海遊館日記

西表島の春

沖縄県の西表島に行ってきました。
企画展「体感!熱帯雨林」に展示する生物の調査と採集のためです。

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西表島は亜熱帯の島ですが、生き物にはけっこう季節性があります。
森はいつもと同じように見えても、時期によってそれぞれ見つかる生き物は異なります。

この時期の生き物といえば、なんと言ってもヒシバッタです。
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大阪でも空き地でぴんぴん跳ねている小さなヒシバッタが見つかりますが、沖縄では多様で魅力的な森林性のヒシバッタが分布していて、春に多いのです。
今回は、ナガレトゲヒシバッタという種類をスカウトしてきました。さっそく展示していますよ。

また、干潟の生き物も面白い時期です。
マングローブのかたわらの干潟では、ミナミコメツキガニがひしめきあっていました。
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きれいな青色の丸っこい体がころころと干潟を歩きまわる姿は、かわいいというほかありません。こちらもただいま展示中です。

それにしても、西表島はいいところですねえ。
干潟に立ち、遠くでヒナイサーラの滝音を聞きつつ、ヤエヤマヒルギの葉っぱの香りを感じながら、生き物たちの姿を眺めていると、それはもう幸せなひとときなのでした。
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