じいさまの年末年始
- 2015.01.05
- 魚類担当
この海遊館日記で何度もご紹介しているコツメカワウソ・ニッキじいさま、今年の8月で御年21歳。現在、国内最高齢のコツメカワウソです。
年末に動きが緩慢となり、若干体が冷たかったため、ケージに隔離いたしました。
いつもいる部屋は床がコンクリートで冷たいですから、ぬくぬくのプレートであたたまってちょうだい!ということで。
カワウソは排便をする時、尾をぴんとあげて勢いよく排泄します。しかし、高齢になり後肢が弱ってくると、排泄がしにくくなるため、心配でした。
寝たまま排泄した際、その上にころがって糞尿にまみれてしまい、低体温をまねくということもあります。
そして、不調の時はカワウソたち、飲水量が増えます。普段はケージにつけた飲水ボトル(写真)で飲水するのに、じいさま、今回は「ボトルはいやじゃ」との仰せ...。
なので、飼育係員が口元まで水を入れた容器を運んで飲ませておりました。
そんなわけで、数日間は夜通しの介護をしていましたが、好転がみられ、ひとまず年を越すことができました。水も自分で飲んでいます。
現在はケージから出て、養生中です。
これはまだケージにいた時の写真ですが、ぬくぬくになって寝ているじいさまがあまりにも愛おしいので、皆様もご覧ください。
若い頃は、飛びかかられたり、威嚇しあったりの私たちでしたが、おたがいに年もとったし、まるくなったよね、と思います。