海遊館日記

だんごむし!?

  • 2010.09.30
  • 海獣担当
  • 飼育担当

だんごむしのようなこの黒い塊。
いったい何の動物でしょう???

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正解は...

Dangomusi2.JPG

ラッコでした!!

ご長寿。

  • 2010.09.29
  • 海獣担当
  • 飼育担当

少し前の話になりますが・・
9月20日は「敬老の日」。

海遊館のご長寿さんを探してみました。
ゴマフアザラシの「ジャブ」です。
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夕方、ウトウト眠っているところをパチリ。
ジャブは30歳を超えていて、国内の動物園や水族館で飼育されている
ゴマフアザラシの中でも、長生きランキングがトップクラスなんです。
「これからも元気でがんばってね。」

アニマル柄

  • 2010.09.28
  • 海獣担当
  • 飼育担当
カリフォルニアアシカのソラちゃん。
今月の6日で3歳になりました。 inouesora1.JPG
アシカの体は水中だと黒くてツルツルしているように見えるかもしれませんが、
実は短い毛がびっしりと生えているんです。
そしてこの毛は1年に1回抜けかわります。これを「換毛(かんもう)」といいます。
現在「モンタレー湾」水槽のカリフォルニアアシカたちは換毛の時期を迎えています。
換毛は全身一気にかわるのではなく、腰や顔など部分的に少しずつ抜けかわっていきます。
新しい毛は水中では白っぽく見えます。

そこで換毛中のソラちゃんの顔をよーく見てみると・・・
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頭のてっぺんが「トラ模様」になっています!!
女の子なのになんだか強そう・・・
というか思わず笑ってしまいました。(ごめん。)
期間限定、トラ柄アシカのソラちゃんでした。



親の愛情

  • 2010.09.27
  • 魚類担当
  • 飼育担当

「アクアゲート」水槽に、クロホシイシモチという魚がいます。

本州中部以南の岩礁域に多く見られる魚で、普段は群れをなして生活しています。

しかし初夏から秋にかけての繁殖期になると、次々にペアをつくり産卵します。


さてここからがすごいんです!

メスが卵を産出すると同時に、オスが精子をかけたかと思うと、素早くオスがその卵の塊を

パクリと口の中へ・・・えっ・・・なんで?まじで?食べた?・・・のではありません。

外敵から卵を守るため、孵化して仔魚が泳ぎだすまで、オスは口の中の卵を大切に保護する

のです。


現在、「アクアゲート」水槽では、ペアが続々誕生中です!ちょっとあごの下が膨らんでいる

クロホシイシモチを見つけたらよ~く観察してみてください。運が良ければ口の中の卵が

見られるかもしれませんよ!!

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仲良く寄り添うクロホシイシモチのペア(手前のお腹が大きいのがメス、奥がオス)



















負けないもん

  • 2010.09.26
  • 魚類担当
  • 飼育担当

海遊館で1番大きな水槽は・・・もちろん「太平洋」水槽です。

水量5,400tの海水を誇る「太平洋」水槽では、ジンベエザメや大きなホシエイ、ロウニンアジなど大きな魚がたくさん泳いでいます。

この巨大水槽に最近、たった10cmほどの小さなアジが仲間入りしました☆

でも、こんな大きな水槽に小さな魚を入れても見えませんよね?
それどころか他の魚に食べられてしまうかも?!

いえいえ。
小さくたって大きな魚に負けないように頑張っています。
どうやって大きな魚から身を守っていると思いますか??

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こんな風にみんなで寄り添って群れをつくって身を守っているんです。
近づいてくると圧巻!!
魚の群れに飲み込まれてしまうかのようですね。

大きな魚に狙われても集団行動でヒラリとかわしています。

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小さな魚が群れを作るのは、他の魚に食べられてしまわないための工夫。
生き残るための知恵なんです。

彼らを見ていると「小さくたって負けないもん!!」と言っている気がしてしまいます。
海遊館へ来たら、彼らを応援してあげてくださいね!!

アデリーペンギン赤ちゃんの衣替え

  • 2010.09.25
  • 海獣担当
  • 飼育担当

7月9日に誕生したアデリーペンギンの赤ちゃん。

月日が経つのははやいもので、ここまで成長しました。

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なにやらおなかに白いものが・・・

実は柔らかい茶色の綿毛が抜けて、おとなと同じ羽根がみえているんです。

さらに一週間後の様子を見てみると

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まあなんとおなかにあったはずの綿毛がすっかり抜け落ち、みごとな羽根に大変身!!

でもよーく背中側を見てみると、まだ茶色の綿毛が・・・・

もうしばらくすると、背中の綿毛も抜け落ち、水槽のプールで泳ぐ姿がみられるかもしれません。

茶色の綿毛が完全に抜けてしまうと、見つけることは難しくなると思いますが

親の後ろについて歩く姿は、まだまだあどけなさが残っています。

海遊館に足をお運びいただいた際は、ぜひ衣替えしたアデリーペンギンの赤ちゃん(ヒナ)を探してください。

10月は午後からがオススメ!

  • 2010.09.24
  • スクール担当
  • 飼育担当

10月の海遊館は、午後2時を過ぎた頃からのご入館がオススメです。
学校の行楽行事と重なるこの時期、午前中は団体さまのご入館が多いので、
ゆっくりと見学されたい方へ、午後から楽しめる、こんなコースをご紹介します。

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PM2:45~ ペンギンたちが大集合(お食事タイム)

よく見ると、一羽一羽に個性のあるペンギンたち。
お食事スタイルにも、それぞれのキャラクターが光ります。


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PM3:00
~ ジンベエザメの立ち泳ぎ(お食事タイム)


いつもとちがう泳ぎ方に、迫力ある豪快な食べっぷり。
大きなからだの源になる、意外なエサにもご注目。



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PM3:30~ 海中を羽ばたくアシカたち

お食事の後のこの時間は、アシカたちの遊泳タイム。
遊ぶことが大好きなソラちゃんと、追いかけっこができるかも?

秋のひととき、ぜひ海遊館でごゆっくりとお過ごしください。

70日がすぎました。

  • 2010.09.20
  • 海獣担当
  • 飼育担当

カマイルカの赤ちゃんが生まれてから70日が過ぎました。
相変わらずお母さんの横で泳いでいることが多いです。
手前がお母さんイルカの「アーチ」、奥が赤ちゃんイルカです。
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ビックリするニュースがありました。
生まれてから60日を過ぎた頃から、赤ちゃんがジャンプをするようになりました。
給餌前には全てのイルカがジャンプしたのを確認してから給餌を開始するのですが、他のイルカにまじって、赤ちゃんもジャンプしました。
1m以上は飛んでいたのではないでしょうか。。。
飛んだのはよかったのですが、
「ばっちゃーーーん」
と水面におなかから落ちました。

ん~おなか痛そう・・・

と心配しましたが、本人は至って平気そう。
やんちゃな赤ちゃん、見てると楽しいですよ。
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大阪のおばちゃん

  • 2010.09.17
  • 魚類担当
  • 飼育担当

「太平洋」水槽にはヒョウモンオトメエイというとてもユニークなエイがいます。特徴は何と言ってもその鮮やかな背中のヒョウ柄です。

海遊館がある「大阪」とヒョウモンオトメエイの「ヒョウ柄」、この二つから連想される事と言えば・・・

ズバリ「大阪のおばちゃん」でしょう!

このヒョウモンオトメエイはオスですが、見た目はまさに「大阪のおばちゃん」!

水槽内でも大阪のおばちゃんのようにいつまでも元気いっぱいに暮らしてほしいです。

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居心地よろし

  • 2010.09.15
  • 魚類担当
  • 飼育担当

これは「エクアドル熱帯雨林」水槽にいるカピバラたちの体重測定風景です。

今乗っているのが「かーたん」。IMG_0347.jpg
この水槽にやってきてから、体重測定を定期的に行えるようトレーニングを行っています。

もう一匹の「ぴーたん」は比較的すんなりと体重計に乗ってくれましたが、「かーたん」は用心深いので一苦労でした。

今でも乗らない時がありますが、これからゆっくりトレーニングで馴らしていきたいと思います。

散々乗らない時もあるのに、乗ったら乗ったで「案外居心地いいやんけ~♪」と言わんばかりに
おしりを押しても降りてくれない時もあります(笑)。

日焼け大好き!!

  • 2010.09.11
  • 魚類担当
  • 飼育担当

クラゲ館ではタコクラゲの展示が始まりました。

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タコクラゲは見た目や色合いがタコに似ていることからこの名前がついたそうです。
どうでしょう。
タコにみえますか?

このクラゲは体内に褐虫藻という藻類の仲間が共生しているので体が褐色をしています。

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アップにしてみるとよくわかりますよね。
この茶色いツブの1つ1つが褐虫藻なんですよ。

タコクラゲは、褐虫藻が光合成をして作りだしたエネルギーをもらって暮らしています。

タコクラゲのほかにも光が必要なクラゲがいます。

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変わった形をしていますよね。
サカサクラゲという、傘を逆さまにして海底で暮らすクラゲです。

どちらも日光がないと生きていけない日焼け大好きクラゲです。
(実際に日焼けはしませんが・・・)

日傘が手放せない私としてはうらやましい限りです(笑)

夏も終わりですが...

  • 2010.09.08
  • 魚類担当
  • 飼育担当

猛暑だった今年も朝晩涼しくなりつつあります。9月に入ってにぎやかだったセミの声も聞かれなくなってきました。でも、「アクアゲート」水槽の中では一年を通して見ることができる「セミエビ」がいます。鳴きはしませんが存在感たっぷり!
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ちなみに意外と美味だそうです。

あっちゃこっちゃ

  • 2010.09.07
  • 海獣担当
  • 飼育担当

先日、カマイルカの赤ちゃんがお母さんから離れて泳ぐ事があることを紹介しましたが、その様子を詳しくご紹介します。


お母さんと一緒に泳いでいると思ったら、ぷいッと違う方向に向かって泳ぎだしました。
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そうすると、心配で他のイルカたちがよって来ました。
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左から、「ミュー」、赤ちゃん、「ルーシー」、「アーチ(お母さん)」。
心配そうに赤ちゃんの周りをぐるぐる泳いでいます。

「わたし、もう、ひとりでなんでもできるもん!」(真ん中が赤ちゃん)
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と、他のイルカが一緒に泳ごうと寄っていっても違う方向に向きなおって、くるくるまわっていました。

ん~、なんて強気な赤ちゃんだろう。。。
(もしかしたら、50日を過ぎたカマイルカの赤ちゃんはこんなものなのかも知れませんが...)


そのあとしばらく見ていたら、スイッとお母さんに寄っていって、並んで泳いでいきました。


まだまだ暑い日が続きますが

  • 2010.09.05
  • 魚類担当
  • 飼育担当

今年の暑さは尋常ではありませんね。
なんとなく涼しげな魚の姿でもご覧ください。

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パナマ湾水槽のソウシハギです。

全長40cmくらいのが2尾おります。

カワハギの仲間ですが、顔が長く、からだの青いもようがなんか涼しげじゃありませんか?

でも、餌の時間には我先にとやってきて、他の魚からも餌を奪い取るような暑苦しい魚なんですけどね。

皆さん、探してみてね。

静かなる戦い

  • 2010.09.03
  • 海獣担当
  • 飼育担当
飼育係の仕事の一つに潜水作業があります。
先日この「海遊館日記」でマダラトビエイの潜水給餌(水中での餌やり)を紹介しました。
潜水で行う作業は他にも色々あるのですが、最も多いのは掃除です。
水槽は照明で照らされているので、どうしてもコケが生えてしまいます。

これはスナメリの水槽。ブルーの床に茶色いコケが。 ino1.JPG

早速、潜って地道にこすります。ゴシゴシ・・・
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手前の部分が掃除後の床です。ブルーに戻りました。
取れにくいコケはブラシで、アクリルガラスなど傷がつきやすいところは軍手でこすります。
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きれいになった床ですが、3日もたてばコケが生えてまた茶色くなってしまいます。
飼育係とコケの戦いは永遠に続くのでした。

こんなに伸びるんです。

  • 2010.09.02
  • 海獣担当
  • 飼育担当
これは今年6月に生まれたイワトビペンギンの赤ちゃんです。
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すっかり羽が抜け換わり、泳げるようにもなりました。
最近では雌か雄かを判別する為、採血もしました。
この子は恐らく・・・「メス」かな。まぁ~担当としての勘ですけど(笑)
結果が楽しみですね。

あっ、実は・・・まだ目の上に生える黄色い羽がないんです。
別にケンカして無くなった訳じゃありませんよ。


下の写真は、去年生まれたイワトビペンギンです。
今年、初めての換羽を終え、無事に羽が生え換わりました。彼もそれまでは無かったんです!
1回の換羽(約20日間)でこんなに伸びるんですね。ちょっとビックリしました。
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今年生まれた2羽の赤ちゃんも、来年の今頃には、イワトビペンギンらしい姿に成長してるかな。





   



産まれて50日がすぎました。

  • 2010.09.01
  • 海獣担当
  • 飼育担当

産まれて50日が経ったカマイルカの赤ちゃんです。
お母さんと並んで泳いでいます。

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ん~親子ってステキやなぁ~
なぁんてほのぼのとした気持ちにさせられます。


しかし・・・赤ちゃんのスイッチは突然入ります。

お母さん、1頭で泳いでる・・・?
と思ったら、赤ちゃん、水槽中を縦横無尽に泳ぎ回ります。

ちょっと前までは、誰かと一緒じゃないと泳げなかったし、1頭になってもすぐ誰かの所にくっついて行っていたのに、いまは1頭ではしゃぎまわってます。

↓1頭で泳いでいる赤ちゃん

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お母さんや同居しているイルカたちは心配そうに赤ちゃんの周りをぐるぐる泳いでいますが、赤ちゃんは知らん顔。
こうやって成長していくものなんですね。

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