方々を歩く魚たち
- 2015.12.28
- 魚類担当
「日本海溝」水槽の深海コーナーにいるベニテグリ。
▼正面から見るとおちょぼ口。
驚いたような顔にも見えてきます(笑)。
隣の水槽には、カナガシラとキホウボウを展示しています。
▼キホウボウは、ひげが特徴的です。
最初は泳いでいるのですが、途中から底を"とてとて"歩いているのがわかるでしょうか。
▼続けてキホウボウも移動します。
やはり"とてとて"歩いていますね。最後の方は、じたばたしているようにも見えます...。
ホウボウの仲間(カナガシラもホウボウの仲間です)は、胸ビレの鰭条(きじょう:ヒレを支える筋のようなもの)のうち、前の3本が指のようになっていて、底を歩くことができるのです。
「瀬戸内海」水槽のホウボウは体が大きくて、この指のような部分が観察しやすいです。
海底にいることの多いホウボウたちにとって、泳ぐよりも歩くほうが、餌を探したり敵から身を守るのに役立つのでしょうね。
なお、ホウボウの名前には「方々を歩き回る」という意味があるそうです。