計っちゃいます
- 2014.12.21
- 魚類担当
コツメカワウソの繁殖生理は、まだよくわかっていません。
当館では神戸大学大学院農学研究科 動物多様性保全繁殖研究室 の楠先生(くすのきせんせい)との共同研究により、メスのコツメカワウソの糞中の性ホルモンを調べていることは以前にお知らせしました。
→2013.01.21「コツメカワウソの体温測定」
その後の研究により、コツメカワウソには偽妊娠があることが確実となりました。
また、メスにはある一定の性周期があることがわかりました。
周期はこれまでいわれていたように、月に1度くるわけでありません。そして、個体によって周期にはかなり差があるのですが、飼育下では次の繁殖を抑えるためにオスとメスを別々に飼育したり、複数頭で飼育している場合は個別の採便が難しいなどのいろいろな制限があり、周期が個体差なのかどうかは今後の課題です。
楠先生とお話している際、「オスの周期はどうなんだろう?」という話題になり、これまでの飼育経験から、「そういえば、オスの睾丸って、大きい時と小さい時があるんです」と申し上げたところ、「それはぜひ測定できないか?」と言われました。
楠先生が別の館に依頼して、とても慣れているオスの睾丸サイズの測定と採便を行い、サイズと便中の性ホルモン値は一致することがわかりました。
どうやらオスにも周期はありそうなので、当館で2例目の測定をすることになりました。
対象はヤットくん。
当館の若い担当係員たちがトレーニングを行い、測定が可能になったのです!
睾丸の横の長さはプラスティック製のノギスを、縦の長さは塩ビ性の板で測定します。
まず吻タッチをして、横の長さを。
続いて縦の長さを。
ヤットくん、大事な部分を触られてますが、こらえてますね。えらいぞ!
若者たちもトレーニングよくやってくれました。ありがとう。
同時に採便も行い、現在、測定結果を待っているところです。
これからもっとデータを収集し、研究を続けていきたいと考えています。