「フォークランド諸島」水槽にも巣材投入しました
- 2015.04.21
- 海獣担当
イワトビペンギンを飼育している「フォークランド諸島」水槽は、現在、繁殖シーズンを迎えています。
イワトビペンギンはペアを形成し、主に植物や小石を利用して巣を作ります。
海遊館では、巣材に園芸用の玉砂利や日よけに使うよしずを活用しています。
水槽に巣材を投入すると、それぞれ所定の場所へ一生懸命運びます。
ただ、ここの水槽はオープン水槽で臨場感は満点なんですが、その反面匂いが・・・
巣に多量の水がかかると、巣材が腐ってしまいます。
また、濡れた巣の中で産卵させることもできません。
お掃除がしずらく、多くの排泄物が水槽内に残ったままとなり、繁殖シーズンが終了する夏頃まで、日に日に汚れて、匂いが増します。
恐らく、匂いを不快に感じるお客様も沢山いらっしゃると思います。
本当に申し訳ございません。
ただ清掃作業の手を抜いている訳ではありません。全ては繁殖のためなんです。
匂いの問題を除き、繁殖シーズンというのは、とても面白い季節です。
ペンギンたちを観察していると、この季節にしか見られない行動もあります。
「匂いなんて一切気にしません!」、「むしろ嗅ぎたい!」など・・・
ご興味のあるお客様は水槽に張り付いてじっくり観察して下さい!
きっと新しい発見があると思います。
今年は「新体感エリア」のイワトビペンギンたちの繁殖も3シーズン目に突入しました。
良い結果が報告できるよう、全力を尽くします!
ご迷惑おかけしますが、イワトビペンギンたちの繁殖をどうぞ応援してください。