緊急事態発生!その原因は?
- 2014.11.23
- 設備担当
ある朝、出勤すると
「予備水槽の水が循環していません」 「ポンプは動いているようですが水が送られている様子はありません」
と連絡がありました。
このままでは酸欠や水が汚れて生き物が死んでしまうかもしれません。
大至急!魚類チームに水槽に酸素の供給と、水温の確認をお願いし、我々は原因究明に入りました。
これが問題のポンプです。
ポンプは動いているが、水を押し出している様子はなし→空気が入って空回りしている?
強制的に水を送ってやり、ポンプを動かしてみるが効果なし→インペラー(水をかくための羽根車)が回っていない?
こうなれば配管をはずして分解です。ポンプ自体の交換も考えて、予備品の用意や取り外す工具の準備をしました。
インペラーが確認できる状態で再度、ポンプON!→インペラーが回転しました。
では?原因はなに?インペラーの回転が確認できたので、再度組み立ててポンプON!→やっぱりだめです。
最後の手段、ポンプ摘出にかかります。
周りが水浸しにならないように配管内の水を排水。コンセントの抜き差しで動いているようなポンプではないので、端子ボックスを開けてネジ止めされているコードを1本、1本、外していきます。
基礎(床)にがっちりボルト止めされているポンプを外します。これでようやく摘出、移植となるわけです。
取り外したポンプを分解してインペラーを見てみると、
一見、大丈夫のようですが、本来ひとつのものが、
まぁなんということでしょう!ポッキリ!2分割されていました。
これでは水を送れませんねっ。
なにはともあれ水温も思ったより上昇せず、生き物も大丈夫でした。