海遊館日記

カワウソ6頭展示開始!

  • 2010.03.30
  • 海獣担当
  • 飼育担当
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「日本の森」水槽では、3月19日からコツメカワウソの数が大幅に増えました。
昨年の8月に生まれたツバキとソラのこども4頭(イガ、ニラ、ザクロ、シュロ)に、一昨年
生まれたハチ(これはこどもたちのおじさんにあたります)、お母さんであるツバキの兄、イブキ
(これもおじさんですね)を加えた計6頭です。
その他、いろいろな組み合わせをテストしましたが、この6頭での展示が一番よい感じだったのです。
お父さん、お母さんと別れたこどもたち、最初は不安そうでしたが、イブキおじさんが
一生懸命面倒をみてくれて助かります。
これからこの「おとこ組」でがんばりまーす。
写真は「日本の森」の寝室の中です(うまくとれなかったので)。

日本の森の「春がきた」

  • 2010.03.28
  • 海獣担当
  • 飼育担当
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"日本の森に春がきた"というと、数本しかない桜の花が咲くとかいうのもありますが、担当としては、アユを展示すると「春だなー」と思うのです。
今回はカワウソ水槽に約1万尾、全長5cmくらいのアユを収容しました。
でも、カワウソに追われて、隣の水鳥水槽にも入ってしまってますが、そこはお許しを。

卒業

  • 2010.03.28
  • 海獣担当
  • 飼育担当
昨年8月に生まれたオウサマペンギンのヒナたち。

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りっぱに育ってくれました。(親ペンギンより大きく見えちゃいます)

ペンギンの足元をよーくみてみると
そろそろ卒業の準備にはいったヒナがいるようです。

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そうです!茶色の羽毛からの卒業です。
茶色のふわふわとした羽毛が抜け始め、親と同じ羽が見えてきました。

あと二ヶ月もすると全身、親と同じ羽根に変わり水の中にも入れるようになります。

しかし、まだ親から餌を貰うことも多く、親からの卒業にはまだまだ時間がかかりそうです。











まばゆい「レッド ビッグアイ」

  • 2010.03.25
  • 魚類担当
  • 飼育担当
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最近「太平洋」水槽に仲間入りしたキントキダイの群れです。
キントキダイは、英語で「Red bigeye」といわれるように、大きな目を持っています。
体はきらきらとした赤い色をしていて、とてもきれいです。
「太平洋」水槽のオニイトマキエイのエリアで見られます。
特に、"夜の海遊館"で見るキントキダイは幻想的です。

くぎ煮になる前に

  • 2010.03.24
  • 魚類担当
  • 飼育担当

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くぎ煮(釘煮)で有名なイカナゴです。
イカナゴのくぎ煮は、阪神地区や播磨地区で郷土料理として有名です。
スナメリたちはこのイカナゴを食べていることでしょう。
そして私たちは"くぎ煮"となったイカナゴを食べています。
そのイカナゴの泳いでいる姿を見たことがありますか?
現在、海遊館5階で開催中の企画展示「ようこそ!スナメリの海」では、
スナメリたちの食生活の紹介として、イカナゴの生体展示を行っています。
珍しい泳いでいるイカナゴをぜひ見に来て下さいね。
そういえば、私のおばあちゃんがイカナゴのくぎ煮を毎年作って送ってくれます。楽しみです。

水槽の中から奇妙な音

  • 2010.03.23
  • 魚類担当
  • 飼育担当

 ある日、朝一番に生き物たちの様子を確認するため、館内を歩いていた時のことです。

ちょうど「太平洋」水槽の底の辺りで、水槽の方から「グウーグウー」と奇妙な音が聞こえてきました。

「何の音だろう?」と耳をすませると、その音はどうやら水槽の中から聞こえてきます。

驚いて水槽の中を観察していると、その音に合わせてある魚の群れが動き回っています。「オオニベ」という魚の群れです。

 それを見た瞬間になるほどと思いました。

実はオオニベの仲間は浮き袋を震わせて鳴き声を出すことが出来ます。その音が愚痴を言っているように聞こえることから、名前の一部に"グチ"とつく種類もいるほどです。

 カマイルカを飼育している「タスマン海」水槽では、耳をすませるとイルカの鳴き声が聞こえることがありますが、「太平洋」水槽でも耳をすませるとオオニベの鳴き声が聞こえるかもしれませんね。
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スナメリのお食事

  • 2010.03.22
  • 海獣担当
  • 飼育担当

これは約10㎏の冷凍アジです。
現在海遊館では、毎日このような冷凍アジだけでも25㎏以上使用しています。
私たちは毎日大量のアジの中から、脂が乗っていると思われる大きいアジを厳選し、スナメリたちに与えます。

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現在、スナメリたちは一日約3㎏のアジを食べています。
給餌は水面で行っている為、直接お客様が見学することは難しいのですが、いつか潜水給餌なんかに挑戦してみたいですね。
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写真の上にいるのが「コチョボ」、下にいるのが「クリン」です。

ぱっちん。

  • 2010.03.21
  • 海獣担当
  • 飼育担当
さて、これは何をしているところでしょうか?

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係員と固い友情の握手??


tumeinoue2.JPG正解は「アザラシの爪切り」でした。
自然に削れて爪が短いアザラシもいますが、長く伸びすぎた場合は危ないので係員がハサミでカットします。
モデルはゴマフアザラシの「パール」君。おとなしく爪切りに協力してくれています。
お食事タイムに時々やってますのでので、運が良ければ見られるかも?!












春がきた!

  • 2010.03.18
  • 魚類担当
  • 飼育担当
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今年もカミクラゲの展示が始まりました!
 
このクラゲ、早春に大量に出現し、春が終わる頃には消えてしまう「春のクラゲ」なのです。
しかも、人工繁殖の例もないので、展示できるのは本当にこの季節だけ。

髪の毛のような触手をたなびかせて漂っているかと思えば、たまにクラゲとは思えないほど力強く泳ぐこともあります。

きれい&面白い&期間限定のこのクラゲ、ぜひ一度見に来てください☆

起こさないでよっ

  • 2010.03.17
  • 海獣担当
  • 飼育担当

モンタレー湾水槽に朝掃除に行った時です。


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ゴマフアザラシのネロが寝ていました。
しばらく見てると...


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寝ぼけてます。
またまた見ていると...

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起きちゃいました。
ネロさん、起こしてごめんなさいっ。

ハートペンギン登場!

  • 2010.03.15
  • 海獣担当
  • 飼育担当
海遊館に幸せのハートペンギンが登場です。
ある日、1羽のジェンツーペンギンのお腹の白い部分に
かわいいハート模様が出現しました。

ペンギンは尾脂腺と呼ばれる尾の付け根にある腺から水をはじくあぶらを出し、
それを全身の羽根に塗りつけることで、羽根の内側への水の浸入を防いでいます。

おそらく、そのあぶらがべったりついて、偶然ハート型の模様になったのだと思います。

ちょっと見にくいですが、お腹に出現したハート型の模様。
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これをみつけた飼育員は大喜び!
とっても幸せな気分になれました。

このあぶらは時間がたつと取れてしまうため、
現在はこのハート模様はありませんが
いつの日かまた、ハートペンギンがみられるかもしれません♪



正解は?!

  • 2010.03.12
  • 海獣担当
  • 飼育担当

以前、このブログで生き物クイズがあったのを覚えていますか?
眼のアップの写真で、1問目の答えは「カマイルカ」でした。

それではここで2問目の答えを発表します!みなさん、答えが分かりましたか?

答えは・・・

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そうです!「スナメリ」でした!

本日3月12日(金)にデビューしました。よろしくお願いしまーす!!

ちょっと気持ち悪い写真・・・

  • 2010.03.11
  • 魚類担当
  • 飼育担当

これ、何でしょう?

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正解は、魚の寄生虫です。「ハダムシ」と言い、魚の体表に寄生して悪さをするんですね。水族館ではよく見られる寄生虫です。


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この写真では、眼の角膜表面にハダムシが寄生しているのが分かると思います。 

私たち魚類担当は、魚たちの健康状態を毎日チェックして、ハダムシを見つけ次第、薬などを用いて治療(駆虫)を行っているんです。

巨大な〇〇〇!?

  • 2010.03.09
  • 海獣担当
  • 飼育担当

「モンタレー湾」水槽の水面に浮かぶフロート。木で作られているように見えますが、四隅以外はすべて強化プラスチックです。本物と思われた方もいらっしゃるのでは?

さてさて、そのフロート上に乗っているのは、まさかアシカのう〇こ?アザラシのう〇こ!?


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いやいや、もしそう見えても違いますから(汗)。ていうか、そう見えたのは私だけ!?

これはまだお客様の入館する前(朝)の写真です。カリフォルニアアシカの「マリン」ちゃんです。
毎晩夜中まで遊んで夜更かししているため、朝になっても寝ていることが多いんです。係員が近づいても気付かない辺り、図太い神経の持ち主。将来有望ですな(笑)
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何でまた?

  • 2010.03.08
  • 魚類担当
  • 飼育担当

「太平洋」水槽のある一画に、いつもイヌザメ達が集まる場所があります。

それも二重三重に覆いかぶさっていることが多いんです。

狭いとこが好きなのはわかるけど、しんどないんかなぁ?

他にもよさそうな場所があるのに、今日もまたいつもの場所で集まっています。
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カクレクマノミの秘密

  • 2010.03.07
  • 魚類担当
  • 飼育担当

海遊館ギャラリーの入口の階段の下に以前からカクレクマノミを展示しています。

この魚は映画の主人公になったこともあって、とても人気者の魚です。また、カクレクマノミを含むクマノミの仲間が、イソギンチャク等と共生して身を守ることもよく知られています。

ですが、それ以外にもカクレクマノミにはあまり知られていない秘密があります。

それは生まれた時はすべてオスで生まれて、群れの中で1番大きなオスだけがメスに性転換するということです。

これを人間に例えてみると・・・お母さんがいなくなってしまうと、お父さんがある日突然お母さんになって、そのお母さんがいなくなると次はお兄さんがお母さんに・・・。

どんどん話がややこしくなりそうなのでこのぐらいにしときます・・・。

カクレクマノミはただカワイイだけではなく、こんなすごい秘密があったんです!

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マンボウの健康診断・・・?!

  • 2010.03.06
  • 魚類担当
  • 飼育担当
 先日、高知県にある海遊館以布利センターで、マンボウの健康診断(採血)を行って来ました。

 まず、泳いでいるマンボウを傷つけないようにシートで捕獲し、血管の位置をエコー(超音波画像診断装置)で調べます。

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(写真のマンボウは上下がさかさまです。)

 血管の位置がわかれば特殊な注射器を使用して、採血をします。

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(写真のマンボウは上下がさかさまです。)
 採血した血液を分析し、マンボウの健康状態を調べます。
このような健康診断の結果、病気や異常が見つかった個体は薬などで治療し、健康で元気なマンボウを大阪へ輸送しています。

だ~れだ?

  • 2010.03.05
  • 海獣担当
  • 飼育担当

突然ですが、ここで生き物クイズです。
下の写真の生き物は誰かな?海遊館で暮らしているよ!

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正解は「カマイルカ」でした!!

それではもう1問です。
下の写真の生き物は誰かな?

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正解は・・・。まもなく公開!! 


天下太平~

  • 2010.03.04
  • 海獣担当
  • 飼育担当
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日本の森のオオサンショウウオ、穴の中であおむけに!
 
「きゃー、どうしたの?」とよーく見たら、前足がぴくぴく。
どうも弱っているようではない。
その後、観察していると、数分後にゆっくり回転し、普通の状態になりました。

穴はせまいのですが、中でモソモソ、クルクル回転しているもよう。
びっくりするからやめてほしいなあ。

でも、あおむけの姿、ちょっとかわいかったです。

展示再開しました!

  • 2010.03.03
  • 海獣担当
  • 飼育担当

  日本の森では、以前から「イワナ」を展示していました。

  イワナは肉食性が強く、成長すると30㎝以上になる淡水魚です。1日でも早く大きく育ててあげたいと思う反面、展示水槽が狭い為、大きくなり過ぎると他の魚を食べてしまいます。

 以前に飼育していたイワナ達は、毎日沢山餌を食べ、みるみる大きくなりました。そして、他の小さい魚達までも食べまくりました。担当として悩みに悩んだ結果、イワナを全て取り上げる決意をし、その日以来、水槽から姿を消しました。あれから数年・・・

 久々に彼らが帰って来ました!今は、一緒に暮らすアマゴ達と同じぐらいのサイズなので大丈夫ですが、今回は成長にムラがでないよう、餌の量を調整しながら飼育しています。 PC210051.JPG


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こらっ!勝手にオオサンショウウオの家入っちゃダメ!他の魚を食べるのも困りますが、あなたが食べられるのはもっと困ります(悲)。

小さな勇者

  • 2010.03.01
  • 海獣担当
  • 飼育担当
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この日のルーク(奥の大きい方)はご機嫌ななめでした。

お腹いっぱいで、ゆっくりしているところに邪魔ものがきたんです。

マリンです。何にでも興味津々のマリンはルークがいる場所まで登っていきました。
ルークの怪訝そうな顔・・・。
どうやって降りるのだろうと思っていると、この直後にジャンプして飛び降りっ!!
お姉ちゃんのソラでもやったことがないのに・・・。小さい体でなんとも勇敢なマリンでした。

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