パタの運動
- 2015.10.31
- 海獣担当
今年で19才になったパタ。
最近水面でのんびり浮いていたり、陸場に上がって寝ることが多くなってきました。
そこで、普段おやつとして渡しているカニをダイバーが潜って水中で渡すことにより、潜水行動を増やし筋力UPを試みています!(たまにイカの時もあります!)
そんな様子を陸上から撮影してみました。パタの潜る前の様子にご注目ください!
今後は水中でのパタを撮影したいと思います!!
今年で19才になったパタ。
最近水面でのんびり浮いていたり、陸場に上がって寝ることが多くなってきました。
そこで、普段おやつとして渡しているカニをダイバーが潜って水中で渡すことにより、潜水行動を増やし筋力UPを試みています!(たまにイカの時もあります!)
そんな様子を陸上から撮影してみました。パタの潜る前の様子にご注目ください!
今後は水中でのパタを撮影したいと思います!!
先日、お知らせした「ぶらさがりカワウソ」
このブログ、カワウソ担当者の間で「誰が書いたん??」と言い合っていたのですが、実はイルカの担当者が、イルカ水槽の上にある窓から目撃したそうです。ちょっとびっくり!
さて、バックヤードには、他にも ぶらさがりカワウソ がいます!
昨年の特別展示「熱帯雨林」に登場していた ツクシ です。
初めの頃は、ゆっくりした回転でしたが、1ヶ月が経とうとする頃には、ものすごいスピードで回るようになりました!!
〝高速〟ぶらさがりカワウソのツクシでした。
海遊館には、緊急時に大量の水を排出する排水管があり、このラインに取付けているバルブ(弁)を年に一度点検します。
実はこのお話、1年前にも紹介しているのですが・・・(1年って早いですね)、湾岸放流バルブ点検(PartⅠ)
おさらいをしてみたいと思います。
必須の手袋とマスクを付けて、準備中。
壁に開いた扉から現場に向かいます。
ここを降りればバルブがお出まし。
さて、回転チェック。回数が多くてしんどそうです。
(1年前はやたらうれしそうにしていました・・・)
点検も終わり、帰路につきます。
吹雪(ほこり)の中を行きます。(マスクを付けていた理由がわかりましたね)
これからも海遊館のレアな作業を紹介しますね。
ある朝、「グレートバリア リーフ」水槽の前を通りかかると、水槽のサイドにある鏡の前にテングハギがいました。
じーっ。
「俺っていい男(あるいは女?)」って思っているのでしょうか?
それとも、「そこにいるのは誰だ!」と思っているのか?
反対側のサイドでは、チョウチョウウオたちがいました。
今回、写真は撮れなかったのですが、鏡の前では、ウメイロモドキたちが大挙して、大きな輪を描きつつ泳いでいたり、ハギの仲間が口をぱくぱくしていたりするのを時折見かけます。
家で飼っている犬や猫、鳥などが鏡の前で不思議そうな仕草をすることはよくありますが、魚にはどのように映っているのでしょうね?
「グレートバリア リーフ」水槽の鏡前は注目スポットです。
「ふあふあクラゲ館」でニホンベニクラゲの展示を始めました。
あまり聞きなれないお名前...
実は、この名がついたのはごく最近のことなのです。
これまで、「ベニクラゲ」という一種と思われていた中に、いくつかの種が混じっていることがわかり、
北日本型とか南日本型とか通称でよばれていたのですが、このほど、南日本型のベニクラゲに「ニホンベニクラゲ」という和名が与えられた、というわけです。
海遊館では、これまで北日本型のベニクラゲを時々展示していましたが、南日本型改め「ニホンベニクラゲ」を展示するのは初めてです。
どこがちがうのでしょう。
ニホンベニクラゲは北日本型のベニクラゲに比べると、少し小さく、生殖腺が黄色っぽく、触手の先端が少し膨れています。
小さな目立たないクラゲのようでいて、これがとてもかわいい形なのですよ。
特に、リラックスしたときに触手をピンと伸ばし、さきっちょにちょんと玉をぶら下げているさまは、まるで「線香花火のいちばんいいとき」のよう。
ベニクラゲといえば、「若返り」。
ニホンベニクラゲもクラゲから若いポリプにもどることができます。
でも、クラゲとして展示できるのは短い期間だけと思われます。ぜひお早めに。
カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽では、毎朝とてもながーいホースを使って陸場の掃除をしています。
掃除を終えて、この長いホースを巻こうとしたらすごく重かったので、水中を覗いてみるとホースを咥えて遊んでいるアシカが・・・。
こっそりビデオを撮ってみました。
最初のほうは、撮影に気づかずに遊んでいるのですが、途中からカメラの存在に気づいたようです。
こっちを見ているということは、本人にいたずらの自覚があるのでしょうか・・・・?
このホースを引っ張るアシカは、今年6月に生まれた「しずく」です。
実はこのホースを引っ張るいたずらは、1歳年上の「レオ」が頻繁にやっているので、「しずく」も覚えてしまったようです。
以上、元気いっぱいの「しずく」のいたずらでした!!
さて、前回からの続きです。ドジョウを食べることができなかったミミについて。
■プレゼント1日目
ドジョウのスピードにミミは追いつくことができず。
「あなたそれでもカワウソなの?」と言いたいところですが...そういえば、泳ぎも得意ではないな。
仕方ないので、ハチに「私にもちょうだい~」と泣きつくも聞く耳持たず...。
普段は泣きつくと餌をくれるハチも、さすがにドジョウはやりたくないよね~。
■プレゼント2日目
さすがに気の毒だったので、ドジョウを直に床へ置いてみました。
それもミミのまん前に。
すると...みごとキャッチに成功!
やったー!!と私達もガッツポーズ!
あれ?
なんと、せっかく捕まえたドジョウを水の中へリリース...。
それをハチに横取りされてしまいました。
ミミは床に落ちた餌を水で洗う癖があり、それが仇になったもよう。
■プレゼント3日目
こうれば最終手段!
ダンベ(水入れ容器)の水を抜き、そこにドジョウを入れる作戦!!
これでドジョウを洗うことはできません。
こうやって、ミミはなんとかドジョウを食べることができました!!!
いやー、よかった!と係員一同、ひと安心。
ミミが楽しんでくれていたのならいいのですが...。
「日本の森」の水鳥たち。
写真手前のオシドリ(メス)ではなく、左側のミコアイサにご注目!
羽づくろいをしていてわかりにくいのですが、いまちょうど夏羽から冬羽に変わるところです。
ミコアイサの別名は「パンダガモ」ですが、これは冬羽の時の色あいを見て、つけられた名前です。
▼こちらが冬羽の状態
基調は白で、黒がよいアクセントになってますね(どこのファッション評論家だ...)。
しかし、夏羽の時は、頭が茶色くなり、白はどこへいったの?という色合い。
体も灰色やら茶色やらが混じって地味な感じとなります。
今の状態は、ほら!
目の周りに白い色が見えるでしょう?
この辺りから換羽が始まっているようです。
朝の清掃時、排水溝が羽でいっぱいになるのももうすぐです。
例年だと11月末には冬羽になりますが、今年は若干遅れているような気がします。
なんとか色の変わっていくようすを写真で残したいのですが、なかなかうまく撮れません。
今年こそはがんばるぞ~~!
設備チームの業務には、必要な資格がたくさんあります。
■クレーン運転士
ジンベエザメなど大型生物を「太平洋」水槽に搬入する時は、30tクレーンの運転をします。
その運転に必要な資格(小さなクレーンは技能講習で取得できます)
こちらはジンベエザメをクレーンで搬入する様子
■玉掛
クレーンで吊り上げる物を吊るすのに必要な資格
■潜水士
海遊館内の水槽で潜水作業をするのに必要な資格
■電気工事士
水槽の照明灯を整備したり、コンセント等を取替するのに必要な資格
その他・・・
・ろ過器に入って作業するため酸欠危険作業の資格
・危険物を取り扱うのに必要な資格
・・・などなど、講習を受けて取得できるものから国家資格(免許)と資格も様々。
入社して20年が経過し、10数個の資格を取得しました。
これからも自己能力向上のために頑張りたいと思います。
ここで、ある日の潜水作業風景をご紹介。
設備の点検作業は、生き物を飼育する上で大切な作業です。
ウエットスーツに着替えて準備万端!いざ出発です♪
好奇心旺盛なカマイルカがのぞきに来ています。
「ねぇねぇ、何してるのー?」
水槽の点検作業に興味深々!
さらにのぞきこみます。そ、そんなにのぞきこまなくても・・・(笑)
イルカたちのつきまとい攻撃をうまくかわしながら、作業は続きます。
しばらく見ていたら飽きてしまったのか...
「ねぇ、これで一緒に遊ぼうよー!」
お気に入りのオモチャをもってくるカマイルカさんでした☆
先日カワウソにドジョウをプレゼントする様子をご紹介させて頂きました。
みんな大はしゃぎ!血が騒ぐと言いますか、ものすごいスピードで次々と捕食していきます。
「楽しい~!」ハチくんです。
「ドジョウ最高―!」ツクシです!
と若者たちが騒いでいる中、おじいさんコンビのニッキとオリーブはさすがに追いつけないだろうということで、小さな容器に入れてみましたが...
こんなじいさんたち見たことない...
若返ってる...
"昔はブイブイいわしてた"( 凄腕のハンターだったらしいです )というのに、納得です(笑)
3日間に渡り行われたドジョウ大会は大盛況!みんな大満足で終わりまし...
「ちょっと待って!!私だけまだ食べてないわ...!」
と落ち込んでいるのはミミ。
1日目、2日目と続けて食べることができていないようです。
はたしてミミは食べることができたのでしょうか?
その3に続きます。
25周年特別展示「シャークワールド」には、いろいろなハンズオンを設置しています。
多くのお客様が体験をされるので、ハンズオンは壊れにくいものを作ってはいるのですが、やはり壊れることもあり、そのたびに係員があたふたとメンテナンスを行います。
ある日、特別展示の担当者があわてて係員室に戻ってきて「あ、あごがはずれましたー!」と言うのです。
当然、本人だと思うじゃないですか!
「大丈夫??病院行く??」と心配して聞いたら、「僕じゃなくて"シャークワールド"のハンズオンです!」って。
このホホジロザメさんのこと?
下にあるハンドルを回すと
顎が動くしくみ。
下顎が開いたまま動かなくなってしまったそうです。
電気系統の故障でしたので、さすがの係員もどうにもできず、この日のホホジロさんは顎がはずれた状態でした。
その日の夜に修理に来てもらって無事復帰いたしました。
まぁ人間(係員)じゃなくてよかったと言うべきでしょうか?
このハンドルを回すタイプのハンズオンはもう1つあって、サメの歯の構造を表すもの。
で、先ほどのシャークワールド担当と私の会話の続きです。
「えっ、どっちのハンズオンが壊れたん?」
「だから顎がはずれて...」
「あー、"口ぱっかん"のほうね」
「?」
「ホホジロのハンズオンやろ?あれは口が"ばっかん"と開くやん。だから私は"口ぱっかん"と呼んでるのじゃ」
「はぁ...」
「ちなみに、歯のハンズオンは"歯どんどん"だから」
「...(勝手に名前つけてるよ、この人)」
2つのハンズオンの正式名称は「ハンドルを回して顎の動きを体感しよう」と「ハンドルを回して歯のはえかわりを体感しよう」だそうです。
でも、「口ぱっかん」と「歯どんどん」のほうがわかりやすいと思いますが、いかがなものでしょうか?
誰の賛同ももらえてないような??
先日、「南極大陸」水槽で生まれたオウサマペンギンの雛。
毎日親鳥から沢山の餌をもらい、すくすく成長しています。
17日齢で体重は約880g
生まれた時から約5倍近くになりました。成長はとても順調です。
普段も親鳥のお腹からもはみ出している状態です。
この雛は将来、どんなペンギンになるんでしょうか。
今から楽しみですね。
10月9日から10月31日まで、パタにハロウィンな氷を渡しています。
今年はオレンジ色の氷に鮭の皮を切り取り、カボチャ風氷やカラフルなキャンディ風の氷などをプレゼントしています。
そして機嫌のいい時には、ジャックオーランタンで遊ぶパタが見られるかも?!
是非そんなパタに会いにきてくださいね~
ある日の朝、開館前に生き物のチェックをしようと館内を巡回していると、なにやら「タスマン海」水槽の前で踊っている飼育係員を発見・・・。
よく見ると、イルカ達と遊んでいます。
▲この写真のカマイルカは、ミュー(愛称)です。
この踊り?も、生き物達とのコミュニケーションの一つなんです。
ただし、この開館前という時間は、飼育係の特権でもありますけどね。
イルカたちは、お客様の姿もちゃんと見ています。
もしかしたら一緒に遊んでくれるかもですよ。
明日は「体育の日」です。
スポーツの秋、食欲の秋、いろいろありますが、皆様はどんな秋をお過ごしでしょうか?
先日、生きたドジョウ(人間の食用に流通している)を入手したので、歯の治療をがんばったカワウソのツバキと約束したとおり、プレゼント!
せっかくなので、予備水槽のカワウソたちにも、おすそ分けしようということになりました。
ツバキやオリーブが、かつて「日本の森」水槽で、どんなにすばらしいハンターであったかを力説しても、新人担当者には「?」ですからね。
いざ!
ナイスガイ・ロックくんは上手に捕らえました。
クリ「うまーい!」
クリも「日本の森」でアユを捕まえていたのを思いだしました。
「なに、何、なんなんだー!」とわくわくのワラビ、ツクシ、スイカたち。
この仔たちはほぼ初体験ですが、さすがカワウソ!
ちょっと不審げなアヤメ(右)と「早くおくれ」なヤット(左)
この2頭はあまりがつがつ感がない印象。
当館生まれのカワウソたちのがつがつ感はなんなんだろう??
「俺を誰だと思ってんだい!往年のハンター・オリーブだぜ」
後輩たちも感心してたぜー。
そして、ツバキと娘のグミはこんなでした。
ツバキ満足してくれた?
グミのハッスルぶりが意外でした。
さて、ここにあげなかった個体については、たいへん面白い行動をとりましたので、また後日にレポートいたします。
どうぞお楽しみに!
兄弟の顔が似ているのは、人間ではよく耳にすることですが、アシカも兄弟だと顔が似てくるようです。
では、まずこちらの写真をご覧ください。「モンタレー湾」水槽でくらしている・・・
▲カリフォルニアアシカの「コア」です。
コアには弟がいて・・・
▲「レオ」と言います。
どうですか?そっくりに見えませんか?この2頭を見るたびに「遺伝ってすごい!」と関心してしまいます。
あれ?アシカはみんな同じ顔に見えます? 毎日みていると、ちがいがよくわかります。
今月のはじめに、「チリの岩礁地帯」水槽にカタクチイワシを搬入しました。
イワシは漢字で「鰯」と書くように、鱗がとれやすくて弱い魚です。
当館では、魚類の搬入にこのバケツを使用しています。
が・・・、
▼カタクチイワシの搬入には、ビニール製の特別なバケツを使います。
今回は、魚類の飼育係員みんなでバケツリレーをして、合計約5,000尾を搬入しました。
にぎやかになったかな?
お月見は終わってしまいましたが、9月27日は中秋の名月でした。
みなさま、すてきな月をご覧になりましたか?
中秋の名月といえば「月見だんご」。
先日、私は知ったのですが、関西の月見だんごは、餡を団子に巻いたものだったのです!
ちょっと衝撃的でした!
ってことで、「北極圏」のダンゴを紹介します。
イボダンゴです。
ダンゴウオ科の仲間です。
ダンゴウオの仲間といえば、4年前に企画展示「かわいいコレクション(通称かわコレ)」でフウセンウオを展示していました(現在は展示していません)。
机の中にこのようなグッズが残っていました。
フウセンウオはたいへんカラフルでしたが、このイボダンゴは割と落ち着いた色合いです。
こちらは腹ビレが変化した吸盤でガラスにピッタリくっつく姿。
しかし、名前に「いぼ」ってあまりよいイメージがない!
こんなにかわいいのに!と思ったら...。
確かに、正面から見るとトゲトゲしています。
見る向きで印象がずいぶんと変わるものです。
他に、当館にいる「だんご」といえば、向かいの水槽にいるランプフィッシュ。
こちらはなんと全長が大きくなると50〰60cmになります。
展示中のランプフィッシュは私の手よりやや大きいので30cm強。
このランプフィッシュは2013年に当館で産まれたこどもたちです。
「初めての産卵!」
「丸くてかわいいランプフィッシュの赤ちゃん」
お月見は終わってしまいましたが、当館の「北極圏」でだんごを味わってください。
ある夜のゴマフアザラシたち。
綺麗に等間隔で寝ていますね・・・
実は、アザラシはアザラシ同士で身を寄せて寝ることがない動物なので、このように綺麗に等間隔で寝るという、ちょっと面白い光景になります。
また、別の日の夜のゴマフアザラシたち
うじゃうじゃしてますね・・・
カリフォルニアアシカやゴマフアザラシが暮らしている「モンタレー湾」水槽の上から撮った写真なのですが、遠いためかなんだかアザラシがいもむしのように見えてしまいます。
アザラシは日中はほとんど泳いでいるのですが、夕方になると寝るために陸場に上がってきます。
「モンタレー湾」水槽の奥の方を良く見ると、この寝ているアザラシをみなさんも見つけることができます。
仰向けで寝たり、うつ伏せで寝たり、伸びたり、顔を掻いたりと、日中とはまた違う可愛らしさを見せてくれるので、皆さんもどうぞ!
9月25日、「南極大陸」水槽のオウサマペンギンに待望の雛が誕生しました。
現在、雛は親鳥の足元で守られていて、1日数回、親鳥から口移しで餌をもらいます。
生まれた時の体重は約187gでしたが、1週間が過ぎ、現在は体重400gを越えて2倍以上になりました。
オウサマペンギンの子育てはおよそ12ヶ月間。
これから日に日に成長する様子が観察できます。
▼孵化直後の様子
雛はまだ羽が生えておらず、自力で寒さから身を守ることはできません。
赤い丸印の中に赤ちゃんペンギンがいます。
このペンギンの足元は要チェックですよ!
先日は、ジンベエザメのビデオチェック映像で海くんの排便シーンをご覧いただきました。海遊館日記「ジンベエワッチと動体視力」
今日は、非常に珍しい「腸洗い」シーンをどうぞ。
「腸洗い」とは?
人間の世界では「腸内洗浄」といって、肛門から大腸に水などを入れて腸内を洗い流すという医療や美容での施術方法がありますが、サメやエイは自分で総排泄腔から腸を体外に出して、まるで「洗う」ような行動をすることがあります。
生物にとって大事な部分である内臓を体外に出すとは・・・、他の生物に襲われる危険もあるのでわけだし・・・、衝撃的です。
私が初めて「腸洗い」を見たのは、大型のエイで、排泄腔から赤いもの(腸)が見えた時は驚きました。
「なにが出たん?赤ちゃん?」などと動揺しているうちに、引っ込んでしまい「???今のはなんだったんだ」という感じでした。
腸洗いはほんの一瞬ですから。
なぜ、こんなことをするのかというと、腸内の魚の骨や鱗などの未消化物を排出するためと考えられており、人間としては、お腹の調子がすっきりしない時はうらやましい気がしないでもありません。
ジンベエザメの腸洗いは、長く魚類を担当している飼育係員でもあまり見たことがありません。ジンベエザメの行動観察にビデオカメラを設置しているおかげです。
片づけしなきゃ~と思ってバックヤードのある部屋に入りました。
何気なく、カワウソのバックヤードをのぞくと。。。
カワウソがぶら下がってました。
「これ、だいじょぶなんかなぁ~引っかかってるわけじゃないよなぁ~」と焦りましたが、
最後には無事着地。
新人獣医さんは獣医のお仕事だけではなく
飼育に関する仕事を何でもこなします。
そのときの1コマ
「南極大陸」水槽のペンギンの餌やりから帰ってきたときの様子です。
新人獣医さんはかなり視力が悪いらしく(勉強のしすぎ?)、いかなる時もメガネは手放しません。
たとえばこんな時も・・・
潜水作業をするために、フードを着用しています。
振り返ってもらうと・・・、
潜水フード&メガネは、25周年の海遊館でもはじめて見ました。
でも、毎日ほんとうに頑張っているので、この様子には笑ってしまいますが、みんな応援しています!
みなさんはどんな魚がお好きですか?
私はハタの仲間が好きです。
あのぬぼーっとした顔がたまりません。では、海遊館のハタたちをご紹介。
まずは「太平洋」水槽から
▲高級魚としても有名なクエ。この個体は、ダイバーに撫でてもらうのが大好きです。
▲写真写りが悪いけど、カスリハタ。
海遊館日記 「マダラエイとカスリハタ」、にてご紹介した、よくマダラエイの上に乗ってる個体です。この前も乗ってました。
▲ヤイトハタ。「やいと」はお灸のことで、黒い小さな斑がお灸の跡に見えるのでその名がついたとか。お灸し過ぎ??
▲タマカイです。小さい頃は、黒と黄色のもようが映えます。こちらは全長40㎝くらいの若い個体。
▲こちらはまだ模様が残ってますが、全長80cmくらい。
▲模様が不明瞭になった全長1mくらいの個体。
次は「瀬戸内海」水槽です。
▲アカハタです。ちょっと色が褪せていますが、赤味を帯びた体色です。
▲こっちはアオハタ。でも、体色は青くはありません。
▲コクテンアオハタは、通称タコアパートにイセエビと一緒に入っています。「これは珍しいんやで~」と担当者イチオシの種類です。
▲ホウキハタ。斜めに走る筋がほうきで掃いたような模様だから?
▲オオモンハタです。キジハタに似ていますが、尾びれの先端がまっすぐで白いことから見分けられます。
最後に、意外なところにいるハタを。
▲アズキハタ。小豆色の斑が特徴です。他のハタに比べると体高が低く、体全体が細長い感じです。この個体はちょっとお腹がでてます・・・.。
アズキハタは、「グレート バリアリーフ」水槽です。
同じ仲間を探しながら、特徴を観察するのも楽しいですよ!