食べた記念日
- 2011.01.07
- 海獣担当
哺乳類はある程度の時期が来ると、お母さんのお乳から、固形の餌を食べなくてはなりません。
私たち、人間もそうですよね?
7月に生まれたカマイルカの「アクア」もそろそろ固形の餌を食べるようにしていかなければならず、少し前からアクアが興味を持ちそうな、魚やイカなどを水槽内に投げ込んで、餌に興味を持たせようと日々チャレンジしていました。
12月の半ばごろから、頻繁に
「餌を口に入れて、口から出てこない。もしかしたら、固形物を食べているかもしれない!」
という状況が起こり始め、25日には、シシャモをまるごと1尾飲み込むことが1日に4回も観察されました。
そんなこんなで、担当で、そろそろ食べたって事にしても良さげだけど、いつから食べたことしようかと話し合ったところ、25日を確実に食べた日、「食べた記念日」と定めることになりました。
飼育されているカマイルカが出産し、そのこどもが、自然に餌を食べ始めた例はこれまでにないそうで、とても貴重な出来事がタスマン海水槽で起こりました。
その日、一人、クリスマスケーキを囲んだ(?)私にとって、人生で最高のプレゼントをサンタさんからもらいました。
2011年もアクアはじめ、海遊館の生き物たちが健康でいられるように、精進してまいります。