海遊館日記

2014年8月

長(ちょう)さん

ジンベエザメの遊ちゃんがやってきた「太平洋」水槽。

この水槽にはアジの仲間が約10種類います。
みなさんがよく食べるのはマアジでしょうか?
マアジは大きくなっても30cmくらいですが、大きくなるアジの仲間には1mを超える種類もいます。

「太平洋」水槽にいる、顔の角ばったロウニンアジも大きくなる種です。
全部で約30尾いるのですが、この中で大きいものは5~6尾くらい。

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▲写真の中央にいるのがそうです

大きなロウニンアジたちは、今から14~5年前にやってきました。
アクリルガラス越しだと、そんなに大きく見えないかもしれませんけども、実は130cmぐらいあります。

その中に、係員からは「長さん」と呼ばれている個体がいます。
ちょっと下顎がびろーんとしてることから、今は亡き「いかりや長介」さんをイメージして、愛称をいただきました。

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▲写真ではわかりにくいですから、みなさん、遊ちゃんを見る時、「長さん」を探して見てくださいね。
きっと「なるほどー!」と思うんじゃないでしょうか。

大人の一歩手前!

「南極大陸」水槽では、ジェンツーペンギンとアデリーペンギンの赤ちゃんがすくすくと成長した結果・・・、ふわふわの羽から大人と同じ水をはじく羽に生え換わって、今はどれが赤ちゃんか分からなくなっています。

よくぞここまで大きくなった...(T_T)

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▲こちらがジェンツーペンギン。矢印が先日まで赤ちゃんだったペンギンです。大人そっくり!

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▲アデリーペンギンの赤ちゃんも大人とそっくりに...
あれ?

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アデリーペンギンの中に少し模様が違うペンギンが!
だ、誰や!?君は一体誰なんやーーー!?((;@3@)/

と、ヘタな芝居はおいといて、お察しの通り、赤ちゃんだったアデリーペンギンなんですね!

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▲上の写真が大人のアデリーペンギン、下が赤ちゃんだったペンギンです。

目の周りが黒く、喉が白いのが大人との違いです。

この模様は次に羽が生え変わる時に大人と同じになり、その時に晴れて大人の仲間入り!というわけなんです(^^)v

今は大人一歩手前!といったところ。
係員の手から餌を食べる訓練と遊泳訓練も進めていて、順調に大人の階段を登っております(笑)

早く一人前になれたらええな~
訓練がんばろうな~!!

金魚??

「日本の森」の水鳥コーナー。
水鳥の他にもギンブナやニゴロブナなどと、今の時期はアユを展示していますが、ここに色鮮やかな魚が1尾。

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お客様からは「金魚がいる!」と言われています。

この魚、実は10年ほど前に海遊館に来た時は普通のフナと同じような色でした(尾はひらひらと長かったのですが)。
先輩から「これはテツギョやでー」と教えてもらいました。
しかし、1年後ぐらいに少しずつ赤い色が出てきて、今のように全身が赤くなりました。

 「えーっ、テツギョって赤くならないのとちゃうの?」と思い、調べて見たところ、テツギョにはキンブナの突然変異したものとフナと金魚がかけあわされたものの2つのタイプがあるそうです。
前者は宮城県に生息する天然記念物ということですから、この魚はフナと金魚がかけあわされた後者のタイプですね!
金魚はフナの突然変異であるヒブナ(緋鮒)を改良したものなので、本来、野生下にはいない魚ではありますが、お許しを!

このテツギョ、来た時は全長6~7cmでしたが、今は30cmをこえました。
今日もひらひら、自慢の尾をなびかせて泳いでいます。
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イルカ通信8月号「カマイルカのアーチが出産しました」

カマイルカのアーチが出産しました。
私達もとてもほっとしています。

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動物達が出産する判断基準には、次のような項目があります。
 ①採血によるホルモン値の測定
 ②エコー検査による赤ちゃんの大きさ測定
 ③体温測定による体温の低下

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アーチの場合、次のよう、なことがあり・・・
 ①採血 → あるときから採血を嫌がるようになり、採血が不可能に。アーチの負担を考えて、再トレーニングは行いませんでした。
 ②エコー検査 → 水槽内の岩にシートを張った関係でエコー場所を変えなくてはならず、新しい場所でのトレーニングが間に合いませんでした。
 ③体温測定 → 一時期嫌がって体温を測らせてくれず、ここ1ヶ月半ほどでようやく測ることができるようになりました。

出産の判断として、③の体温測定と私達の観察眼を頼りにしなくてはならない状況になりました。


体温は出産の10日前から、低下傾向が見られ始めました。
毎日、今か、今かとドキドキ冷や冷やしながら体温測定を行っていました。

お盆期間を過ぎたあたりから、ぐんぐんと体温が下がり、22日には35.8℃まで下がりました。
この日は赤ちゃんの生存を確認するためにエコー検査も試してみました。

アーチは検査に協力してくれて、お腹の中にいる赤ちゃんの心臓が動いていることを確認できました。

あとは出産を待つだけの状態です。

そして待ちに待った出産のとき。

うれしくて、でもがんばらなくっちゃと意気込まなくてはいけない。
赤ちゃんを無事に成長させていきたい。
そう思う瞬間です。

「アーチ仔」の記録は続きます。

ご心配をおかけしました。

ご心配をおかけしました。

企画展示「体感!熱帯雨林」に、あのカワウソたちが戻ってまいりました。

昨年末に生まれたコツメカワウソ・アヤメのこどもたちと母アヤメです。

今年の5月末からバックヤードで貧血の治療をしていたワラビ、ツクシ、スイカ。れぞれ体重が2kg前後となり、貧血は治りました。

また、心臓に異常が見られたスイカは、まだ薬が手放せませんが、体の大きさと心臓のバランスはよくなってきました。バックヤードでも水に入りまくり、毎日大暴れで元気いっぱいでした。

先日8月18日、企画展示「体感!熱帯雨林」に移動すると、4頭でどどどとプールに直行するも、手前でストップ!

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どうするんだろうと思ったら、いきなりスイカが入水。

よりによって、スイカかいな・・・。大丈夫かなぁと、ハラハラしましたが上へ下へとすいすい。

▼それからは、手前の部屋で集まってなんぞ相談したり・・・。
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▼台に乗って、まわりを見たり・・・。
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▼飼育係員に餌をねだったり。

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元気に過ごしております。

ただ、今度はお隣のリスザルのポメロが貧血になり、現在、展示をお休みさせていただいております。
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こちらも見守ってくださいますようお願い申し上げます。

タイマー変更作業

今年はお盆も分散化していたと聞きましたが...
海遊館で仕事していると基本、夏休みやお盆休みといったものがありません(泣)

季節感覚や曜日感覚が麻痺してしまいます(笑)

今年のお盆もたくさんのお客様が海遊館に来館して頂きました。
本当にありがとうございます。

さて通常、海遊館の営業時間は10:00~20:00ですが、お盆の間、営業時間は8:30~20:30でした。

それがどうしたの?という方もいらっしゃると思いますが、設備チームでは営業時間の変更に伴い、一部照明の点灯消灯時間の変更を行っています。
大きい水槽はコンピューターで管理されていますが、小さい水槽は個別の「タイマー制御」になっています。

タイマーって?

これです。
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なんだか時計みたいですね。

これで、いつ点灯していつ消灯するかを設定することができます。
とっても便利!

コンセントをさしたり、抜いたりしていては大変ですからね。
タイマー君、今年もありがとう。

あられ新技:鼻息ぶーーーーーーーーん

まずは動画をご覧あれ!

ちょっとわからない方は音量を大きくしてから動画のアラレの鼻を注視してください。

わかります?
アラレ・スケッチの「おこるアラレ」編の その2 です!

いつもいけないとおもいつつ、トレーニングをしつこくしていたらアラレが鼻息ぶーーーーーんって
したので、拾ってみました。

見たくなったら、涼しい海遊館へ!!

ワモログ☆その14

ワモログ更新します。

以前ブログのアラレスケッチで紹介されていた「換毛」。
実際の写真も見てみたい!というお声をいただきましたので、今回はアラレの換毛ビフォーアフターをご覧ください。

まずは換毛前。
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普段は水中にいる時間のほうが長いワモさんたちですが、換毛期間中は体力を消耗するので、1日の中でも上陸時間が長くなります。毛が乾いて「もふもふ」しています。

次は換毛中。
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違いが分かりますか?よく見ると表面に抜けた毛がたくさん付いています。
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ちなみに一晩で抜ける毛の量はこんなかんじ。
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私の両手に山盛りです。そりゃ体力使いますよね。

全身で見てみると・・・
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換毛中で古い毛と皮膚がボサボサと逆立っています。

ですが1週間も経つと・・・
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新しい毛が生えそろい、色も奇麗な灰色になってきました。
毛の流れも整っているので、少しスリムになっているのがわかります。

換毛中は体がかゆいようで、ワモログ☆その11でご紹介したように、前肢でボリボリと体をかく仕草がよく見られます。
ちなみに新しい毛に生え変わっても、模様は変わらないんですよ。

ではまた。

ゆれてます

先日の台風11号、12号の被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

海遊館の周辺でも、強い雨と風になりました。

では、海遊館の研究所がある、高知県土佐清水市の以布利センターはどうなっていたかというと...。

たまたま大阪から以布利センターに出張していた係員が、室内の窓から撮影しました。
風が強いので、激しくゆれています。

今回の台風は、足摺岬にかなり接近したので、現地のスタッフも「こんなに強いのは久しぶり」と申しておりました。

幸い大きな被害はなく、次の日は外回りをみんなで大掃除しました。

巣立ちの時、近し

今年、「南極大陸」水槽で誕生したジェンツーペンギンとアデリーペンギンの雛が巣立ちを迎えようとしています。

早いですね~。
生まれて3ヶ月程度でもう巣立ち。見た目も大人のペンギンと同じ姿になりました。

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▲ジェンツーペンギンの雛
フワフワの羽はもうほとんどありません。

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▲アデリーペンギンの雛
背中のフワフワの羽が残っています。

今は2羽とも係員から餌を食べる練習を始めています。
もうすぐ遊泳訓練もしなければいけません。

これが毎回大暴れで担当者はビシャビシャになります(悲)
その様子はまた後日。

まぁ何とか今年も、大きな事故なく生育させられそうです。一安心。

次はオウサマペンギンの繁殖シーズン。産卵が始まっています。

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▲脚の上で卵を温めています。

例年とおり何事もなく進めば良いのですが、どうなることやら。
良いのか悪いのか、安心できる期間は短くなりそうです。



水玉、その後

「体感!熱帯雨林」の入口にいるピラニア。

4月21日のブログ「可憐な水玉」で、小さい頃のようすをご紹介しましたが、あれから4ヵ月。

どうなったかと申しますと、
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こんな感じです。

前は水玉だったかもしれない黒い斑は残っていますが、可憐ではなくなったのは確かです。
そして、尻ビレと鰓ぶたの下はオレンジ色になってきました。
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4月には500円玉大だった大きさは、今は全長で10cmくらい、例えると小ぶりの鯛焼きといったところでしょうか?

この後もまたお知らせしたいと思います。

テスト撮影

先日、会社で新しいカメラを導入したので、そのテスト撮影を行ってみました!

今回のテスト撮影は、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが生活する「モンタレー湾」水槽で、水中から動画の撮影を行うことに!

さて、生き物たちはどんな表情を見せてくれるのでしょうか?

カメラをもって水槽に潜ると、早速1頭の動物が近寄ってきました。
近寄ってきたのは、子供のカリフォルニアアシカの「ナミ」でした。
十分に近寄ってきたところで撮影をスタート!

ナミが思惑通りにカメラを覗き込んできた次の瞬間...
いきなりカメラに向かって鼻でパンチ!

びっくりしてカメラを放しそうになりましたが、とっさにカメラを掴み撮影を中断...。

実は、ナミは好奇心旺盛な反面、イタズラが大好きなお転婆娘なので、ただでは帰してもらえないと思っていましたが、やっぱりでした!

新しいカメラをとられなくて良かった良かった。


華麗なる泳ぎを見よ!

「日本の森」をのぞくと、あれ?
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あなたたちはどなた?

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▲ツバキです!
2年ぶりの「日本の森」はいかが?

ということは、ツバキの後ろにいるあなたは!!
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▼グミでーす。
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わんぱくファイブはまだダイエット中ですし、代わりに展示したコウメとクリが安定して摂餌しない(アユ食べてます...)ことから、次なる展示はこの2頭になりました。

グミは一昨年、生後半年でこの水槽を体験していますが、兄弟のロックやナズナが体調不良になり、数日間でバックに戻ってしまいました。
したがって、「日本の森」は初体験といってもいいかもしれません。

そんなわけで、ツバキはすいすい泳ぎ、アユを追いかけまわしているのに、グミは水がこわくてなかなか泳ぐことができませんでした。
しかし、「おかあさーん、行かないでー!」と岩の上をうろうろしているうちに、すべってどぼーん!
その後は悟りを開いたように泳ぎだしたようです。

「体感!熱帯雨林」でもおもしろい行動を見せてくれたツバキ・グミ親子。
「日本の森」でも活躍もご覧くださいね。

もぐもぐ

「エクアドル熱帯雨林」水槽の一番左のコーナーは、アマゾン川に暮らすネオンテトラやエンゼルフィッシュなど小型の熱帯魚を展示しています。
その中で細長いこの魚、ロイヤルファロエラです。
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だいたい擬木や岩にくっつき、もぐもぐと藻やコケを食べています。

ふと思い出したのですが、ロイヤルファロエラがはじめて海遊館にやってきたのは、確か皇太子様と雅子様がご成婚の時でした。

ということは21年前??もうそんなに時がたつのですね...。

ロイヤルファロエラは、繁殖にも成功した思い出深い種類です。

工作の時間、後編

こんにちは!

少し前に「工作の時間」のお話をしましたが、今回は後編です! 


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届いた板は全部真っ白に塗りました!

古い板を片付けて床を掃除して、いよいよ組み立てです(・д・)/


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うっかりネジを落としてしまうと大変です。なので落とさないよう慎重に...
1本1本しっかりしめていきます。

ちなみに奥のペンギンたち、全然気にしていないようにみえて、実は横目で凝視してます(笑)

そんな気にしまくりのペンギンたちに見守られながら(?)ついに完成!

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▲Before:この板が...

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▲After:こんなにきれいに!我ながらなかなかの出来栄えです(^皿^)v

ペンギンたちも喜んでくれてるかなー?

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「うおぉ!?むっちゃきれいになっとるがなー!!」

なんて、思ってくれていたら嬉しいです(笑)

にょろにょろ

またまた「う○ち」のお話です。
お食事中の方はご遠慮ください(笑)


ある日のこと。

ハナグマ担当から「う○ちににょろにょろが混じってます」との報告が...。

実際にう○ちをみてみると...
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確かに黒いにょろにょろとしたものが混じっています。

水で洗ってみると、黒い部分もありますが、もともとは白色だったようす。
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条虫(寄生虫)かな?と思い顕微鏡でみてみると、みたことのない節や虫卵にも見える小さなつぶつぶが。
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寄生虫というよりも昆虫か???
そういえば、ハナグマの餌でコオロギをあげてるし、もしかしてそれかも!?

ということで、餌で与えているコオロギを顕微鏡で観察してみました。
うーん、何か違う!
海遊館一の昆虫博士の係員に聞いても、昆虫のキチン質っぽくないなぁという返事。

うーーーーーん。なんだろう...。
植物の節?
黒いにょろにょろの正体がわからなかったので寄生虫専門の大学の先生にみてもらうことにしました。

回答は
「寄生虫構造は見当たらず、おそらく植物性のものではないか」
「バナナを餌で与えていませんか?」というものでした。

バナナ!!!
バナナは餌として週3回与えています。
しかもその便が出た前の日にバナナを与えていました!

確定はしていませんが、バナナの白いスジが消化され、変色したものではないか...という結論になりました。

今回のにょろにょろ、写真のパプリカのう○ちに混じってました。
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「う○ちをHPで公開するなんて!恥ずかしくて、もうお嫁にいけません!」



ミパタ・キカパタ・イワパタ

ミパタ・キカパタ・イワパタ・・・?

???・・・なタイトルですが、
こちらの写真を見ていただけば、きっと謎が解けるはず☆

まずは、「ミパタ」
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続いて「キカパタ」
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最後に「イワパタ」
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はい、もうお分かりでしょうか?
日光東照宮でもおなじみの、三猿「見ざる・聞かざる・言わざる」を少しもじってみました!笑

これらの写真は、寝る寸前、またはすでに寝ているラッコの「パタ」の様子を撮影したものです。

とってもかわいい寝姿でしょ?
一部寝ぼけてますが(^^;

実は、「パタ」に限らず、ラッコはこのようにして、
前足を目や耳に押し当てて寝ることがよくあります。

これにはちゃんとした理由があるんです(^^)

ラッコが暮らす地域はとっても寒く、
「パタ」が暮らす「アリューシャン列島」水槽の水温も10~12度に保たれています。

そんな寒い海でも、へっちゃらで生活ができるように、ラッコは体中に大量の毛が生えるように進化してきました。

が、ラッコたちにも毛があまり生えていない部分があります。
それが、鼻先、前足の表面、後ろ足の水かきの部分です。

この部分が、冷たい海に長い時間浸かっていると、体が冷えてしまいますので、
海から出しておけるように、いつも仰向けでプカプカ浮かんでいるんです!

それでも寒いときは、写真のように前足を目や耳、口に当てることで、温めながら眠ります。

他にも、絶対に前足が水に浸からないようにバンザイをしながら眠るときもあります。
こんな感じです☆
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ラッコは厳しい環境で、生きていくために、こんな工夫をしているんですね!

Hello

「エクアドル熱帯雨林」は3つに仕切られているのですが、その真ん中のお部屋ではルリコンゴウインコの展示を8月から開始しました。

リスザルの展示はインコが慣れるまではお休みをいただいています。

さて、ルリコンゴウインコたち。
オスとメスのペアで、どちらも2012年アメリカうまれ、当館では初めての展示となります。

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▲オス

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▲メス

メスは胸の黄色い部分の羽がぬけています

初めてこの2羽に会った時、一番驚いたことは、その声でした。
こんな大きな声とは!!

検疫をしている部屋で時折、大きな声を出していたので、近くを通る係員がみなびくっとしていましたよ。

さて、インコといえば、おしゃべりをするので有名です。
インコを担当する係員は給餌しながら「おはよう」とか「こんにちは」とかインコにむかってしゃべりかけていましたが、特に返答もなし。
なーんだと思っていたら、ある日の担当者が興奮して報告してくれました。

「オスが"ハロー"って言いました!やっぱりアメリカ出身だからあいさつも英語なんですね!」というのです。

「ほんまかいな?」と思って、部屋の外でこっそり聞いていると、確かに「アロー」と聞こえました。

でも、こちらから「ハロー」と言ったら全く無視で、「なんだ、聞き違い?」と思った頃に小さく「アロー」ってつぶやいたのです。
私の発音が悪いので、相手にしてくれないのでしょうか?

同じような言葉?に「ホワット(What)」というのもあります。

私には「オワッ」と叫んでるようにしか聞こえないんですけど...(笑)

特におしゃべりなのはオスです。
なにかぶつぶつ言いながら、かしかしと歩いていることがあります。
これからどんな言葉がでてくるのでしょうか?

誕生日プレゼント

8月7日はコツメカワウソ・ニッキの20歳の誕生日です。
おめでとう!
ワンパターンですが、タカアシガニの脱皮殻プレゼントを行いました。
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「なんだ、なんだ!?」(右はニッキ、左は息子のオリーブ)
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実はオリーブの誕生日は8月9日なのです。パパと2日違い!

「これはオイラの!」
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ロック、あんたの誕生日は1月2日やんか!

というわけでロックは大張り切りですが、当のニッキはといえば...
「ふー。顎のせるもんができたわい」という感じ。
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時間がたつと顎のせはとうとうロックに奪われてしまいました。もうっ(怒)!
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なんか納得いかないので、ニッキにはタカアシガニの口の部分を渡そうとすると...頭の上に乗ってしまいました。
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ちょっと王冠みたい(笑)。
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昔はこんなことしようもんなら激怒していたニッキですが、丸くなったなあと思います。
お誕生日おめでとう。
敬老の日には違ったプレゼント考えとくね。

ちょっとした工夫?で効果大!

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1-写真②ckufu.jpg

「新体感エリア」のワモンアザラシとイワトビペンギン水槽の循環濾過システムには、水質を安定させるために水質改善剤を入れています。

とりあえずということで・・・、タマネギネットに入れて吊り下げていました。

簡単、合理的で良いのですが、まんべんなく全体に水が流れていないように見えます。
これでは十分な効果は期待できません。

1-写真③ckufu.jpg

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ということで既製のコンテナを利用して、まんべんなく水がかかるようにします。

既製品ですが、なかなか設置場所に適したサイズがありません。
インターネットやカタログと格闘の末、やっと見つけたのが牛乳パック用のコンテナでした。

これだと、ワモンアザラシ用に3個、イワトビペンギン用に2個が設置できます。

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しかし、このままでは付かないので取付金具を切る、削る、溶接、穴あけしたりして作りました。
で、効果はいかに・・・

早くも設置した次の日には良い効果が見られはじめていました。

ちょっとした工夫のつもりでではじめましたが、ずいぶん手間暇かかってたりして・・・

心に誓う日になりました。

先日、今シーズン3羽目の雛が誕生しました。
ジェンツーペンギンです。

ジェンツーペンギンは、通常、産卵後35~40日で孵化します。
ある一定の日数を過ぎた頃、特殊な機械を使うと、卵の中で生きている雛の心音が聞こえます。

元気に生まれて来いよー!と祈り続ける毎日。

しかし、36日目。卵に変化なし・・・37日目・・・38日目・・・卵に変化がありません。
何か様子がおかしい。

そして39日目の朝、やはり変化はありません。
獣医師と相談した結果、人工的に孵化させる処置をしよう!ということになりました。

過去に海遊館では、孵化に時間がかかっている卵に対し、手伝う程度の処置しか成功例がありません。
今回は、孵化が一切始まっていない卵に対する処置。リスクの大きさや難易度は桁違いです。

奇跡が起きることを信じて、処置を開始。


まずは雛を傷つけないよう気室側から少し殻を割り、中の状態を確認しました。

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よしっ!ちゃんと生きてる!
がんばれ!

次は卵膜を破ります。

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よしっ!!ちゃんと肺呼吸しとる!もうちょいや!
この時はじめて雛の鳴き声を聞き、ちょっと安心。

でも試練はまだまだ続きます。

雛は十分成長しているか・・・、孵化前に吸収されるはずの栄養が残っていないか・・・などなど。
いろんな不安が頭をよぎるなか、少しづつ少しづつ1日かけて処置を進めました。

そしてついに夕方、がんばって生き続けた雛の生命力と獣医師の手助けにより、無事、孵化させることに成功しました!!

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あぁ~よかった。

今回、正常に孵化しなかった理由は分かりません。
もしかすると雛に何らかの異常があるのかも知れません。

何とか孵化させることが出来ましたが、これから先、状態が急変したり、正常に成長させられない可能性も十分あります。
そのため、飼育係員が親代わりとなり、成長の状態を観察しました。

そして次は、私たち飼育係員が頑張る番です。
まだまだ不安な日の連続ですが、絶対に諦めることなく、出来ることを精一杯したいと誓いました。

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毎日早朝~夜中まで、3時間おきに餌を与えました。

海遊館で人工育雛で生育させた雛はたくさんいます。
しかし、今回の雛は餌への要求が上がってきません。なんでやろ・・・

数日後、雛の呼吸に異変が現れました。原因不明の呼吸障害でした。
それでも、できることを精一杯しました。

生まれて11日目の早朝、残念な結果となってしまいました。

検査の結果、死亡原因は肺水腫。おそらく心不全から併発したのではないかとのこと。

なぜ心不全を起こしたのか、先天的な異常だったのか、飼育方法に誤りがあったのか、助けられる手段はなかったのか、もっと早期に気づくことはできなかったのか・・・。生き物の「死」には、考えさせられることがたくさんあります。

あらためて、飼育技術や知識、観察力を高め続けなければいけないと、心に誓う日になりました。

アラレ・スケッチ 「おこるアラレ」

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実際に怒っているのかどうかは分かりませんが、人間目線でみると怒っているように見えます。

表情・行動ともに豊かなワモンアザラシたち。
すすーっと通り過ぎずにじっと観察してみては・・・?

ワモログ☆その13

ワモログ更新します。
今日はワモさんの「ひげ」のお話です。

ワモンアザラシのユキちゃんは、今ちょうどひげが生え変わっているところ。

顔をよく見ると1本だけ長いひげがあるのがわかりますか?
短いひげは新しく生えてきたものです。

昨日まで長いひげは4本あったのですが、今日見たらラス1になってました。
なんかアンバランスでおもしろかったので、写真におさめてみました。

1-写真①.JPG

きっと明日にはこの長いひげも抜けちゃうんでしょうね。
ちなみに抜けたひげは水槽の底に落ちているので回収してコレクションしています。

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1-写真③.JPG
よーくみると波状にポコポコとしているのがわかりますか?
ちなみにゴマフアザラシのひげもポコポコしているんですよ。

ではまた。

ジェントルマン?

夏らしく、気温が非常に高くなってきました。

そして、あつーい企画展示「体感!熱帯雨林」では、こんな格好をしている動物がいますよ!!

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フタユビナマケモノ・ケロロくんです。床で寝ています・・・。
この姿に、お客様も「ほんまに怠け者やなあ」なんてつぶやいてらっしゃいます。

温度調整のためのヒーターにもたれかかって座ってることもあるんです。

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組んだ木の上にいることの多いマロロに対し、あまりにもケロロが床にいることが多いので、ちょっと心配になって、前の担当者に聞いてみました。
すると「あー、あいつはいつも床にいるよ!」との返事でした。

マロロがあまりにも自由奔放なので、遠慮しているのでは?とも言っていました。

あー、確かにマロロったら、「ここに行きたい」と思ったら、ケロロがいても、のしのしとケロロの上を通過していきますし、「排泄をここにする」と決めたら、ケロロがいても平気でします。

ケロロったら、なんだかあきらめモードなのかしら?とも思いますが、見方によれば、年下にやさしいジェントルマン?といえるのかもしれません。

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