だなぁ~」と感心していると・・・

「よく見てくださいよ!」と「太平洋」水槽の飼育担当者が申します。


えっ、どういうこと???
じーっ(観察中)
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よく観察すると、追いかけられていた個体も、追いかけていた個体もオスでした。


「太平洋」水槽の飼育担当者が続けて・・・

「この個体は、時にマダラトビエイも追いかけています。」


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マダラトビエイを追いかけていた理由はよくわかりませんが、同じ日に、めでたくウシバナトビエイの交尾を観察できました。

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パタの反応

少し前の話ですが、6月28日はパタの19回目の誕生日でした。
誕生日に合わせパタをいつも応援して下さっているお客様からプレゼントが届きました。
せっかく素敵なカードと写真集を頂いたのでパタに見せてみようということになりました。

まずはメッセージカード!

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おっ!見てる!
続きまして、写真集の反応は・・・??

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それは何ですか?!

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・・・

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「食べたーい!」と聞こえてきそうな反応。
危うく写真集をパタにかじられ、持っていかれるところでした。

来年は20才。これからもパタの応援をよろしくお願いします!!

笛は吹いていないのですが・・・

「太平洋」水槽では、ジンベエザメをはじめ、サメやエイの仲間、それに回遊性の大型アジなどを中心に展示しています。

端っこの方にはこんな魚も。

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▲ヒメフエダイ

赤色のきれいな魚です。
しかし、全体的に青みの強いこの水槽で、この色はあまり映えない気も...。
群れをつくって泳いでおり、気づかれてる方も多いのではないでしょうか。

▼ハマフエフキ
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ヒメフエダイよりも一回り大きく、ぱっと見たところ、マダイのような姿形ですが、顔が長いです。

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群れはつくらず、あちこちに分散しています。

実は、ハマフエフキの中に、たらこ唇な個体が1尾いるのです。(写真が無くてすみません)

唇がキスをしているように見える「キッシンググラミー」という熱帯魚のようになっています。

ところで、今回登場している「フエダイ」と「フエフキ(ダイ)」、前は似ていますが、分類上は科が異なり、違うグループの魚です。


どちらも吻先がとがっていて、口笛を吹いているように見えることからこの名前がついたようです。


実際にピープーと音を出すことはありませんので、あしからず。

もにもに

今日は、ラッコ「パタ」の癒し動画をみなさまにお届け☆

少し前にFacebookでもご紹介したのですが、おかげさまで大人気のため、

今日はブログで飼育係が解説します♪


では、さっそく動画をご覧ください!


どうでしょう?

こちら、「パタ」の前肢を飼育係が、肢の裏にある肉球&爪の付け根を もにもに。。。

"もみもみ"というほど力は入っていないんですが、「パタ」の表情、気持ちよさそうだと思いませんか?

途中で係員が手を引っ込めると、

『もっとやってよ!!』と言わんばかりに肢を出してきます!かわいいすぎます(♡▽♡) (親ばか・笑)


こうやって、動物とのコミュニケーションを大切にして、信頼関係を築くことは、

飼育係にとって、とっても大切なお仕事のひとつです。

毎日こうやっていろんな動物の好きなことや、気持ちいいことを探して、

もっともっと、動物達と仲良くなっていけるよう、日夜努力していきたいと思います(^^)

アカハナグマの体温は?

アカハナグマのリンゴとトマトのお見合いをしました。

繁殖シーズンだけ一緒に過ごし、2頭がお別れしたのは6月の末でした。
海遊館日記「お見合い中」 


アカハナグマの妊娠期間は2ヵ月半ぐらいとのことなので、もしトマトが妊娠していたら、そろそろ体重が増加してくるはずなのですが、3年前にアズキが出産した際は、体重増加は出産直前までなく、わかりにくかったこともあり、できるならば他の指標もほしいと考えていました。


ということで、いろいろと相談した結果、アカハナグマの体温測定トレーニングを開始することになりました!


体温測定というと、カマルカではこのような感じで行ってます。

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イルカのトレーナーと温度表示を読み取る人の計2名が必要です。
体温計は黄色い線で囲ったところにあるのがわかりますか?


コツメカワウソは、こんな感じ。

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背中(皮下)のチップを読みとります。測定者は1人。


アカハナグマのメスはおとなしいので、このような動物用体温計を肛門に入れてみようということになりました。
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アカハナグマには長い縞々の尾があり、普段、肛門は尾で隠されています。

でも、尾を上げたらこんなふうになってます。
写真は撮らせてもらえなかったので絵でごらんください。
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絵で見るとすっきりしていますが、おしりのまわりはぼっさぼさに毛が生えているので、肛門を探すのはなかなかむずかしい!
「どこー??」

まずは一番若い個体(パプリカ)からトレーニングを実施。

アカハナグマが餌に夢中になっている間に、おしりの辺りをもみもみ触ったり、尾をつかんだりする練習をして、慣れてきたら、肛門周りをつんつんします。

同時に体温計も見せて、これは害のないもんだよとハナグマにお知らせするのも忘れずに。


そして、どんな行為も大丈夫!となったところで、いよいよ体温計を!
なるべく違和感がないように、体温計にはゼリーをぬります。
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体温計を挿入して、表示温度が安定するのを待つこと30秒。

「はやくー」とあせりつつ、餌を容器に継ぎ足し、継ぎ足し。

体温計がピピーッとなって測定に成功です!


ばんざーい!うまく測定できたー!
パプリカはだいたい37℃前後でした。

次にトマト(個体名)で試しましたが、トマトは38℃台。

おおっ!妊娠してたら体温は高くなるはず!
期待に満ちて、次にイチゴ(個体名)を測定すると、なんと37~39℃とかなり幅があります。
んー、いったいどうなんだ??

これから決まった時間に続けて測定して、結果をみていきたいと思います。

サーフ通信8月号~Happy Birthday, SURF★~

本日、8月23日に、カマイルカのサーフが1歳になりました!!!!!!
めでたい!!!!

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お魚をパクパク食べて、わき腹にハミ肉が。。。

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一年というのはながいようで短いようで。
なにより、サーフが元気に育ってくれることがとてもうれしいことなのです。

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左から、母アーチ、サーフ、姉アクアの家族ショット。
(わたしもこっそり入っちゃった~)

泳ぎ上手になりました!

6月30日に生まれたアシカの赤ちゃんがスイスイと泳いでいました!!


生後1週間目で初めて泳ぎ始めた時は、見た目は溺れていように見えましたが・・・

2ヶ月たたないうちに、今ではすっかり立派なアシカらしい泳ぎですね。
(泳ぎがおぼつかないときの映像は撮れてないです!!ごめんなさい!!)

これからも、アシカの赤ちゃん (名前はまだ決まっていません!) がすくすく育つよう、応援よろしくお願いします!


誕生日 パート3

8月14日は、リスザル・ポメロの3歳の誕生日でした。

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おひさしぶりでーす。予備室で元気にやってます。


プレゼントにこんなおもちゃを与えてみました。

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てぬぐいを小さく丸めて、荒縄でしばりつけたものです。


ぶらぶらしたら楽しいよ!

布が大好きなポメロ、気に入るといいなあ!

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ってなわけで、ポメロさん、いかが?


うーん、反応はもうひとつ...


遊んでよう!!


「俺、タオルのほうがいいや!」


がーん、企画倒れ...。

どっちかというと、外からカメラとってる人が気になって仕方ないらしく、ちょっとおもちゃを触っては、カメラの人に寄って行くポメロでした。


夕方見に行くと、おもちゃを触った跡があったので、ちょっとは遊んでくれたようです。


ぽめー、おめでとう。

もう1~2年すれば雄らしくなるのかな?


最後に生まれた頃の写真を。

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モヒカンスタイル!

「南極大陸」水槽のアデリーペンギンの雛たち。

順調に成長している様子をこちらの「海遊館日記」で紹介しています。


そして今回は、成長の過程で撮影した貴重な記録をご紹介!

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頭の上にちょろっと残っているのが、雛の頃の羽になります。
モヒカンスタイル!!

横からみると・・・、

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背中までモヒカンスタイル!!

なかなか決まってますねぇ。

これのモヒカンスタイルが見られたのは、ほんの数日間のことでした。


実際の「南極大陸」に行くと、モヒカンの雛たちがたくさん集まっていたりするのでしょうか。(興味津々・・・)


こんなに大きくなりました

6月末、「南極大陸」水槽で生まれたアデリーペンギンの雛たち。
もうすっかり羽が生え変わり、泳げるようになりました。

早いですね。生まれて約2ヶ月。もうすぐ巣立ちを迎えます。

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どれが雛か分かりますか?

写真中央にご注目!
喉の羽が白いペンギンが分かりましたか?

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こちらの写真のほうがはっきりと分かりますよね。

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海遊館生まれて証である、IDバンドを両翼に装着しています。
喉の羽か、IDバンドで見分けて下さいね♪

一方、7月末に生まれたジェンツーペンはと言うと・・・

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なんじゃこりゃ。大きいお尻ですよね。

こちらもすっかり大きくなり、体重は約2500g。親鳥の半分ぐらいになっています。
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でも、まだまだ甘えん坊。親鳥にべったりくっついていますね。

この夏の予定がまだ空いている方は、是非海遊館にお越しください!
フワフワの羽に覆われたジェンツーペンギンの雛がお待ちしております。

最近のビンカ

企画展示「体感!熱帯雨林」の終了後、ビントロングのビンカは予備室で過ごしています。

最近のビンカは少し夏バテ気味で、普段はぐでーっとしています。
大阪の夏は暑いよなあ...。

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とはいうものの、餌の時間になると重い身体を起こし、餌をねだってきます。

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食欲は旺盛なのでひと安心です。

でも、果物の皮は嫌なようで、いつも皮だけ残します。(写真はブドウの皮)

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通常はトレーニングのため、一口サイズの餌を与えており、この大きさの餌はパクッと食べますが、
バナナ丸々1本を与えると器用に両手を使って食べます。

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この立ち姿、僕はコツメカワウソと同じように思います。

ビンカにはいろいろなトレーニングを実施中で、体重測定もできるようになりました。

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先日、測定したら、以前より、少し太っていました。
夏バテしてない??(笑)

そんなビンカの最近でした!

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穴場かな?

夏休みになり、館内はお客様、特に元気なこどもたちでにぎわっています。
でも、この暑さですから、大人のお客様はお疲れのご様子が見受けられます。
そんな皆様に館内の穴場をご紹介!

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ここは「パナマ湾」水槽の中層です。
館内の通路を進んでいき、アシカやアザラシのいる「モンタレー湾」水槽の中層部を少しすぎたところ、通路からはずれたところです。
ご覧のとおり、イスがあるので、休むことができます。

「パナマ湾」といえば、アカハナグマのいる水槽ですが、陸上部の下は洞穴のようになっています。
ライトに照らされ、とても幻想的だと思いませんか?

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イスに座って、見上げると、こんな感じ。
個人的に、南の島で水中洞窟にファンダイブしたことがありますが、それに近いかなあと思ったりして。

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後ろを振り向けば、そこは「太平洋」水槽。
こちらを見るのもまたよろし。

さすがにお盆は混雑しているかと思いますが、疲れた時にはご利用ください。

お盆の緊急修理!

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お盆の最中、「日本の森」の滝に水を送る水中ポンプが故障しました。
この水中ポンプは、滝壺から高さ約10mの滝の落ち口までポンプアップしていました。

前回はいつ交換したかな~?遠い昔のような?
それから24時間365日、動いていたわけですから十分に機械の寿命を全うされたのだと思います。
しかも、揚程(ポンプの汲み上げることのできる高さ)が10mなのでMaxの能力で働いてくれていました。

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ポンプが止まると枯滝状態!
なんとかオープンまでには海遊館三大名瀑布?を死守しなければ・・・

弱り目に祟り目!この日は日曜日で部品を扱っているお店はお休み。
更に追い討ちをかけるように、通常よりも15分早くオープンするとのことでした。

暗くて狭い祠(ほこら)?のような中に入り、急いで壊れた水中ポンプを取外します。
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流用できる部分はそのまま使用して作業時間を短縮。
どうにか予備品に交換しました。

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そして、電源ON!
水が流れ出しました!
なんとかオープンまでに完了!

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サワガニさんたちも九死に一生を得たようです。大袈裟かな?

歯を見てみよう!

現在、館内5階の企画展示室にて、期間限定・特別企画「考えてみよう!外来生物のこと」を開催しています。

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「外来生物」という言葉はみなさんもよく聞くことがあると思いますが、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物を「外来生物」といいます。

この特別企画では「外来生物」が生態系に与えている影響や問題について、琵琶湖・淀川・大阪湾の事例を中心に生体展示、パネルや標本、映像資料で解説しています。

展示している標本の中に先日、海遊館日記「初めて本物を見ました
でご紹介したヌートリアがいました(念のため、あの時と同じ個体ではありませんよ!)。

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近くで見ることができるので、じっくりと観察すると、前歯がオレンジ色をしているのがわかります。

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ヌートリアはネズミの仲間なので、前歯は上下2対の切歯があり、犬歯はありません。
先日のブログでもお伝えしたように、ヌートリアに近い仲間で、当館で飼育しているのはカピバラです。
カピバラの歯はこんなようす。

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モデルのかーたん、ちょっと前歯ががたがたですけども...。


で、コツメカワウソは?というと。
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立派な犬歯がありますね。
モデルのツバキさん、ありがとう!

歯を見ればカワウソとヌートリアを間違うことはありませんね(簡単には見えないですが・・・)。

尚、カピバラの歯は全部で28本、コツメカワウソは34本あります。

アシカニュース

みなさんこんにちは。
6月30日に生まれたカリフォルニアアシカの赤ちゃん。
すくすく成長しております。

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最近は水中にいる時間も長くなってきました。

リップ母さんと一緒に泳いでいることが多いですが、1歳年上のレオと遊ぶこともあります。
お兄さんのコアはあかちゃんのぎこちない泳ぎが心配なようで近くでウロウロ見守っていることがあります。

そういえばレオがまだ上手に泳げない頃、陸から水面に落ちないようにコアがいつも子守していたなぁ。なつかしい。
どうやらコアは「子ども好き」な世話焼きアシカのようです。

夏ラボ海遊館 「おりがみで楽しく生き物作り体験!」

6日間でなんと748名の方に体験していただきました。
たくさんのご参加ほんとうにありがとうございました!

今回は、新たに「ジンベエザメ」の折り紙も登場。
海遊館の館長がチャレンジした作品がこちら・・・どうでしょう!?

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参加された皆様の作品はこちら・・・

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また、IUCNとの共催により、「生物多様性を守るために、まず暮らしの中で生き物とのつながりを感じることが大切。そして生物多様性の恵を受け続けられるように、ひとりひとりができることを考えよう」ということで、参加者の皆様にMY行動宣言をして頂きました。

5つの宣言
<ふれよう> 海や川、山で自然に触れよう
<たべよう> 季節のもの、近くでとれたものを食べよう
<つたえよう> 美しい自然や生きものの姿を写真で伝えよう
<まもろう> 地域に残る伝統文化をまもろう
<えらぼう> 環境に配慮した商品をえらぼう

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その中で一番多かったものは・・・<たべよう>でした!

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折り方によって頭が大きかったり足が長かったり、生き物の多様性を感じることができた6日間でした~

誕生会パート2

8月9日はコツメカワウソ・オリーブの誕生日でした。17歳になります。

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コツメカワウソとしては父親のニッキまでとはいいませんが、結構なお年です(国内でも高齢5本指に入ります)。

手先が器用でこまもの大好きなオリーブには、コツメカワウソ担当者が海で集めてきた貝殻と先日ご紹介したセミエビの脱皮殻をプレゼントしました。

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貝殻セットでーす!

「えっ、これくれるの?」

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「どれにしようかなー???」

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「ひゃっほーいい!」

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前肢に貝殻持ってジャグリング。
2個、3個持つのも可。

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特に小さい巻貝がお好みのごようす。
ブロックに乗せて、下から探すのも楽しいわ~。

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エビの殻は、とりあえずバラバラにして、やはりジャグリング。

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長く楽しんだオリーブでした。
おめでとさん。

イルカ通信8月号~自主練に励むイルカたち~

夏休み真っ盛り!部活動生は練習がんばっていますか?
イルカたちもどうやら練習するみたいですよ。

以前にミューが自主練習をしているというお話がありましたね。

今回はその話の続報です。


ちょっと映像を見てみてください。


はじめ、ミューがステージに上がって水面に下りた直後、アクアがやってきます。

しばらくアクアはがんばります。とにかくがんばります。

途中で急にミューが現れて、スライディングして去っていきます。

ライバル心が燃えたと思われるアクアは「くそー」と言わんばかりに、全身が出てしまうほど上がり、ちゃちゃーーーーんとポーズを決めて、下がりました。

ミューはアクアよりも少しお姉さんにあたるイルカで、アクアはうまれたときからミューのことが気になって、いつしかライバル視をはじめました(そのように見えます)。

そのため、ミューができることはなんでも真似したい、先に行きたい、それがアクアの気持ちなのかもしれません。(勝手な想像ですが。。。)


最近は、クルーやアーチの自主練を見かけた!という声を聞きます。

イルカたちは、おもしろそうなことはどんどん真似しているようです。

ワモログ「白内障の手術」

今日は、ワモンアザラシ「ユキ」の白内障手術のお話です。

ワモンアザラシというと小さな頭に丸っこい体型、まん丸クリクリな目が特徴。
海遊館ブログ「ワモログ」でも大人気のアザラシです。

白内障は水族館でも比較的発生が多く、特に高齢のアザラシやアシカ、ペンギンでよくみられる疾患です。

ユキは去年の11月頃から右目の水晶体(レンズ)の白濁がみられ、今年の4月には左目の水晶体も白濁し、ほとんど目が見えない状態でした。
ユキはまだ若く、繁殖にも期待がかかるアザラシです。
白内障の影響で強い痛みがあり、ずっと目を閉じている時期もありました。

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なんとかユキの白内障を治療できないかと、眼科専門の獣医師である山下真先生(ファーブル動物病院 大阪府門真市)に相談し、ユキの目をずっと診ていただいていました。

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 ▲眼科専門の山下獣医師(ファーブル動物病院:大阪府門真市)とワモンアザラシ


その後、点眼薬(目薬)で痛みや炎症、白内障の進行をコントロールしていましたが、点眼で白内障が治ることはありません。
治す方法は外科手術しかありません。

日本ではアザラシの白内障手術の例がなく、初めての試みとなりますが、ユキの今後のことを考えて手術に踏み切ることにしました。

手術の前には、術前検査(超音波検査)、麻酔方法の確認を行い万全の体制を整えました。

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 ▲麻酔下で目の検査をしているところ


手術は麻酔管理を海遊館スタッフが、執刀は山下先生をはじめとするファーブル動物病院眼科スタッフの方にお願いし、総勢10名以上で行いました。

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 ▲手術用顕微鏡(メニワン社製)を用いて手術する様子


手術は無事成功。
白濁した水晶体を摘出することができました。

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手術翌日にはエサをしっかり食べ、痛みが軽減したのか目もしっかり開いています。
今のところ術後経過は順調です!

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▲点眼をしているところ
 

しばらくは水に入ることができないのでバックヤードで療養しますが、
完治したら展示水槽に戻る予定です。
以前のような可愛いらしいユキの表情が見られるように術後経過をしっかりみていきたいと思います。
どうぞ温かく見守ってください!

今回はファーブル動物病院さん、手術用顕微鏡をお貸し頂いたメニワン株式会社さん、麻酔器とベンチレーターをお貸し頂いたアコマ医科工業株式会社さん、たくさんの協力があって無事ユキの手術を行うことができました。
この場を借りてお礼申し上げます。

これからも生き物たちの健康を守るため、スタッフ一同頑張っていきます!

手袋

館内を見学していると、たまにダイバーが掃除をしているのを見かけることがあると思います。
今回は、そのダイバーさんがしている手袋について紹介します。

「太平洋」水槽や「グレートバリアリーフ」水槽で掃除をするときに使うグローブは、

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まあ、普通の軍手と呼ばれるものを使っています。

しかし、「アリューシャン列島」や「南極大陸」、「日本海溝」水槽で潜水掃除をするときに使う手袋は、

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ゴム製の分厚い手袋。
これは、防寒用の手袋になっています。

これのおかげで、冷たいところでも頑張って掃除ができるのです。
でも長時間潜っていると、冷たさのため指先がしびれてくることもあります。
なので、冷たいところで潜るのはちょっと苦手ですね。

祝!!21歳

本日、8月7日はコツメカワウソ・ニッキの誕生日です。
めでたく21歳になりました。

お祝い、ということで料理の得意な係員が、いつも与えているニジマスをきれいに盛り付けてみました。
彩りで小松菜もつけてみたよ!

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いざ!

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なんじゃ、これは?
ニジマスですよ!

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うまいなあ。

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休憩!

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完食しました!
中骨と頭はいらんそうです(笑)。

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左にいるオリーブが「お父ちゃんだけいいな!」と言ってます。

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しょぼーん、ドンゴロスに隠れちゃいました。
「息子よ、大丈夫だから!」

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そうそう、君の誕生日ももうすぐだから待ってな。
お楽しみにー。

化粧直し

"化粧直し"をしました。

ぎらぎらと照りつける太陽、じっとりと湿った潮風、お肌には最悪の環境に私はいます。
直射日光の下で日傘をさすことも出来ず、ましてクーラーの効いたカフェで冷たい飲み物なんて‥‥(泣)
でもいいの、だって私は海水運搬船の"かいゆう2"ですもの(船は一般に女性とみなされていますので女性調で紹介いたします)。

ブリッジ(船橋)下のマークもくすんでしまったけれど、一生懸命に拭きました(汗)

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煙突の所のジンベエザメのマークは熱(煙突は排気ガスが出る所で約60~70℃になります。)

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でやられてボロボロになりました(泣)、でも書換えてもらっちゃった(^_^)。

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もちろんマークの所だけではなく、いろんなところにサビがきます、そういうところは
素敵なおじ様たちが綺麗にしてくれるんですョ!

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これで身も心も生まれ変わったわ!
これからもお仕事(海遊館のために綺麗な海水を汲んでくること)がんばらなくっちゃ (^^)/~~

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前方注意!

太平洋水槽の片隅でヤイトハタが大きな口を開けています。

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よく見ると口のまわりにはお掃除屋さんのホンソメワケベラがうろうろ。
「口の中、かゆいねん。掃除してー」の状態。
ほい、きた!とホンソメワケベラ、大活躍です。

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気持ちいいのか、ヤイトハタはつつつーと前に進んでいきます。
しかし、前には大きなタマカイがいますよ。

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ぶつかるー!!と思ったら、ヤイトハタは我に返ったらしく、手前でストップ。

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危ない、危ない。
気持ちがいいのはわかるけど、まわりにはよく注意してほしいものです。

スリッパ??

マンボウを展示している「特設水槽」の底を見ると、マンボウの衝突防止フェンスの端っこになんかいます。

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拡大!

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セミエビです。

セミエビは今、真っ盛りに朝からがんがん鳴きまくっている「セミ」に似ていることからその名がついたとのことですが、イセエビのお仲間。
ずいぶん昔に南紀のエビ刺し網漁を見せてもらった時に初めてこのエビを見ましたが、正直「変な形」と思いました。
でも、漁師さんがおっしゃるには「イセエビよりも美味い」んだそうです。
いまだ食べたことはないけれど...。

実はここの水槽にはゾウリエビもいます。
ゾウリエビもセミエビの仲間ですが、セミエビと比べると体のまわりがぎざぎざです。
ぺったんこなところが「草履」っぽいのでゾウリエビ。
他にもウチワエビなんていう種類もいるのですが、当館にいるのは「セミ」と「ゾウリ」の2種です。
セミエビの仲間は英語では「スリッパロブスター」と呼びます。
世界共通で、このエビを見る人はぺたりとした履物を想像するんですね(笑)。

さてさて。セミエビの目の前にある平べったいものは触覚が変化したものだそうです。
そういえば、イセエビのような立派な触覚がありません。
「変な形」と思ってしまうのは、エビといえばついついイセエビをイメージするからでしょうか?

イセエビはひとつ手前の「瀬戸内海」水槽にいますので、比べてみるのもおもしろいかもしれません。

なすび!?

皆さん、夏の食べ物といえば、何を思い浮かべますか?
夏といえば・・・ナスが美味しい季節ですよね!

こちらはもぎたてほやほやのナスの写真。(ちなみにうちの庭で獲れました)

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そしてこちらもナス・・・

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・・・ではなく、カリフォルニアアシカのレオの後ろ姿です(笑)

最近のレオは、フォルムがなんとも言えず、ナスに似ているのです。

レオも今年の5月で1歳になりました。
そんなレオですが、お母さんのスミレのおっぱいが大好きでかなりのぽっちゃり体形を維持しています。
ナスと言うより、どちらかと言うと水ナスのように丸く、触るとポニポ二としていてとっても柔らかいんです。

1歳になっても、なかなか魚に興味を持ってくれないレオ。
一方、生後2ヶ月のリップのこどもは、餌の魚に興味を示し始めています。

アシカにも個人差があるようですね。

今年もやってきました

7月末より「ふあふあクラゲ館」に有明海よりビゼンクラゲがやってまいりました。

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大きいな!

ちょうどビゼンクラゲ搬入の次の日、ナイトツアーがありまして、「このクラゲは食用になるのですと」とお話したところ、お客様から「このクラゲのどこを食べるのですか?」と質問がありました。

クラゲは触手や付属器などを取り除き、食塩やミョウバンにつけこんで、主に傘の部分を食べるようです。
中華料理の前菜などで食べることはありますが、普段、大阪近辺ではあまり見かけませんよねー。
でも、有明海では江戸時代には食用とされていたようです。
きっと魚屋さんやスーパーなどで普通に売ってるんだろうなー。
食べ方は、「単独またはキュウリなどと混ぜ、 味付けして食べます。かつお節をかけてもおいしい」とかウニを和えたり、粕漬にしたりするのだそうです。
いつも思うのですが、初めてこれを食べた人はすごいなあ...。
クラゲを多く展示されている鶴岡市加茂水族館さんではクラゲを使った食品がたくさんあると聞きましたので、一度行ってみたいものです。

今回、採集にいった係員によれば、ここ数年、漁獲圧が高くなり、有明海でビゼンクラゲが見られなくなる時期は早いのではないか?とのことでした。

※過去の海遊館日記をご参照ください。海遊館日記「ビゼンクラゲ異変」 

今回の展示の横では、当館で係員が育てたこどもビゼンクラゲも並んで展示しています。

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※海遊館日記「過去最大級のビゼンクラゲ」をご参照ください。

今後もビゼンクラゲについて、飼育技術を高めていきたいと思います。

だ~れだ?

さてさて、このお尻は誰でしょうか?


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フカフカしてますねぇ~。


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ここでヒントです。
「つい先日、プレス発表しましたよ~。」


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そう、ペンギンの赤ちゃんですね。
ここで何ペンギンの赤ちゃんか分かった方は、かなりのペンギン好き!?
正解は・・・、


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ジェンツーペンギンの赤ちゃんでした!
今なら、「南極大陸」水槽で子育ての様子が観られるかも!?

イルカ通信7月号~親子っていいね~編

夏休み、いかがお過ごしですか。
あつくてうだる日がつづきますね。海遊館の中は涼しいですよ☆


カマイルカのサーフは8月23日で1歳になります。
家族写真が撮れました。


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手前がお母さん、お母さんの下がサーフ、奥がお父さんのクルーです。
サーフはやっとお魚の食べ方が上手になってきましたよ。
成長が楽しみです~


さてはて親子つながりで


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カリフォルニアアシカもうまれたんですよ。6月の末に。
ぐんぐん泳ぐし潜れます。とっても元気です。

ペンギンもうまれています♪
よちよちしている時期はとっても短いです!

★おまけ★
アシカの赤ちゃんが「ォエエエ----」と鳴いているところ。


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変な声です。

夏のおやつに・・

梅雨が明けて夏がやってきました。

海遊館でも暑い日が続いています。

「モンタレー湾」水槽で暮らしているゴマフアザラシに少しでも涼しくなってもらおうと

おやつに氷を与えてみることにしました。

ちなみに、「モンタレー湾」水槽は外気が入ってくるので

夏は暑く、冬はとても寒くなります。


さっそく持ってきた氷を与えてみることに・・・

水辺に係員がやってくると真っ先にオスの「パール」がやってきました。

受け取って口には入れてみるものの、「ウエェェェ」といった感じのリアクションで

すべて口から出してしまいました。

氷の冷たさが気持ち悪かったのか?はたまた氷が歯にしみたのか?

係員達は元気良く食べてくれると思っていたのですが・・・。

今回、アザラシ達に暑さを凌いでもらおうとしましたが、

パールの予想外のリアクションと表情に

暑さを忘れて和んだのは係員の方でした。

バイオロギング展、じっくり見ると酔うかも...

館内5階の特設会場にて、ミニ企画展「バイオロギングってなんだろう~生き物目線で迫る行動と生態~」を開催中です。

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「バイオロギング(Bio-logging)」とは、生き物に小型の記録装置を付けて、その生き物(Bio)が自らの行動を記録(logging)する研究手法です。

海遊館ではジンベエザメに発信機をとりつけ、回遊経路の調査を行っていることは以前にお伝えいたしました。
http://www.kaiyukan.com/blog/2014/03/post-365.html


生物につける記録装置として「よいカメラがありまっせ」と教えてもらい、コツメカワウソ・ヤットくんにとりつける訓練をしたこともお伝えしましたね。
http://www.kaiyukan.com/blog/2015/05/post-715.html
http://www.kaiyukan.com/blog/2015/06/-2.html


今回はその時にヤットくんが撮った映像も「生き物目線で観察しよう」のコーナーで流しています。

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いくら小型化したといっても、結構カメラが動いたりもしますし、なんせカワウソの動きはせわしないので、根をつめて見ると酔いますの!ご注意を!

しかし、初めてヤットが撮った映像を見た時は感動しました。
野生下で使用するにはまだまだ工夫が必要ですが、夢が広がります。

ということで、ミニ企画展、ぜひご覧ください!

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アデリー赤ちゃん、すくすく成長中!

「南極大陸」水槽で生まれた「アデリーペンギン」の雛たちがすくすく成長しています。

毎日、たくさん餌を食べ、今ではこの通り。

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体重は約2.5㎏。でも生後約1ヶ月ほど。

まだ赤ちゃんですが、生まれた時の弱々しい姿は想像できませんね(笑)
飼育係員に対して激しく威嚇をすることも・・・。

アデリーペンギンは産まれてから約3ヶ月で巣立ちを迎えます。
フワフワの姿が見られるのも、あと1ヶ月程。

「南極大陸」水槽の中央奥は必ずチェックして下さいね。

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フワフワの雛を2羽、観察することができますよ。

楽しい海獣チーム

私たち海獣チームがイルカのお食事タイムで着ていたドライスーツ。

以前は色がバラバラでしたが、遂に全員同じ色になりました!!!
というブログにする予定で、写真撮影を依頼したのですが・・・・・

出来上がった写真を見てみると、こんな感じになってました

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確かにドライスーツが全員同じになったのはわかるけど、なんか楽しそう!

しかもよく見ると、前列二人が人文字で25を作っている!!!
そう、今年7月20日に海遊館が開館して25年になりました。

私たち海獣チームも皆様に楽しんでいただけるよう頑張っていきますので、
これからの海遊館もよろしくお願いします!!

以上、今まで以上にチームワークが向上した? 楽しい海獣チームからでした!

ぶりおくん

ある朝のカワウソバックヤード、おじいさんコンビです。

父ニッキ(もうすぐ21歳)、息子オリーブ(もうすぐ17歳)。

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父「息子よ、眠いぞ」
息子「ごはん、まだかなあ??」 → 話聞いちゃいねぇ。

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息子「ごはん、まだみたい...」
父「息子よ、眠いぞ」

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息子「てへっ!」→急にかわいこぶる息子。
そういえば、某係員に「オリーブ」の名前をもじって「ぶりっこぶりお」と呼ばれていたね、あんた。
父「...」

などとセリフをあてたくなる写真でした。

仲良し父子ですが、数日前、オリーブの左下顎がぱんぱんに!

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角度を変えて見ると、こんな感じ。

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どうやら父子ででれでてしている間に、父の歯が息子に唇に当たったようです。
朝だけ痛そうにしていたオリーブですが、次の日には腫れもひき、けろりとして、またでれでれしています。

ほどよく仲良くしてほしいおじいさんコンビです。

こんなこともやっています

各水槽の入り口には、ピンク色の液体の入った謎の入れ物が置かれています。

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これは一体なんなのでしょうか?

水槽の魚を入れておく入れ物なのでしょうか?

それとも水槽内の動物の為の飲み水でなのでしょうか?

どちらも違います!

実はこれ水槽内に入る飼育員の長靴の裏を消毒する消毒液なのです。

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このように私たち飼育員は、水槽に入るときには必ず長靴の裏を消毒して、病気の原因になるバイ菌を水槽内に持ち込まないようにしています。


また、必ずしも水槽内にバイ菌がいるわけではないですが、水槽を出るときにも消毒をしています。

これは、消毒をすることで水槽内のバイ菌を持ち出さないようにするためです。

こうやって消毒をするのは長靴の裏だけではありません。

当然、手指の消毒も行っています。

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普段は見えない部分ですが、生き物達の健康を管理する為に、海遊館ではこんなこともやっているんですよ。

過去最大級のビゼンクラゲ

クラゲ担当です。
私が入社して、クラゲ担当になってから3カ月が経ちました。
今までクラゲとは全く無縁だったので「え、担当"クラゲ"・・・」みたいな感じで、きちんと飼育ができるのか、とても不安でした。
が、今ではすっかりクラゲのとりこに!!!!
毎日癒してもらっています♪

特に私が大好きなクラゲは「ビゼンクラゲ」!
以前、バックヤードに当館生まれのビゼンクラゲの赤ちゃんがいたのですが、もう好きすぎて1日に何度も何度も餌を与えていました。
通常では1日2回なんですけど...(笑)


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ビゼンクラゲは成長が早く、日に日にぐんぐん大きくなっていくので、「またこんな大きくなってる~!!」と、毎日本当に楽しみでした。

大切に大切に育てたその赤ちゃんクラゲが、とうとう展示に!!
「絶対この子達をもっと大きくさせるぞ-!!!」という強い思いで、今まで展示のビゼンクラゲに与えていた餌の量を2倍にしました。
また、常に餌がある状態を保つことが大切なので、給餌を5回に分けて行いました。
1日の中で5回も給餌に行くのは、結構たいへんなんです~。
ちなみに他のクラゲたちの給餌は、午前と午後に1回ずつです。
水の管理にも注意を払いました。

そんな感じで飼育していくうちに・・・
ジャジャ―――ッン。こんなに立派に成長しました~~~っ!


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傘のサイズは約12cm!全長は約20cm!
先輩からこのサイズは、今まで海遊館で飼育してきた中でも過去最大級だと教えてもらい、驚きと嬉しさでい―――――っぱい!
毎日毎日、こまめに給餌を行った成果が出ました~(泣)

みなさま是非、私が愛情込めて育てたビゼンクラゲを見に来て下さいね~♪

粗大ゴミ専用台車

先日、粗大ゴミを搬出する日がありました。

この時に活躍するのが、「ゴミ台車3人衆」です。


▼大型ゴミは任せろ

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の1号車。

▼長尺ゴミは任せんしゃい

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の2号車。

▼かさだかゴミは任して♡

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の3号車。

1号・2号はオーダーメイドです。
扉を通れるように幅を扉ギリギリの寸法にしています。

今回はこの3人衆と一般台車4台分の粗大ゴミを搬出しました。
設備チームのゴミはどのようなものかというと・・・

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これはモーターですね。長年、水槽の水を循環してくれました。

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水銀灯の安定器。水槽の中を明るく照らしてくれました。

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配管材料やゴムジョイントなどなど。

長年、海遊館の生き物たちの生命を支えてくれて、ありがとう!

続・怪しい人たち

先日の海遊館日記「怪しい人たち」の続きです。

こちらが7月17日から始まった特別展示「シャークワールド~ハンターたちの捕食に迫る!~」の入口です。


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ずずーっと入ってみて...あったー!!


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これこれ、これを怪しい人たちは運んでいたのです。

コギクザメ、深海に暮らす全長4mにもなるサメで、今年の1月に高知県室戸の定置網に迷入していた個体で、全長は2.82m、194kgの雌でした。

たいへん珍しいサメであることから、北海道大学名誉教授の仲谷先生、沖縄美ら海水族館の佐藤氏らと共同で解剖調査を行い、さまざまなデータを収集することのできました。

もちろん、私もこのような深海ザメを見るのは初めてでしたが、海にはまだまだいろいろな生き物がいるのだなあと思いました。

解剖したサメはホルマリンで保存して、今回展示することになりました。


しかし、200kg近い大きなサメを移動するのは簡単ではありません。


まず、ホルマリン用の容器から出して水洗い。すごいホルマリン臭なので、皆、マスク、手袋をしてたんですね。


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担架にのせました。


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さあ、運びますよ、よいしょ。


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そして、台車でごろごろは、先日お知らせしましたね。
企画展示室に入るまでは谷あり、坂あり、階段ものぼりました。
そして、到着。


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ここから水槽に入れるには持ち上げねばなりません。特殊な機械を使って持ち上げます。


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水槽に入れるよ!あー!尾があたるー、曲がってるー!!など大騒ぎ。


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無事、水槽に入れることができました。
この後、新しいホルマリンを入れ、今の状態となりました。
怪しい人たち、お疲れ様。
コギクザメはこうして皆様の前にお披露目です。

コギクザメの「キク」は菊にあたるそうです。
なぜ菊なのかはぜひ実物をじーーっとご覧になってみてくださいね。

サメスペシャリスト集結!

7月19日、この日は開業25周年を記念し、海遊館「7/19SHARK DAY!」とのことで、朝には当館館長がお客様をご案内する「スペシャルツアー」を、11時からは、さかなクンと北海道大学名誉教授の仲谷先生による「さかなクンと一緒にサメ博士になろう!」トークショーを、そして、午後からは「サメのスペシャリスト集結!サメトーク」を実施しました。


いずれも事前応募でたくさんの方にお申し込みいただき、ありがとうございました。

「サメトーク」はまず、仲谷先生が「サメの多様な能力-エサの食べ方(機能形態学の立場から)-」を講演してくださいました。

歯や顎など、サメの生態により機能が変わっていくのがたいへんよく理解できました。


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次に、当館でジンベエザメなどを長く担当している北谷係員が「海遊館とサメ」という内容で、これまで関わってきたいろいろなサメについてのエピソードをお話しました。


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例えば、当館で飼育していたエビスザメは北谷が市場を歩いていた際に、ごろんところがっており、標本にしようと持ち帰ったのですが、

「まだ生きているし、水槽に入れてみよう」と以布利センターの水槽に収容したら、元気に泳ぎだした等、お客様も「へぇーー!」とびっくりされていました。


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講演の後は、上記の2人に、さかなクンと当館館長が加わってサメについて思うことなどをトークセッション。


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仲谷先生やさかなクンからは、これから水族館に求めることとして「生物の生き様を見ることができるのはとても貴重であり、科学者の目でそれらを見て、多くの人たちに知ってもらうことが重要」との言葉をいただきました。

館長も申し上げておりましたが、今回のイベントには小さなこどもたちにも参加していただき、すでにサメ博士のような方もいらっしゃいましたが、これをきっかけに興味を持っていただくことができれば、私たちもうれしく思います。
本当にありがとうございました。

また、このような機会がありましたら、皆様、ぜひご参加くださいね。

怪しい人たち

お客様も少なくなった夕方。

係員の中でも屈強の男たちが、予備水槽前に集合していました。
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でも、皆、顔にはマスク、手には軍手と怪しい格好ですね。

何してるのかな?
(写真が少しぼけていますが、申し訳ありません)

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何かを運び出しました。
これだけ人がいるってことは相当重い?

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いったん、建物の外に出たぞ。

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坂だー!!よいしょ、よいしょ。
実は小雨が降っておりました。

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運んだ先はエントランスビル4Fの企画展示室。

ってことは??


平成27年7月17日(金)から平成28年5月8日(日)まで、開業25周年を記念した特別展示「シャークワールド~ハンターたちの捕食に迫る!~」開催中です。

怪しい人たちの運んだものはまた後日!



ミューの自主練 ~動画編~

以前、海遊館日記で紹介したカマイルカのミューが行っている自主練の様子をついに動画で撮ることに成功しました!


毎回、自主練を見つけてカメラを構えるとやめてしまったり、タイミングが合わなかったりと、なかなか撮る事ができませんでした。

今回撮れた動画で、ミューの頑張りを見てください!(携帯の為、画質が悪くてすみません。)


そしてなんと!!

ミューだけではなく最近アクアも真似して自主練を始めたんです。
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練習熱心なミューとアクアに今後もご注目ください。

たまにですが、開館中にも見ることが出来るかも知れませんよ~
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嵐あらわる・・・

7月16日、大型の台風11号が高知に上陸しました。

当初、台風の進路予想は、以布利センターのある土佐清水市を直撃コース。

超大型・・・なので、飛ばされたり壊されたりしないように万全の準備を行いました。

しかし、一番怖いのは停電です。
昨年7月の台風の際には、この地区は深夜に3時間停電となり、水槽のシステムは全停止・・・。

強風と豪雨の中で対応に追われました。
今回の台風は予想より東に大きくそれ、停電や浸水などはありませんでした。

ほっとして海を見ると、台風が過ぎていったとはいえ、白波が打ち付けていました。
いつも思うことですが、自然って凄いですね。
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アラレの魅力を伝えたい! シリーズその10

アラレはときどき好き嫌いをします。

普段はシシャモのオスとアジをメインに、メロウド(イカナゴ)も食べる練習をしています。


しかし・・・、アジがあまり好きではない。


メロウドにいたっては口に入れるのでさえ拒否!


この様子は動画をみてください。
最後に食べるのがメロウドです。

いろいろ食べてもらえるよう、練習の日々です。

アラレの魅力を伝えたい! シリーズその9

水面でだるまさんポーズのアラレ。
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「アラレ~」と呼んでみる。

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チラ見。

流し目がお得意のアラレでした。

アラレの魅力を伝えたい! シリーズ11

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月に一度の...

「日本の森」の水鳥たち、これまで月に1回、捕まえて体重測定をしてきましたが、どうせ捕獲するならば、ということで体温測定と採血を行っています。

 

「ギャー!捕まってもーた」なのはミコアイサ。

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現在、夏羽にかわりつつあります。

 

体重は箱に入れて測りますが、体温は箱の上にのせて、体温計を肛門から。


オシドリ「気持ち悪いよう...」

獣医「我慢して!」


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そして、今度は採血。


係員「羽を広げて!」

獣医「針さしまーす♪」


キンクロハジロ(♂)「なにすんねん!ああ...」

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係員「痛くない、痛くない」


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とこのように実施いたします。

 

捕獲の際に暴れるためか、体温は種によっては40℃を超すものも。

せっかくの健康診断、鳥たちに負担をかけないように行っていかねば!と思います。

イルカ通信7月号~アクアが5歳!!!~

先日の7月9日にアクアが誕生日を迎えました。

2010年に海遊館でうまれたアクア。


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私が生き物の担当を持たせてもらってから、初めてのイルカの出産でした。

大きな生き物だし、水の中の生き物だし、何をどう対応したらいいのかわからないことだらけで、精神的にも体力的にも追い詰められていました。

毎日、事故が起こったときは、お母さんが育てなかったら、途中で病気にかかったら...などなど...

海遊館の水槽は広くて深いため、イルカの健康診断をしたいといっても簡単には捕獲することはできません。

ですから心配することはとってもたくさんありました。


思い出に浸ってしまい、長くなってしまいました。

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とにかく、アクアが大きな病気をすることなく、元気に5歳を迎えられたことはとってもうれしいことなのです。
しかも、弟も生まれて!!!


これからもアクアが元気に成長していく様子、大人になってお母さんになったアクアも見られたらいいなぁなんて妄想してしまいます。


自分もあれから5年、成長できているのかなぁ。。。

海くん、ようこそ

今月7日に「太平洋」水槽にやってきたジンベエザメ・海くん。
大阪にきて1週間が過ぎました。

来た日は、さすがに餌を食べませんでしたが、次の日より少しずつ餌を食べ始めました。

輸送中に気持ち悪くなって吐いたりしないように、輸送の3日前から餌を止めていましたから、お腹がすいていたのでしょう。
今では給餌前に「餌だよ!」と係員が水面を叩くと、時々、遊ちゃんのところに行ってしまうこともありますが、以布利センターにいた時のように餌を安定して食べています。

元々、遊ちゃんは水槽の表層を泳ぐことが多いためでしょうか?
海くんは水槽の中層から下層を泳いでいます。

2頭の見分け方は泳ぐ場所でもわかりますが、背ビレがまっすぐなのが遊ちゃん、傾いているのが海くんです。
そして、海くんはオスですから、はらビレの横にかわいいクラスパーがついてますよ。
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私の写真ではよくわかりませんね、ごめんなさい。

そして、今回、海くんを見て、へーっと思ったのは、横から見た時、吻先から鰓孔のあたりまではぺったんこですが、胸ビレ辺りが太い!
肩幅がっしりの男の人を想像する体形です。
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今までにはあまりないタイプのような???

さて、海くんがやってきて、ワッチ(観察)をしている係員も最初は大わらわでした。

特に落ち着くまでは、海くんのコースを記録していたら、あっちで遊ちゃんがコースを変えたーとか、記録用紙に記入するのに顔を下向けていていたら、向きが変わっていた!なんてことが頻繁で、目が回りそうでした。

こちらも今は落ち着き、余裕を持って記録できています。
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6月中旬にはグルクマも増え、にぎやかになった「太平洋」水槽。
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表層できらきらしてるのがグルクマです。
みなさま、ぜひご覧になってください。


配管表示

海遊館のLSS(ライフサポートシステム)には多くの配管あります。

濾過装置から水槽に行く配管や濾過装置にもどる配管、海水の配管、淡水の配管など、多種多様、配管の太さも色々あります。

たとえば海遊館にある配管を全部、一本につなげてみると大阪から神戸の近くまで達するそうです。

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そんな色々な配管を識別し点検しやすいように表示板を取り付けています。


文字を見ればどこから来てどこに行っているか、カラーは流れている水の種類がわかります。


SWSは海水で水槽へ流れる配管、AAはエアー、青色は循環水、水色は冷却水、黄色はオゾン処理水、茶色は排水・・・と区別しています。

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このように配管が集中しているところなどに取り付けています。


もし、この表示板がないと、毎日、大阪から神戸までと同じぐらい歩かないといけないかもしれません。

どんどこドンドコ♪

 カワウソのバックヤードで、夕方、「皆が寝静まってるよな-」と思いつつ、入室すると。

どんどこドンドコ♪怪しい音が...。

 

音の発生源をのぞいてみると。

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先日、係員が作成した「古い消防ホースを使った吊り寝床」の上で、アヤメが仁王立ちになり、吊り手をつかんで揺らしていました。

ゆらゆら揺れるもんだから、寝床ごと横の壁に当たってドンドコいってたようです。

 

さて、この消防ホース。

動物園ではオランウータンのつり橋として使い始めたようで、その後、水族館も含め、いろいろな動物に使用しています。


消防ホースは丈夫で、ほつれにくいのがよい!

当館の施設で先日、ホースの交換をしたとのことで、多量にもらいました、ほくほく。

 

では、なぜカワウソで、アヤメ(とヤット)にこれを使っているかというと、定番の寝袋ドンゴロスはほつれやすく、アヤメはそこに体をつっこみ、巻きつくことがあったのです。


で、ドンゴロスは使用禁止、おつきあいでヤットもドンゴロスなしになりました。

2頭とも体がふけないので、ちょっと困惑していたことから、若い係員たちが「何か体をふくものを!」としてつくったのがこの寝床なのです。

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ヤット(右)は大満足、眠そうです。

アヤメはどんどこホースを揺らす技も開発?し、よかったね、ふたりとも。

 

ところで、当館での消防ホース利用、こんなところにも。

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タスマン海水槽のイルカ用、大きな「かんぴょう」かと思った(笑)。

 

大活躍の消防ホースです。

肩の印は...

 ある朝、[「グレートバリアリーフ」水槽の底を通りかかると、擬岩の下からひょっこり顔を出す魚発見!

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エポーレットシャークです。


夜行性なので、日中はあまり見ることがありません。

この朝は前夜の遊びが過ぎたのか??

 

暖かい海の浅瀬や潮だまりなどに暮らすエポーレットシャークは、胸ビレとしりビレをうまく使って底をのそのそと歩くように動きます。

初めて見た時は「底歩いとるやん!」とちょっとびっくりしました。

 

そして、横から見ると、胸ビレの後ろに大きな黒い丸い斑があります。

大きな目玉みたいですね。

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暖かい海に暮らす魚は、チョウチョウウオの仲間など、目のような模様を体の一部にもつ種が多いです。


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写真のトゲチョウチョウウオだと、黒い斑は背ビレの後方にあるため、敵がここを頭と思って攻撃したとしてもダメージが少ないだろうと考えられているのです。

ご丁寧に、本当の目は黒いラインで隠してありますもんね。

 

あと目玉模様は、よく街中でも鳩よけなどで見かける目玉風船と同じように、敵を驚かせるためにあるのではないか?という説もあります。

エポーレットシャークの目玉はどっちかというと、これかもしれません。

 

ところで、「エポーレット」ってなんぞや?

調べると、「将校などが肩につけている印」という意味なんだそうです。

かっこいい名前ですね、模様は目玉だけど...。

今年は2羽誕生

先日、「南極大陸」水槽で飼育しているアデリーペンギンの雛が誕生しました。

しかも今年は2羽誕生!
1羽は本当の親鳥に、もう1羽は別のペアに託しました。

飼育下のペンギンにとって、産みの親と育ての親が異なるケースは珍しくありません。

野性下では、当然親鳥は、2羽同時に育てますが、雛の成長に差がでる可能性がある等、それなりのリスクがあります。

海遊館では今回、そのリスクを抑え、より確実に生育させるため1羽づつ育てさせることにしました。

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雛は硬い殻を内側から自分の力だけで割り、外へ出てきます。

穴は1箇所ではなく、卵の周囲に広がります。

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生まれたときの体重は約80g。

こんな小さい雛のどこに、そんな力があるんでしょうか。ホンマすごい。

そして3日後・・・

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体重は約倍になります。おぉ~早いなぁ~。

これからどんどん成長し、2ヶ月後には巣立ちとなります。

今しか見れない可愛い様子がいっぱいあります。

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1日数回は親鳥のお腹の下から顔を覗かせ、可愛い姿を見せてくれます。

「南極大陸」水槽、要チェックですよ♪

メガネの飼育員がメガネを置く時・・・・・

今日、いついかなるときもはずさなかったメガネを置きました。
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そうです。入社三ヶ月目、ついに潜水訓練が始まりました(二回目)!
では、行ってきます!!
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奥が先輩、手前が私です。
訓練場所でいつものメガネから度が入ってるマスクに掛け直しです。
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曇っててよく見えないですね・・・
気合を入れて訓練スタート!
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まず、マスククリア(マスクに入った水を押し出す動作です)
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私「ごほっ、ごほっ、ごほっ。。。鼻の中に水が・・・」
先輩「大丈夫か!!??」
私、水に潜る前に溺れかけました。。
次にジャックナイフ(水面から水中に入る動作です)

先に先輩、次に私です。
うーん。。中々時間がかかりそうです。。。

新しく入社した社員は、このような潜水訓練と試験を経て一人前のダイバーとして
潜水作業を行うことになります。
ちなみに今日紹介したものは、スキンダイビング(ボンベを持たないで潜水する方法です)
という潜水方法で潜水訓練の一部です。
新しく入社した社員の中には、元ダイビングスクールの方や、巣潜りが趣味だった方もおり、
一日で訓練がさくさく進む方もいます。しかし、私は練習しないといけなさそうです・・・・
次回、私の訓練が進んだら新しいものを紹介していこうと思います。

「嵐のあと・・・」のような・・・

 

76日夜、嵐のような出来事(以布利センターから海遊館へのジンベエザメ輸送)から一夜明けた、以布利センター(高知県土佐清水)です。

 

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ジンベエザメを以布利センターの水槽から輸送用の特製水槽に引越しする際に、大きなシートや吊り上げに必要なワイヤーやロープ類などを使用しました。


これらを次回も問題なく使用できるように、消毒や洗浄を行って、カビが生えないようにしっかり乾かしたり、錆びつかないように整備して保管しておきます。


梅雨の時期の高知県土佐清水市は雨との戦い・・・。


幸いこの日は天気に恵まれましたので、「少ない晴れ間を逃さないように」と慌しい1日になりました。


大阪(海遊館)から「"海くん"は、元気で泳いでいるよ!」との一報を受け、ホッとしています。


さぁ、もうひと仕事、がんばろ~!

すっきり~

 「日本の森」の植栽メンテナンスを実施しました。


作業は朝の6時からお客様がいらっしゃる10時まで、と限られた時間でしたので、

今回は3日間、職人さんが入ってくれました。

 

一番気になっていた、カワウソ水槽横上部の枯れたつる植物。


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ここは土の部分がぎっしりと植物で覆われているため、

どこが枯れた植物の根元なんだか全くわかりません。


しかし、さすが職人さんはきれいに除去してくださいました。


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その他も葉の生い茂るところは、すいてもらいました。


作業前


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作業後


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作業前


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作業後


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すっきりしたのがわかるでしょうか??

 

以前にお知らせした「ヤブガラシ」http://www.kaiyukan.com/blog/sp/2015/05/post-711.html も抜いてもらいましたが、夏の終わりごろには、また抜きにいかねばならないかと思います。

 

特に朝一番はさわやかな日本の森です。

日本の森の「夏」をまた感じてくださいね。

フブキのバンザーイ!

ワモンアザラシのお食事タイム中は、様々なトレーニングを行います。

例えば、健康チェックの為に、体に触れたり、口の中をチェックしたり、それ以外のトレーニングも係員とアザラシの信頼関係を築くためには重要です。

トレーニング内容は、それぞれ違います。
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ふとフブキの方に目をやると...
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熱い声と頑張るフブキの姿が!

フブキに一生懸命バンザイ(サイン)を見せている係員と、真顔で頑張るフブキの温度差が面白い!!
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是非みなさんもこのやり取りを生で見てください。なんだかほっこりするトレーニング風景です。
すでにこのバンザイは完成していますが、教えている時が一番熱のこもったお食事タイムでした。

ワモンアザラシのお食事タイムは、他の場所に比べてもアザラシ、係員をかなり近くからご覧いただけます。

どんなやりとりをしているか観察するとまた違った楽しさが見つかるかもしれませんよ!
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収穫祭?

 

『日本の森』にビワが実っていました!

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『日本の森』で実った果実は動物達の餌にしています。普段では与えないものなので動物達には大人気です!

植栽メンテナンスの前に収穫しよう!と思い、森の中をかき分けながら進むと...ありました!立派なビワです!!

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まずは動物が食べても問題ないか確かめるためにひとつ食べてみることに...

うまい!これなら大丈夫です!

全部食べてしまいたいぐらいですが、これは動物用と自分に言い聞かせ我慢しました。

早速、ビワをみんなに分け与えてみました。

 

まずは、リスザルのキカから。

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口いっぱいに頬張りおいしそうに食べますね~♪

 

アカハナグマのトマトにも!

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あれ?リンゴに夢中です...

結局トマトは食べませんでした。

 

最後はビントロングのビンカ!

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ビンカは器用に皮だけを残していました。種は食べたみたいですが(笑)

 

バックヤードにいる他の動物たちにも分け与えてきました!

久しぶりに食べるビワは大好評のようで、すぐになくなりました!

 

リスザルのポメロは『来年もできるかな~♪』と言っているようでした。



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決定的瞬間

海遊館で暮らしているワモンアザラシの「アラレ」は、よく写真のように水面から顔を出して、こちらの様子を観察していることがあります。

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先日、いつものようにアラレが水面から顔を出していました。

たまたまカメラを持っていたので、アラレの表情を写真に収めようとシャッターを切ると、そこには思いがけない瞬間が写っていました!

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そうです!水面から顔を出していたアラレが、水中で完璧な直立姿勢になっているではありませんか!

アラレが水面から顔を出しているとき、水中に目を向けるとアラレの直立が見られるかも知れませんね☆

祝☆ ルーク26才!!

6月27日は、「モンタレー湾」水槽のボスであるルークの誕生日でした!

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実は次の日の6月28日は、ラッコのパタのお誕生日。

毎年パタの誕生日はかなりの盛り上がりを見せているので、ルークにも何か誕生日らしいことを!ということで、特製氷ケーキとルークが大好きな輪っかを新しくしてプレゼントしました。

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氷ケーキは、一応鼻をつけチェックするものの、氷と分かると無視するという予想通りの反応でした。
私たちの自己満足...

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でも、もうひとつのプレゼント輪っかは楽しんでくれている様子。

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なにはともあれ、おめでとう~

これからも元気なルークでいてねー!!

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ウリクラゲのお食事

ウリクラゲは、他のクシクラゲ類を捕食することで知られているクラゲです。

と、いうことで形が崩れて展示できないカブトクラゲを与えてみることにしました。



透明すぎてよくわからないかもしれませんが、プラスチック管の中に、崩れたカブトクラゲが入っています。
ウリクラゲの口元に持っていくと、勢いよくプラスチック管に喰らいついています。

ウリクラゲのお食事風景は、なかなかごらんいただけませんが、ウリクラゲの体が、ぷっくりしていたら、お食事後かもしれません。

アラレの魅力を伝えたい!シリーズその8

アザラシのオスメスを見分けるときは
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お腹を見ます。赤丸のあたり。

拡大すると
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メスのアザラシのお腹、注目してみてくださいね!
(アラレの魅力・・・ではなかったですね)

アラレの魅力を伝えたい!シリーズその7

天気のよいある日のアラレ

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うとうとしていると思ったらお昼寝を始めちゃいました。

Let's go 大阪湾!大阪湾生き物一斉調査

5月30日に、「大阪湾生き物一斉調査」の一環で、大阪湾のスナメリ調査に出かけました。

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この調査は船をチャーターし、大阪ECO海洋動物専門学校+海遊館で毎年行っています。
総勢50名程度で大阪湾のスナメリを探します。

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この日は最高のスナメリびより☆

スナメリを観察するのに最高のコンディションの日を私は勝手に「スナメリびより」と呼んでいます。
スナメリびよりというのは、
(1) 曇っている
(2) 風がない
(3) うねりがない
(4) 海面がぴたーっと平らで波が全くない。
ことをさします。

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30日はスナメリを見るのには最高のコンディションでした。
さてはて、その結果は。。。10月に大阪市立自然史博物館で結果報告会がありますので
そこで詳しくお伝えできれば...。

スナメリ調査のほかにも20地点以上でこの生き物一斉調査は行われました。

大阪にもこんな生き物がいるんですよ。

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ハクセンシオマネキ。
オスが行うメスへのアピールのダンスが何かを招いているように見える干潟のカニです。

パッキンのお話

と或る日の、お母さんと子どものやりとり(イメージ)


"ママ、蛇口を閉めても水が止まらないよ!"

"パッキンがダメになっているのよ、取り替えなくっちゃダメよ、ダメダメ~"


・・・などと、流行おくれのギャグを使ってのやり取りが聞こえてきます。

このご家庭だけでなく、皆さんも経験されたことがあるのではないでしょうか。

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パッキンにも用途、形、大きさ、色の違いなどさまざまな物があります。

▼バルブに入っているパッキン(Oリングと呼びます)
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▼パイプとパイプをつなぐ "フランジパッキン"
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▼腐食に強い樹脂製パッキン
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▼熱交換器用パッキン
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一般に水や油などの液体や、空気などの気体が外へ漏れるの防ぐために使われていて、ゴムでできているものが多いです。

ゴムは、長期間使用すると硬くなったり、ヒビが入ったりして、漏れが発生することがあります。

海遊館でも飼育水を送るパイプのつなぎやバルブ、水槽にエアレーションをするための空気の配管、殺菌用のオゾン配管に使用しています。


漏れるというリスクがありますので、私たちは常に予備をストックし、目を光らせています。

初めて本物を見ました。

先日、東大阪にご在住の方から連絡があり、「駅の近くの恩智川に、カワウソに似た生物がいるので調べて欲しい」 とのことでした。


カワウソに間違えられる生き物には、イタチ、テン、ハクビシン、ミンクなどの他、最近は圧倒的にネズミの仲間であるヌートリアが多いようです。

しかし、昨今、コツメカワウソがペットとして飼育されることもあり、それが逃げ出している可能性もなきにしもあらず・・・と思い、見に行くことにしました。

ご連絡をいただいた方によると、ひと駅歩くあいだに見られるということで、歩くのが苦手な私は内心「えらいこっちゃー」と思いながら現地に向かいました。


到着して駅を降りると、すぐ裏に恩智川がありました

雨のあとで川は濁っていましたが、50cmくらいのコイが浮かんでいるのが見えました。

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そして、歩いて1分ほど(まだ駅舎が見えてます)、橋の下で釣りをしている人の対岸に、なにやら蠢く茶色いもの発見!
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その茶色いものは40~50cmくらい、水にちゃぽんと入り、泳ぎ始めました。

水面に頭を出して、あまり体を動かさず、つつつーっとこちら側に向かってきます!
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カワウソは、このような泳ぎ方をしません。

そして、上陸。

姿が見えました!!【写真1】

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尾を見ると、とても細いし、体の長さも短い。

この生き物は、ヌートリアです。

カワウソと比べると、体型が異なることがわかるでしょうか?【写真2】

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意外とあっさりと見つかり、ひと駅分、歩かなくてすみました(笑)。

近くの方に伺うと、(1)ここ数年で増えてきた (2)複数頭いて、繁殖しているようである (3)増水すると、下の写真【写真3】の護岸の上部、白い線あたりまで水がくることがあるが、その時はいなくなる。しかし、水が減ると、またこの周辺に戻ってくる、のだそうです。

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しばらく見ていると、、生えている草をむしゃむしゃ食べて、茂みの中に消えていきました。

ヌートリアは、最近は大阪や京都、兵庫など、あちらこちらで見られるというのは聞いていましたが、実際に見るのは初めてでした。

近くで見ることができたので、普段カワウソに接している私たちは、これがカワウソと違う種であるというのはすぐにわかりました。

でも、一般の方は茶色い生き物を見ると、カワウソを連想するかもしれません。

もし、顔が見えたら、ヌートリアは「カピバラ」のような顔をしているのですが、顔がはっきり見えるなんて、それほどありませんね・・・。
体型については、【写真1】、【写真2】を参考にしていただければと思います。

尚、ヌートリアは、特定外来生物なので、見かけても餌を与えたり、捕まえることは法律で禁じられています。


顔ぐろ?

ちょっと前に若い人の間で「がんぐろ」と呼ばれたファッションがはやりましたね。

「瀬戸内海」水槽にも「顔ぐろ」がいます。どっちかというと「口ぐろ」ですけども。

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イシダイです。

イシダイは小さい頃は黒い縞がはっきりとしていて、シマダイとかサンバソウなどと呼ばれますが、老成すると、だんだん縞が不明瞭になり、クチグロとかギンワサとか呼ばれています。

そもそも、なぜイシダイ?かといえば、くちばしのようなしっかりした歯を持っているため、「石をもかみくだく、鯛のような魚」と言われていますが、マダイなどタイ科の魚ではありません。

さて、写真を見ると、うちのクチグロさんは2尾いますが、
1尾は確かに縞が不明瞭↓
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もう1尾は、うっすら縞が残っています↓
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2尾とも、少なくとも海遊館で15年以上くらしており、約50cmの大きさなので、老成魚といえると思います。
ものの本によれば、老成し、縞が不明瞭になるのが雄、縞が残るのが雌とのことですが、個体差もあるので実際どうなのでしょうか?

好き嫌いはダメ!

コツメカワウソのクリです。

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クリは海遊館のカワウソの中でも一二を争う食いしん坊。
魚を受け取った時にはもう「大発狂」の状態!!
ものすごいスピードで餌を食べます!

食い意地がすごくはっているためか、食べ方が汚く、口の周りによく餌をつけています(笑)
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そんなクリですが、どうやら嫌いな食べ物があるようです。

バックヤードのカワウソたちには1日に3回、餌を与えています。
1回目と3回目はニジマスやワカサギ、シシャモなどの魚を与えていて、2回目はおやつ代わりの川エビとペレット(キャットフード、通称カリカリ)を与えています。

クリに餌を渡した時の態度をご覧ください。
シシャモを渡したときー!(左にいるのはコウメです)

嫌いな食べ物を渡したときー!

あきらかに違うでしょ?!
クリは川エビが嫌いなのです。

大好きなシシャモや他の魚を与えた時は大きな声で鳴き叫びながら食べるのに、エビの時は大違い!
無反応で、近づいてすら来ません。
ひどい時にはちらっとこちらを見て、ふて寝(笑)。
エビの頭を取って与えると、しぶしぶ食べることもありますが...。

それでは最後にクリの豪快な食べっぷりをどうぞ!!
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「シシャモーッ!」

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「うめぇ!!」

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「もぐもぐ!」 よだれが、出てますよ~。

お見合い中

バックヤードで、アカハナグマのリンゴとトマト、5月末よりお見合い中です。
当館でもっとも神経質な乙女・トマトとリンゴの同居方法は、トマトのいる部屋にリンゴを収容することにしました。

▼トマト
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▼リンゴ
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本拠地に相手を迎え入れるほうが余裕を持てるだろうと考えたためです。

同居しても、顔を合わせたとたんに闘争し、すぐ別居!となる可能性もなくはありません。
さて、どうなることやら...思いましたが、2頭は互いに臭いをかぎあい、上々の滑り出し。
べたべたとするわけではなく、けんかするわけでもなく、一定の距離を保っています。
右の台と左の台に分かれて座っていることがあり、あんたたちは狛犬?

▼左にトマト、右はリンゴ不在中
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しかし、リンゴがこの部屋に慣れてくると、餌の時間など、2頭の間に小競り合いがみられるようになり、トマトがややびびり気味。
一定の距離を保っている2頭です。
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交尾はまだ確認できていません。

同居期間は以前、アズキで2ヵ月、イチゴで2週間でしたので、さて、トマトはどれぐらいがいいのか、両個体が大けがをしないよう見極めなくてはなりません。

健康診断~カピバラ~

みなさんこんにちは。眼鏡の飼育員です。

私は今、動物の飼育を勉強をしているところですが、同時に獣医の見習いとしても勉強中です。
今回は、私が獣医として初めて検査計画を練ったカピバラの健康診断について紹介させていただきます。

動物は人とは違い、おとなしくしていることが難しいです。そのため、検査には麻酔をかける必要があります。

下の写真は、実際に麻酔薬を筋肉に打ってから少し時間がたったカピバラです。

すこしぐったりしていますね。
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次に、動かなくなったら急いで処置場へとカピバラを移動させます。

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その後、体を触ったり、見たりしながら異常なところがないかを見ていきます。

下の写真は、カピバラの上あごの歯と足の裏の写真です。
起きて動いている時には、じっくり見ることが難しい部分も多く、勉強になります。

こんな風になっているんですね。
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その他にも、血液の状態を見るための採血、レントゲン検査や超音波検査などを行います。

下の写真は、足の内側の血管から採血を行っているところです。
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以上が今回の検査内容ですが、もうひとつ検査の中で大事なことがあります。

それは、獣医師自らの技術の向上です!!!

水族館の動物には、なかなか簡単には触ることができません。
特に、針を刺したりすることに動物たちは敏感です。
そのため、このような機会に技術を向上させることはとても大切です。
その技術があることで、助けられる動物が増えるのです。


そこで今回は、初めてカピバラの血管の確保(血管の確保とは、人でも行われており、点滴をするために血管に針を入れる処置です)を行いました。
それが下の写真です。
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実はこの写真が撮られたときは失敗しましたが、2回目には血管を確保することができました!!
このおかげで、今後病気になったカピバラに対してさらに有効な治療ができると考えています。

これからも多くの動物を救えるよう、技術の向上に勤めていきたいと思います。

ミューの自主練

ある日の朝、見回りをしていると、いつものように ミューとアクア が挨拶に来てくれました。

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すると突然、ミューが奥にあるフロートを目指して泳ぎ出しました。

まさかと思いカメラを構えていると...



シャキーン!!!
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乗りました~

毎朝、飼育係員がいなくても、コツコツ自主練していたのね~
えらいー!

動画も撮ろうとしましたが、もうミューの自主練気分は終わったようで、やってくれませんでした。

次に見かけたら動画をお届けします!

ドライスーツが新しくなりました!

突然ですが、海遊館で作業をするときに着る「ドライスーツ」が新しくなりました!

今までは、10年近く前につくった、古いドライスーツを大切に使ってきたのですが、さすがに古くなってしまい、穴が開いて修理が出来ないものが増えてきました。
そこで先日、とりあえず3着の新品が届きました!
→ 穴の開いたドライスーツについてはこちら

こちらがその新しいドライスーツです!
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新品なので生地が柔らかく、着心地も抜群です!
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新品なので、もちろん穴は開いていません!
以前に、穴の開いたドライスーツを着て、服が濡れていた飼育員もこのとおりご機嫌です!
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服は濡れなかったのですが、今回も本人の希望により顔出しは控えさせていただきました。(笑)

あっちもこっちも

海遊館で暮らすペンギンたちは、全部で4種類。

現在、そのうち3種類が抱卵中です。 ※抱卵とは、卵を温めることです。

「南極大陸」水槽では、ジェンツーペンギンとアデリーペンギンが、「フォークランド諸島」水槽ではイワトビペンギンが抱卵中です。

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「南極大陸」水槽の様子

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こちらは「フォークランド諸島」水槽の様子

どちらの水槽も腹ばいになっているペンギンの下には卵があります。

でも卵はそこだけはありません。
何らかの理由で親鳥が卵を温められない場合などは、孵卵器という機械で卵を温めることもあります。
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孵卵器内の様子。
孵卵器内で順調に発生が進んでいる卵は、定期的に心拍数のチェックも行います。

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心拍数をチェックしている様子。

ご覧の通り卵は沢山あるものの、全てが有精卵という訳ではありません。

さてさて、今年は何種何羽のペンギンが誕生するのでしょうか。
孵化の報告をお楽しみに♪

イルカ通信6月号~ミュー、陸に上がる編~

「タスマン海」水槽に暮らす、カマイルカのミュー。

そのミューに、新しい "動き" を教えている様子(トレーニング用語で「シェイピング」といいます)を観察してみました。


この動きは、何のために?


こうやって陸上に上がれるようになると体重測定やエコー検査などの健康診断が楽に行える予定です。

トレーニングは、トレーナー(教える人)とその相手の関係やトレーナーの教え方によって進み具合がかわります。

うまくいきますように!

若いってことは...

バックヤードでカワウソを観察し、ふと後ろを振り向くと・・・。

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誰かが張りついてる!

張りついている場所は身長157cmある私のちょうど目線の先。
誰よ?そんなところに上っているのは!!(怒)

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スイカくんでした。
「もうっ、あかんやん!!」と思ってたら、目の前を誰かが通過していきました。

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自由自在だなあ(笑)。

「体感!熱帯雨林」が終了し、バックヤードに戻ってからは、若さをもてあましているのか、どったんばったん暴れまくりの息子たちです。

昨年の今頃、生後半年で体調をくずしていたことを思うと、本当に元気になってくれてありがとう。
だけど、くれぐれも怪我しないでね。

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ぴゃーっ


こんなところに、こんな魚?

美しいアオスジテンジクダイです。

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ん?後ろにジンベエザメ??
そうです、この魚は「太平洋」水槽にいるのです。

アオスジテンジクダイは、浅い岩礁域やサンゴ礁域などに生息する魚なので、当館でいえば、「グレートバリアリーフ」水槽のようなところにいる種です。

それなのに、なんで「太平洋」水槽に?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実は3年ほど前、「太平洋」水槽内に擬岩を沈めて海中の洞窟を設置し、ヒカリキンメダイなどの展示を行っていた時期がありました。
昨年、遊ちゃんの搬入前に、安全を期してその擬岩を撤去しました。

その際、洞窟内にいた魚たちは、別の場所に移動したのですが、この魚たちはどうやら係員の手を逃れ?ここに残ったようです。
とはいうものの、小さな魚ですから、広いところに出れば、肉食の魚たちに追われることは必至。洞窟のあった場所からあまり離れず、ここで暮らしているのですね。

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よく見れば、有事には身を隠すことのできる場所(柱の影)があり、下には大きなハタがいるけど、あまり気にしていない様子です。

この光景は、「ふあふあクラゲ館」に降りる手前の小部屋「ビューイングルーム」でご覧になることができますよ。

何 ヤット ん? その2

5月31日「何 ヤット ん?」 の、その2です。

今回は展示までの道のりについてお話していきます!


ヤットにはいくつかの試練がありました。

第一の試練は、ハーネスをつけること。
ヤットは生まれてこのかた、ハーネスをつけたことがありません(あまりつけたことのあるカワウソはいないでしょうけど)。

なので、はじめはヒモをお腹に巻くところからはじめました。

少しでもつけられたら「ご褒美」、つけられたら「ご褒美」と少しずつ慣らしていきました。

このように徐々に慣らしていくことを「馴化」といいます。
トレーニングの基本中の基本です。

しかし、ヤットは優秀で、1週間程度で給餌中にハーネスをつけることができるようになりました!
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第二の試練は、「ご褒美(餌など)」が無い状態でもつけること。

給餌中はつけることができても、餌が無いとつけてくれない!では困ります。
餌には限りがありますからね。

そこで、餌の代わりの「ご褒美」になるものを用意することにしました!!
それはドンゴロス!

いつも寝る時しか使えないドンゴロスを渡すと、体をふきふき!
リラックスしているではありませんか!!
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これは「拮抗(きっこう)条件付け」といい、好きなものと嫌いなもの(ここではハーネス)を同時に与え、嫌いなものを軽減するというトレーニングの方法です。


しばらくすると、ドンゴロスを渡さなくても、ヤットはハーネスを嫌がらなくなり、いつでもつけられるようになりました!!
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こうしてヤットは見事試練を乗り越えることができたのです。


が、しかし!ここで問題がまたひとつ...


ヤットはハーネスをつけることができるようになったので、本番を想定し、同居しているアヤメとハーネスをつけたまま、初めて一緒にしてみました。
トレーニング中はヤットとアヤメは別々にしていたためです。

アヤメはヤットの背中についているカメラの土台部分を見たとたん、ガブッと噛み噛み!
カメラの土台部分がボロボロに...。
なんてこった...

旦那様が変なものをつけているので、心配だった?んだよね、アヤメ。

対策として、噛んでも壊れない塩ビ板を使うことにしました。
アヤメ対策はばっちり!

ヤットがつけていたハーネスは、すべてヤット特別仕様。

猫用のハーネスを利用し、首周りや胴回りを採寸して作成しました。
試行錯誤を繰り返すこと計10回!

極力ヤットの動きの邪魔にならないように工夫しました。

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そんなこんなで無事に展示水槽にデビューすることができました!!

今回協力しくれたヤットには感謝しています。
ありがとう!!

イルカ通信6月号~イルカの水槽に猫!?編~

おひさしぶりのイルカ通信です。

ちょっと前にいろいろな音を出せるイルカの話題が盛り上がっていました。

海遊館のイルカたちは、いろいろな変な声を出すことができるんです!

まずはキール。

普通の声→変な声で編集しています。


次はアクア。

普通の声は、ほとんどキールとかわらないのですが、最近変な声で叫びます。

もしかしたら、皆さんは普通じゃん! って思うかもしれませんが、とってもおもしろいな、と思って投稿してみました。

よっこらせっ!と

ある朝、「グレートバリアリーフ」水槽の底で逆立ちしている魚がいました。

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クロモンガラです。 じーっと何かを見つめています。

そして、意を決し...「これだ!よいしょ、よっこらせっと」
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サンゴ片を持ち上げたいようす。

でも、それは、あなたの口に対して大き過ぎやしない?

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「そうみたい。あきらめるー」と行ってしまいました。
割とあっさりだったな(笑)。

モンガラカワハギの仲間は、海底にすり鉢型の巣を作る種がいるので、このクロモンガラもチャレンジしようとしていたのでしょうか?

でも、ここは水底のど真ん中。他の魚も係員もよく通りますから、やめとくのが無難かもね~。


などと思っていたら、翌日の朝!
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こんな大きな穴、本当にクロモンガラ1尾でやったのでしょうか?

担当者曰く、「大きな魚が暴れて、たまたまできたんじゃないですか?」と冷ややか~な感想。

真実はいかに?

穴のようすに、注意していきたいと思います。

ダンディズム

オウサマペンギンたちは、ただいま羽が生え変わる「換羽」のシーズンです。
とはいってももうシーズン終盤で、換羽が終わり、新しい羽に生え変わったペンギンもちらほらいます。

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こちらのオウサマペンギンも、もうすぐ換羽が終わります。

この子は女の子なんですけど、実は今とっても男らしいところがあるんです。
それは...

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アゴヒゲ!(笑)

いや、羽ですのでアゴハネと読んだほうがいいのでしょうか?(^^;)
とってもダンディーなペンギンになってしまいました(笑)
女の子なのに...(;´д`)

換羽は個体によって生え変わり方が違うので、こんな面白いペンギンも出てきます。
みなさんも海遊館に来られた時は、変てこな生え変わり方をしているペンギンがいないか探してみてください(^^)/

緊急処置の訓練

箱を開けると・・・。

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ボンベが入っています。

しかし、これから潜水作業をする訳ではありません。

これを装着すると、

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バイオハザードでもありません。

わたくしたち設備チームでは、漏水やオゾンガスの漏洩などが起こった場合の訓練を定期的に行っています。

今回は、オゾンガスの漏洩を想定しての空気呼吸器の装着訓練です。
オゾンガスは展示水槽水の消毒や透明度を上げるといった効果があります。
しかし、空気中で高濃度のオゾンガスが漏洩すると人間でも死んでしまいます。

万が一、高濃度のオゾンガスが漏洩した場合、まずは元バルブを締めに行かねばなりません。
その時に役に立つのがこの機器、タンクを背負いガスマスクを装着することで、約10分タンク内の空気を呼吸することができます。

いまだに使用したことはありません。そして、一生使うことがありませんように。。。

サインはV

先日、ヒゼンクラゲについてお知らせしました。
(→ 海遊館日記「初めて!」 )

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海遊館日記を読んだ、海獣担当の人たちが、夕方にぞろぞろと「我も~!」とヒゼンクラゲを見に行きました。

帰ってきたみんなが口々に言うには「アレ、かわいいですねーー」。

かわいい?
普段、大きなアシカやイルカを見ている人は感性が違うわっ!

「ちゃいますよー、クラゲにくっついてるアレです、アレ」

んん??
一緒にもう一度見に行くと。
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触手の先に見え隠れするVサイン。
カニだー!

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クラゲも動いているし、カニもちょこまか動くので、なかなか見えにくいです。

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私が見たのはこの1匹でしたが、もう何匹かいるという噂も。

残念ながら、ヒゼンクラゲの展示は6月3日で終了してしまいましたが、バックヤードに移動する際、カニを探すと3匹いました。

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カニの正体はシマイシガニ、大きいものは甲羅の長さが3cmほどありました。

大きくなると20cmになるカニで、高知出身の係員によれば、「九州では高級食材っすよー」とのことでした。

ウェルカム大阪!

アラレの魅力を伝えたい!シリーズその4

ワモンアザラシのお食事タイムは一日2回。
アラレの食事風景をご覧あれ。



シシャモはすんすん食べるのに、アジはぷいっとそっぽむいちゃいます。
動物たちにもどうやら好き嫌いがあるみたいです。

なんでもたべてほしーなー。
心の声でした。

アラレの魅力を伝えたい!シリーズその5

アラレはしゃべります。



くちぱくだけど。

そのうちアフレコしてみたいなぁ。

アラレの魅力を伝えたい!シリーズその6

トレーニングは、一つ一つの行動をきちんとしておかないとおかしいことが起こります。

「しゃべる」合図を出しているのに、なぜか「ぶー」としてしまう。



二つの行動が混じってしまうのは起こりがちですが、修正するのは手間がかかる。

ふぅ。

やじうまならぬ...

「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラ、かーたんの食欲が落ちているため、係員が心配して観察に来ています。

「どれぐらい食べた?」
「便の状態は?」
などと相談したりしていると、じーっと熱い視線を感じます。

「はっ!」と目をやると!


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お隣のスペースにいる、好奇心のかたまりなこのふたり。

「なんなん、なんなん、何集まってるん?」
「ぼくらも寄せてや」
網一枚あるので、対岸の火事ってところでしょうか?
そして、このふたり、アメリカ生まれなのに、関西弁がとてもあうのはなぜだろう?

しかし、ここでこの方々に声をかけたりした日にゃ、大喜びで「ギャーッ」と叫ばれてしまいます。
無視よ、無視。

やじうま、というか「やじ鳥(どり)」??な「ナッツ」と「ひまわり」なのでした。


コアの誕生日

カリフォルニアアシカのコアが、6月3日に4歳のお誕生日を迎えました。
今年も氷のケーキでお祝いです。

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喜んでくれるかな?
すぐにケーキをのぞきこんで「これなに?」と不思議そうにしていました。

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コアは2011年に海遊館の「モンタレー湾」水槽で生まれました。母親のスミレは初産だったので色々心配事もありましたが、元気に育ってくれました。小さい頃は同い年のナミ(母親はリップ)とよく一緒にお昼寝をしてたなぁ・・・。

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そんなコアも今ではお兄ちゃん。先月1歳になったレオはコアを慕っており、真似をして後を着いてきます。

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「おにいちゃん、待って~」
氷ケーキにも興味津々です。

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私にとってコアは、初めてゼロからトレーニングを始めた言わば相棒でもあり、元気にお誕生日を迎えられたことは本当に嬉しく思います。

性格も穏やかでとてもがんばり屋さんなコア。これからも健康ですくすく育ってね!

頑張れ新人君 シリーズ第2弾

今日はアカハナグマの健康診断です。

麻酔導入中のアカハナグマ、愛称トマト。
呼吸や麻酔のかかり具合などを真剣にチェックしています。

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以前の海遊館日記にも出てきましたが、彼は大学時代に臨床の研究室でバリバリ学んでいたので、大きさ的にも犬猫と変わらないハナグマに苦手意識はないようです。

採血もとても上手でした。
無事に健康チェックも終了!健康状態も異常なしでした!

猩々緋(しょうじょうひ)

「エクアドル熱帯雨林」水槽のショウジョウトキです。
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この2羽、今年で16歳になります。まだ茶色い幼鳥の頃にやってきました。

その頃は、オウサマペンギンの幼鳥のような感じで、やわらかい綿羽(めんう)に覆われていました。

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綿羽がぬけると、成鳥の羽になり、美しい色となるのです。


 
さて、ショウジョウトキの「ショウジョウ」とは、中国の伝説「猩々」のこと。

「猩々」はサルに似た生き物で、その血の色がとても赤いことから「猩々緋」(しょうじょうひ)という色ができたのだそうです。


ただ、猩々緋を調べると「強い黄みがかった朱色」とあったり、「わずかに黒味を帯びた、鮮やかな赤」とか「赤味の強い赤紫色」とか表現がさまざまです。
鮮やかであることは間違いなく、戦国時代に武者たちが陣羽織にこの色を使ったのだとか。

ちなみに当館では、屋内飼育を行っているためか、朱色が強いように思われます。屋外で飼育している動物園などではピンクがかった色をしています。

何 ヤット ん?

前回(5月22日)の海遊館日記にて、ヤットには大きな使命があることをお伝えしました。

大きな使命とは...

ジャン!
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"バイオロギング"で、行動や生態を調査することです。

ん?バイオロギングってなに?と思われるでしょう?簡単に説明します。


【バイオロギングとは

バイオ(生き物)+ロギング(記録する)を組み合わせた言葉。生物に小型のビデオカメラやセンサーを取り付けてデータを記録し、行動や生態を調査する研究手法のことをいいます。


飼育下の動物もバイオロギングで行動や生態など分かることがあるのではないかと思い、やってみました。

そこで選ばれたのがカワウソのヤットくん。
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ストレスを与えないために、トレーニングし、スムーズに装着する必要があります。

最初のほうはヤットも嫌がることはありましたが、毎日少しずつトレーニングを重ね、今ではこの通り!


「ステーション(待て)」もばっちりで、ヤットがカメラを着けやすいように手伝ってくれます。

そんなこんなで、ものすごい映像が撮れました!
まだ編集の途中ですので、ここでは紹介できませんが、いつか皆さまにもご覧いただきたいと思っていますので楽しみにしていてください!!

展示にデビューするまでの道のりは、また後日紹介しようと思っています!
お楽しみに~♪
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アラレの魅力を伝えたい!シリーズその1

いつも海遊館日記を読んでいただき、ありがとうございます。

今回、「アラレの魅力を伝えたい!」と思い立ち、3部作で連続投稿させていただきます!

ぜひ、シリーズその1 から順にご覧ください。


まずアラレっていったい何なのか?

アラレは「北極圏ゾーン」に住んでいるワモンアザラシです。

エスカレーターを上がっていくと、おそらくこんな姿が見られます。
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お気に入りは、水槽のはじっこ。
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つづく・・・。

アラレの魅力を伝えたい!シリーズその2

一日に2回あるワモンアザラシのお食事タイム

決まった位置にアザラシたちはあがってきます。

アラレが上がってくる様子がこちら。

近すぎて酔いそうですね。

アラレの魅力を伝えたい!シリーズその3

お食事タイムには、アラレのいろいろな動きをご覧いただけます。

アクリルタッチ。

アクリルガラスに鼻のところをつけています。
OKの合図が出るまでずっとそのままつけています。

私は水槽の内側からしか見たことないのですが、みなさんのほうから見ると面白いみたいですよ。

産みました!

先日、「フォークランド諸島」水槽で飼育しているイワトビペンギンが産卵しました。

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ペアのオスが今年31歳。おじいちゃんです。
そのため、少しでも授精率を向上させられるよう人工授精にも兆戦しました。

とは言うものの、人工授精の技術はまだ確立してなくて、まだまだ研究途中の技術です。


6月中旬には結果が分かります。

自然授精でも人工授精でも、授精卵であることを祈るばかりです。

イワトビペンギンをご覧になる時は、大変恐縮ですがそっと静かに観察して頂けると幸いです。

水のトラブル?は設備チーム?

淡水貯水タンクの水が満タンになっているのにも関わらず、「チョロチョロ」と水が溜まり続けていると連絡がありました。

調べてみるとフロート弁(ある一定の水位になると水の供給を止める弁)から少しずつ漏れているようです。
早速、貯水タンクの水を抜いて整備品と取り替えます。

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このマンホールから作業者や脚立、工具などをおろします。

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以外と高さがあり深いです。閉所恐怖症ではありませんが「今地震が起きたら・・・」と不安が過ぎります。
携帯も圏外!
何より男ふたりきりでこの場所に残されたらぁ~・・・

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これが今回の元凶であるフロー弁です。そういえば、前回も私が交換したような?実に7年ぶりの再会!

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ねじ込み式なので大型のレンチで緩めて取り外します。

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上が整備品(新品ではありません。整備済みの中古です)
もちろん今回、取り外したフロート弁も整備し予備品として保管します。

水のトラブル~♪どこかで聞いたフレーズですが、海遊館のお客様からの修理は承っていないのであしからず。

初めて!

5月に入り、高知県にある当館の研究所・海遊館以布利センターより、「定置網にヒゼンクラゲがいるよ」と連絡がありました。

写真を見るととても美しく、茶色い小さな斑点があって、ちょっとイカのような模様。
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クラゲ担当者によると、以前は毎年ビゼンクラゲを採集に行く有明海でよく見られていたそうですが、最近はさっぱりだとか。

以布利付近では毎年、ぽつぽつ網に入ることがあるのですが、今年は例年より多いとのこと。

ビゼンクラゲに比べると、身がやわらかく、色も白っぽいので、漁師さんはビゼンクラゲを「アカクラゲ」、ヒゼンクラゲを「シロクラゲ」と呼びわけているとか。

これがビゼンクラゲ。
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とても興味深いこのクラゲを、本日5月27日から「ふあふあクラゲ館」で展示することになりました。

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あっ!本当にイカみたいだ!

ヒゼンクラゲの飼育はとてもむずかしく、超短期間の展示になるかもしれませんが、ぜひご覧になってみてください。

海遊館の密林

「日本の森」では、ヤマアジサイがきれいに咲きました。

もうすぐ梅雨ですね。

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先日、カピバラの食欲があまりないということで、担当より「笹の葉を与えたい」と言われました。

「了解、じゃあ"日本の森"で採集してくらあ!」ってことで、通称「竹やぶ」に足をふみ入れると!

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今年、にょきにょき頭をだしたモウソウチクがたくさん。もう少し早く来たら、たけのこだったかな?

そして、根元には!
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ドクダミです。まあぎっしりと!

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お花も咲いてます。

葉がハートでかわいいのですが、薬草にもなるものなので、ものすごいにおいがします。
こんなにあるので、なにか利用できないかと数人に聞いたら、「煎じて飲んだら?」と言われました(笑)。
健康になりそう。

そして、この時期やっかいなのがヤブガラシというつる植物です。

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竹に絡みついているのがわかりますか?

ヤブガラシは、植物に覆いかぶさるように生えるので、かぶさられた植物は充分に光が当たらず、枯らしてしまうこともあるそうです。

日本の森では枯らすまでには到りませんが、葉に水が当たらず、虫がつきやすくなります。

一度生えると、あっというまに覆い尽くすので、見つけたらとりのぞきます。
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1本をのばすと、こんな感じ。

でも、これをひっぺがすのはなかなか爽快で、やりだすと夢中になってしまいます。
密林というと「エクアドル熱帯雨林」を想像されるでしょうけど、実は「日本の森」も密林なのでした。

そう、第一の目的だった笹はカピバラに好評でした。
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ワモログ☆その18

ワモログ更新します。

新年度に入り、新しい生活にはみなさん慣れてきた頃でしょうか。5月も後半となりゴールデンウィークの疲れがまだ抜けない方もいるかもしれませんね。

今日はそんなあなたに、癒しの一枚をお届けします。

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寝ているユキちゃんです。
体毛が乾いてモフモフしています。

海遊館にはゴマフアザラシとワモンアザラシの2種類のアザラシがいますが、ワモンアザラシの体毛はゴマフアザラシよりもしなやかで、よりふわっとモフモフしています。
ではさらに癒される1枚を・・・

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笑顔な寝顔。気持ちよさそうですね。
こんなワモさんを見ていると気分もリフレッシュできますよ!
ではまた。

眼鏡の新人飼育員

初めまして!私は、最近よく海遊館のブログに出現している、周りが水にあふれる水族館で常に眼鏡を掛けている新人飼育員です。

水族館では、水槽の中に物を落としてしまうと生き物が食べてしまうかもしれないため、絶対に物を水槽に落としてはいけません!
そのため、私は眼鏡にストッパーをつけて落下を防止しています(耳に掛けるとこについているやつです)!

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次に、眼鏡を掛けているために起こる不便なことが沢山あります。そのひとつがこの写真です!

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何も見えません!水族館には、餌を保存するための冷凍室(-30℃)やペンギンが暮らしている「南極大陸」水槽(10℃)というように、とても寒い場所があります。

そのため、これらの場所を出た途端にこのように必ず眼鏡が曇り周りがほとんど見えなくなり、周りの飼育員にも笑われております。
眼鏡を掛けているために、不便なことはこれ以外にもまだまだありますが、精一杯頑張っていこうと思います!

空気を読むアザラシ

「モンタレー湾」水槽に潜って掃除をしていると、よく邪魔が入ります。

カリフォルニアアシカのナミとレオは常連ですが、実は最近ゴマフアザラシの『シゲ』が来るようになりました。

掃除を邪魔されるのは面倒くさいのですが、ナミやレオとは違い、シゲは控え目な所がなんだか可愛いんです!

そんな様子をブログで!と思い、張り切ってカメラを持っていきましたが、来てほしい時に来ないのが動物。。。
水槽の底で一人寂しくカメラを構えていると空気の読める救世主登場!!

ちょっと癒される動画が撮れました。
皆様、誰か分かりましたか??

正解は、ラピスでした~。

途中何かしゃべっているように見えるのがまた可愛い。
今度はシゲに悟られぬよう頑張ります。

ぷりんぷりん

「日本の森」をのぞくと。

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ん?大小コンビのあなたたちは誰?

「はーい!ヤットとアヤメです。皆様おひさしぶりです。」

では、これまで展示していた「わんぱくフォー」は?

この取っ組み合いをしている2頭をご覧ください。
顔が見えないので、誰だかわかりませんが。



おしりを見ると、もうプリンプリンのタップタプ。

ちょっと太りすぎだよー!
そんな彼らは近々、恐怖の健康診断です。

こんなかれらの取っ組み合い、ご覧になった方はとても心配してくださるのですが、もともとカワウソは皮がだぶついているので、咬み合いしていても、実はあまり痛くないのですよ。

というわけで、「わんぱくフォー」は健康診断が終わるまでは、バックヤードに移動中。

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「なんかいやな予感がする...」

気のせいだってー♪

そして、代わりに登場したの、ヤット・アヤメ夫妻。

今回、ヤットくんには「日本の森」で大きな使命があるのです。

そのお話はまた後日。

復活!

「瀬戸内海」水槽の岩陰には、イセエビがいます。

以前、そのうちの1匹の脚が取れてしまったので、バックヤードにある水槽に移動させました。

イセエビやカニなどの甲殻類は、調子が悪くなると「自切」といって脚が取れてしまうことがあるんです。

このイセエビは移動してしばらくして、餌を食べないことがありました。エビやカニなどは、脱皮前になるとそんなことがあるので「もしや?」と思い、しばらく様子を見ることにしました。

ある日、水槽のチェックをしていると水面に浮かぶものが!
▼脱皮殻です。
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脚が3脚しかありません。

では、脱皮した後の状態はというと、気になりますね・・・。


こちらが脱皮後の姿です。
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なんと、脚が全部生えていました!
よく見ると、元々あった脚とは色が少し違います。

このイセエビが、最近、また脱皮しました。
今回の脱皮殻はこちら。
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まだ脚の大きさが少し違っています。

現在、この脱皮殻を標本にしているところです。

上手く出来たらバックヤードツアーで紹介したいと思っています。
どうぞお楽しみに。

壺の使い方

「瀬戸内海」水槽のタコつぼ。

以前、海遊館日記「マダコ不動産」でもいろいろな使い方をお知らせしましたが、第2弾!

一般的な使い方はこちら。
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よくみたら、つぼではありませんけど、つぼに近いものということでお許しを。
使ってるのはマダコです。

そこまで厳重にせんでも。
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「いやいや、ゆっくり休むためには、きっちり蓋しないと!!」

そりゃそうだ。

こちらは割れたつぼの使用例。
カワハギです。
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カワハギは背びれの棘と腹びれの棘を立てて、穴の中などで棘を突っ張り棒のようにして潜むという話を聞いたことがあります。

▼想像図はこれ。カワハギの絵は、魚類担当の画伯1号に描いてもらいました。

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また、口で海藻などをしっかりつかみ、自分が流されないようにすることもあるようですが...。
しかし、この状態はどっちつかず。「何してんの?」状態。

まあ休んでいるのでしょう(強引)。


そして、コクテンアオハタ。
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ただのあごのせ場所じゃん...。

おもしろい使い方、募集中です。

うそまた??

先日、バックヤードに入るカワウソ・ニッキの水の飲み方がおもしろいと申し上げました。


その後、動画撮影に成功しましたので、お披露目します。


いつもは大きなダンベから飲むのですが、今日は特別に水入れを寝床のそばに置きました。
どうしても動画の向きが横を向いており、見にくいのはお許しを!

普通は水面に口をつけてごくごく飲むんですけどね。
ニッキの飲み方は水を味わっていて、なんかおいしそうに見えませんか?(笑)

以前、ムクというおじいさんカワウソは、ペレット(人工餌、いわゆるカリカリ)を食べる時、前足でがばっとすくいあげ、仁王立ちのまま、飲み込むというか、かきこんでました。

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カワウソの前肢はとても短いのに、どうやって?と思われますよね?
私のつたない絵ではうまく表現できませんので、後輩にポーズとってもらって...

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赤い字で「えさ」と書いた部分にえさをのせて、それを高く掲げ、腕の間に口を入れ、ペレットを一気にざざっと流し込むのです。
あー、説明がむずかしい!

あとにも先にも、そんな食べ方をするのはムクだけだったなあー。
見るたびに「酒は飲め飲めー」と黒田節を歌ってみたりして。

カワウソも長く生きると、猫又(ネコの妖怪)ならぬ「うそまた」になるのかもしれません。

飼育係員の夜

海遊館が1日を終えて閉館するとき、一体どんな作業があるのでしょうか?
今回は、そんな夜の海遊館で働く飼育員の仕事についてご紹介したいと思います。

まず、一つ目はカワウソを寝室に誘導する作業です。

「日本の森」で暮らしているコツメカワウソ達は、夜になり海遊館が閉館すると、飼育員が寝室に誘導して寝かしつけます。

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寝る直前のカワウソ達です。
飼育員が近づいて来たのに気がついて、ソワソワと落ち着かないようです。

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飼育員が麻袋で出来たカワウソの布団を持って水槽に入ります。飼育員の右側の岩の後ろに寝室があります。カワウソ達は「早く寝室に連れて行って!」とばかりに飼育員の足の周りを走り回ります!

写真を良く見てもらいますと、足元をものすごい勢いで走り回るカワウソが、かすかに写っております!

この作業、慣れない新人の係員等が行うと、遊び足りないカワウソ達がなかなか寝室に入ってくれないことがあります。

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寝室に入ったカワウソ達です。

今日はみんなすぐに寝室に入ってくれました♪ それでは電気を消して「おやすみなさ~い☆」

続いて誰もいない館内で、一人で生き物のチェックです。

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ジンベエザメに・・・

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ゴマフアザラシ!

もちろんこれ以外にも、海遊館で暮らしている生き物すべての様子をチェックして回ります。

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そして最後に「フォークランド諸島」のイワトビペンギンの水槽にあるカーテンを閉めて、イワトビペンギンたちを寝かせます。

こうして海遊館の生き物達は眠りについて、海遊館の一日は終わりを迎えます。

このように閉館後の海遊館では生き物達がゆっくりと眠れるように、飼育員がこっそりと作業をしているんですよ。

観察のお仕事

飼育員のお仕事は、餌やりや水槽掃除など色々ありますが、その中でも大切なのが生き物の観察です。

ただいま海遊館のペンギンたちは繁殖期。
ジェンツーペンギン、アデリーペンギン、イワトビペンギンの産卵の季節がやってきました。
いつもは餌やりの時間にペンギンの様子を見ていましたが、いつでも観察ができるようにビデオカメラを設置しました。

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これでペンギンたちの様子をじっくり観察できます!
ジェンツーペンギン以外の他のペンギンにもカメラをつけると...

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3台あるモニターが、ペンギンだらけに(笑)

これから卵が産まれてヒナが孵って、1年で一番忙しい時期に入ります。
ヒナが元気に育っていく様子を皆さんにお見せできるよう、頑張ります!!

頑張れ!!新人君!!!

新年度が始まって1ヶ月経ちましたね!
新社会人の皆さん、新入生の皆さん、新しい環境には慣れましたか???
海遊館にも今年、新人獣医さんが入りました。

獣医とはいっても、生物の治療や健康診断だけが仕事ではありません。
獣医の学校では、イルカやアシカ、ペンギンなど海獣類はもちろん、爬虫類、魚類の勉強はほとんどしないので、まずは生物達のことをちゃんと理解することが大切です。

なのでもちろん飼育の作業を経験します。
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アシカのルークの近くにいるのが新人君です。
まだ顔が引きつっている感じがしますが、頑張ってます!


そしてペンギンの採血。
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外科の研究室出身ということもあって、手先はとっても器用。
こちらは余裕そうな感じです。

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採血されてるペンギンもとってもリラックス!

「君、採血上手やね!」
とでも言っているかのような余裕の表情。

これから学ぶことはいっぱいです。
何よりの先生は生物達。

頑張れ!!新人君!!!

自由自在にぴとぴと

「日本海溝」水槽のミズダコ。
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朝、活発に動いていたため、動画を撮ってみました。



アクリルを伝って移動しているのですが、吸盤を上手に使っています。

吸盤といえば、身近にあるこれは皆さんよくご存知でしょう。
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平らな部分にきゅーっと押し付けると、中の空気が抜け真空に近い状態になって、ぴとっと吸いつきますよね。
そして、はずす時は上の「ぽっち」をひっぱり空気を入れると、あら不思議。

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でも、ミズダコの吸盤には「ぽっち」がついているわけではありません。

タコの吸盤は放射状に広がる筋肉と吸盤の円周状に走る円形の筋肉、それらに垂直に交わる縦方向の筋肉と3種類の筋肉があり、これらの筋肉を複雑に動かすことで吸い付いたり離れたりできるのだそうです。

それにしても、あんなにたくさんの吸盤(の筋肉)を自由に動かしているのって、スゴイと思いませんか?
まあ1個くらい収縮を間違えたところで、問題はないのでしょうけども...。

サーフ通信5月号~からだをごしごし編~

カマイルカのサーフ、うまれて8ヵ月がたちました。早いもんだ!
最近のブームが体ごしごし。

水槽のふちの部分に体をこすりつけながら泳ぎます。
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体かゆいんですかね?かゆいならかいてあげたいけど、まだ水面では体を触らせてくれません。

ブームは日々変化しますので、また一週間後にはまた変わっているかもしれないですね。

このあとは選りすぐりのサービスショット!

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ちょっと自慢

先日、桜など、花がいろいろ咲き、「春になったなー」と喜んでいたら、もうすっかり新緑がまぶしい「日本の森」。
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今日、ご紹介するのは、こちらの緑。
かなり自慢のスポットです。

その1、カワウソの水槽を上部から見た際には、顔を左に向けてみてください。
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滝のまわりの緑。
長年にわたって擬岩に生えた苔とつる植物です!

その2、オオサンショウウオのお隣、カワムツたちの水槽の奥です。
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ここも上からちょろちょろ流れる水で、擬岩の上に立派な苔が生えました。
よくみると数種類の苔たちが生えています。
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触ったらふかふかなんだろうなあ!

以前、来館された植物園の方にも「ここはとても素敵な展示だから、大事にしたらいいよ」といわれたこともあります。
えっへん♪

オオサンショウウオのいる水槽の右の滝近辺や、カワウソ水槽の下方にも苔はありますが、特にカワウソのところでは、たまに緑のもしゃもしゃっとした苔の塊が、排水部のネットにひっついていることがあります。
誰だ!苔をむしってるのは!!

知らなーい!
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手先が器用なのは、別のところで発揮してほしいものです。

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あー、もう待ちきれない

毎年7月と12月の2回やってくる。
ちなみにバーゲンセールではございません。

何の事かと思えば、大型(粗大)ゴミの回収時期。

工事の時に出てくるものや、片付けの時に見つけるもの、壊れてしまったものなど、さまざまなものが出てくる。
これで設備も新しくなり、作業環境も良くなっていると思うのですが、なにせ今回はペースが早く、大型ゴミ置場はもう満杯状態。
"あー、もう待ちきれない!"

▼かごの中にはパイプ、大きな板、流し台など
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▼壊れた脚立や鉄くず
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▼モーターや何かの装置、逆さまになったイスもある
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▼バルブやごちゃごちゃとした物
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アシカとアザラシに「おはよう」と言ってみた。

海遊館の人気プログラム、おとまりスクール。
閉館後の夜の海遊館を飼育係員と一緒に見学したり、水槽の前に寝袋をしいて寝たりします。

今日は朝の見学のときに撮影した写真をご紹介します。
参加者のみなさんは、朝開館前の貸しきり状態で海遊館を見学できるのもおとまりスクールの魅力の1つです。

アシカやアザラシはガラス越しに人のことをよく見ています。「モンタレー湾」水槽の前を通ると・・・

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さっそくアシカのコアとアザラシのラピスがお出迎え。
よく見ると偶然ですがコアがちょっと執事っぽいジェントルマンなポーズで写っています(笑)じゃあラピスはメイドさんかな。

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「おはようございます。お嬢様。」そんな感じでしょうか??

ラピスはお客様の持ち物が気になる様子。

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「まぁ、素敵なお帽子ですね!」

と、言ってるかどうかは別にして、朝の動物たちは元気いっぱいです。

ぜひ早起きして開館直後の海遊館に遊びに来てみてくださいね。

繁殖研究も全力投入

水族館の役割りには、「種の保存」や「保全」「研究」があります。

海遊館でもそれらの使命を果たすため、積極的に取り組んでいます。
その内の1つがペンギン類の繁殖研究です。

ペンギンを見たことがない人はいない!」と行っても過言ではない程、日本の水族館や動物園ではメジャーな生き物だと思います。

しかし、その生態はまだ解明されていないことが沢山あります。繁殖のメカニズムもそうです。

海遊館では、神戸大学と共同で繁殖研究を進めています。
今後、何らかの理由により自然繁殖が困難になった場合、我々がその手助けができるようにと、人工繁殖技術の確立を目指しています。

これはイワトビペンギンに対して実施している人工授精の様子です。
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うぅ~ん、難しい・・・

この研究を開始して5 年目。
ようやく分からなかった部分も少しずつデータが蓄積され、解明されつつあります。
将来、この研究で獲られた成果を、展示に反映できるよう努力したいと考えています。

詳しくは、機関誌「かいゆう」vo.18に投稿しています。ぜひご覧ください。

癒されるー

ゴールデンウィークが終わってしまいましたね。
私たち飼育係は、いわゆる皆様のお休みとは関係なく仕事でしたけども、皆さんは楽しい休みを過ごされましたか?
休みが終わってがっかりな方、休みで疲れた方に朗報!

正面から撮った魚の顔を見てみましょう。
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「日本海溝」水槽のユメカサゴ、大口開けてますね。

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「太平洋」水槽のタマカイは口半開き。

ちょっと癒されると思いませんか?
先日(4月16日)、ご紹介したハリセンボンなどは笑ってるように見えます。
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他にも...
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「太平洋」水槽のオオセ。

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「日本海溝」水槽の深海コーナーにいるキホウボウ。

この2尾はひげがかっこいい!

カメラをお持ちの方はぜひ正面写真にトライしてみてください。
楽しいですよ。

見てみたい!

2月末に「ふあふあクラゲ館」でカブトクラゲをご紹介しました。
「きれいだけじゃない」

現在展示しているチョウクラゲもカブトクラゲと同じクシクラゲの仲間。
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チョウクラゲはやはりカブトクラゲと同様に櫛板(くしいた)を動かして泳ぎますが、口側に広がる袖のような突起をひらひらはばたかせても泳ぐそうです。
そこから「チョウ(蝶)クラゲ」の名前がつきました。
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きらきらが美しいので、動画とってみました。
カメラを構えるのが遅かったのもあるのだけど、「あーーーー」と思っている間に画面から去ってしまいました。

しかし、担当いわく、「本気出したらこんなもんではない。ぴゅーーーって移動するよ」
その時ははばたくのだそうです。
本気出した泳ぎ(の動画)、狙います!

貝ころがし

以前、カワウソのグミによる「貝踊り」をご紹介しました。
 ⇒海遊館日記「貝踊りだよ」

このたびはグミの兄、ロックの技?をご紹介。

後肢の間に貝をはさみ、ころがす、ころがす。
ラグビーのニュージーランド代表である「オールブラックス」が試合前に舞う踊りとか、のように勇壮な感じがしませんか?

左隣で容器を咬みつつ、リズムをとってくれている共演者にも注目!

「体感!熱帯雨林」は本日で終了いたします。


みなさん、またお会いしましょう。

ふっさふさ!

「パナマ湾」水槽のアカハナグマたち。
「体感!熱帯雨林」では泥だらけになっていたのがなつかしい!
 ⇒「ふがふが、ほりほり」

「パナマ湾」水槽にも土場はあるけども、あそこまではやりません。

さて、朝の清掃後、きれいになった池のまわりをうろつく"トマト"。

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「さーて。お水もきれいになったことだし、飲んじゃおっと」
ごくごく。

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「あー、おいしかった♡」と"トマト"が去ると、今度は"イチゴ"がやってきて、ごくごく。

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確か、ハナグマは水があまり好きではないと聞いていたのですが、うちのハナグマたちは人工飼料がころころ池に落ちると、構わずじゃぶじゃぶ入水して食べますし。

それにしても"イチゴ"の尾の立派なこと!
"トマト"と比べると、そのふさふさ感がわかろうかと思います。
「"イチゴ"のふさふさしっぽ襟巻き」なんてのを誰か開発しないかなー?
でも、あまりこのしっぽ、手触りがよくないのはヒミツです。


修行中?

「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラコーナー。
左端に注目!

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おとなりのピラルクたちのいる水槽との境にカメがいるのがわかりますか?

ここはカピバラが水場から陸場に上がりやすいよう、後からステップをつけた場所なのですが、どういうわけかオオヨコクビガメがお気に入り。
ステップの大きさもカメの甲羅にジャストフィットしているもので、おとなりからの流水もなんのその。

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オオヨコクビガメは2頭いて、1カ月ごとに交代で展示しています。
そのうちの1頭が特にこの場所が好きで、餌を口にすると、ここに来て食べたり(他の魚に餌を取られにくいようにだと思います)、休んだり。

滝に打たれて修行しているように見えなくもありません。

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このカメたちに愛称はなく、番号で呼んでいるのですが、番号がよくわからなくなっても「いつも左端にいるコ」で通じてしまうので、物忘れが激しい私にはありがたい行動です。

ぼうずのお散歩

ラッコのいる「アリューシャン列島」水槽の底の部分、通路から見て左側に岩があります。

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写真の中央部、ソイの仲間がちょっことのぞいている部分の下に隙間があるのですが、そこで暮らしているのは、アブラボウズです。

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アブラボウズといえば、数年前にクエに偽装して販売されていたということで有名になりました。
市場価格では、クエはアブラボウズの3~7倍するんだそうです。

クエとアブラボウズ、確かにぱっと見た形は似ておりますが、そもそも、クエはハタ科の魚で、アブラボウズはギンダラ科の魚。

▼クエ▼
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ギンダラって何?というと、よく西京漬で「銀だら」として売られている魚です。
アブラボウズ自体は、市場にあまり出ていないのですが、ギンダラならば、みなさま、名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

アブラボウズはその名のとおり、身に多量の脂を含んでいることから、食べ過ぎるとお腹をこわすこともあるそうです。
ギンダラも脂分が多いので、上記のように西京漬など、焼き魚として食べるのがおいしい食べ方。
クエは身が淡白なので、刺身や鍋で食べるとおいしいのです。
魚にあった味わい方ができないという意味でも偽装はだめ!!

ちなみにアブラボウズの「ボウズ」は頭の形が丸く、「坊主頭」からきてるとか。
ってなわけで、係員は「ぼうず」と呼んでいます。

ある朝、珍しく「ぼうず」が棲家から出てうろうろしていました。

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餌の時間はまだだと思うけどなあ...。

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ちらり...とこっちを見たりして。

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どうやらお散歩していたらしく、しばらくして棲家に戻っていきました。

レアキャラなので見られたらラッキー!

ぐびぐび

最近、ラッコの「パタ」は水をよく飲みます。

とある日の夕方、掃除をする私の後を追いかけてきた「パタ」は、床から流れ落ちる水をペロペロ・・・



以前から、掃除のときにこうやって水を飲みに来ることはあったんですが・・・、ん?何だかいつもよりも水が欲しそう??と思い、水をチョロチョロ出したホースを渡してみたところ、器用にホースを持ってグビグビと飲み始めました。

おぉっ?そんなにのど渇いてるの?!と渡したこちらもビックリ!!(笑)

それ以来、ホースから水を飲むことが割と日常的になっている、という訳です☆
こんな感じ♪



ちなみに、ラッコは水を飲まないときにどうやって水分をとっているかというと、大部分は、餌や氷から水分をとります。

野生のラッコも、海を流れる流氷を食べることがあるので、ラッコが氷を食べるのは水族館だけではないんですね(^^)

さらにさらに、ラッコたちは特殊な腎臓をしているため、海水を飲むこともできるんですよ!!
周りにいくらでもあるから当然でしょ!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、海水は塩分濃度がとても高いので、哺乳類が海水を飲むというのはかなり特殊な例なんです!!

「パタ」がホースから水を飲む姿は、贔屓目なしにもかわいいと思います!!

ねらい目はご飯やおやつの後!

「パタ」の気分にもよるので、必ず、というのは難しいですが、もしかすると、ぐびぐびと水を飲む姿がご覧いただけるかもしれません。

産卵予想

3月になると、全国桜の開花予想なんかがニュースで話題になりますよね!

海遊館では4月になると、イワトビペンギンの産卵予想を行います。
どうやって予想するか...。

それは血液の値の変化です。
ペンギンは産卵前になると、産卵準備のために血液のカルシウムや中性脂肪などの値がぐーんと上がります。
その値の上昇がみられて約1ヵ月後に産卵がみられます。

今年もイワトビペンギンたちの血液の値が上がってきました!
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5月の中旬には産卵が始まる予想です。
ペンギンたちの巣への執着も強くなってきて、交尾行動も観察されるようになってきました。
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皆さん、イワトビペンギンの産卵楽しみにしていてくださいね♪
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お昼寝アザラシ

みなさんこんにちは。

4月も後半に入りだいぶ暖かくなってきましたね。
ぽかぽかお天気のいい日は、ウトウト眠くなってしまいます。

さて、「モンタレー湾」水槽のアザラシたちも最近はよくお昼寝をしています。
というのも、現在ゴマフアザラシたちは換毛の真っ最中なのです。


一年に1回、全身の体毛が生え変わるこの季節は、体力を消耗するため、あまり泳がず寝て過ごす時間が長くなります。
それではアザラシたちの寝姿をご覧ください。

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一番左のダイヤは、古い毛がほとんど抜けて新しい毛に変わっています。

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よ~く見ると目の上と口先にだけ少し古い毛が残っています。

おまけの1枚。
シゲくんは換毛中ではないのですが、お昼寝してたので撮ってみました。

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男前ですね。

バルブ取替作業

先日、大きなバルブに水漏れがあることがわかり、緊急に取替することになりました。
大きさは内径25cm。


バルブが高所にあるため、まずは足場の組立てから。
▼こんな感じで丸太を組み合わせて、その上に板をひきます。1barubukoukan.JPG


これからが本番。取替作業にかかります。
▼既設のバルブがこれです。
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▼ボルトを緩め、配管内の海水を抜きます。
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▼水抜きすること30分、既設のバルブを抜き取ります。
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▼そして新しいバルブを取付け復旧します。
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▼取り外したバルブを確認するとかなりの傷がありました。
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漏れテストを行い、漏れなく良好!

以上、バルブ取替作業でした!

サーフ通信4月号~お父さん!!感動の?初対面編~

4月から新しい生活で、お引越しをされた方もおられるのではないでしょうか。

このたび4月21日に、イルカたちも引越し作業を実施しました。

皆さんから見える「タスマン海」水槽は、出産の関係もあってメスだけの群れ展示をしていて、オスたちはバックヤードで生活してもらっていました。

このままの状態で続けてもいいかなぁと思っていたのですが、サーフも健康に成長しているし、若いメスたち(ミューとアクア)にオスの存在を知ってほしい、赤ちゃんとオスを同居させても大丈夫なのかを知りたいということで、イルカたちのお引越しを決めました。

今回、バックヤードから展示水槽へお引越したのは、クルー。サーフとアクアのお父さんです。

展示水槽からバックヤードにルーシーがお引越ししました。バックヤードは、オスのキールとルーシーのペアとなりました。


イルカたちの引越しは体力勝負です!
なぜかというと、海遊館のイルカ水槽はバックヤード水槽とつながっていないうえに、それぞれの階が違っていて、ちょっと遠いところにあるのです。

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▲イルカが担架に乗っています。
クレーンを使って、とても高いところから水槽に入れたり、水槽から出したりします。おお、こわい!

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▲ひとまず水槽のなかに入れる前に体重測定と採血、異常はないかを確認します。
ルーシー採血中です。


今回の移動は、誰かが誰かを攻撃したり、大きなケガを負うということはなかったのですが、アクアもサーフもお父さんのクルーに会うのは初めてのこと。

「誰なん!?誰なん!?誰なん!?」

とクルーを追っかけまわす始末。

度が過ぎるとお父さん怒るんじゃなかろうか。。。と心配ですが、なんとか今のところうまくやっています。

▼お父さんのクルー
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▼サーフ
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お父さんのクルーと息子のサーフ。
イルカも親子は似るものでしょうか・・・?

ロックの課題

先日の海遊館日記「ふっかーつ(復活)!」、記事はこちら
でお伝えした、ロックの課題とは??

ロックは2012年1月に生まれ。
生後半年ぐらいの時に、母親のツバキや他のきょうだいたちと「日本の森」に展示をしましたが、心臓の病気のため、数日でバックヤードに戻りました。

というわけで、水深のある水場を経験していないロックは、「体感!熱帯雨林」のプールがこわいのです。

このプール、水深は30cm強で、実は足がつくと思うのですが、なんかこわいみたい。

アヤメお母さんに特訓を受けたワラビら3きょうだいは、自由自在に泳ぎ回りますけども、「俺はいいよ...」なロックです。

頭だけは水につけることがありますが、今朝は水辺の台がぷかぷか流れていったので、降りることもできず。

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みょーんと下をのぞいて見ます。
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「やっぱ、無理!」
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他のみなさんは、もう水の中、上で大さわぎしているにも関わらず、ひとりさびしいロック。

「ねえねえ、おじさんも泳ごうよ」と誘われても、断固拒否。

台に足をふんばって、絶対に水には入りません。
誰か~ロックの背中を押してーー!

「体感!熱帯雨林」も終了まで、あと半月をきりましたが、ロックはこのプールで泳ぐことができるでしょうか?
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ながもの

「グレートバリアリーフ」水槽に、大きなニシキエビを展示しました。

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日中はあまり出歩かないのですが、この日は底の中央、擬サンゴのところでもじもじしていました。

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いつもは通路から展示に向かって右にいることが多いようです。


さて、別の日。同じ擬サンゴのくぼみに、大きなニセゴイシウツボが!

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ん?

なんか、体がすごく直角に曲がってない??

引いてみると、こんなふう。

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体が長い種類ではありますが、器用だねえー。

同じように体が長い、「瀬戸内海」水槽のクロアナゴ。

以前の海遊館日記で紹介しましたが、「砂の中に潜るんだか、潜らないんだかはっきりしなさい!」の状態でいることがあります。

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「頭隠して尻隠さず」という言葉があるけれど、これはなんと言うべきなのでしょう?

体の長い「ながもの」の行動は不思議です。

困ってるね!

お客様を迎える前に、飼育係員はアクリルガラスをきれいに清掃します。

イルカの水槽でも毎朝、係員がドライスーツを着て、タコ(吸盤)を持ってガラスをキュッキュッと清掃中。

そんな係員をじーっと見つめるイルカたち (ミューとアクア)。
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「なにしてるのー?」

「アクリル清掃。今、忙しいねん」
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「えー、遊ぼうよう、えいっ!お兄さんとアクリルの間に入ってやる!」

「えーっ!でも、これぐらいでは動じないよ、俺は」
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「ねえねえ遊ぼうってば」と、2頭がかりで係員を囲むイルカたちと少し困惑している係員。
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「えーい、最終手段だ!!」と係員の腰をツン。ついに実力行使か??

「やめろーー!」

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この後、係員の足ヒレをかじろうとしたり、係員の腕にアタックしたり、楽しそうなイルカたちと困っている係員でした。

今から20年ほど前、自分も同じようにイルカにちょっかいを出され、「こーりゃー」といいつつ、そのまま追いかけっこになだれこみ、「他の作業もあるのに時間通りに戻ってこない!」と他の係員に叱られたのを思い出しました。今は昔。

眠り方の違い

春になり暖かくなって、いくらでも眠れてしまいそうなここ数日、いかがお過ごしでしょうか?

私は仕事帰りの電車の中で、立ったまま眠ってしまうほど眠い日が続いております(笑)


という話は置いておいて、今回は海遊館の生き物の眠り方について少しご紹介します。

海遊館の「モンタレー湾」という水槽で、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが暮らしています。

アシカとアザラシ、なんとなく体の形が似ている動物ですが、この2種類の動物は眠るときの様子が全く違います。

まずは、アシカの眠る様子です。

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この写真を見ると数頭のアシカ達が身を寄せ合って眠っている様子がわかります。

では、続いてアザラシです。

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写真には2頭のアザラシが写っていますが、お互いに少し距離をとっていて、身を寄せ合うことはありません。単独で眠っている姿も良く見かけます。

このように眠る際、アシカは仲間と身を寄せ合い、アザラシはお互いに離れて眠る。

体の形や雰囲気が似ていても、実はこんな所に違いがあるんです。

「フォークランド諸島」水槽にも巣材投入しました

イワトビペンギンを飼育している「フォークランド諸島」水槽は、現在、繁殖シーズンを迎えています。

イワトビペンギンはペアを形成し、主に植物や小石を利用して巣を作ります。



海遊館では、巣材に園芸用の玉砂利や日よけに使うよしずを活用しています。

水槽に巣材を投入すると、それぞれ所定の場所へ一生懸命運びます。

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ただ、ここの水槽はオープン水槽で臨場感は満点なんですが、その反面匂いが・・・

巣に多量の水がかかると、巣材が腐ってしまいます。
また、濡れた巣の中で産卵させることもできません。

お掃除がしずらく、多くの排泄物が水槽内に残ったままとなり、繁殖シーズンが終了する夏頃まで、日に日に汚れて、匂いが増します。

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恐らく、匂いを不快に感じるお客様も沢山いらっしゃると思います。
本当に申し訳ございません。

ただ清掃作業の手を抜いている訳ではありません。全ては繁殖のためなんです。

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匂いの問題を除き、繁殖シーズンというのは、とても面白い季節です。
ペンギンたちを観察していると、この季節にしか見られない行動もあります。

「匂いなんて一切気にしません!」、「むしろ嗅ぎたい!」など・・・

ご興味のあるお客様は水槽に張り付いてじっくり観察して下さい!
きっと新しい発見があると思います。

今年は「新体感エリア」のイワトビペンギンたちの繁殖も3シーズン目に突入しました。
良い結果が報告できるよう、全力を尽くします!

ご迷惑おかけしますが、イワトビペンギンたちの繁殖をどうぞ応援してください。

じいさまたちの朝

バックヤードで床ヒーターを設置し、ぽかぽかしているカワウソのじいさま、ニッキとオリーブ。

夜の間、そこらここらで自由に排便するため、朝一番に係員が清掃して、ドンゴロスもきれいなものに交換します。

「あー、幸せー!!」
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清掃中は、水を使用するので、水のかからないところに避難。

ぬれたらいやだもんね。
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飲み水も交換すると、ごくごく。
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この時のニッキの水の飲み方がたいへん男前で、清掃しながら、「きゃーっ、ニッキ、かっこいい!男前!」とほめちぎると「そ、そうか?」とまんざらでもない?表情(笑)。
いつか動画を撮りたいと思います。

この日はおもちゃとして小さな貝をもらったもので、オリーブは壁に打ち付けて遊んでます。
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あとはごはんを待つだけ。「早く来んかのう...」
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他のカワウソたちは目覚めたら、きゃーきゃー騒ぎまくっていますが、じいさまたちのところはゆっくりと時間が流れているようです。

マンガ(イラスト?)みたい...

企画展示「体感!熱帯雨林」の西表コーナーでは、ヒメシオマネキを展示しています。

シオマネキといえば、オスのはさみ足の片方が大きく、これを振るようすが「おいでー」「おいでー」と潮が早く満ちるよう、招いているように見えることからこの名前がついたようです。

▼オスはこちら。
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▼そして、メスのはさみはかわいいのです。
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ところでこのヒメシオマネキの目ですが、目を支える眼柄(がんぺい)がとても長く、マンガ(イラスト)でよく描かれているカニみたい。
▼カタツムリもこんなイラスト多いですよね。
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▼普段、見慣れているサワガニの眼柄は?というと...
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そんなに長くはありません。

▼タカアシガニも、そんなに長くはない。
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▼西表コーナーで展示しているオカガ二も、長くない。
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▼先日まで展示していたミナミコメツキガニも、あまり長くはありません。
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シオマネキは砂に潜った時、目だけを出すことができるので、眼柄が長いのだろうなと想像できます。
しかし、同じように砂場に暮らすコメツキガニはそうでもないのは、なぜでしょう?

▼また、ヒメシオマネキを観察すると、片方の眼柄がなく 「あれ、何かあった?」ということがありますが、実はうまく折りたたむことができるようです。
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あまりにも細いから、取れてしまったのかと驚くやん!

企画展示「体感!熱帯雨林」は、5月6日までです。どうぞお見逃しなく!

組体操

小学生の頃、組体操ってありましたよね。有名なのは「ピラミッド」ですが、「肩車」とか「サボテン」とか「扇」とか...。

私は体がかたいので、この競技はとても苦手でした。

さて、「クック海峡」水槽のバタフライパーチ。ハタの仲間で、ピンクの地に黒い班がおしゃれな魚です。
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バタフライパーチはいつも岩のこの場所にかたまっています。
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ある朝、なにかおもしろい形にかたまってました。
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後ろから見ると。
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「扇」に何かが寄りかかってる。こんな感じかな?
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ほほう、と感心していたのですが、しばらくすると、
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あっ、崩れたー!

最近は組体操で型を崩す時際、怪我をするこどもさんが多いそうです。

魚はそれで怪我することはないでしょうが、「俺が上に乗る!」「ちょっと私の上に乗らないで!」など、もめごとのタネにはなりそうです。

負けるな、ボンちゃん

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こちらは海遊館のバックヤードにある予備水槽です。

予備水槽には、新しく海遊館にやってきた魚や調子をくずしてしまった魚たちを収容しています。調子をくずした魚には治療を行い、新しくやってきた魚には、展示水槽へデビューさせるための「餌づけ」を行います。

「餌づけ」とは、係員が与えるエサを食べられるよう慣らすことです。

ただ今、パナマ湾水槽の予備水槽ではハリセンボンの餌づけ中。このハリセンボンたちは、高知県の海洋生物研究所以布利センターからやってきました。
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以布利センターでも餌づけを行っていますが、大阪まで長い道のりをやってきて、環境も一変したため、再度餌づけを行います。

係員は、エビや魚の切り身などさまざまなエサを撒いたり、棒にさして口元にもっていったりと工夫をしながら餌づけを行います。
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水槽に入った当初は、隅っこにいて、なかなか反応しませんが、環境に慣れるとエサに興味を示します。

慣れる時間は魚によって異なり、すぐにエサを食べるものもいれば、なかなか食べてくれない強情っぱりもいます。

しかし、以布利センターで一度餌づけされているので、このハリセンボンたちはすぐに餌づけできました。慣れてくると、ハリセンボンたちは係員を見ると、エサの時間でなくても寄ってきます。口からぴゅーぴゅー水をふきだして「エサくださーい」となって、かわいい!

こうして「パナマ湾」水槽にデビューしたハリセンボン(通称ボンちゃん)たち。展示水槽では、先輩の魚たちと一緒にエサを食べなくてはならないので、争奪戦に負けると痩せてしまい、また予備水槽に戻ることもあります。

負けないで、エサを食べるんだよ!

花いろいろ

先日、お伝えした「日本の森」のモモ。

今、満開!!
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「日本の森」を散策すると、いろんな花が咲いてます。

これはサツキツツジ。サワガニの滝の上を見てね。
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こちらはサツキツツジの白い品種。コツメカワウソの説明板の上あたりです。
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こちらはヤマブキ。タカハヤのいる水槽の上を見てください。
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花ではありませんが、アオキには赤い実がなってました。
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ビワには青い実が!今年はたくさんなるといいな。
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そして、植木鉢を栽培している屋上では...
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シランのつぼみがふくらんできましたよ。

やはり花があると、気分がうきうき。

みなさま、日本の森ではあちこち見上げながらゆっくりしてみてくださいね。

春の訪れ?

海遊館では、専用の海水運搬船で定期的に和歌山県の沖合いより天然の海水を運んできております。
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船の着岸にあわせて水質をチェックしに行きます。
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水温は、まだまだ冷たいですが、じわじわと上昇してきています。また、冬と違って、いっしょに運ばれてくるプランクトンの種類にも変化があるようです。

こちらはゴカイの幼生。
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エビの幼生も。
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クラゲの幼生のようです。
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このほかにもカタクチイワシの稚魚、オタマボヤなどが見られることも。活発に泳ぐものが増えて、にぎやかになってきています。

こんなところからも春の訪れが感じられるのでした。

「サーフ通信4月号~おかあちゃん、食べたらあかん!編~」

新年度が始まり、すっかり暖かくなってきましたね~。カマイルカのサーフも元気にやんちゃしてますよ。

ある朝の様子。アクリルガラスに近寄ってきた、おかあさんのアーチとこどものサーフ。
ふいに・・・
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おかあちゃん食べようとしてる。。。

次は私のほうに寄ってきました。
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ごきげんようございます。ガラス越しにはこんなに近寄れるけど、水に入ると体を触らせてはくれません。ムムっ

おかあちゃんのまねして口開けてごらんな~と口を開ける合図を出したら
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たまたま口を開けました。

ここでわかったのは、サーフくん、歯並びが悪い。

歯並び直るかな。

25周年記念の模様替え

皆様をお迎えする「魚のとおりぬけ アクアゲート」水槽。3月末より海遊館の25周年記念の一環で、サメの水槽「シャーク・ゲート」に模様替えしました。
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「イヌ」ザメや「ネコ」ザメ、「トラ」フザメ、「レオパード」シャークなど、動物の名前のついたサメや、他の水族館ではなかなかでは見られないウチワシュモクザメなど、10種30点のサメを展示しています。
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こちらがイヌザメで、

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上を泳いでいるのがレオパードシャーク。

トンネル型水槽のよいところは下から見上げることができるところ。
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いつもは横から見ることの多いサメたちですが、見方がかわると、とても幻想的です。

びんか君のチャームポイント

3月14日号の海遊館日記に初登場したビントロングのびんか君。今日は体のある部分に注目してみたいと思います。

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寝ているときはこんなかんじでふわっと丸くて気づきにくいのですが、実はある部分がとっても長いんです。

これは食事中のびんか君。
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「え?なにが長いって?」

それは...尾です。
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この長い尾は木登りをするときなどに役立つそうです。今日はびんか君の新たな魅力についてお伝えしました。

企画展示「体感!熱帯雨林」で確かめてみてくださいね。

ここ!

今日はアザラシの採血(血を採ること)のお話です。

アザラシの採血は後ろ足の付け根にある血管から行います。
アザラシは全身に毛が生えていますし、この血管は体表より少し深いところにあるので外からは全く見えません。

でも大丈夫!
ゴマフアザラシのネロ君は、血管がどこにあるか目印を作ってくれているのです。

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ネロ君の後ろ足アップ写真ですが、左足の付け根部分の毛が白っぽく丸ーく抜けているところがありますよね!

この白い丸の真ん中に針を刺したら血管に当たります!
「血管ここー!」と教えてくれます。
なんて獣医想いのアザラシなんでしょうか!

そんなネロ君のかわいい横顔。
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Gメン75

その昔(調べると昭和50年頃でした)、「Gメン75」という刑事もののTV番組がありました。

タイトルバックに出演者が横一直線に並び、こっち向いて歩いてくるのが、とても格好良いのが印象的で、よく友達と並んで「Gメン75-」と遊んだものです。
年がばれる?

で、「日本の森」の水鳥たち。
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なぜか奇跡的に横一列に並んでいます。
わーい、「Gメン75」みたい!!

といいましても、これ、実はちょっとズル。

写真をよく見ると、オシドリは水面に浮かぶ木の上にいるので、並んでいるわけではありません。

オシドリ以外は仲がよいので、3羽までは並ぶことはありますが、オシドリは気が強いので、他の皆からはひかれてるんです。
なので、奇跡的に「Gメン75」な1枚ってことで(笑)。
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ぽわぽわ

「エクアドル熱帯雨林」のカピバラ・かーたんです。


大好きなチンゲン菜をもらい、ご機嫌♡
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さて、カピバラですが、背中のお尻に近い箇所をぽんぽん触ると...
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毛がぞぞぞと立ち、ぽわぽわになります。
ぽわぽわが極まると、横になりくねくねすることも。
「たまらーん、気持ちいいー」

で、カピバラの毛ですが、感触は亀の子だわしの1本を細くしたような感じです。
あるいは、シュロの繊維を硬くしたような?

そんな硬い毛が立つところの映像、とても不思議なので、また撮れたらご紹介いたしますね。

繁殖行動が見られる季節になりました。

「南極大陸」水槽で飼育しているジェンツーペンギン、アデリーペンギンは初夏の産卵に向け、繁殖行動が活発になっています。求愛のディスプレイや巣材となる小石を一生懸命運ぶペンギンたちの様子が観察できます。

ペンギンたちは沢山ある小石の中からお気に入りの石を見つけます。
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ときには目当ての石をめぐってケンカになることもしばしば・・・
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巣に持ち帰るのは小石だけではありません。なぜか固まった雪も運びます。
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アデリーペンギンも独特のディスプレイ(鳴き交わす行動など)が始まります。これがまた、鳴き声も行動もとても面白いんです!
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もっと活発になれば動画でお届けできるかもしれません!産卵前の今の時期しか見られない行動が沢山あります。

「南極大陸」水槽は今から旬を迎えますよ♪

ふっかーつ(復活)!

お待たせいたしました。
「体感!熱帯雨林」にやつらが戻ってまいりました。
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ん?3きょうだいにプラス1??
誰??
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「おひさしぶりです。ぼくロックです」
おととしに生まれ、心臓疾患のため、ずっとおじいさんカワウソと一緒にいたのですが、今回、3きょうだいとのコラボが成功し、本当に久しぶりに皆様にお目見えです。

わかもの4頭はハッスル(死語?)しまくり、施設の破壊なども...。
悪い~!!
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さて、暴れん坊ロックから解放されたオリーブ16歳は、父親のニッキ20歳と同居し、ぬくぬくとバックヤードで幸せそう(左:ニッキ、右:オリーブ)
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さて、実はロックには課題があります。
それは克服できましたら、また後日お知らせします。

春ラボ海遊館

春ラボ海遊館「ねんどアートでひれのヒミツを探ろう!」開催中です。

特殊なねんどを使って、生き物作りにチャレンジできる当日参加型のワークショップです。作品作りの前には、生き物の「ヒレ」をテーマにしたミニ講座も行います。

では早速、ねんどアートの様子をご紹介しましょう!

スタッフがやさしく指導いたします。
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こどもたちは、真剣そのもの
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親子で仲良く共同作業中~完成は間近です!
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できた~
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イワトビペンギン全員集合!
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全ての作品に違った表情があり、生物の多様性を感じます。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました~

そして、ワークショップは4月4日、5日のあと2日間開催します。ぜひ、ご参加ください。お待ちしています。

▼春ラボ海遊館「ねんどアートでひれのヒミツを探ろう!」
http://www.kaiyukan.com/topics/2015/02/topic_001469.html


花見~!

「日本の森」のモモが咲きました!!

オオサンショウウオ水槽のお隣、オイカワなどのいる水槽の上を見上げてください。

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この木は老齢なので、数年前に倒れないように支えをつけてもらいました。
(写真の中に、小さく「ここ」って書いてます)

見ていると年々、幹がかさかさしてきて、いかにも「老木」って感じ。
特に冬場は落葉して寂しい風情になってしまうので、かなりどきどきします。
ましてや!!例年3月のひな祭りには間に合わないけども、中旬には咲いていたものが、今年は全く咲くようすがなく...あー、いよいよ終わってしまった、とがっかりしていたら!!

サクラの季節になってやっと咲きましたよ。
ばんざーい!!
色も上品でかわいい花でしょ。
ちなみに実はなりません。

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カワウソ水槽上のオオシマザクラと共にお花見気分な担当です。

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みなさまも、ちょっと上を気にしてごらんくださいね。

アンニュイ...

いろいろな表情を見せてくれる「体感!熱帯雨林」のコツメカワウソ・ハチくん。

広報のカメラマンがいろいろ撮ってくれました。

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でも、私の撮った1枚は...

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とてもアンニュイなハチくんだったので、大笑いしてしまいました。

あなたはもっとできるはず!

「瀬戸内海」水槽の底、礫の部分に何かがいます。

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もうおわかりですね。
こたえは「ヒラメ」でした。

現在、5階の企画展示室では企画展「ヒレのヒミツ ~スイマーたちの華麗な物語~」を開催中。
そこには、すてきなヒラメのレプリカが!!

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これは大分の水族館「うみたまご」さんからお借りしているものです。

ヒラメは孵化直後、マダイなど普通の魚と同じように、目は体の両側についています。
しかし、2週間を過ぎると右の目がつつつと頭のてっぺんを超え、左側に移動して、このような形になります。

左右反対ではありますが、クロダイをご覧ください。

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ヒレのつき方や側線など、横から見たようすは、先ほどのヒラメと同じであるのがよくわかると思います。

つまり、ヒラメは、体を上下に振って泳いでいるように見えますが、普通の魚と同じように左右に振っているのです。

企画展「ヒレのヒミツ ~スイマーたちの華麗な物語~」ではヒレの活用方法や進化について紹介しておりますので、またご覧くださいね。
4月5日(日)までです。

さて、ヒラメやカレイなどは最初の写真のように、砂に潜りますが、体を上手にぷりぷり振って潜っていきます。

しかし、これはあまりうまく隠れているとはいえません(尾がでてるよ...)。

体の色はまわりとほぼ一緒なのはさすがですが、潜るならもう少し潜りましょう!!


ヒラメより
「上手に潜ったら見えなくなって、お客様に見えないって思われちゃうよ」

そ、そうか...。

恐るべし"オゾン"

皆さんは、"オゾン"と聞いて何を思い浮かべますか?

オゾン層、オゾン脱臭、それだけではなく、水をきれいにすることも出来るのです。

大阪市の水道水はオゾン殺菌をしています。
水族館でもオゾンを使用して飼育水を浄化しているところは多数あり、海遊館でも使用しています。

今回、注入装置に異常があったため点検を行いました。

▼オゾンは、水中に空気と一緒に吹き込みます
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▼"イッチニ、サンシ" 点検は潜水作業。事前のストレッチを念入りに
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▼注入装置につなぐネジの部分が黒っぽい
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▼新品のネジと比べると・・・
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ネジが完璧に腐食して、注入装置から外れていました。

腐食に強いステンレスを使っているのですが・・・。

"オゾン"は、水をきれいにしてくれる反面、その取り扱いや設備の定期点検がとても大切です。

どうなってるの??

朝、ふあふあクラゲ館のアカクラゲを見ると...
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ながーい触手が絡み合っています。

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アカクラゲの触手は40本以上あるのだそうで、長いものでは2m以上にもなるそうです。

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しっかり?と絡んでますねー。

みなさま、気になるところだと思いますが、担当者に「これってこの後どうなるの?」と聞くと、「時間がたってとれることもあるし、場合によっては、ちぎれる」とのこと。

アカクラゲの触手には毒があるので、係員が触ることはできません。

万が一、触ることができたとしても、細くてちぎれやすいため、係員がほどくのは無理そうです。

なんとか自然に絡みがとれるのを祈るばかりです。

監視カメラは見た!其の弐

以前「監視カメラは見た!」(海遊館日記2014年11月15日号)でペンギンのへんてこポーズをご紹介しましたが、あれから数ヶ月経ち、オウサマペンギンも予備水槽から南極大陸水槽へ帰っていきました。

もう変なことするやつはいません!今日も監視カメラをチェックします(^o^)/

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変なことやっとる...´Д`;

なんでそんなしんどそうなとこでで休もうとするんや...

気持ちいいツボでも押せてるんか?

そして前回同様見に行くと...
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立ち上がり、

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こっちを見る。

「の、ノックくらいしてぇな!!」


それからしばらく観察していましたが、ずーっと岩の上(^^;

ここが彼にとって一番落ち着く場所みたいです(笑)

春は...

学生の皆さんはそろそろ春休みですね?
いいなあ...。
それにしても、なぜ春はこんなに眠いのでしょうか?

ということで「体感!熱帯雨林」での寝顔特集―!!

カワウソのハチとミミ。
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左がハチ、右がミミ。ハチがミミの上に乗っかってます。普段絡まれる?ので、寝る時は仕返しなのか??

一方、ナマケモノのケロロは床でこっくりこっくり。
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マロロはヒーターの上で。ここは特等席なのです。しかし、ちょっと暑くない??
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アップで見ると...。
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「なにかご用?」
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いえいえ。お邪魔しましたー!

最後にビントロング、びんかくん
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めずらしく上を向いてました。

サーフ通信3月号~近い近い近い!!!~

うまれて5ヵ月過ぎた、カマイルカのサーフ。

餌を食べ始めたご報告はいたしましたが、餌をあげる人の目線で見るのがこれまたおもしろいんです。

お母さんの隣でスピードを緩め、餌を持ち去っていくのですが、スピードの緩め方がかなりゆっくり。

最近は、去り際の油断したところで、体に触れることもできるようになりました。

次は餌をあげる人の前に完全に立ち止まってほしいのですが、まだ魚を1本ずつ味わって食べるので、もう少し時間がかかりそうです。

成長はうれしいけど、こんな姿を見られるのももう少しと思うとさびしいなぁ。

ママ目線

これ、何に使う道具かわかりますか?

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そうです。
哺乳瓶とニップル(乳首)ですよね。

これは動物たちにミルクを与えるときに使います。

たとえばゴマフアザラシの赤ちゃん。
お母さんが育児放棄してしまった時、飼育係が親代わりになって赤ちゃんを育てることがあるのですがそのときに活躍するのがこの哺乳瓶です。

動物用(牛やヤギなど)を使うこともありますが、海遊館では人間の赤ちゃん用を使うことが多いです。

いろんなメーカーから、形や大きさ、素材、吸い穴の形が異なるニップルがたくさん出ています。

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なんでこんなに色々あるん?って思ってましたが、自分が子育てをしてみてわかりました!

子どもは神経質で、感触や形など気に入ったものしか飲んでくれないもんなんですね...。

というか、哺乳瓶では全く飲んでくれない赤ちゃんもいるし...(うちの子どもはそうでした...泣)。

というわけで、アザラシの赤ちゃんにもそれぞれニップルに好みがあるようです。
なので、万が一に備えて海遊館にも色々なニップルを揃えています。

先が平べったい形より丸い形、吸い穴は大きいほうがアザラシ好みだそうです(担当談)。

この哺乳瓶とニップル、出番がないにこしたことはないですが、もしもに備えて前もって準備。
(今日はかわいい動物の写真がなくてごめんなさい)

なんか違和感...

淡水にすむ熱帯魚で、誰もがその名前を一度は聞いたことがあるエンゼルフィッシュ。

ふと「なぜエンゼル???」と思って、名前の由来を調べると、大きなヒレをゆったりと使って泳ぐようすが天使のようだから、だそうです。

そ、そうなの??

海遊館では、「エクアドル熱帯雨林」水槽の一番左のコーナーに展示しています。

ある朝、私の手のひらサイズのエンゼルさん4尾が泳いでいたのですが、顔を合わせた2尾が喧嘩を始めました。
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そそくさ逃げる他の2尾(笑)。

そりゃ巻き込まれたくないもんね。

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しばらくすると1対2になっていました。

この4尾、いったいどういう関係なのでしょうか?

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「天使」という名前がついているけど、結構気が強い...。

どうやらエンゼルフィッシュの名前の由来に対する違和感は、ここらあたりにありそうです。

ゴマフアザラシ「シゲくん☆NEWS」

先日、この海遊館日記でデビューを報告したゴマフアザラシのシゲくん。

困り顔のアザラシと色々なメディアから注目していただき、じわりじわりと海遊館の新アイドルとして人気を集めています。

が、ここで皆様に重大な(?)ご報告があります。

実は現在のシゲくん...さほど困っていません!


ではそのあたりを詳しくご説明します。

暦の上では虫も起き始める啓蟄を過ぎ、一歩一歩と春が近づいている今日この頃。
春と言えば...そう鼻がムズムズ花粉の季節!いやもとい、アザラシにとっては換毛の時期でもあります。

換毛というのは体じゅうの毛が新しい毛にはえかわる事で通常一年に一回行われます。

で、シゲくんなんですが換毛しちゃいました!

この一週間くらいで一気にゴマ模様が濃くなり、こんなお顔に・・・
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「どうも。シゲです!」


困り顔がすっきり晴ればれした表情になりました。

生えそろったばかりの新しい体毛はやわらかく、夜など寝ているときには更にふわふわの寝姿をご覧いただけます。

これもシゲくんが成長している証なので温かく見守って頂ければ幸いです。
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「会いに来てね!」

もぐらたたきのような...

カワウソ予備水槽で「おーい!」と叫ぶと。

ぴょこ!
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なんか出てきた!

もう一度叫ぶと。
ぴょこぴょこ!

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もう1つ出てきた。
近くで見たら。
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ワラビ、ツクシです。
金網の下には台があるのですが、こちら側で呼ばれると、顔をのぞかせます。

タイミングがあえば、ほら。
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全員集合!

ゲームセンターにあるアレみたい(笑)で、かわるがわる出たりひっこんだり。

3きょうだいたち、体調が回復しましたので、そろそろ「体感!熱帯雨林」で大暴れさせたいなあと考えています。
今しばらくお待ちを!

積みすぎでしょ!

海遊館のイワトビペンギンたちは、もうすぐ繁殖シーズン。
予備水槽で飼育しているペンギンたちは、すでに巣作りが活発になっています。

まだ巣材となる、よしずは投入していませんが、水槽内の石を運んでいます。
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この水槽のペア数は2組。
オスはともに29歳と高齢のおじいちゃんです。

でもまだまだやる気満々!

毎日、必死に石を運んで最近では・・・
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おいおい!これはちょっと積みすぎでしょ!
はたしてメスはどこで卵を産むんでしょうか!?

それにしても途中で崩れず、上手に積んだなぁ~。
このまま放置したら、どこまで積むんかな(笑)
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産卵はもう少し先、今年も立派な巣作ってよ!
今から完成するのが楽しみです。

西表島の春

沖縄県の西表島に行ってきました。
企画展「体感!熱帯雨林」に展示する生物の調査と採集のためです。

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西表島は亜熱帯の島ですが、生き物にはけっこう季節性があります。
森はいつもと同じように見えても、時期によってそれぞれ見つかる生き物は異なります。

この時期の生き物といえば、なんと言ってもヒシバッタです。
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大阪でも空き地でぴんぴん跳ねている小さなヒシバッタが見つかりますが、沖縄では多様で魅力的な森林性のヒシバッタが分布していて、春に多いのです。
今回は、ナガレトゲヒシバッタという種類をスカウトしてきました。さっそく展示していますよ。

また、干潟の生き物も面白い時期です。
マングローブのかたわらの干潟では、ミナミコメツキガニがひしめきあっていました。
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きれいな青色の丸っこい体がころころと干潟を歩きまわる姿は、かわいいというほかありません。こちらもただいま展示中です。

それにしても、西表島はいいところですねえ。
干潟に立ち、遠くでヒナイサーラの滝音を聞きつつ、ヤエヤマヒルギの葉っぱの香りを感じながら、生き物たちの姿を眺めていると、それはもう幸せなひとときなのでした。

3歳になりました。

先日の3月1日、「モンタレー湾」水槽で暮らしているゴマフアザラシのラピスが3歳の誕生日を迎えました。

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ラピスは、私がアザラシの担当に配属された翌日に産まれた子で、

しかも、母親が上手く育てられなかったため、担当になった翌日から

親代わりとなって世話をしました。


生まれたときは体重が10kg程でしたが、現在では70kgを超えて順調に成長しています。

(体重ではとうとう担当の私よりも大きくなりました!)


ちなみに、産まれて数日後の写真がこちら

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今ではすっかり体の毛も大人と同じ毛に生え変わり、顔つきも大人っぽくなりました。

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とある日に、掃除をしている私を後ろから眺めるラピスです。


ひょっとすると、まだ私の事を親と思ってくれているのかもしれませんね♪

これからも成長していく姿が、楽しみです!

水質検査

「設備チーム」という名称ですが、水質測定も仕事のひとつです。

本日は月1回の各展示水槽の「リン酸」測定日。

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リン酸の測定には、試薬を使用します。

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この袋の中に試薬(粉)が入っていて、それと展示水槽水を反応させて測定します。
反応するとこのような青色に変色します。

それを測定器で測定してみると

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このように数値がでてきます。

難しい仕事ではないのですが、数が多く、作業は半日かかります。

この作業をしていると、遠い昔の小中学生の理科(化学)を思い出し、どこか懐かしいところがあります。

びんか君です

「体感!熱帯雨林」では現在、ビントロングを展示しています。
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黒いのでクマのようだし、動きはしなやかで猫のようだし、顔はちょっと狸っぽい?不思議な生き物ですが、ジャコウネコの仲間。

ジャコウネコの仲間は臭腺を持ち、臭いの成分は香水の原料ともなります。現在、「体感!熱帯雨林」に入るとポップコーンのようなにおいがしますが、これがビントロングの臭腺のにおいです。

このビントロング、名前は「びんか」、♂です。
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12月末に当館にやってきて、バックヤードにいる間は割とのびのびしていたのですが、検疫の検査をしたり、展示への移動があったためか、係員をすっかり警戒し、なかなか餌を食べてくれない時期がありました。

ビントロングは果実食なので、当館でのメニューはバナナ、芋、リンゴなど。
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「びんか」がいた動物園では、係員の背中に乗ると伺っていたのですが、近づくとフシャーッと怒って飛びかかってくるし、日中は隅でじーっとしています。バックヤードでは結構動いていたのに...。
展示して10日ほどは、夜間に置いてある餌にもあまり手をつけませんでした。

今では置き餌は食べるようになり、「びんか」も係員に少し慣れて手元から食べるようにはなりましたが、夜行性のためか、なかなか動くのは見られません。
動く様子を皆様にごらんいただけるよう考えていきますので、しばしお待ちを。
※動画は夜のびんか君です

かーたん

「エクアドル熱帯雨林」水槽では、水中にいる生き物だけでなく陸上動物も展示し、それらの生息環境を再現しています。

水槽は3つに区切られていて、ネオンテトラなど小型の熱帯魚がいる水槽、色鮮やかなショウジョウトキやルリコンゴウインコ、世界最大の淡水魚ピラルクなど大型の熱帯魚がいる水槽、そしてカピバラやピラニアがいる水槽です。

さて、カピバラの「かーたん」がいる水槽では、毎週潜水掃除をしています。

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長いホースを使って、底にあるウンチや食べかすなどを吸っていると、かーたんはホースに近づき、上からしたたり落ちる水を飲んだり、ホースをかじろうとしたりします。

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そのようなことも想定し、ホースはかじられない位置にあるのでご安心ください。

しかし、かーたん、どんだけ興味あるねん?

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しばらくの間、潜水者をじーっと見つめるかーたんなのでした。

密集...

「モルジブ諸島」のふれあい体験水槽で、お客様にお声掛けする場所のすぐ横を見ると...。

わー、わー。
サンゴトラザメ大集合!

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何段重ねなのでしょう?
近くにいらっしゃったお客様から「隅が好きなの?」と聞かれましたが、どうやらそのようですし、アクリルガラスの前も好きみたいです。

ご丁寧に重石のイヌザメまで...。

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いったい下にいるコはどうなってることやら??

スナメリ、岸に死亡漂着

(ご注意!)タイトルの通り、内容に生き物の死んでいる姿が写っていますので、苦手と思われる方は、この記事を読むことはおすすめいたしません。ご了承ください。


平成27年3月2日の夕方、海遊館に電話が入りました。

「樽井の浜にスナメリの死体が上がっています。」

ちょっと前からそれに似たうわさは私の耳に入っていたのですが、発見したという報がなかったので、また海に流れていっていたのかなぁと思っていました。

見つかった場所は、大きなショッピングセンターからすぐ近くの海岸でした。

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私にとって初めての死亡漂着。

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まだ110cmのこどものスナメリでした。


スナメリは「水産資源保護法」という法に守られている生き物で、死体を発見したからといって、勝手に触ったり動かしたりしてはいけない生き物です。

行政の担当の方や近隣の博物館と連絡を取り合って、いろいろとアドバイスをいただきながらの対応でした。

私たちの生活からとても近いところにすんでいる、大阪湾のスナメリたち。
彼らについてはまだまだ知りたいことがたくさんあります。

もしもスナメリを見かけたら、死んでいても生きていてもいいので、海遊館まで情報をお寄せいただけると、今後の大阪湾のスナメリの研究に役立てることができます。

こっちを見ている

こっちを見ている。

そう聞くと、かわいい生き物が飼育員を覗き込んでいる姿をご想像されたのではないでしょうか?
...期待を裏切ってしまって申し訳ありません・・・。

私を見ていた「あいつ」は、とても恐ろしいものだったのです...。

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ペンギンたちの予備水槽にある排水溝。その中に「あいつ」はいました。

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!?

ギャアアァァァァ!!

排水溝の中からギョロッとこちらをにらみつける目が!

水のあるところは、よくないものを呼び寄せるといいますからね(◎д◎;)

奴ははたして何者なのか、この世のものではないのだろうか!?

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いいえ、当然この世のものです。
餌のシシャモの目玉でした(笑)

食べている時に時々ポロッと取れてしまうんです。

もう!ビックリするやないか!(`д´)/
ちゃんと食べてやー?

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アラレ嬢、トレーニング中

目がくりっとしているワモンアザラシのアラレ。
アラレのトレーニングに接近してみましょう!

面白い動きをするところにも目がいきますが、大きな目に釘付けになりますね。


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最近覚えてほしいなぁとおもっているのがこちらのポーズ。
「てへぺろ」ってこんな感じ?
まだ「てへぺろ」って言葉、つかえるのかな・・・

春といえば

もうすぐ春ですね♪

春といえば、そう!!
アザラシ達の出産の季節です。


今年は2頭のアザラシが妊娠しています。
出産を間近にひかえ、お腹ははじけんばかりにパンパンです。

人間もエコーという超音波が出る機械を使って、赤ちゃんの様子を確認しますが、遊館でも動物たちのエコー検査をしています。

赤ちゃんは順調に大きくなっているかな?
いつくらいに産まれそうかな?

そんなことを調べます。

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まずはダイヤ。

エコー検査がしやすいように、お腹を見せてくれています。

嫌になってくるとお腹をパンパンと叩いて教えてくれます。
これも普段から飼育員がトレーニングしているからできること。

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お次はショウ。

ショウはお腹見せができるようになったばっかり。

医療が発達している人間の赤ちゃんでも、無事に産まれて無事に育つのは大変な事。

野生動物はなおさらです。

なんとか無事に赤ちゃんが産まれて育ってくれるように、2頭のお母さんアザラシとお腹の赤ちゃんをしっかりと見守っていきたいと思います。

春はそこまで

寒さも若干ましになってきましたね。

「日本の森」ではほら!
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ヤマアジサイが芽吹いてきました。

そして、カワウソのいる水槽ではこれ!
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例年より少し早いけども、今年もアユ展示を始めました。
その数1万。

アユを見た朝、カワウソたちの目がキラーン♪
テンションがあがる、あがる。


カワウソがフォーメーションをつくって魚を追うようすを見ることのできるはここだけですよ。
どうがんばっても写真は撮れませんので、みなさんの目でお願いいたします。

身だしなみ注意

「パナマ湾」水槽のアカハナグマ・トマトさん。ある朝、池の端でなんかごそごそ。
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前足で水をすくって飲んだり、鼻に水をつけてごしごししてみたり。
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朝ごはんの後、洗顔?いや、体のメンテナンス中でございました。

「体感!熱帯雨林」で「ふがふが、ほりほり」、顔中泥だらけになっていたコとは思えませんね。
海遊館日記2014年11月5日号「ふがふが、ほりほり」

ここにも土の場所はありますが、本拠地(「パナマ湾」水槽)ではこぎれい?にしておきたいようです。
所変われば、身だしなみも変わるのでしょうか?

ゴマフアザラシ「シゲくん」デビューしました!(その2)

先月展示デビューしたゴマフアザラシのシゲくん。(詳しくは海遊館日記2月13日号をご覧ください)
今回はそのお話の続きです。

初めての水槽をあちこち泳ぎ回るシゲくん。そんな彼のことが気になってしょうがないアザラシが1頭・・・海遊館生まれのニコです。

ニコは人工ほ育で育てられたので普段は係員の後をついてばかりであまりアザラシには興味を示しませんでした。

ですが、シゲくんが水槽に入ったとたん「お!だれやこいつは??」とぴったり後ろにくっついて離れようとしません。

シゲくんはちょっと・・いやかなり迷惑そうですがニコはとっても楽しそう。

では動画でご覧ください。


結局、その後もニコは飽きることなく今日もシゲくんにくっついてます。いつまで続くのかな~。

ふたりづれの日???

ある朝、「太平洋」水槽の底を見ていると、ネムリブカが上から見て「八の字」の形で頭をつきあわせていました。
なにか相談中ですか?
ちなみに2尾とも♂です。
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もう少し進むと、ニザダイ2尾がそろってうろうろ。
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この広い、障害物のない場所だから、2尾で一緒にいないとこわいよね。
2尾はいつも一緒。

更に進むと、ヤイトハタが並んでいました。
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1m近いハタが揃うと壮観。

特にエアのでる場所ではないのですけど、ここがいいのですね。
左側のハタのまだらもようがくっきりしているので、「おいらの場所に来るな!」って」と怒っているのかもしれません。

ふしぎとふたり(2尾?)づれに会うことの多い朝でした。

『ハートがいっぱい♡』

今日は、「アリューシャン列島」水槽でのバレンタインデーの様子をご報告したいと思います☆

ちょっと前の話になってしまいますが、皆様どうぞお付き合いください(^^;


毎年、バレンタインデーには私達の感謝の気持ちを、ハートの氷に替えてラッコへプレゼントしています!


今年も、ラッコの「パタ」へ、"いつも元気でいてくれてありがとう"の気持ちを込めて、

友チョコならぬ、友氷です♪


いつも写真でのご報告なので、今回は趣向を変えて動画を撮影してみました!!

いろんな日の様子をつないでいるので、ハートの色が変わるのにも、是非ご注目ください(*^ ^*)



いかがでしたか??

編集がヘタなのはご容赦ください(><)笑)


気まぐれな「パタ」は、時々氷を捨ててしまうこともありましたが、基本的には喜んでくれていたような気がします!!

「パタ」がこれからも元気に長生きできますように、今後とも応援よろしくお願いいたします!!!

モヤの変化

今シーズンの冬、海遊館で暮らすワモンアザラシ「モヤ」の体にある変化が起こっています。

では、まず変化が起こる前(約2年前)の写真です。

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では次に変化後の写真。

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どうでしょう?お解かりいただけましたか?

そうです!「モヤ」の顔が、激しくしわくちゃになってしまったのです!

ところがこれは歳をとってお爺さんになった訳でも嫌な事があって、しかめっ面をしている訳でもありません。



実はオスのワモンアザラシは大人になると顔にシワが出てくるのです。

つまりこれは「モヤ」が一人前のワモンアザラシの仲間入りをした証拠なんですね♪

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これからも「モヤ」の成長から目が離せません!


悩殺ショット??

バックヤードで養生中のカワウソ "3きょうだい" たち。

元気です!

▼ちょっとぼけてますが、左からツクシ、スイカ、ワラビです。
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スイカ君がかわいいので、どーぞ!

カワウソ担当者がアテレコしてみました。

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「毎度!」

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「お祈り」

たまたまカメラ持っててよかったー。

次は悩殺ショット撮るよ!

今頃、ジンベエザメ、どこ泳いでるかな?

昨年度(2013年度)、ジンベエザメにデータロガーを取り付けて、放流後、どこを、どれくらいの深さを泳いでいたか、海遊館日記(2014年3月1日)で報告いたしました。(→ 「データ、取ったどぉ~!!ジンベエザメの調査研究編」


今年度(2014年度)も海遊館で飼育していたジンベエザメにデータロガーを取り付けて放流しました。

そのジンベエザメの名前は、"以布利No.2"。

高知県の研究所(大阪海遊館海洋生物研究所以布利センター)で、2008年から飼育研究していたジンベエザメです。

海遊館では一定の大きさに成長したジンベエザメをもといた海に戻しています。


"以布利No.2"も、大きさが6.5mとかなり大きくなったので、そろそろ海に戻っていただこうというわけです。

日本近海でのジンベエザメの回遊経路は、まだ未解明です。

なので、海に戻っていただくついでに、どこら辺を泳いでいるのか、教えてもらおう作戦です。


昨年度と同様にポップアップタグ(データロガー)を取り付けて、6月18日に高知県土佐清水市から旅立ちました。

"以布利No.2"の背鰭にタグが付いているのが、分かると思います。

前回は1ヵ月間だけ追跡を行いましたが、今回は3ヵ月間追跡を試みました。

そして待つこと3ヵ月、今回も無事にデータが取れました。

早々解析した結果、黒潮に乗って東北沖まで北上、秋口に入ってから南下する傾向が見られました。

おそらく黒潮と親潮の潮目である東北沖は、餌となるプランクトンも豊富なので、東北沖まで回遊したと考えられます。

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さらに、水深データを見てビックリ。
昨年度のジンベエザメは600mまで潜っていたのですが、"以布利No.2"はなんと1,560mまで潜水していたことが分かりました。

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そんな、深くて真っ暗で極寒の世界まで、"以布利No.2"は、何をしに行ってたのでしょう?

これは今後の研究課題です。

テクノロジーがさらに進んで、新しいタイプのデータロガーが開発されれば、このロガーを使って、ジンベエザメの深海での行動を解明したいと思っています。


そして来年度ですが、今回の倍の6ヵ月間、追跡調査を行う予定です。

それによって、秋以降に海水温が低くなってきてから、西に向かうのか?南に向かうのか?はたまたハワイを目指して東に向かうのか?その辺が解明されると思います。

ところで、今頃 "以布利No.2" は、どこを悠々と泳いでるんでしょうね?

「きれい」だけじゃない

1月の終わりごろから、複数回にわたってクラゲ採集を行いました。

そして、やってきたカブトクラゲ。

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カブトクラゲは、有櫛動物門(ゆうしつどうぶつ)というグループに属し、一般にはクシクラゲと呼ばれています。

おなじみのミズクラゲやアカクラゲなどは、刺胞動物(しほうどうぶつ)という毒針を持つグループなので、「クラゲ」といいつつもグループが異なります。

ちなみにクシクラゲの仲間には毒針はありません。

クシクラゲの仲間は、櫛板(くしいた)と呼ばれる繊毛の束を持ち、これを波打たせて泳ぎます。

櫛板の列は8本あるのですが、ここに光が当るとそれを反射して、きらきらとネオンサインのようにきらめきます。

きれいでしょ?

今回はカブトクラゲがたくさん採集でき、大きな水槽にいっぱいでとてもうれしいです。

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クシクラゲの仲間は、植食性の動物プランクトンを捕食するうえに、代謝によってアンモニアやリン酸を多量に排出することから、植物プランクトンの現存量の変動に対して影響を持つのだそうです。

また、クシクラゲたちは食欲旺盛で、餌である動物プランクトンを食べる魚と競合することになると、魚の資源量にも影響を与える可能性があります。

実際、カブトクラゲが大量発生し、漁師さんの網が上がらなくなったり、網目がつまったりなんてことも...。

大阪近辺では例年、今の時期にカブトクラゲの出現がありますが、そのあたりも観察しつつ、「きれい」を楽しみたいと思います。

発電機

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現在、朝の9:00。

我々、設備チームの仕事は、朝一番にこれらの発電機を動かすこと。
そうです。海遊館はこの発電機で動いているのです~!?

というのは冗談で・・・、毎日、早朝に行う作業ではありません。


では、何かと言いますと、発電機がきちんと作動するかを定期的に確認しています。

まだ、お客様がいない時間に屋外へだし、1台づつエンジンをかけて点検を行います。

現在、大小あわせて7台ありますが、停電時などの仮設電源用や魚類輸送時のポンプ用電源、採集で僻地に行った際の携帯電話充電用?等々としています。

使用頻度は少なくても、緊急時に生き物の生命を守るための貴重な電気となるので、いつでも動かせる状態でないといけません。

また、魚類輸送時には海水をかぶることもありますのでメンテナンスもしておかなくてはなりません。

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▲緊急時はこの大型の発電機で「ふあふあクラゲ館」にいるクラゲの命を守ります。


▼20年選手の発電機です。外見こそ、お疲れ気味ですが一発始動!現役バリバリです。
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▼新参者のデュアル・レッド・ジェネレーター。
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㊙チューン?を施したこのコンビは、現在、魚類輸送のホープです。

ゴボウと"3きょうだい"

企画展示「体感!熱帯雨林」のコツメカワウソたち。

ワラビ、ツクシ、スイカの "3きょうだい" から、ミミとハチの "熟年コンビ"  にメンバーチェンジしました。

▼熟年コンビ

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"3きょうだい"たち、どうやらお腹の調子をくずしたようなので、大事をとってバックヤードで体調を整えているところです。



そして先日、この "3きょうだい" の父親、ゴボウが死亡しました。

ひとりっ子のゴボウは、母親ツバキの愛を一身に受けて育ち、ちょっとわがままで「ごぼう王子」と呼ばれることもありました。

新潟市水族館に繁殖を目的に出張したり、写真家・佐藤淳一さんの写真展ではポスターで入口を飾るなど、華々しい活躍でした。

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2014年に "3きょうだい" の父親となり、年末ごろから子どもたちと一緒に暮らしていました。


みなさまにはゴボウを愛していただき、本当にありがとうございました。20150220_3.jpg

ミズダコを展示しています

「日本海溝」水槽で、ミズダコの展示をはじめました。

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今回、展示しているミズダコは、そんなに大きいわけではありませんが、タコ類では最大になる種なので、やはり迫力があります。

「瀬戸内海」水槽のマダコとくらべると、一目瞭然。

大阪といえば「たこ焼き」が有名ですが、この食用の「たこ」はアフリカなどからの輸入物が多いようです。

ミズダコなら足1本でもたくさんのたこ焼きができそうですが、寒い海に暮らすタコなので、関西ではあまり市場で見ることはありません。

北海道や東北では、今の時期が産卵期で沿岸に接近するため、今が旬なのだそうです。

どんな味なのでしょうか。

「モルディブ諸島」水槽の新入りさん【その3】

「モルディブ諸島」水槽(サメとエイのふれあい)の新入りさんシリーズ、最終回です。

今回ご紹介するのは!
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▲トラフザメです。

「モルディブ諸島」水槽には、以前からトラフザメがいて、ザラザラしていると大人気でした。

今回は小さなトラフザメが登場です!
体が小さいので、餌を食べられるかな?イジメられないかな?と、色々心配していたのですが、全く心配無用でした!

体の後半から尾にかけてはまだトラ模様(縞模様)があります。
大きいトラフザメと模様の差を比べてみてはいかがでしょうか?
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今回展示した新入りさん3種は、すぐに「モルディブ諸島」水槽に慣れてくれたので一安心です。

まだ急に触られるとびっくりしてしまいますので、触るときはゆっくり、背中を優しく撫でてあげてくださいね!

※生き物たちのストレスを軽減させる為に、生物の交換を行うことがあります。お越しになった際に生物を変更している場合もありますので、予めご了承下さい。

「モルディブ諸島」水槽の新入りさん【その2】

「モルディブ諸島」水槽(サメとエイのふれあい)に新しく仲間入りしたエイの紹介、その2です。

この水槽では初登場の種です!

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▲オグロオトメエイです。

前回ご紹介したヒョウモンオトメエイと比べると、とても地味な色合いをしています。
同じ水槽で飼育しているヤッコエイや、小さなホシエイと間違われる事が多々ありますので、今回は見分け方を紹介させて頂きます!

まず、こちらはホシエイ▼
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この個体は少し白っぽいですが、背中側全体が黒いのが特徴です。
また、体に白いドット柄があるので、探してみて下さい。

そして、こちらがヤッコエイ▼
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目の周りに黒っぽい模様があり、アイマスクをしているように見えます。
また、薄くて見えにくいのですが、体に青い斑点模様があります。

では、オグロオトメエイはというと...
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体に模様は無く、肌色をしています。
そして、尾がとても長くて黒いです!

尾が黒いので、『オグロ』オトメエイという名前が付いています。
現在、「モルディブ諸島」水槽には、4類のエイがいるので、是非探してみて下さい!

ハート見つけましたか?

2月6日(金)~14日(土)の9日間実施したバレンタインイベント。

内容はバレンタインにちなみ、ハート型のものを生物や水槽内等、海遊館内外8箇所に設置したものを探すというもの。

皆さんはすべて探すことができましたか?
ちなみに、全8個のうち1個だけ、ペンギンにもハートマークがありました。

正解を発表します。
場所は「フォークランド諸島」水槽

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さてどこにハートがあるでしょう?
よーく探して下さい。

ヒントです。
ペンギンたちの翼にご注目下さい!

そうです。正解はこのペンギンのIDバンド♪ 個体を識別するための目印です。
1羽づつ体重や摂餌量などを記録するため、このIDバンドは大切です。

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11羽展示しているペンギンの内、このペンギンの右の翼に装着しているIDバンドだけハートにしていました。

今回のようなイベントを通し、お客様にはハートを発見する楽しさだけではなく、今まで気づかなかった生物の新たな魅力を発見して頂けると嬉しいなぁ~と思います。

来年もハートのIDバンドを装着したペンギンが現れるかもしれませんよ♪

ワモン恋の季節です。

最近、ワモンアザラシたちが恋の季節に入ったようです。

普段は、あまり周りの仲間にベッタリとくっつく事の少ないのですが、パートナーを探して自分を必死にアピールします。



この動画で、後ろから追いかけているワモンアザラシが雄の「モヤ」です。

パートナーを追いかけて、アピールしています!

追いかけられているワモンアザラシの名前は「フブキ」で、実はモヤと同じく雄のアザラシです!

この水槽には、雌のアザラシも暮しているのですが・・・。

モヤは必死になりすぎて、追いかける相手を間違えてしまったようです。

今度は間違えないようにアピールしてね・・・

ワモログ☆その17

ワモログ更新します。

今日はワモさんの困った行動について。

ワモンアザラシは、氷上生活に適した体をしているので、前肢にはそれぞれ5本のつめがあります。
このつめをつかって雪を掘ったり、氷の上でもすべらないようひっかけたりするわけです。

海遊館のワモさんたちも日頃から雪や氷を掘ることはよくあるのですが、最近フブキくんは氷以外のあるモノをひっかくことにはまっています。

それは、水中にあるドーム型のアクリルガラス。

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このワモンアザラシ水槽の目玉といっても過言ではない、巨大な丸いアクリルガラスは傷つきやすく、私たち係員も掃除のときにブラシなどがぶつからないよう慎重に作業しています。

それなのにフブキくんは楽しそうに最近せっせと前肢でガラスをこすっています。

真剣に困っています。どうしよう・・・。

ですが、そんな顔面蒼白な係員とはうらはらにこのフブキの行動がお客様には大好評☆
「きゃ~、アザラシがバイバイしてる~!」
「カワイイ!!」

フブキくん、連日大人気です。お客様の喜ぶ姿とガラスの傷の間で私の心はゆらゆらと揺れております。やり続けて欲しいような、やめて欲しいような・・・。
実際の【お手ふりフブキくん】をどうぞ。


ではまた。

ゴマフアザラシ「シゲくん」デビューしました!(その1)

先日、この海遊館日記でご紹介したゴマフアザラシのシゲくんがデビューしました。

今回はそのときの様子をレポートしたいと思います。

シゲくんがデビューしたのは「モンタレー湾」水槽。
カリフォルニアアシカとゴマフアザラシたちが暮らす水槽です。

北海道の水族館からやってきたシゲくんは、アシカをまだ見たことがありません。
果たしてケンカせず仲良くやってくれるのか?私たち係員も期待と不安が入り混じります。

▼バックヤードの柵越しに展示水槽をのぞきこむシゲ。
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「この向こうが気になる~。」

そしていよいよ柵を開けて「モンタレー湾」水槽へ。
周りをキョロキョロと見渡しながら初めての水槽に出て行きます。ではその様子を実際の動画でどうぞ。

入水後、シゲに対してアシカたちは意外と興味が薄く、とてもスムーズに水槽に馴染むことができました。
(もっとナミ・コア・レオの若いアシカが興味を持つかと思ったのに。意外だ。)

自ら他のアザラシたちのいる方へ泳いでいくことも。
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そして水槽の隅々まであちこち泳ぎ回り、自分の吻先で押したりして壁などの形状を確認していました。まるで新居をチェックしているようです。

新しい仲間シゲくんを皆様よろしくお願いします!
トレードマークは太い眉毛のような模様の困り顔です。

「会いにきてね☆」
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「モルディブ諸島」水槽の新入りさん【その1】

先日、「モルディブ諸島」水槽(サメとエイのふれあい)に新しいサメやエイを搬入しました。

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▲ヒョウモンオトメエイです。

ヒョウ柄の模様が特徴で、お客様の注目度が高いです!

エイを触った事のある方はご存知かど思いますが、エイの体にはウロコがほとんど無いため、全体がとてもヌルヌルしています。

しかし、ヒョウモンオトメエイの背中の中心には小さなウロコがあり、触るとザラザラしているんです!

海遊館にお越しの際は、ぜひ他のエイと触り比べてみて下さい!
背中の中心、背骨の辺りにウロコがあります!

水槽に1尾しかいないので、なかなか触れないのですが...
根気よく触れるチャンスを待ってくださいね!

ろ過器の手術

▼「モンタレー湾」水槽のろ過器
写真① 腹痛を起こしたろ過器.JPG

ろ 過 器 : 「はっ、はっ、腹が痛い!ひぃ~」

ナレーター: どうやらこのろ過器、かなり調子が悪いようです。

ろ 過 器 : 「胃薬飲んでも、何しても治らん、な、なんとかしてくれ~!」

ナレーター: ろ過器は、汚れた水を砂に通してきれいしますが、詰まってくると本来の性能が発揮できず、洗浄が必要となります。


洗浄しても詰まりが解消されない場合は砂の入れ替えが必要となります。

このろ過器は、その時期が来ており、オペ(工事)が必要なようです。

▼中の砂を全部取り除いた様子
写真② 中の砂を全部抜きます.JPG

▼新しい砂を入れて、完成!
写真③ 新しい砂を入れて完成.JPG

ろ 過 器 : 「あー快適、快適、これからもバンバン水をきれいにするで!」

ナレーター: 5~10年に一度、この作業が行われます。このろ過器は「モンタレー湾」水槽(アシカ、アザラシ)を担当しており、相当無理をしていたようです。


のぞきこむのは・・・

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ここはペンギンの予備水槽。写っているオウサマペンギンたちは、
実は先日までペンギンパレードで頑張ってくれていた子たちです(^^)

外に出ていたペンギンたちは一度「検疫(けんえき)」といって、
病気になっていないか検査してからみんなのいる水槽へ移動します。
病気に気づかずに戻してしまって、他のペンギンに感染してしまうと大変ですもんね(>_<)
今は検査が終わって、結果を待っているところです。

さて、今日は予備水槽の水換えの日。
水槽の水を抜いて中を掃除している最中、何気なく顔を上げてみました。

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「おい、うるせえぞ...(怒)」

ヒィッ!むっちゃ恐い!(@д@;)
とってもかわいいペンギンですが、よく見ると眼力がすごい(笑)
ゴシゴシ掃除する音が気になったみたいです。

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立ち上がるとのぞいていた子は離れていきましたが、その両脇には直立不動で動かない2羽が。
なぜ同じポーズ(笑)

「飼育員さん!早くみんなのいる水槽に帰りたいです!」
と直談判しにきたみたいで面白かったです(^皿^)

あと少しで検査結果が出るから、もう少し待っててね~(^ω^)ノ

黒い方々

バックヤードで飼育中のアカハナグマのアズキとパプリカ。

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写真ではわかりにくいのですが、現在、「パナマ湾」水槽で展示しているトマトとイチゴと比べると、なんだか黒いんです。

もともとアズキは、母親の異なるトマトと比べたら濃い色をしていましたが、昨夏、バックヤードに来てから冬になるにつれ、黒っぽくなりました。
アズキの娘のパプリカも一緒に黒くなってます。

毎日見ている担当も当初はあまり気づかなかったのですが、たまにこの場所を通る係員が口々に「なんか黒い!」「くろっ!!」というので、気にしだすと確かに黒い。

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部屋の周辺や床などは明るいのになんででしょうか?アカハナグマじゃなくて、クロハナグマじゃん。

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「知らん!」

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ああそうですか。

ところで、爪がのびてますね。展示水槽だとモルタルの岩などを上り下りするので、適度に削られますが、バックヤードだと木などを入れてはいるものの、なかなか効果は薄いよう。

爪を切る練習をしたいと思います。

かみ??

先日、カミクラゲを採集したので展示しています。

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かみ??
紙、神、上??なんだろう?って思っていたら、髪なのですね。


触手が細くて多いので、くしゃくしゃっとなっていたら髪の毛のように見えます。

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大阪周辺ではこの時期に見られることが多く、「春を告げるクラゲ」なんて呼ばれているようです。

春はもうすぐですね!

いつもと違う風景

2月4日と5日は、休館日でした。

4日には、年に一度の電気点検を行うため、必要最低限の電気供給となりました。

照明はほとんど消えるので、館内は外光の入る水槽だけが明るいです。

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多くの飼育係が作業する調餌室(餌をつくる部屋)や予備水槽などは、8階建ての海遊館の7~8階部分に集中しているので、エレベーターが動いていないと大変です。

1階に忘れ物なんかした日にゃ...泣きます。

そんなことを思いつつ、館内を見回ると、「エクアドル熱帯雨林」のカピバラ・かーたんがちんまり座っていました。

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「体感!熱帯雨林」も照明、空調が使えなくなります。
入口、出口の扉は締切。

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ガスストーブで暖をとります。

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でも、ナマケモノ用のヒーターの電源は確保しておきました。
これがなくっちゃね!

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照明が消えて暗くなって、一瞬わーと思いましたが、カーテンを開けるとほら、この通り。

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いつもと違う風景です。
でも、この方々はまったく気にせず、「早く餌ちょうだいよー」と鳴いてました。

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この風景を見ることができるのは飼育係特権なんでしょうね。

お漏らし!?ドライスーツに御注意

私たちが普段、潜水や餌やりに着用しているのはウェットスーツもしくはドライスーツ。

ウェットスーツは、名前の通り中まで水が入ります。一方、ドライスーツは完全防水仕様になっています。中まで水が入ることが無いので、作業着の上からドライスーツを着ています。

しか~し、使っていくうちに生地が劣化していき、たまに目には見えない小さな穴があいてしまっていることも!

それを知らずにこのドライスーツを着て潜ってしまうと・・・。
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穴の場所によってはこうなってしまいます。
決してお漏らししたわけではないですよ。

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うな垂れる係員。本人のため、顔出しは控えますね!?

サーフがんばってます!

2014年8月生まれのカマイルカのサーフくん。

以前にサーフ通信でお伝えしましたが、離乳訓練を始めています。

最初はおもちゃのようにシシャモで遊んでみたり、なかなかスッと食べてはくれませんでしたが、最近ではかなりスムーズに食べるようになりました。

しかも、余裕が出てきたのか「わざとシシャモをくわえたまま他のイルカに見せつけて、奪い取られそうになる手前に飲み込む」というちょっと迷惑な食べ方をすることもあります(困)。

そんなサーフのトレーニングですが、今日とても大きな進歩がありました。

やっと係員の手からシシャモを食べたんです!

まだ恐る恐るですが、やっと「係員はシシャモをくれる」と理解してくれたようです。

ではその決定的瞬間をどうぞ。
最初はビビって1回スルーするサーフくんにご注目!


その後再チャレンジでは1発で成功。

第59回水族館技術者研究会の開催

公益社団法人動物園水族館協会では年に一度、動物園、水族館、海獣の3つの技術者研究会を行います。
今年度は当館が「水族館」の研究会担当でしたので、1月29日~30日に秋篠宮親王殿下のご臨席を賜り、研究会を開催いたしました。

研究会には北海道から沖縄まで、全国各地より約100名の飼育係が集結しました。

↓ 写真は研究会会場の正面
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初めて全国規模の研究会を担当する係員が多い上、普段は着慣れないスーツを着用し、いろいろなことにてんやわんやでしたが、なんとか無事に会議を終了することができました。

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研究会担当スタッフ以外の当館飼育係も談話会や懇親会に参加して、他園館の方との情報交換を行い、よい刺激になったのではないかと思います。

会の開催にあたって、開催会場のホテルの皆様をはじめ、他の業種の仕事ぶりというものを垣間見ることができました。
普段なーんも考えずに利用しているところでも本当に多くの人が関わっているのだというのが改めてわかりました。

いろいろなことに感謝しなくちゃいけませんね。
ありがとうございました!!

新しい仲間がやって来ました!

先日、東京都葛西臨海水族園より新しい仲間がやって来ました。

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イワトビペンギンです。
このペンギンたちは繁殖を目的として、海遊館にやって来ました。
イケイケの若いオスペンギンたちです。

実は今回のような「生物を借りる」というケースは珍しいことではありません。
「種の保存」という水族館や動物園の大きな使命を果たすべく、全国の園館が協力しています。

今回ペンギンたちは、某航空会社にご協力頂き、飛行機で運びました。
飛行機に乗せている間は、生き物の状態を確認することはできませんが、当然空路に渋滞はなく、ほぼ定刻かつ短時間で運ぶことができます。

無事、到着したペンギンたちは、元気いっぱいで一安心。
来月まで隔離し、健康診断を実施した後、他のペンギンと一緒にします!

早く海遊館のイワトビペンギンたちと同居させてあげたいですね~。
最愛のパートナーを見つけてくれる事を期待してます♪

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おっきいのとちぃっちゃいの

海遊館で暮らすペンギンたちは、「シシャモ」という魚を食べています。

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私たちも口にする馴染み深い魚ですが、子持ちのシシャモは栄養バランスの観点から与えず、卵の入っていないオスのシシャモだけを与えているんですよ(^^)

さて、ペンギンたちは種類に関係なく、メインのエサとしてシシャモを食べているんですが、海遊館で一番大きいペンギンは先日までペンギンパレードで大活躍した「オウサマペンギン」。対して一番小さなペンギンは、新体感エリアで声やにおいまで体感していただける「イワトビペンギン」。

オウサマペンギンの体重は15kgほどあり、イワトビペンギンは2kg前後とかなり差があります。

そう聞いてみるとちょっと気になりませんか?。
オウサマペンギンが食べるような魚をイワトビペンギンは食べることができるのか!?(´Д`;)
イワトビペンギンが食べる魚を食べてオウサマペンギンはお腹いっぱいになれるのか!?(´Д`;)

さあ一体どうしいるのでしょう?
その秘密を知るために、まずはこちらをご覧ください!

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大きさ、太さの違う魚が2匹、実はどちらもオスのシシャモです。

シシャモは毎朝冷凍ブロックを解凍して使っていますが、このように大きさにばらつきがあります。

イワトビペンギンのエサにはこの小さいシシャモだけを選んでいるんです!
口が小さいイワトビペンギンも小ぶりのシシャモなら飲み込むことができます(≧∇≦)/

そしてオウサマペンギンをお腹いっぱいにさせる方法はいたってシンプル。
「いっぱい食べさせる」(笑)

オウサマペンギンは1日でシシャモをなんと60匹も食べるんですΣ(◎Д◎;)
あとはシシャモの他にホッケなどのもっと大きな魚を与えたりして、満腹になってもらえるよう工夫しています(^^)v

食べやすいし、お腹いっぱいになるし、ペンギンたちもさぞ喜んでくれていることでしょう(*´∀`*)
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...。

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...。


...よ、喜んでくれてるはずやで!!(汗)

まったり中です。

朝ごはんが終わって、まったり中の予備室にいるカワウソ2カップル。

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コウメとクリはラブラブ?(上がコウメ)
でも、眠いわー(byコウメ)

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私と仲良しのコウメは「こーうー!」と愛称を呼ぶと「なーに?」とばかりにこっち向いてくれました。

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邪魔してごめんよ。

さて、こちらはミミとハチコンビ。
なぜか、プラスティックのケースが逆さまですね。
ケース内にミミ様在中(笑)
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どうせケースの縁にいるハチくんの足の間に顔を突っ込もうとしてるんでしょ?
ハチもたいへんやね。
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ミミと私はたいへん仲が悪いのですが、一応呼んでみました。
「みみーっ!」
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「あ~っ?」って顔。

係員と動物にも相性があるのです、という見本でした。

韓国からの実習生

海遊館では、学芸員実習や獣医学実習などで、学生の実習生を受け入れる事があります。
つい先日は、韓国のソウル大学の学生が海獣類の獣医学実習で海遊館に来ていました。

実習生の彼はもちろん日本語が話せませんし、実習を担当した私も韓国語はさっぱり...。
実習中の会話はつたない英語で行いました。

言葉も通じない国に実習に来るなんて、とても行動力がありますよね!
将来は鯨類をはじめとした海獣類の獣医になりたいそうです。
でも韓国には水族館も水族館で働く獣医も日本と比べると本当に少なく、それで日本に勉強に来たのだそうです。

実習は2週間ととても短かったのですが、その間に動物や獣医の勉強だけでなく日本語も一生懸命勉強していました。
最後には、ひらがな・カタカナの読み書きは完璧、数字も3桁まで日本語ですらすら言えるように。また、簡単な挨拶もすらすら言えるようになっていました。

行動力や積極性は本当に見習わないといけないなぁ、と思います。
そしてやっぱり英語は大事ですね!

いつか彼が立派な水族館獣医になってくれると信じています!

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深海の小さな生き物たちVol.11

ん~深海の小さな。。。?小さな。。。??いや、今回は大きいです。笑

深海のダイオウ様のおでまし~♪
ということで、ついにデビューしましたダイオウグソクムシ Bathynomus giganteus!!!

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今回はダイオウ様。しかも海遊館では初展示ということで、海遊館4階の深海コーナーではなく7階(南極大陸とタスマン海の間)に特別コーナーをつくっちゃいました。お隣にはオオグソクムシも。

そして、なんと今回は、ダイオウ様のあんなことやこぉんなことまで公開しちゃってます。気になる方は、海遊館まで!笑

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ただ。。。皆様。。。。お願いがあります。
カメラのフラッシュ撮影、補助ライトの使用は、禁止にさせていただいております!

実は、真っ暗な深海に棲むダイオウグソクムシの目はとても感度が良いのです。
※ダイオウグソクムシの目については、解説パネルに詳しく表示しています。

強い光をあててしまうとチャームポイントでもあるギャングのような目が真っ白に。。。。(@_@;)

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どうか優しく観てあげてください。

めったに動かないダイオウ様、動いてる姿が観られたあなたはラッキーですよ。

新アザラシがやってきた!

みなさん、こんにちは。
今日は海遊館へ新たに仲間入りしたゴマフアザラシのお話です。

2014年師走。北海道の水族館から1頭のゴマフアザラシが大阪へやってきました。コンテナの中にはアザラシの乗った木箱が見えています。

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海遊館の自動車に積み替えて海遊館へ向かいます。
隙間から中をのぞくと・・・

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お!目が合いました。なんだか目の上が黒いです^^

さぁ、海遊館に無事到着。長旅で大丈夫かなという私たちの心配をよそに、ふたを開けるとすぐ自力で箱をよじ登り、元気なアザラシが出てきました。

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目の上の毛が薄くて黒いのでまゆ毛みたいで、タレントのイモ○アヤコさんに似てる...?。

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名前はシゲといいます。1歳のオスで現在はバックヤードで係員の手から餌を食べる等のトレーニング中をがんばっています。
今後は「モンタレー湾」水槽へのデビューを予定しています。お楽しみに。

なぜかいつも困り顔のシゲ君。
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『シゲです。よろしく!』

ぎぎぎっ!

夕刻、「体感!熱帯雨林」のフタユビナマケモノ・ケロロとマロロの給餌時間。

マロロは餌よりも眠いようで、なかなか餌を受け取ってくれません。

何回かトライして、やっと寝っ転がったままニンジンを食べ始めました。

反対にケロロは食欲旺盛。白菜をぼりぼり、キュウリもニンジンも食べて、もういらなくなったらしく、ひょいひょいと寝ながら餌を食べているマロロのいる場所へ向かいます。


「ケロロ、マロロの邪魔しないでよ!」と言ってるのに近寄っていきます。

そして、ついにはマロロの足元へ。
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ちなみにマロロが左、ケロロが右ですよ。
マロロが上半身を乗せている場所はヒーターの真上で、30度以上あるのではないでしょうか。

寒がりな私が横にいても暑いぞ!

さて、マロロの足元まで到達したケロロ。
マロロを越して、ヒーターの上に行こうとしましたが、マロロさん、断固として動きません。
「残念だったね、ケロロ(けけけ→心の声)」

あきらめたケロロはどうしたか?というと... マロロのお腹に頭をのせてくつろぎ始めました。
むむむ!そうきたか。マロロのお腹、昨日排便したので、今日はぽよんぽよんでした。

そのお腹の上に乗るなんて!ずるいぞ、ケロロ。

そんなことを思っていると、ケロロがちらりと私を見ました。
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「ふふん」って顔じゃないですか!!
ハンカチがあったら、かみしめるところでした。

しかし、この行動、なんなのでしょう?
繁殖行動の前兆だったらいいな!

サーフ通信1月号 ~食べてるね編~

生まれて4ヶ月たったカマイルカのサーフ。

3ヶ月が経った頃、離乳を行うためエサの魚をポイポイ放り込むことでサーフに興味をもたせ、そしてだんだんとまるまる1本の魚を食べるようになってきました。


近頃一番多かったのは960g。

お母さんのミルクしか飲めなかったサーフが魚を食べているなんて、涙がこぼれそうです。このまま順調にぐんぐん食べてくれるとうれしいですね。

2010年に生まれたサーフのお姉さん・アクアの場合は、慎重に慎重に、と進めていましたが、2頭目ともなると私たちにも若干心の余裕ができて、こんくらいやから次はこんなんでいっか~、って感じで進めています。

まだ手元から食べるところまでは到達できていないのですが、もう少ししたら食べられるようになりそうです。

こどもの成長は見ていて楽しいです。

顔がかゆかったの?

「グレートバリアリーフ」水槽の前を通りかかると、ニセゴイシウツボがにょりんと底で体を穴から3分の1くらい出していました。

カメラを持っていたので、「あら、珍しい!」と写真をぱちり。
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しばらくしてもう一度通りかかると、お掃除魚のホンソメワケベラがウツボさんをお掃除中。

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顔を掃除してほしかったのでしょうか?

このニセゴイシウツボ、全長は1.6~1.7mぐらいあり、一番大きい個体とのことです。
ニセゴイシウツボは全部で4尾います。
探してみてくださいね。

ママ目線(便秘)

今年度も海遊館ではたくさんの命が産まれました。動物たちの繁殖は飼育員にとって何より嬉しい出来事です。

個人的な話ですが、およそ2年前に母となった私。出産前と後では、お母さん動物と赤ちゃんたちを見守る目線が大きく変わりました。

子育て真っ最中の今、これでいいのか悩むこともたくさんあります。そんな時、動物たちのお母さんの強さ、子どもを守り育て上げようとする姿に、たくさんのことを教えられます。そんな母親目線で見た動物たちの子育てについて紹介していけたらと思います。

話の冒頭、何だか重たくなりましたが気軽に読んでくださいね!

今日はカマイルカ「サーフ」の便秘のお話。
サーフは皆さんご存知のとおり、昨年8月23日に生まれました。お母さんのおっぱいをたくさん飲んで、すくすく育っています。

サーフ、生まれた時からうんちの回数が少なく便秘気味です。うんちの代わりにブクブクとおならをよくします。

写真が上手く撮れなかったので、おならシーンを動画で。

お腹の下のほうからブクブクと泡が出ていたのがおならです。

人間の赤ちゃんもよく便秘になりますよね。うちの子もひどい便秘で、うんちのときは痛くて大泣きでした。そんな時は、おなかをやさしく「のの字」にマッサージしたり、綿棒で浣腸したり、便秘にいい食べ物を食べさせたり。

イルカの場合はどうなんだろ?とみていると、お母さんのアーチも、わが子の便秘が気になっていたのでしょうか?ブクブクおならばっかりするわが子のおしりを、吻先でツンツンと刺激しました。

しばらくすると...おならの後に、黄色いうんちもしっかり出ました!

「なるほど~、アーチ母さんさすが!」

真相はわかりませんが、おしりをツンツン刺激するのがイルカ流の浣腸なのかもしれません。

生まれて3ヶ月を過ぎ、サーフは離乳訓練も始まりました。人間の赤ちゃんも離乳食が始まると、便秘になりやすいっていいますよね。

お魚を食べ始めてもサーフのうんちがしっかり出てくれるよう、見守っていきたいと思います!
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にっくき!!カーリー

1月14・15日の2日間は「休館日」でした。休館日には普段出来ない作業を行います。今回は、新体感エリア「モルディブ水槽」のサンゴ水槽の大掃除をすることに!

掃除前がこちら
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よく見るとセイタカイソギンチャク(通称:カーリー)がいっぱい...
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カーリーは繁殖力が旺盛で、ちぎれて残った破片からも増殖しますし、刺胞毒が強いので厄介な存在です。普段の清掃時などでちぎれた触手が手につくと痛い、痛い。

作業は休館日の前日から始まりました。閉館後に、まずはサンゴや魚を予備水槽へお引越し。それから、水槽の海水を抜いて、21:30頃に終了。
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休館日初日は水槽内の擬岩をハンドブラシでゴシゴシ
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ある程度汚れが落ちれば、カーリー対策として擬岩に熱湯をかけます。再度、軽くブラシでこするとカーリーがポロポロとれました。う~ん、すっきり♪
この日は擬岩のレイアウトをやりなおして終了。予定より、早く出来ました。(^0^)

2日目は朝から注水。今は水温が低いので、一晩かけて水温を上げます。(うぅ擬岩が、まぶしい~!)
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翌日(この日は開館する日)の朝、生物を水槽に戻して終わり!!

美しくなり、あの憎いカーリーがいなくなったサンゴ水槽をごらんくださいね。

なに何なーに?

以布利センターの第一水槽には、先日まで海遊館6Fの「特設水槽」で展示していたマンボウがいます。
吻(ふん)がこすれていたので、養生のため以布利センターに戻ってきました。現在はこすれも治り、とても元気です。

ある朝、水槽の横にある観察窓をのぞくと、機嫌よくマンボウが泳いでいました。
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ん?こちらに気づいたようです。
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ム・・・!!
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ムム・・・!!
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ムムム・・・!!!近いぞ。なに何なーに??
 
口をぱかっ!
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な~んだ!お腹が空いて餌が欲しかっただけだったみたいです・・・。

今、準備するよ~。

ジンベエザメの陸上輸送コンテナがドナドナ?

ジンベエザメの陸上輸送コンテナを搬出しました。
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今期も大活躍でしたが、使っているとやっぱりあちこちに不具合がでてくるようです。先日も発電機が不調になり修理に出しました。

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搬出といっても、ものがものだけに少し移動させるのもクレーンを使わないといけません。ラフタークレーンを手配し、ワイヤーで吊り上げてトラックの荷台へ積み込みます。

「そんなことも水族館のスタッフがするの?」

「蛇の道は蛇」、「餅は餅屋」でないのが水族館スタッフ、さすがにクレーン操作は専門のオペレーターにお願いしますが、何にでも精通?しています。
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さて、無事に修理から戻ってくるでしょうか?搬入は1ヶ月後です。

なお、修理ではなく、整備でバージョンアップするそうです。担当者談

ペンギンパレード終了です。

1月12日(月・祝)で2014年度のペンギンパレードとペンギンの屋外展示が終了となりました。多数のご来場・ご観覧ありがとうございました。

さて、最終日当日の気温は約5℃、風もピューピュー吹いていました。ところが、ペンギンたちは少し暑いのか、展示している5羽の内、3羽が腹這いになり体を冷やしています。我々人間には考えられない行動ですね。
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海遊館のペンギンたちは本来、完全屋内の外気と接触しない水槽で飼育してます。そのため、1度でも屋外に出たペンギンを水槽へ戻す場合、健康診断が必須になります。今年頑張ったペンギンたちも、この先健康診断が待っています。内容は1項目で採血のみ。

とは言うものの、人と違って非常に技術の必要な作業です。1羽あたり約5ml程度の採血ですが、5羽にかかる作業時間は1時間を超えることもしばしば。

何も異常が無ければ良いのですが・・・。

まぁ~なにはともあれ、今年も事故や怪我なくパレードが終わり、一安心です。
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多くのご声援頂き、ありがとうございました!さてさて来年度はどうなるのかな~。

これは誰のごはん?

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さて、これは誰のごはんでしょうか?
キャベツ、ニンジン、リンゴ、サツマイモ、ペレット(粒々した人工の餌)

正解は...

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カピバラでしたー。

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カピバラはアマゾン川流域に生息していて、一日のほとんどを水の中で過ごします。
餌は水草や木の葉などですが、海遊館では上記の餌の他に、チモシーというイネ科の干草も与えています。
お食事タイム(13:30、15:45)にはチンゲン菜も与えています。
これはカピバラの大好物なので。

このところ、寒くなりましたね。展示室は空調であたたかくはしていますが、やはり寒い日は寒い!
それと関係するのかどうかはよくわかりませんが、餌の好き嫌いがでたり、食べる量が変わったりということがあります。

いろいろな餌を与えながら、動物たちを健康に飼育してきたいと思います。

モヤの新技

先日、ワモンアザラシの「モヤ」が新しい技を覚えました。

どんな技かといいますと、水槽の中央に浮いている流氷(を模した擬氷)に乗ることが出来るようになったのです!

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ワモンアザラシは自然の海でも、流氷に上がることがあります。その様子を再現するため、この水槽を作る際にワモンアザラシが乗ってもグラつきにくく、さらに乗った後にも乗り心地がいいよう、"飼育員こだわりの流氷"を用意したのです。

ところが、もともと警戒心の強いワモンアザラシ達。全く乗らない訳ではないのですが、その姿は毎日観察している飼育員でもなかなか見ることが出来ないレアな光景となっていました。

しかし、ついに「モヤ」が飼育員の指示で乗ってくれるようになりました!

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これをきっかけに、飼育員の指示が無くても、自分から流氷に上陸して休んでくれるようになって、その様子をご覧頂くことが出来ればと思っております。

にんきもの?

お昼過ぎの「太平洋」水槽にダイバーが潜ってきました。

マダラトビエイに囲まれて、大人気。
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清掃しているダイバーとは大違い?

実はこのダイバーは「太平洋」水槽担当者で、特定の魚に手渡しで給餌しているのです。
特定の魚とは、マダラトビエイやヤジリエイ、メガネモチノウオ(ナポレオン)、タマカイなどです。

もちろん、「太平洋」水槽はほとんど毎日10:30と15:00の2回、ジンベエザメだけでなく、他の魚にも給餌をしていますが、餌が当たらない魚がいることもあるので、このような潜水給餌を行っているのです。

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こちらのマダラエイは時々、体表に虫がつくことがあるので、そんな時は薬入りの餌を与えます。
潜水給餌だと確実にその魚に餌を与えることができますからね。

このところお休みしていた14:15からの水中通話も再開していますし、その前後には6階特設水槽のマンボウ水中給餌も行っています。

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お昼すぎのダイバーを探してみてくださいね。

(生物の状態によっては予告なく中止することがあります)



もげる

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イルカやアシカのお食事タイム中に、飼育員が口に何か咥えているのをお気づきでしょうか?

実はこれ、「ホイッスル」なんです。

私たちの出すサインに合わせて動物たちはバイバイだったり、敬礼だったり色々な動きをしてくれますが、ホイッスルが「ピッ!」と鳴ると「この動きはOK!ご褒美のエサがもらえるよ!」という合図になります。
色々な動きをトレーニングするために、ホイッスルはとっても大事なものなんですね(^^)

さて、この間久しぶりにアシカのお食事タイムに行くことになり、張り切ってMyホイッスルを手に取ると!

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もげとる...(;´ж`)

咥える部分が半分くらいもげてしまっています。これでは音が鳴りませんorz

入社したときから長年使い続けていた相棒との別れ...道具とはいえ、少し寂しい気持ちになりました。

よく頑張ってくれた(TдT)ありがとう!

そして、新しいホイッスルをもらおうと思ったんですがただ今在庫切れ(>_<)

ホイッスルが無かったり忘れたときは「よし!」と声を出すことがOKの合図になるんですが、しばらくは「よし!生活」(一部の飼育員はホイッスルが無いときの餌やりをこう呼びます笑)が続きそうです(^^;

深海の小さな生き物たちVo.10

この時期。海遊館はもちろん、街にはイルミネーションが飾られ、とても綺麗ですが、今回は深海から神秘なる光をお届けします☆
(途中一度真っ暗になりますが、ぜひ最後まで見てください)。


さあ、この光を発するのは?別のカメラで。


そう、この光は、ヒメカンテンナマコがツンツンされた刺激で発光していたんですね。

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刺激を与えると光るようですが、光る理由はまだわかっていないようです。新しい情報をGETできましたら、またお伝えしますね。

あ、ヒメカンテンナマコさん、ツンツンしてごめんなさい。

「太平洋」水槽をタイムラプスで撮ってみたら・・・!

最近、魚類チームでアクションカメラを購入しました。

アクションカメラとは、すごい小さなビデオカメラのことです。防水ハウジングもあり、水族館では重宝するわけです。

取り扱い説明書を見てみると、タイムラプスという機能がついていました。これは、静止画をつなげて動画のように見せる機能だそうです。

面白そうだったので、夜中の「太平洋」水槽を録画してみました。

夜中の0時から45分間の静止画を1分30秒の動画に編集しています。

早送りとはいえ、夜間でもほとんどの魚はゆったりと泳いでいます。ハタ科やベラ科などは水槽の底でジッとして寝ますが、ほとんどの魚たちは泳ぎながら寝ています。

ジンベエザメの遊ちゃんは途中で目が覚めたらしく、上下に泳いでいますね。

ちなみに、海遊館では月に1回、24時間ジンベエザメの観察を行っています。そこから分かったことですが、ジンベエザメは夕方の18時くらいから翌日の2-3時くらいまでは寝ているようです。

さらにちなみに、魚類の"睡眠"とは、人の"睡眠"とは異なり、"休息"に近いものらしいです。

はたして、魚も寝てる時に夢を見るんでしょうか???

ママ目線(食べても食べても太りません!)

授乳中は赤ちゃんにミルクを介して栄養を与えている分、お母さんはいつもよりたくさん食べて、その分の栄養を摂らないといけないですよね。

「授乳してる時は、食べても全然太らないよー!気づいたら痩せてるから...」

なんて話を、私も先輩お母さんからよく聞きました。

もちろん動物たちも同じ。授乳中のお母さん動物には、ふだんよりもたくさんエサを与えています。

お母さんイルカのアーチは、出産直後1日18kgのお魚を与えていました。ふだんの量が1日10kgなので、約2倍!

さすがに人間のお母さんが普段の2倍食べたら、授乳しているとはいえカロリーオーバーで太っちゃいますけどね。

アーチの給餌カゴ(エサを入れるカゴ)はお魚でパンパン。
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↑ 右がアーチのカゴ、左が他のイルカのカゴ

1日18kg食べているときの1回のエサの量は、このくらい。
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これを1日6回です!イルカってすごい!これだけ食べても全然太りません。

ミルクで栄養を摂られるだけでなく、子育てでカロリーもたくさん消費してるんでしょうね。

「食べても太らないなんて羨ましい!」というよりも、「こんなに食べないといけないの...」、「それだけ子育て大変なんだね...」と同情したくなってしまいます...。

栄養満点のミルクをいっぱい飲んで、サーフは元気に成長しています!体もプリップリのパンパンです!

現在、離乳訓練中のサーフ。少しずつお魚を食べられるようになってきました!毎日、成長のみられるサーフに、皆さんぜひ会いに来てください☆

おまけでサーフの授乳シーンの動画をどうぞ。

じいさまの年末年始

この海遊館日記で何度もご紹介しているコツメカワウソ・ニッキじいさま、今年の8月で御年21歳。現在、国内最高齢のコツメカワウソです。
年末に動きが緩慢となり、若干体が冷たかったため、ケージに隔離いたしました。
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いつもいる部屋は床がコンクリートで冷たいですから、ぬくぬくのプレートであたたまってちょうだい!ということで。
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カワウソは排便をする時、尾をぴんとあげて勢いよく排泄します。しかし、高齢になり後肢が弱ってくると、排泄がしにくくなるため、心配でした。
寝たまま排泄した際、その上にころがって糞尿にまみれてしまい、低体温をまねくということもあります。

そして、不調の時はカワウソたち、飲水量が増えます。普段はケージにつけた飲水ボトル(写真)で飲水するのに、じいさま、今回は「ボトルはいやじゃ」との仰せ...。
なので、飼育係員が口元まで水を入れた容器を運んで飲ませておりました。
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そんなわけで、数日間は夜通しの介護をしていましたが、好転がみられ、ひとまず年を越すことができました。水も自分で飲んでいます。
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現在はケージから出て、養生中です。

これはまだケージにいた時の写真ですが、ぬくぬくになって寝ているじいさまがあまりにも愛おしいので、皆様もご覧ください。
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若い頃は、飛びかかられたり、威嚇しあったりの私たちでしたが、おたがいに年もとったし、まるくなったよね、と思います。

以布利の夜明けぜよ!

高知県土佐清水市の海遊館以布利センターより、皆様あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

以布利の初日の出!
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大阪ではあまり見ることがなかったのですが、今年は以布利で拝むことができました。この通り、神々しい!

また港には、縁起よくはためく大漁旗!お正月ですね。
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今年も皆さんにとってすばらしい1年でありますように・・・!!!

新春は「ふく来る」

お正月ということで、「瀬戸内海」水槽では、ふく(福)に通じる魚「トラフグ」を展示しています。

このトラフグは東京大学大学院農学生命科学研究科附属水産実験所で研究されたオスです。

なんでオスってわかるんだ?という方は、ぜひ解説パネルをご覧ください。
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さて、こちらの「ふく」は「パナマ湾」水槽。

朝、観察しているととても珍しいことが起こっていました。でも、朝の照明が暗い時間帯だったため、惜しい、とても惜しい映像です。

ハリセンボンは、敵に襲われたときなどに水を飲み込み、体を膨らませ、約400本ほどある体の針(棘)を立たせます。

これは自然界で天敵に襲われたときや、ヒトが網で捕らえるときに見られますが、飼育水槽でハリセンボンが膨らむ瞬間は見たことがありませんでした。

最高潮に膨らんだ瞬間は録ることができなかったのがくやしい...。

この時、周りに敵らしきものがいたわけでもないのですが、どうして膨らんだのかな?

「ふく」つながりで、新春初ブログとさせていただきます。

みなさまに今年も福がたくさんありますように!

アシカニュース『新春号』&新年の特別な展示のご案内

皆様、あけましておめでとうございます。昨年はカリフォルニアアシカ「スミレ」にあかちゃん誕生というとても嬉しい出来事がありました。

赤ちゃんはお客様から『レオ』という素敵な名前をつけていただき、元気にスクスク成長中です。

ではレオくんから新年のごあいさつを。
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今年もたくさんのハッピーを多くの方にお届けできますように。

海遊館は元旦からオープンしています。アシカたちをはじめたくさんの生き物たちといっしょに皆様のお越しをお待ちしております!
そこで、ただいま海遊館と天保山マーケットプレースで開催中の特別な展示をご案内します。

【ラッコのパタに氷の鏡餅をプレゼント!】
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1月1日から4 日までのAM11:15~とPM2:00~の1日2回、氷をたたいて割ったり、かじったりするのが大好きなラッコのパタに、お正月だけ特別に氷でつくった鏡餅をプレゼント。
※時間は前後することがあります


【ふく(福)に通じる魚「トラフグ」を展示】
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山口県下関市などでは、福に通じる魚として「ふく(福)」と呼ばれるトラフグ。一年の福を願うお正月を迎えるにあたり、トラフグを「「瀬戸内海」水槽に展示中です。


【天保山アニパでアルパカの赤ちゃんが誕生!】
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南アメリカのアンデス山脈に生息するラクダの仲間「アルパカ」。天保山マーケットプレース3階「天保山アニパ」で、昨年12 月5 日に生まれたアルパカの赤ちゃんを1月1日より一般公開中。
赤ちゃんの体色は母親と同じ真っ白で、今が最もかわいらしい時期です。
※天保山アニパ入場料(中学生以上600円、小学生以下300円、3歳以下無料、ただし保護者同伴のこと)が必要です。


皆様、今年も海遊館ならびに天保山ハーバービレッジをよろしくお願いいたします!

今年最後の搬入

今日で2014年も終わり。なんて早いのでしょう...。

先日、ふあふあクラゲ館にユウレイイカを期間限定で展示しました。

当館がいつもお世話になっている高知県室戸沖の定置網組合にご挨拶に行ったところ、「今、ユウレイイカがたくさんいるよ」と教えていただきました。

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以前から漁船に乗せていただく際に何度か見かけ、なんとか生きた姿を見ていただけないかと考えていました。

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イカの仲間はとても傷つきやすく、網ですくうと弱ってしまうため、飼育係員が定置網に潜水して採集し、今回の展示となりました。

ユウレイイカは、日本近海から南シナ海、インドネシア外洋域西部の深海に棲息し、生きている姿を見ることはもちろん、水族館での展示例が極めて少ない生物です。

私も初めて見ましたが、「なんで幽霊なの?」と思うぐらい美しいじゃありませんか!

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どうやらユラユラと漂う姿が幽霊のように見えるので「ユウレイイカ」だとか。

担当によると、下の図のように、漂っている時に腕がたらんと下に垂れていることがあるので、幽霊なんじゃないか?と申していました、なるほどね!

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また、眼のまわりや腕から光を放つことがあるとありましたが、今回、水槽内で腕の部分が光っている映像を撮ることができましたのでご覧ください。

現在は展示を終了していますが、この深海にすむイカについてもっと知りたいと思う今年最後の搬入、展示でした。

来年もどうぞ海遊館をよろしくお願いいたします。

皆様、よいお年を!

イワトビペンギンの体重測定

先日「ペンギンの体重測定」では、ジェンツーペンギンとアデリーペンギンの体重測定の様子をご紹介しました。

そこで今回は体重測定第2弾として、イワトビペンギンの体重測定のお話です!

ジェンツーペンギン、アデリーペンギンは自分で体重計に乗ってくれていましたが、イワトビペンギンたちはどうするのかというと・・・


こうします(笑)

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餌を見せてもなかなか来てくれないので、捕まえて運ぶんです。

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体重計に乗せてからも動かないように手で囲ってじっとしてくれるのを待って...
よし!この子の体重は1.74kgですね!(^^)

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でもヤンチャな子だったりこちらが運ぶのにもたついていると咬まれてしまいます(>_<)
い、痛い...。

ペンギンたちの負担にならないように手早く測るのがコツなんです。

イワトビペンギンの体重測定は、朝早くにするのでなかなか見ることができませんが、もしお越しいただいたときにしていたらぜひご覧ください!(・ω・)ノ

新入りボンボン

こちらはバックヤードにある予備水槽です。
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予備水槽には、新しく海遊館にきた魚や調子をくずしてしまった魚たちなどがいます。

新しく海遊館にきた魚は、展示水槽へデビューさせるために餌付け作業を行います。餌付けとは、ヒトから与えられるエサを食べられるよう慣らすことです。

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今、餌付けているのがハリセンボン。

このハリセンボンたちは高知県土佐清水にある海洋生物研究所以布利センターからやってきました。

以布利センターでも餌付け作業を行っていますが、大阪まで長い道のりを経てやってきましたし、環境も変わっているので、もう一度餌付けをしています。

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エビや魚の切り身などさまざまなエサを撒いたり、棒にさして口元にもっていったりと工夫をしながら餌付け作業を行っています。

初めはおびえていて、なかなか反応しないのですが、慣れてくるとエサに興味を示し、うまくいけば数日で食べます。

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エサを食べて慣れてくると、ハリセンボンたちはこちらの方をみて寄ってきてくれます。

笑っているみたいで、とてもかわいらしいですよ!

餌付いたハリセンボンは、「パナマ湾」水槽で展示する予定です。古株のハリセンボンたちと仲良くしてね。

ビタミンの与え方

今回は海遊館で生物に与えている餌についてご紹介したいと思います。

餌といっても今回は少し変わったものです。

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これは生物たちに与えるビタミンの錠剤です。

なぜ、ビタミンが必要なのか?

実は、海遊館では生物たちに与える餌の多くを冷凍して保存しています。

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冷凍することで、エサの鮮度を落とさずに長い間保存できているのですが、一方で中に含まれているビタミン類が壊れてしまいます。

そこで、失われたビタミン類を補う為にサプリメントを与える必要があるのです。

ですが、生物たちにとって餌には見えないビタミンの錠剤をそのまま与えても食べてくれません。

そこで一工夫です。

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このように餌の魚の中に錠剤を隠して生物に与えたり、錠剤が中に隠せないような餌の場合は・・・

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粉末のビタミン剤を餌に振りかけて与えることもあります。

こうして冷凍した餌では不足しがちなビタミンをしっかり与えて、生物たちの毎日の健康維持のサポートを行っています。





ばぁ~ 【ミッチの新技】

バックヤードで暮らしているカリフォルニアアシカのミッチ。

そのトレーニングを私目線で撮影してみました。


その中で最近できたのが「ばぁ~」という技。
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(技ができたときは「おっぴろげ~」と呼んでいたのですが品がないので「ばぁ~」って呼ぶようにしたことはここだけのハナシ)

いまは、来年のプロ野球を応援してみようと思ってバットを振るトレーニングに取り組んでいます。

また、ご報告しますね~。

三代目S Cat Brothers

タイトルは某人気グループをもじった親父ギャグです。(笑)

「何が三代目なのか?」といいますと、バックヤードの予備水槽で飼育しているこちらのサメ!
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ストライプキャットシャークです!

このサメは9年前に開催した特別企画展で展示しました。海外からやってきた、日本の水族館でも飼育している園館が少ない貴重なサメです。

企画展が終わった後に産卵し、見事、孵化させることに成功したのです。二代目の誕生です。

そして今年の春先から二代目たちが産卵を初めました。
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いくつかは未受精卵でしたが、数個は卵の中でサメの赤ちゃんがすくすくと育っていたのです。

そしてついに!

12月11日に1尾めが孵化しました!

孵化したそばから、とても元気に泳ぎ回っていますので、動画をどうぞ!

孵化した赤ちゃんは全長136mm、体重14gと小さいですが、名前にもある「ストライプ」がとても綺麗です。
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翌日から餌もよく食べているので、これからの成長が楽しみです!

ストライプキャットシャークは南アフリカに生息するサメで、海遊館のコンセプト「太平洋とその周辺地域」とは異なるため、残念ながら常設展示ができないのですが、特別企画展などでお客様にも見ていただけたらと考えております。

残りの卵も早く孵化しておくれー!

ワモログ☆その16

ワモログ更新します。

ラッコ担当さんから「ワモさんの分も作ったのでよかったどうぞ。」とおすそ分けをいただいたので、今年のクリスマスはワモアザラシ水槽にも氷でできたツリーをかざってみました。

普段から氷と雪は見慣れているワモさんたち。
(この水槽には降雪機と特別な装置があって床が本物の氷でできています。)

どんな反応をするのかな?

『メリークリスマス!』
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真っ黒なお顔のフブキです。白のツリーが映えますね。

モヤは見慣れないツリーにちょっと警戒気味。
少し離れたところから見ています。

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「気になるけどな~、でも近づくんはちょっと怖いな~」

お次はユキ。名前の通り雪が好きなのできっと喜んでくれるはず。
はいどうぞ~。

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「ん~何コレ?」寝ぼけながらのぞきこんでくれました。

というわけで、氷ツリーは普段とはちょっと違うワモさんたちの良い刺激になったのではないかと思います。

え?アラレちゃんの写真が無いって?

警戒心の強いアラレは、カメラを持っている間はツリーには近づいて来ず、私が退室した後、こっそりツリーの置いてあるところまで上陸し、鼻でツンっとツリーを押し倒し水中へ戻っていきました。

「ツリーより魚を置いていって欲しかったわ!byアラレ」

ということでアラレちゃんファンのみなさん今回は写真がありませんがお許しを。
ではまた。

ジンベエザメのふるさとからメリークリスマス!

ジンベエザメのふるさと、高知県土佐清水市より、みなさんメリークリスマス!

ここでは、クリスマスのイルミネーションなど見ることはありません。

でも、毎朝、海に出るとすばらしい光景があります!

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みなさま、よいクリスマスを!

アシカニュース 『落花生。ピーナッツ。』

みなさん、ニュースです!「モンタレー湾」水槽でピーナッツ発見!!
・・・・・。
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と思ったらお昼寝しているレオくんでした(笑)。

最近、めっきり寒くなったのでライトの下で丸くなりお昼寝するのがマイブームのようです。体毛も乾いてふわふわしています。

ちょっとカメラを持って近づいてみました。寝起きドッキリです。

私:『おはよ~ございます(小声)』←これが分かる方はきっと同年代ですね。。
カメラが気になり自分でのぞきこんだくせに、びっくりしてオゥオゥ鳴くレオくん。

「な、なんやねん!」

こうやって1つ1つ学習していきます。

元気に大きく育ってね!

新人サンタデビュー☆

海遊館では毎年、クリスマスシーズンにサンタダイバーが登場します。

水槽の中からお客様に手を振ったり、じゃんけんをしたり・・・
皆様に笑顔をプレゼントするのがサンタダイバーです!

このサンタダイバー、実は誰でも出来る訳ではないんです!!
『サンタ訓練』に合格しなければサンタダイバーにはなれません。

今回は、念願のサンタデビューをはたした新人サンタをご紹介します。
去年サンタ訓練には合格したのに、運が悪くデビュー出来なかったKサンタ。
今年は無事にデビューする事が出来ました☆

入水前のKサンタ!
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少し緊張気味です(笑)

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水中では、しっかりお客様に笑顔を届ける事が出来たのではないでしょうか?

今夜はクリスマスイブ。今年のサンタダイバーは明日まで。
少しさびしいですが、来年も沢山活躍してくれると思います♪

パナマ湾のクリスマス

12月19日~25日まで、アカハナグマのエサ台としてクリスマスツリーを設置しています。
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オスのアカハナハナグマのリンゴくんはというと・・・まだ朝なので木の上で寝ています。
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ツリーのてっぺんの星が欠けているのは気のせい??

さて、リンゴくんがツリーの上で朝ごはんをたべるようすをご覧ください。
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リンゴくんは4歳で、体重が6kg超級のおとなのアカハナグマなので、メスたちよりも体が重くて、ツリーに登るのもヨッチラヨッチラと一苦労。

爪と鼻を使って朝ごはんを一所懸命食べています。少しでも運動できるように、ごはんは採りやすい所には置かないからね!

お食事タイム(11:15、15:30の1日2回)では、皆様にリンゴくんの「クリスマスツリーエンリッチメント」をご覧いただけます。

リンゴくんの仁王立ち?が見られるかも?

アシカニュース 『サンタがやってきた!』

みなさん、こんにちは。もうすぐクリスマスですね。アシカたちが暮らす「モンタレー湾」水槽に今年もあの方がやってきたようです・・・

そう、サンタクロース☆ お食事タイムがちょっぴりクリスマスバージョンになっております。

『スミレ母さんとあかちゃんのレオくん』
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前肢を大きく上げてお食事タイムを盛り上げます。

おや?レオくんにプレゼント??
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実はこの箱は体温計です。いざ体温測定をするときにびっくりしないよう、小さいうちから色々なものを見せたりもします。

『ルークの輪投げもクリスマスカラーに☆』
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写真がぼけていますが、実際このリングをどう使っているかはぜひご自分の目で確かめに来てくださいね。

サンタさんが現れるのは12月25日までの期間限定です!
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『みんな待ってるよー』

パパがやってきた!

ある日突然、ママがいなくなり、突然、小さい頃別れたきりのパパがやってきた!

というのはコツメカワウソのお話。今後、飼育していく上で、オスのこどもたちが母親とずっと一緒にいるよりは、父親といるほうがいいという判断で、コツメカワウソ・アヤメママをこども3頭と離し、代わりにゴボウパパとの同居を試みました。

ワラビら3頭はこの28日で1歳となります。いろいろあったけど...。体も大きくなり、いまさらゴボウと同居して大丈夫だろうか...と迷いました。

生後半年ぐらいの頃、ためしに会わせてみると、ツクシは物怖じせず、パパに接近していきましたが、ワラビとスイカは物陰に隠れ、パパが近づいてこようものなら「ハァッ!」と威嚇していましたからです。

しかし、12月11日の海遊館日記「こちらもおひさしぶりです」でもお伝えしていたように、予備室で同居にチャレンジすると、今回は思ったよりもスイカたちの威嚇は激しくなく、成功したようです。

とはいえ、スイカはまだちょっと嫌みたい...といいつつ、なぜかツーショットだ(笑)。
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(写真:左スイカ、右ゴボウ)

現在、「体感!熱帯雨林」で父子展示を行っています。あれだけ激しく泳ぎ回っていたこどもたち、どういうわけか泳がなくなってしまいました。アヤメが水場に誘ってくれていたのでしょうか?不思議だ。

とにもかくにも!ひげもじゃパパさん、こどもたちの毛をむしらないようお願いします。
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計っちゃいます

コツメカワウソの繁殖生理は、まだよくわかっていません。

当館では神戸大学大学院農学研究科 動物多様性保全繁殖研究室 の楠先生(くすのきせんせい)との共同研究により、メスのコツメカワウソの糞中の性ホルモンを調べていることは以前にお知らせしました。
→2013.01.21「コツメカワウソの体温測定」 


その後の研究により、コツメカワウソには偽妊娠があることが確実となりました。

また、メスにはある一定の性周期があることがわかりました。

周期はこれまでいわれていたように、月に1度くるわけでありません。そして、個体によって周期にはかなり差があるのですが、飼育下では次の繁殖を抑えるためにオスとメスを別々に飼育したり、複数頭で飼育している場合は個別の採便が難しいなどのいろいろな制限があり、周期が個体差なのかどうかは今後の課題です。

楠先生とお話している際、「オスの周期はどうなんだろう?」という話題になり、これまでの飼育経験から、「そういえば、オスの睾丸って、大きい時と小さい時があるんです」と申し上げたところ、「それはぜひ測定できないか?」と言われました。

楠先生が別の館に依頼して、とても慣れているオスの睾丸サイズの測定と採便を行い、サイズと便中の性ホルモン値は一致することがわかりました。
どうやらオスにも周期はありそうなので、当館で2例目の測定をすることになりました。

対象はヤットくん。

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当館の若い担当係員たちがトレーニングを行い、測定が可能になったのです!

睾丸の横の長さはプラスティック製のノギスを、縦の長さは塩ビ性の板で測定します。
まず吻タッチをして、横の長さを。
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続いて縦の長さを。
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ヤットくん、大事な部分を触られてますが、こらえてますね。えらいぞ!

若者たちもトレーニングよくやってくれました。ありがとう。

同時に採便も行い、現在、測定結果を待っているところです。

これからもっとデータを収集し、研究を続けていきたいと考えています。

おでこはシンボル

「瀬戸内海」水槽のとても見やすい場所に、コブダイが鎮座していました。

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コブダイは名前の通り、おでこにこぶがあります。
コブダイは、先日ご紹介したキュウセンやナポレオン(メガネモチノウオ)などと同じベラの仲間。

幼魚と成魚で模様が違ったり、雌性先熟で生まれた時はメス、成長するとオスに性転換するなどの特徴はコブダイにもあります。

さて、コブダイのおでこのこぶはオスのしるし。
当館のコブダイはまだ全長60cmとそんなに大きくないので、こぶも控えめです。

日本海側のダイビングスポットでダイバーに人気のコブダイには、体長が1mを超え愛称がついているような魚もいるようです。

そんなコブダイの写真を見ると、頭のこぶだけでなく、唇もべろーんとなっていて、ものすごい顔。
ちなみにこのこぶは脂肪でできてます。

なんでこんなこぶを持っているのかというと、「俺は強いぞ!」というオスのアピール。

もちろん、こぶの大きさだけで優劣が決まるわけではないようですが...。

メガネモチノウオのおでこにも立派なこぶがありますね!
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私、けっこう立派なおでこの持ち主なので、コブダイ界ではいい線いくかも??
性別はメスなんですけど(笑)。

ペンギンの体重測定

これは「南極大陸」水槽で行っている体重測定の様子です。

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海遊館で飼育しているジェンツーペンギンとアデリーペンギンは、体重計を設置すると自ら乗ってくれます。

当然ながら彼らに体重測定ということを理解させて行っているのではありません。まぁ簡単に言うと餌で釣って体重を計っているんです。

なので、何羽同時に乗ろうが関係なし!
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餌を与えながら測定しますので、測定中に他のペンギンも乗ってきます。

正直、担当者はテンテコ舞。「君はまだ!」「君はもう終わったからのいて!」などなど、独り言のあらしです(笑)

もちろんペンギンに言葉は理解できません。でも、なぜか思っていることを声に出すと、伝わったような気になるんですよね。

ご興味のある方は、毎週火曜日の午前中に「南極大陸」水槽のお食事タイムをチェックして下さい。

水槽の中の声は展示通路に聞こえませんが、係員の口元をよ~く見ると、ペンギンに対して何か必死に話しかけている様子が見れるかもしれませんよ。

隠れスポット?

海遊館の水槽には、限られた時間にしか見ることができない景色があります。

本日、紹介するスポットはこちら、ジンベエザメが泳ぐ「太平洋」水槽です!

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「どこがスポットなの?」と思われるでしょうが・・・、水槽の上から底まで貫いている光、これです!
まるで光のカーテンのようだと思いませんか?実はこれは太陽の光なのです!

「太平洋」水槽の天井はガラスなので、天気が良い、お昼の限られた時間になると、このように太陽光が差し込みます。

ちなみに、太陽光がない時はこちら。

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このようにさまざまな条件が合わさった時には隠れスポットが現れると思います。
皆様も是非探してみてください!

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おまけで、光が差し込んでいるときの動画もご覧ください。



イルカ通信11月号~長い戦い 編~

今回はちょっとまじめに・・・

水族館の役割には生き物の命をつないでいくということがあります。その取り組みのひとつとして、カマイルカの精液採取にトライしています。

とはいってもようやく一歩ちかづいたかなぁって感じです。

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取り組みを始めたのは4~5年前。イルカ担当になってそれほど経ってないころに、他の水族館とイルカの精液の交換をしたい、という話を上司から持ちかけてもらい、この取り組みが開始しました。

他の水族館に勉強にも行かせてもらい、いろいろな方法があることを知り、また全国のイルカのトレーナーの方々にもアドバイスをたくさんもらいました。

なかなか進まず、くじけそうになることもありました。

今年、アーチが出産をするということで、バックヤードに移動したオスのキール。それから集中的にトレーニングを行い、ようやく合図を出してからペニスを出すことができるようになりました。

着ている服が変わったり、給餌の場所が変わったりという小さな変化でも感じ取って状況が変わってしまうほど繊細なトレーニングだそうで、内心びくびくしながらトレーニングしています。

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このトレーニングが進んでいることで、キールと私の距離がやや縮まった気がします。

キールの精液が採取できるにはもう少し時間がかかりそうですが、いつの日か必ず次の命へつなげたいと思います。

世界の水族館(バハマ編)

今年の10月。水族館の水質と設備に関する会議がバハマであり、参加してきましたので、この国の水族館についてご紹介したいと思います。

ところで、バハマってどこでしょう?アメリカのフロリダ半島から少し南に行ったところで多くの島からなる国です。

ここの水族館は、巨大なホテルに併設されています。
1-写真① 超巨大ホテル.JPG

テーマは「アトランティス大陸」。高度な文明を持ちながら1日にして海に沈んでしまったと言われています。

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遺跡を泳ぐ魚たち。

1-写真② 遺跡に魚.JPG

また、水族館では無いですがホテルの遊歩道の水辺にサメやエイが泳いでいたり、イルカとのふれあい体験ができたりと楽しく過ごすことができます。

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ファミリーには最適な所ですので機会があれば行かれてみてはどうでしょう。

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深海の小さな生き物たちVo.9

さてさてお久しぶりのシリーズ更新です。(ごめんなさい ^^; )

実は、少し前に機械のトラブルがあり、深海コーナーの展示を中止させていただいていました。その間に、ご来館いただいた皆様、本当に申し訳ありませんでした!

なんとか無事に展示を再開することができ、新しい仲間が入りましたよ~♪

ちっちゃな体に長い歩脚。
なんとも言えないひょうきんなお顔立ちのサナダミズヒキガニです。
展示水槽に移動すると鋏脚で体のお掃除をしていました。

鋏脚より歩脚がかなり長いので、届かないところは歩脚を曲げて脚抜き技!
器用な生き物です。

あ、動画を見て気がつかれた方もいると思いますが、実はこの度仲間入りしたサナダミズヒキガニは歩脚第4対の1本が脱却してしまっているのです。

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いつもは、お客様に誤解をあたえてしまうため、脱却している個体がいる場合、展示は控えているのですが、サナダミズヒキガニはなかなか入手する機会がありません。
なのでなので、今回は特別に展示しました!
皆様にこの愛らしい姿をぜひみていただきたくて(*^。^*)

きっとあなたも一目惚れしちゃうと思いますよ。


アシカの大技!倒立

先日、カリフォルニアアシカの「ナミ」が新しい技を覚えました。
それがこの「倒立」です。

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実は、倒立は特別な技ではなく、「モンタレー湾」水槽で暮らしている他のアシカ達はみんなこの技をマスターしているのですが、ナミの餌を与える場所が、他のアシカ達と同じような安定した岩場でなく、グラグラと揺れるイカダの上であるため、なかなか倒立を覚えることが出来ませんでした。

しかし、そこは運動神経抜群のナミ!
毎日少しずつですが、がんばって練習をして、不安定なイカダの上でも、倒立を覚えることができました!

ですが、まだまだ他のアシカたちと比べると、出来る時間も短く、イカダが揺れると倒れそうになるなど、まだまだ練習が必要です。
ナミの倒立を見かけた時は、あたたかく見守ってあげてください。


すみっこ族

部屋は広いのに、何故かすみっこに行ってしまう事ありませんか?
すみっこの方が落ち着くというか、なんと言うか・・・
気がついたらすみっこにいてしまう方、きっと多いと思います!(私だけ?)
そんな『すみっこ族』が、海遊館のふれあい水槽にもいるんです!それも沢山!!

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この広い水槽の、すみっこを探してみると・・・
いました!!

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沢山のサンゴトラザメが集まっています。
こんなに広い水槽なのに、何故か集まって水槽のすみにいます。
まさに『すみっこ族』です!

サンゴトラザメはサンゴ礁域に生息する、比較的大人しいサメです。
海ではサンゴのすき間に身を潜めているため、狭い場所が落ち着くのでしょうか?
水槽のすみで、身を寄せ合ってじっとしています。

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こんなに集まっていると、手を入れるのを戸惑ってしまいます。
手を入れるときは、サメの口元に手が当たらないように、慎重に入れてくださいね!
大人しくてもサメの仲間です!鋭い歯に手が当たると危ないですよ!

ふれあい水槽にお越しの際は、サンゴトラザメの『すみっこ族』ぶりを是非ご覧下さい♪

いったいどこから?

海遊館では現在土、日、祝日にイルミネーションの点灯式を行っています。
点灯式をしてくれるのは5羽のオウサマペンギンたち。
登場するやいなや「可愛いー!」とお客様から大好評です(^^)

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ですがこのペンギンたち、普段はいったいどこにいるのでしょうか?

オウサマペンギンが暮らしている「南極大陸」水槽?いいえ、違うんです。

点灯式のペンギンたちはこの期間中、予備水槽にお引越ししています。
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「南極大陸」水槽は点灯式の広場から少し離れていますので移動が大変!
それに水槽よりも外のほうが気温が高いので、毎回行ったり来たりしているとペンギンたちがバテバテになってしまいます(>_<)

そこで予備水槽に移動してから徐々に外の気温に慣れさせているというわけなんです。

点灯式の時間になると専用の台車にペンギンたちを乗せて、広場まで運びます。
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途中でエレベーターに乗ったりも。
ちょっとそわそわしています(笑)

そして点灯式が無事に終わると今度は水槽に帰って晩ごはんの時間。
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いっぱい運動したからかいつもよりがっついてくる(笑)
じ、順番守ってくれ~!!ヽ(#`Д´)ノ

イルミネーション点灯式はまだまだ開催中です。
どんどん寒くなってきて私たちには厳しい季節ですが、
オウサマペンギンたちは逆に元気いっぱいです!

土、日、祝日の限定ですが、ぜひ見にきてください!(^^)

こちらもおひさしぶりです

「体感!熱帯雨林」のコツメカワウソ・アヤメ親子ですが、プールの台やすのこなどをめちゃくちゃ咬みまくっています。
すのこは何枚、だめにしたことでしょう...
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プールの台も虫の息。
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側溝にはささがきのような木片が多量。
本気で牛蒡を入れて、ささがき作ってもらったらどうやろかと、あほなことを考えてしまいます。

わーい!
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歯がむずむずするんのでしょうが、わーいじゃない!!
夏前に体調不良だったことを考えれば、元気になってうれしいんですけども...。

この前は壁のグラフィックをはがしてました...。
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このところお母さんのアヤメも若干疲れ気味ですし、展示の整備も兼ね、しばらくバックヤードに移動して、一度、父親のゴボウとの同居を試してみたいと思います。
さて、どうなるでしょう?
その間、ハチとミミが登場します。

↓ ハチ
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↓ ミミ
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冬休みまでにはこどもたちを戻す予定ですが、ハチとミミをよろしくお願いします。

元気にしてます

とうとう12月。
師走、別に「師」ではありませんけども、なにかと忙しい12月です。

さて、皆様にご心配をおかけしたリスザルのポメロですが、すっかり元気になりました。
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ただ、空き部屋だったお隣にこの方々が来てから、若干落ち着きを欠いています。
ごそごそ動き回るので、気になりますよね。
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この場所は「エクアドル熱帯雨林」の裏側にあたるため、時々、ぎょえーっというすさまじい誰かさん(展示にいる青い方々)の大声も響くので、「?」ってなってます。
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そんなわけでタオルは放せませんが、皆様に近況報告でした。

「青と赤」と「オスとメス」

「瀬戸内海」水槽にいるキュウセン。キュウセンは代表的なベラの仲間で、日本各地の沿岸・砂地の浅い海に暮らしています。

体のタテジマが9本あるため、その名前がついたといわれています。(魚のシマ模様は、頭を上にして見た時にタテジマかヨコジマか、です。)

 

↓こちらがオス。鮮やかな緑色をしています。一部の地方では青ベラと呼ばれます。

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↓そして、こちらがいわゆるメス。赤みをおびた体色をしています。青ベラに対し赤ベラと呼ばれます。

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色が異なることから、その昔、青ベラと赤ベラは別種と考えられていた時代もありました。
 
さて、キュウセンなどのベラの仲間は、成長に伴い、雌性先熟とよばれるメスからオスへと性転換を行うとされており、性を変える時、体色も変化させるとされていました。

つまりは赤ベラから青ベラになるといわれていたのです。


しかし、その後の研究で、

・青ベラには「一次オス」と呼ばれる生まれながらのオスと、メスから性転換した二次オスの、二通りのオスがいる。

・赤ベラにはメスと、メスからオスへと性転換の途上にあるものだけでなく、なんと一次オスもいる!

ということがわかりました。


赤ベラなのにオス???もう大混乱!

上記の赤ベラの写真のところで「いわゆる」と書いたのはそんな事情があったため。写真のあなた、いったいオスなの?メスなの?


キュウセン、特に青ベラは一見熱帯魚っぽく、関東では食用にはされませんが、関西では美味とされており、私個人的には大好物です。料理する機会があったら生殖腺を観察してみたいと思います。

サーフ通信11月号~初めての...プレゼント!!!編~

先日、サーフにプレゼントをいただきまして、その報告に行ってきました。
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クリスマスカード!!

反応は・・・
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じぃ~っと見る(ミュー)

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チラッと見る(ルーシー)

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遠くから見る(アクア)

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気にしてない(サーフ)

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たまたま通った(サーフ)

ちょっとは見て~!!!! まだ外側を見る余裕のないサーフです。

申し訳ないのでサービスカットを・・・
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と思ったけど写真写り悪すぎる~!!!!目つき悪い。

パタの好きなもの

ラッコの「パタ」はかなりの飽き性です。おもちゃを入れても、ものの5秒で飽きてしまうことも多く、一生懸命おもちゃを考案しても、何の反応もないこともしばしば・・・

しかし、その中でも割と気に入って、ずっと使ってくれるものを見ていると、ある共通点が☆

それは、『平らで大きめのもの』!!穴があれば尚良しです!

たとえば、"まな板"。小さく切ったものよりも、誕生日にあげた、メッセージ入りの大きなまな板の方がお気に入り☆ 今でも数分遊んでくれることがあります!(それでも数分。。。泣)

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上手に抱きかかえます!

他には、"フリスビー"
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こちらは、おなかに乗せながらドヤ顔です(笑)


ということで、もともと大好きなものと、この形をコラボしてみたらどうなるのか??という疑問のもと、こちらを作成☆
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はい、「パタ」といえば氷です!!結構大きいものができました◎隣に比較のためにペンを置いてみたので、何となく大きさわかっていただけますか?


「パタ」に渡したところ・・・
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もちろん、大人気氷となりました(*^^*)

氷の形を変えるだけでも、「パタ」の反応が変わることがあるので、私達飼育員も、いろんな形を考えるのがとっても楽しいです!

これからも、もっともっと「パタ」の好きなものを探していきたいと思います!!

さぁ、次は何を試してみようかな??

ひとり上手と呼ばないで

コツメカワウソの予備室は、小さな部屋にそれぞれ分かれており、その扉はこんな感じです。
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鍵は扉をはさむようにしてかるタイプのもので、手先の器用なカワウソがとびついて開けないよう、ねじでぎゅっとしめてロックするようになっています。
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この鍵、実は曲者でして、開ける時にねじを充分にゆるめていないと、室内に入って作業するために扉を閉めたら、勝手にロックがかかった状態になることがあるのです。

作業が終わって、「さて、退室しましょう」と扉を開けようとしたら、鍵が上がらない!なんてことがありました。

カワウソ予備室は、多くの係員が作業している「調餌室」という台所のような場所の真横ですが、ひとつ壁をへだてているので、叫んでも聞こえにくいのです。

ましてや私、いつもひとりごとを言ったり、歌を歌いながら作業をしているので、みんなに「また、あいつなんかひとりで叫んでるな」と思われている節が...。

そんな時、以前は予備室の窓を開けて「助けてー」と叫ぶと、予備室の真下がカマイルカのいる「タスマン海」水槽なので、イルカの担当者が助けに来てくれました。

「どこから声が聞こえるのかと思って探した!」と笑いながら。

私が閉じ込められるのがたまたまイルカの給餌時間帯だったので、よかったんですけども...。

ところが、ここ数年、運動能力の高いツバキのようなカワウソが増えたので、カワウソの部屋の金網を増やしたところ、窓を開けることができなくなってしまいました。
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ツバキです。

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このとおり。さすがに窓を開けなければ、いくら叫んでも「タスマン海」水槽には届きません。

ということで、閉じ込められたら、チームの誰かが「あれ?なんで、あいつ戻ってこないんだ?」と気づくまで、カワウソと共に待つしかなくなってしまいました。

でも、ねじの締め方、緩め方を充分注意すれば防ぐことが可能ですから!!

そして、普段、静かに作業をしようと思うのでした。

目薬が苦手なあなたへ~アシカのコアくんより~

先日、小さなお子さんを持つお母さんが「うちの子、目薬が苦手で嫌がって大変なの!」とぼやいているのを耳にしました。

そうだ!とひらめいて作った動画がコレ。

題して「目薬が苦手なあなたへ贈る応援ビデオ~アシカのコアくんより~」です。


動画の活用方法としては、目薬が苦手なお子さんに見せて「ほら。アシカさんも頑張ってるよ。一緒にやってみよう!」と促す...など。

いかがでしょうか?

ちなみに、海遊館のアシカのコアくんは、いざというときに目薬がさせるように日々トレーニングをしています。係員がひざを出すと頭を乗せてじっとしてくれるので、その時にポトッと目薬をします。

コアくんは自分が「がんばった!」と思ったときほど、トレーニング後に大きな声でウォー!!っと叫びます。通訳すると「俺はやったぜ!!」って感じです。

やる気度合いがわかりやすくてトレーニングしていてとても楽しいです。耳元で叫ばれると耳がキーンとすることがあります(笑)。そんなこんなで日々がんばっております。

何かのお役に立てれば幸いです。

イルミネーションパレード開催中

先日、11月22日(土)よりオウサマペンギンによるナイトペンギンパレード&イルミネーション点灯式が始まりました。

昨日(11/27)の海遊館日記で、今年パレードに選抜されたペンギンたちを1羽ずつご紹介しましたので、今回はバックヤードでの様子をご紹介。

海遊館では、完全屋内型の水槽でペンギンを飼育しています。

そのため外部から病気を持ち込まないために、ペンギンパレードに登場するペンギンたちは「南極大陸」水槽ではなく、予備水槽で飼育されています。

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「南極大陸」水槽は0~3℃です。最近、寒くなったとは言え、ペンギンたちには外の温度はまだまだ暑い。

そのため、負担を少しでも軽減するため、予備水槽は10℃前後に設定し飼育しています。

今回選抜されたペンギンは26歳(オス)、23歳(メス)、8歳(オス)、4歳(オス)、4歳(メス)の合計5羽。

中でも、26歳のペンギン(K116)は海遊館のオープン時から飼育しているおじちゃんペンギン。左翼に背中側から紫・黒・黒・緑色のバンドを装着しています。

まだまだ元気、若いペンギンには負けません。紫外線を浴び、運動不足を解消して、健康を維持してほしいですね。

今年もお客様はもちろん、ペンギンたちも怪我や事故のない、ペンギンパレードになるよう努めたいと思います。

一生懸命がんばるペンギンたちを是非、見に来て下さい。


ペンギンパレードの詳細は以下のとおりです。ご来場お待ちしております!

【ナイトペンギンパレード&イルミネーション点灯式】

《日程》 平成26年11月22日(土)~12月21日(日)の土日祝と12月22日(月)~25日(木)

《時間》 16時50分~(一日1回実施、各回約10分間)

《場所》 海遊館前イベント広場(屋外)

【ペンギンパレード】

《日程》 平成26年12月27日(土)~平成27年1月4日(日)までの毎日と1月10日(土)、11日(日)、12日(月・祝)

《時間》 13時45分~ 、15時45分~(一日2回実施、各回約10分間)

《場所》 海遊館前イベント広場(屋外)

※天候・ペンギンの状態により、予告なく変更または中止する場合があります。

選抜メンバー

寒くなってきましたね!いよいよクリスマスシーズン突入です。海遊館も「ちきゅうたいかんイルミネーション!」が始まりました♪ 

そこで、今年も登場するのがオウサマペンギン。イルミネーションの点灯式を担当します。

今回、その大役に選抜されたのは5羽のオウサマペンギンです。
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総勢25羽のオウサマペンギンの中から選ばれた5羽の精鋭★ 1羽ずつ紹介しますね。 なお、海遊館ではペンギンたちには愛称ではなく番号がついています。

まずは、チームのリーダー的存在の"K230"

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K230は海遊館生まれ、4才のメスペンギン。点灯式のペンギンパレードでは他の4羽をリードして歩きます。

そして好奇心旺盛な"K231"。同じく海遊館生まれ、4才のオスペンギンです。
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お次は"K302"。4年前にアドベンチャーワールドから海遊館にやってきたオスペンギン。
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そしてそして、パレード大ベテランの"K006"。産卵・子育て経験も豊富なメスペンギンです。
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ラストは、マイペースでのんびり屋な"K116"。久しぶりのパレード登場のオスペンギン。
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えっ!?どのペンギンも同じに見えるって!???そんな方にはペンギン達を見分けるコツを教えます。

ペンギン達はフリッパー(翼)の付け根に色つきのバンドをしています。

背中側から色をみて
・紫・茶・赤・白 ⇒ K230
・紫・茶・赤・黒 ⇒ K231
・紫・赤・白・茶 ⇒ K302
・紫・白・白・緑 ⇒ K006
・紫・黒・黒・緑 ⇒ K116
です。

見分けてみるのも面白いですよ。チャンスがあればぜひチャレンジしてみてください!

魅せられて

先日、クラゲ担当が淡路島方面に採集に行ってきました。
ほくほくとした顔で戻ってきたので、「なんかいいもの採れました?」と聞くと「ヒトツクラゲが採れた」と。

ヒトツクラゲ???

「そう、ひとつ、ふたつの"ヒトツ"」
「ってことは、フタツクラゲというのもあるの?」
「あるよ」

という会話があったので、展示直後、だだだーっと見てまいりました。

写真はとてもじゃないけど撮れないので、動画にしてみました。

図鑑で見ると「管クラゲ目、フタツクラゲ科」で、泳鐘(一般のクラゲでは傘と呼ばれる部分、先のとがった鐘形です)が4mmとありますが、ざっと見たところ、大きいものだと1cmくらいあるものもいるようです。なんかイカみたい。

そして、長い触手ですけども、動画できらきらしている部分から短い側枝がでています。
側枝は動画には映っていませんけども、全体的にとてもゴージャス。

ジュディ・オングさんの「魅せられて」の衣装っぽいんです(若い方はわかんないでしょうから、ネットで調べてくださいね)。

これを優雅にひらひらさせるかと思ったら、泳鐘を拍動させてロケットのようにチュチュチュッと激しく動いたり...と見ていて飽きません。

それにしても、担当はこんな小さなクラゲをよく見つけたものだと感心します。

今回が海遊館では初展示、展示期間は短いかもしれないとのことですので、皆様お早めに!


ピラニア、その後

「体感!熱帯雨林」が始まって8ヵ月が過ぎようとしています。

展示を開始した時、100円玉サイズだったピラニアたちは、今、私の手のひらサイズまで成長しました。
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8月19日号の海遊館日記「水玉、その後」では展示開始4ヵ月後で、体側に若干、水玉が残っていましたけども、今はほとんどわからなくなりました。

その分、オレンジ色の部分が広がり、今が一番きれいなのでは?と思います。エクアドル熱帯雨林の成魚と比べて見てくださいね。

こちらがエクアドル熱帯雨林のピラニア。
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しかし、大きくなったなあ...。

成長を追うのは楽しいです!

貝殻アートに挑戦!

「冬ラボ海遊館」では、ただいま期間限定のワークショップを開催しています。

キバウミニナという巻貝を使ったクリスマスツリー作りや、きれいな貝殻を使ってあなただけのフォトフレームを作ることができます。

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★まずは「ツリー」作り。
クリスマスツリーは1日に15名限定です。とっても人気なので、作ってみたい方はお早めにどうぞ!!

このツリーに使っているキバウミニナですが、沖縄県の八重山諸島、中でも西表島を中心に生息する巻貝で、大きくなると10cm以上になります。
開催中の「体感!熱帯雨林」がオープンする前、飼育係が実際に西表島まで行って生物採集をした際に、この貝殻も拾ってきてくれました。

この貝殻をなんとか利用できないものかと、「う~ん、う~ん」と何日間もうなりながら思いついたのが、クリスマスにちなんだツリー作りだったのです。
しかし、その準備が予想以上に大変でして・・・

工程①貝殻をきれいに洗う。
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②塩素に漬け込む。

③きれいに洗う。

④乾かす。
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⑤ツリーらしく緑色にお化粧。

⑥艶出し(ニス塗り)

といった具合に、6つもの工程を経てきました。

中には鼻のもげそうな悪臭を放つ貝殻もあり(もちろん皆様の手元にあるものはきれいに処理済みですのでご安心ください!!) 、日々、準備に奮闘してきました。

こんなに苦労して、ツリー作りにあまり参加してもらえなかったらどうしようと不安でいっぱいでしたが、前半のワークショップを終えた時点では毎日完売しています。

そうだ!私はお客様が喜んでいる顔を見るために頑張ってきたんだ!!と確信しました。
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これから作ってくださるお客様がいらっしゃいましたら、少しでもそういう目で貝殻を眺めていただければとても嬉しいです。

次は「フォトフレーム」作り。
いろんな貝殻を使って、自分だけのオリジナルのフォトフレームを作っていただきます。お母さんやおばあちゃんがボンドをつけて、こどもさんがその上に貝をのせて・・・ぜひご家族で挑戦してみてください!

では、詳細です。
《日 時》:平成26年11月15日(土)~30日(日)の土・日・祝   13:30~15:30 
《定 員》:先着40名/日 (各日ツリー15名、フレーム25名)
《場 所》:海遊館6階「冬ラボ海遊館」
《参加費》:ツリー 500円 、フォトフレーム 1,000円 

口の中に...

先日、コツメカワウソ・ゴボウ(ごぼちん)の定期健康診断を行いました。

カワウソの健康診断は、麻酔をかけて行います。

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今回は採血とレントゲンとスケーリング。スケーリングとは歯のメンテナンスです。人と同じですね。

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これは、獣医が手でとれそうな歯石をとっているところですが、がんこな汚れや歯石には、歯医者さんにあるあのキュイーンっていう機械も使いますよ。

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これはごぼちんの口内ではありません。かなりがんこな汚れの持ち主ですね...。

で、ごぼちんはまだ3歳だし、そんなに汚れはひどくないよねーと話つつ、かぱっと口を開けると...

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頭のてっぺんが写真の左側となりますので、見えているのは上顎の犬歯と門歯です。

右の犬歯の下に、茶色い怪しいものがありますよ。何これ?

これはごぼちんの毛なのです。自分で自分の毛をぬく癖のあるごぼちん、毛が歯茎につまっていたのです。

このままにしておくと、歯茎が腐り、たいへんなことになるので、獣医がきれいに毛をとってもらいました。歯茎のけっこう深いところまで毛が入っていたので、一部は切開して...。

こんなことにならないよう、ごぼちんが毛から気をそらすことができるものや方法を考えていかねばなりません。

とほほ。

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緊急事態発生!その原因は?

ある朝、出勤すると

「予備水槽の水が循環していません」 「ポンプは動いているようですが水が送られている様子はありません」

と連絡がありました。

このままでは酸欠や水が汚れて生き物が死んでしまうかもしれません。

大至急!魚類チームに水槽に酸素の供給と、水温の確認をお願いし、我々は原因究明に入りました。

これが問題のポンプです。
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ポンプは動いているが、水を押し出している様子はなし→空気が入って空回りしている?

強制的に水を送ってやり、ポンプを動かしてみるが効果なし→インペラー(水をかくための羽根車)が回っていない?

こうなれば配管をはずして分解です。ポンプ自体の交換も考えて、予備品の用意や取り外す工具の準備をしました。

インペラーが確認できる状態で再度、ポンプON!→インペラーが回転しました。

では?原因はなに?インペラーの回転が確認できたので、再度組み立ててポンプON!→やっぱりだめです。

最後の手段、ポンプ摘出にかかります。
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周りが水浸しにならないように配管内の水を排水。コンセントの抜き差しで動いているようなポンプではないので、端子ボックスを開けてネジ止めされているコードを1本、1本、外していきます。

基礎(床)にがっちりボルト止めされているポンプを外します。これでようやく摘出、移植となるわけです。
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取り外したポンプを分解してインペラーを見てみると、
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一見、大丈夫のようですが、本来ひとつのものが、
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まぁなんということでしょう!ポッキリ!2分割されていました。
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これでは水を送れませんねっ。

なにはともあれ水温も思ったより上昇せず、生き物も大丈夫でした。
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【イルカ通信11月号~へんな子編~】

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さて、この方、何をしておられるのか。

「タスマン海」水槽には、天井から水が落ちてくる装置があるのですが、その場所で待機しているのです。水が落ちる設定はOFFにしているのに・・・。

飼育している環境では、次に起こること(餌の時間とかトレーニングの順番とか)を予測をされるのは、あまりよくないと考えているのですが、装置がOFFなのにこれをされてしまっては、どうにもこうにもしようがありません。

この方は誰かといいますと、毎度お騒がせの「ミュー」さんですね~。

分かった方は海遊館のイルカツウ。

今朝は、アクアが出す泡をミューが口で受け取ってバフバフつぶしていました。

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トレーニングの自主練はするわ、人のこと大好きすぎるわ、アクリル越しにゴンゴン頭をぶつけながら近寄ってくるわと、見どころ満載なミューさんです。

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「ひゃはは~♪」

大口を開けて笑っているように見えるミューさんはいつも楽しそうです。

カラフルな世界

いつものように作業をしていると、「エクアドル熱帯雨林」水槽で、とても綺麗なものをたくさん拾いました。

それがこちら。
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どうです?とても綺麗でしょ! 赤や黄色、青色の羽です。


この羽、誰の羽かと言いますと...

ルリコンゴウインコのナッツ(右)、ひまわり(左)

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そしてショウジョウトキ
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2種類ともにとても奇抜な色をしていますが、生息地である熱帯雨林は広くて薄暗いので、恋人や仲間を見つけやすくするためにカラフルな色をしているのだとか...。

私たち人間の視覚は、3原色といわれる3つの色(赤、青、緑)の割合によって、世の中のあらゆるものの色を判断しています。

一方、鳥類は赤・緑・青のほかに、人間には見ることができない、もうひとつの原色を認識することができ、4原色で色を判断していると考えられています。

3原色だと100色を、4原色では1億色を見分けると言われています。つまり、ナッツやひまわり、ショウジョウトキは人間が見ている色よりももっとカラフルにお互いが見えているのかもしれません。


最後に、ルリコンゴウインコの羽を接写で撮った写真を。

とても綺麗な写真なのですが、綺麗過ぎて目がおかしくなりそうになるので、まじまじとご覧にならないように(笑)
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自由自在

アカハナグマの鼻。
近くで見ると、こんな感じです。

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先日、健康診断のため麻酔をかける際、イチゴさんの鼻の下、頬を触ると、妙にぷにぷにした感触。

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「なんだ、この感触~!!」と叫んだら、獣医が「だってそこは骨ないもん」とのたまうのです。

ほれっと見せてくれたのが頭部のレントゲン写真(モデルはリンゴくん)。

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確かに骨がない!

ハナグマの鼻が自由自在に動くのは筋肉でできているからなのですね。
こんな顔もするわけだ。

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鼻がものすごく縮んでいるの、おわかりでしょうか?

ガラス越しだと、この縮みっぷり観察できると思いますので、機会があればぜひ!

かかとがニョキニョキ!

ぺンギンたちの爪切りをしていると...

なんだかペンギンとは思えない足をしたオウサマペンギンを発見!!!足裏のかかとの上端がニョキニョキと伸びています!

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横からみるとこんな感じ。

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普通のペンギンの足の裏はこんな感じ。
かかとの部分はなめらかでスベスベですよね。

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なんでこの1羽だけ?かかとがニョキニョキ...?

実はこのペンギンは、海遊館のオウサマペンギンの中で一番体重が重たいペンギンです。

そして24才となかなかの高齢なおじいちゃん。さらに、ここ数ヶ月は抱卵(卵を温めること)であまり動かずじっとしていることが多かったんです。

オウサマペンギンは抱卵の時や立ったまま寝る時などは爪先を上げてかかと立ちしていることが多いのです。

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体重が重たいのでかかとに負荷がかかり、かかと立ちに便利なように?かかとの皮膚がどんどんと角化していったのでしょう。

これが進化なのか、なんなのか...。

おじいちゃんになると眉毛がやたらと長くなる、耳毛が生えてくる、鼻毛が伸びてくる...などなど、人間の老化でみられる現象と同じなのかもしれません。

真相はさておき...、このニョキニョキ、突然ポロッと取れるのです!

以前、同じようにかかとがニョキニョキしていた体の大きな♂ペンギンがいましたが、そのペンギンのかかとの皮膚が突然ポロッと取れて驚いたことがありました(笑)

さて、今回のニョキニョキ。いったいどこまで伸びるのか。

楽しみですね♪

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飼育係の仕事

今回は知られざる(?)水族館の飼育係の仕事についてご紹介してみたいと思います。

飼育係の仕事には「3じ」と呼ばれるものがあります。
この「3じ」というのは飼育係の基本と呼ばれる3つの仕事をあらわす語尾をとったものです。


まず一つ目は「掃除(そうじ)」=名前のとおり掃除をすることです。

そして二つ目は「調餌(ちょうじ)」=生き物たちの餌を作ることです。

最後に三つ目は「給餌(きゅうじ)」=生き物たちに餌を与えることです。

では、この三つの仕事の内容を紹介していきたいと思います。


まずは掃除。
家でも部屋の掃除をするように、生き物たちのいる水槽も掃除します。

中でも水族館の掃除といえば、このように水槽に潜って掃除をする様子を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

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実は水槽に潜って作業をするには、「潜水士」という国が定めた資格が必要で、海遊館の飼育係は全員この資格を持っています。

さらに海遊館で行う潜水作業の訓練を受けて、それに合格しなければなりません。潜水しての掃除は、特別な資格や訓練を受けて、ようやく作業を行うことが出来るのです。


では、次に調餌(ちょうじ)です。
飼育係は生き物たちのために毎日たくさんの餌を作っています。

餌は鮮度がとても大切で、鮮度が落ちると食べてくれなかったり、お腹を壊す原因になったりすることがあるので、鮮度を落とさないようにすばやく作業を行います。

その量は1日に全部でおよそ300kgにもなります。

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3じの作業の中で、海遊館ではこの「調餌」が最も基本の作業で、担当する生き物によっては、餌を作れるようになって初めて掃除や餌を与えることが出来るようになります。


では、最後に「給餌」です。
飼育係の仕事で一番最初に思いつくのが、この「給餌」ではないでしょうか?

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「給餌」は生き物に接することが出来て、一番楽しい仕事でもあるのですが、この「給餌」の時間は生き物の健康チェックが出来る貴重な時間でもあります。

生き物は体の具合が悪くてもそれを隠していることが多いので、食欲はあるか?いつもと違うところが無いか?など、生き物の細かい変化も見逃さないように、毎日しっかりとチェックをしています。

飼育係はこの「3じ」をしっかりとマスターして初めて一人前になることが出来るのです。

寒いところで暮らすくふう?

昨年、オープンした新体感エリアの「北極圏」ゾーン。

かわいいワモンアザラシに目が行きがちではありますが、昨年、飼育係員が北極海で直接採集したものや、カナダのバンクーバー水族館からお譲りいただいた、北極圏の珍しい生物を展示しています。

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さて、まず皆様をお迎えするところにいるアークティックコッド。コッドとはタラ、つまりは鍋物にしておいしいマダラや、たらこ(明太子)のもとであるスケトウダラなどと同じ、あのタラのことを指します。

そして、アークティックとは「北極の」ということですから、「北極のタラ」というわけ。そのままですね(笑)。

私たちが食するタラの仲間は70~75cm、重さ1.4kgぐらいになるものもいますが、アークティックコッドは最大40cmくらいと小ぶりです。
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さて、このアークティックコッド、北極海という低水温の過酷な状況で暮らしております。

流氷が浮かび、氷点下以下になる海で、なぜこの魚が体を凍らせることもなく生活しているかというと、血液の中に「不凍性タンパク質」という物質をもつためなのだとか。

不凍性タンパク質は、氷の結晶が体の中で大きくなって細胞を破壊しないようにしているのです。

この不凍性タンパク質は冷凍食品などに添加され、冷凍焼けしにくい製品づくりなどに使われているようです。ほほう。

当館での飼育温度は5~10℃とやや高めなので(それでも当館では一番低水温です!)、不凍性タンパク質はあまり活躍していないかもしれませんね。



「カマイルカアーチ子通信11月号~サーフです編~」

8月23日に生まれたアーチの子、名前が決まりました。「サーフ」です。

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たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
みなさまに愛される存在になれるよう、私たちもサーフをしっかりと見つめていきます!

さてさて、最近のサーフですが、、、

お恥ずかしい話、時々、お腹にある生殖溝(サーフは男の子なので1本線が入っています)から、ちょろっと何かが「こんにちは!」していることがあります。私たちは、「サーフの生殖溝から「ぺ」がでてた!!!」っていう会話をするのですが(察しの良い方はわかりますね)、ときどきのぞかせています。

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お姉さんイルカのアクアとの関係も始まりましたよ!

サーフがお母さんのアーチと泳いでいながら、急にぷいっとアクアのところに寄っていきます。
ついこの間まではサーフが近寄ってきても逃げていたり、近くを泳いだだけでアーチに怒られたりとんだり蹴ったりなアクアでしたが、ようやく、サーフを面倒見る余裕とアーチが「任せてもいいかな」思ってもらえるようになったみたいです。

サーフを背びれの横につれて必死に泳ぐアクアの姿はほほえましくて、アクアがお腹にいた頃から見つめてきた私には孫のようにかわいくて愛しくてたまりません!

アクアが生まれてきたときに面倒を見ていたミューは、サーフに近寄ると怒られています。
きっと出産直後に親子をつけまわしたのでアーチに不安が残っているのでしょうね。

もしかしたら、実の娘に子育てを優先的に覚えさせるためにやらせているとかだったらかなり高度な社会性を持つことになりますけど、実際のところは分かりませんね。

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オトボケ顔もご愛嬌なアクアです。

監視カメラは見た!

ある日のこと。
仕事終わりに予備水槽を映している監視モニターへ目をやると...

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...?

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!?

なんか変な休み方しとる!
逆にしんどいやろ!筋トレか!


おもしろい姿勢ですが、万が一、体調不良であってはいけないので慌てて様子を見に行きます!
「おい!大丈夫かー!?」 ガチャ

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「ん?なんスか?」

仲間と直立不動で、わたし何もしてませんよアピール。

飼育員をしていると時々こんな生き物のおもしろ行動が見れます(笑)
次はどんな変なポーズを見せてくれるのか。これからも楽しみです(^皿^)

私も...

「太平洋」水槽をながめていると、マダラエイが目の前を通過していきました。
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展示中のマダラエイは体盤幅(体の横幅)が1.8mもありとても大きいのですが、ホシエイにも体盤幅1.6mもあるものがいます。
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私の身長よりでかい!

ところで、島根県では「大きなエイ」について、こんな伝説があるのだとか。

・大きな鳥が飛んできて、木の枝だと思って止まったのは、実は大きなエビのひげだった。鳥は自分よりもこんな大きなエビがいるのかとびっくり。
・そのエビが「さて休みましょう」と穴に入ると、「誰じゃ、わしの鼻の中に入るのは!」と声が!!エビが穴だと思って入ったのは、大きなエイの鼻だった。えーっ!?
・そのエイ、エビが鼻で動くものだから、むずむずしてきて、「へーっくしょい」とくしゃみをしたため、エビは吹き飛び、腰が折れたとさ。

なるほど、だからエビの腰は折れてるんだな。そして、そんな大きなエイってどんなエイやねん、とひとりでぐふぐふ笑ってしまいます。

この伝説には大きさは書いてませんでしたが、他の国のものでは島かと思ったら、それはエイの背中で、大きさは10kmくらいというのがありました。ひょえー!

しかし、エイの背中って乗ってみたくなる形ですよね。

先日、遅番で通路を見回っておりますと、こんなところに遭遇。
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なんだ、なんだ?近寄ってみれば。
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カスリハタがちょこん!

マダラエイのひれがまくれあがっているのは、カスリハタが落ちないようにとの配慮なのでしょうか?それともたまたま??

カスリハタずるい!!私も乗りたいのに...

アシカニュース

みなさんこんにちは。

5月19日に生まれたカリフォルニア・アシカのスミレのあかちゃんの愛称が決まりました。

『レオ』です!
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たくさんのご応募本当にありがとうございました。

いろいろな案があって悩んだのですが、「好奇心旺盛で人気者になってほしい」という名付け親の方々の思いと、母親のスミレの『れ』の1文字が入っていることが決め手となりました。

レオくんは、おっとりしているお兄ちゃんのコアくんとは正反対で、とても行動的でやんちゃです。潜水作業をしているダイバーの太ももや頭に抱きつくのが大好きで、お昼寝をしていてもダイバーの姿を見つけると飛び起きて潜ってきます。
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↑(お昼寝中)

まだまだスミレの母乳で育っているので、お食事タイムはひとりで自由行動。

コアくんのトレーニング用の輪投げやボールを勝手に持っていって遊んでみたり、お食事中のスミレにくっいてお乳をせがんだり。自由にのびのび暮らしております。

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↑(寝起き。ぼけーっとしています。)

ガラス越しの人にも興味を持ち始めましたので、ぜひ可愛いレオ君に会いに来てくださいね!

ぽわわわわーん

ジンベエザメのワッチをしていると、「太平洋」水槽のダイバーが作業を終えて、上陸の準備をしています。

お疲れ様―!!

と思ったら、ダイバー君、使っていたホースを片付けて、あれれ?仰向けに倒れこみました。

どーしたんだ!!
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ダイバー君、おもむろにボンベから空気を送るレギュレーターを口からはずします。

気持ち悪いのじゃあるまいか...と腰を浮かしかけた時。

ぽわわわわーん。口からなんか出た!

リングだ!リングだ!

他の水族館では、シロイルカやスナメリが口から泡のリングを出していましたが、海遊館ではダイバーが出してるんです。

時々、「タスマン海」水槽のカマイルカが呼吸穴から出して遊んでいることもありますけど。

「太平洋」水槽のダイバーは1日4回、2~3人が潜水作業をしています。

作業が終わった時にダイバーの調子がよければ、ぽわわわわーんをするかもしれませんよ。

チャンスがあればご声援ください。

困った人たち

「日本の森」にカワウソフォーが戻ってきて、にぎやかになりました。

しかし、それに伴い、とても困っている人が2名。

なぜ困っているのかというと、遅番でカワウソの寝袋であるドンゴロス(麻袋)を入れる際、必ず襲われるのです、この2名の係員。

普通は、最終入館者が「日本の森」を通り過ぎる7:15頃、「日本の森」の前にいくと、カワウソたちは今の時期であれば寒くて、もう寝たいので、「早く~」「おっ、係員来た!」とばかりに待ってます。
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部屋に入る扉をまずあけて、前々室(展示に入る前の前の部屋)で長靴を安全長靴に履き替えます。

穴が開くと、長靴台無しですから。
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次に前室から展示に入るダブルキャッチ(展示に入る前の部屋)に入ると、扉前にはカワウソたちがスタンバイ。

「早く、ドンゴロスくれー!」
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「はい、今行くよ」と展示に入り、寝室にドンゴロスをぽーいとほうりこむ
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と、カワウソたちがどどどっと入っていきます。

が、「困っている人」の場合、ダブルキャッチから寝室に行くまでの2mくらいの間にカワウソに絶叫され、ドンゴロスや自分の足にカワウソをぶらさげつつ移動するのだとか。

それはとても困ったもの...。

どういうわけか、襲われるのは2名のみ、どちらも女性で、カワウソを担当した経験はありません。

おそらく、どきどきしながら行動しているのがカワウソにわかり、おもしろがっているのではないかと思うのですが...。

ちなみに私が同行すると、いつもよりもスムーズに寝室に入れることができたそうです。

そして、係員を威嚇しているのはシュロとこっそりザクロ。

君らなぁ!!困ったものです。



ふがふが、ほりほり

特別企画展「体感!熱帯雨林」で9月から展示しているアカハナグマたち。
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木製のジャングルジムなど木をがじがじかじるので、もっと楽しいもの!と登場したのは「土」です。

「パナマ湾」水槽でも土を置いていますが、ここはもっと大きい容器に入れてみようということでどーん。
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すぐにイチゴがやってきて、ふんふん匂ったかと思うと、
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ものすごい勢いで鼻を土の中につっこみました。そして、鼻を土につっこみ、ドリルのようです(笑)。
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さすが、鼻ぐま!

もっと興奮してくると、前足でだだだっと掘り始めますが、どうもこの鼻で"ふがふが"掘るのが楽しいようです。

ふーっと顔を出すとまっくろくろすけでした。

そして、その汚れた手足を係員で拭こうとします。

係員も泥だらけ。やめてくれー!!

でも、ハナグマが楽しいなら、ね!

リスみたい

ある日のこと。閉館間際に「日本の森」のオオサンショウウオ水槽を横からのぞくと、あれ?いない!!

上からのぞいたら、木の洞の中にちょこっと顔が見えました。
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また、お隣のチュウゴクオオサンショウウオ(愛称チュウちゃん)は暗くなると、うろうろ動き出します。

あまりにも立派な尾なので思わず、写真を撮ってしまいました。
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オオサンショウウオの尾と比べてみてみると、盛り上がってて、リスみたい。
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日本固有種のオオサンショウウオと中国原産のチュウゴクオオサンショウウオの違いは、

「体にイボ状の突起がそれほど発達しない」
「眼が突出してやや大きい」
「地色より斑紋の方が薄い」
「尾が長い」
「頭が扁平」

など諸説ありますが、チュウちゃん、頭が扁平で、体のイボが発達していないのは確実ですが、あとの項目は???です。

昨年、広島の安佐動物公園にいるチュウゴクオオサンショウウオを見せていただく機会があったのですが、うちのチュウちゃんとは模様がかなり異なると思いました。

模様は個体差が大きいので、なんともいえませんが...。

今年、京都大学でオオサンショウウオのDNA研究をされている松井先生にお願いして、このチュウちゃんとお隣のオオサンショウウオの種別鑑定をお願いしたところ、99.9%の確率でチュウちゃんはチュウゴクオオサンショウウオ、オオサンショウオは日本産で交雑種ではないことがわかりました。

ちょうど当館にやってきた時(24年前)のチュウちゃんの写真を見つけました。
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このころから、尾は長くはないものの、今見たくリスのような形ではありません。

やはり太りすぎ??と心配をする担当係員なのでした。

ワッチとは?

ジンベエザメの「遊ちゃん」が来てから2ヵ月が過ぎました。

私たち係員は、日中、「遊ちゃん」の行動観察を、係員が交代で行っています。時には夜間も。

この係員がべったりくっついた行動観察を「ワッチ」と呼んでいます。ワッチは動物が生まれた時や、生き物が不調の際に行いますが、「遊ちゃん」だけは毎日行っているというわけです。

ワッチは「遊ちゃん」のいる「太平洋」水槽がなるべく広く見渡せる場所で行っています。
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今日は右の男性係員が、左の女性係員にワッチのやり方を教えてもらってました。

ジンベエザメのワッチでは、泳ぐコースや1周する時間、どこでターンをしたか、排便や、嘔吐などの異常行動がないか、他の魚や壁などとの接触はないかなど、多岐にわたります。
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↑記録用紙

初めてワッチをする係員は目を白黒。

こちらはワッチの七つ道具。
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七つあるかなあ?用紙、シャーペン、ボード、時計、携帯電話、ビデオ、ストップウォッチ、あったー!


さて、「遊ちゃん」ですが、このコはどうも表層を泳ぐことが多いです。

先日もよくお越しくださっているお客様に「このコ、上にいることが多いね」と声をかけられましたが、その通りです。
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それはいいのですが、表層にはよく大きなホシエイがふらふらと漂っていることが多いため、接触することが多いのがいけません。

どちらかが避ければいいのに、「遊ちゃん」はあまりよけないし、ホシエイも「前の遊チャンは避けてくれたよ」とばかり避けません。

結果、衝突して、両方とも「あー、びっくり!」のようなことになるし...。

どちらも譲り合いのこころを持ってくれないものかと願っています。

↓ホシエイ「知らんがな」
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でかっ!

先日、TV番組で野生のアカハナグマについての番組を見ました。

メスの子育てのようすをずっと追っていましたが、集団で生活するメスの群れにあって、どうして子育ての際だけ、群れを出なくてはならないのか?疑問に思っていたことが解消されてスッキリしました。

番組ではオスについても触れていました。単独行動するオスは、子育て中のメスとこどもたちに遭遇すると、こどもを食べてしまうこともあるようです。

サルなどでは自分の子孫を残すために、他のオスのこどもの命を奪うという種類もいますが、ハナグマの場合はどうなんでしょうね?


さて、「パナマ湾」のアカハナグマですが、アズキおかあさんが少し調子をくずしたため、バックヤードで娘のパプリカとともに療養することになりました。

代わって登場したのは、本当にひさしぶりのオス、リンゴくんです。
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なんと、平成23年9月以来なので3年ぶりの展示となります。

あの頃はリンゴもまだ生後1年にもならず、幼かったけど、その後順調に成長し、2歳ちょっとでパパとなりました。

おとなになったということで、繁殖期しかメスと一緒になることはありません。これまで繁殖期の雌雄同居は、バックヤードで行ってきました。

てなわけで、久しぶりの広い展示に若干戸惑い気味のリンゴくんなのです。

担当でない飼育係員は普段、リンゴを見ることはあまりなかったためか、リンゴを見ると「でかっ!」とびっくりしています。「体感!熱帯雨林」で展示中のトマトとイチゴもたいがいパツンパツンの体形ではありますが、体重は3.7~4kgぐらい。

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↑イチゴ

しかし、リンゴは6kgを超えてます。しっぽは少し貧弱ですが...。
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「お願い、背中には乗るなよ!」って、飼育係のお兄さんも警戒中。
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こどものころはこんなだったんだけど、本当に大きくなったなあ。
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みなさま、どうぞリンゴくんをよろしくお願いします。

パ、パンツ?

水族館の飼育係は水の中での作業が多いので、ウェットスーツが必需品です。

エサを与えたり、
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治療をしたり。
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ウェットスーツを着ていると、男前(女もね)が3割増す感じ?
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魚類を担当する係員は、ウェットスーツを着る頻度が多いため、破れたり、ほころびたりします(海獣担当はドライスーツを着ることが多いです)。

しかし、ちょっとやそっとの破損では修繕は叶いません。厳しいウェットスーツ管理担当の審査?を経て、直してもらうことができます。

ひざなどは特に破損するので、このような補強をしてもらうのです。
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で、やっとのことで修繕して戻ってきたスーツを渡され、ほくほく顔の某係員。

包みを開けて「ギャーッ」。

どうしたの??

「俺のウェットがこんなことに~~」
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今回、おしりの部分が破れたのでなおしてもらったのですけど、補強部がまるでパンツ、それもビキニだねえ(笑)。

ウェットスーツを着る時、私たち女性スタッフは水着を着ますが、男性スタッフは水着なしで着ています。

「生地が当たって気持ち悪くないの?」と聞いたら、そのほうが楽なんですって。

以前、「太平洋」水槽にドボンと入った係員、着水した瞬間におしりの部分が裂け、お客様の前で生のおしりをさらしたことがあるそうです。

目の前に人が入ってきたら、びっくりするのに、いきなり間近におしりはねえ...。


しょげ顔の某係員には、

「大丈夫、背中にボンベを背負うから、そんなに目立たないってー」

「そうそう、生のおしりをお客様に見せるよりいいよ」などと皆でなぐさめましたが、ここで公開してしまいました、ごめんね。

「おしりがビキニ」の係員がいたら、彼です。名前と顔はあえて伏せておきます(笑)

ワモログ☆その15

ワモログ更新します。

普段からなるべく、館内を巡回するときはカメラを持ち歩くようにしています。
だって、動物たちはいつどこで面白い・カワイイ姿を見せてくるか分からないから。

「あ~、カメラ持ってればよかった・・・。」とならないように。
しかも、そういう場面は意外と一瞬の出来事『奇跡の1枚』だったりするのです。

先日デジカメのデータを整理していた中から、ワモさんたちの「いいね。」をご紹介します。

まずはアラレちゃん。
普段から彼女はお客様にカワイイ!と言われることが多いのですが、写真になるとどうもおじさんっぽく写る傾向が・・。
そんなアラレの奇跡の1枚がこちら。

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寝起きをこそっと撮影しました。
とてもナチュラルでアラレらしい表情(わかりますかね?)です。

次はモヤくん。

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え?サルじゃないですよ。ワモンアザラシです。
換毛中で体の毛が乾いているときに、顔だけ水につけたらこんな事に・・・。

きっと水には入りたくないけど、水中が気になって覗いたんでしょうね。
なんだか困り顔。

これぞ奇跡の1枚!
アラレちゃんと見比べたら同じ種類のアザラシとは思えません(笑)

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でもこんな個性豊かなワモさんたちが私は大好きです。
ぜひみなさんも会いにきてください!

誰の何?パートⅡ

これは何でしょう?
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大きさは僕の手と比べて、こんな感じ。
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実はこれ、「ヒョウモンオトメエイ」の顎なんです!
ヒョウモンオトメエイは、その名のとおり背中側の模様がヒョウ柄です。
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一見派手な模様に見えますが、自然界では砂に潜って上手く景色に溶け込み、敵から身を守ると言われています。

ところで、サメの顎はよくテレビなどで目にしますが、エイの顎って意外と見る機会がありませんよね?
エイの仲間は口がお腹側にあり、普段、お腹を地に付けて生活しているため、なかなか見ることができないかと思います。
しかし、「太平洋」水槽では、エイのお腹側をご覧頂くことができます!
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口は矢印の部分で、口の上の2つの穴は皆さん、よく目と間違えておられますが、鼻の穴です(目は背中側にあります)。
意外とかわいい口をしていますよね('ω')!

ですが、餌である魚などを捕獲するための歯がぎっしりとあるので、噛まれるときっと痛いですよー。

↓歯の拡大写真
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ちなみに、こちらがヒョウモンオトメエイのお食事シーンです!


餌に覆いかぶさって食べるので少しわかりにくいですが、もぐもぐ食べています!
同じエイでも貝が大好物のマダラトビエイは顎や歯の形が異なります。

エイに限らず、魚の種類によって顎や口の形は様々でおもしろいですよ。
みなさんも魚の口に注目してみてください!

Happy Halloween♪

もうすぐハロウィーン!!ということで、こんなおもちゃを用意してみました!!
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誰のおもちゃかというと・・・

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『ん?呼んだ?』と言わんばかりのおなじみ「パタ」さんです☆
では早速渡してみましょう!

まずは、しっかりチェック☆
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この瞬間、私達飼育員はドキドキです。
だって、気にいらないおもちゃは一瞬でポイっ!!と捨ててしまうんですもん(><;)
このかぼちゃさんはどうだったかというと・・・

あっ!!!!!
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持ってます!!しかも抱きしめてるっ♪

続いて・・・
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頭を突っ込んでます!!かぼちゃさんの中身が気になるご様子。(笑)
よかった!ひとまず、気に入ってくれたみたいやね☆ほっ(*^^*)

ところが、次の瞬間・・・ポイっ!
かぼちゃは捨てられて水の底へ・・・そう、このかぼちゃ沈んじゃうんです(泣)
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でも、この日はここで終わりではありませんでした!!
ザブンっ!!と勢いよく潜った「パタ」は、なんと、かぼちゃを抱えて浮上↑↑
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これには私たち飼育員もビックリでした!!

結局5分ほど遊んだあとに、本格底に沈んでしまったおもちゃでしたが、飽き性の「パタ」には珍しく、ややヒットしたんではないかと思います!!

その後、陸に置いてみた時も、あごを乗せてみたり、
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添い寝してみたり、
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かぼちゃさんとお友達になれたのかな?

そこで、明日10月25日(土)~10月31日(金)までの間、毎日どこかのタイミングでこのおもちゃに登場してもらおうかと思います。
時間を決めてしまうとパタがすぐに飽きてしまう可能性がありますので、いつ渡すかはヒ・ミ・ツ♪
とは言っても、渡しても遊んでくれるかどうかはその時のパタの気分次第ですが。。。(汗)

この期間、「アリューシャン列島」水槽の前を通るときには、水槽の中にこのかぼちゃがいないか、是非探してみてくださいね☆

男の子か女の子か

赤ちゃんが生まれると、気になるのが男の子なのか女の子かということ。

イルカもアシカもアザラシも、外見からオスかメスかを判断することができるのですが、ペンギンは外見ではわかりません。

性格(オスはおっとりな子が多い?メスのほうが気が強い?)から担当飼育員は予測しますが、当たったり、はずれたり。

そんな訳で、海遊館では正確に雄雌を判断するために、血液の遺伝子検査をしています。

今年もその時期がやってきました。

今年生まれのペンギンはアデリーペンギン002番(写真1)とジェンツーペンギン207番(写真2)の2羽です。

(写真1)
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(写真2)
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生まれてはじめての採血...。ペンギン達もきっとドキドキしているんでしょうね。

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飼育員も雌雄の検査結果が出るまではドキドキ。

それもそのはず。海遊館でこれまでに生まれたアデリーペンギンは全てオス、ジェンツーペンギンも7羽中5羽がオスでした。

今年こそメスがいい!

飼育員の願いとは裏腹に...結果は2羽ともオスでした。


オスでもメスでも元気に育ってくれることが一番!

これからも海遊館生まれのペンギンたちをよろしくお願いします☆


お待たせしました!

「日本の森」のコツメカワウソ。
下顎骨を骨折していたザクロが完治いたしましたので、兄弟3頭とともに展示に戻りました。
ザクロの治療の様子は9月20日のブログをごらんください。

展示はにぎやかになりました。
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一番右端がザクロ。

「ペレット(猫用カリカリ)、うまーっ!!」
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一番手前がザクロです。

さて、代わりに夏の間がんばっていた、ツバキとグミ、予備水槽に戻り、やれやれです。
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グミさま、大好きな貝をプレゼント。

ほいっ!
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ほれっ!
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貝踊り~。

貝の結末は?

楽しそうでなによりだよ、お疲れ様。

アザラシの健康診断

海遊館では、担当の獣医が定期的にゴマフアザラシの健康診断を行っています。

その1つが「血液検査」で、血を採って調べることでアザラシたちの健康状態を知ることが出来ます。

では採血の方法ですが、まず餌の時間に検査対象のアザラシがやって来ます。

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次に飼育員が餌を与えながら、別の飼育員と獣医がアザラシの後ろに回ります。

後ろに回ったら、飼育員が驚かさないようにそっと後ろ足を掴みます。

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そして、獣医が後ろ足の付け根にある血管に注射針を刺して採血を行います。

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これだけだと簡単そうに見えますね。

しかし、実はアザラシは体を触られるのが苦手なので、まずは餌の最中に体を触る練習を行い、さらに後ろ足を掴んだり、針を刺す練習をしっかり行う必要があります。

また、アザラシの体にはたくさんの毛が生えているので、体の外からは血管がまったく見えません。

採血をする獣医にもかなりの技術が必要になります。

この方法以外にも検査の際にアザラシを捕まえ、オリに入れて採血を行うといった方法があります。

ですが、この方法では捕まえる際にアザラシや飼育員が怪我をしてしまったり、アザラシが飼育員を怖がって餌を食べなくなってしまう場合があります。

そのため、このようにアザラシに協力してもらって検査を行うことで、安全に健康診断を行うことが出来ます。

このように海遊館では、餌の時間にただ餌を与えるだけでなく、いろいろな体の動きや体に触る練習をして健康診断や毎日の健康チェックに役立てています。

背後から忍び寄る...

よーし、今日も1日頑張るで!掃除前に気温と水温のチェックからや!

と、水温を測っているとなにやら後ろから足音が...

ぺた...ぺた...
ぺた...ぺた...

...ずしっ

な、何かが背中にのしかかってくる!お化けか?お化けなのかー!?

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オウサマペンギンでした(笑)

水温を測っているときに時々こうして背中にくっついてきますが、心なし力が強いような...
水に落とそうとしてるわけじゃないよね?(^^;

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「...」

お、落とさんといてや!!

"大阪"と聞いたらアレでしょう

皆さん"大阪"と聞いて何を連想しますか?

大阪城、えびす橋の有名な"1粒で300m"の看板、道頓堀の巨大なカニ、たこ焼き...etc。

もちろん海遊館や、対岸の映画のテーマパークを思い浮かべる方もいるでしょう。

でも、今回お話したいのは、黄色と黒の、熱狂的なファンがいて、もうお分かりでしょう。

そう、アレですね。では、海遊館のなかのアレを見てみましょう。

1)ここは天井が低いので目立つようにしています。
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2) バックヤード。以前はここで頭を打つ人が多かったんですよね。
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3) こちらは海遊館屋上。ワイヤーロープをカバーしています
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4) ジンベエザメを搬入するときに活躍する30tホイストクレーンのレールにも。
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5) 「太平洋」水槽の上にも。転落したら大変ですから。
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これらはトラテープ、トラロープといって危険な場所を目立たせ、事故になるのを未然に防ぐためのものです。

海遊館でもトラは頑張っています!○イ○ースにも日本シリーズ頑張ってもらいたいですね!

(伏字なのはオトナの事情)

新しいコンテンツが増えました!

「体感!熱帯雨林」のカワウソコーナーの横に、タブレットを置いた休憩スペースがあります。

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タブレットでは企画展のオープン以来、「コツメカワウソがうまれました」の動画を流してきましたが、このたび「コツメカワウソの1日」と「アカハナグマ」の動画も加えました。

「アカハナグマ」は「パナマ湾」水槽前でも流しているものと同じ、「コツメカワウソの1日」は若手係員の力作です。

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「体感!熱帯雨林」のアンケート結果を見ると、この動画は皆様に喜んでいただいているようです。

ぜひ一度ご覧ください!

やじうま多数

ある朝、「瀬戸内海」水槽で巣穴を求めるさすらいマダコが1匹。

「この穴がいい!」と選んだ場所はもう売約済みじゃないですか!

〈写真1〉
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「そこを譲ってよ」 「やなこった!!」 既に中にいたマダコはぴっちり石でふたをします。

〈写真2〉
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その騒ぎを見て、やじうまが多数。〈写真1〉の時にはスズメダイが1尾、じーっと見ていただけですが、〈写真2〉の時にはミギマキ、マダイ、キュウセン、カワハギまでが「何事??」とのぞきに来ました。

「わたしたちのほうには来ないでよ、ドキドキ」。 水槽のすみではイセエビたちが集まってます。巻き添えはイヤだもんね。

〈写真3〉
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近くにはウツボもおりましたが、こちらは知らんぷり。

〈写真4〉
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ギャラリーの多さと家付きマダコの拒否に会い、あきらめて隣の隣の穴に入るさすらいのマダコなのでした。

〈写真5〉
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最後まで見ていたスズメダイ、「最初からそこにすりゃよかったのに...」と思ったかどうかはわかりません。

いそしむ方々

9月6日のブログ「海遊館の芸術家」でご紹介した、芸術家の方々。芸術の秋を迎え、活動にいそしんでいます。

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同居している先輩、ショウジョウトキの台は木製だったため、見事に破壊。
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新しいものを設置しましたが、迷惑そうなショウジョウトキです。
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この芸術家、彫刻だけではなく、音楽にも秀でています。大きな声で耳元で歌われた日にゃ~耳がつぶれるよ!!

ところで、芸術家の方々に名前がつきました。オスは「ナッツ」、メスは「ヒマワリ」です。

今後ともよろしくお願いします。


おりがみアクション開催中!!

海遊館では、国際自然保護連合日本委員会(以下、IUCN-J)と共同開催で、10月11日(土)から10月26日(日)の各土曜日と日曜日の計6日間、折り紙と紙芝居を通して生物多様性の大切さを考える「いのちのつながり、おりがみアクション」を開催しています。
場所は館内6階の特設会場「秋ラボ海遊館」です。どなたでも気軽に参加していただけるプログラムとなっています。

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2011年から2020年までの10年間は、「国連生物の多様性の10年」として、国内外のさまざまな機関が連携し、生物多様性の保全と持続可能な利用に向けての取り組みが行われています。
今回の秋ラボ海遊館「いのちのつながり、おりがみアクション」もそのひとつで、実際に目の前を泳ぐ多種多様の生き物たちをご覧いただき、さらに折り紙や紙芝居を通して、生物多様性について考える機会を提供できたらと考えています。 

なんだか難しい説明をしましたが、簡単にいうと楽しく生き物たちの折り紙を折って、海遊館が皆様にとって生き物や自然のことを考えるきっかけ作りの場になり、地球にすむすべての生命がつながっていることをお伝えできたらなぁというのが狙いです。


今回は11日と12日に行われた様子を少しご紹介します。初日には、紙芝居「海と空の約束」の作者でもある西谷さまにもお越しいただき、大変盛り上がりました。

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10年後の未来へのメッセージも書いてもらいました。

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最後に、参加してくださった皆様の写真を少しだけご紹介します。本当にたくさんの方々にご参加いただいたのですが、少ししか紹介できなくてごめんなさい。
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写真を撮らせていただいた方は、IUCN-Jのホームページでも紹介させていただいていますので、こちらをご覧ください↓↓↓

【2014年10月秋ラボ海遊館】Autum_Lab_Osaka_Kaiyukan2014


そして引き続き、18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)も開催しますので、たくさんの方にお越しいただけたらと思います。

寝る場所はよく考えよう

先日、「女性限定おとまり」のガイドを担当しました。

ガイド役の飼育係員もお客様とともに通路で寝るのですが、お客様の寝られる範囲の端っこあたり、私はだいたい「グレートバリアリーフ」水槽前で寝ております。

その日はたまたま、メガネモチノウオのナポちゃんが前にいたのでラッキー!
「一緒に寝ようね」と勝手に(笑)約束したのに、朝、6時に起きたら、ナポちゃんはいなかったー!!

私の寝場所の前には、酸素を出すためのホースと分散器(細かい酸素の泡をしゅわしゅわ出すもの)があって、いつもここにハタの仲間が居座っています。

▼ヤイトハタ (別の日に撮影しました。おとまりスクールの時など夜の撮影は厳禁なのです!)
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分散器から出る酸素が、ジャグジーのようで気持ちいいらしいです。
私が泊まった日は、大きなタマカイが1尾いました。

▼タマカイ(こちらも別の日に撮影しています)
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さて、慣れない寝袋で寝ていると、寝相のよろしくない私はマットからはみだし、頭をごちんと打って時々目が覚めてしまいます。

夜中の2時ごろ、目覚めついでに水槽を見ると、分散器のある上あたりを大きなアカシュモクザメがぐいんぐいん泳いでました。
ただ、私が寝ている場所からは、起き上がらないと水槽の中がよく見えないのです!

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でも、起き上がって確認する元気はなく...、タマカイは大丈夫かあ?と思いながらも、再びパタリ。

次に目覚めた早朝の4時ごろ、タマカイの上に大きなマダラエイが降ってきて、なにかもめ事が起きているようでした。
しばらくして、マダラエイは去っていきましたが、今回も起き上がって確認する元気はなく...、以下同文にパタリ。

起床時間になり、水槽を見ると、分散器のあたりには誰もいなくなっていました。
何があったのでしょうね??せっかく泊まってたのになぁ・・・。

おとまりスクールにご参加の皆様、「太平洋」水槽を見ながら寝るなら、通路とアクリルがくっついている場所を選ぶほうがよいですよ。ご参考まで。

▼床とアクリルパネルがくっついでいる場所 (寝転んでも水槽がよく見える)
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ニカっ

はじめましての登場でしょうか。
カリフォルニアアシカのミッチ(♂)です☆

バックヤードで、海遊館の環境になれるための練習をしています。

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海遊館にやってきて数ヶ月、いろんなことをトレーニングしています。

いまは、「ニカっ」と笑う練習中。
はい、口角を上げて...。
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両方上げると...
悪い顔(笑)
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ウインクなんかもしちゃったりして...!?
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それっぽくなってきたかな?
でも、いつもニカっとしてくれる顔は、ちょっとづつちがうんだよねぇ。



トレーニングにはいろんな方法があります。「ターゲット」という棒の先に目印を使って行う方法や動物の体を人の力で形作る方法などです。

ミッチは観察をしていると自主的にいろんな動きを見せてくれます。
いろいろなことを勝手にやってくれるので、おもしろいな、と思った動きをほめまくる方法でトレーニングしました。

この「ニカっ」も観察していて急にやりだしたのでほめまくったら、頻繁にやるようになりました。
いまはしっかり「ニカっ」とするように練習しているところです。

ミッチには、タイミングが合えば"バックヤードツアー"で会うことができます。 ※バックヤードツアーは、こちら!

ミッチの「ニカっ」の進捗状況は、またご報告しますね。

かくれんぼ?

まずはこちらの写真をご覧ください。

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先日、朝の見回りをしているときに「アリューシャン列島」水槽を撮影したものです。
この「アリューシャン列島」水槽で暮らしていますのは、おなじみのこの方!!

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ラッコの「パタ」さんです。

ですが、先ほどの水槽の写真、ガランとしていて何とも寂しい状態になってしまっています。

この水槽をよくご存知の方は、『もう一枚窓ガラスがあるんだから、そっちにいるんじゃないの?』と、思われるかもしれないんですが、

実は「パタ」、さっきの写真の中にちゃんと写っています!!わからなかった方は、是非上の写真でもう一度「パタ」の姿を探してみてください☆

どうでしょう?みつかりましたか?

正解はこちら!
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拡大しますとこんな感じです。
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「パタ」さん・・・レディにはあるまじき姿で寝ておられます(><;(笑) ブレブレ写真ですみません(^^;

「パタ」はこの場所がお気に入り♪ ゆっくり寝るときは、よくこの場所に上がって寝ています。

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夜にこの水槽の前を通りかかると、時々、お客様が『あれ?ラッコおらんやん。』とおっしゃっているのを耳にするんですが、

いえいえ!実はこんなところで寝ているんです!!!

この光景は、夕方5時以降の、「夜の海遊館」でご覧いただけることがありますので、もし、「パタ」の姿が見えない場合は是非この場所もチェックしてみてください☆

悲惨なお食事タイム・・・。

「新体感エリア」のフォークランド諸島ゾーンで暮らすイワトビペンギンは、ただいま羽が抜け変わるシーズン。この時期のことを換羽季と言います。

換羽季のペンギンはほとんど餌を食べず、羽が抜け変わるのをじっと待ちます。時には1週間以上、餌を食べないことも。

現在の様子はというと・・・

ここは夫婦で換羽中
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さらにここの夫婦も換羽中
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あちらこちらで換羽中なんです。

この時期に問題になるのは、掃除が大変な事に加え、もう一つ!

お食事タイムが成立しないということ(悲) 飼育担当が入室しても無反応。ポツーン。
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この日、エサを食べたペンギンは全11羽のうち、たたの2羽。しかもそれぞれエサの魚を1匹づつ、という悲惨なことになってしまいました。


イワトビペンギンのお食事タイムを楽しみにご来館頂いたお客様、申し訳ございませんでした。

今は「フォークランド諸島」水槽のお食事タイムが非常に残念なことになっていますが、換羽が終われば、モリモリ餌を食べるペンギンが見られると思いますので!

もうちょっとお待ち頂ければ幸いです。

しまがぴょこぴょこ

この海遊館日記でいろいろな生き物をご紹介していますが、なかなかご紹介できていないのが、カラフルな熱帯魚のいる「グレート・バリア・リーフ」水槽です。

ここの魚はちょこちょこ動き回るため、写真撮影が難しい!!

ではありますが、自分が一番好きな魚をご紹介しますね。
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黄色い地に黒い縞のある「カゴカキダイ」です。

カゴカキっていうのは「駕籠かき」、つまりは駕籠を「エイホ、エイホ」って担いで運ぶ人のこと。
カゴカキダイの眼の上から背ビレにかけてをご覧ください。もこっと盛り上がっているでしょう?
これが駕籠かぎの人たちみたく、肩が盛り上がっているように見えることからその名前がついたといわれています。

紀南では「煙草入れ」とか「煙草盆」などと呼ばれていました。結構厚みがあって、タバコサイズのものがよく網に入るから??
一度、食べたことがありますけど、白身であっさりしていました。

ところで、カゴカキダイのこの縞は縦縞です。よく横縞と間違われるのですが、魚の横縞はこんな感じ。
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魚の頭を上にした時で縦か横かが決まるのです。素敵な絵でごめんなさい。
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カゴカキダイの黒い縞はよく見ると、眼を含む部分にも通っていて、敵からなるべく眼を隠そうとしています。
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こどもの頃はご丁寧に、背ビレのうしろに眼の模様がありますが、成長とともに黒い点はなくなります。
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眼をきょろきょろと動かすと、縞がぴょこぴょこ動くのがとてもかわいいですよ。

で、カゴカキダイを上から見ると?
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これもまた不思議な模様と思うのは私だけでしょうか?

犯人は誰だ?

先日お知らせした、「体感!熱帯雨林」のカワウソのうち、パパのひげをかじる癖を受け継いでいる犯人を特定しようと思い、こどもたちのひげを調べました。
しかし、かれらの動きが早過ぎてついていけないので、
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広報チームに「ちびたちを撮って~」とお願いしました。

まずは「心臓、よくなってよかったね!」のスイカです。
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こちらは、ママのアヤメと同じぐらいの大きさになったツクシ。
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上から鼻をタッチしているのがワラビ。

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ちなみにこの写真の一番右がママ。

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うーん、スイカはひげが短め、ツクシは長めな気がするけど、よくわかりませんね。

もう少し観察する必要がありそうです。元気一番としみじみ。

イルカアーチ仔通信~成長しております編~

8月23日にアーチ仔が生まれてあっという間に1ヶ月が過ぎました。
話をチョイ出ししていこうと思っていたのですが、怒涛の日々に追われすぎて、チョイ出しどころではありませんでした。
長文になりますがこれまでのことをまとめて書いてみようと思います。


生まれた日、無事に生まれたのもつかの間。次は授乳がちゃんとできるか。その大きな壁となったのが、不思議ちゃんの「ミュー」でした。
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親子の後についている細長い頭のイルカがミューです。

ミューはおもちゃで遊ぶのが大好き!予想でしかありませんが、生まれてきたアーチ仔をおもちゃと思い込んだのでしょう。しつこく親子につきまとい、離れません。
アーチもそんな変なやつに後ろからずーっとついてこられたら、授乳どころではありません。

アーチ仔の命を優先して、ミューを展示水槽の裏側にあるホールディングプールに収容することに決めました。

ミューも私たちの「捕獲せねば!」の殺気を察してか、裏のプールに入ろうとしません。入ってもすぐに出て行き捕獲に至れません。

そのため、入った一瞬を逃さないようにと、海獣担当の腕っ節の強い面々に協力してもらい、ミューをなんとか捕獲できました。

そしてその日のうちにアーチ仔の授乳を確認できました。
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お母さんに抱っこされるようにアーチの背中にくっついてスヤスヤと眠っているところも確認できました。


24時間交代での観察は一週間続き、私たちはへとへとのへろへろでした。
でも、そのおかげで観察をしている間にアーチ仔の性別も分かりました。
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おへその下から尾びれにかけて一本線が入っています。

アーチ仔は男の子です。たくましく育ってほしいものです。


1週間ほどたったころ、アーチ仔が脱皮を開始しました。ずるずると表面の皮がむけ、カマイルカらしい模様がはっきりと出だしたのです。
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アーチのおっぱいを飲んでむくむくと成長を続けるアーチ仔。3週間ほどたつとお母さんから離れて泳げるようにもなりました。
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1ヶ月もたつと、やっと赤ちゃんいるからしい、かわいい顔かたちに成長しました。
(うまれたてのイルカがどうしてもかわいく思えないのはここだけの話...)
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目鼻立ち?もはっきりして、ぷくぷくしていますよ。

長文になりましたが、アーチ仔は順調にぐんぐん成長しています。もう少しすると離乳の訓練が始まります。

きっとお姉さんイルカのアクアと一緒にいるところも出てくるでしょう。周りのものにも興味を持ち始めるでしょう。

こんなふうにアーチ仔の今後が予想ができるのも、4年前にアクアが誕生したときの成長記録がきっちりと残されているおかげです。

まだまだ気が抜けない状況ですが、アーチ仔のこれからがとても楽しみです。
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あ、イタズラしたミューは近日中に展示予定です。ですが、また困ったことをしたら、裏のプールにまた閉じ込めです・・・。

プロテインスキマー

「プロテインスキマー」をご存知ですか?

かなりマニアックな方しか知らないかもしれません。興味のない方はスルーして下さい(笑)。


プロテイン(protein)...たんぱく質 スキマー(skimmer)...上澄みをすくう

簡単に言えば、水中のたんぱく質をすくう機械(装置)です。基本的な原理は、水中に微小な泡を発生させて、その泡面にたんぱく質(有機物や細菌)などを吸着させて除去するものです。

これが海遊館で使用しているプロテインスキマーです。
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四角い水槽になっていて、下部から微小の泡を発生させています。上澄みの泡の具合は?
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洗濯した時のような泡が多く発生しています。そしてこの泡を配管から除去(排水)しています。
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たんぱく質が腐敗すると、魚に有毒なアンモニアに変化してしまいます。その前に除去してあげる機械というわけです。

なかなかのスグレモノでしょ?

どこにしようかな~?

「太平洋」水槽のメガメモチノウオ、別名ナポレオンフィッシュ、愛称は「ナポちゃん」です。
ちゃんづけしていますが、この立派なおでこからするとオスです。
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さて、ナポちゃん、日中はついついと泳ぎ、餌の時間は他の魚に負けず、バケツに突進したりしていますが、夕方になると寝場所を探してうろうろ。

メガネモチノウオはベラ科の魚で、ベラの仲間は夕方になると砂に潜ったり、岩の隙間で眠り、朝になれば起きて活動します。

メガネモチノウオは?というと、岩の隙間で眠るタイプです。大きな擬岩は今、展示していないので、壁にもたれて寝ております。

さて、ある夜のこと。
あっ、いたよ!!
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近づいてみましょう。
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魚は眠る時、目を閉じないから、ちょっと違和感ありますが、よう寝てますな。
口が開いてますけど(笑)。

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「何見てんだよー。せっかく寝てるのに~!」
ごめん、ごめん。

遅番の見回りやナイトツアー、おとまりスクールの夜の観察の時は、「ナポちゃん。どこにいるかな?」と確認していまいます。
いったん「ここで寝よう」と場所を選んだものの、「やっぱり嫌!」と位置を変えることもよくあるようです。

夕方にご来館の方は、ナポちゃんがどこで寝ようとしているか探してみてくださいね。

毎日の健康チェック

海遊館の飼育員の部屋のそばには、いつも不思議な箱が置かれています。

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実はこれは動物たち専用の体温計なんです。

手に持っているコードの先がセンサーになっていて、動物の体温が表示される仕組みです。

では、この体温計を使って、どこから動物たちの体温を測るでしょうか?人間の場合は脇の下や口の中で測るのが一般的ですね。

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こちらが実際にゴマフアザラシの体温を測っている様子です。

体温計を持っている飼育員の手元をよく見てみると・・・

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実は動物たちはこの体温計を使ってお尻の穴から体温を測るんです。

簡単そうに測っているように見えますが、いきなり体温計をお尻に入れると、当然動物たちが嫌がってしまって正確な体温が測定できません。

そのため毎日、少しづつ練習をして体温が測れるように訓練をしています。

体温を測るのは、ちょっとした事のように感じますが、言葉の通じない動物たちの健康をチェックする上でとっても大切なことなんですよ。

セレブ系男子

新体感エリア「フォークランド諸島」のイワトビペンギンたちですが、現在羽が生え変わる「換羽」という時期に入っています。
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こんな具合に換羽中のペンギンは古い羽がモコモコと逆立っています。古い羽が抜け落ちたところから、新しい羽が生えてくるのです。

換羽が進むとこんな面白いことが...
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首元に古い羽が残ってまるでセレブ!上品さが漂ってきます!

ただこの子、♂です(笑)

「何言ってんだ、背中を見やがれ!」
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と言われたような気がして見てみると、背中にも古い羽。こうしてみると逆にファンキーのような気が...

セレブ?ファンキー?みなさんどっちに見えますか?(笑)

なかよしこよし

ある朝、「体感!熱帯雨林」展にて。

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ケロロおはよー!
ん...?なんかお腹大きくない?

違うアングルから見ると...

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マロロが抱きついて寝ていました!(笑)
気持ちよさそう~

海遊館に来てすぐの頃は、二匹とも近づくだけでお互い怒りあっていましたが、最近は比較的仲良しなナマケモノ達。
背中を合わせて寝ていることもあります。
なんだか見ているこちらもほのぼのしますね~

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ただ、ちょっと迷惑そうな顔をしているように見えないでもないケロロ...
マロロのために我慢している優しいジェントルマンなのかもしれません(笑)

"飼育員の目線"

とある日、小型カメラを持って、ラッコ「パタ」の給餌に行きました☆

カメラを首の位置に取り付けた状態での給餌なので、途中、画面が揺れてしまいますが、どうかご了承ください(><;)

では、どうぞ♪



いかがでしたか?

飼育員気分を少しでも味わっていただけたでしょうか?

「パタ」はお食事中、よく飼育員の方を見ていますので、ガラス越しとは違う表情をごらんいただけたのでは?と思います☆


ただこのとき、私達飼育員は単に餌をあげているだけではありません!

このお食事タイムは、飼育員と動物が一番近づくことのできる貴重な時間です!
ですので、この時間に、動物に異常がないか?怪我をしていないか?などのチェックを行っています。

日々のお食事タイムでこの異常に気がつくことが、動物達を健康に飼育していくためにはとっても重要なんです。

特にラッコは、調子が悪いと、毛並みや食欲に異常が出ることが多いので、お食事の時間にしっかりとチェックを行う必要があります。

この日の「パタ」は、カメラを持ち込んでいたにもかかわらず、元気にご飯を食べてくれてとても健康でした(*^ ^*)

また、この小型カメラには活躍してもらいたいと思いますので、次回作に乞うご期待です!

行列のできるお店?

「グレート・バリア・リーフ」水槽の底で、種の異なる魚が集まっていました。
(ヒレナガハギは3尾いますけど...)
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あっ、テングハギが横に倒れました!
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テングハギの右側をよく見ると、小さな魚がくっついています。そう、ホンソメワケベラです。

魚の体についた虫や粘膜などをきれいに食べることから「クリーナーフィッシュ」とか「掃除屋さん」と呼ばれている魚です。

他の魚たちはそれをよく知っていて、ちょっと体がかゆくなったりすると、「掃除してくれー!」と列をつくるわけ。

でも、この掃除屋さん、並んだ魚たちを順に掃除するのではなく、特徴のあるツイツイっとした泳ぎで、こっちの魚をちょいちょいつつき、また別の魚をちょいちょいと、とても気まぐれです。

中には体を倒して待っているのに「あんたは掃除しないよー」とスルーされる魚もいて、とても気の毒。

まあ、ホンソメワケベラとしては「わたしゃ餌を探してるのだから、餌の多いところに行くのは当たり前でしょ」と思っているのでしょうね。

それに1尾1尾丁寧に掃除してたら、ホンソメさんのあの体の大きさから(今回は全長5~6cm)、たぶんお客さん数尾でお腹いっぱいになるだろうし...。

それにしても掃除されている時の幸せそうな魚、急にホンソメさんが去ってしまい、「えっ...」となる魚など、魚に表情はないとはいいますが、見ていると楽しくなります。

ホンソメさん、行列に並んだみんなに誠意?を持って対応してね。
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(無理だっつーの byホンソメ)

アシカニュース『スポーツの秋』

9月も今日で終わり。大阪もやっと秋らしくなってきました。

秋といえば食欲、読書そしてスポーツ。今年はアジア最大のスポーツの祭典・アジア大会が開催されており毎日色々なスポーツが観戦できますよね。
私が個人的に好きな競技はシンクロナイズドスイミング。
日本は銀メダル獲得。おめでとうございます!

そんな担当の思いを察してか、海遊館のアシカたちは時々シンクロを披露してくれます。
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前肢をまっすぐあげてポーズ。

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どうですか?息ぴったりなペアの演技です。

というのは冗談ですが、お食事タイムの後にはよくこのような行動が見られます。1頭がやり始めると真似して同じような動きをします。

毎日やるわけではないので見られたらラッキーなアシカのシンクロのお話でした。

寝癖?

「日本の森」の水鳥、キンクロハジロは、後頭部がぴょーんとはねていることから、別名を「寝癖(ねぐせ)鳥」というそうです。

あまりありがたくない別名ですね。

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泳いでいてもくずれない寝癖だよ(笑)。

さて、とある朝、カワウソのバックヤードに入ると、現在「体感!熱帯雨林」で大活躍中のアヤメ仔たちの父親であるゴボウ大王(ごぼちん)がひとり、すやすやとお休み中でした。

ごぼちんはひげがびんびんと立派にはえています。

前からご紹介しているように、ごぼちんは他のカワウソのひげをかじる癖があり、自分のひげは立派という、ちょっといやな男。

しかし、アヤメのこどもたちとは今別居中なので、どうもアヤメ仔の中にパパの癖が遺伝しているコがいるようですね。

誰かはまた調査しておきます。

で、ごぼちんですけど、「まゆげがちょっと虫の触覚みたい...」と先日より思っておりましたが...。
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この朝は丸まって寝ていたためか、まゆげがくきっと折れ曲がっていたのです。

ところが、またカメラを持ってなくて、カメラを探しているうちにごぼちんが起きてしまいましたーだめじゃん!

なので、私のすてきな絵をどうぞ。

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おまけに折れ曲がったまゆげは汚れて茶色かったです。

仕方ないので、起きた後を撮ってみました。右のまゆげはやや倒れているようにも思いますけどね。起きてからすぐに泳いで、きれいに洗ったのは確かみたい。
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ひげ(というか、まゆげ?)にも寝癖があるのかな?


湾岸放流バルブ点検

海遊館には、緊急時に展示水槽の水を湾岸に排水する配管があります。

今回はこの配管にあるバルブの開閉をチェックしました。このバルブがきちんと機能しないと、地震なのどの災害時に、水槽の水が観覧通路に流れてしまう可能性があります。
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おそらく、我々しか行かないであろう怪しい場所に、人の侵入を拒むかのように設けられた小さな扉。

その扉を抜けると真っ暗な空間、仮設照明と懐中電灯がないと先に進めません。

乾燥が激しく、雑草すら生育しない暗黒の砂漠世界。足元が悪く、油断しているとアリ地獄の巣に入ったかのように足を取られます。
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その奥に砂煙であたかも存在をその隠すようにあるバルブ室。

赤錆で覆われた鉄の蓋を取り除くとあたり一面を覆いつくように広がるカビ臭。

点検用の足場板は一部朽ち果て、この空間がどれほど劣悪な環境かがわかります。

...というのは少し大げさですが、廃墟マニアが好みそうな場所だと思います。


そんな陰気な空間には似合わず、楽しげに点検をしている「某担当者」なのでした。興味のない方はスルーしてください(笑)


ピンチヒッター

野球もシーズンが終わろうとしております。
みなさんの応援しているチームはいかがでしょうか?

さて、「体感!熱帯雨林」で展示していたリスザル・ポメロですが、貧血の治療が長引きそうです。
代わりに父親のジャックとも思いましたが、なんせお年寄りなので、新しい場所での展示はどうかなと思われました。
そこで、ピンチヒッターとして、アカハナグマのトマトとイチゴが登場です。

部屋には木製のジャングルジムと、鼻だし場所、顔出し場所を設けてみました。
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▲ジャングルジム

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▲鼻だし場所

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▲顔出し場所

それぞれどうやって使うだろうと興味津々だったのですが、なかなかおもしろい使い方をします。
ぜひご覧ください。

ポメロは今、トマトたちのいた広い部屋を使っているのですが、
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どういうわけか誘導通路(動物を捕獲する時に使う通路)手前の小部屋しか使いません。
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つつましやかだね、ポメロ。

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ポメロ:「横でなんか大きな声(=インコの声です)するからこわいんだよ」

そうなの?わあ!近い近い!
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元気になって、また皆様にお会いできますように!

お彼岸です

もうすぐ秋分の日ですね。
秋分の日を中日とした前後3日間は秋彼岸です。
皆様は秋のお彼岸というと何を思い浮かべますか?
「おはぎ」「お墓参り」エトセトラ。

私はこの花のことを思います。
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その名もヒガンバナ。
田畑のふちや線路脇などでよく見かけます。
以前は、当館でもたくさん咲いたので、日本の森に植えましたが、うまく育たず、今残っているのは屋上の数鉢のみ。
その数鉢がお彼岸を前にきれいに咲いたので、日本の森に展示しました。

花を拡大すると、6枚の花弁が放射状についています。
小さな花が集まって大きな花を形作っている、というのがよくわかります。
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ちなみに、ヒガンバナの学名「Lycoris radiata」のLycorisはギリシャ神話の海の女神から、radiataとは放射状という意味なのだそうですよ。

お彼岸が終わるといよいよ秋も本格的になるのでしょうか?
季節の変わり目、皆様もうちの動物たちも調子をくずしませんように!!

骨折手術

コツメカワウソのザクロ。

下顎骨を骨折してしまいました...。

骨折の整復手術は専用の手術器具が必要で、さらに専門的な技術も必要であるため、
大阪の門真市にあるファーブル動物病院で手術をして頂くことになりました。
(ファーブル動物病院は動物の整形外科があり、今回は整形外科のスペシャリスト山口力先生にお願いすることになりました)

車に乗って1時間(渋滞だったのでもっとかかったかな?)、病院へ到着です。

知らない場所、白衣や術衣を着た先生方がたくさんいて、ちょっと緊張気味のザクロです。

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手際よく気管挿管、血管留置、毛刈りをしていただき手術の準備ができました。

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私たち海遊館の獣医師も勉強のため手術に立ち合わせていただきました。

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カワウソの骨は犬猫よりはるかに硬いそうで、ピンを挿入したりボルトを固定する穴を開けるのが大変な様子でした。
それでもさすが専門の先生。
キレイに整復していただきました。


手術後1ヶ月、縫合痕もきれいに治り、餌の魚もモリモリ食べて元気になりました。

ファーブル動物病院さんには本当にお世話になりました。ありがとうございます!

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ある夜!

「体感!熱帯雨林」で施設の点検、補修作業があったため、閉館後、プラプラと企画展示室に向かっていると、遅番の係員が「ナマケモノが~」と言いながら走ってきました。
こりゃてっきり、ナマケモノに何か起こったに違いないとあわてて見に行くと、なんと!ケロロとマロロがこんな状態です。
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「もう、むっちゃラブラブなんで、知らせないとと思ってー!」と遅番の係員。
その場にいた数人で「早く、カメラ、カメラ!」「そんなん持ってないし...」「私取りに行きます!」と1名が係員室に走りました。
私たち係員は、普段は動物と接するため、ものを持ち歩く習慣がありません。でも、そんな時に限って、動物たちのすごい瞬間を見てしまったりするのですよね。

「あー、2頭が離れてしまう...」と思ったら、「あっ、携帯電話持ってた!これで写してみるわ、カメラあんましよくないけどやってみる!」と1人がのたまいました。
で、撮ったのが上の写真というわけ。
なかなかよく撮れてますがな。

この後、少しガガガと音がすると、マロロが「あたし、こわいの」とばかりにケロロの胸に顔をうずめます。
おいおい!!

で、カメラを取りに行った係員がはあはあ言いながら戻ってきた時には、すでに2頭は離れていて、お疲れ様なのでした。
カメラは持ち歩かないといかんなあと思うできごとでした。

人魚の財布

「日本海溝」水槽の横、深海生物コーナーのナヌカザメ水槽に卵を展示しました。
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ナヌカザメの卵は半透明で竪琴のような形をしており、「人魚の財布」とも呼ばれています。

「新体感エリア」のふれあいコーナーのイヌザメやサンゴトラザメの卵もこれとよく似た形をしていますが、あちらは昆布のような色(褐色)なので、見た目はナヌカザメの卵が美しいかもしれませんね(好き好きではありますが...)。

卵展示の後ろでは、産んだ方がじーっと見てますね。
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海藻などにくっつきやすいよう、くるりんとした付着糸がついているので、展示もしやすいぞ!
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上にくっついているプラスティック片には産卵日が書いてあります。

この卵、仔ザメのふ化までには1年ぐらいかかるようなので、しばらくは卵の中でこどもが大きくなる様子をご覧ください。

おしゃれな爪

現在、海遊館のペンギンたちは羽が抜けかわる季節

この季節は個体識別のため、翼に装着しているバンドを外します。

1羽づつ順番に羽が抜け変わってくれれば問題ありませんが、そう言う訳にはいかず・・・
複数が同時に始まります。
「フォークランド諸島」水槽のイワトビペンギンはこんな感じ。
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こうなると、個体の識別が困難になります。
そのため、ペンギンたちの爪にマニキュアを塗ります。

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まさに、おしゃれです。
いや~、ペンギン担当ですし、IDバンドなくても識別できるんですよ!
ただ念には念をってことで(笑)


「南極大陸」水槽でも羽が抜け替わっているペンギンが沢山います。
そんなペンギンを見つけたら、爪の色までチェックしてみて下さい。
さてあなたは何色見つけられるかな♪

ある朝の風景

朝一番に「体感!熱帯雨林」に行くと、逆L字な生き物が!!

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マロロ、背もたれもないのに、すごい角度やね。
ナマケモノの体のやわらかさよ...。

前から見ると...
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ちょっとセクシーなマロロなのでした。

その頃、ケロロは?
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毛玉??
相変わらずでした。

厚い信頼関係

動物のトレーナーたるものは、担当の動物と厚い信頼関係を築かなければなりません!

私もカリフォルニアアシカのトレーナーをしているので、担当しているアシカとの信頼関係を築けるよう、日々精進しております。

ちなみに私が担当しているのは、今年で3歳になったメスのアシカの「ナミ」です。

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ナミの担当になってから2年が過ぎました。

初めは怖がられたり、上手く意思が通じず噛み付かれてしまったりと、いろんなことがありましたが、それを乗り越えて今では仲良くやっています。

そんなある日、後輩の飼育係員が、

「昔、アシカがトレーナーと肩を組んでる写真を見たんですが、すごく信頼関係を感じましたよ!」

と言っているのを聞いて、

(そんなん俺とナミの今の間柄やったら朝飯前やな。)

と思い、早速試してみると・・・

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肩は組むことができたものの、このナミの微妙な表情と出来るだけ距離を取ろうとしている感じの姿勢といい、とても信頼しているようには見えませんね(汗)

ナミと私が厚い信頼関係を築くには、もう少し時間が掛かりそうです。

敬老の日

9月15日は敬老の日。
私たち、陸上動物の担当チームで「敬老」すべきメンバーをご紹介します。

まずは「海遊館日記」でもたびたびご紹介しているコツメカワウソのニッキじい。
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8月に20歳の誕生日を迎えました。
夏場は少し食欲が落ちていましたが、気温が下がってきて回復傾向にあります。
一緒にいるロックが騒がしいのですが、バックヤードでマイペースを守ってます。

そして、こちらもたびたびご紹介しているリスザルのジャックじい。
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先日、少し顔が腫れるということがありましたが、大事には至らず一安心。
大嫌いなお薬(抗生剤)は、大好きなハチミツに混ぜて飲んでます。
でも、そろそろ「なんか、このハチミツ苦いんだけど」ってばれるんじゃないかと冷や冷や。
それにしても、ジャックったら、ぱっと見ると父親のカボスにそっくりではありますが、この角度からの写真、母親のキウイにそっくりでびっくりしました。
担当係員が若返って、キウイを知る人が少ないので、昔の担当者に写真を見せてワーワー言ってます。

最後に「日本の森」水鳥コーナーのゴイサギ。
海遊館のオープン時からいる数少ないメンバーです。
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日中はお客様からは見えない、アクリルの更に上にある照明器に乗っかっていて、夕方になると降りてくることもあります。
「夜の海遊館」の主役ともいえますね。
残念ながら、長らく一緒にいた同じサギの仲間、コサギが今年の梅雨に死亡してしまいました。
といっても25年以上は生存していたわけで、サギってとても長生きなのですね、とまたまたびっくり。

この方々には本当に敬意を表します。来年もみんなのことを紹介できますように!!

ピンクのメジカ

海遊館の研究所「以布利センター」がある高知県土佐清水市以布利では、定置網漁が行われています。

定置網は魚が回遊する場所に仕掛けられた大きな網で、様々な魚が水揚げされます。ジンベエザメ「遊ちゃん」もこの定置網に迷い込んできました。
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高知では、夏場に"メジカ"と呼ばれるマルソウダが多く獲れます。多い日には20t以上水揚げされる日もあります。
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メジカが大漁だったある朝、以布利の市場を歩いていると、魚を選別している方から声がかかりました。

見せてもらったのは、ピンク色のメジカ(写真下のメジカです)。
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大きさ、形などは他のメジカと変わりありませんが、体色はまるで染めたようなピンク色。 

調べてみると、時折体表がピンク色になったカツオが漁獲されることがあり、メジカも昨年は1個体が同じ土佐清水市で見つかったことがあるそうです。

体表がピンク色になる原因としては、オキアミなどの餌を食べて、甲殻類などに含まれる赤色の色素「アスタキサンチン」が、何らかの原因で体表面に沈着した可能性が考えられています。

しかし、餌を食べただけでなく、他にも限られた条件があってピンク色になるのではないかと私は考えています。

どちらにしても、ピンクのメジカが獲れたのは大変珍しいことですね。


ところで、ピンクのカツオが釣れたら大漁になると言われています。ピンクのメジカも大漁を呼んでもらいたいですね。

仕込み!

飼育員の仕事は、「調餌室」という部屋で生き物たちのその日1日のエサの準備をするところから始まります。

このエサは普段、大きな冷凍庫の中でカチンコチンに冷凍保存されています。
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使うときには水で溶かすんですが、-30℃の冷凍庫からそのまま出して使おうとするとなかなか溶けてくれません(>_<)
そこで、前の日から仕込みをしておくのです!

まずは!エサの冷凍ブロックを入れたカゴを運び!
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水に浸けておく。これだけ。
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次に冷凍庫前にある室温7℃の冷蔵庫!ここに!
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エサを置く。これだけ。
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どちらも、エサを使うときまでにある程度溶かしておくのが目的です。

書いてしまうとこれだけですが、暑い夏場はエサが溶けすぎて傷んでしまいますし、冬は逆に寒すぎると仕込みをしてもエサが溶けなかったりします。
そのため、水に氷を入れたり、冷蔵庫に入れる時間を変えて、使うときにちょうどいい溶け具合になるよう、細かい調整をしています。

飼育員みんなでその日のエサの解け具合を情報交換しながら、試行錯誤の毎日です。

より鮮度のいいエサを準備するために、前日のエサの仕込みはとっても大事なことなのです!!( ̄^ ̄)=3

ニンゲンワケベラ?

海遊館の魚類の健康管理で欠かせないのが"駆虫(くちゅう)"。
"駆虫"とは、寄生虫を駆除することです。
魚の体表やエラには多くの種類の虫が寄生します。
刺胞動物、単生虫、甲殻類、ヒル、はたまた二枚貝なんかも寄生するんですね。

もちろん寄生された魚は治療します。
一般的な方法は"薬浴"です。
これは、薬(駆虫薬)が入った水(海水)に魚を漬け込むことで、駆虫します。
他には人間と同じように、餌に駆虫薬を混ぜることもあります。

今回、海遊館で新たな駆虫方法が編み出されました。

さかのぼること約1ヵ月前、水槽お掃除専属ダイバーのY君が相談に。

Y君「太平洋水槽にいるヤイトハタの口の周りにヒルが寄生してるんすけど、どーします?」
私「ほな、取り上げて駆除やな。まぁそんなに悪さしないから、近々取り上げる日考えるわ~」

数日後。

Y君「なんか口元を、こーやって手でコリコリやったら、取れそうなんすよ~」
私「ほな、まぁいろいろやってみて~」

その後、忙しさにかまけて、すっかり忘れていた私・・・

Y君「なんか、簡単に手でヒル取れるんで、取っちゃいますね」
私「えっ?(人に慣れていない魚のはず・・・)ほんまにヒル取れるん?」
Y君「(ヘラヘラ笑いながら)よゆっすよぉ~」

ということで、その現場を確認しにいったところ、

おーーーーーー!すげー!!!
完全にヤイトハタはY君を信じきっています。
気持ちよすぎて、体が横になっちゃってます。

クリーニングフィッシュって皆さん知ってますか?
ホンソメワケベラのような、他の魚に寄生している虫を食べる魚のことです。
海遊館にもホンソメワケベラが暮らしています。

このように、体表だけではなく、エラ、口の中まで頭を突っ込んで寄生虫を食べてくれます。

で、このヤイトハタ、Y君のことを完全にホンソメワケベラと勘違いしています(笑)
ヤイトハタ「このでっかいホンソメワケベラ、寄生虫取るのうまいわぁ」

しかし、Y君、どう見てもホンソメワケベラには見えないんですが・・・

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イルカアーチ仔通信9月号~誕生のとき編~

赤ちゃんが生まれたということで、タイトルを「イルカアーチ仔通信」として
赤ちゃんの近況をお伝えしていこうと思います。

出産の前、アーチがエコー検査に応じてくれました。
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こどもの心拍を確認することができました。

日中は出産せず、夜を迎えました。


そして交代で夜間の観察を行っていたときに破水が起こりました。
破水がおこってから
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赤ちゃんの尾びれが・・・

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だんだんと...

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出産は午前4:43。
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多くのスタッフに見守られ、赤ちゃんは初めての肺呼吸を行いました。

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他のイルカ達は赤ちゃんにびっくり。
目が「ギョ!!!!!!」となっています。


私達飼育係員の喜びはつかの間。
これからしばらくは戦いの日々です。
 

月より団子♪

朝夕が涼しくなり、小さな秋がいたるところで見つかる季節となりました。

9月の上旬には、秋の風物詩のひとつに、お月見がありましたよね!!

今年はスーパームーンという言葉が巷をにぎわせていたように思います☆


ちょうどその頃、海遊館でもとある生き物がこの秋の風物詩を楽しみにしていたとか、いないとか??

それが、こちら!今日も元気なラッコの「パタ」さんです!!

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もちろん、パタが楽しみにしていたのは、キレイなお月様...ではなく、


お月見団氷♪

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去年に続き、2度目の登場です!

では早速、「パタ」とお月見の再開の様子をご覧ください!




『はっ!!!!これはもしや、お月見団氷ちゃうん?!』

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『お久しぶり!今年も一段とおいしそう♪』

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『やっぱり秋はお月見(団子)サイコーやわぁ(*^ ^*)』
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とご満悦な「パタ」なのでした☆

西表コーナーの新展示

企画展「体感!熱帯雨林」の西表島コーナーの展示生物をいろいろ入れ替えました。今回登場したのは、このようなラインナップ。

ヤクジャマガニ
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マングローブにすむオウギガニのなかまです。通称「こわいかに」。おこりんぼなんですもん。らんらんと赤い目にくまどり模様をそなえていて、顔もコワイ。

ヤシガニ
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レアもんです。いや、ヤシガニ自体はそんなに珍しくもないかもしれませんが、レアなのはこのサイズ。小さいんですよ。にくたらしい感じの大きなヤシガニはよくいますが、こんなにかわいいヤシガニははじめて見ました。

ミナミオカガニ
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これまで展示していたオカガニによく似ていますが、甲羅がまるまっちい。そして、目が長い。南の島を感じさせる風格をそなえておりますな。

ヤエヤマサソリモドキ
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サソリみたいですけれど、しっぽにはサソリのような毒針はありません。しかし、漆黒の体といい、奇怪な顔つきといい、西表島でもっともかっこいい生き物として不動の地位を確立しています。

いずれ劣らぬスター揃い。ぜひみにきてください。

無理は禁物

 "あっ!" 

思った瞬間、強烈な力で引き剥がされ、再起不能になってしもた‥‥ トホホ(泣)


わての名は"カップリング"、ポンプとモーター間におって、モーターの力をポンプに伝える仕事をしとる。

わてがおれへんかったら、水を水槽に送ることは出来へんのや。

わての体は、あの"ルフィ"と同じゴムで出来とる(ちょっとした自慢やけどな)


しかし、長年の無理がたたって、この有様、後進に道を譲ることになってしもた。

無理は禁物、仕事をするときはしっかりとする、休むときはきっちりと休む。

メリハリが大切や、設備の兄ちゃんも、そこんとこよろしゅーたのんまっせ!


写真① あ~あ いってもーた(泣)

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写真② わての職場や(循環ポンプ)

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写真③ このオレンジ色の部分がわて

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写真④ 後はたのんだで!

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シジミ受難

企画展示「体感!熱帯雨林」の西表島コーナーに展示しているシレナシジミとヤマトシジミの貝殻です。
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シレナシジミは日本最大のシジミで、殻の大きさ(殻長)は10cmを超えるものがいるそうです。
私たちが普段食するヤマトシジミの大きさは2cmぐらいですから、シレナシジミがいかに大きいかがわかると思います。

シレナシジミはマングローブ林に暮らし、地表に殻の一部を露出させ、泥の中に潜って、水に溶け込んでいる栄養分や泥の中の堆積物を食べています。そうすることで水や泥などを浄化するのに役立っているのだとか。
また、シレナシジミの形は丸っこいのですが、深さ10cm 未満の浅いところに生息する種の特徴で、捕食者から襲われた時、丸く厚みのある殻で身を守るためと考えられています。
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西表島に詳しい係員からシレナシジミの話を聞いた際、「ぜひその貝殻を採集してきてほしい」と頼みましたが、シレナシジミの殻は良い状態で残っていることが少ないのだそうです。ということで、お土産物として売られている貝殻を入手してもらいました。
あっ、シレナシジミ、とても大きいけど、身はそれほど大きくはなく、味もいまいちだとか。

で、受難って何か?というと、シレナシジミじゃなくて、ヤマトシジミなのです。

1枚目の写真を見ておわかりのように、シジミの殻は触ることができます。
ところが、ヤマトシジミは小さいからでしょうか。シレナシジミで叩き割られたり、なぜかいなくなってしまうことも。
ミナミトビハゼの水槽にいたり、植木鉢の隅などぎょっとする場所にいたり、行方知らずも多々。係員は急遽、標本作成中です。
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皆様、ヤマトシジミにもやさしくお願いします!

海遊館の芸術家

海遊館で飼育している動物の中には破壊...、もとい、彫刻をする動物がいます。
まずはその動物がボロボロにした...、もとい、作り上げた作品を少しご覧いただきましょう。
なお、作品解説は芸術の感性の欠片もない担当飼育員が書いておりますので、ほぼ適当です。(笑)

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この板はもともと四角だったのですが、上部をアーティスティックに削り、荒々しさを表現しています。

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こちら、一見ただ削られただけの木ですが、なにかの動物に見えてきませんか...?

......そうです!カピバラです!......これカピバラですよね!?(笑)
全然カピバラに見えないという方のために、少し画像を編集しました!

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ほら!カピバラ!

そしてこの作品を作ったのがこの方達!
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8月9日のブログ「Hello」でも紹介した、ルリコンゴウインコのお二方です!

ルリコンゴウインコのくちばしはとても硬くて大きく、噛む力も強いので、果物をかじったり、餌になる種子などを割るのに適しています。また下あごのくちばしが彫刻刀の平刀のような形になっているので、削るのは得意です。

こちらで見せた作品は展示に出る前のバックヤードで作った(壊した?)作品なのですが、8月から展示デビューして以来、さっそく「エクアドル熱帯雨林」水槽でも破壊活動...、いや、製作活動をしています。
私たち飼育係員としては木屑などのゴミが増えるので、彫刻最中に出くわしたときは
「またボロボロにして~!」
と怒るのですが、ご本人達は知らん顔でせっせと削っております。(笑)

チャレンジ精神~がんばる、ニコ~

朝の観察をしていたとき、ゴマフアザラシのニコが
がんばっている姿を見つけました。しかし。。。



途中でラピス乱入!!!!
どーーーーーーーーん!!!

それでも弛まぬニコの精神。



わたしも見習わなくっちゃ~

ナマケモノの耳

『体感!熱帯雨林』で展示を行っているナマケモノ。
ふと、「ナマケモノの耳ってどんな形?」と好奇心が沸いたため、耳を探してみました!!

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どの角度から見ても耳は見当たらず。
毛をめくってみると...
ありました!!

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こちらがケロロ♂の耳で

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こちらがマロロ♀の耳です。

どうですか?初めてナマケモノの耳を見た方も多いと思います。
ちょっと、サルの耳に似ているのかな?という印象を受けました。

サルと言えば、この写真をご覧下さい!!

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スタッフの一人が「回転したら歩いているみたい」と言い出したので、座っている写真を90度回転させると...
たしかに、二足歩行をしているように見えます!
新種のサルみたいに見えませんか?(笑)


イルカ通信8月号~目の前に・・・編~

8月23日に生まれたカマイルカの赤ちゃん。
水槽に入ってもええやろうとの許可がいただけたので、カメラをもって赤ちゃんのいる水槽にはいってきました。

アクアとルーシーがたびたび登場してきますが、赤ちゃんとお母さんが意外にも近くにきて様子を確認してました。

この映像は生まれて2日目の様子。
こんな生まれたてな赤ちゃんと一緒の空間で目の前で見られるなんて、なんとすばらしいことなんでしょう!!!!!
職権乱用して申し訳ありません!!

いまはもぐっても相手にしてくれない赤ちゃんが、いつか私たちのほうに近づいてくる日もそう遠くはないと思うと待ち遠しいです。

アザラシの鳴き声

先日、「モンタレー湾」水槽の前で生き物の観察をしていると、お客様が、「アザラシってどんな声で鳴くのかな?アシカに似ているから同じような感じなのかな?」と、言いながら、館内を歩いて行かれました。

それを聞いてふと考えると、アシカの鳴き声は聞いたことがある方は多いと思いますが、アザラシの鳴き声を聞いたことがある方は意外と少ないのではないでしょうか?
実は私もアザラシの飼育担当になるまでは、鳴き声を聞いたことがありませんでした。
ということで、今回はアザラシの鳴き声を紹介したいと思います。

では、まずはじめにカリフォルニアアシカの鳴き声です。
今回は「モンタレー湾」水槽で生活しているカリフォルニアアシカの「ナミ」に協力してもらいました。

アシカは声で仲間とコミュニケーションをとるため、水槽内でも普段からよく鳴いています。
また、このようにアシカは大きな声で鳴くことから英語で「SEA LION」(海のライオン)と呼ばれています。

では続いて、ゴマフアザラシの鳴き声です。
今回は同じく「モンタレー湾」水槽で生活しているゴマフアザラシの「チチ」に協力してもらいました。

どうでしょうか?

アザラシはアシカと違って鳴き声で仲間とコミュニケーションをとることが少なく、アシカに比べると鳴くことがあまりないので、聞いたことがある方は少ないのではないでしょうか?
私が初めてこの鳴き声を聞いたときはかなりイメージが違っていて驚きました。

アザラシの鳴き声はどうでしたか?
一見似ているアザラシとアシカたちですが、実は鳴き声はこんなに違うんですよ。

羽が抜け変わる季節

現在、海遊館で暮らすイワトビペンギン。年に1度の羽が抜け替わる(換羽)季節の到来です。

この時期は清掃作業がとても大変。

1羽から抜け落ちる羽の量は多量です。

しかし展示水槽の排水口は小さく、作業効率が悪いため毎日イライラが止まりません。
予備水槽の排水口は、とても大きくて楽なんですが・・・。


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▲普段は、体重が2㎏前後のイワトビペンギンですが、換羽前は丸々太ります。

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▲こちらは換羽を開始する直前で体重は3㎏オーバー

全身の羽が立ち、コロコロになります。
換羽中はほとんど餌を食べません。1週間ぐらい食べなくても平気です。

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▲こちらのペンギンは、国内最高齢ですが、まだまだ元気!

今は餌をモリモリ食べて体重増加中。
翼の羽が少し立ってきているのが分かりますかね。
これは換羽が近いサインです。

海遊館で飼育しているイワトビペンギンは全部で17羽。
半分以上のペンギンがまだ換羽していません。

清掃作業が楽になるのは、まだまだ先になりそうです(涙)

長(ちょう)さん

ジンベエザメの遊ちゃんがやってきた「太平洋」水槽。

この水槽にはアジの仲間が約10種類います。
みなさんがよく食べるのはマアジでしょうか?
マアジは大きくなっても30cmくらいですが、大きくなるアジの仲間には1mを超える種類もいます。

「太平洋」水槽にいる、顔の角ばったロウニンアジも大きくなる種です。
全部で約30尾いるのですが、この中で大きいものは5~6尾くらい。

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▲写真の中央にいるのがそうです

大きなロウニンアジたちは、今から14~5年前にやってきました。
アクリルガラス越しだと、そんなに大きく見えないかもしれませんけども、実は130cmぐらいあります。

その中に、係員からは「長さん」と呼ばれている個体がいます。
ちょっと下顎がびろーんとしてることから、今は亡き「いかりや長介」さんをイメージして、愛称をいただきました。

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▲写真ではわかりにくいですから、みなさん、遊ちゃんを見る時、「長さん」を探して見てくださいね。
きっと「なるほどー!」と思うんじゃないでしょうか。

大人の一歩手前!

「南極大陸」水槽では、ジェンツーペンギンとアデリーペンギンの赤ちゃんがすくすくと成長した結果・・・、ふわふわの羽から大人と同じ水をはじく羽に生え換わって、今はどれが赤ちゃんか分からなくなっています。

よくぞここまで大きくなった...(T_T)

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▲こちらがジェンツーペンギン。矢印が先日まで赤ちゃんだったペンギンです。大人そっくり!

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▲アデリーペンギンの赤ちゃんも大人とそっくりに...
あれ?

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アデリーペンギンの中に少し模様が違うペンギンが!
だ、誰や!?君は一体誰なんやーーー!?((;@3@)/

と、ヘタな芝居はおいといて、お察しの通り、赤ちゃんだったアデリーペンギンなんですね!

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▲上の写真が大人のアデリーペンギン、下が赤ちゃんだったペンギンです。

目の周りが黒く、喉が白いのが大人との違いです。

この模様は次に羽が生え変わる時に大人と同じになり、その時に晴れて大人の仲間入り!というわけなんです(^^)v

今は大人一歩手前!といったところ。
係員の手から餌を食べる訓練と遊泳訓練も進めていて、順調に大人の階段を登っております(笑)

早く一人前になれたらええな~
訓練がんばろうな~!!

金魚??

「日本の森」の水鳥コーナー。
水鳥の他にもギンブナやニゴロブナなどと、今の時期はアユを展示していますが、ここに色鮮やかな魚が1尾。

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お客様からは「金魚がいる!」と言われています。

この魚、実は10年ほど前に海遊館に来た時は普通のフナと同じような色でした(尾はひらひらと長かったのですが)。
先輩から「これはテツギョやでー」と教えてもらいました。
しかし、1年後ぐらいに少しずつ赤い色が出てきて、今のように全身が赤くなりました。

 「えーっ、テツギョって赤くならないのとちゃうの?」と思い、調べて見たところ、テツギョにはキンブナの突然変異したものとフナと金魚がかけあわされたものの2つのタイプがあるそうです。
前者は宮城県に生息する天然記念物ということですから、この魚はフナと金魚がかけあわされた後者のタイプですね!
金魚はフナの突然変異であるヒブナ(緋鮒)を改良したものなので、本来、野生下にはいない魚ではありますが、お許しを!

このテツギョ、来た時は全長6~7cmでしたが、今は30cmをこえました。
今日もひらひら、自慢の尾をなびかせて泳いでいます。
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イルカ通信8月号「カマイルカのアーチが出産しました」

カマイルカのアーチが出産しました。
私達もとてもほっとしています。

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動物達が出産する判断基準には、次のような項目があります。
 ①採血によるホルモン値の測定
 ②エコー検査による赤ちゃんの大きさ測定
 ③体温測定による体温の低下

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アーチの場合、次のよう、なことがあり・・・
 ①採血 → あるときから採血を嫌がるようになり、採血が不可能に。アーチの負担を考えて、再トレーニングは行いませんでした。
 ②エコー検査 → 水槽内の岩にシートを張った関係でエコー場所を変えなくてはならず、新しい場所でのトレーニングが間に合いませんでした。
 ③体温測定 → 一時期嫌がって体温を測らせてくれず、ここ1ヶ月半ほどでようやく測ることができるようになりました。

出産の判断として、③の体温測定と私達の観察眼を頼りにしなくてはならない状況になりました。


体温は出産の10日前から、低下傾向が見られ始めました。
毎日、今か、今かとドキドキ冷や冷やしながら体温測定を行っていました。

お盆期間を過ぎたあたりから、ぐんぐんと体温が下がり、22日には35.8℃まで下がりました。
この日は赤ちゃんの生存を確認するためにエコー検査も試してみました。

アーチは検査に協力してくれて、お腹の中にいる赤ちゃんの心臓が動いていることを確認できました。

あとは出産を待つだけの状態です。

そして待ちに待った出産のとき。

うれしくて、でもがんばらなくっちゃと意気込まなくてはいけない。
赤ちゃんを無事に成長させていきたい。
そう思う瞬間です。

「アーチ仔」の記録は続きます。

ご心配をおかけしました。

ご心配をおかけしました。

企画展示「体感!熱帯雨林」に、あのカワウソたちが戻ってまいりました。

昨年末に生まれたコツメカワウソ・アヤメのこどもたちと母アヤメです。

今年の5月末からバックヤードで貧血の治療をしていたワラビ、ツクシ、スイカ。れぞれ体重が2kg前後となり、貧血は治りました。

また、心臓に異常が見られたスイカは、まだ薬が手放せませんが、体の大きさと心臓のバランスはよくなってきました。バックヤードでも水に入りまくり、毎日大暴れで元気いっぱいでした。

先日8月18日、企画展示「体感!熱帯雨林」に移動すると、4頭でどどどとプールに直行するも、手前でストップ!

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どうするんだろうと思ったら、いきなりスイカが入水。

よりによって、スイカかいな・・・。大丈夫かなぁと、ハラハラしましたが上へ下へとすいすい。

▼それからは、手前の部屋で集まってなんぞ相談したり・・・。
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▼台に乗って、まわりを見たり・・・。
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▼飼育係員に餌をねだったり。

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元気に過ごしております。

ただ、今度はお隣のリスザルのポメロが貧血になり、現在、展示をお休みさせていただいております。
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こちらも見守ってくださいますようお願い申し上げます。

タイマー変更作業

今年はお盆も分散化していたと聞きましたが...
海遊館で仕事していると基本、夏休みやお盆休みといったものがありません(泣)

季節感覚や曜日感覚が麻痺してしまいます(笑)

今年のお盆もたくさんのお客様が海遊館に来館して頂きました。
本当にありがとうございます。

さて通常、海遊館の営業時間は10:00~20:00ですが、お盆の間、営業時間は8:30~20:30でした。

それがどうしたの?という方もいらっしゃると思いますが、設備チームでは営業時間の変更に伴い、一部照明の点灯消灯時間の変更を行っています。
大きい水槽はコンピューターで管理されていますが、小さい水槽は個別の「タイマー制御」になっています。

タイマーって?

これです。
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なんだか時計みたいですね。

これで、いつ点灯していつ消灯するかを設定することができます。
とっても便利!

コンセントをさしたり、抜いたりしていては大変ですからね。
タイマー君、今年もありがとう。

あられ新技:鼻息ぶーーーーーーーーん

まずは動画をご覧あれ!

ちょっとわからない方は音量を大きくしてから動画のアラレの鼻を注視してください。

わかります?
アラレ・スケッチの「おこるアラレ」編の その2 です!

いつもいけないとおもいつつ、トレーニングをしつこくしていたらアラレが鼻息ぶーーーーーんって
したので、拾ってみました。

見たくなったら、涼しい海遊館へ!!

ワモログ☆その14

ワモログ更新します。

以前ブログのアラレスケッチで紹介されていた「換毛」。
実際の写真も見てみたい!というお声をいただきましたので、今回はアラレの換毛ビフォーアフターをご覧ください。

まずは換毛前。
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普段は水中にいる時間のほうが長いワモさんたちですが、換毛期間中は体力を消耗するので、1日の中でも上陸時間が長くなります。毛が乾いて「もふもふ」しています。

次は換毛中。
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違いが分かりますか?よく見ると表面に抜けた毛がたくさん付いています。
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ちなみに一晩で抜ける毛の量はこんなかんじ。
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私の両手に山盛りです。そりゃ体力使いますよね。

全身で見てみると・・・
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換毛中で古い毛と皮膚がボサボサと逆立っています。

ですが1週間も経つと・・・
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新しい毛が生えそろい、色も奇麗な灰色になってきました。
毛の流れも整っているので、少しスリムになっているのがわかります。

換毛中は体がかゆいようで、ワモログ☆その11でご紹介したように、前肢でボリボリと体をかく仕草がよく見られます。
ちなみに新しい毛に生え変わっても、模様は変わらないんですよ。

ではまた。

ゆれてます

先日の台風11号、12号の被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

海遊館の周辺でも、強い雨と風になりました。

では、海遊館の研究所がある、高知県土佐清水市の以布利センターはどうなっていたかというと...。

たまたま大阪から以布利センターに出張していた係員が、室内の窓から撮影しました。
風が強いので、激しくゆれています。

今回の台風は、足摺岬にかなり接近したので、現地のスタッフも「こんなに強いのは久しぶり」と申しておりました。

幸い大きな被害はなく、次の日は外回りをみんなで大掃除しました。

巣立ちの時、近し

今年、「南極大陸」水槽で誕生したジェンツーペンギンとアデリーペンギンの雛が巣立ちを迎えようとしています。

早いですね~。
生まれて3ヶ月程度でもう巣立ち。見た目も大人のペンギンと同じ姿になりました。

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▲ジェンツーペンギンの雛
フワフワの羽はもうほとんどありません。

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▲アデリーペンギンの雛
背中のフワフワの羽が残っています。

今は2羽とも係員から餌を食べる練習を始めています。
もうすぐ遊泳訓練もしなければいけません。

これが毎回大暴れで担当者はビシャビシャになります(悲)
その様子はまた後日。

まぁ何とか今年も、大きな事故なく生育させられそうです。一安心。

次はオウサマペンギンの繁殖シーズン。産卵が始まっています。

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▲脚の上で卵を温めています。

例年とおり何事もなく進めば良いのですが、どうなることやら。
良いのか悪いのか、安心できる期間は短くなりそうです。



水玉、その後

「体感!熱帯雨林」の入口にいるピラニア。

4月21日のブログ「可憐な水玉」で、小さい頃のようすをご紹介しましたが、あれから4ヵ月。

どうなったかと申しますと、
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こんな感じです。

前は水玉だったかもしれない黒い斑は残っていますが、可憐ではなくなったのは確かです。
そして、尻ビレと鰓ぶたの下はオレンジ色になってきました。
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4月には500円玉大だった大きさは、今は全長で10cmくらい、例えると小ぶりの鯛焼きといったところでしょうか?

この後もまたお知らせしたいと思います。

テスト撮影

先日、会社で新しいカメラを導入したので、そのテスト撮影を行ってみました!

今回のテスト撮影は、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが生活する「モンタレー湾」水槽で、水中から動画の撮影を行うことに!

さて、生き物たちはどんな表情を見せてくれるのでしょうか?

カメラをもって水槽に潜ると、早速1頭の動物が近寄ってきました。
近寄ってきたのは、子供のカリフォルニアアシカの「ナミ」でした。
十分に近寄ってきたところで撮影をスタート!

ナミが思惑通りにカメラを覗き込んできた次の瞬間...
いきなりカメラに向かって鼻でパンチ!

びっくりしてカメラを放しそうになりましたが、とっさにカメラを掴み撮影を中断...。

実は、ナミは好奇心旺盛な反面、イタズラが大好きなお転婆娘なので、ただでは帰してもらえないと思っていましたが、やっぱりでした!

新しいカメラをとられなくて良かった良かった。


華麗なる泳ぎを見よ!

「日本の森」をのぞくと、あれ?
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あなたたちはどなた?

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▲ツバキです!
2年ぶりの「日本の森」はいかが?

ということは、ツバキの後ろにいるあなたは!!
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▼グミでーす。
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わんぱくファイブはまだダイエット中ですし、代わりに展示したコウメとクリが安定して摂餌しない(アユ食べてます...)ことから、次なる展示はこの2頭になりました。

グミは一昨年、生後半年でこの水槽を体験していますが、兄弟のロックやナズナが体調不良になり、数日間でバックに戻ってしまいました。
したがって、「日本の森」は初体験といってもいいかもしれません。

そんなわけで、ツバキはすいすい泳ぎ、アユを追いかけまわしているのに、グミは水がこわくてなかなか泳ぐことができませんでした。
しかし、「おかあさーん、行かないでー!」と岩の上をうろうろしているうちに、すべってどぼーん!
その後は悟りを開いたように泳ぎだしたようです。

「体感!熱帯雨林」でもおもしろい行動を見せてくれたツバキ・グミ親子。
「日本の森」でも活躍もご覧くださいね。

もぐもぐ

「エクアドル熱帯雨林」水槽の一番左のコーナーは、アマゾン川に暮らすネオンテトラやエンゼルフィッシュなど小型の熱帯魚を展示しています。
その中で細長いこの魚、ロイヤルファロエラです。
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だいたい擬木や岩にくっつき、もぐもぐと藻やコケを食べています。

ふと思い出したのですが、ロイヤルファロエラがはじめて海遊館にやってきたのは、確か皇太子様と雅子様がご成婚の時でした。

ということは21年前??もうそんなに時がたつのですね...。

ロイヤルファロエラは、繁殖にも成功した思い出深い種類です。

工作の時間、後編

こんにちは!

少し前に「工作の時間」のお話をしましたが、今回は後編です! 


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届いた板は全部真っ白に塗りました!

古い板を片付けて床を掃除して、いよいよ組み立てです(・д・)/


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うっかりネジを落としてしまうと大変です。なので落とさないよう慎重に...
1本1本しっかりしめていきます。

ちなみに奥のペンギンたち、全然気にしていないようにみえて、実は横目で凝視してます(笑)

そんな気にしまくりのペンギンたちに見守られながら(?)ついに完成!

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▲Before:この板が...

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▲After:こんなにきれいに!我ながらなかなかの出来栄えです(^皿^)v

ペンギンたちも喜んでくれてるかなー?

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「うおぉ!?むっちゃきれいになっとるがなー!!」

なんて、思ってくれていたら嬉しいです(笑)

にょろにょろ

またまた「う○ち」のお話です。
お食事中の方はご遠慮ください(笑)


ある日のこと。

ハナグマ担当から「う○ちににょろにょろが混じってます」との報告が...。

実際にう○ちをみてみると...
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確かに黒いにょろにょろとしたものが混じっています。

水で洗ってみると、黒い部分もありますが、もともとは白色だったようす。
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条虫(寄生虫)かな?と思い顕微鏡でみてみると、みたことのない節や虫卵にも見える小さなつぶつぶが。
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寄生虫というよりも昆虫か???
そういえば、ハナグマの餌でコオロギをあげてるし、もしかしてそれかも!?

ということで、餌で与えているコオロギを顕微鏡で観察してみました。
うーん、何か違う!
海遊館一の昆虫博士の係員に聞いても、昆虫のキチン質っぽくないなぁという返事。

うーーーーーん。なんだろう...。
植物の節?
黒いにょろにょろの正体がわからなかったので寄生虫専門の大学の先生にみてもらうことにしました。

回答は
「寄生虫構造は見当たらず、おそらく植物性のものではないか」
「バナナを餌で与えていませんか?」というものでした。

バナナ!!!
バナナは餌として週3回与えています。
しかもその便が出た前の日にバナナを与えていました!

確定はしていませんが、バナナの白いスジが消化され、変色したものではないか...という結論になりました。

今回のにょろにょろ、写真のパプリカのう○ちに混じってました。
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「う○ちをHPで公開するなんて!恥ずかしくて、もうお嫁にいけません!」



ミパタ・キカパタ・イワパタ

ミパタ・キカパタ・イワパタ・・・?

???・・・なタイトルですが、
こちらの写真を見ていただけば、きっと謎が解けるはず☆

まずは、「ミパタ」
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続いて「キカパタ」
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最後に「イワパタ」
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はい、もうお分かりでしょうか?
日光東照宮でもおなじみの、三猿「見ざる・聞かざる・言わざる」を少しもじってみました!笑

これらの写真は、寝る寸前、またはすでに寝ているラッコの「パタ」の様子を撮影したものです。

とってもかわいい寝姿でしょ?
一部寝ぼけてますが(^^;

実は、「パタ」に限らず、ラッコはこのようにして、
前足を目や耳に押し当てて寝ることがよくあります。

これにはちゃんとした理由があるんです(^^)

ラッコが暮らす地域はとっても寒く、
「パタ」が暮らす「アリューシャン列島」水槽の水温も10~12度に保たれています。

そんな寒い海でも、へっちゃらで生活ができるように、ラッコは体中に大量の毛が生えるように進化してきました。

が、ラッコたちにも毛があまり生えていない部分があります。
それが、鼻先、前足の表面、後ろ足の水かきの部分です。

この部分が、冷たい海に長い時間浸かっていると、体が冷えてしまいますので、
海から出しておけるように、いつも仰向けでプカプカ浮かんでいるんです!

それでも寒いときは、写真のように前足を目や耳、口に当てることで、温めながら眠ります。

他にも、絶対に前足が水に浸からないようにバンザイをしながら眠るときもあります。
こんな感じです☆
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ラッコは厳しい環境で、生きていくために、こんな工夫をしているんですね!

Hello

「エクアドル熱帯雨林」は3つに仕切られているのですが、その真ん中のお部屋ではルリコンゴウインコの展示を8月から開始しました。

リスザルの展示はインコが慣れるまではお休みをいただいています。

さて、ルリコンゴウインコたち。
オスとメスのペアで、どちらも2012年アメリカうまれ、当館では初めての展示となります。

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▲オス

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▲メス

メスは胸の黄色い部分の羽がぬけています

初めてこの2羽に会った時、一番驚いたことは、その声でした。
こんな大きな声とは!!

検疫をしている部屋で時折、大きな声を出していたので、近くを通る係員がみなびくっとしていましたよ。

さて、インコといえば、おしゃべりをするので有名です。
インコを担当する係員は給餌しながら「おはよう」とか「こんにちは」とかインコにむかってしゃべりかけていましたが、特に返答もなし。
なーんだと思っていたら、ある日の担当者が興奮して報告してくれました。

「オスが"ハロー"って言いました!やっぱりアメリカ出身だからあいさつも英語なんですね!」というのです。

「ほんまかいな?」と思って、部屋の外でこっそり聞いていると、確かに「アロー」と聞こえました。

でも、こちらから「ハロー」と言ったら全く無視で、「なんだ、聞き違い?」と思った頃に小さく「アロー」ってつぶやいたのです。
私の発音が悪いので、相手にしてくれないのでしょうか?

同じような言葉?に「ホワット(What)」というのもあります。

私には「オワッ」と叫んでるようにしか聞こえないんですけど...(笑)

特におしゃべりなのはオスです。
なにかぶつぶつ言いながら、かしかしと歩いていることがあります。
これからどんな言葉がでてくるのでしょうか?

誕生日プレゼント

8月7日はコツメカワウソ・ニッキの20歳の誕生日です。
おめでとう!
ワンパターンですが、タカアシガニの脱皮殻プレゼントを行いました。
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「なんだ、なんだ!?」(右はニッキ、左は息子のオリーブ)
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実はオリーブの誕生日は8月9日なのです。パパと2日違い!

「これはオイラの!」
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ロック、あんたの誕生日は1月2日やんか!

というわけでロックは大張り切りですが、当のニッキはといえば...
「ふー。顎のせるもんができたわい」という感じ。
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時間がたつと顎のせはとうとうロックに奪われてしまいました。もうっ(怒)!
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なんか納得いかないので、ニッキにはタカアシガニの口の部分を渡そうとすると...頭の上に乗ってしまいました。
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ちょっと王冠みたい(笑)。
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昔はこんなことしようもんなら激怒していたニッキですが、丸くなったなあと思います。
お誕生日おめでとう。
敬老の日には違ったプレゼント考えとくね。

ちょっとした工夫?で効果大!

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1-写真②ckufu.jpg

「新体感エリア」のワモンアザラシとイワトビペンギン水槽の循環濾過システムには、水質を安定させるために水質改善剤を入れています。

とりあえずということで・・・、タマネギネットに入れて吊り下げていました。

簡単、合理的で良いのですが、まんべんなく全体に水が流れていないように見えます。
これでは十分な効果は期待できません。

1-写真③ckufu.jpg

1-写真④ckufu.jpg

ということで既製のコンテナを利用して、まんべんなく水がかかるようにします。

既製品ですが、なかなか設置場所に適したサイズがありません。
インターネットやカタログと格闘の末、やっと見つけたのが牛乳パック用のコンテナでした。

これだと、ワモンアザラシ用に3個、イワトビペンギン用に2個が設置できます。

1-写真⑤ckufu.jpg

しかし、このままでは付かないので取付金具を切る、削る、溶接、穴あけしたりして作りました。
で、効果はいかに・・・

早くも設置した次の日には良い効果が見られはじめていました。

ちょっとした工夫のつもりでではじめましたが、ずいぶん手間暇かかってたりして・・・

心に誓う日になりました。

先日、今シーズン3羽目の雛が誕生しました。
ジェンツーペンギンです。

ジェンツーペンギンは、通常、産卵後35~40日で孵化します。
ある一定の日数を過ぎた頃、特殊な機械を使うと、卵の中で生きている雛の心音が聞こえます。

元気に生まれて来いよー!と祈り続ける毎日。

しかし、36日目。卵に変化なし・・・37日目・・・38日目・・・卵に変化がありません。
何か様子がおかしい。

そして39日目の朝、やはり変化はありません。
獣医師と相談した結果、人工的に孵化させる処置をしよう!ということになりました。

過去に海遊館では、孵化に時間がかかっている卵に対し、手伝う程度の処置しか成功例がありません。
今回は、孵化が一切始まっていない卵に対する処置。リスクの大きさや難易度は桁違いです。

奇跡が起きることを信じて、処置を開始。


まずは雛を傷つけないよう気室側から少し殻を割り、中の状態を確認しました。

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よしっ!ちゃんと生きてる!
がんばれ!

次は卵膜を破ります。

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よしっ!!ちゃんと肺呼吸しとる!もうちょいや!
この時はじめて雛の鳴き声を聞き、ちょっと安心。

でも試練はまだまだ続きます。

雛は十分成長しているか・・・、孵化前に吸収されるはずの栄養が残っていないか・・・などなど。
いろんな不安が頭をよぎるなか、少しづつ少しづつ1日かけて処置を進めました。

そしてついに夕方、がんばって生き続けた雛の生命力と獣医師の手助けにより、無事、孵化させることに成功しました!!

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あぁ~よかった。

今回、正常に孵化しなかった理由は分かりません。
もしかすると雛に何らかの異常があるのかも知れません。

何とか孵化させることが出来ましたが、これから先、状態が急変したり、正常に成長させられない可能性も十分あります。
そのため、飼育係員が親代わりとなり、成長の状態を観察しました。

そして次は、私たち飼育係員が頑張る番です。
まだまだ不安な日の連続ですが、絶対に諦めることなく、出来ることを精一杯したいと誓いました。

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毎日早朝~夜中まで、3時間おきに餌を与えました。

海遊館で人工育雛で生育させた雛はたくさんいます。
しかし、今回の雛は餌への要求が上がってきません。なんでやろ・・・

数日後、雛の呼吸に異変が現れました。原因不明の呼吸障害でした。
それでも、できることを精一杯しました。

生まれて11日目の早朝、残念な結果となってしまいました。

検査の結果、死亡原因は肺水腫。おそらく心不全から併発したのではないかとのこと。

なぜ心不全を起こしたのか、先天的な異常だったのか、飼育方法に誤りがあったのか、助けられる手段はなかったのか、もっと早期に気づくことはできなかったのか・・・。生き物の「死」には、考えさせられることがたくさんあります。

あらためて、飼育技術や知識、観察力を高め続けなければいけないと、心に誓う日になりました。

アラレ・スケッチ 「おこるアラレ」

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実際に怒っているのかどうかは分かりませんが、人間目線でみると怒っているように見えます。

表情・行動ともに豊かなワモンアザラシたち。
すすーっと通り過ぎずにじっと観察してみては・・・?

ワモログ☆その13

ワモログ更新します。
今日はワモさんの「ひげ」のお話です。

ワモンアザラシのユキちゃんは、今ちょうどひげが生え変わっているところ。

顔をよく見ると1本だけ長いひげがあるのがわかりますか?
短いひげは新しく生えてきたものです。

昨日まで長いひげは4本あったのですが、今日見たらラス1になってました。
なんかアンバランスでおもしろかったので、写真におさめてみました。

1-写真①.JPG

きっと明日にはこの長いひげも抜けちゃうんでしょうね。
ちなみに抜けたひげは水槽の底に落ちているので回収してコレクションしています。

1-写真②.JPG

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よーくみると波状にポコポコとしているのがわかりますか?
ちなみにゴマフアザラシのひげもポコポコしているんですよ。

ではまた。

ジェントルマン?

夏らしく、気温が非常に高くなってきました。

そして、あつーい企画展示「体感!熱帯雨林」では、こんな格好をしている動物がいますよ!!

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フタユビナマケモノ・ケロロくんです。床で寝ています・・・。
この姿に、お客様も「ほんまに怠け者やなあ」なんてつぶやいてらっしゃいます。

温度調整のためのヒーターにもたれかかって座ってることもあるんです。

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組んだ木の上にいることの多いマロロに対し、あまりにもケロロが床にいることが多いので、ちょっと心配になって、前の担当者に聞いてみました。
すると「あー、あいつはいつも床にいるよ!」との返事でした。

マロロがあまりにも自由奔放なので、遠慮しているのでは?とも言っていました。

あー、確かにマロロったら、「ここに行きたい」と思ったら、ケロロがいても、のしのしとケロロの上を通過していきますし、「排泄をここにする」と決めたら、ケロロがいても平気でします。

ケロロったら、なんだかあきらめモードなのかしら?とも思いますが、見方によれば、年下にやさしいジェントルマン?といえるのかもしれません。

工作の時間

こんにちは!
今日のお仕事は大工さんです!!
...いや、言い過ぎました、工作です(^^;)

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こちら、ペンギン達の予備水槽なんですが、入り口を入ると飼育スペースを仕切るための板がついています。
この板が長年使っているのでもうボロボロ...。

そこで今回新しい仕切り板に交換しよう!というわけで、工作のお仕事なんです。
まずは今の板の寸法を測って、材木屋さんから必要な大きさの木材を購入します。

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そして組み立て...の前にやらなきゃいけないのがペンキ塗り!
どうしても水がかかってしまうので、そのまま使うとせっかく新しくしたのにすぐに木が腐ってしまいます(>_<)
ペンキ塗りはとっても大事なのです。

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ぬりぬり...

と、完成までいきたかったのですが、まだ製作途中ですので今回はここまで(>_<)
中途半端ですみませんm(_ _)m
また後日に「組み立て編」の日記でピッカピカの仕切り板をご披露しますのでお楽しみに~!

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「早く新しくしてくれへんかな~(-3-)」

アラレ・スケッチ 「カンモウ」

最近アラレは"カンモウ"中

さて、カンモウとはいったい何なのか。

漢字で書くと換毛です。

アザラシやアシカは一年間のある時期になると体の古い毛を衣替えします。
このことを換毛というのです。
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短い前あしを使ってお腹をかきます。ごしごし。

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短い前あしを使って背中もかこうとします。ぼりぼり。

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届かないところは展示室の岩を使って、ごーしごーしぼーりぼーり!

みているとこっちもぼりぼりかいてしまいそうです。

こんなに大きくなりました。

「南極大陸」水槽では、6月12日に生まれたジェンツーペンギンの赤ちゃんを見ることができます!
生まれてから毎朝体重測定をするのですが、初めは小さな量りで測定していました。

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こちらは生まれて3日目の赤ちゃん。手乗りサイズの大きさで、100gくらいしかありません。
ですがすくすくと成長して...

1-写真2jpen2014.JPG

今ではこんなに大きく!

体重計も大人のペンギンが使っている大きい体重計を使っています!
今日の体重は3.24kg!元気に育ってくれて感無量です(T_T)

6月25日に生まれたアデリーペンギンの赤ちゃんは、まだ小さい量りを使っていますが、順調に大きくなっています!
これからも赤ちゃんたちの成長を楽しみにしていてください♪

ハッピーバースデイっ♪♪♪

先日、とあるお方の誕生日会を企画してみました!

そのお方とは。。。

今日もプリティーラッコの「パタ」さんです。

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「パタ」は6/28が誕生日だったんです。

そこで「パタ」には、今まで元気でいてくれてありがとう&これからも健康に長生きしてね!の気持ちを込めて、何種類かのプレゼントを用意してみました。

誕生日会を行うにあたって、事前に、一緒にお祝いをしてくださる方を募集したところ、約100通ものご応募をいただき、その中から抽選で、2組のお客様にお祝いを手伝っていただきました。ご応募くださった皆さん、本当にありがとうございます。

まずは、「パタ」へ、愛をこめてバースディケーキ作りです。
あっもちろん「パタ」は生クリームやスポンジケーキは食べたられませんので、材料はすべて氷でできていて、色づけは食紅を少量使っています◎

バースディ氷作成中♪

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続いては、おもちゃにメッセージです!!

1-メッセージ.jpg

できあがったのがこちら

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では、さっそく「パタ」に渡しに行きました!!
さぁ、「パタ」受け取ってくれるかなぁ?

結果は...このとおり

1-結果1.jpg

1-結果2.jpg

もちろん、受け取ってくれました!!
だって、愛たっぷり詰まってますもん(*^^*)

ちなみに、「パタ」はこの日で18歳になりました!
いつも若々しい「パタ」ですが、実はもうおばあちゃん。
ラッコの寿命は15~20年と言われているんです(><;)

「パタ」、本当に今まで健康でいてくれてありがとう☆

来年も元気に誕生日のお祝いをしようね!!

ワモログ☆その12

ワモログ更新します。

梅雨も明けていよいよ夏休みがスタート。
海遊館では7月31日までの期間限定であるイベントが行われています。

それは『海遊館×パピコ』そうあのアイスクリームとコラボです。詳細はこちら

ワモンアザラシ水槽の横には、海遊館の人気キャラクター『ワモンちゃん』のフォトロケーションが出現!
自分がパピコになってワモンちゃんと2ショットが撮れます。
期間限定なので要チェックですよ。

そして、どこにも告知していない裏イベント・・・ワモンアザラシにパピコ(の形をした氷)をプレゼント♪をしてみました。
期間中、毎日ラッコにパピコ氷をプレゼントしているので、ちょっとうらやましくなって「ワモさんにもわけてよ~」とラッコ担当さんからおすそわけしてもらったんです(笑)

さっそくユキちゃんに見せてみると、恐る恐る顔を近づけてきます。
「いや~ん、冷たーい♪(と言ってるように見える)」

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お次はフブキくん。
「なんや、これは??」

1-写真②papiwamo.JPG

どちらも興味津々の様子。

ちなみにラッコはおやつとしてこの氷を食べるのですが、アザラシたちはおもちゃとしてしか認識していないようで「つんつんチェック(見慣れないものなどは吻先で触って確認する)」するだけでした。
ひとしきり遊んだ後はオブジェとして飾っておきました・・・。

1-写真③papiwamo.JPG

パピコとワモンアザラシ。絵になりますね。
イベント期間中、またおすそ分けがもらえたら裏イベントやるかもしれません。
見れたあなたはラッキー☆

ではまた。

イルカ通信7月号~帰ってきた、ワカモノたち~編

このたび7月22日、「タスマン海」水槽にワカモノたちが戻ってきました。

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一番奥がカーテンを閉めることで少し話題になった「ミュー」、手前側が海遊館生まれで9日に4歳になった「アクア」。

このワカモノたち、少々曲者です。

戻ってくるなり、アクリルガラスの掃除に入った係員の足ひれに興味津々!

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アクアなんか、口開けて咬もうとしています。

困ったもんだ!


アクアのお母さん離れのためバックヤードで生活させていたのですが、水槽に戻ったアクアはすぐにお母さんの「アーチ」の背びれの横にくっついて泳いでいました。その後もお母さんにべったり。

今回、アクアを「タスマン海」水槽に戻すことで、それぞれがどんな反応をするのか楽しみでした。

それぞれが「あんた、だれ!?」ってなるのか、「おかあさ~ん」「わが子よ~」ってなるのか。。。

どうやら後者のようですが、アーチはすこし嫌がっているようにも見えました。
離れていてもお母さんと子供の絆ってつながっている・・・のかな?

イルカ通信7月号~カメラテスト編~

つい先日、水中も撮影できるカメラの購入が許可されまして、購入させていただきました!

テスト撮影してみたんです。
ロケ地はミューとアクアが暮らす、予備水槽(通称:T-19)。

さっそくミューとアクアの元気な姿をご覧ください。

ミューとアクアがこちらに向かって、何か音を出しているのに気づきました?

2頭とも野次馬根性がすごいので、「なんなん!なんなん!それ、みして~」ってイルカ語で

おしゃべりしているのかもしれませんね。

水中の姿が映像で撮ることができるのっておもしろいです~!技術の進歩ってありがたい。

あたしとぼくはだーれ?

「日本の森」のコツメカワウソ、"わんぱくフォー"ですが、数日前より末っ子シュロの顔が、三角おにぎりのようにぱんぱんに腫れてしまいました。
口内を誰かに咬まれてしまって、膿んでしまったようです。

その治療とダイエットのため、フォーに代わって、この2頭に登場願いました。

どうも。お久しぶりです。餌うめーっ!!
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クリ(♂、2003年6月生)

久しぶりの「日本の森」よ。あたしは上手に吻(先)タッチできるんだから!
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コウメ(♀、2003年5月生、推定です)。

ウメは、"わんぱくフォー" のおばあちゃんにあたります。

コウメは、東南アジアから密輸され、大阪税関で保護されたという数奇な運命の持ち主。

クリは今、「体感!熱帯雨林」にいるハチくんの叔父、バックヤードでもうすぐ20歳になるニッキじいちゃんの孫です。

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(左コウメ、右クリ)

この2頭、クリは他の水族館に行っていたこともあり、なんと6年ぶり、コウメは約4年ぶりの「日本の森」です。

久々の広い水槽で、たまにアユを追いかけたり、岩場でごろごろしつつ、のんびりしています。

2頭がいた頃にはなかった中央の擬木、フォーの寝床になっていましたが、どうやらこの2頭は気に入らないらしく、水槽の右(水鳥コーナー側)付近の岩場か昔からある擬木の根元にいることが多いので、探してみてください。

フォーのダイエット成功までの期間限定展示となりますので、お早めに。


アラレ・スケッチ 「アラレぽーずあれこれ」

なかなか写真に収められないことを絵に書きおこしました。
写真を楽しみにされていた方々、ごめんなさい。

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ほんと、いろんなポーズしてるんです。

サンゴジュの花束を持って

7月上旬、ちょうど台風8号が近いところにありましたが、企画展示「体感!熱帯雨林」の生物採集のための西表島出張から無事戻ってきました。

今回は、バッタやゴキブリなどの陸ものをいくつか採集しました。まだ展示デビューしていませんが、初めて飼う生き物もいるので、バックヤードで飼育環境に慣らしつつ、飼育方法を探っているところです。

植物を食べる昆虫には、餌になる植物の葉が必要ですが、葉っぱなら何でもいいというわけではありません。虫が良く食べて、展示に使っても違和感がなくて、近所で手に入って、なおかつ、すぐ枯れてしまわずに長持ちする植物。そんな都合のいい植物が存在するのかと思いきや、サンゴジュというスイカズラ科の樹木がこれにうってつけなのです。

どこで採ろうか?サンゴジュなら、そこらへんの街路樹や公園にたくさんあります。でも、これを勝手に切るわけにはいきません。薬剤や排ガスをかぶっているかもしれないのも心配ですし。

で、自宅に植えているサンゴジュを刈っています。ちょうどこの時期、バリバリに茂ってきてますからね。剪定をかねて、時々枝を切っては海遊館へ持ってきています。

ところが、これがけっこうかさばるのです。通勤かばんには入りませんから、別の袋に入れてぶらさげてきます。

というわけで、朝の地下鉄でサンゴジュの花束を抱えている人を見かけたら、70%くらいの確率で僕だと思いますよ。

写真は、りりしくとぐろを巻くサキシマハブ。いや、サンゴジュとは直接関係ないですが、今回のベストショットなので。

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大きなビゼンはじめました

学生のみなさんは待ちに待った夏休みですね。
うらやましい...。

海遊館では夏休みにあわせて?「ふあふあクラゲ館」でビゼンクラゲの大型個体展示を開始しました。

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昨年のニュースにもあるように
http://www.kaiyukan.com/topics/2013/06/topic_000086.html

平成14年からずっと夏場に大型個体の輸送、展示を行っています。
そんなわけで、私としては、大きなビゼンを見ると、「ああ夏!」と思うのです。

しかし、大きなビゼンクラゲの傘を見ると、大きな大福にみえて、「うまそ~」と思うのは私だけでしょうか?
いや、ビゼンクラゲ、食べることができるんですけどね...。

爪切り

今日は爪切りのお話です。
では問題!

爪切りをしているこの動物は誰でしょう?

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正解は...

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ゴマフアザラシでした!
なんとアザラシ達は、剪定バサミで爪を切ります。


第2問!

この爪の持ち主、誰でしょう?

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正解は...

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オウサマペンギンでした!
爪も足も真っ黒。
かっこいいですね!

ペンギンたちは犬猫用の爪切りで切っています。

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動物たちは爪が伸びすぎると爪が割れたり、ケガをしやすくなってしまうので定期的に爪を切っています。

飼育係員にとっても爪切りは基本!
動物たちをケガさせないように、爪は短く切っています。
ネイルなんてもってのほか!
爪のおしゃれには縁遠いお仕事なんです...(泣)。

異議あり!

6月20日の海遊館日記「頭からの法則!」では、アシカの餌の食べ方をご紹介していますが・・・.。

コツメカワウソは、時々、その法則にそわないのがいるのです。

こちらは、バックヤードのロックくん。



ロックは法則どおりですね。

では、ニッキじいちゃんをごらんください。



ニッキはワカサギの尾から食べているでしょ?

ニッキはワカサギの頭があまり好きではありません。
したがって、自分が好きな尾から食べて、頭はぽいっと捨てるためにこのような食べ方をしているのです。
オリーブもよくシシャモを尾から食べているのをみかけます。

餌を丸呑みするアシカやイルカと、カワウソのようにちまちま食べる動物では食べ方に違いがでるんですよ。

では、「日本の森」のカワウソたちは、生きているアユをどのように食べているでしょうか?
そちらは見てのお楽しみです。

生き物たちは中々グルメ?

先日、生き物たちの餌として新しく使えないだろうか?ということで、
20cmくらいの大きさのメロード(イカナゴ)という魚のサンプルを搬入しました。

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そこで早速、ワモンアザラシに与えてみることに!
今回は海遊館のワモンアザラシの中で、1番の食いしん坊であるオスのフブキに試食してもらいました。

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普段、ワモンアザラシに与えている餌は、シシャモとアジ。
アジは、少々嫌がりますが...。

メロードに関しては今まで与えたことがありません。

一体どんな反応を見せてくれるのでしょうか?

いざ、メロードをフブキに差し出してみると、すぐに口を開けてくれました。

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「よし!これは問題なく食べてくれそうだ!」そう思ったのも束の間、口に入るなりすぐにメロードを吐き出して落としてしまいました。

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その後は、メロードを顔の前に差し出してみても、顔をそむけて食べてくれませんでした。

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やはり食べなれない餌は、食いしん坊のフブキといっても、口に合わなかったようです...。

次からはメロードを小さく切ってみたり、普段の餌にこっそり紛れさせてみたりと少しずつ慣れてもらおうと思います。

このように海遊館の生き物たちは、結構グルメな生き物が多いんですよ。

実はこっちが好きなんです...

海遊館では、7月5日~7月5日まで七夕にちなんで、生き物たちにちょっとしたプレゼントをしました。

ラッコのパタには、「星型の氷」を与えました。とても嬉しそうにおなかの上に乗せてましたよ!!

「体感!熱帯雨林」にいるフタユビナマケモノのケロロとマロロには、「星型にかたどったニンジンや白菜、リンゴ」を与えました。

マロロは白菜がお気に入りのようです。

1-写真①IMGP1585.JPG

ケロロは形が変わってもやっぱりニンジンが一番!!おいしそうに頬張っています。

1-写真②IMGP1579.JPG

カピバラのかーたんには、「笹の葉」をプレゼントしました。

1-写真③IMGP1597.JPG

実はかーたん、前日のリハーサルではあんまり気に入ってくれず、一口食べて考え、なんと固まってしまったんです。ちょっとひやひや。

「笹の葉、そんなにおいしくなかったんかぁ...明日からの本番、大丈夫かなぁ...」
と肩をがっくり落として、ふと柄の部分をかーたんの口元へ近づけてみると...

1-写真④IMGP1608.JPG

「これこれ、この歯ごたえが欲しかったんだよ」と言わんばかりにバリバリと食べてくれました。う~ん、なんだか複雑な心境...ササノハさ~らさら...

不安を抱きつつ、いよいよ本番!なんとかおいしそうに笹の葉を食べて完食してくれました。

なんとしてでも食べて欲しかったこの笹、どこからやってきたかと言いますと、高知県にある海洋生物研究所以布利センター近くで海遊館の勇士たちが汗を流して採ってきてくれたんです。

1-写真⑤RIMG0379.JPG

勇士のみなさん、本当にありがとう!!!
かーたん、喜んでくれました☆

あっという間に...

 2014年6月25日の「海遊館日記」で、クランウェルツノガエルは大人の手の平サイズまで大きくなると紹介しましたが、この食べっぷりを見ると納得です。



 
週に2回、ツノガエル用の人工餌料やピンクマウスを与えているのですが、あっという間に完食してしまいます。
ピンクマウスはちょっと絵がこわいので、人工餌料を与えているところをごらんいただきました!

ツノガエルさん、最近お腹周りがぷくぷくしてきたので、ダイエットが必要かな?と言いつつも、あまりにも美味しそうに食べてくれるのでなかなか餌を減らせず...
身体もお腹も順調に成長中です(笑)

食後の満足そうな顔を見ると、こちらまで幸せな気持ちになりますね!

健康診断(配管バージョン)

年に一回の健康診断、「あーバリウムを飲むのは嫌だな~。」、て言っているあなた、もし異常が見つかっても早期なら治るんですから、面倒がらずに行って下さいね。

これは水族館の設備についても言えること。検査をして、少しでも異常があれば修理します。

設備では"予防保全"といいます。
人や海遊館の動物たちと同じで、早期発見早期治療が基本です。

この前5年ぶりに行った配管のX線検査の様子です。

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よい子のみなさんは、ここから入ってはいけません。

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何やら怪しい機械が・・・。

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赤い点線で囲った装置が、X線を発生させる機械です。

以上のとおり、配管の健康診断を行いましたところ、異常はありませんでした。

ひと安心です。

夜のお仕事...

「日本の森」のカワウソコーナーでは、春から秋にかけてアユを展示しています。

ただ、この水槽の主役はコツメカワウソたちで、アユは決して餌というわけではないのですが・・・、ちょっと?つまんでいき、少しずつ数が減っていきます(T-T) 

・・・なので、アユは補充します。

アユは、海遊館のトラックで、和歌山県の養殖場までもらいに行きます。

運んだアユを展示水槽に入れるのは、カワウソたちを寝室に入れてからの作業になるので、必然的に夜のお仕事になります。

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海遊館トラックいっぱいに、アユを積んで戻ってきました。

カワウソが寝室に入って、いなくなったら作業開始!

アユの移動は人力での作業...


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アユを傷つけないように、そーっと網(魚を入れる網は通称:ビニたもといい、魚がスレにくいようになっています)で掬い、移動容器(通称:ダイゴロウ)に移し、トラックからごろごろとエレベーターを使い、展示水槽のある7階へGO。

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ダイゴロウからバケツに移し、展示水槽へそーっと入れます。

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今回は、1万匹のアユが搬入されましたよ。
きらきらして、とっても綺麗!!

明日の朝、カワウソたちも、そう思ってくれればいいんですけど・・・。

アシカニュース『あかちゃん成長記録』

5月19日に「モンタレー湾」水槽で生まれたアシカのあかちゃん。
すくすく成長しています。

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前回のアシカニュースではぎこちなく泳ぎ始めたことをご紹介しましたが、今では元気に泳ぎ回っています。
潜水もできるようになり水槽の底まで潜れるようになりました。
ダイバーが潜ると不思議そうに後をついてくることもあります。とにかく好奇心旺盛です。

最近は他のアシカの後肢や尾にかじりつくことがあかちゃんのマイブームとなっており、ちょっと迷惑そうにしているアシカもちらほら・・・。
あかちゃんと言っても歯が生えているので咬まれた方はちょっと痛いようです。

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こどもなので手加減無しでガブリッといってるのだと思います。
やりすぎると先輩アシカから一喝があると思うので少しずつアシカ社会のルールを学んでいくことでしょう。

もうひとつの流行ってる遊びが「泡あそび」です。水中で自分の鼻から息を吐き出し、その泡を追いかけるという遊び。
とにかく追いかけているときの目がめちゃくちゃ可愛いです!動画を撮影したので見てみてください。

本物はもっと可愛いのでぜひ生で見ていただきたいです。
あかちゃんは日々成長していますので遊びのブームも日々変化しています。
ブームが去る前にお早めにどうぞ。

イルカ通信7月号~4歳に!編~

7月9日は何の日でしょう?

そう!カマイルカ「アクア」の誕生日です。

わかった方はかなりの海遊館ツウですね。

2010年の7月9日の朝、アクアは体長約90cm、体重およそ10kgで生まれました。

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ちっぽけだったアクアも体長約190cm、体重約80kgとなりました。
最近のアクア、はまっていることがあるんです。こちらの動画をご覧下さい。

浮きのついたおもちゃ、それにお腹を乗せています。
私には、泳ぐのがめんどくさくて浮きで楽してる~ってように見えます。
浮き輪みたいな感覚でしょうか。

今後もおもしろい動きを見せてくれるのでしょうね。

アクアの成長をこれからも見守っていきましょう。

※アクアは、ミュー(イルカ通信7月号~破壊編(@_@!))と一緒にバックヤードで暮らしています。

2羽目は、アデリーです。

「南極大陸」水槽では、今年も順調に繁殖が進み、ペンギンたちのベビーラッシュ☆

今年の第1号はジェンツーペンギン。
成長は順調で体重は1000gを超えました。生まれたときの10倍以上!
早いなぁ~。

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次に誕生したのはアデリーペンギン。
こちらも順調に成長中!

1-写真②2014Phina.jpg

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う~ん。ジェンツーペンギンに負けず劣らず可愛らしいですね。

ペンギンの成長は本当に早く、毎日ぐんぐん大きくなります。
今しか見れない雛を是非、探して下さい!

あなたはジェンツー派?それもとアデリー派?

これからどんどん盛り上がる「南極大陸」水槽は要チェックでっせぇ~♪

ゲンゲのお家

新体感エリア「北極圏ゾーン」の5つ目の水槽ではゲンゲという魚の仲間を展示しています。

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ゲンゲは、岩の隙間に隠れるのが大好きです。
なので、隠れ家用に土管のような展示物を置いていると、ゲンゲたちは我が家でくつろぐかのように体をすっぽり入れて顔だけ出しています。
ひとつの穴に2~3匹が体を寄せ合って仲良く入っていることもあります。
まるで写真を撮ってくれといわんばかりにこちらを見てる?

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ん?そういえばこの写真にはゲンゲたちの下半身がまったく写っていません。
どのようになっているのかは、また実物をご覧くださいね!

「イルカ通信7月号 ~破壊(@_@!)編~」

つい最近、話題となった「カーテン閉め」。
衝撃的なことが起こりました。

これもまた、私の連休中のできごとです。
職場からメールが入り、何かと思ったら...

「ミューがカーテン壊しました。」

ひょえ~。壊したっちゃぁどういうこっちゃ?
休みが明けて確認にいくと、そこには無残な姿になったカーテンが

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おそらく、こんな感じで無理に引っ張ったんでしょう。

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夜間の安全も考えて、すぐに修理しました。

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修理後を終え、ミューに「閉めて~」と合図を出してみたところ...

やだ、やりたくない!と言いたげに合図に応じません。

ここのところカーテン閉めの取材が続き、ミューも疲れていたのかもしれませんね。

「カーテン閉め」も封印するときが近いのかもしれません。

ワモログ☆その11

ワモログ更新します。
今日はワモンアザラシの前肢に注目してみたいと思います。

前肢にはしっかりとした爪が左右5本ずつ生えています。
この爪を使って雪を掘ったり、滑りやすい氷の上を上手に移動するのに使います。

さて、それ以外にもこの爪には使い道があります。
さて何でしょう?ヒントは皆さんもよく使うであろう使い道です。
そう、かゆいときにかくため。

では実際にご覧いただきましょう。


では別アングルで。


なんだか癒されますね。アザラシだって足がかゆいときがあるんです。

モデルはアラレさんでした。
ではまた次回ワモログ☆お楽しみに。

健康診断(イワトビペンギン編)

健康診断、第2弾!
(第1弾ゴマフアザラシ編はこちら)

今回、健康診断を受けるのは...

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イワトビペンギンです。


ペンギンもアザラシ同様に血液を採って検査します。
ペンギンはどこから血を採るかというと...

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わかりますか???
足の内側、内側中足静脈という血管です。
真ん中のあたりが少し膨らんでいますが、そこに血管があります。


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このように、係員がペンギンを抱きかかえて血を採ります。
簡単にみえますが、上手に抱きかかえないと暴れて血が採れません。
(犬や猫の採血もそうですが、保定の上手い・下手は採血が成功するかどうかの重要ポイントです!)


その他に、足の裏のチェックをすることもあります。
ペンギンは趾瘤症という足の病気にかかりやすく、これが進行すると最悪の場合、全身に菌がまわって死んでしまうこともあります。

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足の裏にタコのようなものができていますね。
これが趾瘤症の症状の一つです。
タコのような部分を削ったり、抗生剤を投与したりして治療します。

このペンギンも抗生剤の投与を始めました。
早くよくなりますように!

水がきらい?

「体感!熱帯雨林」の西表コーナーには、大きなマングローブの擬木があります。

マングローブが根を張る場所は泥地が多く、不安定なこと、あるいは酸素や栄養分が少ないことなどから、幹を支える支柱のような根が発達しています。
なので、擬木も根をはってみました。

その根元を見ると、ん?なんか張り付いてますよ。

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ミナミトビハゼなのでした。

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ミナミトビハゼのとまっている根をみると、色の濃い部分と白い部分がありますね。
これ、色の濃い部分は水のあるところで、白い部分は水の上なんです。

ねえねえ、あなた、水から体出てませんか?

はい、そうです。
トビハゼの仲間は鰓だけでなく、皮膚でも呼吸できます。

潮の満ち引きがあり、干潮時には水がほとんど引いてしまうような場所で暮らしているので、このような呼吸法はぴったり!
潮が満ちてくると、水を避けるように枝の上に上ることもあるのだそうです。

ただ、水はきらい、といっても、完全に乾いてしまうのは嫌なようで、体の一部は水に浸けていたり、時々、浅い水溜りでころんころんところがって、体を潤しています。
ころんころんしているようすはとてもかわいいので、また動画を狙ってみます。

お楽しみに!


待望の雛誕生

先日、ついに「南極大陸」水槽でジェンツーペンギンの雛が誕生しました。
今シーズン最初の雛です。

この卵は親鳥が上手く温められなかったため、抱卵の途中から温度と湿度が一定に保たれた箱の中に収容していました。
そして産卵後35日目の朝、嘴打ちが開始!

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卵の中から雛が卵を割り出しました。
このタイミングで親鳥へ卵を戻します。

ちゃんと孵化するかな~。まだまだ心配は尽きません。

そして翌日の朝・・・

まだ孵化していません。「まじかよ~」気持ちはブルーに急降下。

再び卵を回収し、獣医と相談して少し殻を割ってあげました。
雛は元気にピーピーと力強く鳴いていました。

そしてその夜・・・
心配になって確認しに出社すると、まさかの「出てるやん!」

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翌朝まで保育器に入れて様子を観察しました。
手に取ると潰れてしまいそうな小さい雛。体重は約85g
生まれてくれてありがとう!

親鳥から沢山餌をもらい、2週間後には体重500gを超えました。

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成長も安定しており、ちょっとだけ安心です。

「南極大陸」水槽のジェンツーペンギン雛は要チェックですよ☆

潜りびと

やっほー

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今日は水槽内の掃除をします!

私たちが普段水槽に潜って作業するときはほとんどの場合、お掃除です。
水槽の中には生き物たちの排泄物が沈んでいたり、ガラスや壁、底にコケが生えてどんどん汚れていきます。

元気な生き物たちを見ていただくためには潜水しての清掃はかかすことができません。
生き物たちが暮らす水槽のお掃除も、飼育員の大切なお仕事なのです!

今回お掃除するところはこちら!

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ペンギンが暮らす「南極大陸」水槽の壁です!
茶色になっていますが、これ、全部コケなんです(T_T)

これからブラシでこすってキレイにしていきます!!

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ゴシゴシ...ゴシゴシ...

そして...

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じゃーん!
右側の壁が掃除した部分です!

掃除できなかった左側と比べると一目瞭然!
餌やりのなどの他の作業で時間がどうしても限られてしまうので、今日はここまで。

明日からも生き物たちのため、来てくださったお客様のためにお掃除頑張りまーす!!

彼女は渡さない!

ある日、「北極圏ゾーン」の見回りをしていると...、

熱々なカップルを発見!思わず激写!

誤解のないように一応言っておきますが、カップルで来ていただいたお客様を撮影したわけではありません。
(ラブラブで熱々なカップルのお客様を隠れて撮影するような趣味は私にはありません!)

その熱々なカップルがこちら。

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ヒュ~ヒュ~!ラブラブ~!

そうです。ヨコエビです。

名前に「エビ」が入っていますが正確にはエビの仲間ではありません。

このヨコエビは北極圏に生息している「グレイアンフィポッド」というヨコエビですが、この写真は「交尾前ガード」という行動で、オスが後ろからメスを捕まえて守っているんです。

なぜ守るのかというと、ヨコエビは体が硬い殻に覆われているため、交尾ができるのは脱皮直後の体が柔らかい時だけです。なので、オスはメスが脱皮している間、他のオスに取られないように守っているのです。

とってもジェントルマンですね!

ただ、たまに他のオスに略奪されることもあるようですが...。

「北極圏ゾーン」の熱々カップル、毎日「交尾前ガード」をしているわけではないので、運がよければ見られるかもしれません!

だらしなかぁ~!

イルカのお食事タイムが終わって、ドライスーツを着替えようと思ったら・・・

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伝わるでしょうか。
近づいてみましょう。

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伝わりました?
見事な長靴の脱ぎっぷり!

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「だらしなかぁ~。誰やねん!!」

とぷりぷりしていたら、

「おれやねん!!」

と反省の色もなく反撃されました。
どこで誰に何を見られているかわかりませんね。

面白いものをみつけたらご報告していきますね☆


あられもない...

企画展示「体感!熱帯雨林」のコツメカワウソ、ハチとミミ。


【ハチ】

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ハチは、海遊館で2008年3月に生まれたハンサムボーイ。


【ミミ】

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ミミは、マレーシアで保護された まんまるレディ。

皆様の前にお目見えするのはちょうど1年ぶりです。
海遊館日記2013年6月26日「コツメカワウソのハチとミミ」

前回は「日本の森」でしたが、今回はより皆様に近い「体感!熱帯雨林」の水槽。
大丈夫かなあと心配もしたけれど...


ハチ : 「ふぁああ~」
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余裕ですな。


ミミは?

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どでーん!!(右側です)

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ミミ : 「ぐー」


外から「おーい」と呼ぼうが、近づいて見ようが気にしません。

撮影者に「あまりにも野生を忘れすぎ!」と言われてしまうぐらい、大胆なミミ様です。

あっ!おなかが四角く剃られているのは、健康診断でおなかに異常がないかを見てもらったためですよ。


ここで、残念なお知らせです。

先月末、バックヤードに収容し、治療をしていたコツメカワウソのこども・コノハが、治療の甲斐なく死亡しました。

検査の結果、心臓の異常が原因でした。

他の兄弟、ワラビ、ツクシ、スイカも健康診断を行い、スイカにも心臓の異常が見られました。幸いに、ワラビとツクシの心臓は正常でした。

3頭とも餌はよく食べますし元気ですが、貧血が見られるため、餌に貧血改善剤とビタミンを強化して様子をみています。

皆様にまたお会いできるよう、治療を続けていきますので、どうぞ見守ってください。



親父はでかいぞ

ふと、動物観察用のモニターを見たら、アシカの「ルーク」に大きなたんこぶ??


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実際に水槽の上から観察に行くとこんな感じでした。

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赤ちゃんと親父(ルーク)の大きさの違い、すごいなぁ。

親父のように大きくなるんだよ~

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ルークの寝顔、あいらし~。

ワモンアザラシとゴマフアザラシ

海遊館では、ワモンアザラシとゴマフアザラシの2種類のアザラシをそれぞれ別の水槽で展示しています。

どちらも同じアザラシの仲間なのですが、背中の模様を見て頂くと簡単に見分けることが出来ます。

まずは、ワモンアザラシから紹介します。

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背中の模様をよく見ると、白い輪の形をした模様がたくさんついています。

ワモンアザラシの名前は、この「輪の模様を持つアザラシ」ということに由来しています。

では次にゴマフアザラシです。

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ワモンアザラシ違い、黒い点の模様がビッシリとついています。

ゴマフアザラシの名前も、黒い点がゴマの様に見えることから、ゴマ模様のアザラシ」ということに由来しています。

是非、この2種類のアザラシを見分けてみてください。

『ツノケツ』?

巷では『ハムケツ(ハムスターのお尻)』の写真集が流行っていますが、私のブームはこちらの『ツノケツ』です!!

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何のお尻か分かりますか?『体感!熱帯雨林』で展示を行っているクランウェルツノガエルのお尻です。

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ツノガエルは目の上にツノがあることからその名前がつきました。

南米の熱帯雨林に暮らすのはアマゾンツノガエルで、クランウェルツノガエルは雨季と乾季のあるサバナ気候に暮らす種類です。

したがって、水槽内でもあまり水場にいることはなく、陸場の植物の下などに隠れていることが多いようです。

ツノガエルは大きくなると大人の手の平サイズにまで成長します!

当館の個体はまだまだ小さいですが、可愛い『ツノケツ』とクリクリおめめをご覧くださいね。


誰の何??

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皆さん、この砂の塊は何だと思いますか?

また、いったい誰がこのようなもの作ったのでしょう?

犯人は...。

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ナマコでした。

この砂の塊はナマコの排泄物(ウンチ)です。

ナマコは主に砂の中にいる有機物(とても小さなもの)を食べて生活しています。
砂も一緒に飲み込みますが、砂は消化できないのでウンチとして出てきます。
そのため、ナマコは「海の掃除屋さん」とも言われています。

ナマコがどのように砂を食べるか気になりますよね?

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ナマコはこのように、口から手のようなもの(触手)を出して上手に砂をつかみ、そのまま口にもっていきます。

なんとも器用に口にもっていくものです。
惚れ惚れしてしまいます。

海遊館では新体感エリアの「モルディブ諸島」のコーナー、サメやエイのタッチングプールの横にあるサンゴの水槽でニセクロナマコをご覧頂けます。

ナマコが砂を食べているところを見て、惚れ惚れしてみてくださいね。


ビワ大会

先日の海遊館日記でお知らせしました、「日本の森」のビワをリスザルたちに与えました。

まずは「体感!熱帯雨林」で大活躍中のポメロくん。


(わたし) 「どうぞ、お食べ!」

(ポメロ) 「なんだ、こりゃ??」

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(ポメロ) 「ひっくり返って見てみよう」

(わたし) 「・・・」

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(ポメロ) 「タオルに隠して~♪」

(わたし) 「意味わかんないよ~」

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(ポメロ) 「おいしー!!」

(わたし) 「そりゃよろしゅうございました」

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普通に食べられへんのん??


一方、「エクアドル熱帯雨林」では、ポメロの父、ジャックが大興奮。

(ジャック) 「うぉー!!ビワじゃ~、ビワ!!」

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(ジャック) 「アンズに取られたらあかんから、木の上で食べよう」

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ところが、ビワが思いのほか大きくて、うまく上ることができません。

(ジャック) 「ここからもっと上に...。あれ?上がられへん。なんでや??」 と立ち往生している間に悲劇が!!


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悲しいね、ジャック・・・。(もうすぐ21歳)

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でも、やさしい係員は拾ってまた渡しましたよ。

ちょっとふてくされ気味かも(笑)。

アンズも1つ、もらいました。
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(アンズ) 「手がべたべたしていや~ん。でも、おいしい」

楽しいビワ大会でした。


以布利センター第二水槽の清掃

ついにこの時がきてしまいました。
水量3300立方メートルもある水槽を掃除する日がやってきました。

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当日は梅雨というのに快晴~ 晴れ男だったかな~?
天気は味方しても大変なのは変わりません。

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いろいろと装置やバルブをいじって水を抜きはじめます。
いったい何時間かかるやら・・・

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時々、水面までの長さを計測して完全に抜けるまでの時間を予測します。

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人が入れる高さになりました。
これからが捕物劇、広い水槽内に残った魚たちをすくいます。

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やっと水が抜けました。
ここまでも大変!ここからがもっと大変、この水槽をたった3人で掃除です。
昔、「モーレツしごき教室」という番組を笑いながら見ていましたが、人事ではありません。
しごきというか何かへの挑戦ですかね?

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そんなこんなしているときに今回の助っ人の登場です。
高圧洗浄機!電気のモーターではありません。エンジンが付いています。
四国で一番、ハイパワーの2台だそうです。

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ずいぶんきれいになりました!

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注水中です。
我々の滞在リミットも迫ってきています。
残り1mというところで制限時間いっぱい。
「あとはよろしく!」ということで残りは以布利センターのスタッフに任せて帰路に着きました。
と同時に晴れ男運もなくなったようで雨が降ってきました。
ここまでで延べ5日間!みんな良く頑張りました!


健康診断(ゴマフアザラシ編)

皆さん、健康診断はちゃんと受けていますか???

海遊館のスタッフも年2回、近くの病院で健康診断を受けています。

水族館で飼育している生き物たちは、犬や猫と比べても病気や治療に関する情報が少なく、また生活環境が水の中であったり、寒いところ暑いところであったりと特殊なので
病気になってからの治療はとてもとても大変です。

なので日ごろの健康管理と病気の早期発見がとても重要!!
ということで、海遊館の生き物達も定期的に健康診断を受けているのです。

今回は、ゴマフアザラシの健康診断の様子をご紹介します♪

この日健康診断を受けるのは、パール。

ゴマフアザラシの中では一番強くて大きな雄アザラシです。


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アザラシの健康診断では、採血と体温測定を行います。
写真は採血をしているところ。

アザラシは後肢の付け根の血管から採血します。

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エサをもらいながらパール、おとなしく採血されていますが、普段から採血トレーニングをしているからできることなんです!

さて、パールの結果は...

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異常なし!!


頭からの法則!

今日はエサの食べ方のお話です。

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こちらは「モンタレー湾」水槽で暮らすカリフォルニアアシカ。
エサのあげ方にご注目を!

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魚の頭の方から与えていますよね?
実はこれ、とっても大事なことなんです。

魚の体にはヒレやウロコがついていて、尻尾の方から魚を飲み込んでしまうとこういった部分が喉に引っかかってしまいます(>_<)
でもヒレやウロコは頭から尻尾に向かってついているので、頭から与えれば大丈夫!
引っかかったりはしないのです(^^)b
アシカたちも尻尾から食べたら引っかかっちゃう!ということを分かっているので、ぽーんと投げてエサを与えてもちゃんと頭の方から飲み込みます!

そして頭の方から魚を飲み込むのはアシカだけにあらず。
イルカやペンギンも同じように頭の方から飲み込むんです!
みんなまったく違う種類の生き物ですけど、魚をより安全に食べる為に同じ方法を使っているなんて、面白いですねぇ(^^)

ご来館の際にはぜひ、生き物達のエサの食べ方にも注目してみてください♪

実りました... (^0^)

海遊館8階「日本の森」では、スモモとビワが実っています。

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まだ、青々としています。
春にはたくさんの花が咲いていましたが、残念ながら、3個しかありませんでした。
(かなり探しましたが...)

ビワは、2年ぶりに実りました。

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ただ、この写真に写っている4個しかありません。
でも実は大きめで、とてもおいしそうです。
2年前に、剪定作業で枝を切りすぎてしまってから、実がなりませんでした。(トホホ...)

さて、実ったスモモやビワはどうするか?
係員の口に入らず、果実の大好きなリスザルのお口に入ります。
そろそろビワは食べごろですが、スモモは赤くなるまで、まっててね~。

西表島出張準備中

近々、また西表島へ展示生物の採集に行くことになりました。
西表島での採集には、事前の情報収集が欠かせません。何の情報を集めるかというと、「採ってはいけないもの」に関することです。

西表島には国立公園の特別保護地区や天然保護区域など、すべての生物の採集が規制される場所があります。また、天然記念物や種の保存法により指定されて、地域を定めず許可なく採集できない生物もたくさんいます。

イリオモテヤマネコやカンムリワシといった有名な希少種のみならず、よく見られる種でも採集規制のある場合があります。たとえば、オカヤドカリ類は海岸にたくさんいるのですが、全種が国指定の天然記念物なので、勝手に採ることはできません。また、フチトリゲンゴロウのように、最近、種の保存法で指定された種もあるので、要注意です。

そのようなわけで、西表島に行くには、事前に環境省の保護官の方とよく相談し、採集する場所と種類について、計画を立てます。また、国有林に立ち入ることになりますので、林野庁の管轄部署に申請して入林許可をいただく必要があります。

さらに、西表島には採集規制のされていない貴重種もたくさんいます。法的な規制がないからといって、やたらと採っていいというわけではありません。このあたりは、自然に対するマナーというもの。たとえば、フチトリゲンゴロウに近縁なヒメフチトリゲンゴロウは現在のところ西表島では採集規制はありませんが、減少の著しい希少種です。これを多数採集するのはやはり許されざる行為といえましょう。

展示として、西表島の自然を紹介するに足るほど魅力的で、なおかつ多少採集しても現地の自然を損なうおそれのない生き物。案外難しいものです。

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▲飛ぶカンムリワシ


アスカ、とびま~す!!

「モンタレー湾」水槽で生活しているカリフォルニアアシカの「アスカ」。

かわいい顔してけっこう豪快。

ジャンプを覚えたので、豪快なアスカのジャンプをお届けします。
暑いけれど、みなさん涼しくなってね!!!!

撮影した私はびしょ濡れです。(苦笑)



ジャンプする前のアスカの口におべんとうがくっついているの、気づきました(笑)?

よくおべんとうをくっつけているアスカ、これからどんな豪快さを見せてくれるでしょう。

楽しみ~♪

海遊館 普及交流チームの必需品

われわれ普及交流チームが現場に行くとき、必ず持っていくものがあります。

これです、ウエストポーチ!

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おっと、先日の設備チームのとは、少し内容が違います。

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ハサミやカッターナイフ、六角レンチに、ボルトなどなど・・・

普及交流チームの現場とは、「特別企画展示室」。

展示物の破損やネジの緩みなどを細かくチェックしていきます。
「ネジの緩み見っけ~」

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被害が大きくならない内に、すぐに修理していきます。

企画展示「ヒレのヒミツ ~スイマーたちの華麗な物語~」は、ただいま開催中です。

ぜひご来館ください! そして、破損箇所を見つけられた方は、ご連絡お待ちしています・・・

「種の保存」につき、お詫びもうしあげます。

最近、海遊館で飼育しているペンギン水槽の汚れがヒドイ・・・。

特に、イワトビペンギンを飼育している「フォークランド諸島」水槽はアクリルガラスがないため、強烈な異臭を発しています。

この場を借りて、謝罪させて頂きます。申し訳ございません。

実はペンギンたちは現在、繁殖シーズンの真っ最中。
卵を抱いているペンギンたちもたくさんいます。卵に水がかかると、その卵はダメになってしまうため、掃除ができないというのが現状です。

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奥の部分の鏡に排泄物が・・・

「南極大陸」水槽は、観覧通路と飼育施設がガラスで仕切られているため、臭いはしません。
もしもこのガラスがなかったら・・・と考えただけでゾっとします

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一方、「フォークランド諸島」水槽は、何か対策を検討中です。

正直、仕切りのないオープン型の展示施設で繁殖を目指しているのですから、臭いは想定内のはずなんですが・・・

空港の喫煙所みたいに、天井からのエアフィルターがあれば臭いは漏れず、温度管理も容易になります。
これはお客様とペンギンどちらにも良い対策なんですが、いったい幾らかかるんだろうか・・・

海遊館は、水族館の重要な役割である「種の保存」に伴う、繁殖に全力を注いでいます。

暫くの間、ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願い致します。



そっくりな親子

先日、夕方に館内の見回りをしていると「モンタレー湾」水槽にあるイカダの上で、2頭のゴマフアザラシが寝ていました。

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よく見ると2頭とも同じ方向を向いて、同じ姿勢で寝ているではありませんか!

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しかもこの2頭は親子のアザラシで、左が「ダイヤ」という母親で、右が娘の「ラピス」です。

ラピスは海遊館で産まれ、今年の春で2才になった子どものアザラシなのですが、

「最近、顔つきや動きが、なんとなくダイヤに似てきたなぁ。」と思っていたところ、

寝相まで母親に似てきたようです。

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それにしても、見事なまでに同じ寝相ですね!

これからラピスがもっとダイヤに似てくるのか、今後の成長が楽しみです!


悪人面??

今日、「アリューシャン列島」水槽にカメラを持って入ったら、
「パタ」が勢いよく近づいてきたのでシャッターを切ったところ・・・

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はい、こんな悪人面が撮れてしまいました(>△<;)

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普段はこんなにかわいいはずの「パタ」なのに...写真映りとは恐ろしいものですね(^^;

パタは、本当にいろんな表情を見せてくれるので、

よくカメラ片手に爆笑してしまいます(≧▽≦)


先日はあまりにも気持ちよさそうに寝ていたので、思わず観察用モニターを激写しちゃいました!!笑

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これからも、パタのいろんな表情をカメラに収めるべく、

カメラを持ち歩きたいと思います!!

おもしろいものが撮れたらまたこちらのブログにも載せていきますので、乞うご期待下さい!

アシカニュース『あかちゃん元気です!』

こんにちは。
アシカニュースの時間です。

さてさて、5月19日に生まれたカリフォルニアアシカのあかちゃん。みなさんご覧いただけましたか?

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スミレ母さんの愛情をたっぷり受けて、元気にスクスク育っています。

親子の様子を毎日観察しているのですが、面白いなぁと思うことがあります。それはスミレの子育ての様子が第一子のコアの時とはちょっと違うということ。
コアを産んだときスミレは初産だったので、それはそれはコアをとても大切に育てました。

ちょっと自分から離れようものなら「オベーッ!」っと母親特有の鳴き声でコアを呼び、ちょっと心配性すぎなんじゃないのと思うくらいコアを守っていました。

ところが今回は2度目の子育てで余裕ができたのか、のびのびとした育児をしています(笑)

生後10日頃からあかちゃんを陸に残し、一人で泳ぐことも増えてきました。

では、その間あかちゃんはどうしているのか・・・?

実は兄姉が面倒をみているのです!遊び担当は腹違いのお姉ちゃんナミ。

生後2週間頃からあかちゃんもヘタクソながら一人で水面を泳げるようになり、その傍をぴったり離れずナミが顔を近づけたりしながら相手をしています。

そして子守担当はお兄ちゃんのコア。

島で昼寝をしているときは傍でじっと見守り、起きてウロウロし始めると島から水に落ちないよう自分の体を盾にしてあかちゃんをガードします。

人間でたとえるなら道路を歩くとき車道側に自分が立って相手を守るみたいな感じでしょうか。ちょっと違うかな?


とにかくコアとナミがあかちゃんを気に入ってくれているようで本当に良かったです。スミレもそれに安心したのかもしれません。ただ、お腹がすくとさすがにお母さんの出番。スミレが呼ぶと「ウェ~イッ!」という志村○んさんに似た声で返事をしておっぱいを飲んでいます。

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これからもアシカファミリーをよろしくお願いします。

密かな楽しみ

「エクアドル熱帯雨林」水槽では、ピラルクという世界最大の淡水魚をはじめとした大型の魚の他に、リスザルやショウジョウトキといった陸上動物を展示しています。

熱帯雨林ならさぞかし植物が生い茂っているのかなと思われがちですが、恥ずかしい話が、ヤシの仲間を数種類展示しているだけで、熱帯雨林というほど植物がありません。
こで、今年に入ってから植物をもっと増やしたいと意気込んで少しずつ増やしているところです。

植物はまったくといっていいほど無知なため、どんな植物が展示に適しているのか探すのもひと苦労。
こちらはグズマニアという南アメリカ原産の植物です。

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黄色や赤色の花をつけ、お手入れも比較的しやすい種類なのですが、リスザルのいる展示に出すと次の日にはこうなってしまいました。

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せっかくのキレイな花があっという間にリスザルの餌食に...涙

そんなことがあったため、10種類近くの植物を購入したのですが、急に展示したくなくなり、バックヤードでひっそりと花が咲くのを待つことにしました(お客様のお目にかかれないのが大変残念ですが、どうかお許しください)。

こちらは、花の最盛期が5月~6月という今まさに見ごろのアルストロメリアという植物です。

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チリを中心に南米に60~100の野生種が分布し、砂漠や砂丘に自生するものもあれば、森林に育つものもあり種によって生育地はまちまちで性質も異なるそうです。
とてもキレイですが、こんな華奢な花を展示に出す勇気はありません。

こちらはスパティーフィラムという植物です。

写真④P1030362.JPG

真ん中に白いものが少し見えますがわかりますか?これが花です。

この植物も以前展示に出し、すぐにリスザルたちに花を摘み取られてしまいました。葉も元気をなくしてしまったため、バックヤードに下げたところ、元気を取り戻し、花のつぼみが出てきました。

バックヤードでは元気なのに、展示に出せないのはとても残念なので、なんとか工夫をしていつか緑の葉とカラフルな花で生い茂る展示にしたいと思います。
皆さん応援よろしくお願いします!!

海遊館 設備チームの必需品

海遊館の設備チームが現場に行く時、必ず持っていくものがあります。
これです、ウエストポーチ!

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最近はあまり見かけなくなりましたが、昔は旅行の時によく持っていったものです。

さてここで問題です。中には何が入っているのでしょうか?


答えは工具類です。

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ウエストポーチの中身は、特によく使う、モンキーレンチ、ペンチ、±ドライバー...などなど~。
携帯用工具入れとして使用しています。

各自、腰につけたり肩に掛けたりして持って行き修理などを行います。
適度な重さなので、筋トレにもなるんですよ。

食いしん坊?

新体感エリア「北極圏ゾーン」の2つ目の水槽では、ショートホーンスカルピンというカジカの仲間を展示しています。

この中にアークティックスタグホーンスカルピン(長い!)というやはりカジカの仲間が、1尾だけ混ざっています。

こちらがその魚

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後ろから見ると・・・

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お腹がふくらんでますね。

私たちは魚の種類や大きさ、育てている水温など水質や環境に合わせて、餌の種類や量、回数を決めています。

この水槽は週に2回の給餌がちょうどいいようです。

私たちはすべての魚に餌がいきわたるように給餌しているのですが、どうしても強い魚が多く食べてしまいます。
そんな時は、専用の棒に餌を刺して与えるなどの工夫をしています。

このアークティックスタグホーンスカルピン(長い!)、他の魚たちより餌を与えているわけではないのに、大きくなりやすいようです。

体はそんなに大きくないけど、餌の要求が強いし...。
食いしん坊なのかな?

たくさんやりたいのはやまやまですが、健康管理のために我慢して、様子を見ていきたいと思います。

ワモログ☆アラレのまゆげ

ワモンアザラシのアラレ。

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顔に注目してみましょう!

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左眼の上~

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伝わったでしょうか。
アラレの左眼の上にある毛、くるりんと巻いています。

一度抜けても、またくるりんとした毛が生えてきました。

この毛はもともとからくるりんとなる毛のようです。

アラレは水槽の角部分で岩に挟まっていることがよくあるので、ガラス越しに
かなり近くで見ることができます。

☆アラレのまゆ毛、ご注目★

な、なんだよう!

ある朝、「瀬戸内海」水槽を通りかかると、写真を撮ってくださいとばかりの場所にウマヅラハギがおりました。
ばちりと1枚目。

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そして、2枚目。

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さて、2枚を比べてください。どこが違うでしょう?

答えは!頭の上の棘が2枚目はぴーんと立ってますね。この棘は背ビレの変化したものです。

急にカメラを向けられ驚いたのか?(フラッシュは使用していません)それとも、カワハギ同士が闘争する時は互いに棘を立てあい、威嚇しあうので、私はけんかを売られたってこと?

よく見ると、からだの黒い斑もくっきり浮かび上がっています。ウマヅラくん、「俺のほうが強いぜ」と思ってる??


カワハギの仲間は食材としてもおなじみで、普通のカワハギ、そしてウマヅラくん、冬場に鍋物に使われるウスバハギなどが魚屋さんでよく売られています。

個人的にはウマヅラハギが一番おいしいと思っています。

でも、別にこのウマヅラくんを見て「食べたい」とか思ったわけではないのですが、見透かされたのでしょうか?

アシカニュース「Happy Birthday!」

今日のアシカニュースはコアの誕生日レポートです。
さて、海遊館生まれオスのカリフォルニアアシカ「コア」が6月3日に3歳のお誕生日を迎えました!


そこでお祝いのために特製シシャモケーキを作りました。
シシャモを氷で固めてあります。

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喜んでもらえるかな?さっそくコアに見せてみました。
私:「コアくんお誕生日おめでとう!」

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見慣れないケーキに興味津々のコア。
そっと顔を近付けて・・・

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私:「食べてもいいよ~。」
ケーキを気に入ったのか大きな口を開けてガブリ。

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でも普段食べ慣れない大きな氷だったのですぐに口を離してしまいました。
この後、お食事タイムの解説中に「コアは今日お誕生日なんですよ!」と紹介してもらうと誇らしげに前肢を上げてアピール。

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たくさんのお客様に拍手でお祝いしていただきました。
本当にありがとうございます。

結局、ケーキのシシャモ部分だけをおいしくいただいたコアなのでした。

コアのお母さんスミレは今年も可愛いあかちゃんを出産し、現在子育て奮闘中です。
コアもお兄ちゃんになりました。ぜひ海遊館のアシカたちに会いに来てくださいね。

魚の幼稚園

海遊館のバックヤードにある水槽で、現在この魚たちを飼育しています。

タカノハダイと、
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カゴカキダイです。
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私の手のひらと比べると、その大きさがおわかりいただけるかな?
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ご覧の通りものすごく小さいでしょう?
タカノハダイは5cm、カゴカキダイが3cmぐらいです。そうです、まだこどもなのです!魚の幼稚園!

実はこの幼魚たち、海遊館で生まれたアオリイカの赤ちゃんたちのエサにならないかと採集してきたものなんです。

しかし、アオリイカの口には合わなかったので、その後バックヤードで飼育していたところ、すくすく育ちました。

今がかわいい時期ですので、すぐにでも展示したいのですが、館内の大型水槽では他の大きな魚に食べられてしまったり、広い展示水槽内で上手にエサを食べることができないかもしれません・・・

ということで、もうしばらくはバックヤードで育てます。

では、成魚はどんなものかというと...タカノハダイは「瀬戸内海」水槽に、
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カゴカキダイはトンネル型水槽「アクアゲート」と「グレートバリアリーフ」水槽で展示しています。
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こどもたちの展示、楽しみにしていてください!!!

3年越し!!

今年は梅雨入り、梅雨明けが、ともに遅くなるらしいですね。朝起きて雨が降っていると、「洗濯物を干せないなあ」とか、「通勤の時濡れてしまうよ」などと思ってしまうのですけども、この時期ならではの植物もあるので、それを楽しみにしましょう。

思い浮かぶのは、やはりアジサイでしょうか?
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以前より「日本の森」にあるアジサイは、園芸品種のアジサイで、皆様からは見えにくい場所にあります。

が、3年ほど前に、担当がヤマアジサイという山に生える種を、皆様のよく見える場所に植えました。

その年はうまく根付かず全て枯れてしまい、次の年に再度植えると、枯れはしないものの成長が芳しくなく、「ここでは生育しないのかしら?」と思っていました。

しかし、今年は春先からわさわさと葉がでて、ついに花が咲きだしました。

ばんざーい!
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アジサイは花の色が花の咲く時によって変わったり、同じ株でも色の違うところがあったりすることから「七変化」とか「八仙花」と呼ばれます。

うちのヤマアジサイ、今は青ですが、色は変わるのでしょうか?

花言葉を調べると「移り気」とか「浮気」なんてのもありますけども、「元気な女性」とか小さな花が集まっていることから「団結」というのがありました。

担当的には3年越しで咲いたので、「辛抱強い愛情」を押します。

待てば甘露の日和あり!

イルカ通信番外編~大阪湾生き物一斉調査編~

海遊館では、5月31日に「大阪湾生き物一斉調査」を行いました。
この日は、大阪湾東部のスナメリを探しに出ました。

まずは、大阪湾でスナメリの調査を継続されている近藤先生(大阪ECO動物海洋専門学校)のレクチャーです。

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スナメリについて学んだところで、大阪湾へ Let's go!

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今日はべたべたのベタ凪!(ベタ凪とは、風がほとんどなく水面に波がほとんどたたないことをさします)
大阪湾のあちこちに立ち寄って、関西空港手前から調査をスタートしました。

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写真は阪南2区干潟。残念ながら干潟は干出していませんでした...

関西空港を南のほうに下っていくと...
ぺたーっと平らな水面になにかしらの物体がぷかぷか。
お、、、、、沈んだ!!
スナメリ発見です。
今日は本当に最高のスナメリ日和!!!!!!!
とっても探しやすい!

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※この写真には、スナメリは写っていません。探しやすい海面の写真です。

はじめの発見があってからしばらく発見はなく、甲板でうとうとしていたら、水面に黒っぽい影が!
スナメリを発見。

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調査終了時間も過ぎ、海遊館方面へ船を走らせていたら、関空を過ぎたあたりにも、もっと北のほうでも!!
かなりの回数、スナメリたちが私たちの前に姿を現してくれました。

春先は大阪湾のスナメリにとって繁殖と出産のシーズン。
スナメリの姿をよくみかけられるみたいですよ。

大阪湾に出る機会があれば、水面をじっと見てみてくださいね。
スナメリは背びれがないイルカで、とても探しにくいですが、もしかしたら姿を見ることができるかもしれません。

こんなにゆったりスナメリを観察できたのなら、一眼レフを持っていけばよかったんになぁ~・・・(大きな後悔)

エコー検査

カリフォルニアアシカのスミレが出産したのは前回のアシカニュース(5月24日号)でお知らせしましたよね!
今回は、出産前の超音波画像診断(エコー)検査の様子を紹介します。

人間の場合、妊婦さんは病院の検診でエコー検査をして、赤ちゃんが順調に大きくなっているか確認しますよね。

海遊館ではアシカについても人間と同じようにエコー検査を実施して赤ちゃんが大きくなっているかをチェックしています。

とはいっても、アシカ達にとってはエコー検査なんてなんのことやら...。
いきなりお腹に変なもの(プローブ)を当てられて「はい、じっとしててねー、赤ちゃん元気ですよぉ」なんて言われても、じっとできるわけありません。

お母さんアシカのスミレはお腹にプローブを当ててもじっとしているトレーニングを経て、エコー検査ができるようになっているのです。
普段からのトレーニングの賜物ですね。

下の写真が実際にエコー検査をしているところです。
すでにお腹はパンパンに大きくなっていますね。この頃には胎動(胎児が動くこと)もみられるようになっています。

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海遊館ではエコー検査で
・心臓の位置の胸囲がどのくらいあるか
・頭の大きさはどのくらいか
をチェックして、出産がいつくらいになりそうか予測しています。

ただ...今回のスミレの出産は予想より少しだけ?!・・・早い出産となりました(苦笑)。

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写真は出産2日前のスミレです。お腹ははじけそうにパンパンです!

「いつでもエコー検査OKよ♪」

お知らせ

企画展示「体感!熱帯雨林」で5月21日から始まったコツメカワウソ4兄妹とママ・アヤメの展示。みなさまご覧いただけましたでしょうか?

本日はみなさまにお知らせがあります。
4兄妹の末っ子の「コノハ」が月曜日から餌を残すことがあり、検査を行ったところ、心臓に異常がみられました。

きちんと薬を与え、運動制限を行う必要がありますので、しばらくの間、バックヤードに移動いたします。

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右が「コノハ」、左が「スイカ」

現在、バックヤードにいる「ロック」にも同じような症状がでましたが、薬のおかげで今は元気にくらしております。

きっと「コノハ」もよくなる!

ご心配をおかけしますが、ご理解お願い申し上げます。

めんてなんす

私たちは、水槽の中に潜って掃除をしたり、水面で餌やりをするときに、「ウェットスーツ」の他に「ドライスーツ」というものを着ます。

↓ こちらがドライスーツ

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ドライスーツは、服を着たまま上から身につけることができるので、冬場でも水温が低い水槽でも寒くない!

それに、別の水槽へ用事があるときに体を拭いて制服に着替えなおして、といった手間が省けるので、夏場でもとても重宝しております。暑いけど(- -;)

このように「濡れない」ことが一番の武器なんですが、時々中に水が入ってくることがあるのです(>_<)
どんな時にかといいますと...

こんな時!!

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手首の部分が裂けてしまっていますね(>_<)
裂けていると小さな隙間から水がゆっくり入ってきます。

ドライスーツは伸び縮みする素材でできています。
着る時に無理やり広げたり、長年使っていますと裂けてしまうのです。

これでは水槽に入れない!

しかしご安心を。
裂けてしまったときは「ゴムのり」を使います。

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裂けた部分にゴムのりを塗って、しばらく乾かします。
少し分かり辛いですが、表面のテカテカしているのがゴムのりです。
ある程度乾いてからくっつけてみると...

この通り!

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きれいにくっついて、水が入ってこなくなりました!(○v○)b

大きく裂けてしまったり、スーツの縫い目から水が漏れてきたりすると、さすがに直せないので専門の業者さんに修理をお願いしますが、小さなものなら自分たちで補修します。

器材のメンテナンスもしながら、今日も飼育係員は生き物たちと一緒に元気に頑張っているのです♪

掃除が大変な季節

ペンギンたちを飼育している「南極大陸」水槽は只今、1年で最も掃除が大変な季節になっています。

その原因はこれ。
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オウサマペンギンたちが年に1度、全身の羽が抜け換わる『換羽』の季節。

飼育しているオウサマペンギン25羽の内、半分以上が換羽中。毎日、抜け落ちる羽の量はバケツ山盛りです。

「南極大陸」水槽の排水口には、抜け落ちた羽がすぐにたまり、毎朝洪水状態(涙)


でも換羽って面白いんですよね!

ペンギンたちは換羽前に体がパンパンになるまで太り、換羽が始まると急激に痩せます。

そのため、換羽終盤のペンギンは皮がたるんでいます。特に背中!何回見ても驚いてしまいます。
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写真ではちょっと分かりにくいですかね・・・。

ご安心を、伸びてたるんだ皮も数日で元に戻ります。

ちなみに雛の換羽はこんな感じ!まさに襟巻きペンギンといった感じでしょうか。
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換羽の後は繁殖です。今年はどうなることやら・・・

幸せの白い...。

「日本の森」ゾーンには、サワガニを展示している滝があるのですが、先日、その滝を掃除していた時のこと。落ち葉を拾ったり、底をブラシでゴシゴシしていたら...

ん?なんか珍しいサワガニがいるー!思わず捕獲!

普通のサワガニはこちら。
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「日本の森」ゾーンにいるサワガニは、大体オレンジがかった色をしています。

今回、発見したサワガニは!
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白い!まぶしい!神々しい!(少し言い過ぎ?)なんでも、ついこの間の搬入時に混ざっていたそうです。

見比べてみると、余計に白さが際立ちます。

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サワガニは、生息環境(川底の色など)や餌の違いから、体色が少し異なったりします。

この白いサワガニはなぜ白いのか、詳しい理由は分かりませんが、自然界では茶色いサワガニや青いサワガニも見つかっています。

海遊館にお越しの際はこの白いサワガニを探してみてください!

ちなみに2匹います!

見つけられた方は幸せが訪れるかも...。
(見つけたのに幸せなんか来ないじゃないか!というご意見にはお答えいたしかねますのであしからず...。)

海遊館捕物帳

海遊館の大型水槽のバックヤードでは、水槽の水を循環させるポンプやモーターの点検時期を迎えています。

その道具の中にこんなものが‥‥
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何だと思います。

これと似ていますよね
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若い方にはなじみが無いと思いますが、"十手(じゅって)"といいます。

TVの時代劇で、岡っ引き(警察官の様な仕事をする人)が盗人などを取り押さえる時に使っているのを見たことは無いですか?

海遊館では、このように使います。
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棒から伝わってくる機械の音を聞いて、異常がないかを判断します。

名前は"聴診十手(ちょうしんじゅって)"といい、設備七つ道具のひとつです。

これからも面白い道具を紹介していきたいと思っています。

あかちゃん誕生

みなさん、今日はビッグニュースです。
カリフォルニアアシカのスミレが出産しました!
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スミレの妊娠は、超音波画像診断(エコー検査)で事前に分かっており、定期的に胎児のサイズを計測しながら出産日を予測し、その日に備えていました。

5月19日午前中の餌を食べ終わった後、普段ならすぐ水槽で泳ぎ始めるのですが、この日は珍しく陸に上がって寝始めました。

「なんか怪しいな~」と思いながら観察をしていると、13時頃から大きな「ベーベー」という声で鳴きながら、お尻のあたりを気にする行動が始まりました。

「これは出産の兆候か?」とドキドキしながら2回目のお食事タイム(13:15)がスタート。

そして餌をすべて食べ終わったその約10分後に無事出産しました。

動物の出産の兆候のひとつとして、食欲の低下がよく言われるのですが、スミレには全く当てはまりませんでした・・。

スミレは今回が2回目の子育てなので、出産直後からあかちゃんをしっかり守りとても頼もしいお母さんです。
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スミレの息子・お兄ちゃんになったコア君は、あかちゃんが気になるようで近くに見に行くこともあるのですが、スミレが警戒して「あっち行ってて!」と吠えるので、ちょっとしょんぼりしています。

はやく兄弟でなかよく遊べるといいね。
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スミレは「モンタレー湾」水槽内で子育てしているので、時間によってはおっぱいを飲む様子や、あかちゃんのかわいい寝顔などをご覧いただけます。

ぜひ会いにきてくださいね。(スミレの気分次第では見えにくい場所で子育てしている場合もありますのでご了承ください)
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誰の赤ちゃん?

今、海遊館のバックヤードでとあるサメの赤ちゃんが産まれています!

そのサメは、この卵に元々入っていました。

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大きさはだいたい12~13cmくらいです。

「太平洋」水槽や新体感エリア「モルディブ諸島」のふれあいプールに、もしかしたら落ちているかもしれません。

で、卵から産まれたが赤ちゃんがこちらです!

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そして、こちらが成魚の姿。

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みなさんもうお分かりでしょうか?これはイヌザメの赤ちゃんでした。

「モルディブ諸島」のイヌザメは触ることもできます!是非、触ってみてください。

ちなみに、「モルディブ諸島」では、サメだけではなくエイにも触れます!

サメとは感触が全然違うので、比べてみてくださいね。

さて、バックヤードにいる赤ちゃん達、大きくなったら、デビューするかもしれないですね!

今からとても楽しみです!

『三枚おろし』

みなさんは、魚の三枚おろしって出来ますか??

私たち飼育員は、毎日ものすごい量の餌用の魚を切って、生き物たちの餌を作るので、三枚おろしもお手の物(^^)
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はい、こんな感じです!! ねっ、上手にできてるでしょ?(自画自賛☆)


まぁ、これは慣れればできるんですが、

なんと!

海遊館には包丁を使わずにアジを3枚におろせるツワモノがいるんです!!


ご紹介しましょう!こちらがそのツワモノ!ラッコの「パタ」です!!

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さぁ、「パタ」は、一体どうやって包丁なしにアジを三枚おろしにしてしまうのか。。。


こちらの映像をごらんください☆


いかがでしょう??みなさんわかりましたか?

上手に前肢と口を使って、ベリベリベリ・・・って身をはがして食べてるんです(@△@;)


これのどこが三枚おろしやねん?!と思った皆さん、「パタ」の食べ残したアジを見てください!

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ほら!!三枚おろししたみたいでしょ??(笑)


頭と尾びれは餌を作るときに切り落としてるんですが、受け取るとすぐに身の部分だけをキレイにたべちゃうんです!

残った骨の部分は水槽の中にぽ~いっ☆ ゼイゴがひっかかる皮も上手にとってぽ~いっ☆


あぁ・・・骨はカルシウムたっぷりやから食べてほしいのに・・・


飼育員の心の声は、今日もむなしく水槽内にこだまします(; ;)(笑)


「パタ」の器用な食べっぷり、皆さんもぜひ実際に見に来て確かめてくださいね♪

おしゃれ男子です

日中の日差しは強く、もう初夏の気配。おしゃれに気合が入る季節ですね!

海遊館にも"おしゃれ男子"がいます。

それは「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラ「かーたん」です。

食べもの 兼 ふとんの便利な牧草を鼻の横につけてみたり・・・

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付けヒゲにしてみたり

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大胆に頭に乗せてみたり・・・

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おしゃれのレパートリーは尽きません!!

おしゃれなかーたんをご覧になりたい方は、ぜひ寝起きを狙ってみて下さい。

運がよければご覧になれるかも知れません!

ジャグジー

「太平洋」水槽には、白い泡が出ている場所が数箇所あります

白い泡は酸素ガスで、水槽内に酸素を供給しています

細かい気泡が気持ちいいのか、カスリハタのお気に入りの場所です

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 まるでジャグジーです

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「気持ち ええなあ~」

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見ることができたらラッキーですよ

無くてはならない便利グッズ

海遊館の調餌室(「ちょうじしつ」と読みます。生き物達の餌を用意する台所です)の中央には、少し変わった大きな灰色の箱が置いてあります。

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これ、実は金属探知機なんです!

箱の上に金属を近づけると「ピー!」と大きな警報音が調餌室に鳴り響きます。

なぜ台所に金属探知機なんかが必要なのか?

では、まずこの写真を見てください。

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ご覧の通り、釣り針と針金の一部です。

大きさの比較に置いている一円玉と比べても、そこそこ大きなものだとお解かり頂けると思います。

なんとこれは、数日前に生き物の餌として使用している魚のお腹の中から出てきたものなのです!

これでもう金属探知機が、台所に必要な理由がお解かりなのではないでしょうか?

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お察しの通り、海遊館では餌を作る前に、

必ずこうして餌の魚が釣り針等を飲み込んでいないか

丁寧にチェックをしてから餌を作っています。

もし、チェックをせずに釣り針が入った餌を生き物達に与えてしまうと大変です!

この金属探知機って、海遊館の調餌室では無くてはならない便利グッズなんですよ!

食べちゃった!

ある日の朝...

「すみません...。食べちゃいました...。」
朝一の給餌を終えたイルカ担当から、獣医に報告がありました。

「えーっ!!何食べたん?」
「5cmくらいの発泡スチロール...」

もちろん食べたのはイルカ担当の飼育係員ではありません。
イルカがプールの壁を覆っている発泡をちぎって食べてしまったのです。

イルカがエサ以外のものを食べてしまったら一大事です。
自分で吐き出すこともありますが、ずっと胃の中に留まってしまったり、腸まで流れて詰まってしまうかもしれません。

「どうしましょう?吐き出すまでしばらく待ちますか??」

「んー、そのイルカが吐いても、他のイルカが食べちゃうかもしれないし、また同じイルカが食べちゃうかもしれないし...。だからって吐くまでずっと見てるわけにいかんし。早めに取り出しちゃったほうがいいかもね。」

ということで、食べてしまった発泡を取り出すことになりました。


ここで登場するのが、内視鏡スコープ。いわゆる胃カメラですね!
検査以外でも異物を取り出すときにも使います(水族館ではこっちの使い方のほうが多いかも)。

こちら今回発泡を食べてしまったカマイルカのアクア。
これから何をされるのかもわからず余裕の表情です。

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せっかく取り上げたので、尾びれから採血。
プールから野次馬のようにのぞいているのは、アクアと一緒に暮らしているミュー。

「へぇ、採血ってそうやってするんだね」とでも言っているかのようですね。

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「はい、お口開けてくださーい」
簡単にやっているように見えますが、実は...

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これだけの飼育係員がイルカをおさえていないと、暴れてスコープが入れられないのです。
(真ん中にちょっと写っているのがアクア)

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さてさて...
胃の中に発泡はあるかな...

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獣医2人でスコープと鉗子(異物を取り出すための器具)を試行錯誤動かして...
何とか取り出すことができました!!

「あーよかったぁー!!!!!」、一同歓喜の声。


今回食べちゃったのはこれでした↓
(胃液で色が茶色になってます)

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お願いだから、もうエサ以外は食べないでね(泣)。

あたし、顔がおっきい?!

「パナマ湾」水槽にいるアカハナグマ、現在はメスのトマトとイチゴが仲良く暮らしています。

毎日掃除する時、展示室の外から水道のホースを引っ張ってくるのですが、扉を開けっ放しにしたままホースを使うとハナグマたちが外に出てしまう危険があります。

そこで、どうしているかというと、壁に水道ホースの通る穴を開けています。
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いたずら好きなハナグマたちは穴とか隙間とかが大好き。普段は穴にフタをかぶせてあるのですが、フタを開けた瞬間に展示側から長い鼻が飛び出てきます。
「クンクンクン、餌をおくれ~!」

いつもはどちらか1つの穴しか開けないのですが、2つ開けたらどうなるんだろうという興味本位で開けてみると...
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左がトマトで右がイチゴ。

「ト、トマトちゃん、顔が苦しそうだけど、太った?!」

いえいえ、トマトの名誉のために言っておきますと、左側のホースの穴は若干小さめ、右側にある穴は、月に1回水槽内の餌の残りカスや魚たちのウンチを吸い取る「バキューム清掃」で使用しています。そのときに使うホースが水道のホースよりも太いので、穴も大きく作ってあるのです。

ですので、決してトマトの顔が大きいわけではありません。

トマトの顔を見て笑っていると、右側ではイチゴの顔が穴からにょ~ん!!
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そんなつぶらな瞳で見られても...

ハナグマたち、愛嬌たっぷりで、ずっと見ていても飽きません。

超音波で水の流れる量を調べます

遊館のLSS(生命維持装置)は、コンピューターで管理をしています。

「濾過装置には、毎時○○○㎥流さないといけませんよ」
「濾過装置を洗浄する場合は、毎時○○○㎥を○○分、逆方向から流しますよ」・・・という細かい条件の下で動いています。

そこで今回、ご紹介のこの商品! 

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配管中に流れている水の量を手を濡らしたり、配管を切ることなく、測定することができる機械なのです。

バケツを満タンにするには何分必要か?なんて計測する必要はありません。

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写真のように配管にアタッチメントをつけて、センサーを2箇所に取り付ければ、あ~ら簡単!

瞬時に測定値が表示されま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・せん。

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実は、測定する前に機械にいろいろと設定値を入力しないといけません。

配管の材質や配管径、流れる液体の種類等々を入力してやっと測定!
と思いきや!最後に取り付けたセンサーの間隔を調整しなければなりません。

慣れれば簡単とは思いますが、毎回やる度に説明書探しから始まります。
といいながらも、各装置を点検や調整するためにはとても重要な機械です。

ちなみにアタッチメントを交換すれば直径1.3cm~5mまでの配管を測定できるようです。

2月は大忙しでした。~番外編~

2月は大忙しでした。~番外編~


さぁ、以前のブログでラッコの2月のイベントのことについてお話させていただいたんですが、

今回はその番外編☆

バレンタインのイベント中に見せた「パタ」の様子を少し紹介したいと思います!!

では、まずはこちらをご覧ください!


ハート氷を一生懸命叩き割ろうとしている「パタ」。

見た瞬間、あまりの必死さに思わず噴出しながら撮影しちゃいました!!(笑)


普段だと、大きな塊の氷は2つセットで渡すので氷同士をぶつけて叩き割る様子がご覧いただけるハズなんですが、


このイベント中は大きなハートの氷をひとつで渡していたので、このような行動になったようです(^^;

しかし、こんなペチペチ叩いて割れるほど、やわな氷は作ってません(^^)b(笑)



さてここで、皆さんに注目していただきたいのは「パタ」の手(前肢)です!!

時折、爪でギィーっと氷を引っかいているんですが、

この爪、よく見ていると、出たり引っ込んだりしているのがお分かりいただけますか?


実は、ラッコの爪は力の加減で出し入れができるようになっているんです!!


おうちで猫を飼っている方なら、すぐに分かっていただけるかもしれませんね。


結構するどい爪なので、ひっかかれるとかなり痛いです(><;)



こんなに分かりやすく、爪の出し入れを見れることはあまりないかなぁ?と思いますので、

是非よぉく見てみてくださいね♪

ツメナガヨコバサミってすごく丈夫な生き物なのね

企画展示「体感!熱帯雨林」の準備で西表島に行ったときのこと。

「イベントに使うから、キバウミニナの貝殻集めてきて」ってたのまれたのです。

ほいきた、おやすいごよう。
干潟の片隅でひょいひょいっと貝殻ひらいまして、網袋に入れて車につんでおきました。
ふつう、生き物を車の中に置きっぱなしっていうのは、車内が加熱したり乾燥したりするので、よろしくありません。でもまあ、貝殻だから。

後日、海遊館に帰ってきて、荷物を整理中、くだんの貝殻を手にとってみると、「なんだか生き物の気配がしないでもないな~」とか思ったのです。
そこで、ためしに殻をひとつ海水に漬けてみました。すると、ほどなく貝の口から黒い足がぞろり。

「...やどかりさん、ご在宅でしたか...」残りの殻も海水に入れると、なんと全部ご在宅で、みな元気そうに動きまわっているではないですか。
何日か網袋の中で貝殻扱いされて乾いていたってのに、じょうぶなひとたちですこと。

と、いうような経緯で海遊館へやってきたツメナガヨコバサミ(そういう名前のヤドカリです)たち。
ただいま「体感!熱帯雨林」展の西表島コーナーで展示中です。

せっかくですから、ぜひよくみてあげてください。
そういえば、貝殻拾えっていうミッションを果たしてないな。どうしよう。

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興奮の瞬間

先月、バックヤードの予備水槽で産卵があったイワトビペンギン(海遊館日記4月2日号)。
海遊館では、産んだ卵を定期的にチェックし、有精卵か未受精卵かを調べています。

調べる方法ですが、暗室の中で、卵の下から光ファイバーを使用して、熱の出ない強い光を当てます。
すると卵の中が透けて見えるため、有精卵であれば胚や血管が見え、未受精卵の場合は光は通しますが何も見えません。

4月某日、ドキドキしながら卵をチェックしました。

今年は産んだ卵は全部で3卵。
1卵目・・・光を通すが何も見えず・・・残念。未受精卵決定のため廃棄
2卵目・・・光を通すが何も見えず・・・残念。未受精卵決定のため廃棄

やっぱりオスの年齢的にも限界が来ているのかな、と諦めながらのラストの卵。
・・・ん?・・・これは・・・ウソやん!?まさか!?
来たぁ~!有精卵ですやん!!

写真で見るとより鮮明に胚と血管が見えました。
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有精卵確定!!!イワトビペンギンで有精卵が産まれたのは数年ぶり!

発生が順調に進めば5月中旬に雛が誕生します。

無事に孵化しますように!

ゴマフアザラシのあかちゃん成長記録2014「換毛」

3月4日生まれのあかちゃんアザラシ。
前回までは白くてふわふわな姿を紹介してきました。

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ですが、このぬいぐるみのように愛らしい姿が見られる期間は意外と短く、その変化は生後2週間ほどで現れ始めます。
あかちゃん特有の白い体毛が抜け、ゴマ模様が出てくるのです。

しかも、これまでに海遊館で生まれたラピスやニコと比べ、その換毛スピードはとても速く見る見るうちにゴマ模様の範囲が広がっていきました。
周りには抜けた毛がたくさん落ちています。

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その換毛の速さの違いはお母さんナナの仕業でした。
おっぱいを飲ませようと前肢を使いあかちゃんをポリポリひっかくので、そのたび毛がどんどん抜けていくのです。

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ラピスやニコは係員が親代わりになり育てたので、目の周りから自然と抜け始め全身がゴマ模様になるのに2週間以上かかりました。
今年のあかちゃんは抜け始めて5日目にはほぼゴマ模様に。

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あまりの換毛スピードの速さに休み明けで出勤した係員からは「え~!一昨日と別人(アザラシ)になってるやん!」と驚きの声が。
ライオンのたてがみのように首の周りに少し残っていますが、この毛もあっという間に抜けかわってしまいました。

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やっとゴマフアザラシらしくなったあかちゃん。お母さんのミルクを卒業して魚を食べる練習「離乳」の時期を迎えます。
そのお話はまた次回に。

白いシラン

GWが終わりました。
皆様は楽しいお休みをお過ごしになられましたでしょうか?

当館屋上の植物栽培所?(今、勝手に名前をつけました)では、今、ランの仲間、シランが満開です。
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シランは紫蘭ともいい、花は紫ですが、今年は1本だけ白い花の鉢がありました。
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初めは他の種かと思ったのですが、じっくり見るとシランです。あれ?
私の植物についての"虎の巻"、「牧野新日本植物図鑑」で調べてみると、シロバナシランというのもあるということ。
「わー、そうなんだ!知らなかった!!」と騒いでいたら、後輩が「前からありましたよ」というので、がっくし...。
彼女いわく「色があせたと思ってた」そうです。
違うよ!そういうのもあるんだよ!

さて、このシロバナシラン、普通のシランと一緒に栽培していると、紫になってしまうらしいので、離して置いておこうと思います。
来年も咲くかなあ?
なので、今、「日本の森」に展示しているのは普通のシランです。
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「怠け者」のナマケモノ?

「ナマケモノ」という名前は、ゆっくりと少ししか動かないことからきています。

しかし、熱帯雨林展で展示を行っているメスのマロロ(左)は、とても活発に動き回ります。
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カメラを持って入ると、興味津々!顔を近づけて匂いを嗅いだり、触ってみたり。
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それに引き換えオスのケロロは、のんびりマイペース。餌を食べる時もこんな感じです↓
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ナマケモノは木にぶら下がっているイメージですが、完全に板の上で寝転がっています。

ある日、閉館後に見回りをしていると...

床で爆睡しているケロロを発見!!
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本物の怠け者です。

そんなに無防備で大丈夫なの??(笑)

ニタリの尾ビレを見てニタリ・・

4月25日(金)より、5階企画展示室にて、企画展示「ヒレのヒミツ~スイマーたちの華麗な物語~」が始まりました。

魚のヒレで秘密と言えば、私の一押しはオナガザメです。
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このサメの尾ビレは非常に長く、体の約半分が尾ビレです。とくに二叉したヒレの上側が長くのびています。このヒレ、何に役立つのか?

なんと、餌の魚を襲う時、長い尾ビレではたいて弱らせて食べるのです。

今回、高知県で捕獲された「ニタリ」という種類のオナガザメの仲間が入手でき、ホルマリンで固定した標本を展示しています。ただし、このニタリ、大きさが約2.5m。私の予想をこえて大型であった為、用意していた水槽に入らず、尾の部分のみ展示しています。

しかし、尾ビレは1m以上の長さがあり迫力満点です。標本をセッティングした時、思わず「ニタリ」とほくそ笑んでしまいました。
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展示室では、海上イケスで飼育していたニタリが実際に尾ビレで餌をはたくシーンのビデオもご覧いただけます。 

イルカ通信5月号 ~ミューの得意技~編

バックヤードで生活しているカマイルカの「ミュー」。

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つい先日、新聞にある記事を掲載していただき、いろんな方からツイートしてもらえました。

そのおかげで全国テレビデビューも果たしました!!ありがとうございます。

その記事に載せていただいたのが以前にイラストでご紹介した"カーテン閉め"。(海遊館日記1月16日号「イルカ通信1月号~ちゃんちゃん。編~」)

見逃した方のために、ミューの"カーテン閉め"を載せておきますね!

おや?こんなところに...!

海遊館のバックヤードにある「係員室」。この係員室、実はとある生き物の住処となっています。

その生き物がこちらっっ!
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みんな大好きコアラさん☆

このコアラたちは以前、お隣の天保山マーケットプレースで経営されていたレストラン出身。

お食事のおまけでついてくるのですが、時々「日本の森水槽」の木ににくっつけられていて、海遊館8階の「日本の森」にコアラが暮らすというヘンテコな事態に(>_<)

この迷いコアラを保護しているうちに、いつしか係員室にたくさん居座ってしまいました(^^;)
バックヤードツアーにご参加いただいた方、係員室のお話の時にぜひ探してみてください!
ヒントは部屋の真ん中あたり(^皿^)

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「待ってるよ~ん♪」

北極圏ゾーンの生き物たち~写真集~

「新体感エリア」がオープンしてから1年が過ぎました。
北極圏ゾーンには、お魚だけでなくヒトデやナマコ、ウミウシなどさまざまな無脊椎動物たちも展示しています。
担当が撮影した写真をご紹介します。

(1)二枚貝の仲間 ※北極圏ゾーンの1つ目の水槽
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(2)手前がショートホーンスカルピン、中央奥がヒダベリイソギンチャク、その両隣がナマコの仲間
※北極圏ゾーン2つ目の水槽
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(3)ヒダベリイソギンチャク ※北極圏ゾーン2つ目の水槽
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(4)どちらもナマコの仲間 北極圏ゾーン2つ目の水槽
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(5)ヨコエビの仲間 北極圏ゾーン2つ目の水槽
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(6)ウミウシの仲間 北極圏ゾーン4つ目の水槽
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(7)ウミウシの仲間 北極圏ゾーン4つ目の水槽
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おもしろい形やへんてこな生物もいるので、水槽をよく観察して見つけてみてください。

がんばれ!ちびっ仔!

最近、ぽかぽか暖かい日が続いています。4月ももうすぐ終わりですね。

海遊館6階にある「特設展示水槽」では、アオリイカが繁殖シーズンを迎え、産卵に励んでいます。
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この白い房1つの中に5~6個の卵が入っています。アオリイカは、一度の産卵でこの房を200~300本も産みます。

しかし、この水槽の水温は18度と低く、このままでは卵の発生(成長)が途中で止まり、腐ってしまいます。

そこで、卵の一部を取り上げ、別の水槽で育てることにしました。

水温を徐々に上げると、約25~30日で全長5mm~7mmの仔が孵化します。
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ところが、ここからが問題なんです!!!!

卵から出たイカの仔が大変小さく、食べられる餌がなかなかみつかりません。そのため、アオリイカの仔は生存率が低く、飼育は大変難しいといわれています。

いろいろな餌を与えたり、餌をとりやすいよう小さなザルに隔離したりといろいろ試しましたが、仔は次々と死んでしまいました。

どうすることもできずオロオロするばかり。

そんな時、当館の海水運搬船「かいゆう2」の貯水槽になら、よいサイズのプランクトンがいるのでは?!との朗報が!!!

すがる思いで、プランクトンをすくい与えたところ。

「。。。。。。。。あっ!。。。。。。食べた!!!!絶対、今、食べたぁぁ!!!」

泳ぎが下手な仔でも捕食できる餌を見つけることができたんです。

それでも死んでしまう仔はいるのですが、生き残った仔は、1週間ほどで全長約1cmに(*^。^*)
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そして、現在は1.5~2cmに成長し、イサザを食べられるようになりました。
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どうか、このまま大きくなってくれますように(>_<)

何の撮影?

問題です!
これは何をしているところでしょう???

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そうです!
レントゲン撮影をしているところです。

何を撮っているかというと...

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オウサマペンギンの卵です!

なんでペンギンの卵のレントゲン???
何見るの???
って、思いますよね。

実は、卵の中に雛がいるかどうかを調べているのです。

海遊館ではオウサマペンギンが卵を産むと有精卵か無精卵か(ヒナがいるかどうか)を調べるために卵の下から強い光を当てて検査します。
ただこの検査だけでは有精卵か無精卵か判断できないことがあるんです。
そこで登場するのがレントゲン。
卵の中でヒナが大きくなっていると、レントゲンでヒナの骨格が見えます。
レントゲン撮影をしても何も写ってこなかったら無精卵と判断します。
今回は...

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何も写ってないので無精卵。
残念...(泣)



※ヒナへのX線の影響を考えて、無精卵の可能性が高いときにしか行いません。

昆虫採集

企画展示「体感!熱帯雨林」で展示されているサツマゴキブリは、南西諸島、九州、四国南部などに分布域しています。

四国南部?そう、高知県にある海遊館以布利センターの周辺にはサツマゴキブリがいるのです!

今回、「体感!熱帯雨林」の担当から依頼をうけて、採集にいってきました。

ジトジト・ジメジメなところにいるイメージが強いゴキブリですが、サツマゴキブリは比較的、水分の少ない乾燥したところを好んでいました。
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日当たりのよいところで乾いた石をひっくり返すと...。
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いました!!
よく見ると可愛...くないな、うん。

海遊館日記4月3日号「最後にゴキブリ見てください」では、かっこいい昆虫として扱われていましたが、やっぱり...。

ですが、ゴキブリをじっくりと観察することはなかなか無いことだと思いますので、これを機会にぜひ見ていってください。

配水管洗浄の収穫?

先日、配水管の洗浄作業を行いました。洗浄していると色々なものがでてきます。
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これはペンギンの羽のようですね。ほかにも砂利などがたくさんでてきました。

洗浄が終わり、最後に配水管のバルブを閉めようとしましたが閉まりません。なぜだろうと思いバルブを外してみると...
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なんやこれ?
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大きな石とセメントの破片のようなものでした。

こんなに大きくっちゃバルブに引っかかっちゃいますよね。

普段からの点検がまずます重要であることを再認識したのでした。

アユはじめました

担当に写真を撮ってと頼んでいたのですが、「むずかしくて撮れません!」って言うのです。

確かにむずかしい...。

そんなわけでお知らせが遅くなりましたが、3月末より「日本の森」カワウソコーナーでアユ始めました。
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3月末に来たのは4~5cmのアユ、16,000尾。

カワウソたちは私たちが与える餌を食べ、合間にアユも食べています。

そりゃ太るわ!
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ただ、カワウソにもムラがあって、全然捕まえない時もあるんです。飽きっぽいですからね、あの方々は。

しかし、活き活きとアユを追いかけるカワウソの姿を見ると、惚れ惚れしてしまいます。

兄弟でフォーメーションを組んでることもありますよ。

こちらはシンクロ?
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アユが少なくなると、カワウソに急にスイッチが入り、捕食が激しくなるため、これから7月ごろまでは毎月少しずつ追加していく予定です。

ナミちゃん新技をマスター!

以前からこのブログで何度か紹介している、

最年少のカリフォルニアアシカの「ナミ」ちゃんが、

先日またまた新しい技をマスターしました!

その新しい技の様子がこちら!

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これは何をしているところかと言うと、

ガラス越しのお客様に向かってポーズをとっているところなんです!

ちなみ「ナミ」のテンションが上がっていくと、こんな感じになりますw

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これまで私は「ナミ」ちゃんに餌を与えていて、

この表情を、なんとかお客様に正面から見てもらうことが

出来ないだろうかと考えていました。

そこで「ナミ」ちゃんと毎日少しずつ練習をして、

ようやくガラス越しのお客様に向かってポーズをとれるようになりました。

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今後とも「ナミ」ちゃんをよろしくお願いします!

名前(愛称)決定!

12月末に生まれたコツメカワウソ・ゴボウとアヤメのこどもたちの名前(愛称)が決まりました!

当館のカワウソたちの名前は植物にちなんだもので、同腹の個体がわかりやすいように決めることにしています。
今回は、アヤメ仔No.1~5(No.4は生まれてすぐに死亡)ですので、番号の数字にちなんだ植物を選びました。

唯一の女の子であるNo.5は「ご」のつくものを考えましたが、女の子らしいなかなかよい植物(関連)がなく、「こ」でも可として、「コノハ」です。

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特徴は茶色いお鼻と長い顔。

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兄弟に負けていない、気の強い、お母さん大好きっこです。

No.1~3は♂です。
No.1はもともと鼻が茶色だったのですが、だんだんピンクになってきました。その名残が少しあり、まだらもよう。

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そして、写真がボケ気味なうえ、こどもたちがぬれねずみ、いやいや、ぬれうそ?なため、わかりにくいのですけども、尾の先が白いです。

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彼の名前ですが、「いち」の「い」がかなり出尽くしているので...。
1=ONE=「わ」から「ワラビ」にしました。

No.2は鼻がピンクで、顔はすっきり細いです。
2=TWO=「つ」から「ツクシ」。一番前で貝殻に興味を示しているのが「ツクシ」です。

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No.3も鼻がきれいなピンクなのですけど、顔がまんまるで、お父さんの「ゴボウ」にそっくり。一番「文句言い」なのがこの仔。
3=THREE=「す」で「スイカ」。

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担当は植物の図鑑を開き、名前を探します。
「これはかわいいので♂の名前らしくないし!」とか「呼びにくいのはだめ!3文字までにして」とか大騒ぎです。

また、当館の他の動物や、よその園館のカワウソたちと愛称がなるべくかぶらないようにしました。
そればっかり考えていたら、冬に生まれたのに、なぜか春夏秋っぽい名前になってしまいました...。

こどもたちは「体感!熱帯雨林」での展示に備え、大きな容器で泳ぐ練習中です。
ぬれうそになっているってことは泳いでるのだと思いますが、係員の誰も、泳ぐ現場をまだ見たことはないという不思議。

みなさま、もう少しだけお待ちくださいね!

イワトビペンギンが増えました♪

先日、「フォークランド諸島」水槽に新しいイワトビペンギンたちが仲間入りしました。

先月某日に北海道の水族館からやってきたイワトビペンギンたちです。

約1ヶ月間、健康状態を確認するため予備水槽で飼育していましたが、獣医さんから「異常なし!」との診断結果がでたため、
ようやく展示水槽へ移動させることができました。

専用の台車に収容し移動♪
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「フォークランド諸島」水槽に到着。

すぐに群れへ合流させました。
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移動直後は活発に鳴き合い、ペンギン同士でけん制し合っている様子。

時々、激しい闘争に発展しましたが、数時間後には落ち着きました。
1日でも早く群れに馴染んでほしいですね。

ボリュームUPの「フォークランド諸島」水槽は要チェックです☆

ナマケモノの気持ちになってみよう!の遊び方

企画展示「体感!熱帯雨林」では、ナマケモノの気持ちになれる?コーナーがあります!

以下を読んで、正しくナマケモノになりきりましょう!

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その1、土足で上らない! 靴を脱いでから上がりましょう。


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その2、木に登らない! 落ちたら危ないです。


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その3、木の上で休憩しない! 本当に怠けてはいけません。


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その4、手と足だけでぶら下がる! ..................。

さて、どのような気持ちになれるかな?

ぜひ、体感しにきてくださいね♪

ゴマフアザラシのあかちゃん成長記録2014「授乳Ⅱ」

2014年3月4日に生まれた、ゴマフアザラシのあかちゃんのお話。

続きです。

→バックナンバーはこちら

あかちゃんは一生懸命おっぱいを吸っていますが、ちゃんと母乳が出ていないと意味がありません。

ミルクが飲めているかどうか、毎日体重測定を行い体重の変化をチェックします。

生まれたときの体重が7.8kg。生後4日目までは1日の体重の増加が150g~300gほどでした。

「おっぱいちゃんと出てるんかなぁ・・・」心配しながら観察を続けていると、

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出てます。


肉眼で見て流れているのがわかるぐらいの量が出ています。

またまたまた、ほっと一安心です。

次は映像でご覧ください。



その後、体重は1日に800g~1,200gのペースで順調に増え、生後21日目には21kgにまで成長しました。

変化したのは体重だけではありません。白くてふわふわのあかちゃんアザラシ特有の体毛も抜け始め、ゴマ模様が現れ始めました。

ちょっと寂しいような...でも元気に育っている証拠だから喜ばないと!ですね(笑)

その様子は次回ご紹介します。

ではまた。


可憐な水玉

「体感!熱帯雨林」の入口にピラニア・ナッテリーの幼魚を展示しています。

ピラニアは「エクアドル熱帯雨林」のカピバラコーナーにも展示していますが、こちらは成魚で、以前、神戸市立須磨海浜水族園さんから生物交換でお譲りいただきました。

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いただいた時にはすでに成魚だったので、小さい頃はあまり見る機会がありませんでした。ということで、今回は幼魚を入手してみると...。

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水玉模様です。

当館に来た時は5円玉ぐらいのサイズでしたが、1カ月たった今は500円玉強となり、尻ビレがオレンジになってきました。

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お客様も「これがピラニアなの??」と不思議そうにごらんになっています

どれぐらいのサイズで水玉が消え、あのギラギラ模様になるのか、追っていきたいと思います。

深海の小さな生き物たちVol.7

今日は、世にも奇妙な生き物をご紹介します。
それは、ヤマトトックリウミグモ。
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「ウミグモ」は海に生息する節足動物の仲間で、私たちの身近にいるクモの仲間とは異なります。

見ての通り、体の全てが脚だけに見えることから「皆脚類」(かいきゃくるい)とも呼ばれています。

とはいえ、脚だけで体が構成されているわけではありません。
ただ、胴の部分が少なすぎて、収まりきらなかった消化器官などの内臓が、脚の中にまで入りこんでいるほどなんです。

そんな奇妙なヤツが、
ある夜、
なぜか、
活発に動いてた!!!笑

普段はあまり動かないので、思わず動画を撮りました(^^)v
動画でもわかるように、頭から生えている3対の脚は歩行には使われていません。この脚は触覚の代わりや、卵を守る役割などがあるそうです。



ぜひ、運試しに夜の海遊館へ!
運の良いあなたは、きっと歩く姿がみえるはず♪

年中除湿機

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海遊館には10台余りの除湿機が働いています。
どこに使っているかというと電気室や配管室に使っています。

「アリューシャン列島」や「日本海溝」水槽などは水温が冷たく、その水槽に面した部屋の壁は室温との温度差で結露が発生します。

その結果、湿気で「ジメジメ」湿度は電気の大敵、漏電の可能性も!鋼管は錆びるし、「カビルンルン」で健康にもよろしくありません。
そこで大活躍なのがこの除湿機、一挙に湿気を除去してくれます。
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写真は最近故障した除湿機2台です。購入日を見てビックリ。

平成16年から設定風量「最強」湿度「30%」24時間フル回転、ぴったり10年で壊れました。しかも2台ともほぼ同時にです。

さすが日本のメーカーですね。
しかも同じ部分が壊れていました。(すみません。メーカーさん分解しました)

生き物の移動ってどうやってするの?

飼育している生き物が館内、もしくは他の水族館や動物園へ引越しするときにどうやって行っているか皆さんご存知ですか?

海遊館ではさまざまな生き物を飼育しているため、それぞれの生き物に合わせた取り上げ方や移動方法があります。
例えばジンベエザメやイルカなど大型の生き物は体に合わせて大きな担架や水槽を使用します。他の園館へ移動するときには入れ物ごと大きなトラックに入れて運んだり、飛行機で運んだりします。

今日はアカハナグマの館内移動についてお話します。

アカハナグマを飼育している予備室の部屋と部屋の間には、生物が通ることができる移動用通路があります。これを私たちは誘導通路と呼んでいます。

写真①IMGP0819.JPG

だいたい、2つの部屋のどちらか一方だけを使っていますが、隣に移動してほしい時には金属の扉を閉めて、外側から開けることができます。通路を行き来してほしくない時には金属の扉を閉めておけばOK。

そして通路の中央には取り外して持ち運ぶことのできる容器が設置されているので、ハナグマを移動させたい時にはこの中へ誘導します。

取り外すとこんな感じ。

写真②IMGP0820.JPG

警戒心の強くない個体だと容易に中へ入ってくれますが、そうでない個体は怪しんでまったく近付こうとしません。

なので、餌を使って徐々に馴らしていきます。

誘導は、取り上げによる動物たちへのストレス、負担を軽減させることができる移動方法です。これからももっとスムーズに誘導できるようにトレーニングを続けていきます。

写真は昨年、お母さん「アズキ」の生まれ故郷、長崎の動物園に引越しする際の「アセロラ」と「ローズ」です。まずは上記の容器に入れ、それからドッグケージに移します。

この時、2頭は車で移動しました。

写真③.JPG

先日、担当の方に聞くと、他のアカハナグマに混ざって、2頭とも元気にしているそうです。

イルカ通信4月号~ばいんばいん編その2~

前回(4月1日号)のイルカ通信では、アクアとルーシーが楽しそうに新しいおもちゃを使っている様子をお伝えしましたが、私が「こうやって遊べばいいのに~!!」と思っていた映像の撮影に成功しました!


ばいんばいん♪

って感じです!!

このおもちゃの遊び方はどんどん進化中なのでおもしろい遊び方をしていたらまたご報告します^^!

春・はる・ハル...

春ですねー。
近辺の桜は散り始めましたが、これからどんどんいろいろな花が咲いてきます。
海遊館の「日本の森」でも、いろんな花が咲いています。

モモ.jpg
モモ>

中央の屋久杉(作り物)の上を見上げていただくと見られます

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<ツツジ> 


カワウソ水槽とオオサンショウウオ水槽の間にある通路の上で咲いています。

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<ヤマブキ>

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<ヤマブキ(八重)>


オオサンショウウオの左隣の水槽を見上げてください。黄色い花です。

八重のヤマブキは園芸種ですがご勘弁を!

残念ながら、花が小さく、しかも、上のほうにあるのでご覧にいただけないのですが、こんな花もありました。

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<グミの仲間>

サワガニの滝の上に、ひっそりと。実がなるといいなあ。

花だけではなく、実をつけていました!

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<ネズミモチ>

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<アオキ>

これからの季節「日本の森」は華やかになりますよ。

心機一転の巻!

今日は生き物のお話じゃありません。楽しみにしてくださってた方、ごめんなさい(>_<)

でも私たちのお仕事にとってもとっても大切な、飼育日誌のお話です。

「飼育員」といいますと、やっぱり生き物の飼育が主なお仕事になってくるのですが、餌やりをしてはいお終い、ではなく、その後に飼育日誌を書くのが大変重要なのです。

飼育日誌にはどれだけエサを食べたのか、傷ができていないか、いつもと違った様子はないかなど、生き物のその日1日の色々な情報を記録していきます。
毎日記録をつけることによって生き物の体調の変化をより細かく知ることができますし、体調を崩した場合にどんな処置をするかを決めるときに、過去のデータがとても役に立ちます。

日誌は紙にも書きますが、長期的なデータの管理にはパソコンがとっても便利です。飼育記録をまとめたり、発表用の資料を作ったり大活躍!文明って素晴らしい(´∀`)b

そんなパソコンが今年度から新しくなりました!

こちらです!!デデーン♪
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ピッカピカに輝いています!キラキラマークをつけましたが元の写真が地味だったからじゃありません!断じて!

新しくなったパソコンと、今年度も心機一転頑張ります!!

貝踊りだよ

以前にもご紹介しましたが、「体感!熱帯雨林」のコツメカワウソ・グミは貝殻が大好き。

ラッコの餌であるウチムラサキの殻をもらうと大喜び。ほおりなげて遊びます。

当然、貝殻は割れてしまいますが、かけらはがじがじかじって楽しみます。

時々、お母さんのツバキもかけらをかじっていますが、貝を投げるのはグミだけ。

そのようすを「貝踊り」と名づけました。



でも、いつも踊っているわけではありません。また、始めたと思ったらすぐやめてしまうこともあります。

飽きっぽいので...。

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ごめんなさい!

ゴマフアザラシのあかちゃん成長記録2014「う○ち」

ゴマフアザラシの赤ちゃんの成長記録を「海遊館日記」で紹介していますが、今日は「う○ち」のお話。


お母さんのミルクを卒業し、お魚を食べる練習を始めたゴマフアザラシの赤ちゃん。

人間の赤ちゃんの場合、はじめの離乳食はとろとろのお粥です。これは赤ちゃんが食べ物を消化吸収する力がまだしっかりとできていないからですよね。

ところがアザラシの場合は離乳食はありません。いきなり大人と同じ丸のままのお魚を食べるのです。

それもそうです。自然界ではとろとろに溶けたお魚なんてありませんし、口移しでお母さんがごはんをあげるわけでもありません。自分でお魚を捕まえて食べるしかないのです。

飼育員はそろそろお魚食べれるかな?と頃合を見計らって離乳訓練を始めます。

そのタイミングが早過ぎないか?ちゃんと魚は消化されているか?それを判断する一つの材料が「う○ち」です!


この写真は、お魚を食べた後のゴマフアザラシの「う○ち」の顕微鏡像です。真ん中に写っている節のあるピンク色の物体。実はお魚のウロコのかけらです。
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お魚の身はちゃんと消化して、消化されにくいウロコが出てきているのが分かります。

本当に魚のウロコかどうか、餌のシシャモからウロコを取って顕微鏡で見てみました。
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やっぱりウロコで間違いなさそう!


ところでお父さんお母さんはよくご存知かと思いますが、人間の赤ちゃんは離乳食を始めると「う○ち」がミルク便から人間の便に変わります。

アザラシの赤ちゃんも同じで、黄色っぽいミルク便から灰色から茶色の固まり便になっていきます。「う○ち」もだんだんと大人になっていくのです。
便の検査をしながら赤ちゃんの成長を実感した瞬間でした。


実際のミルク便と魚を食べた後の便の写真です。

お食事中の方はこれ以上スクロールするのはやめておいたほうがいいかも(笑)





ミルクのときの便です。
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こちらが魚を食べた後の便
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扇風機の嘆き

わしは扇風機や。

といっても、そこらへんのヘナチョコとは違うで。工場扇ってゆうて、そらぁデッカイ工場で、ふーふー汗をかきながら、仕事をしてる人に風を送んのが、わしらの仕事やねん。

ところが、ひょんなことに海遊館からお呼びがかかって、「魚の通り抜け アクアゲート」水槽の上に行くことになりましてん。
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水面に風を送って、波だてて、下のお客さんから梁とか配管とかが、見えへんようにするのが、ここの仕事でんねん。
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パワーが自慢のわしらやけど、ここはきつかった。

めっちゃ塩っ気があるんで、鉄でできたカバーが錆びる、錆びる、もうボロボロや。
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普通やった5年は働けるんやけど、ここは1~2年で引退や。

こないだ、カバーに強力な錆びドメ塗ってもろたんやけど~、大丈夫かいな?
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キツイしごとやけど、なかなか経験できひん貴重な体験や。まだまだがんばるで~。

机の中からザクザクと・・・

新年度も始まったという事で、先日、自分の机を整理しました。すると、机の中から数年前に魚類の担当をしていたときのお宝?がザクザクと出てきました。

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ということで、今回はそのお宝?の一部を紹介してみたいと思います。まずはこちらの大きな魚のウロコです。

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これはピラルクーという魚のウロコです。ピラルクーは、淡水に生息する魚の中で最大級の大きさに成長することでとても有名です。

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このウロコはとても硬く、丈夫で表面には小さな溝がありザラザラとした触り心地です。ピラルクーの生息地では、このウロコを使って爪を磨くヤスリがわりにすることもあるそうです。

さて、ピラルクーのウロコの次はこちらを紹介します。

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これはエイの尾に生えている棘(毒針)です。

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、この棘には猛毒があり、刺されてしまうと大変危険です。
(以前、私はエイに刺されてしまったことがありますが、刺された部分を20針以上縫い合わせて3週間も病院に入院することに・・・)

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この棘をよく見てみると棘の両サイドには銛などについている「カエシ」のようなギザギザがあり、刺さった際に簡単には抜けないようになっています。

という具合に、まだまだ紹介したい物がたくさんあるのですが、このお宝?たちを見つけてしまったせいで、まったく机の整理が進まないのでした・・・。

突然ですが、海遊館に「鯛」は何種いるでしょうか?

たくさんいるように思えますが、「○○タイ」と名前にタイの名前がつく魚の多くはタイ科の魚ではありません。

「鯛」とは平べったい体のかたちからその名がついたとされています。また、「鯛」はお祝いの席などで欠かせない、「おめでたい」縁起のいい魚です。食べても美味しく、姿も美しいその姿は昔から日本人に愛されてきました。

したがって、「鯛」と呼んでよい魚はタイ科の魚だけでしょう!と私は思います。日本産のタイ科魚類はわずか13種、そのうち、当館には6種を展示しています。

では、「鯛」を紹介しましょう

「瀬戸内海」水槽
 ・マダイ(タイ科)
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「真鯛」とよばれるように、「鯛」といえばマダイを指すことが多いです。体に青い斑点があり、赤い体にきらきらして見えます。尾ビレの後ろの縁が黒く、下の縁は白いなどの特徴があります。今ごろの時期から繁殖を迎えることから「桜鯛」と呼ばれることも。
 
・チダイ(タイ科)
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マダイに似ていますが、尾ビレの後ろ縁が黒くないこと、エラぶたの縁が赤いことでマダイと区別できます。成長すると全長40cmになり、マダイの1mよりはやや小ぶりです。
 
・ヘダイ(タイ科)
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銀白色で、クロダイやキチヌよりもウロコが小さく、口がとがっていません。クロダイに比べると美味しいようです。
 
・クロダイ(タイ科)
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内湾(ないわん)や汽水域に生息していて、海遊館の周辺でもよく見られます。関西では「チヌ」と呼ばれ、釣り魚としての人気は高いです。
 
・キチヌ(タイ科)
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クロダイと同様に内湾や汽水域に暮らし、海遊館の周辺でもよく見られます。クロダイと比べると、腹ビレ、尾ビレ下側の下半分が黄色いなどの特徴があります。関西では「キビレ」と呼ばれています。
「日本海溝」水槽
 ・キダイ(タイ科)
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体は赤っぽい橙色で、背部に3つの黄色い斑があります。100m以上のやや深い場所でよく釣られています。「レンコダイ」とも呼ばれ、成長しても全長30cmほどです。

以上、いかがでしょうか? 

タイ科ではない「あやかり」鯛には、

「アクアゲート」水槽
 
サクラダイ(ハタ科)
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「太平洋」水槽
 
ニザダイ(ニザダイ科)
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などがいます。

タイ科の「鯛」とあやかり鯛を探してみてくださいね。

ツメのお手入れ

先日、「南極大陸」水槽で飼育しているオウサマペンギンの雛たちの爪きりを行いました。

自然ではたくさん歩くことで削れ、切る必要はありません。しかし、飼育しているペンギンは陸上での動きが少なく、どんどん爪が伸びてきます。
伸びた爪は岩などにひっかかり剥がれてしまう危険もありますので、定期的に爪きりをしてあげます。

ペンギンの爪は人間と違い、中には血管が通っており、切りすぎると出血します。そのため、動かないように保定することがとでも重要になります。

中途半端な保定では、ペンギンが暴れとても危険。しっかり安定して保定できていると、ペンギンも落ち着きます。
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しかし重たい・・・雛といっても体重は約17kgもあります。

ペンギンが落ち着いているうちに、素早くパチっと犬用の爪きりでいきます。
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ペンギンの指は片脚4本。出血もなくきれいに切れました。
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Happy Wedding!

3月23日、仕事終わりに館内の裏側を歩いているとお色直し(たぶん)に向かわれる
花嫁さんと花婿さんに出会いました。

心の中で「おめでとうございます!」と思いながらすれ違った瞬間、なにやら違和感が・・・
もしかして、花婿さん・・・

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さかな!?
よく見ると花嫁さんのヘッドドレスにも・・・

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すごい! いっぱいいる!!
思わず戻って、写真を撮らせて頂きました♪

聞けば、お二人とも海遊館の大ファンだとか。
太平洋水槽の前で結婚式を挙ることができて感動していると興奮気味に
語って下さいました。
さらに、ブログに書きたいとのお願いも快く許して下さり、嬉しい限りです!

海遊館で働く者として、こんなに嬉しいことはありません!

お二人が永遠の愛を誓ったジンベエザメの前で、
私も「愛してくださるお客様のために頑張ろう!!」と(独り)誓うのでした。

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ジンベエザメをバックに結婚式を挙げたい方はコチラ。
http://www.kaiyukan.com/guides/hall_vip/vip/

コツメカワウソのこどもたちの今

昨年の年末にうまれたコツメカワウソのこどもたちは、バックヤードですくすく育っています。

体重は4頭とも800gを超えてだいぶしっかりしてきました。

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3月中旬ごろからは、お母さんのアヤメが食べているニジマスやワカサギをまるごと食べることができるようになりました。

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最近は、飼育係から直接餌もらって食べています。  

次の目標は泳ぐこと。
バックヤードには水を入れたダンベを置いています。

ダンベに入っているところを見ることはあまりないのですが、親子そろってからだずぶぬれになっていることが多いので、ひそかにダンベで水遊びをしているようです。

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デビューするにはもう少しかかりそうですが、順調に育っています。

2月は大忙しでした。~後編~

みなさん!4月になりましたね!!桜も咲いてすっかり春ですが、少しだけ昔のお話にお付き合いください☆

3月26日号の海遊館日記「2月は大忙しでした。~前編~」では、「アリューシャン列島」水槽での節分のお話をしましたが、今度は後編ということでバレンタインデーのお話です!

「アリューシャン列島」バレンタインというと、登場するのはもちろんこの方...
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ラッコの「パタ」です。今日もキメ顔がきまってます♪

用意したのはこちらのハート氷です!
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毎年、いろんな色のハート氷を作るんですが、今回はカラフルな氷を用意してみました!実はこのカラフル氷、大きなハートの中に小さなハートがたくさん入ってるんです(^^)
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分かりますか??係員の愛情たっぷりです☆

これで「パタ」に愛が伝わるかな??

パタは女の子のラッコなので女の子同士、はやりの『友チョコ』というやつですね!(笑)

では早速渡してみましょう!!
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すぐに受け取って食べ始めてくれました(≧▽≦)

では、いろんな「パタ」をご覧ください♪

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「パタ」、私達の気持ちは伝わった?

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大好きだよ(*^ ^*)

ゴマフアザラシのあかちゃん成長記録 2014「授乳」

3月4日に生まれた ゴマフアザラシのあかちゃん のお話。
続きです。

母親のナナは昼も夜も24時間ずっとあかちゃんのことを守っています。
でも、ぴったり体を寄せ合って...というわけではありません。

アザラシ同士は近くにいる場合でも、お互いの体が触れないようすき間をあけて眠ります。それは親子であっても同じ。
なので、あかちゃんの鳴き声が聞こえるとすぐにナナはそばへ駆け寄り、鼻先で様子を確認します。

「はいはい。お母さんはここにいますよ。」

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余談ですが、同じ水槽に暮らすカリフォルニアアシカは仲良くぴったりくっついて寝ます。
(抱き合うスミレ母さんと息子のコア)

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そして、ナナは前肢をうまく使いあかちゃんをおっぱいが飲みやすい場所へ誘導します。
「こらこら、おっぱいはもっと下よ。」

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ゴマフアザラシのおっぱいは下腹部に2つあります。(ちなみにカリフォルニアアシカは4つ)
あかちゃんは最初乳首の場所がわからず、おへそを吸ったりナナの背中に口を押し付けたりしていました。
ですが、根気よくナナが誘導してあげたのでちゃんと乳首に吸い付くことができるようになりました。

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またまたホッと一安心・・・ですが、問題はちゃんと母乳が出ているのか?というところ。
係員の心配事は尽きません。

次回はそのお話をしたいと思います。
ではまた。

深海の小さな生き物たちVol.6 ~水槽編~

担当の私は悩んでいます。いや、悩んでいました。

このシリーズでご紹介していた「深海水槽」の生き物たちが、3月末あたりから、なんだか不調なんです。

「でも水質も安定しているし。。。なんでやろ~な~(/_;)」、水槽をきょろきょろ。

ん゛あ゛!

水槽を横から覗き込むと。。。こんなものを発見!

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底砂の一部が黒くなっています。

この部分は、空気が砂の中まで行き届かない(嫌気)状態になっています。
この「嫌気」層ができると、そこに生物にとって毒となる硫化水素が発生してしまうんです。

「嫌気」層ができたこの水槽は、オオグソクムシを展示しています。
ん?オオグソクムシが隠れる際に、砂がかき混ぜられるはずなんだけど???隠れ家にするために、砂と石をいれすぎたかな??
「早く、この状態を改善せねば!」ということでいざ出陣!!!!

3月末日、夜8時のエレベーターホールにこのようなものが準備されました。

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お掃除セットです。
これを使って、水と底砂を交換しました。
もちろん作業中、生物は別の場所に避難します。

本日初公開!深海コーナーの小型水槽はこうなっています。

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小型水槽は4つ、すべての水槽の水が大きな1つの濾過槽に集められ、クーラーで冷やした後、各水槽に戻ります。
ということは...病気が発生すると他の水槽にもうつってしまう!(――;)汗

そして、この水槽の難点がもうひとつ!
この水槽は観覧通路にあるため、近くに海水をくむことができる場所がないので、別の場所からえっちらおっちらと運ばねばなりません(T_T)

って、「たいへんなのよ!」とのアピールはこの辺にして。

古い砂を掻き出し、新しい砂を投入したらこんなふうになりました。

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お掃除の終わった水槽へ生物を戻すと、さっそく落ち着く場所を探しうろうろ。


翌朝には、それぞれ好みの場所を見つけたようです。

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不調だった原因が必ずしも「嫌気」層のせいだとは言えませんが、大掃除の後、生物たちの調子は上向いてまいりました。

ホッ。(*^。^*)








最後にゴキブリ見てください

海遊館の展示通路上、いちばん最後に見ることのできる生物はなんでしょう?

それは、企画展示「体感!熱帯雨林」のサツマゴキブリ(今のところ)。

ゴキブリといえば、かっこいい昆虫として知られていますね!
個性的なフォルムとシックな色彩。夜の森で出会うと、とてもうれしいものです。

家の中にいるゴキブリにしても、例えばクロゴキブリの後翅の翅脈の走り方など、比類なき美しさですよ。
ゴキブリを捕まえる機会があればぜひ翅をめくって観察してみてください。

サツマゴキブリは翅が小さく退化しているので、残念ながらこれを見ていただくことはできないんですが、そのぶん、丸っこくてかわいい姿を堪能できます。

ところで、聞くところによると、世間ではまれにゴキブリが嫌いな方がいらっしゃるらしいですね。

まあ、生き物の好き嫌いは人それぞれなので致し方ありませんが、できれば、海遊館でゴキブリのすばらしさに開眼していただけると、展示した甲斐があるってもんです。




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水槽の準備

企画展示「体感!熱帯雨林」で、お客様を最初にお出迎えするのは、ピラニア・ナッテリーです。
この水槽のレイアウトは、魚類チームの若手スタッフが作りました。

その様子をご紹介します。
今回は予備水槽の都合上、レイアウトよりも先に水とピラニアを水槽に入れてしまった為、慎重に作業しなくてはなりません。

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まずは、水槽の外でどのような配置にするのか、しっかりとイメージを固めます。

ポイントは、①ピラニアの生息地をイメージ。②ピラニアが隠れられる場所を作る。です。

配置が決まれば、後はピラニアたちを驚かせないように水槽内に設置していきます。

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袖を濡らしながら、完成したのがこちらです↓
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なかなか良い感じになったのではないでしょうか?

臆病なピラニアたちが隠れられるように水草を多く設置した結果、完全に隠れてしまいましたが...しばらくすると出てきます!

そっと覗いて見て下さいね!

おもろい母娘

新体感エリアの企画展示「体感!熱帯雨林」では、熱帯雨林に暮らす生き物と、一部、亜熱帯に暮らす生き物を展示しています。

本来、カワウソの仲間で熱帯に暮らす種は、南アメリカのオオカワウソなどですけども、ここではコツメカワウソを展示しています。

コツメカワウソは本来、東南アジアを中心とした亜熱帯地方に生息していますが、海遊館では「日本の森」で常設展示しており、今回は「熱帯雨林」でも、とお客様には混乱してしまうかもしれませんね。申し訳ございません。

カワウソ13種類の代表として、コツメカワウソは海遊館で大活躍してもらってます。

さて、企画展示には今年9歳になるツバキと2歳のグミの母娘(写真左:ツバキ、右:グミ)がいます。
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こちらの展示はアクリル製で、お客様にはたいへん近いため、「お客様にも驚くことなく展示できるのは誰?」と考えました。

すると「そりゃー、肝っ玉母のツバキ(現在、「日本の森」の"わんぱくフォー"の母親です)でしょう!」と担当係員の意見が一致しました。

とはいうものの、同居している娘のグミはこれまでもブログで紹介した通り、ひょうきんなコですが、少しびっくりしいの性格。「さて、どうなることやら?」と心配しましたが、すぐに母に習い、ご覧の通りです。
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ぐでーん(★´-ω-)。o○(zzZZ)

グミのもひとつすごいところをご紹介。

母ツバキには自分のこどもの毛を抜くという、よくない癖があります。しかし、ツバキのこどもたちの中で、唯一毛をむしられなかったのがグミです。
ツバキが毛をむしろうとすると、ガッと激怒するため、さすが?のツバキも降参!

強いね、グミみん。王様ゴボウなどはひとりっこというのもあり、思いっきりむしられまくってました。
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こちらは今いじけモードの王様(inバックヤード)

娘が毛を抜かせてくれない(抜かんといて!)ので、仕方なく?自分の背中の毛を抜いていたツバキですが、こちらに来て、いろいろと忙しいらしく、せかせか動きまわり、毛を抜いている場合ではないようで、毛もだいぶ復活してきました。

そんな母ツバキとおもしろ娘グミのコンビをどうぞ間近でご覧ください。


ところで皆様にお願いです!

企画展示に限らず、ガラスやアクリルをドンドン叩くのは生物を驚かせることとなります。叩かずにそっとご覧くださいますよう、ご協力をお願いを申しあげます。

年中除湿機

海遊館では、10台余りの除湿機がバックヤードの各所で働いています。

どこに使っているかというと電気室や配管室に使っています。20140330_1.jpg20140330_2.jpg

「アリューシャン列島」や「日本海溝」水槽などは水温が冷たく、その水槽に面した部屋の壁は室温との温度差で結露が発生します。

その結果、湿気で「ジメジメ」。

湿度は電気の大敵、漏電の可能性も!鋼管は錆びるし、「カビルンルン」で健康にもよろしくありません。

そこで大活躍なのがこの除湿機、一挙に湿気を除去してくれます。
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写真は最近故障した除湿機2台です。購入日を見てビックリ!
平成16年から設定風量「最強」、湿度「30%」で24時間フル回転。ぴったり10年で壊れました。しかも2台ともほぼ同時に同じ部分が壊れていました。

さすが日本のメーカーですね。

以布利だより~磯採集~

海遊館で飼育している生物のために、餌料となるエビの採集に行ってきました。

春の大潮はよく潮が引くので、潮干狩りや採集にはもってこいです。

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以布利港のすぐ近くにある磯です。
干潮の時間に行くとタイドプール(潮だまり)がたくさんできています。タイドプールを覗くと...。

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岩の際にエビがたくさんいます。以布利の磯でよく見られるエビは、スジエビモドキやイソスジエビです。

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ゆっくり網を近付けてすくうと...。

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こんな感じでたくさん捕まえることができます。

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1時間ぐらいでこれだけ採集できました。
採集したエビは梱包され、以布利センターから海遊館へと送ります。

生物の元気な姿を披露するためには、こういった採集も飼育員の大事な仕事もひとつです。

今年は豊作?

「日本の森」で、モモの花が咲きました。

このモモはかなりの老木で、冬になると「もう枯れたのでは?」と心配するのですが、今年も咲いてくれました。

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冬の時期は、枯れているみたい・・・。
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そして、スモモ、こちらは、今満開です!

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モモもスモモも、実は中国原産の樹木なので、「なんで"日本の森"に?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、これらの樹は古くから日本に渡来していたそうで、野生状態になっていることもあるようなのでお許しを。

このモモは結実には至らないのですが、スモモは夏前にピンポン玉大の実をならします。
今年はこんなに花がたくさん咲いたので、豊作じゃなかろうか!とわくわくしています。

豊作だと、あまーい実が収穫できて、リスザルやアカハナグマが喜びます。
決して係員が食べるのではありませんよ。
もちろん毒見はしますけど(笑)。

たくさんなりますように!!

ケロロの雄姿

海遊館HPのトピックスに「体感!熱帯雨林」 テレビCMのご紹介をのせています。バージョンは全部で4つ。ご覧くださいね。

この撮影に出演しているのは、3月7日号の海遊館日記「一足お先にデビュー」でも紹介した通り、フタユビナマケモノの「ケロロ」♂です。

こちらがケロロ。 

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撮影には、色白の美人でメスの「マロロ」のほうが向いているかな?と事前打ち合わせをしていたのですが、いざ撮影となると、セットへの移動は「断る!(byマロロ)」と威嚇されてしまいましたので、「ケロロ」が1頭でがんばりました。

マロロです。

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ケロロとマロロの違いですが、顔が黒っぽく、体が大きいのがケロロ、顔や全体が白っぽく、体が小さいのがマロロです。丸まっているとなかなか顔は見えないかもしれませんね。

体重でいうと、ケロロは7㎏、マロロは3.5㎏で、マロロはケロロの半分しかないのですが、態度が大きい?ためか、わかりにくいかもしれません。

どうぞ比べてみてくださいね。

ジンベエザメ用コンテナの修理完了しました

これは、ジンベエザメを収容する吊り上げコンテナです。

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このコンテナは、製作してから20年以上経っていますので、海水による錆や腐食などがみられました。
このたび、それらの修理を行い、綺麗になって戻ってきました。
  
以前、ジンベエザメを輸送する際は、この吊り上げコンテナにジンベエザメを入れて輸送船に積みこみ、海上輸送していました。

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しかし、この方法では輸送時間が20時間以上かかる上、水温の低い時期や海が荒れて船が出ない時には輸送ができません。
そこで新たに製作したのがこちらの陸上輸送容器です。

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陸上輸送容器を使った輸送だと、輸送時間は平均13時間で、船による輸送の半分強で運ぶことができるようになりました。水温が低い冬期にも輸送できます!
陸上輸送の様子は「海遊館チャンネル」から見ることができます。


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「陸上輸送容器があれば、古いコンテナは要らないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、陸上輸送を行う時でも、「太平洋」水槽から地上(輸送用トラック)までは、吊り上げコンテナに入れてジンベエザメを移動しているのです。

このコンテナにはまだ活躍してもらわねばなりません。
 
下の写真の吊り上げコンテナの中にはジンベエザメが入っています。まだまだ現役ですね。

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これからも、頑張ってくださいね。

排オゾン測定、今月も異常なし!

海遊館では、水槽の水をきれいにするため、「オゾン」という殺菌力のある気体を使用しています。

オゾンは「オゾン発生機」で作ります。

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そして、オゾン塔という場所に送り、(図で説明します)

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「散気筒」と呼ばれる白い筒を通って、とても細かいブクブク(泡)になり、水槽の水と接触することで水がきれいになります。

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設備チームでは、この「散気筒」が破損してオゾンが漏れていないかを月1回の頻度でチェックしています。
チェックに使用する機器はこれです。

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これで空気中の「オゾン濃度」を測ることができます。

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もし、オゾンが漏れていればオゾン塔上部の排オゾン濃度は通常より高い値になります。

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今月も、異常ありませんでした。

もし数値が高ければ「オゾン塔」の中に入り、内部及び「散気筒」の点検を行います。

お久しぶり、ポメロです!

2014年3月14日から始まった企画展示「体感!熱帯雨林」。

今回、熱帯雨林の樹冠に暮らす生き物の代表として、リスザル(ポメロ)が再登場です。

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2012年8月14日に産まれたポメロは、母親の授乳がみられなかったことから人工保育をしました。

詳しくは、当時の「海遊館日記」をご覧ください。

「ぼくポメロ」

「リスザルポメロの成長」


産まれて3カ月ごろに、期間を限定してご覧いただきましたが、今回はそれ以来の展示となります。

これまで担当係員ぐらいしか見たことのなかったポメロ、たくさんのお客様に囲まれ少し戸惑っているようです。

特に小さなこどもさんや若い?女性に非常に反応しています。

展示にあたり、タオルをどうするか悩みましたが、落ち着くまではタオルが手放せないようです。

展示内にはいろいろな仕掛けがあり、リスザルのジャンプ力や手の器用さなどをご覧いただけるのではないでしょうか。


それにしても、生まれた頃の写真を見ると「大きくなったなあ」と思いました。

いつも見ているとわからないものですね。

初めてのパパとママ

昨年12月末に産まれたコツメカワウソのこどもたちの両親についてお知らせ!

こちらは1月3日の写真です。

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両親とも初めての子育てですが、かいがいしく世話をしておりました。

ママはこちら。
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アヤメです。浜松動物園からブリーディングローンでお借りしているので、すぐに連絡しました。

先日、担当の方が会いにきてくださって「少し、おしとやかになったんじゃない?」との言葉をいただきました。こどもたちにやさしく、係員には厳しいよいお母さんですよ!


では、アヤメのお相手は?というと、昨年4月12日号の海遊館日記「王子改め...」でもお知らせしておりましたが、王様ゴボウなのです。

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ゴボウは先日3月7日が3歳の誕生日でしたので、2歳と10カ月で父親になりました。

ちょっと早すぎない?と思って他園館の記録を調べると、上には上がいるもので、1歳5カ月でパパになった個体もいました。しかし、初めて父親になる平均年齢は4歳とのことですから、早いほうではありますね。

ヤンパパじゃん、ごぼちん。

最初は突然?現れたこどもたちに戸惑い気味の王様でしたが、徐々に慣れ、こどもたちのお尻をなめたり、曾祖母の故カエデから代々引き継がれる「仔洗い」(まだ目も開かないこどもを水に浸ける行為です)をして、アヤメに怒られたりしておりました。

しかし、たいへん残念なのですが、次の繁殖を抑えるために、ゴボウはこどもたちの離乳が終わった先日、親子から隔離しました。

下の写真は目が開き始めた30日頃のこどもです。

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現在はアヤメがこどもたちの世話に孤軍奮闘中です。


こどもたちには、離乳訓練で魚のミンチを与えていたんですけども、それには反応せず、訓練を始めてから半月後、突然アヤメの食べている餌を奪い、そのまま成獣と同じ丸の魚を食べるようになりました。

えーと、訓練はなんだったのか?

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そういえば、ゴボウもミンチではなく、母のツバキの食べ残したペレットに反応したよなあ...。そんなとこが似たとは(笑)。

こどもたちは泳ぐことができるようになったら、皆様にお目見えできるかと思います。

今しばらくお待ちください。

ワークショップ「プラバンでキーホルダーを作ろう!体験」 を開催します!

3月14日から企画展示「体感!熱帯雨林」が開催されることを記念し、3月21~23日の3日間「プラバンでキーホルダーを作ろう!体験」を実施します。
では、その準備をしている所を見てみましょう!!

じゃらじゃらじゃら~♪ なにやら色々なパーツを組み立てているみたいです。

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ほう、熱帯雨林をイメージして花と葉のパーツを使っているのですか!ひとつひとつ手作り!肩が凝りそうな作業ですね...。

そしてこれをプラバンと一緒に付けて完成~!
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プラバンには「熱帯雨林」にちなんだ生き物や好きな生き物の絵を描いて頂けます。

おひとりさま500円(海遊館入館料が別途必要)で、どなたでもご参加頂けますので、ぜひ3連休は海遊館にお越し下さい♪

ありがとう

TV番組や海遊館の情報紙などでも公開されましたので、すでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、昨年末にコツメカワウソのこどもが誕生しました。

12月28日の夜、遅番の係員が19時過ぎにカワウソの予備室前を通ると、「ひゃあー」という陣痛の声がしたとのことで、担当を招集。

20時頃に部屋の前に行くと、「ぴーっ」という赤ちゃんの鳴き声がして、担当全員で「ばんざーい!」

それから陣痛の声がしたり、やんだりでしたので、あとは両親に任すしかない!と担当は帰宅しました。

次の朝(29日)、親たちが餌を食べている間に確認すると、赤ちゃんが4頭。50g前後の体重でしたが、1頭だけ40gに満たない仔がいて、「うーん、小さいなあ...」と思いました。

そして、さらに次の日(30日)、また仔を確認すると、小さかった仔は残念ながら死亡していました。

少し気落ちしつつ、他の体重を測ろうとすると、あれ???なぜか仔が4頭います。どうやら、前日、確認した後にもう1頭産まれていたのです。その仔はとても大きく、前日産まれたのはすべてオスだったのですが、このコだけメスでした。

コツメカワウソの出産にかかる時間は、産む頭数にもよりますが、これまでだと4頭で約半日とか、第1仔の出産から第3仔までで10時間というのがありました。今回は5頭で、第5仔の出産時間が不明ですが、半日以上かかっているのは間違いありません。

万が一、母親のお腹に仔が残ったままで、自力で出産することができなかったら、赤ちゃんだけでなく、母親も命を落とす場合もあります。コツメカワウソのように出産頭数が多い場合は、そこをどう判断するかが難しいところです。

今回の出産では、母親が12月29日の朝、しれーっと餌を食べており、陣痛らしき様子も確認していなかったので、まさかもう1頭いるとは思ってもみませんでした。

油断してはいけないと反省するとともに、無事に最後の仔を産んでくれてありがとう、と心から思いました。

さて、次回のブログではこの仔たちの両親についてお話しますね。

写真は1月3日に撮影したこどもたちです。
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一足お先にデビュー

3月14日から海遊館エントランスビル4階の新体感エリア・特別展示室にて「体感!熱帯雨林展」が始まります。

現在、急ピッチで準備が行われておりますが、先日、海遊館テレビCMの撮影のため、海遊館では久々の展示となるフタユビナマケモノが、どの生物よりも一足先に企画展事室にデビューしました!今回はそのナマケモノの「ケロロ」(♂)と「マロロ」(♀)についてご紹介します。

CMに出ることになったケロロは、スターばりに多くの撮影スタッフに囲まれ、長時間に及ぶ撮影を頑張ってくれました。その間、マロロには新しい展示場の居心地を確かめてもらうことに...

まずは木の枝をスルスルと渡り、一番高いところへ!と思った矢先、後ろ足だけでからだを支えて宙ぶらりん♪

「うん、なかなかイイ眺め!!」
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「ちょっとマロロー!落ちないでよ!」 我々の心配を無視してマロロの冒険は続きます。

続いての気になるポイント発見。
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今度はどうやら天井にある空気の出入り口が気になるようです。マロロの毛がさわさわなびいています...

「マロロー!そんな顔面に風を浴びて息苦しくないのー?!」

途中、ここにぶら下がっちゃったりなんかして、みんなをひやひやさせてくれましたが、なんとか下の世界に戻ってくることができ、リンゴを食べて機嫌を取り戻してくれました。
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そして無事に撮影も終わり、ほっと一息休んでいるケロロのところへ、待っていましたと嬉しそうに近付いてきたマロロ。なんとケロロの真上に乗ってしまいました。
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「ケロロ、疲れてるのに尻に敷かれてかわいそう...」

いえいえ、これもナマケモノ流の愛情表現なのかもしれません。

兎にも角にも、ナマケモノという生き物は不思議がいっぱいです!!動かない?のにずっと見てても飽きません。

皆さん、是非この機会に「熱帯雨林展」に遊びに来て下さいね。ナマケモノの他にもたくさんの魅力的な生き物たちが出迎えてくれます。

お待ちしてまーす!!ケロロ・マロロより

省エネルギーの取り組み

今回は、海遊館の省エネルギーへの取り組みを介します。

対象は水量100㎥の予備水槽で使われる電気です。

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結論から言いますと一般家庭(約10kwh/日として)に換算すると約18軒分の電気使用量を削減することができました!

【省エネルギーの方法について】
水槽の水を綺麗にするため、ろ過器やオゾン塔などに水を送り、循環させています。
この時、ポンプをモーター(電気で動く)で動かします。

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循環させる水の量は、弁を使って調整します。流量調整弁と呼んでいます。

もし、弁が少しでも閉まっていれば、水の流れの妨げとなり、エネルギーのロスとなります。
また、弁を全開にすると流れが速すぎたり、故障の原因になります。

そこで電力削減装置の登場です!

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モーターの出力を調整することで、流量調整弁を全開(ロスがない)にした状態でも、送る水の量を適正に保つ装置です。

④流量調整弁.JPG

以前の流量調整弁は、ピンク色のマーカーの位置でしたが、今は全開。

残念ながら全ての水槽で同じことが出来るわけではありませんが、これからも安全、生物の健康に配慮しながら、省エネにも積極的に取り組んでいきたいと思います。

深海からのお届け物

今朝、荷物が届きました~。
さあ、ビニール袋に入っているものは何でしょうか????
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答えは、この方たちです(^◇^)

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関東以南の水深80~200mの海底に生息しているオオホモラ。

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一番後ろの脚が、背中側に折れ曲がっているのが特徴的。
この脚で海綿などを背負い、身を隠すとても賢いカニです。
 
そして!忘れてはいけない、もう一つのチャームポイントが鋏脚(はさみあし)!!
先だけが黒く、まるで綺麗なマニキュアみたいなんです。
 
甲長5~6cmと聞いてたので、展示できるのは少し先になるかな~と思っていましたが、とても元気で立派な大きさだったので(送っていただいた皆様ありがとうございます♪)
さっそく「日本海溝」水槽へ展示しました~\(^o^)/

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タカアシガニやカサゴとのコラボ☆
あ、けっして、遠近法を使って大きく見えるように撮ったわけではないですよ。ヽ(^。^)ノ

データ、取ったどぉ~!!ジンベエザメの調査研究 編

海遊館は「博物館相当施設」に登録されています。

博物館の役割は"資料収集・保存"、"調査研究"、"展示"、"教育普及"といった活動なのですが、「博物館相当施設」の海遊館も、これらの活動を行っているわけです。

さて、今回は"調査研究"のお話です。

実は、ほとんど誰にも言っていないのですが(秘密にしていた訳ではありません・・・)、「ジンベエザメの回遊経路調査」というものを行っています。

どんな調査かと言いますと、野生のジンベエザメに小さな発信機を取り付けて、「ジンベエザメがどこを泳いでいるのか?」を調べる研究です。

しかーし、これがなかなか難しいんですね。発信機を取り付けても肝心なデータが回収されないことが多いのです。

今まで2回取り付けましたが、見事にデータが回収できませんでした。
ちなみに発信機はウン十万円くらいする高価なものです(泣)。

昨年(2013年)の夏、再びチャレンジしました。
高知県にある、海遊館の研究所のすぐ近くの定置網に迷い込んだジンベエザメに発信機を取り付けました。

取り付ける発信機は、こんなんです。
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で、これを
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こんな感じに背鰭(せびれ)に取り付けます。

背鰭に金具を取り付けて、そこに発信機を付けるわけです。「痛そー!」と思われるかもしれませんが、大きなジンベエザメにとっては、皆さんが耳にピアスをつけるのと同じ程度です。

で、放流しました。
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発信機は、水温、水深、照度(明るさ)を測定します。

照度データは、「何時に明るくなったのか?」「何時に暗くなったのか?」「1日のうち何時間明るいか?」ということから、どこを泳いでいるのか?というのが計算できます。

じゃあ、どうやってデータを回収するのでしょう?

この発信機、はじめに設定した期間が経過すると、外れて水面まで浮かんでくるのです。そして水面に上がったら、アルゴス衛星という衛星にデータを送信して、その衛星が基地局にデータを転送して、海遊館のパソコンにデータが送られてきます。

こんな感じ(絵心ないです)。

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今回はジンベエザメ放流後30日経過したら、発信機が切り離されるように設定しました。
 
そして30日経過しました。
データが回収されているか、アルゴス衛星のHPをチェックします。

心臓ドキドキです。

なんせ、発信機がウン十万円しますので。
上司からも、「次はデータ取れるよね?」というプレッシャーが。
過去2回の失敗で、すでに心が折れそうです・・・。


ヨッシャ!(変に気合を入れて)
Data Accessボタンをポチっ!

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なんと、無事にデータ回収出来ていました!
3回目にして、よーやくです(号泣)
もちろん速効、上司にも報告しました(笑)

で、肝心のデータなのですが、僕たち素人ではまとめられないので、海遊館と共同研究を行っている、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター・共生生態系保全領域の宮下教授グループにお願いしました。

さて遊泳経路ですが、

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日本を横断しちゃってます(笑)
はい、ロシアまで上陸してますねぇ。

これは照度で位置情報を推定するため、どうしてもバラツキがあるんですね。

でもご安心を。
フランスの会社に頼むと、完璧なデータに仕上げてくれます。

仕上がったデータは、これです。

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なんと、高知県の土佐清水を出発したジンベエザメは、1カ月間かけて、伊豆諸島を通り越して、千葉県沖400kmくらいまで移動していたんです!

この経路を見た時は、すごく感慨深いものがありました(プレッシャーに打ち勝ったからという意味ではないです)。

さらに面白いデータが。
 
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これは、何メートルまで潜ったかを表しています。

なんと、最大632mまで潜水していたんですね!
水深632mの水温は7.1℃。

ジンベエザメは温帯性のサメですので、私たち飼育係はジンベエザメの飼育水槽の水温を20℃以下にはしないんですね。なのに7.1℃という極寒の深海まで潜っているわけです。

海外の研究では、ジンベエザメが1,000m以上まで潜水することが知られていますが、なぜそんなに深いところまで潜るのかは、まだ分かっていません。

これからも海遊館は、野生のジンベエザメの行動・生態を調査研究して、少しでもジンベエザメの秘密を解き明かしていきたいと思います。

今年もデータ取ったるどぉ~!!!

以布利センターのご紹介

ジンベエザメ「天ちゃん」が高知県土佐清水市にある「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター」に引越した後、数日間、以布利センターに滞在し、観察などのお手伝いをしてきました。

以布利センターは、海遊館で展示する生き物の収集と飼育、周辺海域の調査研究を行っています。

基本的に一般公開していませんが、とても大切な役割を果たしています。

以布利センターのスタッフは、地元の漁業関係者と協力し、展示に必要な生き物を収集したり、水槽や港内のイケスに収容している魚類の餌付けや健康状態のチェックを行います。

また、研究施設や水槽の管理(設備メンテナンス、掃除など)や地元の方々との交流などもあります。お祭りなどに参加することもあるんですよ。

そのほんの一部をご紹介します。


まずは、ジンベエザメ。
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港内のイケスでは、地元の漁師さんからゆずっていただいた魚を一時的に収容しています。台風等の影響がありそうな時や長期的に飼育する場合は水槽へ移動します。
イケスに潜って、中の生き物の様子を観察することも。
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水槽設備メンテナンス(ポンプやクレーンなど設備機器のチェック)も行います。
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定期的に大阪から設備担当者がメンテナンスに来ますが、日々のチェックは以布利センターのスタッフが行います。
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水槽の掃除もしなければなりません。観察用窓があるので、アクリル掃除も行います。
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なお、以布利センターは研究施設ですので、通常は一般公開をおこなっておりませんが、地域振興への協力を目的として、ジンベエザメを飼育している「以布利第二水槽」を、土・日・祝日のAM9:00~PM3:00まで特別公開しています。

ご覧いただけるのは、ジョン万次郎資料館か足摺海洋館に入館された方(半券必要です)、もしくは土佐清水市民の方。さらに、高知西南交通の「しまんと・あしずり号周遊観光バスツアー」でもご覧いただけます。

なお、作業や生物の状態によっては、予告なく公開を中止する場合がありますのでご了承ください。

ずずず、ぞぞぞ

「海遊館日記」1月6日号の「エラのお話し」で登場した「太平洋」水槽のグルクマ。

口を大きく開けて、餌となるプランクトンを濾し取って食べているわけですが、海遊館ではジンベエザメと同様のイサザアミのほか、イワシ用などの人工餌料を与えています。

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給餌は飼育係員が水槽の上から行うのですが、ジンベエザメの所にグルクマが接近すると、水とともに吸い込まれてしまうことがあるので、グルクマの給餌専門の係員がいるんですよ。

「こっちこーい!」
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餌をまくと、ずずずっとグルクマが群れをなして寄ってきます。

ばしゃばしゃ!
そこにアカシュモクなどの大型の魚がグルクマを狙ってやってきて、更にばしゃーん。大型の魚がいなくなると、またグルクマがやってきて...の繰り返し。

ジンベエザメの給餌が終わるまで、グルクマ係は様子を見ながら給餌を行っています。

さて、給餌終了後。まだ、餌の余韻があるのか、食べ足りないのか、グルクマは水面で泳ぎ回っています。
餌もないのに、みんなで集まり、ぞぞぞ。

この、ぞぞぞという雰囲気は何か不思議な感覚で、何かむずかゆくなるのは私だけでしょうか?

ジンベエザメの「天ちゃん」、元気です!

ジンベエザメの「天ちゃん」は、健康チェックのため、2月11日の閉館後に海遊館を出発し、2月12日早朝、高知県土佐清水市にある「大阪・海遊館 海洋生物研究所以布利センター」へ一時的に里帰りしました。

約10時間の長旅を経て、無事、到着することができました。
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「天ちゃん」の引越しに伴い、私も数日間以布利センターに滞在し、「天ちゃん」の観察やエサやりをセンターのスタッフと協力して行いました。

移動後の「天ちゃん」は、長旅の疲れもすぐにとれたのか、翌日から大好きなイサザアミを食べ、元気よく泳いでいました。

「天ちゃん」がエサを食べる様子をご覧ください。


以布利センターでの「天ちゃん」の様子については、この「海遊館日記」で皆様にお知らせできればと思っています。

「天ちゃん」は数カ月間、健康チェックや行動観察を行った後、4月中旬に海遊館へ戻ってくる予定です。

なお、「太平洋」水槽には現在、ジンベエザメの「遊ちゃん」が元気よく泳いでいますので、「遊ちゃん」に会いにきてくださいね。

本日のトラフザメ

「太平洋」水槽を観察していると、今日も1尾のトラフザメが別の個体を追いかけ始めました。

そしてしっぽをはぐはぐ。

いつも尾を噛まれるコは決まってるようで、尾がずたずたです。

よっぽどもてるんやな?と、しばらく観察していると、その間に割り込むかのように新たなトラフザメが登場しました。

わわっ、三角関係!!

と思いきや、この後更に2尾が加わり、何がなんだかわからなくなってしまいました。

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しかし、後から来た2尾はすぐにどこかに泳ぎ去ったので、ただの通りがかりだったかもしれません。

で、新しく参加した個体ですけども、今日はこの2尾の間に割り込むことはできなかったようです。

おもしろいですよ、トラフザメ。

むぎゅ~

コツメカワウソの予備水槽でのひとコマ。
「ミミ(♀)」が「ハチ(♂)」のわきの下にもぐりこんでいます。
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「ミミ」はとにかく間に入るのが大好き。係員の足の間や、「ハチ」の足の間にも入ります。

人間はまあいいとして、カワウソの足は短いですから、「ミミ」が入ろうとしたら、よく「ハチ」はずっこけています。

なもので、「ハチ」は時々、怒ってます(笑)。わきの下なら、その心配はありませんね。

この幸せそうな「ミミ」の顔。「ミミ」は本当に「ハチ」が大好きなんだね。
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このまま「ハチ」も寝てしまいそう。
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皆さんにほっこりをおすそわけします!

老兵は死なず......?(PartⅡ)

世の中には色んなものがありますが、これなんかもその一つでしょうか。

電気を流してサビを防止する"電気防食装置"というものがあります。海辺にある橋の支柱などに使われている物です。
海遊館では、ろ過装置に取り付けていますが、設置から15年を経過し、そろそろ取替の時期にきているようですが...

設備担当者と電気防食装置とでこんなやり取りがありました。

担当者:「永い間ご苦労様。あとはゆっくりと休んでください。」

電気防食:「なぁに、まだまだ頑張りますよ。」

担当者:「いや大丈夫だから。」

電気防食:「でもー・・・。」

担当者:「ろ過装置に穴が開いて水漏れしてからでは遅いんです!」

電気防食:「そうゆうことならしょうがないですね。」

古い電気防食は"老兵は死なず...、いや早く引退して、事故を未然に防ぐことの方が大事かな~"と思ったそうな。

 

これが新しい電気防食装置

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ろ過装置へセッティング
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取り外された電気防食装置。永い間ご苦労様でした。ありがとう。20140216_3.JPG

休館日の風景

1月11日の閉館後、「太平洋」水槽のジンベエザメの天ちゃんは、健康診断のため、高知県にある以布利センターに旅立ちました。そして今朝、無事到着との連絡がありました。

たいへん寒い夜でしたが、天ちゃん、お疲れ様!

さて、2月12日と明日13日は海遊館は休館日。

今回の休館日では、年に一度の電気関係の点検があるため、最低限の電気しか使用することができません。照明はほぼなしで、エレベーターも止まってしまいます。

飼育係員が作業をする7~8階には階段を使ってえっちらおっちら。忘れ物をした日にゃ泣いてしまいます...。

電気って本当に大切ですね。

階段を歩くのがつらい時は館内通路を歩いて気を紛らわします。暗くて、しーんとした館内ですが、太平洋水槽は天井から自然光が入るため、明るさはいつもとそんなに変わりません。

底を見ると、トラフザメが別のトラフザメの尾を噛んでます。
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「何してんのー!」と思いますが、これは求愛行動。実は後ろにいるのがオス、前がメスで、尾を噛まれたメスはおとなしくなり、時にはひっくり返ってしまうこともあるんです!

初めて見た時は、噛まれているほうが死んでいて、引っ張り回されているのではないか?とびっくりしました。

皆様もこのようすをご覧になることがあるかもしれませんが、そういうわけですので、ご安心を。

海と森をつなぐもの

3月14日(金)より開催する企画展示「体感!熱帯雨林」で、西表島のコーナーを作ることになりました。

沖縄県の西表島は熱帯ではないのですが、日本では最も熱帯雨林に似た雰囲気の森があるところです。

展示を行うにあたり、やはり実際に訪ねてみなければ、というわけで、先日取材に行ってきました。

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西表島の魅力はなんといっても海岸です。海から陸へと見渡せば、干潟の渚からマングローブをへて陸上の森林に連続的につながる自然海岸。

すばらしいというほかありません。

大阪付近でもかつては自然海岸が広がっていたはずですが、いまでは多少の砂浜や干潟があったとしても、陸との境目には堤防や道路があり、海と陸が分断されているのです。海から陸まで自然のままつながっている場所は、もうほとんどありません。

自然海岸が広く残っている西表島では、海と陸を行き来する生き物や、海と陸の境目にすむ生き物がきわめて多様で豊かです。ほんとうにおもしろい。

そんな西表島の魅力を紹介していければと思っています。

ワモログ☆その9

こんにちは。ワモログ更新します。

今日はフブキの近況をお伝えします。

さて、まずはこちらの写真をご覧ください。
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最近の朝はいつもこんな感じです。寝起きのワモさんたち。(左からフブキ、ユキ、モヤ)

いつもは日中泳いでいることが多いので、体はつるんとしている様に見えるかもしれません。

ですが、体毛が乾くとこんな「ふわもこ」な感じになります。

じつは今フブキは換毛の真っ最中。年に1回体毛が生えかわる時期なのです。
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床に古い毛が落ちているのがわかりますか?

やはり体中の毛を新しくするには体力を消耗するようで、この時期は日中も上陸して寝ていることが多いです。

そう、つまり「ふわもこ」なワモンアザラシを見るなら・・・
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今でしょ!(BYフブキ)

ちなみにユキは換毛が完了し、モヤは最近始まりました。

上陸している時間帯は午後~夜が比較的多いです。

エイを探そう!

「太平洋」水槽には、様々な形のエイの仲間がいます。 少し探してみましょう。

●(マル型)=代表的なものはマダラエイ。
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ほかにもホシエイやアカエイなどがいます。
 
次は、♠(スペード型)=ヤジリエイ。けっこうレアなエイです。
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そして、♢(ダイヤ型)=ウシバナトビエイ。
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他にもマダラトビエイがいます。


では、このエイの名前は?形を表現するのが難しいのですが、あえて言うならは楕円形かな?
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正解はツバクロエイというエイです。
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ほとんど動かないので見つけることは難しいのですが、稀に泳いでいる姿を見ることができます。
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ぜひ探してみてください!

節分といえば

本日は2月3日の節分の日。

節分といえば、海遊館では「太平洋」水槽でオニさんダイバーが登場していたり、
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ラッコに飼育係員特製の"氷の恵方巻き"を与えるのですが、他になんかないかいな?と調べると、節分鰯があるじゃないの!

節分鰯とは、柊(ひいらぎ)の枝にイワシの頭を刺したものを玄関に飾ると魔除けになるというもの。

「イワシを焼く時出る煙と臭いで邪気を追い払い、ヒイラギの針で鬼の眼を刺す」という説と、「イワシを焼く時出る煙と臭いで寄ってきた鬼の眼を、ヒイラギの針で刺す」という説があります。

ん?鬼は結局、イワシが好きなのか、嫌いなのか?意見の分かれるところですね。


さて、節分鰯を海遊館で作るとしたら・・・、

「チリの岩礁地帯」水槽にいるイワシはカタクチイワシ。
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「日本の森」にあるのはヒイラギモクセイ。
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ヒイラギと木犀(もくせい)の雑種と考えられており、ヒイラギほど葉のギザギザは鋭くはありません。皆様のおうちの庭や生け垣などでもおなじみの木で、キンモクセイの花が咲くのと同じころに白い匂いのよい花を咲かせます。


さて、作ろうと思いましたが、カタクチイワシはマイワシに比べると小さいので、ヒイラギに刺すにはかなりの数が必要かも...って、「チリの岩礁地帯」で展示中のイワシをすくうわけではありませんからね!

イワシとヒイラギを展示しているので、これで海遊館には魔よけがあるってことで!

ごしごし

カワウソは水辺の生き物ですが、体を乾かすために、野生では草むらや葦場のようなところを使用します。

そこで、海遊館では以前よりドンゴロス(麻袋)を使っていますが、ドンゴロスを食いちぎって繊維を食べてしまうコがいます。

繊維のほとんどは排便から排出されるのですが、腸の動きが弱い幼獣などでは胃や腸に繊維がたまり、餌が通らなくなってしまう場合もあります。

そんな状態になると獣医にお願いして、ファイバースコープで繊維を引っ張り出したり、開腹手術が必要になってしまいます。

誰?俺だ(by ゴボウ)
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そんなコでも体を乾かすものは必要なので、すのこを入れたり、木製の箱を入れたりするのですが、布にはかないません。

かといって、バスタオルなどは入れたら即べちゃべちゃになってしまうし...。

温風がぶわーんと出るようなものも考えたけど、カワウソ的には体をごしごしするものは絶対欲しい!

一昨年に産まれたグミは、昨年の健康診断で少し胃の中に繊維があるのが確認されたので、やはりドンゴロスの使用を中止し、すのこに変更しました。

グミの母親、ツバキと2頭、なんか不満そうですから、すのこに係員の使い古しの綿のトレーナーを着せてみました。

トレーナーは他園館でも使用実績がありますし、タオルよりはべちゃべちゃになりにくい!そして、袖にも入ることができるので、楽しいかなと思ったのです。


すのこだけの時より満足そうでほっとしていますが、もっと画期的なものはないもんかねえ?

出前授業準備、パソコン格闘中!

海遊館では時々、出前授業として各学校に出張し、海遊館の生き物などについて、講座を行っています。
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2台のパソコンを駆使!さぞかし、有能なデイトレーダーか、それとも優秀なクリエイターか?

実は、プレゼンソフトがいつの間にかバージョンアップ、以前作った資料が開かなくなってしまいました。

1台で新しいバージョンを開いて、もう1台で古いバージョンを開いて・・・

字体が違う!アニメーションが動かん!画像がどっかへいってしもたぁ~などなど。

普通の方なら1台で十分だと思いますが、ない知恵を絞って出たのがこの案なんです。


また、当日は資材も持って行きます。
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ゴミのようでゴミではありません。


そんなこんなで着々と?出前授業の準備をしております。

さて、どんな授業になるか・・・

虎が続きます

1月27日号の海遊館日記「タイ●ースのファンではありません」で、「太平洋」水槽の虎についてお知らせしましたが、「パナマ湾」水槽にも虎がいるのをご存知でしょうか?

トラウツボです。
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中層から下層にかけての岩の隙間などにいるので、なかなかお客様からは見えにくいとは思いますが、給餌の時には上層にきて、一生懸命餌を探し求めています。

海遊館では魚類系水槽の給餌は、ジンベエザメを飼育している「太平洋」水槽や、現在アオリイカを展示中の「特設水槽」を除き、週に2回程度行っています。

「パナマ湾」水槽の魚類の給餌日は火曜日と金曜日で、時間はAM11:15に行っているアカハナグマの給餌解説の後が多いです(作業の都合で変更することもありますので、ご了承ください)。

給餌時間に当たったら、ラッキーですよ!

早く春が来ないかな?

このところ暖かったり、寒かったりですね。一度暖かいのを体験してしまうと、本当につらいです!

こちらは「瀬戸内海」水槽のメバルの仲間です。
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メバルの仲間はアカメバル、クロメバル、シロメバルの3種に分けられているのですが、名前のとおりの体色では地域差や個体差があるため、なかなか見わけることができません。

種類を特定するためには、胸ビレや尻ビレの軟条(やわらかい筋)の数を数えないといけないので、写真から特定することが難しいのです。

ですので、この写真では何メバルかは不明です。どうぞお許しを!


メバルは「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれています。春から夏にかけて旬を迎えることから、そう呼ばれています。

で、この春告魚は地方によって様々なんだそうです。ここ関西ではどちらかというと「くぎ煮」にするイカナゴ北海道ではニシン、そして、漢字で魚へんに春とサワラ(鰆)など。

メバルくん、早く春を呼んで!と冬の苦手な私は無理なお願いをしてみたりしています。

タイ●ースのファンではありません

「太平洋」水槽のトラフザメ、暖かい海に暮らすテンジクザメの仲間です。
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この模様を見ると、どこが虎やねん!どっちかというとヒョウみたいやん?と思います。でも、よく見ると、黒い斑は規則正しく並んでいて、以前は黒い縞だったのかな?と思ったり。

トラフザメの名前は、幼魚の頃は黄色っぽい体色に黒の縞が入った、トラのような模様であることから名づけられました。


他に「トラザメ」という名前のサメもいますが、こちらはメジロザメの仲間で、海遊館の「新体感エリア・モルディブ諸島」のタッチングプールに近い種類のサンゴトラザメがいます。
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んー、トラ感が足りない...。


英名だとトラフザメはzebra shark、つまりはシマウマザメ、トラザメはcat sharkでネコザメと呼ばれます。

ん?「太平洋」水槽には和名のネコザメもいるよね。でも、こちらはbullhead shark、つまりは雄牛の頭をしたサメってことで。
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あっ、英名のtiger sharkは以前、「太平洋」水槽で展示していたイタチザメですね。こんなサメです。
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見る人によって名前の付け方が違って、ああ、ややこしい。


名前はさておき、「太平洋」水槽のトラフザメ、ちょこちょこ卵を産むようになりました。卵はこんな大きさ、形です。
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卵は回収し、予備水槽に収容しています。

うまく孵化したら、虎模様がどのようにヒョウ模様に変化するのかをこの目で見てみたい!

今からどきどきわくわくしています。

冬の以布利港(以布利センターより)

高知県土佐清水市にある海遊館の研究施設「以布利センター」は、以布利港の中に建っているので水質検査などのついでに毎日港の中を覗いています。

この時期の以布利港は透明度が高く、底の石まで綺麗に見ることができます。
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水温が低いので夏のような賑わいはありませんが、透明度が高いので水面からでも生き物を簡単に見つけることができます。

シライトイソギンチャクや、
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マナマコなどの無脊椎動物が見えますね。
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また、水温が低いため、動きの鈍い魚もいます。今回は底でじっとしているヒガンフグを見つけました。
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1年を通すといろいろな変化があり、毎日港を覗くのが楽しみです。

エビちゃん。ありがとう~

「チリの岩礁地帯」で展示していた、「エビちゃん」ことエビスザメを、高知県にある海遊館の研究所「以布利センター」へ1月14日に輸送しました。

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サメの多くは5対のエラあなをもち、背ビレが2つありますが、エビスザメ(Notorynchus cepedianus)は、7対のエラあなをもち、背ビレが1つしかなく、化石種の形態に似ているとても珍しいサメです。

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エビちゃんは、2010年4月1日に以布利センターのある土佐清水市以布利の定置網に入網し、水揚げされているのを当館スタッフに発見されました。

スタッフは「エビスザメやないか!!!!」と水槽へ。
水揚げされていた時間が長かったので、無理かな~と思っていたそうですが、翌日水槽を見に行くと、なんと元気に泳いでたんです!!!(^◇^)

そして...2010年5月に海遊館ではじめて展示されました♪

当時のエビちゃんは全長130㎝ほどでしたが、11月には150㎝に成長しており、少しかすり傷が目立つようになりました。
どうしたもんかと悩んだ結果、水温の低くなる冬季は以布利センターで療養してもらうことになりました。

これは輸送の時の写真です。

20140120_1_3.jpg写真③

この方法がエビちゃんにとって、とても良かったようで、2010年から3回の展示を行うことができました。しかし、11月ぐらいから傷が増え始めたので今回も全長を測ってみると、

なんと2.21m。

そう、エビちゃんにとって水槽が狭くなっていたんです。スタッフで相談し、ちょっと寂しいけど、以布利センターの生簀で傷を癒したのち、海に戻すことを決めました。

掃除中のダイバーに後ろから膝カックンをしたり、餌のイカがあまり好きじゃなかったりするエビちゃんですが(笑)、たくさんのお客様にとても貴重な姿を見せてくれたと思います。

エビちゃん!本当にありがとう~♪

最後に、生簀で泳ぐエビちゃんをご覧ください。

休館日は楽ちん?!

アカハナグマ担当です。

お正月にたくさん食べてゴロゴロしていたら、体重が信じられない数字になった!という方も少なくないのではないでしょうか?!
こちらにもまだ正月ぼけから覚めない動物を発見。

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とても眠たそうです...ZZZ  ほらほら、新年なんだから気持ち新たにシャキっとしてよ。

さて、海遊館には1年のうち1月と2月に数日間だけ休館日というものがあります。

休館日でお客様がこないんだったら、飼育員はみんなさぼってるんじゃないの~?と思われるかもしれませんが、その逆で大忙しです。

というのも、いつもはできないような掃除や建物のメンテナンスなどを行います。時には展示内の雰囲気をガラリと変えるリニューアル工事を短期間で行う場合もあります。

カワウソを展示している「日本の森」では、植物のメンテナンスを行います。長く伸びた髪を散髪して、スッキリさせるような感じです。
ということで、アカハナグマが暮らしている「パナマ湾」水槽も掃除を念入りに行うことにしました。

掃除は毎日行っていますが、日々の積み重ねでコケや汚れがたまってしまいます。その際、掃除の邪魔をされるかもしれないので、一旦アカハナグマたちは寝室へ移動させます。

おかげさまでとてもキレイになりました。せっかく寝室へ移動させたので、天井からつり下げているツタの位置を変えてみることにしました。
一番はしゃいだのは子どもの「パプリカ」でした。しっぽをピンと立ててバランスをとったり

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ツタにしっぽを巻きつけて、そろーっと降りたり器用に遊んでいました。

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ってなことで、休館日はとっても忙しいんだよ!ということを少しでもお分かりいただけると幸いです。

休館日作業

1月8日(水)と9日(木)は海遊館の休館日でした。

かといって私たちは休みではありません。お客様がいないこの時にしかできない作業があり、その作業の1つに水槽照明灯のガラス面清掃があります。

水槽上部に設置されている照明灯のガラスには、蒸発等した海水が付着し、照明の熱で塩分がガラス面にこびりついてます。
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これを清掃するのですが、水道水ではなかなか落ちません。そこで登場するのがこれです。

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業務用酢酸!家庭でもよく頑固な汚れ落としにお酢を使った洗浄剤が売られていますね。

ナイロン製のたわしに酢酸をつけて、ガラス面をゴシゴシしてから、濡らしたウエスで汚れを拭き取ります。

すると、

ビフォア
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アフター
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きれいになったでしょ。

この作業、終わった後にお酢の香りが体中についてしまうのが難点。

帰りの電車で皆さんにクンクンされちゃいます。

お寿司屋さんの職人さんもそうなのかな?

祝!成人の日

1月13日は成人の日。20歳になった皆様、おめでとうございます。

海遊館にも20歳になった動物が何匹かおります。そのうちの1頭が、何度もこの「海遊館日記」に登場しているコツメカワウソ「ニッキ」です。

お祝いのイセエビ(の殻)をどうぞ!
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ニッキに与えようとしたら、同居しているロックやオリーブに奪われてしまいました。

でも、まだあるから、大丈夫。
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むむっ、なんじゃ?これは?
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パリポリ...
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なかなかうまいのう。いい顔だね。

ニッキは名古屋の動物園で生まれ、海遊館にやってきたのは1997年。パルやカエデとの間にこどもができました。今では子孫たちが全国各地に行っています。

そんなニッキには、すごい過去があります。実はニッキ、北海道で初めて展示されたコツメカワウソなのです。

2002年の春~秋に、パルの妹・カリンと共に網走のオホ-ツク水族館で展示されました。当時の記事(網走新聞 平成14年4月28日号)です。
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オホーツク水族館とは、以前からラッコやクリオネでお世話になっており、北海道でコツメカワウソを展示したいということだったので、ニッキとカリンがお手伝いに行ったわけです。

私も夏に視察に行きましたが、広い水槽でのびのびと、イカとかホタテとか本州では考えられない餌をたんまりもらっていて、びっくりしたのを覚えています。

残念ながら、同館は閉館となりましたが、当時担当してくださった皆様、ありがとうございました。

ニッキは元気でやっています。

おひさしぶーりーね~♪

「ふあふあクラゲ館」で、久々にビゼンクラゲとパシフィックシーネットルの展示を始めました。
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このビゼンクラゲは、海遊館で生まれたビゼンクラゲで、傘の大きさが3~4cmとまだ小さいです。
毎年夏に有明海から搬入している、傘の直径が40㎝以上もある大きなビゼンクラゲとは異なり、とてもかわいらしいですね。

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こちらはパシフィックシーネットルです。

2種類とも、水槽内で毎年エフィラ(クラゲの赤ちゃん)が発生するのですが、そこからなかなか大きく育ちませんでした。
(エフィラについては、2013年12月27日号の「サカサポリプをさがさなくちゃ」で詳しく説明していますよ。)

ビゼンクラゲは、特にこれまでと飼育方法を変えたわけではないのですが、昨年はとても美しく育ちました。
パシフィックシーネットルは飼育容器を変えてみたところ、上手く育ちました!やったー!!

クラゲの飼育日誌を読み返してみると、ビゼンクラゲ、パシフィックシーネットルともに、前回エフィラから育ったものを展示したのは、2010年でした。本当に「おひさしぶーりーね~♪」です。

何が違うのかわかるといいですが...。

エラのお話し

この魚を知っていますか?マサバによく似ていますが、グルクマと言う魚です。
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温かい海に生息し、本州付近ではあまり見られません。「太平洋」水槽で展示中のグルクマは沖縄県からやってきました。
 
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餌を食べる時には口を大きく開けますが、ただ口を開けているわけではありません。
鰓(えら)の一部である鰓耙(さいは)を使って、餌となるプランクトンを濾し取って食べているのです。

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写真のように、口の奥にある青で囲った部分が鰓耙(さいは)です。
プランクトンを食べる魚の鰓耙は羽毛状に発達しています。そのため、餌を「ザル」ですくった様に濾して食べることができるのです。

鰓には水中の酸素を取り込み呼吸するだけではなく、浸透圧の調整を行う機能もあります。そして、餌を捕る役目もあるのです。
ちなみに魚の鰓と鰓蓋(えらぶた)とは別の部分です。 
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赤マルの部分が鰓蓋(えらぶた)です。モデルはマイワシ。
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誕生日プレゼント!

1月2日は、コツメカワウソのロックとグミの誕生日。2歳になりました。

心臓に病気のあるロックはニッキやオリーブのおじいさま方と、グミは母親のツバキとそれぞれ元気に暮らしております。

ってことで誕生日のプレゼントだよ!

ロックには、ラッコ担当さんから頂いたウチムラサキの殻を。今日はサービスで2枚ね。
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「わーい!!」
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「顔、入れてみようかなあ?」
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「なんか眠くなってきたよ」
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「てへっ。」
なんか得意そうな顔ですね。

そして、グミには、元柔道部の飼育係員からもらった白帯をぶらさげてみました。

柔道着って、ほつれにくそうなので、もう使用しないならちょうだいなとお願いしていたのです。
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「あら!これいいわね!」
あれあれ、先にツバキにとられちゃった。
「私のなのにーー(涙)」
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恨めしそうなグミ(左)なのでした。

でも、この後、グミ大興奮。しっかり映像を撮りました。ちょっと垂らしている部分が長すぎたでしょうか?


どちらも楽しんでくれてよかったわー。これからも健やかに暮らしてほしいものです。

設備チームは探検隊?

おかげさまで、海遊館は今年の7月で開館以来24年目になります。
人間に例えると、健康診断の結果が気になり始める頃でしょうか。

今回の点検は、到達までの難易度が高い場所です。

ふあふあクラゲ館の天井にある点検口から入っていきます。
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天井裏には秘密の点検通路があります。
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もちろん、立って歩くことはできません。

進んで行くと、更に狭い通路が・・・
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これが通路攻略用の道具です!
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こんな感じで台車に乗って進みます。
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後ろはこんな感じ!
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無事に点検場所に到着しました。
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水もれなどの異常はありませんでした!よかった!

設備チームは、今年も安全を第一に点検、整備を行い、海遊館の健康を守り続けたいと思います。




ニシキエビの脱皮殻

お正月なので、縁起のいい生き物とされるイセエビの仲間のお話を。


「グレート・バリア・リーフ」水槽に、イセエビの仲間で最大のニシキエビがいます。
全長は最大で50㎝以上、長い第2触角を前にのばせば1.5m近くになります。足(歩脚といいます)のまだら模様がよく目立ちます。
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日中は水槽の底や擬岩の奥に隠れていることが多いのですが、夕方になるとアクリルパネルのすぐ前まで出てきます。
PM5時以降は、ニシキエビの活発な様子をご覧いただけるのでお勧めです。

ニシキエビの脱皮殻をバックヤードで保管しており、ガイドツアーで紹介しています。
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エビやカニの仲間は骨のかわりに硬い殻をもちます。
この殻は頑丈で体を守るには好都合ですが、そのままでは殻が邪魔をして、体が大きくなれません。

そこで、エビやカニは大きく成長するために、古い殻の下に新しい殻を準備し、その準備が整えば古い殻を脱ぎ捨てる「脱皮」をくり返し行います。

脱皮後の新しい殻は柔らかく、殻が硬くなるまでの間(数日)に水分を吸収して体を膨張させます。
成長過程や種類によって成長率は異なりますが、脱皮後の大きさが1.2~1.5倍になるものもいます。

きれいに脱皮した場合は、殻を回収して硬くなるまで固定します。
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なお、脱皮の様子は滅多に見られませんので、海遊館で見かけたらラッキーです!

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。今年も「海遊館日記」をよろしくお願いします!

さて、今年の干支は午(ウマ)です。さすがに海遊館では"生きたウマ"は展示しておりませんが、干支の魚をご紹介します。

ウマといえば、「瀬戸内海」水槽にいる「ウマヅラハギ」でしょうか。
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カワハギの仲間で顔が馬に似ているからこの名前がついたようです。

では、馬面じゃないカワハギはどうかというと、こんな感じ。水槽内では黄色っぽく見えます。
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比べてみると、確かにウマヅラハギの顔は長いですけど、馬???

「瀬戸内海」水槽で両方の種を探してみると楽しいですよ。

今年もありがとうございました

もう2013年が終わろうとしております。早いですね。

今年は「新・体感エリア」のオープンや、ジンベエザメの「天ちゃん」がやってきて、約2年半ぶりのジンベエザメの複数展示を行うことができました。
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しかし、長らく展示してきたナンヨウマンタや、国内最高齢のラッコ「エレン」など、悲しい別れもありました。

除夜の鐘を聞きながら、ゆっくりと1年を振り返りたいと思います。


今年も「海遊館日記」をご覧いただきありがとうございました。来年も飼育係員だからこそお伝えできる生き物たちの意外な姿やユニークな生態、おもしろエピソードをお届けします。

皆様もどうぞよいお年を。

「チリメンモンスター」という名前を聞いたことがありますか?

「チリメンモンスター」という名前を聞いたことがありますか?

チリメンとは「ちりめんじゃこ」の事。「ちりめんじゃこ」はイワシの子供ですが、その中に様々な海の動物の赤ちゃんが混じっていることがあります。

この赤ちゃんを顕微鏡で見てみましょう。おちょぼ口のかわいいもの、ゴツゴツいかつい顔をしたもの、親の形とはまるで違うもの、どれも個性的なスターたちです。

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これはホウボウの仲間の赤ちゃん。

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こちらはタコの仲間の赤ちゃん。

「モンスター」と呼ぶのもょっとかわいそうな気もしますが、これらが「チリメンモンスター」、略して「チリモン」の正体です。

海遊館では冬の特別講座「ちりめんじゃこからチリメンモンスターを探せ!」を行います。見つけた「チリモン」を使ってストラップを作ったり、「チリモン」たちの海での生活を、お話やすごろくゲームを通じて知っていただく楽しい講座です。

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講座は2014年1月と2月に実施しますが、現在2月の参加者を募集中です!

サカサポリプさがさなくちゃ

最近、「新・体感エリア」のモルディブゾーンコーナーのサンゴの水槽で、ときおりエフィラが泳いでいるのが見つかります。

エフィラというのは、クラゲの赤ちゃんで岩などにくっついたポリプという幼生から分離して生まれたものです。

このエフィラ、サンゴ水槽をクラゲ水槽へかえようとする輩がこっそり入れたのではありませんよ。きっと岩などについてポリプが紛れ込んで、水槽内で繁殖しているのでしょう。

何のエフィラかといいますと、サカサクラゲの一種ですね、見るからに。 

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サカサクラゲのポリプは海遊館でもバックヤードで以前から飼育していて、そこから繁殖させたサカサクラゲを展示しています。

だからサンゴ水槽でサカサクラゲがわいても、特に何てことない、と思われるかもしれませんね。

ところが、サカサクラゲ類には少しずつ形の違ういろんなタイプがあり、多くの種に分かれるという説もありまして、サンゴ水槽のサカサクラゲが海遊館で展示しているサカサクラゲとは別の種類かもしれないのです。

実際、海遊館のサカサクラゲは茶色いのですが、このエフィラはきれいな青色をしているではないですか。

これはぜひともサンゴ水槽の中からポリプを探し出し、きちんと飼わなければ。

そんなわけで、サンゴ水槽でポリプさがしているんですけど、米粒の半分くらいの大きさのポリプに比べて、サンゴ水槽はあまりに広い!

みつかりませんなぁ。

つるり~ん♪ Part2

10月11日号の海遊館日記で、バックヤードで飼育中のコツメカワウソ「グミ」の滑り台についてお話ししましたが、その続報です。

この滑り台ですが、現在もグミはお気に入りです。そこで、今日はおやつの時間に滑り台の上にペレット(キャットフード、ドライ)を置いてみました。

グミはお母さんのツバキと一緒に暮らしています。お母さん大好きなグミですが、おやつはツバキと取り合いになって負けることが多いのです。ここに置けば、ツバキはまだ滑り台の上には上れないので、いいかな?と思いまして。

結果...グミは床のおやつを全部食べた後に滑り台に登って、独り占め。作戦大成功。

右がグミ、ちょっとずるして、横から前足をのばしてますけど...。

以前は滑り台を上るため、部屋の端から助走をつけて全速力で上っていましたが、最近ではあまり助走がなくても上がるようになりました。

グミは来月1月2日で3歳の誕生日を迎えます。成長しました!

泡で水をきれいにする?

今回ご紹介するのは、泡で汚れを取る方法です。

たとえば、お風呂の中で泡を立てると、気泡といっしょに髪や汚れがくっついて上がってくることがありますね。これと一緒です。

装置の中で泡を発生させ、汚れをくっつけて一緒にすててしまうのです。

もともと汚れの原因は餌の残り、魚の粘液、糞なのですが、これはタンパク質由来の物です。

これが段々と分解され、有毒なアンモニアなどに代わっていくのですが、その前に取ってしまうのがこの装置の素晴らしいところです。

水換えがあまり出来ない、内陸部に水族館が多いアメリカで発達しました。

装置の名前は"プロテイン(タンパク質)スキマー(すくい取る)"です。

熱帯魚用の小型のものは一般的になってきていますし、日本の水族館でも徐々に導入されています。


これがプロテインスキマー(の外観です)。
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泡を発生させるプロペラです。(上部もモーターで高速回転させます)
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泡発生中。この泡に有毒物質を付着させて...、
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水中から取り除くのです。素晴らしい!
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アカハナグマにツリーをプレゼント★

もうすぐ年末。2013年もあっという間に過ぎてしまいました。1年が経つのは本当に早いと年々感じるようになりました。

さて年末の前にもお楽しみがありますよね?そうです、クリスマスです♪

そこで「パナマ湾」水槽で暮らしているアカハナグマたちに、今年はクリスマスツリーのプレゼントをします。

どんなツリーにしようかと試行錯誤の結果、高さ約1mの素敵なツリーに仕上がりました。子ども用の木製なので、アカハナグマにも安心!

でも、アカハナグマたち、まずは匂いを嗅いで安全か調査!
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アカハナグマ:「う~ん、なかなか楽しそうな木じゃない」
私:「やった!!」

しかも楽しい仕掛けがあって、それぞれの台の上にアカハナグマが自由に登れるスペースと、餌ポケットがあります。
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私:「わぁい、ツリーに登った」
しかし、まだアカハナグマたちの調査は続きます。

アカハナグマ:「この星、気に入った!!」
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アカハナグマ:「この角度がたまらんです!!」
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最後に極めつけの調査がこちら...
アカハナグマ:「なかなか噛みごたえもあるわね、合格!!」
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あの~、噛んでいいとは言ってないんですけど...。でもお気に召したようで一先ず安心しました。

てっぺんのお星様がいつまで原型をとどめるかはやってみないとわかりません。

このツリーは12月22日(日)~25日(水)まで期間限定で展示する予定です。

餌の時間にはアカハナグマたちへかわいいプレゼントも予定していますので、この機会にぜひお立ち寄りください♪

赤ちゃん、ここにもいます!

10月21日、「エクアドル熱帯雨林」水槽でグリーンテラーの稚魚がふ化しました。

グリーンテラーは、南米に生息する全長15㎝になる中型のシクリッドです。
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グリーンテラーは岩に卵を産みつけ、親がお世話をします。数百尾の仔魚がふ化すると、他の魚たちに食べられてしまわないよう、今度は仔を必死に守ります。

それでも、時間の問題。

そこで、飼育係が潜って仔魚を網でそーっと捕まえ、予備水槽へ移動させることにしました。

こちらが約2週間後の仔魚です。
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まだまだ体は小さいので、餌はクラゲ担当さんからアルテミアを少しもらって与えていました。

そして、こちらがつい最近の写真です。
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大きさは1㎝弱程度にまで成長し、餌は赤虫や人工餌料を細かく砕いたものも食べることができるようになりました。わかりにくいのですが、体にはしましま模様も現れてきました。

これからもすくすく成長して、いつか「エクアドル熱帯雨林」水槽にデビューできるといいな♪

深海の小さな生き物たちVol.5

さて今回は、深海の小さな生き物たちシリーズVo.3,4でもご紹介した、ヤワハダダコが餌を食べる様子をご紹介します。

水槽にも慣れ、元気なヤワハダダコですが、
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困ったこと?がひとつ。それは、餌の好き嫌い。(^_^;)

大好きな、オキアミやサクラエビを与えると。


吸盤をうまく動かし、口元に餌をもっていき、じっくりと味わっています。

しかし、これがキビナゴやシシャモの場合...。


一度口元に持っていくものの、そろ~りと捨てます。

「これはちょっと~。。。」と言っているようです。

担当としては、いろいろな餌を食べて、元気でいてほしいと考えてしまいがちですが、深海ではこのような新鮮な?餌はあまり食べることがないのでしょうか?

ここまでハッキリと態度で示してくれると、助かるような?困るような?

ちょっと複雑です。

赤い実大好き

やっと冬らしく寒くなりました。「日本の森」も落葉樹の葉が落ち、寂しくなりつつあります。

地面の部分、特にカワウソコーナー手前の植栽スペースは、土ばかりで少し寂しいので、クリスマスやお正月に向けて華やかにできないかなあと、植物を入れてみました。

これ、オモトです。
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漢字で書くと「万年青」。ユリの仲間で、木の下に生えている種です。青々として縁起がいいことから、昔から観賞用として愛でられています。

今回展示したものは園芸種ですが、できるだけ原種に近いものを選びました。思いのほか、立派なものを入手でき、今ちょうど赤い実がなってますよ!


縁起がいいといえば、オモトの場所の向かい側で、アジサイに隠れてしまっているのだけど、マンリョウの木もひっそりと赤い実をならしています。
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かわいいでしょ?

マンリョウは漢字で「万両」。よっ、お金持ち!(笑)。

以前はセンリョウ=「千両」もあったのに、こちらは枯れてしまいました。一緒に並べて比較したいのに...両雄並び立たず??

赤い実を見るとテンションの上がる私は、前世が鳥だったのかもしれません。

ただいま準備の真っ最中

来週、12月21日(土)~25日(水)の5日間、クリスマス限定イベント「ペンギンの羽でイヤホンジャックアクセサリーを作ろう!」を実施します。

オウサマペンギンの羽とスワロフスキービーズ等を使用した豪華なイヤホンジャックアクセサリーです。(ご希望の方にはストラップへの変更も行えます)

下のチャームはペンギンの形です!
スワロフスキーの色はお客様ご自身で選んで頂けますので、自分のオリジナルを作っていただけます!!

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↑クリスマスをイメージして作ってみました。

今回は、このイベント準備の真っ最中!な現場をお送りします。

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これは、オウサマペンギンの羽を金具に着けるため、接着剤をつけて重しを乗せ固まるのを待っているところです。
ひとつひとつ係員の手作りなのですが、接着剤を使っているので...

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手が接着剤とペンギンの羽だらけに。

この後、なかなか落ちませんでした...(皆様!接着剤を使うときは気を付けてください!)

そんなこんなでなんとか150コ作り終えることができました♪

しかし!まだまだ準備は続きます...。

先日、バックヤードで飼育中のコツメカワウソ「オリーブ」の鼻血が止まらないということがありました。

獣医に相談したところ、原因は「折れてしまった歯の根元が腐っているからかもね」ということで、急遽麻酔をかけて診てもらいました。

まず、鼻の穴からカメラを入れて確認しましたが、血があるのはなんとなくわかりましたが、鼻水がいっぱいで、場所の特定はできず。

次に口の中を確認。鼻血が出ている右側、上顎・犬歯すぐ後ろの前臼歯が折れて、歯茎の中に隠れていました。

どうやら、これが怪しい→抜きましょう

ということになりました。

コツメカワウソの歯はとても小さく、専用の機器もありません。獣医は自分で改良して作った注射針でちまちまと歯のまわりを切っていき、1時間弱で抜歯ができました。

あまりにもちまちました作業だったので、終わった後、獣医は「疲れたー」と倒れておりました。お疲れ様でした。

こちらは麻酔が覚めてぼんやりしている「オリーブ」です。よく見たら、左の上のひげ、枝わかれしてるし。枝毛だあ!
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しばらく見ていると、バスタオルにくるまって寝てしまいました。麻酔後は寒いし、しんどいよね。「オリーブ」もおつかれ!

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この晩は隔離したままドッグケージにおとまりしましたが、次の日には「ニッキ」、「ロック」の部屋に戻り、鼻血も止まりました。その後、血は出ることもなく、餌食いも良好です。

下の写真の黒い部分は折れたり、抜いたりして、歯のないところです。
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左が「オリーブ」、右が「グミ」。「オリーブ」にどんだけ歯がないかわかるでしょう?まだ約2歳の「グミ」と15歳の「オリーブ」と比べるのも酷だけど、「オリーブ」は特別に歯が弱いようです。

そういえば、母親は前の部分の歯が1本も残ってませんでした。「オリーブ」はもろにその影響を受けたようです。

しかし、歯が少ない影響は今のところありません。普通に餌を食べています。

とはいえ、これ以上は歯がなくなりませんように!!

ごはんが待ち遠しい!!

今回は「エクアドル熱帯雨林」水槽で展示中のカピバラ「かーたん」のお話です。

1日3回、餌を与えており、朝一番とスポットガイドがある午後1時30分には、ニンジンやカボチャなどの根野菜とペレット(人工の餌でウサギ用のものを与えています)を、最後の午後3時45分(こちらもスポットガイドあり)には、大好きなチンゲン采とペレットのほか、夏場にはトウモロコシも与えています。
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その他にも、チモシーと呼ばれるほし草を常時エサ場に置いてあるので、夜でもお腹がすいたら食べることができます。

先日、最後の給餌に行き、餌を入口の所に置いて、他の作業をしていると、
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あっ!「かーたん」が立ってる!!

カピバラを展示している水槽では、係員の入口が水槽の上にあるので、「かーたん」は待ち遠しくて立ってのぞいていたみたいです。

しかし、上手に立ちますね。

1枚目の写真は入り口のドアを開けてすぐのところなんですが、ドアを開けてら「かーたん」が″にょーん"と立っていたらかなり驚くと思います。

カピバラは臆病なので、そんなことはないと思いますが...。

オオテンジクザメのつぶやき

ある日の夕方、ふと「太平洋」水槽をのぞくと、こんな会話が聞こえてきました。


オ1:「あー眠たい、なんで冬はこんな眠たいんかな~...」

オ2:「なんでやろな~...毎日食欲と眠気で1日が終わるわ~」

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オ1:「なあ。ちょっと頭、借りるで~」

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オ2:「ええで~!」

オ1:「ZZZ......」


ただ、オオテンジクザメ、いつも眠たそうなんですけどね(笑)。


ドラえもん工具箱

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誰が名付けたのか?「ドラえもん工具箱」

私が設備チームに配属された時にはもうすでに存在していました。

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のび太君が困った時に助けてくれる「ドラえもん」。
四次元ポケットからのび太君を助ける色々なアイテムがでてくる。
→この工具箱を開ければ色々な修理道具がでてくる。とりあえずこれをもっていけば何とかなる。
というところからきているのだと思います。

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この工具箱の中には なんと!約50種類の工具が入っています。

その後、シリーズ化し水質検査道具やジンベエ輸送資材バージョンと増加しています。
少々、重いのが「玉に瑕」。

個人的には「タイムふろしき」がでてきてくれたらなぁ~
ポンプ、モーターが新品に、ついでに心も身体もピッカピカ~!

毒針切り

「新・体感エリア」の「モルディブ諸島ゾーン」にある、サメとエイのタッチプールでのとある場面です。

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朝も早くから、スタッフ3名が、プールの上で何かをしています。何をしているのかというと...。

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エイをビニール製の網で捕獲しています。

実はこれ、エイの尾にある毒針の生え具合をチェックしているのです。タッチプールではお客様に安全にエイとのふれあいをお楽しみ頂くため、毒針を抜いているのですが、時間がたつと爪のように生えてくるので、定期的にチェックしなければならないのです。

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もし毒針が生えてきていたら、ハサミやヤスリを使って切ります。この時、スタッフは耐刃手袋や軍手をした上、エイを傷つけないようビニール手袋を着用し、スタッフもエイも怪我をしないよう、慎重に作業を行います。

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先日のチェックでは、2尾の棘が新たに生えてきていました。定期的な毒針チェックと毒針切りはとても重要な作業です。

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毒針切りをしたあとは、スタッフが自ら素手でエイの尾の部分を触ります。安全かどうか確かめてから、作業終了です。

タッチングプールのエイは、このように定期的な毒針チェックを行っていますが、海にいるエイには毒針が生えています。海では触らないようにしてください。

また、タッチングプールのエイについても、念のため、尾の部分には触らないようにしましょう。

係員が口うるさくお願いしておりますが、安全なタッチングのためにお許しを!

もぐもぐ・ぱかーっ・ぼーっ

「新体感エリア」のモルディブ諸島ゾーンにあるサンゴ水槽で展示中の白い6~7cmのハゼ。目の周りが金色でほっぺたの水玉がおしゃれな「ミズタマハゼ」です。
ハゼ科クロイトハゼ属で、サンゴ礁域にくらす魚で、観賞魚としてもよく飼育されているようです。

このハゼは底の砂についている小さな海藻や生物などを食べるので、しょっちゅう砂を口に入れてもぐもぐしています。
そして、栄養となるものを吸収したら、砂はほろほろと出します。
動きが突然で、もぐもぐに間に合いませんでしたが、鰓(エラ)から砂を出しているのがわかりますか?
この後すぐに次の行動にうつるのかと思いきや、口をぱかーっと半開きにしたまま、ぼーっとしています。

「おーい、どうした!!」

別の角度からもう一度。
やはり、もぐもぐ・ぱかーっと・ぼーっ、でしょ?栄養分を味わいつつお腹に送りこんでいるのでしょうか?

と思ったら、急に口をがばっ開け、少し上の方へ!
また最初が間に合いませんでしたけど、近くをお掃除屋さんのホンソメワケベラが通ったので、「掃除してよー!」と泳いでいったのです。

でも、ホンソメワケベラはあまり丁寧に掃除してくれませんでした...。仕方がないので、また、ぱかっ・ぼーっ(笑)。

ミズタマハゼ、おもしろすぎ。

すっかり私はミズタマハゼの虜です~♪

クリスマス限定イベント ご参加お待ちしています!

12月21日~25日の間、毎日15時30分より受付、45分より開始(約45分程度で終了)で、クリスマス限定「ペンギンの羽を使ってイヤホンジャックアクセサリーをつくろう!」イベントを開催します。

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オウサマペンギンの本物の羽根とスワロフスキー、ペンギンのチャームを組み合わせ、イヤホンジャックに取り付けて完成です!

また、アクセサリーを作る前に、オウサマペンギンについてのミニ講座も行います。

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まだ、スマートフォンや携帯電話をお持ちでない方もご安心下さい!!!

ストラップに変更させていただきます。お好きな物に付けて楽しんで下さいね。

今年のクリスマスは自分へのプレゼントしてみませんか!?

誘い...

コツメカワウソは集団で暮らすカワウソです。なので、トイレは共用。

「日本の森」ではこの写真のみなさんの左後方、先日、ぽんぽん草(海遊館日記11月20日号)を発見した場所の下あたりにあります。
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歴代のカワウソたちはだいたいこの場所をトイレとして使っていますが、「日本の森」はオープンスペースであり、特に夏場は夕方の排せつ物が次の朝まで残っていると、「臭いがエスカレーターを通ってクラゲ館までくる」という苦情がありまして、カワウソたちが寝室に入った後、配管から自動で水が出て流れるようになっています。
いわゆる「水洗トイレ」ですね。下の写真の赤マルのあたりから水が流れてきます。
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しかし!集団の中には必ずかわりものがいて、「みんなと一緒はやだよ」というのがいるのです。
歴代トイレを使わず、寝室の前にしたり、観客通路近くの岩場でしたりするのがね...。
だれだー!!
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「知らないよ」→すごい顔だね!

特に寝室前でされると、遅番が閉館後、暗い中、ふんづけてしまい「ぎゃーっ!!」となり、遅番の係員からこれまた苦情がでます。
写真中央の真っ暗の部分が寝室のドアです。
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そこで、最後の給餌後、清掃した後、新鮮なフンをちょいっと置いて、におい付けをします。
名付けて「誘い○んこ」。
ちりとりとスコップ大活躍です。
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これがうまくいく時もあれば、作戦失敗で寝室前にされていたり...。
何が違うのさ??
カワウソ担当では「今日、誘い○んこした??」というのが合言葉になっています。

スズキです。

今回、紹介するのは人(鈴木さん)ではなく、魚です。

スズキ
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「スズキ」は日本各地の岩礁域から内湾などに生息し、海遊館の横の岸壁でもよく見られます。

海遊館の「瀬戸内海」水槽にも1尾いますが、とても、よく似た魚がもう一種います。
 
少し、ピンボケですが...
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「ヒラスズキ」といいます。

外海に面した荒磯に生息しています。
これから北西風が強くなって、海が荒れると活性が高くなり、よく釣れる季節になります。

「ヒラスズキ」は「スズキ」に比べると体高が高く、尾鰭(おびれ)の形が異なります。
しかし、太った「スズキ」と痩せた「ヒラスズキ」では見分けるのが難しい事も...
 
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「瀬戸内海」水槽の「スズキ」と「ヒラスズキ」、種は違うけど仲良しです。

どっちがどっちか比べてみてくださいね。

オンブバッタ異変(海遊館日記番外編)

少し暖かい日に海遊館界隈の樹木の植え込み周辺を歩きますと、小さなバッタが見つかることがあります。

11月も下旬になり、かなり寒い日も多いんですけれど、夏よりもこの時期にこのバッタを見かけることが多いような気がしますね。

これはオンブバッタ。のように見えますが、つかまえて翅(し:いわゆる羽のこと)をめくってみると、後翅が赤い(写真では見えません)。オンブバッタに近縁な別種のアカハネオンブバッタらしいのです。

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アカハネオンブバッタはもともと琉球や中国大陸に分布していて、大阪にはいないバッタですが、海遊館付近ですっかりふつうのバッタになりました。

つまり、「移入種」。

通勤途中などで海遊館の近所でオンブバッタ類を見かけるたびに翅をめくってみるのですが、昨年からみなアカハネばかりです。

後翅が透明なふつうのオンブバッタは、かつては確かに海遊館近辺にもいたのですが、今や全く見つからなくなりました。アカハネオンブバッタに駆逐されてオンブバッタがいなくなっちゃった、のかどうかはよくわかりません。

それにしても、オンブバッタといえば日本の代表的な普通種。その絶滅を心配しないといけない日が来ようとは...。

(写真は昨年撮影。)

未知なる金属との遭遇

海遊館の展示水槽の水温はどうやって測っているかご存じですか?

毎日、何回も係員が測定している訳ではありません。

水温は"水温センサー"と呼ばれる機器で測定していてコンピューターに表示されます。

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"水温センサー"は配管内で水温を測定する「センサー」部分と、その水温をコンピューターにわかるように変換する「変換器」から形成されていています。

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写真中央がセンサー部分です。

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取り出しました。これがセンサーです。

これが変換器です。
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実際に水槽で水銀計で測った水温と、センサーで測った水温に誤差が出始めたため、水温センサーの取替作業を行いました。

初めての作業だったので、センサー部分が海水で腐食していないか心配でしたが、取り外してみると...

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新品同然!

調べてみると、このセンサーに使われている金属は「ハステロイC」というもので、ステンレスより錆びにくい金属だそうです。

約25年も海水に耐えたってすごーい!!

この金属、ひょっとしたら人間よりも長生きするかもしれませんね。

謎のポンポン

「日本の森」の上層部分でコツメカワウソを見おろしていると、「そんなところからなんだよー!」と見上げてきます。
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しばらく、カワウソたちを観察した後、ふと顔をあげると、水槽の向こう側になんぞ"にょきにょき"したものがあるのに気づきました。
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「ん??あんなとこに何か植えっけ?。夏に見た時はなかったよ。」

「むっちゃ背が高いー。」

「ポンポンしたものがついてるね。タンポポみたい!」

などと担当たちで大騒ぎ。
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というわけで、次の日に現地調査。どうやらヒメムカシヨモギとオオアレチノギクが混ざって生えているようです。

これまではあまり見ることがなかったので、昨年搬入した樹木にくっついてやってきたのでしょうか?ここは下がコンクリートで、上から流れてきた土が少しあるだけの結構過酷な場所なんですけども...。

これまでにもヨウシュウヤマゴボウというぶどうのような実をならす植物があちらこちらに生えて、なぜ?と思ったら、当時、「日本の森」にいたシジュウカラなどの鳥たちの糞に種があって、そこから広がったなんてことがありました。

また、夏場にはヤブガラシというツル植物が木に覆いかぶさり、夏前の植栽メンテナンスで職人さんたちに除いてもらってもまた生えてくるので、係員が何度か除去しなくてはなりません。ほっておくと、下の木に影響がでてしまいますので。

ただ、割とすぽすぽ抜けるんで、ストレス解消にはもってこいですよ(笑)。

今回の植物は種があのポンポン仕様ですから、来年以降も広がってしまうのでしょう。

除去する植物がまたひとつ増えてしまいました~。

アオリイカとマンボウのコラボ?!

11月14日よりアオリイカの展示を開始しました!!
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場所は?ココ!

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海遊館6階にある特設展示水槽です。一緒に泳ぐのは、なんとマンボウです!!!

マンボウは自然界でイカを食べることがあります。ので、アオリイカを搬入する前は、

「マンボウに食べられちゃう...???」

「もし食べてしまったら、喉につまる...??」

など心配しておりましたが、上手く棲み分けているようです。


「海遊館日記」の写真を撮るために水槽にへばりついていると、あるお客様から「マンボウのもう1尾は?」とのお声が。

そう、特設展示水槽には、8月からマンボウを大小2尾展示していました。(「海遊館日記」8月19日号

では、マンボウ1尾はどこへ??

答えは高知県土佐清水市の海遊館以布利センターです。

以布利沖では、水温の下がる冬にマンボウがやってきます。従って、これからの時期はマンボウを以布利センターの水槽でなく、屋外のイケスで飼育することができるので、アオリイカを展示した日に輸送しました。

現在展示中のマンボウも11月末には以布利センターへ移動してイケスで疲れを癒してもらう予定です。

アオリイカとマンボウのコラボが見たい!!!という方はお急ぎください♪

体を固定するするひみつ

11月12日(火)から「新体感エリア」北極圏ゾーンで展示中のランプフィッシュの赤ちゃんですが、専用ケースの中の、それぞれ好きな場所で休んでいます。

ランプフィッシュのお腹には腹ビレが変化してできた吸盤があり、いろいろな場所にくっつくことができるのです。

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写真①:ランプフィッシュの赤ちゃんを展示しているケースです。

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写真②:透明の配管内にのる赤ちゃん

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写真③:こちらは貝がらの上にのる赤ちゃん

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写真④:海藻のレプリカの上にのる赤ちゃんたち。

この吸盤は優れもので、どんな場所でもくっつくことができ、赤ちゃんたちはそれぞれ好きなところ見つけて体を固定させています。

11月11日号の海遊館日記でお伝えした孵化直後の写真を拡大してみると、もう鰓(エラ)の下側に吸盤らしきものがあります。
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すごいぞ、吸盤!

赤ちゃんをご覧になる時は、吸盤にご注目!!

だーるまさんがこーろんだ!

「日本の森」のコツメカワウソ水槽のお隣、水鳥槽に入る洞やバックヤードに通ずる扉など、扉を開ける時、私たち係員は一瞬、カワウソたちに背を向けることになります。

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「動物に背を向けない」のは基本で、充分気をつけてはいるのですが、この一瞬を狙い、係員の足にとびつくカワウソがいます。

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だいたいはザクロかシュロです。下の写真はザクロです。

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壁や木の隙間のような死角に潜み、すすすと寄ってきて、係員の足をちょいっと咬んで脱兎のごとく逃げ去ります。

もうっ、なんなん(怒)!!

また、水鳥槽の掃除後、残った餌などの容器を持ってカワウソ槽を通ると、カワウソたちはなんかもらえるんじゃないかな?と思うのか寄ってきて足元にまとわりつくうえ、容器で足元が見えないので、がぶりとされることが多くなってしまいます。上の写真の係員のカッパやこの長靴のように...。

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カワウソとつきあって10数年、私のたどりついた「カワウソに咬まれない」対処法はカワウソ以上にじたばた動きまくることと大きな動きをすることです。

ただ、他の係員には「そんなのできない!」となかなか同意を得られないのですけど...。カワウソのところでじたばたしている係員がいたら私です(笑)。

最近は「近寄ってきたかな?」というタイミングでこちらが大きく足をどんっと踏み出し立ち止まると、敵?もひょいっと立ち止まる。こちらが動き出すと相手も動く。というのを繰り返しています。

一連のこの動作、なんかに似てるなあと思ったら、昔の遊びでおにごっこのひとつ「だるまさんがころんだ」なのでした。カワウソと対峙しつつ、ちょっと懐かしい気分にひたっています。

「知らないよーだ」

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丸くてかわいいランプフィッシュの赤ちゃん

明日11月12日から、「新・体感エリア」3階北極圏ゾーンにて、海遊館で生まれた体長約1.5cmのランプフィッシュの赤ちゃん8尾の展示を始めます!
小さくて、丸くて、つぶらな瞳をしているので、とてもかわいらしいです。

ランプフィッシュの産卵行動は今年の7月13日から確認できました。
卵を回収し、バックヤードで大切に育てていたところ、8月5日に体長1mmの赤ちゃんがふ化、その後、アルテミアなどの餌を食べ、順調に体長約1.5cmまで成長したことから、今回親魚のいる展示水槽でデビューすることとなりました。

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①ふ化直前、卵の中で赤ちゃんが動いています。

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②ふ化直後の赤ちゃんの様子です。

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③ふ化1週間後、お腹側にある吸盤を水面に向けている様子がわかりますか?

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④ふ化3週間後です。

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⑤ふ化1ヶ月後

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⑥ふ化2ヶ月後

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⑦現在の様子

西日本の水族館では初めての赤ちゃん誕生です。赤ちゃんの姿を見られるのは今だけですので、ぜひこの機会にご覧ください。

韓国の水族館

お隣の国、韓国の水族館を訪れる機会がありました。見学したのは、釜山水族館とチェジュ島にあるアクアプラネット済州です。

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こちらは釜山水族館。


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どこの水族館も子供にとても人気があります。


こちらはアクアプラネット済州。
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一番大きな水槽で海遊館の「太平洋」水槽とほぼ同じ大きさです!

担当の方と一緒に水処理施設も見学させてもらえました。
海遊館とは異なるシステムによる水処理や最新の技術を積極的に導入されていて、とても刺激になりました。

なにより、生き物を良い状態で飼育しようとする熱意はどこの国でも共通であると思いました。

地方名はおもしろい!!

「瀬戸内海」水槽にいるタカノハダイ。

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縞もようが鷹の羽に似ていることからその名がついたと言われています。和歌山の南や高知の土佐清水辺りでは「ヒダリマキ(左巻き)」と呼ばれていますが、調べてみると、どうやら食べた時に味がよろしくないようで「ショウベン(小便)タレ」とか、「ムコナカセ(婿泣かせ)」とかありがたくない名前が...。

また、「背が張ってたくましい」ことから「キコリ(木こり)」とか、なかなかユニークな地方名の持ち主です。

 

よく似た魚に「ミギマキ」がいます。 

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ミギマキもやはり「瀬戸内海」水槽にいるのですが、こちらはタカノハダイの「ヒダリマキ」に対して「右巻き」であるとか、縞が体表を巻いていることから「身捲き」となったとかの説があるようです。でも、比べてみても縞もようの向きは同じだし、私には何が左で、何が右なのかよくわかりません...。
昔から疑問に思っています。

ミギマキの地方名には「オケイサン」とか「シマダカ」、「カラス」など。

お、おけいさん??人の名前??

写真が悪いのでわかりにくいのですが、ミギマキは黒い縞と地の黄色が鮮やかで、口元が口紅をさしたように赤いのが、おしゃれなことから、女性をイメージした名前がついているのでしょうか。

「オイラン(花魁)」と呼ぶ地方もあるとか。

タカノハダイは尾鰭が水玉もようなのが、かわいいです。
そこらへんをとりあげてくれるとよかったのにねー。

小便はない...と思うのは私だけでしょうか?

深海の小さな生き物たちVol.4

今回は、10月23日号「深海の小さな生き物たちVol.3」でお伝えした『ヤワハダダコ』の変化(ヘンゲ)をご紹介♪

ヤワハダダコを展示した数日後、後輩の飼育係員に「ヤワハダちゃん展示したよ~」と伝えると、

「あのトゲトゲのタコですよね。」と返答が。

ん??????トゲトゲ????

「いや、あの予備槽にいた深海のタコやけど・・・・」

と、同じタコの話をしているのに、どうも話がかみ合いません。


実は、ヤワハダダコは変化が得意の様です。

リラックスしているときは、下の写真のように頭部や目の上に小さな突起が現れるのですが、

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飼育係員がのぞいたり、水槽の蓋をあけると、「つるりん」と小さな突起が消えます。

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タコやイカが体色を変化させることはよく知られていますが、このように形が変わるのはちょっと珍しいかもしれません。

ウミガメレスキューのその後②

「海遊館日記」11月1日号(http://www.kaiyukan.com/blog/2013/11/post-284.html)の続きです。

さてさて、やっと餌を食べるようになった保護アカウミガメさん。

いつからかは分かりませんが、結構長いこと防波堤の中に閉じ込められていたようなので、健康診断を行うことになりました。

さて、この写真、写っているのは獣医です。何をしているでしょう!!

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獣医の手にご注目ください。持っているのは注射器です。実はこれ、採血をしています。

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カメは首に太い血管があるので、その血管をめざして針を刺すのですが、人間とは違ってまったく血管が見えません。

採血できるかは、獣医さんの腕の見せ所!!もちろん、海遊館のベテラン獣医は余裕です。


続いての写真です。何をしているでしょう?

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これはエコー検査(超音波診断)です。カメの甲羅は超音波を通さないので、脚の付け根からお腹の中をチェックします。


最後の検査はこちら。

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カメが乗っているのは、水槽を改造して急遽作成した特設レントゲン台です。青いシートの下にレントゲンのフィルムを設置できるようになっています。
(そのままフィルムに乗せるとカメの重みでフィルムのケースが割れてしまうので)

早速撮影。 カメさん動かないでね~

「はい!チーズ!」  獣医のポーズも重要です。(ウソ)

撮影されたレントゲンがこちら↓

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写真の形がいびつになっているのは、何回にも分けて撮影したからなんです。ウミガメの身体が大きすぎて、1枚にはおさまりきらないので写真を組み合わせて全体の写真を作ります。

カメフジツボもしっかり写っていますね~。

イガイの殻がまだ少し腸の中に残っていますが、それ以外は問題ないとのことでした。

その後、血液検査、結果も無事クリア!!

獣医のお墨付きももらいましたので、海へ返しても元気でやっていけると判断しました。そこで、野生の勘が鈍くならないうちに、海遊館の研究施設「海遊館以布利センター」のある高知県土佐清水市以布利沖で放流することになりました。

少し寂しくなりますが、彼女の元気を祈って!!保護から19日目、アカウミガメは海へ帰って行きました。

頑張れよ~~~!!

「イワトビペンギンの羽を使ったストラップ作り」開催中!

ペンギンは、何の仲間かご存知ですか?

よく見るとお腹は白い羽、背中は黒い羽。さてどうしてでしょう?

顕微鏡を使って羽の仕組みを詳しく紹介したり、ペンギンのよちよち歩き体験にもチャレンジしていただいたり、楽しいミニ講座が終わると、いよいよストラップ作りのスタートです。
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ペンギンは年に一度、羽の生え替わる時期があります。換羽(かんう)といいます。

その時に抜け落ちた羽を回収し、きれいに消毒しておいたものを使ってストラップを作って頂きます。今回使用するのは、海遊館のイワトビペンギンたちの羽です。
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台紙にのりを付けて羽を乗せます。細かい作業は保護者の方と一緒に...
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お腹の羽か背中の羽か?回りのみなさんと比べっこするなど、和気あいあいの中、あっという間に完成です。

世界にひとつしかないストラップです。是非大切にして下さいね。

ウミガメレスキューのその後①

突然ですが、「海遊館日記」8月13日号(http://www.kaiyukan.com/blog/2013/08/post-229.html)を覚えていらっしゃいますか?
大阪湾の防波堤に迷い込んだアカウミガメのレスキューレポートでした。

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8月16日号では一緒に保護(?)されたカメフジツボのお話(http://www.kaiyukan.com/blog/2013/08/post-232.html)までして、すっかりご無沙汰してしまいました。
今回は、救出されたウミガメのその後をご報告します。

保護から3日目の朝、餌を全く食べようとしないアカウミガメを心配しつつ、「今日こそはゴハンを食べて!!」と祈りを込めて見に行くと、プールの底に次の写真のようなものが・・・

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何かというと、粉々に砕かれたイガイ(Mytilus coruscus)の貝殻でした。ウンチと一緒に、消化できない貝殻だけがでてきたようです。

次の日にも大量の貝殻がプールの底に!!その量 約2kg!!防波堤の中で壁にくっついているイガイを食べていたんでしょうね~。

貝なら食べてくれるかもということで、私達も二枚貝をあげてみることに・・・

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左側の白くて大きな貝はホンビノスガイ、右側の茶色くて小さな貝は皆様もご存じのアサリです。ホンビノスがいかに大きいかお分かり頂けるでしょう?

海遊館ではラッコしかもらえないホンビノスガイを担当から特別に分けてもらい、アサリと一緒にあげてみました。

すると、分厚いホンビノスの貝殻をバリバリ!!食べた!! 食べた!! やった!!

この日を境に餌をたくさん食べるようになり、スタッフも一安心です。

そして思ったこと・・・絶対に咬まれたくない・・・。

ハッピーハロウィン♪

今日はハロウィンです!!
ちまたでは仮装をしたり、カボチャの料理を作ったりして盛り上がってますね。みなさんは何か楽しいイベントをしましたか。
海遊館でも何かできないかなーと思っていたところ、先日お花屋さんで面白い形をしたかわいいカボチャを発見してしまいました。
毎日ごく普通のカボチャを食べているカピバラのかーたんにいつもとはちょっと違った形のカボチャをプレゼント。
かーたん、すごく食べたそうにしていました。

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ですが、お店の人が食用ではないから食べないでと言っていたので、忠告通り目で楽しむだけ。ちょっとかわいそうなことしたかなぁ...

そしてお次はリスザルのポメロに見せてみました。ちょっと怖がりなポメロはどんな反応を示してくれるのでしょうか。 

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nanikore?!ナニコレ?!なにこれ?!何これ?! ×∞
どんだけ慎重やねんっ!!と突っ込みたくなるほどいろいろな角度から調査してくれました!笑
 

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  最終的には、カボチャに恐る恐る近付いて、カメラ目線の写真を1枚だけ撮らせてくれました!

 

 

 

あなたは、何クラゲ?

先日、「新・体感エリア」にあるサンゴ水槽を掃除していた飼育係員から、「サンゴの水槽でクラゲのようなものがいました」との報告を受けました。

とりあえず見てみると...。
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サカサクラゲの稚クラゲにとても似ていました。

こちらは、サカサクラゲの稚クラゲです。
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2つを並べてみました。少し色が違うだけでほとんど同じです。左がサンゴ水槽にいたクラゲ、右がサカサクラゲの稚クラゲです。
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その後も毎日1~3個体は出ており、サンゴ水槽の中をとても元気よく泳いでいました。(もちろん全て回収済みです。)

なぜ、サンゴ水槽にクラゲが出現したのか?

おそらく新しく搬入したサンゴのどこかにクラゲのポリプがついていた、今もまだついている?と思われます。

ポリプはとても小さいのでどこにいるのかはなかなかわかりません。

この後、どんな風に育っていくのかな~?と、思いつつ大事に育てていきます。

挑戦してみたけど...

 「パナマ湾水槽」のアカハナグマ、昨年の9月6日に生まれた子ども3頭のうち2頭が、長崎県にあるバイオパークさんへお引っ越しすることが決まりました。

母親の「アズキ」がバイオパークさんからブリーデイングローン(繁殖貸付)で当館に来ているので、こどもは互いに相談して所属を決めるのです。

そこで、海遊館に残る1頭の「パプリカ」を、お母さん以外の成獣と仲良くしてもらおうと、9月7日から同居を開始しました。

具体的には、「パプリカ♀(子)」+「アズキ♀(パプリカの母)」+「トマト♀(アズキの姉で子ども嫌い)」+「イチゴ♀(パプリカたちが生まれた時に同居したことあり)」です。

私の思惑としては、「アズキはきっと他の成獣がパプリカを襲った時には体を張って守ってくれるだろう...」「イチゴは昔同居していたこともあるので、おそらく時間が解決してくれるだろう...」ということでした。

ただ、問題は「トマト」。なんといっても「こども!!ウザい!」と思っているような態度が以前見られましたので...。

そんなこんなで、同居を開始してわかったこと。問題は「トマト」だけではなかったのです。

なんと!「アズキ」母さん、あんなに子育てを頑張って溺愛していたのに、「パプリカ」をあっさり裏切って?成獣同士仲良くしているではありませんか。夜寝る時も成獣3頭はくっついて眠り、「パプリカ」は入れてもらえません。20131028_4.JPG

餌の時間、成獣3頭が餌場を陣取り、「パプリカ」が恐る恐る近付くと、気づいた「アズキ」が威嚇して追い払う!それでも、「パプリカ」は徐々に距離を縮め、果敢にも餌をゲットできるようになっていきました。

そして、同居開始から1ヶ月ちょっと経ったある日、同じく餌の時間に成獣3頭の総攻撃にあい、やむなく「パプリカ」はバックヤードにいる、お引っ越し予定の「アセロラ」と「ローズ」の所に収容しました。

こちらが「アセロラ」。
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「ローズ」です。

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こちらが移動した後の「パプリカ」。へこんでいます。連日睡眠不足だったのでしょうか。

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自分のきょうだいの元に戻るとほっとしたようで、現在は体調も回復しています。

しかし、来月には「アセロラ」たちはいなくなってしまいますので、この先、来年の繁殖シーズンに♂の「リンゴ」と成獣の誰をペアリングするかを考えつつ、「パプリカ」と成獣同居のタイミングをはかっていきたいと思います。

マンガンとの闘い

"ピストルで決闘やて、えらい物騒やな"

いえいえご安心下さい。"ガンマン"ではなく"マンガン"ですから。

舞台は、ブログにも登場している"海遊館以布利センター"。高知県土佐清水市にあり、足摺岬にも近くとても環境の良いところです。

以布利センターの飼育水は直接海から取るのではなく、井戸を掘ってそこから滲み出てくる海水をくみ上げています。

水温の変化が少ない、雨水の影響が少ない、水槽にカキなどの生物が付きにくいなどのメリットがある反面、土の中のマンガンが溶けだして水に入ってきます。

毒性は低いのですが、配管を詰まらせたり、水槽にへばり付き真っ黒になってしまいます。

 

これがマンガンを除去する特殊なろ過装置。

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マンホールを開いて中の点検。
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表面に真っ黒なマンガンがへばり付いています。

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このマンガンをろ過装置で除去して、やっと使える水になるのです。

王様の家

10月11日号の海遊館日記「つるり~ん♪」で、コツメカワウソのバックヤードのすべり台についてお知らせしました。

約束通り、王様「ゴボウ」の部屋に入れてみたのですが、部屋が狭いためか、すべり台が気に入らないのか全く使用せず...。

仕方ない?ので、「グミ」に戻したところ、「これは私のものよ」とばかり、遊びまくって壊してしまいました。現在、修繕中です。

そこで、王様の家にはブランコを置いてみました。すのこを利用したこんなものです。上からぶらさげることができます。
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最初、王様がすぐに近づくのですが、ちょっとどんくさい??

嫁の「アヤメ」はぷよぷよのお腹ですが、結構器用で、バランス感覚抜群。すのこに乗って立つことも可です。
「ゴボウ」は「いいもんねー」と水に入って後肢で貝をころころしているのに注目です。

この2頭、同居を始めた頃は交尾を繰り返していましたが、最近はさっぱりです。
どうしたらいいのかなあ??などと悩んでいると、水の中でツーショット!!
カメラを向けると、「ゴボウ」はピタッと止まるのに、「アヤメ」は動きっぱなし(笑)。
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スターはポーズをとるもんだよね、さすがごぼちん!!
最後はご丁寧にサービスショットをいただきました!
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この王様ですが、嫁のひげをかじるのは相変わらずです。
自分はぼーぼーなのに...。
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アヤメ 「レディはひげを切りそろえるべき」とか思ってたら、いやだなあ。

深海の小さな生き物たちVol.3

「日本海溝」水槽の横にある深海コーナーに小型のタコが仲間入りしました!!

その名は「ヤワハダダコ」、学名はPteroctopus hoylei 

水深135~710mに生息する20~25㎝程の小さなタコです。高知県からやってきました。

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と。。。ここでいろいろ紹介したいところなんですが、なんせ海遊館では初飼育!

海遊館にやってきた時は

「『新種』ではないか???」 と大騒ぎ!!! (今思うと。。。(^_^;))

その後、他の園館さんに伺いまくって、無事に種が判明しました。(その節はありがとうございました。m(__)m)

飼育についての資料もほとんどなく、現在は手探り状態です。


『ヤワハダダコ』はその名の通り、『軟肌』です。

「タコなんだから」と思われるかもしれませんが、同じ科であるマダコとは全く違います。腕先を除き寒天質の層で覆われ、とてもプヨプヨしています。写真でお伝えできないのが残念です!!(>_<)

これからヤワハダダコの生態について、観察されたことを海遊館日記「深海の小さな生き物シリーズ」でお伝えしていきたいと思います。こうご期待♪

ただし、生物の状態により展示を中止することがありますので、ご了承ください。

仲良し親子

新・体感エリア「北極圏」ゾーンでは、北極海で飼育係自らが採集してきた生物を展示しています。

その中に、変わった形をしたアークティックアイソポッドという甲殻類・オニナナフシの仲間がいます。

下の写真がわかりやすいのですが、2個体いるのがわかりますか?
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右側のアークティックアイソポッドの触覚あたりに注目してください!
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触覚の上にわらわらといるこれ!実はアークティックアイソポッドのこどもたちなんです。

もう1枚ご覧ください。
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おわかりになりましたか?

アークティックアイソポッドのメスは、卵を胸にある保育のう(袋状のもの)で親と同じ形になるまで育て、保育のうから出たこどもは触角に付着して生活をするというおもしろい生態があります。

ということで、右の個体はお母さんなのでした。

こどもたちはお母さんの触覚の上で1年近く過ごすようです。これから、こどもたちの成長を見守っていきます!

皆さんも仲の良い親子を見てみてくださいね。

新しいポリプ育てています

海遊館で展示するクラゲの多くは、海遊館で繁殖させたものです。

クラゲはポリプと呼ばれる小さなイソギンチャクのような姿の時期があり、ここからクラゲを繁殖させることができます。ポリプは大切に飼育すると分裂を繰り返して多数に増殖しますから、いちどポリプを手に入れると理論上は永久にクラゲを繁殖させつづけることができるのです。

ところが、ポリプを長期にわたって飼育しつづけていると、なかなかクラゲの赤ちゃんを出さなくなったり、育ったクラゲが奇形が多かったりと、あまりよろしくない状況になってしまいます。この現象は厳密にはきちんと確かめられたわけではなく、経験的に「何となくそんな傾向あるよね」っていうレベルなんですが、飼育係的には打つべき手を打たねばなりません。

そこで、チャンスがあれば新しいポリプを入手する努力をします。これは今年の夏採取したミズクラゲの新しいポリプです。

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産地は有明海。ビゼンクラゲ採集の際にいっしょに採った親クラゲからプラヌラと呼ばれる孵化幼生を集めて育てました。

いつもは大阪湾など近所のミズクラゲからプラヌラを採るのですが、今回はちょっと遠方の産地のミズクラゲを育てる機会に恵まれました。

そこはかとなくゴージャスな気分です。立派なクラゲに育ちますように。

レシピでございます

今日は調餌室から、ある魚の餌づくりレシピをご紹介します。

まず準備するものは、胴が30cmくらいあるスルメイカ。胴の部分を使います。
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耳を取って皮をむき、2cm角に切ります。以前、ロールイカをつかってみましたが、水っぽいのであまりよろしくありませんでした。
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次にエビの殻をむいたもの。ブラックタイガーなどです。これもぶつぎりにします。
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それからアジの切り身。これはこの形で販売されています。アジフライ用かしら?これは皮をむいて、やはり2㎝角に切ります。
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これらをフードカッターでぶ~んと5分くらい混ぜると、素敵なすり身ができあがります!
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これにビタミン剤などを混ぜて、50gのお団子をつくります。50gというのは、●●が餌を吐き出したりした時、量をわかりやすくするためです。
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若い係員たちが団子をつくってるのを見ると、かなりあたふたしていて、いまどきの若者ってあまりお団子とか餅つき体験ってないんだろうな~と思ったり。
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そして、50gのお団子を容器につめてできたー!!おはぎみたいでしょ?
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さて、これを食べるのは??




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マンボウでした。水中で係員が潜水して餌を与えるのは、以前にもブログで紹介させていただきましたね。

マンボウは自然界ではクラゲを食べると言われていますが、胃内容物からはエビとかイカなどが見つかっているそうです。

このマンボウ団子、歴代のマンボウ担当たちがいろいろと改良を重ね、今のような形になりました。現在は1尾あたり300~400g与えています。

全部食べてくれたと聞くとうれしいぞ!!

団子を作りながら、「あー、これを油であげたら...」とか「しょうゆベースのお鍋に入れると...」「アジは入れないほうがおいしいんじゃないか?」などと、心の中で自分が食べることばかり妄想しているのは私だけでしょうか?

作る時間がお昼前でお腹がすいてるんです!!

まあ、家でやることはないんですけど。

深海の小さな生き物たち Vol. 2

「日本海溝」水槽には、大きな大きなタカアシガニを展示しています。タカアシガニは成長すると、両方の鋏を広げた状態で3mにも達するものがいるといわれています。

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あ、写真は鏡に映っているわけではなく、向かい合わせの2匹です。シンクロ??
このカニたち、甲羅の大きさまは人間の顔ぐらいあります。

そして今日ご紹介するのは、日本海溝水槽の後ろを回ったところにある「深海コーナー」で展示している小さなタカアシガニです。
サイズは甲羅の横幅が3cmくらい!タカアシガニって大きなイメージしかありませんが、小さな時期もちゃんとあるんですよ。

タカアシガニの成長記録についてはあまり例がなく、静岡県の栽培センターの報告データによると、これぐらいの大きさだと1~2歳ぐらいかと思われます。

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ちょっぴり苔が邪魔で見えづらいですが、脚の模様も大きいカニたちと同じです。

ぜひ、大きなタカアシガニと小さなタカアシガニを見比べてくださいね。

電動弁の取替と整備

海遊館のLSS(ライフサポートシステム、生命維持装置)には、約200台の電動弁がついています。
電動弁はモーターの力を利用して弁の開閉を行い、水流を遮断したり流量を調整したりします。
今回はこの電動弁の調子が悪い(きちんと閉まらない)ということなので取り外して点検しました。
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まず、この電動弁に繋がっている循環を停止、そして、電動弁の取付ボルトを緩めて配管内の水抜きをします。
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完全に水が抜けた後、電動弁を取り外します。
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きちんと閉まらない原因をチェックします。どうやら、電動部(白い部分)には問題はなく、シートリング(円形の黒いゴムシート)の摩耗が原因のようです。20131013_4.jpg

電動部は残して、あとは廃棄といきたいところですがリデュース (Reduce)、リユース (Reuse)、リサイクル (Recycle)、リペア (Repair)、します。20131013_5.jpg

摩耗したシートリングを剥がし交換します。その他の消耗部品も交換し新品近くに性能を取り戻し、次回の出番を待ちます。
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完成!「Old soldiers never die, but fade away(老兵は死なず、ただ消えゆくのみ)」ではありません。まだまだ頑張ってもらいます。
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つるり~ん♪

9月30日号の海遊館日記(http://www.kaiyukan.com/blog/2013/09/post-264.html)で、バックヤードで飼育中のコツメカワウソ「グミ」ちゃんとタカラガイのことをご紹介しましたが、今回は担当の男性係員が塩ビ板で作った滑り台についてお話します。

この滑り台、高さは80cmくらい。廃材を利用して作りました。
ちょっと滑り台の角度がきついのでは?とも思いましたが、いけいけグミちゃんなら遊んでくれるだろうということで設置してみました。貝も割れてしまったし。

そーれそれそれ!
この動画では勢いが足りず、登りきることができませんでしたが、ちゃんと登りますから。

そして、「ここはお隣の部屋が見えるし、眺め最高!」と思っているようです。

そんでもって降りる時はつるり~ん♪とすべっちゃうのです。

たいへん楽しく利用しており、「担当の●●さん、ありがとう!!」です。

「日本の森」展示槽のお兄様だとすぐに壊しそうだし、おじいさんたちは使えないだろうし。

いけいけグミにぴったり!と思ってます。

あと、これで楽しんでくれそうなコといえば...王様ゴボウ??

次は王様ゴボウのところに置いてみますので、レポートお楽しみに。

北極を体験しよう!

9月27日から北極で採集した生物の展示開始に伴い、10月5日(土)と6日(日)に「北極体感スペシャルレクチャー」を行いました。

北極へ行ったのは8月ですが、その時の感動や自然の美しさ・厳しさを、お客様に少しでも伝えることができればという思いでレクチャーの開催を決めました。

まずは、北極で撮ってきた写真を使用して、体験したエピソードなどを楽しく説明しました。
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これは、潜水して最初に出会った魚、スタグホーンスカルピンです。マイナスの世界に棲む生物の動きは遅かったのですが、生い茂る海藻の間や石の下にいるため、見つけるのが大変でした!
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レクチャーの後は、北極の生物を搬入した部屋(室温0℃)で現地さながらの極寒体験と生物観察。皆さん、この部屋には数分しかとどまることができませんでした(笑)。
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それから、実際に北極で採集の際に使用した極寒仕様の特別な潜水服や空気ボンベなどを見ていただきました。

極寒仕様の潜水用手袋をして氷水の中に入れると、この手袋のすばらしさがよくわかります。

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また、寒さから身を守るための潜水服は通常のものより空気を含むので、着る時にはたくさんのおもりが必要です。私たちが普段着ているものならば8~10kgぐらいなのですが、特別仕様服ではなんと約24kg!陸上での移動が大層地獄だったのがおわかりいただけますでしょうか?

新・体感エリア「北極圏」ゾーンでは、魚だけでなく変わった形や面白い動きをする生き物をたくさん展示しています。

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今回、体験に参加できなかった皆さんのためには、私たちの採集のようすを写真や映像をご覧いただくこともできますので、ぜひ見に来てくださいね。

〇〇が上手

今年の5月に、「瀬戸内海」水槽にホタテウミヘビを展示しました。

展示したものの、この子たち隠れるのが本当に上手。全く見えません(笑)

飼育係の私達ですら「もしかして死んじゃった!?」と思うほど、見つけることができなかったのですが、2か月も経った頃、ひょっこりと姿を現しました。

ところが・・・

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「隠れてないし...」

本人(魚?)たちはいたって真面目なのかもしれませんが、突っ込みどころ満載の可愛いらしいホタテウミヘビ。

「生きてて良かった...」(←飼育係心の声)


「瀬戸内海」水槽の生き物たちは隠れるのがみんな上手。

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↑にネコザメが隠れています。わかるかな?

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そう!!右下に隠れていました。

更に...

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砂の中でお休み中のヒガンフグ♪ 離れてみると全く分かりません(笑)

他にもカレイやマダコ、ゴンズイにイセエビ等々、「瀬戸内海」水槽にはかくれんぼ上級者がたくさん潜んでいます。

見つけることができるか、チャレンジしてみませんか?

作成中!

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おやおや??
係員がなにやら真剣に作業をしています。何をしているのでしょう?

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どうやら、おとまりスクールで披露する紙芝居の新作を作成しているようです!
写真を見ながら何やら書いていますね~。
もう少し寄ってみましょう!!

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おぉ!? 今度の新作はカワウソです!!下書きをしている最中だったみたいですね。

ここでため息をつきながら係員が一言。
「カワウソが今までで一番難しいです...」

えー、かなり苦戦しているみたいなので、今日はこのあたりまでにしておいてあげましょう!!

次回にご期待下さい!!!!!

巨大エイ現る!

「太平洋」水槽に全長2.5m、体盤(体の横)の幅1.8mの巨大エイがやってきました。

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このエイはマダラエイという種類で、この種類では最大級の大きさです。

海遊館の研究所である、高知県以布利センターでの魚類収集を協力して頂いている漁師さんより頂きました。
定置網に入ったところです。デカイ!

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 以布利センターに入れるところです。しばらく宙吊りやけど、がんばれ!

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 その後、以布利センターでちゃんとご飯を食べるようになったのを確認して、海遊館にトラックで運びました。
大きすぎて、トラックの水槽にキチキチです。

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 今では、海遊館での生活にも慣れて、ダイバーから直接、餌を食べています。

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 給餌時間は午後2時前後!
ぜひ見に来てくださーい。

嵐の置き土産(以布利センターだより)

高知県土佐清水市の以布利の海は、秋口には台風や低気圧などの接近で荒れることがあります。

先日の台風の時は、強い風や高い波から身を守るため、サギたちが港の中に避難してきていました。

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嵐が過ぎた次の日...。前日、沖側から強い風が吹いたので、港の中には漂流物がたくさん集まっています。

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漂流物をよく観察してみると、風や潮の流れとは異なる動きをするものがいます。

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葉っぱの切れ端のように見えますが、これ、実はナンヨウツバメウオという魚なんです。

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網ですくってバケツに入れてみると、色や形が枯れ葉によく似ているのが分かります。

漂流物の間にはこの他にもいろいろな魚が観察できますが、ナンヨウツバメウオの幼魚を見ると「秋だなぁ」と感じます。

グミの特技??

高知県土佐清水にある以布利センターに出張した係員に、「カワウソのおもちゃになる貝殻を持って帰ってくれー!」と依頼したところ、すてきなタカラガイをくれました。
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さっそく、バックヤードにいる昨年生まれの「ロック」に渡したところ、大喜び。

まあ、これが普通のコツメカワウソの喜び方です。

 

しかし、「ロック」の妹(といっても同じ時に産まれましたが)、「グミ」は一味違います。

「グミ」は両前あしで貝を抱え、放り投げるのです。
動画で一瞬貝が消えますが、これは「グミ」が自分のずいぶん前に「ていっ」と投げたのですね。
「グミ」はとにかく持ち上げて、放るのが好きなようで、プラスティックの球なども、抱えてはぽんっと投げており、部屋の外にいても「カンカラコーン」という音が聞こえます。

でもね、「グミ」。貝は投げると壊れちゃうんだよ。

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楽しければいいのですが、なるべく壊さないようにお願いします。

出張の人にはありがとうって伝えておくね。

「5S(ごーえす)運動」

「5S」をご存じですか?

5Sとは、
① 整理(せいり、Seiri)...いらないものを捨てる
② 整頓(せいとん、Seiton)...決められたものを決められた場所に置き、いつでも取りだせる状態にしておく
③ 清掃(せいそう、Seisou)...常に掃除をして、職場を清潔に保つ
④ 清潔(せいけつ、Seiketsu)...①②③を維持する
⑤ 躾(しつけ、Shitsuke)...決められたルール・手順を正しく守る習慣をつける

上記の5項目のローマ字での頭文字がいずれもSになっていることに由来します。

我々設備チームでは、これを月に1回確認し合い、できてないことを是正しています。

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皆さんのご自宅でもやってみてはいかがですか?

極寒の地「北極海」から!

海遊館の飼育係が、この夏に北極海へ赴き、生物の観察と採集をしてきました。

本日、9月27日より、「新・体感エリア」の北極圏ゾーンにて、その時に採集してきた生物たちの展示を開始しました。

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また、飼育係2名が体験(体感?)した北極海のようすもパネルや映像でお伝えしています。

現地は本当に寒かったそうですが、よくぞご無事でお帰りくださいました。

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水温0℃以下で暮らす貴重な生物ばかりです。今しか見られないかもしれません。

ぜひ足をお運びください!

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リンゴ雑記

「パナマ湾」水槽のアカハナグマ、現在、展示しているのはすべて♀です。

では、♂は?というと、アカハナグマは繁殖期だけ成獣の♂が♀のグループにやってきて交尾し、子育てには♂は関わらず、単独で暮らすということで、当館の♂、「リンゴ」くんも今はバックヤードの予備室で一人暮らしをしています。
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「リンゴ」くんはアメリカ生まれで、当館に来た時はまだ生後5か月でした。
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シマシマの尾をピンッとあげると、コロっとした男の子のしるし(陰のう)があり、「リンゴ」を見に来た私の先輩が「わあ、かわいいタマついてるね」と言ったのを覚えています。

それから1カ月後、検疫検査で麻酔をかけた際、ふとお尻を見ると、「あれっ?陰のうがない!」。せっかくの触ることができる機会なので、獣医にも触診してもらいましたが、やはり「ない!!」。

犬猫などでは精巣は陰のうに降りてこない症状があると聞いたことがあり、「リンゴ」もそうなのかしら?と心配になって、獣医や他の動物園の方にも聞きましたが、「まだ未成熟だし、そんなにあせらんと!」と言われました。

生後7カ月で、先に展示していた「トマト」や「アンズ」と同居しましたが、4か月ほどお姉さんの彼女らにはあまり相手にしてもらえません。

「リンゴ」と一緒にアメリカからきた「イチゴ」はなじんでいるのに、「リンゴ」はいじいじ、尾を咬んだりしていました。大丈夫かな、このコ...。

生後1年でいったんバックヤードに移動しました。その時の体重は2.8kg。

でも、そこからぐんぐん成長し、半年後には4.2㎏!いつのまにか陰のうも出現しておりました!!

アカハナグマの♂の性成熟は2年とのことですが、「リンゴ」が1歳8カ月の時に試しに「アズキ」ねえさんと同居させてみたところ、見事、「アズキ」は昨年9月に出産し、「リンゴ」はパパになったのです。

いろいろ心配したけど、「リンゴ」は今や立派な雄、体重は6.7㎏です。

これはちょっと太りすぎかもね。
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てへっ!
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漢(おとこ)の勲章

「太平洋」水槽にはメガネモチノウオ(Cheilinus undulatus)という大きな魚がいます。

ナポレオンフィッシュという名前でご存知の方も多いかも知れません。

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全長1mにもなる大きなベラの仲間です。
メガネモチノウオのオスはとても縄張り意識が強く、他のオスがテリトリーに侵入したらどちらかが撤退するか、死ぬまで戦います。
例えそれが、鏡に映った自分の姿でも!! 漢(おとこ)です!!

 

「太平洋」水槽には、ナポちゃんとムサシくんという2尾のオスが暮らしています。
水槽の広さも手伝ってか、この2尾はなんとか同居してくれています。

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ただ、時々スイッチが入るらしく、にらみ合ったり、追いかけたりしています。
さらにヒートアップすると、怪我をすることも・・・

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身体の傷は勲章かもしれませんが、私達としては・・・

「もぉ~お願いだからほどほどにして~~」

特別に公開しちゃいます!

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、海遊館では定期的におとまりスクールや特別講座を行っております。

毎回たくさんのご応募を頂き、誠にありがとうございます。

その際、たびたびご質問いただく、「抽選はどうやってしているのですか?」の質問にお答えしたいと思います!! 

応募して頂いたハガキを用意して...
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一枚一枚ハガキをチェックして、参加希望日ごとに振り分けます。
※1箇所でも不備(記入漏れなど)があれば抽選の対象外となってしまいますので、皆様ご注意ください!

そして、しっかり混ぜて選ぶっ!!
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以上です。終了です。

特別に公開と銘打ってこんなもんなのか!と思われた方、すみません...。

私的ポイントは、公平に抽選するため、上を見てハガキを見ずに抽選することです。

その光景を目撃された他の係員に「気持ち悪いで...」と、言われてしまいましたが、厳正に抽選するためです!気にしません♪

それから・・・参加名簿は毎回削除しますので、同じ方が何度も当選されることもあり得ます!

今後もいろいろなプログラムを計画しています。

ご応募お待ちしております♪

おしゃれなエイ

海遊館「新・体感エリア」の「モルディブ諸島ゾーン」にあるサメとエイのタッチプールには、大阪ならでは?のおしゃれなエイがいます。

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その名も「ヒョウモンオトメエイ」。

奇抜なヒョウ柄模様をしたエイです。英名は「Honeycomb stingray」で、ハチの巣「Honeycomb」に由来しています。

 

タッチプールでは、サメやエイに触ることができます。ぜひ、おしゃれなヒョウモンオトメエイを観察して、エイ肌を体感してみてください。

エイの皮膚にはウロコがなく、とてもヌルヌルしています。なので、背の真ん中のみを手のひらでやさしく撫でてあげてください。

また、エイの尾にある棘(毒針)は切断してあり、また定期的にチェックしていますが、安全のためにも触らないようお気をつけください。

小さな大冒険

 「さあ!今日も頑張るぞ!!」と、意気込んで朝の見回り中。

「ふあふあクラゲ館」に何か落ちてる...近づいてみると...

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サワガニ!?

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なぜ「日本の森」にいるはずのサワガニがクラゲ館に?

きっとお客様が見たらびっくりすると思うのですが、小さな冒険者は夜な夜な大冒険へと繰り出すので、実は海遊館のスタッフは慣れっこ(笑)

と言っても、その道は過酷を極めます。

なぜなら「日本の森」は海遊館8階、クラゲ館は3階で、その間にある40mもの長い長いエスカレーターを下らなくてはならないのです。

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過酷な道のりを乗り越えて、クラゲを見に来たサワガニさんですが、踏みつぶされるといけないので、「日本の森」水槽まで強制送還(笑)

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一説によると、エスカレーターの手すりをスケートボーダーの如く滑り降りてくるとか。

館内で勇敢な冒険者に出会ったら、お近くのスタッフまでご一報をお願いします!

ご長寿ニッキ

先月誕生日を迎えたコツメカワウソ・ニッキ。現在、国内のコツメカワウソでは最高齢の19歳です。

海遊館のカワウソたち、オスのほうが長生きです。
ニッキのお嫁さんだったパルや、カエデの父親で当館のオープン当初から飼育していたミグは、当館にきて18年目に死亡しましたが、推定だと22~23歳ではなかったかと思われます。
また、同じくオープン当初からいたムクというオスも、当館に来て16年目で死亡しましたが、ムクはミグよりも年齢が上だと思われましたので、21~22歳ぐらいかな?
メスは?というと、ミグの連れ合いのチェリーは推定14~15歳、娘たちのカリン16歳、パル17歳、カエデ18歳、コツメカワウソの平均寿命は10~15歳だろうということなので、まあ長寿といえば長寿ですね。

ふと開いた昔の当館機関誌「かいゆう」に、他の動物園から当館に来た直後(1997年ごろ)のニッキの写真があるではありませんか!ぴちぴちです。
今のニッキしか知らない担当はキャーッと言って見てました。
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ニッキが初めて父親になったのは1998年、オリーブが産まれた時です。
当時の担当がたいへんこわがりで、「家族を守ろうとするニッキはとても怖い」と言って、長靴の内側に雑誌を入れて咬まれても痛くないようにしていたのを思い出しました。
それが今や好々爺。息子にしっぽを乗せられても大丈夫です!
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幼いコツメカワウソがかわいいのは皆さんよくご存知のことですが、年をとったカワウソもたいへん味わいがあります。
ニッキはバックヤードにいるので、ご覧になることはできませんけれど、息子のオリーブ15歳(左)と元気に暮らしております。
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ラッコのエレンみたいにイセエビを準備できずにごめんね。あの方は24歳だからね。
せめてイセエビの殻でもと思ったら、エレン、食べちゃったし(ラッコだもんね)。

またなんかいいもの探してみます。

不老不死...

9月16日は敬老の日ですね。海遊館でも「敬老の日」にちなんで、ラッコなど長寿の生き物にプレゼントをしています。

ふあふあクラゲ館では、長寿の生き物ではないのですが、「不老不死」で知られているベニクラゲの展示を始めました。

クラゲの仲間は、成熟し子孫を残した後、徐々に衰弱し海中に溶けて消滅するのが一般的ですが、ベニクラゲは衰弱した後、クラゲの成長段階である"ポリプ"と呼ばれる状態に"若返りすることから、「不老不死」と言われています。

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昨年に引き続いての展示となりますが、クラゲ飼育日誌を読み返してみると50日間の展示で、展示終了後のベニクラゲを若返らせることはできませんでした。

今年は飼育期間の記録を更新したいし、展示終了後、なんとか若返らせることが出来ればいいな~♪と思っています。

どうして??

「クック海峡」水槽の岩にくっつく魚、これはコバンザメたちです。
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以前は「太平洋」水槽のジンベエザメや大型のエイなどのお腹側や胸ヒレの下にくっついていたのですが、時々、振り払うような行動がみられたので、「クック海峡」に移動させました。


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このコバンザメ、よくもまあこんなところにぺたりとくっついてるなあと思うのですが、実はコバンザメの頭には背ビレが変化した吸盤があり、吸着力抜群!大きな魚やカメなどに貼りついて、こぼれてきた餌を食べています。

ジンベエザメにくっついていた時は、餌の時間になるとかなりあつかましくて、口の周りまで進出し、吸い込まれるのでは??という勢いでした。

 

「クック海峡」にはアカウミガメがいて、コバンザメとしてはお腹の下にくっつきたいのでしょうが、カメは底にいることが多く、なかなかつくチャンスがないようです。

なもので、仕方なく岩にくっついています。

くっつかず、普通にしていたらいかんの?とか、このポーズはお腹を敵にさらしてるわけで、こわくないの??とか、コバンザメについてはいろいろ思うところがあります。

ちなみにコバンザメ、名前に「サメ」とありますが、サメの仲間(軟骨魚)ではなく、私たちのよく知っているマダイやサバなど硬骨魚の仲間です。

エラの部分を見ると、サメのようなスリットの入ったエラではなく、マダイのようなエラなのがよくわかります?

せっかく?お腹を向けてくれているので、その辺りも観察してみてください。

海水の力、恐るべし!

金属の一部がサビで、ボロボロになっています。

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これは水槽の循環用配管に使われている逆流防止弁です。点検時に少し漏水があったので、分解整備を行ったところ発見しました。

このまま放っておいたら、穴が開いて大漏水・大事故につながりかねないのですぐに交換しました。

海水を流している為、サビに強いステンレス製品を使っていますが、時々、このような状態が見つかるので日常点検はとても大切です。

海水のステンレスをサビさせる力は、脅威的です!

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ちなみに、逆流防止弁の構造です。内側を海水が流れ、流れている時は、写真のようにフタが開いています。

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ポンプが止まると、水圧とバネの力で閉じます。

おじいさん万歳!!

「エクアドル熱帯雨林」水槽のリスザル。ずっと展示していたジャック(♂)とアンズ(♀)のコンビ、今年の猛暑はさすがにこたえたらしく、7月末よりバックヤードに移動し、代わりにキカ、ハイジ、ヒナノの3人娘を展示しました。

3人娘といっても一番若いキカで10歳、ハイジやヒナノは14~15歳なので、そんなにぴちぴちではありませんけども...。

ちなみにジャックは20歳、アンズは16~17歳です。リスザルの寿命は10~15年と言われていますので、ジャックは結構なおじい様だし、アンズもおばあ...、いえ、お姉さまですね。

雌たちは他の動物園からやってきたため、はっきりとした年齢がわかっていませんが、ジャックは当館で1993年に産まれたので、確実に20歳です。

雌はそうでもないのに、なぜか雄のリスザルは年をとるとおじいさんっぽいんですよね。全盛期はぷりんぷりんだったからでしょうか??
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ジャックの両親、カボス(♂)とキウイ(♀)もおそらく20歳ぐらいのご長寿夫婦で、この2頭の間には4頭のこどもがおりましたが、今残っているのはジャックのみ。

そして、ジャックはアンズなどとの間に5頭のこどもを授かりましたが、今残っているのはポメロのみ。隔世の感があります。

机の中をごそごそしていたら、ジャックの産まれた頃の写真がでてきましたので、ご参考までに。
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10歳ごろのバリバリの頃の写真もでてきましたよ!

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このところ少し涼しくなりましたので、ジャック、アンズの展示を再開しています。

敬老の日も近いので、お祝いしなくっちゃ!!

祝!もうすぐ1歳

「パナマ湾」水槽のアカハナグマ。現在、アズキ母さんと3姉妹の子どもたちの4頭展示を行っています。

ちょうど今から1年前。アズキのお腹はスイカのように大きくなっていました。

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それから2日後、元気な赤ちゃんが3頭生まれました。赤ちゃんは、アセロラとパプリカとローズと名付けました。こちらはかれらが生まれて1週間後の写真です。

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今回、海遊館では初めてアカハナグマの出産を経験しましたが、赤ちゃんって体が黒っぽい色をしていることに驚きました。ですが、生まれた時からすでにしっぽはシマシマ!!

こちらは生後約2ヶ月。お母さんのおっぱいもいいけど、たまにはリンゴも食べてみようかな~の図。

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成長するにつれて、ちょこまかちょこまか、とにかく動くので写真を撮るのも一苦労...こちらは奇跡の3頭カメラ目線☆

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そして生後約3ヶ月目には晴れて親子展示を開始することができました。まだまだ寝る前のおっぱいは欠かせません。この写真、かなり私のお気に入りです。

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1年経った今、彼女たちは立派にやんちゃに育ちました。パプリカったら餌の容器にダイブしてくるほどのおてんば娘で、かなり困ってます。

今のブームは餌の時間に、お客様のいるアクリル側にリンゴをペタっと貼り付けると、上手にジャンプして取るんです!!

こちらは狙いを定めてまさに飛ぶ前

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これが面白くて、いつもやりながら、バレーボールのブロックを思い出して笑ってしまう私でした。

くるくるちまちまの使い方

水槽に照明をあてて明るくすると、コケが生えてきます。

コケというのは陸上植物の蘚苔類(せんたいるい)のことではありません。ここでいうコケとは、「水槽の中に勝手に生えてくる藻類の総称で、なおかつ生えてきてほしくないもの」と定義されます。

水槽にコケが生えると掃除して除去します。藍藻(らんそう)や珪藻(けいそう)なら、軽くこすればさらりと落ちるのですが、ひげのようにふさふさとした海藻は難敵です。こすってもなかなかとれないのです。

そこで、コケむしりの道具をいろいろと考えなければいけません。いま使っているのはこれ。
棒の先にデンタルなんとかっていう歯間ブラシみたいなのを2本、ビニールテープで取り付けたものです。
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これをコケのふさにつっこみ、くるくると回転させると、
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コケが巻きついて、プチっと抜ける、という寸法です。
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お察しの通り、ちょびっとづつしかとれません。でも今のところこれが一番ちゃんととれる道具なのですよ。

毎日、くるくるちまちまとコケむしりをしています。欠点は、すぐ先端が傷んじゃうことですね。
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もう少しいい素材を探さなくては。

明日(9月1日)で終わってしまいますよー!

7月19日より、海遊館の企画展示室で開催している、「カワウソおもろいねん!佐藤淳一・カワウソ写真展」。

明日、9月1日で終了してしまいます・・・。

佐藤さんの写真だけでなく、毛皮や骨格、レプリカなども展示中。
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「鼻でわかる見わけ方」とか・・・
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4コマ風写真とか・・・
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いよいよ明日で最終日。
たくさんの皆様に、大好きな「カワウソ」の魅力をお伝えできたでしょうか~。

大発生!!!(以布利センターより)

土佐清水市以布利周辺の港では、この時期、大発生をする生き物がいます。それが、写真のタコクラゲです。

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視界いっぱいに広がるタコクラゲですが、実は港の中すべてに広がっている訳ではないのです。

近くに川があったり、潮の流れが穏やかな港の奥だったりとタコクラゲたちのお気に入りになる条件があるようで、条件を満たした場所に集まってきています。

そのため、少し離れるとタコクラゲの数はまばらになります。

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採集のため、何度かこの中に入って泳いだことがありますが、あまり毒は強くないようで、少々ピリピリする程度でした。

もちろん個人の体質もあるので、一緒に泳ぐことはお勧めできません。

大発生は8月9月にピークを迎え、涼しくなっていくにつれて、徐々に数を減らしていきます。

毎年、このような生き物の営みが観察できる以布利周辺は自然が豊かだと実感できます。

お客様にいつまでもタコクラゲをご覧いただけるように、この環境を保全していきたいなぁと思います。

なぞの絶叫

先日ご紹介したコツメカワウソのニッキ、オリーブ(8/7号)、リスザルのポメロ(8/14号)に続き、8月に誕生日を迎える方々がいます。

それは、「日本の森」のコツメカワウソ、わんぱくフォー。29日で4歳になります。
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男ばっかりの4頭なので、いつかは闘争して離ればなれになるのだろうと思っているのですが、精神的に幼い?のか、小競り合いはありますが、まだ皆仲良しです。

先日、前の日に遅番(お昼から出勤し、閉館作業をします)だった係員から、「カワウソを寝室に入れる時、1頭がこの世が終わるような声をあげてたんですけど、なんですか、あれ?」と言われました。

「えっ、何それ??」そんなの初めてです。

もしかして、その係員がなんか嫌なことしたのかな?などと思っていたら、周りにいた別の2人も「私の時もそうでした」「私の時も!」と口々にいうのです。疑ってごめんよ、最初の人。

詳しく聞くと、カワウソを寝室に入れるため、ドンゴロスを持って入室する→1頭が鳴き叫びながらドンゴロスにひしっとしがみつく→カワウソがひっついたままのドンゴロスをひきずりつつ、寝室に入れると、ドンゴロスでがしがしと体をふく→気がすんだら、寝室を出て行く(出たらアカンがな!)、とのこと。

私が遅番の時は、そんなのないしなぁ...。だいたい、そんな絶叫するのは誰??と、他の係員にもリサーチすると、元カワウソ担当曰く「あー、それはシュロです。自分の時も絶叫してました。何かたががはずれた感じ??」とのこと。

4兄弟の中で一番きかんぼうなシュロ。「もう、体ふくんだから早くドンゴロス入れてよ!」ってこと?わかりませんが、みんなが驚くからやめてほしいな。
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とにもかくにもみんな誕生日おめでとう。担当のおじさんにプレゼント頼んどいたから当日はお楽しみにね。
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クラゲ飼育水製造装置

「ふあふあクラゲ館」は、幻想的な雰囲気で人気のあるコーナーです。

この展示を陰で支えているのが、"クラゲ飼育水製造装置"です。

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この装置は天然海水から汚れや雑菌を取り除き、最後に水温を調整してクラゲ水槽へと送ります。

 

装置の中には"膜ろ過"というものが入っています。下の写真が膜ろ過ユニットで、灰色の筒の中に膜ろ過が入っています。

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膜ろ過は、白くストローのようでユニットの中に何本も入っており、その表面には目に見えない小さな穴が空いていて、その穴より大きなものは通る事が出来なくなっています。

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クラゲの体は90%以上が水分です。水の良し悪しが健康に直結するため、このような装置が必要なのです。

エイの尾棘(びきょく)

海遊館の「太平洋」水槽では様々なエイを飼育していますが、エイの尾のトゲ=尾棘(びきょく)を皆さんご存知ですか?

尾棘とは毒針の事です。尾棘の無い種もいますが、マダラトビエイ、アカエイなど海遊館で飼育している多くの種類のエイは尾棘を持っています。

下の写真を見ていただくとわかるように、尾棘の先は尖り、端はのこぎり状になっています。

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尾棘が刺さると毒が注入され、強く痛みます。私も過去に刺されたことがあり、幸い大事には至りませんでしたが、毒で激しく痛みました。

また、毒だけではなく、のこぎり状の部分で皮膚が切れたりすることもあります。

 

このブログをご覧の皆さま、決して不用意にエイを触ってはいけません。大変、危険です!

 

「太平洋」水槽にいるエイたちをよーく観察すると、同じ種類でも尾棘があるものとないものがいます。これは海遊館にエイを運ぶ際に、狭い輸送水槽内でエイ同士が刺し合わないよう、尾棘を折ってしまうためです。

それでは、なぜ、尾棘のあるエイがいるのでしょうか? 実は尾棘は少しずつ伸びてくるのです。搬入して時間が経ったエイの中には立派な尾棘があるものも。
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上の写真のホシエイには尾棘はありませんが、下の写真のホシエイには尾棘があります。

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そんなエイたちですが、触わることができるのが「新・体感エリア」の「モルディブ諸島ゾーン」にある エイとサメのタッチプール水槽です。

この水槽のエイはすべて定期的に尾をチェックしているので安全です。

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しかし、尾棘以外にも尾の周りには堅い部分があったり、また万が一のこともあるので、エイを触る時には背の中央部のみを触ってください。

そして、やさしく触ってくださいね。
 

クラゲのお掃除・・・

久々に、大掛かりな掃除を行いました。
クラゲの水槽、実はお客様から見えないところがこんなに汚れています。

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おそらく海水が通る配管の中もこんな状態でしょう...。(汚)
このままにしておくと、配管が詰まってしまい水槽の水があふれてしまいます。
なので、不定期ですが水槽の水を抜いて掃除をします。

閉館後、作業開始!!
まずはクラゲをすべて、ほかの水槽(予備水槽)に移します。

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 写真:スナイロクラゲ

循環ポンプを止めて、海水を抜き、水道水を入れ、塩素を少し入れてポンプの運転開始。
待つこと約1時間...。
再び水を抜き、水道水を入れ、ハイポ(塩素中和剤)を入れ、再度ポンプを動かして終了。
一晩そのままにしておきます。

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きれいになりました♪
夜はこれでおしまい。
翌朝、いつもより早めに出勤して作業開始。
再度循環を止めて、水を抜き、今度は海水を入れます。

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 写真:クラゲ水槽をうしろから見たところ
 
満水になると、予備水槽からクラゲを運び、1個体ずつ柄杓ですくいます。
今回は、展示するクラゲの種交換(スナイロクラゲ→タコクラゲに変更)も同時に行うので、展示水槽に入るのはタコクラゲです。

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 写真:タコクラゲ

これで、2日間にわたる大掃除は終了~。

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おつかれさまでした!

ごはんだよ~♪

7月にマンボウがやってきた♪とご紹介しました6階特設展示水槽。

8月5日から新たに1匹が追加展示されちょっとにぎやかになりました。

マンボウ展示というと、「太平洋」水槽のイメージがあると思いますが、実は以前にはこちらの水槽でもマンボウを展示しておりました。

当時、2尾で飼育すると関係が悪くなり、1尾が調子を崩してしまうことがありましたので、今回の展示を開始した時は2尾が仲良くしてくれるか、とても心配でドキドキしていました。

でも、今のところ2尾とも元気に泳いでいます。

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マンボウは自然界では、クラゲなどの動物プランクトンを食べていることが知られており、さらに消化管の中からは小型の甲殻類や魚類がでてくることもあるようです。

海遊館では、マンボウには魚、イカ、エビのミンチを団子状に丸めたものを与えています。このミンチはマンボウのためだけにつくるので『マンボウミンチ』と呼んでいます。

マンボウミンチをもって『ごはんだよ~♪』と展示水槽に登場するのは、ダイバーです。

そうなんです。マンボウには潜水給餌(ダイバーが潜って餌をやること)を行っています。

海遊館にやってきた大きい方のマンボウは、ダイバーから餌をもらえること覚えたようで、ダイバーが手を振ったり、時には入水しただけ寄ってくることもあります。

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さあ、ごはんだよ~♪

マンボウの潜水給餌はPM1:30~PM2:00の間(約5分間)に行っていますので、チャンスがあればご覧くださいね。
※作業の都合により、時間がずれることもありますのでご了承ください。

我、生涯を君と共に...

8月13日号の「海遊館日記・ウミガメレスキュー部隊」はお読みいただけましたか?

今回は保護されたアカウミガメと一緒に海遊館へやってきた(保護された?)生き物の話です。

その生き物とは・・・これ、何だかわかりますか?
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ウミガメの甲羅に転々とくっついています。しかも、けっこう大きい!!
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こう見えてもれっきとした生き物なんです。

カメフジツボ(学名:Chelonibia testudinaria)というフジツボの仲間で、その名の通りウミガメに付着します。
一度甲羅にくっついたら一生をカメの上で過ごし、世界中の海をカメと共に回ります。
どこに行くにもカメの意の向くまま、全てを(?)カメに委ねているのです。

そんなカメフジツボは水面から出ると殻にこもって動きませんが、カメが沈むと餌を求めて出てきます。


手招きしているように見えますが、これは蔓脚(まんきゃく)という脚の部分。
この足で餌になるプランクトンを捕まえているんですね。
まるで「おいで~」ってしてるみたい。

保護したアカウミガメはまだゴハンを食べてくれませんが、カメフジツボたちはよく食べます。
さすが、一生をカメと共に生きると決めてるだけあって、たくましい!!

今日は僕の誕生日♪

8月14日は、リスザルのポメロのお誕生日です。1年前の今日、海遊館で生まれました。

生まれた時、お母さんのキカからおっぱいをもらっているところを確認できなかったので、飼育係が育てることになりました。
昨年はポメロの授乳風景や、可愛らしい行動をお客様に見ていただこうと、期間限定で展示をしたので、ご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あれから1年。早いものです。

生まれた時の体重はわずか105gでしたが、今はその5倍の500g強まで成長しました。こちらは生まれた時の写真です。20130814_1.JPG
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今日はお祝いをしようと、メッセージとタオルで作ったケーキ、プルーン(いつもは高価で食べれません)を持って行きました。
 
 まずはメッセージ!!おっ、ちゃんと読んでます!!(笑)
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 続いてタオルのケーキ!!赤いのはショートケーキのイチゴに見立てたトマト味のドッグフード。大好きなのでなかなか食いつき良いです。 20130814_4.JPG

 お次はプルーン!!ボーリングではありません。
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思ったより大きくて、ポメロの顔くらいあります。この後コロコロ転がしたり、ハムっとかじってみたり...最終的には何が嫌だったのか床へ叩きつけていました!!(笑)後で小さく切ってやるとおいしそうに食べていました。

大きくなりましたが、まだまだ甘えん坊です。今はバックヤードでくらしていますが、いつかまた皆さまのお目にかかれる日を楽しみにしています。20130814_6.JPG

今年1年もポメロが健やかに成長しますように♪

ウミガメレスキュー部隊

先日、大阪港の夢洲で釣りをされていた方から連絡がありました。

「ウミガメが消波ブロックに迷い込んで出られなくなっているから、助けに来て~!!!」

ということで、即席の"特殊レスキュー部隊"を編成して、ウミガメ救出作戦を実行してきました。

レスキューに必要な物資を渡船に積み込み出発!
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船に乗ること10分、ウミガメが迷い込んでしまった消波ブロックが見えてきました。ウミガメ、待ってろ!!!

到着して上から見てみると、いました! 大きさざっと1m以上のアカウミガメです。

スリットケーソンという種類の消波ブロックに入り込んでしまって、出るに出れなくなったようです。
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さっそく、特殊レスキュー部隊の出番です!
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スリットケーソン内の水面に4名が均等にならび、アカウミガメが呼吸のために水面に上がってきたところを救出!というのが作戦です。

待つこと20分、ようやく水面に上がってきました!

しかし、近くにいた隊員は違う方向を見ていたため、あっさり逃げられてしまいました・・・次こそ助けてやるぞ!!!

再度、待つこと20分、一人の隊員の「おったー!」の声。

散らばっていた全隊員が仕事では絶対に見せないくらい(笑)の遊泳スピードで、アカウミガメに接近&保護!
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アカウミガメはパニックになっているので、海水を肺に吸い込まないように頭を水面から持ち上げながら、ネットで包んでいきます。
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なんとか動かないよう保定して、次にスリットケーソンの上まで持ち上げます。

しかし、海遊館到着後に体重を測定してわかったことですが、107㎏の超大物!そう簡単には持ち上がりません。
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周辺で釣りをしていた方々にも手伝っていただき、なんとか運び出せました。
外見上、特にケガなどもなく状態は良さそうですが、念のため保護することに。渡船に乗せて海遊館まで運びました。
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ミッションコンプリートした隊員たちの、ひと時の休息・・・
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新米隊員(右2人)「隊長、俺たちやりきりました!」
隊長(左)「フッ、太陽がまぶしいぜ・・・」
僕には、ドラマ"海猿"のテーマ曲がはっきりと聞こえてきました。

その後無事に海遊館に搬入し、予備水槽に収容しました。
アカウミガメが落ち着いてくれたら、体に異常がないかチェックを行う予定です。

あぁ~、しっかし、腕がパンパンです・・・筋トレしよっと。

海遊館LSS(ライフサポートシステム)のゴムフレキ交換

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飼育水の循環ポンプ等の入口、出口にはゴムフレキというものが取り付けてあります。
ゴム、フレキというだけあってポンプのオン・オフによる圧力変動の緩和、振動の吸収、配管の偏心補正等々を行います。
今回はこのゴムフレキを交換します。
定期的に交換をしないと水漏れを起こす可能性があります。
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これは内部に水が浸入し水膨れ状態になったものです。
確認のためにカッターで削ってみると、ゴムと繊維の間に水が浸入しているのが分かりました。逆にこうしてみると、とても頑丈な繊維の補強が入っていて「じわー」っと染み出すことはあっても噴き出すことはなさそうですね。
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前回、交換したのが平成16年2月なので9年半、お疲れ様でした。

お誕生会

本日、8月7日はバックヤードで隠居しているコツメカワウソ・ニッキの誕生日です。
今年で19歳になりました。
きちんと調べてはいないのですが、国内で産まれたコツメの中では最高齢か2番目かに入ると思います。おめでとう!!
昨冬、若干体調を崩し気味でしたが、今は絶好調です。

今日はお祝いでこんなものを与えてみました。

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イセエビの脱皮殻ですよ。

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同居している息子オリーブやひ孫のロックも一緒に。
「なんだ、なんだ!」

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くんくん...

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「わしはいらん!」
あれっ??

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まあ、そういわず、おひとつどうぞ!

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「どっちかというと、わしはそのカメラが気になるぞ」
カメラは海獣担当からお借りしたので、だめです。

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ニッキはさておき、ロックは大喜びでばりばり破壊中!

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オリーブも得意そうに小脇にかかえてます。横で見守るニッキもよいお顔!

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少したってみると、ニッキも小さな破片を持って遊んでました。

「ニジマスの頭は嫌いじゃ」とか「ワカサギはもういらん」とか餌にはうるさいじいさんですが、こどもたちと元気で過ごしていることがうれしい担当でした。


スイカ大好評!!

夏休み、満喫していますか?!
海遊館の生き物たちもこの暑ーい夏を乗り切ろうと頑張っています。
ということで、去年に引き続き「エクアドル熱帯雨林水槽」で暮らすカピバラにスイカのプレゼントをすることにしました。
期間は8月5日から今日までの3日間、解説中にスイカをあげました。
かーたんはとっても喜んでくれてあっという間に完食。

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実は先月からこの計画を立てていましたが、今年はアカハナグマにも何かプレゼントをしたいなと考えていました。
いつもはリンゴやバナナをあげており、大好物なのは知っています。
だけど、夏らしいかといえばそうでもない...いつでも食べられる...
うーん、よし、じゃあ実験をしてみよう!!ということで、何に食い付きがいいか試してみることにしました。
そこでスーパーに走り、夏らしくって可愛らしくってお客様にもわかりやすいものを候補基準として選んでみました。
品定めの結果、プチトマト、ブルーベリー、スイカ、サクランボの4つを与えてみることにしました。

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結果プチトマトとブルーベリーはほぼ無反応。
サクランボはあったら食べるけど、別に...。
スイカはまぁまぁいい感じで過半数の票は獲得。
リンゴやバナナのようにすごい勢いで欲する様子はないのですが、スイカを与えることに決めました!!

このように、生き物たちの好き嫌いを見極め、ヒットを飛ばすのは大変難しいもんだと改めて実感しました。
しかしながら、ハナグマたちも喜んでくれたみたいで大成功に終わりました。
ちなみに一番喜んでいたのはアズキ母さんでした~。

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ビゼンクラゲ異変?

毎夏恒例のビゼンクラゲ採集に有明海まで行ってきました。

有明海沿岸ではビゼンクラゲを食用にしていて、専門の漁師さんが漁獲をしています。

毎年漁師さんにお願いして船に乗せてもらうのですが、今年はちょっと様子が違いました。海上は船だらけ。いつもは静かな有明海なのになんですかこれは。

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漁師さんに聞くと、すべてクラゲとりの船だそうです。最近急にクラゲをとる漁師さんが増えたのだとか。中華料理の加工用に需要が増えてクラゲの値が上がったり、他の水産物がとれなくなってクラゲ漁に転向してきたりと、いろいろ理由があるようですが、海上に船がひしめき合っている光景はにぎやかというよりは何だか不安な感じが否めませんでした。

それはさておき、当面の心配事は、今日はクラゲ採れないんじゃないかと。これだけ大勢で採っていればもういないかも。出張で有明まで来て、手ぶらで帰ったらおこられる~

しかし、我々がお世話になっているベテラン漁師さんはにわかクラゲ漁師の合間をぬって見事に美しいビゼンクラゲを見つけてくださいました。さすが。

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フェイス ペィンティング イベント!

少し前のお話になりますが、
7月20日から26日まで、フェイスペィンティングイベントを行いました!

今回は、その時の様子をご紹介したいと思います♪

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このように、顔や手にペインティングを施します。
ペイントを行っているのは普段、専門学校で動物について学んでいる学生達。
初めは慣れない事も多く、大変だったと思いますが毎日元気に取り組んでくれました!!

その中で参加して下さった方々の写真をご紹介したいと思います。

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とてもかわいいです!!

中にはお兄さんも!

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お兄さんもかわいいですよ♪

参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

次回のお知らせです!
8月18日(日)~8月24日(土)の期間限定で、「マダラトビエイの歯でキーホルダーを作ろう!」を開催します。

実物のエイの歯を使用したイベントは滅多にありません!先着30名様となっております!

ご参加お待ちしております♪

やっぱり夏には

暑い日が続きますけど、皆様、お体壊したりしてませんか?
「パナマ湾」水槽や「エクアドル熱帯雨林」水槽は、暑いところに暮らす生き物を展示していますが、やっぱりこう暑いとかれらも暑いようで、やや夏バテ?気味。

そんなわけで、アカハナグマやカピバラには夏の果物・スイカを、「日本の森」のコツメカワウソには氷をプレゼントします。

あんまり続けて与えると、人間と同じでお腹を壊してしまうので、8月5日(月)~7日(水)の3日間とします。たいへん短い期間で申し訳ありません。

「日本の森」のカワウソには13:40~の餌の後に。
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「パナマ湾」水槽のアカハナグマには15:30~の餌の際に。
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「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラには15:45~の餌の時間内に与えます。
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生物の状態によっては中止の場合もございますので、予めご了承ください。

その様子は後日お伝えします。

白い魚塔(第1回 採材)

皆さん、こんにちは、財前魚朗です。

海遊館には620種、約30,000匹の生き物たちが暮らしていますが、そのほとんどが魚です。魚の飼育担当者は、魚たちが病気にならず快適に暮らせるために、努力しています。

しかし、魚も生き物です。病気になります。

海遊館に来られた方々へ自然の大切さを伝えるために、彼ら魚たちは海遊館にやって来てくれているので、もちろん出来るだけのケアーを我々は行います。

まず病気になったら、その原因を調べます。つまり検査するわけです。

最も良く見られる症状としては、皮膚、鰭(ヒレ)、鰓(エラ)に異常があるケースです。そんな時は、その部位からサンプルを採取します。

皮膚に潰瘍なんかが出来ている時は、カバーガラスを使ってその部位の粘液を採取します。

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鰭がボロボロの時とかは、先っちょをハサミでカットします。

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鰓の色が悪い時なんかも、同じく少しだけ鰓をカットします。

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で、採取したサンプルを顕微鏡で観察すると、原因が分かるときがあります。例えば、これ。

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 皮膚に寄生するトリコジナさんです。皮膚をボロボロにしてしまいます。

 

これは鰭に寄生していた超極悪寄生生物、クリプトカリオン・イリタンスさんです。いわゆる「白点病」という病気をおこし、治療しないと死亡することが多いです。

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鰓にもいろいろ寄生します。例えばこの虫。

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多後吸盤類さんです。鰓から血液を吸いつくす吸血魔で、魚はド貧血になってしまいます。

 

こんな感じで検査しますが、他にもいろいろな検査方法があります。

次回、白い魚塔(第二回)は、魚のレントゲンについてです。

それでは、今から総回診に行って参ります。

初めての産卵!

「新・体験エリア」3階の北極圏水槽のランプフィッシュが産卵をしました。

少し前からお腹のふくらんだランプフィッシュがいて、何か調子が悪いのかと心配していました。

獣医にエコー検査をしてもらうと「卵持っとるでー」。えーっ!!

いつ産むのか、わくわくしていたところ、7月13日の朝からオスがメスに寄り添い産卵を促す行動が観察されました。
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そして11時頃には水槽の下にピンク?色の卵の塊が...お客様の前だったので、心の中で思わず「ヤッター!」と叫んでいました。

海遊館ではもちろん初めての産卵です。
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この卵は現在、バックヤードの水槽に収容していますので、残念ながらご覧いただけませんが、大切に育てています。

さて、これは本日の卵です。透き通ったからの中から、黒い2つの眼が見えます。
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無事に孵化して早く大きくなってね!と祈っています。

レンガ色のかたまり

「太平洋」水槽の底に落ちていたレンガ色のかたまりを、ダイバーがタッパーに入れ回収しました。

丸いタッパーのフタに「ジンベエ」と書いてあります。さて、これはなんでしょう?
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フタをあけると・・・におう、なんかにおう!これは一体・・・!?

実はこれ、ジンベエザメのうんちなんです!

なぜうんちをわざわざ潜ってダイバーがとっているのか?というと、ジンベエザメが元気かどうかをうんちで調べるためなのです。

さわったり、におったり、色を見たり、濾して消化状態を見たり・・・今日は豆腐のような?感触でした。

このようにジンベエザメのうんちは、ジンベエザメの健康状態を見るための手がかりで大切なものなのです。

うんちはだいたい3~4日に一度あります。

今は2頭展示なので、どっちのものかわかりませんが、うんちの頻度は増えました。

でも、見られたらとってもラッキー、運(うん)がつくはず!

マンボウがやってきました。

6階「特設水槽」にマンボウがやってきました。
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マンボウは高知県土佐清水市以布利にある大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター(長い名前です)からやってきました。
ここでは、ジンベエザメの飼育をはじめ、海遊館の展示生物の収集や様々な調査研究を行っています。
 
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マンボウの輸送はこのトラックで行います。
マンボウは体が大きく、開口部の小さい一般の活魚車に乗せるのは大変です。
直径120cmのタンクですくい、開口部が大きい海遊館特製活魚水槽で運びます。

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海遊館についたら、小さな水槽に乗せ換え、
 
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ようやく、展示です。
 
ちなみにこのマンボウは全長106cm、体重79kgでした。
 
マンボウは成長すると全長3m以上、体重は2tを超えます。これからの成長が楽しみです。

水温を保つ!今が旬の作業です

暑くなってきましたね。皆さん暑さ対策は大丈夫ですか?

海遊館ではこの時期、水槽の水温を調整する大切な装置、"熱交換器"の点検&清掃を行います。
"熱交換器"が機能していないと、水槽の温度が上がってしいます。

聞きなれない名前ですが、構造はいたって簡単。
プレートが何枚も重なっていて、片方に「水槽の水」、もう片方には「冷たい水」が流れていて、プレートを介して接触することにより水槽の水を冷やしています。

こんな感じ
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このプレートが汚れていると、水槽の水温が下がりにくくなります。

汚れは、たわしなどで掃除して、きれいにします。
年に一回の点検&清掃ですが、この時期、非常に重要な作業です。

「カワウソ写真展」はじまりました

本日から9月1日(日)まで、海遊館の5階にある企画展示室で、カワウソおもろいねん!「佐藤淳一・カワウソ写真展」を開催します。

佐藤淳一さんは、"土木構造物"、例えば水門などの写真を撮影されていたのですが、同じ水に関係するカワウソに魅せられてしまったというおもろい(失礼しました!)経緯をお持ちの方です。

その佐藤さんが全国の動物園や水族館で撮影された作品を中心に、カワウソのことを皆さんにもっと知っていただきたいと考え、この企画展を行うことになりました。

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佐藤さんの写真だけでなく、毛皮や骨格、レプリカなども展示しています。

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私のおすすめは、4コマ漫画風の作品です。

佐藤さんのカワウソに対するやさしい思いが伝わってきますよ。
一見の価値ありです!!

また、7月21日(日)14時から、佐藤さんをお招きして、カワウソの話満載!の講演会を海遊館ホールで開催します。

ご興味のある方は、こちらにもぜひお越しください。

くわしくは、こちらから
http://www.kaiyukan.com/topics/2013/06/topic_000622.html


涼を求めて

毎日暑い日が続きますね。

カピバラやリスザルのいる「エクアドル熱帯雨林」水槽の最高気温は36℃!!連続高温記録を更新中です。

担当は大粒の汗を流しながら日々奮闘しています。しかし、熱中症にならないよう、水分補給は忘れずに!

バックヤードにいる高齢のリスザルたちは若干夏バテ気味。そろそろ夏のおいしい果物でも買ってご機嫌をとらなければ...。

カピバラも水の中に入って体を冷やしながら涼んでいます。ぼーっとして何も考えていないように見えますが、暑いものは暑いんです。

私はたまにカワウソの担当もするのですが、こちらにも暑がってるコがいました!バックヤードにいるゴボウです。

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掃除のときにホースで水をためていると、必ずこうやって真っ向勝負を挑んできます。まるでマーライオンの巻き戻しバージョン!!

写真を撮るのが難しいのですが、この感じ少しでも伝わりますでしょうか。

こちらは横から水を食らうの巻!!

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ちなみにこれをするのはゴボウだけではありません。

みなさんも、我こそは!と夏の面白い暑さ対策があったら是非教えてください♪

がんばれサンゴくん!

「新・体感エリア」のモルディブ諸島ゾーンには、生きたサンゴを展示している水槽があります。

いろいろなサンゴを展示していますが、もっとも注目すべきサンゴはこれ。

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シコロサンゴの仲間と思うのですが、実はサンゴとしてこの水槽に入れたものではなく、岩として入れたのです。

きっと小さな赤ちゃんサンゴが岩についていたのでしょう。それが水槽に入れてから成長してきました。

サンゴの飼育は苦労が多く、なかなかうまくいきません。そんな中で、このサンゴは担当者の「希望の星」なのです。いちおう曲がりなりにも水槽内がサンゴの育つ環境になってきたという証拠ですからね。

がんばれ、勝手に生えてきたサンゴくん! 君が枯れたら僕泣いちゃうかも。

みんな、集まれ~!!(以布利センターより)

高知県土佐清水市以布利の港の中では、毎年この時期にその年生まれた小さなゴンズイを見かけます。

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大きくなると日中は岩の下などに隠れていることも多いゴンズイですが、この小さなゴンズイは昼間でもよく見かけることができます。

ゴンズイはフェロモンを分泌して密集した群れをつくり、その群れはゴンズイ玉と呼ばれたりします。


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集まる理由は外敵に襲われないためなどいろいろな理由があるそうですが、観察していると逆に目立つことで「僕たちはゴンズイですよ~。毒がありますよ~。」とアピールしているように思ったりします。

散らばったり、集まったりして次々に群れの形を変えるので見ていて飽きません。

近くで見ると、ひげもあって大人のゴンズイと同じ格好です。

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小さくてもゴンズイには背鰭と胸鰭に毒のある棘がありますので海に行って見かけても直接、触らないように気をつけましょう。

これから春に生まれた魚たちが少し大きくなって、港の中をにぎやかにしていくことが楽しみです。

残念なお知らせ

6月10日号の「海遊館日記」でお伝えしたアカハナグマ・イチゴについてお知らせします。

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その後、順調にお腹も大きくなり、体重の増加がみられ、7月1日の夕方には陣痛を伴った行動が観察されました。

しかし、それは一瞬にして終わり、2日になっても3日になっても出産の兆候をみることができませんでした。

4日の朝、体重の減少や腹のはりがやや少なくなったように思われたため、再度エコー検査を実施しました。

その結果、こどもの心拍をとることができず、死亡している可能性が高いとのこと。

すぐに陣痛を促進する注射を数回打ちましたが、やはり出産の気配はなく、開腹してこどもを取りだしました。

こどもはエコー検査でみた通り2頭、全長は約20cm、体重は約100g、取りだした時にはすでに死亡しておりました。

ここまで成長してたのに...非常に残念です。 

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ただ、イチゴは術後、食欲もあり、エコー検査でも経過は順調です。こどもを自力で排出できなかった原因はよくわかりません。

でも、もしお腹の中でこどもが腐敗すればイチゴの命も危ないところでした。

出産の前後はいつ、どのタイミングで検査や処置をするか迷います。

今回は早い段階で判断できたのはよかったと思います。出産って本当に命がけなんですね!!

今はイチゴが前の生活に戻られるよう、見守っていきたいと思います。

 

おかえり!!エビちゃん♪

高知県土佐清水市の海遊館以布利センターから、「エビちゃん」ことエビスザメが「チリの岩礁地帯」に帰ってきました\(^o^)/

エビちゃんは今年の1月から以布利センターで傷の療養をしていましたが、好転したため、この度復活です♪

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サメの多くは5つの鰓穴(えらあな)と2つの背鰭をもちますが、エビスザメは7つの鰓穴をもち、背鰭を1つしかもっていません。

そのようなことから、古代の姿を残したサメといわれています。

「エビス」は七福神の恵比寿さまのような微笑みを浮かべているようにみえることから付けられたそうですが、どうもニヒルな笑みにしか見えないのは内緒です(^_^;))

エビちゃんが初めて海遊館やってきたのは2010年。

その時の全長は130㎝でしたが、今回計測するとなんと。。。。。。

全長204㎝、体重68㎏ でした。

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成長して迫力を増したエビちゃん、ぜひ見てくださいね。

この時期のやっかいなこと!

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さてこの宝石のようなものはなんでしょうか?
とってもきれいですね~。これがやっかいなことを起こすなんて信じられませんね。

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正解は、新・体感エリア「北極圏ゾーン」のハダカカメガイ(クリオネ)水槽の底に付いた水滴です!
この水槽の水温は、とても低い為に水槽の外側に水滴が付きます。(冷たいお茶を入れたコップに水滴が付くのと同じ)

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なぜ、水滴がやっかいなことを起こすのでしょうか?
水槽の下に配管やポンプが設置されていて、そこに水滴がかかると漏電の原因になったり、漏水センサーが誤作動を起こしたりして、故障の原因になります。タオルを置いて出来るだけ、水滴が落ちないようにしています。

ちなみに、展示通路からもハダカカメガイ水槽の底に水滴が見えることがあります(いつも見れるとは限りません)。

ジンベエザメに続け!!

先日ジンベエザメが新たに仲間入りし、より一層にぎやかになった「太平洋」水槽ですが、その向かいの「日本海溝」水槽でも。。。。

ハチビキが仲間入りしましたぁぁぁぁぁ(^◇^)

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ハチビキは水深100~300mほどの深い海に生息し、大きくなると体長70cmほどになります。関東では「アカサバ」と呼ばれているようです。

思い切って300匹ほど展示してみましたが、これがみんな大きくなったら。。。。。とちょっと心配なのはおいといて(^_^;)

ハチビキは「日本海溝」水槽の主役タカアシガニの上を群れで泳いでいます。

ライトの下を通ると体の赤色がとても綺麗です。必見です!!!

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ほっこりします

海遊館8階の「日本の森」では今、花が真っ盛りです。

これはミソハギ。「盆花」と呼ばれ、お盆の頃に咲くとのことですが、当館では今が盛り。

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花の名前は割と旧暦を基に付けられていることが多いので、夏に咲く花も秋にちなんでいることが多いようです。

その代表は「秋の七草」では「朝顔の花」と呼ばれるキキョウ。

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葛や撫子の花もだいたい今頃から咲きますが、「秋の七草」のメンバーです。

当館ではキキョウを屋上で育てています。でも、まめに世話をしてないのに、毎年花をつけます。えらいっ!

花が終わって、花芽をつむと、2~3回、花をつける優秀なキキョウちゃんです。

あっ、今度、カワウソの女の子にキキョウってつけたいなあ(当館のカワウソの愛称は植物から選んでつけています)。

 

そして、こちらは久々に咲いたネジバナ。こんなに小さいけど、ランの仲間です。

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「ねじり花」と呼ばれてますが、ねじれ方は右巻きと左巻きがあるのだそうですね。

以前はよく咲いていたのに、ここ数年あまり見かけることがありませんでした。もしかすると見落としていただけかもしれないのですけど...。

それが今年は立派に咲いたので展示しました。

 

皆様にもこの華やかさをおすそわけしますね!

ジンベエザメがやってきた!

ご存知の方も多いと思いますが、6月26日に海遊館に新しい仲間が加わりました!
「太平洋」水槽にデビューしたのは、メスのジンベエザメです。

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その名も・・・

        まだない!!

私達は「新ジンベエ」とか「新個体」とか「NEW」とか呼んでいるのですが、早く素敵な名前を決めてあげないと・・・

今回はデビューしたジンベエザメ「新ジンベエ」こと、「新」ちゃん(仮称)がどうやって海遊館に来たかのレポートです。

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「新」ちゃんは高知県土佐清水市にある大阪海遊館海洋生物研究所以布利センターで飼育されていました。
輸送では大きなコンテナを積んだトレーラーを使います。

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このコンテナに「新」ちゃんが入るわけです。
コンテナへは大きなクレーンとタンカを使って、慎重に移動します。

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吊り上げている時にジンベエが暴れたら大変です。慎重に慎重に移動してもドキドキする瞬間です。

コンテナに入ったら一安心。
ようやく海遊館に向けて出発です。
輸送は真夜中。海遊館へ向けて一路東へ。
輸送中はつきっきりで「新」ちゃんのモニタリングをし、何度も海水を交換したりしながら、できるだけストレスがかからないように寝ずの作業が続きます。
夜が明けて、やっと海遊館到着。

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蓋をあけて、搬入用のコンテナに「新」ちゃんを移動したら、一気に1階から7階まで吊り上げます。
そしていよいよ「太平洋」水槽にデビュー!!

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「遊」ちゃんと仲良くね♪

コツメカワウソのハチとミミ

「日本の森」のコツメカワウソ。

今年6月7日号の「海遊館日記」にて、現在展示中の"わんぱくフォー"の健康診断についてお知らせしましたが、無事終わりました!

この健康診断の期間に活躍してくれたのは、ミミとハチ。
ミミは、今回、「日本の森」初デビュー。ハチは、"わんぱくフォー"の兄貴分(実は叔父)で、以前は"わんぱくファイブ"の一員でした。

ハチとミミは、以前からバックヤードでも同居しています。

ミミはマレーシアで保護された個体で、年齢は一応6歳ということですが、頭に白髪あったりして、年齢不詳です。
まるっこくて寸詰まり(褒め言葉ですよ)です。動きが速いので、写真がぶれております。
ごめんなさい。

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ミミはたいへん人間が好きで、また、足の間にはさまるのが大好きです。じっとするのはこの時くらい。

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足の間に入りたいミミ。人間だけでなく、当館のいろいろな雄たちと同居した際に、やはり足(後肢)の間に入ろうとして、怒られまくり、同居しても数時間で破局するということが続きました。
カワウソの足の間ってすごく短いですしね...。ミミに足の間に入られて、こける雄もいましたよ。
しかし、ハチとは波長があったらしく、足の間に入ってもOK。ハチもミミが異常?に大好きで、ひとときも離れたくない2頭なのでした。

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「日本の森」で過ごしたのは3日間だけでしたが、ミミはおそらく人工保育で育ったと思われます。深いプールは初めてで、こわくてとうとう入水することはできませんでした。一方、ハチは、久しぶりに見るアユに夢中!1頭で泳ぎに行ってしまい、ミミは一人っきりになってしまいました...。破局の危機??


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でも、そんなミミのために、ハチはアユを取ってきて、渡していました。

そのアユ、餌ちゃうけどな!ハチのやさしさに免じて許しましょう。

これで気分も新たに、目指せ繁殖!

奇跡の1枚

朝、館内の見回りをしていたところ、「瀬戸内海」水槽でこんなことが。

【写真1】

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【写真2】

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どうですか、見事な"M"です。
この2匹、ずっとこのままの形で固まっていました(笑)

この魚は、ホタテウミヘビです。
ウミヘビというと、海に生息し毒を持っている爬虫類のウミヘビを思いつくかもしれませんが、魚にも、アナゴの仲間にウミヘビという種がいます。

普通は砂の中に潜って頭だけ出しているのですが、偶然が偶然を呼び(もしかしたら求愛?)、奇跡の1枚が撮れました。

クレーンの点検

クレーンは月1回の点検が法律で義務づけられています。

また2年に1度、性能検査(自動車でいう車検のようなもの)があってこれをクリアーしなければ、使う事が出来なくなります。

海遊館の生き物たちは、主に大型エレベーターを使って運ばれますが、巨大なジンベエザメはクレーンを使わなくては水槽に入れることが出来ません。

頻繁に使うものではないですが、いざという時は大活躍してくれます。

① ジャーン! 最大30トンを吊上げるクレーン

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② ボルトに緩みが無いかを調べます。

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③ 汚れもきれいに

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④ 最後は試運転

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⑤ このビッグな扉から入ってきます

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⑥ 通常はこのエレベーターを使います(これでも3トンまでは載せられます)

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暑い日は「新・体感エリア」で寒さを体感しよう!

これから暑い夏がやってきます。
今回はそんな夏にぴったりの「新・体感エリア」北極圏ゾーンをご紹介します!

まず、「ふわふわクラゲ館」を見た後に北極圏ゾーンへの入口から新設された通路へ。

ここは両サイドがミラーになっていて、天井部の擬氷が果てしなく広がり、まるで北極の海中を散歩しているかのような気分になります。

ミラー越しに写真を撮るのもよし、海中にいる自分を妄想してもよし!でも北極気分を味わい過ぎて、後ろから来る人にぶつからないように注意してください!
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通路を出ると、天井部のドーム型水槽が目に入ります!

見上げれば好奇心旺盛なワモンアザラシたちが顔を覗かせるので、みなさん、ワモンアザラシに夢中ですが、ドーム型水槽の周りも忘れずに見てください!

血液中に不凍たんぱく質をもち体が凍らない不思議な特徴をもつアークティックコッドや、ダンゴウオの仲間で最も大きくなるランプフィッシュ、「流氷の天使」と呼ばれるクリオネなど、海水温が0℃以下になる厳しい環境下で暮らすさまざまな魚類や無脊椎動物を7つの水槽で展示しています。

こちらの天井部や壁、水槽内にも擬氷があり、北極海を満喫できますよ。

《アークティックコッド》
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《ランプフィッシュ》
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《壁の擬氷》

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海中散歩を満喫した後、エスカレーターで3階から4階へ上がると、ワモンアザラシが氷上で暮らす様子を見ることができます。

ここではワモンアザラシと同じ寒さ、におい、氷をかく音、などを間近で体感できます。氷上でのんびりゴロゴロするワモンアザラシを見て癒されてください。

《ワモンアザラシ》

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「むし暑いなあ」ってときには海遊館の「新・体感エリア」北極圏ゾーンで寒さを体感して、真夏をのりきりましょう!

登竜門!

普段、動物たちのトレーニングを行う際に使用するホイッスル(犬笛)について、以前にも紹介したことがあると思います。

今回はホイッスルに通すヒモを紹介します。

私たちベテラン?組が使うヒモは自由に選ぶことができ、とてもカラフルです。

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しかし、新人の飼育係が使うヒモは、暗黙の了解で写真のような極太のヒモを使います。

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またホイッスルは、ある程度動物たちに慣れて餌を与える事が出来るようになってからはじめて支給される"憧れ"のものなのです。

なので、ホイッスルの重みを感じてもらいたくあえて目立つ極太のヒモを使うようにしています。

いわば、登竜門みたいになっているんです。

すっきり~♪

例年実施している「日本の森」のメンテナンス。

今年は6月に休館日がありませんので、オープン前に少しずつ行っています。今日は竹やぶを中心に職人さんに剪定してもらいました。

実施前はこんなにもしゃもしゃでしたが...。
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実施後はこんなにすっきり!
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切った竹はけっこうな量で、長さが3m以上のものもありました。
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竹の一部はカワウソやアカハナグマのおもちゃにしたいと思います。

これで夏の準備はOKかな?

イカ・イカ・イカ

海遊館6階の特設展示水槽には、上層にアオリイカ、底の方に最近搬入したカミナリイカがいます。

こちらがアオリイカ。
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そしてカミナリイカです。
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この水槽をご覧になるお客様からは「綺麗~」という声よりも「美味しそう~」という声のほうがよく聞こえてきます。

イカは「見る」よりも「食べるもの」のイメージが強い生き物です。

食卓や加工食品などで身近な食材ですが、泳いでいる姿をなかなか見ることはできません。

水族館で飼育できるイカの種類は少なく、世界中で知られている約450種のイカのうち、ごくわずかです。

イカは水族館では展示するだけでなく、飼育生物の餌にも使われています。

餌に使っている冷凍のスルメイカは、そのままラッコやシュモクザメの餌に、小さな魚たちには小さく切って与えます。

海遊館では生き物の餌にイカだけで一日に30kgくらい使っています。

餌用のスルメイカがこちら。

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 そしてイカの切り身。

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今の季節はイカ達の産卵時期。カミナリイカの産卵に続いて、アオリイカも産卵しています。

カミナリイカの卵です。

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 アオリイカの卵。

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イカ達も次の世代へ命をつないでいます。

近畿の仲間が集まりました

6月12~13日、海遊館で公益社団法人日本動物園水族館協会の近畿ブロック水族館飼育係研修会を開催し、当館を含む10園館20名の参加がありました。

1日目は研究発表と情報交換会、2日目は施設見学を行います。
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当館からは「リスザルの人工哺育」と「"新・体感エリア"北極圏ゾーンについて」の2題を発表しました。

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発表をするためには要旨作成や資料、現行の作成、そして本番より恐ろしい発表練習(どんな質問をされても困らないよう、先輩たちがかなりつっこんだ質問をしまくる)など、準備がたいへんなのですが、勉強になったのではないかと思います。

某係員は前日に風邪をひいてしまい、たいへんハスキーな声での発表となりましたが、発表した2人とも質問にきちんと答えることができ、ホっといたしました。

もう子供の発表を見守る父兄の気分...。

しかし、今回はどの園館も若い人の参加が多く、まぶしいなあと思う会でございました。

ラブラブはイカが~??

海遊館6階の特設展示水槽にカミナリイカが仲間入りしました。

カミナリイカは、水槽を広く泳ぐアオリイカと違い底層で砂や岩に擬態していることが多く、体にキスマークのような模様があるのが特徴です。

この模様からKisslip cuttlefishという英名もつけられています。

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展示を開始して2~3日たった時、水槽を見に行くとなんと全尾ペアになってラブラブ(#^.^#)

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ペアを組むと常に寄り添っています。もちろん餌をとりに行くときも♪

そして、そんなラブラブなカミナリイカの愛の結晶が!!

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はやく赤ちゃんイカが見たいな~と温かく見守る担当でした。

嬉しいお知らせ

アカハナグマの繁殖準備のため、4月20日からリンゴ(♂)とイチゴ(♀)の同居を開始したと、4月22日号のブログでご報告しました。

あれから1ヶ月ちょっと。

どうなったかといいますと、日中見ている限りでは相変わらず仲があまり良くない2頭。

交尾も見られず、餌の時間にはケンカになったりもして、諦めかけていたんですが、諦めきれず獣医にイチゴのエコー検査をお願いすることにしました。

お腹をよーく調べてもらうと、...なんと妊娠していました!!!

2頭の胎児を確認。心拍もしっかり確認することができました。

全身が映っていませんが、真ん中あたりで心臓がしっかり動いています。感動的です。

ハナグマの仲間は2~7頭のこどもを産むと言われています。昨年、イチゴにとって先輩のアズキは3頭のこどもを生みました。

もしかしたらまだどこかに赤ちゃんが隠れているかもしれないけど、最低2頭はいるとのこと。

こちらは胎児を上から見たエコー写真。右側が頭で左側がおしり!わかりますか?周りの黒い部分が羊水です。

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これまで以上にしっかり栄養を与えて、適度な運動をして健康的に過ごしてもらい、無事元気な赤ちゃんが生まれてくることを祈るばかりです。

以布利センターの設備メンテナンス

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我々、設備チームは年に3~4回、高知県土佐清水市にある海遊館・以布利センターへ設備メンテナンスに行きます。
以布利センターには色々なLSS装置(ライフサポートシステム:生命維持装置)があり、定期的にメンテナンスが必要です。

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濾過装置の内部を点検したり。暗いよ~狭いよ~怖いよ~の世界を味わいます。

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汚れでつまっている配管を分解清掃したり。海遊館とは違って、屋外なので雨天は大変、特に梅雨時は!河童になった気分です。

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塩害も半端ではありません。あらゆるところサビ!サビ!

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サビを落としてみると?ヤバイ!ペラペラになってしもたぁ~!どうしよう・・・、と色々な刺激を受けながら作業が進みます。

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最後は以布利川のニシキゴイに癒され、マンボウ焼きに下鼓を打ち、帰路に就きます。

団子というよりも...

広報チームから「カワウソ団子だよー」と、日本の森のコツメカワウソの写真をもらいました。
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わんぱくフォーが重なってます!

右の1頭、変な体勢でいるのはなぜだろう(笑)?

冬場は上に照明があり、暖かいアクリル前の岩場で寝ているのですが、夏場はこの木の上にいることが多いです。

涼しいのでしょうね。

しかし、団子というよりは、餅のような気がするのは私だけでしょうか?

それもつきたててで、でろーんと溶けかけた餅。
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現在、カワウソたちは順番に健康診断を行っており、残るはこの4頭だけとなりました。

そのため、近々、短期間ではありますが、わんぱくフォーはバックヤードに移動する予定です。

きっと獣医から「お前ら太りすぎ!!」と怒られるだろうなあ...。

毎日快腸!?

「モンタレー湾」水槽で生活しているゴマフアザラシの最長老、その名も「ジャブ」。

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人間に例えるとゆうに還暦を越えていますが、とても元気です。まあ動きはご老体なのでゆっくりですが...。

ところで、健康状態を把握するのにとても重要なものの一つが、実は「ウンチ」を見ることなんです。

「ジャブ」はとてもいい「ウンチ」を毎日しており、快腸です。

で、実物の「ウンチ」の画像がコチラ!






...お食事中の方もおられるかもしれませんので、掲載は控えておきます(笑)

ちょっと休憩

「新・体感エリア」のモルディブ諸島ゾーンにあるタッチングプールでは、サメやエイたちと触れ合うことができます。

サメやエイたちも一日中触れ合っているとさすがに疲れるようで、時々こんな風に休んでいます。

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水槽中央で休んでいます。

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砂に隠れたつもりで休んでいます。

このように休んでいるサメやエイたちを見つけたら、そっと休ませてあげて下さい。

屋上にて。

「新・体感エリア」のモルディブ諸島ゾーンのタッチングプールに、ウミガメの子供も展示しています(さわっていただくことはできないのですが)。

ときおり、飼育係員がウミガメをつかまえて、バケツに入れてどこかへ連れ去ることがあります。

これは、ウミガメの健康管理のため、日光浴につれて行っているのです。

場所は、「新・体感エリア」のある海遊館エントランスビルの屋上。

日光浴中は飼育係員がそばについていますが、ウミガメの様子を観察する以外にとりたててすることはありません。

なんだか校舎の屋上で授業をさぼってるみたいな気分です。いや、けっしてそんなことはないですよ。いたってまじめなお仕事中です。

エントランスビル屋上は非公開エリアのため、間近にウミガメの日光浴を見ていただくことはできませんが、ちらっとのぞき見するチャンスはあります。

「アクアゲート」水槽をぬけて日本の森へ上がる長いエスカレーターの途中で、エントランスビルの屋上が見えるスポットがあるんです。

もし屋上でヒマそうにぼんやりしている(ようにみえる)飼育係員を見かけたら、それはきっとウミガメの健康維持に非常に重要な任務を遂行中の姿ですから。

しかしまあ、屋上でのひととき、のんびりしてええもんですなあ。

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春の特別講座「こんな水族館あったらいいな」

今回の海遊館春の特別講座は、「こんな水族館あったらいいな」がテーマで、自分の思い描く未来の水族館の絵を描いてもらいます。

と言ってもいきなり描いてもらうのではなく、水族館の歴史を少しだけ知ってもらったり、海遊館の中を探検してたりしてイメージを膨らませてもらいます。その後、絵の製作にとりかかります。

出来あがった絵を見てあらためて思うのは、子供さんたちの発想の豊かさです。

高層ビル全体が大きな水槽で外からも見ることができたり、球状のカプセルに乗ってふわふわ大水槽の中を漂ったり、などなど。

大人の堅い頭(特に私の場合そうです。)ではとても思い浮かばないアイデアに感心させられます。

参加者のみなさんの作品は、海遊館内の企画展示室に期間限定で展示します。機会があれば、ぜひ覗いてみて下さい!

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ラッコ達の食事情~パート3~

以前の食事情ではラッコたちが食べている餌やおやつなどについてお話しました。

とてもグルメなラッコたち。今回はそんなラッコ担当者ならではの餌やりの苦労話を聞いてください!!

ラッコたちの餌やりはとても大変です。

なぜかって?

実はラッコたち、好き嫌いがとーっても激しいんです!!!

ラッコたちは本当にグルメで、嫌いな餌は食べずに捨ててしまい、逆に大好きな餌は他のラッコから奪ってしまうこともあります(@△@;

パタは、恋のライバル(?)のエレンから奪い取った餌を大好きなクータンにプレゼントしてしまうこともしばしば・・・

パタがクータンに餌をプレゼントする様子がこちらです。


ね、一度口に入れた餌をわざわざ出して、クータンにプレゼント!

このため、餌やりの時間の水槽内は、「エレンお願いやからこれ早く食べてぇ(><;)」とか、「あっ、クータン!!パタのアジとったらあかんっ!!!」とか、飼育員の悲しい叫び声がこだまします。。。

とまぁ、こんなわけで本当に大変なんですよ!(汗)

ラッコたちは健康管理のために食事の量が一頭一頭決まっているので、取ったり・取られたりした時は、後で飼育員が調整しているんですが、ラッコたちはきっとそんなことには気づいていないでしょう☆

ラッコのお食事タイムには、自由奔放なラッコたちと、彼・彼女らに翻弄される飼育員の姿が見られるかもしれません♪(笑)

みなさん、海遊館アカデミーってご存知ですか?

海遊館では、教育普及プログラムの一環として、「海遊館アカデミー」という生き物のことや私たち飼育係の仕事を紹介する約30分間の講座を行なっています。

現在のプログラムは4つあり、好きなテーマを選んでいただいています。
・ジンベエザメ
・飼育係の仕事
・海遊館の動物たち
・海遊館で学ぶ生物多様性

今回は海遊館アカデミー ~ジンベエザメ~ の様子をチラリとご紹介!


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アカデミーは海遊館ホールという200名も収容できるホールで、大きなスクリーンを見ながら進めていきます。

お話をするのは、なんと飼育係員!!お話のプロではありませんが、その分、味のある話が盛りだくさんです。


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ちなみにステージで話してるのは私です(笑)アカデミーデビューして早3年。やっと少し慣れてきて、緊張せずに話ができるようになってきました。

私が手に持っているのは『ジンベエばおり』です。ジンベエザメの名前の由来になった羽織着を紹介してます。

私一人が喋っていてもつまらない(?)ので、アカデミー中はお客様にクイズを出したり、質問したり、実際にステージに上がってもらったりもします。


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子供がたくさんステージに上がっていますよね。何をするかっていうと・・・


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鯉のぼりならぬ『ジンベエのぼり』を広げてもらいました。このジンベエのぼりは10m!!ジンベエザメって本当に大きいんです!!

このあとも、餌の話や健康管理話などを紹介しながらあっとゆう間に30分が終わってしまいます。

海遊館アカデミーの詳細は↓からご覧いただけます。ぜひ、ご参加ください♪
http://www.kaiyukan.com/guides/programs/academy/


《海遊館アカデミーのもうひとつの楽しみ方》

アカデミーは同じテーマでもお話をする飼育係によってちょっとずつ話題や小ネタが違います。そんな違いを探してみるのも楽しいかもです。

年齢に合わせて変えたりもしているので、一度参加した方もきっと楽しんでいただけると思いますよ!


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↑ 幼稚園さん向けバージョン

 

 


 

「日本海溝」水槽に仲間が?!

タカアシガニを展示している「日本海溝」水槽ですが、実は3つの部屋に分かれており
深海コーナーの通路からはミズダコやナヌカザメをご覧いただけます。
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そしてそのお隣の部屋に仲間が増えました(^-^)
アカイサキです。
写真②sinkai.JPG

アカイサキは本州中部以南の深い岩礁に生息します。
名前に「イサキ」と付きますが、実はハタの仲間なんです。
大きな個体は、ハタ科の魚に特徴的なぷっくりとした魅力的な唇をしていたり(*^ε^*)

さらにアカイサキはメスからオスに性転換する種で、体の模様も変わります。
ちなみに上の写真はメスです。

水槽には雄と雌のアカイサキを展示しているので、比べてみてください!

踏んじゃイヤ!

ゴールデンウィークが終わった、7日の朝「日本の森」で植物を見ると、ちょっとかわいそうなことになっていました。それは...
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「日本の森」コーナーの左手にヤマアジサイが植えてあるのですが、よく見ると枝がポッキリと折れていました(涙)

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葉が踏まれたようす(T_T)

幸い3か所だけだったので、アジサイにはほとんど影響はなさそうですが、踏まないでー!!

 

それから半月たち、無事花が咲ました。
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よかった、よかった。

トレーニング中

カリフォルニアアシカの餌やりの時間には、ただ単に餌をあげるだけではなく、いろいろなトレーニングを行います。

トレーニングを行うことで、日常生活に刺激をあたえることができ、より健康に飼育できると考えています。

今回は、「リップ」というアシカが現在行っているトレーニングを紹介します。

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これは口角を上げて「笑顔」ができるようにトレーニングをしているのですが、まだニヤついているようにもみえます。

これ以外にも、他のアシカたちが色んなトレーニングをしていますので、探してみて下さい。

リップの「笑顔」は、早く皆さんにご覧いただけるよう、リップともども日々のトレーニングを笑顔でがんばります。

成長しました

先日、「瀬戸内海」水槽のマダコハウス?についてのブログをお知らせしましたが、今日見ると、こんなお方が入室中でした。

写真があまりよくなくて申し訳ないのですが、コブダイです。

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コブダイはその名の通り、頭にコブがありますが、立派なコブをもつのはオスです。

ベラの仲間で雌性先熟する魚なので、こどものころはすべてメス、成長すると群れの中の一番強いものがオスに性転換するといわれています。
この個体、まだ、コブが大きくないのでまだメス?ただし、「瀬戸内海」水槽には、今のところ、この1尾しかいないため、はたしてオスになるのかなあ? と思っています。

このコブダイ5年ほど前は、全長は20㎝ほどで、このような姿でした。

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コブダイは幼魚と成魚とでは模様が異なるのです。今は約50cmで、すっかり成魚カラ―になりました!

コブダイはマダコハウスにいたり、岩陰にいるので、なかなか全身が見えにくいかもしれませんが、もし姿を見たら、こんな小さい頃があったことを思い出してくださいね。

ご長寿カワウソ

 「日本の森」水槽にいるコツメカワウソたち、海遊館にはこのカワウソ以外にも、バックヤードに10頭以上のカワウソが暮らしています。

バックヤードで暮らしているわけは、繁殖を目指していたり、病気の治療をしていたりと様々ですが、この中に「ニッキ」というおじいさんカワウソがいます。

このニッキは1994年8月7日生まれなので、もうすぐ19歳になります。

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現在、日本の動物園水族館でも一番ご長寿なコツメカワウソです。

ニッキも以前は「日本の森」水槽で海遊館に来ていただいた方を楽しませてくれていましたが、今は引退してバックヤードで余生を過ごしており、息子のオリーブと2頭で暮らしています。

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ニッキとオリーブ親子はとても仲が良く、ニッキは食事の時間、お腹いっぱいになると、餌を受け取らなくなるのではなく、一旦受け取ってオリーブのところまで持って行きます。

オリーブが気づかない場合は、オリーブの口元まで持っていきます。水を飲む時も2頭で並んでいることが多く、水を飲みながらお互いの顔を見合ったりし、ほのぼのしたところが見られます。

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ちょっとしたことで餌を食べなくなったり、気に入らないことがあるのか小さな声で鳴いたりと若干気難しいところがありますが、まずは20歳目指して長生きして欲しいものです。

「でかっ!!」

今回は水槽の照明について少し書いてみます。

皆さんご存知のジンベエザメが泳ぐ「太平洋水槽」の照明は、どんなものを使っているかご存じでしょうか?

こんな感じです。
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・・・でかっ!!(--;)
直径16.5cm 長さ40cm、1000Wもあるんです。家庭用の電球と比べるとその大きさがわかって頂けると思います。

こういった電球が器具の中に入って「太平洋水槽」を照らしています。
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なんといっても、水槽の深さが9mもありますから、光も強くなければ、底まで届かないのです。
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縁の下の力持ちですが、これからも水槽の生物たちを照らし続けます。
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サメとエイとクリーナーフィッシュ

「新・体感エリア」のモルディブ諸島ゾーン。
「サメとエイのタッチプール」があり、サメやエイに直接触れることができます。

実は、サメやエイたちの中に1匹だけとてもちいさな魚がいます。
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写真の中心に小さく映っている青い色をした魚です。
素早く小刻みに泳ぐため、写真に撮るのは至難の技です。
ですので、実際に探して見てみてください。隠れキャラ魚のためご了承ください。

魚の名は「ホンソメワケベラ」
他の魚の寄生虫を食べるお掃除屋さん、「クリーナーフィッシュ」として知られています。
サメやエイたちのお掃除をしないかな?と試しに1匹入れてみました。

タッチプール以外にも「アクアゲート」水槽、「グレートバリアリーフ」水槽や「太平洋」水槽にもいますよ。
とても小さな魚なので、ひろいタッチプールで見つけることができたらラッキーです!

実は海遊館初展示なのです

3月にオープンした新・体感エリアの「北極圏」ゾーンにいる魚たち。皆さん、ワモンアザラシに気をとられて、よくご覧になっていないのでは、と不安になる魚類担当です。

ということで、少しずつここにいる魚たちを紹介していきたいと思います。

まずは「ヌマガレイ」をご紹介!

「左ヒラメに右カレイ」という言葉は皆さん、聞いたことがあると思います。

両方とも目が片方に寄った魚ですが、頭を左側にして置いた時、左の体側に目がくるのがヒラメ、右の体側に目がくるのがカレイということから、そのように言われています。

私もどっちがどっちかわからなくなるので、左が「ひ」、右が「か」と覚えるようにしてます。

でも、よくご覧ください。ヌマガレイはカレイの仲間でありながら、左に目があります。
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特に日本で捕獲されるものは「左ヌマガレイ」が多いのですが、北極海に生息するものでは、右に目がくるものが3割くらいあるのだそうです。

えーっ!こんがらかってしまうよー!!

現在、北極海ゾーンで展示しているのは「左ヌマガレイ」ですが、予備水槽には「右ヌマガレイ」もいます。近いうちにはこちらも展示して、皆様を迷わせたいと思いますので、お楽しみに!!

PS.砂に隠れてることが多いです。
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母の日

5月12日は母の日でしたね。日頃の感謝の気持ちをお母さんに伝えることはできましたか。

母といえば、こちら「パナマ湾水槽」のアカハナグマ。

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昨年9月に初めての出産したアズキ母さん。

子育てに奮闘し一時はげっそり(?)やせたりもしたんですが、落ち着いてきたため少しふっくらしてきました。

最近は食欲も右肩上がり!餌の時間には、我が子を差し置いて餌に飛びついてきます。暖かくなったのもあり、日中はうとうとと優雅にお昼寝をすることも多くなりました。

子どもたちはもうすっかり自立し、いたずらも日に日にエスカレートする一方...ですが、やっぱりお母ちゃん大好き。

一番お母さんっ子のパプリカは、いまだにお昼寝のときにおっぱいを探したりしています。

そんな我が子に囲まれてアズキも幸せそうです。

母の日は終わりましたが、お母さんにまだ何もしていないという方、最近海遊館に行ってないなーという方、ぜひ「パナマ湾」水槽のアカハナグマ親子に会いに来て、癒されてみてはいかがですか。


未知との遭遇

2月17日のブログでもご紹介しましたが、海遊館では水槽で使用する海水を、和歌山県から船で運んできます。

運んできた海水は、海遊館の1~2階部分にある貯水槽に入れます。この貯水槽に異常がないか点検を行いました。
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通常、貯水槽は真っ暗で、作業しているところは海水で満たされています。

配管が割れていないか、壁にひび割れがないかなどのチェックをしていると、イトマキヒトデを発見しました!
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イトマキヒトデ

他にも生物がいないか調査すると、普段は見かけない生物が次々と出てきます。
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ノコギリウニ

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小さなバケツでは全部収容できませんでした。

掃除を行う為に、小型の水槽に移動しました。
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目のように見えるのがガンガゼ、鼻がウミウシの仲間です。

海水が貯水槽に入るまでにポンプを通過するので、写真のような生物が直接、貯水槽に入ることはありません。
おそらく、生まれて間もないプランクトンの状態で貯水槽に入り、成長したと思われます。
真っ暗で餌も与えていないなか、元気に成長していることにとても驚きました。
自然海水の未知の力と豊かさに感動した日でした!

担当冥利??

昨晩、仕事が終わって帰宅し、晩御飯を食べていると、閉館作業をする遅番の飼育係員から電話がかかってまいりました。
「カワウソが寝室に1頭も入らないんだけど!」
なんか怒ってます。

遅番の係員は寝袋であるドンゴロス(麻袋)を使って、カワウソたちを寝室に誘い込むのですが、「わーい!」とやってきたものの、「やっぱりまだ遊ぶー」と出て行ってしまったらしいのです。

昨日の日中はかなり暑かったものの、夜になると冷え込んできました。一晩中、外にいるのは寒いと思います。
また、今は水槽にアユがいるので、明け方にはアユ食べ放題になってしまうかもしれません。
そうでなくても、私たちが与える餌はすべて食べ、合間にはこっそり?アユをつまんでいるわんぱくフォー。
そのお腹はなんなの?と問いただしたい感じです。
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再度、寝室収容をお願いしようにも、遅番係員はたいそうお疲れのようすなので、晩御飯をいったん中止し、海遊館に駆けつけました。
展示用の照明も消えて、水槽内はもう真っ暗です。

「これこれ。みんな、寝たくないの?」とドンゴロスを振り回すと「寝まーす。早くふとんちょうだい!」と言ってます。
ん??話が違うし...。
戸惑いつつも「ほらほら、寝室に入ろうね!」「はーい!」皆素直に寝室に入って、おしまい!1分とかかりませんでした。

遅番係員はカワウソが入るまで30分ぐらい粘って、一旦収容をやめ、仕切り直しを2回したそうです。
「全然入らなかったろ?」「うんにゃ、すぐに入ったよ」と言うと、がっくりしてました。
いったい何が気に入らなかったのか??
特に暑くなってくると、1頭が入らないとかいうことはありますが、全頭とは珍しい!

まあ、すぐに入ってくれて、担当冥利に尽きる?のですが、毎晩、これでは困りますよ!

体重計いろいろ

動物を飼育する上で、健康管理はとても重要なことです。その中で、体重測定も健康管理の一つになります。私たちにとっても身近なものではないでしょうか。

そこで、動物で使用する体重計をご紹介したいと思います。

体重計も様々で、動物の大きさに合わせいろいろな種類のものを使っています。

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①これは卓上で使う小さな体重計です。小さな生き物、例えばペンギンのヒナや卵などを計るのに使用します。

ちなみに卵を計る時は、下の写真のように卵が転がっていかないように台を置きます。

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②この体重計は、ラッコやペンギンの体重を計る時に使います。

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③そしてこれは、主にイルカの体重を計ります。使い方は、イルカを担架に乗せ吊り下げて使います。ちなみに500kgまで計れます。

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④最後に、この体重計は、アシカやアザラシなどに使用するものです。

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これはかなり大きく、体重計自身もかなり重く大人4人ががりでやっと持ち上げることができます。こちらはなんと1000㎏まで計れます。

使わない時は、写真のようにアザラシのベットにもなります。

このように動物によっていろいろな体重計を使い、健康管理をしています。

世界水棲生物医学会(IAAAM)に参加してきました。

先月、世界水棲生物医学会(IAAAM)という国際学会に参加・発表してきました。

IAAAMとは、世界中の水棲生物の医学に関わっている獣医師・研究者の学会です。検査や治療方法、それに関する研究などを発表する機会が年に1回あり、今年はサンフランシスコで開催されました。

会場は、

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ちょーセレブ!目の前にはゴールデンゲートブリッジが!ハリウッドスターがお忍びでバカンスに来そうなホテルです。
(残念ながら、大人の理由により、泊れませんでしたが・・・)

さぁ、メインの発表についてです。これがまたスゴイ!

イルカの腹腔鏡検査、ウミガメの減圧症の治療、エイの卵巣摘出術、などなど。

うーん、やっぱり世界のレベルは高い!

でも、すごく良い刺激になりました。海遊館の獣医療も、さらにレベルアップ目指します!

おまけ。
サンフランシスコのピア39のカリフォルニアアシカと、モンタレー湾のゼニガタアザラシとラッコです。

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「ラッコはどれ?」と思った、そこのあなた!! 海遊館に来れば間近で見られますよ!

オキクラゲはじめました

ふあふあクラゲ館」でオキクラゲの展示を始めました。

すごく変わったクラゲです。

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どこが...?


実は "ポリプ期" がないのです。

多くのクラゲは、クラゲになる前にはポリプと呼ばれるイソギンチャクの小さいもののような姿で海底などにくっついて過ごす時期があります。

オキクラゲにはそれがなく、卵がうまれると、直接クラゲへと育ちます。外洋性のクラゲなので、ポリプがくっつくような場所が少ないからそのような生活史が進化したのかもしれません。

海遊館で展示しているクラゲの多くは、ポリプから繁殖させて育てたものですが、オキクラゲはポリプがないだけに、その手が使えません。

オキクラゲを卵から育てるのはけっこう難しいのです。そのため、オキクラゲは安定的に展示できる種類ではないのですが、チャンスがあればぜひチャレンジしてみたいもの。卵産んでおくれ。

 

フェィスペインティング

少し前のお話になりますが、4月19・20・21日の3日間限定で、「アザラシになろう!フェイスペンティングイベント」を行いました!!

タイトルの通り、アザラシを顔に書いたり、海遊館のキャラクター「ワモンちゃん」のシールを貼ったりして、みなさんにアザラシになっていただきました!そのお写真がこちら♪

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きゃ~アザラシ以上に、むちゃくちゃかわいいです♪♪ご参加いただいた皆様、ほんとうにありがとうございました!!

私もアザラシになりたい!!と思われたみなさま、またまた開催するかもしれません。

これからも海遊館のHPを要チェックして下さいね♪

深海の小さな生き物たち Vol.1

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「日本海溝」水槽には、タカアシガニなどを展示している大型水槽の他にも小型水槽があり、深海にすむ小さな生き物たちを展示しています。今回はその中から3種類をご紹介します。

 

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【アカザエビ】
日本固有種です。英名ではJapanese lobsterと呼ばれています
最近脱皮し、脱皮後は、とてもきれいな色をしています。魚の切り身をよく食べています。

 

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【アズマハナダイ】 
最近、展示しました。移動したばかりの頃はサクラエビを与えても食べず、生きたエビでも反応無し。困っていたら同居のアカザエビに与えたシシャモの切り身を横取りしてパクリ、エビよりも魚が好きだったのねぇ~。何事も思い込みはいけないと思い知らされました。まだ、水槽に慣れていないのか隠れていることが多いです。

 

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【ボウズカジカ】
まん丸頭がとてもキュートです。ほとんど動かず、じっとしている事が多いです。写真のように正面を向いてくれず、反対を向いていることが多いです。棒の先に餌をつけて近づけると飛びついて食べます。

咲いた~咲いた~♪

「日本の森」では、海遊館日記4月1日号でお知らせしたオオシマザクラに続き、ヤマブキ・ツツジが咲きました。
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ヤマブキは、タカハヤやカマツカなどの魚類を展示している水槽の上でひっそりと咲いています。

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ツツジはカワウソ水槽を過ぎたところの上の方で咲いています。

そして、例年より少し早いですが、シランも咲き始めました。
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シランは海遊館の屋上で育てています。なので、シランが咲き始めると、私たちには重労働が待っています。

というのも、屋上から両手に植木鉢を抱えて、展示場所までの階段を何往復もしなくてはならないからです。

この鉢は6号や7号の素焼きの植木鉢に植えてあり、一つ一つが重いのです。翌日には、両手の親指の付け根がやや筋肉痛に...。

6号鉢は直径が22㎝、高さが23㎝ぐらいなんですが、重さを測ってみると、6号鉢で約3kgもありました(もちろんシランが植えてある状態です)。

そら、重いわ!

「日本の森」では、少し目線を上げてみてくださいね。

プレゼント

ご近所のお子様から、うれしいプレゼントを頂きました。

それはアイロンビーズで作った「海遊館」でした。

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私もこのアイロンビーズを知っていましたが、海遊館をモチーフにしたものは今まで見たことがありませんでした。

なので、見本もなくお子様自身で考えながら作ってくれたんだと思い本当にうれしく思いました。

今後も、多くのみなさまに愛される水族館を目指し、心を引き締めがんばってまいります。

排水管クリーニング

本日は1年に一度の排水管クリーニングの日です。

この排水管は手洗いや器などを洗った水を流すものではなく、生物関係の水槽やろ過槽を洗ったかなり汚れた水が流れます。

海遊館のそれぞれの場所から二階にあるメインの排水管(配管の内径20センチ)に集めて、一階の下水道配管に排水します。

配管が長くて大きいので重いものは流れずに溜まってきます、そのままにしておくと詰まって流れなくなってしまいますのでメンテナンスが必要なのです。

砂や小石、貝、カニのツメなど色々なものが流れてきます。

今日はどんな"お宝"があるのやら...

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① 排水管に水を送る配管を接続します。


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② バルブを開いて水を送ります。


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③ 確認のためにここのバルブを開けて水を出します。


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④ きれいな水が、


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⑤ 濁ってきました、臭いもしています。


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⑥ 本日の収穫は...... 、余りないですね小石と汚れくらいです。

 

 

新・体感エリアの小ネタ??

新・体感エリアがオープンして一月半ほど経過しましたが、ご覧頂けましたでしょうか?
新・体感エリアでは、見て、聞いて、触って、においも寒さも体感しながら楽しんでいただけますが、約束がいくつかあります。

それを、このように壁面に表示しています。

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また、天井部のモニターでは、解りやすいように動画で紹介していますが、漫画の様な展開になっており、一見の価値があります。是非、ご覧ください。
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こんなところに来てしまいました!!!

先日、普段できないことを初めて体験しました。

なんと!深海へ・・・

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ではなく、大空に出発!

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初めてのヘリコプター。

振動・音・感じたことのないものばかりで戸惑いもありましたが、どんどん小さくなっていく大阪のまち、視界が開けてきてワクワク・ドキドキ。

少し前まで、私は宇宙飛行士になって地球を眺めるのが夢でした。

今回、宇宙まではいけませんでしたが、空の高いところから大阪を眺めることができ、感動・感激でした。

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私はあるミッションを受けています。

詳細についてはまた後日のお楽しみに☆

アカハナグマのリンゴ、久々の再会

「パナマ湾」水槽のアカハナグマたち。

自然界ではメスと子どもたちが群れを作って暮らし、オスは基本的に繁殖期を除いて単独行動をすると言われています。
昨年9月6日に生まれたアズキの子どもたちは随分と大きくなり、アズキと見分けがつかない時もあるくらいになりました。

子どもたちが無事に大きくなったので、今年も繁殖の準備を始めることにしました。

今年のリンゴのお相手は誰にしようかな?と迷った末、現在「パナマ湾」水槽でアズキと仲良く暮らしているイチゴを選びました。

イチゴは2歳半になりました。実はこの2頭、約2年前に外国から一緒に海遊館にやってきました。
その①P2170126.JPG
その②P2110061.JPG

海遊館に来たときはまだ幼かったため、ずっと一緒にいましたが、アズキたちと同居後、成長と共にリンゴが他のメスたちとけんかするようになったため、別々に。それ以来、およそ1年半ぶりの再会です!!

同居を始める前は「うまくいくかな?」という不安と、2頭がどんな再会を果たすのかというわくわく感で前日はあまり眠れませんでした(笑)。

同居開始は4月20日からバックヤードで。
最初はにおいをかぎ合ったりして好調な滑り出しのようにも見えましたが、数時間後、イチゴがリンゴに対してひどく威嚇し、それに対してリンゴも威嚇し返すという行動の繰り返しでした。

この部屋にはハナグマが乗って休める台が1つしかなく、それをめぐって取り合いにもなってしまったのです。そこで台をもう1つ設置すると、話がうまくまとまったようで、その日はそれぞれ1つずつ使って寝たようです。
その③P1010330.JPG
(手前がリンゴ、奥に小さく写っているのがイチゴ)

そして次の日、2頭の様子を見に行くと、おや?なんだか良い感じです☆
その④P1010335.JPG


前日ほど小競り合いも見られず、2頭で1つの台を使っているではありませんか!!
その⑤P1010345.JPG


ちなみにこちらは2年前の2頭。とってもかわいいです。
その⑥P2110056.JPG

しかし、肝心の交尾行動はまだ見られていないため、ただの仲良しになられても困るのですが...。

ひとまず、2頭のこれからをあたたかく見守りたいと思います。

岸壁での生物調査

  
海遊館では、定期的に海遊館前の岸壁で生物調査を行っています。

先日の調査で、調査開始以来初記録の生物がでました。その名は「クビナガワレカラ」。

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写真をみていただくとちょっとエイリアンのようですが、ワレカラは甲殻類の仲間で、エビ・カニとは親戚筋にあたります。

普段は後ろ足で海藻などにつかまっていますが、前方の足も使ってシャクトリムシのように移動する姿はユーモラスです。

大きさは1~3cmのものが多く、体も細長い為、海藻やゴミと間違ってしまいそうです。これまでも見逃していたのかもしれません。 

岸壁の付着生物の世界は、小さな生き物たちの世界です。顕微鏡で拡大して見た時、そこにはミクロコスモスが広がっています。

のび~っ♪

先日、後輩が撮った写真を見て、ずーっと笑っています。

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コツメカワウソのバックヤードにいる王様ゴボウです。

載っている台は、寝袋であるドンゴロスをもしゃもしゃ食べてしまう彼のために、設備チームのお兄様が作ってくださったもの。

これで体をふいたり、箱の中に入って寝たりとすぐれものなのです。

その上でのびをしている王様ですが、前肢、後肢のぴーんとしたところと、お尻から垣間見えるかわいいタマタマはどうでしょう!

つらいことがあった時には、これを見て癒されてくださいね。

写真を逆回転させると、空を飛んでるようでまた笑えます。

サメ肌・エイ肌 体感!

3月13日にオープンした「新・体感エリア」の「モルディブ諸島」ゾーン。ここには「サメとエイのタッチプール」があり、サメやエイに直接触れることができます。

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プールにはイヌザメやホシエイなどがいます。

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このタッチプールは、水量約16㎥、外周約30mで、室内型では国内最大級のプールです。

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ふれあい方法や注意点が書いてあるので、お子様から大人の方まで老若男女問わず安心してふれあいができます。また、必ずスタッフが立っていますので、お気軽にお声かけください。

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手洗い場があるので、魚に触った後はもちろんのこと、サメやエイたちの健康管理のため、触る前にも手洗いをお願いします!
魚を傷つけないよう、大切な指輪などアクセサリーをしている方は外してくださいね!

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おとなしいサメたちばかりで、プールの端っこで休んでいることが多いです。
おとなしいといっても、暴れると危険なので口元やしっぽはさわらないように!
手のひらでなでるとサメ肌は・・・、エイ肌は・・・。どうなってるでしょうか??

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ふれあいはちょっとこわい・・・って方は、見るだけでも大丈夫です。
プールを横からのぞけば、サメ・エイの顔や呼吸している様子を見ることができますよ。
時々、元気良すぎて皆さんに水をかけることもありますが、お許しを。

サメ肌・エイ肌どんな感触をしているのか、ぜひ確かめにきてください!

なぞのシリアゲ

この絵、たぶん海遊館オープン当初からあるので、なんとなくご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

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そう、海遊館の「日本の森」からちょっと進んだところの通路の壁に書いてある虫の絵です。

この虫はシリアゲムシといいます。お尻の先が特徴的なハサミのような構造になって上むきに曲がっているので「尻上げ虫」。

でもそれはオスだけの特徴で、メスのお尻はふつうです。この絵はメス。尻あがってません。

さてなぜ海遊館でシリアゲムシの絵かというと、きっとシリアゲムシ・ファンのお客様に喜んでいただくためなんでしょう。

シリアゲ好きは案外多いですからね。日本全国で30人くらいはいると思いますよ。かく言う私もその一人。

しかし、せっかくのシリアゲムシの絵なのに、なんでメスなんでしょう。

オスのお尻のはさみの形態が重要な分類形質なのです。メスでは正確な同定ができないではありませんか。

書きかえちゃだめ? 「キシタトゲシリアゲのオスの横から見たとこ」なんていかがでしょう。

「ウンチ」はいずこへ?

新・体感エリアのワモンアザラシ水槽、ご存知のようにドーム型になっています。ドーム型水槽!斬新!しかし!ゴミがたまりやすい!

もちろん、ワモンアザラシは餌を食べてウンチをします。トイレではしてくれません!水中でします!

ということは・・・
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何もしないとウンチやゴミがたまってきます。ワモンアザラシとウンチのコラボ!?いえいえ、そんなことはできません。

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ですが、あることをするとすっきりなくなります。

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展示水槽の擬氷内に水流を発生する装置を埋め込みました。デビュー前の写真なのでごちゃごちゃしていますが・・・。

この水流装置によってウンチやゴミが吹っ飛ぶわけです。ただ単に吹き飛ばすだけでは簡単です。傾斜球面に水流をあてた場合の水中にある物体の挙動は・・・?

なんてことは私の頭では無理です。

 

で、考えたのは、ワモンちゃんの協力を得て水流テストです。

ワモンちゃんたちは怪訝そうな顔をしていましたが、このテストのおかげでウンチとのご遭遇!はなくなったわけです。

王子改め...

昨年10月に、「新婚さん、いらっしゃーい」という題でご紹介した、コツメカワウソ・ヤットとアヤメのペア。
12月の「最近のカワウソ事情」では、アヤメがヤットを嫌いではなのに交尾をさせず、「ヤットが少々ふてくされ気味である」とお知らせしました。
その後の2頭ですが、まったりしてしまい、交尾の気配が全くありません。
アヤメは鼻をならしてヤットにぴったりくっついたりしてますが、ヤットが「俺にその気はない!」って感じ。

そんなこんなしている間に、他の部屋でも異変が!!
先月誕生日を迎え、2歳になったゴボウ王子が、ずっと同居していて、一緒に新潟にも出張した叔父のイブキと仲たがいしていまいました。ゴボウがイブキに喧嘩をふっかけるようになったのです。
ゴボウ、思春期かい?そのようすは王子改め王様か??ってところでした。

そこで、「ふんふんっ!」と息巻いている王様ゴボウとアヤメを一緒にしてみてみることにしました。
アヤメとゴボウでは、アヤメのほうが少しお姉さんですが、王様ゴボウがアヤメのやる気をだしてくれるかもしれません。

3月末より2頭を一緒にしてみました。

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最初、王様はアヤメのことが怖くて仕方ないようでしたが、アヤメは王様に興味があるようす。
時々、小競り合いはあるものの一緒にしていると...4月に入って、遂に2頭が交尾をしました!
アヤメが王様にマウンティングを許している!
王様、すごいぞ!!でも、挿入がうまくいっているかどうかは不明です。

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血統的には問題ない2頭ですので、このまましばらく2頭でペアリングしてみます。
ところで王様、あなたの変な癖ですけど、アヤメのひげをかじるのはやめてください。

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で、その頃のヤット。ひとりになりましたが、なんか清々してるってことはないよね?

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獣医 feat. トレーナー

今回は、水族館の生物のお医者さんの仕事について、ちょっとアカデミックに。

海遊館で暮している生き物たちのほとんどは水棲生物です。この水棲生物、病気になると、治療するのが、すっっっっごく大変なんです。
どれくらい難しいかと言いますとですね、
1. 水に暮している生物は陸上に上げられることに慣れていない。
魚は、陸に上げられると、もちろん呼吸ができないですよね。あとイルカさんなんかは、皮膚が乾燥すると火傷みたいな症状を起こしたり、自重で呼吸しにくくなったり。
2. 海棲哺乳類なんかは、Diving reflexのため、麻酔管理が難しい。
Diving reflexとは、長く水中で泳ぐために発達したものでして、少ない酸素を大事な器官(心臓とか脳)に優先的に送るための生理反応です。これが麻酔中は悪い方向に働いてしまい、呼吸が停止したり、心拍数が下がったりします。
3. 防水使用の医療機器はほとんどない。
レントゲンとかエコーとか生体情報モニター(ドラマで心臓が止まって"ピー!"って鳴って、「先生!心臓止まりました!」てやつ)などなど、医療器機ってほとんど防水機能がないので、検査処置中に水がかかって壊れると、「はい、自腹ね」って言われてしまいます・・・

などなど色んな理由で、水族館の生き物の健康管理は、病気にさせない、つまり"予防第一"なんですね。
しかし、予防のための健康管理をする生き物たちは、もちろん元気な訳で、検査しようとも大暴れして、そうそう簡単には事が進みません。
そこで、水族館で大切なのが、"ハズバンダリートレーニング"なのです。
"ハズバンダリートレーニング"とは、簡単に言いますと、健康管理のためのトレーニングです。例えばイルカさんに「採血しますよー」ってサインを出すと、尾鰭をトレーナーに向けてくれて、尾鰭から採血している間もおとなしく待ってくれるんですね。

海遊館では海獣類以外にも魚にも"ハズバンダリートレーニング"をしています。
それでは、先日、トラフザメさんでやった検査を紹介しましょう。

このトラフザメさん、体重30㎏もあるので、捕まえて保定するのが大変。なんで、担当トレーナーが、採血、エコー、内視鏡検査なんかを受けるトレーニングをしています。
ある時、トレーニング中にエコー検査をしたら、「ん?肝臓に何か液体みたいなのが・・・」
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その形はグニャグニャと長く蛇行しており、エコーで血管ではないことは分かりました。
サメも種類により臓器の構造は全く違うので、胆嚢かな?とも思ったのですが、どうも調べなくては気が済まない訳で、麻酔下で検査することになりました。
麻酔の方法は、「採血しますよー」とトラフザメさんをひっくり返します。
で、尾の付け根に針を刺して、血管の中に麻酔液を注入します。もちろんトレーニングされているので、この間ずっと、おとなしくしてくれています。
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しばらくすると麻酔がかかり、呼吸が停止するので、口の中に新鮮な海水を流して人工呼吸開始。
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もう痛みも感じないので、肝臓の中にある液体が溜まったところに向けて、ぶっとい針を挿入。
結果、緑色の液体が上ってきました。胆嚢だったわけですね。
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とりあえず、よかった、よかった、と言うことで、トラフザメさんを覚醒させて、その日の検査は終了しました。

こんな感じで、海遊館ではトレーナーさんの協力のおかげで、獣医の仕事が出来る、というお話でした。

荒れる海(以布利センターより)

高知県土佐清水の以布利では、春の嵐で低気圧が近づき、大荒れの海況でした。
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波は堤防を超えそうな勢い...。

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こんな日は大敷網(定置網)船も出港を見合わせ、市場も休みなので港の中は人気がありません。

風が強く、うねりが入ってきているので、イケスにいる魚への給餌ができず、今日は餌止め。

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自然の海はいろいろな表情を見せてくれます。

イルカ通信4月号~学会に参加!編~

水族館には、生き物たちを飼育展示することの他に、たくさんの役割があります。

そのうちの1つが「調査・研究」です。


今回、これまでのカマイルカの出産記録をもとに、まとめたものを「日本水産学会春季大会」で、

ポスター発表(発表内容を1枚の大きなポスターにまとめた発表)してきました。

 

2010年に生まれたアクアの出産記録もつかったんですよ。

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※アクアは、現在、バックヤードにいて、とても元気です!


東方面での発表だったので、関東の水族館の視察もさせてもらいました。

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私の趣味は水族館めぐりですが、他の水族館を見ることはかなりの刺激になります。

生き物はもちろんのことですが、飼育係員さんの動き、表情が気になってしまいます。

 

今年度は何を発表しようかな~。

マダコ不動産

4月になって新生活を始めた方も多いと思いますので、不動産業界の皆さんは今大忙しでしょうね。

さて、「瀬戸内海」水槽に暮らすマダコのためにも、担当の飼育係がいろいろな物件を準備しています。

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「うーん、どれにしようかな?」

タコ壺や土管などいろいろなタイプのお部屋がありますよ。どうぞゆっくり選んでください。

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こちらのお部屋はお客様には少し小さいんじゃ...?

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このお客様は入口に石を集めています。それは自分で置いたのですね!!

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あらあら、こちらはとうとうバリケードを...。防犯は大切ですもん。お気をつけて。

皆様、マダコたちがどの部屋を利用しているか、探してみてください。

来る!!牛鼻飛鱏

沖縄から、ウシバナトビエイ 学名:Rhinoptera javanica が活魚車に乗ってやってきました。 海遊館では初めて展示する魚です。

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ウシバナトビエイは、「太平洋」水槽と「新・体感エリア」の「モルディブ諸島」ゾーン(サメとエイのタッチプール)に搬入しました。タッチングプールでは、実際に触ることもできます。

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ウシバナトビエイの英名はCownose Rayといい、前から見ると牛(cow)の鼻(nose)みたいな頭をしています。

頭の前には、頭鰭(あたまびれ)と呼ばれる部分があり、これを使って餌を探し、口元へ運びます。

水槽内では時々、下の写真のように、実際に頭鰭を使っているところを見ることができます。

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海遊館では、よく似た種のクロガネウシバナトビエイ 学名:Rhinoptera bonasus を「アクアゲート」水槽で展示しています。

この2種、分布域がわかれており、別の種類なのですがとてもよく似ています。

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↑クロガネウシバナトビエイ 

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↑ウシバナトビエイ

一緒にすると絶対にわからないだろうな...

イルカ通信4月号~学会に参加!編~

水族館には飼育することの他にもたくさんの役割があります。

そのうちの1つに「調査・研究」というものがあります。

今回、これまでのカマイルカの出産記録をもとに、まとめたものを日本水産学会春季大会でポスター発表(発表内容を1枚の大きなポスターにまとめた発表)してきました。

2010年に生まれたアクアの出産記録もつかったんですよ。

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関東方面での発表だったので、関東の水族館の視察もさせてもらいました。

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私の趣味は水族館めぐりですが、他の水族館を見ることはかなりの刺激になります。

生き物はもちろんのことですが、飼育係員さんの動き、表情が気になってしまいます。

今年度は何を発表しようかな~。

日本の森にも春がきた(水中編)

先日はスモモについてお知らせしましたが、オオシマザクラも咲きましたよ!
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といっても今、外ではソメイヨシノが満開ですので、ちょっとさびしい感じがします。

代わりに、といってはなんですが、3月末に和歌山県からアユを搬入しました。
今シーズン初で、その数18,000尾!
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まだ1尾あたり2gと小さなアユですが、アユの展示を行うと「春だなあ!」」と思います。
カワウソたちの襲撃に負けず、大きくなってほしいです。

ところで、そのお腹はなんなの?
「ん?これ?」
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「こんなになってるよ?」
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アユを食べないように多めに餌を与えたらこんなことになりましたとさ。
あらあら...。
これも春ですね。

「ワモンアザラシ」水槽、悪戦苦闘中!

 「新・体感エリア」の「ワモンアザラシ展示水槽」の水質測定結果です。
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サンプル水の色が青やピンクになるほど、水質がよくありません。

では、ワモンアザラシではなく、「水の様子」をご覧ください!
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幸い、水に濁りや変色はないので、お客様にご覧頂くことに問題はありません。

水槽のろ過器の役割は、ゴミを取ることと、微生物の働きによる水の浄化です。
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新しいろ過器なので、微生物がうまく働いていないのが原因のようでした。

状態の良いろ過器から、砂(微生物が付いている!)を取り出して、新しいろ過器に入れて様子を見ることにしました。
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黒い粒々が、種砂です。目で見ることはできませんが、たくさんの微生物がいるはずです。上手く働いてくれることを期待しています。

密談!?

 「新・体感エリア」オープンを控えての1シーン。擬氷テーブルを囲んでの密談!?です。

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アラレ(左):「明日オープンやで、めっちゃ見られるんちゃうん。なんかはずかしいわ。」

ユキ(右) :「でも、ここは快適そうやん。」

モヤ(真ん中) :「お客さんが見に来たら、アピールせなアカンのんちゃう。ていうか今写真撮られてるし・・・。」

関西弁かどうかは分かりませんが、こんな会話が聞こえてきそうな感じでした。

ちなみにフブキは陸上でぐっすり寝ていました(右奥)。

※アラレ♀、ユキ♀、モヤ♂、フブキ♂はワモンアザラシの愛称です。

地下鉄「大阪港駅」に水槽を設置してきました!

 海遊館の最寄り駅は、大阪市営地下鉄中央線「大阪港」駅です。

このたび、『新・体感エリア』オープンに合わせて、大阪港駅のホーム及び出入り口通路のリニューアルが実施されました。写真は出入り口通路です。サイドに海遊館の生き物がいるのがわかりますか?
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その記念として、3月16日に当館とコラボしたウェルカムイベントが開催されました。

 一日駅長を務めたのが当館のマスコットキャラクター「トビ-君」で、司会は鉄道タレントの古谷あつみさん。

私たち飼育係は、カクレクマノミたちの水槽と、ジンベエザメの頭部レプリカを設置しました。
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約2時間のイベントでしたが、大阪港駅を利用して海遊館にお越しになられるお客様に水槽を見て喜んでいただけたのではないでしょうか?
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それにしても皆さん、カクレクマノミはよくご存知で、人気が高いのにびっくりしました!!

変わりました!!

平成25年3月13日「新・体感エリア」オープンにあわせて係員の制服が変わりました。
みなさんお気づきになられたでしょうか?

これは新しい制服の仕分け作業をしている様子です。
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二人とも真剣そのもの。

飼育係員50人分の制服を1人1人のサイズに合わせて仕分けなければいけません。

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係員1「○○さんのポロシャツが1枚足りませ~ん!」
係員2「あっちにあるやんっ!」
そんなやりとりをしながら作業すること1時間半、なんとか終えることができました。

これが、新しい制服です。
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みなさん、ぜひ覚えてくださいね!

おっと、まだまだ作業は終わりません。
今までお世話になった古い制服の片付けが・・・

サワガニのかくれんぼ

ある日、他の飼育係員から「サワガニって一匹もおらんけど...」

「えっ、ほんまに~」早速サワガニの水槽へ。
石をひっくり返して、返して...
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10~15匹は見つけることが出来ました。
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す、少ない...確かにこの冬は、寒く、死んでしまうカニも多かったけど...。
すぐには、入手できないし...ど、どうしよう。

 【春一番】が観測された翌日の朝、サワガニの水槽を見ると、「いたー」!
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しかもザーッと見て30匹以上もいるではないですか。一体どこに隠れていたの???
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長生きの秘訣?

「エクアドル熱帯雨林」水槽のリスザル・ジャックは今年の7月で20歳になります。リスザルの寿命は10~15年といわれているので、ジャックはかなり長生きかと思われます。
ところで、海遊館ではリスザルには1日3回、朝はイヌ用の人工飼料、お昼前はリンゴやバナナなどの果物、夕方はサル用のペレットとゆで卵、缶詰のコオロギなどを与えています。
果物を食べている印象の強いリスザルですが、野生下では昆虫や小動物なども食べており、結構肉が好きなんだそうです。
で、ジャックですが、朝やお昼の餌を持って行くと、手渡しすればとりあえず食べるものの、あまり積極的ではありません。
しかし、朝の餌の後に、同居しているショウジョウトキ給餌に行くと、異常に目をランランとさせて近づいてくるのです。
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ショウジョウトキは肉食の鳥で、当館ではオキアミや小さなエビ、ワカサギやシシャモなどを与えています。
ジャックの狙いはこれらなのです。
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トキの餌は小さな池にまいてやります。その上、「食べられてなるものか!」となるべく池の真ん中に置くようにするのですが、トキが食べる時、まきちらして端にいった餌はサルに取られてしまうことも。
しかし、ジャックは前肢が濡れるのもかまわず、自ら取ってしまいます。
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普通、リスザルは水に濡れるのを嫌がるのに、この執念...。
満足げなジャックじい。
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長生きする個体は違うよね~♪
ちなみに週2回ある、ピラルクなど魚の給餌の際も大好きなアマエビを狙い、係員につきまとってます。

「日本の森」にも春が来た!

 やっと寒さがやわらいでまいりました。暖かくなるとほっとしますね。

さて、「日本の森」ですが、サワガニの滝を降りる前に、上を見て頂くと、現在、スモモの花が満開です。

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スモモは中国原産ですが、日本には奈良時代に伝わったとされ、古事記や日本書紀、和歌などにも詠まれている木です。毎年、この時期になると白い花が咲き、夏前には甘い実をつけます。

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今年は花が多いので、「実も多いといいな!」と思ったり...昨年は不作だったのです。

あっ、この実はリスザルやハナグマのおやつですよ。決して人間のおやつではありません。

 

また、カワムツなどがいる水槽の上にはモモの木があります。モモも中国原産ですが、縄文時代か弥生時代にはすでに食べられていたようで、スモモより前に日本にやってきたらしいです。

モモの花はスモモよりやや紅色がかっていて、咲く時期はスモモより遅いのですが、結構長い期間咲いています。ただ、この木はなぜか実がなることはありません。なぜだ??

モモの後には、カワウソコーナーの左上にあるオオシマザクラが咲きます。今日、見てきましたが、まだ芽吹いたところかな?

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これらが咲くと、「春が来た」と思う日本の森の担当です。

皆さんもたまには日本の森を見回してくださいね。

老兵は死なず、ただ去りゆくのみ

2013年3月13日 4台の階段がひっそりと引退した。

 

ここは、「アクアゲート」水槽のバックヤード。

大きな梁があり、通行の妨げになっていた...。


そこで4台の階段が登場した。1998年4月のことである。

写真1 アクアゲート水槽バックヤードCIMG2386.JPG 

数か月前、階段たちと設備担当との間でこんなやり取りがあった。


(担当者) そろそろ引退して、ゆっくりしたらどうですか。

(階 段) いや~、まだひと頑張りできますよ。

(担当者) でも、傷だらけだし、ステップも欠けてきているしね。

(階 段) もう少し頑張りたいんですが...

(担当者) 飼育係員が踏みぬいて、怪我をしても困るし、もう新しい連中もスタンバイしていますから。

(階 段) そういう事ならしょうがないですね。

 

階段は、"老兵は死なず、ただ去りゆくのみ"と言ったそうな...

写真2 劣化した階段CIMG2389.JPG

 (劣化した階段)


写真3 スタンバイしている階段CIMG2390.JPG

(スタンバイしている階段)


写真4 取替が完了した階段CIMG2401.JPG

(取替が完了した階段)

詳細画像

以前、この海遊館日記内で口の中を紹介したのを憶えていますか?
今回は、ラッコの焦点をあてて体の各部をお見せいたします。

まずは前脚
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そして後ろ脚
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さらに尻尾
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これは耳
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最後に鼻
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よーく見ると変わった形をしていますね。
他の生き物たちも色々な形をしていますのでご覧になってみてはいかがですか。

再登場!?

いよいよ始まりました、「新・体感エリア」。もうご覧になりましたか?

ワモンアザラシをはじめ、いままで海遊館で見れなかった生物が目白押しです。

しかし、その中にも再登場を果たした生き物もいるのです。


少し前まで、「ふあふあクラゲ館」でクリオネを展示していたことをご存知の方もいらっしゃるでしょう。

それが「新・体感エリア」の北極生物のコーナーで再登場しています。

しかも!生き物だけでなく、水槽も同じものを再利用しているのです。

でも、水槽をそのまま使いまわしているのではありません。

前回の飼育経験をふまえて、さまざまな改造を施し、より強力にバージョンアップしての再登場です。


クリオネやクラゲのような浮遊生物は、一般の水槽ではうまく飼うことができず、特殊な専用水槽が必要です。

しかしその構造には「正解」があるわけではなく、まだまだ発展途上。どのような水槽がいいのか、飼育係が自ら考えなければなりません。

今回の改造でも、担当飼育係の経験の粋を集めて設計しました。


さて、どんな水槽になったかというと、、、それは内緒です。

企業秘密!なんだか大企業の社員みたいだな~

クリオネ3s.JPG

でーん!

朝、館内を見回っていると、「エクアドル熱帯雨林」水槽のアクリルパネルの前に、レッドテールキャットフィッシュがいたので、カメラでパチリ。

よく見ると、下顎をアクリル手前にある桟に載せています。
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その格好は楽なのかな?

これだけ見ると、とても大きく見えますが、この水槽には2m近いピラルクが3尾いますし、コロソマにも負けてる?
まだまだちびっこです。
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それでも餌の時間には積極的にエビやシシャモの切り身を食べに来ています。
なかなかたくましい?

かーたん、もうすぐ5歳

海遊館には、海の生き物だけではなく、陸上の生き物もいることをご存知でしょうか。

ジンベエザメのいる「太平洋」水槽を中心に様々な自然環境を再現していることから、水と関係のなさそうな?アカハナグマやカピバラも展示しているのです。

「エクアドル熱帯雨林」水槽でくらす、カピバラのかーたん。
実はもうすぐ誕生日です。

もうすぐと言っても4月18日ですが、今年で5歳になります。
海遊館には4年前にやってきました。

来た時の体重は20kgで、小さくてあどけなかったことを覚えています。
時は経ち、今の体重は当時の倍以上、48kgにまで成長しました。

カピバラはとても穏やかで、比較的すぐ人にもなつきます。
ですが・・・、かーたんはちょっと違います。

まずは100%の疑いから入り、なかなか心を開いてはくれません。
掃除の時に、ホースからちょっとでも冷たい水がかかろうもんなら、もう無理!!
拒否きょひー!!

そんなかーたんも、お食事タイムの解説の時には、しっかり心を開いて私たちの期待に答えてくれます。

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この時ばかりは餌で頭ん中100%なのかな~?

いろんな口の中

生き物たちの口の中ってあまり見る機会はないですよね。

そこで、生き物たちの口の中を一部ですが紹介しますね。

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棲む場所や、食べる物によって歯の大きさや形に違いがあるのがお解りいただけたでしょうか。

 

でっかいタカアシガニ登場!

「日本海溝」水槽では、タカアシガニをはじめとした深海の生き物を展示しています。2月末、大きなタカアシガニが仲間入りしました!
脚を広げると3m以上にもなる世界最大のカニとして知られているタカアシガニですが、今回搬入されてきたのは、とっても大きなタカアシガニです。元気な状態では脚を広げた長さは測れなかったので、重さを測りました!
一番大きなもので14kg、その他でも10kg近いサイズでした。
ちなみに、これまで水槽にいたタカアシガニたちが2~8kgでしたので、水槽はにぎやかになりましたよ。

それでは今回のタカアシガニ搬入から展示までの様子をご紹介します。

今回は神奈川県の水族館から大きな活魚車で約9時間かけてやってきました。(活魚車は、魚を活かしたまま長時間運べる専用の車です。)
活魚車の総重量がなんと25t!で、長さは11mもある大きなトラックですから、海遊館の搬入口に入れるのも一苦労。
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搬入口に着いたら、タカアシガニを移動します!魚は網やバケツ、布バケツなどで運びますが、脚が長く巨大なタカアシガニは、まずフックを使って活魚車から取り上げます。脚がひっかかって折れないよう気をつけねばなりません。
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取り上げたタカアシガニはスポンジをひいた台車の上にのせます。ここでもタカアシガニの脚が折れないよう慎重に慎重に1個体ずつのせます。
また、タカアシガニはこのように水から出して運ぶので、魚のように水合わせの必要がありません。
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さて、台車に載せたら「日本海溝」水槽へ出発!
エレベーターにのるときや、扉の間を通るときもタカアシガニの脚がひっかからないよう、細心の注意を払います。
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エレベーター待ちの時間中に僕たちの名札と比較してみました。名札の大きさは名刺サイズで、これは重さ約8kgのタカアシガニです。
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よく見るとハサミ脚のところを輪ゴムでとめているのがわかりますね。これは他のタカアシガニの脚などをはさんで切ってしまわないよう、ひっかからないためです。
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「日本海溝」水槽に到着すると、水槽の上からタカアシガニを入れます。
水から上げた状態で運んだので、タカアシガニの甲羅に空気が入っていることがあります。
そこで、水に入れた時に甲羅を持ちながら裏返し空気を抜いてやります。
数回カニを揺らして、ぽこっと空気が抜ければ、そーっと離します。
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展示後は、新しく仲間入りしたタカアシガニはちゃんと立ってるか、動いているかなどチェックするため、お客様の通路から観察!
オスがオスのことをメスと勘違いしたのか、激しく抱きあっているものがいて、焦りました。でも、すぐに離れて一安心。
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大きなタカアシガニを運ぶのは屈強?な男性社員が行います(女性でも重さは大丈夫なんですが、カニは幅広くて持ちにくいのです)。
一仕事終え、「今日もがんばったなあ」と水槽を眺める、たくましい貫禄ある背中のお兄さん、満足そうな姿が印象的でした
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「新・体感エリア」の裏側

①予備水槽_640.jpg

上の写真は魚類の予備水槽がある部屋ですが、ここを「新・体感エリア」のLSS(ライフ・サポート・システム)室として生まれ変わらせます。

 ②解体_640.jpg

解体!解体!もう後には戻れません~

 

③どんがら_640.jpg

どんがら~!何もなくなりました!

 

④濾過器_640.jpg

一番重要な濾過槽がドオ~ンと鎮座!「ワモンアザラシ」水槽の濾過槽です。

 

⑤配管_640.jpg

配管も毛細血管のように張り巡らされます。

 

⑥完成_640.jpg

完成!配管や設備機器でぎっしり、濾過槽が見えなくなってしまいました~

これからここが「新・体感エリア」の心臓部となります。

ひみつの特訓

少し前、カワウソ好きなお客様から「"日本の森"でカワウソが飛び跳ねているけど、あれは何してるの?」と聞かれました。

その時は、「たまたま、なんか壁に気になるものがあったか何かで取ろうとしてるのではないでしょうか」とお答えしたのですが...。

ある日のこと、朝の清掃を終え、扉を閉めて展示場を出ようとした時、奥のほうでカワウソがぴょんぴょん跳ねているのに気づきました。

この前、お客様が言われてたのはこのことだ!!誰かと見てみれば、ザクロ君じゃございませんか。

最近、私がカワウソの作業に入るのは久しぶりだったので、他の担当たちに「ねえねえ!ザクロがぴょんぴょん跳んでるのって知ってる?」と聞くと、「あー、奥でやってますよね」「見た、見た!ザクロやろ」と。

「なんや、みんな知ってるんかいな。もう、教えてよー」

ということで、見たことなかったのは私だけみたいです、しょんぼり。お客様、申し訳ございません。

そのような話をしつつ、担当で盛り上がっていると、周りにいた他の担当たちが「なんの話??」と聞いてきます。

でも、現場を見てない人にはこの面白さをなかなかわかってもらえないので、「なんとか映像をとるのだ!」と、張りつくこと数週間!

いざ跳んでいるのを見たのに、カメラ忘れたとか、カメラを持って構えると跳んでくれないとかの苦難を乗り越え、遂に現場を押さえることができました。

いったいザクロ君は何をしているのでしょう?

係員の間では、脱走しようとしている説、濡れた体を乾かしている説、体を鍛えている説など様々ですが、小さい頃から不思議ちゃんのザクロ君のことですから、何を考えているのかは、さっぱりわかりません。

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写真:生後3カ月頃のわんぱくフォー、右からイガ、ニラ、ザクロ、シュロ

 

ぴょんぴょん、手をなめなめ、またぴょんぴょん。

とりあえず、「ひみつの特訓をしている」ということで。

実らぬ恋

今月はバレンタインデー、来月はホワイトデーと、巷では騒がれる季節ですが、皆さんはどうでしたか?盛り上がりました?

春先のこの時期、海遊館の生き物たちも恋の季節を迎え、盛り上がっています。

で、今回のブログは、とある生物の少し悲しい恋のお話・・・

 

ジンベエザメがいる「太平洋」水槽には、アオウミガメが一頭暮らしていました。

そのアオウミガメはオス。

しかし、「太平洋」水槽にはメスのアオウミガメはいなかったので、いつも一人寂しく暮らしていた彼が、ついに運命の女性に出会ってしまったのです!

そのお相手は、なんとジンベエザメの遊ちゃん!
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かなり大きさに差がありますが、恋に上下の隔てなし。そんな彼女に猛然とアタックし始めたのです。

あぁ、ついに彼は恋の闇路へと落ちて行くことになるのです。

 

アタックする時間は決まってお食事タイム(注1)。

大人っぽい振る舞いでお食事中の彼女を見つけるや否や、自分の食事はそっちのけで、彼女に向って猪突猛進!

そして、彼女の美しい腕(胸びれ)や、艶やかな背すじ(背側面)にやさしくタッチ。彼はもう愛のマタドール状態、信じるloveはforever・・・

 

しかし、そんな彼のロマンスも長くは続かなかったのです。

なぜなら、恋の看守(担当飼育係)が、彼ら二人を引き裂き(注2)、彼を幽閉したからです!(注3)。
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あぁ、可哀そうなアオウミガメ・・・彼の恋の行方はいかに・・・続く(注4)。

 

注1)給餌中のみ遊ちゃんにアタックする理由として、遊ちゃんは垂直立ちしながら餌を食べるのですが、その時のみ横からでも背側面が見えます。この背側面の模様をカメの甲羅の模様と勘違いしているからと思われます。

注2)担当飼育係が彼らの仲を引き裂いたのは、遊ちゃんがアオウミガメにまとわりつかれて、ゴハンに集中できないためです。決して彼らの仲を妬んだ訳ではありません。

注3)今はちょっと狭いですが、水処理機能・水温維持機能を完備した水槽でしっかりと飼育しています。

注4)彼の繁殖シーズンが終われば、また「太平洋」水槽に戻ってもらう予定ですので、皆さん、落ち込んでいる彼を励ましに来てくださいね。

春の訪れ(以布利センターより)

少しずつ太陽の出ている時間が長くなって、暖かい日もあり、春が近づいてきたなと感じます。

みなさんはどのようなことで春の訪れを感じますか?

フキノトウの話題を聞くと春を感じたりしますね。
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高知県土佐清水市の海遊館以布利センターは、海が近いので、海中でも春の訪れと感じさせてくれることがあります。

どこからともなくあらわれたアメフラシを見ることも多くなりました。
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以布利センターで、一番春だなと感じる魚はこれ!!アゴハゼの幼魚です。

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毎年、この時期になると港のいろいろなところに出現します。この魚を見るともうすぐ春だなと感じます。

これから少しずつ暖かくなって、どんどん生き物との出会いが増えそうで楽しみです。

サンゴトラザメ、愛の結晶

好評開催中の企画展示「アクア ライフ~愛のかたちはさまざま~」も、残すところ1ヵ月となりました。
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展示をぐるりとまわったところにある「愛の結晶」水槽では、サンゴトラザメの卵と子どもを見ることができます。

サンゴトラザメは、インド洋、西部太平洋のサンゴ礁域に生息していて、成長しても1mほどのあまり大きくならないサメです。トラのような縞模様があります。
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サメの仲間は、卵で生まれる種と、卵がお母さんのお腹の中でかえり、赤ちゃんの形で生まれる種にわかれます。このうち、サンゴトラザメは卵で生まれる種です。

卵の縦の大きさは約8cm、横が約2cmで、平たい形をしています。端にはひものようなものがついていて、これを潮などで流されないよう岩場などにひっかけるようにして産みつけます。
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赤ちゃんは産後3~4ヶ月で、全長約10cmの大きさで生まれてきます。
赤ちゃんは色や模様こそ違いますが、親と同じ姿をしているのがわかりますか?

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展示しているのは、写真の左から、初期の卵(卵黄がまだ大きいです)、卵黄を吸収しながら育ちつつある赤ちゃん、そして赤ちゃんが出た後の殻を並べています。
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また、生まれてから数ヵ月経った赤ちゃんも展示しています。
このステージの赤ちゃんは模様がトラっぽいかな?
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卵から赤ちゃんザメの成長過程がよくわかると思いますので、お見逃しなく!
3月12日までの開催です。

オウサマペンギンの摩訶不思議!?

「南極大陸」水槽で暮らすペンギン達の中で、オウサマペンギンがすごいことになっています。

これは餌をあげる直前の写真です。

 

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みんなきれいに整列して順番待ちをしています。さすが海遊館のオウサマペンギンは賢いですなぁ~。

そして、これは餌を食べ終わった後のものです。

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ある程度満足すると、みんなこっちに背中をむけてしまってます。賢いというかあっさりしてますね~。

ていうか、餌を食べる時だけかい!!

ヤリイカ登場

2月に入って、海遊館6階特設展示水槽にヤリイカが仲間入りしました!!アオリイカ、タチウオと一緒に泳いでます。

青い水槽に白く浮かびあがる姿はとてもきれいですよ。
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そして。。。自然の海より水温が少し高いせいか、水槽の底にはたくさんの。。。。

卵!!!

こちらがアオリイカの卵
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こちらがヤリイカの卵
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3~4週間ぐらいで新しい命が誕生します。アオリイカやヤリイカは産卵をした後、その一生を終えます。

命のバトンリレーが見られることはとても素敵なのですが、担当としてはちょっぴり複雑です(^^;)

特設展示水槽にはイカ以外にもこんな隠れキャラ(生物)が暮らしています!

アミメジュズベリヒトデ
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ソメンヤドカリ
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水槽をじーーっとみつめて探してみてください!!

「イチゴ」ポイント、誰も来ないで!

「パナマ湾」のアカハナグマ。
1月上旬にアズキ親子に加え、アズキの姉・トマトとメスのイチゴを展示したとお伝えしましたが、やはり、トマトはこどもが苦手らしく、こどもが寄ってくると威嚇したり、はては咬みつこうとしたため、現在はバックに移動して、現在はアズキ親子とイチゴの5頭展示となっています。

アズキはお姉ちゃんのトマトが大好きで、トマトを移動するにあたってはかなり悩みましたが、こどもが怪我をしては大変です。なので、ごめんやけど...。

しかし、こどもが苦手ってあるんですねえ。他人とは思えません。でも、トマトは自分が母親になればまた変わるかもね。

で、イチゴはトマトと共にバックに移動するか、展示に残すかを検討しましたが、こどもたちともアズキママとも大きな問題がないので、展示を継続しています。

ですが、イチゴだってひとりになりたい時があります。

そんな時、彼女は展示の中央上方にある岩と岩との間(上は金網)に行きます。
ここは「イチゴポイント(左)」という名がついています。
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時々、イチゴ以外(こども2~3頭)がはさまっていることもありますが、イチゴが収まるとぴったりです。

時にはこんなセクシーポーズをしたりして。
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また、展示右の上方には「イチゴポイント(右)」があり、ここにもイチゴがぴったり収まります。
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ここにイチゴがいる時は「邪魔をしないで」のサイン。

こどもたち、そこには行かないようにしてね。

水槽で使う海水はどこからくるの?

海遊館では、ジンベエザメなどを飼育している「太平洋」水槽(水量5400t)を中心に、たくさんの海水が必要です。

さて、この海水はどこからくるのでしょう?

残念ながら、海遊館のすぐ目の前の海は安治川という川の河口のため、海水中の塩分濃度の変動や濁りの影響で使うことができません。

そのため、和歌山県の日御碕(ひのみさき)沖の海水を、専用の海水運搬船で運んできます!

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海水運搬船「かいゆう2」

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海水をくみ上げるポンプ(中央の黒い物体)。1時間で約300tの海水をくみ上げます。

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海水満載で到着!

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水質検査中。検査を行い、異常がないことを確認してから、搬入します。

1回の搬入で約350tの海水を搬入します。「太平洋」水槽の水量から考えると少なく感じますが、生物にとって、貴重な命の水です。

イルカ通信2月号~クルージング!~編

2月の休館日、館内ではいろんな場所で特別な作業が行われました。
たとえば、新しい照明器具に交換したり、壁をペンキで塗ったり。
そんな中、「タスマン海」水槽でも特別な作業をしました。※遊んでいるのではありません、仕事しています!!

飼育係員、ボートに乗って出発!
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狭いところをくぐるため、頭を低くして!!
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陸場がほとんどないタスマン海水槽で水面から上の作業を行う場合、このボートは必要不可欠なんです。
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作業の目的は、壁面に貼ってある鏡の交換でした。新しくてぴかぴかの鏡に交換することができました。
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終わったー!

念を押しますが、決して遊んでいる訳ではありませんよ!!
うん、でも、「タスマン海」水槽のクルージング、たのしかったなぁ(笑)

手作りバレンタイン...♥

明日はいよいよバレンタインデーということで、皆さん大切な方へのチョコレートは用意出来ていますか?

海遊館では、アカハナグマ・カピバラ・ラッコに飼育係員からプレゼントをします。

もちろんコツメカワウソにもプレゼントします。

カワウソにはハート型のキャットフード(以下、フード)をプレゼントします。(さすがに、チョコではありませんが...)
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それでは、飼育係員の手作りレシピをご紹介!
1) フードプロセッサーでフードを細かく粉状にします。
2) 粉に水を加えてコネコネし、それをハートのクッキー型に入れ押し固めます。
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3) 型からそっと抜いて完成。

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水加減がポイント!水が少ないとぽろぽろと崩れ、多いとびちゃびちゃで固まりません。
さあ、あなたもつくってみて!

いざ、カワウソに与えますが、すぐに無くなってしまいます。
ちゃんと味わって食べている??心をこめて(?)作ったんだよ~。(泣)
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ちなみに予備室にいるゴボウはテストでつくったものを捨てやがりました!!
「変なものいらないよーだ」by ごぼう
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岸壁調査

2ヵ月に1度、海遊館前の岸壁で生物調査を行っています。 海底の泥の中や沈めておいたカゴの中の生物を調べます。また、コンクリート護岸に付着した生物も専用の道具で掻き落として調べます。

昨年の6月から始めましたので、この2月の調査で5回目になります。

始めるまでは、私たち飼育係も「そんなに生物がいないだろうな。」と思っていたのですが、驚いたことに、多い時には約40種類の生物が確認できました。

お気に入りの生物は、ウミウシの仲間たちです。彼らを見ていると、こんなころにも小さなかわいい生物が生き続けていた!と、うれしさがあふれてきます。

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↑ マダラウミウシ

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↑ ミノウミウシの仲間

大阪湾はすてたものじゃないですよ!みなさんももっと身近な生物をクローズアップして覗いてみませんか?意外な感動が味わえるかもしれません!

目線の違い?

「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラコーナーに、オオヨコクビガメがいます。

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海遊館にやってきた時は、甲羅の長さが20cmくらいでしたが、今は50cmを超え、重さはなんと13kgと16㎏!

毎月、体重測定と甲羅干しを実施し、2頭を交代で展示しています。

オオヨコクビガメは草食性なので、カピバラが水面近くでチンゲン采などをもしゃもしゃ食べていると、うらやましそうに首をのばしてじーっと見ています。

たまに野菜がころがり、水に落ちると食べようと突進するのですが、コロソマなどの魚が先に到達し、奪われてがっかりしています。

また、カピバラが泳ぐ時、水槽の左にあるステップから降りると、そこはカメのお気に入りの場所なので、踏まれている姿もみかけます。

そんなオオヨコクビガメですが、こどもさんには大人気。

「あっ、カメだ!」とよく声をかけていただいています。

おとなからはあまり声を聞かないような...。

こどもさんとおとなでは目線が違うのか?はたまた、おとなは声に出さないだけなのか?

こんな素敵な顔してますので、見てやってくださいね。

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クレーン業務

海遊館でクレーンって何?と思われる方もいるかと思いますが、魚などの移動では海水を入れた容器ごと運ぶことが多く、重い用器を台車に載せることは、とても人力ではムリ!そのため、クレーンを使用します。

クレーンを使用するには資格が必要です。1月末、念願?のクレーン運転業務と玉掛け(クレーン使用時、吊るすものにロープやワイヤーなどを掛けて作業すること)の資格を取得することができました!
 
では、海遊館にある様々なクレーンをご紹介します。

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写真1:小型のクレーンで、大型の魚の移動以外に使用します。

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写真2:大型のクレーンで、ジンベエザメの移動に使用します。

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写真3:実際にジンベエザメを入れた用器を吊っているところ

今回、私が取得したのは小型(5t未満)クレーン運転の資格なので、写真2や写真3のものを動かすことはできませんが、これから小型クレーンをバリバリ使って、動物たちのため、どんどん作業に役立てていきたいと思います。

アリューシャン列島のわき役たち

「アリューシャン列島」水槽では、ラッコたちが暮らしています。

皆さんもラッコたちをご覧になって、とてもかわいく癒されていることと思います。

しか~し、この「アリューシャン列島」水槽には、他にも生き物たちが暮らしているんです。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、水中部分に眼をやるとたくさんの魚たちを見ることができます。

今回は、その魚たちを少しだけ紹介いたします。

まずこの魚は「アブラボウズ」といい全長が1mくらいの大型の魚になります。
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続いて、オレンジと黒の模様がある、その名も「タイガーロックフィッシュ」
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他に色々な種類の魚たちが暮らしていますので、皆さんで探してみてください。
ちなみにちゃんと魚名板がありますので、答え合わせができますよ。

休館日の謎

皆さんは、海遊館の休館日は1年に何日あるかご存知ですか?

答えは1月に2日、2月に2日合計4日間です。

でも、この期間は、"みーんな お休み!"なんてことはありません。

海遊館の生き物たちには、もちろんお休みはありません。ということは私たちも休みが無いということになります。

それと、お客様がいらっしゃらないので、いつもとは違った仕事があり忙しいぐらいです。

その時の様子をいくつかご紹介します。

 

"幽霊水槽"

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この水槽は、水もなく、生物もいない、ちょっと不気味、生体反応を全く感じません、怖いくらいです。

普段はカワウソが元気よく泳いでいる「日本の森」水槽なのですが...実は、コケなどの汚れが目立ち始めていたので、水を抜いて清掃をしているところなのです。

 

"神秘の扉"

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これは、檻の中に部屋があり、その奥にもまた部屋があり、これが永遠に続いていくのでしょうか。

いいえ、水槽の水質浄化装置が壁の裏側にあって、それを点検するための通路なのです。

 

"日本の森に階段が?"

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今度からは上まで見ることができるんだ!わぁーい!

...これも違います。足場を組んで岩場の点検をしているところなんです。

このように、休館日でなければ出来ない作業が目白押し。

がんばらなくっちゃ。

新入りの命は短し

海遊館では、生き物たちの暮らす環境をできるだけ自然に近付けるため、人工の岩やサンゴ、木などを本物そっくり再現しています。

ある日の夕方、「パナマ湾」水槽で木登りの大好きなアカハナグマたちのために、人工のツル、その名も擬ツルを1本追加することにしました。新品です!

新しいツルを持って展示内に入った瞬間、なんとなーく嫌な予感はしていました。みんなのテンションが高い...。

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喜んでもらえるのはとても光栄だけど、あなたたちなんだか勘違いしてない?!
特にイチゴなどは、擬ツルのにおいをかいで、「う~ん、おいしそう、どこから食べよっかなぁ」とでも言ってそうな...。

私は「どうか、食べないで...」と祈るばかり。

次の日の朝、さっそく展示へ行ってみると、案の定こうなってました。
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シリコンでできた回りはきれいにかじられ、真ん中のロープが出ているではありませんか。
泣く泣く擬ツルは撤去することにしました。

その日のウンチには、かじられたシリコンがどっさり!!

そりゃそうだよな、咬みごたえよさそうだし、彼らにはきっと良いエンリッチメントになったはず!と思うことにします。(涙)

お見逃しなく!

早いもので、1月も終わってしまいますね。

でも、2月になったら、この方々を対象にしたイベントがありますよ。

ヒントはバレンタイン。

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「えーっ、なになに??」

扉の前に並ばないでください。そこ、お客さんから見えないし。

「日本の森」の男前たちにはクッキーのようなペレット(固形餌料)を与えるよ!

 

「エクアドル熱帯雨林」水槽の男前、君もだよ。

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「ぬーん、なんだ?」

かーたん、耳よりな情報あるから、下におりてらっしゃい。

 

「トマトでーす。私は?私は?」

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「パナマ湾」水槽のあなたたちは女の子だけど、サービスしときまっせ!

 

っていうことで、2月12日(火)~14日(木)〔バレンタインデー〕までの計3日間、以上3種の動物たち、プラス、ラッコに、ハート型にした氷や野菜、果物などの餌をプレゼントします。

それぞれの時間帯など詳しいことはHPをご覧くださいね。

ハート型の餌をつくるのは結構時間がかかるのですが、食べるのは一瞬です。

お見逃しなく!

 

餌をつくる係員の苦労はまた後日。

目指せワールドレコード!

ご存知の通り、海遊館ではコツメカワウソを飼育しています。その中で1頭、日本記録を持っているカワウソがいるんです。

名前は、ニッキさん。

何が日本一かと言うと、「コツメカワウソご長寿日本一」なんですねぇ。今年で御歳19才!

コツメカワウソの平均寿命は、だいたい12-13才くらい。人間でいえば、かるーく100歳越えといったところでしょうか。

ご年配ですので、現在はバックヤードでスローライフを満喫されています。

ちなみに趣味は「寝ること」。

で、先日、健康診断を行いました。海遊館では、コツメカワウソの健康診断を年に1回行っています。

麻酔をかけて、まずは採血。異常なし、優秀、優秀。

次はレントゲン。以前からニッキさんは軽い脾腫(ひしゅ)(脾臓が腫れている)気味、様子見ましょ。

次は口内検査。うぁ!汚な!

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歯に付いているのは、全部歯石です。どうしてもお年寄りの動物には、歯石が出来やすいんですね。ほっとくと歯周病などになってしまいます。

なので、超音波スケーラーという機械でスケーリング(歯石取り)をしました。

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はい、キレイになりました。

その後、麻酔から眼を覚まし、「おだいじに」と。

これからも、ニッキさん、長生きして「世界一」を目指してね~。

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冬の特別講座「ちりめんじゃこからチリメンモンスターを探せ!」開催中~

この講座では、ちりめんじゃこの中に混じっている生き物(タコ、カサゴ、カワハギ、フグ、タツノオトシゴなど)の赤ちゃんを探し出し、海の豊かさを感じていただきます。今回が2回目の開催となります。

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お父さん、息子さんを放って真剣そのもの。

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探したチリモンをストラップの型に並べ、樹脂を流し込んで固まるのを待ちます。上手く固まると良いな~

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ストラップが出来上がるまで、チリモンの紙芝居を聞きます。「カニのカーニャの一生」・・・飼育係員の手作りです。

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次は、プランクトンすごろくゲームで、カニの一生を体験します。「わ~スタートにもどっちゃった~」

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世界にひとつだけのオリジナルちりもんストラップが完成しました。

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見て見て~!

受講していただいたみなさま、おつかれさまでした。

オス?メス?どっち???

海遊館5階企画展示室で開催中の特別展示「アクアライフ~愛のかたちはさまざま~」では、生き物たちの「繁殖」をテーマに、不思議な繁殖生態をもつ生き物たちを展示しています。
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さて、ここでクイズです!
写真はクギベラというベラの仲間なのですが、どちらがオスでどちらかがメスかわかりますか???
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正解は

 


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↑この写真のクギベラはオスです。

 


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↑この写真のクギベラはメスです。

このように、ベラの仲間はオスとメスで体の色が異なります。

ベラの仲間は産まれた時はみんなメスなのですが、その中で一番体が大きく力が強いものがオスになります。これを「雌性先熟(しせいせんじゅく)」と呼びます。

なぜ、このように性を変えるのかというと、ベラの仲間の繁殖のしかたに関係があります。

ベラは一夫多妻のハーレム状態なので、体が小さかったり、力が弱い時はメスでいたほうが繁殖に参加する機会が増えます。

その中で成長して体が大きくなった個体がオスになって、今度はたくさんのメスに卵を産ませることができるというわけです。

このような雌性先熟をする魚はクエやキンギョハナダイなど、反対に雄性先熟をする魚はクマノミやクロダイなどです。

魚の世界は本当に不思議ですね。

クギベラは、オスとメスの体色差がはっきりとわかりやすいです。

オスがこんなに派手なのは、仲間内で数々の戦いに勝利した喜び?の色なのかもしれません。

企画展は3月12日終了予定ですので、お早めに!

ジャ~ンプ!

11月末で皆様への公開を終了したリスザル・ポメロ。

バックヤードで大きな鳥カゴに移り、元気に成長しています。

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11月末の体重は325gでしたが、現在は340g。

数値的にはあまり成長していないようにみえますが、生後5カ月のこどもとして、そんなに小さくはないと思われます。

 

ポメロの暮らしている部屋に係員が入ると、ポメロは「出せ~っ!」と大騒ぎします。

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いつもとはいきませんが、時々は「じゃあ、どうぞ、出て!」とカゴの扉を開けてやります。

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すると、ぴょんっと出てきて、いろいろ探検。

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じーっと見ているのは、お母さん代わりのタオルを入れた容器。

すきあらば入ってみたいと思っているようです。

 

ポメロの運動能力はびっくりするほどアップし、特にジャンプ力は「さすがサル!」と感心します。

タオルをひざに置き、「ポメローッ!」と呼ぶと2m近く飛んで、係員のところに来ることができるようになりました。

タオルの威力はすごいのです。

動画.AVI

(酔いそうな動画で申し訳ありません)

 

最初のころは、自分で着地地点を定めることができず、座って待っている係員の顔にべチャッとくっついたり、係員をとび越していったり(笑)。

今ではきちんと着地することができます。

 

今日はカゴを掃除する係員の邪魔をしたら、お腹に水がとびはねてしまい、嫌そうにお腹を気にして、「貞子」のような動きをしていました。

今は皆さんにご覧いただけないポメロですが、時々、成長の様子をご紹介したいと思います。

給餌(餌やり)の心得

飼育係にとって動物たちに餌を与える事は、大切な仕事の一つです。

その餌やりに行く時、いつも心がけていることがあります。

それは、「笑顔」です。

笑顔で接することによって、動物たちも安心してトレーニングに励むことが出来るのです。

ただ、たまに忘れてしまうことがあります。そんな時に役に立つのは・・・

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そう、これです。水槽内に入る一番最初の扉に貼り付けています。

今日も一日、笑顔で頑張るぞ!!

コツメカワウソの体温測定

先日、海獣類の体温測定のご紹介がありましたが、本日はコツメカワウソの体温測定を!

動物の体温測定は、イルカやアシカのように肛門で行うのが多いのですが、コツメカワウソは動きが早いため、背中に体温測定用のマイクロチップを挿入し、リーダをかざすことで測定をしています。

リーダーはたばこ2つ分ぐらいの大きさで、チップの大きさは直径約2mm_長さ約12mmで、円筒形のガラスのカプセルで包まれた小さいもの。
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背中にかざしてリーダーの液晶部分に出てくる温度を読み取ります(モデルは予備室のコウメさんです)。

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慣れているコウメだと、こんなふうにも測れます。
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コツメカワウソで38~40℃くらいが平熱、人間よりは若干高めです。

チップを使った測定を始めたのは平成19年頃で、最初は朝一番の体温を測っていました。しかし、チップが皮下の割と浅い部分にあることから、肛門内での測定よりも外的な影響を受けやすいことがわかりました。

測定前にカワウソたちが寝袋に入って寝ていてくれたらいいのですが、入水したり、大ハッスルしていると、体温がとても高くなってしまい、変動が激しいのです。

そこで、いろいろな時間で試してみたところ、朝の給餌の時が一番安定した値を得ることができるのがわかりました。

人間の女性だと、基礎体温を測定することで排卵周期を知ることができます。コツメカワウソの性周期については、まだよくわかっていないため、当館ではメスについての体温データを収集し、神戸大学大学院農学研究科 動物多様性保全繁殖研究室 の楠先生との共同研究により、糞中の性ホルモンとの関連性を調べています。

今のところ、コツメカワウソには人間のような周期的な体温変動はないこと、また、性ホルモン値とカワウソの体重推移より、コツメカワウソには偽妊娠があるのでは?ということがわかりました。そして、妊娠と偽妊娠の時では体温変動が異なり、妊娠時は若干低い体温変動をする傾向がありました。

これからもデータ収集を続けて、他の園館とも情報を交換しながら、コツメカワウソの繁殖に役立てることができればと考えています。

地味な仕事ですがやらないと大変なことに!ポンプモーター整備!

水族館には水槽にきれいな水を送ったり、濾過装置に水を流すためのポンプとモーターがあります。

これらが24時間、365日動いていないと水がきれいにならないばかりか、生き物たちが病気になってしまうことがあります。

そのため、我々設備チームはきちんと動いているか、毎日点検をしています。

 

①ポンプモーター整備バラシ

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ポンプ、モーターに異常があると分解して修理・・・そんなことをしていたらどんどん水が汚れてきますので予備品をもってきて交換を行います。

外して取り付ける?それだけの作業なのですが実はこれが厄介なのです。

 

②職人技!?微調整

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ポンプとモーターは絶えず回転をしています。そのため回転軸の中心がズレないように調整しないといけません。

この調整を行わないと自動車のホイルバランスを取らないのと同じように振動が発生し、最悪、壊れてしまいます。

 

③神技炸裂!?バランス取り

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ズレの調整範囲はというと、5/100!=0.05mm以下!神技!?職人技!?

もちろん普通の定規では測れません!ダイヤルゲージというのを使って、あーでもない、こーでもないと言いながら調整していきます。

 

④やれやれ完了

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新春の海中(以布利センターより)

年が明けて、土佐清水の海の中はどうなっているのかなと観察に出かけてきました。

水温は16℃程度と冷たいですが、海の中はにぎやかでした。
 
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向こう側が見えなくなりそうなぐらいキビナゴがいて、

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ブリや...

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ヒラスズキがキビナゴ目当てに集まっていました。

海遊館の展示を支えている一端が、この豊かな海にあることを実感した海中観察でした。

香港に行ってきました・・・!

と言っても、遊んできたわけではありません。12月1日から約1週間、香港で行われたIMATA(国際トレーナー協会)会議の香港大会に参加してきました!

この会議は世界38カ国から約500名の飼育係、獣医、研究者、学生などが、トレーニング、治療、研究、保護、教育など、様々な分野について、研究発表や情報交換をしあうもので、日本からも当館以外に下関や東京の水族館の方々の参加がありました。

香港での開催ということで、オープニングセレモニーは、香港らしく中国獅子舞が出てきました!

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私は「トレーニングによるジンベエザメの採血」について発表してきました!海外での発表は初めて、それも苦手な英語で...。四苦八苦しながら、なんとか無事に終了することができました。人生で、こんなに英語を勉強したのは初めてかもしれません・・・。

高い位置からの発表で、注目度もアップ。緊張しました。

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発表内容は、これまではジンベエザメの健康診断で採血を行うためには、まずジンベエザメを担架に収容、保定していましたが、トレーニングすることでジンベエザメのストレスを軽減でき、また、大きなジンベエザメが担架の中で暴れて怪我をしたり、作業する係員の危険の回避などもできるようになりました」というものです。ジンベエザメにも人間にもやさしい健康診断が可能になったのです!

方法はまず、係員が水面でジンベエザメに給餌します。それから係員がジンベエザメの後ろに回り込み、立ち泳ぎを安定させます。 

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次に、採血をする潜水者が横にいてもジンベエザメが驚かないように少しずつ慣らしていきます。慣れたところで、今度はジンベエザメに触り、針を刺す練習をし、最終的には潜水者が鰭の付け根より採血を行います 

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書くと簡単そうですが、短い個体で半月、長いもので50日くらいの時間をかけて行っています。

会議では海外の方から質問を受けたり、アドバイスをいただくことができました。今後は、この貴重な経験を生物のトレーニングにいかしていきたいと思います。

再会!

「パナマ湾」水槽のアカハナグマ親子の元にトマトとイチゴが加わりました。
トマトは親子のお母さん・アズキのお姉ちゃん、イチゴは血縁関係はありませんが、アズキのなかよしさんです。

アカハナグマは、自然界ではメスとそのこどもが集まった群れで生活し、子育ての際は樹木の上や岩穴などに小枝を集めた巣をつくるそうです。

こどもがある程度成長すれば、きっと周りには同じように子育てしているメスがいるでしょうし、血縁関係のあるメスであれば、同居させても問題ないと判断して、トマトとアズキを、「パナマ湾」水槽に戻しました。

2頭をケージに入れて水槽内に連れてくると、こどもたちは少しびっくりしていましたが、アズキはふんふんと臭いをかいでいるだけで、威嚇するようすはありません。

よっしゃーっ!!同居開始~!

イチゴはアズキと臭いをかぎ合い、こどもたちにも興味を示していました。一緒に寝ていることもあるし、こどもたちをひきつれ、天井を冒険することも。

トマトは「アズキ~、久しぶりやん!元気やった??」と、アズキとの再開は問題ありませんが、こどもが寄ってくると「なんじゃ、この小さいのは!」と逃げて行ってしまいました。アズキ呆然...。

2頭ともバックヤードでは動きが制限され、摂餌欲もあまりなかったのですが、展示に出たとたんに活気を取り戻し、餌をわれもわれもと食べるようになりました。

餌の時間はもうたいへん。わらわら、ちょこちょこ。
どうぞ、もめませんように!で、ちびたちもちゃんと食べますように!
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夜は親子とトマト、アズキの2頭で分かれて寝ていました。
これは寝るのに一番良い場所(中央の擬木の上)が狭くて、皆では寝られないからと、どうしてもトマトがちびたちと一緒は嫌なためかと思われます。
トマト~、そんなに嫌なの?(笑)。

お母さん以外のハナグマを初めて見たこどもたち、思いのほか落ち着いていました。
いつのまにか海水プールの上にある擬つるを上手に渡ることができるようになっていたのにはびっくりです。

ただ、お母さんに怒られ、あわてたパプリカがドボン!と落水したのはヒミツね。
飼育係員があわてて展示へ向かっているうちに、パプリカはすいすい泳ぎ、上手に岩を登ったそうです。
ご覧になっていたお客様、教えていただきありがとうございました。

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ところで、観察をしている際、お客様が「あれがお父さんだね」とトマトを指さしておられましたが、オスは単独で生活し、繁殖期しか群れにはおりませんので、現在はバックヤードぐらしです。

トマトの名誉のために!!お父さんのリンゴはこんなに大きいし、すごい顔ですから!

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仲間が増えました。

日本の森 水鳥コーナーに新しくオシドリのメスが仲間入りです。

天王寺動物園からやってきたオシドリで、なんと昨年5月に生まれた若い個体です。

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予備室での様子。

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実は、天井近くの止まり木に止まっています。よく飛びます...

展示した時に、壁などにぶつからないように、羽を少し切ります。(羽はまた伸びてきます。)

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昨年の大みそかに展示へ出しました。(水槽の外から撮影すると、水しぶきが...)

左:前からいるオシドリのオス。右:今回展示に出したメス。奥の白いもの(?)はコサギの後ろ姿です。

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2羽でいることが多いです。最近では他の鳥が近づくと、威嚇しています。もうすっかりぬしのようです。

オウサマペンギンと一緒にパレード!?

1月6日(日)13:45と15:45からそれぞれ2名の小学生が、オウサマペンギンと一緒にパレードに参加してくれました。

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パレード出発までの間、裏方で待機します。
間近でペンギンとご対面した小学生たちは、「かわいい!」「大きい!」「あっ、うんちした~」など大はしゃぎ。
ペンギンの数え方や体のつくりなど、飼育係員とのお話も束の間、いよいよパレードのはじまりです。

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みんな~さっきの元気はどこいったん!? 笑って~ 顔あげて~

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小「こんなにたくさんのお客様に見られるなんて...」
ペ「心配しないで、ついて来いよ!」と、言わんばかり。
ペンギンたちは、堂々のパレード振りです。

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長~いパレードの終点は、ペンギンたちの休憩ブース。
やっと小学生たちの笑顔が戻ってきました。
みんな、お疲れ様でした~!

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次回の一緒にパレードは、1月12、13、14の3日間です。
当日、海遊館館内にある申込用紙に必要事項を記入して集合場所までお持ち下さい。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
ご参加お待ちしています!!

クシクラゲ・フィーバー

 先日、大阪湾の某港にクラゲ採集に行ってきました。狙いは主に、クシクラゲ類。

クシクラゲ類は繁殖させることが難しく、展示には主に採集したものを用いています。

ところが、クシクラゲ類はいつどこで採集できるか予測がつきません。昨年採れた場所に同じ時期に行っても、また採れるとは限りません。一方、思いがけなくたくさん採れることもあるのです。

そんなわけで、クシクラゲの採集は、ぜんぜん採れなくてしょんぼり帰ることを覚悟の上で行かなければいけません。

そんなわけで、ちょっとどきどきしながら、水面をのぞきこむと、クシクラゲの一種、チョウクラゲが。しかもいっぱい、水面を覆いつくさんばかりにうようよいるではないですか!

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「ちょークラゲ!」などと寒いことを言ってる場合ではありません。すくって、すくって、すくって、すくって、すくってすくってすくって...

 そうこうするうち、チョウクラゲとは違うでっかいクシクラゲがぼんより漂ってくるのに気付きました。

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ツノクラゲだ~。おそろしくやわらかい、壊れやすいクラゲです。慎重に収容。ポリ袋の中で櫛板がでらでら光ってます。すばらしい。

こんなにクシクラゲがいっぱい採れる日なんてめったにありません。楽しゅうございました。

チョウクラゲとツノクラゲはさっそく展示しています。ツノクラゲはあまり長生きしないと思いますので、お早めにご覧ください。

「海遊館日記」番外編

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しかし、立派はツノです!カッコイイ~!

えっ?何だこれは、ですって?

ご紹介が遅れました。では、

 

 

 

 

 

 

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トナカイです!

海遊館の隣、天保山マーケットプレース内にある「天保山アニパ」に登場しました。

実物を見るのが初めての私、トナカイ登場の連絡を受けて、すぐにカメラをぶら下げて、パシャパシャと撮ってきました。

いや~、本当に立派なツノです。

 

ところで、トナカイはシカの仲間で唯一、オスもメスもツノを持つとのこと。

 

「天保山アニパ」で2月中旬までご覧いただけます。記念撮影会(平日:PM3:00~、土・日・祝:PM4:10~)も。

一緒に写真を撮ってみませんか?

 

 

健康診断で使用する器具

動物を飼育する上で健康管理はとても大切です。そのため海遊館では定期的に体温測定やプロポーション、採血等を行っています。

これはイルカの採血を行っている時の様子です。 

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そこで、今回は採血の時に使用する注射針を紹介します。

これが、その時に使う注射針になります。針の根元に羽の様なものがあり、その後ろにチューブが付いています。これを「翼状針(よくじょうしん)」といいます。

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なぜこの様な針を使うかというと、動物の採血を行う際、不意に動いたりすることがあります。その場合、チューブがついていると、注射針に直接ちからが加わることが少なく、針がまがったり、抜けてしまうのを防ぐためなんです。

このように、血を採る器具ひとつにしても我々人間とは少し違うものを使用しているわけです。ちなみに羽の色は、針の太さの違いを表しています。

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今年もよろしく、赤ちゃん。

あけましておめでとうございます!

「パナマ湾」水槽、「エクアドル熱帯雨林」水槽の担当には、昨年は嬉しいことがたくさんありました。リスザルやアカハナグマの赤ちゃんの誕生です。特にアカハナグマは海遊館では初めて、リスザルの人工飼育もうまくいくかとても不安でした。

ですが、リスザル・ポメロの期間限定展示は10~11月に、また、アカハナグマは12月に無事、親子展示を実現することができて、本当によかった~。

先日、アカハナグマの写真を撮りに行った時のこと。やんちゃなアカハナグマ親子が「やけに静かだな~、寝ているのかな?」と、そ~っとのぞいてみると、ちょうど授乳の時間だったのです。

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最近は赤ちゃんたちも親と同じ餌を食べているので、授乳はもう終わったのかな?でも、お母さんのおっぱいはまだ大きいし...と思っていましたが、まだまだ赤ちゃんたち、お母さんのおっぱいに夢中!とっても微笑ましい光景でした。

2013年も赤ちゃんたちが健やかにのびのびと育ってくれますように。

皆様も素敵な2013年になるといいですね。

辰から巳へバトンタッチ!

海遊館5階企画展示室で開催中の特別展示「アクア ライフ~愛のかたちはさまざま~」では、2013年の干支「巳」にちなんだ生物の展示を行っています。

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メンバーはホタテウミヘビ、

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モヨウモンガラドオシ、

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シマウミヘビ

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など、名前に「ヘビ」が入っている生き物たちです。

皆さんは「ウミヘビ」というと、毒をもつことで有名な爬虫類の「ウミヘビ」を想像されると思いますが、実はこの「ウミヘビ」たちは魚(ウナギ)の仲間なのです。

では、魚類の「ウミヘビ」はどのような特徴があるのでしょうか?それは、実物をご覧になってのお楽しみ!

ヒントは、このホタテウミヘビを見てね!
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ただ、このウミヘビたち、砂に潜っていることが多いかもしれません。

よーく見ると、可愛らしい顔が砂の中からひょこっと出てますよ! 

年末の大掃除

皆様のお家では終わりましたか?

海遊館でも年末の大掃除を行いました。今回は、「グレート・バリア・リーフ」水槽です。

潜水掃除は定期的に行い、アクリルや壁、擬サンゴについたコケを落としたり、底砂にたまったゴミ回収をしていますが、今回は頑張って、入り組んだ擬サンゴの奥の奥まで水中掃除機でキレイにしました。

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一年分?の汚れをしっかり吸い出しましたので、魚たちも、これで気持ち良く新年を迎えることができるはずです!!

皆様も良いお年をお迎えください。

ペンギンパレードの、そのウラで。

みなさん、もうペンギンパレードはご覧いただけましたでしょうか?

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よちよち歩くオウサマペンギン達はとってもかわいいですよ!!

今日は、そんなかわいいペンギン...ではなく、パレードの裏側をご紹介します♪

これは、ペンギンパレードの準備をしている風景です。 

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何をしているのでしょうか??なにか撒いているようですが...。

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次はモップで拭いていますっ!

???

実はこれ「消毒」をしているところなんです。

シート周辺は人が行き交う場所なので、多くの菌がシートに付いています。菌はペンギン達にとって大敵なのです!!

そもそもオウサマペンギンは、細菌の少ないとても寒い地域で生活しているので、菌に対してあまり免疫がありません。

このように「消毒」等の工夫を行わないと、ペンギン達は外の道を歩けないのです。

そこで、毎回パレードの直前に、飼育係員がこの大変な「消毒」作業を欠かさず行っているのでした!

「消毒」をした後のシートの上は通行されませんよう、皆様ご協力をよろしくお願い致します。 

 

何してるのかな?

ふと、お昼すぎに「日本の森」の水鳥コーナーを見ると、いつもは浮いている木にすくっと立っているコサギの背丈が妙に低い気がします。

普段はこう。

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今日はこう。


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ん??よく見ると足は浮き木を留めている細い木(コサギが乗ったため沈んでいます)につかまってますが、いわゆる腰を落とした状態で、おしりを水につけてるのです。

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 あんた、何してるの?と思わず写真を撮ってしまいました。

これは水浴びをしようとしているところで、夕方の給餌時間に水面に脂が浮いてることがあるのですが、こんな方法でやっていたんですね。

 

今日は結構寒かったのに水浴びしたんだ...。

背が縮んだのかとびっくりしたよ。

黄金の...

「パナマ湾」水槽は今、アカハナグマでわいておりますが、水中をのぞきますと、かわいいハリセンボンがたくさんおります。

ハリセンボンと言えば、皆、ふくらんだ「ふぐぢょうちん」のイメージがあるようですけど、膨らむことは取り上げるなど、余程のことがなければありません。

さて、このハリセンボンの中に1尾だけ、他のハリセンボンとは異なり、黄色あるいは金色っぽいものがいます。
私たちは「黄金のハリセンボン」と呼んでいます。

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魚の中には体色がさまざまな種もいるのですが、ハリセンボンでは珍しいように思います。

皆さんもこの黄金のボンちゃんを探してみてください。狙い目は水槽内を係員がうろうろしている時です。

飼育係員の姿を見ると、餌を求めてピュッと水面近くで水をピュッとはいていることが多いですよ。

2012年もあとわずか

11月初旬から行っていた、サンタダイバーも25日で終了しました。

 

みなさんは幸せで楽しいクリスマスを過ごすことができたでしょうか?

 

私は、水槽越しに楽しそうに過ごしているみなさまの姿から、たくさんの幸せをわけていただきましたよ!

 

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毎年、サンタダイバーの時期が終わると年末ということに気づきます。

 

大掃除せな~

 

年賀状書かなぁ~

 

お雑煮食べたい~

 

年末年始の準備、これから始めます・・・

「海遊館スクール」をご存知ですか?

「海遊館スクール」をご存知でしょうか? 

「海遊館特別講座」というちょっと堅い名称ですが、楽しみながら生き物の不思議を学んでいただける内容を心がけています!

これまで、チリメンジャコの混じり物(チリメンモンスター)探しやイカの解剖、タコ壺作りなどを行ってきました。

今回は、10月~11月に行った、「タコ壺作りに挑戦!」の様子をご紹介します。

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このスクールのメインメニューは、自分で粘土をこねてタコ壺を作り、2週間後に七輪で焼き上げる事です。そしてこのタコ壺をタコのいる水槽に入れてタコが入るかどうかを確かめます。

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もちろんこれ以外に、タコ壺の歴史(大阪湾では約2000年前の弥生時代にすでにタコ壺が使われていました)の話やタコの能力を知る水槽実験など盛りだくさんな内容です。

さて、今回のスクールは私たちスタッフにとっても初めての試みで、参加者のみなさんが一生懸命作ったタコ壺が割れずにうまく焼き上るか?タコが壺に入ってくれるか?タコの実験がうまくゆくか?など不安一杯のメニューでした。

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でもやってみるとほぼ成功のうちに終えることができ、参加者の皆様の満足も得ることができたようでした。 

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「海遊館特別講座」は春・夏・秋・冬の年4回実施しています。 

海遊館ホームページに内容や募集要項が掲載されますので、ぜひご参加下さい!

サンタがいっぱい!!

この季節になると海遊館では恒例の「サンタダイバー」が登場します。

以前、このブログでもサンタダイバーが紹介されていましたが、実はこのサンタダイバーには種類!?があるんです。

例えば、小柄だったり、大柄だったりと様々なサンタダイバーが存在します。
今回は特別に少しだけ紹介します。

このサンタダイバーさんは小柄です。
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ズボンの裾が気になります・・・

そしてこのサンタダイバーさんは大柄です。
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上着の丈が短いかも・・・

サンタダイバーが登場する期間もあとわずかですので、この機会にぜひ会いに来て下さい。

赤ちゃん大ハッスル!!

2012年12月7日より「パナマ湾」水槽にデビューしたアカハナグマの親子たち。

当日は、親子がどのような動きをするのか記録するために24時間観察を行っていました。

お母さんのアズキは以前もこの水槽にいたことがあるので、落ち着いた様子。

一方赤ちゃんたちはといえば...初めての広い場所、初めて見るもの(水槽の中には魚たち!)、大きな木に登って初めて上から見る景色。すべてが楽しくって仕方がなさそうです。餌の時間にはお客様の前に出て必死で餌を食べています。
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マイペースで少しおとなびたアセロラ、何事も果敢にトライするパプリカ、お母さん大好きなローズ。日に日に個性が強調されていくのは気のせいでしょうか。

それもこれもアズキのおかげ。初産で「うまく子育てできるかなぁ」と不安を抱いていた私たちの心配はまったく必要ありませんでした。

それでも元気なこどもたちの世話は疲れます。
「あんたたち、お母ちゃん疲れたわ。ちょっと休憩させて」と思う時もあるかもしれません。
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とはいえ、またすぐにかわいいわが子たちと無邪気に遊んではしゃぐアズキには感心させられっぱなしです。

ちなみに、こちらは小さな穴の空いた丸太にみんなで群がっているところ
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餌の時間にこの穴の中に餌を詰め込むと、ハナグマたちは前あしと鼻を上手に使って餌を取ることができますが、餌がなくなっても、おいしそうなにおいがしてたのかな?

「和」から「愛」へ

海遊館5階の企画展示室にて、特別企画展示「アクア ライフ~愛のかたちはさまざま~」が
はじまりました。

前回、この企画展示室では7月~11月まで、「和」をテーマに「百魚繚乱展 海を彩る美しきいのち」を行いました。

今回のテーマは「愛」ですよ、愛。

それはさておき、今日は企画展ができるまでの様子をご紹介します。

まず、前回の展示が終了したら、生物を移動し、水槽はバックヤードで新しく組み直します。
そして、前回使ったパテ―ション(装飾)などは、水槽の配置が変わるので新しく作りなおしたり、使えるものは説明を今回の展示仕様に変えます。
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パテ―ションができたら、水槽を新たに設置して、水を循環して、最後に生物を入れます。

と書くと簡単そうですが、ここにくるまでに何度も生物飼育や展示の方法、説明文の作成や関連イベントなどについて会議を行い、装飾をお願いする業者さんとも打ち合わせをします。

新しくやってくる生物も多いので、馴致も欠かせません。

だいたいはオープン前日までいろいろな作業を行い、「もっと早くアレをやっとけば...」とか「こういうふうにすればよかった」などもんもんとして初日を迎えます。

てなわけで、新企画展示オープン直後の私たちは少し寝不足ですが、皆さんに喜んでもらえたらいいなあと思います。

大型水槽が多い海遊館の小さな企画展の小さな水槽、
愛らしい小さな生き物たちに注目してみてください。

全貌は見てのお楽しみ!


クリスマスはお楽しみに!

クリスマスイベントとして12月22日~25日の4日間、ジンベエザメが泳ぐ「太平洋」水槽、あるいはイルカの「タスマン海」水槽で、ダイバーによるサプライズ・メッセージ・サービス『アクアメッセージ』を実施します(応募は締め切りました)。

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このダイバーは飼育係。「太平洋」や「タスマン海」水槽の担当者が行います。このイベント、サプライズイベントであることから、ダイバーはとても緊張します。お客様の前でメッセージを出すタイミングを間違ったら...とか、いざという時にボードを落としたら...とか。

一番困るのはボードを出した後、お客様の反応が見えにくく、たぶん喜んではいただいてるんだろうけど...とダイバーが申しておりました。
私がリハーサルの際、お客様側から見させていただいておりましたが、皆様、自分たちに向かってくるダイバーに「?」となり、ボードを見て「わーっ!」と盛り上がっておられましたので、ダイバーにはそう伝えました。

でも、イベントに参加される方、そしてイベントに遭遇された方、おおいに盛り上がっていただき、ダイバーにも幸せをおすそ分けしてやっていただけるとうれしいです。

濾過装置の点検清掃です!

濾過装置(ろかそうち)とは、生き物たちのいる水を絶えずきれいにする装置のことです。

汚れた水はこの濾過装置の中にある細かい砂を通過することによって浄化されます。
しかし、何年も使っていると濾し取った汚れがたまり、逆洗という洗浄作業をしても取り除けなくなります。

そこで、濾過装置の蓋を開け、中の濾過砂と同時に汚れも取り出します。
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濾過装置は大きいもので高さ1.8m、直径3mもありますので砂を取り出す作業も大変大がかりになります。
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濾過装置の内部は秘密基地のように楽しく遊べそうですが実は暑くて蒸し風呂状態なのです。

生き物たちが気持よく水中を泳ぐ中、裏方は汗だくで頑張っています!

飼育スタッフの防寒着いろいろ

日に日に寒くなる今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、寒くなると重ね着をしたり厚手のジャンパーを着る機会が増えますが、飼育スタッフもこれにもれずジャンパーを着ます。

特に、寒い地域で生活している生き物がいる水槽に入る時は、必ずジャンパーが必要になります。
海遊館では、ラッコが暮らす「アリューシャン列島」水槽やペンギンたちが暮らす「南極大陸」水槽がこれに当たります。また、アシカやアザラシが暮らす「モンタレー湾」水槽は外気が入ってきますので、冬になると室温が一桁になりジャンパーは欠かせません。

そこで、今回は各水槽に着て行くジャンパーを紹介いたします。

まず、「アリューシャン列島」水槽に着て行くジャンパーです。
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真っ青のジャンパーでとてもきれいな感じです。

次に「南極大陸」水槽に着て行くジャンパーです。
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真っ黒でワンポイントに黄色の文字で「海遊館」と刺縫されています。ちなみに、この「海遊館」と刺縫されているものは枚数が少なくかなりレアものになります。
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そして最後にアシカやアザラシたちが暮らす「モンタレー湾」水槽に着て行くジャンパーを紹介します。
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光沢のある深い緑色で、刺し色にオレンジ色を使ったなかなか渋いジャンパーになります。

衛生管理の目的から、水槽ごとに着て行くジャンパーを分けているのですが、デザインや色は各水槽担当者が決めているので、どれもセンスの良い?!ものになっています・・・ので、じっくり見てくださいね。


アカハナグマ赤ちゃんデビュー

本日からパナマ湾水槽にてアカハナグマの赤ちゃんの展示を開始しました。
この赤ちゃんは母アズキと、現在バックヤードにいるリンゴとの間に9月6日に産まれた♀3頭です。


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ハナグマの繁殖は季節性があり、アズキが産まれた動物園では5~6月頃が繁殖時期、アメリカ生まれのリンゴとイチゴは9~10月頃と伺っています。
リンゴは今年で2歳、アズキは5月で2歳なので、まだリンゴが性成熟していない可能性も高いけれども、来年以降の繁殖のためにもテストしてみようということになりました。
また、ハナグマは普段雌を中心とした群れで暮らしていますが、同時期に複数の雌が妊娠し、子育てする母親は群れから少し離れて生活し、こどもがある程度成長すると群れに戻るということも聞きました。
現在、当館にいる雌3頭が一斉に妊娠してしまうと、隔離する部屋が不足してしまいます。
そこで、今回は雌の中で一番物おじしないと思われるアズキを選び、バックヤードで5月末から7月初旬の1ヵ月半、同居を行いました。

同居中の2頭はそんなに仲がよいわけではなく、むしろ小競り合いがよく見られました。
特にアズキはリンゴが近づくと嫌がる様子が見られ、交尾らしき行動も見ることはできませんでした。
6月末に少し2頭の仲が接近したような気がしたものの、7月に入るとまた小競り合いが再開されたため、同居は中止し、アズキはパナマ湾水槽のトマトやイチゴの元に、リンゴはひとり暮らしに戻ったのです。

そして8月のお盆前、担当者がアズキの体重が増え、お腹が膨らんできたことに気づきました。
「まっ、まさかね...」と思いましたが、念のため、獣医に頼んでエコー検査をすると、腹の中にこどもが見えたのです。
3頭以上はいるのでは?とのことでした。

ぎょえーっ!リンゴくん、やったね!
ということでアズキはバックヤードで出産準備を行い、9月6日に無事出産いたしました。
アズキの巣箱はカワウソ用のものを流用しました。

出産後のアズキは大変神経質になり、係員が接近すると激しく威嚇をしたため、極力バックヤードへの入室も避け、ビデオでの行動確認をしたところ、授乳行動を確認することができました。

jyunyuuS.jpg生後1カ月もするとこどもたちの動きが活発になったことから、目が開いたものと予測されます。
このころになると、アズキの係員への威嚇も少なくなり、生後2カ月頃にはアズキに与えているドックフードやリンゴ、バナナなどをこどもたちも食べるのが見られました。
私たちもこのちびちゃんたちのことを、早く皆様にお知らせしたかったのですが、今回は当館での初出産であったため、慎重に慎重を重ね、生後3カ月を過ぎた今日からの展示と相成りました。

kodomoS.jpg展示にでた3姉妹たち。
当館のアカハナグマの愛称は「赤いもの」にちなんでつけているため、「アセロラ、パプリカ、ローズ」と名付けました。
展示槽は木があったり、池があったり、初めて見るものばかり。
さっそくおてんばぶりを発揮しています。

このかわいい娘たち、餌の時間(11:15、15:30)にはアクリルガラスの前に来てよく見えると思います。
皆様、よろしくお願いいたします。

隠れ?写真スポット出現!

現在、冬のイルミネーション「海遊館ウィンターパラダイス」を開催中です。

今年は、エントランスビル3階の大階段上にジンベエザメやマンタのイルミネーションが「どかっ!」っと輝いておりますが、その前に2つのペンギンさんが不自然?に向き合って立っています。

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実はこれ、下の写真のようにペンギンの間に立って海遊館をバックに写真を撮ると、高さ約20mの「ビッグペンギン」と一緒に写真におさまる事ができる「撮影スポット」だったんです! 

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ビッグペンギンは期間中毎日17:00~点灯ですので、是非、撮影に来てくださいネ!

ニューヨークタイムズマガジンのベニクラゲ

The New York Times Magazineにベニクラゲの記事が載りました。

内容はベニクラゲの若返りと不老不死をめぐる京大の久保田先生の物語。いまならWebで記事が読めますのでぜひご覧ください。

http://www.nytimes.com/2012/12/02/magazine/can-a-jellyfish-unlock-the-secret-of-immortality.html

私のベニクラゲの写真を使ってもらっちゃってます。うれしはずかし、表紙にも!

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ニューヨークタイムズマガジンの事情で、クレジットが撮影者名で出ておりますが、実は海遊館で飼育していたベニクラゲの写真なんです。

海遊館のベニクラゲの展示は夏から秋にかけて行っています。現在は、残念ながら終了しました。

タイムズの記事に間に合えばよかったのに~

「イルカ通信12月号~いつまで一緒?編~」

今年の7月で2歳になったカマイルカ「アクア」。
生まれたばっかりはこんなに小さかったのに...とてもなつかしい。

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今ではこんなに大きくなりました!!ちなみに手前が「アクア」です。
かなりおてんばでやんちゃなのですが、いまだにおかあさんの「アーチ」に甘えています。 

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日中はおかあさんから離れ、ボールなどのおもちゃでよく遊んでいるのを見かけるのですが、ちょっと不安な時や眠たいときはすぐにおかあさんのおなかの下にくっつきます。

イルカって2歳ごろには親離れすると聞いたけれども、いつまでおかあさんに甘えるのでしょうね?

新婚さん、いらっしゃーい

日本動物園水族館協会では、国内で飼育している希少動物約150種について、動物の戸籍簿(血統登録)を作成し、種ごとに繁殖計画を作り、繁殖に取り組んでいます。 

海遊館でも、ラッコやカマイルカ、ゴマフアザラシ、カリフォルニアアシカなどの海獣類の他、ペンギン全種、コツメカワウソの血統登録を行っています。

なかでもカワウソは、今年度から海遊館が血統登録のとりまとめを行うことになりました。

コツメカワウソは、現在、日本で約200頭が飼育されていますが、同じ血統が増えていることから、新しいペアの繁殖が大切です。

そこで、浜松市動物園からメスの「アヤメ」を "ブリーディングローン" という方法でお借りして、香港からやってきたオスの「ヤット」とお見合いをすることになりました。

10月21日に「日本の森」に引越しを行ったところ、初めて見る大きな水場や滝、前日までここにいた「わんぱくファイブ」(海遊館生まれのカワウソ兄弟の愛称)の臭いも残っているので、しばらくは戸惑っていましたが、しばらくすると慣れて泳ぎ始めました。
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「アヤメ」は「ヤット」が大好きなので、いつも後を追っているのを見かけます。 

ということで、期待の新婚カワウソ「ヤット&アヤメ」のペアを見に来てくださいね! 
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浜松市動物園には、海遊館からオスの「コハク」が引越しをして、メスの「ミツグちゃん」とラブラブだそうです。浜松市動物園でも、赤ちゃんが生まれるとうれしいですね!

「ポメロ」!すくすく成長記録!

期間限定になりますが、とてもかわいらしい姿をご覧いただいている、リスザルの赤ちゃん「ポメロ」。

「ポメロ」という名前は「大きく育ってほしい」という願いから・・・。
柑橘類では最大級の大きさとなる東南アジア原産の「ポメロ」から命名しました。
さて、今回は「ポメロ」が誕生するまで、詳しく!お話します。

お父さんの「ジャック」とお母さんの「キカ」を同居させたのは今年の3月。
「ジャック」が「キカ」に好意を持っている行動をよく見かけ、交尾も確認していました。「ジャック」は今年19歳のおじいちゃんですが、よくがんばっています~
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お母さんの「キカ」のおなかは、7月ごろにはとても大きくなっていて、いつ産まれるのだろうかとリスザル担当者全員どきどきです。
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一般に、リスザルの妊娠期間は150日前後です。8月に入ると、毎朝、「産まれてないかな?」と予備室を見に行きました。

そして、ついに8月14日の朝、背中に小さな赤ちゃんがちょこんと乗っていました!!
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赤ちゃんは元気かな?と親子を観察していたところ、「ポメロ」はお母さんのおっぱいを探してうろうろしています。

出産経験のある「キカ」ですが、何か落ち着きがありません・・・。
ポメロが乳をくわえるのは数回確認しましたが、どうも乳を飲めていない様子です。一日くらい様子を見ることも検討しましたが、「ポメロ」が元気なうちに人工保育にしたほうがよいと考え、生まれた当日の夕方から、人工保育を開始しました。

海遊館では、開館してからこれまでに20回、リスザルの赤ちゃんが生まれています。そのうち、赤ちゃんが1年以上育ったのは13例あるのですが、人工保育は「ポメロ」が初めてです。

「リスザルの人工保育」に関する資料をもとに、「ポメロ」を保育器に収容し、人間用のミルクで授乳開始です。

哺乳瓶はネコ用のもの(海遊館では、コツメカワウソでも使用)を準備しましたが、若干大きいので、初めの数日は1ccの注射器の先に虫ゴムをつけたものを使用しました。

こちらは、ネコ用の哺乳瓶
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いずれにしても吸い口がお母さんのおっぱいと違うようで、人工保育を始めた直後は、あまり飲んでくれませんでしたが、思ったよりも早く順応し、哺乳瓶で少しずつ飲み始めました。どうなることかと心配していた担当者一同、ほっと胸をなでおろしました。

生後1週間は一日に9~13回の授乳を行いました。現在は一日3回、一回に20cc近く飲むようになりました。
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「ポメロ」の体重は、人工保育の開始時が105g、現在では体重240g、大きくなったもんです。ちなみにリスザルの成獣は雄で900~1,000g、雌で500~700gくらいです。「ポメロ」は雄ですが、どれぐらい大きくなるでしょう?

ところで、リスザルの赤ちゃんは、産まれてすぐに母親の背中に乗り、生後2カ月頃まではほとんど背中で過ごします。なので、赤ちゃんのために、お母さんの背中に代わるものが必要と考え、産まれて1週間まではカピバラのぬいぐるみ(「カピぐるみ」と称します)をお母さん替わりにしました。
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赤ちゃんは案の定、カピぐるみにしがみつき、背中に乗ってよい感じでした。

ところが、あまりにカピぐるみが好きすぎて、毛(化繊)をちゅぱちゅぱ吸うため、間違って飲み込んでしまうことが心配されたため、カピぐるみは使用禁止となってしまいました。

代用品として軍手や棒にタオルを巻いたものなどいろいろ試しましたが、単純にタオルを巻いたものが一番しっくりしました。特に速乾性のタオルが好きみたいで、綿100%のタオルよりも好きとか、好みがはっきりしていました。

リスザルは産まれた時、すでに目が開いています。
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コツメカワウソの場合は、目が開くまでしばらくかかるため、生まれてすぐに目が開いているのは不思議な気分です。でも、物はよく見えていないようでした。

生後10日(写真8)ほどするとミルクを与える係員の顔も覚え、動きもしっかりしてきました。見慣れない人がいるとギャーと鳴いて怒ったりするようになりました。
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また、生後1カ月頃から少しずつ歯が生えてきました。親が育てている時は生後2カ月くらいで母親の背中から離れ、母親の食べている餌を食べ始めるので、離乳は2カ月くらい先かなと考えていました。

歯が生えてくると口の中がむずがゆいためか、係員の指をかもうとすることがあったため、かんでもよい赤ちゃん用のおしゃぶりを与えたり、ぼちぼちとリンゴやバナナなどの果物を与え始めました。

両手でしっとリンゴを持ち、「なんだ、これ?」という顔をしていましたが、かじってみたら「いやーっ!なんか変な感触!」とぺっと吐き出していましたが、そのうち飲みこんだらおいしかったのか、少しずつ食べ始めました。

今では、果物だけでなくパンやゆで卵、サル用の固形餌料など親と同じ餌も食べています。写真は生後1カ月の頃の「ポメロ」です。
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今回、人工保育を経験して気づいたことがあります。

リスザルの赤ちゃんは母親の背中にいるわけですが、母親が激しく動いたり、逆さになってもこどもがしっかりと背中にくっついているのでしょうか?
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赤ちゃんの握力ってすごいのかなと思っていたのですが・・・。確かに赤ちゃんの握力は強かったです。でも、それだけではありませんでした。

生後1週間の写真です。首の下から胸の辺りを注目してください。
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生まれてすぐの頃、首の下あたりには毛がほとんどありません。授乳の際、赤ちゃんのこの部分が係員の腕に触れると、ゴムがぴたっと密着する感じです。

なるほど!今回、「ポメロ」を観察するまで、生まれたばかりリスザルの赤ちゃんは、首が細いなと思っていましたが、母親の背中で生活する秘密だったのですね!

生後1カ月を過ぎると毛が生えてきて、今ではこのようになりました。
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また、骨の病気にならないように、生後1カ月から日光浴を開始しました。期間展示中の今も天気の良い日は11:30~12:00の間、でかけていて観覧通路からはご覧いただけません。ご注意ください。

最近ではジャンプ力も増し、文句があるとギャーギャーと鳴く、わんぱく坊主に育ちつつあります。この2カ月あまり、「ポメロ」と一緒に私たち飼育係も成長できました。

・・・と、のんきなことを言えるのは、「ポメロ」が元気に育ってくれているからです。

長~い「海遊館日記」になりました。
これからも、「ポメロ」の成長を報告しますので、どうぞよろしくお願いします。

ニホンカワウソについて

ニホンカワウソについて

 8月28日、環境省の第4次レッドリストにより、ニホンカワウソが絶滅したと公表されました。
北海道に暮らしていた亜種は1950年代、本州以南に暮らしていた亜種は1990年代に絶滅したであろうとのことです。

(環境省のホームページ)

 カワウソの仲間は世界中に13種類います。海遊館で飼育展示しているのは、東南アジアに生息しているコツメカワウソ(ツメナシカワウソ属)という種類で、ニホンカワウソ(カワウソ属)とは属のレベルで異なります。コツメカワウソは爪が小さいこと、体が小さいこと、家族で生活することなど、外見や生態に異なる部分もありますが、"カワウソが暮らす「日本の森」の様子"を紹介するために、コツメカワウソの展示を行ってきました。

 1990年の開館以来、機会がある度に、ニホンカワウソについてお話をしてきましたが、「カワウソ」という名前に対してお客様が反応してくださるようになったのは、ここ数年のことです。以前は、「ラッコやアザラシのこども?」とまちがえられたり、「イタチの仲間ですよ」と紹介しても、あまりピンとこないようでした。「カワウソ」が有名になったのは、テレビ番組に出演したコツメカワウソの影響が多いように思われます。もしかしたら、コツメカワウソとニホンカワウソを混同されている方もおられるのではないでしょうか?    

 海遊館は、ニホンカワウソが最後に見られた高知県とご縁があります。高知県土佐清水市の以布利(いぶり)という所に、海洋生物の研究所を置かせてもらい、ジンベエザメなどの調査研究を行っているからです。  

 今から10年程前になりますが「カワウソ・スクール」を開催するため、以布利の方にニホンカワウソについてお話をうかがったことがあります。漁師さんのお話では、カワウソには2タイプあり、海辺にいてカニなどを食べるものと、山にいるものがいて、海辺にいるものは山のものより大きく、色も違っていたとのことでした。海辺にいる方のカワウソは、漁師さんが沖合に仕掛けている定置網まで泳いで魚を取り、なかには網に絡まって絶命していたこともあったそうです。

 四国に棲んでいたニホンカワウソは、海で魚を獲る習性があったと本で読んだことがあったのですが、まさにその通りで驚きました。地元では、カワウソたちの糞もよく見たし、家のそばで捕まえたこともあるけれど、お話をうかがった当時で「30~40年以上も前のことだなあ~」とのことでした。以布利では、1970年~1980年代にニホンカワウソの姿が見られなくなってしまったと思われます。  

 また、2008年に開催した特別企画展示「ふしぎスコープ カワウソのひみつ」では、土佐清水市役所より貴重なニホンカワウソの剥製をお借りしました。このニホンカワウソの剥製は、雄の若獣とのことですが、市役所にも資料が残っていないため詳しい来歴はわからないとのことでした。  

 残念ながら、ニホンカワウソはこのような結果になってしまいましたが、私たちはニホンカワウソという生き物がいたことや、ニホンカワウソがなぜこのような道を進まねばならなかったのかを語り継がなければと思っています。

(参考画像)
須崎市 鍋島氏撮影(1979年)
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土佐清水市役所からお借りした「ニホンカワウソの剥製」
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特別企画展示「ふしぎスコープ カワウソのふしぎ」(2008)の展示の様子
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「日本の森」の困ったちゃん

お盆を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きます。
当館は屋内施設ですが、それでも暑いものは暑い!動物たちも暑いのです。

特に「日本の森」のカワウソたち。夜は、展示室の裏側にある寝室で過ごすのですが、暑いためか、なかなか入ってくれません。

寝室に入れるのは、遅番の仕事ですが、遅番は必ずしもカワウソ担当あるいは担当経験者というわけではありません。

次の朝、「3頭入ったのに、1頭がなかなか入らなくて、待ってるうちにみんな出たー」とか、「アユを追いかけ始めて、まったく無視や~」とか、終業時間を大幅に過ぎまでがんばっても、結局、誰かが入らなかったり・・・。

カワウソ担当としては、寝室の環境をよくしたり、遅番には「半分(2頭)入れば、もう充分だよ」と伝えていますが、「だって、寝室に入りそびれた1頭が悲しそうにキュイキュイ鳴くから、かわいそうになってなあ」とか、大の大人の飼育係員が言うのが、ちょっとおもしろい。

あんたたち役者やね~。

でも、冬場は冬場で寒いので、早くドンゴロスにくるまって寝たいがために、係員に「早くしろ!」ととびつく被害が多出し、それはそれで次の朝、怒られます。安全長靴のどこが弱点かを熟知してるんですね...。

遅番の方、いつもいろいろごめんなさい、とこの場を借りてあやまっておきます。

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 左:寝室の入口(左のドア)、右:寝室の中

 

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気持ちよく寝て欲しい~。

 

 

コツメカワウソ四兄弟、その後

平成24年6月29日に「日本の森」へデビューしたコツメカワウソのこどもたち。

7月初旬に、予備水槽に戻っています。

「日本の森」へのデビュー前、四兄弟の健康診断を行ったところ、パセリ(オス)の心臓に異常が見つかったので、デビューはパセリ以外のこども3頭と母親のツバキになりました。

パセリは、予備水槽で安静にしながら、様子を見守っていたのですが、その後、とても残念ですが、亡くなってしまいました。
 
広くて大きな水槽がある「日本の森」にデビューしたツバキは、こどもたちを早く泳がせようと、はりきっていましたが、こどもたちには負担が大きいようでした。

ツバキは、子育て経験が豊富なお母さんカワウソで、昨年育てた"ゴボウ"や、その前の年に育てたこどもたち(現在、展示中の4頭)とは違う、今回のこどもたちの様子に戸惑っていて、「なんで私の言うことを聞かないの?」とイライラしていました。

このまま「日本の森」で飼育することは、ツバキとこどもたちにとってよくないと考え、予備水槽で飼育することに決心しました。 

「日本の森」で、こどもたちの成長を楽しみにしてくださった皆さまには、ご覧いただけなくて、申し訳ありませんでした。 

その後、こどもたちの健康診断を再度行ったところ、亡くなったパセリと同じように心臓に異常があることがわかりました。
お薬を与えたり、過度な運動を制限して、予備水槽で大事に飼育しています。 

これから、こどもたちが成長するに伴い、心臓がよくなることを願い、日々の健康管理をしっかりと続けていきたいと思います。 

きっとよくなるからね、がんばろう!

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イルカ通信7月号 ~ 実習中です編~

海遊館のFacebook ページで、"Ben's Diary" を書いてくれた、アメリカからの獣医学実習生、Benさんが海獣チームにやってきました。

今回は、イルカチームでの実習の様子をお伝えします。
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まず、ドライスーツを着用してもらい、水面を泳いだり、アクリル面を掃除したりして、ドライスーツを着た感じと、近寄ってくるイルカたちの動きに慣れてもらいました。

イルカの動きがつかめてきたところで、イルカの給餌を実習。私の少ない英語力を駆使して、一生懸命イルカについて伝えようとしましたが、なかなかうまく意思疎通ができません...。

困った私を助けてくれたのは、カマイルカ"ミュー"。持ち前の人懐っこさと、がまん強さで、私の英語力をカバーしてくれたのです。
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トレーニングのサインを伝えるとき、ちょっとサインの出し方がちがっていても、「こうしたらいいんかなぁ~」と状況を読んで先に動いてくれました。

ミュー、助けてくれてありがとう...!

海遊館での実習が、Benさんの将来のお仕事に活かされたら、うれしいですね。
Benさん、これからもがんばってね!
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