ようこそ海遊館へ!
- 2016.07.26
- 魚類担当
7月22日の早朝、高知県の以布利センターから"海くん"がやってきました。搬入の様子をtwitterでリアルタイムお知らせしていましたが、「海遊館日記」では、お出迎え部隊の様子を紹介します。
ジンベエザメの輸送には、多数のメンバーが必要で、事前にら高知県土佐清水市以布利に出発してしまいます。なので、残りの係員は普段どおりの飼育作業を行いつつ、ジンベエザメの受入れ準備を行うのです・・・。
搬入の当日は朝5時ごろに全員集合!打ち合わせの後、前日から「太平洋」水槽の海水を入れておいた容器を地上に降ろします。
▲普段は閉まっている、ホイストクレーンを外に出す扉を開けて・・・。
重量物を扱うので、係員はヘルメットを着用し、ホイストクレーンの通り道をつくるため、いつもは通路にしている跳ね橋をあげます。
▼また、水槽上ではジンベエザメを水槽に収容した時に、一緒に入水するダイバーの空気ボンベを準備中。
▼海遊館の7階から下を見るとこんな景色。人がとても小さく見えますね。停まっている船は、海遊館の海水運搬船です。
▼ホイストクレーンで容器を地上に降ろしているところ。
▼いよいよジンベエザメを載せた大型トレーラーが到着です。報道陣もたくさん来てくれました。
▼しかし、大きなトレーラーです。
トレーラーが到着する前に、輸送メンバーが別の車で帰ってきました。おかえりー!
お出迎え部隊と合流し、素早くウェットスーツに着替えます。
到着後はまず、輸送用水槽の海水を交換。同時に獣医が採血やエコーなどの検査を行います。
ジンベエザメの大きな尾びれでたたかれないようヘルメット装着しています。
▼海くんと一緒にやってきたコバンザメ。(写りが悪くてすみません・・・)
この後、ジンベエザメとは別に収容し、予備水槽に移動しました。
▼換水が終わったら、緑色のビニール製担架に移動。
▼そして、一枚目の写真の容器に収容します。
▼地上から7階に吊り上げて。
▼「太平洋」水槽の上までやってきました。
▲ダイバーたちは、入水の準備をしています。"海くん"が水槽になれるまで、アクリルパネルに衝突しないように守ります。
準備が整うと、水槽の中層付近で観察している係員に連絡します。
「もうすぐ海くん、出ますー!」 そうしたら、中層担当の係員はビデオを持って構えます。
水槽上で見ている係員は、"遊ちゃん"がどこにいるのかをチェックし、大声でみんなに知らせます。
▼"遊ちゃん"は容器から落ちる水音に反応し「餌かな?」と思って近づいて来るので、"遊ちゃん"が通り過ぎてから作業を慎重に進めます。
▼水槽の上まで来た容器をいよいよ「太平洋」水槽に沈めます。ずぶずぶずぶ。
中にいる"海くん"は「早くしてよ!」ってところでしょうが、係員は「今、蓋開けるからもう少し待ってな」厳重に封鎖しておるので、すぐには開きません。
▼容器を開ける係員は、ダイバーたちが水槽内の所定のポジションについたことを確認して、合図を出します。
じゃあ、蓋を開けますよ!どーん。
"海くん"は、「ここはどこ?」と驚いたようすでしたが、すぐに底層から中層を泳ぎはじめ、落ち着いた様子になりました。
この後、輸送容器や搬入に使用した機材を片付け、ジンベエザメの行動を24時間観察します。
片付けはお疲れのところ申し訳ないけど輸送チームにお願いして、お出迎え部隊は24時間観察と他の生き物たちの毎日の飼育作業に戻りました。
いかがですか?今回はお迎えの様子を紹介しました。
2尾の違いなどは、また後日お知らせしますね。