国内でもっともご長寿のコツメカワウソ
- 2016.02.29
- 魚類担当
夜の海遊館の「瀬戸内海」水槽での1枚。
普段は蛸壺の中にいるマダコがめずらしくアクリルガラスに張り付いていました。
生きているタコの吸盤をしっかり見たことがなかったので思わずパシャリ。。。
ところでみなさん、タコの性別は吸盤の大きさや並びで分かることを知っていますか?
実は吸盤の大きさがバラバラなのがオスで、ほぼ同じ大きさで並んでいるのがメスです。
なのでこの写真のマダコはメスですね!
マダコを含め、タコにはさらにおもしろいことが知られています。
まず、1本の足に吸盤が約200個付いています。タコの足は全部で8本なので、合計で約1600個もの吸盤を持っていることになります。
さらに吸盤は脱皮します。これは、いつもきれいに保って、張り付く能力を落とさないためです。
そして、体を動かすために必要な運動中枢をタコは各足の付け根に持っています。
なのであそこまで自由自在に足を動かしたり、足が切られても足だけ動くのです。
また、タコの墨には天敵を麻痺させる成分が入っています。だからタコ墨料理は見かけませんよね。
それに加え、ビンの中に入っている餌を自分で考え、蓋を開けて食べることが出来るほど、頭のいい動物です。
無脊椎動物(脊椎を持たない動物)では1番頭が良いと言われています。
見た目も宇宙人みたいでおもしろいですが、能力もおもしろいタコに目が離せません!
次はオスの吸盤を写真に収めようともくろむ飼育員でした(笑)
マダコがアクリルガラスに張り付くように、照明が変わる夜の海遊館では昼とはまた違った生き物の動きが見ることができます。
是非17時以降の夜の海遊館にもお越しください。
いつもガラスにぺとりとくっついているサカサクラゲ。
これを見ると、私たち飼育係が潜水作業の時使う吸盤、通称「タコ」を思い浮かべます。
今「タコ」が手元にないので、別の吸盤を見てみましょう。
吸盤はガラスからはずす時には、ぽちっと突起をつまむわけですが、サカサクラゲはどうするのでしょうか?
さすがに突起はついてませんから、自分で「そいやっ」と傘を動かして、密着面に海水を入れるのでしょうかね??
あまり泳ぐことはないのですが、担当が言うには、移動することがあるそうです。
そして、ある場所にくっつこうとしたら、そこには他の個体の口腕があり、くっつきそこねて、ぽろりとなることもあるそうです。
クラゲに目はありますが、明暗を感じる感覚器のようなものですから、そこまではわからず、「あんた、後ろにおったんかいな!」といったところでしょうか?
さてさて、今日、水槽をのぞくと、1個体が後ろのガラスにくっついていたため、傘の裏側(内側?)を見ることができました。
口腕がきれいな放射状になっていますね。
裏側を見るのも楽しいです。
今日は海遊館で暮らしているペンギンたちの餌料をご紹介します。
海遊館では主にオスのカラフトシシャモを与えています。
シシャモは大好きでモリモリ食べます。
そのほか、アジやホッケなんかも与えていますが、あまり好きではありません。
特にアジは飲み込みにくいのか、全く食べないペンギンもいます。
栄養面の強化をいうことで、同時にサプリメントを投与していますが・・・
やはり、複数の魚を与えることも重要です。
そこで安定して入手ができそうな、新しい餌料を確保しました!
それがこちら!
なんでしょうか?
正解は・・・イカナゴです!
あとはペンギンが食べるかどうかが重要。
与えてみると・・・
警戒することもなく、モリモリ食べます!
ホッケ程ある大きなイカナゴもすすり餅のごとく、凄いスピードで胃の中に吸い込まれていきました。
しかしその影響を受け、想定外の事態が発生!
あれほど大好きだったシシャモを嫌がるペンギンもでる始末・・・
複数の魚をバランスよく与えるのは、給餌方法の工夫等の検討をする必要があるようです。
やっぱり飼育管理は難しいな~。
タイトルゆるいですね(笑)
でも、内容もすごくゆるいんです!
寝ぼけ中かはわかりませんが、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽の朝の掃除していたところ、寝起きのアシカを発見!!
レオと一緒に別の場所で離乳訓練を頑張っていた"しずく"です。
無事訓練が終わったため、「モンタレー湾」水槽に戻ってきました!!(レオも「モンタレー湾」水槽に戻ってます!)
おっ!こちらに気づいた!!
反応が悪いので、少し接近を試みました!!
さらに接近!!!
さすがに気になったようです(笑)
眼の上にある一本の長い毛が可愛らしいですね。
普段は毛が濡れているため真っ黒に見えますが、陸で寝ている間に毛が乾燥してふわふわしてます。朝だからかなんだか眠そうに見えますね(笑)
最近では、大人のアシカと一緒にお食事タイムにも短い時間ですが皆様の前に出て、トレーニングに励んでいます。
今しか見られない小さなアシカの頑張る姿を見に来てください!
「アクアゲート」にいるサクラダイ。
ハナダイの仲間で、オスとメスでは模様が異なります。
▼こちらはオス。
名前由来である「サクラ」は、オスの体側にある白い模様が桜の花びらのような形をしているからだとか。
▼こちらはメス。
メスには桜の花びらはありませんが、背びれの真ん中に黒い斑があるのが特徴です。
そして、サクラダイは生まれた時はすべてメスで、成長するとその中の何尾かはオスに変わる「雌性先熟」という生態があります。
以前にご紹介した「太平洋」水槽のクエも雌性先熟の仲間。
また、皆さんがよくご存知のクマノミや、「瀬戸内海」水槽のクロダイは、オスからメスに変わる雄性先熟、というように魚は性転換する種が多くみられます。
ところで、「アクアゲート」のサクラダイをよく見てみると、背びれに黒い斑があるのに、体側に白い花びらがあるものがいます!!
サクラダイは野生下では多くのメスと少数のオスで群れをつくっており、産卵期は8~11月であること、そして産卵期が終わった時期には、オスになりかけたメスという中間型の個体が出現することが東海大学の調査でわかっています。
これらの個体は解剖すると、卵巣は縮小し、精巣が発達しかけているのだとか。
かれらはこの後、りっぱなオスになることができるのでしょうか?
みなさまもアクアゲートで白い花びらをもつサクラダイを探してみてください。
これぞお花見!
夕方、19時前の「エクアドル熱帯雨林」水槽、一番左側のコーナーです。
ん?だーれもいない!
こちらは朝、9時ごろの同じ場所。
グリーンイグアナがちゃんといますね。
グリーンイグアナはたいへん規則正しい生活を送っています。
展示槽内のライトが8時半につくのですが、それまではここには降りてきません。
9時ごろになると降りてきて、今の時期だと、16時頃には上のお客様の見えないスペースに帰っていくのです。
ここが落ち着くのでしょうか?
その頃の隣の隣では...。
ぴーたん、ぐっすりお休み中でした。
みんな、よい夢を!
閉館作業のため館内を巡回していると必ず決まって見かけることがあります。
それは何かというと・・・、
そう、日本の森で暮らすコツメカワウソたちがこちらに気付いて整列しています。
これは、海遊館が閉館するときにカワウソたちを寝室にいれるので、それを係員が来るのを待っているんです。
ただし、あまり遅い時間にカワウソたちのところに行くと、すでに爆睡状態のときもあったりします。
並んでこちらを見ている姿はとても愛くるしいですね。
本日より2月21日(日)まで、「エクアドル熱帯雨林」水槽のカピバラコーナーを改良工事中です。
3日間、カピバラをご覧になることができませんので、ご了承ください(水中部分は、ご覧いただけます)
ところで、マンガ家のとり・みきさんが「街角のオジギビト」という本にいろいろなオジギビトを集めておられます。
その本によると、「オジギビト」とは、工事現場などで通行される方に注意を促したり、「ご迷惑をおかけします」とあやまっている人のことで、みなさんもあちこちで見られるかと思います。
以前、「日本の森」の工事の際はカワウソやサンショウウオにオジギビト(人ではないですが...)のモデルになってもらいました。
カワウソの尾が犬みたいなのは気にしないでください。
今回はもちろんカピバラなので、デザイナーさんにに「かわいくして!」とお願いして、今回は3頭が工事用ヘルメットをかぶって登場!
なかなか可愛いのですが、1頭寝てますよ、困ったもんだ(笑)。
みなさま、ご迷惑をおかけしますが、海遊館のオジギビトもご覧くださいね(^^)
「エクアドル熱帯雨林」水槽の中央では、淡水エイたちを展示しています。
ナイトツアーなどでお客様に紹介すると、多くの方が「川にもエイがいるの?」とびっくりされます。
日本では、時々、「川にアカエイなどが上がってきた」という話がニュースになりますが、これは海に暮らしているエイがなんらかの理由で移動してきたもの。
しかし、アマゾン川や東南アジアの大きな川には一生を川で暮らすエイがいるのです。
さて、こちらのエイはポタモトリゴン科の一種で、黒い地に白い水玉もようが映えます。
エイを観察していると、底から急に上昇して、ガラスにペタリとくっついたのですが...。
▼下の写真にご注目!
えーーーっ!!
あなたのお腹は背中と同じ模様なの??
「太平洋」水槽にいるマダラエイ(手前)とマダラトビエイ(奥)をご覧ください。
マダラエイは縁にちょっと色がありますが、大部分は白いです。
マダラトビエイも真っ白。
海に暮らすエイは、背中に色があり、腹部が白いほうが敵から見えにくくなる利点があるため、このような色合いになっているのでは?と思います。
ちなみに海に暮らしているけれど、カラスエイのお腹は真っ黒でした。
カラスエイは写真のように仰向けになって餌を食べることがあるので、リバーシブルなのかしら??うーむ。
ポタモトリゴンは濁った川にいるため、お腹は黒一色だろうと私は想像していました。
それなのに、お腹も背中と同じ水玉模様とは、意外や意外!
どうしてなのかは、これからじっくり考えてみますね。
ってなわけで、これからはエイのお腹に注目です。
最近よく、扉の前で飼育係員を待つパタ。
衝撃的な写真が撮れました!
目と鼻??
ちょっと体が出てきた!?
パタが一瞬どこにいるのか分からない・・・
頭が白いため後ろの氷の山と同化してしまったようです。
昨年末に膀胱結石除去手術を行ったコツメカワウソ(愛称:ミミ)さん。
こんなふうに縫っていた傷口も癒えたため、1月半ばに抜糸(針)をして、相棒のハチと再会。
再会前に、ミミが「カカカカカ」という怪しい音を発していて、
「ねえ、アレなんの音?」と担当に聞くと、なんと...歯軋りの音でした。
ハチに会えないイライラは頂点に達していたようです。
そんなわけで、再会した2頭は狂喜乱舞でした。
それから約1カ月、ミミはきちんと排尿し、お腹の傷もきれいになりました。
ミミのことが大好きなキュレーターが待つ"ニフレル"に戻ることになりました。
もちろんハチも一緒です。
交代でツバキとグミが海遊館に帰ってきました。
お疲れ様。
ツバキさん。なんか、いろいろやらかしたらしいね?
「知らないわよー。」
グミはニフレル、どうだった?
「なんか上にたくさんいたよー(鳥たちのことらしい)」
それぞれ楽しんだのかな?
当館では元いた部屋に帰り、何もなかったような顔をする2頭でした。
私はよく、海岸の様子を観察に出かけます。
日によって違う海の様子を知りたいですし、きれいな貝殻を拾えたり、貴重な資料を探すことができるからです。
大阪湾の海岸を散策しました。冬とは思えない暖かい日で、日差しもとても気持ちよく、歩くのには最適でした。
ちょっと前にかなり風が強く吹いたときに打ちあがったのか、海岸のところどころに大量にゴミが落ちていました。
ほとんどがプラスチック製の人工物です。
驚いたことに鳥の死骸もたくさん落ちていました。
1㎞ほどしか歩いていないのに5~6体も落ちていました。これが普通なのか、異常なのかわかりません。
それを知るための散策でもあります。
その中で衝撃的な1羽の死骸...
お気づきでしょうか。
くちばし。
釣り糸がグルグル巻きです。
私自身、釣り糸が生き物に絡まって死ぬなんて・・・、そんなにないことやろ、なんて軽い考えを持っていましたが、それは遠い世界のことではなく、近くでも起こっていることなのだということを実感し衝撃を受けました。
スナメリの調査をしながら、いろいろと調べていると、プラスチック片を食べてしまったイルカの話や廃棄された魚網に絡まったクジラの話など、私たちが捨ててしまったものが生き物の命を脅かしている話を頻繁に目に、耳にします。
大阪湾の魅力を伝えながら、大阪湾の現実も皆さんにお知らせしたいと思っています。
海遊館前の天保山岸壁から大阪港を眺めると、その巨大生物を目にすることができます。
と言ってもそれは、コンテナ埠頭にそそり立つ巨大なクレーン群です。
見る角度によって巨大なキリンに見えませんか?
「大阪湾で出会った生き物たち」に登場させるのはどうかと思いましたが、夕日の沈む時に見たそれは、なんだかアフリカの草原を旅するキリンの群れのように感じたのです。
みなさんもそう想いませんか?
ここ天保山岸壁は、美しい夕日が見られるスポットとして隠れた名所となっており、多数のファンの憩いの場でもあります。
夕暮れどきの一瞬は、海と巨大なキリンたちとそれを見る人々のシルエットが一体となる出会いの瞬間でもあります。
少し前の話ですが、目の手術のためバックヤードに移動していた、ワモンアザラシの「ユキ」をバックヤードの別の部屋にお引越しすることになりました。
【手術を行ったときのブログはこちら】
「ユキ」は手術後の経過を見る為、しばらく水に入る事が出来なかったのですが、獣医さんの診察で経過が良好だったので、プールつきの新しいバックヤードに引越しすることになったのです。
それではさっそく引越しです。
まずは移動用のカゴに入ってもらいます。
それではカゴごと台車に乗ってお引越し開始です!
移動中、どこに連れて行かれるのか心配そうな雰囲気がカゴの隙間から伝わってきました。
無事に到着!お引越し完了です!
このバックヤード、ワモンアザラシ専用に作たものですが、今まで一度もアザラシが入る機会が無く、ユキが始めての入居者です。
はたしてここが気に入って落ち着いてくれるのでしょうか?
結局その日は飼育係員が泊り込みで観察をすることに。
明るい時間帯は、壁に鼻を押し付けたり、陸に上がってみたり、
水槽に潜ってみたりと落ち着かず、やや緊張している様子でした。
人が近くにいると余計に緊張してしまうかも?と思い、一旦部屋を出て様子を見ることに。
しばらくして夜中に様子を見に行くと・・・
なんと!そこにはすっかり落ち着いて、水槽の底に座ってくつろぐユキの姿が☆
これなら安心ですね♪
この調子なら北極圏水槽に戻れる日も近そうです(^^)
北極圏の魚たちを朝から撮影!
▼これはサドルドイールパウト。ゲンゲの仲間です。
イールは「うなぎ」、パウトは「大きい頭をもつ魚」という意なので、「うなぎのような、頭の大きな魚」ってことでしょうか。
当館のイールパウトは全長が20cmほどですが、大きくなると40cmくらいになるのだとか。
2年前、北極の海からやってきた時は10cmくらいだったので、ちょっと成長したかな?
体側にしわがたくさんありますが、年をとってるわけではありません。
鱗が少ないため、体を曲げたら、しわが目立つのです。
ウナギなどとはまた違った手触りなんだそうです。
しかし、「ふふんっ♪」という顔が不敵ですね!
▼こちらはショートホーンスカルピン、カジカの仲間です。
日本でも東北より北の海に、カジカの仲間が暮らしていますが、食用とされ、たいへんおいしいらしいです。
写真中央の個体と左の個体では、角度が異なるためか、左のは海獣「ピグモン」に似ているような?
いずれにしても愛嬌のある顔をしています。
北極圏コーナーでは、ワモンアザラシがぱっと目に入るため、そちらに気をとられがちではありますが、魚たちの顔にもぜひ注目願います!!
夜、遅番作業の館内循環をしているとワモンアザラシが泳いでいました。
アラレです。
変な顔に見えますが、アザラシは泳ぐときに耳の穴を塞ぐために、首を引っ込めるので、このような顔になるのです。
ちなみに首の後ろにあるくぼみが、耳があるところですね。
アラレは日中陸場にいることが多いのですが、夜になるとよく泳いでます。
ちょうど上に光が見えたので、アザラシと位置が被る様に移動してみると・・・
神々しい!!!
祈れば良いことあるかもしれないですね(願いが届くかはわかりません)!
2月11日、13~14日には、生き物たちに"バレンタイン"のプレゼントを行います。
ラッコにはハート型の氷、コツメカワウソ、アカハナグマ、カピバラにはハート型の餌をプレゼントするのです♪
ハートの餌は飼育係員の手作りです。アカハナグマには、リンゴをハートの型ぬきでくりぬいて作っています。
そして、コツメカワウソのハートの作り方はこちらです。
カピバラは以前、カボチャでハートをつくっていましたが、硬いカボチャを細工するのは難しい!
それなのにこのハートのカボチャはカピバラに人気がないという悲しい事実...。
なので、キャベツ1枚をはさみで切ってハート型にしたり、リンゴをハートの型でぬくという方法に変更しました。
ハートに見えるかな???
コツメカワウソやアカハナグマは一瞬で終わってしまいますが、係員の愛をごらんくださいね(^^)
ドンゴロス(麻)袋に入って寝るコツメカワウソたち。
この50×70cmくらいの袋の中に多い時では8頭が入って寝るのを見たことがありますが、さてさて、中はどうなっているのか興味ありませんか?
ってなわけで、寝静まったコウメとクリのお部屋に入りまーす。
床にはもっこりしたドンゴロス。
はーい、ちょっとめくりますよー。
ちょっとぼけてますが、コウメが「なによー?」とこっちを見ました。
「ねえねえ、なんか来たわよ、あなたー」とコウメがクリに告げたようですが、クリは眠すぎてそれどころではないもよう(白目や...)。
しばらくするとコウメも寝ようとしましたが、今度はクリが目覚めて、コウメにチュッ!
そして、2頭とも眠いのには勝てず、お邪魔虫がいるにも関わらず寝てしまいましたとさ。
このようにコツメカワウソは袋の外側や内側で体をふき、乾いたら、ぎゅーっとくっついて寝ているのです。
カワウソ好きな人ならば、この中に入って寝たいー!と思うかもしれませんが、そんなことしたら間違いなく咬まれます。
この2頭は小さい頃から私が人工保育したので許してくれたようです。
ありがとう!
クリが出てきて、「いったいなんだったのさ?」とこっちを見ました、ごめんよー。
バックヤードだと今の時期なら16時頃にドンゴロスを入れるのですが、次の朝までに2~3回はもぞもぞ袋から出てきて、水を飲んだり、排泄します。
以前、夜間に観察をしていたら、あちらこちらで排泄をする「ぷぅー」(おなら)、「じゃーっ」(排尿)、「ぶりぶり」(排便)という音が聞こえてきて、
笑いをかみころしたのを思い出しました。
では、おやすみなさい。
このユニークな顔をした魚は「イヌノシタ」です。
大阪湾の底曳き網でとれたものです。
動物の舌にそっくりで、同じ大阪湾でとれるアカシタビラメやクロウシノシタなどと合わせて舌平目(したびらめ)と総称されます。
イヌノシタの眼が並んでいるのがよくわかります。そしてこの写真は、背中と言いたいところですが、「体の左側」を写しています。
舌平目の仲間は、小さい頃に右側にあった眼が口の上の隙間を通って左側に移動するという離れ業を行います。
そして、「体の左側」を上に、「体の右側」を下にして、海底に横たわるようになるのです。
おもしろい事に、口は、海底と接する「体の右側」の下方に向けて開くようになっており、砂に潜ったゴカイなどを吸い込むように食べます。
写真のイヌノシタの上部に少し写っている穴のようにみえるのがその口です。
彼らの祖先は普通の魚のように眼が両側にあり、水中を泳いでいたと考えられています。
なぜ、水底に横たわるようになったのでしょうか?
確かに底には身を隠し易く、餌も豊富そうです。
このようなユニークな顔に進化するだけのメリットはあるのでしょうね。
何やら、ぼやきが聞こえてきます。
ろ過槽 :「最近、腹の調子が悪うてな」
担当者 :「いったいどうしたんや」
ろ過槽 :「なかなか水がきれいになれへんのや・・・」
※ろ過槽は、水槽の水を綺麗にして、水質を保つ装置です。人間でも腸内細菌が大切なように、ろ過槽にも細菌が棲んでいて、いろいろな物質を分解してくれます。しかし、水質、水温の変化や砂の洗浄具合などで、調子が悪くなったりすることがあります。
担当者 :「これ飲んでみたらどうや」
ろ過槽 :「なんやこれ、漢方薬か?」
担当者 :「まぁ、そんなモンや、活性炭ゆうてな、天然原料でできてんねん、飲んでみ、よう効くで」
ろ過槽 :「そらありがたい、試してみまっさ」
ここで、活性炭についてお話をしましょう。
原料はヤシノミの殻です。これを特別な処理をして炭状にしたものが活性炭です。
表面には目に見えない細かい孔が開いており、ここで汚れを取ることができます。
▲活性炭は洗浄してから使います
▲袋詰して
▲ろ過槽へ投入
徐々にではありますが、効果がでています。ろ過槽の体調も元に戻ってくれることでしょう。
「南極大陸」水槽で暮らすオウサマペンギンは生後125日を越えました。
現在の体重は約11㎏、もう親鳥と同じ大きさです。
嘴もずいぶん長くなりましたねー。
オウサマペンギンの子育ては約8-12ヶ月。
とは言うものの、実は今から骨格が大きく成長することはなりません。
今からは大人の羽に抜け替わる準備として、皮下脂肪をたっぷり蓄える時期に入ります。
これまでに、当館での生育した雛のデータと比較すると・・・
今回の雛は14-15㎏まで太った後、羽が抜け変わると思われます。
また、前回の海遊館日記で報告したお尻の羽とは別の部分に、もう一箇所大人の羽が生えてきました。
それは翼(フリッパー)の先端
このようにお尻、翼(フリッパー)の順に少しづつ抜け替わるんですね。
さて次はどこの部分が抜け替わるんでしょうか?
今日は節分ですね。
太平洋水槽では1月末から今日まで、「オニさんダイバー」が登場していました。
さて、休み時間にバックヤードを歩いていると、これは!!
オニさんのパンツ発見です。
さすがにトラの毛皮ではできていませんが、トラ模様です。
オニさんはどうやらシャワー中のようですね。
豆まきでは「鬼は外 福は内」と追い払われる鬼ですが、
海遊館のオニさんは、アクリルパネルや底砂をお掃除してくれる働き者です。
また、来年もよろしくね、オニさん(^-^)ノ゙♪
海遊館のカマイルカたち、日々トレーニングに励んでおります。
今は「ランディング」といって、健康診断や体重測定を行えるようにと陸上部分に上がるトレーニングに励んでいるところです。
今回はその時の、あるエピソードをイラストでご紹介。
頭の細長い、ミュー。
いつもは手を向けて「上がっておいで」と呼びます。
いつと違うことをしてみようと思い、遠くから「ほっぺにキス」の合図を出してみました。
すると
勢いよく上がってきたミューのあごの先端は、私の耳に見事に刺さりました。
勢いよく上がってきたのはとってもいいことですが、少し痛かったので、今後は様子をみて
トライすることにします。。。