生物学的には「腕」なのです
- 2016.04.25
- 魚類担当
6F特設水槽のアオリイカ。
お食事の時間は朝一番のお客様がまだいらっしゃらない時間と夕方の2回。
水槽の上部から、餌となるアジ(冷凍したものを解凍したもの)などを落とします。
ゆっくりと落ちていく魚に気づいたイカは、すすすと近づいて、スパッと足(腕)を出して捕らえます。
写真は餌を捕らえて、口に持っていったところ。
わかりにくいのですが、赤い丸の中心あたりにアジが見えます。
イカの口は足(腕)根元にあります。
「からすとんび」といわれるもので、食べるとおいしいんだそうです(知らなかった)。
そして、餌を捕らえた足(腕)ですが、アオリイカの足(腕)は10本で、そのうち2本は触腕といわれるもので、他の8本より少し長く、吸盤が先のほうに集中してついています。
当館でラッコなどに与えているスルメイカで見てみましょう。
ほら、この通り、矢印の2本が触腕です。
触腕は普段は体の中に収納されていますから、餌の時でないと見えません。
写真2では餌を持っているのが触腕ですよ。
なお、ゲソ大好きなラッコのパタですが、私が担当をしていた際、触腕はあまり好きではないようでした。
触った感じがふにゃりとしているためか、吸盤が大きいからか?
自分は味について、どう思ったか、あまり気にしてなかったので、思い出せません。
みなさんはおうちでイカをさばいたり、食べることがあったら、いろいろ確かめてみてくださいね。