歯を見てみよう!
- 2015.08.15
- 魚類担当
現在、館内5階の企画展示室にて、期間限定・特別企画「考えてみよう!外来生物のこと」を開催しています。
「外来生物」という言葉はみなさんもよく聞くことがあると思いますが、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物を「外来生物」といいます。
この特別企画では「外来生物」が生態系に与えている影響や問題について、琵琶湖・淀川・大阪湾の事例を中心に生体展示、パネルや標本、映像資料で解説しています。
展示している標本の中に先日、海遊館日記「初めて本物を見ました」
でご紹介したヌートリアがいました(念のため、あの時と同じ個体ではありませんよ!)。
近くで見ることができるので、じっくりと観察すると、前歯がオレンジ色をしているのがわかります。
ヌートリアはネズミの仲間なので、前歯は上下2対の切歯があり、犬歯はありません。
先日のブログでもお伝えしたように、ヌートリアに近い仲間で、当館で飼育しているのはカピバラです。
カピバラの歯はこんなようす。
モデルのかーたん、ちょっと前歯ががたがたですけども...。
で、コツメカワウソは?というと。
立派な犬歯がありますね。
モデルのツバキさん、ありがとう!
歯を見ればカワウソとヌートリアを間違うことはありませんね(簡単には見えないですが・・・)。
尚、カピバラの歯は全部で28本、コツメカワウソは34本あります。