海遊館日記

おねだりマダラトビエイ

  • 2009.11.30
  • 魚類担当
  • 飼育担当
ジンベエザメのいる「太平洋」水槽のマダラトビエイ、上から見ると体形は菱形で、背中に白い斑点があり、水槽の中を羽ばたくように泳ぎます。

 「太平洋」水槽では、13時15分からダイバーが水中で直接マダラトビエイにエサを与えています。場所は2ヵ所あり、「グレートバリアリーフ」水槽前付近の中層とオニイトマキエイ(マンタ)がいる下層付近で見ることができます。

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 体の大きな先輩マダラトビエイたちは特におねだりが激しく、ダイバーを見つけるとすぐに近寄っていきます。小さな新入りマダラトビエイたちも、先輩に負けじと一生懸命おねだりをしてダイバーに近づいてきます。まだエサを食べるのが上手ではないのか、時にはエサをこぼし、口をモゴモゴとしているときに他の魚に奪われることもあります。通常は上からエサを撒いて与えるのですが、小さな新入りマダラトビエイたちは、ダイバーが潜水して与えないと十分エサを食べることができません。

 腹ペコなマダラトビエイたちが、次々とダイバーにおねだりをしてエサを食べる様子はとてもかわいいです。特に小さな新入りマダラトビエイたちの奮闘ぶりに注目です。仲間が増えたマダラトビエイ、「太平洋」水槽の人気者になることを願うばかりです。

サンタダイバー登場!!

  • 2009.11.24
  • 魚類担当
  • 飼育担当
だんだん寒くなり、もう冬本番ですね。冬といえば、皆さんは何を連想しますか?

 海遊館で冬の風物詩といえば...そう、サンタダイバー。今年もジンベエザメのいる「太平洋」水槽と、カマイルカを展示している「タスマン海」水槽にサンタダイバーが登場します。
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 普通、サンタクロースというと、髭(ひげ)の生えた、ぽっちゃり体型のおじいさん。しかし、海遊館のサンタダイバーは違います!筋肉ムキムキのお兄さんもいれば、お姉さんもいます。なかには、サンタクロース体型のおじさん...いえいえ、ちょっとメタボが気になるダンディなお方もいます。水槽越しでは、なかなかその違いは見分けにくいかもしれませんが、ホントにいろんなサンタダイバーがいて、毎日、毎回違ったりもします。

 時々、得意の宙返りなども披露して、最後にへとへとになることもありますが、皆さんに一生懸命手を振りたいと思います!ぜひサンタダイバーをチェックして、どんな人か想像してみてくださいね。

カレンダー発送いたしました!

  • 2009.11.19
  • 広報担当
  • 広報担当
海遊館2010年版カレンダープレゼントに多数のご応募いただきまして、ありがとうございます!
合計5380通の中から厳正な抽選を行い、当選された皆様には昨日(11月11日)に郵送にて発送させていただきました。当選者の皆様、届くのを楽しみにお待ちください。残念ながら今回は当選しなかった皆様、又のご応募お待ちいたしております。

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スーパーツバキ

  • 2009.11.14
  • 海獣担当
  • 飼育担当
現在バックヤードで子育て中の、コツメカワウソの母親「ツバキ」のお話です。
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 通常、海遊館ではコツメカワウソの出産が近づくと、安心して出産に臨めるよう、巣箱を設置します。8月29日の朝、ツバキを観察しに行くと、普段と違う雰囲気でした。これは出産が近いかも!?と、さっそく巣箱を設置しようとしましたが、飼育係員の足元で出産が始まってしまいました。巣箱を入れると逆にツバキの落ち着きがなくなったため、カワウソの寝袋として使用している麻袋だけで様子を見ることにしました。

 その後2頭目の出産が終わり、それ以降何も兆候が見られなかったため、今回の出産は2頭で終了だと思い込んでいました。しかし翌日、子どもの体重を測定しようと麻袋を覗くと、何と子どもがさらに2頭生まれており、合計4頭、しかも全頭オスという結果でした。そんな、驚きの連続だったツバキの出産ですが、母子ともに健康で一安心です。

 あれから約2ヵ月が過ぎました。父親「ソラ」が子育てに積極的ではないので、ツバキは大忙し!子どもを移動する時には1頭を口にくわえ、残りの3頭を抱え込み、押しながら4頭同時に運ぶという荒業を披露しています。彼女なりに一生懸命で、子どもを大切に扱っているのだと思いますが、見ている側は毎日ひやひやしています。

 それでも子どもたちは元気に成長し、生まれた時の体重から約10倍の700gになりました。将来はきっと体の丈夫なカワウソたちになることと思います。


都会の海をのぞいてみれば...!?

  • 2009.11.06
  • スクール担当
  • 海遊館
海遊館のすぐ横には海があり、いくつもの川が流れ込んでいます。雨の後には流れ込む川の水量が増え、海水の塩分も薄くなります。川は、ゴミやくずれた木材、海面を覆うおびただしい水草、時には魚の死体などを運ぶこともあります。

そんな天保山岸壁で、先日地元の子どもたちとプランクトン採集用のネットを曳いてみました。一昨日の夜に雨が降っていたけど、果たして捕れるかな?
 091106.JPG採集したサンプル水をのぞくと、いる!いる!水が茶色に染まるほどのたくさんの植物プランクトンや、元気に動き回る小さな生き物たちでいっぱいです。さぁ、顕微鏡で拡大して見てみよう。ミジンコやケンミジンコはもちろん、カニやフジツボ、クラゲの赤ちゃんなどを発見して、すごい、すごいと、みんなテンションが上がります。

 海って、ぼぅ~っと眺めるだけでもいい気分になるものですが、海の中の小さな生きものたちを見ていると、なんだか不思議なとてもいい気分。ゴマ粒より小さなそのからだが動く姿に、「ちゃんと生きているんだな」と実感させられます。

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