そこのけそこのけ!!
- 2016.04.05
- 魚類担当
普段は「太平洋」水槽の底から中層付近をゆったり泳ぐイトマキエイ。
餌は係員がジンベエザメと同じように、イサザアミを柄杓で上から与えます。
イトマキエイたちもよくわかっていて、柄杓のところ(給餌場所)に2尾が代わる代わる接近しますから、口元にタイミングをみて餌を流し込みます。
以前飼育していたナンヨウマンタは開口幅が大きく、吸い込む力も強いので、柄杓から流れ出た餌を「ずぞぞぞ」と吸い込む感じでしたが、イトマキエイは開口幅が狭く、ホバリングしながらちょいちょいと餌を吸い込んでいくといったところでしょうか。
イトマキエイ給餌者は長い柄杓を操り、水面にすーっと餌を流していくわけで、なかなか技術が必要。
餌の量も調整しないと、イトマキエイがぶほっとむせるようにせっかく口に入った餌を吐き出すことがあります。
この吹き出した餌や、口の幅からはみだした餌を狙う、けしからん輩がおります。
動画の最後のほうで映っていましたね。
初めは「こんなところに餌があってラッキー!」と思っていたはずですが、そのうち「イトマキエイにくっついてたら餌があるよ」と学習し、はては「イトマキエイ邪魔だ、どけ!」と発展している??
そのけしからん輩は群れでいるツムブリたち。
動きが早くて上手に写真が撮れません、ごめんなさい。
ツムブリはブリに似ていますが、ブリよりも細長く、体側に水色の縦縞が2本ある美しい魚です。
美しいけど、「イトマキエイどけ!」は困りますよ
ここはイトマキエイ給餌者の腕の見せ所?と思っています。