しまがぴょこぴょこ
- 2014.10.09
- 魚類担当
この海遊館日記でいろいろな生き物をご紹介していますが、なかなかご紹介できていないのが、カラフルな熱帯魚のいる「グレート・バリア・リーフ」水槽です。
ここの魚はちょこちょこ動き回るため、写真撮影が難しい!!
ではありますが、自分が一番好きな魚をご紹介しますね。
黄色い地に黒い縞のある「カゴカキダイ」です。
カゴカキっていうのは「駕籠かき」、つまりは駕籠を「エイホ、エイホ」って担いで運ぶ人のこと。
カゴカキダイの眼の上から背ビレにかけてをご覧ください。もこっと盛り上がっているでしょう?
これが駕籠かぎの人たちみたく、肩が盛り上がっているように見えることからその名前がついたといわれています。
紀南では「煙草入れ」とか「煙草盆」などと呼ばれていました。結構厚みがあって、タバコサイズのものがよく網に入るから??
一度、食べたことがありますけど、白身であっさりしていました。
ところで、カゴカキダイのこの縞は縦縞です。よく横縞と間違われるのですが、魚の横縞はこんな感じ。
魚の頭を上にした時で縦か横かが決まるのです。素敵な絵でごめんなさい。
カゴカキダイの黒い縞はよく見ると、眼を含む部分にも通っていて、敵からなるべく眼を隠そうとしています。
こどもの頃はご丁寧に、背ビレのうしろに眼の模様がありますが、成長とともに黒い点はなくなります。
眼をきょろきょろと動かすと、縞がぴょこぴょこ動くのがとてもかわいいですよ。
で、カゴカキダイを上から見ると?
これもまた不思議な模様と思うのは私だけでしょうか?