今年もお世話になりました
- 2015.12.31
- 魚類担当
アシカのアスカ、お食事中のトレーニング頑張ってます。
もちろん私も試行錯誤です。
最近やっと形になってきたのがこちら!
バク転!
私は残念ながら上からしか見れないのですが、外から見るとどんなんなのだろう。
カピバラのぴーたんです。
足の不調から、しばらくバックヤードで暮らしておりましたが、4年ぶりに「エクアドル熱帯雨林」水槽に登場しました!
足をすべらせないよう、室内はチモシー(イネ科植物の乾草)だらけです。
ぴーたんは水が大好きで、排泄はもちろんのこと、深いプールもよく泳ぎます。
「エクアドル熱帯雨林」水槽は、開放感があるのでしょうね。
泳ぐところ、みなさまもご覧ください!
心配していた上陸もスムーズ。
右のリハビリにもなるので、どんどん泳いでほしいものです(^^)
「日本海溝」水槽の深海コーナーにいるベニテグリ。
▼正面から見るとおちょぼ口。
驚いたような顔にも見えてきます(笑)。
隣の水槽には、カナガシラとキホウボウを展示しています。
▼キホウボウは、ひげが特徴的です。
最初は泳いでいるのですが、途中から底を"とてとて"歩いているのがわかるでしょうか。
▼続けてキホウボウも移動します。
やはり"とてとて"歩いていますね。最後の方は、じたばたしているようにも見えます...。
ホウボウの仲間(カナガシラもホウボウの仲間です)は、胸ビレの鰭条(きじょう:ヒレを支える筋のようなもの)のうち、前の3本が指のようになっていて、底を歩くことができるのです。
「瀬戸内海」水槽のホウボウは体が大きくて、この指のような部分が観察しやすいです。
海底にいることの多いホウボウたちにとって、泳ぐよりも歩くほうが、餌を探したり敵から身を守るのに役立つのでしょうね。
なお、ホウボウの名前には「方々を歩き回る」という意味があるそうです。
アシカのトレーニングにかかわっているみんなで、合図の確認をしてみました。
記録撮影をしてみると、みんなそれぞれ、いろんな「敬礼!」の合図が出てますわ~(-_-;
基準は誰なんだっ?てくらい、少しづつ微妙に合図が異なっていました。
これは、まずい状況です。かくいう私も、基準と違ってました...(汗)。
同じ個体に対して、飼育員の合図がそれぞれ違っていると、動物たちは誰の合図が正しいのかわからず混乱してしまいます。
混乱してしまうと、いろいろな問題行動に繋がる恐れがあります。
はい、みんな統一してね~
海獣たちのトレーニングをひとまず見直しして、これからどんどん進歩させたい。。。
と、ひそかに炎を燃やしております。
海遊館日記で「スッポン」・・・。
カメの一種ですし、さあーいったいどこにいるでしょうか?
「日本の森」、「エクアドルの熱帯雨林」淡水水槽はこの2つだけですけど。
ここには今、スッポンはいないはずだし...。
あっ、そうだ企画展か!あそこは琵琶湖~淀川をテーマにしている。
いえいえ違います。実は、設備室にあるんですよ。
「ある」?? 「いる」の間違いでは?
いいえ、「ある」でいいんです、これですから。
こ、これは、まさしく「スッポン」ではないですか。
はい、これは通称「スッポン」、「パッコン」と呼ばれ、排水口やトイレのつまりを解消する器具です。
正式名称は「ラバーカップ」といいます。
欧米では「プランジャー」と呼ばれており、別の用途ではトランペットの先に付けて音をこもらすために使われていたこともありました。
(現在は専用のプランジャーとして販売されている様です)
今回は排水口で使用しました。
手洗い、モップの汚れ、エサの残り、砂利、セメントの粉などさまざまなのもが混じりあい激しく詰まっていたものと思われます。
先ずは塩酸を投入、酸の力で分解させます。
それから、大量の水を投入 これで流れる場合もあるのですが無理でした。
最後は秘密兵器の「スッポン」でパッコン、パッコンと吸い上げます。
すると、するすると流れるようになりました。
正式名称も知られず、見た目から「スッポン」呼ばれている用具ですが、その能力は世界レベルです!
以前に私の友人が、スマホのスーパースローモードで動画を撮影しているのを見て、「これで海遊館の生き物を撮影するとどうなるのかな?」と思い、先日さっそく試してみました!
今回、撮影してみたのは海遊館のバックヤードで暮らしているカリフォルニアアシカのホタルです。
どうせ撮影するなら素早い動きが面白いだろうと思い、最近ホタルが覚えた、ジャンプ中に前足を羽ばたかせる動きを撮影してみました。
それではまず、普通の様子から!
では続いてスーパースローです。
さすがはスーパースロー!普通の状態では良く見えない細かい動きもはっきり映ってますね!
もっといろんな生き物をスーパースローで撮影してみようかな?
今日は、クリスマスイブですね。
クリスマスにちなみ、ラッコのパタにクリスマスツリー氷やリース氷を渡しています☆
25日の14時が最終日です!
お食事タイムの解説時に渡していますので、是非パタに会いにきて下さいね~(^^)♪
本当は映像でお届けしたいのですが、なかなか撮れなくて、へたくそだけど絵を描きました。
ある朝のこと、ボーっとしているクルーを発見。
ちょっと声をかけてみる
急に
クルーは怒り狂うと、大きく口を開けてギャーギャーなきます。
3分たちましたが
状況は変わりませんでした。
奥さん?のアーチにそっけなくされたんかなぁ・・・
世の中はクリスマスムードでいっぱいの中、海遊館ではオウサマペンギンが活躍する点灯式が行われております。
みなさんの前で堂々と行進するペンギンたちですが、出陣前にはペンギンたちは気合を入れているようです。
私たちもよーーーく見ないとわからなかったのですが、よーーーーーく見るとペンギン同士で肩を組んでいるではないですか??!!
前2羽、後3羽とまるでラグビーのスクラムを組むような隊形になっていますね!
本当に気合を入れているかはわかりませんが、点灯式の後のペンギンパレードでも活躍してくれるのではないかと、私たちも期待してしまうペンギンたちでした。
12月18日の朝、「パナマ湾」水槽でなにか始まりました。
いつもより早い時間だけどなんだろう?それも3人も来て!!
係員が早い時間に来ると、痛い?検査をすることあるしなあ...。
アカハナグマのトマト(左)とイチゴ(右)もやや引き気味です。
いやいや、今日は違うのよ。と係員たちがごそごそ。
できたー!!
木製のクリスマスツリーの完成です。ばんざーい。
「設置終了したので、帰りまーす!」と係員は退室。
「ねえ、これ何?」と観覧通路にいる私を見るイチゴ。
去年もおととしもあったでしょ?忘れたの??
昨年の様子→「パナマ湾のクリスマス」
あっ、昨年はリンゴくんだったのですね。
調べると、おととしに設置した時、イチゴは見てました。
トマトはお初でしたが、あまり興味なし...がっかりだよ。
その後のイチゴ。
「ん???」のび~っと探りを入れてみたら!
「なんか思い出したかも!」
それはよかった(笑)
ってことで、12月25日、クリスマスまでツリー展示中です。
餌の時間はツリーを使っていますので、またご覧下さいね☆
海遊館からニフレルに移動していたコツメカワウソのミミとハチ。ミミのおしっこが出にくいようなので検査をしたところ、膀胱に結石があることがわかりました。
コツメカワウソは、腎臓や膀胱などに結石ができることがあり、アメリカの調査では疾病の7割近くが結石という報告があります。
確かに当館の個体でも腎臓に結石を持つ個体がありました。
▼これは以前に見つかった結石です。
腎臓は2つあるので結石の影響はでにくいのですが、膀胱となると..心配です.。
大事をとって、ミミとハチはいったん海遊館に戻ってまいりました。
おかえり。
代わりにニフレルには、ツバキとグミが登場です。
▲右:ツバキ、左:グミ
さて、ミミですが、もう一度検査を行い、結石を取り出す処置を行う予定です。
▲ミミ (ばんばります!)
▼ハチ (ミミを応援中)
▼ツバキ (ニフレルlから見守り中)
今回は、新人教育を兼ねた整備作業を行います。
まず、図面から水の循環ルートを確認。この弁とこの弁閉めて、それからこの弁を開けると、この部分だけ循環系から切り離される等々を考えます。
弁の操作は、今回の新人教育のひとつ。急に動かすと流れている水の勢いで配管が抜けたり、破損したりします。
ゆっくり腰をいれて動かします。
循環系から切り離せたところでドレン弁を開き、オゾン塔の水を抜きます。
水か抜けてからマンホール開放!白い筒が今回交換する散気筒です。
内部にゴミが詰まって、きれいにオゾンガスが出ていません。
ホース下の金具が変色していたので分解すると、案の定、金具がぼろぼろに腐食していました。オゾンと海水、恐るべし。塩酸でも溶けないのに~。
しかもホースを外すと欠けている部分を発見。
新人くんに組み立ててもらった新しい散気筒を取り付けて、オゾン塔に海水を張り、ガス漏れはないかチェックします。
きれいに散気して問題ありません。
新人くん、合格!
次は、飼育技師試験ですねっ。
かーたんは、2008年4月に長崎県の動物園で生まれ、翌年の2009年6月に海遊館にやってきました。
企画展示「ふれあいライブ館」でデビューしたのち、「エクアドル熱帯雨林」で飼育していました。
(ふれあいライブ館のようす)
(右:かーたん)
ずっと異母弟のぴーたんと一緒でしたが、4歳になった頃から闘争がはじまり、2頭は一緒にいることができなくなりました。そして、かーたんが「エクアドル熱帯雨林」で暮らしていました。
今年の5月ごろ、体重が減少したため、歯の不整合を疑い処置を行いました。その後は、餌の葉物を増やしたりして、夏頃に体重が戻っていたのですが、9月中旬からまた徐々に体重が減ってきたのです。
11月の検査で下腹部にしこりが見つかりました。腸にできた腫瘍は治療が難しく、治してあげることができませんでした。そして、残念ながら息を引き取りました。
かーたんを応援していただいた皆様、ありがとうございました。
現在、「エクアドル熱帯雨林」では、ぴーたんが暮らしています。
「パナマ湾」のアカハナグマ。
朝一番は真ん中奥の擬木の上でトマトとイチゴがくっついて寝ています。
一緒だとあったかいね。
上の方でなにやら音がしました。
ん?誰か来たぞ??
ご飯だー!!
もしゃもしゃ、おいしいね。
それにしてもイチゴったら寝癖すごいなあ。
特におでこの辺り(赤い矢印の部分)
毛質のやわらかいイチゴは、体にも寝癖がいっぱいです。
対してトマトはパサパサと固めの毛質で寝癖はあまりつくことはありません。
で、トマトは何をしてるのかというと・・・・・担当者の左手に注目。
以前8月に「アカハナグマの体温は?」でご紹介した体温測定をしているところです。
毎朝測定を続けてますよ。
さてさて、担当さーん、今日の体温は何度?
35.7℃ですって。
ちょっと低いですね。
ちなみにイチゴは36.2℃でした。
朝ごはんが終わると、係員が掃除を始めるので、それを邪魔したり、
くつろいだりしてまったりとした時間が流れていくのです。
今日も1日、楽しく過ごせますように。
南極大陸水槽で暮らすオウサマペンギンの雛はぐんぐん成長し、親から離れ、単独になる時間が増えてきました。
体重も8㎏を超え、親鳥を超える日もそう遠くありません。
雛は少しづつ大人への階段を登っており、尾羽が生えてきました。
とは言うものの、オウサマペンギンの子育ては約8ヶ月‐12ヶ月。
この雛はどこまで大きくなるんでしょうか。
また来月、成長記録を報告しますね♪
11月上旬の夜、海遊館に隣接する天保山岸壁に飼育係員が集まっていました。
この写真の真ん中より少し上に二つの光が照っているのが見えますでしょうか?
しばらく待っていると...。
到着です!
何を待っていたかというと・・・
▲これはプッシャーパージといって、砂利や石、大型の機械類など、いろんな資材を運ぶ船です。
▼車と比べたら大きさがわかるでしょうか?
▼大きなクレーンと重機を操作する作業員さんたち。
▼船には大きな容器をたくさん積んでいます。(夜の写真と昼の写真が混在していてすみません)
▼一番大きな容器に入っているのは??
イトマキエイです!!!
今回、高知県の以布利センターから、なんと3約4時間かけて、プッシャーパージの甲板に設置された直径8mの大型水槽の中を泳ぎながらやってきました。
このあと、船の容器から1尾を取り上げて、トラックで海遊館に運びます。
▼残った1尾を見守ります。
ようこそ!はるばる高知からよく来たね。
以布利センターでは、健康管理を目的にトレーニングを行いました。
先に運んだオスの個体は、新しい環境に少し驚いたようでしたが、後から運んだメスの方は、たいへん落ち着いていました。
無事に2尾とも搬入終了。とても元気です!
約34時間もの長距離海上輸送で、担当した飼育係員たちは疲れきった様子でした。
現在は、2尾とも1日あたり1kg前後のオキアミやサクラエビなどを食べています。
皆様がよくご存知のナンヨウマンタやオニイトマキエイとは口のつき方が異なるイトマキエイ。
体のかたちもスラリとしていて美しいです。
みなさま、ぜひご覧になってください。
ラッコのパタには最近お気に入りの氷があります。
どんなものかといいますと、カップケーキのシリコン型に氷を作るときに出来る氷です。
私はレゴ風氷と呼んでいます。
この氷を渡すと、穴に手を入れたり、鼻を入れてみたりと楽しそうです。
しかしこの氷、作る際壊れやすく渡せないこともしばしば・・・
渡していたら是非パタがどのように遊んでいるか観察してくださいね!!
(岩の上に乗っている緑色の氷は近々渡す予定の氷です☆)
11月5日、昨年うまれたカマイルカのサーフが息を引き取りました。
10月ごろからお腹の張りが目立ち始め、餌を食べるとき食べないときのムラが顕著に見られました。
整腸剤を与えたり、餌の量を調整するなどして対処してきましたが、10月の下旬頃からお腹の張りの程度が大きくなり、餌を何日も食べないことが続いたことから今月の初めに裏の水槽に移して、状態を調べていました。
うまれる前からどきどきして、うまれてきてハラハラし、順調に成長している様子にわくわくしていました。
イルカの群れの中での暮らし方や行動が進歩していく様子など、観察をしたことで、カマイルカの赤ちゃんがどんな成長をしていくのか、という一例を記録することができました。
魚を自発的に食べることができるようになり、食事中のトレーニングにも取り組み、これからの成長を楽しみにしていました。
心臓の拍動が手元に感じられなくなった瞬間に抜けていった全身の力。
サーフとのいろいろな思い出がよみがえり、同時に「あれをやっておけば...」という後悔の念も頭に次々と浮かんできました。
サーフに会いに来てくださった方や名前をつけてくださった方にはほんとうに申し訳なく思っています。
飼育係は普段近くで会えない生き物と近くにいられる、お世話ができる、とっても楽しそうな夢に溢れた仕事だなぁと言われることがあります。
確かにそうですが、生き物を扱うということは、いろいろなことが日々起こっています。
例えば、体調を崩した生き物の対処はかなり神経を使いますし、動物から攻撃を受けることや、世話をしてきた生き物の死にも直面しなくてはいけません。
生き物が死んでしまうたびに、この仕事は私には合ってない、やめたいと思ってしまいます。
でも、死んだ命から得られた情報を次に同じことを繰り返さない、今後の飼育技術の発展のために役立てて行かなくてはいけないという使命感、今育てている生き物たちをしっかりと育てていかなければいけない使命感、海遊館に来てくださるみなさまに、海に生きる生命のすごさ、美しさ、不思議などを伝えて、興味を持っていただきたいという夢を思い出して踏ん張っています。
まだ、とても悲しくてなかなか立ち直れそうにありませんが、くよくよとしているわけにもいきません。
サーフを失ったことはとてもつらいことですが、サーフが残してくれたことを次の出産や子育てに生かしていきます。
まだまだよくわかっていないカマイルカの出産や子育てについて、観察・研究を続けていきたいと思っています。
体調を崩したオウサマペンギンの手術を行いました。
ペンギンの手術は、臨床データが乏しいため、獣医は準備がとても大変。
さらに限られた設備で実施しなければならず、多用途に使えるビールケースはマストアイテムです。
今回も処置台として有効活用しました。
▲麻酔がかかっている状態のオウサマペンギン。
人と同じように心拍や体温を常にチェックできる体制を整えます。
今回は、処置の前に内視鏡を使って胃内のチェックも行いました。
ベテランのペンギン担当者も胃の中を見る機会はほとんどありません。貴重な経験です。
そして患部の状態を確認し、手術に移ります。
今回執刀したのは、新人獣医です。
約3時間という大きな手術になりましたが、無事終えることができました。
術後の管理は我々飼育係員の仕事です。
早く完治するよう、最大限努力したいと思います。
相当緊張したんじゃないかなー
獣医さんお疲れ様でした!
現在イルカの予備水槽が工事中なので、その予備水槽で暮らしていた2頭のカマイルカは
バックヤードにある別の予備水槽で暮らしています。
エサをもっていくと、水槽の脇にある丸窓からのぞきこむのは・・・
オスのキール。
パチッと二重のキールはじっと見つめてきて、「餌?遊びに来た?」と様子をうかがいます。
もう少ししたら予備水槽の工事が終わるので、それが終わったらもとの水槽に戻ります。
この表情にあえなくなるのはちょっとサビシイ。
12月に入り、海遊館名物の「サンタダイバー」や「ちきゅうたいかんイルミネーション!」が始まりました。
アシカ達が暮らす「モンタレー湾」水槽でも、ちょっとしたクリスマス☆
いつもとの違いに気付きました?
・・・そう!係員はクリスマスの帽子をかぶっているんです!
アシカたちと一緒に、水槽の中から HAPPY MERRY X'mas!
「瀬戸内海」水槽では、ロープや浮き玉(漁網を浮かせたり、目印として使用する漁具)などを展示しています。
このロープ、先日のおとまりスクールでも、夜の観察時にカワハギがしっかと口でくわえ、お休みしているのをみかけました。
自然界では海藻をくわえ、流されないようにするそうですが、ここではロープを使ってくれているのですね。
▼夜は写真が撮れなかったので、ニフレル館長に書いてもらった絵をちょっと変えて説明。
さて、こちら。
タカノハダイもロープを使ってるようなんですが...。
ねえ、その体勢しんどいんじゃない?
ロープの結び目はちょっと平らになっているとはいえ、タカノハダイが留まるには小さいのではないかと。実際に落ち着かず、もぞもぞしていました。
しばらくしてから見に行くと。
やはりこっちのほうがよかったらしいです(笑)。
どういう心境だったんですかね?
今年は秋の訪れは早かったのですが、寒くなるまでの足留め期間は長かったような。
実際、11月の平均気温は例年より少し高かったようですね。
もう師走ですね。
秋といえば紅葉の季節、でも、「日本の森」では残念ながら見ることができません。
木々が紅葉するためには、光合成が十分に行われること、昼と夜の寒暖差があること、適度な雨や水分があることが必要です。
屋内施設である「日本の森」では、光がガラス越しで充分ではなく、寒暖差も屋外に比べると大きくないため、落葉樹たちは紅葉できず、黄色あるいは茶色くなって落ちることが多いです。
ケヤキは茶色くなってきました。
こちらのヤマアジサイはまだ青々してます。
ここ数日で気温がかなり下がってきたので、やがては落葉するでしょう。
そして、ツワブキの花が咲きました。
こちらは長い秋を満喫しているのかな?
今年の冬は暖冬って噂ですが、どうなのでしょうか?
「ぼくらはあったかいほうがいいよ!」
以上、コツメカワウソのイガからの意見でした(^^)
新体感エリアの「北極圏」のランプフィッシュ。
普段は、地味な体色をしています。
でも・・・・・
あら?1尾だけ赤色になっています。
ヒレの先から口まで、見事な赤色です。
この個体はオスで、婚姻色がでているのです。
婚姻色とは「今が繁殖の時期ですよー」と周りにお知らせするためのもの。
繁殖の期待が高まりますが、観察をしているとあまりメスに対して積極的ではない様子。
魚類にも、草食系男子があるのかな?
せっかく素敵な姿になっているのですから、積極的にアピールしてほしいものです。
新体感エリアの「モルディブ諸島」水槽(サメとエイのふれあい)にて、お客様の話声が聞こえてまいりました。
「なあなあ、アレ見てみ。大阪のコがおるで」
大阪のコ??
「いやー、ほんまやな、大阪のコやわ」
3人連れのお客様でしたが、それは大うけでして・・・。
もしやそれは、これですね!
ヒョウモンオトメエイです。
現在、2尾いるのですけども、ヒョウ柄がちょっと異なります。
黒い斑はリング状になってますけども、その大きさが違います。
今日は珍しく1尾が停止してくれていたのでパチリ。
目の検査の時の「C」みたいなもようもありますね。
もう1尾は吻先の斑がリングではなく、ぬりつぶしたような模様があり、上記のエイと比べると1個1個が若干小さめでした。
こちらは「太平洋」水槽の個体。
ふれあいプールの2尾よりは体が大きいからかもしれませんが、なんか間延びしたリングだなー。
そして、尾の模様。
私はてっきり白と黒のツートンだと思っていましたが、よく見たら尾もヒョウ柄です。大発見!
ところで、「モルディブ諸島」で大うけしてくださったお客様に「ヒョウモンオトメエイって名前なんですよ」と申し上げると、「やっぱしー」とまた大うけしてくださいました。
喜んでいただき、とてもテンションが上がりました。
ありがとうございました。
遅番で見回りを終えた飼育係員が「いい写真撮れましたー!」と見せてくれました。
「日本の森」のコツメカワウソたち、4きょうだい勢ぞろいです。
観客通路からの撮影ですが、きれいに撮れてますね。
▼誰だ?寝ころがってるのは??
ん?
▲イガ(愛称)
なんか両前肢を広げ、「さあ、俺の胸にとびこんでおいで!」と言ってるように見えなくもありません。
そして、後ろにいるザクロ(愛称)とニラ(愛称)が、「なんかあいつ かわいこぶってんじゃね?」「ほんまになー」とひそひそ話しているような(笑)。
またよい写真が撮れたらお知らせします。
みなさんは、「日本の森」に滝がいくつあるかご存じでしょうか?
カワウソのところに1つ、オオサンショウウオのところに1つ、そして8階から7階に降りるところに1つの計3ヶ所です。
そして、上記3つめの滝は通称「サワガニの滝」です。
さて、朝、この滝をのぞくと係員が滝壷に入って何かごそごそしています。
▲何してるの?
滝壷のお掃除中です。
滝の上にはたくさんの木があるので、この時期は特に枯葉がたくさん落ちてきます。
また、植物の根元にある土が少しずつ流れてきますし、サワガニの脱皮殻や残餌などもあるため、毎朝このように掃除をしてるんですよ。
滝壷の深さは、ちょうど長靴の高さと同じぐらいなので、注意深くと動かないと長靴に水が入り、朝からブルーな気分に(笑)。
なので、ちょっとだけ高さのある長靴を履いて作業しますが、前日の担当者が水を足して深くなっている時も・・・・・
サワガニたちも、飼育員たちも、気持ちよく過ごせますように。
夜の館内を巡回していると、アシカたちが仲良く引っ付いて寝ていました。
写真をよ~く観てみると
お互い背中向けてるやん!!
仲が良いんだか悪いんだか・・・。