肉食女子!だったよね!
- 2016.06.11
- 海獣担当
バックヤードでのんびり過ごしているリスザルのアンズ。
他のリスザルとは折り合いが悪いアンズは、昨年、長らく一緒に過ごした(旦那さん)のジャックが21歳で亡くなり、今はひとりですが、特に寂しそうな様子はみられません。
1998年に関東の動物園からやってきたアンズは、その当時3~4歳だったと推定されますので、現在は21~22歳ぐらいと考えています。
一般にリスザルの寿命は10~15年と言われていることを考えれば、アンズはかなり高齢です。
これまでに3回も出産し、体が大きいイメージがあったアンズも、寄る年波には勝てず、体が小さくなってきました。
▼4年前のアンズ。上の写真と比べるとかなりふっくらしています。
定期健康診断で甲状腺の病気が見つかり、毎日薬を飲んでいます。
抵抗力をつけるため少しでも痩せを止めたいと、いろいろな果物を買ってきて与えるのですが、あまり効果がありません。
はて?「アンズは何が好きだっけ??」と以前の担当者に相談したところ「アンズといえば、肉ですよ、肉」と教えてくれました。
そうだ、アンズは肉食女子だったわー。
リスザルというと果物を食べているイメージですが、実は自然界でも6割以上は昆虫など動物性のものを食べています。
当館で与えている肉系は、人工餌料やコオロギ、ゆで卵、ささみなどですが、もっといいものはないか?と考えて、以前にも与えていた冷凍マウスにしよう!!ということに。
小さな冷凍マウスなら骨もやわらかいし、内臓も栄養になりますから。
ただ、先日の定期健康診断でアンズの口内を見ると...。
前歯がほとんどありません・・・。
出産後、どどっと歯に負担がきたのです。
本当は下記の図のように全部で9本×2(左右)×2(上下)=36本あるはずなのに、
上が10本、下が2本しかなく、磨耗しているので、あまり硬いものはNGですね、これは。
しかし、先日、ハナグマのリンゴ(♂)に与えている鶏頭を少しだけアンズに与えるとばりばり食べていました。
やっぱりアンズは肉食女子なのでした。
「これ大好きーー!!」という食べ物が見つかるといいのですが。
もう寝ます~