大くん ふるさとへの旅 PART.1
- 2011.01.16
- 魚類担当
ニュースやHP等でご存知の方も多いとと思いますが、改めて報告いたします。
海遊館の人気者、ジンベエザメの『大くん』がふるさとの高知県へ帰ることになりました。
大くんは、昨年12月中頃から食欲が落ち、ぼんやりとした泳ぎ方をするようになりました。
年末年始も24時間体制で観察を強化し、容態の把握や治療に努めてきました。
その結果、健康状態は良くなりつつあり、私たち飼育係員も一安心。
さらに良い環境で体調を整えるために、故郷である高知県へ帰ることになりました。
高知県土佐清水市には大阪・海遊館 海洋生物研究所以布利センター(通称:以布利センター)という研究施設があり、より安全に検査をすることができます。
では、大くんが以布利センターに到着するまでの様子を少しだけご紹介します。
まず、大くんを専用のコンテナに誘導します。
そして、30tの重さを吊り下げることができるクレーンで地上まで降ろしたら...
健康状態を確認します。エラの動き、尾びれの動き、血液検査やエコー検査も行いました。
同時に水質を維持するために海水の交換も行います。
大きなクレーンで振動の少ない特殊なトレーラーに乗せて、岸壁まで移動します。
もう一度クレーンで吊り上げて、輸送船に大くんが入った専用コンテナを乗せます。下の写真は船の底から見上げて撮りました。船内はすごく深いのです!!
ここまでの作業にほぼ半日かかりました。
大くんの旅は、始めの段階からとても大変です。
さて、これからは先は18時間にもわたる船旅の始まりです。
続きは、次回のブログまでお待ちくださいね。