アクアゲートでお花見!
- 2016.02.23
- 魚類担当
「アクアゲート」にいるサクラダイ。
ハナダイの仲間で、オスとメスでは模様が異なります。
▼こちらはオス。
名前由来である「サクラ」は、オスの体側にある白い模様が桜の花びらのような形をしているからだとか。
▼こちらはメス。
メスには桜の花びらはありませんが、背びれの真ん中に黒い斑があるのが特徴です。
そして、サクラダイは生まれた時はすべてメスで、成長するとその中の何尾かはオスに変わる「雌性先熟」という生態があります。
以前にご紹介した「太平洋」水槽のクエも雌性先熟の仲間。
また、皆さんがよくご存知のクマノミや、「瀬戸内海」水槽のクロダイは、オスからメスに変わる雄性先熟、というように魚は性転換する種が多くみられます。
ところで、「アクアゲート」のサクラダイをよく見てみると、背びれに黒い斑があるのに、体側に白い花びらがあるものがいます!!
サクラダイは野生下では多くのメスと少数のオスで群れをつくっており、産卵期は8~11月であること、そして産卵期が終わった時期には、オスになりかけたメスという中間型の個体が出現することが東海大学の調査でわかっています。
これらの個体は解剖すると、卵巣は縮小し、精巣が発達しかけているのだとか。
かれらはこの後、りっぱなオスになることができるのでしょうか?
みなさまもアクアゲートで白い花びらをもつサクラダイを探してみてください。
これぞお花見!