海遊館日記

2014年7月

工作の時間

こんにちは!
今日のお仕事は大工さんです!!
...いや、言い過ぎました、工作です(^^;)

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こちら、ペンギン達の予備水槽なんですが、入り口を入ると飼育スペースを仕切るための板がついています。
この板が長年使っているのでもうボロボロ...。

そこで今回新しい仕切り板に交換しよう!というわけで、工作のお仕事なんです。
まずは今の板の寸法を測って、材木屋さんから必要な大きさの木材を購入します。

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そして組み立て...の前にやらなきゃいけないのがペンキ塗り!
どうしても水がかかってしまうので、そのまま使うとせっかく新しくしたのにすぐに木が腐ってしまいます(>_<)
ペンキ塗りはとっても大事なのです。

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ぬりぬり...

と、完成までいきたかったのですが、まだ製作途中ですので今回はここまで(>_<)
中途半端ですみませんm(_ _)m
また後日に「組み立て編」の日記でピッカピカの仕切り板をご披露しますのでお楽しみに~!

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「早く新しくしてくれへんかな~(-3-)」

アラレ・スケッチ 「カンモウ」

最近アラレは"カンモウ"中

さて、カンモウとはいったい何なのか。

漢字で書くと換毛です。

アザラシやアシカは一年間のある時期になると体の古い毛を衣替えします。
このことを換毛というのです。
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短い前あしを使ってお腹をかきます。ごしごし。

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短い前あしを使って背中もかこうとします。ぼりぼり。

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届かないところは展示室の岩を使って、ごーしごーしぼーりぼーり!

みているとこっちもぼりぼりかいてしまいそうです。

こんなに大きくなりました。

「南極大陸」水槽では、6月12日に生まれたジェンツーペンギンの赤ちゃんを見ることができます!
生まれてから毎朝体重測定をするのですが、初めは小さな量りで測定していました。

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こちらは生まれて3日目の赤ちゃん。手乗りサイズの大きさで、100gくらいしかありません。
ですがすくすくと成長して...

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今ではこんなに大きく!

体重計も大人のペンギンが使っている大きい体重計を使っています!
今日の体重は3.24kg!元気に育ってくれて感無量です(T_T)

6月25日に生まれたアデリーペンギンの赤ちゃんは、まだ小さい量りを使っていますが、順調に大きくなっています!
これからも赤ちゃんたちの成長を楽しみにしていてください♪

ハッピーバースデイっ♪♪♪

先日、とあるお方の誕生日会を企画してみました!

そのお方とは。。。

今日もプリティーラッコの「パタ」さんです。

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「パタ」は6/28が誕生日だったんです。

そこで「パタ」には、今まで元気でいてくれてありがとう&これからも健康に長生きしてね!の気持ちを込めて、何種類かのプレゼントを用意してみました。

誕生日会を行うにあたって、事前に、一緒にお祝いをしてくださる方を募集したところ、約100通ものご応募をいただき、その中から抽選で、2組のお客様にお祝いを手伝っていただきました。ご応募くださった皆さん、本当にありがとうございます。

まずは、「パタ」へ、愛をこめてバースディケーキ作りです。
あっもちろん「パタ」は生クリームやスポンジケーキは食べたられませんので、材料はすべて氷でできていて、色づけは食紅を少量使っています◎

バースディ氷作成中♪

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続いては、おもちゃにメッセージです!!

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できあがったのがこちら

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では、さっそく「パタ」に渡しに行きました!!
さぁ、「パタ」受け取ってくれるかなぁ?

結果は...このとおり

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もちろん、受け取ってくれました!!
だって、愛たっぷり詰まってますもん(*^^*)

ちなみに、「パタ」はこの日で18歳になりました!
いつも若々しい「パタ」ですが、実はもうおばあちゃん。
ラッコの寿命は15~20年と言われているんです(><;)

「パタ」、本当に今まで健康でいてくれてありがとう☆

来年も元気に誕生日のお祝いをしようね!!

ワモログ☆その12

ワモログ更新します。

梅雨も明けていよいよ夏休みがスタート。
海遊館では7月31日までの期間限定であるイベントが行われています。

それは『海遊館×パピコ』そうあのアイスクリームとコラボです。詳細はこちら

ワモンアザラシ水槽の横には、海遊館の人気キャラクター『ワモンちゃん』のフォトロケーションが出現!
自分がパピコになってワモンちゃんと2ショットが撮れます。
期間限定なので要チェックですよ。

そして、どこにも告知していない裏イベント・・・ワモンアザラシにパピコ(の形をした氷)をプレゼント♪をしてみました。
期間中、毎日ラッコにパピコ氷をプレゼントしているので、ちょっとうらやましくなって「ワモさんにもわけてよ~」とラッコ担当さんからおすそわけしてもらったんです(笑)

さっそくユキちゃんに見せてみると、恐る恐る顔を近づけてきます。
「いや~ん、冷たーい♪(と言ってるように見える)」

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お次はフブキくん。
「なんや、これは??」

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どちらも興味津々の様子。

ちなみにラッコはおやつとしてこの氷を食べるのですが、アザラシたちはおもちゃとしてしか認識していないようで「つんつんチェック(見慣れないものなどは吻先で触って確認する)」するだけでした。
ひとしきり遊んだ後はオブジェとして飾っておきました・・・。

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パピコとワモンアザラシ。絵になりますね。
イベント期間中、またおすそ分けがもらえたら裏イベントやるかもしれません。
見れたあなたはラッキー☆

ではまた。

イルカ通信7月号~帰ってきた、ワカモノたち~編

このたび7月22日、「タスマン海」水槽にワカモノたちが戻ってきました。

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一番奥がカーテンを閉めることで少し話題になった「ミュー」、手前側が海遊館生まれで9日に4歳になった「アクア」。

このワカモノたち、少々曲者です。

戻ってくるなり、アクリルガラスの掃除に入った係員の足ひれに興味津々!

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アクアなんか、口開けて咬もうとしています。

困ったもんだ!


アクアのお母さん離れのためバックヤードで生活させていたのですが、水槽に戻ったアクアはすぐにお母さんの「アーチ」の背びれの横にくっついて泳いでいました。その後もお母さんにべったり。

今回、アクアを「タスマン海」水槽に戻すことで、それぞれがどんな反応をするのか楽しみでした。

それぞれが「あんた、だれ!?」ってなるのか、「おかあさ~ん」「わが子よ~」ってなるのか。。。

どうやら後者のようですが、アーチはすこし嫌がっているようにも見えました。
離れていてもお母さんと子供の絆ってつながっている・・・のかな?

イルカ通信7月号~カメラテスト編~

つい先日、水中も撮影できるカメラの購入が許可されまして、購入させていただきました!

テスト撮影してみたんです。
ロケ地はミューとアクアが暮らす、予備水槽(通称:T-19)。

さっそくミューとアクアの元気な姿をご覧ください。

ミューとアクアがこちらに向かって、何か音を出しているのに気づきました?

2頭とも野次馬根性がすごいので、「なんなん!なんなん!それ、みして~」ってイルカ語で

おしゃべりしているのかもしれませんね。

水中の姿が映像で撮ることができるのっておもしろいです~!技術の進歩ってありがたい。

あたしとぼくはだーれ?

「日本の森」のコツメカワウソ、"わんぱくフォー"ですが、数日前より末っ子シュロの顔が、三角おにぎりのようにぱんぱんに腫れてしまいました。
口内を誰かに咬まれてしまって、膿んでしまったようです。

その治療とダイエットのため、フォーに代わって、この2頭に登場願いました。

どうも。お久しぶりです。餌うめーっ!!
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クリ(♂、2003年6月生)

久しぶりの「日本の森」よ。あたしは上手に吻(先)タッチできるんだから!
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コウメ(♀、2003年5月生、推定です)。

ウメは、"わんぱくフォー" のおばあちゃんにあたります。

コウメは、東南アジアから密輸され、大阪税関で保護されたという数奇な運命の持ち主。

クリは今、「体感!熱帯雨林」にいるハチくんの叔父、バックヤードでもうすぐ20歳になるニッキじいちゃんの孫です。

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(左コウメ、右クリ)

この2頭、クリは他の水族館に行っていたこともあり、なんと6年ぶり、コウメは約4年ぶりの「日本の森」です。

久々の広い水槽で、たまにアユを追いかけたり、岩場でごろごろしつつ、のんびりしています。

2頭がいた頃にはなかった中央の擬木、フォーの寝床になっていましたが、どうやらこの2頭は気に入らないらしく、水槽の右(水鳥コーナー側)付近の岩場か昔からある擬木の根元にいることが多いので、探してみてください。

フォーのダイエット成功までの期間限定展示となりますので、お早めに。


アラレ・スケッチ 「アラレぽーずあれこれ」

なかなか写真に収められないことを絵に書きおこしました。
写真を楽しみにされていた方々、ごめんなさい。

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ほんと、いろんなポーズしてるんです。

サンゴジュの花束を持って

7月上旬、ちょうど台風8号が近いところにありましたが、企画展示「体感!熱帯雨林」の生物採集のための西表島出張から無事戻ってきました。

今回は、バッタやゴキブリなどの陸ものをいくつか採集しました。まだ展示デビューしていませんが、初めて飼う生き物もいるので、バックヤードで飼育環境に慣らしつつ、飼育方法を探っているところです。

植物を食べる昆虫には、餌になる植物の葉が必要ですが、葉っぱなら何でもいいというわけではありません。虫が良く食べて、展示に使っても違和感がなくて、近所で手に入って、なおかつ、すぐ枯れてしまわずに長持ちする植物。そんな都合のいい植物が存在するのかと思いきや、サンゴジュというスイカズラ科の樹木がこれにうってつけなのです。

どこで採ろうか?サンゴジュなら、そこらへんの街路樹や公園にたくさんあります。でも、これを勝手に切るわけにはいきません。薬剤や排ガスをかぶっているかもしれないのも心配ですし。

で、自宅に植えているサンゴジュを刈っています。ちょうどこの時期、バリバリに茂ってきてますからね。剪定をかねて、時々枝を切っては海遊館へ持ってきています。

ところが、これがけっこうかさばるのです。通勤かばんには入りませんから、別の袋に入れてぶらさげてきます。

というわけで、朝の地下鉄でサンゴジュの花束を抱えている人を見かけたら、70%くらいの確率で僕だと思いますよ。

写真は、りりしくとぐろを巻くサキシマハブ。いや、サンゴジュとは直接関係ないですが、今回のベストショットなので。

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大きなビゼンはじめました

学生のみなさんは待ちに待った夏休みですね。
うらやましい...。

海遊館では夏休みにあわせて?「ふあふあクラゲ館」でビゼンクラゲの大型個体展示を開始しました。

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昨年のニュースにもあるように
http://www.kaiyukan.com/topics/2013/06/topic_000086.html

平成14年からずっと夏場に大型個体の輸送、展示を行っています。
そんなわけで、私としては、大きなビゼンを見ると、「ああ夏!」と思うのです。

しかし、大きなビゼンクラゲの傘を見ると、大きな大福にみえて、「うまそ~」と思うのは私だけでしょうか?
いや、ビゼンクラゲ、食べることができるんですけどね...。

爪切り

今日は爪切りのお話です。
では問題!

爪切りをしているこの動物は誰でしょう?

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正解は...

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ゴマフアザラシでした!
なんとアザラシ達は、剪定バサミで爪を切ります。


第2問!

この爪の持ち主、誰でしょう?

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正解は...

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オウサマペンギンでした!
爪も足も真っ黒。
かっこいいですね!

ペンギンたちは犬猫用の爪切りで切っています。

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動物たちは爪が伸びすぎると爪が割れたり、ケガをしやすくなってしまうので定期的に爪を切っています。

飼育係員にとっても爪切りは基本!
動物たちをケガさせないように、爪は短く切っています。
ネイルなんてもってのほか!
爪のおしゃれには縁遠いお仕事なんです...(泣)。

異議あり!

6月20日の海遊館日記「頭からの法則!」では、アシカの餌の食べ方をご紹介していますが・・・.。

コツメカワウソは、時々、その法則にそわないのがいるのです。

こちらは、バックヤードのロックくん。



ロックは法則どおりですね。

では、ニッキじいちゃんをごらんください。



ニッキはワカサギの尾から食べているでしょ?

ニッキはワカサギの頭があまり好きではありません。
したがって、自分が好きな尾から食べて、頭はぽいっと捨てるためにこのような食べ方をしているのです。
オリーブもよくシシャモを尾から食べているのをみかけます。

餌を丸呑みするアシカやイルカと、カワウソのようにちまちま食べる動物では食べ方に違いがでるんですよ。

では、「日本の森」のカワウソたちは、生きているアユをどのように食べているでしょうか?
そちらは見てのお楽しみです。

生き物たちは中々グルメ?

先日、生き物たちの餌として新しく使えないだろうか?ということで、
20cmくらいの大きさのメロード(イカナゴ)という魚のサンプルを搬入しました。

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そこで早速、ワモンアザラシに与えてみることに!
今回は海遊館のワモンアザラシの中で、1番の食いしん坊であるオスのフブキに試食してもらいました。

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普段、ワモンアザラシに与えている餌は、シシャモとアジ。
アジは、少々嫌がりますが...。

メロードに関しては今まで与えたことがありません。

一体どんな反応を見せてくれるのでしょうか?

いざ、メロードをフブキに差し出してみると、すぐに口を開けてくれました。

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「よし!これは問題なく食べてくれそうだ!」そう思ったのも束の間、口に入るなりすぐにメロードを吐き出して落としてしまいました。

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その後は、メロードを顔の前に差し出してみても、顔をそむけて食べてくれませんでした。

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やはり食べなれない餌は、食いしん坊のフブキといっても、口に合わなかったようです...。

次からはメロードを小さく切ってみたり、普段の餌にこっそり紛れさせてみたりと少しずつ慣れてもらおうと思います。

このように海遊館の生き物たちは、結構グルメな生き物が多いんですよ。

実はこっちが好きなんです...

海遊館では、7月5日~7月5日まで七夕にちなんで、生き物たちにちょっとしたプレゼントをしました。

ラッコのパタには、「星型の氷」を与えました。とても嬉しそうにおなかの上に乗せてましたよ!!

「体感!熱帯雨林」にいるフタユビナマケモノのケロロとマロロには、「星型にかたどったニンジンや白菜、リンゴ」を与えました。

マロロは白菜がお気に入りのようです。

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ケロロは形が変わってもやっぱりニンジンが一番!!おいしそうに頬張っています。

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カピバラのかーたんには、「笹の葉」をプレゼントしました。

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実はかーたん、前日のリハーサルではあんまり気に入ってくれず、一口食べて考え、なんと固まってしまったんです。ちょっとひやひや。

「笹の葉、そんなにおいしくなかったんかぁ...明日からの本番、大丈夫かなぁ...」
と肩をがっくり落として、ふと柄の部分をかーたんの口元へ近づけてみると...

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「これこれ、この歯ごたえが欲しかったんだよ」と言わんばかりにバリバリと食べてくれました。う~ん、なんだか複雑な心境...ササノハさ~らさら...

不安を抱きつつ、いよいよ本番!なんとかおいしそうに笹の葉を食べて完食してくれました。

なんとしてでも食べて欲しかったこの笹、どこからやってきたかと言いますと、高知県にある海洋生物研究所以布利センター近くで海遊館の勇士たちが汗を流して採ってきてくれたんです。

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勇士のみなさん、本当にありがとう!!!
かーたん、喜んでくれました☆

あっという間に...

 2014年6月25日の「海遊館日記」で、クランウェルツノガエルは大人の手の平サイズまで大きくなると紹介しましたが、この食べっぷりを見ると納得です。



 
週に2回、ツノガエル用の人工餌料やピンクマウスを与えているのですが、あっという間に完食してしまいます。
ピンクマウスはちょっと絵がこわいので、人工餌料を与えているところをごらんいただきました!

ツノガエルさん、最近お腹周りがぷくぷくしてきたので、ダイエットが必要かな?と言いつつも、あまりにも美味しそうに食べてくれるのでなかなか餌を減らせず...
身体もお腹も順調に成長中です(笑)

食後の満足そうな顔を見ると、こちらまで幸せな気持ちになりますね!

健康診断(配管バージョン)

年に一回の健康診断、「あーバリウムを飲むのは嫌だな~。」、て言っているあなた、もし異常が見つかっても早期なら治るんですから、面倒がらずに行って下さいね。

これは水族館の設備についても言えること。検査をして、少しでも異常があれば修理します。

設備では"予防保全"といいます。
人や海遊館の動物たちと同じで、早期発見早期治療が基本です。

この前5年ぶりに行った配管のX線検査の様子です。

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よい子のみなさんは、ここから入ってはいけません。

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何やら怪しい機械が・・・。

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赤い点線で囲った装置が、X線を発生させる機械です。

以上のとおり、配管の健康診断を行いましたところ、異常はありませんでした。

ひと安心です。

夜のお仕事...

「日本の森」のカワウソコーナーでは、春から秋にかけてアユを展示しています。

ただ、この水槽の主役はコツメカワウソたちで、アユは決して餌というわけではないのですが・・・、ちょっと?つまんでいき、少しずつ数が減っていきます(T-T) 

・・・なので、アユは補充します。

アユは、海遊館のトラックで、和歌山県の養殖場までもらいに行きます。

運んだアユを展示水槽に入れるのは、カワウソたちを寝室に入れてからの作業になるので、必然的に夜のお仕事になります。

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海遊館トラックいっぱいに、アユを積んで戻ってきました。

カワウソが寝室に入って、いなくなったら作業開始!

アユの移動は人力での作業...


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アユを傷つけないように、そーっと網(魚を入れる網は通称:ビニたもといい、魚がスレにくいようになっています)で掬い、移動容器(通称:ダイゴロウ)に移し、トラックからごろごろとエレベーターを使い、展示水槽のある7階へGO。

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ダイゴロウからバケツに移し、展示水槽へそーっと入れます。

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今回は、1万匹のアユが搬入されましたよ。
きらきらして、とっても綺麗!!

明日の朝、カワウソたちも、そう思ってくれればいいんですけど・・・。

アシカニュース『あかちゃん成長記録』

5月19日に「モンタレー湾」水槽で生まれたアシカのあかちゃん。
すくすく成長しています。

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前回のアシカニュースではぎこちなく泳ぎ始めたことをご紹介しましたが、今では元気に泳ぎ回っています。
潜水もできるようになり水槽の底まで潜れるようになりました。
ダイバーが潜ると不思議そうに後をついてくることもあります。とにかく好奇心旺盛です。

最近は他のアシカの後肢や尾にかじりつくことがあかちゃんのマイブームとなっており、ちょっと迷惑そうにしているアシカもちらほら・・・。
あかちゃんと言っても歯が生えているので咬まれた方はちょっと痛いようです。

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こどもなので手加減無しでガブリッといってるのだと思います。
やりすぎると先輩アシカから一喝があると思うので少しずつアシカ社会のルールを学んでいくことでしょう。

もうひとつの流行ってる遊びが「泡あそび」です。水中で自分の鼻から息を吐き出し、その泡を追いかけるという遊び。
とにかく追いかけているときの目がめちゃくちゃ可愛いです!動画を撮影したので見てみてください。

本物はもっと可愛いのでぜひ生で見ていただきたいです。
あかちゃんは日々成長していますので遊びのブームも日々変化しています。
ブームが去る前にお早めにどうぞ。

イルカ通信7月号~4歳に!編~

7月9日は何の日でしょう?

そう!カマイルカ「アクア」の誕生日です。

わかった方はかなりの海遊館ツウですね。

2010年の7月9日の朝、アクアは体長約90cm、体重およそ10kgで生まれました。

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ちっぽけだったアクアも体長約190cm、体重約80kgとなりました。
最近のアクア、はまっていることがあるんです。こちらの動画をご覧下さい。

浮きのついたおもちゃ、それにお腹を乗せています。
私には、泳ぐのがめんどくさくて浮きで楽してる~ってように見えます。
浮き輪みたいな感覚でしょうか。

今後もおもしろい動きを見せてくれるのでしょうね。

アクアの成長をこれからも見守っていきましょう。

※アクアは、ミュー(イルカ通信7月号~破壊編(@_@!))と一緒にバックヤードで暮らしています。

2羽目は、アデリーです。

「南極大陸」水槽では、今年も順調に繁殖が進み、ペンギンたちのベビーラッシュ☆

今年の第1号はジェンツーペンギン。
成長は順調で体重は1000gを超えました。生まれたときの10倍以上!
早いなぁ~。

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次に誕生したのはアデリーペンギン。
こちらも順調に成長中!

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う~ん。ジェンツーペンギンに負けず劣らず可愛らしいですね。

ペンギンの成長は本当に早く、毎日ぐんぐん大きくなります。
今しか見れない雛を是非、探して下さい!

あなたはジェンツー派?それもとアデリー派?

これからどんどん盛り上がる「南極大陸」水槽は要チェックでっせぇ~♪

ゲンゲのお家

新体感エリア「北極圏ゾーン」の5つ目の水槽ではゲンゲという魚の仲間を展示しています。

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ゲンゲは、岩の隙間に隠れるのが大好きです。
なので、隠れ家用に土管のような展示物を置いていると、ゲンゲたちは我が家でくつろぐかのように体をすっぽり入れて顔だけ出しています。
ひとつの穴に2~3匹が体を寄せ合って仲良く入っていることもあります。
まるで写真を撮ってくれといわんばかりにこちらを見てる?

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ん?そういえばこの写真にはゲンゲたちの下半身がまったく写っていません。
どのようになっているのかは、また実物をご覧くださいね!

「イルカ通信7月号 ~破壊(@_@!)編~」

つい最近、話題となった「カーテン閉め」。
衝撃的なことが起こりました。

これもまた、私の連休中のできごとです。
職場からメールが入り、何かと思ったら...

「ミューがカーテン壊しました。」

ひょえ~。壊したっちゃぁどういうこっちゃ?
休みが明けて確認にいくと、そこには無残な姿になったカーテンが

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おそらく、こんな感じで無理に引っ張ったんでしょう。

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夜間の安全も考えて、すぐに修理しました。

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修理後を終え、ミューに「閉めて~」と合図を出してみたところ...

やだ、やりたくない!と言いたげに合図に応じません。

ここのところカーテン閉めの取材が続き、ミューも疲れていたのかもしれませんね。

「カーテン閉め」も封印するときが近いのかもしれません。

ワモログ☆その11

ワモログ更新します。
今日はワモンアザラシの前肢に注目してみたいと思います。

前肢にはしっかりとした爪が左右5本ずつ生えています。
この爪を使って雪を掘ったり、滑りやすい氷の上を上手に移動するのに使います。

さて、それ以外にもこの爪には使い道があります。
さて何でしょう?ヒントは皆さんもよく使うであろう使い道です。
そう、かゆいときにかくため。

では実際にご覧いただきましょう。


では別アングルで。


なんだか癒されますね。アザラシだって足がかゆいときがあるんです。

モデルはアラレさんでした。
ではまた次回ワモログ☆お楽しみに。

健康診断(イワトビペンギン編)

健康診断、第2弾!
(第1弾ゴマフアザラシ編はこちら)

今回、健康診断を受けるのは...

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イワトビペンギンです。


ペンギンもアザラシ同様に血液を採って検査します。
ペンギンはどこから血を採るかというと...

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わかりますか???
足の内側、内側中足静脈という血管です。
真ん中のあたりが少し膨らんでいますが、そこに血管があります。


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このように、係員がペンギンを抱きかかえて血を採ります。
簡単にみえますが、上手に抱きかかえないと暴れて血が採れません。
(犬や猫の採血もそうですが、保定の上手い・下手は採血が成功するかどうかの重要ポイントです!)


その他に、足の裏のチェックをすることもあります。
ペンギンは趾瘤症という足の病気にかかりやすく、これが進行すると最悪の場合、全身に菌がまわって死んでしまうこともあります。

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足の裏にタコのようなものができていますね。
これが趾瘤症の症状の一つです。
タコのような部分を削ったり、抗生剤を投与したりして治療します。

このペンギンも抗生剤の投与を始めました。
早くよくなりますように!

水がきらい?

「体感!熱帯雨林」の西表コーナーには、大きなマングローブの擬木があります。

マングローブが根を張る場所は泥地が多く、不安定なこと、あるいは酸素や栄養分が少ないことなどから、幹を支える支柱のような根が発達しています。
なので、擬木も根をはってみました。

その根元を見ると、ん?なんか張り付いてますよ。

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ミナミトビハゼなのでした。

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ミナミトビハゼのとまっている根をみると、色の濃い部分と白い部分がありますね。
これ、色の濃い部分は水のあるところで、白い部分は水の上なんです。

ねえねえ、あなた、水から体出てませんか?

はい、そうです。
トビハゼの仲間は鰓だけでなく、皮膚でも呼吸できます。

潮の満ち引きがあり、干潮時には水がほとんど引いてしまうような場所で暮らしているので、このような呼吸法はぴったり!
潮が満ちてくると、水を避けるように枝の上に上ることもあるのだそうです。

ただ、水はきらい、といっても、完全に乾いてしまうのは嫌なようで、体の一部は水に浸けていたり、時々、浅い水溜りでころんころんところがって、体を潤しています。
ころんころんしているようすはとてもかわいいので、また動画を狙ってみます。

お楽しみに!


待望の雛誕生

先日、ついに「南極大陸」水槽でジェンツーペンギンの雛が誕生しました。
今シーズン最初の雛です。

この卵は親鳥が上手く温められなかったため、抱卵の途中から温度と湿度が一定に保たれた箱の中に収容していました。
そして産卵後35日目の朝、嘴打ちが開始!

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卵の中から雛が卵を割り出しました。
このタイミングで親鳥へ卵を戻します。

ちゃんと孵化するかな~。まだまだ心配は尽きません。

そして翌日の朝・・・

まだ孵化していません。「まじかよ~」気持ちはブルーに急降下。

再び卵を回収し、獣医と相談して少し殻を割ってあげました。
雛は元気にピーピーと力強く鳴いていました。

そしてその夜・・・
心配になって確認しに出社すると、まさかの「出てるやん!」

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翌朝まで保育器に入れて様子を観察しました。
手に取ると潰れてしまいそうな小さい雛。体重は約85g
生まれてくれてありがとう!

親鳥から沢山餌をもらい、2週間後には体重500gを超えました。

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成長も安定しており、ちょっとだけ安心です。

「南極大陸」水槽のジェンツーペンギン雛は要チェックですよ☆

潜りびと

やっほー

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今日は水槽内の掃除をします!

私たちが普段水槽に潜って作業するときはほとんどの場合、お掃除です。
水槽の中には生き物たちの排泄物が沈んでいたり、ガラスや壁、底にコケが生えてどんどん汚れていきます。

元気な生き物たちを見ていただくためには潜水しての清掃はかかすことができません。
生き物たちが暮らす水槽のお掃除も、飼育員の大切なお仕事なのです!

今回お掃除するところはこちら!

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ペンギンが暮らす「南極大陸」水槽の壁です!
茶色になっていますが、これ、全部コケなんです(T_T)

これからブラシでこすってキレイにしていきます!!

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ゴシゴシ...ゴシゴシ...

そして...

20140701_4.JPG

じゃーん!
右側の壁が掃除した部分です!

掃除できなかった左側と比べると一目瞭然!
餌やりのなどの他の作業で時間がどうしても限られてしまうので、今日はここまで。

明日からも生き物たちのため、来てくださったお客様のためにお掃除頑張りまーす!!

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