夜の海遊館 生き物たちは何してる?
- 2009.09.11
- スクール担当
夕方5時からの海遊館は、青白い照明が中心となり、幻想的な「夜の海」へと変化します。昼間は活発に行動していた生き物たちはいったいどうしていると思いますか?
「アリューシャン列島」水槽のラッコたちは、寝るための準備、まるで体中を掻いているように見えるグルーミング(毛づくろい)をせっせと行い、その後、気持ちよさそうに水面でプカプカと浮かびながら眠ります。
「モンタレー湾」水槽のゴマフアザラシは、奥にある陸場部分や水中、そして展示通路のすぐ前にある筏の上で、他のアザラシに邪魔されないように1頭で寝ます。
同じ水槽にいるカリフォルニアアシカは、水槽中央の岩場でお互い寄り添うように寝ています。でも、子どものアシカは夜更かしして、ガラス越しに「遊ぼう...!」と誘いに来てくれることもしばしばです。
「太平洋」水槽のメガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)は、水槽の端の方を泳ぎ、寝る場所を探し始めます。気に入った場所を見つけると、そっとアクリルパネルや壁にもたれて眠ります。でも、まぶたがないため、時々目をギョロッと動かします。
このように、多くの生き物は着々と寝る準備を始めますが、「グレート・バリア・リーフ」水槽のニセゴイシウツボやニシキエビなどは、日中はどこに隠れていたのか、ごそごそと奥の方から姿を現します。昼間には見れない可愛らしい生き物の寝顔や、薄暗い中を動き出す生き物をぜひ観察してみてください。
また、月明かりに照らされているかのように水面がゆらゆらと揺らめく様子や、深い海の中に引き込まれるようなブルーに照らされた水中は、とても幻想的で癒されますよ。