飼育係員の夜
- 2015.05.18
- 海獣担当
海遊館が1日を終えて閉館するとき、一体どんな作業があるのでしょうか?
今回は、そんな夜の海遊館で働く飼育員の仕事についてご紹介したいと思います。
まず、一つ目はカワウソを寝室に誘導する作業です。
「日本の森」で暮らしているコツメカワウソ達は、夜になり海遊館が閉館すると、飼育員が寝室に誘導して寝かしつけます。
寝る直前のカワウソ達です。
飼育員が近づいて来たのに気がついて、ソワソワと落ち着かないようです。
飼育員が麻袋で出来たカワウソの布団を持って水槽に入ります。飼育員の右側の岩の後ろに寝室があります。カワウソ達は「早く寝室に連れて行って!」とばかりに飼育員の足の周りを走り回ります!
写真を良く見てもらいますと、足元をものすごい勢いで走り回るカワウソが、かすかに写っております!
この作業、慣れない新人の係員等が行うと、遊び足りないカワウソ達がなかなか寝室に入ってくれないことがあります。
寝室に入ったカワウソ達です。
今日はみんなすぐに寝室に入ってくれました♪ それでは電気を消して「おやすみなさ~い☆」
続いて誰もいない館内で、一人で生き物のチェックです。
ジンベエザメに・・・
ゴマフアザラシ!
もちろんこれ以外にも、海遊館で暮らしている生き物すべての様子をチェックして回ります。
そして最後に「フォークランド諸島」のイワトビペンギンの水槽にあるカーテンを閉めて、イワトビペンギンたちを寝かせます。
こうして海遊館の生き物達は眠りについて、海遊館の一日は終わりを迎えます。
このように閉館後の海遊館では生き物達がゆっくりと眠れるように、飼育員がこっそりと作業をしているんですよ。