海遊館日記

2016年1月

大阪湾で出会った生き物たち 「特別な触手を持つイソギンチャク」

海遊館前の岸壁には数種類のイソギンチャクの仲間が見られます。
ある時、とれたイソギンチャクを水槽に移して写真を撮っていると、
そのイソギンチャクの触手(しょくしゅ)の間から、他とは明らかに違う、太く長い触手が伸びてきました。

▼触手を出し始めた様子
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▼触手が伸びたところ

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この触手はキャッチ触手と呼ばれ、特定のグループのみが持ちます。
普通の触手には毒を含んだ刺胞という武器がたくさんついていて、餌となる生き物を麻痺させたり、敵を撃退します。

ところがこのキャッチ触手の刺胞は、自分と同じ仲間に対しての攻撃に使われるそうです。
ただし自分の体が分裂して生まれたクローンに対しては攻撃しないとか。
イソギンチャクは仲間同士でもなわばり争いを繰り広げているのですね。
ちなみに、なぜ水槽に移しただけでキャッチ触手を伸ばしたのかは不明です。

大阪湾で出会った生き物たち「イッカククモガニ」

イッカククモガニはクモガニ科のカニで、眼と眼の間に1本のトゲがあることからこの名前が付けられました。
もともと日本には分布していなかったカニで、アメリカの太平洋沿岸やコロンビア沿岸が原産地です。
1970年代に東京湾や伊勢湾・大阪湾などで発見され始めました。
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イッカククモガニは海遊館前の岸壁では夏の一時期を除いてほぼ1年中見られます。水底にヘドロがたまっているようなところでも平気でくらせる水の汚れに強いカニですが、夏場の水質悪化には耐えられないようです。

体全体に藻やゴミなどをつけていることが多いので、動きだすまでゴミのかたまりにしか見えないこともあります。

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なぞのアシカミッチ その5 「せまりくるミッチ」

おもしろい動きをたくさん持っているカリフォルニアアシカのミッチ。

カメラを地面に置いて撮影してみました。

前あしの小刻みさがまた、おもしろい。

大阪湾で出会った生き物たち「海苔を育てる」

大阪湾で海苔が作られていることをご存知の方は、それほど多くないのではないでしょうか。
そもそも、私は海苔というものが海藻の一種で、冬の時期にしか採れないということを最近まで知りませんでした。

実際のところ、大阪湾で海苔を育てているのは、阪南地区にある3軒の漁師さんたちです。
スナメリの聞き取り調査で立ち寄った際に、海苔網の近くまで連れて行って頂きました。

海面のところどころにブイが浮いていますね。
港から500mほど沖合いに出たところです。海の上は気持ちいいです!
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おいしい海苔を育てるためにはメンテナンスは欠かせません。
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今年はなかなか気温が下がらなかった影響で水温も下がらず、海苔があまり育ってくれていないそうです。

ようやく冬らしい気候になってきたので、海水温も下がるはず!

おにぎりを握ったら大阪湾で育った海苔を巻きたいなぁ。

休館日のメンテナンス(その3)

1月12日をもちまして、海遊館開業25周年を記念した「シャークゲート」を終了しました。

サメに囲まれ、サメの海を体感できるトンネル型水槽として、昨年3月21日からスタ―トし、「小さいお子さんが怖がって、通れない」「うわっ、サメかっこえ~」など、様々な感想をいただきました。これからも、海の生き物と環境を体験していただけるよう、トンネル型水槽の特徴を活かした展示に挑戦したいと思っています。

さて、1月13日、14日の両日は休館日で、「シャークゲート」から元の「アクアゲート」に戻す作業を行いました。

▼初日にサメたちを移動して、空っぽの「アクアゲート」水槽。
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▼普段は、水面を波立たせている扇風機が止まっているので、バックヤードの様子がよく見えます。

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その頃、予備水槽では飼育係員が集まって、何やら作業中です。
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しばらくして見に行くと、鮮やかな魚たちが泳いでいました。

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▲アカネハナゴイ

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▲イトヒキテンジクダイ

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▲サクラダイ

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▲スミレナガハナダイ

さあ!「魚のとおりぬけ・アクアゲート」を通って、環太平洋の海の旅へ!

大阪湾で出会った生き物たち「アミメハギ」

本種はフグ目カワハギ科に含まれ、日本沿岸の温帯域に普通に見られます。
特に岩礁の藻場や内湾のアマモ場でよく見かけます。
最大でも 8cmほどの小型種です。
大阪湾でも普通に見られますが、海遊館前のコンクリート護岸で見つかる個体はいつも4cmぐらいまでの小さな個体です。
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同じ大阪湾でもアマモ場で見た個体は体色がアマモの色そっくりの緑色でした。
どうやらまわりの環境によって体色が変わるようです。

クリクリ動く眼やおちょぼ口が非常に可愛いい人気者ですが、水槽で飼育する場合には注意が必要です。
他の同居人?の餌をつついて横取りしてしまうやんちゃぶりで飼育係泣かせの一面があるのです。
そういえばアミメハギの学名Rudarius ercodes にあるRudariusには「野蛮な性質」という意味があるそうです。

ある朝のホラー(その2)

「モンタレー湾」の底の部分。
なにかいつもとちがう。
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ん?
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またか
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最近よく底におりますなぁ
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カリフォルニアアシカのルークでした☆

(いつもはかっこいいルークのホラー顔はコチラ

大阪湾で出会った生き物たち「アイゴ」

アイゴは、亜熱帯~熱帯性の魚ですが、日本沿岸の温帯域にも分布を広げています。特に近年は温暖化の影響で分布が北上している可能性や海藻を好んで食べることから海藻を食い荒らし藻場を衰退させる食害も指摘されています。
大阪湾では、湾口に近い南部に設置された定置網で初夏から晩秋に漁獲されます。湾奥の人工護岸で見ることは稀ですが、2012年から2~3ヶ月に一度行っている海遊館前の岸壁調査では昨年の10月、初めて大きさ4cmほどのアイゴの稚魚が見つかりました。

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このところ大阪湾でも水温が平年より高めに推移している影響かもしれません。大阪湾の漁師さんが「海がおかしい・・・」と言っていたのが思い出されました。

ハタさんたちは、映るの大好き?

現在、「太平洋」水槽の底に、高感度の水中カメラをテスト設置していて、その映像を映すモニターが計3ヶ所にあります。

①海遊館の8階にある飼育係員のスタッフルーム

海遊館の8階スタッフルームの近くのトイレ前

③海遊館の1階にある飼育係員室

▼こちらは8階のスタッフルームの様子です。
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①と③の設置場所は理解できるとして、なぜ②がトイレの前にあるかというと、近くにコンセントがあり設置スペースがあったから・・・。また、バックヤードツアーの時に、お客様に紹介できたらなぁと思っています。

モニターには、必ずと言ってよいほど、ハタの仲間が映っています。
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▲このぽってりしたお腹。
これはカスリハタだな!?
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この口は・・・。誰かなぁ

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体の一部がチラリと映っているのです。まるで部分当てクイズのようですね。

ハタの種類が入れ替わるのはなぜでしょう。映るのが好きなのでしょうか?

実物を観察するのが一番ですが、モニターの前を通るたびに魚たちの様子を見られるのは便利です!

平凡な毎日に '刺激' を!

皆さんは、毎日が平凡すぎるとちょっとした '刺激' がほしくなりますよね?
人以外の生き物も同じで、'刺激' がなさ過ぎると何も考えず、心も体もなまってしまいます。

特に水族館の水槽の中は、本来棲んでいる環境に比べると変化が多くありません。
自然の環境では雨や風などの天気、他の生き物たちなど日々必ずといっていいほど変化があります。

そこで、私たち飼育員は「生き物にいつもと違った '刺激' を与える工夫」が必要です。

ということで、今回はダイヤ(アザラシ)を対象にこんなことをやってみました。

おもちゃを作ってみたのですが、思ったよりも遊んでくれなかったです・・・。ただ、少し「なんだろう?」と考えてくれたようです。

ちなみに、この動画を取っている最中に、レオとしずく(共にアシカ)の鳴き声が聞こえたので振り向いてみたら、後ろでじーっとダイヤの様子を眺めていました(手前がレオ、奥がしずくです)。

混ざりたいのでしょうか?それとも、気になるのでしょうか?
さらにその後ろを見てみると・・・・

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飼育係員2人が柵越しに、遊んでいる様子を眺めていました。
まるで捕まった囚人のようです(笑)きっと、遊んでくれるのかどうかが気になったのでしょうね。

この遊びは、ダイヤ(アザラシ)だけではなく、その周りにいるレオやしずく、さらには柵越しの飼育員2人に良い刺激を与えることができたのではないでしょうか!

まだまだこれからも、生き物が活き活きと暮らせるような工夫していきたいと思います!

新しい仲間、イワトビペンギンがやって来ました!

海遊館に新しいイワトビペンギンが搬入されました。

イワトビペンギンは国内での飼育羽数が減少傾向にあるため、繁殖による個体数の増加が重要です。日本の動物園、水族館が協力し合い、安定した繁殖に取り組み、「種の保存」に努めています。

今回、搬入したイワトビペンギンは4才(オス)です。
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暑さに弱いイワトビペンギンの輸送です。冬なのに、車内は冷房ON!
さらに状況に合わせて、窓を全開!
車内を8-10℃でキープし、約4時間の輸送を経て、海遊館に到着しました。
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予備水槽で検疫検査を行った後、「フォークランド諸島」水槽に移動する計画です。

元気に仲間入りしてね!

休館日のメンテナンス(その2)

1月13日、14日の両日は休館日でした。
この日を利用して、「南極大陸」水槽の配水管の手入れを行いました。

というのもここ数ヶ月、配水管が詰り気味で清掃するときに不具合が生じていたのです。

▼こちらが排水口。
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排水口の奥に置いた赤色の装置で詰まりを除去します。
オウサマペンギンたちが見守る中、バネのようなものを配水管に入れていきます。
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15mくらい入れてから引き抜くと、先にはペンギンの羽が...

どうやら、換羽の時の羽が詰まっていたようです。
その後、水を流してして確認します。
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詰まりは無事に解消されました。よかったです!

休館日のメンテナンス (その1)

1月13日、14日の両日は休館日でした。
休館日には普段できない作業を行います。

まず、「日本の森」の植栽メンテナンス。
夏場は早朝に行っていましたが、冬は新しい樹を植えたり、肥料を与えたりするので、1日かけて実施しました。
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職人さんは高所作業ですが、ひょいひょい高いところに登られるので、すごいです!

ふと見ると、梅がもう咲いている!!
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こちらはヤブツバキ。
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雑草に覆われていたので、咲いているのに気づいていませんでした。

こちらはモモの木。
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昨年の4月に「花見~!」でも書いていたように、老齢なので支えをつけてもらっています。
木の肌を見ると、穴もあいていて、「もうだめですか?」と職人さんに聞いた私の顔が悲愴だったからでしょうか?
「まだ、先のほうは生きてるよ、大丈夫」と言っていただきました。

さて、同じ頃、植栽コーナーの下にあるカワウソ水槽では?
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カワウソは前日にバックヤードに移動し、水を抜いて大掃除です。
2年ぶりの大掃除だったので、水槽が明るくなりました。
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水をぬいたところにカワウソを放したらどうなるのかしら?とちょっと思ったりしました。
これはこれでおもしろいかもねー(笑)。

植栽メンテナンスは13日に、カワウソ水槽大掃除は14日に終了、無事カワウソたちもお部屋に戻りました。
みなさん、おつかれさまでしたー。


なぞのアシカミッチ その4 「にっ」


「ニッ」
という合図で 
「ニッ」
と笑ったような顔をする練習中です。

実はニフレルにミッチとそっくりな笑い方をする係員(キュレーター)がいるんです。
見つけたら、「ミッチ」と声をかけてみてね(笑)

なぞのアシカ ミッチ その3 「恥ずかしがるポーズ」

カリフォルニアアシカのミッチ、恥ずかしがるポーズしながらの上目遣い。

ちょっと下がったところから

ミッチはおもしろい動きをよく見せてくれるんです♪


なぞのアシカミッチ その2 「ほふくぜんしん」

カリフォルニアアシカのミッチ、こんなことも出来ます。
前肢のパタパタがかわいいね!


なぞのアシカミッチ その1 「2種類の声」

バックヤードで暮らすカリフォルニアアシカのミッチ。
おもしろいやつなんです。

せっかくなのでという事でご紹介!

今回はミッチの声。
2種類の声を器用に使いわけます♪
2つ目の声は爆音かも・・・

ミミちゃんのお昼寝

カワウソのミミは膀胱に結石が詰まっていたので、年末に結石を取り除く手術をしました。
結石はこんな感じでした。

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傷口はしっかり獣医さんに止めてもらいましたが、
やっぱり痛そう・・・(>_<)

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手術後から傷口がある程度閉じるまでは、相方のハチと離れてゲージで過ごさなくてはいけません。
離れたハチとミミがよく鳴き交わしているのを見ると2頭ともやはり寂しいようです。

↓ハチはミミを探しています。



一方、お昼の餌を食べた後のミミはというと・・・

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両手をほうり上げて、スヤ~~~♪
気持ち良さそうにお昼寝しています。
元気になった証拠ですね!!

そしてそして!
見てくださいこの二重アゴ!!!

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むっちりぽよぽよのミミも可愛いですが、ご覧のとおり、お肉が付いてきたため、
最近は少し餌を減らしてダイエット中です(笑)

美しいプロポーションのためだ!ミミ、ファイトー!!

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シノノメサカタザメ、久々に登場です!!

「太平洋」水槽を観察していると、目の前を何かが通過しました。

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▲模様はジンベエザメのよう。でも、頭が大きい...。


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これはシノノメサカタザメ。
久々の登場です。

名前に「サメ」とついていますが、鰓(エラ)が体の横にはありません。よって、シノノメサカタザメはエイの仲間です。

エイといえば、このような形を思い浮かべますが、シノノメサカタザメはちょうどサメとエイの中間と言ったところでしょうか?

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▼同じように名前に「サメ」が入っているけど、実はエイの仲間というのは、同じ「太平洋」水槽にジャイアントシャベルノーズレイがいます。

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さて、シノノメサカタザメ(この個体はオスです)の大好物はカニ!!

ラッコに与えているカニを分けてもらっています。
ラッコのパタは、カニの足を好むので、胴の部分をもらいました。

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シノノメサカタザメには、ダイバーが直接手渡しで給餌をするので、お掃除中のするダイバーが気になるようです。

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残念、そのダイバーはカニを持ってないよ。

給餌は午後からやっていますので、ダイバーとシノノメサカタザメの関係にご注目ください。

すいすいす~~~い♪

先日もご紹介しました、「エクアドル熱帯雨林」のカピバラのぴーたん。
今日も水槽の浅瀬でチャプチャプ気持ちよさそうです。
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ハッッ・・・!!!
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目が合いました(^^)♪

ぴーたんが座っている場所は、オオヨコクビガメのお気に入りの場所でした。
オオヨコさんはぴーたんに追いやられてしまったようですね。
なんともやんちゃな、ぴーたんです(笑)

その後はのっそり水に入り、まったり泳いでいたかと思えば・・・
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「どけどけ~どけどけ~!!」
と、水槽内の魚たちを蹴散らしながら、楽しそうにスイスイスイミングしていました♪

けっこう速いでしょ?


あんな所にもアザラシが?!

「モンタレー湾」水槽のゴマフアザラシたち。
普段、寝ている場所は、中央水際の陸場です。

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んっ!
よく見ると、一段上の陸場にもアザラシが?!

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こんなとこまで登って寝るなんて!

ちなみに上の陸場で寝ているのは「ショウ」という愛称のアザラシで、時々、このように上の陸場で寝ているのを目撃することがあります。

お願いだから、降りるときに勢いあまって落ちないでね。
まあ、登れるなら降りれるか?!

魚のお掃除屋さん

「太平洋」水槽の片隅で、ハタのみなさんが行列中。
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何の行列かというと、魚のお掃除屋さん「ホンソメワケベラ」の待ち列なのです。

「お客さーん、エラの中もきれいにしましょうね」と手の届かないところまで掃除してくれるものだから人気が高い!
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所変わって「グレート バリア リーフ」水槽でもホンソメワケベラは大活躍です。
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ただ、前にも書いたかもしれませんが、ホンソメワケベラは自分が餌を食べたいからクリーニング行動をしています。
それが証拠に、より魅力的な魚が近づいて来たら、今掃除している魚を放り出してそっちに行っちゃいます。

さて、こちらは「グレート バリア リーフ」水槽のエポーレットシャーク。

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朝になって、サンゴの隙間の隠れ家から出てきました。すると、上からツノダシが接近しています。

でも、次の瞬間にはこのように...。
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▲ツノダシが、エポーレットシャークの鰓をつんつん。

実はツノダシもホンソメワケベラと同じようにクリーニング行動をとることがあります。
細長く尖った口は、ホンソメワケベラよりも細かい掃除ができそう!

掃除屋さんの活躍をぜひ見つけてみてくださいね。


地上12mの世界

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▲以布利センター第二水槽の屋根の上です。 地上12m!最高の眺めで土佐湾が一望できます。

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上から下を覗くと、足がすくんでしまいます。ダメ人はダメでしょうね。
もちろん、屋根の上なので手すりなどありません。
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この屋根には、ジンベエザメなどの搬出入の際に使用する可動屋根が付いていて、開けるときは作業員が屋根に登ってクレーンで吊り上げます。
両側が断崖絶壁の屋根の上を歩きます。スキーのジャンプ台で作業しているようなものなので、万が一落ちたら大変です!
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ということで、作業する範囲に安全ロープを渡しました。
ロープがあるとないとでは安心度が違います。
これで以布利港からのオーシャンビューを満喫?安全に作業ができます。


棘のある「ふく」

「パナマ湾」水槽の底にイシガキフグが泳いでいました。
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下関や北九州地方では、フグのことを縁起をかついで「福」につながる「ふく」と呼ぶそうです。
お正月らしくていいよね、「ふく」ですもの。
正面から見ると。
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なんか、どろぼう顔じゃない(笑)?

上から見ると。
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ちょっとこわいー!

イシガキフグってこんな顔だったかな?と図鑑を確認してみると、ちょっと情けない系の顔ですね。

同じように棘があり、近い仲間のハリセンボンだと?
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クック海峡のポーキュパインフィッシュはこんな顔。
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イシガキフグは目のところに走る黒いラインがおどろおどろしい雰囲気をかもし出しているのでしょうか?

棘のある「ふく」たち、顔に注目です!

元旦を知っているラッコ 

お正月の3日間、ラッコのパタに"鏡餅氷"と"伊勢エビ"をおやつの時間に渡しました。

元旦には、ごはんの時間の前から上陸して待っていて、解説などの準備をしている最中もチラチラとこちらを覗いていました。
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これは確実に待っている・・・。そう、あれを!!


ジャーン!!!!

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しかし、もしここで、先に"伊勢エビ"を渡してしまうと、夢中になってしまうため、まずはじめは"鏡餅氷"から渡しました。

しっかり受け取ってくれましたが、やや大きかったようで、すぐにポーイッと捨てられてしまいました...。
そしてパタのお待ちかね、伊勢えびを渡すときがやってきました!

それはそれは美味しそうに食べてくれました。

今年もパタと海遊館をよろしくお願いいたします。

冬ラボ海遊館、開催しました

冬ラボ海遊館「とうもろこしの粉でできたスポンジを使って生き物つくり体験」を開催しました。
丸いスポンジを水に湿らせて、くっつけるだけ。ジンベエザメやカメ、カニなどを作ります。

▼スタッフが細かく指導します(^^)
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ジンベエザメ
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ジンベエザメ
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小さなお子様も真剣そのもの!!
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次回の開催は、平成28年1月10日(日)、11日(祝・月)です。
どなたでもご参加いただけますので、ぜひご参加ください!!
http://www.kaiyukan.com/2015-2016winter/ ←くわしくはこちら

コバンザメを探そう

みなさんは、コバンザメにどんなイメージをお持ちでしょうか?

ジンベエザメなど大きな魚にくっつくメージがあるのではないでしょうか。

海遊館の「クック海峡」水槽では、こんなところを泳いでいました。
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まさかのアカウミガメの下を泳いでいるのです。時にはお腹にくっつく時もあります。
アカウミガメは迷惑そうにしていますが、お構いなしです(笑)

しかし、アカウミガメは水槽の底でじっとしている時があります。
そんな時、コバンザメはというと。。。
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壁にくっついていました!
とにかくくっついておきたいコバンザメでした。
たまにアクリルガラスにもくっついている時があります。

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是非、「クック海峡」水槽のコバンザメのコバンを観察してみてください。

ガラスにくっついている時は、コバン(吸盤)の形を詳しく見ることができますよ。

ペットボトルの中から覗いてみよう♪<コツメカワウソのおやつタイム>

カワウソたちの予備室では、ペットボトルが天井からぶら下がっていることがあります。
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(ペットボトルにしがみついているのは、ロックです)

このペットボトルは底に穴が開いており、中にペレットを入れて使います。

渡された餌を食べるだけでは楽しくないだろうと思い、おやつタイムにはこのような工夫をしています。
カワウソたちが自ら考えながら餌を取ることはよい刺激になるのではと思っています。

他には、穴を開けた塩ビ管にペレットを入れたりもしていますよ。
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さて、このペットボトルにカメラを付けてみたので、中から覗いてみましょう!!
どうぞ!

にょきっと出てくる前足なのでした(笑)。

お正月だから、なんかいいものもらえるといいね。

申年ですね!

今年の干支はサル。
サルのつく魚は、なかなか思いつきませんが・・・。

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▲リスザルのポメロです。(バックヤードにて撮影)
元気にしています。ちょっと大人びたかな?

それから、クラゲの予備室で発見!
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▲アルテミア、またの名前をブラインシュリンプといいます。水槽の中のオレンジ色のものです。

▼拡大写真がないので、イラストですみません。大きさ1mmくらいです。
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アルテミアは、シーモンキーという商品名で知られている、田んぼにいるホウネンエビのお仲間です。
私が子どものころ、ペットショップで「シーモンキー飼育セット」というのが売られていて、その絵がちょっと怖かった覚えがあります。しげしげと顔を見たことはありませんが、サルに似た顔をしているらしいですよ。当館では卵を購入し、このような水槽で孵化させて、主にクラゲやプランクトン食の魚に餌として与えています。

他にサルはいないか?と探すと、やっぱりアレかな?
先日、ご紹介した「日本の森」のサルノコシカケの仲間。
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なんと3種ともお客様にはご覧いただけないバックヤードに・・・。
正月早々、申し訳ありません。

今年も、海遊館のいろんな情報をお知らせします。どうぞよろしくお願いいたします。

明けまして おめでとうございます

みなさま、新年 明けまして おめでとうございます。

みなさまと生き物たちに、よい一年になりますように。
本年も 海遊館 & ニフレルを どうぞよろしくお願い申し上げます。
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