海遊館日記

2014年10月

ワッチとは?

ジンベエザメの「遊ちゃん」が来てから2ヵ月が過ぎました。

私たち係員は、日中、「遊ちゃん」の行動観察を、係員が交代で行っています。時には夜間も。

この係員がべったりくっついた行動観察を「ワッチ」と呼んでいます。ワッチは動物が生まれた時や、生き物が不調の際に行いますが、「遊ちゃん」だけは毎日行っているというわけです。

ワッチは「遊ちゃん」のいる「太平洋」水槽がなるべく広く見渡せる場所で行っています。
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今日は右の男性係員が、左の女性係員にワッチのやり方を教えてもらってました。

ジンベエザメのワッチでは、泳ぐコースや1周する時間、どこでターンをしたか、排便や、嘔吐などの異常行動がないか、他の魚や壁などとの接触はないかなど、多岐にわたります。
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↑記録用紙

初めてワッチをする係員は目を白黒。

こちらはワッチの七つ道具。
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七つあるかなあ?用紙、シャーペン、ボード、時計、携帯電話、ビデオ、ストップウォッチ、あったー!


さて、「遊ちゃん」ですが、このコはどうも表層を泳ぐことが多いです。

先日もよくお越しくださっているお客様に「このコ、上にいることが多いね」と声をかけられましたが、その通りです。
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それはいいのですが、表層にはよく大きなホシエイがふらふらと漂っていることが多いため、接触することが多いのがいけません。

どちらかが避ければいいのに、「遊ちゃん」はあまりよけないし、ホシエイも「前の遊チャンは避けてくれたよ」とばかり避けません。

結果、衝突して、両方とも「あー、びっくり!」のようなことになるし...。

どちらも譲り合いのこころを持ってくれないものかと願っています。

↓ホシエイ「知らんがな」
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でかっ!

先日、TV番組で野生のアカハナグマについての番組を見ました。

メスの子育てのようすをずっと追っていましたが、集団で生活するメスの群れにあって、どうして子育ての際だけ、群れを出なくてはならないのか?疑問に思っていたことが解消されてスッキリしました。

番組ではオスについても触れていました。単独行動するオスは、子育て中のメスとこどもたちに遭遇すると、こどもを食べてしまうこともあるようです。

サルなどでは自分の子孫を残すために、他のオスのこどもの命を奪うという種類もいますが、ハナグマの場合はどうなんでしょうね?


さて、「パナマ湾」のアカハナグマですが、アズキおかあさんが少し調子をくずしたため、バックヤードで娘のパプリカとともに療養することになりました。

代わって登場したのは、本当にひさしぶりのオス、リンゴくんです。
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なんと、平成23年9月以来なので3年ぶりの展示となります。

あの頃はリンゴもまだ生後1年にもならず、幼かったけど、その後順調に成長し、2歳ちょっとでパパとなりました。

おとなになったということで、繁殖期しかメスと一緒になることはありません。これまで繁殖期の雌雄同居は、バックヤードで行ってきました。

てなわけで、久しぶりの広い展示に若干戸惑い気味のリンゴくんなのです。

担当でない飼育係員は普段、リンゴを見ることはあまりなかったためか、リンゴを見ると「でかっ!」とびっくりしています。「体感!熱帯雨林」で展示中のトマトとイチゴもたいがいパツンパツンの体形ではありますが、体重は3.7~4kgぐらい。

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↑イチゴ

しかし、リンゴは6kgを超えてます。しっぽは少し貧弱ですが...。
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「お願い、背中には乗るなよ!」って、飼育係のお兄さんも警戒中。
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こどものころはこんなだったんだけど、本当に大きくなったなあ。
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みなさま、どうぞリンゴくんをよろしくお願いします。

パ、パンツ?

水族館の飼育係は水の中での作業が多いので、ウェットスーツが必需品です。

エサを与えたり、
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治療をしたり。
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ウェットスーツを着ていると、男前(女もね)が3割増す感じ?
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魚類を担当する係員は、ウェットスーツを着る頻度が多いため、破れたり、ほころびたりします(海獣担当はドライスーツを着ることが多いです)。

しかし、ちょっとやそっとの破損では修繕は叶いません。厳しいウェットスーツ管理担当の審査?を経て、直してもらうことができます。

ひざなどは特に破損するので、このような補強をしてもらうのです。
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で、やっとのことで修繕して戻ってきたスーツを渡され、ほくほく顔の某係員。

包みを開けて「ギャーッ」。

どうしたの??

「俺のウェットがこんなことに~~」
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今回、おしりの部分が破れたのでなおしてもらったのですけど、補強部がまるでパンツ、それもビキニだねえ(笑)。

ウェットスーツを着る時、私たち女性スタッフは水着を着ますが、男性スタッフは水着なしで着ています。

「生地が当たって気持ち悪くないの?」と聞いたら、そのほうが楽なんですって。

以前、「太平洋」水槽にドボンと入った係員、着水した瞬間におしりの部分が裂け、お客様の前で生のおしりをさらしたことがあるそうです。

目の前に人が入ってきたら、びっくりするのに、いきなり間近におしりはねえ...。


しょげ顔の某係員には、

「大丈夫、背中にボンベを背負うから、そんなに目立たないってー」

「そうそう、生のおしりをお客様に見せるよりいいよ」などと皆でなぐさめましたが、ここで公開してしまいました、ごめんね。

「おしりがビキニ」の係員がいたら、彼です。名前と顔はあえて伏せておきます(笑)

ワモログ☆その15

ワモログ更新します。

普段からなるべく、館内を巡回するときはカメラを持ち歩くようにしています。
だって、動物たちはいつどこで面白い・カワイイ姿を見せてくるか分からないから。

「あ~、カメラ持ってればよかった・・・。」とならないように。
しかも、そういう場面は意外と一瞬の出来事『奇跡の1枚』だったりするのです。

先日デジカメのデータを整理していた中から、ワモさんたちの「いいね。」をご紹介します。

まずはアラレちゃん。
普段から彼女はお客様にカワイイ!と言われることが多いのですが、写真になるとどうもおじさんっぽく写る傾向が・・。
そんなアラレの奇跡の1枚がこちら。

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寝起きをこそっと撮影しました。
とてもナチュラルでアラレらしい表情(わかりますかね?)です。

次はモヤくん。

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え?サルじゃないですよ。ワモンアザラシです。
換毛中で体の毛が乾いているときに、顔だけ水につけたらこんな事に・・・。

きっと水には入りたくないけど、水中が気になって覗いたんでしょうね。
なんだか困り顔。

これぞ奇跡の1枚!
アラレちゃんと見比べたら同じ種類のアザラシとは思えません(笑)

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でもこんな個性豊かなワモさんたちが私は大好きです。
ぜひみなさんも会いにきてください!

誰の何?パートⅡ

これは何でしょう?
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大きさは僕の手と比べて、こんな感じ。
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実はこれ、「ヒョウモンオトメエイ」の顎なんです!
ヒョウモンオトメエイは、その名のとおり背中側の模様がヒョウ柄です。
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一見派手な模様に見えますが、自然界では砂に潜って上手く景色に溶け込み、敵から身を守ると言われています。

ところで、サメの顎はよくテレビなどで目にしますが、エイの顎って意外と見る機会がありませんよね?
エイの仲間は口がお腹側にあり、普段、お腹を地に付けて生活しているため、なかなか見ることができないかと思います。
しかし、「太平洋」水槽では、エイのお腹側をご覧頂くことができます!
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口は矢印の部分で、口の上の2つの穴は皆さん、よく目と間違えておられますが、鼻の穴です(目は背中側にあります)。
意外とかわいい口をしていますよね('ω')!

ですが、餌である魚などを捕獲するための歯がぎっしりとあるので、噛まれるときっと痛いですよー。

↓歯の拡大写真
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ちなみに、こちらがヒョウモンオトメエイのお食事シーンです!


餌に覆いかぶさって食べるので少しわかりにくいですが、もぐもぐ食べています!
同じエイでも貝が大好物のマダラトビエイは顎や歯の形が異なります。

エイに限らず、魚の種類によって顎や口の形は様々でおもしろいですよ。
みなさんも魚の口に注目してみてください!

Happy Halloween♪

もうすぐハロウィーン!!ということで、こんなおもちゃを用意してみました!!
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誰のおもちゃかというと・・・

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『ん?呼んだ?』と言わんばかりのおなじみ「パタ」さんです☆
では早速渡してみましょう!

まずは、しっかりチェック☆
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この瞬間、私達飼育員はドキドキです。
だって、気にいらないおもちゃは一瞬でポイっ!!と捨ててしまうんですもん(><;)
このかぼちゃさんはどうだったかというと・・・

あっ!!!!!
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持ってます!!しかも抱きしめてるっ♪

続いて・・・
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頭を突っ込んでます!!かぼちゃさんの中身が気になるご様子。(笑)
よかった!ひとまず、気に入ってくれたみたいやね☆ほっ(*^^*)

ところが、次の瞬間・・・ポイっ!
かぼちゃは捨てられて水の底へ・・・そう、このかぼちゃ沈んじゃうんです(泣)
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でも、この日はここで終わりではありませんでした!!
ザブンっ!!と勢いよく潜った「パタ」は、なんと、かぼちゃを抱えて浮上↑↑
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これには私たち飼育員もビックリでした!!

結局5分ほど遊んだあとに、本格底に沈んでしまったおもちゃでしたが、飽き性の「パタ」には珍しく、ややヒットしたんではないかと思います!!

その後、陸に置いてみた時も、あごを乗せてみたり、
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添い寝してみたり、
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かぼちゃさんとお友達になれたのかな?

そこで、明日10月25日(土)~10月31日(金)までの間、毎日どこかのタイミングでこのおもちゃに登場してもらおうかと思います。
時間を決めてしまうとパタがすぐに飽きてしまう可能性がありますので、いつ渡すかはヒ・ミ・ツ♪
とは言っても、渡しても遊んでくれるかどうかはその時のパタの気分次第ですが。。。(汗)

この期間、「アリューシャン列島」水槽の前を通るときには、水槽の中にこのかぼちゃがいないか、是非探してみてくださいね☆

男の子か女の子か

赤ちゃんが生まれると、気になるのが男の子なのか女の子かということ。

イルカもアシカもアザラシも、外見からオスかメスかを判断することができるのですが、ペンギンは外見ではわかりません。

性格(オスはおっとりな子が多い?メスのほうが気が強い?)から担当飼育員は予測しますが、当たったり、はずれたり。

そんな訳で、海遊館では正確に雄雌を判断するために、血液の遺伝子検査をしています。

今年もその時期がやってきました。

今年生まれのペンギンはアデリーペンギン002番(写真1)とジェンツーペンギン207番(写真2)の2羽です。

(写真1)
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(写真2)
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生まれてはじめての採血...。ペンギン達もきっとドキドキしているんでしょうね。

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飼育員も雌雄の検査結果が出るまではドキドキ。

それもそのはず。海遊館でこれまでに生まれたアデリーペンギンは全てオス、ジェンツーペンギンも7羽中5羽がオスでした。

今年こそメスがいい!

飼育員の願いとは裏腹に...結果は2羽ともオスでした。


オスでもメスでも元気に育ってくれることが一番!

これからも海遊館生まれのペンギンたちをよろしくお願いします☆


お待たせしました!

「日本の森」のコツメカワウソ。
下顎骨を骨折していたザクロが完治いたしましたので、兄弟3頭とともに展示に戻りました。
ザクロの治療の様子は9月20日のブログをごらんください。

展示はにぎやかになりました。
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一番右端がザクロ。

「ペレット(猫用カリカリ)、うまーっ!!」
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一番手前がザクロです。

さて、代わりに夏の間がんばっていた、ツバキとグミ、予備水槽に戻り、やれやれです。
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グミさま、大好きな貝をプレゼント。

ほいっ!
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ほれっ!
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貝踊り~。

貝の結末は?

楽しそうでなによりだよ、お疲れ様。

アザラシの健康診断

海遊館では、担当の獣医が定期的にゴマフアザラシの健康診断を行っています。

その1つが「血液検査」で、血を採って調べることでアザラシたちの健康状態を知ることが出来ます。

では採血の方法ですが、まず餌の時間に検査対象のアザラシがやって来ます。

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次に飼育員が餌を与えながら、別の飼育員と獣医がアザラシの後ろに回ります。

後ろに回ったら、飼育員が驚かさないようにそっと後ろ足を掴みます。

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そして、獣医が後ろ足の付け根にある血管に注射針を刺して採血を行います。

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これだけだと簡単そうに見えますね。

しかし、実はアザラシは体を触られるのが苦手なので、まずは餌の最中に体を触る練習を行い、さらに後ろ足を掴んだり、針を刺す練習をしっかり行う必要があります。

また、アザラシの体にはたくさんの毛が生えているので、体の外からは血管がまったく見えません。

採血をする獣医にもかなりの技術が必要になります。

この方法以外にも検査の際にアザラシを捕まえ、オリに入れて採血を行うといった方法があります。

ですが、この方法では捕まえる際にアザラシや飼育員が怪我をしてしまったり、アザラシが飼育員を怖がって餌を食べなくなってしまう場合があります。

そのため、このようにアザラシに協力してもらって検査を行うことで、安全に健康診断を行うことが出来ます。

このように海遊館では、餌の時間にただ餌を与えるだけでなく、いろいろな体の動きや体に触る練習をして健康診断や毎日の健康チェックに役立てています。

背後から忍び寄る...

よーし、今日も1日頑張るで!掃除前に気温と水温のチェックからや!

と、水温を測っているとなにやら後ろから足音が...

ぺた...ぺた...
ぺた...ぺた...

...ずしっ

な、何かが背中にのしかかってくる!お化けか?お化けなのかー!?

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オウサマペンギンでした(笑)

水温を測っているときに時々こうして背中にくっついてきますが、心なし力が強いような...
水に落とそうとしてるわけじゃないよね?(^^;

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「...」

お、落とさんといてや!!

"大阪"と聞いたらアレでしょう

皆さん"大阪"と聞いて何を連想しますか?

大阪城、えびす橋の有名な"1粒で300m"の看板、道頓堀の巨大なカニ、たこ焼き...etc。

もちろん海遊館や、対岸の映画のテーマパークを思い浮かべる方もいるでしょう。

でも、今回お話したいのは、黄色と黒の、熱狂的なファンがいて、もうお分かりでしょう。

そう、アレですね。では、海遊館のなかのアレを見てみましょう。

1)ここは天井が低いので目立つようにしています。
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2) バックヤード。以前はここで頭を打つ人が多かったんですよね。
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3) こちらは海遊館屋上。ワイヤーロープをカバーしています
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4) ジンベエザメを搬入するときに活躍する30tホイストクレーンのレールにも。
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5) 「太平洋」水槽の上にも。転落したら大変ですから。
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これらはトラテープ、トラロープといって危険な場所を目立たせ、事故になるのを未然に防ぐためのものです。

海遊館でもトラは頑張っています!○イ○ースにも日本シリーズ頑張ってもらいたいですね!

(伏字なのはオトナの事情)

新しいコンテンツが増えました!

「体感!熱帯雨林」のカワウソコーナーの横に、タブレットを置いた休憩スペースがあります。

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タブレットでは企画展のオープン以来、「コツメカワウソがうまれました」の動画を流してきましたが、このたび「コツメカワウソの1日」と「アカハナグマ」の動画も加えました。

「アカハナグマ」は「パナマ湾」水槽前でも流しているものと同じ、「コツメカワウソの1日」は若手係員の力作です。

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「体感!熱帯雨林」のアンケート結果を見ると、この動画は皆様に喜んでいただいているようです。

ぜひ一度ご覧ください!

やじうま多数

ある朝、「瀬戸内海」水槽で巣穴を求めるさすらいマダコが1匹。

「この穴がいい!」と選んだ場所はもう売約済みじゃないですか!

〈写真1〉
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「そこを譲ってよ」 「やなこった!!」 既に中にいたマダコはぴっちり石でふたをします。

〈写真2〉
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その騒ぎを見て、やじうまが多数。〈写真1〉の時にはスズメダイが1尾、じーっと見ていただけですが、〈写真2〉の時にはミギマキ、マダイ、キュウセン、カワハギまでが「何事??」とのぞきに来ました。

「わたしたちのほうには来ないでよ、ドキドキ」。 水槽のすみではイセエビたちが集まってます。巻き添えはイヤだもんね。

〈写真3〉
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近くにはウツボもおりましたが、こちらは知らんぷり。

〈写真4〉
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ギャラリーの多さと家付きマダコの拒否に会い、あきらめて隣の隣の穴に入るさすらいのマダコなのでした。

〈写真5〉
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最後まで見ていたスズメダイ、「最初からそこにすりゃよかったのに...」と思ったかどうかはわかりません。

いそしむ方々

9月6日のブログ「海遊館の芸術家」でご紹介した、芸術家の方々。芸術の秋を迎え、活動にいそしんでいます。

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同居している先輩、ショウジョウトキの台は木製だったため、見事に破壊。
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新しいものを設置しましたが、迷惑そうなショウジョウトキです。
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この芸術家、彫刻だけではなく、音楽にも秀でています。大きな声で耳元で歌われた日にゃ~耳がつぶれるよ!!

ところで、芸術家の方々に名前がつきました。オスは「ナッツ」、メスは「ヒマワリ」です。

今後ともよろしくお願いします。


おりがみアクション開催中!!

海遊館では、国際自然保護連合日本委員会(以下、IUCN-J)と共同開催で、10月11日(土)から10月26日(日)の各土曜日と日曜日の計6日間、折り紙と紙芝居を通して生物多様性の大切さを考える「いのちのつながり、おりがみアクション」を開催しています。
場所は館内6階の特設会場「秋ラボ海遊館」です。どなたでも気軽に参加していただけるプログラムとなっています。

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2011年から2020年までの10年間は、「国連生物の多様性の10年」として、国内外のさまざまな機関が連携し、生物多様性の保全と持続可能な利用に向けての取り組みが行われています。
今回の秋ラボ海遊館「いのちのつながり、おりがみアクション」もそのひとつで、実際に目の前を泳ぐ多種多様の生き物たちをご覧いただき、さらに折り紙や紙芝居を通して、生物多様性について考える機会を提供できたらと考えています。 

なんだか難しい説明をしましたが、簡単にいうと楽しく生き物たちの折り紙を折って、海遊館が皆様にとって生き物や自然のことを考えるきっかけ作りの場になり、地球にすむすべての生命がつながっていることをお伝えできたらなぁというのが狙いです。


今回は11日と12日に行われた様子を少しご紹介します。初日には、紙芝居「海と空の約束」の作者でもある西谷さまにもお越しいただき、大変盛り上がりました。

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10年後の未来へのメッセージも書いてもらいました。

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最後に、参加してくださった皆様の写真を少しだけご紹介します。本当にたくさんの方々にご参加いただいたのですが、少ししか紹介できなくてごめんなさい。
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写真を撮らせていただいた方は、IUCN-Jのホームページでも紹介させていただいていますので、こちらをご覧ください↓↓↓

【2014年10月秋ラボ海遊館】Autum_Lab_Osaka_Kaiyukan2014


そして引き続き、18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)も開催しますので、たくさんの方にお越しいただけたらと思います。

寝る場所はよく考えよう

先日、「女性限定おとまり」のガイドを担当しました。

ガイド役の飼育係員もお客様とともに通路で寝るのですが、お客様の寝られる範囲の端っこあたり、私はだいたい「グレートバリアリーフ」水槽前で寝ております。

その日はたまたま、メガネモチノウオのナポちゃんが前にいたのでラッキー!
「一緒に寝ようね」と勝手に(笑)約束したのに、朝、6時に起きたら、ナポちゃんはいなかったー!!

私の寝場所の前には、酸素を出すためのホースと分散器(細かい酸素の泡をしゅわしゅわ出すもの)があって、いつもここにハタの仲間が居座っています。

▼ヤイトハタ (別の日に撮影しました。おとまりスクールの時など夜の撮影は厳禁なのです!)
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分散器から出る酸素が、ジャグジーのようで気持ちいいらしいです。
私が泊まった日は、大きなタマカイが1尾いました。

▼タマカイ(こちらも別の日に撮影しています)
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さて、慣れない寝袋で寝ていると、寝相のよろしくない私はマットからはみだし、頭をごちんと打って時々目が覚めてしまいます。

夜中の2時ごろ、目覚めついでに水槽を見ると、分散器のある上あたりを大きなアカシュモクザメがぐいんぐいん泳いでました。
ただ、私が寝ている場所からは、起き上がらないと水槽の中がよく見えないのです!

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でも、起き上がって確認する元気はなく...、タマカイは大丈夫かあ?と思いながらも、再びパタリ。

次に目覚めた早朝の4時ごろ、タマカイの上に大きなマダラエイが降ってきて、なにかもめ事が起きているようでした。
しばらくして、マダラエイは去っていきましたが、今回も起き上がって確認する元気はなく...、以下同文にパタリ。

起床時間になり、水槽を見ると、分散器のあたりには誰もいなくなっていました。
何があったのでしょうね??せっかく泊まってたのになぁ・・・。

おとまりスクールにご参加の皆様、「太平洋」水槽を見ながら寝るなら、通路とアクリルがくっついている場所を選ぶほうがよいですよ。ご参考まで。

▼床とアクリルパネルがくっついでいる場所 (寝転んでも水槽がよく見える)
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ニカっ

はじめましての登場でしょうか。
カリフォルニアアシカのミッチ(♂)です☆

バックヤードで、海遊館の環境になれるための練習をしています。

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海遊館にやってきて数ヶ月、いろんなことをトレーニングしています。

いまは、「ニカっ」と笑う練習中。
はい、口角を上げて...。
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両方上げると...
悪い顔(笑)
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ウインクなんかもしちゃったりして...!?
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それっぽくなってきたかな?
でも、いつもニカっとしてくれる顔は、ちょっとづつちがうんだよねぇ。



トレーニングにはいろんな方法があります。「ターゲット」という棒の先に目印を使って行う方法や動物の体を人の力で形作る方法などです。

ミッチは観察をしていると自主的にいろんな動きを見せてくれます。
いろいろなことを勝手にやってくれるので、おもしろいな、と思った動きをほめまくる方法でトレーニングしました。

この「ニカっ」も観察していて急にやりだしたのでほめまくったら、頻繁にやるようになりました。
いまはしっかり「ニカっ」とするように練習しているところです。

ミッチには、タイミングが合えば"バックヤードツアー"で会うことができます。 ※バックヤードツアーは、こちら!

ミッチの「ニカっ」の進捗状況は、またご報告しますね。

かくれんぼ?

まずはこちらの写真をご覧ください。

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先日、朝の見回りをしているときに「アリューシャン列島」水槽を撮影したものです。
この「アリューシャン列島」水槽で暮らしていますのは、おなじみのこの方!!

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ラッコの「パタ」さんです。

ですが、先ほどの水槽の写真、ガランとしていて何とも寂しい状態になってしまっています。

この水槽をよくご存知の方は、『もう一枚窓ガラスがあるんだから、そっちにいるんじゃないの?』と、思われるかもしれないんですが、

実は「パタ」、さっきの写真の中にちゃんと写っています!!わからなかった方は、是非上の写真でもう一度「パタ」の姿を探してみてください☆

どうでしょう?みつかりましたか?

正解はこちら!
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拡大しますとこんな感じです。
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「パタ」さん・・・レディにはあるまじき姿で寝ておられます(><;(笑) ブレブレ写真ですみません(^^;

「パタ」はこの場所がお気に入り♪ ゆっくり寝るときは、よくこの場所に上がって寝ています。

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夜にこの水槽の前を通りかかると、時々、お客様が『あれ?ラッコおらんやん。』とおっしゃっているのを耳にするんですが、

いえいえ!実はこんなところで寝ているんです!!!

この光景は、夕方5時以降の、「夜の海遊館」でご覧いただけることがありますので、もし、「パタ」の姿が見えない場合は是非この場所もチェックしてみてください☆

悲惨なお食事タイム・・・。

「新体感エリア」のフォークランド諸島ゾーンで暮らすイワトビペンギンは、ただいま羽が抜け変わるシーズン。この時期のことを換羽季と言います。

換羽季のペンギンはほとんど餌を食べず、羽が抜け変わるのをじっと待ちます。時には1週間以上、餌を食べないことも。

現在の様子はというと・・・

ここは夫婦で換羽中
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さらにここの夫婦も換羽中
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あちらこちらで換羽中なんです。

この時期に問題になるのは、掃除が大変な事に加え、もう一つ!

お食事タイムが成立しないということ(悲) 飼育担当が入室しても無反応。ポツーン。
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この日、エサを食べたペンギンは全11羽のうち、たたの2羽。しかもそれぞれエサの魚を1匹づつ、という悲惨なことになってしまいました。


イワトビペンギンのお食事タイムを楽しみにご来館頂いたお客様、申し訳ございませんでした。

今は「フォークランド諸島」水槽のお食事タイムが非常に残念なことになっていますが、換羽が終われば、モリモリ餌を食べるペンギンが見られると思いますので!

もうちょっとお待ち頂ければ幸いです。

しまがぴょこぴょこ

この海遊館日記でいろいろな生き物をご紹介していますが、なかなかご紹介できていないのが、カラフルな熱帯魚のいる「グレート・バリア・リーフ」水槽です。

ここの魚はちょこちょこ動き回るため、写真撮影が難しい!!

ではありますが、自分が一番好きな魚をご紹介しますね。
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黄色い地に黒い縞のある「カゴカキダイ」です。

カゴカキっていうのは「駕籠かき」、つまりは駕籠を「エイホ、エイホ」って担いで運ぶ人のこと。
カゴカキダイの眼の上から背ビレにかけてをご覧ください。もこっと盛り上がっているでしょう?
これが駕籠かぎの人たちみたく、肩が盛り上がっているように見えることからその名前がついたといわれています。

紀南では「煙草入れ」とか「煙草盆」などと呼ばれていました。結構厚みがあって、タバコサイズのものがよく網に入るから??
一度、食べたことがありますけど、白身であっさりしていました。

ところで、カゴカキダイのこの縞は縦縞です。よく横縞と間違われるのですが、魚の横縞はこんな感じ。
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魚の頭を上にした時で縦か横かが決まるのです。素敵な絵でごめんなさい。
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カゴカキダイの黒い縞はよく見ると、眼を含む部分にも通っていて、敵からなるべく眼を隠そうとしています。
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こどもの頃はご丁寧に、背ビレのうしろに眼の模様がありますが、成長とともに黒い点はなくなります。
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眼をきょろきょろと動かすと、縞がぴょこぴょこ動くのがとてもかわいいですよ。

で、カゴカキダイを上から見ると?
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これもまた不思議な模様と思うのは私だけでしょうか?

犯人は誰だ?

先日お知らせした、「体感!熱帯雨林」のカワウソのうち、パパのひげをかじる癖を受け継いでいる犯人を特定しようと思い、こどもたちのひげを調べました。
しかし、かれらの動きが早過ぎてついていけないので、
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広報チームに「ちびたちを撮って~」とお願いしました。

まずは「心臓、よくなってよかったね!」のスイカです。
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こちらは、ママのアヤメと同じぐらいの大きさになったツクシ。
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上から鼻をタッチしているのがワラビ。

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ちなみにこの写真の一番右がママ。

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うーん、スイカはひげが短め、ツクシは長めな気がするけど、よくわかりませんね。

もう少し観察する必要がありそうです。元気一番としみじみ。

イルカアーチ仔通信~成長しております編~

8月23日にアーチ仔が生まれてあっという間に1ヶ月が過ぎました。
話をチョイ出ししていこうと思っていたのですが、怒涛の日々に追われすぎて、チョイ出しどころではありませんでした。
長文になりますがこれまでのことをまとめて書いてみようと思います。


生まれた日、無事に生まれたのもつかの間。次は授乳がちゃんとできるか。その大きな壁となったのが、不思議ちゃんの「ミュー」でした。
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親子の後についている細長い頭のイルカがミューです。

ミューはおもちゃで遊ぶのが大好き!予想でしかありませんが、生まれてきたアーチ仔をおもちゃと思い込んだのでしょう。しつこく親子につきまとい、離れません。
アーチもそんな変なやつに後ろからずーっとついてこられたら、授乳どころではありません。

アーチ仔の命を優先して、ミューを展示水槽の裏側にあるホールディングプールに収容することに決めました。

ミューも私たちの「捕獲せねば!」の殺気を察してか、裏のプールに入ろうとしません。入ってもすぐに出て行き捕獲に至れません。

そのため、入った一瞬を逃さないようにと、海獣担当の腕っ節の強い面々に協力してもらい、ミューをなんとか捕獲できました。

そしてその日のうちにアーチ仔の授乳を確認できました。
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お母さんに抱っこされるようにアーチの背中にくっついてスヤスヤと眠っているところも確認できました。


24時間交代での観察は一週間続き、私たちはへとへとのへろへろでした。
でも、そのおかげで観察をしている間にアーチ仔の性別も分かりました。
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おへその下から尾びれにかけて一本線が入っています。

アーチ仔は男の子です。たくましく育ってほしいものです。


1週間ほどたったころ、アーチ仔が脱皮を開始しました。ずるずると表面の皮がむけ、カマイルカらしい模様がはっきりと出だしたのです。
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アーチのおっぱいを飲んでむくむくと成長を続けるアーチ仔。3週間ほどたつとお母さんから離れて泳げるようにもなりました。
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1ヶ月もたつと、やっと赤ちゃんいるからしい、かわいい顔かたちに成長しました。
(うまれたてのイルカがどうしてもかわいく思えないのはここだけの話...)
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目鼻立ち?もはっきりして、ぷくぷくしていますよ。

長文になりましたが、アーチ仔は順調にぐんぐん成長しています。もう少しすると離乳の訓練が始まります。

きっとお姉さんイルカのアクアと一緒にいるところも出てくるでしょう。周りのものにも興味を持ち始めるでしょう。

こんなふうにアーチ仔の今後が予想ができるのも、4年前にアクアが誕生したときの成長記録がきっちりと残されているおかげです。

まだまだ気が抜けない状況ですが、アーチ仔のこれからがとても楽しみです。
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あ、イタズラしたミューは近日中に展示予定です。ですが、また困ったことをしたら、裏のプールにまた閉じ込めです・・・。

プロテインスキマー

「プロテインスキマー」をご存知ですか?

かなりマニアックな方しか知らないかもしれません。興味のない方はスルーして下さい(笑)。


プロテイン(protein)...たんぱく質 スキマー(skimmer)...上澄みをすくう

簡単に言えば、水中のたんぱく質をすくう機械(装置)です。基本的な原理は、水中に微小な泡を発生させて、その泡面にたんぱく質(有機物や細菌)などを吸着させて除去するものです。

これが海遊館で使用しているプロテインスキマーです。
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四角い水槽になっていて、下部から微小の泡を発生させています。上澄みの泡の具合は?
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洗濯した時のような泡が多く発生しています。そしてこの泡を配管から除去(排水)しています。
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たんぱく質が腐敗すると、魚に有毒なアンモニアに変化してしまいます。その前に除去してあげる機械というわけです。

なかなかのスグレモノでしょ?

どこにしようかな~?

「太平洋」水槽のメガメモチノウオ、別名ナポレオンフィッシュ、愛称は「ナポちゃん」です。
ちゃんづけしていますが、この立派なおでこからするとオスです。
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さて、ナポちゃん、日中はついついと泳ぎ、餌の時間は他の魚に負けず、バケツに突進したりしていますが、夕方になると寝場所を探してうろうろ。

メガネモチノウオはベラ科の魚で、ベラの仲間は夕方になると砂に潜ったり、岩の隙間で眠り、朝になれば起きて活動します。

メガネモチノウオは?というと、岩の隙間で眠るタイプです。大きな擬岩は今、展示していないので、壁にもたれて寝ております。

さて、ある夜のこと。
あっ、いたよ!!
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近づいてみましょう。
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魚は眠る時、目を閉じないから、ちょっと違和感ありますが、よう寝てますな。
口が開いてますけど(笑)。

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「何見てんだよー。せっかく寝てるのに~!」
ごめん、ごめん。

遅番の見回りやナイトツアー、おとまりスクールの夜の観察の時は、「ナポちゃん。どこにいるかな?」と確認していまいます。
いったん「ここで寝よう」と場所を選んだものの、「やっぱり嫌!」と位置を変えることもよくあるようです。

夕方にご来館の方は、ナポちゃんがどこで寝ようとしているか探してみてくださいね。

毎日の健康チェック

海遊館の飼育員の部屋のそばには、いつも不思議な箱が置かれています。

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実はこれは動物たち専用の体温計なんです。

手に持っているコードの先がセンサーになっていて、動物の体温が表示される仕組みです。

では、この体温計を使って、どこから動物たちの体温を測るでしょうか?人間の場合は脇の下や口の中で測るのが一般的ですね。

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こちらが実際にゴマフアザラシの体温を測っている様子です。

体温計を持っている飼育員の手元をよく見てみると・・・

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実は動物たちはこの体温計を使ってお尻の穴から体温を測るんです。

簡単そうに測っているように見えますが、いきなり体温計をお尻に入れると、当然動物たちが嫌がってしまって正確な体温が測定できません。

そのため毎日、少しづつ練習をして体温が測れるように訓練をしています。

体温を測るのは、ちょっとした事のように感じますが、言葉の通じない動物たちの健康をチェックする上でとっても大切なことなんですよ。

セレブ系男子

新体感エリア「フォークランド諸島」のイワトビペンギンたちですが、現在羽が生え変わる「換羽」という時期に入っています。
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こんな具合に換羽中のペンギンは古い羽がモコモコと逆立っています。古い羽が抜け落ちたところから、新しい羽が生えてくるのです。

換羽が進むとこんな面白いことが...
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首元に古い羽が残ってまるでセレブ!上品さが漂ってきます!

ただこの子、♂です(笑)

「何言ってんだ、背中を見やがれ!」
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と言われたような気がして見てみると、背中にも古い羽。こうしてみると逆にファンキーのような気が...

セレブ?ファンキー?みなさんどっちに見えますか?(笑)

なかよしこよし

ある朝、「体感!熱帯雨林」展にて。

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ケロロおはよー!
ん...?なんかお腹大きくない?

違うアングルから見ると...

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マロロが抱きついて寝ていました!(笑)
気持ちよさそう~

海遊館に来てすぐの頃は、二匹とも近づくだけでお互い怒りあっていましたが、最近は比較的仲良しなナマケモノ達。
背中を合わせて寝ていることもあります。
なんだか見ているこちらもほのぼのしますね~

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ただ、ちょっと迷惑そうな顔をしているように見えないでもないケロロ...
マロロのために我慢している優しいジェントルマンなのかもしれません(笑)

"飼育員の目線"

とある日、小型カメラを持って、ラッコ「パタ」の給餌に行きました☆

カメラを首の位置に取り付けた状態での給餌なので、途中、画面が揺れてしまいますが、どうかご了承ください(><;)

では、どうぞ♪



いかがでしたか?

飼育員気分を少しでも味わっていただけたでしょうか?

「パタ」はお食事中、よく飼育員の方を見ていますので、ガラス越しとは違う表情をごらんいただけたのでは?と思います☆


ただこのとき、私達飼育員は単に餌をあげているだけではありません!

このお食事タイムは、飼育員と動物が一番近づくことのできる貴重な時間です!
ですので、この時間に、動物に異常がないか?怪我をしていないか?などのチェックを行っています。

日々のお食事タイムでこの異常に気がつくことが、動物達を健康に飼育していくためにはとっても重要なんです。

特にラッコは、調子が悪いと、毛並みや食欲に異常が出ることが多いので、お食事の時間にしっかりとチェックを行う必要があります。

この日の「パタ」は、カメラを持ち込んでいたにもかかわらず、元気にご飯を食べてくれてとても健康でした(*^ ^*)

また、この小型カメラには活躍してもらいたいと思いますので、次回作に乞うご期待です!

行列のできるお店?

「グレート・バリア・リーフ」水槽の底で、種の異なる魚が集まっていました。
(ヒレナガハギは3尾いますけど...)
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あっ、テングハギが横に倒れました!
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テングハギの右側をよく見ると、小さな魚がくっついています。そう、ホンソメワケベラです。

魚の体についた虫や粘膜などをきれいに食べることから「クリーナーフィッシュ」とか「掃除屋さん」と呼ばれている魚です。

他の魚たちはそれをよく知っていて、ちょっと体がかゆくなったりすると、「掃除してくれー!」と列をつくるわけ。

でも、この掃除屋さん、並んだ魚たちを順に掃除するのではなく、特徴のあるツイツイっとした泳ぎで、こっちの魚をちょいちょいつつき、また別の魚をちょいちょいと、とても気まぐれです。

中には体を倒して待っているのに「あんたは掃除しないよー」とスルーされる魚もいて、とても気の毒。

まあ、ホンソメワケベラとしては「わたしゃ餌を探してるのだから、餌の多いところに行くのは当たり前でしょ」と思っているのでしょうね。

それに1尾1尾丁寧に掃除してたら、ホンソメさんのあの体の大きさから(今回は全長5~6cm)、たぶんお客さん数尾でお腹いっぱいになるだろうし...。

それにしても掃除されている時の幸せそうな魚、急にホンソメさんが去ってしまい、「えっ...」となる魚など、魚に表情はないとはいいますが、見ていると楽しくなります。

ホンソメさん、行列に並んだみんなに誠意?を持って対応してね。
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(無理だっつーの byホンソメ)

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