台風大接近!(以布利センター)
- 2011.07.21
- 以布利センター
こちらは、台風が最も接近していた時の様子です。
いつもは美しい海ですが、自然の力強さを再認識しました。
昨年の10月から今年の3月まで、高知県土佐清水市にある、「大阪・海遊館海洋生物研究所以布利センター」(長い...)に赴任していました。
これはその時の出来事です。
昨年11月のある日、漁師さんの定置網漁に同行していました。
いつものように網を引き揚げているとき、漁師さんの一人が大きな声で「サメがいるぞ!」と言いました。その漁師さんの指差す先を見ると、大きな影が網の中を泳ぎまわっています。その大きな影がすごいスピードで近づいて来た次の瞬間、網の中で大きな水しぶきが上がりました。
「何だろうと?」思って作業を続けていると、ついに正体が明らかになりました。
何と、正体は「海の王者」ホホジロザメでした!大きさも4メートル以上ありそうです。
大柄な漁師さんが小さく見えます。
4月から高知県土佐清水市にある海遊館の研究施設(以布利センター)に半年間赴任していました。
そこでは毎日、漁師さんと一緒に漁船に乗り、海遊館で展示する魚(もちろんジンベエザメも入ります)を捕獲していました。この船は、毎朝、日の出と共に出航します。すごく綺麗なので、皆さんにも写真でおすそ分けします。
高知県土佐清水市以布利にある「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター」、通称「以布利センター」では、海遊館の「太平洋」水槽に展示する生物を中心に、生物の収集および研究を行っています。収集は主に大敷網(おおしきあみ)と呼ばれる定置網にて行います。以布利センターでは、現在ジンベエザメをはじめとする、約30種60匹の生物を飼育しています。
9月26日の早朝には、以布利センターで飼育していたシマアジ50匹を海遊館の「太平洋」水槽で展示するために搬出しました。今回輸送したシマアジは大きさが約20cmの幼魚ですが、成長すると最大で全長約1mにまで達します。
素早く泳ぎまわっているシマアジたちを、傷つけないように専用の網を使って慎重にすくい、トラックに積んだ水槽に移して輸送しました。輸送中に調子を崩さずに海遊館へ到着するか心配でしたが、調子を崩すこともなく、その日の夕方に無事に海遊館に到着し、「太平洋」水槽に展示することができました。
今はジンベエザメの周りを群になって元気に泳ぎ回っています。これからどんどん成長して、お客様の目を楽しませてくれると思うので、やさしく見守ってあげてください。