北極圏の旅:ケンブリッジベイ編④ ~異変発生、厳しさ体感!~
- 2016.08.13
- 北極圏の旅・2016
こんにちは!北極圏の旅8日目です。
ケンブリッジベイに着いてから4日目になりました。
これまででたくさんの生き物を採集することができたため、水槽がそろそろ容量オーバー...
なので、新しい水槽を作ることにしました。
水槽を運んで、ポンプをつけたり配管を組んだり、手分けして水槽を組み立てていきます。
ここでは部品が足りなくてもお店に売っていないので、足りない場合はあるもので作る!
大きさの違うパーツをうまく組み合わせてホースを繋ぎます。
1時間くらいで完成!
あとは水と生き物を入れるだけです(^^)
お昼ご飯を食べて採集に出発。
今日は内海の奥の方で潜ります。
この辺りは水深30m以上と深くなっているポイントで、見つかる生き物にも違いがあります。
水温が冷たいとのことなので、気をつけていってきます!
海岸から潜り始めましたが、岸から数メートルで急に傾斜がきつくなっていました。
このまま深いところへゆっくりゆっくり潜っていきます。
そして水深30mまでやってきました!水温は-0.6℃!とっても冷たいです!(>_<)
しかし、ここで異変が。
あまりの冷たさに空気を吸うレギュレーターが凍ってしましました。
凍ってしまったといってもすべてカチンコチンに凍るわけではありません。
呼吸をしていると息の中の水分が凍って小さな氷の粒ができるのですが、この氷の粒がレギュレーターの弁に引っかかり弁が開いたままの状態になって空気がゴボゴボ漏れていってしまうのです。
このままだとボンベの空気がすぐになくなってしまうので潜水を中断することになりました。
今回は事前に訓練を受けていたため大きな事故にはなりませんでしたが、一歩間違えると命の危険にも関わる事です。
レギュレーターが凍らないようにするコツはゆっくり呼吸をすること。
深いところへ潜ると無意識に焦ってしまい呼吸が速くなるので、常に呼吸に気をつけて冷静でいることが大切です。
ここ数日気温も水温も暖かい比較的安全な環境で潜っていましたが、北極圏の厳しさ、怖さを体感しました。
潜って採集できる日はあと1日。
今日の事を忘れず、より一層気を引き締めて潜りたいと思います!( ̄^ ̄)ゞ
それでは、おやすみなさいZzz...