だんごむし!?
- 2010.09.30
- 海獣担当
だんごむしのようなこの黒い塊。
いったい何の動物でしょう???
正解は...
ラッコでした!!
少し前の話になりますが・・
9月20日は「敬老の日」。
「アクアゲート」水槽に、クロホシイシモチという魚がいます。
本州中部以南の岩礁域に多く見られる魚で、普段は群れをなして生活しています。
しかし初夏から秋にかけての繁殖期になると、次々にペアをつくり産卵します。
さてここからがすごいんです!
メスが卵を産出すると同時に、オスが精子をかけたかと思うと、素早くオスがその卵の塊を
パクリと口の中へ・・・えっ・・・なんで?まじで?食べた?・・・のではありません。
外敵から卵を守るため、孵化して仔魚が泳ぎだすまで、オスは口の中の卵を大切に保護する
のです。
現在、「アクアゲート」水槽では、ペアが続々誕生中です!ちょっとあごの下が膨らんでいる
クロホシイシモチを見つけたらよ~く観察してみてください。運が良ければ口の中の卵が
見られるかもしれませんよ!!
仲良く寄り添うクロホシイシモチのペア(手前のお腹が大きいのがメス、奥がオス)
海遊館で1番大きな水槽は・・・もちろん「太平洋」水槽です。
水量5,400tの海水を誇る「太平洋」水槽では、ジンベエザメや大きなホシエイ、ロウニンアジなど大きな魚がたくさん泳いでいます。
この巨大水槽に最近、たった10cmほどの小さなアジが仲間入りしました☆
でも、こんな大きな水槽に小さな魚を入れても見えませんよね?
それどころか他の魚に食べられてしまうかも?!
いえいえ。
小さくたって大きな魚に負けないように頑張っています。
どうやって大きな魚から身を守っていると思いますか??
こんな風にみんなで寄り添って群れをつくって身を守っているんです。
近づいてくると圧巻!!
魚の群れに飲み込まれてしまうかのようですね。
大きな魚に狙われても集団行動でヒラリとかわしています。
小さな魚が群れを作るのは、他の魚に食べられてしまわないための工夫。
生き残るための知恵なんです。
彼らを見ていると「小さくたって負けないもん!!」と言っている気がしてしまいます。
海遊館へ来たら、彼らを応援してあげてくださいね!!
7月9日に誕生したアデリーペンギンの赤ちゃん。
月日が経つのははやいもので、ここまで成長しました。
10月の海遊館は、午後2時を過ぎた頃からのご入館がオススメです。
学校の行楽行事と重なるこの時期、午前中は団体さまのご入館が多いので、
ゆっくりと見学されたい方へ、午後から楽しめる、こんなコースをご紹介します。
カマイルカの赤ちゃんが生まれてから70日が過ぎました。
相変わらずお母さんの横で泳いでいることが多いです。
手前がお母さんイルカの「アーチ」、奥が赤ちゃんイルカです。
ビックリするニュースがありました。
生まれてから60日を過ぎた頃から、赤ちゃんがジャンプをするようになりました。
給餌前には全てのイルカがジャンプしたのを確認してから給餌を開始するのですが、他のイルカにまじって、赤ちゃんもジャンプしました。
1m以上は飛んでいたのではないでしょうか。。。
飛んだのはよかったのですが、
「ばっちゃーーーん」
と水面におなかから落ちました。
ん~おなか痛そう・・・
と心配しましたが、本人は至って平気そう。
やんちゃな赤ちゃん、見てると楽しいですよ。
「太平洋」水槽にはヒョウモンオトメエイというとてもユニークなエイがいます。特徴は何と言ってもその鮮やかな背中のヒョウ柄です。
海遊館がある「大阪」とヒョウモンオトメエイの「ヒョウ柄」、この二つから連想される事と言えば・・・
ズバリ「大阪のおばちゃん」でしょう!
このヒョウモンオトメエイはオスですが、見た目はまさに「大阪のおばちゃん」!
水槽内でも大阪のおばちゃんのようにいつまでも元気いっぱいに暮らしてほしいです。
これは「エクアドル熱帯雨林」水槽にいるカピバラたちの体重測定風景です。
今乗っているのが「かーたん」。
この水槽にやってきてから、体重測定を定期的に行えるようトレーニングを行っています。
もう一匹の「ぴーたん」は比較的すんなりと体重計に乗ってくれましたが、「かーたん」は用心深いので一苦労でした。
今でも乗らない時がありますが、これからゆっくりトレーニングで馴らしていきたいと思います。
散々乗らない時もあるのに、乗ったら乗ったで「案外居心地いいやんけ~♪」と言わんばかりに
おしりを押しても降りてくれない時もあります(笑)。
クラゲ館ではタコクラゲの展示が始まりました。
タコクラゲは見た目や色合いがタコに似ていることからこの名前がついたそうです。
どうでしょう。
タコにみえますか?
このクラゲは体内に褐虫藻という藻類の仲間が共生しているので体が褐色をしています。
アップにしてみるとよくわかりますよね。
この茶色いツブの1つ1つが褐虫藻なんですよ。
タコクラゲは、褐虫藻が光合成をして作りだしたエネルギーをもらって暮らしています。
タコクラゲのほかにも光が必要なクラゲがいます。
変わった形をしていますよね。
サカサクラゲという、傘を逆さまにして海底で暮らすクラゲです。
どちらも日光がないと生きていけない日焼け大好きクラゲです。
(実際に日焼けはしませんが・・・)
日傘が手放せない私としてはうらやましい限りです(笑)
猛暑だった今年も朝晩涼しくなりつつあります。9月に入ってにぎやかだったセミの声も聞かれなくなってきました。でも、「アクアゲート」水槽の中では一年を通して見ることができる「セミエビ」がいます。鳴きはしませんが存在感たっぷり!
ちなみに意外と美味だそうです。
先日、カマイルカの赤ちゃんがお母さんから離れて泳ぐ事があることを紹介しましたが、その様子を詳しくご紹介します。
お母さんと一緒に泳いでいると思ったら、ぷいッと違う方向に向かって泳ぎだしました。
そうすると、心配で他のイルカたちがよって来ました。
左から、「ミュー」、赤ちゃん、「ルーシー」、「アーチ(お母さん)」。
心配そうに赤ちゃんの周りをぐるぐる泳いでいます。
「わたし、もう、ひとりでなんでもできるもん!」(真ん中が赤ちゃん)
と、他のイルカが一緒に泳ごうと寄っていっても違う方向に向きなおって、くるくるまわっていました。
ん~、なんて強気な赤ちゃんだろう。。。
(もしかしたら、50日を過ぎたカマイルカの赤ちゃんはこんなものなのかも知れませんが...)
そのあとしばらく見ていたら、スイッとお母さんに寄っていって、並んで泳いでいきました。
今年の暑さは尋常ではありませんね。
なんとなく涼しげな魚の姿でもご覧ください。
パナマ湾水槽のソウシハギです。
全長40cmくらいのが2尾おります。
カワハギの仲間ですが、顔が長く、からだの青いもようがなんか涼しげじゃありませんか?
でも、餌の時間には我先にとやってきて、他の魚からも餌を奪い取るような暑苦しい魚なんですけどね。
皆さん、探してみてね。
産まれて50日が経ったカマイルカの赤ちゃんです。
お母さんと並んで泳いでいます。
ん~親子ってステキやなぁ~
なぁんてほのぼのとした気持ちにさせられます。
しかし・・・赤ちゃんのスイッチは突然入ります。
お母さん、1頭で泳いでる・・・?
と思ったら、赤ちゃん、水槽中を縦横無尽に泳ぎ回ります。
ちょっと前までは、誰かと一緒じゃないと泳げなかったし、1頭になってもすぐ誰かの所にくっついて行っていたのに、いまは1頭ではしゃぎまわってます。
↓1頭で泳いでいる赤ちゃん
お母さんや同居しているイルカたちは心配そうに赤ちゃんの周りをぐるぐる泳いでいますが、赤ちゃんは知らん顔。
こうやって成長していくものなんですね。