海遊館日記

2016年4月

現場おさえたぞー

「エクアドル熱帯雨林」水槽の植物。
アレカヤシなどインコが食べても問題のないものを選んで、鉢植えを置いてます。
インコ導入の際いろんなことを教えていただいた他園の皆様に「植物は間違いなく悪さするよ」と教えて頂いておりましたが、以前展示していたリスザルほど激しくはありません。
とはいえ、時々ちぎれた葉がお隣のカピバラのところまで流れてきていることがあるので、少しずつ悪さしているもよう。定期的に鉢の交換をしております。

さて、おとまりスクールで朝の見学をしていた時のこと。
通路近くにすすーっと飛んできたひまわりちゃん。
「近くに来てくれてありがとう!」と思っていたら、ヤシの木に向かってとことこ。
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そして...葉っぱカジカジ。
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葉がふぁさーっと水面に落ちていきます。
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このところ、よく葉が水面に落ちているので、誰だ?と思ってましたが、犯人は、ひまわりちゃんでした。
なんでわかるのかというと、オスのナッツくんは尾羽が短く、あまり飛び回らないのです。
ひまわりめー!現場おさえたぞ!!と思いましたが、私は通路にいるのでなんともしようがなく...。
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「へへーん!」
なんと得意げな顔だ~。

そんなに剪定が好きなら、日本の森の木も剪定してくれないかなーと思う日本の森担当でした。

私も一緒に寝たいのに~・・・

カワウソたちが寝静まりだす夕方、バックヤードのカワウソたちを見に行くと、みんな麻袋の中やハンモックの上でモソモソウトウト♪

ツバキ(母)・グミ(娘)は消防ホースを編んで作ったハンモックをベッドにしています。
このハンモックは飼育員手作りなのです!
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ツバキ:「は~広々~♪ このまま夢の中に~♪」
あれっ、グミちゃんはどこー??
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グミ:「もーお母さん!私だってハンモックで寝たいー!」
そうか~、お母さんのツバキがハンモックを陣取っているのね。
地べたは痛いし冷たいでしょうに。
それにしても不満そうな顔です。笑

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ツバキ:「も、もう・・・眠すぎて動けませ~ん。」
ツバキさん気持ち良さそうな顔しているけど、グミも一緒に入れてあげてね(^^)/

ラッコの不思議な寝姿 part2

先日女性限定のお泊りスクールが開催されました。参加していただきました皆様ありがとうございました。

さて本題ですが、お泊りスクールの翌日皆様が、まだ寝静まっている少し前に起きた私は、係員室に行きました。
この部屋には動物たちを観察するためのモニターがたくさん置かれています。ふとラッコのパタのモニターを見ると・・・
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普段はとても可愛らしい姿でお客様を魅了しているパタですが、熟睡すると口が開き歯が見えています・・・
怖い・・・日中と明け方のギャップが激し過ぎる!

最後はかわいいパタをどうぞ
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イルカ通信4月号~スピンジャンプの自主練編~

遅番で見回りをしていたとき、なにかやたらとイルカの水槽のアクリルガラスが水浸しになっていると思ったら...

ミューがをボールに向かって跳んでいる!
スピンジャンプ!!!!

ミューはスピンジャンプを今習得している最中で、もうすぐ完成というところまできていたのです。
自主練で習得途中のことをやっているなんて、ミューの姿に泣けるよ~!
一緒にこれからもがんばろうね!
ミュー、変で、素直なんです。

マンボウがやってきました!

トラックが到着しました。
今日は取材にも来て頂いております。
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中にいるのは誰?ちょいとのぞきますよ。
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マンボウでした!
高知県の以布利センターからやってきました!

まずは移動用容器に水を入れます。
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水温を計ったり、なんやかんやしているうちに、係員が持ってきたのは?
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特製のマンボウ移動ビニールたも。
「おいらが作ったんだよ!」と言ってます。
こんなふうに使います。
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移動用容器に収容したら、展示水槽へGO!
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水槽の上に着いたら、まずしなくてはならないのは水あわせ。
トラックの水温は到着時18.5℃、水槽は19℃。
今回はあまり差がありませんでしたが、移動用容器に展示水槽の水を入れて、これから入るところの水温に慣らします。
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赤が水槽からの水、青は排水。

移動用容器から水槽への移動はシート付もっこを使います。
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水槽の上までよいしょっ!
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水槽の上まで来たら、ホイストクレーンでするするっと水面におろします。
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水面で待っていた係員がもっこを広げて。
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マンボウのゆくえを見守ります。
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急いでお客様の通路に走っていくと。
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問題なく泳ぎだしたマンボウです。
こうして無事に搬入は終わりました。

以布利ではもりもり餌を食べていたマンボウ。
明日から、私たちのつくった餌を食べてくれますようにー(^人^)

生物学的には「腕」なのです

6F特設水槽のアオリイカ。
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お食事の時間は朝一番のお客様がまだいらっしゃらない時間と夕方の2回。
水槽の上部から、餌となるアジ(冷凍したものを解凍したもの)などを落とします。
ゆっくりと落ちていく魚に気づいたイカは、すすすと近づいて、スパッと足(腕)を出して捕らえます。
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写真は餌を捕らえて、口に持っていったところ。
わかりにくいのですが、赤い丸の中心あたりにアジが見えます。

イカの口は足(腕)根元にあります。
「からすとんび」といわれるもので、食べるとおいしいんだそうです(知らなかった)。

そして、餌を捕らえた足(腕)ですが、アオリイカの足(腕)は10本で、そのうち2本は触腕といわれるもので、他の8本より少し長く、吸盤が先のほうに集中してついています。
当館でラッコなどに与えているスルメイカで見てみましょう。
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ほら、この通り、矢印の2本が触腕です。
触腕は普段は体の中に収納されていますから、餌の時でないと見えません。
写真2では餌を持っているのが触腕ですよ。
なお、ゲソ大好きなラッコのパタですが、私が担当をしていた際、触腕はあまり好きではないようでした。
触った感じがふにゃりとしているためか、吸盤が大きいからか?
自分は味について、どう思ったか、あまり気にしてなかったので、思い出せません。

みなさんはおうちでイカをさばいたり、食べることがあったら、いろいろ確かめてみてくださいね。



ひっつきうお?

「太平洋」水槽を見ていると、あちらこちらに「ひっつきむし(魚?)」がいます。まずはこちら。
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大きなタマカイの下にくっついているセンネンダイ。
センネンダイはかなり大きいので、タマカイ、むっちゃ迷惑なのでは??
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そして、こちらは??
ジンベエザメの海くんにくっつく方々。
いつもくっついているのはギンガメアジの若魚。
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今日はカスミアジもくっついてました。
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このひっつきうお?たちはなぜかジンベエザメの遊ちゃんにはあまりくっつかないんです。
遊のほうが大きいのにどうしてでしょう?

クエさん、開きすぎだよ!

「太平洋」水槽の片隅に、酸素の泡を出している場所があり、そこはクエなどハタ科魚類の人気スポットとなっています。
以前もお伝えしましたね。
海遊館日記「隠れた人気スポット」
海遊館日記「ジャグジー」

しかし、しかし、今日見たのは...。
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クエさん、気持ちいいのはわかるけど、開きすぎでない?
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口の中もよく見えますよ。
この様子をみて、往年のTVゲームのキャラクターに似ていると思ったのは、私だけでしょうか?古いけど・・・

日本の森のアユ10,000尾!

いろいろな花が咲き、春がやってきた「日本の森」ですが、なにか物足りない感じ。
なにか、忘れてないっけ??とカワウソに給餌しながら問いかけると...。

「ほら、あれー!ピチピチしたやつはまだなの??」
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ピチピチってなんだ??としばし考え「あっ!アユだ!」と思い出しました。
というわけで、例年より若干遅くなりましたが、アユを搬入しました。
今回は5~6cmの稚アユ10,000尾です。

トラックで運んできたアユは、すぐに「日本の森」の水槽に搬入するわけではありません。
最後のお客様が「日本の森」を通過してから開始します。

なぜなら、搬入の際、扉はあけっぱなしとなるので、カワウソたちが「わーい!!」と外に出て行っては困りますし、カワウソが搬入する係員を邪魔するのは間違いありませんから(笑)。
カワウソは「俺たちも手伝うぜ!」と思っているかもしれませんが、それは遠慮してもらい、搬入前にすみやかに寝室に移動させます。

いよいよ搬入作業開始!日本の森までの道のりは遠いぞ!まずはトラックから移動容器(通称・ダイゴロー)に移動。
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また、特製のビニールたも(網)※赤線で囲んでます、に魚と水を入れすぎるとダイゴローの水がいっぱいになってしまうので、このパートを受け持つ係員は熟練の技を必要とします。
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淡水魚は酸素不足になりやすいため、酸素ボンベを使います。
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最初は魚が多いので、簡単にすくうことができるのですが、数が減ってくるとそうはいきません。
最後はトラックの水槽に係員が入って魚を捕獲します。

いざ移動!
1Fの搬入口から「日本の森」の入口7Fまでダイゴローをごろごろと転がしていきます。
アユはよく飛びはねるので移動時のダイゴローには必ずフタをします。
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10,000尾だとだいたいトラック→「日本の森」へのダイゴロー移動は12~13回ぐらいでしょうか?
先述したように、初めのうちはトラックでアユをすくいダイゴローへの移動作業が早いので、この「お運びさん」の作業をする係員は行ったりきたり、ひーひー言わねばなりません。
なんでもいいから、エレベーター、早く来てーー!!

さて、「日本の森」でアユの到着を待ち構えていた係員。
ダイゴローからアユをバケツに入れて、水槽へ移動します。
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ここからはバケツリレー!!
ダイゴロー1回分で、バケツ6~7杯を持って走ります。
いそいで水槽に入れなければ酸素が不足してしまうー!
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最後の係員は水槽にそっとアユを入れます。
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ここのパートを受け持つ係員も、最初のうちは次から次へとダイゴローがやってくるので、息をつく間もありません。
ってなわけで、アユ搬入作業にはトラック→ダイゴローに2名、ダイゴローころがしに1名、「日本の森」で3名、の計6名があたります。

通路に出て見ると、収容したアユたちはアクリルの左端に集まってました。
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今回、200尾ほどは水鳥槽に入れました。
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鳥たちはびっくり!夜遅くにごめんねー。
ミコアイサとゴイサギは「わーい!!なんかきたー!」となっていましたが。

今年も秋ごろまではアユをご覧いただけるかと思います。
アユ搬入後のカワウソたちのようすはまた後日♪


以布利センター、水槽照明更新工事

先日、水槽照明更新工事のため以布利センターに行ってきました。
今流行りのLED照明に更新です。
最近では400Wや700Wといった大きなものも登場しています。それも小型で軽量。
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左が今までの照明、右がLED。

水槽上のため、錆にくい仕様にしました。
LEDの色も少し青みがかった白色に。
23台すべてLEDに更新した後、水槽上からジンベエザメを見ると
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こんな感じです。
ジンベエザメが気にいってくれるといいなあ。

フブキの頭が・・・

最近、ワモンアザラシのフブキが新しい動きを覚えました。

まずはいつものフブキ。
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新しいフブキ。
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いつものフブキ!
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新しいフブキ!!
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お判り頂けましたでしょうか?
このように首を凹ませることで、頭を四角く変形させることが出来るようになりました。
本人は頑張っているのですが、このユーモラスな顔つきに飼育員はふきだしそうになってしまいます(笑)

これからもいろんな動き(表情)が出来るようにフブキと一緒に頑張って行こうと思います♪

大阪湾で出会った生き物たち「クラゲで季節を感じる」

大阪湾では、水面を漂うクラゲを見ると季節を感じることができます。
4月に入ってすぐ見かけたのが写真のカミクラゲとアカクラゲです。
▼カミクラゲ
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カミクラゲは大阪湾では2月頃に傘の高さが1cmほどの幼体を見かけるようになり、春には写真のような傘の高さ10cmほどの成熟した個体が現れます。
▼アカクラゲ
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一方、アカクラゲはカミクラゲより少し遅れて見られるようになり、5月には成熟した傘の直径が20cmほどの大きな個体が現れます。 
それから初夏にはミズクラゲ、真夏にはアンドンクラゲ、お盆の頃にはユウレイクラゲと続きます。

彼らの多くは生まれてしばらくは海底でイソギンチャクのような「ポリプ」という形でくらしています。
そして、それぞれの種類ごとに季節の訪れを正確に感じとり、クラゲの形に変化して私たちの前に姿を現すのです。

実は漁師さんにとってはクラゲは大敵です。
特にアカクラゲやミズクラゲは大発生する事があり、大量に網に絡みつくと、網が引き上げられなかったり破れたり、漁獲物が傷んだりとさんざんです。
これから夏に向け、漁師さんにとってはミズクラゲの動向に目が離せなくなります。
このミズクラゲについては別の機会にお話したいと思います。

第6シーズン開幕!イワトビペンギンの人工繁殖

イワトビペンギンの繁殖研究が今年もスタートしました。
2011年に開始して、早くも6シーズン目。

基礎データは蓄積し、人工授精成功まであと半歩という所まできています。
▼まずは精液採取
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▼そして、次は人工授精
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今年も全力投球で世界初を目指します!

爆睡!!ジェンツーペンギン

南極大陸水槽で発見!
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ジェンツーペンギンが寝そべって寝ています。
ん?!
何か体の形がおかしいぞ。
近づいてよく見ると
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ガラスにへばりついて寝ています。
おまけによだれまで?!
まあ実際はよだれではないんですが・・・。
よほど眠かったのでしょうね(^^)

爽快!ぴーたん

ある日、「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラ(ぴーたん)が水槽の左端でじーっとしています。
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ここはカピバラが上陸しやすいようにステップになっているのですが、なぜか、オオヨコクビガメもよくここにおさまっています。
カメの場合、ぴたっと体がおさまるフィット感がたまらないのでしょうか??

ここはお隣のピラルクたちがいる水槽からの水が流れ落ちてくる場所でもあるので、ぴーたんはそれが気持ちいいのかもしれないなーと思ったりしながら、ふと水中部を見ると...。
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確かにおしりに水が当たって気持ちいいといえば気持ちよさそうだけど、右隅にあるのは??
○んちやんかー!

1枚目もよく見たら、顔の右にでっかい○んちがありますね(笑)。

ということで、真剣に何をしていたのかというと、排便でしたー。
その後、すっきりしたぴーたんは上陸し、ちんまり座り込んでおりましたとさ。

ぴーたんが真剣な時、その真下の水中部では...。
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オオヨコクビガメ避難中。
「そこは私の場所やし、はようどいてほしいわー」という顔してる気がします。

ぴーたん、できれば陸上のトイレで排便してもらえると助かるんだけどねー。

サメっこ大集合☆

前回「サメの赤ちゃん?卵?展示中!」の続編です。

この卵のお母さんは誰?
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▼答えは!
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イヌザメでしたー。

▼こちらの縞模様があるのが、生まれたての赤ちゃんです!
この縞模様が成長するにつれて不明瞭になっていき、上の写真のようになります。
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現在、シャークワールドでは、サメの赤ちゃんたちが大集合!
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▲タテスジトラザメです。
当館では3代に渡って繁殖しています。

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▲ハナカケトラザメ、三重県の志摩マリンランドで2013年に生まれた個体を譲っていただきました。
成長すると1mくらいまでなるそうです。

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シロボシホソメテンジクザメ、今年の1月に生まれました。
親ザメは昨年海遊館にやってきたところですが、さっそく繁殖に成功!

このように水族館で生まれた「サメっこ」たちを展示中ですので、ぜひご覧くださいね。
「シャークワールド」はゴールデンウィークで終わっちゃいますよ。
お早めに!

シゲノブというアザラシ パート2

「モンタレー湾」水槽の上から撮影した写真です。

さてこの中にゴマフアザラシがいるのですが、どこにいるでしょうか???
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正解はここ!ちょっと簡単でしたね!
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昼間にたまたま見かけたのですが、春の日差しを浴びてとても気持ちよさそう。
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いいなぁ・・・・(飼育員心の声)

ラッコの不思議な寝姿

夜の「アリューシャン列島」水槽をのぞくと、水面でラッコのパタが休んでいました。
よーく見ると。。。
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▲ハーイ

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▲バンザーイ

に見えるような格好で寝ていました。
ラッコは全身に約8~10億本の毛が生えていますが、手の内側には毛がありません。
寝るときは体温が奪われないようにこのような格好で寝ています。
他にも様々なバリエーションがある寝姿にご注目ください!

サメの赤ちゃん?卵?展示中!

「日本海溝」水槽の小水槽の片隅にこんなものが。
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よーく見ると中でサメの赤ちゃんが動いていますよ!
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下にある丸いのは卵黄です。
実際に見ていただくと繋がっているのがわかると思います。

この卵は、昨年6月に生み出されたものです。
さてさて、お母さんは誰?
「はーい、私です!」
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お隣にいるナヌカザメでした。
ふ化には約1年かかるとのことなので、まだ大きくなりますよ。

さて、こちらは特別展示「シャークワールド」。
ここにも卵を展示しています。
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この卵のお母さんは誰ですか?

正解は次のブログで。


春ラボ海遊館「ねんどでサメを作ろう!」

春ラボ海遊館「サメねんど作り」にご参加頂いた皆様ありがとうございました!
ねんど作りは毎回ご好評を頂き、3回目の開催となりました。
今回は開催中の様子をご紹介します。

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準備中、やる気満々のスタッフ陣が待ち構えています。

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開催中、席が満席になり空席待ちに!

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ねんど作り真っ最中!

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完成!作品と一緒に♪

他の方々の作品も素敵な笑顔と共にご紹介♪
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いろいろなサメが誕生し、それぞれに個性があり、とても素敵でした♪


大阪湾で出会った生き物たち「天保山岸壁のウミウシ」

3月の天保山岸壁の生物調査で、5種類のウミウシの仲間が見つかりました。
これは1回の調査で見つかる最多記録です。 
その5種類とは、ヤマトウミウシ、クロコソデウミウシ、ムツイバラウミウシ、シロイバラウミウシ、ウミフクロウです。

▼ヤマトウミウシ
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▼クロコソデウミウシ
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特に、ムツイバラウミウシとシロイバラウミウシは、大きさが数ミリほどでうっかりすると見逃してしまいそうな種類です。
▼ムツイバラウミウシ
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彼らはいったい何を食べて暮らしているのでしょうか? 
ウミフクロウは、ゴカイやヨコエビ、クモヒトデなどの小動物や動物の死体を食べ、仲間同士共食いまですると言われています。
▼ウミフクロウ
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それ以外の4種類のウミウシは、カイメンやコケムシ、ホヤなどの付着動物を食べます。ちなみに、今回の調査で目立った付着動物はイタボヤの仲間でした。
▼イタボヤの仲間
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天保山岸壁には、彼らの餌となる多様な生物がすむ環境が存在しているわけですが、これから先、水温が上がるにしたがい海底付近の酸素濃度が低下し、生物にとっては過酷なシーズンが訪れます。 
小さな彼らにガンバレ!と声援を送りたい気持ちです。


枝毛???

ある朝、「パナマ湾」水槽を見ると、ずでーんと・・・

写りが悪くてごめんなさい。
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何度か撮影にチャレンジしたのですが、逃げてしまって上手くいきません。
これはジャイアントホークフィッシュ。
大きくなると50cmになるそうですが、この個体、オープン当初からいると思います。
40cmはあるのではないでしょうか?
時々、このようにずでーんと寝ているので、探してみてください。
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写真を撮ろうと通路で四苦八苦していたら、ソウシハギが寄って来ました。
写真は例によってぶれぶれなのですが、よく見ると...。
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カワハギの仲間に特徴的な、頭に背ビレの変化した棘を持っています。
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▲これはウマヅラハギの棘。

ソウシハギはカワハギやウマヅラハギのようにしっかりとしたものではなく、とても細く、頼りないです。
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にしても、上の写真のソウシハギのものは途中から二股になっているんじゃない??

次の日、また水槽の前でねばって撮った写真がこちら。
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やはり二股になっていました。

どこかにひっかけたか、なんだかで、このようになってしまったのだと思います。
当館にやってきた時はどうだったのか、担当者に聞いて見ましたが、もっと小さいサイズで来たので、その時は気づかなかったとのこと。
このソウシハギは勝手に「枝毛ちゃん」と名づけてみました。
この棘、ソウシハギはカワハギのような使い方はしていないので、「枝毛」になっていてもあまり問題はないようです。

生き物の色のふしぎ

ふあふあクラゲ館のハナガサクラゲです。
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触手の先を見ると、なんと美しいピンク!
これがお祭りなどで使う「花笠」を連想することから、この名前がついたのだとか。

私は以前、磯でこのクラゲをみつけ、このピンクに惹かれて思わず触りそうになりましたが、触手にたいへん強い毒があるので、触っちゃだめです!!

生物たちには、本当に思いがけないような色や模様があるので驚きます。
「エクアドル熱帯雨林」水槽のルリコンゴウインコの瑠璃色もきれいですよね。
そして、目のまわりの模様も複雑な模様で「よくできているなあ」としげしげ見てしまいます。
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「グレートバリアリーフ」水槽なんて、本当にいろいろな色や模様の魚、大集合ですから。
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単体でみると「派手」と思いますが、これが自然下ではまわりの景色と同化しているのですから、よくできたもんです。
動物園や水族館で生き物を見る時は、色や模様に注目して観察するのも楽しいかもしれません。

マンガンとの闘い(PartⅡ)

大阪人:ガンマンとの闘いやて、えらい物騒やな~
担当者:いや違いますって、"ガンマン"でなく"マンガン"ですよ、以前も紹介したでしょう、ちゃんと読んでくださいね。
大阪人:すんまへん、わざとでんねん。
担当者:‥‥(汗)

このようなやり取りがあったかどうかはわかりませんが、以前にも以布利センターの井戸海水からマンガンを取り除く設備を紹介しました。
海遊館日記:マンガンとの闘い
今回は違った方法で除去している設備をご紹介します。

▼マンガン除去水槽
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▼マンガンを除去するフィルター
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▼フィルター取出し後
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▼整備中
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▼フィルターを戻し完了
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方法は貯水槽にフィルターを入れておき、そこでマンガンを取り除きます。
ただし除去したマンガンでフィルターが詰まり、水槽の壁が真っ黒になるので数年に一度、メンテナンスが必要となります。
今回は二日がかりの大作業でした。

みなさまご注意

先日、お知らせしていた日本の森のオオシマザクラは、予想通り3月30日に開花を確認しました。
「開花予想 2016日本の森」
えっへん!でも、1輪だけでしたが...。
モモの木も、ぼちぼち開花が始まっています。

外ではそろそろソメイヨシノが満開。
皆様、お花見なども計画されておられることと思います。
でもでも、まだまだ夜は寒いこの時期。
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日本の森のカワウソ・ニラくんも鼻水たれてますよー。
季節の変わり目でもあります。
体の調子をくずさないようご注意くださいね。

一番よいのは睡眠を充分とることです。
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イガくん、他のコの下敷きになってまいすが、気持ちよさそう。

春本番ですね♪


イワトビペンギンの「フォークランド諸島」水槽の整備工事

先日、イワトビペンギンを展示している「フォークランド諸島」水槽の整備工事を実施しました。

お客様と生物双方の安全性向上が目的です。
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既設のアクリルパネルに「ねずみ返し状の柵」を新設しました。
今回、閉館後の作業ということでイワトビペンギンたちは一時的に予備水槽へお引越し。

工事が無事に終わり、イワトビペンギンたちは翌日朝、再び展示水槽へお引越し。
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闘争防止のため、半分に分けて運ぶ予定が、予備水槽が相当嫌だったんでしょうか・・・
ペンギン自ら台車に乗り込み、専用の移動容器がギュウギュウ詰め。

何とか闘争もなく、無事、展示水槽へリリース完了。
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今回の工事で、より安全に観察することができるようになりましたが、柵の上に乗らないで下さいね。

海の中も春♪

春の磯の生き物といえば・・・・!?
少しマニアックな質問ですね。すみません。

私が磯に行って春だなぁって感じる生き物はこちら...

マーケットプレイスのウミウシ展でもおなじみですね。
アメフラシです。
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あったかくなってくると40cmくらいの大きなアメフラシを見つけることがあります。
とってもでっかいですよ。

こう見えて貝の仲間なんです。
つんつんつつきまわすとむらさきいろの粘液を出して身をまもろうとします。

そんなアメフラシたちも年中いるわけではありません。
探しに出かけてみてはいかがでしょう。

春がやってくると気持ちが上がります♪

そこのけそこのけ!!

普段は「太平洋」水槽の底から中層付近をゆったり泳ぐイトマキエイ。
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餌は係員がジンベエザメと同じように、イサザアミを柄杓で上から与えます。
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イトマキエイたちもよくわかっていて、柄杓のところ(給餌場所)に2尾が代わる代わる接近しますから、口元にタイミングをみて餌を流し込みます。

以前飼育していたナンヨウマンタは開口幅が大きく、吸い込む力も強いので、柄杓から流れ出た餌を「ずぞぞぞ」と吸い込む感じでしたが、イトマキエイは開口幅が狭く、ホバリングしながらちょいちょいと餌を吸い込んでいくといったところでしょうか。
イトマキエイ給餌者は長い柄杓を操り、水面にすーっと餌を流していくわけで、なかなか技術が必要。
餌の量も調整しないと、イトマキエイがぶほっとむせるようにせっかく口に入った餌を吐き出すことがあります。
この吹き出した餌や、口の幅からはみだした餌を狙う、けしからん輩がおります。
動画の最後のほうで映っていましたね。

初めは「こんなところに餌があってラッキー!」と思っていたはずですが、そのうち「イトマキエイにくっついてたら餌があるよ」と学習し、はては「イトマキエイ邪魔だ、どけ!」と発展している??

そのけしからん輩は群れでいるツムブリたち。
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動きが早くて上手に写真が撮れません、ごめんなさい。
ツムブリはブリに似ていますが、ブリよりも細長く、体側に水色の縦縞が2本ある美しい魚です。
美しいけど、「イトマキエイどけ!」は困りますよ
ここはイトマキエイ給餌者の腕の見せ所?と思っています。



大阪湾で出会った生き物たち「海苔だ!ワカメだ!イイダコだ!」

とても天気のよい日に、大阪湾でお世話になっている方から声をかけてもらい、船に乗って海上に出かけました。
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その日は朝からスナメリの目撃情報が入り、運がよかったら見られるのでは!!!とわくわくしていました。

まずは、海苔の網のところへ。
シーズンももう終わりなので、今の時期の海苔は少し硬いそうですが、生でもむしゃむしゃ味見させていただきました。
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海苔網から別のところへ移動していると、ワカメを採集している船もみかけました。
ワカメももう少しするとシーズンが終わります。
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四季を海の生き物から感じられるって、自然に生きている感じがしてとても気持ちがいいものです。


そして目的のスナメリが!!!!とお伝えしたいところですが、実は今回の目的はイイダコ漁の体験だったんです。

赤貝の貝殻を用い、貝殻の間に入り込んだイイダコを獲るのです。
手のひらサイズのイイダコたちが獲れました。

残念ながらスナメリを目撃することはできませんでした。
これからのシーズン、海上も、干潟も、磯も楽しくなってきます。
どんな生き物にで会えるかなぁ~♪

「シノノメサカタザメ」ペアで展示中!

2月の半ば、いつもお世話になっている室戸岬周辺の漁師さんから「シノノメサカタザメがいるよ」と連絡をいただき見に行くと、なんと全長147cmのメス。
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12月に「太平洋」水槽に展示した個体はオスだったので、ペアで展示することになりました。
海遊館日記「シノノメサカタザメ、久々に登場です!!」

まずは予備槽で餌を食べる練習。
先日もお伝えしたようにカニが大活躍、餌付きも早く行うことができました。
そして、3月下旬に「太平洋」水槽に移動です。
係員3名で予備水槽からとりあげ、移動用容器に入れて運びます。
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この後、クレーンで1階から7階に移動し、「太平洋」水槽へ!

「太平洋」水槽では、とても落ち着いておりました。
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でも、なんかふんずけちゃったー!
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オオセ、ごめんね。

しばらくすると先住のオスが近くにやってきました。
ただ、メスのほうがひとまわりくらい大きいです。
魅惑のツーショット!
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(右がメス、左がオス)

シノノメサカタザメにこんなに会えるとは!!!
せっかくペアでいますので、オスとメスの違いを探してみてくださいね。
ヒントはお腹です。

新しい仲間「マトウダイ」

「日本海溝」水槽にマトウダイを展示しています。
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マトウダイは、体側の黒い斑が矢を射る時などの目標物である「的」に似ていることから「マトダイ」と呼ばれていた説と、顔が馬のようなので「馬頭」ダイとなったという説があるようです。
顔が長いと「馬」となるのでしょうか...。
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「瀬戸内海」水槽のウマヅラハギ
しかし、マトウダイの黒い斑はよく見ると、まわりに白っぽい縁取りがあり、ちょっとおしゃれ。
「月の輪」と呼ぶ地方もあるそうですよ。

肉食性で、なかなか餌を食べてくれず、活けイワシなどを入れると、大きな口を開けてバクッと飲み込みます。
この口、閉じている時は折りたたまれているのですが、餌を捕る際にはびょーんと伸びてくるのです。
先日、夕刻、見回りをしていた係員が、口が伸びているシーンを撮影したので、ご覧ください。
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この時は餌を食べようとしていたわけではないみたいですが、伸びてますねー。

マトウダイは魚屋さんでしか見たことがなかったので、生きているのを見られて非常にうれしいです(とてもおいしい魚なのですよ)。
みなさまもぜひご覧ください。

アカハナグマの恋の季節

最近、「パナマ湾」水槽のアカハナグマのおねえさま方が激しいです。
まずは動画をご覧ください。
(画面の揺れをご了承ください)

のしのしと私の頭を探りに来るトマトおねえさま。
これはいつもどおりです。
さんざん、頭をがしがし掘って、鼻水を垂れ流し去っていくのもいつもどおり。
でも、この後...。

自分の尾をフガフガいいながら、かきむしるのです。
なにそれ?
私の頭になにか問題でも?と言いたくなってしまいます。

そのようすを見たイチゴさん。
いつもは素知らぬふりをしているのに、トマトの横にフゴフゴいいながら寄ってきて、2頭で、フゴフゴ、ゲゲゲの大合唱。
甘噛みなんぞしているのです。(動画に音が入ってないのが残念です。)

これはいったいなに??

おそらく2頭とも発情していると思われます。
アカハナグマの繁殖期は春~夏なので、今年はもうメスたちの準備が整ったかな?
ということで、3月22日にイチゴとリンゴくんを会わせたところ...。

とてもいい感じでした。今年はうまくいくといいなあ。


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