海遊館うまれの"しましま"が、デビュー!
- 2011.12.01
- 魚類担当
予備水槽で元気に成長していますが、まだ小さくてかわいいので、特別企画展「かわいい!コレクション」にデビューすることになりました!
「日本の森」水槽の水鳥コーナーには、現在、サギの仲間、カモの仲間とカイツブリがいます。
土日祝日を除く、16:15から水鳥の解説を行なっており、それぞれの特徴を紹介しているのですが、唯一、紹介できない種類がいます。
サギの仲間のゴイサギです。
ゴイサギは夜行性で、別名「夜ガラス」と呼ばれるとおり夜行性です。また、とても臆病なので、清掃や解説で係員が入室すると、展示室の上のほうなど、お客様から見えにくい場所に移動して身を潜めています。
夜行性なので、毎日、夕方になると水際に降りてきて、水の中にいる魚を見つめたり、餌を食べています。
この写真のゴイサギは、とても福々しい顔に見えますね(笑)。
実は、海遊館のオープン当初から、この水鳥コーナーで暮らしていますので、21歳以上のおじいさん(たぶん..オス.)です。
「夜の海遊館」では、生き物たちが寝てる姿も興味深くてよいのですが、「水鳥コーナー」のゴイサギもぜひ探してみてください。
「日本の森」水槽のオシドリがついにやりました!!!
あ...失礼いたしました。あまりにも嬉しくて(#^.^#) 説明致します☆彡
カモの仲間は、「1日のうち、暗い時間がどれくらいあるか」を感じ取り、季節を判断していると言われています。そして、季節の移り変わりに合わせて、冬羽⇔夏羽と衣替えをします。(羽の生え代わりを"換羽"といいます)
「日本の森」水槽では、換羽があまり上手く行われていませんでした。
そこで昨年、日没後は水槽の天井部分を暗幕で覆うように改良工事を行ったのです。
そしたら!!そしたら!!!
水鳥たちの換羽が、とても上手く行われたんです(´▽`)。
そして、先日、1番乗りで冬支度(換羽)を終えたオシドリ。
いちょうの形をした「いちょう羽」(尾羽近くにある茶色の羽)が復活したんです☆彡
ちなみにこちらが去年の冬の姿ですY(>_<、)Y
ね??立派になったと思いませんか??
「ふあふあクラゲ館」でマミズクラゲを展示しました。その名のとおり、淡水にすむクラゲです。毎年どこかの池などで突然現れてよく話題になりますね。毎年同じところで出現するとは限らず、神出鬼没の謎の多いクラゲです。今回はやや季節はずれ(普通は夏に多いのです)の秋になってようやくゲット。寿命の短いクラゲですので、お早めにご覧ください。
「ごぼち」は、コツメカワウソのゴボウの飼育担当者での呼び名です。「日本の森」でお母さんのツバキと一緒に暮らし、成長していく様子をご覧いただいたあと、バックヤードでもかわらず元気です!
ひとりっこのためか甘えたなので、今後のことを考えて、「男組」に入ってもらうことにしました。
「男組」は二つあり、ひとつは「日本の森」で暮らしている「わんぱくファイブ」。組名のとおり、わんぱくすぎるのでやめておき、もうひとつの「ゆるゆるスリー」に入ってもうらうことになりました。
「ゆるゆるスリー」のメンバーは、オリーブ(13歳)とコハク(1歳)の親子と、ソラ(ごぼちの父)の3頭で、ゆる~い、いえいえ、落ち着いた雰囲気が特徴なので、新入りのごぼちも なじみやすいと思ったからです。
9月の末、ごぼちをツバキから離して、「ゆるゆるスリー」に入ってもらいました。はじめは落ち着かなかったのですが、父性愛のかたまり・オリーブのおかげで、今はすっかりなじんでいます。ごぼちは一番左です。
あらためて「ゆるゆるスリー」メンバー紹介です。まずは、ごぼちの大恩人・オリーブ。さすが子育て名人。小さい子がいるとほっておけないみたいです。
毎年恒例の有明海産大型ビゼンクラゲの展示。
今年も8月9日から展示していますが、先日再び有明海へ出かけて、とびきりキレイなビゼンクラゲを採集してきました。
少しの刺激ですぐにとれてしまう口腕付属器(傘の下についているソーセージみたいな赤いのです)がいっぱい残っているのです!
普通はビゼンクラゲは海の底の方を泳いでいるため、採集には専用の刺し網を使うのですが、網にかかるとどうしても付属器がとれてしまいます。
ところが、先日は水面近くをビゼンクラゲが泳いでいたのです。
おかげで、慎重にクラゲをすくいとることができ、美形のビゼンちゃんゲットとあいなりました。
今日は海遊館の近くにある商店街にやってきました
店街の一角にある魚屋さんです
今日のお買い物はこれです 生簀内から逃げたりしないように青い網に入れてあります
瀬戸内海水槽に展示しているマダコは魚屋さんで購入しています
「魚屋さんで買うとすぐに死んじゃうんじゃない?」と疑問があるかもしれません でも、ここの大将ははかなりの「目利き!!」お願いするといつも良いタコを選んで仕入れてくれます しかも瀬戸内のタコ!上物です 他の魚もオススメです (食べるのにですよ)
海遊館の生物も意外な所で集めているんですね
「パナマ湾」水槽のアカハナグマたち。毎月、健康管理のために体重測定を行います。
それがけっこう大変で・・・。
ほかの動物たちと比べても、餌に目がないので、体重計への馴致は、なんなくクリア。
ただ問題は、餌に対する要求が強すぎて、こちらが圧倒され気味。
おっ、やっと1頭だけで乗ってくれました!
「え~っとえ~っと、体重!にぃーてん(2.○○)・・・、あー、もう、じっとして!!」
気付いたら、舌を出して必死にアピール。
かわいい~なんて思っているうちに、この有様です↓
「ぼくも、わたしものりたーい♫」
カワウソの体重測定もそうなんですが、大変じたばたするので、係員は必死になり、汗だくになります。
は~、今日もなんとか4頭とも無事に終了しました。また来月も頑張ります~。
※「馴致」・・・水族館では、新しい水槽や遊び道具、体重計、餌、人などに慣れてもらうことの意味に使います。はじめて見る体重計に、とても驚いてしまう生き物もいます。
「ゆかい!ふしぎ?エビ・カニ展」。ご覧いただけたでしょうか?
開催期間も残りわずかとなりました。
エビの仲間には、大きな魚(例えばハタやウツボの仲間)にのったり、口に入ったりして、魚の寄生虫を食べる種類がいます。彼らはクリーナーシュリンプ(魚のそうじ屋)と呼ばれます。
普段はエビをエサとしている魚も、寄生虫を食べてくれる大事なクリーナーシュリンプは食べません。
「エビ・カニ展」では、クリーナーシュリンプの代表的な種であるアカシマシラヒゲエビ(写真)を展示しています。大きな魚は一緒にいませんが、水槽の底や岩の上で、エサのカスなどを食べて掃除をしてくれています。
朝、水槽の中を掃除していると手の上にのることもあって、とてもかわいいです。
先日、潜水していると岩の上に白いものが落ちていました
これは何でしょうか???
図鑑を見ていると・・・こんな図が
そう、エビスザメの歯だったんです
その後、「チリの岩礁地帯」水槽に入るダイバーの皆さんにも協力してもらって・・・
これだけ集めることができました。
サメの歯は種類によって形が違うため、種の同定に用いることがあります。
エビスザメの歯は、形に特徴があり、生えている場所によっても形がずいぶん異なります。とてもおもしろいです。
全部集めたいですね。
「瀬戸内海」水槽で、マダコを展示しています。
一般にタコの天敵と言われるウツボをはじめ、たくさんの魚が一緒にいるため、"タコつぼ"やブロックを水槽内に入れて隠れる場所をたくさんつくっています。
今日、"タコつぼ"をのぞいてみると...「パナマ湾」水槽のアカハナグマたち。
かわいいけど、いろいろやらかしてくれます。
その源は、この鼻と爪。
「この鼻で穴を掘って、土の中の虫を探したり、この爪で上手に木を登るんですよ!」と解説してますけど...。
いたずらをする時は、この爪で擬岩や水槽の角にあるシリコンなどをひっかく→そのまま掘り掘り→少し隙間があいたら鼻をつっこむ、という使い方をするのです。
それはみごとなコンビネーション。
先日は壁にはってある鏡をはずそうとしていました。
その中に餌はないよ!
夜の間に鏡を補修しましたが、次の日、またはずそうとするので、このように木で押さえています。
でも、木を置いただけでは、すぐに外してしまうので、今回はどけにくいように丸太を投入。
丸太は木を支えると共に、ハナグマの気をそらす効果を期待しています。
これでどうだ?
しめしめ、丸太で遊んでるよ~♪
しばらくはなんとかなりそうです。
夏休みが終わって今日から9月。「日本の森」のカワウソたちも、引越しを行いました。
ツバキとゴボウの親子展示では、日々たくましく成長するゴボウに、ご声援をありがとうございました。親子に代わって登場するのは「わんぱくファイブ」たちです。
ダイエットも終了し、すっきりしたボディーになって帰ってきましたよ。
久々の「日本の森」では、たくさんのアユに「きゃーっ」となっていますが、その分、運動量も増えるだろうと期待しています。
私:みんな、久々の「日本の森」はどうよ?
ファイブ:「広くて楽しい―!」
すっかり間があいてしまいましたが、ゴボウメモリアル「最終章」をおとどけしま~す☆
さてさて、7月13日からツバキと展示水槽でのびのび暮らしておりますゴボウは。。。。
んぎゃっ!!!死んでる????
いやいや、爆睡中です。
何枚か写真を撮っていると。
起きました。
完全に寝ぼけております。笑
しばらくすると、我に返ったように木の穴をのぞき~
落ち葉の茎で天に祈り~
と遊ぶのにお忙しいようです。
そうそう、水槽にはアユも一緒に暮らしており、最近はゴボウもアユを上手に獲れるようになったんです。おかげで、お腹がぽんぽこりん。
ゴボウのお腹が、これ以上ぷくぷくになりませんように、9月になったら、お兄ちゃんたちとバトンタッチする予定です。元気に大きくなってくれたゴボウ!次はバックヤードで、ダイエットよろしく!
~ゴボウメモリアル (完)~
読んでいただいて、ありがとうございましした。
先日のカピバラさんたちに引き続き、おトイレのお話です。
現在、カワウソの便を採取しているのですが、カワウソたちには、カワウソ流のおトイレの作法があり、ねらいどおりの便を採るためには、そのお作法を見極めねばなりません。
①まず、くるくる回り (これは犬とかもそうですね)、位置を定めます。
②そして、しっぽを高くかかげます。
③で、まずはおしっこ、そして、排便、終わったら、におってみたり、手で触るコも...。
コツメカワウソは1頭が排便すると、次々とやってきてその上に排便します。最後のカワウソが群れのお父さんだったりすると、しっぽでぐちゃぐちゃっとかき回します。
そんなことされた日には、目標の個体の便が採れません。
目標のコの便がでたところで、次のコを制止し、ささっとスコップで採取しなくてはならないのです。
通常、この採便タイムは夕方の餌を食べた後、タイミングが合わなければ、誰のだかわからない便がぐちゃぐちゃにされているーーーということになります。
したがって、私は物陰に隠れながら、トイレのお作法がないかと伺い、毎日、ストーカー化しているのでありまsu.
今回の写真のモデルはイガくん。
「もう、見ないでよ。はずかしいなあー。」
あ~ごめん、ごめん。
カマちゃんというと、海遊館では"カマイルカ"を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は「日本の森」にもカマちゃんがいます。
これは、カマツカという名前の魚で、口がびょーんとのびます。
いつも底にいて、砂を掘り掘り、もぐもぐして、砂の中の有機物などを食べています。
地方によっては、「スナフキ」「スナモグリ」とか、海にいるキスに似ていることから、「カワギス」などと呼ばれているようです。
立派なひげもあるよ。
現在、「日本の森」のオオサンショウウオ水槽の横で暮らしています。
はじめて紹介する「日本の森」のカマちゃんをよろしく~。
ごはん中の方は失礼します!読まない方がよいかもしれませんー!
「エクアドル熱帯雨林」水槽、カピバラコーナーの左側、擬木の下の盛り上がり。それは...
☆コツメカワウソの「ゴボウ」が産まれて2カ月程たったある日☆
お部屋をのぞくと、ゴボウがおもちゃで遊んでました。
『コレ僕の!!』
ゴボウはひとりっこなので、遊び相手はおもちゃ、、、だけではありませんよ。
『ていっ!!』 ふみっっ。(ツバキのシッポを踏んでます)
なかなかのやんちゃっぷりですね~。
ツバキや係員もゴボウにとってはおもちゃのようです。笑
でもやっぱり?!
ツバキはお母さんでした。
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁ』(引きずられるゴボウ)
連れて行かれた先には水が入ったプールが。
おぉ?!どうやら泳ぐ練習がはじまったようです。
ゴボウの必死な表情にご注目~☆笑
端までたどり着いたら、ツバキがお尻をグイッと押し上げて手助け。
『うんしょっ!』『ほらほら頑張ってあがるのよ』
あ゛。。。
『あら?ちょっと強かったかしら??』
ツバキの表情に写真を撮りながら思わず笑ってしまいました。
カワウソも最初は泳げないんですよ。何事も練習あるのみです!
にしてもツバキはしっかりお母さんです。ちょっぴり感動しました。
~つづく~
8月7日は海遊館コツメカワウソ♂の最年長「ニッキ」じいちゃんの
お誕生日で~す。17歳になりました!!!
ん??そういえば先日ツバキ・イブキのバースデイを祝ったばかり。
と、カレンダーを見てみると。。。8月生まれのコがいっぱい。
てことで、今日は8月生まれのコをご紹介♪
ニッキじいちゃん☆
『17歳。まだまだ現役じゃよ』
カエデばあちゃん☆
『18歳よ。レディーに歳を聞くなんて失礼ね。』
オリーブ☆
『8歳なった。パイプいる??』
残るは、4兄弟。2歳になりました。
イガ☆
『ん~おいしい。』
ニラ☆
『え??そんな急によばれても!?』
ザクロ☆
『・・・・』
シュロ☆
『なに?』
みんなお誕生日おめでと~。いつも元気でいてくれてありがと♪
はいは~い☆
コツメカワウソ「ゴボウ」のメモリアル第3弾をお届けしますよ~♪
産まれてから1ヵ月ほどたったゴボウは。。。。?????
おめめが開きました~☆
コツメカワウソの目は、1日で開くのではなく数日かけてまん丸になります。
この頃になると、体毛の色も灰色からだんだんと濃くなり、
おとなカワウソの色に近くなってきました。
そして、さらに10日ほど経つと歯も伸びてきます。この頃から、お乳を卒業してもらおうと、離乳訓練をはじめました。歯が伸びるとお母さんも痛いですからね(^^;)
カワウソの離乳食は魚をミンチにしたものです。
赤ちゃんはお乳しか飲んだことがないので、初めは上手く飲み込めません。
口を開けてミンチを入れるのですが、口を開けるのは、慣れないとなかなか難しいです。
『ハムハム』と口を動かし、『ごっくん』と飲み込んでもらえたら第一ステージクリアです!!!
だいたい3~5日で離乳食がうまく飲み込めるようになり、次に魚の切り身を、そして小魚をまるまる1匹食べるようになります。。
でもね、、、ゴボウは。。。。
離乳食なかなか食べてくれなかったんです。
そしてこのふてくされ具合(そう見えるだけかもしれませんが)。(;一一)
ところが、何故か、かたいペレット(キャットフードの様な人工飼料)は食べました。
ん~やっぱりこのコはひと癖ありそうな。。。。どうするか??
と、悩んだ末に、しばらくはペレットで育てることにしました。
この頃のゴボウは、体もしっかりしてきて、ツバキの後をポテポテと追いかけるように歩いていました。ただ、写真をみると、まだ後ろ脚は踏ん張りが弱く、開き気味になっています(*^_^*)
歩き始めると逃げるようになるので、毎朝の体重測定と離乳食が大変になります。
ゴボウはぽてぽてと動き、ツバキはゴボウを守って放さない!!!
あげくのはて、ツバキは、片手でゴボウを守りながら、自分は餌を食べるという、今まで見たことのない荒業を行うようになりました。
ツバキの深い愛情に関心しながら、私たち担当はどうやって離乳食を与えようかと、毎朝、挌闘しておりました~(T_T)
~つづく~
暑い日が続き、外に出るのが嫌になってしまいますが、海遊館日記で北極の海の気分を味わいましょう!?
特別企画展示「かわいい!コレクション」にて、冷たい海にすむ生き物がデビューしました。
こわっ!と思うかもしれませんが、よく見ると愛嬌のある顔をしている「ウルフイール」という魚です。
こちらは「ゲンゲ」という魚の仲間です。冷たい北極の海にすんでいます。カナダのバンクーバー水族館で生まれ、海遊館にやってきました。
北極の海から、ようこそ。「かわいい!コレクション」へ。
「日本の森」のコツメカワウソのツバキ。現在行っている親子展示のお母さんです。
本日、8月1日にお誕生日を迎え、めでたく6才になりました。
写真の左がツバキ、右が息子のゴボウ(今年3月7日生まれ)です。
これは生後2か月ごろのツバキです。(左がツバキ、右が兄のイブキ)
お兄ちゃんに比べて、おとなしいけど食い意地のはった(笑)こどもでした。
みなさ~ん。お待たせしました!!!
ゴボウ メモリアルⅡで~す♪
ツバキからお乳をもらい順調に大きくなっていたゴボウは、
生後25日ほどで体重も324gまで増えました。
体重ってあまりピンと来ないと思うので、手の上に乗せてみました。
もう片手には乗りきらなくなってますね~。
ん~それにしても顔が大きい(;一_一)
さすがツバキの仔です☆笑
そうそうこの頃、ちょっと困ったことがありました。
それは。。。ツバキのゴボウへのLOVE!!
そう、愛しすぎていつも一緒に居たくてゴボウを咥えてあっちへこっちへ。
おかげでゴボウの首の周りの毛がちょっとハゲちゃってました(^^;)
でも元気いっぱい。目はまだ開いてませんが、お口をのぞくと。。。
ちっちゃな歯が生えてきてますね。
「ああ~噛まれても痛くない時期は、あっと言う間に終わっちゃうんだろな~。」
と担当内での寂しい会話もあったとかなかったとか。。。。笑
~つづく~
さてさて4カ月ほどさかのぼりますか~。
ゴボウ。。。ゴボちが産まれる5日ほど前のお部屋にお邪魔虫~!?
リラックスしておりますツバキお母さん。
お腹がぽっこり。ちょっぴり重そうです。
そして~3月7日朝赤ちゃんの鳴き声が!!!!
産まれたようです♫そろ~とお布団代わりの麻袋をめくると。。。。
おお!!!ツバキがしっかり抱っこしてました。
ただコツメカワウソは2~6頭の赤ちゃんを産むことが多いのに
1頭しか見当たらず。。。。
陣痛の間隔をみるともう産まれててもいいのに~とちょっと不安に。
でも私の心配をよそにツバキはすでに落ち着いていてその1頭を
大事そうに抱えてるし。
しばらく様子を見ていましたが産む気配は無い。
悩んだ結果、赤ちゃんをソラお父さんに預けて検査することに。
というのも、もし赤ちゃんが産まれてこないままお腹の中に残ってしまうと
ツバキお母さんの命も危ないからです。
赤ちゃんを預けられたソラ、子育ては2回目だけどどことなくぎこちない(笑)
でもちゃんと赤ちゃんを隠して見張ってましたよ。
検査の結果は、1頭のみだろうということでちょっと驚いたけど一安心♪
赤ちゃんは体重74gの男の子でした。
ツバキのお乳をごくごく飲んでとっても元気。
今思うとこの頃からすでに、
ツバキのベッタリぶりをみると甘えん坊になりそうな気がしていた私だったのでした。笑
~つづく~
「パナマ湾」水槽のアカハナグマ。
カメラを向けると興味津々で寄って来てくれます。
ただ・・・ひたすら動くのでなかなかピントが合いません><
最近、巷では「ぶさかわ」という言葉が流行っていますが、今日は「かわぶさ」ショットをお届けします。勝手に言葉をつくりました・・・。
まずは「かわぶさ」の「かわ」(=カワイイ)
続いて「かわぶさ」の「ぶさ」(=ぶさいく)
ん~同じ生き物には見えませんね(笑)。
でもこんなぶさいくなショットでも、担当の私にとっては、かわいくってたまりません!!
親バカならぬ、飼育員バカでごめんなさい。
海遊館の展示水槽から、お客様に見つけてもらうのが苦手な?マニアックな?魚たちをクイズ形式で紹介していきたいと思います。
まずは第一問!さて、私は誰でしょう?
答えは「セミホウボウ」です。「アクアゲート」水槽で見ることができます。
続いて第二問!!私は誰でしょう?
答えは「クロホシフエダイ」です。「太平洋」水槽で見ることができます。
それでは第三問!!私は誰でしょう?
答えは「ユメカサゴ」です。「日本海溝」水槽で見ることができます。
キリがなさそうなので、今回はこれくらいで失礼いたします。。。
海遊館には、まだまだ知られていない、マニアックな魚たちがたくさん暮らしています。
ご来館の際には、マニアックな魚探しに挑戦してみてください!
「日本の森」のコツメカワウソ、通称"おでぶファイブ"(以前は「わんぱくファイブ」でしたが、変更)は、もうすぐ年1回の健康診断です。
健康診断にて獣医から「太りすぎ(怒)!」と言われてしまわないよう、バックヤードでダイエットをすることにしました。
代わりに「日本の森」に登場しているのは、「オリーブ」、「コハク」、「ソラ」の3頭です。
「オリーブ」と「コハク」は親子です! しばらくは彼らが「日本の森」の主役です。
さて、「オリーブ」、「コハク」親子ですが...
これはバックヤードでの写真です。左が父「オリーブ」(12歳)、右が息子「コハク」(1歳)です。
顔がそっくりなので、並ぶと笑っちゃいます。
おまけに臆病な性格もそっくりで、親子っておもしろいなあと思います。
「オリーブ」、「コハク」、「ソラ」の3頭をよろしくお願いします!
「ゆかい!ふしぎ?エビ・カニ展ニュース!」です。
エビ・カニ展のポスターに登場している「トラフカラッパ」の仲間、「マルソデカラッパ」がデビューしました!(文章が長いです...)
「マルソデカラッパ」は、「マルソデ」 「カラッパ」 です。
水槽には、現在3種類のカラッパがいます。トラフカラッパ、ヤマトカラッパ、マルソデカラッパです。
なかでも、マルソデカラッパが一番小さく、よく砂に潜っているため姿が見えないことが多いのですが、砂から眼だけがちょこっと出ていますので、よく見るとわかります。
カラッパ同士でケンカをすることもあるので、その際はバックヤードの水槽へ移動すると思います。ぞうぞ了承ください。
それでは、「マルソデカラッパ」をご紹介します。
↑こちらがカラッパのいる②水槽です。
左からヤマトカラッパ、マルソデカラッパ、トラフカラッパです。
ん?マルソデはどこにおるんや?よし!近づいてみよう!
↑いたいた!後ろにそびえるトラフカラッパの前にマルソデカラッパがいます。
こんな感じで砂に潜ってるので、体全体を見るのは難しいです。
そんなときは水槽の周りの魚名板やモニターの映像をご覧ください。
↑しばらくしてからマルソデカラッパの様子を見ると・・・さらに深く潜っていました。
カラッパの中でも特に恥ずかしがり屋さんなのかもしれないですね。
小さくてかわいらしい、マルソデカラッパ。どうぞケンカしないでね。
では、次号の「エビ・カニ展」ニュースをお楽しみに~。
「ゆかい!ふしぎ?エビ・カニ展ニュース!」です
エビ・カニ展では、さまざまなエビやカニを展示していますが、普段、じっとしていたり、隠れるのが大好きな連中ばかりです。
なので、今回は忍者のようなエビ・カニたちを、うまく見つけられるようポイントをご紹介します。
担当の私も、見つけられない時があります。見つけることができれば、すごい!!です。
↑こちらはゴシキエビ。中央の水槽の岩の隙間や岩と底砂との間をのぞいてみてください。他にも、たくさんの種類のエビ・カニがかくれています。
↑こちらはショウグンエビです。中央の水槽で、ひそかに天下統一を狙っています(私個人の見解です...)
↑こちらは砂に潜って、カモフラージュしています。これはとても難易度が高いです!
しかも、いつもじっとしています!これはカニ?エビ?
次回「エビ・カニ展」ニュースで明らかになります。お楽しみに。
最後に、こちらは早朝や夜間の様子です。飼育係しか見れないのムーディーなエビ・カニ展を紹介します。
↑エビ・カニ展示室の電気を消して、水槽の照明だけにするとこんな感じです。
↑水槽照明と展示室の壁紙や床、水槽のアクリル、生き物などがあいまって、とても美しいムーディーな空間となっております。
朝、出勤した時や夜帰る時、この風景に癒されている私たち飼育係でした。
「ゆかい!ふしぎ?エビ・カニ展ニュース!」です
エビ・カニ展の⑧水槽(深海の冷たい水槽)にいるタカアシガニが、6月17日に脱皮をしました!
まだまだ小さな個体ですが、脱皮をして成長している様子がわかりとてもうれしいです。
脱皮殻をニシキエビの脱皮殻と一緒に展示しました。うまく脱ぐなぁと、いつも関心してしまいます。
なお、大きなタカアシガニは、「日本海溝」水槽に展示していますよ。
こちらは体が大きいからなのか脱皮に苦戦していますが、現在脱皮がはやっております。
また、6月26日には④水槽(ニシキエビ、ゴシキエビ水槽)のニシキエビが脱皮をしました。こちらの脱皮殻は、写真でご覧ください。
ではでは写真をご紹介します。
↑こちらが⑧水槽
↑脱皮殻は、・・・次の写真へ!
↑こちらが脱皮殻を展示している場所です。
↑ニシキエビの脱皮殻、ヤマトカラッパの脱皮殻とともに!
↑タカアシガニの脱皮殻には、苔が生えています。これは、照明がよくあたる場所で飼育しているからです・・・。
↑こちらがニシキエビの脱皮殻、まだまだ小さいですが、順調に成長していることがよくわかります。
この小さなニシキエビの脱皮殻は展示していませんので、ご了承ください。
6月24日より日本の森「水鳥コーナー」に新しい仲間が増えました♫
こちら『ツブリーズ』(カイツブリが2羽なので。。。)で~す。
カイツブリはアフリカからヨーロッパ、東アジアまで広く分布しています。
国内では、留鳥(季節で大陸などに移動せず日本にとどまります)で、1年中見られます。
水鳥コーナーのなかでは一番のちびっこ。体重200gほどの手のひらサイズです。
ツブリーズは潜水がと~っても得意なんです!!!
日本の森「水鳥水槽」でも、魚を追いかけスイスイ泳いでます。
ぜひぜひ可愛い姿を見に来てください☆
現在開催中の特別企画展示「かわいい!コレクション」では、
そのタイトル通りかわいい生き物をたくさん見ることができます。
でも見るだけじゃなく、もっと生き物のことを知りたい!というみなさまに...
水槽のうしろに、生態を解説する映像が流れます!
例えば、愛嬌たっぷりの顔をしたカエルアンコウ。頭から伸びるアンテナのようなものはなんのため? なんだこりゃ!?奇抜な見た目のタテジマキンチャクダイ。でも、なんで渦巻き模様なのに「タテジマ」キンチャクダイ?
「かわコレ」では、かわいいだけじゃない!生き物たちの不思議なひみつをたくさん紹介しています!
「日本の森」を、ふと上を見上げると・・・
おお!!!
ビワの実がたくさん♪♪
今年は良い出来ですな~。
さっそく第1回目の収穫。
熟れてそうなものだけ採ってみました~。
あと3回ぐらい採れるかな。
では、『いっただっきま~す!!!!』
STOP!!!!
『私たちのビワ食べちゃダメ~!!!』
そうビワはリスザルたちのおやつになるのです。
係員は、がまん。がまん。
この小さなカニは「キンチャクガニ」という名前です。なんとハサミに小さなイソギンチャクを付けています。
先月(5月)に終了した「クマノミ展」でも活躍し、カニつなガニ(がり...)ということで、今回もひきつづき登場してもらっています。
「ゆかい!ふしぎ?エビ・カニ展」ができるまでパート② 今回は展示の楽しみ方です。
↑エビ・カニ展完成です!
さまざまなエビやカニが皆さまをお待ちしています。
モニターには生き物の解説や4コマ漫画もありますのでお楽しみに!
↑入り口はこんな感じです。
カタクチイワシの群れがいる「チリの岩礁地帯」水槽を過ぎたらエビ・カニ展!
↑明るく楽しいイラストが皆さんをお出迎え
↑鏡越しに写真を撮るのもいいでしょう!カニといっしょにピース!
↑はて?これはなんでしょうか?答えはエビ・カニ展へ!
ヒントはエビやカニが成長するときに・・・です!ちっちゃな殻が水槽に落ちていることも
あります。
↑中央の水槽のレイアウトはとりあえずこんな感じで落ち着きました。
水槽越しに写真を撮るのもいいでしょう。
エビやカニたちは隠れるのが好きなので、岩の下などのぞいて隠れているエビやカニを
探してみましょう!
例えば・・・
↑こんな水槽があるとします・・・
↑よく見てみると・・・
最後に現在展示中のカニさんが展示に出る前の写真をお送りします。
なお、エビやカニは時に展示変更することもありますのでよろしくお願いします。
↑気持ちよさそうに砂に潜っています。
↑兄妹?おやこ?でっかくなっちゃった!?
エビ・カニは食材のイメージが強いですが、実にいろんな種がいて、おもしろいです。
マニアの人もそうでない人もエビ・カニ展を通して好きになっちゃってください!
特別企画展「ゆかい!ふしぎ?エビ・カニ展」が、5月27日より海遊館5階企画展示室にて無事スタートしました!
今回は、企画展ができあがるまでの様子をご紹介します。
↑まずは何もない入口です。前回の企画展が撤収された後、中では・・・
イルカにおやすみ、ジンベエザメにおはよう!
こんな生活に憧れたことはありませんか?海遊館ではそんな夢のような体験をしていただくことができるのです!
そのイベントは「お泊まりスクール」と言います。今回はその様子を少しだけご紹介します。
お泊まりスクールでは、閉館後の海遊館を巡るツアーがあります。
飼育係員が夜の生き物たちの様子や飼育の裏話をしながらご案内ます。
夜になると昼間とは違った行動を沢山見ることができます。
た・と・え・ば・・・
リラックスして爆睡しているアザラシや・・・
擬ツルにアゴをのせて休むピラルクに・・・
水槽の上の方をかたまって泳ぐイワシとエビスザメ(左下)などなど・・・
他にも魅力がいっぱいです!!ツアーの後は水槽を見ながらお休みいただきます。
翌朝はホテル シーガルでの朝食や、太平洋水槽を上から見学など特別なイベントが満載です!
残念ながら今シーズンの募集は終了してしまいましたが、なんと!!
「こどもとおとまり」の参加者を募集中です!!
応募締め切りは平成23年5月31日(当日消印有効)です。
海遊館に泊ってみたい!!と思った方はお急ぎくださいね。
詳しくはこちらをご覧ください。
スタッフ一同、皆さんにお会いできるのをとても楽しみにしています♪
先日、「パナマ湾」水槽のアカハナグマについて、「ツタ渡り」の術をご紹介しました。
今回は新しく、「くるくるの術」をご紹介します。
まずはこちら。"イチゴ"の個人技「くるくる」。
写真なので伝わりにくいですが、実物はすごくかわいいです。
お次は、"イチゴ"と"アズキ"の団体技「くるくる」。
土を掘りながら器用にくるくる。ちょっとせまそうですね・・・(笑)。
「パナマ湾」水槽のアカハナグマですが、最近また一つ技(?!)を身につけました。
それが、こちら。
ツタ渡りの術!!!
ちょっとわかりにくい写真ですが、この1本のツタは水槽の真上(下には魚たちが泳いでます)に吊るしてあるので、落ちるんではないかと見ているこっちはハラハラドキドキ。
当の本人は「へへん、どんなもんだい!」といった余裕の顔つき。
しかし、これができるのは一番お姉さんハナグマのトマトだけ。
これからどんどん他の3頭も真似をし出すのでは・・・。
なかなかのバランス感覚なので、皆さんもぜひ見に来てください。
今月、5月8日。私が担当させていただいた、海遊館5階の企画展示「クマノミと海の仲間たち」が終了しました。
クマノミたちは、本当に人気者で終了するのはとても残念でした。たくさんの皆さまにご来場いただき、本当にありがとうございました。
写真のカクレクマノミは、海遊館ギャラリーで開催中の「かわいい!コレクション」に引越ししました。カクレクマノミたちは、引き続き「かわコレ」でご覧いただけます。
そして、クマノミ展の次は・・・エビ・カニ展!
エビ・カニ展は何が展示されるか謎のものも多いです。どんなエビカニたちに会えるのでしょうか、ぜひお楽しみに!
現在の企画展示室はというと...
閉ざされた扉の向こうには・・・
実は、まだクマノミ展のままですが、生き物たちの移動を終えて、そうじをしているところです。
エビ・カニ展の準備がんばりまーす!ファイト!
現在、海遊館ギャラリーで開催中の「かわいい!コレクション」には、サメやエイの体に触っていただくことのできる「ふれあいコーナー」があります。
ここでお客様の対応をしていますと、「エイの尻尾には毒針があるのに、触っても大丈夫なんですか?」という質問をよくいただきます。確かにエイの尻尾の部分には、猛毒のある毒針がはえています。
ですが、「ふれあいコーナー」で飼育しているエイは、すべて毒針を切り取ってあるので、安心して触っていただけます。
ところで、エイの尻尾に毒針があることをご存じの方は多いと思うのですが、ではどんな毒針がはえているのか見たことがある方は、意外と少ないのではないでしょうか?
ですので、ご期待?に答えてご紹介いたします。
こちらがエイの毒針です。大きさが1m前後のエイのもので、長さは10cm以上あります。
先端は大変鋭く、布はもちろん、ビーチサンダルなどのぶ厚いものでも簡単に突き破ります。
しかも一度刺さると簡単には抜けないように、左右がノコギリのようにギザギザになっています。
しかも毒針の名の通り、猛毒があります。自然界のエイの多くはこのような毒針を持っています。
海水浴などでエイを見かけても、絶対に野生のエイには触らないようにしてください。
GWを迎えとてもにぎやかな海遊館。
5月4日は緑の日です。
この日を待ってました!!と言わんばかりに屋上の
『シラン』がいっせいに咲き始めました~☆☆
係員、せっかくなので一人でも多くのお客様に見ていただきたくて、
夜間に作業して展示しちゃいました。(^^ゞ
たくさんの『シラン』が日本の森をよりにぎやかにしてくれましたよ~。
皆さま、ぜひ見に来てくださいね♪
「パナマ湾」水槽への入口には、アカハナグマたちが逃げ出さないよう、ダブルキャッチという前室(ぜんしつ)があり、そこを通ってから展示室に入ります。
ダブルキャッチには、展示室を掃除するための水道ホースや水道栓、海水部分の清掃に使うポンプ用のホースがあったり、清掃道具などを置いています。
展示室内にこれらのものを置くと、アカハナグマがガシガシと咬んでしまうためです。
清掃する時は、前室側から扉の下にあるホースを通す穴を開きます。このようにくるくる回してあけるのです。↓
くんくん、くんくん。
今日も、あっちを調査!
こっちを調査!
あー疲れた・・・
ひと休み・・・と。
海遊館に入館して一番最初の水槽「アクアゲート」です。頭上には渦を巻くようなカタクチイワシの群れ。
今回は「アクアゲート」で展示中のセミホウボウをご紹介します。
「瀬戸内海」水槽で展示中のホウボウに似た魚です。
ではセミホウボウとホウボウの違いを探してみましょう。
まずはセミホウボウ↓
そしてコチラがホウボウ↓
胸鰭の形、色もホウボウとかなり違いますね。
そしてホウボウには、胸鰭の一部が変化した「遊離軟条(ゆうりなんじょう)」(写真赤マル)があり、これを足のように使って底を這って移動しますが、セミホウボウにはありません。代わりに腹鰭を使っています。
「アクアゲート」のセミホウボウ、「瀬戸内海」水槽のホウボウ、見た目の違いだけでなく、鰭の動かし方なども良く観察してみてください。
おもしろいですよ!
私は魚類の飼育を担当していいます。普段は魚たちのお世話をしているのすが、先週の土曜日は、いつもと違った仕事を担当しました。
大阪港区の海遊館から飛び出して、吹田市立千里山にある「佐井寺図書館」に行きました。
「さかな博士がやってくる!」というテーマで、吹田市の地元の方々に、ジンベエザメなど海遊館の
生き物について映像や標本を使ってお話をさせていただいたのです~。
大きさ5mの「じんべえのぼり」をみんなで持っている様子です。
私たちが着ているのは「じんべえ羽織」という昔の着物です。
じんべえ羽織の模様とジンベエザメの背中の模様が似ていることから、「じんべえザメ→ジンベエザメ」という名前がつけられたと言われています。
大雨の中、たくさんの子供たちが来てくれました。そして1時間半という長い時間にもかかわらず、最後まで真剣に、そして楽しくお話を聞いてくれました。みなさん、ありがとうございました~!
実は、少し緊張していたのですが、みなさんの、すばらしいリアクション!と笑顔!に支えられて、無事終えることができました。
魚たちのお世話も大切ですが、子供たちにいろいろとお話することも、楽しくて大切な水族館の活動ですね。次の機会もがんばりまっす!!
ドフラインクラゲの展示を始めました。春になると各地で見られるクラゲですが、なぜか最近は縁がなく、採集できないことが多かったので、久々の展示です。
さっそく撮影。だいたいこんな、リラックスして触手が伸びたのを撮りたくなっちゃうもんですが、
私の好みは泳いでるところ。触手の乱れに動きを感じられるでしょうか。
「かわコレ」の会場へ上がる階段には、こんなしかけが!!
かわいいお魚たちが、会場へ案内します。ちょっと会話を聞いてみましょう。
(タッチしてみたい!)
(行こ!行こ!)
(どんな魚たちがいるんやろ!?)
この続きは、「かわコレ」で・・・
海遊館では夕方の5時をまわると館内の照明が夜仕様にかわり、昼間とは違った生き物たちの様子をご覧いただくことができます。
例えば、寝ているところや、夜行性の生き物たちが活発に動くところなど、それぞれに特徴があります。
なかでも寝る場所には個性あり♪
トラフザメ♀【愛称:おかん】は太平洋水槽の中でもここが好き♪ここって?
ちょっとわかりにくいですが、グレートバリアリーフ水槽の最下層の反対側です。
(本当に分かりにくいな...汗)
運が良ければメガネモチノウオ♂【愛称:ナポちゃん】と寄り添っているのがみられるかも!!
そして、その左隣では...
エアレーションの上を陣取ってるタマカイ【愛称:大きい方】にも会えます。
今日はその下でアカエイも休んでいました。
種類は違えど、好きな場所は同じだったりするんですね★
ぽかぽか あったかい 春は、おしゃれをしてお出かけしたくなりますね。
今日は、「日本の森」のおしゃれさんをご紹介~。
トップバッターは!!!
赤いお洋服に素敵な帽子をかぶった
『ヤマツツジ赤』さんで~す。
帽子を脱ぐと。。。
お次は~??
『ヤマツツジ赤』のお友達、『ヤマツツジ白』さんで~す。
帽子を脱ぐと。。。
おぉ~どちらもお美しい~(*^_^*)
おっと、こちらにも!!!
『コバノミツバツツジ』さんですね~。
帽子を脱ぐと。。。
なんと!花びら一枚だけに違う模様があるとは。
このおしゃれに昆虫たちも誘われてしまうわけですね。
以上、「日本の森」のおしゃれなツツジのご紹介でした~☆笑
写真の飼育係は、何をしているところでしょう?
生き物の観察のことを、わたしたちの業界用語で【ワッチ】と言います。由来は英語のWatch(見る)です。
この機会に、業界用語(海遊館だけかも?)を、こっそりお知らせしましょう。
【○○給(○○きゅう)】
○○給餌の略。
例)イル給(イルカ給餌)、アシ給(アシカ給餌)、潜給(潜水給餌)
【保定(ほてい)】
生き物を押さえて動かないようにすること。主に検査するとき。
例)おい!そのサメ、しっかり保定せんかい!咬まれるど!(魚類担当K氏、和歌山弁バージョン)
【Wキャッチ(だぶるきゃっち)】
通路と水槽の間にあるスペース。生き物が水槽から出てしまわないよう二つの扉があり、その間のスペース。
例)Wキャッチの扉、閉めたかな?忘れたんちゃう?もっかい見に行くわ~、やば~(汗)
【誘導(ゆうどう)】
生き物を、ある場所から違う場所まで連れてくること(無理やりではなく)。トレーニング時に使う。
例)Wキャッチに誘導しまーす。(あんたが誘導されてるやん~)
【シャワリング(しゃわりんぐ)】
凍結保存していた餌を水のシャワーで融かすこと。
例)サバとシシャモ、シャワリングしといてな。(時々、シャワーが自分に向いてずぶ濡れになる...)
【淡注(たんちゅう)】
海水魚の飼育水槽では、蒸発により塩分濃度が濃くなることがある。その分の真水を追加すること。淡水注入の略。
例)比重が上がったので淡注します。(淡注中(たんちゅうちゅう)は、現場を離れてはいけません)
【ベネる(べねる)】
魚類の寄生虫の一種、ベネデニアが寄生すること。
例)ミーティングにて、後輩「先輩、ベネってきました。」 先輩「どこで?誰が?どれくらい?ちゃんとわかるように言いや~」
【○○ペレ(○○ぺれ)】
金魚の餌のようなつぶつぶのペレット(人工餌料)のこと。コイペレ(コイ用ペレット)、アユペレ(アユ用ペレット)。
(例)「アユペレないやんか~、最後つこたんだれ~、も~、入れといてや~」(実在のF氏)
【薬浴(やくよく)】
薬を溶かした水に魚を浸けて治療すること。
例)ベネってるから薬浴せなあかんで。(ミックスバージョンです)
【T0~T14(てぃぜろ~てぃじゅうよん)】
海遊館の展示水槽につけられた番号で、飼育係は水槽を番号で呼ぶ。観覧順路に沿って順番に番号がついている(T0はアクアゲート、T14は日本海溝水槽)。TはTank(水槽)の略。
例)T9(太平洋水槽)で、A氏「マダラトビエイの潜給してくるわ~。」 B氏「Oh!センキュー」
観覧通路で飼育係同士が話をしているのをよーく聞いてみると、他にもいろんな業界用語がでてきます。
展示水槽を番号で呼べるようになったら、かなりの海遊館フリークかもしれません~
「あっ、潜給の時間だ~!」
「日本の森」でこんな花を見つけました。
何の花かわかりますか???
ヒントは。。。
①花の上に付いている屏風のように折りたたまれた葉。
②秋になると大きな葉が綺麗な赤色になります。
答えは~。
『ハウチワカエデ』
カエデの葉はよく知られていますが、花はあまり知られてないようですね。
『ハウチワカエデ』は葉の形が天狗の羽団扇に似ていことから名前がつけられたそうです。
花は写真のように数個がひとかたまりになっていて、雄花と雌花が混在します。
ちなみに、おしべが花びらから飛び出ているのが雄花です。
秋に有名な植物でも、季節ごとにいろいろな姿をみせてくれておもしろいですね。
みなさまも野山に出かけて、たくさんの姿を発見してみてくださ~い。
「日本の森」カワウソ水槽にアユをお迎えして、はや半月が経とうとしております。
群れになり泳ぐアユはと~ても綺麗です。
ただ。。。感動しているのは係員だけではないようですよ。
そう、ここは。。。。
「か・わ・う・そ」水槽
じ~~っと見つめてみたり
そして本能と言いましょうか、アクリル前ではこんな華麗な技も飛び出します。
「まずは左前足!」
「次に右前足!!」
ぐいっと踏ん張って~
「とりゃ~!!」
みごとなターンが決まりました。
毎日がお祭り騒ぎです。
そして~たまに~
「ぱくっ!!」
あ゛っ。。。。
そうだよね。カワウソだもんね。
たまにはね。
でもちゃんとお食事タイムも起きてきてね。
餌もってるのに来てくれないと寂しいんだから~~(T_T)
最近、暖かくなったり、寒くなったりですが、みなさま体調をくずしていませんか?
「日本の森」では、春の到来を感じさせる「シャガ」の花が開きましたよ~。
花びらは細かい切れ込みが入り、とってもゴージャスな感じです☆笑
「日本の森」は、季節に合わせて、緑が豊かになったり、いろんな花が咲いたりと、四季のある日本の美しさを感じさせてくれます。
さて、「シャガ」のお花に癒されたことだし、今日も元気出してがんばります~!
本年度もシーズンがやってまいりました。
毎年3月末~7月頃まで、日本の森「カワウソ」水槽には「アユ」が仲間入りします。
「アユ」のお迎えに行ってきましたので、その様子を紹介します。お迎えは4tトラックです。
こちらです。↓↓
日本の森「カワウソ」水槽には、体重約5g程の小さな「アユ」が最適なので、毎年「日高川漁業組合 アユ種苗センター」さんにお世話になっています。
まず到着したらこのアーケードをくぐり、トラックを消毒します。病気などを持ちこまない為です。
次にトラックの水槽に水をはります。
いよいよアユとのご対面~。
おぉ~。今回はちょっと大きめです。
種苗センターの方に取り上げていただきます。
とっても丁寧に、そして「アユ」に負担をかけないよう迅速に。さすがです!
どんどんトラックへ~。全部で約3500尾の「アユたち」がトラックに乗り込みました~
では!海遊館へ向けて出発~。
輸送中は運転席のモニターで「アユ」の様子をチェックします。
最近導入した海遊館自慢の装置、ハイテクでしょう~。(笑)
渋滞があったものの無事到着。
夜になって、日本の森の水槽に移動です。
みんな元気に泳ぎだしました~!!!
ん~やっぱり水槽がにぎやかになりますね。
群れて泳ぐ姿は迫力ありますよ~。
さて、ここは「カワウソ」水槽。
カワウソたちは?
もうお休み時間。明日の朝ご対面で~す☆
その様子はまた今度♪
今日、「日本の森」をぷらっと見ていましたら。。。
海外からお越しくださったお客様が、
「OH!ピーチクイーン☆」
と写真を撮られていたのは
ぷっくり ふくらんだ つぼみが開きだした 桃の花♪
暖かくなったせいか一斉に咲きはじめました。
そして・・・・その近くでは、「シャガ」のつぼみがふくらみ始めました。
皆さま「シャガ」って知ってますか??つぼみが出始めた時は↓のように閉じてます。
つぼみがふくらみだすと、
開きま~す!!!!
花しか知らなかった係員は、(担当なんですが;)ちょっと驚き、「発見~!!」と嬉しくなりました。
でもって、ちゃくちゃくと春の準備をする「シャガ」が、
まるで「クイーン」の座をねらっている次期候補にみえてしまった担当でした(^。^)
海遊館の新しい企画展示「かわいい!コレクション」の開催がもう目前です!
オープンする3月11日まで待てない!という方のために、
「かわコレ」で皆さんをお出迎えする生き物をちょっとだけ見せちゃいます。
ん?
んん?
なんでしょう、この緑とオレンジの派手な模様は!
正解は・・・
「テングカワハギ」でした!
派手な模様にくりっとした目、とがった口がとってもかわいいんです!
このとがった口で、海遊館では小さなプランクトンやエビをついばんで食べています。
テングカワハギの他にもちょっと変わった、でもとってもかわいい生き物が満載の
「かわいい!コレクション」、どうぞお楽しみに!!
最近ぽかぽかと暖かい日が多くなりましたね。
天気が良いと、つい、ウトウトまったりしたくなっちゃいます。
海遊館「日本の森」にも、春の足音が聞こえてきましたよ~♪
一見枯れ木のように見える植物ですが、よくよく見ると。。。
ほら!!
と~ても鮮やかな緑色の葉っぱが(^◇^)
こっちにも
ちなみに写真は、
1月に、日本の森に仲間入りした「アジサイ」と「ヒメアジサイ」です。
夏にはきっと、きれいな花を咲かせてくれるんだろな~。
皆さまも「日本の森」で春を見つけてみてくださいね(*^_^*)
日本の森「水鳥水槽」でお食事タイムがスタートしました!!
平日は係員が解説もしちゃいます♪
しかぁ~し!!!!!
水鳥たちは、めちゃめちゃ気分屋さん。
解説をしているのに
「餌いら~ん。おなかいっぱいやもん。」
とそっぽをむくことも。(;一_一)
係員解説中は「食べてくれよ~」とドキドキものです。(笑)
もし!食べてくれなかった時は。。。。
あたふたしている係員をお楽しみください(T_T)
ここで裏情報☆(ってほどでもないですが。。。)
実は、水鳥って写真に撮ると意外に面白いんですよ。
撮り方や季節によって雰囲気が結構変わります。
例えば。。。
凛々しいお姿のミコアイサ(冬)
正面から撮るとまるで鏡モチのようなミコアイサ(夏)
ぜひぜひ、皆さまも水鳥水槽に
よってらっしゃい。みてらっしゃい♪
クマノミ展も残りわずかとなってまいりました。
写真でクマノミ展のかわいい魚たちを紹介します~。
クマノミ。この写真とても気に入ってます。
スパインチークアネモネフィッシュ。
なかなかペアが見つかりません。良きパートナー募集中です。
セジロクマノミ。イソギンチャクとの相性良し!
ハナビラクマノミ。きれいでしょう。
セバエアネモネフィッシュ。黒いクマノミもいるんですよ。
ハマクマノミ。サンゴの水槽にいますよ。
トウアカクマノミ。カクレクマノミに混じってるから探してみてください。
カクレクマノミ。後ろに見えるのは・・・?もうすぐバレンタインですねえ~
クマノミ以外の生き物も紹介!!
メガネゴンベ。表情豊かです。
シロボシアカモエビ。白い靴下はいてるようで英語でホワイトソックスと呼ばれてます。
キイロハギ。うつり悪くてすみません。苔をついばんでおります。
ナンヨウハギ。独特の模様と鮮やかな青色がきれいです。
フレームエンゼル。情熱的な赤い色が素敵です。
我ながら今回の写真は上出来かな・・・
もっとよい写真が撮れるようパシャパシャ撮っていきます!
企画展示「クマノミと海の生き物たち」は、4月10日(日)にて終了の予定です。お見逃しなく~。
詳しくはコチラ↓
http://www.kaiyukan.com/topics/events/kumanomi/
誕生日おめでと~!!!!!
「ん?」
いやいや、あなたの子供たちです、コウメお母さん。
そう、2月12日は、四人兄弟「シロコ」、「サンゴ」、「シオン」、「コハク」のお誕生日。
1歳になりました~☆
相変わらず、綺麗なピンク色の鼻は『サンゴ』。
お隣は『シロコ』。最近、係員の後ろから膝カックンをしかけるのがお気に入り(--;)
あらあら、サンゴはカメラが大好きね。
お目立ちサンゴの横でチビッと鼻を覗かせているのは『コハク』ですね~。
さて。。。シオンはどうやらお布団の中で爆睡中。呼んでも応答なしでした。(泣)
寒い冬を乗り越えて、みんな元気に過ごしてま~す♪
「クック海峡」水槽で飼育中のアカウミガメの甲羅に何かついています↓
ついている生き物を見つけられましたか?
コバンザメです
自然界でもウミガメにもよくついている姿をよく見かけます
こちらは別の角度から
写真はアカウミガメですがアオウミガメにもよくついています
「クック海峡」水槽では、ぜひコバンザメを探してみてください~
この水槽、いったい何が入っていると思いますか?
もちろんゴミではありません。とても小さいのですが、ちゃんとした生き物なのです~。
正解は・・・。
クリオネでした!!
現在、約400匹のクリオネを展示しています。
流氷の天使も、こんなにたくさんいると見応えがあります。今が見どころの天使たち、ぜひ見てください。
ちなにみ、クリオネは正式な名前ではありません。正式な名前(=和名)は、ハダカカメガイといいます。クラゲではなく、殻をもたない巻貝の仲間です。
学名がClione limacina(クリオネ リマキナ)というので、「クリオネ」と呼ばれるようになったようです。
確かに、本人たちも、「あ、ハダカカメガイだ!」よりも、「きゃぁ~クリオネ~!」って呼ばれた方が、うれしいかもしれません~。
「クック海峡水槽」にいるピンクマオマオ、全身ピンク色でゆっくり泳ぐ優雅な魚です。
でも、その中に1尾だけ背中に黒いシミがある個体が・・・。実は、もう15年以上暮らしています。
年とともにお肌の黒ずみが・・・という訳ではなく、15年前からついていたシミです。
まだまだ、餌もいっぱい食べて元気いっぱい!年寄り扱いすると怒られそうです。
大くんの輸送には沢山の人たちが関わっています。
海遊館日記では珍しく「ヒト」、もとい「飼育係員」にスポットをあててみましょう。
作業開始前のミーティング。安全に「大くん」を運ぶことができるよう、各自の配置や段取りを確認します。緊張します!
それぞれが自分の持ち場について、「大くん」を専用コンテナに収容するタイミングを見計らいます。
みんなの心臓の音が聞こえてきそうなくらいドキドキした瞬間です。
輸送中も沢山の係員が大くんの様子を見守ります。大くん頑張って!!
背中あわせに、遊んでいるわけじゃありませんよ。これでも一生懸命なんです(笑)
クレーンの操作はプロの専門の方々にお願いします。
大くんを乗せた船が出港するのを見送る時、急にさびしい気持ちになりました。
本当に船に乗って行ってしまうんだなぁ...。「大くん!」無事に元気に到着してよ~。
船の中では...
長い船旅に備えて係員も腹ごしらえ。 おなかすいたぁ~。
もちろん、大くんの健康管理に注意して、交代しながら休憩してますので、ご安心を☆
大くんを無事に高知に連れて行く!!
この想いで係員みんなの気持ちが1つになった2日間でした。
あっ!!大くんの写真が全然ない...
こ、こういう日記があっても良いですよね(汗)
この号からご覧になった方に、少しこれまでの経緯を説明させていただきますと...
体調を崩してしまったジンベエザメの「大くん」。療養のため18時間もの船旅を経て、高知県の足摺岬港へと到着しました。詳しくは、海遊館日記「大くん ふるさとへの旅 PART1・2」をご覧下さい~
さて、ここから「大くん」の旅も佳境を迎えます。
まずクレーンを使って「大くん」を収容したコンテナを特殊な大型トラックに乗せます。
落としてしまったり、輸送中に外れてしまったら大惨事!!慎重に慎重に作業を進めます。
トラックが揺れて、大くんの負担にならないよう、ゆっくりと以布利センターのある以布利港を目指します。
「なんで直接、以布利港にいかないの?」って思いますよね?
実は、大阪から高知までの船旅に使用する輸送船はとても大きいため、小さな以布利港には入れないのです。そのため、大型船を停泊することができる、足摺港からトラック輸送を行いました。
さぁ、いよいよ以布利センターに到着です!
クレーンを使ってコンテナごと水槽に入れるのですが・・・、
実は、以布利センターにはジンベエザメ収容のための特別な仕掛けがあります。
なんと!!天井を外して、その穴から直接水槽にコンテナを入れることができるのです!すごい!
こうして、丸1日以上かかった大くんの旅路も、無事に終わりを迎えることができました。
心配していた「大くん」の健康状態も順調で、水槽に入るとすぐに泳ぎ、スタッフ一同ほっと安心しました。
これからも、私たちは大くんの体調回復に全力を尽くします。
「大くん」がはやく元気になりますように...!
PART.2は船旅編です。
大くんの旅路の中でも一番の山場となります。
コンテナごと船に乗り込んだ大くんと係員9名。
これから18時間の船旅です。
大くんも大変ですが、24時間体制で大くんを観察する飼育係員にとっても、気合いと体力を要する行程です。
船内で観察している様子です。水中で大くんの観察をしながら健康状態を調べます。
水が汚れてきたら換水です。この海水も事前にちゃんと温めてから使います。
写真は獣医さん。
採血した血液の検査をしているところです。
まだ真っ暗な早朝に高知県足摺岬港に到着しました。
車で先に到着し、港で待っていた館長(写真左)も一安心...。
「大くんもみんなも無事について、本当によかったぁ~」
って背中が語ってます。
安心するのもつかの間、夜明けを待って作業再開です。
大くんの旅はようやく後半戦に突入です。
続きは次回、「大くん ふるさとへの旅 最終回」でご紹介します。
ニュースやHP等でご存知の方も多いとと思いますが、改めて報告いたします。
海遊館の人気者、ジンベエザメの『大くん』がふるさとの高知県へ帰ることになりました。
大くんは、昨年12月中頃から食欲が落ち、ぼんやりとした泳ぎ方をするようになりました。
年末年始も24時間体制で観察を強化し、容態の把握や治療に努めてきました。
その結果、健康状態は良くなりつつあり、私たち飼育係員も一安心。
さらに良い環境で体調を整えるために、故郷である高知県へ帰ることになりました。
高知県土佐清水市には大阪・海遊館 海洋生物研究所以布利センター(通称:以布利センター)という研究施設があり、より安全に検査をすることができます。
では、大くんが以布利センターに到着するまでの様子を少しだけご紹介します。
まず、大くんを専用のコンテナに誘導します。
そして、30tの重さを吊り下げることができるクレーンで地上まで降ろしたら...
健康状態を確認します。エラの動き、尾びれの動き、血液検査やエコー検査も行いました。
同時に水質を維持するために海水の交換も行います。
大きなクレーンで振動の少ない特殊なトレーラーに乗せて、岸壁まで移動します。
もう一度クレーンで吊り上げて、輸送船に大くんが入った専用コンテナを乗せます。下の写真は船の底から見上げて撮りました。船内はすごく深いのです!!
ここまでの作業にほぼ半日かかりました。
大くんの旅は、始めの段階からとても大変です。
さて、これからは先は18時間にもわたる船旅の始まりです。
続きは、次回のブログまでお待ちくださいね。
【えふぃる】
クラゲのポリプがストロビラになり、エフィラをもうすぐ遊離しそうな状態になること。飼育環境の人為的な操作によりストロビレーションを誘発することを「えふぃらす」という。
【ラビちゃん】
オーレリア・ラビアータAurelia labiataの愛称。
(海遊館クラゲ担当者用語辞典より)
えふぃっているのは左のポリプです。
ストロビラになるのに、「すとろびる」って言わないのはなぜだろう。
きっと長ったらしいからだな。
2010年の海遊館は、カマイルカ・リスザル・ペンギンたちと、ベビーラッシュで盛り上がりました!
また、現在開催中の特別企画展「鮫博覧会2010」でも、8月27日に生まれたツマグロの赤ちゃんを展示中です。
そして、12月20日より、赤ちゃんへのエサやりの様子を紹介しています!
お食事タイムは、月~金がPM2:10~、土・日・祝日がAM11:00~です。
エサやりと同時に、ツマグロの特徴を紹介をするスポットガイドも行います。
「鮫博覧会2010」の開催は2011年1月10日までとなっておりますので、期間中にぜひお越しくださいませ。
「ふあふあクラゲ館」に2種の新しいクラゲが登場するのにあわせて、展示のクラゲ12種をすべて海遊館でポリプから無性生殖で繁殖させたものにそろえてみました。
題して、「海遊館生まれのクラゲたち」。
12月26日までの予定でしたが、ご好評につき、平成23年1月10日まで期間を延長します!
開催にあたり、せっかくだから、バックヤードで育ちながら、出番を待つポリプやエフィラの姿も紹介しちゃいたい。
そこで、これまでの文字だけだった魚名板(クラゲは魚じゃないけど、館内の種名表示のことを「魚名板」と呼ぶのは海遊館のならわしです)を写真入りにしてみました。
作業の合間に、ちまちま撮りためた写真が役に立つ。
それにしても、ポリプもエフィラもかっこいいですね~(またクラゲ担当の親バカか・・・)。
4種ぶんだけちょっと紹介。
先日、夜の関西国際空港に行ってきました。しかも、普段あまり行くことのない貨物ヤードです。
ここで荷物を受け取って、夜の阪神高速をひた走り・・・、
海遊館に到着!バックヤードの予備水槽へ直行です!
大量の箱の中身は「ウメイロモドキ」という名前の魚です。みんな元気かな?
飛行機に乗ってやってきたウメイロモドキ、現在は「太平洋」水槽でナンヨウマンタと同じエリアで群れを作って泳いでいます。とってもきれいですよ!
タチウオの展示を始めました。
展示場所は 海遊館4階「日本海溝」水槽で、2011年1月下旬までの予定です。
タチウオは体が太刀(たち)に似ていること、立ち泳ぎをすることなどから、この名前がついたと言われています。
タチウオの体が光に反射して、きらきらときれいですが、体の表面がとても弱く、少し何かにあたっただけで傷がついて弱ってしまいます。
しかも、かなりのビビりですので、水面に餌を落としただけで驚いて壁にぶつかりそうになったります。
きれいなタチウオをカメラで撮る際はフラッシュをたかずに、そっとお願いしますね。
また、夜の海遊館(17時~)ではさらに幻想的なタチウオの泳ぎをご覧いただけます。夜も必見です。
写真は昼間の様子ですが、大きなタカアシガニとタチウオの共演です。
クラゲ担当が時間と手間と愛情を惜しみなく注ぎ込んで育んだクラゲの中から、とっておきの美人(美クラゲ?)さんを紹介します!!
その名もパープルストライプトジェーリー。
如何でしょうか。個人的にこんな美しいクラゲはいないと思っています(笑)
クラゲの傘や触手は非常に切れやすいので、きれいな形を保ったまま成長させるのは本当に難しいんです。
なので、クラゲ担当はきれいなクラゲを育てるために、心血を注いでいます。
手塩にかけて育てたパープルちゃんは、世界で1番美しいに違いない、と思う親バカな担当なのでした。
先日のブログでもお話しましたが、海遊館では毎年この時期になるとサンタダイバーが登場します。
今日はそんなサンタダイバーにまつわるお話をしたいと思います。
サンタさんは1日4回皆さんの前に登場します。
なので衣装もかなり使い込むため、どうしてもほころびてきます。帽子もその1つ。
ということで今回、私はサンタさんから帽子の修理隊長に任命されました。
裁縫得意じゃないけどうまく縫えるかなー??でもサンタさんのためだ、頑張ろう!!
さぁ、完成。
サンタさんにお返しする前に、かぶり心地をチェック。「アクアゲート」水槽(トンネル水槽)に、新しくたくさんのカタクチイワシが仲間入りしました。
最初は慣れない水槽の様子にビクビクして、ずっと下の方を泳いでいましたが...
今では、水槽の上の方を優雅に渦になって泳いでいます。
水槽の照明を浴びた姿は、きらきらと輝いてとてもきれいです。
カタクチイワシは期間展示ですので、ぜひご覧ください!
「エクアドル熱帯雨林」水槽のブルーディスカスです。
ディスカスという名前は、円盤(disc)からきています。
確かにまんまるだなぁ。
しかし、正前から見ると...
こんな感じで、とても平べったいことがよくわかります。
これって、側面からすごい水流がきたりすると、三日月みたいな形になるのかなあ~とくだらないことを考えてしまいました。
ちなみにマンボウも同じように平べったいです。
魚の顔を正面から見ることって少ないのですが、「なんでこんな形?」って考えると楽しいですね。
ジンベエザメの「海くん」・「大くん」が泳ぐ「太平洋」水槽には、なんとサンタさんが潜っています!!
期間は平成22年12月26日(日)までで、AM11:00~、PM1:15~、2:00~、3:30~の一日4回(各回約40分間)登場します。
サンタさんも忙しいので上記の時間しかいないのでお見逃しなく!!
手を振ったり、じゃんけんしたり、お客様のまねをしたり、一緒に記念写真と撮ってみたり♪
サンタダイバーと冬の思い出つくりましょう!
では、私が追跡取材をしたサンタダイバーの写真をご覧ください!
背後にいるのは・・・マンボウ!エサをほしがっているのかな?もうエサは終わりましたよ!
手を振って皆さまをお出迎えします!近くでサンタさんに会えた人はラッキー!かな!?
またまた背後にマンボウが!エサもらえないので離れていったのかな!?
おや??
お食事中に失礼!
9月15日に「日本の森」にデビューしたコツメカワウソのコウメ親子。
大きな水槽にも慣れて、アユを追ったり、飼育係のカッパにぶらさがったり(T_T)
とやんちゃっぷりを発揮しております。
そんなこどもたちも食欲には勝てません。
「まて!!」といわれると~
ピタッ☆お見事!!
おっと!!本題を忘れるところでした。。。
最近、気温が下がり肌寒くなりましたよね。
大きく成長したこどもたちですが、やはりまだまだこども。
11月17日にバックヤードに戻り18日からは
お兄ちゃんカワウソ達に「日本の森」をお任せすることに決まりました。
「もっとたくさんのお客様に会いたいよね~??」
『は~い☆』
ということで、こどもたちに会いたい皆さまはお早めのお越しを!!
お待ちしておりま~す。
「エクアドル熱帯雨林」水槽で展示中の、今年の6月30日に生まれたリスザルの赤ちゃん。
お父さんはジャック、お母さんはアンズ。
赤ちゃんには"ポンカン"という愛称がつきました。ちなみにオスです。
夏休みに期間限定で3頭の親子展示をしていたのですが、10月25日に再び戻ってきました。
ポンカンはだいぶ大きくなりました。でもまだまだ甘えたがり。
最近は大人と同じエサを少しずつ食べるようになってきましたが、今日授乳しているところを見てしまいました。
まだお母さんのおっぱいが一番なのね。
親離れにはもう少し時間がかかりそうです。
アンズも久しぶりの子育てで足腰がかなり強くなったのでは???
ある日のトラフグです。
特別企画展『~小さなアイドル~クマノミと海の仲間たち』、もうご覧になられましたか?
まだの方、かわいいクマノミたちにぜひ会いにきてください!
オレンジと黒色の模様のカクレクマノミは皆さんご存じかと思いますが、クマノミとひと口に言っても、いろんな種類のクマノミがいます。
まずはポリプ。幼生みたいなもんですね。手のひらにのるほどの小さい容器で飼っています。
ある日、ポリプに変化が。お皿を重ねたようにくびれてきます。
その一枚一枚が離れて泳ぎだします。赤ちゃんクラゲ。エフィラといいます。生まれたてのエフィラは数㎜くらいの大きさです。
エフィラはえさを食べてどんどん大きくなります。細長い触手ができ始めました。
大きくなるとこんなに。
海遊館で展示しているクラゲの多くはこのように小さなこどもから育てたものです。飼育係の日々の努力の結晶なのですね~
「パナマ湾」水槽には「コモリザメ」というサメがいます。
こちらの右端にいるのが、「コモリザメ」です。
「パナマ湾」水槽は、上層・中層・下層から水槽をご覧いただける構造になっているんですが、この「コモリザメ」は上層・中層ではめったにお目にかかれません。
下層の右端がお気に入りのスポット♪
実は自然界でも、日中は海底の突き出た岩棚や小さなほら穴に身を横たえて休息していることが多いサメなんです。
とはいってもたまには上のほうにも行ってみたくなりますよね。たまにふらっと上層まで泳いでいくと、
「幻の巨大魚を見ました!!」
なんていう目撃情報をいただくんですが、残念ながら幻ではありません。ずっといます。(笑)
最近では餌の時間になると水面まで上がってくるようになりました。
「コモリザメ」って、すごい勢いで海水を吸い込んで餌を丸のみにするんですよ。
運よく餌の時間に遭遇したら、「コモリザメ」がいないか探してみてください。
グレートバリアリーフ水槽には「カゴカキダイ」という魚がいます。
この写真がそうなのですが、「カゴカキ」とは一体?
気になったので調べてみると・・・
江戸時代の乗り物「駕籠(カゴ)」を担ぐ人の肩の筋肉が盛り上がっていたように、
この魚も背中が盛り上がっていることから「駕籠担きダイ」と名づけられたそうで。
う~ん、渋い。
古来の日本文化にちなんだ風情ある名前なんですね。
じゃあ、英語では何と呼ばれているんでしょう?
調べてみると・・・「Stripey(しま模様)」。
な、なんて安直・・・!
10月になり肌寒く感じる日もありますが、
みなさん体調をくずされていませんか?
海遊館では、「日本の森」水槽に棲む水鳥たちの冬支度がはじまりましたよ。
「ミコアイサ」や「キンクロハジロ」の雄は冬に繁殖期をむかえるため、
羽が生え変わり体の模様が派手になります。
恋の季節、雌にアピールするんですね。
こちらが冬支度のはじまったミコアイサの姿。
背中(赤印)に冬の羽がちらっとのぞいてます。
そして冬は。。。
目の周りが黒くパンダみたいになるので「パンダガモ」とよばれることもあります。
11月頃までに冬支度を終えて元気に冬をすごしてほしいものです。
夏も終わりだというのに怪談話?!?!
いえいえ。
愛らしいクラゲのお話ですから、怪談が苦手な方も大丈夫ですよ☆
「花子さん」はあるクラゲの愛称です。
こちらがクラゲ館の花子さんです。
一見ミズクラゲの様ですが、花子さんはオーレリア・ラビアータという名の海外のクラゲです。
しかし、花子さんは他のオーレリア・ラビアータとはちょっと違う特徴を持っています。
通常、オーレリア・ラビアータの傘には4つの生殖腺があり、三日月形に透けて見えいます。
ところが、花子さんはなんと生殖腺が6つもあるんです!!
傘を上から見るとお花の様に見えでしょう??
クラゲ館にお越しの際は、ぜひ花子さんを探してみてくださいね☆
余談ですが、クラゲ館は深夜になると○○が出るとの噂があります...
この話はいずれまた☆
ここは「グレート・バリア・リーフ」水槽です。
真ん中のほうをよく見ると・・・
サンゴの天敵、オニヒトデがいるじゃーありませんか!!
サンゴ、ピンチ!!!
・・・・と思いきや、実はグレートバリアリーフ水槽のサンゴとオニヒトデは全て人工の模型なんです。
ただでさえ減少が問題となっている本物のサンゴを大量にとってくるわけにはいきませんもんね。
カタクチイワシを受け取りに姫路まで行ってきました。
このカタクチイワシたちは、カツオの一本釣りのエサ用に、姫路の沖合で蓄養されているものを分けてもらったものです。
カタクチイワシは体表が弱くウロコがはがれやすいため、丁寧に取り扱わなければなりません。
ここのカタクチイワシは、いつも東北まで操業に行くカツオ船団に供給しているだけに、元気いっぱいです。 展示した「チリの岩礁地帯」水槽は、にぎやかになりました。
「ふあふあクラゲ館」にサムクラゲが登場しました。傘の中の生殖腺が丸くて黄色く、卵の黄身のように見えるため、上から見ると、たまごに似ていると評判のクラゲです。英名でもフライドエッグジェリーフィッシュ(目玉焼きのようなクラゲという意味です)。
それもさることながら、フリフリの口腕といい、束になって出る触手といい、なんとも独特な、妖艶な姿。かっこいいです。
こちらがシノノメサカタザメ。サメという名前がついていますが、実はエイの仲間です。
毎日13:15に、同じ「太平洋」水槽で展示中のマダラトビエイに、潜水給餌(水中でダイバーが手から直接エサを与える)を行っているのですが、その際、ダイバーはまず最初にシノノメサカタザメにエサを与えなければなりません。
シノノメサカタザメは、ダイバーを見つけるとすぐにダイバーを追いかけ回すので、先にシノノメサカタザメにエサを与えて落ちつかせてから、マダラトビエイの潜水給餌を行うのです。
シノノメサカタザメにはカニやイカを与えています(噛む力はとても強いのです)。
シノノメサカタザメとダイバーとのやり取りは必見ですよ!
「アクアゲート」水槽に、クロホシイシモチという魚がいます。
本州中部以南の岩礁域に多く見られる魚で、普段は群れをなして生活しています。
しかし初夏から秋にかけての繁殖期になると、次々にペアをつくり産卵します。
さてここからがすごいんです!
メスが卵を産出すると同時に、オスが精子をかけたかと思うと、素早くオスがその卵の塊を
パクリと口の中へ・・・えっ・・・なんで?まじで?食べた?・・・のではありません。
外敵から卵を守るため、孵化して仔魚が泳ぎだすまで、オスは口の中の卵を大切に保護する
のです。
現在、「アクアゲート」水槽では、ペアが続々誕生中です!ちょっとあごの下が膨らんでいる
クロホシイシモチを見つけたらよ~く観察してみてください。運が良ければ口の中の卵が
見られるかもしれませんよ!!
仲良く寄り添うクロホシイシモチのペア(手前のお腹が大きいのがメス、奥がオス)
海遊館で1番大きな水槽は・・・もちろん「太平洋」水槽です。
水量5,400tの海水を誇る「太平洋」水槽では、ジンベエザメや大きなホシエイ、ロウニンアジなど大きな魚がたくさん泳いでいます。
この巨大水槽に最近、たった10cmほどの小さなアジが仲間入りしました☆
でも、こんな大きな水槽に小さな魚を入れても見えませんよね?
それどころか他の魚に食べられてしまうかも?!
いえいえ。
小さくたって大きな魚に負けないように頑張っています。
どうやって大きな魚から身を守っていると思いますか??
こんな風にみんなで寄り添って群れをつくって身を守っているんです。
近づいてくると圧巻!!
魚の群れに飲み込まれてしまうかのようですね。
大きな魚に狙われても集団行動でヒラリとかわしています。
小さな魚が群れを作るのは、他の魚に食べられてしまわないための工夫。
生き残るための知恵なんです。
彼らを見ていると「小さくたって負けないもん!!」と言っている気がしてしまいます。
海遊館へ来たら、彼らを応援してあげてくださいね!!
「太平洋」水槽にはヒョウモンオトメエイというとてもユニークなエイがいます。特徴は何と言ってもその鮮やかな背中のヒョウ柄です。
海遊館がある「大阪」とヒョウモンオトメエイの「ヒョウ柄」、この二つから連想される事と言えば・・・
ズバリ「大阪のおばちゃん」でしょう!
このヒョウモンオトメエイはオスですが、見た目はまさに「大阪のおばちゃん」!
水槽内でも大阪のおばちゃんのようにいつまでも元気いっぱいに暮らしてほしいです。
これは「エクアドル熱帯雨林」水槽にいるカピバラたちの体重測定風景です。
今乗っているのが「かーたん」。
この水槽にやってきてから、体重測定を定期的に行えるようトレーニングを行っています。
もう一匹の「ぴーたん」は比較的すんなりと体重計に乗ってくれましたが、「かーたん」は用心深いので一苦労でした。
今でも乗らない時がありますが、これからゆっくりトレーニングで馴らしていきたいと思います。
散々乗らない時もあるのに、乗ったら乗ったで「案外居心地いいやんけ~♪」と言わんばかりに
おしりを押しても降りてくれない時もあります(笑)。
クラゲ館ではタコクラゲの展示が始まりました。
タコクラゲは見た目や色合いがタコに似ていることからこの名前がついたそうです。
どうでしょう。
タコにみえますか?
このクラゲは体内に褐虫藻という藻類の仲間が共生しているので体が褐色をしています。
アップにしてみるとよくわかりますよね。
この茶色いツブの1つ1つが褐虫藻なんですよ。
タコクラゲは、褐虫藻が光合成をして作りだしたエネルギーをもらって暮らしています。
タコクラゲのほかにも光が必要なクラゲがいます。
変わった形をしていますよね。
サカサクラゲという、傘を逆さまにして海底で暮らすクラゲです。
どちらも日光がないと生きていけない日焼け大好きクラゲです。
(実際に日焼けはしませんが・・・)
日傘が手放せない私としてはうらやましい限りです(笑)
猛暑だった今年も朝晩涼しくなりつつあります。9月に入ってにぎやかだったセミの声も聞かれなくなってきました。でも、「アクアゲート」水槽の中では一年を通して見ることができる「セミエビ」がいます。鳴きはしませんが存在感たっぷり!
ちなみに意外と美味だそうです。
今年の暑さは尋常ではありませんね。
なんとなく涼しげな魚の姿でもご覧ください。
パナマ湾水槽のソウシハギです。
全長40cmくらいのが2尾おります。
カワハギの仲間ですが、顔が長く、からだの青いもようがなんか涼しげじゃありませんか?
でも、餌の時間には我先にとやってきて、他の魚からも餌を奪い取るような暑苦しい魚なんですけどね。
皆さん、探してみてね。
「ふあふあクラゲ館」で展示中の「ベニクラゲ」ですが、8月31日までの展示予定を、9月の中旬まで展示を延長することといたしました。
「ベニクラゲ」は、小さなベルのような傘の中に赤い口が透けて見える可愛いクラゲです。
このクラゲの一番の話題はやはり「若返り」。寿命が尽きかけたクラゲの体の一部が変化して若い「ポリプ」という幼生のような状態へもどることが知られています。そのポリプからまたクラゲになり、また若いポリプへもどることができることから、「不老不死」のクラゲとして有名です。
現在の展示では、残念ながら若返っている様子をご覧いただけません。クラゲはまだまだ元気ですから。展示が終わってから、バックヤードでひっそりと若返ってくれるかもしれませんね。
こちらは「太平洋」水槽の写真です。
海遊館では、この水槽のマダラトビエイというエイに、ダイバーが潜水して直接エサをあげています。
場所は5階の「クック海峡」水槽あたりです。
潜ってエサをあげるのは1日1回、13時15分に行われています。
ダイバーが水中に入ると、マダラトビエイたちが次々とエサをくれと寄ってきます。ダイバーのモテモテっぷりに注目です。
リスザル「アンズ」の赤ちゃんが生まれてはや1ヶ月半が経ちました。
まだお母さんからおっぱいをもらっているんですが、最近はいろいろなことに興味をしめし始め、飼育係員がカメラを向けると、キョロキョロっと首をかしげながらこちらを見てきます。
クリクリな目で見つめられると、ついつい時間が経つのも忘れて見入ってしまいます。
ここ数日では、お母さんの背中から降りて、ちょっと冒険☆なんていう光景も見られるようになりました。
そうなってくると目が離せないのがアンズ。そろそろ子育て疲れが出てきたかな。
海遊館で1番最初にお客様をお出迎えするのは、「アクアゲート」というトンネル型の水槽です。
ここでは青色や黄色など色鮮やかな魚たち、大きなエビも暮らしています。
生き物を下から観察できるのが、アクアゲートの最大の魅力です。
きっと、なかなか見ることのできない一味違う生き物の姿をご覧いただけると思いますよ☆
最近、このアクアゲートに新しい仲間が加わったのでご紹介します!!
その名も、ボンネットシャーク。
シュモクザメの仲間で、頭の形がシャベルのようになっています。
頭の両サイドには鼻の穴(鼻孔)や目がありますね。
こんなに目が離れていて、ちゃんと前が見えているの?と疑問に思うかもしれませんが、
壁をよけたり、ちゃんとエサを見つけて食べているのでしっかりと見えているようです。
ボンネットシャークたちは、甘エビやブラックタイガーなどのエビ類を好んで食べています。
トンネルの上にエサを落としてあげると、器用に探しては食べています。
アクアゲートを通る際には、ぜひ、水槽を見上げてみてください。
もしかしたらボンネットシャークが餌を食べる様子を見ることができるかもしれません!
下の写真のイヌザメは、体調があまりよろしくありません。
皆さんは写真を見て診断できますか?
そろそろタコクラゲのシーズンです。いつもこの時期になると、海でタコクラゲを採集して展示しています。ところが、今年は天候不順の影響か、いまいち発生が順調ではない様子。
一方、海遊館のバックヤードではタコクラゲの赤ちゃんが続々生まれています。写真は8mmくらいに育ったのです。
天然物のタコクラゲが今後も採れなかったら、この子たちが展示の切り札になるかも。というわけで、大切に育て中です。
今年の3月に産まれたコツメカワウソのシロコちゃん(♀)。バックで成長中、体重は親の半分くらいの1.6kgになりました。
シロコちゃんはいじきたないくらいに餌への反応がよいコなのですが、今月頭に食欲を欠き、採血やレントゲン検査、胃カメラの検査を行ったところ、寝袋に使っている麻袋(ドンごロス)のもやもやした部分(繊維)を食べており、お腹につまっていました。ドンゴロスをかじるコはこれまでもいたのですが、かじったり、遊んでいる間にかなりの量を食べて、餌を食べられなくなっていたのでした。
すぐにシロコちゃんはお母さんたちから隔離して、腸を動かす薬を与えるとともに、ドンゴロスの使用をやめて、代わりに係員のお古のトレーナーを与えました。カワウソは濡れた体をふくためにドンゴロスを使っています。ドンゴロスが使えないとなるとタオル?と思いましたが、タオルも大きくちぎられる可能性があり、破片をのみこむかもしれません。以前、やはりドンゴロスをかじるくせのあるコに綿100%のトレーナーを使ってみると、かじっても布が大きくちぎれず良好だったので、今回もトレーナーを使いました。
効果はテキメン、1週間ほどでお腹にあった繊維もなくなり、餌食いも回復、先日、無事お母さんや兄弟のもとへ帰りました。
写真は、隔離していた際、いじけ気味で、トレーナーの腕の部分に潜り込んでいたシロコちゃんのようすです。
以前「ビゼンはじめました」というブログでビゼンクラゲの搬入の様子をご紹介しました。
今回はより詳しく、採集から搬入までの様子をご紹介しちゃいます!!
ビゼンクラゲは、九州の有明海で夏の間に見ることができる大型のクラゲです。
私たちは、クラゲ漁(柳川市の一部では食用にされてるんですよ)に同行させてもらって、ビゼンクラゲを採集しています。
沢山かかりました♪♪
採集したクラゲは、船の水槽に入れて港まで運んでいきます。
海水が汚れてしまうとクラゲが弱ってしまうので、バケツで水をくみ出し、きれいな海水と交換します。
何がつらいって・・・・船酔いが・・・・
船から降りたクラゲを、特大の水槽が乗ったトラックに移します。
ここからは延々と高速を走って海遊館まで向かいます。約10時間にも及ぶ大移動です。クラゲも大変ですが、運転する私たちも大変です(笑)
やっと到着しても、まだまだ仕事は終わりません。
細い道を通って30kgはあろうかという大きなクラゲを二人がかりで水槽へと運びます。
こうしてビゼンクラゲの水槽搬入の完成です!!
水槽の写真は・・・海遊館で実物を見てからのお楽しみということで♪
(どうしても見たい方は過去のブログをこっそりどうぞ☆)
採集から展示するまでの所要時間は約15時間・・・見えないところでも係員は生き物とお客様のために頑張らせていただいております。
ぜひ、大きな大きなビゼンクラゲに会いにきて下さいね☆
いよいよ8月。暑い日が続きますね。
海遊館の中で一番暑いのがここ「エクアドル熱帯雨林」水槽です。
カピバラの「ぴーたん」には最近マイブームがあります。
それがこれ。水遊び!!
「ぴーたん」が入っているここ、実はカピバラたちのトイレなんですが・・・
うんちがあっても気にせず、ごろーんと水遊び。
係員が掃除をした後は、水がきれいなことを知っている「ぴーたん」は、掃除中からトイレの前を陣取り一番のり。
一番風呂サイコ~
おしりもちゃっかりクールダウン♪
みなさまも夏バテに負けないように、クールダウンしながらこの夏を乗り切りましょう♪
ジンベエザメは立ち泳ぎで食事をします。
大きな体をしていますが、食べるものは実はプランクトン。
海遊館ではイサザアミ、オキアミ、サクラエビ、シラス、きびなごなど与えており、エサを海水ごと一気に吸い込み、口の奥にあるエラでエサだけをこしとって食べ、海水はエラ孔から体の外に流します。
なので立ち泳ぎは海水を吸い込むのに便利な姿勢みたいですね。
ジンベエザメが立ってエサを食べる姿は圧巻です。
海遊館の「海くん」、「大くん」のお食事タイムは10:30と15:00の2回です。
豪快な食べっぷりを見に来てください。
ビゼンクラゲというクラゲをご存じですか?
傘の幅が50cmにもなるとっても大型のクラゲなのです。
海遊館のクラゲ館では毎年夏が来ると九州は有明海まで採集に行きます。
さぁ!漁船に乗り込みクラゲ漁に出発!!
網をあげてみると・・・
わぁ♪大漁!!
実はこのビゼンクラゲ、有明海に面する福岡県柳川市ではよく食べます。
クラゲはそのままだと崩れてしまうので、一度ミョウバンと塩に漬けるのだそう。
それを戻してコリコリと触感を楽しみます。
こちらはビゼンクラゲそうめん。
初めて頂きましたが、コリコリ感が癖になりそうです。
運よく(?)食べられなかったクラゲたちは水槽を乗せたトラックに積み込み、
10時間かけて海遊館へとやってきます。
クラゲ館にビゼンクラゲがやってくると「今年も夏が来た!!」と実感するクラゲ担当なのでした。
先月にあった休館日に、「日本の森」水槽の樹木の剪定(せんてい)を行いました。
いろいろな生き物の世話をしている私たち飼育係ですが、さすがにこれはプロの方にお願いしています。
剪定は夏前と冬に行います。
みなさんもよくご存じの「コバンザメ」。背びれが変化してできたコバン型の吸盤で、他の魚にくっつくのが特徴です。コバンザメの仲間は10種近くが知られていますが、海遊館で飼育しているのは判っているだけで2種以上、約10匹です。最近、「太平洋」水槽で全長10cmくらいのコバンザメの仲間がイタチザメの口の下にくっついていました。
小型のコバンザメの仲間は、ジンベエザメの口の中などに隠れていて、エサのときに姿を現わしますが、どうやら、その個体が引っ越ししたようです。
ところが、数日たつと今度はマダラトビエイにくっついているのを発見。
どうやら、イタチザメは居心地が悪かったようです。
ところで、コバンザメは、飼育係員にとっては実は困ったお魚でもあります。というのも、コバンザメがまとわりつくと、くっつかれた魚が嫌がって水面から飛び出しケガをしたり、「コバン」がくっついた部分の皮膚がはがれて炎症を起こす事があるのです。
ジンベエザメの大くんの右の噴水孔にも、小さいコバンザメの仲間が隠れています。探してみてください。
ミズクラゲの仲間(Aurelia属)は世界でもそれほど多くの種類はありません。代表的なのは、ミズクラゲ(学名:Aurelia aurita)とキタミズクラゲ(学名:Aurelia limbata)、アラスカあたりにいるAurelia labiata といったところです。これが今「ふあふあクラゲ館」でそろって展示中です。この3種を一堂に見比べることができるなんて、なんて幸せなのでしょう。
日光浴ではすやすや寝ていたコツメカワウソの子供たち
すくすくやんちゃに育っておりまぁす♫
今日は初めてのおもちゃです。
ちょっと固めのボール。さ~てどうなるかな????
『なんだ?こりゃ?。。。怖い?おいしい?』
『とりゃぁぁぁぁぁ~~~!!!!』
勇気ある1頭がボールにベシッ☆とアタック。あとの3頭は見守ってました。笑
しばらくすると。。。
みんなおもちゃに夢中☆
次はどんなおもちゃがいいかなぁ~。
6月は、「環境月間」です。
「大阪湾クリーン作戦」の一環で、6月1日に、海遊館のすぐとなりの海、大阪湾をきれいにしようと
たくさんのダイバーが集まって、海の中のゴミを回収する「なにわの海クリーン作戦」!を行いまし
た!
さて、海の中の様子はどうでしょう。
とても近くにいるミズクラゲが、ぼんやりとしか見えません。
海の中は、とても濁っていましたが・・・。
イソギンチャクやヒトデ、小さなハゼの仲間など、たくさんの生き物が元気に暮らしていました。
これは、とてもかわいらしい、うさぎのような姿をしたホヤの仲間。
思っていたより海底のゴミは少なく、水は濁っていましたが、小さな生き物たちがたくましく暮らしている様子を見ることができ、とてもうれしい気持ちになりました。
タイヤなどを中心に回収し、クリーン作戦は大成功に終わりました!
現在、「エクアドル熱帯雨林」水槽では、エンゼルフィッシュが子育て中。
お父さんとお母さんが一生懸命こどもたちを守っています。
みなさん、どこにこどもたちがいるかわかりますか?エクアドル熱帯雨林水槽にいるグリーンイグアナには、最近お気に入りの場所があります。
それがここ。
海遊館ギャラリーではイヌザメの卵を展示しています。通常イヌザメの卵は、茶色いセルロイドのような卵殻で覆われていて中がよく見えませんが、展示している卵は中がよく見えるように透明のふたを付けています。中がよく見えるので成長する様子がよく観察できます。
今回、これを新たに製作しました。製作方法ですが、まず、卵殻にハサミを入れ、一旦イヌザメの赤ちゃんを取り出します。次に、丸い窓を切り抜き、透明な蓋を取り付け、イヌザメの赤ちゃんを戻し、縫合すると完成です。
卵の中で赤ちゃんが卵黄とつながっている様子もよく見えます。みなさんもイヌザメの赤ちゃんが卵の中で成長する様子を見に来てくださいね。
んん~たまりませんなぁ~。
カワウソ担当はあるお部屋をお掃除中、試練を与えられます。
それはね、きらきらうるうる攻撃を受けるから。
ほら、今日も!!
まんまるおめめの『なすびクン』。
両手を前に背筋をピンッ!
『なすびクン』は待ってるんです。
ずっとずっと待ってるんです。
あ~ぁ、係員ついに手にとっちゃった。
海遊館で一番おねだり上手のなすびクン。
実は赤いゴムのおもちゃが大好きなんです。
受け取るとシッカリ手で押さえ遊んでます♪
反則ですよね。きらきらうるうる攻撃。
さぁ、明日は試練を乗り越えれるかな?!
はて?この画像はなんでしょう?
靴の裏?洗濯板(これが判る方は私と同年代以上!)?
実はコバンザメの仲間の頭の上にあるコバン(吸盤)なのです~すごいでしょ!ドアップ!
これは背びれが変化してできたもので、これを使ってサメやエイやカメにピタッとくっついちゃうのです。
以前、港に水揚げされて床にひっついていたコバンザメをはがして、腕に乗せてみたところ・・・予想以上に"ピタっ"とくっついたので、思わず声が出てしまった経験があります(恥)。
その後、良い経験をさせてもらったので、お礼を言って海にもどしてあげました。
コバンザメのコバンをアップで見たい方は現在開催中の「サメハク」に来て下さい!!
ちなみにコバンザメは名前にサメとついていますが、サメの仲間ではありません。これも「サメハク」でご確認いただけますよ!
「チリの岩礁地帯」水槽にエビスザメを展示しました。海遊館では初めての展示となります。見た目は地味なサメですが、背ビレが1つであること(多くのサメは2つ)、エラ孔(あな)が7対あること(ほとんどのサメが5対)など、多くのサメと大きな違いがあります。エビスザメは恐竜が栄えていた時代のサメの特徴を残しており、化石でしか見られない形態を見ることができます。泳ぎ方も独特で、ゆっくり、ゆったりと泳ぎます。"神秘的で一味違うな"と思うのは私だけでしょうか? 顔が恵比寿様の笑顔のように見えるエビスザメを見ると楽しくなります。初登場のエビスザメ、鮫博覧会(サメハク)ともどもよろしくお願いします。
ではなく。。。
『尾が白い赤ちゃん』を発見!!
5月7日に日光浴デビューしたコツメカワウソの赤ちゃん達。
なんと1頭だけ尾の先っぽが白いんです。
こ~んなふうに。
なんか「幸せのしっぽ」みたいじゃありませんか??
今日は日光浴してるかな?探してみてくださいね♪
*日光浴を行う赤ちゃんは日によって頭数が異なります。
先月15日より海遊館ギャラリーで「鮫博覧会(サメハク)2010」を開催しています。
その中にはふれあい水槽があり、この水槽で展示している8種50点のサメとエイに実際に触っていただくことができます。
サメとエイは同じ軟骨魚類の仲間です。とっいうことは触り心地も似ているのか?
この機会に海遊館に確かめに来てくださいね。
高級食材として有名なキャビア。
私はまだその味を知りません。食べてみたい・・・
キャビアの親をご存知ですか?
こちらがキャビアの親、チョウザメです。
海遊館開館20周年記念のサメにスポットをあてた特別企画展「鮫博覧会(サメハク)2010」
で展示中のチョウザメですが・・・・
さてここで問題
チョウザメはサメの仲間なのか!?
答えはサメハクで!
4月に入り、あたたかい日が続きますね。
新生活を始める皆さんは、どんな気持ちでこの春を迎えていらっしゃるのでしょうか。
私は社会人3年目。
いつまでも初心を忘れずに頑張りたいと思います♪
さてさて、海遊館の中でも春を感じて頂くことのできる場所があります。
それが「日本の森」
こちらがモモで
ある日、朝一番に生き物たちの様子を確認するため、館内を歩いていた時のことです。
ちょうど「太平洋」水槽の底の辺りで、水槽の方から「グウーグウー」と奇妙な音が聞こえてきました。
「何の音だろう?」と耳をすませると、その音はどうやら水槽の中から聞こえてきます。
驚いて水槽の中を観察していると、その音に合わせてある魚の群れが動き回っています。「オオニベ」という魚の群れです。
それを見た瞬間になるほどと思いました。
実はオオニベの仲間は浮き袋を震わせて鳴き声を出すことが出来ます。その音が愚痴を言っているように聞こえることから、名前の一部に"グチ"とつく種類もいるほどです。
カマイルカを飼育している「タスマン海」水槽では、耳をすませるとイルカの鳴き声が聞こえることがありますが、「太平洋」水槽でも耳をすませるとオオニベの鳴き声が聞こえるかもしれませんね。
これ、何でしょう?
正解は、魚の寄生虫です。「ハダムシ」と言い、魚の体表に寄生して悪さをするんですね。水族館ではよく見られる寄生虫です。
この写真では、眼の角膜表面にハダムシが寄生しているのが分かると思います。
「太平洋」水槽のある一画に、いつもイヌザメ達が集まる場所があります。
それも二重三重に覆いかぶさっていることが多いんです。
狭いとこが好きなのはわかるけど、しんどないんかなぁ?
他にもよさそうな場所があるのに、今日もまたいつもの場所で集まっています。
海遊館ギャラリーの入口の階段の下に以前からカクレクマノミを展示しています。
この魚は映画の主人公になったこともあって、とても人気者の魚です。また、カクレクマノミを含むクマノミの仲間が、イソギンチャク等と共生して身を守ることもよく知られています。
ですが、それ以外にもカクレクマノミにはあまり知られていない秘密があります。
それは生まれた時はすべてオスで生まれて、群れの中で1番大きなオスだけがメスに性転換するということです。
これを人間に例えてみると・・・お母さんがいなくなってしまうと、お父さんがある日突然お母さんになって、そのお母さんがいなくなると次はお兄さんがお母さんに・・・。
どんどん話がややこしくなりそうなのでこのぐらいにしときます・・・。
カクレクマノミはただカワイイだけではなく、こんなすごい秘密があったんです!
まず、泳いでいるマンボウを傷つけないようにシートで捕獲し、血管の位置をエコー(超音波画像診断装置)で調べます。
(写真のマンボウは上下がさかさまです。)
血管の位置がわかれば特殊な注射器を使用して、採血をします。
「瀬戸内海」水槽では、以前からゴンズイという魚の展示を行っています。
しかし、このゴンズイたちは水槽内にたくさんいるにもかかわらず、石や岩の隙間に隠れてしまい、なかなか姿を見ることができませんでした。
そこで、ゴンズイがよく見えるように、水槽の石や岩のレイアウトを変えてみることにしました。
すると、今までぎっしりと岩の隙間に隠れていた約200匹のゴンズイたちが、いっせいに泳ぎだすようになりました!
今まで隠れていたのでわかりませんでしたが、その群れの大きさに飼育員もビックリです!
群れをなして水槽内をウジャウジャと泳ぎ回る姿は、若干グロテスクでもあります。
ですが、1匹1匹をよく見てあげてください。つぶらな瞳にヒゲが生えていて、結構カワイイ顔をしてますよ。
「グレート・バリア・リーフ」水槽には隠れたヌシがいます。
それは大きな口と鋭い牙を持つ「ニセゴイシウツボ」でも、水槽内でよく目立っている「メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)」でもありません。
そのヌシの正体は「アズキハタ」という体長40㎝ほどのクエの仲間です。
ニセゴイシウツボやメガネモチノウオが「グレート・バリア・リーフ」水槽にやってくるずっと昔、かれこれ10年以上も前から海遊館で暮らしています。
これからも長生きしてヌシの貫録を見せてほしいです。
額がこぶ状に突出する形がナポレオンの帽子を想像させることから、
「ナポレオンフィッシュ」ともいわれるメガネモチノウオ。
なわばり意識が強く、仲間同士でも激しく闘争します。
そのメガネモチノウオを太平洋水槽には2個体展示しています。
上の写真がナポちゃん、下の写真がレオンちゃんです。
ケンカを避けるため、ジンベエザメ側にナポちゃん、マンタ側にレオンちゃんを分けて飼育していました。
ところがある日、ナポちゃんとレオンちゃんがジンベエ側で泳いでいるではありませんか。
メガネモチノウオのケンカっぷりを知っている飼育係たちはしばらく注意して観察していましたが、
ケンカどころかお互い素知らぬ顔で悠々と泳いでいました。
今もお互いケンカすることなく太平洋水槽で泳いでいます。
ちなみにナポちゃんはコブが鋭くリーゼントみたいな形、レオンちゃんはコブが丸っこい形をしています。
太平洋水槽の「ナポちゃん」「レオンちゃん」ぜひ見にきてください。
海遊館のとある予備水槽。
小さな窓から視線を感じます・・・
「あ、誰か見ている!」
去年の12月2日に続いて潜水掃除のお話です。
今回はダイバーの右手に持っているものに注目してください!
見たまんまなのですが、普通のスコップです。これは底砂の中に溜まったゴミを掘り返すために使用しています。
この普通のスコップですが、毎日々使用していくといつのまにか普通じゃないことになるんです。
どうなるかというと・・・下の写真をご覧ください。
こうなります!!
新品と使用品でこんなに長さが違います。ここまでなるには半年から一年かかりますが、スコップも
ここまで使ってもらえると満足でしょう(笑)
大変好評をいただきました「ふれあいライブ館」は、1月11日をもちまして終了となりました。そして、翌日からの休館日にふれあい水槽の解体作業を行いました。
その休館日の出来事です。排水溝を開けたところ、思わぬ生物が現れました!
黒い穴の中に、白くて丸いものがいっぱいついているのが見えますか?
実はこれ、クラゲのポリプなのです!
もちろん「ふれあい水槽」にクラゲはいませんでした。
海水に紛れ込んできて、こんな場所で繁殖したのだと思います。すごい生命力!
ケースに移してみました。
クラゲ担当が責任をもって育てることにします。
うまくいけば、このポリプからクラゲの赤ちゃんが生まれてきます!!
え?なにクラゲかって?
・・・・・・・・さぁ。(笑)
ポリプだけでは種類を特定することは難しいのです。
何クラゲになるのでしょうか...、僕もとっても楽しみです。
1月16日(土)より、「太平洋」水槽に鬼の姿をしたダイバー、その名も「オニさんダイバー」が現れました。赤い体にトラ柄のパンツ、頭にはツノが2本生えていて、いかにも強そうです。
海遊館では、海遊館ならではの「節分の日」を味わっていただこうと、5年前からこの時期に「オニさんダイバー」が登場しています。
実はオニさんダイバーの本当(?)の仕事は、水槽内の清掃です。片手に金棒ならぬ吸盤をもちながら、一生懸命水槽の壁やアクリルを磨いたり、水槽の底にたまったゴミを掃除したりしています。
でも、皆さんと目が合うと、手を振ったりジャンケンをしたり遊んでくれますので、「オニさんダイバー」を見つけたら、大きく手を振ってね。
2月3日(水)まで待ってま~す。
12月19日、高知県土佐清水市にある大阪海遊館海洋生物研究所以布利センターから、大きさが人間とほぼ同じ150cmのアカシュモクザメの輸送に成功しました。手前味噌ですが結構スゴイことなんです!
遊泳性のサメ類の輸送は大変難しく、通常は小さなサイズの個体を大きな活魚車の中で自由に泳がせながら輸送する"Free-swimming型"を用いるのですが、今回は大型の遊泳種なので、上の写真のようにシュモクザメの体を固定して前方から水を流して輸送する"Restrained型"という方法を、初めて採用しました。
海遊館に入って最初の水槽はトンネル型水槽「アクアゲート」です。この水槽にはエイや熱帯魚などたくさんいますがトンネル型ということもあり、皆さんの目線は上を向きがちです。エイを下から見た所なども面白いですが、水槽の下の方をじっくり見てみると、サンゴの間に小さな魚がいっぱいいます。その中でも見つけにくいのが「プテラポゴン・カウデルニィ」という魚です。海遊館にお越しの際は、ぜひ探してみてください。
「ふあふあクラゲ館」で「オーレリア・ラビアータ」を展示中です。このクラゲ、なにげに日本初展示。ミズクラゲに似ていますが、傘のふちが深く切れ込み、傘の中の放射管の分岐が少なく、泳ぎ方はよりダイナミックなど、けっこう違います。また、口腕のフリフリ感はミズクラゲよりゴージャス。なかなか美しいクラゲであります。
正解は、「クラゲのエサ」でした!
クラゲには、アサリや魚肉のミンチ(左中)、イサザアミ(左下)を与えます。
アカクラゲやアマクサクラゲなどは、メダカ(右中)やミズクラゲ(左上)も食べます。
これらを食べられないクラゲには、1mmにも満たないブラインシュリンプの幼生(右上)を与えます。
ちなみに、イサザアミ、ブラインシュリンプは両方ともエビの一種です。
クラゲは肉食なのです。
10月21日より「日本海溝」水槽でタチウオの展示を開始しています。
タチウオは体が太刀(たち)に似ていることと、立ち泳ぎをすることなどからこの名前がついたと言われていて、成長すると大きなもので1.5mになります。
銀白色に光る体がとても美しいタチウオですが、実は体の表面が弱く、手で触っただけで傷がついて弱ってしまいます。そのため、よい状態で採集・飼育するのがとても難しいのも特徴です。
今回展示を行っているタチウオは、和歌山県の定置網にかかったもので、専用の網を使って、体に傷がつかないように慎重に定置網からすくい上げて海遊館へ運びました。その後、予備水槽で約1ヵ月間かけて新しい環境での生活に慣れさせて、ようやく「日本海溝」水槽にデビューすることができました。
光を反射しながら立ち泳ぎで水槽を泳ぐ、幻想的な光景を、ぜひ見に来てください。
毎朝、皆様が来られる前に、私たち飼育係員には開館作業という仕事があります。言葉のごとく、海遊館をオープンさせるための作業です。その中のひとつに水槽の掃除があり、いろいろな水槽に入って掃除をするのですが、その際に飼育係員を悩ませる生き物がいます。それは「パナマ湾」水槽のカラスエイです。
掃除の時間を利用して、週に3回エサを与えているのですが、以前はエサのない日でも私たちが水の中に入るとまとわりつき、エサをねだるだけのかわいいものでしたが、最近はエサへの要求が強くなり、水に入る前からこちらの存在に気付き、水面で裏返りをしてエサをねだるため、なかなか水槽に入れません。
なんとか水槽に入ると、すぐにカラスエイたちがまとわりついてきます。無視して掃除をはじめると、そのうち、カブっとおなかやお尻を噛んできます。ウエットスーツ越しとはいえ、結構痛いので、おもわず「コラッ」と声がでますが、カラスエイに通じる訳もなく、体をくねらせてかわすようにしています。
毎朝エサをあげるようにしようかとも考えましたが、太り過ぎても困るので、頑張ってかわすテクニックを磨こうと思います。昼のエサの時間でも、水面で裏返ってエサを食べる姿が見られますので、この変わったエサの食べ方を、ぜひ見に来てください。