ポタモトリゴン(淡水エイ)、衝撃のお腹
- 2016.02.17
- 魚類担当
「エクアドル熱帯雨林」水槽の中央では、淡水エイたちを展示しています。
ナイトツアーなどでお客様に紹介すると、多くの方が「川にもエイがいるの?」とびっくりされます。
日本では、時々、「川にアカエイなどが上がってきた」という話がニュースになりますが、これは海に暮らしているエイがなんらかの理由で移動してきたもの。
しかし、アマゾン川や東南アジアの大きな川には一生を川で暮らすエイがいるのです。
さて、こちらのエイはポタモトリゴン科の一種で、黒い地に白い水玉もようが映えます。
エイを観察していると、底から急に上昇して、ガラスにペタリとくっついたのですが...。
▼下の写真にご注目!
えーーーっ!!
あなたのお腹は背中と同じ模様なの??
「太平洋」水槽にいるマダラエイ(手前)とマダラトビエイ(奥)をご覧ください。
マダラエイは縁にちょっと色がありますが、大部分は白いです。
マダラトビエイも真っ白。
海に暮らすエイは、背中に色があり、腹部が白いほうが敵から見えにくくなる利点があるため、このような色合いになっているのでは?と思います。
ちなみに海に暮らしているけれど、カラスエイのお腹は真っ黒でした。
カラスエイは写真のように仰向けになって餌を食べることがあるので、リバーシブルなのかしら??うーむ。
ポタモトリゴンは濁った川にいるため、お腹は黒一色だろうと私は想像していました。
それなのに、お腹も背中と同じ水玉模様とは、意外や意外!
どうしてなのかは、これからじっくり考えてみますね。
ってなわけで、これからはエイのお腹に注目です。