コバンザメ
- 2010.07.01
- 魚類担当
みなさんもよくご存じの「コバンザメ」。背びれが変化してできたコバン型の吸盤で、他の魚にくっつくのが特徴です。コバンザメの仲間は10種近くが知られていますが、海遊館で飼育しているのは判っているだけで2種以上、約10匹です。最近、「太平洋」水槽で全長10cmくらいのコバンザメの仲間がイタチザメの口の下にくっついていました。
小型のコバンザメの仲間は、ジンベエザメの口の中などに隠れていて、エサのときに姿を現わしますが、どうやら、その個体が引っ越ししたようです。
ところが、数日たつと今度はマダラトビエイにくっついているのを発見。
どうやら、イタチザメは居心地が悪かったようです。
ところで、コバンザメは、飼育係員にとっては実は困ったお魚でもあります。というのも、コバンザメがまとわりつくと、くっつかれた魚が嫌がって水面から飛び出しケガをしたり、「コバン」がくっついた部分の皮膚がはがれて炎症を起こす事があるのです。
ジンベエザメの大くんの右の噴水孔にも、小さいコバンザメの仲間が隠れています。探してみてください。