サンゴジュの花束を持って
- 2014.07.22
- 魚類担当
7月上旬、ちょうど台風8号が近いところにありましたが、企画展示「体感!熱帯雨林」の生物採集のための西表島出張から無事戻ってきました。
今回は、バッタやゴキブリなどの陸ものをいくつか採集しました。まだ展示デビューしていませんが、初めて飼う生き物もいるので、バックヤードで飼育環境に慣らしつつ、飼育方法を探っているところです。
植物を食べる昆虫には、餌になる植物の葉が必要ですが、葉っぱなら何でもいいというわけではありません。虫が良く食べて、展示に使っても違和感がなくて、近所で手に入って、なおかつ、すぐ枯れてしまわずに長持ちする植物。そんな都合のいい植物が存在するのかと思いきや、サンゴジュというスイカズラ科の樹木がこれにうってつけなのです。
どこで採ろうか?サンゴジュなら、そこらへんの街路樹や公園にたくさんあります。でも、これを勝手に切るわけにはいきません。薬剤や排ガスをかぶっているかもしれないのも心配ですし。
で、自宅に植えているサンゴジュを刈っています。ちょうどこの時期、バリバリに茂ってきてますからね。剪定をかねて、時々枝を切っては海遊館へ持ってきています。
ところが、これがけっこうかさばるのです。通勤かばんには入りませんから、別の袋に入れてぶらさげてきます。
というわけで、朝の地下鉄でサンゴジュの花束を抱えている人を見かけたら、70%くらいの確率で僕だと思いますよ。
写真は、りりしくとぐろを巻くサキシマハブ。いや、サンゴジュとは直接関係ないですが、今回のベストショットなので。