海遊館日記

スナメリの暮らす海、大阪湾!

  • 2011.01.25
  • スクール担当
  • 飼育担当

あの、とっても表情豊かで、かわいいスナメリが、海遊館の目の前に広がる大阪湾にもすんでいるって、ご存知でしたか?

sunameri.jpg

大阪湾で、昔はたくさんのスナメリたちが見られたそうですが、残念ながら、今ではほとんど見かけなくなってしまいました・・・。

海遊館では、そんなスナメリについて考える、新しいコーナーができました。
本日よりスタートです。

sunameritenji.JPG
大阪湾のスナメリについて、これからも情報発信していきたいと思います。

密着!オニさんダイバー

  • 2011.01.25
  • スクール担当
  • 飼育担当
みなさんは、海遊館のオニさんにもう会いましたか?
さて、どんなオニさんなのでしょう。

今から、いざ、水槽へ潜ります!!
がんばるぞ!

onistart.JPG


じゃああああん! オニ、登場!
ビックリした?

onitoujyou.JPG


お客様に大人気!
みんな手を振ってくれます。

onibyebye.JPG


おっと、サメの卵を見つけたっ
拾って、バックヤードへ連れて行こう。
(あ、マンボウと目が合っちゃった)

onitomonbou.JPG


今日のお仕事が終わった。
よっこらしょっと。

oniagattekita.JPG


ちょっと、ひと休み・・・。

oniotukare.JPG


いかがでしたか?
とってもやさしい、働き者のオニさんなのでした。

みなさんに福が訪れますように!ぜひ、会いにきてね!

明日から3日間は休館日です。

  • 2011.01.10
  • スクール担当
  • 飼育担当

海遊館の休館日は1月の3日間、2月・6月のそれぞれ2日間、1年に7日間になります。

休館日といえども、動物たちは館内にいますので、いつもと変わらず掃除やエサづくり、エサやりなど、飼育の仕事は大忙し。それだけではなく、ふだんはできない、いつもと違う作業もあるんですよ。

お客様のいないがらんとした館内で、いったいどんなことが行われているのか?
気になりますよね。

昨年の様子をご紹介しましょう。


souji01.JPG
ブラシでひたすらゴシゴシゴシゴシ・・・・・・。
カワウソのいる「日本の森」水槽の水をポンプですべて抜き、
岩や木などに付いている藻類を掃除しているところです。



kouji11.JPG

こちらは、今は「スナメリの海」になっている水槽です。
水がないといっそう深さを感じますね。

スナメリが健康に暮らせる水槽にするため、移動する前に工事を行う必要があったのです。
水槽の底を調査するため、10mもの長い梯子を下し、底へと降りていきます。

inochiduna.JPG
無事に底まで到着して、転落防止用の命綱を外しているところです。

このように水族館の休館日には、たいてい様々な作業や工事がなされています。
休館日前と後で、どこか変わったところを探してみると、おもしろいかもしれません。

海に沈む夕陽

  • 2010.11.12
  • スクール担当
  • 飼育担当

この時期、天保山ではとってもきれいな夕陽を見ることができます。
サンセット広場からの眺めが特におすすめです。
業務の合間に通りかかると、はっとするほどの美しさで、見とれることしばし。
冬に近づくにつれ、カメラマンの方々も増えてきます。

yuuhi.jpg


空を美しく染め、ゆっくりと海に沈む夕陽の様子。

いやぁ、癒されますねぇ。



10月は午後からがオススメ!

  • 2010.09.24
  • スクール担当
  • 飼育担当

10月の海遊館は、午後2時を過ぎた頃からのご入館がオススメです。
学校の行楽行事と重なるこの時期、午前中は団体さまのご入館が多いので、
ゆっくりと見学されたい方へ、午後から楽しめる、こんなコースをご紹介します。

penguin_feeding.JPG

PM2:45~ ペンギンたちが大集合(お食事タイム)

よく見ると、一羽一羽に個性のあるペンギンたち。
お食事スタイルにも、それぞれのキャラクターが光ります。


jinbee tachioyogi.JPG
PM3:00
~ ジンベエザメの立ち泳ぎ(お食事タイム)


いつもとちがう泳ぎ方に、迫力ある豪快な食べっぷり。
大きなからだの源になる、意外なエサにもご注目。



ashika habataku.JPG
PM3:30~ 海中を羽ばたくアシカたち

お食事の後のこの時間は、アシカたちの遊泳タイム。
遊ぶことが大好きなソラちゃんと、追いかけっこができるかも?

秋のひととき、ぜひ海遊館でごゆっくりとお過ごしください。

夜食も食べます。

  • 2010.08.05
  • スクール担当
  • 飼育担当
海遊館の閉館後、夜の20時を過ぎた頃。岩の上でバケツを持った飼育係員が立っていました。
yasyoku1.JPG

「よ~く狙って、よっ!」と魚を投げて・・・。

yasyoku2.JPG


カマイルカのお母さん、アーチの夜食でした。
yasoku3.JPG

赤ちゃんにおっぱいをあげると、本当におなかがすくのですね~。と言っている間にも、赤ちゃんがおっぱいを飲みはじめました。

ゆっくり夜食もとれないですね。たいへん、たいへん。
yasyoku4.JPG

今日は、朝までワッチ(観察)を行う日です。夜中にどんなことをしているのでしょう?
赤ちゃんは、眠るのでしょうか。観察を続けると、いろんなことがわかります。

真夜中はちょっと眠いけど、赤ちゃんも飼育係員もがんばれ~!
yasyoku5.JPG

海水を汲みに行ってきました

  • 2010.07.30
  • スクール担当
  • 飼育担当

この船をご存じでしょうか?

kaiyuu2.JPG


「かいゆう2」という名前の船です。海遊館の水槽の海水を運んでいます。

海遊館のすぐ目の前は海(大阪湾)ですが、安治川の河口にあたるため、塩分の薄い海水(汽水)です。

そのため、ジンベエザメやクラゲなどを健康に飼育するために、船で外洋の海水を運んできています。

kitafuzisan.JPG

「あ~、海はええなぁ~。」 ついつい、右足も上がります。

GPS2.JPG

目指すは、和歌山県日ノ御崎(ひのみさき)の沖合。この辺りには、黒潮という暖かい海流が流れています。

namituyoi.JPG

目的の場所に近づくと、だんだん波が高くなってきました。「ドッス~ン!」という感じです。

aoiumi.JPG

黒潮の名の通り、海の色が黒っぽく見えますが、透明でとてもきれいな海水です。

ponpu.JPG

海水を大きなポンプでくみ上げて、船の貯水槽に貯めて運びます。

toutyaku.JPG
出発からおよそ27時間(夜中は湾内で停泊します)、やっと海遊館が見えるところまで帰ってきました。
「お~い、きれいな海水を汲んできたよ~!」と、たくさんの生き物たちのことが頭に浮かんできました。

この次は、天気の良い日に行きたいなぁ・・・。 この「海遊館日記」を書きながら、まだ体がゆれています~。

おとまりスクールでの会話・・・

  • 2010.07.20
  • スクール担当
  • 飼育担当
0717ta.JPG
息子:「母ちゃん、この魚の名前なんて言うの?」

母ちゃん:「"ジャイアント シャベル ノーズレイ(英名:Giant shovelnose rsy) " って、言うんだって」

息子:「ふ~ん」    
 
    しばらくながめてから
 
    「しゃべらへんやん!」

母ちゃん:「うぅぅぅ・・・ シャベルノーズは、「スコップのような鼻」の意味で、「喋る・・・」じゃないんよ。」

P1010185oba.JPG
この魚は、サメに大変よく似ていますが、エイの仲間なのです。
体の横にエラ孔が無いから、簡単に見分けることができます。
「太平洋」水槽をゆったりと泳いでいますので、ぜひ探してみてください。






7月24日(土)、シンポジウム「多様な海の生物たちを探る

  • 2010.07.19
  • スクール担当
  • 飼育担当
 新聞やニュースなどで、「生物多様性」という言葉をよく聞くようになりました。

地球にすむ、さまざまな生き物たちは、互いにかかわりあい、つながって生きており、私たちのくらしに必要な食べ物や酸素も、「生物多様性」の恵みに支えられています。

そして、この生き物たちのつながりを大切にするためには、その生き物がどんな暮らしをしているのか、調べて理解することが大切です。

7月24日(土)は、東海大学と海遊館が協力して、海の生き物たちのユニークな暮らしをわかりやすく紹介するシンポジウムを開催します。

まだ、お席に余裕がありますので、どうぞお申し込みください。


tokaidaisinpo.jpg

 

7月17日は、「さかなクン一日館長!」

  • 2010.06.21
  • スクール担当
  • 飼育担当

雨の多い季節になりました。田んぼのカエルたちや、森の木々にとってはとても大切な雨なのですが、せっかくのお休みの日に雨が降ると、行き先を決めるのが難しいですね。

そんな時は!雨でも楽しい「海遊館」。なかでも、「さかなクン」ナビゲートの「鮫博覧会(サメハク)2010」は、面白さ絶好調です。

海遊館のサメハクCMでもおなじみの「さかなクン」が、なんと7月17日に、一日館長として海遊館にやってきます!

当日は20周年記念イベントとして、午前中に「さかなクン」が「太平洋」水槽内を泳ぎ、水槽内から生き物解説を行います。

また、午後からは、「さかなクンとサメ博士、海遊館に大集合!」と題して、楽しく楽しく学ぶことができるトークステージやシンポジウムも行います。ただ今、トークステージとシンポジウムの観覧者募集中、まだ間に合いますので、どうぞお申し込みください。
申込み方法など、詳しい内容はコチラ!

drsharkevent2.jpg


そして、この記念イベントには、特別講演として、北海道大学名誉教授の仲谷先生をお迎えしました!

仲谷先生は、サメ研究の第一人者で、数ある著書のなかでも「サメのおちんちんはふたつ」は、特にサメについて、楽しくわかりやすく、詳しく知ることができます。

sametin.JPG



さかなクンとサメ博士のトークセッションも準備していますので、水族館ファン、サメファンのみなさま、7月17日は、どうぞ海遊館にお越しください!(トークステージ、シンポジウムの観覧には事前の応募が必要です~!)










針仕事もお手のもの。

  • 2010.06.05
  • スクール担当
  • 飼育担当
P1010415.JPG
これは、何をしているか、わかりますか?

実は、パナマ湾水槽のベニバシガモが池の中でエサをついばめるよう、
器具を作っているのです。

エサの容器を池に置くと、ぷか~と浮いてしまうので、このネットで作ったかごを沈め、
その上に容器を設置するという作戦。

エサの容器がぴったりとはまる予定です。

飼育の仕事に使う器具は、市販されていないので、
このように手作りものが多いのです。

さて、出来具合はどうでしょうかね?
気になる方は、ぜひ、チェックしにきてくださいね。

大阪湾で会いたいな。

  • 2010.04.09
  • スクール担当
  • 飼育担当

海遊館にやってきた新しい仲間「スナメリ」。
あっというまに人気者になり、毎日たくさんの方にご覧頂いております。

さて、この可愛いスナメリ達が実は大阪湾にも住んでいるってご存知ですか?
先日わたしは野生のスナメリ調査に行ってきました。

遭遇率が高いとされるスポットへ向かいいざ、出航!

inoue1.JPG

ですが、あいにくの天気で波が高く今回スナメリに会うことはできませんでした。

残念・・・。

現在スナメリのデビューに合わせ企画展示「ようこそ!スナメリの海」も開催中です。

彼らの暮らす海について色々知ってみませんか?





休館日は大忙し

  • 2010.01.18
  • スクール担当
  • 飼育担当
100115kyukanbiuno.JPG

何をしているところか、わかりますか?

水槽に入った2名の魚類係員が網を抱え魚を追っているところです。

111日で特別企画展示「ふれあいライブ館」が終了したので、それまでふれあい水槽に展示していたサメやエイなどを取り上げたのです。

最後に残ったのは、コガネシマアジ。捕まえにくかったので、途中で水を抜いて水位を下げ、あと、もう少しです。1時間ぐらいかけて取り上げた魚たちは、ジンベエザメのいる「太平洋」水槽や、トンネル型の「アクアゲート」水槽へ移動しました。

魚たち以外にも、ペンギンやカピバラ、カワウソなども、みんな無事に予備水槽へ引っ越しました。


意外に思われるかもしれませんが、休館日の飼育係員は大忙しなのです。

美しい所作

  • 2009.12.20
  • スクール担当
  • 飼育担当
海遊館がオープン準備として、飼育係員は毎日、水槽内の掃除をしています。

これを開館作業というのですが、たとえばこれはアクリルパネルをきれいにしているところです。

akuriru.jpg



開館作業をわかりやすく伝えるための写真がほしいと思い、

開館前の通路を歩き、各水槽の作業の様子を撮影していたところ、

こんな瞬間が!




kaikansagyou.jpg


ぴんと伸びた背中に、高く上げた足・・・。

まるでバレリーナのようではありませんか?


実はこれは、「南極大陸」水槽での"雪かき"の様子。

ペンギンたちの暮らす「南極大陸」水槽では、毎朝、アクリル掃除以外に"雪かき"を行っているのです。

ふつう雪かきは積もった雪を除去することですが、海遊館の"雪かき"はその逆で

人工降雪機が1ケ所に積もらせた、新しいきれいな雪を陸上部全体に敷きつめる作業です。



毎朝行っている作業とはいえ、お客様がまだ入っていない館内で、

こんなに美しい所作をしていたんですね。







都会の海をのぞいてみれば...!?

  • 2009.11.06
  • スクール担当
  • 海遊館
海遊館のすぐ横には海があり、いくつもの川が流れ込んでいます。雨の後には流れ込む川の水量が増え、海水の塩分も薄くなります。川は、ゴミやくずれた木材、海面を覆うおびただしい水草、時には魚の死体などを運ぶこともあります。

そんな天保山岸壁で、先日地元の子どもたちとプランクトン採集用のネットを曳いてみました。一昨日の夜に雨が降っていたけど、果たして捕れるかな?
 091106.JPG採集したサンプル水をのぞくと、いる!いる!水が茶色に染まるほどのたくさんの植物プランクトンや、元気に動き回る小さな生き物たちでいっぱいです。さぁ、顕微鏡で拡大して見てみよう。ミジンコやケンミジンコはもちろん、カニやフジツボ、クラゲの赤ちゃんなどを発見して、すごい、すごいと、みんなテンションが上がります。

 海って、ぼぅ~っと眺めるだけでもいい気分になるものですが、海の中の小さな生きものたちを見ていると、なんだか不思議なとてもいい気分。ゴマ粒より小さなそのからだが動く姿に、「ちゃんと生きているんだな」と実感させられます。

夜の海遊館 生き物たちは何してる?

  • 2009.09.11
  • スクール担当
  • 飼育担当

 夕方5時からの海遊館は、青白い照明が中心となり、幻想的な「夜の海」へと変化します。昼間は活発に行動していた生き物たちはいったいどうしていると思いますか?

 「アリューシャン列島」水槽のラッコたちは、寝るための準備、まるで体中を掻いているように見えるグルーミング(毛づくろい)をせっせと行い、その後、気持ちよさそうに水面でプカプカと浮かびながら眠ります。

20090911.JPG

 「モンタレー湾」水槽のゴマフアザラシは、奥にある陸場部分や水中、そして展示通路のすぐ前にある筏の上で、他のアザラシに邪魔されないように1頭で寝ます。

 同じ水槽にいるカリフォルニアアシカは、水槽中央の岩場でお互い寄り添うように寝ています。でも、子どものアシカは夜更かしして、ガラス越しに「遊ぼう...!」と誘いに来てくれることもしばしばです。

 「太平洋」水槽のメガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)は、水槽の端の方を泳ぎ、寝る場所を探し始めます。気に入った場所を見つけると、そっとアクリルパネルや壁にもたれて眠ります。でも、まぶたがないため、時々目をギョロッと動かします。

 このように、多くの生き物は着々と寝る準備を始めますが、「グレート・バリア・リーフ」水槽のニセゴイシウツボやニシキエビなどは、日中はどこに隠れていたのか、ごそごそと奥の方から姿を現します。昼間には見れない可愛らしい生き物の寝顔や、薄暗い中を動き出す生き物をぜひ観察してみてください。       

 また、月明かりに照らされているかのように水面がゆらゆらと揺らめく様子や、深い海の中に引き込まれるようなブルーに照らされた水中は、とても幻想的で癒されますよ。

sp